JP2009092732A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな色域の変換処理を利用して画像を表示する。
【解決手段】所定の色域外の色を再現可能な画像表示部のための画像処理装置は、原画像を表す原画像データに対して画像処理を実行して処理済み画像データを生成し、処理済み画像データを画像表示部に供給する画像処理部を備える。画像処理部は、原画像に含まれる第1種の画素に対して第1種の処理を実行する第1の処理部と、原画像に含まれる第2種の画素に対して第2種の処理を実行する第2の処理部と、を備える。第1種の処理は、第1種の画素の色を、所定の色域外の色に設定可能な処理であり、第2種の処理は、第2種の画素の色を、所定の色域内の色に設定する処理である。
【選択図】図7

Description

この発明は、画像処理装置および方法に関する。
プロジェクタなどの画像表示装置は、与えられた原画像データを処理して処理済み画像データを生成し、該処理済み画像データを用いて画像を表示する。
ところで、原画像データを生成する画像生成装置が再現可能な色域と、画像を表示する画像表示装置が再現可能な色域とは、通常、異なっている。このため、画像表示装置では、通常、原画像データの色域(すなわち画像生成装置が再現可能な色域)を、画像表示装置が再現可能な色域に変換するための色域の変換処理が実行される。例えば、画像表示装置が再現可能な色域が、原画像データの色域よりも広い場合には、画像表示装置は、原画像データの色域を画像表示装置が再現可能な色域に拡大する処理を実行する。この結果、原画像内の各画素の色は、画像表示装置が再現可能な色域内の色で再現される。
特開平6−131428号公報 特開平6−231275号公報 山口雅弘, 多原色ディスプレイ, カラーフォーラムJAPAN'99論文集, 73-79, 1999 M. R. Pointer, The Gamut of Real Surface Colors. Color Research and Application, vol5, No3, 145-155, 1980
上記のように、従来の画像表示装置では、色域変換処理の際に、原画像内の各画素に対して1種類の処理(例えば1種類の拡大処理)のみが実行されていた。このため、他の色域変換処理が要望されていた。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、新たな色域の変換処理を利用して画像を表示することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 所定の色域外の色を再現可能な画像表示部のための画像処理装置であって、
原画像を表す原画像データに対して画像処理を実行して処理済み画像データを生成し、前記処理済み画像データを前記画像表示部に供給する画像処理部を備え、
前記画像処理部は、
原画像に含まれる第1種の画素に対して第1種の処理を実行する第1の処理部と、
原画像に含まれる第2種の画素に対して第2種の処理を実行する第2の処理部と、
を備え、
前記第1種の処理は、前記第1種の画素の色を、前記所定の色域外の色に設定可能な処理であり、
前記第2種の処理は、前記第2種の画素の色を、前記所定の色域内の色に設定する処理である、画像処理装置。
この画像処理装置では、色域の変換処理において、所定の色域を考慮して、互いに異なる第1種の処理と第2種の処理との双方が利用される。具体的には、第1種の画素に対して第1種の処理を実行することによって、第1種の画素の色が所定の色域外の色に設定され得ると共に、第2種の画素に対して第2種の処理を実行することによって、第2種の画素の色が所定の色域内の色に設定される。このように、この画像処理装置では、互いに異なる第1種の処理と第2種の処理との双方が利用されるため、第1種の画素を目立たせることができる。
[適用例2] 適用例1記載の画像処理装置であって、
前記第1種の処理は、前記第1種の画素の彩度を、前記所定の色域外の彩度に変更する処理を含む、画像処理装置。
[適用例3] 適用例2記載の画像処理装置であって、
前記第1種の処理は、さらに、前記第1種の画素の明度と色相とを維持する処理を含む、画像処理装置。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記第2種の処理は、前記第2種の画素の彩度を、前記所定の色域内の彩度に変更する処理を含む、画像処理装置。
[適用例5] 適用例4記載の画像処理装置であって、
前記第2種の処理は、さらに、前記第2種の画素の明度と色相とを維持する処理を含む、画像処理装置。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記所定の色域は、自然界に存在する色の範囲を示すポインタガマットである、画像処理装置。
こうすれば、第1種の画素の色が、自然界に存在しない不自然な色に設定されるため、第1種の画素をかなり目立たせることができる。
[適用例7] 適用例1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像処理部は、さらに、
前記原画像を、第1種の領域と、第2種の領域と、に区分する領域区分実行部を備え、
前記第1種の領域を構成する各画素は、前記第1種の画素であり、
前記第2種の領域を構成する各画素は、前記第2種の画素である、画像処理装置。
こうすれば、1つの原画像に含まれる第1種の領域を第2種の領域よりも目立たせることができる。
[適用例8] 適用例1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像処理部は、さらに、
複数の前記原画像を、第1種の原画像と、第2種の原画像と、に区分する画像区分実行部を備え、
前記第1種の原画像を構成する各画素は、前記第1種の画素であり、
前記第2種の原画像を構成する各画素は、前記第2種の画素である、画像処理装置。
こうすれば、複数の原画像に含まれる第1種の原画像を第2種の原画像よりも目立たせることができる。
[適用例9] 画像表示装置であって、
適用例1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記画像表示部と、
を備える、画像表示装置。
