JP2009093292A - 製品サービス管理システムの情報処理端末及びサービス管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な方法で充実した顧客情報リストを作成すること。
【解決手段】製品に表示された製品の型式及び製造番号を含む2次元バーコード20を、サービスプログラム44を備えた携帯電話機4のカメラ32で撮像して、製品識別情報54を取得するとともに、GPS34を用いた位置検出手段36により製品設置位置情報56を取得し、製品識別情報54及び製品設置位置情報56を含む顧客情報58を、インターネット10を介して、サービスセンター6のコンピュータ8に送信し、コンピュータ8の顧客情報記憶部76に記憶する。
【選択図】 図1
【解決手段】製品に表示された製品の型式及び製造番号を含む2次元バーコード20を、サービスプログラム44を備えた携帯電話機4のカメラ32で撮像して、製品識別情報54を取得するとともに、GPS34を用いた位置検出手段36により製品設置位置情報56を取得し、製品識別情報54及び製品設置位置情報56を含む顧客情報58を、インターネット10を介して、サービスセンター6のコンピュータ8に送信し、コンピュータ8の顧客情報記憶部76に記憶する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、製品サービス管理システムの情報処理端末及びサービス管理装置に係り、例えば、空気調和機などの製品のアフターサービスに用いるのに好適な製品サービス管理システムに関する。
空気調和機、石油ファンヒータ等の暖房器具、給湯器、冷蔵庫等の家電製品などの製品の修理、メンテナンスなどのアフターサービスを効率よく行うためには、メーカーあるいはサービス店が、製品の型式、製品番号などの製品識別情報と、ユーザーの顧客氏名、製品の設置位置(住所)等の顧客情報を蓄積して顧客情報リストを作成しておき、製品の故障情報が入ったときなど必要なときに顧客情報リストを検索できるようにしておくことが望まれる。ここで、顧客情報には、製品の型式及び製品番号などの製品識別情報と、製品の設置位置の少なくとも2つが含まれることが望ましい。
ところで、従来、メーカーあるいはサービス店は、ユーザーから送られてくる顧客カードを収集して顧客情報リストを作成している。しかし、通常、顧客カードは、製品に添付されていて、その製品を購入したユーザー自身が顧客情報を書き込んで郵送するようになっていることからユーザーにとっては手間がかかり、また、緊急の必要性がないので放置してしまう場合がある。このため、顧客カードの回収率が低く、アフターサービスを効率よく行うことができないという問題がある。
このような問題を解決するものとして、例えば、特許文献1に記載されているように、空気調和機のアフターサービスに関するシステムでは、GPS(全地球測位システム)衛星からの電波を受信して自己の位置を検出する監視装置を空気調和機に設け、通信ネットワークを介して監視センターからの要求に応答して、空気調和機の位置情報と空気調和機の製造番号等の情報を監視センターに送信するように構成している。これによれば、もれのない顧客情報リストを作成することができる。
しかし、特許文献1では、空気調和機に監視装置を設けなければならないから、コストアップの要因となり、普及の障害となるおそれがある。そこで、監視装置などを設けずに、簡便な方法で充実した顧客情報リストを作成することが望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、簡便な方法で充実した顧客情報リストを作成することにある。
上記課題を解決するため、本発明の製品サービス管理システムが備える携帯情報端末は、演算処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、撮像手段と、全地球測位システムを用いた位置検出手段と、これらの手段に接続されたバスと、演算処理手段を動作させる記憶手段に格納されたプログラムとを備えてなる携帯情報端末であって、通信手段は、通信ネットワークを介してサービス管理装置と通信可能に形成され、演算処理手段は、入力手段から入力される指令に基づいて、プログラムに従って通信手段を介してサービス管理装置にアクセスしてサービスプログラムをダウンロードして記憶手段に格納する通信制御部と、サービスプログラムに基づいて撮像手段を制御して製品に表示された製品の型式及び製造番号を含む製品識別情報を表す1次元又は2次元のバーコードを撮像し、該バーコードをデコードして製品識別情報を取得する撮像制御部と、サービスプログラムに基づいて前記位置検出手段を制御して前記製品の設置位置を取得する位置検出制御部と、サービスプログラムの指令に基づいて製品識別情報及び製品設置位置情報を含む顧客情報を作成する顧客情報作成部とを備え、通信制御部は、サービスプログラムに基づいて顧客情報を通信手段を介してサービス管理装置に送信することを特徴とする。
