JP2009092983A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理装置100は、前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成部110と、前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、前記補正画素値に対応する画素の色相及び彩度が、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致し、かつ、前記補正画素値が前記画素値最大値以下となるように前記補正量を調整する補正量調整部120とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
近年、大画面テレビジョンやプロジェクタ等の高性能な画像表示装置が広く普及しており、これらの画像表示装置においては、より一層、色の再現性や画質が重要視されるようになっている。そのため、同じ信号値を有する画素は表示画像内のどの位置でも同じ色で表示される「画面の均一性」が確保された画像表示装置に対する市場の要求が高い。
このような「画面の均一性」を確保するための技術として、画面内の色むらを補正する技術が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1には、入力データが取り得るすべての階調において色むらの発生を抑制するために、画像表示装置の入出力特性データを測定し、該入出力特性データを基準入出力特性データに近づけるための補正データを全階調レベルについて決定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、色むらと輝度むらを含めた照度むらを補正するために、輝度むら補正パターンと色むら補正パターンから、輝度むらの発生量及び色むらの発生量を低減する複数の照度レベルに応じた照度むら補正パターンテーブルを生成し、照度むらの発生量を低減させるようにした技術が開示されている。
特開2006−38976号公報 特開2006−153914号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術を用いて補正データや補正パターンに従って画素の信号値を補正したとしても、補正後の信号値が画像表示装置の限界値(例えば画素値の最大値)を超えてしまう場合がある。この場合、信号値の補正が不十分となり、新たな色むらを発生させるという問題がある。
そのため、特x許文献1及び特許文献2に開示された技術では、このような画像表示装置の限界値を上回らないように補正せざるを得ない。従って、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、完全に色むらを解消できずに「画面の均一性」を十分に確保できない。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理装置であって、前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成部と、前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、前記補正画素値に対応する画素の色相及び彩度が、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致し、かつ、前記補正画素値が前記画素値最大値以下となるように前記補正量を調整する補正量調整部とを含む画像処理装置に関係する。
本発明においては、補正量を用いて画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、補正画素値に対応する画素の色相及び彩度が、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致し、かつ、補正画素値が前記画素値最大値以下となるように補正量を調整するようにしている。これにより、補正後の画素値が画素値最大値を超えるような場合に、画素信号の補正が不十分となり新たな色むらを発生させる事態を回避できるようになり、補正後の画素値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくすることができるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記画素値に基づいて表示させた前記基準画素の測定値により得られる出力目標値を生成する出力目標値生成部を、更に含み、前記補正量生成部は、前記出力目標値を用いて前記補正量を生成することができる。
本発明によれば、画素値に基づいて表示させた前記基準画素の測定値により得られる出力目標値を生成する出力目標値生成部を設け、該出力目標値を用いて補正量を生成するようにしたので、上記の効果に加えて、補正量が、測定値を考慮した出力目標値に基づいて生成されるため、測定値に応じた補正量を生成できるようになる。従って、製造ばらつきを加味した補正量を生成して、個体差を吸収するように補正量を調整する画像処理装置を提供できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記出力目標値生成部は、前記基準画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルを用いて、当該画素の画素値に対応した測定値を前記出力目標値として生成し、前記補正量調整部は、当該画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルに、前記出力目標値に対応した測定値が記憶されていないとき、当該画素の色相及び彩度が、前記基準画素の色相及び彩度と一致するように当該画素の補正量を調整することができる。
