JP2009088955A - 無線lanシステム - Google Patents

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Abstract


【課題】通信が途絶えた無線端末を一時的に休止状態にして、無線リソースを他の無線端末で利用できるようにした無線LANシステムの提供。
【解決手段】アクセスポイント装置(AP)が、LAN接続手続きを完了した無線端末(STA)のアドレス情報と対応付けてドーマントフラグを記憶しておき、STAからドーマント要求を受信した時、該STAの動作状態を上記ドーマントフラグで休止状態として記憶し、STA宛のパケットを受信した時、宛先STAのドーマントフラグが休止状態を示している場合は、該受信パケットをメモリに保存した状態で、該STA宛にドーマント解除要求を送信し、応答受信時に、ドーマントフラグをアクティブ状態に切り替えるようにした無線LANシステム。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線LANシステムに関し、更に詳しくは、無線回線資源の有効利用を可能とした無線LANシステムに関する。
近年、ケーブルの設置コストの削減が可能で、ノートパソコンや携帯情報端末(PDA)など、携帯型の無線端末を携帯性を損なうことなくLANに接続できることから、無線LANが急速に普及している。また、人の集まる駅や空港、ホテル、喫茶店やファーストフード店、あるいは街角などで、携帯型無線端末をインターネットに接続できる公衆無線LANサービスが提供されている。
公衆無線LANサービスは、2.4GHzの周波数帯を用いて11Mbpsの通信を可能とするIEEE802.11b(非特許文献1)が主流となっているが、5GHzの周波数帯を利用して54Mbpsの通信が可能なIEEE802.11a(非特許文献2)も普及し始めている。また、IEEE802.11bと同じ2.4GHz周波数帯を利用して、IEEE802.11bとの互換性を保ちながら、54Mbpsの通信速度を実現するIEEE802.11g(非特許文献3)の標準化が進んでおり、それに対応した製品化が進められている。
IEEE802.11規格は、一般的なパソコン用の無線LAN機器を対象としており、最近では、家庭内の無線LANにも適用されている。他社製品との互換性が保証されたWi−Fi認定機器を利用し、ネットワークに無線で接続された端末装置であれば、家庭内や企業内で使っているノートパソコンなどの携帯型端末を屋外に持ち出して、公衆無線インターネットサービスの提供エリアで利用することができる。
無線LAN方式のネットワークは、無線LANのアクセスポイント装置:AP(Access Point)と、無線ステーション(無線端末):STA(Station)との2種類の構成要素から成り立っている。このようにATとSTAとから構成されるネットワークはBSS(Basic Service Set)と呼ばれている。
BSSでは、各STAは、1つのAPに対して論理的な接続関係(Association)を確立する。各APは、イーサネット(Ethernet:登録商標)などのバックボーン・ネットワークに接続されており、接続関係(Association)が確立している配下のSTAとバックボーン・ネットワークとの間でパケットを中継すると共に、配下のSTA同士の通信を管理する。これによって、各STAは、ネットワーク上の各種サーバと無線環境で通信を行うことができる。
無線LAN環境で、収容ユーザ数を向上させるためには、無線LANのアクセスポイント装置の設置台数を増加する必要がある。しかしながら、各STAは、無線電波の状況のみを指標として接続先APを選択するため、STAの分布状態によって、AP間で収容STA台数に偏りが生じる。この場合、複数のAPを公平に利用して、無線資源(リソース)を有効活用した通信サービスの提供が困難となる。そのため、BSSでは、各APが備えるロードバランス機能により、1台のアクセスポイントに接続されるSTA台数を制限することによって、AP間の収容STA台数の偏りをなくすようにしている。
一方、PHS方式の無線ネットワークでは、無線端末が通信中に、接続回線を論理的に維持した状態で、無線回線部分のみを解放できるドーマント方式(非特許文献4)が採用されている。ドーマント方式とは、NTTドコモが2003年4月から開始したPHSの定額制サービスで採用されたデータ通信方式の名称である。ドーマント方式では、無線端末が通信中の状態で、データ送受信が一定時間途絶えた場合や、電波の状態が悪くなった時、ダイヤルアップ接続を切断することなく、無線回線を一時的に解放できる。
IEEE802.11b IEEE802.11a IEEE802.11g 「MITFダイヤルアップ・ドーマント・プロトコル標準規格 ARIB STD−T78」電波産業会 平成13年7月、1.0版
無線LANが普及し、公衆無線LAN網やオフィス内の無線LAN網のユーザ数が増加すると、多数のユーザで混雑している無線LAN環境において、有限の無線リソースを如何に有効利用するかが課題となる。
例えば、BSS全体では、無線リソースに余裕があっても、各APが、それぞれのロードバランス機能によって接続許可するSTAの台数を制限した場合、STAが選択したAPの近傍に無線回線に空きがある別のAPが存在するにも関わらず、無線LANへの接続を拒否されるSTAが発生する。APとの間で無線LANの接続を確立したまま、通信を休止しているSTAが多数存在した場合は、APの無線リソースが実際には空き状態となっているにも関わらず、このAPに接続できないSTAが多数発生する。
また、或るAPを介して無線LANで通信中のSTAが、このAPが形成する基本サービスエリアの境界外に移動した場合、あるいは、基本サービスエリアでSTAが移動中に障害物によって電波が途切れたり、セッションが切断された場合、STAが通信を再開するためには、通常の接続開始時と同様に、STAとAPとの間で接続手順を最初からやり直す必要がある。