すなわち、本発明の携帯情報端末によれば、メーカー側に設置されるサービス管理装置からダウンロードしたサービスプログラムに従って、撮像手段で製品に表示された製品識別情報を撮像するとともに、位置検出手段を動作させて製品の設置位置情報を取得させるという簡単な操作だけで、顧客情報を取得することができる。そして、取得した顧客情報を通信手段によりサービス管理装置に送信することにより、簡単に顧客情報リストを作成することができる。例えば、製品を設置したときに、サービスマンが携帯情報端末により顧客情報を取得して、サービス管理装置に送信することにより、簡単に顧客情報リストを作成できる。なお、サービスマンに限らず、ユーザーでも誰でもよいことは言うまでもない。特に、本発明の携帯情報端末として、携帯電話機を適用すれば、そのまま本発明を実施でき、コストアップの問題を生じることがないので好ましい。
また、サービスプログラムは、製品識別情報及び製品設置位置情報を伝送するための登録書式が記述されたものとし、演算処理手段の顧客情報作成部は、登録書式に従って製品識別情報及び製品設置位置情報を含む顧客情報を作成して記憶手段に記憶するとともに、通信制御部を介して前記サービス管理装置に送信するようにすることができる。これにより、登録書式に従えば、より簡単に顧客情報を作成できるようになるので、さらに顧客情報リストを充実させることができるようになる。つまり、サービスマンに限らず、ユーザー自身が自己の携帯電話機を用いて、サービスプログラムをダウンロードして顧客情報を作成することができる。
さらに、登録書式を、製品識別情報及び製品設置位置情報の他に、顧客名、製品の設置年月日、撮像手段により撮像された製品が設置された建物の名称、その建物の外観を含む周辺の画像、当該携帯情報端末の識別符号の少なくとも1つを格納する項目を有するように構成することもできる。これにより、顧客情報の内容が充実する。
また、製品の設置位置検出にGPSを用いているので、位置検出手段によって検出される設置位置と、実際の設置位置と誤差が生じる場合がある。この場合に、上記した製品識別情報及び製品設置位置情報以外の情報、例えば、製品が設置された建物の名称や外観などの情報があれば、現地に赴いたときに、実際の設置位置を絞り込み、特定しやすくなる。
また、本発明の製品サービス管理システムのサービス管理装置は、演算処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、これらの手段に接続されたバスと、演算処理手段を動作させる記憶手段に格納されたプログラムとを備えてなるサービス管理装置であって、通信手段は、通信ネットワークを介して携帯情報端末と通信可能に形成され、記憶手段は、撮像手段を制御する撮像制御プログラムと全地球測位システムを用いた位置検出手段を制御する位置検出制御プログラムと製品識別情報及び製品設置位置情報を含む顧客情報の作成プログラムを有するサービスプログラムを記憶するサービスプログラム記憶部と、製品識別情報及び製品設置位置情報が対応付けて記憶される顧客情報記憶部を有してなり、演算処理手段は、通信手段を介して携帯情報端末からアクセスされたとき、プログラムに従ってサービスプログラムを通信手段を介して通信ネットワークに送信する通信制御部と、通信ネットワークから通信手段を介して製品識別情報と製品設置位置情報を受信して前記顧客情報記憶部に記憶する顧客情報取得部とを備えてなることを特徴とする。
したがって、本発明のサービス管理装置によれば、携帯情報端末と協同して、携帯情報端末から送信される顧客情報から容易に充実した顧客情報リストを作成できる。
