JP2009093071A - 組合せレンズ、レンズユニット、撮像装置及び光学機器 - Google Patents

組合せレンズ、レンズユニット、撮像装置及び光学機器 Download PDF

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健治 高田
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Abstract

【課題】レンズ同士を嵌合するといった光学調整を無くした簡便な組み立てで、レンズが小型化しても高精度な光学系を実現する。
【解決手段】少なくとも3枚以上のレンズ1,2,3を光軸方向に沿って組み合わせた組合せレンズであって、各レンズ1,2,3は、光軸4を中心とした円錐面(凹状円錐面1a,凸状円錐面2a,凹状円錐面2c,凸状円錐面3a)と、この円錐面の外側に連続した光軸4に垂直な平面1b,2b,2d,3bとが光学的有効範囲外に形成されている。そして、第1レンズ1と第2レンズ2の対向面に形成された凹状円錐面1a及び凸状円錐面2aと光軸4とのなす角度α1と、第2レンズ2と第3レンズ3の対向面に形成された凹状円錐面2c及び凸状円錐面3aと光軸4とのなす角度β2とが異なる角度(α1>β1)となるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に光学機器に使用される組合せレンズに係り、より詳細には、その組み立て構造に関する
近年、PDA(Personal Digital Assistant:パーソナル・デジタル・アシスタント)と呼ばれる携帯情報端末や携帯電話等が普及し、それらの多くにデジタルカメラ等の撮像装置が搭載されるようになった。この撮像装置は、数百万画素といった高い画素数に対応する光学系を実現する必要がある一方で、機器の小型化や薄型化、軽量化に対する要求も高まっている。その結果、撮像装置の光学系に使用するレンズ系を小さくしたり、撮像装置の筐体を薄肉化するなどの構成を取らざるを得なくなり、光学系の組立調整を行うための余裕がない構成になっている。また、撮像装置に限らず、複数枚のレンズを用いた光学機器においても、高性能化やサイズの小型化の要望は同様に有り、さらには、製造におけるタクトタイムの短縮に対する要望も高まっている。
そこで、複数のレンズからなる光学系においては、前述の要望に応えるために、レンズ同士を嵌合するといった光学調整を無くした簡便な組み立てで高精度な光学系を実現している。この嵌合用の部位を小さな形状で実現できれば、大掛かりな調整用の機構を廃止することができる。
例えば、レンズ同士を嵌合して光学系を形成する構成として、特許第3739295号公報に記載の光学機器がある。この光学機器の構成は、第1のレンズを鏡筒内に挿入することにより鏡筒の垂直な受け面に対して第1のレンズの垂直な面が当接されると共に、第1のレンズの円錐面と第2のレンズの円錐面が面当接して鏡筒内に収納され、第2のレンズのリブ外壁部の円錐斜面と鏡筒の垂直受け面とにより第1のレンズのコバ外周部を挟み込むように第2のレンズが鏡筒に固定されており、円錐面の面当接により第1のレンズと第2のレンズが光軸及び光軸方向に同時に位置決めされている。さらに、第2のレンズの前記円錐面が設けられている側と反対側においてリブ内壁部に第3レンズと係合する円錐面を有し、第3レンズの円錐面と第2レンズの円錐面が面当接して鏡筒内に固定され、円錐面の面当接により第1のレンズと第2のレンズと第3のレンズが光軸及び光軸方向に同時に位置決めされた構成となっている。
この構成によれば、第1のレンズの円錐面と、第2のレンズの円錐面と、第3のレンズの円錐面とで嵌合することにより、第1のレンズと第2のレンズと第3のレンズ間の光軸方向の高さと、光軸に垂直な平面内の位置が同時に決まるようになっており、第1のレンズと第2のレンズと第3のレンズの調整をすることなく、高精度に組立てることができる。
特許第3739295号
しかしながら、第1のレンズと第2のレンズの当接斜面が光軸となす角度と、第2のレンズと第3のレンズの当接斜面が光軸となす角度を同一にしてレンズを嵌合させる場合、円錐面を形成するためのコバ領域を確保する必要があるため、レンズの有効径が大きくなり、その結果レンズ外径も大きくなることから、撮像装置を小型化することが困難になるといった問題があった。また、レンズ同士の嵌合部分の形状が、レンズの高精度組立に影響することから、この嵌合部分の形状にも工夫が必要となる。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、レンズ同士を嵌合するといった光学調整を無くした簡便な組み立てで、レンズが小型化しても高精度な光学系を実現することのできる組合せレンズ、レンズユニット、撮像装置及び光学機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の組合せレンズは、少なくとも3枚以上のレンズを光軸方向に沿って組み合わせた組合せレンズであって、前記各レンズは、前記光軸を中心とした円錐面とこの円錐面の外側に連続した前記光軸に垂直な面とが光学的有効範囲外に形成されており、隣接する任意の2つのレンズの対向面に形成されて前記光軸方向に互いに当接する前記円錐面と前記光軸とのなす角度と、次に隣接する2つのレンズの対向面に形成されて前記光軸方向に互いに当接する前記円錐面と前記光軸とのなす角度とが異なる角度となるように形成されていることを特徴としている。ここで、光学的有効範囲とは、レンズ面を通過する光線のうち、レンズ系が作り出す像に寄与する光線の範囲のことである。