本発明によれば、基準画素についての測定値が記憶されたテーブルを参照して出力目標値を生成する一方、当該画素についての測定値が記憶されたテーブルに記憶されているか否かを判断することで、当該補正量を用いて当該画素の画素値を補正した補正画素値が画素値最大値を超えたか否かを判別できるようになる。従って、新たな付加装置を設けることなく、簡素な構成で、当該画素の補正画素値が画素値最大値を超えたか否かを判別できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記補正量調整部は、前記補正画素値が前記画素値最大値を超えるとき、u´v´色度図における当該画素のu´成分及びv´成分が前記基準画素のu´成分及びv´成分と一致するように前記補正量を調整することができる。
本発明によれば、一般に使われる色度図のu´成分及びv´成分に着目したので、既存のリソースを用いながら、補正後の画素値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理装置を提供できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記基準画素は、画像内の中心画素であってもよい。
本発明によれば、基準画素として中心画素を採用するようにしたので、処理を簡素化できるようになる。また、一般に中心画素は輝度が最高になるため、プロジェクタの中心画素を基準画素とすることにより、補正によるコントラストの低下を避けることができる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記補正量調整部は、RGB色空間の各色成分の画素値について補正画素値が前記画素値最大値を超えないように前記補正量を調整することができる。
本発明によれば、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても、色むらを目立たなくする画像処理装置が提供できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記補正量生成部は、前記補正画素値が前記画素値最大値を超えるとき、RGB色空間の各色成分の出力目標値が同じ比率で縮小された縮小後の出力目標値を用いて前記補正量を生成することができる。
本発明においては、RGB空間の各色成分毎に、補正画素値が画素値最大値を超えるときに出力目標値が縮小される。そして、この縮小の際、RGB色空間の各色成分の出力目標値が同じ比率で縮小された縮小後の出力目標値を用いて各色成分の画素値の補正量を調整するようにしたので、最大で3回の補正処理を行えば、必ずRGBの各色成分の画素値について補正画素値が画素値最大値を超えないように処理を完了させることができるようになり、処理を簡素化できる。
また本発明は、上記のいずれか記載の画像処理装置を含む画像表示装置に関係する。
本発明によれば、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像表示装置を提供できるようになる。
また本発明は、画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理方法であって、前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成ステップと、前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致するように前記補正量を調整する補正量調整ステップとを含む画像処理方法に関係する。
本発明によれば、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理方法を提供できるようになる。
また本発明は、画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理装置を制御するためのプログラムであって、前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成部と、前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致するように前記補正量を調整する補正量調整部としての機能を前記画像処理装置に実現させるプログラムに関係する。
本発明によれば、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理装置を制御するプログラムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 画像表示システム
本発明の実施形態に係る画像処理装置は、以下のような画像表示システムに適用される。そして、この画像処理装置は、画像表示装置が表示可能な値の範囲内で画像信号の補正量を調整し、該補正量を用いた補正後の画像信号により画像表示を行うことで、表示画面内の色むらの発生を抑える処理を行う。より具体的には、補正後の画像信号が、画像表示装置が表示可能な値の範囲内にないとき、画素の明度(輝度)の低下を許容する一方で、当該画素の色相及び彩度が画面内の所与の基準画素の色相及び彩度と一致するように、画像表示装置が表示可能な値の範囲内で補正量を調整する。
図1に、本実施形態に係る画像表示システムの構成例のブロック図を示す。
画像表示システム10は、画像表示装置としてのプロジェクタ20と、プロジェクタ20によって投射された画像から測定値を取得するための画像測定装置30とを含む。画像表示システム10は、画像入力部40を更に含んでもよい。
プロジェクタ20は、画像信号処理部22、光変調部24、投射部26を含む。画像信号処理部22は、画像入力部40からの画像信号を入力する処理を行う。そして、画像信号処理部22は、画像測定装置30の測定値(又は該測定値に対応した補正データ)に基づいて、プロジェクタ20が表示可能(処理可能)な値の範囲内で画像信号の補正量を調整し、該補正量に基づいて画像信号を補正する。