さらに、サービス管理装置の演算処理手段に、通信ネットワークから通信手段を介して、又は、入力手段から製品設置位置情報が入力されたとき、プログラムに基づいて顧客情報記憶部を検索して、入力された製品設置位置情報に対応する製品識別情報を読み出してサービス対象製品を特定するサービス対象製品検索部を備えることもできる。これにより、修理などのサービスが必要なときに、製品設置位置情報を入力すれば、その位置に設置されているサービス対象製品の製品識別情報が分かる。例えば、電話でユーザーから製品の故障情報が入ってきたときに、製品の設置位置を聞くことにより、ユーザーの手を煩わせることなく、製品識別情報が分かるので、速やかに修理などのサービスを行うことができる。
さらに、サービス管理装置の記憶手段に、製品識別情報に対応付けて製品の仕様及び故障情報を含む製品データが格納された製品データ記憶部を備え、サービス管理装置の演算処理手段に、プログラムに基づいて、サービス対象製品検索部により特定された製品識別情報に対応する製品データを製品データ記憶部から読み出して、故障に対応するサービス内容を含む製品サービス情報を生成する製品サービス情報提供部を備えることもできる。これにより、製品識別情報から製品データを読み出し、これに基づいて製品サービス情報を生成できるので、効率よくアフターサービスを実施できる。
さらに、サービス管理装置の記憶手段に、製品が設置された区域に対応させて製品のアフターサービスを実施するサービス店が記憶されたサービス店情報記憶部を備え、サービス管理装置の演算処理手段は、製品設置位置情報が入力されたとき、プログラムに基づいて、サービス店情報記憶部を検索して製品のアフターサービスを実施するサービス店を特定し、特定されたサービス店に対して製品サービス情報提供部により生成された製品サービス情報を付加して製品の修理を実施する指示を作成する修理サービス指示部を備えることもできる。これにより、アフターサービスを実施するサービス店を速やかに特定でき、そのサービス店に対して製品サービス情報を加えた修理サービス内容を予め指示できるので、一層効率よくアフターサービスを実施できるようになる。
さらに、修理サービス指示部が作成した製品の修理実施指示を通信手段を介して通信ネットワークに接続されたサービス店の情報処理端末に送信するように構成することもできる。なお、サービス店の情報処理端末は携帯情報端末でもよい。
さらに、サービス管理装置の演算処理手段に、製品識別情報と製品設置位置情報に付加して携帯情報端末から送信された携帯情報端末の識別符号を格納する携帯端末識別符号記憶部を備え、顧客情報記憶部に記憶された顧客情報の項目に応じて携帯情報端末に情報提供料金を電子マネーで送金するように構成することもできる。これにより、顧客情報の送信者は、顧客情報の項目に応じて情報提供料金が得られることから、一層充実した内容の顧客情報を得ることができ、一層充実した顧客情報リストを作成することができる。
本発明によれば、簡便な方法で充実した顧客情報リストを作成することができる。
以下、本発明の製品サービス管理システムの情報処理端末及びサービス管理装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、空気調和機をサービス対象とし、携帯情報端末には携帯電話機、サービス管理装置にはコンピュータを適用している。
図1は、本発明の製品サービス管理システム2を示す構成図である。製品サービス管理システム2は、携帯電話機4、サービスセンター6のコンピュータ8で構成され、携帯電話機4とコンピュータ8はインターネット10を介して通信可能である。なお、空調システム12は、サービス対象製品である。
図1に示すように、空調システム12は、室外機14、室内機16、リモートコントローラ18を備え、ビル等に設置されている一般的な空調システムであるが、室外機14、室内機16の表面には、製品の型式及び製造番号を含む製品識別情報を表す2次元バーコード20が貼付されている。
図2は、携帯電話機4の構成図である。図2に示すように、携帯電話機4は、演算処理手段22と、記憶手段24と、入力手段26と、表示手段28と、通信手段30と、カメラ32と、GPS34を用いた位置検出手段36と、これらの手段に接続された内部バス38と、演算処理手段22を動作させる記憶手段24に格納されたプログラム40を備えている。通信手段30は、インターネット10を介してサービスセンター6と通信可能に形成されている。プログラム40は、通信制御42と、サービスプログラム44と、その他の制御プログラムから構成されている。サービスプログラム44は、カメラ制御46と、位置検出制御48と、顧客情報作成50と、登録書式52の各プログラムを含んで構成されている。
