JP2009088960A - 通信装置、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周囲に人がいるか否かに応じてカーナビゲーション装置にて表示させる内容を変更可能な携帯電話機を得る。
【解決手段】携帯電話機と通信可能であって、着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えたカーナビゲーション装置に送信する送信部63と、自機5のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知装置から、第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信部61と、受信部61が存在情報を受信した場合であって、かつ携帯電話機からの着信があった場合、カーナビゲーション装置にて第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成部74とを備え、送信部63は、生成部74が第2情報を生成した場合、第2情報をカーナビゲーション装置に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、他の機器とデータ通信を行う通信装置、通信装置を備えた通信システム、通信方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来より、車両の運転中に携帯電話機に着信があった場合、当該携帯電話機から着信があったことを示したデータを受信し、当該受信したデータに基づいて着信があったことを表示部に表示するといった構成を備えた車両用ディスプレイ装置(例えば、カーナビゲーション装置)が知られている。
しかしながら、当該技術では、発信相手が誰であろうと、車両用ディスプレイ装置に着信表示がなされてしまう。このため、同乗者がいる場合、同乗者に発信相手の情報を知られることとなる。それゆえ、携帯電話機のユーザにとって都合の悪い場合がある。
そこで、近年、特許文献1に示すように、車両の運転中に携帯電話機に着信があった場合、予め登録しておいた相手からの着信に限り、表示画面に当該着信の表示を行う車両用ディスプレイ装置が開発されている。
また、同乗者に迷惑とならないように、通話音声が出力される車載スピーカを切換える技術も知られている。例えば、特許文献2には、助手席の同乗者の有無を検知するセンサを備えたハンズフリー装置であって、当該センサによって同乗者がいることが検知された場合、運転手の携帯電話機に着信があると、運転席に近い車載スピーカから通話音声を出力させるハンズフリー装置が開示されている。なお、スピーカの切換え制御は、カーナビゲーションシステムとして動作するカーナビ部を備えた制御部が行っている。
特開2002−52986号(公開日:平成14年2月19日) 特開2003−224653号(公開日:平成15年8月8日)
しかしながら、上記特許文献2においては、上記制御部はセンサからの情報を用いてスピーカの出力を制御するが、上記センサからの情報を携帯電話機にて利用するために当該情報を携帯電話機に送信することはなされていない。また、特許文献1においても、特許文献2のようなセンサを用いていないため、同様である。
一方で、携帯電話機のユーザが車両に搭乗中であって、かつ同乗者がいる場合には、従来に比して、携帯電話機に対する着信時に表示される情報を同乗者に秘密にしておくことが好ましい。特に、車両の運転中に携帯電話機に着信があった場合に、当該着信をカーナビゲーション等の車両用ディスプレイ装置に表示させる構成を取る場合には、上記情報を同乗者に秘密にしておくことが一層好ましい。
また、上記のような問題は、車内に限らず、例えば、自宅の部屋においても起こりうる。つまり、自宅の部屋に人を検知するセンサを設け、携帯電話機への着信を周辺装置に表示させる場合である。
本願発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、周囲に人がいるか否かに応じて周辺装置にて表示させる内容を変更可能な通信装置、当該通信装置を備えた通信システム、及び通信方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信装置は、外部機器と通信可能な通信装置であって、着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信手段と、自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記外部機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成手段と、を備え、前記送信手段は、前記生成手段が前記第2情報を生成した場合、前記第2情報を前記周辺装置に送信することを特徴としている。
また、本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、着信があった場合に表示部に第1の表示を行うモードと、前記着信があった場合に前記表示部に前記第1の表示の一部を視認不可能に変更した第2の表示を行うモードとを備えた通信装置であって、自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ外部機器からの着信があった場合、表示部を備えた周辺装置に対して、前記周辺装置に前記第2の表示を行わせるための表示情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、外部機器と通信可能な通信装置であって、第1番の情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信手段と、自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ操作部を介した第2の入力を自装置が受け付けた場合、前記周辺装置にて前記第1番の情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2番の情報を生成する生成手段と、を備え、前記送信手段は、前記生成手段が前記第2番の情報を生成した場合、前記第2番の情報を前記周辺装置に送信することを特徴としている。