本発明の目的は、無線LANに接続したまま通信を休止している無線端末を一時的にドーマント状態にしておき、送信データが発生した時にアクティブ状態に戻すことによって通信を容易に再開できるようにした無線LANシステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、無線LANに接続した状態で無線環境が劣化した無線端末、または通信を休止した無線端末を一時的にドーマント状態にすることによって、アクセスポイント装置に接続される無線端末の数を増加できる無線LANシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、公衆網に接続されたアクセスポイント装置(AP)と、上記アクセスポイント装置と無線回線で交信する複数の無線端末(STA)とからなる無線LANシステムにおいて、
上記アクセスポイント装置が、
接続手続きを完了した無線端末のアドレス情報と対応付けて、該無線端末がアクティブ状態か休止状態かを示すドーマントフラグを記憶するSTA接続管理テーブルと、
上記STA接続管理テーブルにアドレス登録された無線端末からドーマント要求を受信した時、該無線端末の動作状態を上記ドーマントフラグで休止状態として記憶するメッセージ解析手段と、
上記公衆網側から無線端末宛のパケットを受信した時、上記STA接続管理テーブルに記憶された上記宛先無線端末のドーマントフラグを参照し、該無線端末がアクティブ状態の場合は、上記受信パケットを上記無線回線に送信し、該無線端末が休止状態の場合は、該受信パケットをメモリに保存した状態で、該無線端末宛にドーマント解除要求を送信するドーマント状態制御手段とを有し、
上記無線端末から上記ドーマント解除要求に対する応答を受信した時、上記メッセージ解析手段が、上記STA接続管理テーブルが示す該無線端末のドーマントフラグをアクティブ状態に切り替え、上記保存された受信パケットを上記無線回線に送信することを特徴とする。
更に詳述すると、本発明の無線LANシステムは、各無線端末が、無線回線でのデータ送受信が所定時間途絶えたことを検出した時、上記アクセスポイント装置にドーマント要求を送信するドーマント要求送信制御手段を備えたことを特徴とする。但し、上記ドーマント要求送信制御手段が、アクセスポイント装置からの受信電波が通信可能な受信レベルでなくなったことを検出した時にも、ドーマント要求を送信するようにしてもよい。
本発明の1実施例では、各無線端末が、アクセスポイント装置の識別情報およびアドレスと対応付けて、該無線端末がアクティブ状態か休止状態かを示すドーマントフラグを記憶するAP接続管理テーブルと、上記アクセスポイント装置から、該無線端末が送信したドーマント要求に対する応答を受信した時、該無線端末の動作状態を上記ドーマントフラグで休止状態として記憶するメッセージ解析手段とを有し、上記ドーマント要求送信制御手段が、上記AP接続管理テーブルのドーマントフラグがアクティブ状態にある間に、ドーマント要求を送信することを特徴とする。
また、本発明の1実施例では、各無線端末が、上記アクセスポイント装置を介して他の装置に送信すべきデータが発生した時、上記AP接続管理テーブルのドーマントフラグの状態をチェックし、アクティブ状態となっていた場合は、上記データを無線回線に送信し、上記ドーマントフラグが休止状態となっていた場合は、上記アクセスポイント装置にドーマント解除要求を送信するドーマント状態制御手段を有し、上記アクセスポイント装置から上記ドーマント解除要求に対する応答を受信した時、上記メッセージ解析手段が、上記ドーマントフラグをアクティブ状態に切り換えることを特徴とする。
本発明の無線LANシステムでは、無線LANに接続した状態で通信を休止した無線端末を一時的にドーマント状態にすることによって、無線リソースを有効に利用して、アクセスポイント装置の接続端末数を増加することが可能となる。
また、基本サービスエリアから離れたために通信が中断された無線端末や、無線環境が劣化して電波が途切れた無線端末についても、上位セッションを活性状態に維持したまま、一時的にドーマント状態にしておき、ドーマント状態を脱した時点で、無線端末を短時間で再接続することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の無線LANシステムの実施例について説明する。
図1は、本発明が適用されるネットワーク構成の1例を示す。
図において、NW1は、アクセスポイント(AP)1となるパケット転送装置と、複数の無線端末(STA)2(2−1〜2−n:nは自然数)とからなる無線LAN網、NW2は公衆網、NW3はインターネット網を示す。アクセスポイント(AP)1は、後述するドーマント機能を備えており、無線LAN網NW1と公衆網NW2との間に位置している。無線LAN網NW1に接続された各STA2は、AP1と、公衆網NW2とインターネット網NW3とを接続するレイヤ3スイッチ(L3SW)3とを経由して、インターネット網NW3に収容されたサーバ4をアクセスする。
本発明では、無線LAN網NW1に接続されたSTAには2つの状態がある。例えば、STA2−1は、データ通信を実行中のアクティブ状態の無線端末(C:Connection)であり、STA2−2は、無線LAN網には接続されているが、データ通信は行っていない休止状態(D:Dormant)の無線端末である。STA2−2が、サーバ4との通信を再開する場合、AP1との間に無線LAN接続を復旧して、AP1、L3SW3を経由して、サーバ4をアクセスすることになる。
図2は、無線端末(STA)2の1実施例を示すブロック構成図である。
STA2は、無線送受信部21に接続された無線回線インタフェース20−1と、有線LAN回線に接続される有線LANインタフェース20−2と、これらのインタフェース20(20−1、20−2)に接続されたパケット転送部22と、制御部23と、入出力部24と、パケット転送部22と制御部23との間に配置された送信バッファ25Tおよび受信バッファ25Rとから構成されている。有線LANインタフェース20−2は、STA2を有線LANに接続する場合に使用される回線インタフェースであり、図1に示したネットワーク構成とは直接的な関係はない。
パケット転送部22は、インタフェース20−1、20−2から受信したフレームを受信バッファ25Rに出力し、送信バッファ25Tから読み出した送信フレームをインタフェース20−1または20−2に出力する。
制御部23は、プロセッサ26と、メモリ27とからなる。メモリ27には、プロセッサ26が実行する各種の制御プログラムおよびアプリケーションプログラム47が格納されている。また、メモリ27には、プロセッサ26が利用する各種のテーブルおよびデータ格納エリアが形成される。
