JP2009090825A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009090825A
JP2009090825A JP2007263627A JP2007263627A JP2009090825A JP 2009090825 A JP2009090825 A JP 2009090825A JP 2007263627 A JP2007263627 A JP 2007263627A JP 2007263627 A JP2007263627 A JP 2007263627A JP 2009090825 A JP2009090825 A JP 2009090825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
wheel
suspension device
driving force
rotational driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007263627A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Yanaka
壮弘 谷中
Junko Takao
淳子 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2007263627A priority Critical patent/JP2009090825A/ja
Publication of JP2009090825A publication Critical patent/JP2009090825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】省スペースでホイールベースを可変する機能を搭載することができる車両用懸架装置の提供。
【解決手段】本発明による車両用懸架装置1は、一端が車輪側に連結され、他端がアクスル後方で車幅方向に延在する回転軸14で車体に対して回転支持されるアッパーアーム10と、一端が車輪側に連結され、他端がアクスル前方で車幅方向に延在する回転軸24で車体に対して回転支持されるロアアーム20と、前記アッパーアーム及びロアアームのうちの少なくとも一方に、前記回転軸まわりの回転駆動力を付与するアクチュエータ30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホイールベースを可変する機能を有する車両用懸架装置に関する。
従来から、アクスルビームとストラットとの結合をワンタッチで脱着可能なストラット脱着機構を具備し、ストラットとの結合が解除されたアクスルビームをトレーリングアームと一体に車体前方へ回転させてホイールベースを短縮するように構成した3リンク式リアサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−19704号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の構成では、ホイールベース変更時の車輪の軌跡が円弧状となり、直線的な軌道に比べてスペースが必要となる問題がある。また、ホイールベースの短縮に、アクスルビームとストラットとの結合を解除する操作が必要であり、車両の走行状態に応じてホイールベースを変更できないという問題がある。
そこで、本発明は、第1に、省スペースでホイールベースを可変する機能を搭載することができる車両用懸架装置の提供を目的とする。また、本発明は、その他、車両の走行状態に応じてホイールベースを可変できる車両用懸架装置の提供等を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る車両用懸架装置は、一端が車輪側に連結され、他端がアクスル後方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるアッパーアームと、
一端が車輪側に連結され、他端がアクスル前方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるロアアームと、
前記アッパーアーム及びロアアームのうちの少なくとも一方に、前記回転軸まわりの回転駆動力を付与するアクチュエータとを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る車両用懸架装置において、
前記アッパーアーム及びロアアームは、バウンド時に車輪が車体に対して車両後方に動き且つリバウンド時に車輪が車体に対して車両前方へ動くように構成されることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は2の発明に係る車両用懸架装置において、
車両の走行状態に応じて、車両の姿勢変化を抑制する回転駆動力を前記アクチュエータに発生させる制御手段を更に備えることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置において、