図3は、プログラム40により動作する演算処理手段22による処理、データの流れを示したものである。図3に示すように、演算処理手段22は、入力手段26からの入力に基づいて、通信制御42を読み出したときは、通信制御部43として機能し、カメラ制御46を読み出したときは、カメラ制御部47として機能する。さらに、位置検出制御48を読み出したときは、位置検出制御部49として機能し、顧客情報作成50を読み出したときは、顧客情報作成部51として機能する。
通信制御部43は、通信手段30を制御してインターネット10を介して、サービスセンター6のコンピュータ8にアクセスする。さらに、サービスプログラム44をダウンロードして、記憶手段24に格納するようになっている。カメラ制御部47は、カメラ32を制御して、製品に貼付された2次元バーコード20を撮像し、デコードして製品識別情報54を取得するようになっている。位置検出制御部49は、位置検出手段36を制御して、製品設置位置情報56を取得するようになっている。また、顧客情報作成部51は、製品識別情報54及び製品設置位置情報56を含む顧客情報58を作成し、記憶手段24に記憶するようになっている。さらに、顧客情報作成部51は、顧客情報58を、通信手段30を制御して、インターネット10を介してコンピュータ8に送信するようになっている。
登録書式52は、顧客情報58を作成し、伝送するための書式で、サービスプログラム44に記述されている。登録書式52は、製品識別情報54及び製品設置位置情報56の他に、顧客名、製品の設置年月日、カメラ32により撮像された製品が設置された建物の名称、その建物の外観を含む周辺の画像、携帯電話番号を格納するように構成されている。
図4は、サービスセンター6のコンピュータ8の構成を示したものである。図4に示すように、コンピュータ8は、演算処理手段60と、記憶手段62と、入力手段64と、表示手段66と、通信手段68と、これらの手段に接続された内部バス70と、演算処理手段60を動作させる記憶手段62に格納されたプログラム72とを備えている。通信手段68は、インターネット10を介して携帯電話機4と通信可能に形成されている。
また、記憶手段62は、サービスプログラム記憶部74と、顧客情報記憶部76と、製品データ記憶部78と、サービス店情報記憶部80と、携帯電話番号記憶部82を備えている。
サービスプログラム記憶部74には、サービスプログラム44が記憶されており、顧客情報記憶部76には、製品識別情報54及び製品設置位置情報56を含む顧客情報58が記憶されている。製品データ記憶部78には、製品識別情報54に対応付けて、製品の仕様及び故障情報を含む製品データが格納されている。サービス店情報記憶部80には、製品が設置された区域に対応させてその製品のアフターサービスを実施するサービス店が記憶されている。携帯電話番号記憶部82には、顧客情報58を送信した携帯電話機4の携帯電話番号が記憶されている。
プログラム72は、通信制御84と、顧客情報取得86と、サービス対象製品検索88と、製品サービス情報提供90と、修理サービス指示92と、電子マネー算出94と、その他の制御プログラムから構成されている。
図5は、プログラム72により動作する演算処理手段60による処理、データの流れを示したものである。図5に示すように、演算処理手段60は、入力手段64からの入力に基づいて、通信制御84を読み出したときは、通信制御部85として機能し、顧客情報取得86を読み出したときは、顧客情報取得部87として機能する。また、サービス対象製品検索88を読み出したときは、サービス対象製品検索部89として機能し、製品サービス情報提供90を読み出したときは、製品サービス情報提供部91として機能する。さらに、修理サービス指示92を読み出したときは、修理サービス指示部93として機能し、電子マネー算出94を読み出したときは、電子マネー算出部95として機能する。
通信制御部85は、通信手段68を介する携帯電話機4からのアクセスに基づいて、通信手段68を制御して、サービスプログラム44をインターネット10を介して、携帯電話機4に送信するようになっている。顧客情報取得部87は、通信手段68を制御して、インターネット10を介して、携帯電話機4から送信された製品識別情報54と製品設置位置情報56を含む顧客情報58を受信し、顧客情報記憶部76に記憶するようになっている。