本実施例では、メモリ27には、プロセッサ26が実行する本発明に関係するプログラムとして、例えば、通信制御ルーチン40と、パケット転送制御ルーチン41と、メッセージ解析処理ルーチン43と、ドーマント状態制御ルーチン44と、ドーマント要求送信制御ルーチン46とが用意され、プロセッサ26が利用する本発明に関係するテーブルとして、AP接続管理テーブル42と、ポート管理テーブル45とが用意されている。
プロセッサ26は、受信バッファ25Rから読み出した受信フレームをパケット転送制御ルーチン41に従って処理し、通信制御ルーチン30またはアプリケーションプログラム47で生成した送信フレームを送信バッファ25Tに出力する。
図3は、アクセスポイント(AP)1の1実施例を示すブロック構成図である。
AP1は、無線送受信部11に接続された無線回線インタフェース10−1と、公衆網NW2の入出力回線に接続された有線回線インタフェース10−2と、これらの回線インタフェースンに接続されたパケット転送部12と、制御部13と、パケット転送部12と制御部13との間に配置された送信バッファ15Tおよび受信バッファ15Rから構成されている。
パケット転送部12は、インタフェース10−1、10−2から受信したフレームを受信バッファ15Rに出力し、送信バッファ15Tから読み出した送信フレームをインタフェース10−1または10−2に出力する。
制御部13は、プロセッサ16と、メモリ17と、キューバッファ18と、端末インタフェース19とからなる。制御部13は、端末インタフェース19を介して、制御端末5に接続されている。メモリ17には、プロセッサ16が実行する各種の制御プログラムが格納され、プロセッサ16が利用する各種のテーブルとデータ格納エリアが形成される。
メモリ17には、プロセッサ15が実行する本発明に関係するプログラムとして、例えば、通信制御ルーチン30と、パケット転送制御ルーチン31と、メッセージ解析処理ルーチン33と、ドーマント状態制御ルーチン34とが用意され、プロセッサ14が利用する本発明に関係するテーブルとして、STA接続管理テーブル32と、ポート管理テーブル35とが用意されている。
キューバッファ18は、ドーマント状態にあるSTA宛の下りフレームを蓄積するためのバッファである。STA2が、ドーマント状態からアクティブ(ACTIVE)状態に変わった時、プロセッサ17は、上記STA宛の蓄積フレームをキューバッファ16から読み出し、送信バッファ15T、パケット転送部22を介して、無線回線インタフェース10−1に転送する。
図4は、無線LAN接続を確立するために、STA2とAP1との間で通信されるIEEE802.11に従ったMACフレームのフォーマットを示す。
IEEE802.11のMAC層においても、EthernetのMAC層と同様に、送信パケット(または送信データ)がMACヘッダでカプセル化される。IEEE802.11のMACフレームは、最大30バイトのMACヘッダ51と、最大2312バイトのペイロード52と、4バイトのFCS(Frame Check Sequence)53とからなり、上位レイヤから受け取った送信データを含むペイロード52をMACヘッダ51でカプセル化して、MACヘッダ51とペイロード52の内容に応じた値をもつFCS53が付加される。
IEEE802.11のMACヘッダ51は、EthernetのMACヘッダよりもフォーマットが複雑になっており、フレーム制御フィールド510と、送信間隔フィールド511と、アドレスフィールド512(512−1〜512−4)と、シーケンス制御フィールド513とからなっている。IEEE802.11のMACヘッダ51の大きな特徴は、アドレスフィールドが4つ(512−1〜512−4)あり、フレーム制御フィールド510に、Ethernetを含む無線LAN以外のネットワークと相互接続するためのDSフィールド5103が用意されている点にある。
フレーム制御フィールド510は、プロトコルバージョン・フィールド5101、タイプ/サブタイプ・フィールド5102、DSフィールド(ToDS/FromDS)5103、モアフラグメント・フィールド5104、リトライ・フィールド5105、電力管理フィールド5106、モアデータ・フィールド5107、WEPフィールド5108、順序フィールド5109からなる。
DSフィールド5104によって、フレームの送信元(FromDS)とフレームの宛先(ToDS)が無線LANか他のネットワークかを識別できる。また、アドレスフィールド512−1〜512−4で、フレームの送信元アドレス、宛先アドレスの他に、アクセスポイントのアドレスなどを指定することによって、無線端末が位置するネットワークを識別できる。
フレーム送信元端末のアドレスをSA、宛先端末のアドレスをDA、送信側アクセスポイントのアドレスをTA、受信側アクセスポイントのアドレスをRAとすると、ToDS5103A、FromDS5103Bと、アドレスフィールド512−1〜512−4との組み合わせは、図5のようになる。
無線LANでは、データの送受信は勿論のこと、ユーザ認証やアクセスに関する制御においても、MACフレームが使用される。MACフレームは、大別して管理用フレーム、制御用フレーム、データフレームの3種類に分類される。フレーム制御フィールド510内に用意されたタイプ/サブタイプ・フィールド5102のうち、2ビットのタイプ・フィールド5102Aでこれらのフレーム種別が判断される。また、4ビットのサブタイプ・フィールド5102Bで、制御メッセージの種類が規定されている。
本発明の特徴の1つは、タイプ/サブタイプ・フィールド5102のリザーブ領域を利用して、ドーマント制御用の新たな制御メッセージを定義し、無線LANでドーマントを実現することにある。
図6の(A)は、本発明で新たに定義したタイプ・フィールド5102Aの値とタイプ名(フレーム種別)5401との関係を示し、図6の(B)は、サブタイプ・フィールド5102Bの値とサブタイプ名(ドーマント制御メッセージ名)5402との関係を示している。本発明で使用される802.11のMACフレームフォーマットに基づく制御メッセージの具体的な内容については、図19〜図28を参照して後述する。
