JP2009088713A - 制御装置、遠隔操作装置、制御装置の制御方法、遠隔操作装置の制御方法、送受信システムおよび制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置に表示される画像の視認性をより向上させることが可能な制御装置を提供する。
【解決手段】PC部4は、TV部5に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得部44と、TV部5に表示される画像から、カーソル位置取得部44によって取得されたカーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得するTV制御部43と、TV制御部43によって取得された要部画像を、リモコン2が有する表示画面に表示させる画像としてリモコン2に送信するPC送信部42と、を備えている。これにより、ユーザは、TV部5に表示される見にくい文字、アイコン等を手元のリモコン2のリモコン表示部30を介して確認することができる。
【選択図】図1
【解決手段】PC部4は、TV部5に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得部44と、TV部5に表示される画像から、カーソル位置取得部44によって取得されたカーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得するTV制御部43と、TV制御部43によって取得された要部画像を、リモコン2が有する表示画面に表示させる画像としてリモコン2に送信するPC送信部42と、を備えている。これにより、ユーザは、TV部5に表示される見にくい文字、アイコン等を手元のリモコン2のリモコン表示部30を介して確認することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置の視認性を向上させることが可能な制御装置、遠隔操作装置、制御装置の制御方法、遠隔操作装置の制御方法、送受信システムおよび制御プログラムに関するものである。
近年、表示装置に表示される画面の視認性を向上させるために、様々な工夫が施されている。例えば、特許文献2、3では、ディスプレイに表示される画像の一部を拡大して、拡大された画像をこのディスプレイに表示することにより、視認性を向上させている。
例えば特許文献2には、ディスプレイ画面に広域地図と拡大地図とを同時に表示すると共に、広域地図上でのカーソル移動に同期して、カーソル画面に詳細地図をスクロール表示するナビゲーション装置の地図時表示方法が開示されている。この方法により、ディスプレイ画面に広域地図と拡大地図とを切換えて表示させる方法と比較して、操作性能および安全性の向上が図られている。すなわち、特許文献2の技術は、運転者に対する視認性を向上させることができる。
また、特許文献3には、TV受像機へ出力する再生画面を、リモコンのキーに応じて複数エリアに分割すると共に、リモコンのズームキーが操作されることによって分割エリアの中央部画面をズームするビデオ表示装置が開示されている。また、このビデオ表示装置は、画面に表示されるカーソルによって、ズームされた画面の全画面上における位置とその倍率とを示す構成となっている。
この構成によれば、ユーザが再生画面の見たい箇所の選択を容易に行うことができる共に、拡大されているズーム画面の位置とその倍率とを明確に認識することができ、視認性を向上させることができる。
また、例えばPC(パーソナルコンピュータ)や車載情報端末の表示部には、通常、アイコン等のPCでの処理内容もしくは機能を示す操作キー、および操作キーを選択するためのカーソルが表示されている。操作キーに対応付けられた処理をPCに実行させるために、カーソルが操作される。
このとき、表示装置に表示される画面の視認性を向上させるために、例えば表示部に表示されたカーソル周辺の画面を拡大する「拡大鏡」機能を有するPCがある。また、リモコン等を用いた遠隔操作によってカーソル操作を行う場合、その操作性を向上させるために、例えば拡大表示機能を有する操作キーを備えたリモコンがある。
これら構成によれば、ユーザは、これらの機能を利用することにより、カーソル周辺の画面が拡大させることができるため、例えば操作キーにカーソルを合わせやすくなる等、PCに対する操作性を向上させることができる。
また、リモコン等を用いた遠隔操作によってカーソル操作を行う場合の操作性を向上させる技術が、例えば特許文献4および非特許文献1に開示されている。
具体的に、特許文献4には、携帯端末が操作されることによって車載情報端末の各種処理を行う、車載情報端末の操作方法が開示されている。具体的には、車載情報端末は、携帯端末へ携帯端末用のメニュー画面を送信することにより、携帯端末用メニュー画面を携帯端末において表示させる。次に、車載情報端末は、表示された携帯端末用メニュー画面においてカーソルで指定された位置を座標情報を、携帯端末から受信すると、この座標情報に基づいて、ユーザに選択されたメニューボタンを判別して、そのメニューボタンに応じた処理内容を実行する。
この方法によれば、車載情報端末用のリモコンがなくても、携帯端末の画面を用いて車載情報端末の操作を行うことができる。
