JP2009089818A - 血液検査装置とその検査方法 - Google Patents

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健一 濱中
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Abstract

【課題】穿刺時の衝撃により指が穿刺部から離れてセンサに規定量の血液を供給することができなかった。
【解決手段】筐体12と、この筐体12に設けられた穿刺部13と、この穿刺部13に対向して設けられたレーザユニット14と、穿刺部13に着脱自在に装着されるセンサ15と、このセンサ15からの信号が接続される測定回路部20とを備え、穿刺部13には、指挿入孔19の大きさを可変することにより指位置が規制される指規制部材17が設けられるとともに、この指規制部材17はレーザユニット14から照射されるレーザ光14aの経路上に配置されたものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液検査装置とその検査方法に関するものである。
以下、従来の血液検査装置について説明する。従来の血液検査装置1は、図19に示すように、筐体2と、この筐体2に設けられた穿刺部3と、この穿刺部3に対向して設けられたレーザユニット4と、穿刺部3へ着脱自在に装着される血液センサ(以下センサという)5と、このセンサ5からの信号が接続される測定回路部6と、これらに電源を供給する電池7とで構成されていた。
以上のように構成された血液検査装置1を例えば図20に示すように右手で持って、左手の指8aに当接させる。そして、穿刺ボタン4bを押下する。すると、レーザユニット4(図19参照)からレーザ光4aが照射される。このレーザ光4aは指8aの皮膚8を穿刺する。この穿刺により、皮膚8から血液9が滲出する。この滲出された血液9はセンサ5に設けられた貯留部5aに一時蓄えられる。この貯留部5aに蓄えられた血液9は、センサ5内に形成された検出電極5b(図示せず)で検出される。そして、その出力は測定回路部6に送られ、この測定回路部6で血糖値が測定される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特表2004−533866号公報
しかしながらこのような従来の血液検査装置1では、レーザ光4aによる衝撃で図21に示すように、皮膚8が穿刺部3から離れることが想定される。穿刺部3から皮膚8が離れると、皮膚8から滲出した血液9は外部へ流出する部分も生じ、全ての血液9が貯留部5aに蓄えられないこともある。このように、血液9が外部へ流出することにより、貯留部5aに規定量の血液9が蓄えられなくなる。その結果、正確な血液検査ができなくなるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決したもので、穿刺時の衝撃に関わらず血液センサに規定量の血液が供給される血液検査装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために、本発明の血液検査装置の穿刺部には、指挿入孔の大きさを可変することにより指位置が規制される指規制部材が設けられるとともに、この指規制部材はレーザユニットから照射されるレーザ光の直進経路上に配置されたものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
以上のように本発明の血液検査装置の穿刺部には、指挿入口の大きさを可変することにより指位置が規制される指規制部材が設けられるとともに、この指規制部材はレーザユニットから照射されるレーザ光の直進経路上に配置されたものであり、指挿入口の大きさを可変させることにより、指は穿刺部に確りと固定される。従って、穿刺時の衝撃に関わらず皮膚から滲出した血液は外部に洩れることなく、全て血液センサに供給される。従って、血液センサには規定量の血液が供給され、正確な血液の検査が可能となる。
また、この指規制部材によりレーザ光が遮られるので、レーザ光が外部に洩れることはなく安全である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1における血液検査装置11の断面図である。図1において、12は樹脂で形成されるとともに略直方体形状をした筐体であり、この筐体12の一方(上方)には穿刺部13が形成されている。この穿刺部13に対向してレーザユニット14が装着されている。