より具体的に説明すると、各レンズの光入射側のレンズ面に形成される円錐面は、光入射側に突出した凸状円錐面または凹んだ凹状円錐面に形成されており、光出射側のレンズ面に形成される円錐面は、光入射側に凹んだ凹状円錐面または突出した凸状円錐面に形成されている。すなわち、隣接する任意の2つのレンズの対向面にそれぞれ形成された円錐面は、一方が凸状円錐面、他方が凹状円錐面となっている。従って、対向する凸状円錐面を凹状円錐面に嵌め合わせることで、隣接する2つのレンズが嵌合固定されるようになっている。
このような構成によれば、隣接するレンズの対向する円錐面同士を嵌合していくだけで、光学調整を行うこと無く、光軸及び光軸方向に同時に位置決めされた組立てレンズを簡単に組み立てることができる。
また、本発明では、光学性能に対して、偏芯による偏芯収差敏感度の高いレンズに形成された円錐面と光軸とのなす角度が、このレンズよりも偏芯収差敏感度の低い他のレンズの円錐面と光軸とのなす角度よりも大きい角度となるように形成されているのが好ましい。これは、円錐面と光軸とのなす角度が大きいほうが、成型後のレンズの表面形状の測定を精度良く行えるからである。角度が小さくなると、レンズ成型は可能であっても表面形状の測定が困難になり、所望の精度で成型されているか否かの評価が難しくなる。偏芯収差敏感度の高いレンズには高精度なレンズ位置調整が求められるため、成型精度が保証されたレンズを使用するのが好ましい。従って、このような構成とすることで、光軸調整が容易になり、レンズ系の高性能化や、さらには、製造におけるタクトタイムの短縮にも効果を発揮する。
また、上記構成において、円錐面と光軸とのなす角度が小さいほうのレンズに形成された円錐面は、円錐面と光軸とのなす角度が大きいほうのレンズに形成された円錐面よりも光軸から遠い位置で形成されている。
また、上記構成に置いて、レンズの光学的有効範囲が最大であるレンズに形成された円錐面と光軸とのなす角度が、他のレンズの円錐面と光軸とのなす角度よりも小さい角度となるように形成されているのが好ましい。
また、上記構成において、前記レンズの円錐面と光軸とのなす角度は、15度以上60度以下の間の任意の角度に設定されていることが好ましい。15度未満では、レンズ成型後の形状評価が難しくなるためである。また、60度より大きくなると、嵌合時の位置決めの精度が悪くなるためである。
また、本発明では、前記円錐面の外側に連続して形成された前記面を平面とし、隣接する任意の2つのレンズの対向面にそれぞれ形成された前記平面同士を互いに当接させることで隣接するレンズ同時を光軸方向に配置していく構造とすることが好ましい。平面同士が当接することで、両レンズの光軸方向の位置調整が容易となる。
また、本発明では、上記構成の組合せレンズを鏡筒内に収納してレンズユニットを構成する。ここで、組合せレンズの鏡筒への収納に際しては、鏡筒の光入射側に形成された垂直面と組合せレンズの光入射側に配置されたレンズの平面とを当接させることで、組合せレンズを鏡筒内に固定支持する構造とする。
また、本発明では、このレンズユニットを撮像面を有する固体撮像装置と一体化させる。これにより、高精度で小型の撮像装置を実現することができる。そして、この撮像装置を光学機器に搭載することで、高精度の光学機器を実現することができる。
本発明によれば、隣接するレンズ同士の当接斜面である円錐面が光軸となす角度を各レンズによって異ならせることで、レンズの大きさや偏芯収差敏感度に応じたレンズ嵌合ができ、レンズが小型化しても高精度な組合せレンズを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1:(α1>β1の場合)>
図1は、本発明の実施形態1に係る組合せレンズであって、光線の通過する光学的な有効範囲の異なる3枚のレンズ同士を嵌合した構成を示している。レンズとしては、硝子や樹脂材料を成型等によって形成したものであり、光学設計によって最適な屈折率や曲率半径を適宜選択して構成したものである。図1に示すような複雑なレンズ形状や周辺構造の場合は、樹脂材料を用い、成型によって形成されたものを用いると良い。
光入射側(図1では左側)に位置する第1のレンズ1は、光入射側と反対側の面において、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面1y)外に、光軸4を中心とした凹状円錐面1aと、この凹状円錐面1aの外側に連続した光軸に垂直な平面1bとを有し、凹状円錐面1aと光軸4とのなす角度をα1とした構成となっている。
この第1のレンズ1に隣接する第2のレンズ2は、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面2x)外において、第1のレンズ1と対向する面側に、光軸4を中心とした凸状円錐面2aと、この凸状円錐面2aの外側に連続した光軸4に垂直な平面2bとを有し、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面2y)外において、後述する第3のレンズ3と対向する面側に、光軸4を中心とした凹状円錐面2cと、この凹状円錐面2cの外側に連続した光軸4に垂直な平面2dとを有している。そして、第1のレンズ1と対向する面側の凸状円錐面2aと光軸4とのなす角度をα1、第3のレンズ3と対向する面側の凹状円錐面2cと光軸4とのなす角度をβ1(α1>β1)とした構成となっている。