さらに、非特許文献1では、ディスプレイを備えたリモコンが開示されている。このリモコンに備えられたディスプレイには、このリモコンを用いて操作可能な制御装置のディスプレイに表示されるライブラリ、番組表、メディアのメタデータ等の情報を表示する。この構成によれば、上記表示された情報を選択することによって、選択された情報に基づく処理を制御装置に行わせることができる。
さらに、通常、TV(テレビ)映像、VTR(ビデオテープレコーダ)の再生画像等のTV画面に表示される映像を、リモコンに備えられた表示部に表示させる技術が、図9に示すように、例えば特許文献1に開示されている。
この特許文献1には、図10に示すように、リモコン機能を有する液晶モニタ101と、この液晶モニタ101にそれぞれ無線通信可能な第1および第2の受信装置102、103とを備えた情報システム100が開示されている。具体的に、特許文献1の技術では、第1の受信装置102がTV(テレビ)チューナから受信した映像/音声信号を液晶モニタ101に伝送する一方で、第2の受信装置103は、TV104またはVTR(ビデオテープレコーダ)105から受信した映像/音声信号を液晶モニタ101に伝送する。また、液晶モニタ101には、第1および第2の受信装置102、103から伝送される映像/音声信号の何れを受信するかを選択するスイッチ(図示しない)が備えられている。
この構成によれば、例えば、液晶モニタ101にTV映像の表示したり、VTR105に記録された情報を再生映像として表示することができる。また、TV104で放映されているTV映像とは異なるTV映像をモニタすることができる。すなわち、ユーザは、TV画面に表示される映像を凝視したりTV画面に近づいたりすることなく、TV映像または再生映像を見ることができる。
特開2004−7701号公報(2004年1月8日公開)
特開平11−64010号公報(1999年3月5日公開)
特開平11−266437号公報(1999年9月28日公開)
特開2005−269520号公報(2005年9月29日公開)
Engadget、「Vistaメディアセンター向けsideshowリモコン」、[online]、平成18年12月22日、[平成19年8月20日検索]、インターネット〈URL:http://japanese.engadget.com/2006/12/22/vista-sideshow-remote/〉
しかしながら、特許文献2の技術および拡大鏡機能を有するPCでは、拡大画面を表示装置のディスプレイに表示する。すなわち、拡大地図または拡大鏡機能によって拡大されたカーソル周辺の画面が、ディスプレイの一部の表示領域を占有してしまう。このため、ディスプレイ全体を表示できる場合に比べて視認性が劣ってしまう虞がある。
また、特許文献3の技術では、ディスプレイに表示される画面の一部を拡大してディスプレイ全体に表示させているが、拡大されるまでの時間がかかるため、その操作が煩雑となる虞がある。
そして、特許文献2、3の技術では、画面を拡大することによって視認性を向上させているが、例えばカーソル操作を行う等、ディスプレイに表示される画面を操作することについては開示されていない。
また、特許文献4および非特許文献1の技術では、車載情報端末の画面またはPC画面に表示される画像が、携帯端末またはリモコンに備えられたディスプレイにそのまま表示されているわけではない。このため、これらの技術では、ディスプレイに表示される画像の視認性の向上が図られているわけではない。
ここで、例えば大画面ディスプレイにPCを接続している環境においてブラウザが使用されている場合には、ユーザは通常のTVを見る位置においてこのブラウザを使用する可能性が高い。すなわち、ユーザがディスプレイを見る位置は、通常のPCを操作するときの位置に比べて、はるかにディスプレイから離れた位置となる。このため、ユーザが例えばウェブページを利用している場合に、ウェブページによってはフォントサイズが小さいために、文字が見えにくく、カーソル操作を行うことが困難であった。
上記技術においては、ユーザがディスプレイから遠く離れた位置にいる場合、すなわちユーザが通常のTVを見る位置においてディスプレイ上のカーソル操作を行うことを想定していない。従って、上記技術では、上記のようなシステムにおいて、小さな文字の視認性を向上させることが困難である。
さらに、特許文献1の技術では、TVに表示される映像、またはTV放送の映像をリモコンに備えられたディスプレイにて見ることができるが、例えばカーソルを操作する等、その映像を使用することについては開示されていない。このため、特許文献1の技術においても、上記のようなシステムにおいて、小さな文字の視認性を向上させることが困難である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示装置に表示される画像の視認性をより向上させることが可能な制御装置を提供することにある。