穿刺部13は、第1のホルダ13aと第2のホルダ13bとで構成されており、この第1のホルダ13aと第2のホルダ13bとの間にセンサ15が着脱自在に挟持さる。第1のホルダ13aはレーザユニット14側に設けられており、筐体12に固定されている。また、第2のホルダ13bは筐体12の外部側に着脱自在に装着されている。
第2のホルダ13b上に患者の指8a(図3参照)が載置可能になっている。そして、この載置された指8aの動きを規制する指規制部材17が設けられている。この指規制部材17は、第2のホルダ13b上に載置された指8aを囲うように逆「U」字型をしている。また、この指規制部材17は、挿入度合い規定部18(図4,5参照)によって筐体12への挿入度合いが規定されるようになっている。
第2のホルダ13bと指規制部材17とで形成される指挿入孔19へ患者の指8aを挿入し、挿入度合い規定部18により指挿入孔19の大きさを調整する。この調整により、指8aの動きを規制することができる。また、指8aの挿入や抜き取りのときは、挿入度合い規定部18により指挿入孔19を大きくして指8aの挿抜を行う。
レーザユニット14から照射されるレーザ光14aは、第1のホルダ13aに形成された孔13cと、センサ15に形成された貯留部34(図9参照)と、上ホルダ13bに形成された孔13dと、指挿入孔19を貫通して指規制部材17(図4,5,6参照)の頂点(「U」字型の底)に埋設されたレーザ保護部材17bに当接するように配置されている。従って、レーザ光14aが外部へ洩れることはなく安全である。ここで、レーザ保護部材17bは、レーザ光14aを遮断する不透明部材で形成されている。なお、このレーザ保護部材17bは指規制部材17と同一材料で一体的に形成しても良い。
指規制部材17の指挿入孔19側には、5個(複数個)の凹部17aが形成されている。この凹部17aは奇数個で構成されており、この奇数個ある凹部17aのうち中央に位置する凹部17aは、指規制部材17の頂点に位置するように配置されている。このような配慮により、指8aの太さに応じて凹部17aで規制されるので、指8aの太さに関わらず確りと穿刺部13に固定される。また、中央で振り分けられた奇数個の凹部17aを設けることにより、指挿入孔19に挿入された指8aの中心をレーザ光14aで穿刺することができる。
18aは、筐体12に固定されるとともに指規制部材17の一方の端17cを上方へ付勢するバネである。また、17dは指規制部材17の他方の端17eに形成された爪であり、挿入度合い規定部18を形成する三角形状の凹部18bと嵌合して、指8aが挿入される指挿入孔19の大きさを規定するものである。
指規制部材17は、弾性部材で形成されており、指規制部材17の他方の端17eを内側へリリースボタン18f(図5参照)で押圧することにより、爪17dと凹部18bとの嵌合が解除される。すると、バネ18aに付勢された指規制部材17は上方へ移動する。即ち、指8aが挿入される指挿入孔19を大きくすることができる。この大きくした状態で指8aを指挿入孔19に挿入する。
このように、指8aは規制されるので、レーザ光14aで指8aの皮膚8(図20,21参照)を穿刺したとき、穿刺時の衝撃で指8aが動くことは無く固定される。穿刺が完了してセンサ15内へ血液9が取り込まれた後、再び指規制部材17の他方の端17eを内側へリリースボタン18fで押圧する。この押圧により、爪17dと凹部18bとの嵌合が解除される。すると、バネ18aに付勢された指規制部材17は上方へ移動する。即ち、指8aを挿入する指挿入孔19が大きくなる。この状態で指8aを指挿入孔19から抜き取る。
20は、センサ15の出力信号が接続される測定回路部であり、血液9の血糖値を測定する回路である。29はこの測定回路部20と、レーザユニット14に電源を供給する電池である。
図2は、血液検査装置11の斜視図である。筐体12の上方には指規制部材17が浮沈自在に設けられている。この指規制部材17を突出させることにより、指8aを挿入する指挿入孔19が現れる。また、指規制部材17を筐体12内に沈めることにより、小形となり携帯に適した形状となる。なお、図2においては、指規制部材17は直方体で描いたが、これは図1に示すように逆「U」字型であっても良い。