また、第2レンズ2に隣接する第3のレンズ3は、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面3x)外において、第2のレンズ2と対向する面側に、光軸4を中心とした凸状円錐面3aと、この凸状円錐面3aの外側に連続した光軸4に垂直な平面3bとを有し、凸状円錐面3aと光軸4とのなす角度をβ1とした構成となっている。
なお、図1中において、符号5は絞り、符号6はカバーガラス、符号7は像面である。
ここで、隣接するレンズ同士の嵌合状態について説明する。
図1に示すように、第1のレンズ1の凹状円錐面1aに第2のレンズ2の凸状円錐面2aが面当接すると、第2のレンズ2の中心は、円錐の中心軸(つまりは光軸4)上に位置決めされる。また、第1のレンズ1の光軸4に垂直な平面1bと、第2のレンズ2の光軸4に垂直な平面2bとを面当接させることにより、第1レンズ1と第2レンズ2の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。さらに、第2のレンズ2の凹状円錐面2cに第3のレンズ3の凸状円錐面3aを面当接すると、第3のレンズ3の中心は、円錐の中心軸(つまりは光軸4)上に位置決めされる。また、第2のレンズ2の光軸4に垂直な平面2cと、第3のレンズ3の光軸4に垂直な平面3bとを面当接させることにより、第2レンズ2と第3レンズ3の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。
(α1>β1:レンズ有効径の確保について)
ここで、本実施形態1では、α1とβ1を異なる値としている。具体的には、図1に示すように、α1>β1としている。このように構成する理由について、以下に説明する。
撮像装置の小型化に伴いレンズの外形を小さくする必要があるが、高い光学性能を実現するためにはレンズの有効径を十分に確保しなければならない。その場合に、例えば、第3レンズ3の凸状円錐面3aを凸状円錐面2aよりも光軸から遠い位置に形成することで、レンズの有効径を十分に大きくすることができると同時に、β1が小さいためレンズ外形を小さくすることができる。これにより、適切なコバ形状でレンズ同士を嵌合することで、高い光学性能を実現する高精度な小型の組合せレンズを得ることができる。
(α1>β1:偏芯収差敏感度について)
また、レンズ系の光学性能に対して、各レンズの偏芯による偏芯収差敏感度に応じてレンズの円錐面(凸状円錐面または凹状円錐面)と光軸とのなす角度を決定することが好ましい。例えば、図1に示すレンズ系では、光学性能に対して、第1レンズ1と第2レンズ2の偏芯による偏芯収差敏感度が高く、第3レンズ3の偏芯収差敏感度が低い。この場合、図1に示すように、第1レンズ1の凹状円錐面1aと光軸4とのなす角度α1が、第3レンズ3の凸状円錐面3aと光軸4とのなす角度β1よりも大きくなっていることが好ましい。なぜならば、円錐面と光軸とのなす角度が大きいほうが、成型後のレンズの表面形状の測定を精度良く行えるためである。この角度が小さくなると、レンズ成型は可能であっても表面形状の測定が困難になり、所望の精度で成型されているか否かの評価が難しくなる。偏芯収差敏感度の高いレンズには高精度なレンズ位置調整が求められるため、成型精度が保証されたレンズを使用するのが好ましい。このような構成とすることで、光軸調整が容易になり、レンズ系の高性能化や、さらには、製造におけるタクトタイムの短縮にも効果を奏する。
表1及び表2は、図1に示したレンズ系の構成に対する具体的なレンズデータを示したものである。表1には面データが、表2には表1の面データのうち非球面形状に関するデータがそれぞれ示されている。
Figure 2009093071
Figure 2009093071
表1及び表2に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従って順次増加するように番号を付したi番目(
i=1〜9)の面の番号を示している。ここで、面番号2,3は第1レンズ1の面番号、
面番号4,5は第2レンズ2の面番号、面番号6,7は第3レンズ3の面番号、面番号8,9はカバーガラス6の面番号である。曲率半径Riの欄には、物体側(光入射側)からi番目の面の曲率半径の値を示している。面間隔Diの欄には、物体側(光入射側)から
i番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示している。Ri及びDi
の値の単位はmm(ミリメートル)である。屈折率及びアッベ数の欄には、レンズ要素(第1レンズ1、第2レンズ2及び第3レンズ3)のd線(587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数の値を示している。
