JP2009088956A - 受信機器および受信機器の伝送路表示方法 - Google Patents

受信機器および受信機器の伝送路表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DLNAサーバからの受信伝送路(再生方法)についてのユーザの選択操作性を向上する。
【解決手段】テレビ受信機250は、DLNAサーバの機器に対して、DLNAのタイトル表示要求を行って、送信可能な映像コンテンツのタイトル(コンテンツの一覧)を取得する(ST3)。テレビ受信機250は、DLNAサーバの機器がHDMIで直接接続された機器か否かを判定する(ST4)。各DLNAサーバ機器における送信可能な映像コンテンツのタイトルと、eHDMI対応かどうかの問い合わせ結果に基づいて、コンテンツの一覧と、コンテンツ毎に当該コンテンツを受信する際に選択可能な伝送路(再生方法)を表示する(ST5)。ユーザは、当該表示に基づいて、例えばリモコン送信機を操作して、コンテンツおよび伝送路(再生方法)を選択できる(ST6)。
【選択図】図10

Description

この発明は、ネットワーク接続された外部機器からコンテンツを受信する受信機器および受信機器の伝送路表示方法に関する。詳しくは、この発明は、外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定して表示し、ユーザが当該表示に基づいて所望の伝送路を選択可能としたことにより、ユーザの使い勝手の向上を図るようにした受信機器等に係るものである。
近年、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダや、セットトップボックス、その他のAVソース(Audio Visual source)から、テレビ受信機、プロジェクタ、その他のディスプレイに対して、デジタル映像信号、すなわち、非圧縮(ベースバンド)の映像信号(以下、「画像データ」という)と、その映像信号に付随するデジタル音声信号(以下、「音声データ」という)とを、高速に伝送する通信インタフェースとして、HDMI(High Definition Multimedia Interface)が普及しつつある。例えば、特許文献1には、HDMI規格の詳細についての記載がある。
また、近年、DLNA(Digital Living Network Alliance)対応の電子機器が提案されている。DLNAは、家電、モバイル、パーソナルコンピュータ産業における異メーカ間の機器の相互接続を容易にするために結成された業界団体である。
また、従来、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)として、クロスメディアバー(Cross Media Bar: XMB)が知られている(特許文献2参照)。このクロスメディアバーは、デジタル放送や外部接続機器の多チャンネル/多機能を快適に操作できるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)である。このクロスメディアバーでは、横にカテゴリ(ビデオ、ミュージック等)、縦にコンテンツ(項目)が表示される。リモコンで絵文字をスクロールすると、目的の番組や接続機器の映像(コンテンツ)がスピーディに表示される。なお、「クロスメディアバー」および「XMB」は登録商標である。
WO2002/078336号公報 特開2004−356774号公報
従来、テレビ受信機等の受信機器とディスクレコーダ、セットトップボックス等の送信機器とが、HDMIおよびDLNAの双方で接続されている場合には、コンテンツをDLNAのクライアントとして閲覧するのか、外部入力として閲覧するのか、という問題があった。
つまり、従来は、TMDS経由で見る場合には、ユーザが明示的に外部入力の選択メニューなどからコンテンツを保持している機器を選択してから視聴する必要があり、一方、DLNA経由で表示されるコンテンツは、クロスメディアバー(XMB)のビデオ列などのように、コンテンツ列にまとめて表示される仕組みになっており、直接HDMIで接続されている機器同士でシームレスなUIで実現できず、使い勝手が悪かった。
この発明の目的は、ユーザの使い勝手の向上を図ることにある。
この発明の概念は、
ネットワーク接続された外部機器からコンテンツを受信する受信機器であって、
上記外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定する伝送路判定部と、
上記伝送路判定部で判定された伝送路を表示する伝送路表示部と、
上記伝送路表示部による表示に基づいて、ユーザが所望の伝送路を選択するためのユーザ操作部と
を備えることを特徴とする受信機器にある。
この発明においては、伝送路判定部により、外部機器との間に存在する利用可能な伝送路が判定される。例えば、ベースバンドの映像信号を第1の伝送路を介して受信する第1の受信部と、圧縮された映像信号を第2の伝送路を介して受信する第2の受信部とを備える場合には、伝送路判定部では、外部機器との間に存在する利用可能な伝送路が、第2の伝送路だけであるか、第1の伝送路および第2の伝送路の双方であるかが判定される。例えば、第1の伝送路はTMDSの伝送路であり、第2の伝送路はDLNAの伝送路である。
上述のように伝送路判定部で判定された伝送路は、伝送路表示部により、表示される。この場合、例えば、各外部機器が送信可能なコンテンツ(映像コンテンツ、音声コンテンツ等)毎に、利用可能な伝送路が表示される。ユーザは、伝送路表示部による表示に基づいて、ユーザ操作部を操作することにより、所望の伝送路の選択を容易に行うことができ、使い勝手が向上する。
この発明によれば、外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定して表示し、ユーザが当該表示に基づいて所望の伝送路を選択可能としたものであり、ユーザの使い勝手を向上できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのAV(Audio Visual)システム200の構成例を示している。
このAVシステム200は、テレビ受信機250に、ディスクレコーダ、IPTV用のセットトップボックス(STB)310、およびパーソナルコンピュータ(PC)320が接続されて構成されている。テレビ受信機250には3つのHDMI端子を持つハブ(HUB)250Aが設けられており、ディスクレコーダ210およびセットトップボックス310は当該ハブ250AのHDMI端子に、HDMIケーブル351を介して接続されている。また、パーソナルコンピュータ320は、テレビ受信機250に設けられているネットワーク端子275に接続されている。
ここで、テレビ受信機250、ディスクレコーダ210、セットトップボックス310およびパーソナルコンピュータ320は、DLNA対応機器である。また、テレビ受信機250は、HDMIのシンク機器を構成し、ディスクレコーダ210およびセットトップボックス310はいずれもHDMIのソース機器を構成している。
図2は、テレビ受信機250の構成例を示している。ただし、この例は、説明を簡単にするため、複数のHDMI端子を持つハブを省略し、HDMI端子を1個だけ持つ構成としている。このテレビ受信機250は、HDMIのシンク機器を構成している。
このテレビ受信機250は、HDMI端子251と、HDMI受信部252と、高速データラインインタフェース252Aと、アンテナ端子255と、デジタルチューナ256と、デマルチプレクサ257と、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ258と、映像信号処理回路259と、グラフィック生成回路260と、パネル駆動回路261と、表示パネル262と、音声信号処理回路263と、音声増幅回路264と、スピーカ265と、DTCP(Digital Transmission Content Protection)回路266と、内部バス270と、CPU(Central Processing Unit)271と、フラッシュROM(ReadOnly Memory)272と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)273と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)274と、ネットワーク端子275と、リモコン受信部276と、リモコン送信機277とを有している。なお、「イーサネット」および「Ethernet」は登録商標である。
アンテナ端子255は、受信アンテナで受信されたテレビ放送信号を入力する端子である。デジタルチューナ256は、アンテナ端子255に入力されるテレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームを出力する。デマルチプレクサ257は、デジタルチューナ256で得られたトランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(Transport Stream)(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
また、デマルチプレクサ257は、デジタルチューナ256で得られたトランスポートストリームから、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を取り出し、CPU271に出力する。デジタルチューナ256で得られたトランスポートストリームには、複数のチャネルが多重化されている。デマルチプレクサ257で、当該トランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
MPEGデコーダ258は、デマルチプレクサ257で得られる映像データのTSパケットにより構成される映像PES(Packetized Elementary Stream)パケットに対してデコード処理を行って映像データを得る。また、MPEGデコーダ258は、デマルチプレクサ257で得られる音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理を行って音声データを得る。なお、このMPEGデコーダ258は、必要に応じて、DTCP回路266で復号化されて得られた映像および音声のPESパケットに対してデコード処理を行って映像データおよび音声データを得る。
映像信号処理回路259およびグラフィック生成回路260は、MPEGデコーダ258で得られた映像データに対して、必要に応じてマルチ画面処理、グラフィックスデータの重畳処理等を行う。グラフィック生成回路260は、例えば、後述する映像コンテンツ毎に利用可能な伝送路をユーザに提示するユーザインタフェース画面等も作成する。
パネル駆動回路261は、グラフィック生成回路260から出力される映像データに基づいて、表示パネル262を駆動する。表示パネル262は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma DisplayPanel)等で構成されている。音声信号処理回路263はMPEGデコーダ258で得られた音声データに対してD/A変換等の必要な処理を行う。音声増幅回路264は、音声信号処理回路263から出力される音声信号を増幅してスピーカ265に供給する。
DTCP回路266は、デマルチプレクサ253で抽出されたパーシャルTSを、必要に応じて暗号化する。また、DTCP回路266は、ネットワーク端子275あるいは高速データラインインタフェース252Aからイーサネットインタフェース274に供給される暗号化データを、必要に応じて復号する。
CPU271は、テレビ受信機250の各部の動作を制御する。フラッシュROM272は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM273は、CPU271のワークエリアを構成する。CPU271は、フラッシュROM272から読み出したソフトウェアやデータをDRAM273上に展開してソフトウェアを起動させ、テレビ受信機250の各部を制御する。リモコン受信部266は、リモコン送信機267から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU271に供給する。CPU271、フラッシュROM272、DRAM273およびイーサネットインタフェース274は、内部バス270に接続されている
HDMI受信部(HDMIシンク)252は、HDMIに準拠した通信により、HDMIケーブル351を介してHDMI端子251に供給されるベースバンドの映像(画像)と音声のデータを受信する。このHDMI受信部252の詳細は後述する。高速データラインインタフェース252Aは、HDMIケーブル252を構成する所定のライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信のインタフェースである。この高速データラインインタフェース252Aの詳細は後述する。
図2に示すテレビ受信機250の動作を簡単に説明する。
アンテナ端子255に入力されるテレビ放送信号はデジタルチューナ256に供給される。このデジタルチューナ256では、テレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームが出力され、当該所定のトランスポートストリームはデマルチプレクサ257に供給される。このデマルチプレクサ257では、トランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出され、当該パーシャルTSはMPEGデコーダ258に供給される。
MPEGデコーダ258では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、映像信号処理回路259およびグラフィック生成回路260において、必要に応じてマルチ画面処理、グラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、パネル駆動回路261に供給される。そのため、表示パネル262には、ユーザの選択チャネルに対応した画像が表示される。
また、MPEGデコーダ258では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声信号処理回路263でD/A変換等の必要な処理が行われ、さらに、音声増幅回路264で増幅された後に、スピーカ265に供給される。そのため、スピーカ265から、ユーザの選択チャネルに対応した音声が出力される。
上述したテレビ放送信号の受信時において、デマルチプレクサ257で抽出されたパーシャルTSは、HDMIケーブル351で接続される相手側の機器に供給する際には、DTCP回路266で暗号化された後、イーサネットインタフェース274を介して高速データラインインタフェース252Aに送信データとして供給される。そのため、当該パーシャルTSは、HDMI端子251に接続されたHDMIケーブル351の所定ラインを介して相手側の機器に送信される。
上述したテレビ放送信号の受信時において、デマルチプレクサ257で抽出されたパーシャルTSをネットワークに送出する際には、当該パーシャルTSはDTCP回路266で暗号化された後、イーサネットインタフェース274を介してネットワーク端子275に出力される。
また、ネットワーク端子275に供給された、あるいは、HDMI端子251から高速データラインインタフェース252Aで受信された、暗号化されたパーシャルTSは、必要に応じて、イーサネットインタフェース274を介してDTCP回路266に供給されて復号される。そして、当該パーシャルTSはMPEGデコーダ258に供給されてデコードされ、映像(画像)データおよび音声データが取得される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル262に画像が表示され、スピーカ265から音声が出力される。
リモコン受信部276ではリモコン送信機277から送信されたリモコンコード(リモーコントロール信号)が受信され、当該リモコンコードはCPU271に供給される。CPU271は、このリモコンコードがテレビ受信機250の制御に関係する場合、このリモコンコードに基づいて、テレビ受信機250の各部を制御する。
また、CPU271では、リモコン受信部276から供給されるリモコンコードを含むIPパケットが生成される。このIPパケットは、イーサネットインタフェース274および高速データラインインタフェース252Aを介して、HDMI端子251に出力される。そのため、このIPパケットは、HDMI端子271に接続されたHDMIケーブル351を通じて相手側の機器に送信される。また、このIPパケットは、必要に応じてネットワークに送出される。その場合、当該IPパケットは、イーサネットインタフェース274を介してネットワーク端子275に出力される。これにより、テレビ受信機250のリモコン送信機277によって、他の機器の動作を制御することが可能となる。
図3は、ディスクレコーダ210の構成例を示している。このディスクレコーダ210はHDMIのソース機器を構成している。このディスクレコーダ210は、HDMI端子211と、HDMI送信部212と、高速データラインインタフェース212Aと、アンテナ端子214と、デジタルチューナ215と、デマルチプレクサ216と、内部バス217と、記録部インタフェース218と、DVD/BDドライブ219と、HDD(Hard Disk Drive)220と、CPU221と、フラッシュROM222と、DRAM223と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)224と、ネットワーク端子225と、DTCP回路226と、MPEGデコーダ227と、グラフィック生成回路228と、映像出力端子229と、音声出力端子230とを有している。
HDMI送信部(HDMIソース)212は、HDMIに準拠した通信により、ベースバンドの映像(画像)と音声のデータを、HDMI端子211から送出する。このHDMI送信部212の詳細は後述する。高速データラインインタフェース212Aは、HDMIケーブル351を構成する所定のライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信のインタフェースである。この高速データラインインタフェース212Aの詳細は後述する。
アンテナ端子214は、受信アンテナ(図示しない)で受信されたテレビ放送信号を入力する端子である。デジタルチューナ215は、アンテナ端子214に入力されるテレビ放送信号を処理して、所定のトランスポートストリームを出力する。デマルチプレクサ216は、デジタルチューナ215で得られたトランスポートストリームから、所定の選択チャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