図3は、指規制部材17の動作説明をするための断面図である。図3(a)は指規制部材17を突出させた場合であり、指挿入孔19内に指8aを挿入して位置決めをした後レーザ光14aで皮膚8を穿刺した図である。第2のホルダ13bに設けられた孔13d部は上方に突出した指当て突起13eが形成されている。これは、皮膚8への密着性を向上させるために突出させている。また、この指当て突起13eに対応した指規制部材17には凹部17fが形成されている。この凹部17fと指当て突起13eは嵌合するようになっており、図3(b)に示すように、指規制部材17を筐体12内に沈めた場合、指当て突起13eは凹部17fと嵌合して更に小型化を図ることができるものである。
図3(b)は、指規制部材17を筐体12内に沈めた状態における断面図である。指規制部材17を筐体12内に沈めることにより、携帯に便利な小型化形状となる。この場合、指当て突起13eと凹部17fが嵌合して携帯時における更なる小型化を図っている。なお、この場合において、例え誤ってレーザ光14aが発射されたとしても、レーザ光14aの通過路上にはレーザ保護部材17bが設けられているので、レーザ光14aが外部へ洩れることはなく安全である。
図4は、挿入度合い規定部18の要部平面図である。図4において、18dはアジャスタであり、このアジャスタ18dと平行にリリーサ18eが装着されている。図5(a)は、ノーマル時(指規制部材17のロック時)の断面図である。アジャスタ18dに形成された鋸歯状の凹部18bに、指規制部材17の他方の端17eに形成された爪17dが嵌合して、指規制部材17の浮上位置(指挿入孔19の大きさ)が規制される。このとき、リリースボタン18fは上方へ退避している。
ここで、リリースボタン18fを押下すると、図5(b)に示すように、リリースボタン18fで指規制部材17の爪17dと凹部18bとの嵌合が解除される。即ち、指規制部材17と筐体12とのロックが解除される。従って、バネ18aに付勢されて指規制部材17は上方へ浮上する。
図6は、指規制部材17の側面図である。指規制部材17の側面には、長方形状の窓17gが形成されており、この窓17gを介してセンサ15が正しく装着されているか否かを目視で確認することができる。
図7は、メンテナンス時における指規制部材17とその近傍の断面図であり、この図を用いて第2のホルダ13b及びセンサ15の外し方を説明する。指規制部材17は、「U」の字の円弧を形成する湾曲部17hと直線部17jに分かれており、湾曲部17hと直線部17jとは、支点17kで回動自在に連結されている。湾曲部17hには舌片17mが設けられており、湾曲部17hを開けたとき、この舌片17mで第2のホルダ13bとセンサ15を取り出すことができる。
即ち、図8に示すように、舌片17mでクランク片17nの一方を持ち上げる。そうすると、クランク片17nの他方が第2のホルダ13bの脚13fを上方へ持ち上げる。このことにより、第2のホルダ13bは第1のホルダ13aから分離される。次に、第2のホルダ13bからセンサ15を分離する。
図9は、センサ15の断面図である。このセンサ15は、基板31と、この基板31の上面に貼り合わされたスペーサ32と、このスペーサ32の上面に貼り合わされたカバー33とで構成されている。
34は、血液9の貯留部であり、この貯留部34は、基板31の略中央に形成された基板孔31aと、この基板孔31aに対応してスペーサ32に形成されたスペーサ孔32aと、基板孔31aに対応してカバー33に形成されたカバー孔33aとが連通して形成されている。また、36は、センサ15の第1のホルダ13aへの装着位置を決める位置決め孔であり、センサ15を貫通して設けられている。
35は、この貯留部34に一方の端が連結された血液9の供給路であり、貯留部34に溜められた血液9を毛細管現象で一気に検出部37へ導く路である。また、この供給路35の他方の端は空気孔38に連結している。貯留部34の容積は0.904μLであり、供給路35の容積は0.144μLとしている。このように少量の血液9で検査可能とし、患者への負担を軽減している。
40は、検出部37上に載置された試薬である。この試薬40は、0.01〜2.0wt%CMC水溶液に、PQQ−GDHを0.1〜5.0U/センサ、フェリシアン化カリウムを10〜200mM、マルチトールを1〜50mM、タウリンを20〜200mM添加して融解させて試薬溶液を調整し、これを基板31に形成された検出電極41,43(図10参照)上に滴下し、乾燥させることで形成したものである。
ここで、基板31の上面には金、白金、パラジウム等を材料として、スパッタリング法或いは蒸着法により導電層を形成し、これをレーザ加工により検出電極41〜45と、この検出電極41〜45から夫々導出された接続電極41a〜45aと識別電極47aが一体的に形成されている。
また、基板31、スペーサ32、カバー33の材質は共にポリエチレンテレフタート(PET)を用いている。材料の共用化を図ることにより、管理コストの低減を図っている。