以下、図7〜図9に示すシーケンス図を参照して、本発明の無線LANシステムにおけるSTAのドーマント制御について説明する。ここでは、STA2−1のMACアドレスとIPアドレスをそれぞれ「11:22:33:44:55:66」、「192.168.1.1」とし、STA2−2のMACアドレスとIPアドレスをそれぞれ「aa:bb:cc:dd:ee:ff」、「192.168.1.10」とし、サーバ4のIPアドレスを「100.100.100.1」とする。
先ず、図7〜図9を参照して、STA2−1とSTA2−2が、AP1との間で無線LANを確立手順を実行し、一定時間にデータ送受信がなかったSTAをドーマント状態にする制御シーケンスについて説明する。
STA2−1は、無線LANの確立に先立って、アクセスポイントを探すために、Probe−Requestフレームをブロードキャストする(SQ01)。Probe−Requestフレームは、図19に示すように、ペイロード52に、アクセスポイントの識別子であるSSID52Aと、サポートレート52Bと、拡張サポートレート52Cを含む。
AP1は、上記Probe−Requestフレームを受信すると、送信元STA2−1がネットワークに加入可能か否かを判定するためにSSID52Aを参照する。SSID52AがAP1の識別子と一致した場合、AP1は、受信フレームの送信元であるSTA2−1に対して、Probe−Responseフレームを送信する(SQ02)。Probe−Responseフレームは、図20に示すように、ペイロード52に、タイムスタンプ52D、ビーコン間隔52E、ケーパビリティ情報52F、SSID52Aを含む。
STA2−1は、上記Probe−Responseフレームを受信すると、受信フレームのMACヘッダ51のアドレスフィールド512−2と512−3から、AP1のMACアドレス(AP MACアドレス)とIPアドレス(AP IPアドレス)を抽出し、ペイロード52のSSIDフィールド52AからAP1の識別子を抽出して、AP接続管理テーブル42に登録する(SQ03)。
AP接続管理テーブル42の各テーブルエントリは、図11の(A)に示すように、AP MACアドレス421、AP IPアドレス422、SSID423、Dormantフラグ424を示している。ステップSQ03では、図11の(A)に示す新たなエントリEN01が追加され、この時点では、Dormantフラグ424は「OFF」状態に設定されている。
STA12−1は、AP1からProbe−Responseフレームを受信すると、認証フェーズに移行し、AP1に対して、Auth−Requestフレームを送信する(SQ04)。Auth−Requestフレームは、図21に示すように、ペイロード52に、認証アルゴリズム番号52G、認証トランザクションシーケンス番号52H、状態コード52I、チャンレンジテキスト52Jを含む。
AP1は、上記Auth−Requestフレームを受信すると、送信元のSTA2−1がネットワークに加入可能か否かを判定するため、受信フレームが示す認証アルゴリズム番号52Gとチャレンジテキスト52Jを参照する。チャレンジテキスト52Jとして、認証アルゴリズム番号52Gと対応した正しい認証キーが設定されていた場合、AP1は、STA2−1をネットワークに加入可能な端末と認証し、STA2−1に対して、Auth−Responseフレームを送信する(SQ05)。
STA2−1は、AP1からAuth−Responseフレームを受信すると、AP1にAssociation−Requestフレームを送信する(SQ06)。Association−Requestフレームは、図22に示すように、ペイロード52に、ケーパビリティ情報52F、リッスン間隔52K、SSID51A、サポートレート52Bを含んでいる。
AP1は、上記Association−Requestフレームを受信すると、受信フレームのMACヘッダ51のアドレスフィールド512−2から、STA2−1のIPアドレス(STA IPアドレス)とMACアドレス(STA MACアドレス)を抽出し、STA接続管理テーブル32に登録する(SQ07)。STA接続管理テーブル32の各テーブルエントリは、図10の(A)に示すように、STA MACアドレス321、STA IPアドレス322、Dormantフラグ324を示している。ステップSQ07では、図10の(A)に示す新たなエントリEN1が追加され、この時点では、Dormantフラグ324は「OFF」状態に設定されている。
AP1は、この後、STA2−1にAssociation−Responseフレームを送信し(SQ08)、STA2−1のネットワークNW1への加入を許可する。Association−Responseフレームは、図23に示すように、ペイロード52に、ケーパビリティ情報52F、状態コード52I、アソシエーション識別子52L、サポートレート52Bを含んでいる。
以下の説明では、STA2−1の加入によって、AP1の端末接続数Nが接続許容数(最大接続数Nmax)に達したと仮定する。また、STA2−1は、無線LAN接続を確立した後、一定時間に亘ってデータ送受信を行わなかったと仮定する。
この状況で、別のSTA2−2が、AP1との間の無線LAN接続の確立に先立って、Probe−Requestフレームをブロードキャストすると(SQ09)、AP1は、現在の端末接続数をチェックし、端末接続数Nが既に接続許容数Nmaxに達していることを検出する(SQ10)。この場合、AP1は、STA2−2にProbe−Responseフレームを返送しない。従って、STA2−2は、無線LAN接続の確立に失敗する。
無線LAN接続を確立した後、データ送受信が途絶えた状態が一定時間継続すると、STA2−1は、Dormant−Requestフレームを送信する(SQ11)。Dormant−Requestフレームは、MACヘッダ51のフレーム制御フィールド510に、タイプ/サブタイプ5102の値として「02/0110」を含み、図24に示すように、ペイロード52に、SSID52A、ドーマント時間52M、サポートレート52Bを含んでいる。