光変調部24には、図示しない光源からの光が照射されており、画像信号処理部22からの画像信号に基づいて、画素毎に光の通過率(透過率、変調率)を変調する。このような光変調部24としては、液晶パネルにより構成されるライトバルブが採用される。液晶パネルは、電気光学物質である液晶を一対の透明なガラス基板に密閉封入したものであり、例えばポリシリコンTFTをスイッチング素子として、画像信号処理部22からの画像信号に対応して各画素の光の通過率を変調する。投射部26は、光変調部24によって変調された光源からの光をスクリーンSCRに投影する投射光学系を有する。
画像測定装置30は、撮像手段としてのカメラ32と、測定値生成部34とを含む。カメラ32は、プロジェクタ20によって投射されたスクリーンSCRの画像を撮像して投射画像の画像データを取り込む。このようなカメラ32として、例えばデジタルスチルカメラを採用できる。測定値生成部34は、カメラ32によって取り込まれた画像データに基づいて、測定値を生成する。画像測定装置30によって生成された測定値は、プロジェクタ20に供給される。
画像入力部40は、プロジェクタ20によって投射される画像の画像信号を生成する。このような画像入力部40として、例えばスキャナ42、デジタルカメラ44、パーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)46のいずれかが採用される。
図2に、図1の画像信号処理部22のハードウェア構成例のブロック図を示す。図2において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
画像信号処理部22は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)80、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)82、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)84、インターフェース(Interface:I/F)回路86、画像処理回路88を含む。CPU80、ROM82、RAM84、I/F回路86及び画像処理回路88は、バス90を介して接続されている。
ROM82には、プログラムが格納されており、バス90を介してプログラムを読み込んだCPU80が、該プログラムに対応した処理を実行することができる。RAM84は、CPU80が処理を実行するための作業用メモリとなったり、CPU80が読み込むプログラムが一時的に格納されたりする。I/F回路86は、画像入力部40のそれぞれとのインターフェース処理を行い、画像入力部40からの画像信号の入力処理等を行う。画像処理回路88は、本実施形態における画像処理を実現する。画像処理回路88は、例えばROM82に格納されているプログラムやデータを参照し、RAM84を作業用メモリとして用いながら本実施形態における画像処理を実現できる。
例えばプロジェクタ20の出荷検査時に、画像測定装置30によって測定値が生成される。この測定値又は該測定値に対応した補正データは、プロジェクタ20の出荷時に、測定値としてROM82に書き込まれるようになっている。画像処理回路88は、I/F回路86を介して画像入力部40からの画像信号を補正して、画面内の色むらの発生を抑える処理を行う。なお、画像信号処理部22において、画像処理回路88がCPU80と別個に設けられる専用ハードウェアとして説明したが、画像処理回路88の機能を、ROM82又はRAM84に記憶されたプログラムを読み込んだCPU80の処理により実現されてもよい。
このような画像表示システム10では、まず、プロジェクタ20が評価用画像をスクリーンSCRに投射する。画像測定装置30は、スクリーンSCRの投射画像を画像データとして取り込み、測定値を生成する。プロジェクタ20の投射と画像測定装置30の撮像とを繰り返し、画像測定装置30は、プロジェクタ20によって投射された投射画像の全画素について、画素毎にすべての画素値に対応した測定値を生成する。そして、画像測定装置30によって生成された測定値、又は該測定値に対応した補正データは、プロジェクタ20の出荷時に、ROM82に書き込まれる。その後、画像入力部40からの画像に対応した画像信号が入力されたとき、プロジェクタ20は、ROM82に書き込まれた測定値(補正データ)に基づき、画素毎に補正量を求め、該補正量を用いて補正した画像信号により、スクリーンSCRに投射画像を投射する。
ここで、補正後の画像信号が、プロジェクタ20で表示可能な範囲にない場合がある。例えば、画像信号がRGB空間の信号であり、画像入力部40からの画像信号により表される画素値のビット数が「8」のとき、補正後の画像信号により表される画素値が、8ビットで表現可能な画素値最大値である「255」を超えてしまうことがある。このような場合には、もはや画像信号を補正することができない。そこで、本実施形態では、補正後の画像信号が、プロジェクタ20で表示可能な範囲にない場合には、当該画素の色相及び彩度が画面内の基準位置の色相及び彩度と一致するように、明度の低下を許容して補正量を調整する。
以上のようにすることで、画像信号の補正前後において、明度差に比べて色差をほとんどなくすことができるため、画面内での色むらの発生を抑えることができるようになる。
2. 画像処理装置
図3に、本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例のブロック図を示す。図3に示す画像処理装置100は、図2の画像処理回路88に適用できる。
本実施形態における画像処理装置100には、図1の画像入力部40からの画像信号が入力される。そして、その画像信号により表される各画素の画素値を補正するときに用いる補正量を調整する。この補正量は、図示しない画像信号処理により、元の画素値の補正処理に供され、補正後の画素値を有する画像信号が図1のプロジェクタ等の画像出力部96に対して出力される。