本発明に係る制御装置は、上記課題を解決するために、遠隔操作装置の操作に応じて表示装置にカーソルを表示させる制御装置であって、上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得手段と、上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得手段によって取得された上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得手段と、上記画像取得手段によって取得された上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る制御装置の制御方法は、上記課題を解決するために、遠隔操作装置の操作に応じて表示装置にカーソルを表示させる制御装置の制御方法であって、上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得ステップと、上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得ステップにて取得した上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得ステップと、上記画像取得ステップにて取得した上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、画像取得手段はカーソル位置取得手段が取得したカーソル位置を含む要部画像を取得する。そして、この要部画像を遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として、送信手段から送信する。
これにより、遠隔操作装置の表示画面には、表示装置から取得した要部画像が表示されるため、遠隔操作装置を操作するユーザは、この要部画像を遠隔操作装置の表示画面を介して見ることができる。すなわち、ユーザは、表示装置に表示される見にくい文字、アイコン等を手元の遠隔操作装置の表示画面を介して確認することができる。また、要部画像を表示画面で見ることができるため、ユーザが選択したいアイコン、ハイパーリンク等にカーソルを合わせやすくなる。
さらに、本発明に係る制御装置は、上記表示画面の描画範囲の形状を示す形状情報を記憶する形状情報記憶部と、上記形状情報記憶部に記憶された上記形状情報を参照することによって、上記画像取得手段が取得する上記要部画像の範囲を決定する取得範囲決定手段と、をさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、取得範囲決定手段は、形状情報記憶部に記憶された表示画面の描画範囲の形状を示す形状情報を参照して、要部画像の範囲を決定する。これにより、表示画面の描画範囲にあわせて要部画像を取得することができる。
さらに、本発明に係る制御装置は、上記カーソル位置取得手段が取得するカーソル位置に基づいて、カーソルが停止している時間を計時する計時手段をさらに備え、上記送信手段は、上記計時手段が予め設定された時間まで計時したとき、上記画像取得手段が取得する上記要部画像を送信することを中止してもよい。
上記構成によれば、計時手段がカーソルが停止している時間を計時しており、予め設定された時間になると、送信手段は要部画像の送信を中止する。すなわち、遠隔操作装置は、計時時間が計時した時間が予め設定された時間になったとき、要部画像を受信しなくなる。
これにより、遠隔操作装置では、要部画像を受信しない間、表示画面の電源供給を中止することにより、遠隔操作装置の消費電力を削減することができる。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置は、表示装置にカーソルを表示させる制御装置を遠隔操作するための遠隔操作装置であって、ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得手段と、上記入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信手段と、を備えると共に、表示画面と、上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信手段と、上記受信手段が受信した上記要部画像を上記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置の制御方法は、表示装置にカーソルを表示させる制御装置を遠隔操作するための遠隔操作装置の制御方法であって、ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得ステップと、上記入力取得ステップにてカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信ステップとを含むと共に、上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した上記要部画像を表示画面に表示する表示ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、座標送信手段は、入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する。そして、表示制御手段は、受信手段が制御装置から受信した、制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、表示画面に表示させる。