図2、図3及び図4は、レンズ系の光学性能に対する第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3の偏芯による偏芯収差敏感度を示したものである。レンズの偏芯方向は、光軸に垂直な方向である。レンズ系の光学性能は、光学的伝達関数(MTF:Modulation Trasfer Function)で評価されるのが一般的で、レンズ系の解像力を示す指針となる。図2〜図4は、各レンズが偏芯したとき、有効像円径内で光軸から8割の位置での、空間周波数70lp/mmのMTF値の設計値からの偏差を表したものである。例えば、第1レンズ1が5μm(ミクロン)光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から9%低下し(図2参照)、第2レンズ2が5μm光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から10%低下する(図3参照)のに対し、第3レンズ3が5μm光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から1%低下に止まる(図4参照)。これより明らかなように、上記レンズ系では、第1レンズ1と第2レンズ2の偏芯による偏芯収差敏感度が高く、第3レンズ3の偏芯収差敏感度が低くなっている。
また本明細書における非球面形状は、光軸方向にZ軸、光軸と直交する方向にY軸をとるとき、下記の非球面式(数1)を用いて表される。
Figure 2009093071
ただし、Kは円錐定数、Rは曲率半径、A、B、C、D及びEはそれぞれ第4次、第6次、第8次、第10次及び第12次の非球面係数、Zは光軸から高さYの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さを示している。
また、本明細書における各非球面データの数値(表2参照)は、10のべき乗数を「E」を用いて表すものとする。例えば、2.5×10−02は、2.5E−02と表すものとする。
レンズの円錐面と光軸とのなす角度α1、β1はそれぞれ15度以上60度以下の間の任意の値を設定すればよい。ここで、α1、β1をあまりに小さくすると、レンズ成型後の形状評価が難しくなり、逆に大きくすると嵌合時の位置決めの精度が悪くなるため、角度α1、β1の適当な値は、15度以上60度以下の間とすればよい。
図1の構成では、第1のレンズ1の凹状円錐面1aより内側で光学的有効範囲(レンズ面1y)の外側部分1cと、第2のレンズ2の凸状円錐面2aより内側で光学的有効範囲(レンズ面2x)の外側部分2eは、互いに接触していない。従って、この空間部P1に遮光部材などのスペーサを挿入することで、光学性能を向上させることができる。ただし、この外側部分1cと2eを共に光軸4に垂直な平面とし、互いを面当接させるように構成してもよい。このように構成することで、光軸及び光軸方向により高精度に位置決めされた組合せレンズを得ることができる。
同様に、第2のレンズ2の凹状円錐面2cより内側で光学的有効範囲(レンズ面2y)の外側部分2fと、第3のレンズ3の凸状円錐面3aより内側で光学的有効範囲(レンズ面3x)の外側部分3cは、互いに接触していない。従って、この空間部P2に遮光部材などのスペーサを挿入することで、光学性能を向上させることができる。ただし、この外側部分2fと3cを共に光軸に4垂直な平面とし、互いを面当接させるように構成してもよい。このように構成することで、光軸及び光軸方向により高精度に位置決めされた組合せレンズを得ることができる。
<実施形態2:(α2<β2の場合>
図5は、本発明の実施形態2に係る組合せレンズであって、光線の通過する光学的な有効範囲の異なる3枚のレンズ同士を嵌合した構成を示している。レンズとしては、硝子や樹脂材料を成型等によって形成したものであり、光学設計によって最適な屈折率や曲率半径を適宜選択して構成したものである。図5に示すような複雑なレンズ形状や周辺構造の場合は、樹脂材料を用い、成型によって形成されたものを用いると良い。
光入射側(図5では左側)に位置する第1のレンズ11は、光入射側と反対側の面において、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面11y)外に、光軸4を中心とした凹状円錐面11aと、この凹状円錐面11aの外側に連続した光軸に垂直な平面11bとを有し、凹状円錐面11aと光軸4とのなす角度をα2とした構成となっている。
この第1のレンズ11に隣接する第2のレンズ12は、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面12x)外において、第1のレンズ11と対向する面側に、光軸4を中心とした凸状円錐面12aと、この凸状円錐面12aの外側に連続した光軸4に垂直な平面12bとを有し、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面12y)外において、後述する第3のレンズ13と対向する面側に、光軸4を中心とした凹状円錐面12cと、この凹状円錐面12cの外側に連続した光軸4に垂直な平面12dとを有している。そして、第1のレンズ11と対向する面側の凸状円錐面12aと光軸4とのなす角度をα2、第3のレンズ13と対向する面側の凹状円錐面12cと光軸4とのなす角度をβ2(α2<β2)とした構成となっている。