画像処理装置100は、補正量生成部110、補正量調整部120を含む。補正量生成部110は、画像信号により表される画素値に対応した補正量を生成する。補正量調整部120は、補正量生成部110により生成された補正量を用いて、上記の画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、上記の補正画素値に対応する画素の色相及び彩度が、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致し、かつ、上記の補正画素値が画素値最大値以下となるように補正量を調整する。
即ち、画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理方法として、上記画素値に対応した上記補正量を生成する補正量生成ステップと、上記補正量を用いて上記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致するように上記補正量を調整する補正量調整ステップとを含むことができる。
これにより、補正後の画素値が画素値最大値を超えるような場合に、画素信号の補正が不十分となり新たな色むらを発生させる事態を回避できるようになり、補正後の信号値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくすることができるようになる。
ここで、例えば画素値のビット数が「8」のとき、8ビットで表現可能な数値である画素値最大値は「255」となるが、本発明は画素値を表現するビット数に限定されるものではない。或いは、画素値を表現するビット数とは無関係に画素値最大値を設定してもよい。また、基準画素は、例えば当該画素を含む画像内の中心画素とすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
更に、画像処理装置100は、更に、画素値に基づいて表示させた基準画素の測定値(測定データ)により得られる出力目標値を生成する出力目標値生成部112を含み、補正量生成部110は、出力目標値を用いて補正量を生成してもよい。なお、出力目標値生成部112は、補正量生成部110及び補正量調整部120に対して新たに追加してもよいし、出力目標値生成部112が補正量生成部110又は補正量調整部120に含まれていてもよい。図3では、補正量生成部110が、出力目標値生成部112を含む構成を有している。
このような出力目標値生成部112を設けることで、画像処理装置100によって調整された補正量が、測定値を考慮した出力目標値に基づいて生成されるため、測定値に応じた補正量を生成できるようになる。従って、製造ばらつきを加味した補正量を生成して、個体差を吸収するように補正量を調整する画像処理装置を提供できるようになる。
2.1 構成例
次に、本実施形態における画像処理装置100の構成例について説明する。
図4に、本実施形態における画像処理装置100の構成要部の一例のブロック図を示す。図4において、図3と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図4では、図3の画像処理装置100が、補正量生成部110及び補正量調整部120に加えて、更に測定値テーブル130を含む。なお、測定値テーブル130の機能を、画像処理装置100の外部に設けられたメモリにより実現してもよい(例えば図2のROM82)。
測定値テーブル(広義にはテーブル)130には、画像内の全画素について、各画素値に基づいて表示させた画素の測定値(測定した画素値)が格納される。従って、測定値テーブル130には、各画素値に基づいて表示させた基準画素の測定値(画素値)と、各画素値に基づいて表示させた当該画素の測定値(画素値)とが格納される。なお、測定値テーブル130には、測定値の代わりに、該測定値に対応した補正データが格納されていてもよい。
図5に、図4の測定値テーブル130に格納される測定値が測定される画像の画素位置の説明図を示す。図5では、例えばプロジェクタ20により投影された画像IMGにおいて、水平方向をx軸、垂直方向をy軸として、画像IMGの全画素の各画素の位置を定義することができる。ここでは、水平方向にN(Nは2以上の整数)画素が並び、垂直方向にM(Mは2以上の整数)画素が並ぶものとする。従って、画像IMGの画素(x,y)、(x1,y)、・・・、(xN−1,y)、(x,y)、・・・、(x,y)、・・・、(x,yM−1)、・・・、(xN−1,YM−1)の各画素について、画像測定装置30が測定した測定値が測定値テーブル130に格納される。
図6に、図4の測定値テーブル130に格納される測定値の説明図を示す。
測定値テーブル130には、まず、画素値「0」に基づいて表示させた画素の測定値(又は該測定値に対応した補正データ)が、例えば図5の画像IMGの水平方向に(x,y)、(x,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,yM−1)の順番に格納される。そして、測定値テーブル130には、続いて、画素値「1」に基づいて表示させた画素の測定値が、図5の画像IMGの水平方向に(x,y)、(x,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,yM−1)の順番に格納される。こうして、最終的に測定値テーブル130には、画素値「255」に基づいて表示させた画素の測定値が、図5の画像IMGの水平方向に(x,y)、(x,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,y)、(x,y)、・・・、(xN−1,yM−1)の順番に格納される。この結果、測定値テーブル130には、画像内の全画素について、各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が格納される。
なお、図6では、各画素値について測定値テーブル130に格納される測定値のデータサイズや、個々の測定値のデータサイズが予め認識されている。そのため、測定値テーブル130に記憶される測定値群の中から、所望の画素位置における所望の画素値の測定値の記憶領域を特定できるので、測定値テーブル130には測定値のみを記憶させておけばよい。