また、本発明に係る通信システムは、上記の課題を解決するために、着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信可能な通信装置と、前記通信装置に対して発信する通信機器と、前記周辺装置と、前記通信装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知装置とを備え、前記周辺装置が前記第1情報に基づいた表示を行う通信システムであって、前記検知手段は、前記周辺装置を介して、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を前記通信装置に送信し、前記通信装置は、前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記通信機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成すると共に、前記生成した第2情報を前記周辺装置に送信し、前記周辺装置は、前記第2情報を受信すると、前記第1情報の代わりに前記第2情報に基づいた表示を行うことを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、上記の課題を解決するために、外部機器と通信可能な通信装置による通信方法であって、着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信ステップと、自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信ステップと、前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記外部機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成ステップと、を含み、前記送信ステップでは、前記生成手段が前記第2情報を生成した場合、前記第2情報を前記周辺装置に送信することを特徴としている。
以上のように、本発明に係る通信装置は、外部機器と通信可能な通信装置であって、着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信手段と、自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記外部機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成手段と、を備え、前記送信手段は、前記生成手段が前記第2情報を生成した場合、前記第2情報を前記周辺装置に送信する構成である。
上記構成により、通信装置は、検知手段が第三者の存在を検知した場合であって、かつ外部機器からの着信があった場合には、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成し、当該生成した第2情報を上記周辺装置に送信することができる。
それゆえ、検知手段が第三者の存在を検知した場合であって、かつ外部機器からの着信があった場合には、上記周辺装置は、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なった表示をすることができる。
したがって、通信装置は、当該通信装置に着信があった場合、周囲に第三者がいるか否かに応じて、周辺装置にて表示させる内容を変更することが可能となるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
本発明の実施形態に係る通信システム1は、図2に示すとおり、検知装置(検知手段)2、カーナビゲーション装置(周辺装置)3、携帯電話機(外部機器、所定の外部機器、通信機器)4、及び携帯電話機(通信装置)5を備えている。なお、以下の説明においては、カーナビゲーション装置3が携帯電話機5の周辺に配置されており、カーナビゲーション装置3と携帯電話機とが無線又は有線により通信である場合について説明する。
検知装置2は、車両に備えられており、当該車両内に携帯電話機1のユーザ以外の第三者が存在するか否かを検知する。なお、第三者が存在するか否かを検知する方法は様々ある。以下では、一例として、運転席以外の座席に荷重を検知するセンサを設けておき、当該センサに加わる荷重により、人が着座したか否かを判断するものとする。
検知装置2は、運転席以外の座席に人が着座したことを検出した場合、着座したことを示す信号(以下、着座信号)をカーナビゲーション装置3に送信する。なお、着座を検出した場合、検知装置2を、常にカーナビゲーション装置3に対して上記着座信号を常時送信する構成としてもよいし、あるいは、カーナビゲーション装置3に対して上記着座信号を一定周期のパルス信号として送信する構成としてもよい。
カーナビゲーション装置3は、車両に備えられており、当該車両の運転手に対して道案内等をする。また、カーナビゲーション装置3は、図3に示すとおり、第1受信部31、第2受信部32、第3受信部33、制御部34、表示部35、及び送信部36を備えている。
第1受信部31は、GPS衛生からGPS情報を受信する。第2受信部32は、検知装置2から、上記着座信号を受信する。第3受信部33は、詳しくは後述するが、携帯電話機5から情報を受信する。
制御部34は、表示部35における表示や、上記GPS衛星、検知装置3、及び携帯電話機5との間のデータ送受信を行うべく、カーナビゲーション装置3の動作を制御する。
表示部35は、車両が位置する場所等を示した画像を、地図を示した画像に重ね合わせた画像を表示する。表示部35は、第3受信部33が受信した携帯電話機5からの情報に基づいた表示を行う。当該表示については、後述する。
送信部36は、第2受信部32が上記着座信号を受信した場合、当該着座信号に基づく信号(存在情報)を携帯電話機5に送信する。なお、送信部36が、携帯電話機5に対して上記着座信号に基づく信号を常時送信する構成としてもよいし、あるいは、携帯電話機5に対して上記着座信号に基づく信号を一定周期のパルス信号として送信する構成としてもよい。
なお、第3受信部33や送信部36を用いた携帯電話機5との通信は、無線による通信でもよいし、あるいは有線による通信でもよい。
携帯電話機4は、通話やメールの送受信が可能な電話機である。例えば、携帯電話機4が携帯電話機5宛に発呼することにより、携帯電話機5では携帯電話機4からの着呼がなされる。また、携帯電話機4が携帯電話機5宛にメールを送信することにより、携帯電話機5では携帯電話機4からのメールが受信される。なお、以下では、発信と記した場合には、発呼とメール送信とが含まれるものとし、着信と示した場合には、着呼とメール受信とが含まれるものとする。
携帯電話機5は、図1に示すとおり、アンテナ部51、無線処理部52、電話帳データ記憶部53、特定情報記憶部(記憶装置)54、AVコーデック部55、表示部56、音声出力部57、撮影部58、音声入力部59、操作部60、受信部(受信手段)61、制御部62、及び送信部(送信手段)63を備えている。
アンテナ部51は、携帯電話機4を含んだ他の携帯電話機との通信に用いられる。具体的には、アンテナ部51は、携帯電話機4等からの無線データの受信、携帯電話機4等への無線データの送信に用いられるアンテナである。なお、以下では、説明の便宜上、携帯電話機5の通信対象が携帯電話機4である場合について説明する。
無線処理部52は、アンテナ部51で受信した携帯電話機4からの無線データに対してデータ処理(無線信号処理)を行うと共に、このデータ処理されたデータを制御部62に送信する。また、無線処理部52は、制御部62から送信されるデータに対してデータ処理を行うと共に、そのデータ処理されたデータを、アンテナ部51を介して、携帯電話機4へ出力する。