これにより、遠隔操作装置を操作するユーザは、この要部画像を遠隔操作装置の表示画面を介して見ることができる。すなわち、ユーザは、表示装置に表示される見にくい文字、アイコン等を手元の遠隔操作装置の表示画面を介して確認することができる。また、要部画像を表示画面で見ることができるため、ユーザが選択したいアイコン、ハイパーリンク等にカーソルを合わせやすくなる。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置は、上記入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための第1移動量を求める第1移動量算出手段と、自装置の傾きを検出する姿勢検出手段と、上記姿勢検出手段が傾きを検出したときに、カーソルを移動させるための第2移動量を求める第2移動量算出手段と、上記第1移動量算出手段が求めた第1移動量および上記第2移動量算出手段が求めた第2移動量の少なくとも一方を上記制御装置へ送信する移動量送信手段と、を備えていてもよい。
上記構成によれば、遠隔操作装置では、第1移動量算出手段が、入力取得手段が取得したときに、カーソルを移動させるための第1移動量を求める。一方、第2移動量算出手段は、姿勢検出手段が遠隔操作装置の傾きを検出したときに、カーソルを移動させるための第2移動量を求める。そして、この第1移動量および第2移動量の少なくとも一方が、移動量送信手段によって制御装置へ送信される。
これにより、遠隔操作装置は、入力取得手段と姿勢検出手段といった異なる手段によって求められる移動量を制御装置へ送信するため、制御装置による2段階のカーソル移動制御を実現させることが可能となる。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置は、上記入力取得手段によって取得された文字を変換する文字変換手段をさらに備え、上記表示制御手段は、上記文字変換手段が変換前の文字を変換後の文字に変換するときの操作画面を、上記表示画面に表示させる上記要部画像に重畳表示してもよい。
上記構成によれば、表示制御手段が、文字変換手段によって文字を変換するときの操作画面を、要部画像に重畳表示している。このため、ユーザは、文字の変換を手元の遠隔操作装置の表示画面を介して確認することができる。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置は、上記文字変換手段による変換後の文字を、上記表示装置のカーソル位置に入力させる文字情報として上記制御装置へ送信する文字送信手段と、を備えていてもよい。
上記構成によれば、文字送信手段は、文字変換手段による変換後の文字を、表示装置のカーソル位置に入力させる文字情報として制御装置へ送信する。すなわち、文字送信手段は、文字変換手段が変換する前の文字を制御装置に送信しない。これにより、遠隔操作装置および制御装置における文字入力処理を簡略化することができる。
本発明に係る送受信システムは、上記に記載の制御装置と、上記に記載の遠隔操作装置とを含んでいてもよい。
上記構成によれば、遠隔操作装置の表示画面には、表示装置から取得した要部画像が表示されるため、遠隔操作装置を操作するユーザは、この要部画像を遠隔操作装置の表示画面を介して見ることができる。すなわち、ユーザは、表示装置に表示される見にくい文字、アイコン等を手元の遠隔操作装置の表示画面を介して確認することができる。また、要部画像を表示画面で見ることができるため、ユーザが選択したいアイコン、ハイパーリンク等にカーソルを合わせやすくなる。
なお、上記制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御プログラムも、本発明の範疇に入る。
本発明に係る制御装置は、以上のように、上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得手段と、上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得手段によって取得された上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得手段と、上記画像取得手段によって取得された上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信手段と、を備えた構成である。
また、本発明に係る制御装置の制御方法は、以上のように、上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得ステップと、上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得ステップにて取得した上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得ステップと、上記画像取得ステップにて取得した上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信ステップと、を含む方法である。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置は、以上のように、ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得手段と、上記入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信手段とを備えるとともに、表示画面と、上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信手段と、上記受信手段が受信した上記要部画像を上記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えた構成である。