図4に示すように、より具体的には、出力目標値生成部112は、基準画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルを用いて、当該画素の画素値に対応した測定値を出力目標値として生成し、補正量調整部120は、当該画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルに、出力目標値に対応した測定値が記憶されていないとき、当該画素の色相及び彩度が、基準画素の色相及び彩度と一致するように当該画素の補正量を調整することができる。
即ち、上記のような測定値テーブル130を参照して、出力目標値生成部112(補正量生成部110)は、当該画素の画素値と同じ画素値に基づいて基準画素の測定値を出力目標値として生成する。そして、補正量調整部120は、測定値テーブル130を検索して、測定値テーブル130に、出力目標値に対応した測定値が記憶されていることが検出されたときには、該出力目標値に対応した測定値に基づいて補正量を生成して出力する。一方、補正量調整部120は、測定値テーブル130を検索して、測定値テーブル130に、出力目標値に対応した測定値が記憶されていないことが検出されたときには、当該画素の色相及び彩度が、基準画素の色相及び彩度と一致するように当該画素の補正量を調整する。従って、画像処理装置100は、画素の明度(輝度)の低下を許容する一方で、当該画素の色相及び彩度が画面内の基準画素の色相及び彩度と一致するように、画像表示装置が表示可能な値の範囲内で補正量を調整することができる。
こうすることで、基準画素についての測定値が記憶されたテーブルを参照して出力目標値を生成する一方、当該画素についての測定値が記憶されたテーブルに記憶されているか否かを判断することで、当該補正量を用いて当該画素の画素値を補正した補正画素値が画素値最大値を超えたか否かを判別できるようになる。従って、新たな付加装置を設けることなく、簡素な構成で、当該画素の補正画素値が画素値最大値を超えたか否かを判別できるようになる。
2.2 処理例
次に、本実施形態における画像処理装置100の処理例について説明する。以下では、本実施形態における画像処理装置100が、RGB色空間の各色成分の画素値の補正量を調整するものとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態では、補正画素値が画素値最大値を超えるとき、u´v´色度図における当該画素のu´成分及びv´成分が基準画素のu´成分及びv´成分と一致するように補正量を調整する。これにより、一般に使われる色度図のu´成分及びv´成分に着目したので、簡素な構成で、当該画素の色相及び彩度が、基準画素の色相及び彩度と一致するように当該画素の補正量を調整することができるようになる。従って、既存のリソースを用いながら、補正後の画素値が画像表示装置の限界値を超える場合であっても色むらを目立たなくする画像処理装置を提供できるようになる。
そこで、本実施形態では、以下のようにRGB空間の各色成分の画素値について補正画素値が画素値最大値を超えないように出力目標値を縮小させながら、補正量を調整するようにしている。
図7に、本実施形態における画像処理装置100の処理例のフロー図を示す。
例えば、ROM82には、予め図7に示す処理を実現するためのプログラムが格納されており、CPU80又は図示しないCPUを含む画像処理回路88がROM82に格納されたプログラムを読み出して該プログラムに対応した処理を実行することで、図7に示す処理をソフトウェア処理により実現できる。
図8に、図7の各色成分の補正処理の処理例のフロー図を示す。図7では、図8の各色成分共通の処理を行う。
例えば、ROM82には、予め図8に示す処理を実現するためのプログラムが格納されており、CPU80又は図示しないCPUを含む画像処理回路88がROM82に格納されたプログラムを読み出して該プログラムに対応した処理を実行することで、図8に示す処理をソフトウェア処理により実現できる。
図7において、画像処理装置100は、まず、スキャナ42等の画像入力部40からの画像信号を入力値として取得する(ステップS10)。この画像信号は、例えばRGB空間の各色成分の画素値を有する。
次に、画像処理装置100は、補正量生成部110及び補正量調整部120において、当該画素のRGB空間のB成分の画素値について補正処理を行う(ステップS12)。
B成分の画素値の補正処理においては、図8に示すように、出力目標値生成部112が、当該画素のB成分の出力目標値を生成する(ステップS40)。より具体的には、出力目標値生成部112は、測定値テーブル130に記憶された測定値群の中から基準画素における各画素値(入力画素値)に基づいて表示したときの出力画素値である測定値を出力目標値関数として生成しておき、この出力目標値関数の中から、当該画素の画素値と同じ画素値を入力画素値としたときの測定値を出力目標値として求める。
図9に、本実施形態におけるB成分の出力目標値関数の説明図を示す。
図9では、横軸にB成分の入力画素値、縦軸にB成分の出力画素値に対応した出力値(測定値、物理量)をとり、基準画素において入力画素値が与えられたときの出力画素値の変化を表している。より具体的には、図9では、基準画素の測定値を出力目標値関数T1で表し、当該画素の測定値を関数MBで表している。
図8のステップS40に続いて、補正量生成部110は、その測定値と当該画素の画素値とに基づいて補正量を求め、該補正量に基づいて当該画素の画素値を補正した補正画素値を求める(ステップS42)。例えば図9の入力画素値B1が与えられると、当該画素において入力画素値B1に対応する出力目標値(PB1、PB2)を得るための入力画素値B2が求められる。従って、画素値B1、B2の差分により補正量が求められる。
これに対して、例えば図9の入力画素値B3が与えられたとき、当該画素において入力画素値B3に対応する出力目標値(PB3)は、関数MBでは存在しない。即ち、測定値テーブル130に対して当該画素について入力画素値B3の測定値を検索しても、出力値が得られずテーブル検索エラーとなってしまう。これは、入力画素値を補正した補正画素値が画素値最大値を超えてしまい、もはや画像出力部96で表示不可能な範囲となるからである。そこで、補正画素値が画素値最大値を超えるときには、補正画素値が画素値最大値を超えないように補正量を調整するようになっている。