電話帳データ記憶部53は、フラッシュメモリ等の記憶装置で構成される。この電話帳データ記憶部53には、予め、ユーザが記憶させた第三者の氏名や名称や俗称、電話番号、メールアドレス等の第三者を特定するための個々の情報が、互いに関連づけられて記憶されている。
特定情報記憶部54は、携帯電話機を特定する特定情報を記憶している。より詳しくは、特定情報とは、ユーザによる操作部60を介した操作により入力される、所望とする相手機器を識別するための識別情報である。特定情報は、具体的には、或る携帯電話機の電話番号であったり、当該携帯電話機のメールアドレスであったり、当該携帯電話機のユーザ名(つまり、第三者の氏名、名称、又は俗称)である。例えば、特定情報として携帯電話機4の電話番号が、特定情報記憶部54に記憶されることになる。
なお、特定情報は、1つの携帯電話機を特定する情報だけではなく、複数の携帯電話機それぞれを特定する情報であってもよい。例えば、特定情報として、携帯電話機4の電話番号と、携帯電話機5を除く他の携帯電話機の電話番号とを特定情報記憶部54に記憶可能になっている。
また、特定情報記憶部54に記憶される特定情報は、電話帳データ記憶部53に記憶された上記個々の情報に限定されない。つまり、上記特定情報は、電話帳データ記憶部53に記憶されていない情報(識別情報)であってもよい。
AVコーデック部55は、図示しない、映像エンコード部、音声エンコード部、多重化処理部、分離処理部、映像デコード部、及び音声デコード部を備えている。
上記映像エンコード部は、撮影部58から入力された映像データを符号化するものであり、上記音声エンコード部は、音声入力部59から入力された音声データを符号化するものである。
上記多重化処理部は、映像エンコード部および音声エンコード部にて符号化された映像データおよび音声データを多重化し、多重化されたデータであるAVストリームデータを制御部62に出力するものである。一方、上記分離処理部は、無線処理部を介して制御部62から入力されたAVストリームデータを、符号化された映像データおよび音声データに分離するものである。
上記映像デコード部は、分離処理部にて分離された映像データを復号化し、復号化された映像データを表示部56に出力するものである。上記音声デコード部は、分離された音声データを復号化し、復号化された音声データを音声出力部57に出力するものである。
なお、映像データのコーデック(エンコード化およびデコード化)の例としては、ITU−T H.263やMPEG−4が挙げられる。
表示部56は、例えば、液晶駆動装置および液晶表示パネルを供えた液晶表示装置で構成される。なお、液晶表示装置に限定されず、有機EL表示装置等であってもよい。この表示部56は、AVコーデック部55から出力される映像信号に基づき、画像を表示パネルに表示する。
なお、以下では、携帯電話機5に携帯電話機4から着呼があった場合、携帯電話機4の電話番号と第三者の氏名等が関連づけて電話帳データ記憶部53に記憶されているときには、表示部56には、電話番号の代わりに上記氏名等が表示されるものとする。一方、携帯電話機4の電話番号と第三者の氏名等が関連づけて電話帳データ記憶部53に記憶されていないときには、表示部56には携帯電話機4の電話番号を表示するものとする。なお、以下では説明の便宜上、携帯電話機4の電話番号と第三者の氏名等が関連づけて電話帳データ記憶部53に記憶されているものとして説明する。
音声出力部57は、D/A変換器、スピーカ、および、イヤホンで構成される。この音声出力部57は、AVコーデック部55から出力される音声信号に基づき、音声を外部に出力する。
撮影部58は、図示しない、レンズ、受光素子を備えたCCD回路、CCD駆動部、信号増幅部、A/D 変換部、及びレンズ駆動部により構成されている。そして、この撮影部58で撮影することにより得られた画像データは、AVコーデック部55に送信される。
音声入力部59は、A/D変換器およびマイクで構成されている。そして、音声入力部59では、このマイクで集音された音声信号が上記A/D変換器により変換され、その後、AVコーデック部55に送信される。
操作部60は、携帯電話機5の表面に設けられた複数の操作キーで構成される。この操作キーを用いた入力指令は、一旦、制御部62に送られる。
受信部61は、カーナビゲーション装置3の送信部36が携帯電話機5宛に送信した、上述した着座信号に基づく信号を受信する。そして、受信部61は、当該着座信号に基づく信号を制御部62に送る。
次に、制御部62について説明する。制御部62は、携帯電話機5において各種のデータ処理を行い、この処理に基づいた指令を各部に出す。これにより、制御部62は、携帯電話機5の動作を制御することになる。また、制御部62は、同図に示すとおり、書込/読取制御部(記憶手段)71、判断部(判断手段)72、動作モード制御部73、及び生成部(生成手段)74を備えている。
書込/読取制御部71は、ユーザから操作部60を介した特定情報を入力するための入力操作に基づき、特定情報記憶部54に当該特定情報を書き込む。また、書込/読取制御部71は、着信があった場合、特定情報を特定情報記憶部54から読み出す。そして、書込/読取制御部71は、当該読み出した特定情報を判断部72に送る。
判断部72は、書込/読取制御部71が読み出した特定情報を書込/読取制御部71から受け取る。その後、判断部72は、上記着信が何れの機器からの着信であるかを示した情報(例えば、着呼であれば電話番号、メール受信であればメールアドレス)を着信時のデータから取得する。さらに、判断部72は、上記取得した情報(以下、取得情報)が上記特定情報と関連性があるか否かを判断する。
例えば、上記特定情報として電話番号が記憶されている場合、着呼があれば、当該電話番号と上記取得情報である電話番号とが一致するか否かを判断する。また、上記特定情報としてメールアドレスが記憶されている場合、メールを受信すれば、上記記憶しているメールアドレスと上記取得情報であるメールアドレスとが一致するか否かを判断する。
なお、特定情報記憶部54には、電話番号とメールアドレスとの両方を必ずしも記憶しておく必要はない。例えば電話番号のみを記憶している場合に、携帯電話機5がメールを受信したときには、判断部72が電話帳データ記憶部53を参照して、当該電話番号に関連づけられたメールアドレスを取得することにより、メールアドレス同士が一致するかを判断部72が判断すればよい。メールアドレスのみを記憶している場合も同様である。また、特定情報記憶部54に特定情報として上記ユーザ名が記憶されている場合も、上記と同様に、電話帳データ記憶53を参照して、電話番号やメールアドレスが互いに判断すればよい。
このように、判断部72は、着信があった場合、特定情報記憶部54に記憶された特定情報に基づき、当該着信が、上記特定情報にて特定される機器からの着信であるか否かを判断する。例えば、携帯電話機4の電話番号を特定情報として記憶している場合、当該携帯電話機4から携帯電話機5に着呼があったときには、判断部72は、特定情報記憶部54に記憶された携帯電話機4の電話番号(特定情報)に基づき、当該着信が、上記特定情報にて特定される機器からの着信であると判断する。