[適用例10] 適用例9記載の画像表示装置であって、
前記画像表示部は、
前記所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する発光部と、
前記発光部から射出される前記複数種の光を、前記処理済み画像データに応じて変調する非自発光型の光変調部と、
を備える、画像表示装置。
[適用例11] 適用例9記載の画像表示装置であって、
前記画像表示部は、
前記処理済み画像データに応じて、前記所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する自発光型の光変調部を備える、画像表示装置。
なお、この発明は、画像処理装置および方法、画像表示装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
A−2.画像処理部の処理:
A−2−1.色域:
A−2−2.画像処理の手順:
A−3.変形例:
B.第2実施例:
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、第1実施例におけるプロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。プロジェクタPJは、3つの照明光学系110R,G,Bと、3つの液晶ライトバルブ120R,G,Bと、投写光学系130と、制御回路200と、を備えている。なお、図1では、光学系の図示は、かなり簡略化されている。
照明光学系110R,G,Bは、それぞれ、発光デバイス112R,G,Bを備えている。発光デバイス112R,G,Bは、それぞれ、半導体レーザを備えており、赤色光と緑色光と青色光とを射出する。
液晶ライトバルブ120R,G,Bは、それぞれ、照明光学系110R,G,Bから射出された色光を変調する。これにより、各液晶ライトバルブ120R,G,Bの射出面には、各色の画像を表す光(画像光)が形成される。
投写光学系130は、3つの液晶ライトバルブ120R,G,Bに形成された3つの色の画像光をスクリーンSC上に投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。
制御回路200は、発光制御部210と、変調制御部220と、画像処理部230と、を備えている。
発光制御部210は、3つの発光デバイス112R,G,Bを制御して、3つの色光を射出させる。
変調制御部220は、画像処理部230から与えられる処理済み画像データに応じて、3つの液晶ライトバルブ120R,G,Bを制御して、3つの照明光学系110R,G,Bから射出された3つの色光を変調させる。
画像処理部230は、領域区分実行部240と、処理実行部250と、を備えており、原画像を表す画像データに対して画像処理を施し、処理済み画像を表す処理済み画像データを生成する。
領域区分実行部240は、条件設定部242を含んでいる。条件設定部242は、領域区分実行部240の動作条件、すなわち、領域を区分するための条件を設定する。領域区分実行部240は、条件設定部242から条件を取得し、該条件に従って、原画像データによって表される原画像を、強調領域と非強調領域とに区分する。ここで、強調領域は、強調処理が施されるべき領域であり、非強調領域は、非強調処理が施されるべき領域である。
処理実行部250は、強調処理部252と、非強調処理部254と、を備えている。強調処理部252は、原画像内の強調領域に属する各画素に対して、強調処理を施す。非強調処理部254は、原画像内の非強調領域に属する各画素に対して、非強調処理を施す。ここで、強調処理は、原画像内の画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在しない不自然な色で表現するための処理である。また、非強調処理は、原画像内の画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在する自然な色で表現するための処理である。
なお、本実施例におけるプロジェクタPJが本発明における画像表示装置に相当する。また、本実施例における発光デバイス112R,G,Bと液晶ライトバルブ120R,G,Bとが本発明における画像表示部に相当し、発光デバイス112R,G,Bが本発明における発光部に相当し、液晶ライトバルブ120R,G,Bが本発明における非自発光型の変調部に相当する。さらに、本実施例における強調処理部252が本発明における第1の処理部に相当し、強調処理が第1種の処理に相当する。また、本実施例における非強調処理部254が本発明における第2の処理部に相当し、非強調処理が第2種の処理に相当する。
A−2.画像処理部の処理:
本実施例における画像処理部230の具体的な処理の説明に先行して、色域について説明する。
A−2−1.色域:
図2は、ポインタガマットWPを示す説明図である。図2では、u’v’色度図が示されている。周知のように、領域WSの周囲は純色を示し、領域WSによってすべての色が表現される。なお、領域WSにおいて、外周側の色は、中心側の色よりも高い彩度を有する。また、領域WSの中心付近の色は、白色(無彩色)である。
領域WSの内側に描かれた色域WPは、ポインタガマット(Pointer Gamut)である。ポインタガマットは、物体色の取り得る範囲、換言すれば、自然界に存在する色の範囲を示す。なお、ポインタガマットについては、M. R. Pointerの論文(M. R. Pointer, The Gamut of Real Surface Colors. Color Research and Application, vol5, No3, 145-155, 1980)に詳述されている。
本実施例では、画像処理部230は、ポインタガマットWPを考慮して、画像処理を実行する。
ところで、入力系(画像生成装置)が再現可能な色域と、出力系(画像表示装置)が再現可能な色域とは、通常、異なっている。このため、通常、出力系(画像表示装置)では、色域の変換処理(ガマットマッピング)が実行される。
図3は、色域の変換処理を示す説明図である。図3(A)は、色域の縮小処理を示し、図3(B)は、色域の拡大処理を示す。
図3(A)に示す色域Wiは、入力系(画像生成装置)が再現可能な色域、換言すれば、原画像データの意図する色域を示している。また、図3(A)に示す色域W1は、第1の出力系(画像表示装置)が再現可能な第1の色域を示している。