そのため、図8のステップS42に続いて、補正量調整部120が、ステップS42で求めた補正画素値と画素値最大値とを比較する(ステップS44)。補正画素値が画素値最大値を超えるとき(ステップS44:Y)、補正量調整部120は、出力目標値生成部112に対して、ステップS40で生成した出力目標値を縮小させる制御を行うように指示し(ステップS46)、ステップS42に戻る。ステップS46により、出力目標値は、図9の関数T2のようになる。そして、ステップS42では、縮小させた出力目標値と当該画素の画素値とに基づいて補正量を求め、該補正量に基づいて当該画素の画素値を補正した補正画素値を求めることになる。
こうして、ステップS44において補正画素値が画素値最大値以下となるまで繰り返され、補正画素値が画素値最大値以下のとき(ステップS44:N)、画像処理装置100は、補正量調整部120で求められた補正量を用いて当該画素の画素値を補正した補正画素値を出力して(ステップS48)、一連の処理を終了する(エンド)。
図7に戻って説明を続ける。ステップS12に続いて、画像処理装置100は、B成分の出力目標値の縮小制御が行われたとき(ステップS14:Y)、図8のステップS44で補正画素値が画素値最大値以下となった時点におけるB成分の出力目標値の縮小率rbを取得する(ステップS16)。そして、画像処理装置100は、この縮小率rbを用いて、当該画素の他の色成分であるR成分及びG成分の出力目標値を計算する(ステップS18)。
そして、画像処理装置100は、ステップS14においてB成分の出力目標値の縮小制御が行われていないとき(ステップS14:N)、当該画素のR成分の出力目標値をそのまま用いて、R成分の補正処理を行う(ステップS20)。一方、画像処理装置100は、ステップS14においてB成分の出力目標値の縮小制御が行われたとき(ステップS14:Y)、B成分の出力目標値の縮小率rbを用いた縮小出力目標値を用いて、R成分の補正処理を行う(ステップS20)。ここで、縮小出力目標値は、当該画素のR成分の出力目標値Trにrbを乗算したTr×rbとなる。
ステップS20のR成分の補正処理は、ステップS12のB成分の補正処理と同様であるため詳細な説明を省略する。即ち、ステップS20では、図8に示すように処理が行われる。
図10に、本実施形態におけるR成分の出力目標値関数の説明図を示す。
図10では、図9と同様に、横軸にR成分の入力画素値、縦軸にR成分の出力画素値に対応した出力値(測定値、物理量)をとり、基準画素において入力画素値が与えられたときの出力画素値の変化を表している。より具体的には、図10では、基準画素の測定値を出力目標値関数T10で表し、当該画素の測定値を関数MRで表している。なお、図10では、ステップS12において、B成分の出力目標値の縮小制御が行われたときのR成分の出力目標値の例を示している。R成分においても、出力目標値の縮小率rrで行われた結果、図10の関数T11のようになる。
図7に戻って説明を続ける。ステップS20に続いて、画像処理装置100は、R成分の出力目標値の縮小制御が行われたとき(ステップS22:Y)、ステップS16と同様に補正画素値が画素値最大値以下となった時点におけるR成分の出力目標値の縮小率rrを取得する(ステップS24)。そして、画像処理装置100は、この縮小率rrを用いて、当該画素の他の色成分であるB成分及びG成分の出力目標値を計算する(ステップS26)。
ここで、ステップS26で計算されたB成分の出力目標値がステップS12で用いられた出力目標値と異なるとき(ステップS28:Y)、ステップS12に戻って、ステップS26で求められたB成分の出力目標値を用いて、再びB成分から順番に各成分の補正処理を行っていく。
ステップS26で計算されたB成分の出力目標値がステップS12で用いられた出力目標値と同じとき(ステップS28:N)、或いはステップS22においてR成分の出力目標値の縮小制御が行われていないとき(ステップS22:N)、画像処理装置100は、当該画素のG成分の出力目標値、或いはステップS18又はステップS26で求めた縮小出力目標値を用いて、G成分の補正処理を行う(ステップS30)。ここで、縮小出力目標値は、B成分の出力目標値の縮小制御が行われたとき、ステップS18で計算した当該画素のG成分の出力目標値Tgにrbを乗算した縮小出力目標値Tg×rbにさらにrrを乗算したTg×rb×rrとなり、B成分の出力目標値の縮小制御が行われないとき、当該画素のG成分の出力目標値Tgにrrを乗算したTg×rrとなる。
ステップS30のG成分の補正処理は、ステップS12のB成分の補正処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。即ち、ステップS30では、図8に示すように処理が行われる。
図11に、本実施形態におけるG成分の出力目標値関数の説明図を示す。
図11では、図9と同様に、横軸にG成分の入力画素値、縦軸にG成分の出力画素値に対応した出力値(測定値、物理量)をとり、基準画素において入力画素値が与えられたときの出力画素値の変化を表している。より具体的には、図11では、基準画素の測定値を出力目標値関数T20で表し、当該画素の測定値を関数MGで表している。なお、図11では、ステップS12において、B成分及びR成分の出力目標値の縮小制御が行われたときのG成分の出力目標値の例を示している。G成分においても、出力目標値の縮小率rgで行われた結果、図11の関数T21のようになる。
図7に戻って説明を続ける。ステップS30に続いて、画像処理装置100は、G成分の出力目標値の縮小制御が行われたとき(ステップS32:Y)、ステップS16と同様に補正画素値が画素値最大値以下となった時点におけるG成分の出力目標値の縮小率rgを取得する(ステップS34)。そして、画像処理装置100は、この縮小率rgを用いて、当該画素の他の色成分であるB成分及びR成分の出力目標値を計算する(ステップS36)。