図10は、センサ15の透視平面図であり、一方の端には、接続電極41a〜45aと、識別電極47aが形成されている。接続電極43aと識別電極47aとの間に、導電体パターンで形成された識別部47が形成されている。
34は、センサカートリッジの略中央に設けられた血液9の貯留部であり、この貯留部34に一方の端が接続された供給路35が検出電極42に向かって設けられている。そして、この供給路35の他方の端は空気孔38に連結している。この供給路35上には、貯留部34から順次接続電極44aに接続された検出電極44と、接続電極45aに接続された検出電極45と、再度接続電極44aに接続された検出電極44と、接続電極43aに接続された検出電極43と、接続電極41aに接続された検出電極41と、再度接続電極43aに接続された検出電極43と、接続電極42aに接続された検出電極42が設けられている。また、検出電極41,43上には、試薬40(図9参照)が載置される。
接続電極43aと識別電極47a間の電気的な導通があるか無いかで、センサ15が第1のホルダ13aに装着されたか否かを識別することができる。即ち、このセンサ15を第1のホルダ13aに装着したとき、接続電極43aと識別電極47a間の電気的な導通を検知することにより、センサ15が正しく第1のホルダ13aに装着されたか否かを検知することができる。若し電気的な導通がなければ、センサ15が第1のホルダ13aに装着されていない訳である。この場合は、血液検査装置11の表示部30(図12参照)へ警告表示することができる。
また、識別部47の電気抵抗値を変えることにより、使用する検量線の情報を格納したり、製造情報を格納したりすることが可能となる。従って、これらの情報を用いて、より精密な血液検査を行なうことができる。
図11は、センサ15の斜視図である。このセンサ15は長方形状をした板体で形成されている。この板体の略中央には貯留部34が形成されており、一方の端には接続電極41a〜45aと識別電極47aが形成されている。また、他方の端近傍には位置決め孔36が形成されている。この位置決め孔36は、貯留部34側が狭まった台形をしている。この位置決め孔36と貯留部34との間に空気孔38が形成されている。
図12は、測定回路部20とその近傍のブロック図である。図12において、センサ15の接続電極41a〜45a、(図10参照)は、第1のホルダ13aに形成されたコネクタ49a〜49eを介して切換回路20aに接続されている。この切換回路20aの出力は、電流/電圧変換器20bの入力に接続されている。そして、その出力はアナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器という)20cを介して演算部20dの入力に接続されている。この演算部20dの出力は、液晶で形成された表示部30と送信部20eに接続されている。また、切換回路20aには基準電圧源20fが接続されている。なお、この基準電圧源20fはグランド電位であっても良い。
20gは制御部であり、この制御部20gの出力は、レーザユニット14に接続された高電圧発生回路20hと、切換回路20aの制御端子と、演算部20dと、送信部20eに接続されている。また、制御部20gの入力には、穿刺ボタン14jと、タイマ20kと、コネクタ49fが接続されている。
以下、測定回路部20の動作を説明する。先ず、穿刺ボタン14jを押下して、レーザユニット14で皮膚8を穿刺する。そして、穿刺により滲出した血液9の性質を測定する。測定動作では、切換回路20aを切換えて、検出電極41(図10参照)を電流/電圧変換器20bに接続する。また、血液9流入を検知するための検知極となる検出電極42を基準電圧源20fに接続する。そして、検出電極41及び検出電極42間に一定の電圧を印加する。この状態において、血液9が流入すると、検出電極41,42間に電流が流れる。この電流は、電流/電圧変換器20bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器20cによってデジタル値に変換される。そして、演算部20dに向かって出力される。演算部20dはそのデジタル値に基づいて血液9が十分に流入したことを検出する。
次に、血液成分であるグルコースの測定が行なわれる。グルコース成分量の測定は、先ず、制御部20gの指令により、切換回路20aを切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極41を電流/電圧変換器20bに接続する。また、グルコース成分量の測定のための対極となる検出電極43を基準電圧源20fに接続する。