また、デマルチプレクサ216は、デジタルチューナ215で得られたトランスポートストリームから、PSI/SIを取り出し、CPU221に出力する。デジタルチューナ215で得られたトランスポートストリームには複数のチャネルが多重化されている。デマルチプレクサ216で、当該トランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
CPU221、フラッシュROM222、DRAM223、デマルチプレクサ216、イーサネットインタフェース224、および記録部インタフェース218は、内部バス217に接続されている。DVD/BDドライブ219およびHDD220は、記録部インタフェース218を介して内部バス217に接続されている。DVD/BDドライブ219およびHDD220は、デマルチプレクサ216で抽出されたパーシャルTSを記録する。また、DVD/BDドライブ219およびHDD220は、それぞれ、記録媒体に記録されているパーシャルTSを再生する。
MPEGデコーダ227は、デマルチプレクサ216で抽出された、あるいは、DVD/BDドライブ219またはHDD220で再生されたパーシャルTSを構成する映像PESパケットに対してデコード処理を行って映像データを得る。また、MPEGデコーダ227は、当該パーシャルTSを構成する音声PESパケットに対してデコード処理を行って音声データを得る。
グラフィック生成回路228は、MPEGデコーダ227で得られた映像データに対して、必要に応じてグラフィックスデータの重畳処理等を行う。映像出力端子229は、グラフィック生成回路228から出力される映像データを出力する。音声出力端子230は、MPEGデコーダ227で得られた音声データを出力する。
DTCP回路226は、デマルチプレクサ216で抽出されたパーシャルTS、あるいはDVD/BDドライブ219またはHDD220で再生されたパーシャルTSを、必要に応じて暗号化する。また、DTCP回路226は、ネットワーク端子225あるいは高速データラインインタフェース212Aからイーサネットインタフェース224に供給される暗号化データを復号する。
CPU221は、ディスクレコーダ210の各部の動作を制御する。フラッシュROM222は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM223は、CPU221のワークエリアを構成する。CPU221は、フラッシュROM222から読み出したソフトウェアやデータをDRAM223上に展開してソフトウェアを起動させ、ディスクレコーダ210の各部を制御する。
図3に示すディスクレコーダ210の動作を簡単に説明する。
アンテナ端子214に入力されるテレビ放送信号はデジタルチューナ215に供給される。このデジタルチューナ215では、テレビ放送信号を処理して、所定のトランスポートストリームが取り出され、当該所定のトランスポートストリームはデマルチプレクサ216に供給される。このデマルチプレクサ216では、トランスポートストリームから、所定のチャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出される。このパーシャルTSは、記録部インタフェース218を介してDVD/BDドライブ219、あるいはHDD220に供給され、CPU221からの記録指示に基づいて記録される。
また、上述したようにデマルチプレクサ216で抽出されるパーシャルTS、または、DVD/BDドライブ219、あるいはHDD220で再生されるパーシャルTSは、MPEGデコーダ227に供給される。このMPEGデコーダ227では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、グラフィック生成回路228でグラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、映像出力端子229に出力される。また、MPEGデコーダ227では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声出力端子230に出力される。
DVD/BDドライブ219、あるいはHDD220で再生されたパーシャルTSに対応してMPEGデコーダ227で得られた映像(画像)データおよび音声データは、必要に応じて、HDMI送信部212に供給され、HDMI端子211に接続されたHDMIケーブル351に送出される。
また、デマルチプレクサ216で抽出されたパーシャルTS、または、DVD/BDドライブ219、あるいはHDD220で再生されたパーシャルTSは、必要に応じて、DTCP回路226で暗号化された後、イーサネットインタフェース224を介して高速データラインインタフェース212Aに送信データとして供給される。そのため、当該パーシャルTSは、HDMI端子211に接続されたHDMIケーブル351の所定ラインを介して相手側の機器に送信される。
また、デマルチプレクサ216で抽出されたパーシャルTS、または、DVD/BDドライブ219、あるいはHDD220で再生されたパーシャルTSをネットワークに送出する際には、当該パーシャルTSは、DTCP回路226で暗号化された後、イーサネットインタフェース224を介してネットワーク端子225に出力される。
また、高速データラインインタフェース212Aでは、HDMI端子211に接続されているHDMIケーブル351の所定ラインを通じて送信されてくる、リモコンコードが含まれたIPパケットが受信される。このIPパケットはイーサネットインタフェース224を介してCPU221に供給される。CPU221は、当該IPパケットに含まれるリモコンコードがディスクレコーダ210の制御に関係する場合、このリモコンコードに基づいて、ディスクレコーダ210の各部を制御する。
図4は、IPTV用のセットトップボックス310の構成例を示している。このセットトップボックス310はHDMIのソース機器を構成している。HDMI端子311と、HDMI送信部312と、高速データラインインタフェース(I/F)312Aと、CPU313と、CPUバス314と、フラッシュROM315と、SDRAM316と、DTCP回路317と、IDEインタフェース319と、HDD320と、内部バス321と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)322と、ネットワーク端子323と、MPEGデコーダ324と、グラフィック生成回路325と、映像出力端子326と、音声出力端子327とを有している。 HDMI送信部(HDMIソース)312は、HDMIに準拠した通信により、ベースバンドの映像(画像)と音声のデータを、HDMI端子311からHDMIケーブル351に送出する。このHDMI送信部312の詳細は後述する。高速データラインインタフェース312Aは、HDMIケーブル351を構成する所定のライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信のインタフェースである。この高速データラインインタフェース312Aの詳細は後述する。
CPU313、フラッシュROM315およびSDRAM316は、CPUバス314に接続されている。また、CPU313、IDEインタフェース319、イーサネットインタフェース322およびMPEGデコーダ324は、内部バス321に接続されている。
CPU313は、セットトップボックス310の各部の動作を制御する。フラッシュROM315は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。SDRAM316は、CPU313のワークエリアを構成する。CPU313は、フラッシュROM315から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM316上に展開してソフトウェアを起動させ、セットトップボックス310の各部を制御する。
HDD320は、例えば、VOD(Video On Demand)サーバからのダウンロードデータを蓄積する。このHDD320は、IDEインタフェース319を介して内部バス321に接続されている。MPEGデコーダ324は、VODサーバからのストリーミングデータであるMPEG2ストリーム、あるいは、HDD320から再生されたMPEG2ストリームに対してデコード処理を行って映像データおよび音声データを得る。
DTCP回路317は、HDD320で再生されたパーシャルTSを、必要に応じて暗号化する。また、DTCP回路317は、ネットワーク端子323あるいは高速データラインインタフェース212Aからイーサネットインタフェース322に供給される暗号化データを復号する。
グラフィック生成回路325は、MPEGデコーダ324で得られた映像(画像)データに対して、必要に応じてグラフィックスデータの重畳処理等を行う。映像出力端子326は、グラフィック生成回路325から出力される映像データを出力する。音声出力端子327は、MPEGデコーダ324で得られた音声データを出力する。
図4に示すセットトップボックス310の動作を簡単に説明する。
ネットワーク端子323からイーサネットインタフェース322を介して取得された暗号化されたダウンロードデータはDTCP回路317で復号された後に、IDEインタフェース319を介してHDD220に供給されて蓄積される。
また、ネットワーク端子323からイーサネットインタフェース322を介して取得された暗号化されたストリーミングデータはDTCP回路317で復号された後に、MPEGデコーダ324に供給されてデコードされる。そして、このMPEGデコーダ324では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、グラフィック生成回路325でグラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、映像出力端子326に出力される。また、MPEGデコーダ324では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声出力端子327に出力される。
また、HDD320で再生されたパーシャルTSはMPEGデコーダ324に供給されてデコードされ、映像(画像)データおよび音声データが得られ、映像出力端子326に映像データが出力され、音声出力端子327に音声データが出力される。
また、ネットワーク端子323からのストリーミングデータの受信時、あるいは、HDD320からの再生時、MPEGデコーダ324で得られた映像(画像)データおよび音声データは、必要に応じて、HDMI送信部312に供給され、HDMI端子311に接続されたHDMIケーブル351に送出される。
また、ネットワーク端子323を介して入力されるストリーミングデータがDTCP回路317で復号されて得られるパーシャルTS、または、HDD320で再生されたパーシャルTSは、必要に応じて、DTCP回路317で暗号化された後、イーサネットインタフェース322を介して高速データラインインタフェース312Aに送信データとして供給される。そのため、当該パーシャルTSは、HDMI端子311に接続されたHDMIケーブル351の所定ラインを介して相手側の機器に送信される。
また、ネットワーク端子323を介して入力されるストリーミングデータがDTCP回路317で復号されて得られるパーシャルTS、または、HDD320で再生されたパーシャルTSをネットワークに送出する際には、当該パーシャルTSは、DTCP回路317で暗号化された後、イーサネットインタフェース322を介してネットワーク端子323に出力される。
また、高速データラインインタフェース312Aでは、HDMI端子311に接続されているHDMIケーブル351の所定ラインを通じて送信されてくる、リモコンコードが含まれたIPパケットが受信される。このIPパケットはイーサネットインタフェース322を介してCPU313に供給される。CPU313は、当該IPパケットに含まれるリモコンコードがセットトップボックス310の制御に関係する場合、このリモコンコードに基づいて、セットトップボックス310の各部を制御する。
図5は、上述したセットトップボックス210のHDMI送信部(HDMIソース)212と、テレビ受信機250のHDMI受信部(HDMIシンク)252の構成例を示している。
HDMIソース212は、一の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間(以下、適宜、アクティブビデオ区間ともいう)において、非圧縮の1画面分の画像の画素データに対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMIシンク252に一方向に送信するとともに、水平帰線区間または垂直帰線区間において、少なくとも画像に付随する音声データや制御データ、その他の補助データ等に対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMIシンク252に一方向に送信する。
すなわち、HDMIソース212は、HDMIトランスミッタ81を有する。トランスミッタ81は、例えば、非圧縮の画像の画素データを対応する差動信号に変換し、複数のチャネルである3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル351を介して接続されているHDMIシンク252に、一方向にシリアル伝送する。
また、トランスミッタ81は、非圧縮の画像に付随する音声データ、さらには、必要な制御データその他の補助データ等を、対応する差動信号に変換し、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2でHDMIケーブル351を介して接続されているHDMIシンク252に、一方向にシリアル伝送する。
さらに、トランスミッタ81は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で送信する画素データに同期したピクセルクロックを、TMDSクロックチャネルで、HDMIケーブル351を介して接続されているHDMIシンク252に送信する。ここで、1つのTMDSチャネル#i(i=0,1,2)では、ピクセルクロックの1クロックの間に、10ビットの画素データが送信される。
HDMIシンク252は、アクティブビデオ区間において、複数のチャネルで、HDMIソース212から一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号を受信するとともに、水平帰線区間または垂直帰線区間において、複数のチャネルで、HDMIソース212から一方向に送信されてくる、音声データや制御データに対応する差動信号を受信する。
すなわち、HDMIシンク252は、HDMIレシーバ82を有する。レシーバ82は、TMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル351を介して接続されているHDMIソース212から一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号と、音声データや制御データに対応する差動信号を、同じくHDMIソース212からTMDSクロックチャネルで送信されてくるピクセルクロックに同期して受信する。
HDMIソース212とHDMIシンク252とからなるHDMIシステムの伝送チャネルには、HDMIソース212からHDMIシンク252に対して、画素データおよび音声データを、ピクセルクロックに同期して、一方向にシリアル伝送するための伝送チャネルとしての3つのTMDSチャネル#0乃至#2と、ピクセルクロックを伝送する伝送チャネルとしてのTMDSクロックチャネルの他に、DDC(Display Data Channel)83やCECライン84と呼ばれる伝送チャネルがある。
DDC83は、HDMIケーブル351に含まれる図示せぬ2本の信号線からなり、HDMIソース212が、HDMIケーブル351を介して接続されたHDMIシンク252から、E−EDID(Enhanced Extended Display Identification Data)を読み出すために使用される。
すなわち、HDMIシンク252は、レシーバ82の他に、自身の性能(Configuration/capability)に関する性能情報であるE−EDIDを記憶している、EDID ROM(Read Only Memory)85を有している。HDMIソース212は、HDMIケーブル351を介して接続されているHDMIシンク252から、当該HDMIシンク252のE−EDIDを、DDC83を介して読み出し、そのE−EDIDに基づき、HDMIシンク212の性能の設定、すなわち、例えば、HDMIシンク252を有する電子機器が対応している画像のフォーマット(プロファイル)、例えば、RGB、YCbCr4:4:4、YCbCr4:2:2等を認識する。
CECライン84は、HDMIケーブル351に含まれる図示せぬ1本の信号線からなり、HDMIソース212とHDMIシンク252との間で、制御用のデータの双方向通信を行うのに用いられる。
また、HDMIケーブル351には、HPD(Hot Plug Detect)と呼ばれるピンに接続されるライン86が含まれている。ソース機器は、当該ライン86を利用して、シンク機器の接続を検出することができる。また、HDMIケーブル351には、ソース機器からシンク機器に電源を供給するために用いられるライン87が含まれている。さらに、HDMIケーブル351には、リザーブライン88が含まれている。
図6は、図5のHDMIトランスミッタ81とHDMIレシーバ82の構成例を示している。
トランスミッタ81は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2にそれぞれ対応する3つのエンコーダ/シリアライザ81A,81B,81Cを有する。そして、エンコーダ/シリアライザ81A,81B,81Cのそれぞれは、そこに供給される画像データ、補助データ、制御データをエンコードし、パラレルデータからシリアルデータに変換して、差動信号により送信する。ここで、画像データが、例えばR(赤),G(緑),B(青)の3成分を有する場合、B成分(B component)はエンコーダ/シリアライザ81Aに供給され、G成分(Gcomponent)はエンコーダ/シリアライザ81Bに供給され、R成分(R component)はエンコーダ/シリアライザ81Cに供給される。
また、補助データとしては、例えば、音声データや制御パケットがあり、制御パケットは、例えば、エンコーダ/シリアライザ81Aに供給され、音声データは、エンコーダ/シリアライザ81B,81Cに供給される。
さらに、制御データとしては、1ビットの垂直同期信号(VSYNC)、1ビットの水平同期信号(HSYNC)、および、それぞれ1ビットの制御ビットCTL0,CTL1,CTL2,CTL3がある。垂直同期信号および水平同期信号は、エンコーダ/シリアライザ81Aに供給される。制御ビットCTL0,CTL1はエンコーダ/シリアライザ81Bに供給され、制御ビットCTL2,CTL3はエンコーダ/シリアライザ81Cに供給される。
エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される画像データのB成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される垂直同期信号および水平同期信号の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。
エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される画像データのG成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される制御ビットCTL0,CTL1の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。
エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される画像データのR成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される制御ビットCTL2,CTL3の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。
レシーバ82は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2にそれぞれ対応する3つのリカバリ/デコーダ82A,82B,82Cを有する。そして、リカバリ/デコーダ82A,82B,82Cのそれぞれは、TMDSチャネル#0,#1,#2で差動信号により送信されてくる画像データ、補助データ、制御データを受信する。さらに、リカバリ/デコーダ82A,82B,82Cのそれぞれは、画像データ、補助データ、制御データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、さらにデコードして出力する。
すなわち、リカバリ/デコーダ82Aは、TMDSチャネル#0で差動信号により送信されてくる画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Aは、その画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
リカバリ/デコーダ82Bは、TMDSチャネル#1で差動信号により送信されてくる画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Bは、その画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
リカバリ/デコーダ82Cは、TMDSチャネル#2で差動信号により送信されてくる画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Cは、その画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
図7は、HDMIの3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で各種の伝送データが伝送される伝送区間(期間)の例を示している。なお、図7は、TMDSチャネル#0,#1,#2において、横×縦が720×480画素のプログレッシブの画像が伝送される場合の、各種の伝送データの区間を示している。
HDMIの3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で伝送データが伝送されるビデオフィールド(Video Field)には、伝送データの種類に応じて、ビデオデータ区間(VideoData period)、データアイランド区間(Data Island period)、およびコントロール区間(Control period)の3種類の区間が存在する。
ここで、ビデオフィールド区間は、ある垂直同期信号の立ち上がりエッジ(active edge)から次の垂直同期信号の立ち上がりエッジまでの区間であり、水平ブランキング期間(horizontal blanking)、垂直ブランキング期間(verticalblanking)、並びに、ビデオフィールド区間から、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間を除いた区間であるアクティブビデオ区間(Active Video)に分けられる。
ビデオデータ区間は、アクティブビデオ区間に割り当てられる。このビデオデータ区間では、非圧縮の1画面分の画像データを構成する720画素×480ライン分の有効画素(Active pixel)のデータが伝送される。
データアイランド区間およびコントロール区間は、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間に割り当てられる。このデータアイランド区間およびコントロール区間では、補助データ(Auxiliary data)が伝送される。
すなわち、データアイランド区間は、水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間の一部分に割り当てられている。このデータアイランド区間では、補助データのうち、制御に関係しないデータである、例えば、音声データのパケット等が伝送される。
コントロール区間は、水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間の他の部分に割り当てられている。このコントロール区間では、補助データのうちの、制御に関係するデータである、例えば、垂直同期信号および水平同期信号、制御パケット等が伝送される。
ここで、現行のHDMIでは、TMDSクロックチャネルで伝送されるピクセルクロックの周波数は、例えば165MHzであり、この場合、データアイランド区間の伝送レートは約500Mbps程度である。
図8は、HDMI端子101,201aのピン配列を示している。このピン配列はタイプA(type-A)と呼ばれている。
TMDSチャネル#iの差動信号であるTMDS Data#i+とTMDS Data#i-が伝送される差動線である2本のラインは、TMDS Data#i+が割り当てられているピン(ピン番号が1,4,7のピン)と、TMDSData#i-が割り当てられているピン(ピン番号が3,6,9のピン)に接続される。
また、制御用のデータであるCEC信号が伝送されるCECライン84は、ピン番号が13であるピンに接続され、ピン番号が14のピンは空き(Reserved)ピンとなっている。また、E−EDID等のSDA(SerialData)信号が伝送されるラインは、ピン番号が16であるピンに接続され、SDA信号の送受信時の同期に用いられるクロック信号であるSCL(Serial Clock)信号が伝送されるラインは、ピン番号が15であるピンに接続される。上述のDDC83は、SDA信号が伝送されるラインおよびSCL信号が伝送されるラインにより構成される。
また、上述したようにソース機器110がシンク機器120の接続を検出するためのライン86は、ピン番号が19であるピンに接続される。また、上述したように電源を供給するためのライン87は、ピン番号が18であるピンに接続される。
なお、図5はディスクレコーダ210のHDMI送信部(HDMIソース)212とテレビ受信機250のHDMI受信部(HDMIシンク)252の構成例を示している。詳細説明は省略するが、セットトップボックス310のHDMI送信部(HDMIソース)312は、ディスクレコーダ210のHDMI送信部(HDMIソース)212と同様に構成されている。
図9は、ディスクレコーダ210の高速データラインインタフェース212Aと、テレビ受信機250の高速データラインインタフェース252Aの構成例を示している。これらインタフェース212A,252Aは、LAN(Local Area Network)通信を行う通信部を構成する。この通信部は、HDMIケーブル351を構成する複数のラインのうち、1対の差動ライン、この実施の形態においては、空き(Reserve)ピン(14ピン)に対応したリザーブライン(Ether−ライン)、およびHPDピン(19ピン)に対応したHPDライン(Ether+ライン)を用いて、通信を行う。
ディスクレコーダ210は、LAN信号送信回路411、終端抵抗412、AC結合容量413,414、LAN信号受信回路415、減算回路416、プルアップ抵抗421、ローパスフィルタを構成する抵抗422および容量423、比較器424、プルダウン抵抗431、ローパスフィルタを形成する抵抗432および容量433、並びに比較器434を有している。ここで、高速データラインインタフェース212Aは、LAN信号送信回路411、終端抵抗412、AC結合容量413,414、LAN信号受信回路415、減算回路416により構成されている。
電源線(+5.0V)と接地線との間には、プルアップ抵抗421、AC結合容量413、終端抵抗412、AC結合容量414およびプルダウン抵抗431の直列回路が接続される。AC結合容量413と終端抵抗412の互いの接続点P1は、LAN信号送信回路411の正出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の正入力側に接続される。また、AC結合容量414と終端抵抗412の互いの接続点P2は、LAN信号送信回路411の負出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の負入力側に接続される。LAN信号送信回路411の入力側には、送信信号(送信データ)SG411が供給される。
また、減算回路416の正側端子には、LAN信号受信回路415の出力信号SG412が供給され、この減算回路416の負側端子には、送信信号(送信データ)SG411が供給される。この減算回路416では、LAN信号受信回路415の出力信号SG412から送信信号SG411が減算され、受信信号(受信データ)SG413が得られる。
また、プルアップ抵抗421およびAC結合容量413の互いの接続点Q1は、抵抗422および容量423の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗422および容量423の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器424の一方の入力端子に供給される。この比較器424では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref1(+3.75V)と比較される。この比較器424の出力信号SG414はCPU213に供給される。
また、AC結合容量414およびプルダウン抵抗431の互いの接続点Q2は、抵抗432および容量433の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗432および容量433の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器434の一方の入力端子に供給される。この比較器434では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref2(+1.4V)と比較される。この比較器434の出力信号SG415は、CPU213に供給される。
テレビ受信機250は、LAN信号送信回路441、終端抵抗442、AC結合容量443,444、LAN信号受信回路445、減算回路446、プルダウン抵抗451、ローパスフィルタを構成する抵抗452および容量453、比較器454、チョークコイル461、抵抗462、並びに抵抗463を有している。ここで、高速データラインインタフェース212Aは、LAN信号送信回路441、終端抵抗442、AC結合容量443,444、LAN信号受信回路445、減算回路446により構成されている。
電源線(+5.0V)と接地線との間には、抵抗462および抵抗463の直列回路が接続される。そして、この抵抗462と抵抗463の互いの接続点と、接地線との間には、チョークコイル461、AC結合容量444、終端抵抗442、AC結合容量443およびプルダウン抵抗451の直列回路が接続される。
AC結合容量443と終端抵抗442の互いの接続点P3は、LAN信号送信回路441の正出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の正入力側に接続される。また、AC結合容量444と終端抵抗442の互いの接続点P4は、LAN信号送信回路441の負出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の負入力側に接続される。LAN信号送信回路441の入力側には、送信信号(送信データ)SG417が供給される。
また、減算回路446の正側端子には、LAN信号受信回路445の出力信号SG418が供給され、この減算回路446の負側端子には、送信信号SG417が供給される。この減算回路446では、LAN信号受信回路445の出力信号SG418から送信信号SG417が減算され、受信信号(受信データ)SG419が得られる。
また、プルダウン抵抗451およびAC結合容量443の互いの接続点Q3は、抵抗452および容量453の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗452および容量453の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器454の一方の入力端子に供給される。この比較器454では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref3(+1.25V)と比較される。この比較器454の出力信号SG416は、CPU271に供給される。
HDMIケーブル351に含まれるリザーブライン501およびHPDライン502は、差動ツイストペアを構成している。リザーブライン501のソース側端511はHDMI端子211の14ピンに接続され、当該リザーブライン501のシンク側端はHDMI端子251の14ピンに接続される。また、HPDライン502のソース側端512はHDMI端子211の19ピンに接続され、当該HPDライン502のシンク側端522はHDMI端子251の19ピンに接続される。
ディスクレコーダ210において、上述したプルアップ抵抗421とAC結合容量413の互いの接続点Q1はHDMI端子211の14ピンに接続され、また、上述したプルダウン抵抗431とAC結合容量414の互いの接続点Q2はHDMI端子211の19ピンに接続される。一方、テレビ受信機250において、上述したプルダウン抵抗451とAC結合容量443の互いの接続点Q3はHDMI端子251の14ピンに接続され、また、上述したチョークコイル461とAC結合容量444の互いの接続点Q4はHDMI端子251の19ピンに接続される。
次に、上述したように構成された高速データラインインタフェース212A,252AによるLAN通信の動作を説明する。
ディスクレコーダ210において、CPU213から出力される送信信号(送信データ)SG411はLAN信号送信回路411の入力側に供給され、このLAN信号送信回路411から送信信号SG411に対応した差動信号(正出力信号、負出力信号)が出力される。そして、LAN信号送信回路411から出力される差動信号は、接続点P1,P2に供給され、HDMIケーブル351の1対のライン(リザーブライン501、HPDライン502)を通じて、テレビ受信機250に送信される。
また、テレビ受信機250において、CPU271から出力される送信信号(送信データ)SG417はLAN信号送信回路441の入力側に供給され、このLAN信号送信回路441から送信信号SG417に対応した差動信号(正出力信号、負出力信号)が出力される。そして、LAN信号送信回路441から出力される差動信号は、接続点P3,P4に供給され、HDMIケーブル351の1対のライン(リザーブライン501、HPDライン502)を通じて、ディスクレコーダ210に送信される。
また、ディスクレコーダ210において、LAN信号受信回路415の入力側は接続点P1,P2に接続されていることから、当該LAN信号受信回路415の出力信号SG412として、LAN信号送信回路411から出力された差動信号(電流信号)に対応した送信信号と、上述したようにテレビ受信機250から送信されてくる差動信号に対応した受信信号との加算信号が得られる。減算回路416では、LAN信号受信回路415の出力信号SG412から送信信号SG411が減算される。そのため、この減算回路416の出力信号SG413は、テレビ受信機250の送信信号(送信データ)SG417に対応したものとなる。
また、テレビ受信機250において、LAN信号受信回路445の入力側は接続点P3,P4に接続されていることから、当該LAN信号受信回路445の出力信号SG418として、LAN信号送信回路441から出力された差動信号(電流信号)に対応した送信信号と、上述したようにディスクレコーダ210から送信されてくる差動信号に対応した受信信号との加算信号が得られる。減算回路446では、LAN信号受信回路445の出力信号SG418から送信信号SG417が減算される。そのため、この減算回路446の出力信号SG419は、ディスクレコーダ210の送信信号(送信データ)SG411に対応したものとなる。
このように、ディスクレコーダ210の高速データラインインタフェース212Aと、テレビ受信機250の高速データラインインタフェース252Aとの間では、双方向のLAN通信を行うことができる。
図9に示す構成例によれば、1本のHDMIケーブル351で映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が1対の差動伝送路を介した双方向通信で行われ、伝送路のうちの少なくとも片方のDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知されることから、物理的にSCLライン、SDAラインをLAN通信につかわない空間的分離を行うことが可能となる。その結果、その分割によりDDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成することができ、安定で確実なLAN通信が安価に実現できる。
なお、図9において、HPDライン502は、上述のLAN通信の他に、DCバイアスレベルで、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されたことをディスクレコーダ210に伝達する。すなわち、テレビ受信機250内の抵抗462,463とチョークコイル461は、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されるとき、HPDライン502を、HDMI端子251の19ピンを介して、約4Vにバイアスする。ディスクレコーダ210は、HPDライン502のDCバイアスを、抵抗432と容量433からなるローパスフィルタで抽出し、比較器434で基準電圧Vref2(例えば、1.4V)と比較する。