サービス対象製品検索部89は、インターネット10から通信手段68を介して、又は、入力手段64から製品設置位置情報56が入力されたとき、顧客情報記憶部76を検索して、入力された製品設置位置情報56に対応する製品識別情報54を読み出してサービス対象製品を特定するようになっている。製品サービス情報提供部91は、サービス対象製品検索部89により特定された製品識別情報54に対応する製品データを製品データ記憶部78から読み出して、故障に対応するサービス内容を含む製品サービス情報を生成するようになっている。
修理サービス指示部93は、サービス店情報記憶部80を検索して、入力された製品設置位置情報56に対応する区域にある製品のアフターサービスを実施するサービス店96を特定するようになっている。さらに、サービス店96に対して、製品サービス情報提供部91により生成された製品サービス情報を付加して、製品の修理を実施する指示を作成し、通信手段68を介して、インターネット10に接続されたサービス店96の情報処理端末に送信するようになっている。
電子マネー算出部99は、顧客情報記憶部76に記憶された顧客情報58の項目に応じて、情報提供料金を算出する。さらに、その顧客情報58を送信した携帯電話機4の携帯電話番号を読み出し、携帯電話番号に該当する携帯電話機4に、情報提供料金を電子マネーで送金するようになっている。
次に、このように構成される本実施形態の動作について、図1乃至6を参照して説明する。なお、図6(a)は、2次元バーコード20の1例であるQRコード98(QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標である)、図6(b)は、登録書式52の例、図6(c)は、サービス店情報記憶部80の構造例である。
まず、顧客情報58を取得する過程を説明する。サービス店96のサービスマンは、自分の携帯電話機4の入力手段26を操作して、サービスセンター6のコンピュータ8にアクセスする。アクセスされたコンピュータ8の通信制御部85は、サービスプログラム記憶部74からサービスプログラム44を読み出して、通信手段68によりインターネット10を介して、携帯電話機4に送信する。携帯電話機4の通信制御部43は、送信されたサービスプログラム44を、通信手段30を介して受信し、記憶手段24に記憶する。
サービスマンは、室外機14が設置された際に、サービスプログラム44に記述されている登録書式52に従って顧客情報58の取得を行う。登録書式52は、例えば、図6(b)のようになっている。
まず、サービスマンは、入力手段26から指令を入力して、カメラ制御部47により、カメラ32を作動させて、QRコード98を撮像する。カメラ制御部47は、その画像データを製品識別情報54にデコードする。次に、サービスマンは、入力手段26から指令を入力して、位置検出制御部49により、位置検出手段36を作動させて、製品設置位置情報56を取得する。次に、サービスマンは、必要に応じて入力手段26を操作して、顧客名、製品の設置年月日、室外機14が設置された建物の名称、携帯電話番号を入力する。また、建物の外観を含む周辺の画像を、カメラ32により撮像し、画像データを貼り付けておく。入力が完了すると、顧客情報作成部51により、顧客情報58が作成されて携帯電話機4の記憶手段24に記憶されるとともに、インターネット10を介して、コンピュータ8に送信される。なお、携帯電話番号は、顧客情報58には含まれず、顧客情報58に付加して送信される。
送信された顧客情報58は、コンピュータ8の通信手段68を介して、顧客情報取得部87によって取り込まれ、顧客情報記憶部76に記憶される。また、顧客情報58に付加して送信された携帯電話番号は、携帯電話番号記憶部82に記憶される。このとき、コンピュータ8の電子マネー算出部95が、顧客情報記憶部76に記憶された顧客情報58の項目に応じて、情報提供料金を算出し、顧客情報58の送信に使用された携帯電話機4の携帯電話番号を、携帯電話番号記憶部82を検索して読み出し、その携帯電話番号あてに電子マネーを送信する。