また、第2レンズ12に隣接する第3のレンズ13は、光線の通過する光学的有効範囲(レンズ面13x)外において、第2のレンズ12と対向する面側に、光軸4を中心とした凸状円錐面13aと、この凸状円錐面13aの外側に連続した光軸4に垂直な平面13bとを有し、凸状円錐面13aと光軸4とのなす角度をβ2とした構成となっている。
なお、図5中において、符号5は絞り、符号6はカバーガラス、符号7は像面である。
ここで、隣接するレンズ同士の嵌合状態について説明する。
図5に示すように、第1のレンズ11の凹状円錐面11aに第2のレンズ12の凸状円錐面12aが面当接すると、第2のレンズ12の中心は、円錐の中心軸(つまりは光軸4)上に位置決めされる。また、第1のレンズ11の光軸4に垂直な平面11bと、第2のレンズ12の光軸4に垂直な平面12bとを面当接させることにより、第1レンズ11と第2レンズ12の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。さらに、第2のレンズ12の凹状円錐面12cに第3のレンズ13の凸状円錐面13aを面当接すると、第3のレンズ13の中心は、円錐の中心軸(つまりは光軸4)上に位置決めされる。また、第2のレンズ12の光軸4に垂直な平面12cと、第3のレンズ13の光軸4に垂直な平面13bとを面当接させることにより、第2レンズ12と第3レンズ13の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。
(α2<β2:鏡筒の小型化について)
ここで、本実施形態2では、α2とβ2を異なる値としている。具体的には、図5に示すように、α2<β2としている。このようにα2<β2とすることで、第1レンズ11の平面11bの寸法L1を小さくすることができ、第1レンズ11の外形を小さくすることができる。これにより、レンズを挿入する鏡筒(これについては実施形態4で詳しく説明する)の形状を第1レンズ11側が凹んだ段差形状に形成することができる。従って、鏡筒の体積を小さくすることができ、組合せレンズを鏡筒に収納したときのレンズユニットの小型化が可能となる。また、レンズユニットを搭載した撮像装置として使用する場合、鏡筒の凹んだ段差部分を、例えばレンズユニットを駆動させるアクチュエータの配置スペースとして使用することができる。
(α2<β2:偏芯収差敏感度について)
また、レンズ系の光学性能に対して、各レンズの偏芯による偏芯収差敏感度に応じてレンズの円錐面(凸状円錐面または凹状円錐面)と光軸とのなす角度を決定することが好ましい。例えば、図2に示すレンズ系では、光学性能に対して第2レンズ12と第3レンズ13の偏芯による偏芯収差敏感度が高く、第1レンズ11の偏芯収差敏感度が低い。この場合、図2に示すように、第1レンズ11の凹状円錐面11aと光軸4とのなす角度α2が、第3レンズ13の凸状円錐面13aと光軸4とのなす角度β2よりも小さくなっていることが好ましい。なぜならば、円錐面と光軸とのなす角度が大きいほうが、成型後のレンズの表面形状の測定を精度良く行えるためである。この角度が小さくなると、レンズ成型は可能であっても表面形状の測定が困難になり、所望の精度で成型されているか否かの評価が難しくなる。偏芯収差敏感度の高いレンズには高精度なレンズ位置調整が求められるため、成型精度が保証されたレンズを使用するのが好ましい。このような構成とすることで、光軸調整が容易になり、レンズ系の高性能化や、さらには、製造におけるタクトタイムの短縮にも効果を奏する。
表3及び表4は、図5に示したレンズ系の構成に対する具体的なレンズデータを示したものである。表6には面データが、表4には表3の面データのうち非球面形状に関するデータがそれぞれ示されている。
Figure 2009093071
Figure 2009093071
表3及び表4に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従って順次増加するように番号を付したi番目(
i=1〜9)の面の番号を示している。ここで、面番号2,3は第1レンズ11の面番号
、面番号4,5は第2レンズ12の面番号、面番号6,7は第3レンズ13の面番号、面番号8,9はカバーガラス6の面番号である。曲率半径Riの欄には、物体側(光入射側)からi番目の面の曲率半径の値を示している。面間隔Diの欄には、物体側(光入射側
)からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示している。Ri及
びDiの値の単位はmm(ミリメートル)である。屈折率及びアッベ数の欄には、レンズ要素(第1レンズ11、第2レンズ12及び第3レンズ13)のd線(587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数の値を示している。
図6、図7及び図8は、レンズ系の光学性能に対する第1レンズ11、第2レンズ12、第3レンズ13の偏芯による偏芯収差敏感度を示したものである。レンズの偏芯方向は、光軸に垂直な方向である。レンズ系の光学性能は光学的伝達関数(MTF:Modulation Trasfer Function)で評価されるのが一般的で、レンズ系の解像力を示す指針となる。図6〜図8では、各レンズが偏芯したとき、有効像円径内で光軸から8割の位置での、空間周波数70lp/mmのMTF値の設計値からの偏差を表したものである。例えば、第1レンズ11が5μm(ミクロン)光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から4%の低下で止まる(図6参照)のに対し、第2レンズ12が5μm光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から15%低下(図7参照)し、第3レンズ13が5μm光軸から偏芯すると、MTF値は設計値から8%低下(図8参照)する。これより明らかなように、上記レンズ系では、第2レンズ12と第3レンズ13の偏芯による偏芯収差敏感度が高く、第1レンズ11の偏芯収差敏感度が低くなっている。