ここで、ステップS36で計算されたB成分の出力目標値がステップS12で用いられた出力目標値と異なるとき、或いはステップS36で計算されたR成分の出力目標値がステップS20で用いられた出力目標値と異なるとき(ステップS38:Y)、ステップS12に戻って、ステップS36で求められたB成分の出力目標値を用いて、再びB成分から順番に各成分の補正処理を行っていく。
ステップS36で計算されたB成分の出力目標値がステップS12で用いられた出力目標値と同じで、且つステップS36で計算されたR成分の出力目標値がステップS20で用いられた出力目標値と同じとき(ステップS38:N)、或いはステップS32においてG成分の出力目標値の縮小制御が行われていないとき(ステップS32:N)、画像処理装置100は、全画素についての補正処理が終了したか否かを判別する(ステップS39)。
そして、画像の全画素について補正処理が終了したとき(ステップS39:Y)、画像処理装置100は、一連の処理を終了し(エンド)、画像の全画素について補正処理が終了していないとき(ステップS39:N)、ステップS10に戻る。
このように、本実施形態では、色成分毎に出力目標値を縮小させながら補正画素値を求めると共に、出力目標値の縮小率に応じて出力目標値を更新している。そして、出力目標値が変更される度に、変更後の出力目標値を用いて最初の色成分から順番に補正処理を行うことで、最終的に各色成分の出力目標値が同じ比率で縮小させように処理している。
以上のように、画像処理装置100(補正量調整部120)は、RGB色空間の各色成分の画素値について補正画素値が画素値最大値を超えないように補正量を調整することができる。そして、以上のように処理することで、u´v´色度図における当該画素のu´成分及びv´成分が基準画素のu´成分及びv´成分と一致させながら、補正量を調整することができるようになる。
図12に、RGB空間の画素値からu´v´色度図のu´成分及びv´成分へ変換する処理の説明図を示す。
図12において、RGB空間のR成分の画素値がR、G成分の画素値がG、B成分の画素値がBであり、RGBmaxは画素値最大値であるものとする。
このとき、図12に示す一連の変換式により、RGB空間の画素の画素値をXYZ空間(CIE 1964 表色系)の画素値に変換できる。そして、XYZ空間の画素値を、更に図12に示す一連の変換式により、u´v´色度図(CIE 1976 UCS色度図)におけるu´成分及びv´成分に変換できる。u´v´色度図では、u´成分及びv´成分により色相及び彩度を表している。
本実施形態では、上述のように補正画素値が画素値最大値を超えるとき、RGB色空間の各色成分の出力目標値が同じ比率で縮小された縮小後の出力目標値を用いている。そのため、当該画素の補正画素値を出力目標値である基準画素の測定値と揃えることで、図12に示す変数r、g、b、X成分及びY成分は、それぞれ同じ比率で縮小されることになる。従って、u´成分及びv´成分を一定にできるため、補正画素値が画素値最大値を超えない範囲で当該画素の色相及び彩度を基準画素の色相及び彩度と一致させることができる。
また、各成分を同じ比率で縮小させているので、最大でRGBの各色成分数の3回の補正処理を行えば、必ずRGBの各色成分の画素値について補正画素値が画素値最大値を超えないように処理を完了させることができる。
3. その他
なお、上述の実施形態では、出力目標値として測定値を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、出力目標値として、基準画素を中心とする所定の領域内の画素値の平均値を採用したり、基準画素からの距離が遠い画素ほど値が小さくなるような出力目標値を採用したりできる。
図13に、本実施形態の変形例における出力目標値の説明図を示す。
図13では、プロジェクタPJが、スクリーンSCRに画像を投射している。このスクリーンSCRの投射画像の画素の測定値を取得する測定地点PMから見た測定値が基準画素POから距離が遠い画素ほど値が小さくなるような出力目標値を設定してもよい。例えば、測定地点PMと当該画素PPとを結ぶ線と、測定地点PMと基準画素POとを結ぶ線とのなす角をθ、基準画素の測定値Cとしたとき、当該画素PPの出力目標値をC×cosθとしてもよい。
また、測定値Cとして、基準画素POを中心とする所定の領域内の画素値の平均値を採用してもよい。
以上、本発明に係る画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法及びプログラムを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態では、基準画素として画像の中心画素を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画面内で輝度が最も高い画素を基準画素として採用してもよい。画面内で輝度が最も高い画素を基準画素とすることにより、中心画素を基準画素とする場合と比較して、補正によるコントラスト低下をより確実に避けることができる。
(2)上記の実施形態では、RGB空間の各色成分の補正画素値が画素値最大値を超えるときに、B成分、R成分及びG成分の順序で処理したが、本発明は、色成分の処理の順序に限定されるものではない。
(3)上記の実施形態では、測定値テーブルに、画像の全画素について各画素値の測定値が記憶されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、測定値テーブルに、所定の画素について所定の画素値の測定値のみを離散的に記憶しておき、測定値テーブルに記憶されない画素の測定値を、測定値テーブルに記憶された測定値を用いた公知のデータ補間法で求めるようにしてもよい。この場合、測定値テーブルの記憶容量を削減できる効果が得られる。