なお、血液中のグルコースとその酸化還元酵素とを一定時間反応させる間は、電流/電圧変換器20b及び基準電圧源20fをオフにしておく。そして、一定時間(1〜10秒)の経過後に、制御部20gの指令により、検出電極41と43間に一定の電圧(0.2〜0.5V)を印加する。そうすると、検出電極41,43間に電流が流れる。この電流は電流/電圧変換器20bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器20cによってデジタル値に変換される。そして、演算部20dに向かって出力される。演算部20dではそのデジタル値を基にグルコース成分量に換算する。
グルコース成分量の測定後、Hct値の測定が行なわれる。Hct値の測定は次のように行なわれる。先ず、制御部20gからの指令により切換回路20aを切換える。そして、Hct値の測定のための作用極となる検出電極45を電流/電圧変換器20bに接続する。また、Hct値の測定のための対極となる検出電極41を基準電圧源20fに接続する。
次に、制御部20gの指令により、電流/電圧変換器20b及び基準電圧源20fから検出電極45と41間に一定の電圧(2V〜3V)を印加する。検出電極45と41間に流れる電流は、電流/電圧変換器20bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器20cによってデジタル値に変換される。そして演算部20dに向かって出力される。演算部20dはそのデジタル値に基づいてHct値に換算する。
この測定で得られたHct値とグルコース成分量を用い、予め求めておいた検量線または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正された結果を表示部30に表示する。何れの検量線または検量線テーブルを用いるかは、センサ15内の識別部47に基づいて決定する。また、検量線または検量線テーブルで補正された結果を送信部20eからインスリンを注射する注射装置に向けて送信する。
このように補正された測定データを送信部20eから送信することにより、インスリンの投与量が注射装置に自動的に設定されるようにすれば、患者が投与するインスリンの量を注射装置に設定する必要は無く、設定の煩わしさは無くなる。また、人為手段を介さずにインスリンの量を注射装置に設定することができるので、設定のミスを防止することができる。
以上、グルコースの測定を例に説明したが、センサ15の試薬40を交換して、グルコースの測定の他に乳酸値やコレステロールの血液成分の測定にも適用できる。
次に、図13を用いて血液検査装置11を用いた検査方法を説明する。先ずステップ21において、血液検査装置11を構成する指規制部材17を浮上させる。そしてステップ22に移行する。ステップ22では、指規制部材17の浮上により形成された指挿入孔19に指8aを挿入し、指規制部材17を押し下げて指8aが動かないように挿入度合い規定部18で規制して固定する。
次に、ステップ23に移行する。ステップ23において、患者は穿刺ボタン14jを押下し、レーザ光14aで皮膚8を穿刺する。そして、ステップ24へ移行する。ステップ24では、皮膚8の穿刺により滲出した血液9が、センサ15の貯留部34に取り込まれる。この貯留部34に取り込まれた血液9は、供給路35による毛細管現象により一気に(定まった流速で)検出部37に取り込まれる。そして、血液9の血糖値が測定される。
ステップ24で血糖値が測定されたら、ステップ25に移行し、測定した血糖値を表示部30に表示し、ステップ26へ移行する。ステップ26において、指規制部材17のロックを解除し、指挿入孔19から指8aを抜く。そして、指規制部材17を筐体12内に沈めて終了する。
以上、説明したように、ステップ22において、指規制部材17で指8aの動きを規制した後、ステップ23で穿刺するので、穿刺による衝撃で指8aが動くことはない。従って、穿刺により滲出した全ての血液9は、他へ流出することはなくセンサ15の貯留部34に流入し、正確な血液9の検査が可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、指規制部材53(実施の形態1における指規制部材17に該当する)の操作において、片手で操作可能である点で実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一物については同一番号を付して説明を簡略化している。以後の実施の形態に付いても同様とする。