また本明細書における非球面形状は、光軸方向にZ軸、光軸と直交する方向にY軸をとるとき、下記の非球面式(数2)を用いて表される。
Figure 2009093071
ただし、Kは円錐定数、Rは曲率半径、A、B、C及びDはそれぞれ第4次、第6次、第8次及び第10次の非球面係数、Zは光軸から高さYの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さを示す。
また、本明細書等における各非球面データの数値(表4参照)は、10のべき乗数を「E」を用いて表すものとする。例えば、2.5×10−02は、2.5E−02と表すものとする。
レンズの円錐面と光軸とのなす角度α2、β2はそれぞれ15度以上60度以下の間の任意の値を設定すればよい。ここで、α2、β2をあまりに小さくすると、レンズ成型後の形状評価が難しくなり、逆に大きくすると嵌合時の位置決めの精度が悪くなるため、角度α2、β2の適当な値は、15度以上60度以下の間とすればよい。
図5の構成では、第1のレンズ11の凹状円錐面11aより内側で光学的有効範囲(レンズ面11y)の外側部分11cと、第2のレンズ12の第1レンズ11側の凸状円錐面11bより内側で光学的有効範囲(レンズ面12x)の外側部分12eは、互いに接触していない。従って、この空間部P11に遮光部材などのスペーサを挿入することで、光学性能を向上させることができる。ただし、この外側部分11cと12eを共に光軸4に垂直な平面とし、互いを面当接させるように構成してもよい。このように構成することで、光軸及び光軸方向により高精度に位置決めされた組合せレンズを得ることができる。
同様に、第2のレンズ12の凹状円錐面12cより内側で光学的有効範囲(レンズ面12y)の外側部分12fと、第3のレンズ13の凸状円錐面13aより内側で光学的有効範囲(レンズ面13x)の外側部分13cは、互いに接触していない。従って、この空間部P11に遮光部材などのスペーサを挿入することで、光学性能を向上させることができる。ただし、この外側部分12fと13cを共に光軸4に垂直な平面とし、互いを面当接させるように構成してもよい。このように構成することで、光軸及び光軸方向により高精度に位置決めされた組合せレンズを得ることができる。
<実施形態3>
本実施形態3は、図1に示す実施形態1の組合せレンズを鏡筒に収納したレンズユニットの実施形態であり、図9は、本実施形態3のレンズユニットの構造を示している。ただし、図9では、各レンズの破断線を省略している。
本実施形態3の鏡筒8は、組合せレンズを収納するための円筒状の本体部8aと、この本体部8aの一方の側(図9では左側)の縁部から垂直に形成された環状の受け部8bとからなり、受け部8bの中央部に形成された円形状の開口部8cは、第1レンズ1の入射光側のレンズ面1xが嵌め合わされる形状に形成されている。なお、第1レンズ1の入射光側には、レンズ面1xの外側に連続して平面1dが形成されている。
そして、鏡筒8の受け部8bの垂直面に第1レンズ1の平面1dが当接するように、鏡筒8の後部側(図9では右側)の開口部8dから第1レンズ1を挿入し、次に、第1レンズ1の後側の平面1bに第2レンズ2の前側の平面2bが当接するように、鏡筒8の後部側の開口部8dから第2レンズ2を挿入し、次に、第2レンズ2の後側の平面2dに第3レンズ3の前側の平面3bが当接するように、鏡筒8の後部側の開口部8dから第3レンズ3を挿入すれば、各レンズ1,2,3の凹状円錐面と凸状円錐面同士(1aと2a,2cと3a)がそれぞれ面当接して嵌合固定されることになる。すなわち、各レンズ1,2,3を鏡筒8内に順次挿入するだけで、隣接する互いのレンズ(1と2または2と3)の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。そして、第3レンズ3のコバ外周部と鏡筒8の本体部8aとを接着剤によって固定することにより、図9に示す一体形状のレンズユニットを得ることができる。
本実施形態3では、第1レンズ1、第2レンズ2は接着剤等によって鏡筒8の本体部8aに直接固定されていないが、第3レンズ3の凸状円錐面3a及び平面3bと、鏡筒8の受け部8bの垂直面とで挟み込まれているため、その位置がずれることはない。なお、第3レンズ3と鏡筒8の接着部分はレンズの有効径部分から離れた位置にあるため、接着剤の収縮等により第3レンズ3が変形するのを防止する効果がある。従って、接着剤の硬化時の収縮により第3レンズ3が引っ張られてその位置がずれて光学性能が劣化することはない。