HDMI端子211の19ピンの電圧は、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されていなければ、プルダウン抵抗431が存在するために基準電圧Vref2より低く、逆に、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されていれば基準電圧Vref2より高い。したがって、比較器434の出力信号SG415は、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されているときは高レベルとなり、そうでないときは低レベルとなる。これにより、ディスクレコーダ210のCPU213は、比較器434の出力信号SG415に基づいて、HDMIケーブル351がテレビ受信機250に接続されたか否かを認識できる。
また、図9において、リザーブライン501のDCバイアス電位で、HDMIケーブル351の両端に接続された機器が、LAN通信が可能な機器(以下、「e−HDMI対応機器」という)であるか、LAN通信が不可能な機器(以下、「e−HDMI非対応機器」かを、相互に認識する機能を有している。
上述したように、ディスクレコーダ210はリザーブライン501を抵抗421でプルアップ(+5V)し、テレビ受信機250はリザーブライン501を抵抗451でプルダウンする。抵抗421,451は、e−HDMI非対応機器には存在しない。
ディスクレコーダ210は、上述したように、比較器424で、抵抗422および容量423からなるローパスフィルタを通過したリザーブライン501のDC電位を基準電圧Vref1と比較する。テレビ受信機250が、e−HDMI対応機器でプルダウン抵抗451があるときには、リザーブライン501の電圧が2.5Vとなる。しかし、テレビ受信機250が、e−HDMI非対応機器でプルダウン抵抗451がないときには、リザーブライン501の電圧がプルアップ抵抗421の存在により5Vとなる。
そのため、基準電圧Vref1が例えば3.75Vとされることで、比較器424の出力信号SG414は、テレビ受信機250がe−HDMI対応機器であるときは低レベルとなり、そうでないときは高レベルとなる。これにより、ディスクレコーダ210のCPU213は、比較器424の出力信号SG414に基づいて、テレビ受信機250がe−HDMI対応機器であるか否かを認識できる。
同様に、テレビ受信機250は、上述したように、比較器454で、抵抗452および容量453からなるローパスフィルタを通過したリザーブライン501のDC電位を基準電圧Vref3と比較する。ディスクレコーダ210が、e−HDMI対応機器でプルアップ抵抗421があるときには、リザーブライン501の電圧が2.5Vとなる。しかし、ディスクレコーダ210が、e−HDMI非対応機器でプルアップ抵抗421がないときには、リザーブライン501の電圧がプルダウン抵抗451の存在により0Vとなる。
そのため、基準電圧Vref3が例えば1.25Vとされることで、比較器454の出力信号SG416は、ディスクレコーダ210がe−HDMI対応機器であるときは高レベルとなり、そうでないときは低レベルとなる。これにより、テレビ受信機250のCPU271は、比較器454の出力信号SG416に基づいて、ディスクレコーダ210がe−HDMI対応機器であるか否かを認識できる。
なお、図9は、ディスクレコーダ210の高速データラインインタフェース212Aと、テレビ受信機250の高速データラインインタフェース252Aの構成例を示している。詳細説明は省略するが、セットトップボックス310の高速データラインインタフェース312Aも、同様に構成されている。
図1に示すAVシステム200において、テレビ受信機250は、ディスクレコーダ210、セットトップボックス210およびパーソナルコンピュータ320から映像コンテンツを受信する際に利用可能な伝送路を判定し、ユーザインタフェース画面に映像コンテンツ毎に利用可能な伝送路を表示し、ユーザによる伝送路の選択を可能にしている。
図10は、テレビ受信機250およびディスクレコーダ210の処理フローを示している。なお、詳細説明は省略するが、セットトップボックス210およびパーソナルコンピュータ320の処理はディスクレコーダ210の処理と同様である。
テレビ受信機250は、ステップST1で処理を開始する。そして、テレビ受信機250は、ステップST2において、アドレス設定を行う。このアドレス設定では、手動で固定IPアドレスを割り当ててもよいし、あるいは、DLNA対応機器であるため、Auto IP、あるいはDHCP clientによってアドレスの割り当てを行ってもよい。また、テレビ受信機250は、ステップST2において、例えばUPnPの機器発見により、ネットワークに接続されたDLNA対応機器の発見を行う。
同様に、ディスクレコーダ210は、ステップST21で処理を開始し、ステップST22で、アドレス設定および機器発見をする。
テレビ受信機250は、ステップST3において、ステップST2で発見された機器のうちDLNAサーバの機器に対して、DLNAのタイトル表示要求を行って、送信可能な映像コンテンツのタイトル(コンテンツの一覧)を取得する。なお、このテレビ受信機250のステップST3の処理に対応して、ディスクレコーダ210は、ステップST23において、送信可能な映像コンテンツのタイトルを送信する。
次に、テレビ受信機250は、ステップST4において、DLNAサーバの機器がHDMIで直接接続された機器か否かを判定する。そして、テレビ受信機250は、ステップST4において、HDMIに直接接続された機器である場合には、HDMIの入力毎に、接続されている機器のIPアドレスを取得し、保持しておく。なお、このテレビ受信機250のステップST4の処理に対応して、ディスクレコーダ210は、ステップST24において、eHDMI対応であるかの問い合わせに対する応答を行い、また、IPアドレスの送信を行う。
図11は、テレビ受信機250のステップST4およびディスクレコーダ210のステップST24における処理シーケンスを示している。なお、図11は、テレビ受信機250の第1のHDMI端子に、HDMIケーブル351を介してディスクレコーダ210が接続されている場合の例である。
(a)まず、テレビ受信機250は、ディスクレコーダ210に、CECラインを用い、<Request EHDMI Capability>のコマンドにより、eHDMI対応であるか否かの問い合わせを行う。(b)これに対して、ディスクレコーダ210は、テレビ受信機250に、CECラインを用いて、<Report EHDMI Capability>のレスポンスコマンドにより、eHDMI対応である(true)、あるいは、eHDMI対応でない(false)の応答をする。
そして、テレビ受信機250は、ディスクレコーダ210がeHDMI対応である(true)ときは、(c)ディスクレコーダ210に、CECラインを用い、<RequestIP Address>(あるいは、<Get IP Address>)のコマンドにより、IPアドレスを要求する。(d)これに対して、ディスクレコーダ210は、テレビ受信機250に、CECラインを用い、<Report IP Address>(あるいは、<Give IP Address>)のコマンドにより、IPアドレスを送信する。
図12は、上述した処理で使用される、CEC拡張コードの一覧を示している。テレビ受信機250は、従来は、図13(a)のテーブルに示すように各HDMI端子に対応してCEC物理アドレスを保持しているが、この実施の形態においては、図13(b)のテーブルに示すように、各HDMI端子に対応して、CEC物理アドレスおよびIPアドレスを保持して管理する。このように、テレビ受信機250がIPアドレスを取得して管理するのは、後述するように、ユーザによりDLNAのコンテンツが指定されたときに、当該コンテンツがHDMIで直接接続された機器(DLNAサーバ)が持つコンテンツであるかどうかを判定するためである。
図10に戻って、テレビ受信機250は、ステップST5において、ステップST3で取得された各DLNAサーバ機器における送信可能な映像コンテンツのタイトルと、ステップS4におけるeHDMI対応かどうかの問い合わせ結果に基づいて、図14に示すように、コンテンツの一覧と、コンテンツ毎に当該コンテンツを受信する際に選択可能な伝送路(再生方法)を表示する。
図14は、第1のHDMI端子に接続されたディスクレコーダ210が持つコンテンツaは、DLNA経由またはTMDS(HDMI)経由で再生可能であることを示し、第2のHDMI端子に接続されたセットトップボックス210が持つコンテンツは、DLNA経由またはTMDS(HDMI)経由で再生可能であることを示し、さらに、コンテンツc(PC320が持つ)はDLNA経由で受信可能であることを示している。
次に、テレビ受信機250は、ステップST6において、ユーザが例えばリモコン送信機277を操作して、コンテンツおよび伝送路(再生方法)を選択したとき、テレビ受信機250は、ステップST7において、ユーザが指定した伝送路によって動作を分岐する。
すなわち、テレビ受信機250は、ユーザがDLNA経由を指定したときは、ステップST8において、DLNAのクライアントを起動し、ステップST9において、メディアプレーヤに相当する機能を呼び出して再生を開始し、その後に、ステップS10において、処理を終了する。これにより、テレビ受信機250では、選択されたコンテンツの画像表示および音声出力が行われて、ユーザは当該コンテンツの視聴が可能となる。
一方、テレビ受信機250は、ユーザがTMDS(HDMI)経由を指定したときは、ステップST11において、選択したコンテンツを持っている機器が接続されたHDMI入力に自動的に切り替え、ステップST12において、テレビ受信機250からの制御を当該機器に切り替え、そして、ステップST13において、選択されたコンテンツの再生開始を指示する。
テレビ受信機250からの再生開始の指示を受けた機器、例えば、ディスクレコーダ210は、ステップST25において、再生を開始し、その後に、ステップST26において、処理を終了する。これにより、当該コンテンツの画像および音声のデータはTMDSチャネルでテレビ受信機250に供給され、テレビ受信機250では、選択されたコンテンツの画像表示および音声出力が行われて、ユーザは当該コンテンツの視聴が可能となる。
上述したように、図1に示すAVシステム200においては、テレビ受信機250は、ディスクレコーダ210、セットトップボックス210およびパーソナルコンピュータ320から映像コンテンツを受信する際に利用可能な伝送路を判定し、ユーザインタフェース画面に映像コンテンツ毎に利用可能な伝送路(再生方法)を表示し、ユーザによる伝送路の選択を可能にしている。そのため、ユーザにとって視聴形態の自由度が増し、また、操作ステップが省略されて操作性が向上する。つまり、ユーザの使い勝手が向上する。
なお、上述実施の形態においては、双方向通信を行う通信部がHDMIケーブル351のリザーブライン(Ether−ライン)およびHPDライン(Ether+ライン)を用いて構成されるものを示したが、双方向通信を行う通信部の構成は、これに限定されるものではない。以下に、その他の構成例を説明する。以下の例では、ディスクレコーダ210をソース機器とし、テレビ受信機250をシンク機器として説明する。
図15は、CECライン84、およびリザーブライン88を用いて、半二重通信方式によるIP通信を行う例である。なお、図15において図5と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
ソース機器の高速データラインインタフェース212Aは、変換部131、復号部132、スイッチ133、切り換え制御部121、およびタイミング制御部122を有している。変換部131には、ソース機器とシンク機器との間での双方向のIP通信により、ソース機器からシンク機器に送信されるデータである、Txデータが供給される。
変換部131は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、供給されたTxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換する。また、変換部131は、変換により得られた差動信号をCECライン84、およびリザーブライン88を介してシンク機器に送信する。すなわち、変換部131は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号をCECライン84、より詳細にはソース機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル351のCECライン84に接続される信号線を介してスイッチ133に供給し、差動信号を構成する他方の部分信号をリザーブライン88、より詳細には、ソース機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル351のリザーブライン88に接続される信号線、およびリザーブライン88を介してシンク機器に供給する。
復号部132は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、CECライン84およびリザーブライン88に接続されている。復号部132は、タイミング制御部122の制御に基づいて、CECライン84およびリザーブライン88を介してシンク機器から送信されてきた差動信号、つまりCECライン84上の部分信号およびリザーブライン88上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるRxデータに復号して出力する。ここで、Rxデータとは、ソース機器とシンク機器との間での双方向のIP通信により、シンク機器からソース機器に送信されるデータである。
スイッチ133には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号、または変換部131からのTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのCEC信号、またはシンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ133は、切り換え制御部121からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのCEC信号、もしくはシンク機器からのCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、もしくはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ133は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたCEC信号、または変換部131から供給された部分信号のうちのいずれかを選択し、選択したCEC信号または部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。
また、スイッチ133は、ソース機器がシンク機器から送信されてきたデータを受信するタイミングにおいて、CECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号、またはRxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したCEC信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部132に供給する。
切り換え制御部121はスイッチ133を制御して、スイッチ133に供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ133を切り換える。タイミング制御部122は、復号部132による差動信号の受信のタイミングを制御する。
また、シンク機器の高速データラインインタフェース252Aは、変換部134、復号部136、スイッチ135、切り換え制御部124、およびタイミング制御部123を有している。変換部134は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、変換部134にはRxデータが供給される。変換部134は、タイミング制御部123の制御に基づいて、供給されたRxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換し、変換により得られた差動信号をCECライン84およびリザーブライン88を介してソース機器に送信する。
すなわち、変換部134は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号をCECライン84、より詳細にはシンク機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル351のCECライン84に接続される信号線を介してスイッチ135に供給し、差動信号を構成する他方の部分信号をリザーブライン88、より詳細には、シンク機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル351のリザーブライン88に接続される信号線、およびリザーブライン88を介してソース機器に供給する。
スイッチ135には、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのCEC信号、またはソース機器からのTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを送信するタイミングにおいて、変換部134からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはシンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が供給される。スイッチ135は、切り換え制御部124からの制御に基づいて、ソース機器からのCEC信号、もしくは制御部(CPU)からのCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、若しくはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ135は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたCEC信号、または変換部134から供給された部分信号のうちのいずれかを選択し、選択したCEC信号または部分信号を、CECライン84を介してソース機器に送信する。