さらに、本発明に係る遠隔操作装置の制御方法は、ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得ステップと、上記入力取得ステップにてカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信ステップとを含むとともに、上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した上記要部画像を表示画面に表示する表示ステップと、を含む方法である。
それゆえ、本発明に係る制御装置および遠隔操作装置は、ユーザは、表示装置に表示される見にくい文字、アイコン等を手元の遠隔操作装置の表示画面を介して確認することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1〜図9に基づいて説明すると以下の通りである。
〔送受信システムの概要〕
まず、図2に基づいて、本発明の概要について説明する。図2は、本発明の送受信システム1の概要の一例を示す説明図である。送受信システム1は、図2に示すように、リモコン(遠隔操作装置)2、PC部(制御装置)4およびTV(表示装置)部5を備えている。送受信システム1では、リモコン2とPC(パーソナルコンピュータ)部4とはRF(radio frequency)信号によって送受信を行っている。また、リモコン2は、IR(Infrared Ray、例えばIrSimple)信号によって、TV(テレビ)部5に動作コマンドを送信する。
まず、図2に基づいて、本発明の概要について説明する。図2は、本発明の送受信システム1の概要の一例を示す説明図である。送受信システム1は、図2に示すように、リモコン(遠隔操作装置)2、PC部(制御装置)4およびTV(表示装置)部5を備えている。送受信システム1では、リモコン2とPC(パーソナルコンピュータ)部4とはRF(radio frequency)信号によって送受信を行っている。また、リモコン2は、IR(Infrared Ray、例えばIrSimple)信号によって、TV(テレビ)部5に動作コマンドを送信する。
PC部4は、リモコン2から受信したデータに基づいた処理内容をTV部5に出力する。具体的には、PC部4にはPC受信部41が設けられており、リモコン2にはリモコン送信部(座標送信手段、移動量送信手段、文字送信手段)21が設けられているため、例えばPC部4は、リモコン2からのデータを受信することができる。そして、TV部5は、PC部4から送信されたデータに基づく処理内容に表示する。この場合、TV部5には、例えばアイコン、ハイパーリンク、カーソル等が表示される。
また、PC部4にはPC送信部(送信手段)42が設けられており、リモコン2にはリモコン受信部(受信手段)22が設けられているため、例えばPC部4は、TV部5に表示された画像データの一部をリモコン2に送信することができる。この処理については後述する。
さらに、TV部5はアンテナ(図示しない)に接続されており、このアンテナを介してTV放送を受信し、その放送内容を表示する。そして、TV部5に設けられたIR受信部(図示しない)が、リモコン2に設けられたIR送信部(図示しない)から送信されるIR信号を受信することによって、TV部5は、リモコン2を用いるユーザの指定した動作コマンド(例えばチャンネル切替)の内容に基づいた動作を行うことができる。すなわち、TV部5は、一般的なTV機能を有しており、リモコン2から送信されたデータに基づいて、さまざまなTV機能を制御することができる。
このように、本実施形態に係る送受信システム1では、PC部4とTV部5とが接続されているため、ユーザは、リモコン2を用いて、PCを動作させながらTV放送を視聴することができる。
なお、本実施形態に係る送受信システム1では、PC部4とTV部5とは、例えばDVI(Digital Visual Interface)ケーブル等の有線映像信号ケーブルによって接続されている。しかしながら、PC部4とTV部5との接続方法は、PC部4からTV部5に信号を送信できる構成であればよく、無線であってもよい。
また、送受信システム1では、PC部4とTV部5とがそれぞれ設けられているが、これに限られたものではなく、これらが一体に形成されていてもよい。さらに、TV部5は、リモコン2からIR信号を受信する構成となっているが、これに限られたものではなく、例えばリモコン2にIR受信部、TV部5にIR送信部を設けることにより、リモコン2とTV部5とで双方向の通信が行えるようにしてもよい。
〔リモコンの概略構成〕
次に、リモコン2の概略構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の送受信システム1における、リモコン2およびPC部4の概略構成を示すブロック図である。