前記制御手段の制御内容は、車両減速時に車両前輪の前記アクチュエータに該車両前輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、車両加速時に車両前輪の前記アクチュエータに該車両前輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、車両旋回時に旋回内側の車輪の前記アクチュエータに該旋回内側の車輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、及び、車両旋回時に旋回外側の車輪の前記アクチュエータに該旋回外側の車輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、のうちの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
第5の発明は、第1〜4のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置において、
前記アッパーアームは、車輪のタイヤよりも上方に位置し、且つ、車両幅方向で車輪のタイヤとオーバーラップすることを特徴とする。
第6の発明は、前輪用懸架装置と後輪用懸架装置とを備える車両用懸架装置であって、
前輪用懸架装置及び後輪用懸架装置のうちの少なくともいずれか一方は、第1〜5のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置からなることを特徴とする。即ち、前輪用懸架装置のみが、第1〜5のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置からなってもよく、若しくは、後輪用懸架装置のみが、第1〜5のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置からなってもよく、又は、前輪用懸架装置及び後輪用懸架装置の双方が、第1〜5のうちのいずれかの発明に係る車両用懸架装置からなってもよい。
第6の発明は、前輪用懸架装置と後輪用懸架装置とを備える車両用懸架装置であって、
前輪用懸架装置は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の車両用懸架装置からなり、
後輪用懸架装置は、
一端が車輪側に連結され、他端がアクスル前方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるアッパーアームと、
一端が車輪側に連結され、他端がアクスル後方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるロアアームと、
前記アッパーアーム及びロアアームのうちの少なくとも一方に、前記回転軸まわりの回転駆動力を付与するアクチュエータとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、省スペースでホイールベースを可変する機能を搭載することができる車両用懸架装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による車両用懸架装置1の一実施例の要部構成を示す車両側面図である。図1では、車両外側から視た側面図であるが、車輪内の構成を見やすくするために、ホイールやブレーキ等の非主要構成の図示を省略している。また、図1は、車輪の中立状態を示す。図2は、車両用懸架装置1の要部構成を車両斜め後方から視た図であり、図3は、車両用懸架装置1の要部構成を車両斜め前方から視た図である。
尚、以下では、車両のある1つの車輪に関する車両用懸架装置1の構成を説明するが、以下で説明する車両用懸架装置1の構成は、前後左右の任意の車輪に適用可能であり、例えば前2輪後1輪の車両において、2つの前輪のそれぞれに対して適用されてもよい。
本実施例の車両用懸架装置1は、車輪を懸架する装置である。車輪は、ベアリング(図示せず)を介してアクスルハブ60を回転可能に支持するナックル50を備える。アクスルハブ60には、車輪のホイール及びタイヤがボルト等により固定される。尚、図示の例では、ナックル50は、ボルト52で一体に連結される上側の部材54と下側の部材56からなっているが、一部材で構成されてもよい。
本実施例の車両用懸架装置1は、ナックル50に連結されるアッパーアーム10と、同ナックル50に連結されるロアアーム20と、モータ30とを備える。
アッパーアーム10は、図1に示すように、全体として車両前後方向に延在し、車両前側の端部が、ナックル50に回転軸12で回転可能に支持される。回転軸12は、例えば、図2に示すように、車幅方向に軸を有するゴムブッシュにより構成されてもよい。アッパーアーム10の車両後側の端部は、アクスル62の後方(車軸中心よりも車両後方)にて、車体に回転軸14で回転支持される。回転軸14は、車幅方向に延在し、モータ30の回転軸に連結される。回転軸14とモータ30の回転軸は、一体に連結されてもよいし、或いは、減速機構やクラッチ等を介して連結されてもよい。
尚、図示の例では、アッパーアーム10は、図2及び図3に示すように、タイヤよりも上方に、車幅方向でタイヤとオーバーラップした位置に配置されている。これにより、車幅方向の省スペース化を効率的に図ることができ、特にアッパーアーム10の車両後側の端部に連結されるモータ30の搭載性が良好となる。
ロアアーム20は、図1に示すように、全体として車両前後方向に延在し、車両前側の端部が、アクスル62の前方(車軸中心よりも車両前方)にて、車体に回転軸24で回転支持される。回転軸24は、図3に示すように、車幅方向に軸を有するゴムブッシュにより構成されてもよい。ロアアーム20の車両後側の端部は、ナックル50に回転軸22(図2も参照)で回転可能に支持される。回転軸22は、ボールジョイントで構成されるが、その他ゴムブッシュにより構成されてもよい。