また、スイッチ135は、シンク機器がソース機器から送信されてきたデータを受信するタイミングにおいて、CECライン84を介してソース機器から送信されてきたCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したCEC信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部136に供給する。
復号部136は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、CECライン84およびリザーブライン88に接続されている。復号部136は、CECライン84およびリザーブライン88を介してソース機器から送信されてきた差動信号、つまりCECライン84上の部分信号およびリザーブライン88上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるTxデータに復号して出力する。
切り換え制御部124はスイッチ135を制御して、スイッチ135に供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ135を切り換える。タイミング制御部123は、変換部134による差動信号の送信のタイミングを制御する。
図16は、CECライン84およびリザーブライン88と、SDA信号が伝送される信号線(SDAライン)およびSCL信号が伝送される信号線(SCLライン)とを用いて、全二重通信方式によるIP通信を行う例である。なお、図16において図15と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
ソース機器の高速データラインインタフェース212Aは、変換部131、スイッチ133、スイッチ181、スイッチ182、復号部183、切り換え制御部121および切り換え制御部171を有している。
スイッチ181には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのSDA信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのSDA信号、またはシンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ181は、切り換え制御部171からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのSDA信号、もしくはシンク機器からのSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ181は、ソース機器がシンク機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SDA信号が伝送される信号線であるSDAライン191を介してシンク機器から送信されてきたSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したSDA信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部183に供給する。
また、スイッチ181は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたSDA信号を、SDAライン191を介してシンク機器に送信するか、またはシンク機器に何も送信しない。
スイッチ182には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのSCL信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ182は、切り換え制御部171からの制御に基づいて、SCL信号またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号のうちのいずれかを選択して出力する。
すなわち、スイッチ182は、ソース機器がシンク機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SCL信号が伝送される信号線であるSCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ182は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたSCL信号を、SCLライン192を介してシンク機器に送信するか、または何も送信しない。
復号部183は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、SDAライン191およびSCLライン192に接続されている。復号部183は、SDAライン191およびSCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた差動信号、つまりSDAライン191上の部分信号およびSCLライン192上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるRxデータに復号して出力する。
切り換え制御部171はスイッチ181およびスイッチ182を制御して、スイッチ181およびスイッチ182のそれぞれについて、供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
また、シンク機器を構成する高速データラインインタフェース252Aは、変換部184、スイッチ135、スイッチ185、スイッチ186、復号部136、切り換え制御部172および切り換え制御部124を有している。
変換部184は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、変換部184にはRxデータが供給される。変換部184は、供給されたRxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換し、変換により得られた差動信号をSDAライン191およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。すなわち、変換部184は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号を、スイッチ185を介してソース機器に送信し、差動信号を構成する他方の部分信号を、スイッチ186を介してソース機器に送信する。
スイッチ185には、データを送信するタイミングにおいて、変換部184からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはシンク機器の制御部(CPU)からのSDA信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのSDA信号が供給される。スイッチ185は、切り換え制御部172からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのSDA信号、もしくはソース機器からのSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ185は、シンク機器がソース機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SDAライン191を介してソース機器から送信されてきたSDA信号を受信し、受信したSDA信号を制御部(CPU)に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ185は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたSDA信号、または変換部184から供給された部分信号を、SDAライン191を介してソース機器に送信する。
スイッチ186には、データを送信するタイミングにおいて、変換部184からの、Rxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのSCL信号が供給される。スイッチ186は、切り換え制御部172からの制御に基づいて、Rxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはSCL信号のうちのいずれかを選択して出力する。
すなわち、スイッチ186は、シンク機器がソース機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SCLライン192を介してソース機器から送信されてきたSCL信号を受信し、受信したSCL信号を制御部(CPU)に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ186は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、変換部184から供給された部分信号を、SCLライン192を介してソース機器に送信するか、または何も送信しない。
切り換え制御部172はスイッチ185およびスイッチ186を制御して、スイッチ185およびスイッチ186のそれぞれについて、供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ところで、ソース機器とシンク機器とがIP通信を行う場合に、半二重通信が可能であるか、全二重通信が可能であるかは、ソース機器およびシンク機器のそれぞれの構成によって定まる。そこで、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、半二重通信を行うか、全二重通信を行うか、またはCEC信号の授受による双方向通信を行うかの判定を行う。
ソース機器が受信するE−EDIDは、例えば、図17に示すように、基本ブロックと拡張ブロックとからなる。
E−EDIDの基本ブロックの先頭には、“E−EDID1.3 Basic Structure”で表されるE−EDID1.3の規格で定められたデータが配置され、続いて“Preferred timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“2nd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つための“Preferred timing”とは異なるタイミング情報が配置されている。
また、基本ブロックには、“2nd timing”に続いて、“Monitor NAME”で表される表示装置の名前を示す情報、および“Monitor Range Limits”で表される、アスペクト比が4:3および16:9である場合についての表示可能な画素数を示す情報が順番に配置されている。
これに対して、拡張ブロックの先頭には、“Speaker Allocation”で表される左右のスピーカに関する情報が配置され、続いて“VIDEO SHORT”で表される、表示可能な画像サイズ、フレームレート、インターレースであるかプログレッシブであるかを示す情報、アスペクト比などの情報が記述されたデータ、“AUDIO SHORT”で表される、再生可能な音声コーデック方式、サンプリング周波数、カットオフ帯域、コーデックビット数などの情報が記述されたデータ、および“Speaker Allocation”で表される左右のスピーカに関する情報が順番に配置されている。
また、拡張ブロックには、“Speaker Allocation”に続いて、“Vender Specific”で表されるメーカごとに固有に定義されたデータ、“3rd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“4th timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報が配置されている。
さらに、“Vender Specific”で表されるデータは、図18に示すデータ構造となっている。すなわち、“Vender Specific”で表されるデータには、1バイトのブロックである第0ブロック乃至第Nブロックが設けられている。
“Vender Specific”で表されるデータの先頭に配置された第0ブロックには、“Vendor−Specific tag code(=3)”で表されるデータ“Vender Specific”のデータ領域を示すヘッダ、および“Length(=N)”で表されるデータ“Vender Specific”の長さを示す情報が配置される。
また、第1ブロック乃至第3ブロックには、“24bit IEEE Registration Identifier(0x000C03)LSB first”で表されるHDMI(R)用として登録された番号“0x000C03“を示す情報が配置される。さらに、第4ブロックおよび第5ブロックには、”A“、”B“、”C“、および”D“のそれぞれにより表される、24bitのシンク機器の物理アドレスを示す情報が配置される。
第6ブロックには、“Supports−AI”で表されるシンク機器が対応している機能を示すフラグ、“DC−48bit”、“DC−36bit”、および“DC−30bit”のそれぞれで表される1ピクセル当たりのビット数を指定する情報のそれぞれ、“DC−Y444”で表される、シンク機器がYCbCr4:4:4の画像の伝送に対応しているかを示すフラグ、および“DVI−Dual”で表される、シンク機器がデュアルDVI(Digital Visual Interface)に対応しているかを示すフラグが配置されている。
また、第7ブロックには、“Max−TMDS−Clock”で表されるTMDSのピクセルクロックの最大の周波数を示す情報が配置される。さらに、第8ブロックには、“Latency”で表される映像と音声の遅延情報の有無を示すフラグ、“Full Duplex”で表される全二重通信が可能であるかを示す全二重フラグ、および“Half Duplex”で表される半二重通信が可能であるかを示す半二重フラグが配置されている。
ここで、たとえばセットされている(たとえば“1”に設定されている)全二重フラグは、シンク機器が全二重通信を行う機能を有している、つまり図16に示した構成とされることを示しており、リセットされている(たとえば“0”に設定されている)全二重フラグは、シンク機器が全二重通信を行う機能を有していないことを示している。
同様に、セットされている(たとえば“1”に設定されている)半二重フラグは、シンク機器が半二重通信を行う機能を有している、つまり図15に示した構成とされることを示しており、リセットされている(たとえば“0”に設定されている)半二重フラグは、シンク機器が半二重通信を行う機能を有していないことを示している。
また、“Vender Specific”で表されるデータの第9ブロックには、“Video Latency”で表されるプログレッシブの映像の遅延時間データが配置され、第10ブロックには、“Audio Latency”で表される、プログレッシブの映像に付随する音声の遅延時間データが配置される。さらに、第11ブロックには、“Interlaced Video Latency”で表されるインターレースの映像の遅延時間データが配置され、第12ブロックには、“Interlaced Audio Latency”で表される、インターレースの映像に付随する音声の遅延時間データが配置される。
ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDに含まれている全二重フラグおよび半二重フラグに基づいて、半二重通信を行うか、全二重通信を行うか、またはCEC信号の授受による双方向通信を行うかの判定を行い、その判定結果にしたがって、シンク機器との双方向の通信を行う。
例えば、ソース機器が図15に示した構成とされている場合、ソース機器は、図15に示したシンク機器とは半二重通信を行うことができるが、図16に示したシンク機器とは半二重通信を行うことができない。そこで、ソース機器は、ソース機器の電源がオンされると通信処理を開始し、ソース機器に接続されたシンク機器の有する機能に応じた双方向の通信を行う。
以下、図19のフローチャートを参照して、図15に示したソース機器による通信処理について説明する。
ステップS11において、ソース機器は、ソース機器に新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。例えば、ソース機器は、HPDライン86が接続されるHot Plug Detectと呼ばれるピンに対して付加された電圧の大きさに基づいて、新たな電子機器(シンク機器)が接続されたか否かを判定する。
ステップS11において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。これに対して、ステップS11において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS12において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時においてソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS13において、ソース機器は、DDC83を介してシンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。すなわち、シンク機器は、ソース機器の接続を検出するとEDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83を介してソース機器に送信するので、ソース機器は、シンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。
ステップS14において、ソース機器は、シンク機器との半二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図18の半二重フラグ“Half Duplex”がセットされているか否かを判定し、例えば、半二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、半二重通信方式による双方向のIP通信、つまり半二重通信が可能であると判定する。
ステップS14において、半二重通信が可能であると判定された場合、ステップS15において、ソース機器は、双方向の通信に用いるチャネルを示すチャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信方式によるIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
すなわち、半二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、シンク機器が図15に示した構成であり、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信が可能であることが分かるので、チャネル情報をシンク機器に送信して、半二重通信を行う旨を通知する。