図3(A)に示すように、第1の出力系の色域W1は、入力系の色域Wiよりも狭い。すなわち、第1の出力系は、原画像データの意図するすべての色を再現できない。このため、第1の出力系は、色域Wi内の各色を、色域W1内の色で再現する。例えば、第1の出力系は、色域Wi内の点Piによって示される色を表示できないため、点Piによって示される色に代えて、色域W1内の点P1によって示される色を表示する。このように、第1の出力系の色域W1が入力系の色域Wiよりも狭い場合には、色域の縮小処理が行われる。
図3(B)に示す色域Wiは、図3(A)と同じである。また、図3(B)に示す色域W2は、第2の出力系(画像表示装置)が再現可能な第2の色域を示している。
図3(B)に示すように、第2の出力系の色域W2は、入力系の色域Wiよりも広い。すなわち、第2の出力系は、原画像データの意図するすべての色を再現できると共に、他の色(すなわち、色域Wiに含まれない色)も再現可能である。このため、第2の出力系は、色域Wi内の各色を、色域W2内の色で再現する。例えば、第2の出力系は、色域Wi内の点Piによって示される色に代えて、色域W2内の点P2によって示される色を表示する。このように、第2の出力系の色域W2が入力系の色域Wiよりも広い場合には、色域の拡大処理が行われる。
図4は、プロジェクタPJが再現可能な色域を示す説明図である。図4に示す色域Wiは、図3(A),(B)と同じである。また、図4に示す色域Woは、プロジェクタPJが再現可能な色域を示している。なお、三角形の色域Woの3つの頂点は、3つの発光デバイス112R,G,Bから射出される3つの光の色を示している。
図示するように、プロジェクタPJの色域Woは、図3(B)に示す色域W2と同様に、入力系の色域Wiよりも広い。このため、本実施例では、色域の拡大処理が行われる。
ただし、本実施例では、プロジェクタPJの色域Woは、図3(B)と異なり、部分的にポインタガマットWPよりも広い。このため、仮に、プロジェクタPJが色域Wi内の各色を色域Wo内の色で再現すると、スクリーンSC上には、自然界に存在しない不自然な色が表現され得る。具体的には、図3(B)では、入力系の色域Wi内の点Piによって示される色は、ポインタガマットWP内部の点P2によって示される色、すなわち、自然界に存在する自然な色で表現される。一方、図4では、入力系の色域Wi内の点Piによって示される色は、ポインタガマットWP外の点Poによって示される色、すなわち、自然界に存在しない不自然な色で表現され得る。
このため、本実施例では、プロジェクタPJは、入力系の色域Wi内の各色を、図4のハッチングが付された重なり領域Wa内の色で表現する。ここで、重なり領域Waは、プロジェクタPJの色域Woと、ポインタガマットWPと、が重なる領域である。
しかしながら、上記の場合には、プロジェクタPJが再現可能な色域Woのうち、図4のクロスハッチングが付された3つの小領域Wr,Wg,Wb内の色が利用されない。ここで、3つの小領域Wr,Wg,Wbは、プロジェクタPJの色域Woから重なり領域Waを除いた領域である。
そこで、本実施例では、3つの小領域Wr,Wg,Wb内の色の利用が許容されている。換言すれば、本実施例では、自然界に存在しない不自然な色を利用して、画像が表示される。
A−2−2.画像処理の手順:
図5は、第1実施例における画像処理の手順を示すフローチャートである。図5の処理は、画像処理部230によって実行される。なお、ステップS110の処理は、ステップS120〜S150のための前処理である。
ステップS110では、条件設定部242は、領域区分(ステップS130)のための条件を設定する。具体的には、条件設定部242は、ユーザからの指示に従って、ユーザインタフェース画面を表示させる。そして、条件設定部242は、該インタフェース画面を介してユーザによって与えられる指示に基づいて、領域区分のための条件を設定する。なお、本実施例では、強調領域を選択するための選択条件が設定される。
ステップS120では、領域区分実行部240は、原画像データを取得する。ステップS130では、領域区分実行部240は、ステップS110で設定された条件に従って、原画像内の強調領域を選択することによって、原画像を、強調領域と非強調領域とに区分する。
図6は、原画像内の強調領域の例を示す説明図である。図6(A)に示す原画像は、文字領域と、文字領域以外の背景領域と、を含んでいる。図6(A)の原画像では、文字領域が強調領域に区分され、他の背景領域が非強調領域に区分される。
このように、文字領域を強調領域として選択する場合には、例えば、領域区分実行部240は、ステップS110で設定された条件に従って、特定色を有する画素群を強調領域として選択すればよい。あるいは、領域区分実行部240は、ステップS110で設定された条件に従って、エッジ抽出処理を実行し、エッジに囲まれた画素群(領域)を強調領域として選択すればよい。
なお、図6(A)では、文字領域を構成するすべての文字部分が強調領域として選択されているが、これに代えて、文字領域のうちの一部の文字部分が強調領域として選択されてもよい。
図6(B)に示す原画像は、人物が表現された人物領域と、特定の対象物(宝物)が表現された対象物領域と、これらの領域以外の背景領域と、を含んでいる。図6(B)の原画像では、対象物領域が強調領域に区分され、他の人物領域と背景領域とが非強調領域に区分される。
このように、対象物領域を強調領域として選択する場合には、例えば、領域区分実行部240は、ステップS110で設定された条件に従って、特定色を有する画素群を強調領域として選択すればよい。あるいは、領域区分実行部240は、ステップS110で設定された条件に従って、パターンマッチング処理を実行し、特定のパターンと一致する領域を強調領域として選択すればよい。なお、特定のパターンは、ユーザによって予め指定される。
ステップS140(図5)では、処理実行部250は、原画像内の強調領域に対して強調処理を実行すると共に、原画像内の非強調領域に対して非強調処理を実行する。この結果、処理済み画像が得られる。
図7は、ステップS140(図5)の具体的な処理手順を示すフローチャートである。ステップS210では、処理実行部250は、原画像内の画素を順次選択する。