また、鏡筒8に挿入されるレンズの向きは、第1レンズ1の平面1dが鏡筒8の受け部8bの垂直面と当接する方向(すなわち、図9に示す方向)であっても、逆に、第3レンズ3の後部側の平面3dが鏡筒8の受け部8bの垂直面に当接する方向(すなわち、図9に示す状態から組合せレンズ全体を180度回転(若しくは左右方向を反転)させた方向)であっても構わない。例えば、図9に示すように、第2レンズ2に比べ、第1レンズ1の光学的有効範囲が小さく、絞りの位置を第1レンズ1の前面に配置した構成を取る場合、第1レンズ1の平面3dと当接する鏡筒8の受け部8a部分に絞りを設けた構成とすれば、絞りを不要とすることができる。
一方、逆に第3レンズ3の平面3dと当接するように鏡筒8の受け部8bの垂直面を設けた構成としてもよい。この構成であれば、第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3の光学的有効範囲を通過しない光線、すなわち迷光を遮光する機能を有することができる。
<実施形態4>
本実施形態4は、図5に示す実施形態2の組合せレンズを鏡筒に収納したレンズユニットの実施形態であり、図10は、本実施形態4のレンズユニットの構造を示している。ただし、図10では、各レンズの破断線を省略している。
図10に示すように、第1レンズ11の凹状円錐面11aと光軸4とのなす角度α2が、第3レンズ13の凸状円錐面13aと光軸4とのなす角度β2よりも小さい場合、第3レンズ13の外形に比べて第1レンズ11の外形を小さくすることができる。従って、鏡筒18の形状も、図10に示すような第1レンズ11側に1段凹んだ段差形状に形成することができる。
すなわち、鏡筒18は、組合せレンズを収納するための円筒状の本体部18aと、この本体部18aの一方の側(図10では左側)の縁部から垂直方向に形成された環状の受け部18bとからなり、受け部18bの中央部に形成された円形状の開口部18cは、第1レンズ11の入射光側のレンズ面11xが嵌め合わされる形状に形成されている。
すなわち、受け部18bは、本体部18aから1段凹んだ段差形状に形成されており、この段差部18b1の内周面の形状が、第1レンズ11の外周形状と略等しい形状に形成されている。なお、第1レンズ11の入射光側には、レンズ面11xの外側に連続して平面11dが形成されている。
そして、鏡筒18の受け部18bの垂直面に第1レンズ11の平面11dが当接するように、鏡筒8の後部側(図10では右側)の開口部18dから第1レンズ11を挿入し、次に、第1レンズ11の後側の平面11bに第2レンズ12の前側の平面12bが当接するように、鏡筒18の後部側の開口部18dから第2レンズ12を挿入し、次に、第2レンズ12の後側の平面12dに第3レンズ13の前側の平面13bが当接するように、鏡筒18の後部側の開口部18dから第3レンズ13を挿入すれば、各レンズ11,12,13の凹状円錐面と凸状円錐面同士(11aと12a,12cと13a)がそれぞれ面当接して嵌合固定されることになる。すなわち、各レンズ11,12,13を鏡筒18内に順次挿入するだけで、隣接する互いのレンズ(11と12または12と13)の光軸及び光軸方向の位置合わせを同時に高精度で行うことができる。そして、第3レンズ13のコバ外周部と鏡筒18の本体部18aとを接着剤によって固定することにより、図10に示す一体形状のレンズユニットを得ることができる。
本実施形態4では、第1レンズ11、第2レンズ12は接着剤等によって鏡筒18の本体部18aに直接固定されていないが、第3レンズ13の凸状円錐面13a及び平面13bと、鏡筒18の受け部18bの垂直面とで挟み込まれているため、その位置がずれることはない。なお、第3レンズ13と鏡筒18の接着部分はレンズの有効径部分から離れた位置にあるため、接着剤の収縮等により第3レンズ13が変形するのを防止する効果がある。従って、接着剤の硬化時の収縮により第3レンズ13が引っ張られてその位置がずれて光学性能が劣化することはない。
本実施形態4によれば、鏡筒18の体積を小さくすることができ、撮像ユニットの小型化に効果を奏する。また、撮像ユニットを搭載した撮像装置として使用する場合、鏡筒18の1段凹んだ部分である段差部18b1を、例えば撮像ユニットを駆動させるアクチュエータの配置スペースとして使用することができる。
<本発明の組合せレンズを用いた撮像装置、光学機器の説明>
以上説明したように、本発明の組合せレンズは、例えば光学設計によって固体撮像装置の撮像面に結像する光学系として、固体撮像装置と一体化させて用いることができる。また、撮像装置を搭載した光学機器にも適用することができる。
撮像装置としては、例えば、デジタルスチルカメラや携帯電話といった撮像装置に搭載されるカメラモジュールが挙げられる。このようなカメラモジュールにおいては、撮像装置の小型化・薄型化や、携帯されることによる耐落下衝撃性、あるいは、高画素化等が要求されている。従って、本発明における組合せレンズのように高精度なレンズの嵌合が可能である構成はますます重要となっている。
また、光学機器としては、先に示したデジタルスチルカメラや携帯電話といった撮像装置や、組合せレンズを搭載した情報読み取りゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等の機器が挙げられる。本発明の組合せレンズにおいては、レンズを必要とする全ての機器に対して、簡便な嵌合構造によって高精度な組合せレンズを提供することができる。