AP1は、STA2−1からDormant−Requestフレームを受信すると、STA2−1をドーマント状態にするために、STA接続管理テーブル32から、STA IPアドレス322がDormant−Requestフレームの送信元IPアドレスと一致するテーブルエントリを検索し、図10の(B)に示すように、Dormantフラグ324をON状態にする(SQ12)。AP1は、Dormantフラグ324がON状態になったSTAについては、無線区間の物理層とデータリンク層の接続を解放し、端末接続数Nを減算する。
AP1は、STA2−1に対して、休止(Dormant)状態への遷移を了承したこと示すDormant−Responseフレームを送信する(SQ13)。Dormant−Responseフレームは、MACヘッダ51のフレーム制御フィールド510に、タイプ/サブタイプ5102の値として「02/0111」を含み、図25に示すように、ペイロード52に、SSID52Aと状態コード52Iを含んでいる。
STA2−1は、Dormant−Responseフレームを受信すると、AP接続管理テーブル42から、AP MACアドレス421(またはAP IPアドレス422)がDormant−Responseフレームの送信元MACアドレス(または送信元IP アドレス)と一致するテーブルエントリEN01を検索し、Dormantフラグ424をON状態に設定し(SQ14)、無線区間の物理層とデータリンク層の接続を解放する。
次に、AP1の端末接続数Nが接続許容数Nmaxより下がった状態で、STA2−2が、AP1に接続するために、Probe−Requestフレームをブロードキャスト(SQ15)したと仮定する。Probe−Requestフレームには、図19で説明したように、AP1を特定するSSID52Aが設定されている。
上記Probe−Requestフレームを受信したAP1は、受信フレームのSSID52AがAP1の識別子と一致した場合、Probe−Requestフレームの送信元となっているSTA2−2が、無線LAN網に加入できる端末と判断して、STA2−2にProbe−Responseフレームを送信する(SQ16)。AP1からProbe−Responseフレームを受信したSTA2−2は、前述したSTA2−1と同様、AP1との間でAuth−Requestフレーム(SQ17)、Auth−Responseフレーム(SQ18)、Association−Requestフレーム(SQ19)を交信する。
AP1は、STA2−2からAssociation−Requestフレームを受信すると、STA接続管理テーブル32に、STA IPアドレス322としてSTA2−2のIPアドレス、STA MACアドレス321としてSTA2−2のMACアドレスを含むテーブルエントリEN2を登録する(SQ20)。この時点では、図10の(C)に示すように、テーブルエントリEN2のDormantフラグ324はOFF状態になっている。AP1は、STA2−2にAssociation−Responseフレームを送信し(SQ21)、STA2−2のネットワークへの加入を許可する。STA2−2は、上記Association−Responseフレームを受信したことによって、サーバ4とのデータ通信が可能となる(SQ22)。
次に、図8を参照して、ドーマント状態にあったSTA2−1が、データ通信を開始するために、アクティブ状態に復帰した場合のシーケンスについて説明する。
ドーマント状態であったSTA2−1は、データ通信を開始する時、AP1からの電波が通信可能な受信レベルにあれば、AP1に対して、ドーマント状態の解除を要求するUn−Dormant−Requestフレームを送信する(SQ23)。Un−Dormant−Requestフレームは、MACヘッダ51のフレーム制御フィールド510に、タイプ/サブタイプ5102の値として「02/1110」を含み、図26に示すように、ペイロード51に、SSID52Aとサポートレート52Bを含んでいる。
STA2−1からUn−Dormant−Requestフレームを受信したAP1は、STA情報管理テーブル32から、STA IPアドレス322が受信フレームの送信元IPアドレスSTA IPアドレスと一致するテーブルエントリEN1を検索し、STA2−1のドーマント状態を解除するために、図10の(D)に示すように、Dormantフラグ324をOFF状態に戻した後(SQ24)、STA2−2に対して、Un−Dormant−Responseフレームを送信する(SQ25)。Un−Dormant−Responseフレームは、MACヘッダ51のフレーム制御フィールド510に、タイプ/サブタイプ5102の値として「02/1111」を含み、図27に示すように、ペイロード51に、SSID52Aと状態コード52Iを含んでいる。
STA2−1は、AP1からUn−Dormant−Responseフレームを受信すると、AP接続管理テーブル42から、AP IPアドレス422が受信フレーム送信元IPアドレスと一致するテーブルエントリEN01を検索し、Dormantフラグ424をOFF状態にする(SQ26)。これによって、STA2−1は、サーバ4とのデータ通信状態となる(SQ27)。
次に、図9を参照して、AP1が、公衆網NW2側から、ドーマント状態にあるSTA2−1宛のデータ(下りデータ)を受信した場合のシーケンスについて説明する。ドーマント状態にあるSTA2−1宛の下りデータを受信した時、AP1は、受信データをキューバッファ18に保存し、STA2−1の動作モードをドーマント状態からアクティブ状態に戻す必要がある。
AP1は、下りデータを受信すると(SQ30)、STA接続管理テーブル32のDormantフラグ324を参照して、宛先端末(STA2−1)の動作モードを確認し、STA2−1がドーマント状態であれば、受信データをキューバッファ18にバッファリングし(SQ31)、STA2−1をドーマント状態からACTIVE状態に戻すために、Beaconフレームをブロードキャストする(SQ32)。Beaconフレームは、図28に示すように、ペイロード52に、タイムスタンプ52D、ビーコン間隔52E、ケーパビリティ情報52F、SSID52Aを含んでいる。
Beaconフレームを受信したSTA2−1は、AP接続管理テーブル42から、AP IPアドレス422が上記Beaconフレームの送信元IPアドレスに一致するテーブルエントリEN01を検索し、図11の(B)に示すように、テーブルエントリEN01のDormantフラグ424がON状態の場合、AP1に対して、図26で説明したUn−Dormant−Requestフレームを送信する(SQ33)。