ステップS220では、処理実行部250は、選択された画素が、強調領域内の画素であるか否かを判断する。選択された画素が強調領域内の画素である場合には、ステップS230に進み、選択された画素が非強調領域内の画素である場合には、ステップS240に進む。
ステップS230では、強調処理部252は、選択された強調領域内の各画素に対して、強調処理を実行する。具体的には、ステップS232,S234,S236の処理が実行される。
ステップS232では、RGB色空間からL***色空間への変換が実行される。ただし、実際には、RGB色空間からXYZ色空間への変換が実行された後に、XYZ色空間からL***色空間への変換が実行される。なお、RGB色空間で表現可能な色の範囲が、前述の入力系の色域Wi(すなわち、原画像の色域)である。
ステップS234では、画素の色を変更する第1の色変更処理が行われる。ステップS234の第1の色変更処理については、後述する。
ステップS236では、L***色空間からR’G’B’色空間への変換が実行される。ただし、実際には、L***色空間からXYZ色空間への変換が実行された後に、XYZ色空間からR’G’B’色空間への変換が実行される。なお、R’G’B’色空間で表現可能な色の範囲が、前述のプロジェクタPJの色域Woである。
ステップS230の強調処理を実行することによって、選択された画素を構成する3つの色データの値(r,g,b)が変更されて、値(r1’,g1’,b1’)が得られる。なお、値(r,g,b)は、RGB色空間内の色を示し、値(r1’,g1’,b1’)は、R’G’B’色空間内の色を示す。
一方、ステップS240では、非強調処理部254は、選択された非強調領域内の各画素に対して、非強調処理を実行する。具体的には、ステップS242,S244,S246の処理が実行される。
ステップS242では、ステップS232と同様に、RGB色空間からL***色空間への変換が実行される。
ステップS244では、画素の色を変更する第2の色変更処理が行われる。ステップS244の第2の色変更処理については、後述する。
ステップS246では、ステップS236と同様に、L***色空間からR’G’B’色空間への変換が実行される。
ステップS240の非強調処理を実行することによって、選択された画素を構成する3つの色データの値(r,g,b)が変更されて、値(r2’,g2’,b2’)が得られる。なお、値(r2’,g2’,b2’)は、R’G’B’色空間内の色を示す。
ステップS250(図7)では、処理実行部250は、原画像内に選択されていない画素が未だ存在するか否かを判断する。原画像内に選択されていない画素が未だ存在する場合には、ステップS210に戻る。原画像内のすべての画素が選択された場合には、図7の処理、すなわち、図5のステップS140の処理が終了する。
ステップS150(図5)では、処理実行部250は、ステップS140で得られた処理済み画像データを変調制御部220に供給する。変調制御部220は、処理済み画像データを用いて、液晶ライトバルブ120R,G,Bを制御する。この結果、スクリーンSC上には、原画像内の強調領域が強調された処理済み画像が表示される。
図8は、図7のステップS234,S244の色変更処理の概要を示す説明図である。図8(A)は、L***表色系の色空間を示している。図8(B)は、L***表色系の色度図を示す。なお、図8(B)は、図8(A)に示す球体を、特定の値L*を通り、かつ、a*軸,b*軸に平行な面で切断したときの断面図である。
***表色系では、明度は、L*の値で表され、色相,彩度は、a*,b*の値で表される。特に、彩度C*は、√((a*)2+(b*)2)で表される。すなわち、図8(A)において、L*軸に沿って+側に向かうほど明度が高くなる。また、図8(A),(B)において、L*軸から離れる程、彩度が高くなる。また、図8(A),(B)において、L*軸を中心に回転すると、色相が変化する。
ステップS210で選択された画素が、点Paの座標で表される色を有すると仮定する。換言すれば、選択された画素の色データの値が、ステップS232またはステップS242の色空間変換処理を経て、点Paを示す座標値に変換されると仮定する。選択された画素が強調領域内の画素である場合には、該画素に対してステップS234の第1の色変更処理が施され、この結果、該画素の色は、点Pa1の座標で表される色に変更される。一方、選択された画素が非強調領域内の画素である場合には、該画素に対してステップS234の第2の色変更処理が施され、この結果、該画素の色は、点Pa2の座標で表される色に変更される。
図8(A),(B)から分かるように、3つの点Pa,Pa1,Pa2で表される3つの色は、同じ明度を有している。また、3つの点Pa,Pa1,Pa2で表される3つの色は、同じ色相を有している。ただし、3つの点Pa,Pa1,Pa2で表される3つの色は、異なる彩度を有している。この説明から分かるように、ステップS234,244の色変更処理では、選択された画素の明度と色相とが維持されたまま、選択された画素の彩度を変更することによって、選択された画素の色が変更されている。
なお、点Paで表される色は、入力系の色域Wi内部の色を示す。ステップS234の第1の色変換処理後に得られる点Pa1で表される色は、図4に示す重なり領域Wa外部の色、すなわち、3つの小領域Wr,Wg,Wb内部の色を示す。また、ステップS244の第2の色変換処理後に得られる点Pa2で表される色は、図4に示す重なり領域Wa内部の色を示す。
図9は、図7のステップS230の強調処理の内容と、図7のステップS240の非強調処理の内容と、を模式的に示す説明図である。図9(A)は、ステップS234,244の色変換処理の内容を示し、図9(B)は、ステップS230,240の処理の内容を示す。なお、図9(A)には、図8(A),(B)に示す3つの点Pa,Pa1,Pa2によって示される3つの色の3つの彩度Ca,Ca1,Ca2が示されている。
図9(A)の横軸は、ステップS234,S244の処理の前における画素の彩度Cを示し、縦軸は、ステップS234,S244の処理の後における画素の彩度C’を示す。直線D1は、ステップS234の第1の色変更処理の特性を示し、直線D2は、ステップS244の第2の色変更処理の特性を示す。