次に、本実施形態を利用して修理サービスを提供する過程を説明する。ユーザーから室外機14の故障情報が、電話等によって、サービスセンター6に入ってくると、サービスセンター6のオペレーターが、ユーザーから、製品設置位置情報56(住所)と、おおまかな故障内容を聞く。そして、オペレーターが、コンピュータ8の入力手段64を操作して、ユーザーから聞いた製品設置位置情報56を入力すると、サービス対象製品検索部89が顧客情報記憶部86を検索して、製品設置位置情報56に対応する製品識別情報54と、それに対応する顧客情報58を読み出し、ユーザーの顧客情報58を得る。
次に、製品サービス情報提供部91が、製品データ記憶部78を検索して、サービス対象製品検索部89が読み出した製品識別情報54に対応する製品データ、故障情報を読み出す。さらに、製品サービス情報提供部91は、読み出した故障情報から、オペレーターがユーザーから聞いた故障内容に該当するものを選び出し、これに基づいて修理に必要な部品を示した製品サービス情報を生成する。
続いて、修理サービス指示部93が、オペレーターが入力した製品設置位置情報56に基づいて、サービス店情報記憶部80を検索して、製品設置位置情報56に対応する区域を担当するサービス店96を特定する。サービス店情報記憶部80は、例えば、図6(c)のようになっている。さらに、修理サービス指示部93が、特定したサービス店96のサービスマンの携帯電話機4に、ユーザーの顧客情報58と、製品サービス情報提供90で生成した製品サービス情報を、インターネット10を介して送信する。送信された製品サービス情報は、サービスマンの携帯電話機4の記憶手段24に記憶される。
サービスマンは、製品サービス情報で指示された修理部品を用意し、顧客情報58の製品設置位置情報56から、修理サービス対象である室外機14の位置を特定し、現地に赴く。ところで、製品設置位置情報56は、GPS34を用いて検出された位置なので、実際の室外機14の設置位置と誤差が生じている場合がある。このときサービスマンは、顧客情報58に含まれる製品が設置された建物の名称及び建物の外観等を参照して、正確な製品設置位置を特定する。
以上説明したように、本実施形態の携帯電話機4によれば、サービスセンター6に設置されるコンピュータ8からダウンロードしたサービスプログラム44に従って、カメラ32で製品に表示された製品識別情報54を撮像するとともに、位置検出手段36を動作させて製品設置位置情報56を取得させるという簡単な操作だけで、顧客情報58を取得することができる。そして、取得した顧客情報58を通信手段30によりコンピュータ8に送信することにより、簡単に顧客情報リストを作成することができる。
また、登録書式52に従えば、より簡単に顧客情報58を作成できるようになるので、さらに顧客情報リストを充実させることができるようになる。登録書式52には、製品識別情報54及び製品設置位置情報56以外に顧客名等の情報を格納できるので、顧客情報58をさらに充実できる。また、製品の設置位置検出にGPS34を用いているために、位置検出手段36によって検出される設置位置と、実際の設置位置と誤差が生じる場合がある。この場合に、上記した製品識別情報54及び製品設置位置情報56以外の情報、例えば、製品が設置された建物の名称や外観などの情報があれば、現地に赴いたときに、実際の設置位置を絞り込み、特定しやすくなる。
また、修理などのサービスが必要な時に、製品設置位置情報56が分かれば、サービス対象製品検索部89で顧客情報記憶部76を検索することにより、その位置に設置されているサービス対象製品の製品識別情報54を、ユーザーの手を煩わせることなく特定できる。
さらに、サービス対象製品検索部89で特定された製品識別情報54に対応する製品データを、製品サービス情報提供部91で製品データ記憶部78を検索して読み出し、これに基づいて故障に対応するサービス内容を含む製品サービス情報を生成できるので、効率よくアフターサービスを実施できる。
さらに、修理サービス指示部93で、サービス店情報記憶部80を検索することにより、故障した製品の設置位置情報56に対応する区域のアフターサービスを実施するサービス店96を速やかに特定できる。さらに、修理サービス指示部93で、特定したサービス店96に対して、製品サービス情報を加えた修理サービス内容を予めインターネット10を介して指示できるので、一層効率よくアフターサービスを実施できるようになる。
また、電子マネー算出部95により、顧客情報58の送信者は、顧客情報58の項目に応じて情報提供料金が得られることから、一層充実した内容の顧客情報58を得ることができ、一層充実した顧客情報リストを作成することができる。