モータ30は、アッパーアーム10の回転軸14まわりの回転駆動力を発生する。回転駆動力の大きさ及び方向は、制御装置40により制御される。通常、バウンドやリバウンドが発生しない場合や車両が停止している場合では、モータ30は、アッパーアーム10の回転軸14まわりの回転が完全に阻止されるような回転駆動力を発生する。即ち、モータ30は、アッパーアーム10の回転軸14まわりの回転を不能とする。また、後述の特別な車両の走行状態の場合を除いて、モータ30は、バウンド/リバウンド時の車輪の動きに対してスプリング及びアブソーバとして機能するような回転駆動力を発生する。
また、車両用懸架装置1は、図1に模式的に示すように、モータ30を制御する制御装置40を更に備える。制御装置40は、図示しないバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、後述する各種制御を実行すべくCPUが実行するプログラムやデータが格納されている。制御装置40により実現される主要な制御については後に詳説する。
次に、上述の構成の車両用懸架装置1により実現されるバウンド/リバウンド時の車輪の動きについて説明する。
図4は、バウンド/リバウンド時の車輪の動きを示す図1相当の側面図である。図4では、車両外側から視た側面図であるが、車輪内の構成を見やすくするために、ナックル50の下側の部材56、ホイールやブレーキ等の動作に関係しない部材の図示を省略している。また、図4では、車輪の中立状態(通常時の状態)が実線で示されると共に、バウンド時の状態が2点鎖線で示され、リバウンド時の状態が1点鎖線で示されている。
本実施例において、上述の如く、車輪(ナックル50)の動きは、上述のアッパーアーム10及びロアアーム20のみにより規定される。この際、アッパーアーム10及びロアアーム20は、図4に示すように、バウンド時に車輪が車体に対して車両後方に動き且つリバウンド時に車輪が車体に対して車両前方へ動くように構成される。
図示の例では、バウンド時には、アッパーアーム10は、図4中に2点鎖線で示すように、回転軸14に関して反時計回りに回転し、ロアアーム20は、回転軸24に関して時計回りに回転する。これにより、車輪は、通常時の状態に比べて、車両後方側に動く。即ち、ホイールベースが通常時の状態に比べて短くなる。また、逆に、リバウンド時には、アッパーアーム10は、図4中に1点鎖線で示すように、回転軸14に関して時計回りに回転し、ロアアーム20は、回転軸24に関して反時計回りに回転する。これにより、車輪は、通常時の状態に比べて、車両前方側に動く。即ち、ホイールベースが通常時の状態に比べて長くなる。
このようにして、本実施例によれば、アッパーアーム10及びロアアーム20の各回転軸12,14,22及び24を車幅方向に設定することで、省スペースでホイールベースを可変する機能を搭載することができる。
次に、本実施例の制御装置40により実現される主要な制御(制御内容1乃至4)について説明する。ここでは、車両が前2輪後1輪であり、上述の構成の車両用懸架装置1が前2輪に適用された場合を想定して説明する。
<制御内容1>制御装置40は、車両減速時に車両前輪に係るモータ30(前2輪のそれぞれのモータ30、以下、同じ)を制御して、車両が後傾姿勢となるように、該車両前輪がリバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させる。即ち、図1に示すビューでは、モータ30は、回転軸14まわりで時計方向に回転駆動力を発生する。これにより、車両減速時にホイールベースが増加するので、制動による前方への荷重移動を抑えることができ、制動安定性が向上する。即ち、車両減速時に車両が後傾姿勢となるので(重心が後方に移動するので)、車両に効率的に制動力を付与することができる。具体的には、制御装置40は、例えば車輪速センサやブレーキセンサ(踏力センサやブレーキ圧センサ等)等のようなセンサに基づいて、車両の減速を検出又は予測した場合には、前輪がリバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させることとしてよい。この際、制御装置40は、一定の大きさの回転駆動力を発生させてもよいが、検出若しくは予測した減速度に応じた大きさの回転駆動力を算出し、当該算出した大きさの回転駆動力を発生させてもよい。
<制御内容2>制御装置40は、車両加速時に車両前輪に係るモータ30(前2輪のそれぞれのモータ30、以下、同じ)を制御して、車両が前傾姿勢となるように、該車両前輪がバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させる。即ち、図1に示すビューでは、モータ30は、回転軸14まわりで反時計方向に回転駆動力を発生する。これにより、車両加速時に車両が前傾姿勢となるので、車両に効率的に前方向への駆動力を付与することができる。具体的には、制御装置40は、例えばアクセルセンサ(スロットルセンサ等)のようなセンサに基づいて、車両の加速を検出又は予測した場合には、前輪がバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させることとしてよい。この際、制御装置40は、一定の大きさの回転駆動力を発生させてもよいが、検出若しくは予測した加速度に応じた大きさの回転駆動力を算出し、当該算出した大きさの回転駆動力を発生させてもよい。