動作モード制御部73は、操作部60を介した所定の指示があった場合、携帯電話機5の表示モードが通常モードのときには表示モードをシークレットモードに変更する一方、表示モードがシークレットモードのときには表示モードを通常モードに変更する。
ここで、通常モードとは、例えば携帯電話機4から携帯電話機5宛に発呼があった場合、携帯電話機5において携帯電話機4を識別する情報、例えば、携帯電話機4のユーザ名、及び/又は携帯電話機4の電話番号を着信表示として表示部56に表示するモードをいう。また、通常モードとは、例えば携帯電話機4から携帯電話機5宛にメールを送信した場合、携帯電話機5において、携帯電話機4のユーザ名、同電話機4のメールアドレス、及び/又は上記メールのタイトルを表示するモードでもある。さらに、携帯電話機5がメールを受信すると当該受信したメールの本文を表示する機能を携帯電話機5が備えている場合、当該機能がオン状態であれば、通常モードではメール受信に伴い当該メールの本文を自動的に表示するものとする。なお、図4には、携帯電話機4の電話番号を表示部56に表示せずに、ユーザの氏名を着信表示として表示部56に表示した場合を示している。
一方、シークレットモードとは、特定情報記憶部54に記憶された特定情報にて特定される機器から携帯電話機5宛に発呼があった場合、当該機器のユーザの氏名、及び/又は携帯電話機4の電話番号を着信表示として表示部56する表示しないモードをいう。具体例を挙げて説明すると、シークレットモードとは、携帯電話機4の電話番号が上記特定情報として特定情報記憶部54に記憶されている場合には、当該電話番号を有する携帯電話機からの着呼が携帯電話機5にあったとき、携帯電話機4のユーザの氏名、及び/又は携帯電話機4の電話番号を表示しないモードである。なお、図5には、携帯電話機4の電話番号と携帯電話機4のユーザの氏名とを着信表示として表示部56に表示しない場合を示している。
また、シークレットモードとは、特定情報記憶部54に記憶された特定情報にて特定される機器から携帯電話機5宛にメールを送信した場合、携帯電話機5において、上記機器のユーザの氏名、同電話機4のメールアドレス、及び/又は上記メールのタイトルを表示しないモードでもある。さらに、上述したように、携帯電話機5がメールを受信すると、当該受信したメールの本文を表示する機能を携帯電話機5が備えている場合、シークレットモードとは、当該機能がオン状態であっても、メール受信に伴い少なくとも当該メールの本文を自動的に表示しないモードでもある。ここで、携帯電話機4の電話番号が上記特定情報として特定情報記憶部54に記憶されている場合には、携帯電話機4が、上述した特定情報にて特定される機器に該当する。
なお、特定情報記憶部54に携帯電話機4を特定する特定情報が記憶されている場合、当該携帯電話機4は、特許請求の範囲に記載の所定の外部機器に該当する。
以下では、まず、携帯電話機4を特定する特定情報が特定情報記憶部54に記憶されていない場合における生成部74と送信部63との動作について説明する。あわせて、この場合におけるカーナビゲーション装置3の動作についても説明する。
生成部74は、受信部61から上記着座信号に基づく信号を受け取る。生成部74は、上記着座信号に基づく信号を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からの着呼があった場合、少なくとも、当該着呼に伴う表示に用いられる携帯電話機4のユーザ名を示したデータを送信部63に送る。送信部63は、生成部74が生成した携帯電話機4のユーザ名を示したデータを受信すると、当該データをカーナビゲーション装置3に送信する。
カーナビゲーション装置3は、第3受信部33によって、携帯電話機5の送信部63から送信されてきた携帯電話機4のユーザ名を示したデータを受信する。そして、カーナビゲーション装置3は、当該受信したデータを、制御部34によって表示部35に表示する。これにより、カーナビゲーション装置3では、携帯電話機4からの着呼が携帯電話機5にあった場合、携帯電話機4のユーザ名が表示される。
一方、上記着座信号に基づく信号を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からのメール受信があった場合、生成部74は、当該受信に伴う表示に用いられる携帯電話機4のユーザ名を示したデータと受信したメールとを、送信部63に送る。送信部63は、生成部74が生成した携帯電話機4のユーザ名を示したデータとメールとを受信すると、当該データおよび当該メールとをカーナビゲーション装置3に送信する。
この場合には、カーナビゲーション装置3は、当該受信したデータおよびメールを、制御部34によって表示部35に表示する。これにより、カーナビゲーション装置3では、携帯電話機4からメールを受信した場合、携帯電話機4のユーザ名およびメールが表示される。なお、カーナビゲーション装置3におけるメールの表示は、メールタイトルのみであってもよいし、当該メールタイトルのみならずメール本文を含めた表示としてもよい。また、メールのタイトル等を表示しない構成としてもよい。このような表示の設定については、カーナビゲーション装置3側で予め行っておけばよい。なお、当該表示の設定は、携帯電話機5から指示を送ることによりなされるものであってもよい。
次に、携帯電話機4を特定する特定情報が特定情報記憶部54に記憶されている場合における生成部74と送信部63との動作について説明する。あわせて、この場合におけるカーナビゲーション装置3の動作についても説明する。
生成部74は、受信部61から上記着座信号に基づく信号を受け取る。生成部74は、上記着座信号に基づく信号を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からの着呼があった場合、着呼があったことのみを示したデータ(第2情報)を生成する。そして、生成部74は、当該生成したデータを送信部63に送る。送信部63は、生成した上記着呼があったことのみを示したデータを生成部74から受信すると、当該データをカーナビゲーション装置3に送信する。
カーナビゲーション装置3は、第3受信部33によって、携帯電話機5の送信部63から送信されてきた上記着呼があったことのみを示したデータを受信する。そして、カーナビゲーション装置3は、当該受信したデータを、制御部34によって表示部35に表示する。これにより、カーナビゲーション装置3では、携帯電話機4からの着呼が携帯電話機5にあった場合でも、携帯電話機4のユーザ名を非表示とすることができる。
一方、上記着座信号に基づく信号を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からのメール受信があった場合、生成部74は、メールを受信したことのみを示したデータ(第2情報)を生成する。そして、生成部74は、当該生成したデータを送信部63に送る。送信部63は、生成部74が生成した上記メールを受信したことのみを示したデータを受信すると、当該データをカーナビゲーション装置3に送信する。