AP1は、STA2−1からUn−Dormant−Requestフレームを受信すると、STA接続管理テーブル32から、STA IPアドレス322が受信フレームの送信元IPアドレスと一致するテーブルエントリEN1を検索し、図10の(D)に示すように、DormantフラグをOFFに設定する(SQ34)。
以下、図8で説明したSQ25、SQ26と同様、AP1からSTA2−1へのUn−Dormant−Responseフレームの送信(SQ35)と、STA2−1によるAP接続管理テーブル42のDormantフラグの変更(SQ36)が行なわれ、STA2−1が、サーバ4と通信可能な状態(SQ37)となる。
本実施例の場合、AP1は、アクティブ状態となったSTA2−1に対して、キューバッファ16にバッファリングされていた下りデータを転送した後、その後に受信する下りデータをSTA2−1に送信する。
図12は、STA2(2−1〜2−n)のプロセッサ26が実行するパケット転送制御ルーチン41のフローチャートを示す。
STA2のプロセッサ26は、入出力部26からの入力操作に従って、アプリケーションプログラムで生成された送信フレーム、通信制御ルーチン40によって生成された制御フレーム、無線回線インタフェース20−1(または有線LANインタフェース20−2)から受信され、パケット転送部22が受信バッファ25Rに出力した受信フレームを処理対象として、パケット転送制御ルーチン41によるパケット(フレーム)転送制御を実行する。
プロセッサ26は、処理対象フレームの送受信種別を判定し(410)、受信フレームの場合、メッセージ解析処理ルーチン43を実行する。処理対象フレームが送信フレームの場合、プロセッサ26は、送信フレームの種類を判定する(412)。
送信フレームが、無線LAN内で使用される制御メッセージを含むC−Planeのフレームの場合、送信フレームは、送信バッファ25Tに出力される。送信バッファ25Tに出力された送信フレームは、パケット転送部22によって、無線回線インタフェース20−1に転送され、無線送受信部21から送信される。送信フレームが、OSIのネットワーク層以上のデータを含むU−Planeのフレームの場合、プロセッサ26は、ドーマント状態制御ルーチン44を実行したのち、送信フレームを送信バッファ25Tに出力する。
図13は、メッセージ解析処理ルーチン43のフローチャートを示す。
メッセージ解析処理ルーチン43では、プロセッサ26は、受信フレームのメッセージ種別を判定する(431)。
受信フレームが、例えば、Probe−Responseフレームの場合、プロセッサ26は、受信フレームから抽出したAP MACアドレスと、AP IPアドレスと、SSIDを示すテーブルエントリを生成し、AP接続管理テーブル42に登録(432)した後、通信制御ルーチン40を実行する。この場合、通信制御ルーチン40は、新たな送信フレームとして、Auth−Requestフレームを生成する。
受信フレームが、Dormant−Responseフレームの場合、プロセッサ26は、受信フレームのAP IPアドレスを検索キーとして、AP接続管理テーブル42からAP1のテーブルエントリを検索し、DormantフラグをON状態に設定(433)した後、通信制御ルーチン40を実行する。この場合、通信制御ルーチン40は、STA2を休止状態にして、Beaconフレームの受信またはUn Dormantフレームの送信要求を待つことになる。
受信フレームが、Un−Dormant−Responseフレームの場合、プロセッサ26は、受信フレームから抽出したAP IPアドレスを検索キーとして、AP接続管理テーブル42からAP1のテーブルエントリを検索し、DormantフラグをOFF状態に設定(434)した後、通信制御ルーチン40を実行する。この場合、通信制御ルーチン40は、STA2をサーバと通信可能状態にして、次の制御メッセージの受信待ちとなる。
受信フレームが、Beaconフレームの場合、プロセッサ26は、図14に示すドーマント状態制御ルーチン44を実行した後、通信制御ルーチン40を実行する。
ドーマント状態制御ルーチン44では、プロセッサ26は、AP接続管理テーブル42から、AP IPアドレスが受信フレームの送信元IPアドレスと一致するテーブルエントリを検索し、Dormantフラグを判定する(441)。DormantフラグがON状態となっていた場合、プロセッサ26は、ドーマント状態を解除するために、Un−Dormant−Requestフレームを生成し(442)、これを出力ポートへ転送して(443)、このルーチンを終了する。DormantフラグがOFF状態となっていた場合は、プロセッサ26は、何もせずにドーマント状態制御ルーチン44を終了する。
図13に戻って、受信フレームが、上述した応答フレーム、Beaconフレーム以外の制御フレームの場合、プロセッサ26は、通信制御ルーチン40を実行する。この場合、受信フレームに応じた通信制御手順が実行されることになる。受信フレームがユーザフレームの場合、プロセッサ26は、受信フレームに対応したアプリケーションプログラムを実行する(435)。この場合、受信フレームのペイロードから週出されたデータがアプリケーションプログラムに従って、メモリ27の所定のエリアに格納、または入出力部24に転送されることになる。
図15は、AP1のプロセッサ16が実行するパケット転送制御ルーチン31のフローチャートを示す。
AP1のパケット転送部12は、無線回線インタフェース10−1および有線回線インタフェース10−2からの受信フレームを受信バッファ15Rに出力する。受信バッファ15Rに出力される各受信フレームには、回線インタフェース10−1、10−2の識別子を示す内部ヘッダが付されている。
プロセッサ16は、受信バッファ15Rから読み出した受信フレームをパケット転送制御ルーチン31によって処理する。パケット転送制御ルーチン31では、プロセッサ16は、各フレームに付されたインタフェース識別子によって、受信フレームが無線ポート(無線回線インタフェース10−1)からの受信フレームか、有線ポート(有線回線インタフェース10−2)からの受信フレームかを判定し(311)、受信フレームが無線ポートから入力されたものであれば、メッセージ解析処理ルーチン33を実行する。受信フレームが有線ポートから入力されたものであれば、ドーマント状態制御ルーチン34を実行する。