図9(A)に示す第1の基準線LDaは、図4に示す重なり領域Waの外縁に対応し、第2の基準線LDoは、図4に示すプロジェクタPJの色域Woの外縁に対応する。すなわち、第1の基準線LDaよりも上側は、図4に示す3つの小領域Wr,Wg,Wb内部の彩度を示し、第1の基準線LDaよりも下側は、重なり領域Wa内部の彩度を示す。
直線D1から分かるように、強調領域内の画素の彩度Cは、ステップS234の第1の色変更処理を経て大きくなる。具体的には、画素の彩度C(例えばCa)は、重なり領域Wa外(すなわち、ポインタガマットWP外)の彩度C’(例えばCa1)に変更される。
また、直線D2から分かるように、非強調領域内の画素の彩度Cは、ステップS244の色変更処理を経て大きくなる。ただし、画素の彩度C(例えばCa)は、重なり領域Wa内(すなわち、ポインタガマットWP内)の彩度C’(例えばCa2)に変更される。
図9(B)の横軸は、ステップS230,S240の処理の前における画素の色データの値(r,g,b)を示し、縦軸は、ステップS230,S240の処理の後における画素の色データの値(r’,g’,b’)を示す。直線E1は、ステップS230の強調処理の特性を示し、直線E2は、ステップS240の非強調処理の特性を示す。
図9(B)に示す第1の基準線LEaは、図4に示す重なり領域Waの外縁に対応し、第2の基準線LEoは、図4に示すプロジェクタPJの色域Woの外縁に対応する。すなわち、第1の基準線LEaよりも上側は、図4に示す3つの小領域Wr,Wg,Wb内部の色を示し、第1の基準線LEaよりも下側は、該重なり領域Wa内部の色を示す。
直線E1から分かるように、強調領域内の画素の色データの値は、強調処理を経て変更される。具体的には、画素の色データの値(r,g,b)は、重なり領域Wa外(すなわち、ポインタガマットWP外)の色を示す値(r1’,g1’,b1’)に変更される。
また、直線E2から分かるように、非強調領域内の画素の色データの値は、非強調処理を経て変更される。具体的には、画素の色データの値(r,g,b)は、重なり領域Wa内(すなわち、ポインタガマットWP内)の色を示す値(r2’,g2’,b2’)に変更される。
図9(A),(B)に示すように、本実施例では、選択された画素が強調領域内の画素である場合には、該画素の色が、重なり領域Wa外(すなわち小領域Wr,Wg,Wb内)の色に変更される。換言すれば、該画素の色は、ポインタガマットWP外の色に変更される。一方、選択された画素が非強調領域内の画素である場合には、該画素の色が、重なり領域Wa内の色に変更される。換言すれば、該画素の色は、ポインタガマットWP内の色に変更される。
これにより、プロジェクタPJは、原画像内の強調領域に含まれる画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在しない不自然な色で表現することができると共に、原画像内の非強調領域に含まれる画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在する自然な色で表現することができる。
以上説明したように、本実施例では、プロジェクタPJは、ポインタガマットWP外の3つの色光を射出する発光デバイス112R,G,Bを備えている。そして、画像処理部230は、原画像を強調領域と非強調領域とに区分し、強調領域内の画素の色を、ポインタガマットWP外の色に設定すると共に、非強調領域内の画素の色を、ポインタガマットWP内の色に設定する。このため、ポインタガマットWP外の色を利用して画像を表示することができる。また、原画像に含まれる強調領域を非強調領域よりも目立たせることができる。
なお、本実施例では、図4に示すように、プロジェクタPJの色域Woが、ポインタガマットWPを完全に包含していない場合を想定している。このため、本実施例では、強調処理は、画素の色相が、特定の範囲の色相(例えば緑色)に属する場合にのみ、実行される。換言すれば、本実施例では、画素の色相が特定の範囲の色相に属する場合にのみ、該画素は、強調領域として選択され得る。しかしながら、プロジェクタPJの色域WoがポインタガマットWPを完全に包含する場合には、画素の色相に関わらず、該画素は、強調領域として選択可能であり、該画素に対して強調処理を実行可能である。
A−3.変形例:
本例は、第1実施例とほぼ同じであるが、ステップS230の強調処理およびステップS240の非強調処理の内容が変更されている。
図10は、変形例における図7のステップS230の強調処理の内容と、図7のステップS240の非強調処理の内容と、を模式的に示す説明図であり、図9に対応する。図10は、図9とほぼ同じであるが、図10(A)に示す直線D1’と、図10(B)に示す直線E1’と、が変更されている。なお、直線D1’は、ステップS234の第1の色変更処理の特性を示し、直線E1’は、ステップS230の強調処理の特性を示す。
図10(A)の直線D1’から分かるように、強調領域内の画素の彩度Cは、ステップS234の第1の色変更処理を経て大きくなる。ただし、比較的彩度の高い一部の画素の彩度Cは、重なり領域Wa外(すなわち、ポインタガマットWP外)の彩度C’に変更されるが、他の比較的彩度の低い画素の彩度Cは、重なり領域Wa内(すなわち、ポインタガマットWP内)の彩度C’に変更される。
また、図9(B)の直線E1’から分かるように、強調領域内の画素の色データの値は、強調処理を経て変更される。ただし、一部の画素の色データの値は、重なり領域Wa外(すなわち、ポインタガマットWP外)の色を示す値に変更されるが、他の画素の色データの値は、重なり領域Wa内(すなわち、ポインタガマットWP内)の色を示す値に変更される。
なお、本例でも、選択された画素の明度と色相とが維持されたまま、選択された画素の彩度が変更される。
上記の説明から分かるように、第1実施例では、原画像内の強調領域に含まれるすべての画素は、スクリーンSC上で自然界に存在しない不自然な色で表現される。しかしながら、本例では、原画像内の強調領域に含まれる一部の画素は、スクリーンSC上で自然界に存在しない不自然な色で表現され、強調領域に含まれる他の画素は、スクリーンSC上で自然界に存在する自然な色で表現される。