なお、本実施形態において、空調システム12のリモートコントローラ18の表示画面に、室外機14、室内機16に貼付された2次元バーコード20を表示させることもできる。これにより、各空気調和機に貼付された2次元バーコード20を、まとめてカメラ32で撮像できるようになる。また、カメラ32により撮像しづらい場所にある空気調和機の2次元バーコード20を容易に撮像することもできる。
また、本実施形態では、空調システム12がサービス対象であったが、一般家庭用の製品もサービス対象とすることができる。その場合、ユーザー自身が顧客情報58を送信するのが都合がよいが、この場合でも、携帯電話機4を用いて容易に顧客情報58を送信することができる。
さらに、本実施形態では、携帯情報端末として携帯電話機4を適用したが、1次元又は2次元バーコードを撮像する手段と、位置を検出する手段と、それらの情報を通信ネットワークに送信する手段を備えた情報端末ならどのようなものでも適用できる。
2 製品サービス管理システム
4 携帯電話機
6 サービスセンター
8 コンピュータ
12 空調システム
14 室外機
16 室内機
20 2次元バーコード
32 カメラ
36 位置検出手段
44 サービスプログラム
54 製品識別情報
56 製品設置位置情報
58 顧客情報
76 顧客情報記憶部
4 携帯電話機
6 サービスセンター
8 コンピュータ
12 空調システム
14 室外機
16 室内機
20 2次元バーコード
32 カメラ
36 位置検出手段
44 サービスプログラム
54 製品識別情報
56 製品設置位置情報
58 顧客情報
76 顧客情報記憶部
Claims (10)
- 演算処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、撮像手段と、全地球測位システムを用いた位置検出手段と、これらの手段に接続されたバスと、前記演算処理手段を動作させる前記記憶手段に格納されたプログラムとを備えてなる携帯情報端末であって、
前記通信手段は、通信ネットワークを介してサービス管理装置と通信可能に形成され、
前記演算処理手段は、前記入力手段から入力される指令に基づいて、
前記プログラムに従って前記通信手段を介して前記サービス管理装置にアクセスしてサービスプログラムをダウンロードして前記記憶手段に格納する通信制御部と、
前記サービスプログラムに基づいて前記撮像手段を制御して製品に表示された製品の型式及び製造番号を含む製品識別情報を表す1次元又は2次元のバーコードを撮像し、該バーコードをデコードして前記製品識別情報を取得する撮像制御部と、
前記サービスプログラムに基づいて前記位置検出手段を制御して前記製品の設置位置を取得する位置検出制御部と、
前記サービスプログラムに基づいて前記製品識別情報及び前記製品設置位置情報を含む顧客情報を作成する顧客情報作成部とを備え、
前記通信制御部は、前記サービスプログラムの指令に基づいて前記顧客情報を前記通信手段を介して前記サービス管理装置に送信することを特徴とする製品サービス管理システムの携帯情報端末。 - 請求項1に記載の製品サービス管理システムの携帯情報端末において、
前記サービスプログラムは、前記製品識別情報及び前記製品設置位置情報を伝送するための登録書式が記述され、
前記演算処理手段の前記顧客情報作成部は、前記登録書式に従って前記製品識別情報及び前記製品設置位置情報を含む顧客情報を作成して前記記憶手段に記憶するとともに、前記通信制御部を介して前記サービス管理装置に送信することを特徴とする製品サービス管理システムの携帯情報端末。 - 請求項2に記載の製品サービス管理システムの携帯情報端末において、
前記登録書式は、前記製品識別情報及び前記製品設置位置情報の他に、顧客名、製品の設置年月日、前記撮像手段により撮像された製品が設置された建物の名称、前記建物の外観を含む周辺の画像、当該携帯情報端末の識別符号の少なくとも1つを格納する項目を有することを特徴とする製品サービス管理システムの携帯情報端末。 - 演算処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、これらの手段に接続されたバスと、前記演算処理手段を動作させる前記記憶手段に格納されたプログラムとを備えてなるサービス管理装置であって、
前記通信手段は、通信ネットワークを介して携帯情報端末と通信可能に形成され、