ステップS16において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS17において、ソース機器の各部は、半二重通信方式により、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部131は、制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133に供給し、他方の部分信号を、リザーブライン88を介してシンク機器に送信する。スイッチ133は、変換部131から供給された部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。これにより、Txデータに対応する差動信号が、ソース機器からシンク機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部132は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ133は、CECライン84を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部132に供給する。復号部132は、スイッチ133から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してシンク機器から供給された部分信号からなる差動信号を、タイミング制御部122の制御に基づいて、元のデータであるRxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS14において、半二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS18において、ソース機器は、CEC信号の送受信を行うことで、シンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介して、CEC信号をシンク機器に送信し、データの受信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、シンク機器との制御データの授受を行う。
このようにして、ソース機器は、半二重フラグを参照し、半二重通信が可能なシンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88を用いて半二重通信を行う。
このように、スイッチ133を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、シンク機器と、CECライン84およびリザーブラインを用いた半二重通信、つまり半二重通信方式によるIP通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、ソース機器と同様に、シンク機器も、電源がオンされると通信処理を開始し、ソース機器との双方向の通信を行う。
以下、図20のフローチャートを参照して、図15に示したシンク機器による通信処理について説明する。
ステップS41において、シンク機器は、シンク機器に新たな電子機器(ソース機器)が接続されたか否かを判定する。例えば、シンク機器は、HPDライン86が接続されたHot Plug Detectと呼ばれるピンに対して付加された電圧の大きさに基づいて、新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。
ステップS41において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。これに対して、ステップS41において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS42において、切り換え制御部124はスイッチ135を制御し、データの送信時において、シンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS43において、シンク機器は、EDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83を介してソース機器に送信する。
ステップS44において、シンク機器は、ソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信したか否かを判定する。
すなわち、ソース機器からは、ソース機器およびシンク機器が有する機能に応じて、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報が送信されてくる。例えば、ソース機器が図15に示すように構成される場合、ソース機器とシンク機器とは、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信が可能である。そのため、ソース機器からシンク機器には、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨のチャネル情報が送信されてくる。シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信し、チャネル情報を受信したと判定する。
これに対して、ソース機器が半二重通信を行う機能を有していない場合、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報が送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信していないと判定する。
ステップS44において、チャネル情報を受信したと判定された場合、処理はステップS45に進み、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの送信時において変換部134からのRxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS46において、シンク機器は、半二重通信方式により、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部134は、タイミング制御部123の制御に基づいて、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ135に供給し、他方の部分信号を、リザーブライン88を介してソース機器に送信する。スイッチ135は、変換部134から供給された部分信号を、CECライン84を介してソース機器に送信する。これにより、Rxデータに対応する差動信号がシンク機器からソース機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ135は、CECライン84を介してソース機器から送信されてきた、Txデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部136に供給する。復号部136は、スイッチ135から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してソース機器から供給された部分信号からなる差動信号を元のデータであるTxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、シンク機器は、ソース機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS44において、チャネル情報を受信していないと判定された場合、ステップS47において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介して、CEC信号をソース機器に送信し、データの受信時において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、ソース機器との制御データの授受を行う。
このようにして、シンク機器は、チャネル情報を受信すると、シンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88を用いて半二重通信を行う。
このように、シンク機器がスイッチ135を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、ソース機器とCECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、ソース機器が図16に示す構成とされる場合、ソース機器は、通信処理において、E−EDIDに含まれる全二重フラグに基づいてシンク機器が全二重通信を行う機能を有しているかを判定し、その判定結果に応じた双方向の通信を行う。
以下、図21のフローチャートを参照して、図16に示したソース機器による通信処理について説明する。
ステップS71において、ソース機器は、ソース機器に新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。ステップS71において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。
これに対して、ステップS71において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS72において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの送信時において、スイッチ181によりソース機器の制御部(CPU)からのSDA信号が選択され、スイッチ182によりソース機器の制御部(CPU)からのSCL信号が選択され、さらにデータの受信時において、スイッチ181によりシンク機器からのSDA信号が選択されるように、スイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
ステップS73において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時においてソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS74において、ソース機器は、DDC83のSDAライン191を介してシンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。すなわち、シンク機器は、ソース機器の接続を検出するとEDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83のSDAライン191を介してソース機器に送信するので、ソース機器は、シンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。
ステップS75において、ソース機器は、シンク機器との全二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図18の全二重フラグ“Full Duplex”がセットされているか否かを判定し、たとえば全二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、全二重通信方式による双方向のIP通信、つまり全二重通信が可能であると判定する。
ステップS75において、全二重通信が可能であると判定された場合、ステップS76において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの受信時において、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
すなわち、切り換え制御部171は、データの受信時において、シンク機器から送信されてくる、Rxデータに対応した差動信号を構成する部分信号のうち、SDAライン191を介して送信されてくる部分信号がスイッチ181により選択され、SCLライン192を介して送信されてくる部分信号がスイッチ182により選択されるように、スイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
DDC83を構成するSDAライン191およびSCLライン192は、シンク機器からソース機器にE−EDIDが送信された後は利用されないので、つまりSDAライン191およびSCLライン192を介したSDA信号やSCL信号の送受信は行われないので、スイッチ181およびスイッチ182を切り換えて、SDAライン191およびSCLライン192を、全二重通信によるRxデータの伝送路として利用することができる。
ステップS77において、ソース機器は、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信方式によるIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
すなわち、全二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、シンク機器が図24に示した構成であり、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信が可能であることが分かるので、チャネル情報をシンク機器に送信して、全二重通信を行う旨を通知する。
ステップS78において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。すなわち、切り換え制御部121は、変換部131からスイッチ133に供給された、Txデータに対応する差動信号の部分信号が選択されるようにスイッチ133を切り換える。
ステップS79において、ソース機器は、全二重通信方式により、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部131は、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133に供給し、他方の部分信号を、リザーブライン88を介してシンク機器に送信する。スイッチ133は、変換部131から供給された部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。これにより、Txデータに対応する差動信号がソース機器からシンク機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部183は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ181は、SDAライン191を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給する。また、スイッチ182は、SCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の他方の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給する。復号部183は、スイッチ181およびスイッチ182から供給された部分信号からなる差動信号を、元のデータであるRxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS75において、全二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS80において、ソース機器は、CEC信号の送受信を行うことでシンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介して、CEC信号をシンク機器に送信し、データの受信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、シンク機器との制御データの授受を行う。
このようにして、ソース機器は、全二重フラグを参照し、全二重通信が可能なシンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いて全二重通信を行う。
このように、スイッチ133、スイッチ181、およびスイッチ182を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、シンク機器とCECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いた全二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、シンク機器が図16に示した構成とされる場合においても、シンク機器は、図15に示したシンク機器における場合と同様に、通信処理を行って、ソース機器との双方向の通信を行う。
以下、図22のフローチャートを参照して、図16に示したシンク機器による通信処理について説明する。
ステップS111において、シンク機器は、シンク機器に新たな電子機器(ソース機器)が接続されたか否かを判定する。ステップS111において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。
これに対して、ステップS111において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS112において、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において、スイッチ185によりシンク機器の制御部(CPU)からのSDA信号が選択され、さらにデータの受信時において、スイッチ185によりソース機器からのSDA信号が選択され、スイッチ186によりソース機器からのSCL信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ステップS113において、切り換え制御部124はスイッチ135を制御し、データの送信時においてシンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS114において、シンク機器は、EDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、スイッチ185およびDDC83のSDAライン191を介してソース機器に送信する。
ステップS115において、シンク機器は、ソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信したか否かを判定する。
すなわち、ソース機器からは、ソース機器およびシンク機器が有する機能に応じて、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報が送信されてくる。例えば、ソース機器が図16に示すように構成される場合、ソース機器とシンク機器とは全二重通信が可能であるので、ソース機器からシンク機器には、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信方式によるIP通信を行う旨のチャネル情報が送信されてくるので、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信し、チャネル情報を受信したと判定する。