以上説明したように、第1実施例(図9)では、強調領域内の画素の色は、ポインタガマットWP外の色のみに設定されると共に、非強調領域内の画素の色は、ポインタガマットWP内の色のみに設定される。一方、本例(図10)では、強調領域内の画素の色は、ポインタガマットWP外の色に設定され得ると共に、非強調領域内の画素の色は、ポインタガマットWP内の色のみに設定される。本例を採用する場合にも、第1実施例と同様に、ポインタガマットWP外の色を利用して画像を表示することができる。
B.第2実施例:
図11は、第2実施例におけるプロジェクタPJBの概略構成を示す説明図であり、図1に対応する。なお、第1実施例では、プロジェクタPJの色域WoがポインタガマットWPを完全に包含していない場合を想定して説明したが、本実施例では、プロジェクタPJBの色域が、ポインタガマットWPを完全に包含している場合を想定して説明する。
図11は、図1とほぼ同じであるが、制御回路200Bの画像処理部230Bが変更されている。画像処理部230Bは、画像区分実行部240Bと、処理実行部250Bと、を備えている。
画像区分実行部240Bは、条件設定部242Bを含んでいる。条件設定部242Bは、画像区分実行部240Bの動作条件、すなわち、画像を区分するための条件を設定する。画像区分実行部240Bは、条件設定部242Bから条件を取得し、該条件に従って、原画像データによって表される原画像を、強調画像と非強調画像とに区分する。ここで、強調画像は、強調処理が施されるべき原画像であり、非強調画像は、非強調処理が施されるべき原画像である。
処理実行部250Bは、強調処理部252Bと、非強調処理部254Bと、を備えている。強調処理部252Bは、強調画像(原画像)内の各画素に対して、強調処理を施す。非強調処理部254Bは、非強調画像(原画像)内の各画素に対して、非強調処理を施す。
図12は、第2実施例における画像処理の手順を示すフローチャートであり、図5,図7に対応する。図12の処理は、画像処理部230Bによって実行される。なお、ステップS310の処理は、ステップS320〜S360のための前処理である。
ステップS310では、画像区分実行部240Bは、画像区分(ステップS330)のための条件を設定する。具体的には、条件設定部242Bは、ユーザからの指示に従って、ユーザインタフェース画面を表示させる。そして、条件設定部242Bは、該インタフェース画面を介してユーザによって与えられる指示に基づいて、画像区分のための条件を設定する。
ステップS320では、画像区分実行部240Bは、原画像データを順次取得する。
ステップS330では、画像区分実行部240Bは、ステップS310で設定された条件に従って、順次取得した原画像を、強調画像と非強調画像とに区分する。
図13は、強調画像の例と非強調画像の例とを示す説明図である。図13(A)に示す原画像は、CG(コンピュータグラフィックス)画像であり、本実施例では、強調画像に区分される。図13(B)に示す原画像は、カメラで撮影された自然画であり、本実施例では、非強調画像に区分される。
上記のように原画像の区分を行う場合には、例えば、画像区分実行部240Bは、ステップS310で設定された条件に従って、輝度値に応じた画素の発生頻度の分布図(ヒストグラム)を作成し、該分布の状態に応じて、原画像の区分を実行すればよい。具体的には、分布が離散的である場合には、該原画像は、CG画像である可能性が高いため、強調画像に区分され、分布が連続的である場合には、該原画像は、自然画である可能性が高いため、非強調画像に区分されればよい。
あるいは、画像区分実行部240Bは、ステップS310で設定された条件に従って、原画像に含まれる色の数をカウントし、色数に応じて、原画像の区分を実行すればよい。具体的には、色数が比較的少ない場合には、該原画像は、CG画像である可能性が高いため、強調画像に区分され、色数が比較的多い場合には、該原画像は、自然画である可能性が高いため、非強調画像に区分されればよい。
なお、本実施例では、CG画像と自然画とがそれぞれ強調画像と非強調画像とに区分される場合について説明したが、静止画と動画とがそれぞれ強調画像と非強調画像とに区分されてもよい。この場合には、画像区分実行部240Bは、原画像と、該原画像の直前の画像と、を比較し、2つの画像の異同に応じて、原画像の区分を実行すればよい。具体的には、2つの画像が同じ場合には、該原画像は、静止画である可能性が高いため、強調画像に区分され、2つの画像が異なる場合には、該原画像は、動画の一部を構成する画像である可能性が高いため、非強調画像に区分されればよい。
ステップS330(図12)において、原画像が強調画像に区分される場合には、ステップS340に進み、原画像が非強調画像に区分される場合には、ステップS350に進む。
ステップS340では、処理実行部250Bは、強調画像に対して、強調処理を実行する。具体的には、図7のステップS230と同様に、強調画像内の各画素に対して、前述のステップS232,S234,S236の処理が実行される。
一方、ステップS350では、処理実行部250Bは、非強調画像に対して、非強調処理を実行する。具体的には、図7のステップS240と同様に、非強調画像内の各画素に対して、前述のステップS242,S244,S246の処理が実行される。
ステップS360では、ステップS150と同様に、処理実行部250Bは、ステップS340,350で得られた処理済み画像データを変調制御部220に供給する。変調制御部220は、処理済み画像データを用いて、液晶ライトバルブ120R,G,Bを制御する。この結果、スクリーンSC上には、強調画像が強調された複数の処理済み画像が順次表示される。
これにより、プロジェクタPJは、複数の原画像のうちの強調画像内の各画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在しない不自然な色で表現することができると共に、複数の原画像のうちの非強調画像内の各画素の色を、スクリーンSC上で自然界に存在する自然な色で表現することができる。
以上説明したように、本実施例では、画像処理部230Bは、原画像を強調画像と非強調画像とに区分し、強調画像内の画素の色を、ポインタガマットWP外の色に設定すると共に、非強調画像内の画素の色を、ポインタガマットWP内の色に設定する。このため、ポインタガマットWP外の色を利用して強調画像を表示することができる。また、順次与えられる複数の原画像のうちの強調画像を非強調画像よりも目立たせることができる。