カーナビゲーション装置3は、第3受信部33によって、携帯電話機5の送信部63から送信されてきた上記メールを受信したことのみを示したデータを受信する。そして、カーナビゲーション装置3は、当該受信したデータを、制御部34によって表示部35に表示する。これにより、カーナビゲーション装置3では、携帯電話機4からメールを受信した場合であっても、携帯電話機4のユーザ名を非表示とすることができる。
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話機5は、携帯電話機4と通信可能な通信装置であって、着信に伴う表示に用いられる通信相手の名称や電話番号等の情報(第1情報)を、表示部35を備えたカーナビゲーション装置3に送信する送信部63と、自機5のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信部61と、受信部61が前記存在情報を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からの着信があった場合、着信に伴う表示に用いられる情報である、着信があったことのみを示した情報を生成する生成部74とを備え、送信部63は、生成部74が前記第2情報を生成した場合、上記着信のあったことのみを示した情報を生成した場合には、上記着信があったことのみを示した情報をカーナビゲーション装置3に送信する構成である。なお、着信に伴う表示に用いられる情報である、着信があったことのみを示した情報が、特許請求の範囲に記載した、周辺装置にて第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報に対応する。
このような構成により、携帯電話機5では、検知装置3が第三者の存在を検知した場合であって、かつ携帯電話機4からの着信があった場合には、第三者を検知していない場合に利用される着信に伴う表示に用いる情報(第1情報)とは異なる情報(第2情報)を生成し、当該生成した情報をカーナビゲーション装置3に送信することができる。また、当該異なる情報は、着信があったことのみを示した情報であって、通信相手の氏名や電話番号等の情報ではない。
したがって、カーナビゲーション装置3では、当該異なる情報に基づいた表示が表示部35で表示されたとしても、第三者には誰からの着信なのかを特定することはできない。このように、携帯電話機5では、携帯電話機5のユーザの周囲の人に知られたくない情報を秘密にすべく、周囲に人がいるか否かに応じてカーナビゲーション装置3にて表示させる内容を変更することが可能となる。つまり、カーナビゲーション装置3においても、上述したようなシークレットモードに準じた表示を行うことができる。
また、携帯電話機5は、着信に伴う表示に用いられる通信相手の名称や電話番号等の情報(第1情報)を自機5の周辺に配置されたカーナビゲーション装置3に送信可能であって、自機5の周囲に配置されると共に自機5のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知装置2から、第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信部61と、受信部61が存在情報を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からの着信があった場合、着信に伴う表示に用いられる情報である、着信があったことのみを示した情報を生成する生成部74と、生成部74が上記着信のあったことのみを示した情報を生成した場合には、上記着信があったことのみを示した情報をカーナビゲーション装置3に送信する送信部63とを備える構成ともいえる。ここで、携帯電話機5の周囲とは、例えば、無線信号の届く範囲、あるいは第三者がカーナビゲーション装置3の表示部35を視認できる範囲ないである。また、携帯電話機5とカーナビゲーション装置3とを有線で接続している場合には、概ね当該有線のケーブルが届く範囲である。
また、携帯電話機5は、以上のように、受信部61が上記存在情報を受信していない場合であって、かつ携帯電話機4から着信があった場合には、送信部63が上記の着信先の相手の氏名や電話番号等の情報(第1情報)をカーナビゲーション装置3に送信する構成でもある。
また、携帯電話機5は、以上のように、特定情報記憶部54に記憶された特定情報により特定される機器である。したがって、第三者を検知している場合に着信があったとき、発信元(通信相手)が特定情報として特定情報記憶部54に記憶されている機器についてのみ、当該発信元の機器のユーザ名が非表示とできる。これにより、全ての着信について、発信元の機器のユーザ名が非表示になることはなくなる。
また、携帯電話機5は、以上のように、書込/読取制御部(記憶手段)71により、上記特定情報を特定情報記憶部54に記憶可能であって、着信があった場合、特定情報記憶部54に記憶された特定情報に基づき、当該着信が所定の機器(例えば、携帯電話機4)からの着信であるか否かを判断する判断部(判断手段)72を備える構成でもある。
したがって、ユーザが所望とする機器の情報を、上記特定情報として特定情報記憶部54に記憶させることができる。それゆえ、上記ユーザが所望とする機器のユーザ名についてのみ、カーナビゲーション装置3にて非表示とできる。このように、携帯電話機5では、ユーザの希望に応じ、非表示の対象とする機器を予め決めておくことができる。
次に、本実施の形態における携帯電話機5のデータ処理について、図6に基づいて、説明する。なお、この説明においても、説明の便宜上、上述したように携帯電話機5の通信対象が携帯電話機4である場合について説明する。
まず、制御部62が、受信部61を介した上記着座信号に基づく信号の受信があったか否かを判断する(S1)。S1において、上記着座信号に基づく信号の受信があったと判断された場合には、携帯電話機4から着信があったか否かを判断する(S2)。一方、S1において、上記着座信号に基づく信号の受信がなかったと判断された場合には、S6に進む。
S2において、携帯電話機4からの着信があったと判断された場合には、判断部72により、特定情報機器記憶部54に記憶された特定情報に基づき、上記着信が、当該特定情報で特定される機器からの着信であるか否かを判断する(S3)。一方、S2において、携帯電話機4からの着信があったと判断されなかった場合には、再度、S2に戻る。
S3において、上記着信が、携帯電話機4が当該特定情報で特定される機器からの着信であると判断された場合、生成部74が、着信に伴う表示に用いられる情報である、着信があったことのみを示した情報(つまり、第2情報)を生成する(S4)。そして、S4の後は、S4において生成部74が生成した情報を、送信部63がカーナビゲーション装置3に対して送信する(S5)。
一方、S3において、上記着信が、携帯電話機4が当該特定情報で特定される機器からの着信であると判断されなかった場合、送信部63が、着信に伴う表示に用いられる通信相手の名称や電話番号等の情報(つまり、第1情報)をカーナビゲーション装置3に送信する(S7)。