<制御内容3>制御装置40は、旋回時の車体旋回内側の浮き上がりが抑制されるように、車両旋回時に旋回内側の車輪に係るモータ30(前2輪のうちの旋回内側の輪のモータ30)に該旋回内側の車輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させる。即ち、図1に示すビューでは、旋回内側の車輪に係るモータ30は、回転軸14まわりで反時計方向に回転駆動力を発生する。これにより、車両旋回時に旋回内側の浮き上がりが抑制されるので、旋回性能が向上する。具体的には、制御装置40は、例えばヨーレートセンサや加速度センサのようなセンサに基づいて、車両の旋回走行(横加速度)を検出又は予測した場合には、旋回内側の車輪がバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させることとしてよい。この際、制御装置40は、一定の大きさの回転駆動力を発生させてもよいが、検出若しくは予測した横加速度に応じた大きさの回転駆動力を算出し、当該算出した大きさの回転駆動力を発生させてもよい。
<制御内容4>制御装置40は、旋回時の車体旋回外側の沈み込みが抑制されるように、車両旋回時に旋回外側の車輪に係るモータ30(前2輪のうちの旋回外側の輪のモータ30)に該旋回外側の車輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させる。即ち、図1に示すビューでは、旋回外側の車輪に係るモータ30は、回転軸14まわりで時計方向に回転駆動力を発生する。これにより、車両旋回時に旋回外側の沈み込みが抑制されるので、旋回性能が向上する。具体的には、制御装置40は、例えばヨーレートセンサや加速度センサのようなセンサに基づいて、車両の旋回走行(横加速度)を検出又は予測した場合には、旋回外側の車輪がリバウンドする方向の回転駆動力をモータ30により発生させることとしてよい。この際、制御装置40は、一定の大きさの回転駆動力を発生させてもよいが、検出若しくは予測した横加速度に応じた大きさの回転駆動力を算出し、当該算出した大きさの回転駆動力を発生させてもよい。
この制御内容4は、好ましくは、上述の制御内容3と同時に実行される。これにより、車両の旋回走行時に、旋回内側の車輪がバウンド側に、旋回外側の車輪がリバウンド側に付勢される。このとき、バウンド側の車輪が通常時の位置よりも後方へ動くので(図4参照)、旋回時の重心高が下がり、旋回性能が向上する。
このように、本実施例によれば、アッパーアーム10及びロアアーム20を、バウンド時に車輪が車体に対して車両後方に動き且つリバウンド時に車輪が車体に対して車両前方へ動くように構成したので、車両の走行状態に応じてモータ30を駆動してホイールベースを適切に可変することが可能となる。
尚、上述の説明では、車両が前2輪後1輪であり、上述の構成の車両用懸架装置1が前2輪に適用された場合を想定したが、上述の制御内容1及び2については、車両が前1輪であり、上述の構成の車両用懸架装置1が当該1つの前輪に適用された構成にも適用可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例は、主に、車両の前輪に適用される車両用懸架装置1に関するものである。後輪については、その他の懸架装置を適用してもよいが、上述の実施例の車両用懸架装置1を適用してもよい。この場合、後輪用懸架装置は、アッパーアーム及びロアアームの前後方向の位置関係に関して、図5(A)に示すように、上述の車両用懸架装置1と同様の構成を有してもよいし、或いは、図5(B)に示すように、前後逆の構成を有してもよい。即ち、後輪用懸架装置は、アッパーアーム及びロアアームを、バウンド時に後輪が車体に対して車両後方に動き且つリバウンド時に後輪が車体に対して車両前方へ動くように構成してもよいし、或いは、前後逆の構成として、アッパーアーム及びロアアームを、バウンド時に後輪が車体に対して車両前方に動き且つリバウンド時に後輪が車体に対して車両後方へ動くように構成してもよい(即ち図1の前後方向を逆にした構成を有してもよい)。以下、前者の構成を「前後同一構成」といい、後者の構成を「前後対称構成」という。また、このようにして、後輪用懸架装置として実現した場合にも、同様のモータ(即ちアッパーアーム及び/又はロアアームの車体側の回転軸まわりの回転駆動力を発生させるモータ)を適切に制御することで、車両の姿勢等を制御することが可能となる。例えば、車両後輪のモータに関して、車両減速時には、車両が後傾姿勢となるように、該後輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させることとしてよく、及び/又は、車両加速時には、車両が前傾姿勢となるように、該後輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させることとしてよく、及び/又は、車両の旋回走行時に、旋回内側の後輪がバウンドする方向の回転駆動力及び旋回外側の後輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させることとしてもよい。ここで、上述の前後同一構成では、例えば車両減速時に上述のモータ制御を実行すると、前後輪が車両前後方向にそれぞれ動くので、ホイールベースが長くなり、且つ、車両の後傾姿勢も実現できるので、制動安定性が向上する。一方、上述の前後対称構成では、例えば車両減速時に上述のモータ制御を実行すると、上述の前後同一構成ほどホイールベースが長くならないものの、車両の後傾姿勢を実現できるので、制動性能が向上する。