なお、本実施例では、ステップS340,S350では、図9に示す強調処理,非強調処理が実行されるが、これに代えて、第1実施例の変形例と同様に、図10に示す強調処理,非強調処理が実行されてもよい。この場合にも、第2実施例と同様に、ポインタガマットWP外の色を利用して画像を表示することができる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、強調処理および非強調処理において、色空間の変換処理(ステップS232,S236,S242,S246)と、色の変更処理(ステップS234,S244)とが、実行されているが、これらの処理は省略可能である。この場合には、処理実行部250,250Bは、図9(B),図10(B)に示す関係が登録されたテーブルを備え、該テーブルを参照して、強調処理と非強調処理とを実行すればよい。
(2)上記実施例では、強調処理および非強調処理において、図9(A),図9(B)に示すように、L***色空間で入力値と出力値とが線形となるように、画素の彩度が変更されているが、これに代えて、L***色空間で入力値と出力値とが非線形となるように、画素の彩度が変更されてもよい。
一般には、第1種の処理は、第1種の画素の彩度を、所定の色域外の彩度に変更する処理を含んでいればよく、第2種の処理は、第2種の画素の彩度を、所定の色域内の彩度に変更する処理を含んでいればよい。
(3)上記実施例では、強調処理および非強調処理において、画素の彩度が変更されているが、これと共に、あるいは、これに代えて、画素の明度と色相との少なくとも一方が変更されてもよい。
また、上記実施例では、非強調処理において、画素の彩度が変更されているが、これに代えて、画素の彩度が維持されてもよい。こうすれば、非強調領域では、原画像の意図する色が忠実に再現される。
一般には、第1種の画素に対して、該第1種の画素の色を所定の色域外の色に設定可能な第1種の処理が実行され、第2種の画素に対して、該第2種の画素の色を所定の色域内の色に設定する第2種の処理が実行されればよい。
(4)第1実施例では、プロジェクタPJの色域WoがポインタガマットWPを完全に包含していない場合を想定しており、第2実施例では、プロジェクタPJBの色域WoがポインタガマットWPを完全に包含している場合を想定している。一般には、プロジェクタの色域Wo内に、該色域Woから重なり領域Waを除いた領域が存在する場合に、本発明を適用可能である。
なお、プロジェクタの色域Woは、例えば、3つの発光デバイスから射出される3種類の光の色を変更したり、4種類以上の色光を射出する4以上の発光デバイスを利用したりすることによって、広げることができる。なお、通常、4以上の発光デバイスが利用される場合には、4以上の液晶ライトバルブが利用される。
(5)上記実施例では、前述の所定の色域として、ポインタガマットWPが想定されているが、これに代えて、入力系の色域や特定の色域などの他の色域が想定されてもよい。他の色域としては、例えば、物体色の理論限界を示すオプティマルガマット(Optimal Gamut:最明色)や、マンセル色票、sRGBの色域、xvYCCの色域などが利用されてもよい。ただし、上記実施例のように、所定の色域としてポインタガマットWPを想定すれば、第1種の画素の色が、自然界に存在しない不自然な色に設定されるため、第1種の画素を第2種の画素よりもかなり目立たせることができるという利点がある。
(6)上記実施例では、各発光デバイス112R,G,Bは、各色光を射出する半導体レーザを備えているが、これに代えて、基本波(赤外光)を射出する半導体レーザと、第2高調波発生(SHG)現象を利用して2次高調波を発生させる波長変換素子と、外部共振器を構成するミラーと、を備えていてもよい。
また、上記実施例では、発光デバイス112R,G,Bは、半導体レーザを備えているが、これに代えて、発光ダイオード(LED)などの他の固体光源(半導体発光素子)を備えていてもよい。
上記実施例では、プロジェクタPJは、液晶ライトバルブ120R,G,Bを備えているが、これに代えて、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)などのマイクロミラー型の光変調デバイスを備えていてもよい。
また、上記実施例では、投写型の画像表示装置に本発明が適用されているが、これに代えて、直視型の画像表示装置に本発明が適用されてもよい。
一般には、画像表示装置は、所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する発光部と、発光部から射出される複数種の光を、処理済み画像データに応じて変調する非自発光型の光変調部と、を備えていればよい。
あるいは、上記実施例では、プロジェクタPJは、液晶ライトバルブ120R,G,Bを備えているが、これに代えて、EL(Electric Luminescence)パネルや、PDP(プラズマディスプレイパネル)などの自発光タイプのパネルを備えていてもよい。
すなわち、画像表示装置は、処理済み画像データに応じて、所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する自発光型の光変調部を備えていてもよい。
上記の説明から分かるように、一般には、画像表示装置は、所定の色域外の色を再現可能な画像表示部を備えていればよい。
(7)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
第1実施例におけるプロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。 ポインタガマットWPを示す説明図である。 色域の変換処理を示す説明図である。 プロジェクタPJが再現可能な色域を示す説明図である。 第1実施例における画像処理の手順を示すフローチャートである。 原画像内の強調領域の例を示す説明図である。 ステップS140(図5)の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 図7のステップS234,S244の色変更処理の概要を示す説明図である。 図7のステップS230の強調処理の内容と、図7のステップS240の非強調処理の内容と、を模式的に示す説明図である。 変形例における図7のステップS230の強調処理の内容と、図7のステップS240の非強調処理の内容と、を模式的に示す説明図である。 第2実施例におけるプロジェクタPJBの概略構成を示す説明図である。 第2実施例における画像処理の手順を示すフローチャートである。 強調画像の例と非強調画像の例とを示す説明図である。