メッセージ解析処理ルーチン33では、プロセッサ16は、図16に示すように、受信フレームのメッセージの種別を判定し(331)、メッセージ種別に応じた処理を実行する。
受信フレームが、Association−Requestフレームの場合、プロセッサ16は、STA接続管理テーブル32に、STA IPアドレス322として受信フレームの送信元IPアドレスを含む新たなテーブルエントリを登録(332)した後、通信制御ルーチン30を実行する。通信制御ルーチン30は、Association−Requestフレームに応答して、Association−Responseフレームを生成し、これを送信バッファ15Tに出力する。
受信フレームが、Dormant−Requestフレームの場合、プロセッサ16は、STA接続管理テーブル32から、STA IPアドレス322が受信フレームの送信元IPアドレスに一致するテーブルエントリを検索し、このエントリのDormantフラグ324をON状態に設定(333)した後、通信制御ルーチン30を実行する。通信制御ルーチン30は、Dormant−Requestフレームに応答して、Dormant−Responseフレームを生成し、これを送信バッファ15Tに出力する。
受信フレームが、Un−Dormant−Requestフレームの場合、プロセッサ16は、STA接続管理テーブル32から、STA IPアドレス322が受信フレームの送信元IPアドレスに一致するテーブルエントリを検索し、このエントリのDormantフラグ324をOFF状態に設定(334)した後、通信制御ルーチン30を実行する。通信制御ルーチン30は、Un−Dormant−Requestフレームに応答して、Un−Dormant−Responseフレームを生成し、これを送信バッファ15Tに出力し、もしキューバッファ18に転送すべきデータフレームがあれば、このデータフレームを送信バッファ15Tに出力する。
受信フレームが、上述したRequestフレーム以外の制御フレームの場合、プロセッサ16は、通信制御ルーチン30を実行する。通信制御ルーチン30は、図7に示した通信制御手順に従って、受信フレームの種類に応じた応答フレームを生成し、これを送信バッファ15Tに出力する。
受信フレームがユーザフレーム(データフレーム)の場合、プロセッサ16は、受信フレームを送信バッファ15Tに出力する。
尚、通信制御ルーチン30が生成した制御フレームには、受信フレームの送信元IPアドレスを宛先IPアドレスとするMACヘッダと、無線回線インタフェース10−1の識別子を示す内部ヘッダとが付加され、送信バッファ15Tに出力されるユーザフレーム(データフレーム)には、有線回線インタフェース10−2の識別子を示す内部ヘッダが付加されている。パケット転送部12は、送信バッファ15Tから読み出した送信フレームを内部ヘッダに従って、無線回線インタフェース10−1または有線回線インタフェース10−2に転送する。内部ヘッダは、各回線インタフェースで除去される。
図17は、ドーマント状態制御ルーチン34の詳細を示す。
ドーマント状態制御ルーチン34では、プロセッサ16は、STA接続管理テーブル32から、STA IPアドレス322が受信フレームの宛先IPアドレスと一致するテーブルエントリを検索し、このエントリのDormantフラグを判定する(341)。
DormantフラグがON状態であれば、プロセッサ16は、ドーマント状態を解除するためのBeaconフレームを生成し(342)、これを送信バッファ15Tに出力(343)した後、受信フレームをキューバッファ18に蓄積して(344)、このルーチンを終了する。DormantフラグがOFF状態の場合、プロセッサ16は、受信フレームを送信バッファ15Tに出力して(345)、このルーチンを終了する。
図18は、各STA2のプロセッサ26が実行するドーマント要求送信制御ルーチン46のフローチャートを示す。
STA2におけるドーマントの開始条件として、一定時間に亘って無線LANでのデータの送受信がない場合と、AP1からの電波が通信可能な受信レベルでなくなった場合とがある。本実施例では、各STA2が、周期監視タイマが示す所定時間Tの周期で、ドーマント要求送信制御ルーチン46を実行する。
ドーマント要求送信制御ルーチン46では、プロセッサ26は、STA接続管理テーブル32が示すDormantフラグ324の状態を判定し(460)、Dormantフラグ324がON状態であれば、周期監視タイマをリセットして(466)、このルーチンを終了する。Dormantフラグ324がOFF状態の場合、プロセッサ26は、過去所定時間T内でのデータフレームの送受信の有無を判定する(461)。
データフレームの送受信が無ければ、プロセッサ26は、Dormant−Requestフレームを生成し(464)、これを送信バッファ25Tに出力(465)した後、周期監視タイマをリセットして(466)、このルーチンを終了する。
過去所定時間T内にデータフレームの送受信が有った場合、プロセッサ26は、AP1からの電波の受信レベルを判定し(463)、受信レベルが通信可能レベルでなくなった場合は、ステップ464〜466を実行し、受信レベルが通信可能なレベルであれば、周期監視タイマをリセットして(466)、このルーチンを終了する。