また、S1において、上記着座信号に基づく信号の受信があったと判断されなかった場合には、携帯電話機4から着信があったか否かを判断する(S6)。S6において、携帯電話機4からの着信があったと判断された場合には、着信に伴う表示に用いられる通信相手の名称や電話番号等の情報をカーナビゲーション装置3に送信する(S7)。一方、S6において、携帯電話機4からの着信があったと判断されなかった場合には、再度、S6に戻る。
そして、S5およびS7の後は、上記着座信号を利用した、携帯電話機5によるカーナビゲーション装置3での表示内容の制御を終了する。なお、この後は、ハンズフリーにより通話を行ってもよいし、携帯電話機4との通信を終了してもよい。
また、以下の構成ともできる。例えば、車両にハンズフリーを実現するための車載用ハンズフリーの装置を搭載しておき、当該装置を介して、携帯電話機5のユーザが携帯電話機4のユーザと通話を行ってもよい。また、車載用のハンズフリーの装置を車両に搭載していない場合であっても、携帯電話機5にハンズフリー通話が可能となる機器を接続しているのであれば、当該機器を用いて携帯電話機4のユーザと通話を行ってもよい。
ところで、上記においては、携帯電話機5が、着信に伴う表示に用いられる通信相手の名称や電話番号等の情報(第1情報)の代わりに、着信があったことのみを示したデータ(第2情報)をカーナビゲーション装置3に送信する構成にしたが、これに限定されるものではない。携帯電話機5が、カーナビゲーション装置3に上記第1情報と第2情報とを連続してあるいは同時に送る構成であってもよい。この場合、カーナビゲーション装置3では、第1情報と第2情報とを連続してあるいは同時に受信した場合には、第2情報を第1情報よりも優先して用いる構成としておけばよい。つまり、携帯電話機5が、少なくとも第2情報をカーナビゲーション装置3に送信する構成であればよい。
また、第2情報は、第1情報を利用して生成されてもよいし、第1情報とは別個に生成されてもよい。
また、上記においては、特定情報記憶部54に記憶された特定情報により特定される機器に関し、カーナビゲーション装置3で発信元(通信相手)の名称等を非表示としたが、これに限定されるものではない。携帯電話機5を、特定情報記憶部54を備えない構成として、第三者を検知した場合には、常に、発信元を非表示とする構成としてもよい。
また、携帯電話機5が操作部60を介した第1の入力を受け付けた場合、携帯電話機5の送信部63が、上記第2情報の代わりに上記第1情報をカーナビゲーション装置3に送信する構成としてもよい。この構成によれば、カーナビゲーション装置3において第2情報に基づく表示は必要がないとユーザが判断した場合(例えば、第三者が特定人である場合)には、携帯電話機5側でのユーザによる操作により、カーナビゲーション装置3において第1情報に基づいた表示を行える。
また、携帯電話機5の受信部61がカーナビゲーション装置3から所定の情報を受信した場合には、送信部63が、上記第2情報の代わりに上記第1情報をカーナビゲーション装置3に送信する構成としてもよい。この構成によれば、カーナビゲーション装置3において第2情報に基づく表示は必要がないとユーザが判断した場合(例えば、第三者が特定人である場合)には、カーナビゲーション装置3側でのユーザによる操作により、カーナビゲーション装置3において第1情報に基づいた表示を行える。
また、図5に示す例では、着信があったことをカーナビゲーション装置3の35に示したが、着信があったことすら示さない構成としてもよい。また、着信があったことを示す場合であっても、同乗者である第三者が、着信があったとは通常は認識されないような表示(例えば、記号)を、カーナビゲーション装置3の表示部35の表示画面の隅等の適当な位置に行う構成としてもよい。
また、上記においては、第三者が着座しているか否かを、運転席以外の座席に荷重を検知するセンサを設けて判断する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、助手席や後部座席のシートベルトが締められたことを検出することにより、第三者が着座しているか否かを判断してもよい。あるいは、車両内にカメラを設けておき、カメラで撮影した画像を画像処理することにより、第三者が同乗しているか否を判断する構成としてもよい。
また、カーナビゲーション装置3に対して、携帯電話機5が上記第2情報を送る場合には、携帯電話機5の表示モードは、通常モードとしてもよいし、あるいはシークレットモードとしてもよい。つまり、上記第2情報を送る場合には、携帯電話機5は必ずしもシークレットモードにならなくてもよい。また、上記表示モードを上記着信前のモードから変更しない構成としてもよい。
カーナビゲーション装置3に対して、上記第2情報を携帯電話機5が送信する場合において、携帯電話機5においてもシークレットモードにおける表示を行う構成の場合には、携帯電話機5は、以下のような構成を備えるといえる。つまり、携帯電話機5は、着信があった場合に表示部56に第1の表示を行う通常モードと、上記着信があった場合に表示部56に上記第1の表示の一部を視認不可能に変更した第2の表示を行うシークレットモードとを備えた通信装置であって、自機5のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知装置2から、上記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信部61と、受信部61が上記存在情報を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からの着信があった場合、表示部35を備えたカーナビゲーション装置3に対して、カーナビゲーション装置3に上記第2の表示を行わせるための表示情報を送信する送信部63とを備える構成であるといえる。
なお、上記の説明においては、シークレットモードとは、発信元の機器のユーザの氏名や電話番号等を着信表示として表示しないモードとして説明した。しかしながら、これに限定されず、シークレットモードは、着信に伴い表示可能となる情報の少なくとも一部の情報について、表示を制限、変更、あるいは削除するモードであればよい。
また、上記においては、上記着座信号に基づく信号を受信した場合であって、かつ携帯電話機4からのメールを受信した場合、メールを受信したことのみを示したデータをカーナビゲーション装置3に送る例を挙げて説明したが、以下のようにしてもよい。つまり、メールの送信者名、メールのタイトル、およびメールの本文のうち、少なくとも1つ以上の項目に関するデータをカーナビゲーション装置3に送信しない構成としてもよい。
また、カーナビゲーション装置3で非表示とする項目(例えば、発信者名、発信者の電話番号、発信者のメールアドレス、メールタイトル、メール本文)に関しては、ユーザが操作部60を介した操作により、選択できる構成としてもよい。この場合には、当該選択に応じて、生成部74が生成する第2情報の内容を制御部62からの指令により変更する構成としておけばよい。