次に、リモコン2の概略構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の送受信システム1における、リモコン2およびPC部4の概略構成を示すブロック図である。
リモコン2は、図2に示すように、その上面(リモコン2のユーザが操作を行う側の面)にタッチパッド(入力取得手段、操作部)24、操作キー(入力取得手段、操作部)28およびリモコン表示部(表示画面)30を備えている。
タッチパッド24は、その表面(リモコン2外部に露出している面)に指が接触したとき、タッチパッド24上のどの位置に接触があったのかを検知する。タッチパッド24としては、例えば、静電容量方式、または抵抗膜方式のタッチパッドが挙げられる。ここで、静電容量方式のタッチパッドとは、タッチパッド24の表面に指が触れることにより内部の電荷量が変化することを検出し、これによってタッチパッド24上の指の動きを検出する。また、抵抗膜方式のタッチパッドとは、タッチパッド24の表面と、この表面とわずかな間隔で取り付けたフィルムとに導電性の薄膜を貼り、これら薄膜が接して電気が通ったか否かを検出する。
このように、リモコン2では、タッチパッド24に指が触れることによって座標入力を行うことができるため、例えばTV部5に表示されたカーソルを移動させる等の処理をPC部4に実行させることができる。
なお、タッチパッド24の下方(リモコン2の内部側)には、例えばメカニカルSW(スイッチ)等のプッシュSW(図示しない)が設けられていてもよい。この場合、タッチパッド24は、プッシュSWの方向に可動であり、タッチパッド24の押下に連動してプッシュSWが押下されるようになっている。すなわち、タッチパッド24が押下された場合、プッシュSWは押下された状態となり、タッチパッド24が押下されていない場合、プッシュSWは押下されていない状態となる。そして、タッチパッド24が押下される(すなわち、プッシュSWが押下される)ことにより、クリック操作、ドラッグ操作等の動作コマンドがPC部4に送信される。
このように、リモコン2では、ユーザがタッチパッド24に指を置いて移動させることによって座標入力を行うことができると共に、タッチパッド24を押下することによってクリック操作等を行うことができる。
操作キー28は、リモコン2を操作するユーザが押下することによって、特定の動作コマンドをPC部4またはTV部5に送信するためのものである。操作キー28としては、例えば、電源キー、ズームキー、リモコン表示部起動キー等がある。また、操作キー28としては、文字入力、変換または確定を示す操作キーもある。さらに、上記特定の動作コマンドとしては、電源のオン/オフの切替、PCモードとTVモードとの切替、TV放送等の各チャンネル切替、または画質等の設定等を行うための動作コマンドが挙げられる。
リモコン表示部30は、液晶、プラズマ、有機EL(electroluminescence)等のフラットパネルディスプレイからなり、TV部5に表示される画像の一部を表示する。リモコン表示部30がTV部5に表示される画像の一部を表示する処理については後述する。
続いて、リモコン2の具体的な構成を図1を用いて説明する。リモコン2は、図1に示すように、リモコン送信部21、リモコン受信部22、リモコン制御部(表示制御手段、第1移動量算出手段、第2移動量算出手段、文字変換手段)23、タッチパッド24、位置検出部25、加速度センサ(姿勢検出手段)26、傾き判定部27、操作キー28、キー操作検出部29、リモコン表示部30およびリモコン記憶部31を備えている。なお、リモコン送信部21、リモコン受信部22、タッチパッド24、操作キー28およびリモコン表示部30については上述したので、ここではその説明を省略する。
リモコン制御部23は、リモコン受信部22、位置検出部25、傾き判定部27およびキー操作検出部29から受信したデータに基づいて、リモコン2の処理内容を決定する。
例えば、リモコン受信部22から後述の取得画像データを受信すると、この取得画像データをリモコン記憶部31の取得画像データ記憶部31aに記憶した後、この取得画像データの示すTV部5の画像をリモコン表示部30に表示させる。また、リモコン制御部23は、位置検出部25から位置データ(または移動量データ)(座標情報)を受信すると、この位置データ(もしくは移動量データ)をリモコン送信部21に送信するか、この位置データから位置取得開始信号を生成し、この位置データ(もしくは移動量データ)または位置取得開始信号をリモコン送信部21に送信する。なお、リモコン制御部23の具体的な処理については後述する。
位置検出部25は、タッチパッド24におけるユーザの指の位置、すなわちタッチパッド24に対する指の接触位置座標(X,Y)を検出し、この接触位置座標(X,Y)を示す位置データをリモコン制御部23に送信する。
加速度センサ26は、リモコン2が例えば水平面に対してどのくらい傾いているかを検出する。具体的には、加速度センサ26は、ばねに取り付けられた重りが変位する量を測定し、重りにかかる加速度を推定するものであり、例えば加速度を検知する機構を半導体プロセスによって作製されたMEMS(micro electro mechanical systems)センサがある。そして、加速度センサ26は、3軸の加速度ベクトルを合計した値から、リモコン2の水平面に対する傾きを測定する。