本発明に係る組合せレンズ、組合せレンズを備えたレンズユニット、レンズユニットを搭載した撮像装置、この撮像装置を搭載した光学機器は、デジタルスチルカメラなどの撮像装置に好適に用いることができる。また、携帯用途に適した小型の撮像装置に対して特に好適に用いることができる。具体的には、携帯型情報端末または携帯電話に搭載されるデジタルカメラを挙げることができる。
本発明の実施形態1に係る組合せレンズの嵌合構造を示す概略断面図である。 レンズ系の光学性能に対する第1レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 レンズ系の光学性能に対する第2レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 レンズ系の光学性能に対する第3レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 本発明の実施形態2に係る組合せレンズの嵌合構造を示す概略断面図である。 レンズ系の光学性能に対する第1レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 レンズ系の光学性能に対する第2レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 レンズ系の光学性能に対する第3レンズの偏芯による偏芯収差敏感度を示したグラフである。 実施形態1に係る組合せレンズを鏡筒に収納した状態の実施形態3に係るレンズユニットの構造を示す概略断面図である。 実施形態2に係る組合せレンズを鏡筒に収納した状態の実施形態4に係るレンズユニットの構造を示す概略断面図である。
符号の説明
1,11 第1レンズ
1a,11a 凹状円錐面
1b,11b 平面
1c,11c 平面
2,12 第2レンズ
2a,12a 凸状円錐面
2b,12b 平面
2c,12c 凹状円錐面
2d,12d 平面
2e,12e 平面
2f,12f 平面
3,13 第3レンズ
3a,13a 凸状円錐面
3b,13b 平面
3c,13c 平面
4 光軸
5 絞り
6 カバーガラス
7 像面
8,18 鏡筒
8a,18a 本体部
8b,18b 受け部
18b1 段差部

Claims (10)

  1. 少なくとも3枚以上のレンズを光軸方向に沿って組み合わせた組合せレンズであって、
    前記各レンズは、前記光軸を中心とした円錐面とこの円錐面の外側に連続した前記光軸に垂直な面とが光学的有効範囲外に形成されており、
    隣接する任意の2つのレンズの対向面に形成されて前記光軸方向に互いに当接する前記円錐面と前記光軸とのなす角度と、次に隣接する2つのレンズの対向面に形成されて前記光軸方向に互いに当接する前記円錐面と前記光軸とのなす角度とが異なる角度となるように形成されていることを特徴とする組合せレンズ。
  2. 請求項1記載の組合せレンズにおいて、
    光学性能に対して、偏芯による偏芯収差敏感度の高いレンズに形成された前記円錐面と光軸とのなす角度が、前記レンズよりも偏芯収差敏感度の低い他のレンズの前記円錐面と光軸とのなす角度よりも大きいことを特徴とする組合せレンズ。
  3. 請求項1または請求項2記載の組合せレンズにおいて、
    円錐面と光軸とのなす角度が小さいほうのレンズに形成された前記円錐面は、円錐面と光軸とのなす角度が大きいほうのレンズに形成された前記円錐面よりも光軸から遠い位置で形成されていることを特徴とする組合せレンズ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の組合せレンズにおいて、
    レンズの光学的有効範囲が最大であるレンズに形成された前記円錐面と光軸とのなす角度が、他のレンズの円錐面と光軸とのなす角度よりも小さいことを特徴とする組合せレンズ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の組合せレンズにおいて、
    前記レンズの円錐面と光軸とのなす角度が15度以上60度以下の間の任意の角度に設定されていることを特徴とする組合せレンズ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の組合せレンズにおいて、
    前記円錐面の外側に連続して形成された前記面が平面であり、隣接する任意の2つのレンズの対向面にそれぞれ形成された前記平面同士が互いに当接していることを特徴とする組合せレンズ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の組合せレンズが鏡筒内に収納されていることを特徴とするレンズユニット。
  8. 請求項7記載のレンズユニットにおいて、
    前記鏡筒内部の光入射側に形成された垂直面と前記組合せレンズの光入射側に配置されたレンズの前記平面とが当接していることを特徴とするレンズユニット。
  9. 請求項7または請求項8記載のレンズユニットと撮像面を有する固体撮像装置を備えていることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項7または請求項8記載のレンズユニット、または請求項9記載の撮像装置を備えていることを特徴とする光学機器。
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