(4)上記の実施形態では、プロジェクタを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に係る画像表示装置として、液晶表示装置、やプラズマディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置等の画像表示を行う装置全般に適用できる。
(5)上記の実施形態において、本発明を、画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法及びプログラムとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明を実現するための画像処理方法の処理手順が記述されたプログラムが記録された記録媒体であってもよい。
本実施形態に係る画像表示システムの構成例のブロック図。 図1の画像信号処理部のハードウェア構成例のブロック図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例のブロック図。 本実施形態における画像処理装置の構成要部の一例のブロック図。 図4の測定値テーブルに格納される測定値が測定される画像の画素位置の説明図。 図4の測定値テーブルに格納される測定値の説明図。 本実施形態における画像処理装置の処理例のフロー図。 図7の各色成分の補正処理の処理例のフロー図。 本実施形態におけるB成分の出力目標値関数の説明図。 本実施形態におけるR成分の出力目標値関数の説明図。 本実施形態におけるG成分の出力目標値関数の説明図。 RGB空間の画素値からu´v´色度図のu´成分及びv´成分へ変換する処理の説明図。 本実施形態の変形例における出力目標値の説明図。
符号の説明
10・・・画像表示システム,20・・・プロジェクタ,22・・・画像信号処理部,
24・・・光変調部,26・・・投射部,30・・・画像測定装置,32・・・カメラ,
34・・・測定値生成部,40・・・画像入力部,42・・・スキャナ,
44・・・デジタルカメラ,46・・・PC,80・・・CPU,82・・・ROM,
84・・・RAM,86・・・I/F回路,88・・・画像処理回路,90・・・バス,
96・・・画像出力部,100・・・画像処理装置,110・・・補正量生成部,
112・・・出力目標値生成部,120・・・補正量調整部,
130・・・測定値テーブル,SCR・・・スクリーン

Claims (8)

  1. 画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理装置であって、
    前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成部と、
    前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、前記補正画素値に対応する画素の色相及び彩度が、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致し、かつ、前記補正画素値が前記画素値最大値以下となるように前記補正量を調整する補正量調整部とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記画素値に基づいて表示させた前記基準画素の測定値により得られる出力目標値を生成する出力目標値生成部を含み、
    前記補正量生成部は、
    前記出力目標値を用いて前記補正量を生成することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記出力目標値生成部は、
    前記基準画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルを用いて、当該画素の画素値に対応した測定値を前記出力目標値として生成し、
    前記補正量調整部は、
    当該画素について各画素値に基づいて表示させた画素の測定値が記憶されたテーブルに、前記出力目標値に対応した測定値が記憶されていないとき、当該画素の色相及び彩度が、前記基準画素の色相及び彩度と一致するように当該画素の補正量を調整することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記基準画素は、
    画像内の中心画素であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記補正量調整部は、
    RGB色空間の各色成分の画素値について補正画素値が前記画素値最大値を超えないように前記補正量を調整することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5において、
    前記補正量生成部は、
    前記補正画素値が前記画素値最大値を超えるとき、RGB色空間の各色成分の出力目標値が同じ比率で縮小された縮小後の出力目標値を用いて前記補正量を生成することを特徴とする画像処理装置。
  7. 画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理方法であって、
    前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成ステップと、
    前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致するように前記補正量を調整する補正量調整ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 画素値を補正するときに用いる補正量を調整する画像処理装置を制御するためのプログラムであって、
    前記画素値に対応した前記補正量を生成する補正量生成部と、
    前記補正量を用いて前記画素値を補正した補正画素値が所与の画素値最大値を超えるとき、画像内の基準画素の色相及び彩度と一致するように前記補正量を調整する補正量調整部としての機能を前記画像処理装置に実現させることを特徴とするプログラム。
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