また、上記においては、携帯電話機5は、カーナビゲーション装置3を介して検知装置2から上記存在情報を受信したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯電話機5が、検知装置2から直接上記存在情報を受信する構成であってもよい。
また、上記においては、検知装置2から、常にカーナビゲーション装置3に対して上記着座信号を常時送信する構成、あるいは、カーナビゲーション装置3に対して上記着座信号を一定周期のパルス信号として送信する構成を示したが、これに限定されるものではない。以下のような構成とすることもできる。
まず、車両のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段を車両に備えておく。さらに、ドアが開いた後閉まった場合に、予め定めた信号をカーナビゲーション装置3に送信する構成とする。また、検知装置2は、一度だけ、上記着座信号をカーナビゲーション装置3に送信する構成としておく。ここで、検知装置2が上記着座信号をカーナビゲーション装置3に送信した場合は、上記予め定めた信号をカーナビゲーション装置3が受信するまでは、第三者が存在しているとみなして、上述した各種処理を行ってもよい。
また、以下の構成としても良い。まず、上記と同様に、検知装置2は、一度だけ、上記着座信号をカーナビゲーション装置3に送信する構成としておく。ここで、検知装置2が上記着座信号をカーナビゲーション装置3に送信した場合は、カーナビゲーション装置3が車両のエンジンの停止後に再起動するまでは、第三者が存在しているとみなして、上述した各種処理を行ってもよい。
また、携帯電話機5およびカーナビゲーション装置3の構成を以下のようにしてもよい。携帯電話機5の構成を、着信の有無に関係なく、操作部60を介したユーザからの所定の入力(第2の入力)により、携帯電話機5が記憶する所定のデータをカーナビゲーション装置3に送信する構成とする。この際、車内に第三者が存在している場合には、携帯電話機5は、カーナビゲーション装置3に対して、上記所定のデータのうち或る部分のデータが非表示となるようにしたデータを送信する。一方、車内に第三者が存在していない場合には、携帯電話機5は、カーナビゲーション装置3に対して、上記所定のデータを送信する。ここで、上記所定のデータとしては、例えば、電話帳データ、メモ帳データ、動画像、静止画像、発信履歴情報、着信履歴情報等が挙げられる。
つまり、携帯電話機5への着信の有無にかかわらず、携帯電話機5がユーザから操作部60を介した所定の入力(第2の入力)を受け付けた場合であって、かつ第三者が存在している場合に、上記所定のデータを携帯電話機5がカーナビゲーション装置3に送信する構成としてもよい。
この構成の場合には、この構成の場合には、携帯電話機5は、携帯電話機4と通信可能な通信装置であって、所定のデータ(第1番の情報)を、表示部35を備えたカーナビゲーション装置3に送信する送信部63と、自機5のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信部61と、受信部61が上記存在情報を受信した場合であって、かつ操作部を介した所定の入力(第2の入力)を自機5が受け付けた場合、カーナビゲーション装置3にて上記第1番の情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するためのデータ(第2番の情報)を生成する生成部74とを備え、送信部63は、生成部74が上記データ(第2番の情報)を生成した場合、当該生成したデータをカーナビゲーション装置3に送信する構成であるといえる。
また、携帯電話機5がシークレットモードの状態にある場合には、以下のような構成としてもよい。まず、携帯電話機5が上記存在情報を受信した場合であって、かつ携帯電話機4から着信があった場合、携帯電話機5は、上記第1情報を送ると共に、自機5の表示モードがシークレットモードである旨を示した情報をカーナビゲーション装置3に送信する。そして、カーナビゲーション装置3は、上記第1情報と上記シークレットモードである旨を示した情報とを受信すると、図示しない制御部が上記第2情報を生成し、当該生成した第2情報に基づいた表示を表示部35に行う。このような構成によっても、通信システム1で得られたのと同様な効果を得られる。
また、上記においては、カーナビゲーション装置3を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カーナビゲーション装置3の代わりに、表示部を備えたカーステレオ装置等の車載装置を用いても本実施の形態の通信システムを構成可能である。
また、上記においては、通信装置や通信機器の一例として携帯電話機を例に挙げて説明した。しかしながら、通信機能を有する装置であれば、携帯電話機に限定されるものではない。
また、上記においては、携帯電話機5等におけるデータ処理が車内にて行われる例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯電話機5のユーザの自宅の部屋等においても、本発明を適用可能である。前提としては、着信に伴う表示に用いる情報を、携帯電話機5から携帯電話機5の周辺に配置されたパーソナルコンピュータや液晶テレビ等の表示装置に送信し、パーソナルコンピュータ等で着信表示を行わせるシステム構成を採っている場合である。なお、この場合、第三者が上記部屋に存在するか否かを検知するカメラ等が検知装置2の代わりに必要になる。このような構成によっても、カーナビゲーション装置3を用いた構成と同様な効果を得られる。
さらに、上記実施の形態における携帯電話機5の各ブロック、特に制御部62は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機5は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM (read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機5の制御プログラムのプログラムコード( 実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム) をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機5に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R 等の光ディスクを含むディスク系、IC カード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM 等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機5を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルT V 回線、電話線、A D S L 回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