前記記憶手段は、撮像手段を制御する撮像制御プログラムと全地球測位システムを用いた位置検出手段を制御する位置検出制御プログラムと製品識別情報及び製品設置位置情報を含む顧客情報の作成プログラムを有するサービスプログラムを記憶するサービスプログラム記憶部と、前記製品識別情報及び前記製品設置位置情報が対応付けて記憶される顧客情報記憶部を有してなり、
前記演算処理手段は、前記通信手段を介して前記携帯情報端末からアクセスされたとき、前記プログラムに従って前記サービスプログラムを前記通信手段を介して通信ネットワークに送信する通信制御部と、前記通信ネットワークから前記通信手段を介して製品識別情報と製品設置位置情報を受信して前記顧客情報記憶部に記憶する顧客情報取得部とを備えてなる製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項4に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記演算処理手段は、さらに、前記通信ネットワークから前記通信手段を介して、又は、前記入力手段から前記製品設置位置情報が入力されたとき、前記プログラムに基づいて前記顧客情報記憶部を検索して、入力された前記製品設置位置情報に対応する前記製品識別情報を読み出してサービス対象製品を特定するサービス対象製品検索部を備えてなることを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項5に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記記憶手段は、さらに、製品識別情報に対応付けて当該製品の仕様及び故障情報を含む製品データが格納された製品データ記憶部を有してなり、
前記演算処理手段は、さらに、前記プログラムに基づいて、前記サービス対象製品検索部により特定された前記製品識別情報に対応する製品データを前記製品データ記憶部から読み出して、故障に対応するサービス内容を含む製品サービス情報を生成する製品サービス情報提供部を備えてなることを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項6に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記記憶手段は、さらに、製品が設置された区域に対応させて当該製品のアフターサービスを実施するサービス店が記憶されたサービス店情報記憶部を有してなり、
前記演算処理手段は、さらに、前記製品設置位置情報が入力されたとき、前記プログラムに基づいて、前記サービス店情報記憶部を検索して当該製品のアフターサービスを実施するサービス店を特定し、該特定されたサービス店に対して前記製品サービス情報提供部により生成された前記製品サービス情報を付加して当該製品の修理を実施する指示を作成する修理サービス指示部を備えてなることを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項7に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記演算処理手段は、さらに、前記修理サービス指示部が作成した当該製品の修理実施指示を前記通信手段を介して前記通信ネットワークに接続された前記サービス店の情報処理端末に送信することを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項8に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記サービス店の情報処理端末は、携帯情報端末であることを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。 - 請求項4に記載の製品サービス管理システムのサービス管理装置において、
前記記憶手段は、前記製品識別情報と前記製品設置位置情報に付加して前記携帯情報端末から送信された当該携帯情報端末の識別符号を格納する携帯端末識別符号記憶部を有し、
前記演算処理手段は、前記顧客情報記憶部に記憶された顧客情報の項目に応じて当該携帯情報端末に情報提供料金を電子マネーで送金することを特徴とする製品サービス管理システムのサービス管理装置。
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