なお、加速度センサ26は、上記では水平面に対してどのくらい傾いているかを検出しているが、これに限らず、任意のタイミング(例えば、タッチパッド24に触れたとき)のときのリモコン2の傾きを基準にして、どのくらい傾いているかを検出する構成でもよい。
傾き判定部27は、加速度センサ26によって測定されたリモコン2の例えば水平面に対する傾きとリモコン2の傾いた方向と示す傾き量を検出し、この検出した傾き量が予め設定された傾き量の閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、傾き判定部27は、検出した傾き量が予め設定された閾値よりも大きいと判定した場合には、リモコン2が傾いたことを示す傾き有効信号をリモコン制御部23に送信する。なお、傾き判定部27は、検出した傾き量が傾き量の閾値よりも大きいと判定している間、傾き有効信号をリモコン制御部23に送信しているものとする。
ここで、傾き判定部27に予め設定された傾き量の閾値は、ユーザがリモコン2を傾けていないと認識しているときの傾きを、リモコン2が傾いたと判定しない程度の大きさに設定されていればよい。
なお、傾き判定部27は、加速度センサ26から傾き量を検出すると、前回検出した傾き量と今回検出した傾き量とから傾き量の変化分(傾き変更量)を算出し、この算出した傾き変更量を示す傾き変更量データをリモコン制御部23に送信する構成であってもよい。
キー操作検出部29は、操作キー28が押下されたことを示すキー押下信号を検出し、このキー押下信号をリモコン制御部23に送信する。
リモコン記憶部31は、リモコン制御部23で使用されるデータやプログラム等を格納している。具体的には、リモコン記憶部31は、取得画像データ記憶部31a、入力文字列記憶部31bおよびかな漢字変換辞書31cを備えている。
取得画像データ記憶部31aには、PC部4から受信した取得画像データが記憶されている。また、入力文字列記憶部31bには、文字入力の処理が行われた場合または文字変換の処理が行われた場合に、入力または変換された文字(または文字列)が記憶されている。さらに、かな漢字変換辞書31cには、入力された文字(または文字列)の読みに対応する単語(漢字、熟語等)が記憶されている。
〔PC部の概略構成〕
次に、PC部4の概略構成について、図1を用いて説明する。PC部4は、図1に示すように、PC受信部41、PC送信部42、TV制御部(画像取得手段)43、カーソル位置取得部(画像取得手段)44、描画範囲決定部(取得範囲決定手段)45、タイマー(計時手段)46およびPC記憶部(形状情報記憶部)47を備えている。なお、PC受信部41およびPC送信部42については上述したので、ここではその説明を省略する。
次に、PC部4の概略構成について、図1を用いて説明する。PC部4は、図1に示すように、PC受信部41、PC送信部42、TV制御部(画像取得手段)43、カーソル位置取得部(画像取得手段)44、描画範囲決定部(取得範囲決定手段)45、タイマー(計時手段)46およびPC記憶部(形状情報記憶部)47を備えている。なお、PC受信部41およびPC送信部42については上述したので、ここではその説明を省略する。
TV制御部43は、PC受信部41から移動量データまたは位置データを受信すると、これらのデータに基づいてカーソル位置の移動を制御する。また、TV制御部43は、TV部5から、TV部5に表示されているカーソルの、現在のカーソル位置(x,y)を示すカーソル位置データを取得する。
また、TV制御部43は、描画範囲決定部45から画像取得指示信号を受信すると、TV部5に表示された、カーソルを中心とした矩形範囲の画像データを取得し、この取得した画像データを取得画像データとして描画範囲決定部45に送信する。
カーソル位置取得部44は、PC受信部41から位置取得開始信号を受信すると、TV制御部43から、現在のカーソル位置を示すカーソル位置データを取得すると共に、このカーソル位置データを一時的に記憶する。
また、カーソル位置取得部44は、一定時間、前回取得のカーソル位置データと今回取得のカーソル位置データとが一致しているか否かを判定する。このため、カーソル位置取得部44は、TV制御部43からカーソル位置データを取得すると、タイマー46に計時開始信号を送信する。そして、カーソル位置取得部44は、上記2つのカーソル位置データが一致していないと判定した場合には、今回取得のカーソル位置データを描画範囲決定部45に送信する。
一方、カーソル位置取得部44は、タイマー46から計時終了信号を受信すると、一定時間、上記2つのカーソル位置データが一致していたと判定する。この場合、カーソル位置取得部44は、描画範囲決定部45へのカーソル位置データの送信を中止する。
描画範囲決定部45は、カーソル位置取得部44からカーソル位置データを受信すると、PC記憶部47に予め記憶されている、表示データ矩形取得関数を実行する。これにより、描画範囲決定部45は、TV部5に表示された画像範囲のうち、リモコン表示部30に表示させる描画範囲を決定する。なお、描画範囲決定部45が表示データ矩形取得関数を実行させた場合の処理については後述する。