本発明の実施の形態に係る通信システムを構成する携帯電話機であって、かつ当該通信システムを構成するカーナビゲーション装置との間で通信を行う携帯電話機の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示した概略図である。 上記通信システムを構成するカーナビゲーション装置の機能ブロック図である。 第三者が存在しない場合における、上記カーナビゲーション装置の表示部で表示される表示画面を示した図である。 第三者が存在する場合における、上記カーナビゲーション装置の表示部で表示される表示画面を示した図である。 上記携帯電話機の通信処理のフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 通信システム
2 検知装置
3 カーナビゲーション装置
4・5 携帯電話機
54 特定情報記憶部
60 操作部
61 受信部
62 制御部
63 送信部
71 書込/読取制御部
72 判断部
74 生成部

Claims (13)

  1. 外部機器と通信可能な通信装置であって、
    着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信手段と、
    自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記外部機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成手段と、を備え、
    前記送信手段は、前記生成手段が前記第2情報を生成した場合、前記第2情報を前記周辺装置に送信することを特徴とする通信装置。
  2. 前記外部機器は、記憶装置に記憶された特定情報により特定される所定の外部機器であることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記特定情報を記憶装置に記憶させる記憶手段と、
    着信があった場合、前記記憶装置に記憶された特定情報に基づき、当該着信が所定の機器からの着信であるか否かを判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 操作部を介した第1の入力を自装置が受け付けた場合、前記送信手段は、前記第2情報の代わりに前記第1情報を前記周辺装置に送信することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の通信装置。
  5. 前記受信手段が前記周辺装置から所定の情報を受信した場合には、前記送信手段は、前記第2情報の代わりに前記第1情報を前記周辺装置に送信することを特徴とする請求項1
    から3の何れか1項に記載の通信装置。
  6. 前記受信手段は、前記周辺装置を介して前記存在情報を受信することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の通信装置。
  7. 前記第2情報は、発信者名、発信元の電話番号、発信元のメールアドレスを前記周辺機器で非表示とする情報であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の通信装置。
  8. 前記検知手段は、車両内に配置されると共に当該車両内に前記第三者がいるか否かを検知し、前記周辺機器は、自装置が送信した前記第1情報または前記第2情報に基づいた表示を行うカーナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の通信装置。
  9. 着信があった場合に表示部に第1の表示を行うモードと、前記着信があった場合に前記表示部に前記第1の表示の一部を視認不可能に変更した第2の表示を行うモードとを備えた通信装置であって、
    自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ外部機器からの着信があった場合、表示部を備えた周辺装置に対して、前記周辺装置に前記第2の表示を行わせるための表示情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする通信装置。
  10. 外部機器と通信可能な通信装置であって、
    第1番の情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信手段と、
    自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ操作部を介した第2の入力を自装置が受け付けた場合、前記周辺装置にて前記第1番の情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2番の情報を生成する生成手段と、を備え、
    前記送信手段は、前記生成手段が前記第2番の情報を生成した場合、前記第2番の情報を前記周辺装置に送信することを特徴とする通信装置。
  11. 着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信可能な通信装置と、前記通信装置に対して発信する通信機器と、前記周辺装置と、前記通信装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知装置とを備え、前記周辺装置が前記第1情報に基づいた表示を行う通信システムであって、
    前記検知手段は、前記周辺装置を介して、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を前記通信装置に送信し、
    前記通信装置は、前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記通信機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成すると共に、前記生成した第2情報を前記周辺装置に送信し、
    前記周辺装置は、前記第2情報を受信すると、前記第1情報の代わりに前記第2情報に基づいた表示を行うことを特徴とする通信システム。
  12. 前記周辺装置は、前記第2情報を受信した場合、前記通信機器を特定する情報を非表示とした前記表示を行うことを特徴とする請求項11記載の通信システム。
  13. 外部機器と通信可能な通信装置による通信方法であって、
    着信に伴う表示に用いられる第1情報を、表示部を備えた周辺装置に送信する送信ステップと、
    自装置のユーザ以外の第三者の存在を検知する検知手段から、前記第三者が存在するか否かを示した存在情報を受信する受信ステップと、
    前記受信手段が前記存在情報を受信した場合であって、かつ前記外部機器からの着信があった場合、前記周辺装置にて前記第1情報に基づく表示を行ったときに表示される内容とは異なる内容を表示するための第2情報を生成する生成ステップと、を含み、
    前記送信ステップでは、前記生成手段が前記第2情報を生成した場合、前記第2情報を前記周辺装置に送信することを特徴とする通信方法。
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