符号の説明
110R,G,B…照明光学系
112R,G,B…発光デバイス
120R,G,B…液晶ライトバルブ
130…投写光学系
200,200B…制御回路
210…発光制御部
220…変調制御部
230,230B…画像処理部
240…領域区分実行部
240B…画像区分実行部
242,242B…条件設定部
250,250B…処理実行部
252,252B…強調処理部
254,254B…非強調処理部
PJ,PJB…プロジェクタ
SC…スクリーン

Claims (13)

  1. 所定の色域外の色を再現可能な画像表示部のための画像処理装置であって、
    原画像を表す原画像データに対して画像処理を実行して処理済み画像データを生成し、前記処理済み画像データを前記画像表示部に供給する画像処理部を備え、
    前記画像処理部は、
    原画像に含まれる第1種の画素に対して第1種の処理を実行する第1の処理部と、
    原画像に含まれる第2種の画素に対して第2種の処理を実行する第2の処理部と、
    を備え、
    前記第1種の処理は、前記第1種の画素の色を、前記所定の色域外の色に設定可能な処理であり、
    前記第2種の処理は、前記第2種の画素の色を、前記所定の色域内の色に設定する処理である、画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記第1種の処理は、前記第1種の画素の彩度を、前記所定の色域外の彩度に変更する処理を含む、画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記第1種の処理は、さらに、前記第1種の画素の明度と色相とを維持する処理を含む、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第2種の処理は、前記第2種の画素の彩度を、前記所定の色域内の彩度に変更する処理を含む、画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記第2種の処理は、さらに、前記第2種の画素の明度と色相とを維持する処理を含む、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記所定の色域は、自然界に存在する色の範囲を示すポインタガマットである、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理部は、さらに、
    前記原画像を、第1種の領域と、第2種の領域と、に区分する領域区分実行部を備え、
    前記第1種の領域を構成する各画素は、前記第1種の画素であり、
    前記第2種の領域を構成する各画素は、前記第2種の画素である、画像処理装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理部は、さらに、
    複数の前記原画像を、第1種の原画像と、第2種の原画像と、に区分する画像区分実行部を備え、
    前記第1種の原画像を構成する各画素は、前記第1種の画素であり、
    前記第2種の原画像を構成する各画素は、前記第2種の画素である、画像処理装置。
  9. 画像表示装置であって、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像表示部と、
    を備える、画像表示装置。
  10. 請求項9記載の画像表示装置であって、
    前記画像表示部は、
    前記所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する発光部と、
    前記発光部から射出される前記複数種の光を、前記処理済み画像データに応じて変調する非自発光型の光変調部と、
    を備える、画像表示装置。
  11. 請求項9記載の画像表示装置であって、
    前記画像表示部は、
    前記処理済み画像データに応じて、前記所定の色域外の色を有する光を含む複数種の光を発光する自発光型の光変調部を備える、画像表示装置。
  12. 所定の色域外の色を再現可能な画像表示部のための画像処理方法であって、
    原画像を表す原画像データに対して画像処理を実行して処理済み画像データを生成し、前記処理済み画像データを前記画像表示部に供給する画像処理工程を備え、
    前記画像処理工程は、
    原画像に含まれる第1種の画素に対して第1種の処理を実行する第1の工程と、
    原画像に含まれる第2種の画素に対して第2種の処理を実行する第2の工程と、
    を備え、
    前記第1種の処理は、前記第1種の画素の色を、前記所定の色域外の色に設定可能な処理であり、
    前記第2種の処理は、前記第2種の画素の色を、前記所定の色域内の色に設定する処理である、画像処理方法。
  13. 所定の色域外の色を再現可能な画像表示部のための画像処理を、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    原画像を表す原画像データに対して画像処理を実行して処理済み画像データを生成し、前記処理済み画像データを前記画像表示部に供給する画像処理機能を前記コンピュータに実現させ、
    前記画像処理機能は、
    原画像に含まれる第1種の画素に対して第1種の処理を実行する第1の機能と、
    原画像に含まれる第2種の画素に対して第2種の処理を実行する第2の機能と、
    を備え、
    前記第1種の処理は、前記第1種の画素の色を、前記所定の色域外の色に設定可能な処理であり、
    前記第2種の処理は、前記第2種の画素の色を、前記所定の色域内の色に設定する処理である、コンピュータプログラム。
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