これに対して、ソース機器が全二重通信を行う機能を有していない場合、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報が送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信していないと判定する。
ステップS115において、チャネル情報を受信したと判定された場合、処理はステップS116に進み、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において変換部184からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ステップS117において、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS118において、シンク機器は、全二重通信方式により、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部184は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ185に供給し、他方の部分信号をスイッチ186に供給する。スイッチ185およびスイッチ186は、変換部184から供給された部分信号を、SDAライン191およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。これにより、Rxデータに対応する差動信号がシンク機器からソース機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ135は、CECライン84を介してソース機器から送信されてきた、Txデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部136に供給する。復号部136は、スイッチ135から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してソース機器から供給された部分信号からなる差動信号を元のデータであるTxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、シンク機器は、ソース機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS115において、チャネル情報を受信していないと判定された場合、ステップS119において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、シンク機器は、チャネル情報を受信すると、シンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いて全二重通信を行う。
このように、シンク機器がスイッチ135、スイッチ185、およびスイッチ186を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、ソース機器とCECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いた全二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
なお、図16の例では、ソース機器は、CECライン84およびリザーブライン88に変換部131が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に復号部183が接続された構成とされているが、CECライン84およびリザーブライン88に復号部183が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に変換部131が接続された構成とされてもよい。
そのような場合、スイッチ181およびスイッチ182がCECライン84およびリザーブライン88に接続されるとともに復号部183に接続され、スイッチ133がSDAライン191に接続されるとともに変換部131に接続される。
また、図16のシンク機器についても同様に、CECライン84およびリザーブライン88に変換部184が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に復号部136が接続された構成とされてもよい。そのような場合、スイッチ185およびスイッチ186がCECライン84およびリザーブライン88に接続されるとともに変換部184に接続され、スイッチ135がSDAライン191に接続されるとともに復号部136に接続される。
さらに、図15において、CECライン84およびリザーブライン88が、SDAライン191およびSCLライン192とされてもよい。つまり、ソース機器の変換部131および復号部132と、シンク機器の変換部134および復号部136とがSDAライン191およびSCLライン192に接続され、ソース機器とシンク機器とが半二重通信方式によるIP通信を行うようにしてもよい。さらに、この場合、リザーブライン88を用いて電子機器の接続を検出するようにしてもよい。
さらに、ソース機器およびシンク機器のそれぞれが、半二重通信を行う機能、および全二重通信を行う機能の両方を有するようにしてもよい。そのような場合、ソース機器およびシンク機器は、接続された電子機器の有する機能に応じて、半二重通信方式または全二重通信方式によるIP通信を行うことができる。
ソース機器およびシンク機器のそれぞれが、半二重通信を行う機能、および全二重通信を行う機能の両方を有する場合、ソース機器およびシンク機器は、例えば、図23に示すように構成される。なお、図23において、図15または図16における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図23に示すソース機器の高速データラインインタフェース212Aは、変換部131、復号部132、スイッチ133、スイッチ181、スイッチ182、復号部183、切り換え制御部121、タイミング制御部122、および切り換え制御部171を有している。すなわち、図23のソース機器における高速データラインインタフェース212Aは、図16に示したソース機器における高速データラインインタフェース212Aに、図15のタイミング制御部122および復号部132がさらに設けられた構成とされている。
また、図23に示すシンク機器の高速データラインインタフェース252Aは、変換部134、スイッチ135、復号部136、変換部184、スイッチ185、スイッチ186、タイミング制御部123、切り換え制御部124、および切り換え制御部172を有している。すなわち、図23のシンク機器は、図16に示したシンク機器に、図15のタイミング制御部123および変換部134がさらに設けられた構成とされている。
次に、図23のソース機器およびシンク機器による通信処理について説明する。
まず、図24のフローチャートを参照して、図23のソース機器による通信処理について説明する。なお、ステップS151乃至ステップS154の処理のそれぞれは、図21のステップS71乃至ステップS74の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
ステップS155において、ソース機器は、シンク機器との全二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図18の全二重フラグ“Full Duplex”がセットされているか否かを判定する。
ステップS155において、全二重通信が可能であると判定された場合、すなわち図23、または図16に示したシンク機器がソース機器に接続されている場合、ステップS156において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの受信時において、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
一方、ステップS155において、全二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS157において、ソース機器は、半二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、受信したE−EDIDを参照して、図18の半二重フラグ“Half Duplex”がセットされているか否かを判定する。換言すれば、ソース機器は、図15に示したシンク機器がソース機器に接続されたか否かを判定する。
ステップS157において、半二重通信が可能であると判定された場合、またはステップS156において、スイッチ181およびスイッチ182が切り換えられた場合、ステップS158において、ソース機器は、チャネル情報を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
ここで、ステップS155において全二重通信が可能であると判定された場合には、シンク機器は、全二重通信を行う機能を有しているので、ソース機器は、チャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いたIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
また、ステップS157において半二重通信が可能であると判定された場合には、シンク機器は、全二重通信を行う機能は有していないが、半二重通信を行う機能を有しているので、ソース機器は、チャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
ステップS159において、切り換え制御部121は、スイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてシンク機器から送信されてくるRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。なお、ソース機器とシンク機器とが全二重通信を行う場合には、ソース機器におけるデータの受信時には、シンク機器から、CECライン84およびリザーブライン88を介してRxデータに対応する差動信号は送信されてこないので、復号部132には、Rxデータに対応する差動信号は供給されない。
ステップS160において、ソース機器は、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、ソース機器がシンク機器と全二重通信を行う場合、および半二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部131は、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信し、他方の部分信号を、リザーブライン88を介してシンク機器に送信する。
また、ソース機器がシンク機器と全二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部183は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を、元のデータであるRxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
これに対して、ソース機器がシンク機器と半二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部132は、タイミング制御部122の制御に基づいて、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を、元のデータであるRxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS157において、半二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS161において、ソース機器は、CECライン84を介してCEC信号の送受信を行うことでシンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、ソース機器は、全二重フラグおよび半二重フラグを参照し、通信相手であるシンク機器の有する機能に応じて、全二重通信または半二重通信を行う。
このように、通信相手であるシンク機器の有する機能に応じて、スイッチ133、スイッチ181、およびスイッチ182を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、全二重通信または半二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、より最適な通信方法を選択して、高速の双方向通信を行うことができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図23のシンク機器による通信処理について説明する。なお、ステップS191乃至ステップS194の処理のそれぞれは、図22のステップS111乃至ステップS114の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
ステップS195において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信する。なお、シンク機器に接続されているソース機器が、全二重通信を行う機能も、半二重通信を行う機能も有していない場合には、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報は送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信しない。
ステップS196において、シンク機器は、受信したチャネル情報に基づいて、全二重通信を行うか否かを判定する。たとえば、シンク機器は、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いたIP通信を行う旨のチャネル情報を受信した場合、全二重通信を行うと判定する。
ステップS196において、全二重通信を行うと判定された場合、ステップS197において、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において変換部184からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
また、ステップS196において、全二重通信を行わないと判定された場合、ステップS198において、シンク機器は、受信したチャネル情報に基づいて、半二重通信を行うか否かを判定する。たとえば、シンク機器は、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨のチャネル情報を受信した場合、半二重通信を行うと判定する。
ステップS198において、半二重通信を行うと判定されるか、またはステップS197においてスイッチ185およびスイッチ186が切り換えられた場合、ステップS199において、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの送信時において、変換部134からのRxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
なお、ソース機器とシンク機器とが全二重通信を行う場合、シンク機器におけるデータの送信時には、変換部134からトランスミッタ81にRxデータに対応する差動信号が送信されないので、スイッチ135には、Rxデータに対応する差動信号は供給されない。
ステップS200において、シンク機器は、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、シンク機器がソース機器と全二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部184は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方を、スイッチ185およびSDAライン191を介してソース機器に送信し、他方の部分信号をスイッチ186およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。
また、シンク機器がソース機器と半二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部134は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方を、スイッチ135およびCECライン84を介してトランスミッタ81に送信し、他方の部分信号を、リザーブライン88を介してソース機器に送信する。
さらに、シンク機器がソース機器と全二重通信を行う場合、および半二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を元のデータであるTxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
また、ステップS198において、半二重通信を行わないと判定された場合、すなわち、たとえばチャネル情報が送信されてこなかった場合、ステップS201において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、シンク機器は、受信したチャネル情報に応じて、すなわち通信相手であるソース機器の有する機能に応じて全二重通信または半二重通信を行う。
このように、通信相手であるソース機器の有する機能に応じて、スイッチ135、スイッチ185、およびスイッチ186を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、全二重通信または半二重通信を行うことで、従来のHDMI(R)との互換性を保ちつつ、より最適な通信方法を選択して、高速の双方向通信を行うことができる。
また、互いに差動ツイストペア結線されてシールドされ、グランド線に接地されたCECライン84およびリザーブライン88と、互いに差動ツイストペア結線されてシールドされ、グランド線に接地されたSDAライン191およびSCLライン192とが含まれているHDMIケーブル351により、ソース機器とシンク機器とを接続することで、従来のHDMIケーブルとの互換性を保ちつつ、半二重通信方式または全二重通信方式による高速の双方向のIP通信を行うことができる。