図14は、実施の形態2における血液検査装置51の要部断面図である。筐体12の上方には、逆「U」字型をした指規制部材53が挿抜自在に装着されている。この指規制部材53の内側へ指8aを挿入して穿刺部54(実施の形態1における穿刺部13に該当する。但し、この穿刺部54は可動可能に設けられている。)を押下する。穿刺部54を複数回押下することにより、指規制部材53が徐々に下方に沈んで指8aが規制される。従って、片手で規制操作が可能となる。この規制の詳細を図15に示す。
図15において、穿刺部54はバネ55aで上方へ付勢されている。穿刺部54と歯車55cとは部材55bで連結されている。従って、上方へ付勢された穿刺部54を押下する度に歯車55cが回転する。歯車55cが回転すると、この歯車55cに歯合した歯55dが下方へ移動する。即ち、この歯55dが設けられた指規制部材53が下方へ沈む。
指規制部材53の先端には位置固定部材55eが回動自在に装着されている。また、指規制部材53は、バネ55fで上方へ付勢されている。位置固定部材55eに歯合するように櫛型のロック部材55gが位置固定部材55e側へ付勢されて設けられている。従って、指規制部材53が沈む度に、沈んだ位置で位置固定部材55eがロック部材55gで固定される。このようにして、指規制部材53は指8aが動かなくなるように固定(規制)される。
次に、このロック部材55gによる指規制部材53の固定を解除する方法を説明する。指規制部材53の固定を解除するには、ロック部材55gをリリースボタン55h(実施の形態1におけるリリースボタン18fに該当)での押し上げにより、指規制部材53から離れる方向に移動させる。そうすると、位置固定部材55eとロック部材55gとの係合が解除されて、バネ55fの付勢力により、指規制部材53は上方に押し上げられる。即ち、指規制は解除される。
(実施の形態3)
実施の形態3は、指規制部材59(実施の形態1における指規制部材17に該当する)にエアバック58を装着し、このエアバック58で指8aの動きを規制する点で実施の形態1と相違する。
図16は、正面から見た血液検査装置56の要部断面図である。逆「U」字型をした指規制部材59が筐体12に固定して装着されている。この指規制部材59は中空59aになっており、その頂部(「U」字の底面)には、指8aの動きを規制するエアバック58が装着されている。また、指規制部材59内に形成された中空59aの一方の端59bはポンプ(図示せず)に連結しており、このポンプから空気をエアバック58へ供給する。このことにより、エアバック58は膨らみ指8aの動きは規制(ロック)される。
また、指規制部材59内に形成された中空59aの他方の端59cはバルブ(図示せず)に連結されており、このバルブを開けることによりエアバック58に充填された空気は排気される。即ち、エアバック58は縮小し、指規制は解除(ロック解除)される。図17は、側面から見た血液検査装置56の要部断面図である。
なお、本実施の形態における血液検査装置56において、負圧手段を用い、この負圧手段で穿刺部13に負圧を加えて皮膚8aを緊張状態にする。その後、穿刺ボタン14j(図示せず)を押下して穿刺するようにしても良い。この場合、負圧手段により負圧を生成するとき生ずる排気を活用して、エアバック58を膨らませて指規制することができる。この排気を活用することにより、ポンプを特別に設ける必要が無くなる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、指規制部材63(実施の形態1における指規制部材17に該当する)の側面に面ファスナ64aを装着し、この面ファスナ64aを用いて筐体2と固定或いは固定解除することにより指規制する点で実施の形態1と相違する。
図18は、血液検査装置61の要部断面図である。逆「U」字型をした指規制部材63が筐体12から浮沈自在に装着されている。この指規制部材63の一方の端はバネ18aで上方へ付勢されており、他方の側面には大形の面ファスナ64aが装着されている。
この面ファスナ64aに対向した筐体12側には、断面「へ」の字をした挿入度合い規定部材64bが支点64cで回動自在に筐体12に固定されている。挿入度合い規定部材64bの一方の端64dには棒64eが装着されており、この棒64eの他方の端には小形の面ファスナ64fが装着されている。この面ファスナ64fは、指規制部材63に装着された面ファスナ64aに対向している。なお、この面ファスナ64fの上端は、面ファスナ64aから離れ易くするために、外側へ微少量曲がっている。