本発明が適用されるネットワーク構成の1例を示す図。 無線端末(STA)の1実施例を示すブロック構成図。 アクセスポイント(AP)の1実施例を示すブロック構成図。 802.11のMACフレームのフォーマット図。 MACヘッダのDSフィールドとアドレスフィールドの対応関係を示す図。 本発明のドーマント制御で使用するタイプ/サブタイプフィールドのタイプ値およびサブタイプ値の1実施例を示す図。 図1のネットワークにおける通信制御シーケンスの1実施例を示す図。 STAがドーマント状態からACTIVE状態に復旧するための制御シーケンスを示す図。 APが、ドーマント状態にあるSTAをアクティブ状態に復旧するための制御シーケンスを示す図。 本発明のAPが備えるSTA接続管理テーブル32の内容変化を説明するための図。 本発明のSTAが備えるAP接続管理テーブル42の内容変化を説明するための図。 本発明のSTAが実行するパケット転送制御ルーチン41の1実施例を示すフローチャート。 本発明のSTAが実行するメッセージ解析処理ルーチン43の1実施例を示すフローチャート。 本発明のSTAが実行するドーマント状態制御ルーチン44の1実施例を示すフローチャート。 本発明のAPが実行するパケット転送制御ルーチン31の1実施例を示すフローチャート。 本発明のAPが実行するメッセージ解析処理ルーチン33の1実施例を示すフローチャート。 本発明のAPが実行するドーマント状態制御ルーチン34の1実施例を示すフローチャート。 本発明のSTAが実行するドーマント要求送信制御ルーチン46の1実施例を示すフローチャート。 Probe−Requestフレームのフォーマット図。 Probe−Responseフレームのフォーマット図。 Auth−Requestフレームのフォーマット図。 Association−Requestフレームのフォーマット図。 Association−Responseフレームのフォーマット図。 Dormant−Requestフレームのフォーマット図。 Dormant−Responseフレームのフォーマット図。 Un−Dormant−Requestフレームのフォーマット図。 Un−Dromant−Responseフレームのフォーマット図。 Beaconフレームのフォーマット図。
符号の説明
1:AP(アクセスポイント)、2:STA(移動端末)、3:L3SW、4:サーバ、5:制御端末、10−1、20−1:無線回線インタフェース、10−2:有線回線インタフェース、20−2:有線LANインタフェース、11、21:無線送受信部、12、22:パケット転送部、13、23:制御部、15T、25T:送信バッファ、15R、25R:受信バッファ、16、26:プロセッサ、17、27:メモリ、18:キューバッファ、19:端末インタフェース、30、40:通信制御ルーチン、31、41:パケット転送制御ルーチン、32:STA接続管理テーブル、42:AP接続管理テーブル、33、43:メッセージ解析処理ルーチン、34、44:ドーマント状態制御ルーチン、35、45:ポート管理テーブル、46:ドーマント要求送信制御ルーチン、47:アプリケーションプログラム。

Claims (6)

  1. 公衆網に接続されたアクセスポイント装置(AP)と、上記アクセスポイント装置と無線回線で交信する複数の無線端末(STA)とからなる無線LANシステムにおいて、
    上記アクセスポイント装置が、
    接続手続きを完了した無線端末のアドレス情報と対応付けて、該無線端末がアクティブ状態か休止状態かを示すドーマントフラグを記憶するSTA接続管理テーブルと、
    上記STA接続管理テーブルにアドレス登録された無線端末からドーマント要求を受信した時、該無線端末の動作状態を上記ドーマントフラグで休止状態として記憶するメッセージ解析手段と、
    上記公衆網側から無線端末宛のパケットを受信した時、上記STA接続管理テーブルに記憶された上記宛先無線端末のドーマントフラグを参照し、該無線端末がアクティブ状態の場合は、上記受信パケットを上記無線回線に送信し、該無線端末が休止状態の場合は、該受信パケットをメモリに保存した状態で、該無線端末宛にドーマント解除要求を送信するドーマント状態制御手段とを有し、
    上記無線端末から上記ドーマント解除要求に対する応答を受信した時、上記メッセージ解析手段が、上記STA接続管理テーブルが示す該無線端末のドーマントフラグをアクティブ状態に切り替え、上記保存された受信パケットを上記無線回線に送信することを特徴とする無線LANシステム。
  2. 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記各無線端末が、前記無線回線でのデータ送受信が所定時間途絶えたことを検出した時、前記アクセスポイント装置に前記ドーマント要求を送信するドーマント要求送信制御手段を備えたことを特徴とする無線LANシステム。
  3. 請求項2に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記各無線端末のドーマント要求送信制御手段が、前記アクセスポイント装置からの受信電波が通信可能な受信レベルでなくなったことを検出した時、上記アクセスポイント装置に前記ドーマント要求を送信することを特徴とする無線LANシステム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記各無線端末が、
    前記アクセスポイント装置の識別情報およびアドレスと対応付けて、該無線端末がアクティブ状態か休止状態かを示すドーマントフラグを記憶するAP接続管理テーブルと、
    前記アクセスポイント装置から、該無線端末が送信した前記ドーマント要求に対する応答を受信した時、該無線端末の動作状態を上記ドーマントフラグで休止状態として記憶するメッセージ解析手段とを有し、
    前記ドーマント要求送信制御手段が、上記AP接続管理テーブルのドーマントフラグがアクティブ状態にある間に、前記ドーマント要求を送信することを特徴とする無線LANシステム。
  5. 請求項4に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記各無線端末が、
    前記アクセスポイント装置を介して他の装置に送信すべきデータが発生した時、前記AP接続管理テーブルのドーマントフラグの状態をチェックし、アクティブ状態となっていた場合は、上記データを前記無線回線に送信し、上記ドーマントフラグが休止状態となっていた場合は、上記アクセスポイント装置にドーマント解除要求を送信するドーマント状態制御手段を有し、
    上記アクセスポイント装置から上記ドーマント解除要求に対する応答を受信した時、上記メッセージ解析手段が、上記ドーマントフラグをアクティブ状態に切り換えることを特徴とする無線LANシステム。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の無線LANシステムにおいて、
    前記ドーマント要求およびドーマント解除要求が、IEEE802.11のMACフレーム形式で送信されることを特徴とする無線LANシステム。
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