次に、上述した一連の処理は、専用のハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、たとえば、ソース機器、シンク機器を制御するマイクロコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図26は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−only Memory)305やROM303に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し、あるいはLAN、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、入出力インタフェース306で受信し、内蔵するEEPROM305にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)302を内蔵している。CPU302には、バス301を介して、入出力インタフェース306が接続されており、CPU302は、ROM(Read Only Memory)303やEEPROM305に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)304にロードして実行する。これにより、CPU302は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(たとえば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
上述した図9に示す構成例は、DDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成できるものであったが、図27は、同様の効果を持つ他の構成例を示している。
この例は、1本のケーブルで映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が2対の差動伝送路を介する単方向通信で行われ、伝送路のうちの少なくともひとつのDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知される構成を有し、さらに、少なくとも二つの伝送路がLAN通信とは時分割で接続機器情報の交換と認証の通信に使われることを特徴とする。
ソース機器は、LAN信号送信回路611、終端抵抗612,613、AC結合容量614〜617、LAN信号受信回路618、インバータ620、抵抗621、ローパルスフィルタを形成する抵抗622および容量623、比較器624、プルダウン抵抗631、ローパスフィルタを形成する抵抗632および容量633、比較器634、NORゲート640、アナログスイッチ641〜644、インバータ645、アナログスイッチ646,747、DDCトランシーバ651,652、並びにプルアップ抵抗653,654を有している。
また、シンク機器602は、LAN信号送信回路661、終端抵抗662,663、AC結合容量664〜667、LAN信号受信回路668、プルダウン抵抗671、ローパルスフィルタを形成する抵抗672および容量673、比較器674、チョークコイル681、電源電位と基準電位間に直列接続された抵抗682および683、アナログスイッチ691〜694、インバータ695、アナログスイッチ696,697、DDCトランシーバ701,702、並びにプルアップ抵抗703,704を有している。
HDMIケーブル351の中には、リザーブライン801とSCLライン803からなる差動伝送路とSDAライン804とHPDライン802からなる差動伝送路があり、それらのソース側端子811と〜814、並びにシンク側端子821〜824が形成されている。
リザーブライン801とSCLライン803、並びにSDAライン804とHPDライン802は、差動ツイストペアとして結線されている。
ソース機器内で、端子811、813は、AC結合容量614、605およびアナログスイッチ641、642を介してLAN送信信号SG611をシンクに送信する送信回路611および終端抵抗612に接続されている。端子814,812は、AC結合容量616,617とアナログスイッチ643、644を介してシンク機器からのLAN信号を受信する受信回路618および終端抵抗613に接続されている。
シンク機器内で、端子821〜824はAC結合容量664,665,666,667とアナログスイッチ691〜694を介して送信回路661および受信回路668と、終端抵抗662,663に接続されている。アナログスイッチ641〜644、691〜694はLAN通信を行うときに導通し、DDC通信を行うときは開放となる。
ソース機器は、端子813と端子814を、別のアナログスイッチ646、647を介してDDCトランシーバ651、652およびプルアップ抵抗653、654に接続する。
シンク機器は、端子823と端子824を、アナログスイッチ696、697を介してDDCトランシーバ701、702およびプルアップ抵抗703に接続する。アナログスイッチ646、647はDDC通信を行うときに導通し、LAN通信を行うときは開放にする。
リザーブライン801の電位によるe−HDMI対応機器の認識機構は、ソース機器601の抵抗62がインバータ620に駆動されていること以外は、基本的に、図20に示す例と同様である。
インバータ620の入力がHIGHのとき抵抗621はプルダウン抵抗となるのでシンク機器からみるとe−HDMI非対応機器がつながれたのと同じ0V状態になる。この結果、シンク機器のe−HDMI対応識別結果を示す信号SG623はLOWとなり、信号SG623で制御されるアナログスイッチ691〜694は開放され、信号SG623をインバータ695で反転した信号で制御されるアナログスイッチ696、697は導通する。この結果、シンク機器602はSCLライン803とSDAライン804をLAN送受信機から切り離し、DDC送受信機に接続した状態になる。
一方、ソース機器ではインバータ620の入力がNORゲート640にも入力されてその出力SG614はLOWとされる。NORゲート640の出力信号SG614に制御されたアナログスイッチ641〜644は開放され、信号SG614をインバータ645で反転した信号で制御されるアナログスイッチ646、647は導通する。この結果、ソース機器601もSCLライン803とSDAライン804をLAN送受信機から切り離し、DDC送受信機に接続した状態になる。
逆に、インバータ620の入力がLOWのときは、ソース機器もシンク機器もともにSCLライン803とSDAライン804をDDC送受信機から切り離し、LAN送受信機に接続した状態になる。
HPDライン802のDCバイアス電位による接続確認のための回路631〜634、681〜683は、図9に示す例と同様の機能を有する。すなわち、HPDライン802は、上述のLAN通信の他にDCバイアスレベルでケーブル351がシンク機器に接続されたことをソース機器に伝達する。シンク機器内の抵抗682、683とチョークコイル681はケーブル351がシンク機器に接続されるとHPDライン802を、端子822を介して約4Vにバイアスする。
ソース機器はHPDライン802のDCバイアスを抵抗632と容量633からなるローパスフィルタで抽出し、比較器634で基準電位Vref2(たとえば1.4V)と比較する。ケーブル351がシンク機器に接続されていなければ端子812の電位はプルダウン抵抗631で基準電位Vref2より低く、接続されていれば高い。したがって、比較器634の出力信号SG613がHIGHならばケーブル351とシンク機器が接続されていることを示す。一方、比較器634の出力信号SG613がLOWならばケーブル351とシンク機器が接続されていないことを示す。
このように、図27に示す構成例によれば、1本のケーブルで映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が2対の差動伝送路を介する単方向通信でおこなわれ、伝送路のうちの少なくともひとつのDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知される構成を有し、さらに、少なくとも二つの伝送路がLAN通信とは時分割で接続機器情報の交換と認証の通信に使われることから、SCLライン、SDAラインをスイッチでLAN通信回路に接続する時間帯とDDC回路に接続する時間帯に分ける時分割を行うことができ、この分割によりDDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成することができ、安定で確実なLAN通信が安価に実現できる。
なお、SDAとSCLはHが1.5KΩプルアップでLがローインピーダンスのプルダウンであり、CECもHが27KΩプルアップでLがローインピーダンスのプルダウンの通信を行なうものである。既存HDMIとのコンパチビリティを持つためにそれらの機能を保持することは、伝送線路の終端を整合終端する必要がある高速データ通信を行なうLANの機能を共有することは困難となるおそれがある。
図9、図27の構成例は、このような問題を回避できる。すなわち、図9の構成例では、SDA、SCL、CECラインを使うのを避けてリザーブラインとHPDラインを差動のペアとして1対双方向通信による全二重通信を行うように構成した。また、図27の構成例では、HPDラインおよびSDAラインと、SCLラインおよびリザーブラインとで2対の差動ペアをつくり各々で単方向通信を行なう2対全二重通信を行うように構成した。
図28(A)〜(E)は、図9、あるいは図27の構成例における双方向通信波形を示している。
図28(A)はソース機器から送った信号波形を、図28(B)はシンク機器が受けた信号波形を、図28(C)はケーブルを通る信号波形を、図28(D)はソース機器が受けた信号を、図28(E)はソース機器から送った信号波形を、それぞれ示している。この図28からも明らかなように、図9、あるいは図27の構成例によれば、良好な双方向通信を実現可能である。
なお、上述した図10に示す処理フローでは、ステップST1のアドレス設定において、テレビ受信機250が既存のネットワークに接続されており、かつeHDMIの接続範囲のネットワークとブリッジされている場合、テレビ受信機250には、ブロードバンドルータ(Broadband router)などから別の方法でIPアドレスが割り当てられている可能性が高い。具体的には、DHCPクライアント(DHCP client)の機能を用いて、ブロードバンドルータが持つDHCPサーバ機能で割り当てがなされる。
よって、このDDHCPでのIPアドレス割り当てとの重複を避けるために、初めにDHCPのスコープ(Scope)を取得して、それ以外のセグメント(Segment)のIPアドレスを割り振るようにするのがよい。例えば、DHCPサーバが 192.168.0.2〜192.168.0.50の間で割り当てをしている場合は、セグメントを変更して、192.168.100.1〜192.168.100.20などで割り当てを行う。
また、上述実施の形態においては、テレビ受信機250およびディスクレコーダ210等がeHDMI対応機器であるものを示した。この発明は、テレビ受信機およびディスクレコーダ等がeHDMI対応機器でない場合にも適用できる。具体的には、各機器がHDMI−CECで接続されて、かつイーサネット(Ethernet)接続されている場合には、本発明と同様にHDMI−CECで割り振られた物理アドレスを元にイーサネットのIPアドレスを割り当てて、機器ごとのCEC物理アドレスと、イーサネットのIPアドレスの対応の表を管理することで同じことが実施できる。
また、上述実施の形態においては、電子機器間をHDMIケーブル351で接続したものを示したが、この発明は、電子機器間の接続を無線で行うものにも、同様に適用できる。
この発明は、DLNA対応機器がネットワーク接続されてなるAVシステム等に適用できる。
この発明の実施の形態としてのAVシステムの構成例を示すブロック図である。 AVシステムを構成するテレビ受信機(シンク機器)の構成例を示すブロック図である。 AVシステムを構成するディスクレコーダ(ソース機器)の構成例を示すブロック図である。 AVシステムを構成するセットトップボックス(ソース機器)の構成例を示すブロック図である。 HDMI送信部(HDMIソース)とHDMI受信部(HDMIシンク)の構成例を示すブロック図である。 HDMIトランスミッタとHDMIレシーバの構成例を示すブロック図である。 TMDS伝送データの構造を示す図である。 HDMI端子のピン配列(タイプA)を示す図である。 ディスクレコーダおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの構成例を示す接続図である。 テレビ受信機およびディスクレコーダの処理フローを示す図である。 eHDMI対応の問い合わせ、IPアドレスの取得のシーケンスを説明するための図である。 CEC拡張コードの一覧を示す図である。 テレビ受信機が保持管理するテーブル(各HDMI端子に対応したCEC物理アドレスおよびIPアドレス)を示す図である。 コンテンツおよびコンテンツ毎の伝送路(再生方法)をユーザに提示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 ディスクレコーダおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの他の構成例を示す接続図である。 ディスクレコーダおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースのさらに他の構成例を示す接続図である。 ソース機器が受信するE−EDIDの構造を示す図である。 E−EDID Vendor Specific Data Block構造を示す図である。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 ディスクレコーダおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの他の構成例を示す接続図である。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 この発明を適用したコンピュータの構成例を示すブロック図である。 ディスクレコーダレコーダおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースのさらに他の構成例を示す接続図である。 双方向通信波形を示す図である。
符号の説明
200・・・AVシステム、201・・・ブロードバンドルータ、210・・・ディスレコーダ、211・・・HDMI端子、212・・・HDMI送信部、212A・・・高速データラインインタフェース、250・・・テレビ受信機、251・・・HDMI端子、251A・・・ハブ、252・・・HDMI受信部、252A・・・高速データラインインタフェース、310・・・IPTV用のセットトップボックス、311・・・HDMI端子、312・・・HDMI送信部、312A・・・高速データラインインタフェース、320・・・パーソナルコンピュータ、351・・・HDMIケーブル

Claims (7)

  1. ネットワーク接続された外部機器からコンテンツを受信する受信機器であって、
    上記外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定する伝送路判定部と、
    上記伝送路判定部で判定された伝送路を表示する伝送路表示部と、
    上記伝送路表示部による表示に基づいて、ユーザが所望の伝送路を選択するためのユーザ操作部と
    を備えることを特徴とする受信機器。
  2. ベースバンドの映像信号を第1の伝送路を介して受信する第1の受信部と、
    圧縮された映像信号を第2の伝送路を介して受信する第2の受信部とを備え、
    上記伝送路判定部は、上記外部機器との間に存在する利用可能な伝送路が、上記第2の伝送路だけであるか、上記第1の伝送路および上記第2の伝送路の双方であるかを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機器。
  3. 上記第1の伝送路はTMDSの伝送路であり、上記第2の伝送路はDLNAの伝送路である
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信機器。
  4. 上記第1の伝送路は、上記ベースバンドの映像信号を、複数チャネルで、差動信号により、一方向に送信する伝送路であり、
    上記第2の伝送路は、上記第1の伝送路を構成する所定のラインを用いた双方向通信を行うための伝送路である
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信機器。
  5. ネットワーク接続された外部機器からコンテンツを受信する受信機器の伝送路表示方法であって、
    上記外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定する伝送路判定ステップと、
    上記伝送路判定ステップで判定された伝送路を表示する伝送路表示ステップと
    を備えることを特徴とする受信機器の伝送路表示方法。
  6. ネットワーク接続された外部機器から映像コンテンツを受信する受信機器であって、
    上記ネットワークに接続された上記外部機器を発見する外部機器発見部と、
    上記外部機器発見部で発見された各外部機器が送信可能なコンテンツのタイトルを取得するタイトル取得部と、
    上記外部機器発見部で発見された各外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定する伝送路判定部と、
    上記タイトル取得部で取得されたタイトルと、上記伝送路判定部で判定された利用可能な伝送路とに基づいて、コンテンツ毎に、当該コンテンツの受信時に利用可能な伝送路を表示する伝送路表示部と、
    上記伝送路表示部による表示に基づいて、ユーザがコンテンツ毎に所望の伝送路を選択するためのユーザ操作部と
    を備えることを特徴とする受信機器。
  7. ネットワーク接続された外部機器からコンテンツを受信する受信機器の伝送路表示方法であって、
    上記ネットワークに接続された上記外部機器を発見する外部機器発見ステップと、
    上記外部機器発見ステップで発見された各外部機器が送信可能なコンテンツのタイトルを取得するタイトル取得ステップと、
    上記外部機器発見ステップで発見された各外部機器との間に存在する利用可能な伝送路を判定する伝送路判定ステップと、
    上記タイトル取得ステップで取得されたタイトルと、上記伝送路判定ステップで判定された利用可能な伝送路とに基づいて、映像コンテンツ毎に、当該映像コンテンツの受信時に利用可能な伝送路を表示する伝送路表示ステップと
    を備えることを特徴とする特徴とする受信機器の伝送路表示方法。
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