次に操作を説明する。先ず、挿入度合い規定部材64bの他方の端64gを押下して、面ファスナ64a、64fの結合を外す。そして、指規制部材63内に形成された指挿入孔19に指8aを挿入する。次に、指規制部材63を沈める(押圧する)。指規制部材63により指8aが規制された時点で、挿入度合い規定部材64bの一方の端64dを押圧する。そうすると、その位置で面ファスナ64fと面ファスナ64aが嵌合して、指規制部材63が固定され、指8aは規制される。
また、この指規制部材63による規制を解除するには、挿入度合い規定部材64bの他方の端64gを押圧する。そうすると、面ファスナ64fと面ファスナ64aとの嵌合が解除されて、指規制部材63はバネ18aの力で上方へ移動し、指8aの規制は解除される。
本発明にかかる血液検査装置は、穿刺時に衝撃があったとしても、血液センサに規定量の血液を血液センサへ供給することができるので、レーザユニットを用いた血液検査装置等に適用できる。
本発明の実施の形態1における血液検査装置の断面図 同斜視図 同血液検査装置の指規制部の動作説明断面図、(a)は同指規制状態の断面図、(b)は同携帯時の断面図、 同挿入度合い規定部の要部平面図 同挿入度合い規定部の動作説明図、(a)は同ロック時の断面図、(b)は同ロック解除時の断面図 同指規制部材の側面図 同メンテナンス時における指規制部材とその近傍の断面図 同穿刺部とセンサの断面図 同穿刺部へ装着されるセンサの断面図 同センサの透視平面図 同センサの外観斜視図 同測定回路部とその近傍のブロック図 同検査方法のフローチャート 同実施の形態2における血液検査装置の要部断面図 同ロック機構の断面図 同実施の形態3における正面から見た血液検査装置の要部断面図 同側面から見た血液検査装置の要部断面図 同実施の形態4における血液検査装置の要部断面図 従来の血液検査装置の断面図 同使用状態の斜視図 同要部断面図
符号の説明
12 筐体
13 穿刺部
14 レーザユニット
14a レーザ光
15 センサ
17 指規制部材
19 指挿入孔
20 測定回路部

Claims (12)

  1. 筐体と、この筐体に設けられた穿刺部と、この穿刺部に対向して設けられたレーザユニットと、前記穿刺部に着脱自在に装着される血液センサと、この血液センサからの信号が接続される測定回路部とを備え、前記穿刺部には、指挿入孔の大きさを可変することにより指位置が規制される指規制部材が設けられるとともに、この指規制部材は前記レーザユニットから照射されるレーザ光の経路上に配置された血液検査装置。
  2. 指規制部材は、逆「U」字型に形成されるとともに、この指規制部材は筐体内への挿入度合いにより指規制される請求項1に記載の血液検査装置。
  3. 指規制部材の内側には指の太さに基づいて位置固定される複数個の凹部が形成された請求項2に記載の血液検査装置。
  4. 穿刺部における、指当部が凸形状であり、この指当て部の凸形状が対応する前記指規制部材には凹部が設けられた請求項2に記載の血液検査装置。
  5. 指規制部材と筐体との間には、前記指規制部材の摺動をロックするロック機構と、このロックを解除する解除機構が設けられた請求項2に記載の血液検査装置。
  6. 指規制部材には、血液センサの装着確認用の窓が設けられた請求項2に記載の血液検査装置。
  7. 指規制部材の「U」字の円弧を形成する湾曲部は、開閉可能とした請求項2に記載の血液検査装置。
  8. 指規制部材は、穿刺部を押圧する度に筐体内へ挿入される挿入量が増加する請求項2に記載の血液検査装置。
  9. 指規制部材は、逆「U」字型に形成されるとともに、この「U」字の底面にエアバックを装着し、このエアバックへの加圧により指規制する請求項1に記載の血液検査装置。
  10. エアバックの加圧には、負圧手段から排出される排気が用いられる請求項9に記載に記載の血液検査装置。
  11. 指規制部材と筐体との間には面ファスナを装着することにより指規制する請求項2に記載の血液検査装置。
  12. 請求項1に記載の血液検査装置を用いて、指の動きを規制する指規制ステップと、この指規制ステップの後で、レーザ光により前記指を穿刺する穿刺ステップとを有する血液検査装置の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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