また、上述した実施例では、ナックル50の下側の部材56は、車輪を駆動するためのモータ(図示せず)の構成要素であってもよい。即ち、車輪内に駆動用モータが配設される場合、ナックル50の下側の部材56は、当該駆動用モータの非回転部材で置換されてもよい。この場合、駆動用モータの非回転部材は、例えば駆動用モータのハウジングであってよい。
また、上述した実施例では、モータ30は、アッパーアーム10の回転軸14に設けられるが、それに代えて若しくは加えて、ロアアーム20の回転軸24に設けられてもよい。また、モータ30は、アッパーアーム10の回転軸14まわりのモーメント(若しくはロアアーム20の回転軸24まわりのモーメント)を生成できるアクチュエータであれば、電気モータ以外のアクチュエータで置換されてもよい。
本発明による車両用懸架装置1の一実施例の要部構成を示す車両側面図である。 車両用懸架装置1の要部構成を車両斜め後方から視た図である。 車両用懸架装置1の要部構成を車両斜め前方から視た図である。 バウンド/リバウンド時の車輪の動きを示す図1相当の側面図である。 後輪用懸架装置として適用された場合の構成(前後同一構成及び前後対称構成)を示す図である。
符号の説明
1 車両用懸架装置
10 アッパーアーム
12 回転軸
14 回転軸
20 ロアアーム
22 回転軸
24 回転軸
30 モータ
40 制御装置
50 ナックル
52 ボルト
54 ナックルの上側の部材
56 ナックルの下側の部材
60 アクスルハブ
62 アクスル

Claims (7)

  1. 一端が車輪側に連結され、他端がアクスル後方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるアッパーアームと、
    一端が車輪側に連結され、他端がアクスル前方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるロアアームと、
    前記アッパーアーム及びロアアームのうちの少なくとも一方に、前記回転軸まわりの回転駆動力を付与するアクチュエータとを備える、車両用懸架装置。
  2. 前記アッパーアーム及びロアアームは、バウンド時に車輪が車体に対して車両後方に動き且つリバウンド時に車輪が車体に対して車両前方へ動くように構成される、請求項1に記載の車両用懸架装置。
  3. 車両の走行状態に応じて、車両の姿勢変化を抑制する回転駆動力を前記アクチュエータに発生させる制御手段を更に備える、請求項1又は2に記載の車両用懸架装置。
  4. 前記制御手段の制御内容は、車両減速時に車両前輪の前記アクチュエータに該車両前輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、車両加速時に車両前輪の前記アクチュエータに該車両前輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、車両旋回時に旋回内側の車輪の前記アクチュエータに該旋回内側の車輪がバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、及び、車両旋回時に旋回外側の車輪の前記アクチュエータに該旋回外側の車輪がリバウンドする方向の回転駆動力を発生させること、のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の車両用懸架装置。
  5. 前記アッパーアームは、車輪のタイヤよりも上方に位置し、且つ、車両幅方向で車輪のタイヤとオーバーラップする、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の車両用懸架装置。
  6. 前輪用懸架装置と後輪用懸架装置とを備える車両用懸架装置であって、
    前輪用懸架装置及び後輪用懸架装置のうちの少なくともいずれか一方は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の車両用懸架装置からなる、車両用懸架装置。
  7. 前輪用懸架装置と後輪用懸架装置とを備える車両用懸架装置であって、
    前輪用懸架装置は、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の車両用懸架装置からなり、
    後輪用懸架装置は、
    一端が車輪側に連結され、他端がアクスル前方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるアッパーアームと、
    一端が車輪側に連結され、他端がアクスル後方で車幅方向に延在する回転軸で車体に対して回転支持されるロアアームと、
    前記アッパーアーム及びロアアームのうちの少なくとも一方に、前記回転軸まわりの回転駆動力を付与するアクチュエータとを備える、車両用懸架装置。
JP2007263627A 2007-10-09 2007-10-09 車両用懸架装置 Pending JP2009090825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007263627A JP2009090825A (ja) 2007-10-09 2007-10-09 車両用懸架装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007263627A JP2009090825A (ja) 2007-10-09 2007-10-09 車両用懸架装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009090825A true JP2009090825A (ja) 2009-04-30

Family

ID=40663242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007263627A Pending JP2009090825A (ja) 2007-10-09 2007-10-09 車両用懸架装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009090825A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1970823A (en) * 1932-07-16 1934-08-21 Suczek Robert Vehicle wheel suspension and springing
FR1046795A (fr) * 1951-08-10 1953-12-09 Dispositif de suspension pour véhicules
CH402624A (de) * 1961-11-13 1965-11-15 H Wydler Albert Radaufhängung für Fahrzeuge
JPH02185812A (ja) * 1989-01-13 1990-07-20 Mazda Motor Corp 自動車のサスペンション装置
JPH07149130A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Toyota Motor Corp 電気モータ式サスペンション

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1970823A (en) * 1932-07-16 1934-08-21 Suczek Robert Vehicle wheel suspension and springing
FR1046795A (fr) * 1951-08-10 1953-12-09 Dispositif de suspension pour véhicules
CH402624A (de) * 1961-11-13 1965-11-15 H Wydler Albert Radaufhängung für Fahrzeuge
JPH02185812A (ja) * 1989-01-13 1990-07-20 Mazda Motor Corp 自動車のサスペンション装置
JPH07149130A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Toyota Motor Corp 電気モータ式サスペンション

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108025785B (zh) 车辆
CN107531305B (zh) 车辆
US7712561B2 (en) Driving wheel structure for motor vehicle
JP4887771B2 (ja) 走行装置
CN108025784B (zh) 车辆
WO2013125287A1 (ja) 電気自動車
US20180334001A1 (en) Suspension device for non-steered driving wheel incorporating in-wheel motor
EP3403856B1 (en) Suspension device for non-steered driving wheel incorporating in-wheel motor
JP2004161157A (ja) 電動機付き車両
JP4844407B2 (ja) 走行装置
US20200223478A1 (en) Steering device and vehicle wheel mounting module including the same
JP6365008B2 (ja) 車両用懸架装置
JP7495228B2 (ja) リーン型車両
JP2007203803A (ja) 車両駆動装置
JP2010089615A (ja) 車両用懸架装置
JP2012106523A (ja) 電動車両
JP2012240444A (ja) 車両
JP2009090825A (ja) 車両用懸架装置
JP2009101746A (ja) 車両用操舵輪構造
WO2016181795A1 (ja) インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造
JP2007307968A (ja) 車輪支持構造
JP5556447B2 (ja) 車両用サスペンション装置
JP2009040386A (ja) 自動車の旋回姿勢制御装置
JP4650065B2 (ja) 車両用制駆動力制御装置
JP6518516B2 (ja) インホイールモータ駆動装置のサスペンション構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120703