また、描画範囲決定部45は、表示データ矩形取得関数を実行させることによって、TV制御部43から取得画像データを受信する。そして、描画範囲決定部45は、受信した取得画像データをPC送信部42に送信する。
タイマー46は、カーソル位置取得部44から計時開始信号を受信すると、計時を開始する。タイマー46には、予め任意の時間が設定されており、この任意の時間になるまでカウントを続ける。そして、タイマー46は、計時時間が予め設定された任意の時間になると、計時終了信号をカーソル位置取得部44に送信する。
PC記憶部47は、描画範囲決定部45で使用されるデータやプログラム等を記憶している。具体的には、PC記憶部47には、リモコン表示部30の形状(例えば画素数)にあわせて予め決められる「取得画像幅(リモコン表示部30のx方向)」および「取得画像高さ(リモコン表示部30のy方向)」が記憶されている。また、PC記憶部47には、リモコン記憶部31の取得画像データ記憶部31aの先頭アドレスが設定されている「転送先メモリ」が記憶されている。
〔取得画像がリモコン表示部に表示されるまでの流れ〕
次に、PC部4にてTV部5に表示される画像が取得され、この取得された画像がリモコン表示部30に表示されるまでの処理の流れについて説明する。図3は、PC部4にてTV部5に表示される画像が取得され、この取得された画像がリモコン表示部30に表示されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
次に、PC部4にてTV部5に表示される画像が取得され、この取得された画像がリモコン表示部30に表示されるまでの処理の流れについて説明する。図3は、PC部4にてTV部5に表示される画像が取得され、この取得された画像がリモコン表示部30に表示されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、位置検出部25は、タッチパッド24にユーザの指が触れたか否かを判定する(S1)。具体的には、位置検出部25が、タッチパッド24におけるユーザの指の位置を検出したか否かで、タッチパッド24にユーザの指が触れたか否かを判定する。
位置検出部25がタッチパッド24にユーザの指が触れたと判定した場合(S1でYES)、位置検出部25が検出した位置データをリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、位置検出部25から位置データを受信すると、位置取得開始信号を生成し、この位置取得開始信号をリモコン送信部21に送信する。そして、リモコン送信部21は、リモコン制御部23から受信した位置取得開始信号をPC部4のPC受信部41に送信する(S2)。なお、位置検出部25がタッチパッド24にユーザの指が触れていないと判定した場合には(S1でNO)、この処理を終了する。
ここでは、タッチパッド24にユーザの指が触れた場合に、リモコン制御部23が位置取得開始信号をPC部4に送信する構成となっているが、これに限られたものではない。例えば、操作キー28としてリモコン表示部起動キーが設けられており、このリモコン表示部起動キーが押下されることで、リモコン制御部23が位置取得開始信号をPC部4に送信する構成であってもよい。また、例えば、タッチパッド24と連動するプッシュSWが設けられている場合には、タッチパッド24が押下されることによって、リモコン制御部23が位置取得開始信号を生成する構成であってもよい。
この場合、リモコン表示部起動キーまたはプッシュSWが押下されると、押下されたことをキー操作検出部29が検出し、この検出結果をリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、この検出結果を受信したとき、位置取得開始信号をPC部4に送信する。
つまり、リモコン表示部起動キーまたはプッシュSWではなくても、文字入力の決定ボタン(図示しない)等、ユーザがタッチパッド24を操作することが予測される操作キー28が押下された場合に、リモコン制御部23が位置取得開始信号をPC部4に送信する構成であればよい。
PC受信部41が位置取得開始信号を受信すると、カーソル位置取得部44にこの位置取得開始信号を送信する(S3)。カーソル位置取得部44は、位置取得開始信号を受信すると、TV制御部43が取得した現在のカーソル位置(x,y)を示すカーソル位置データを取得すると共に、このカーソル位置データを一時的に記憶する(S4)。また、カーソル位置取得部44は、位置取得開始信号を受信すると、タイマー46に計時開始信号を送信してタイマー46を作動させる。なお、タイマー46には、予め任意の時間が設定されている。
具体的には、カーソル位置取得部44は、TV制御部43から任意の時間毎にカーソル位置データを取得すると共に、記憶されている前回取得のカーソル位置データと今回取得したカーソル位置データとが一致するか否かを判定する。カーソル位置取得部44は、前回取得のカーソル位置データと今回取得したカーソル位置データとが一致しないと判定した場合には、今回取得したカーソル位置データを記憶すると共に、タイマー46に再び計時開始信号を送信する。すなわち、このときカーソル位置取得部44は、タイマー46による計時を一旦中止させ、カウントを初期値に戻した後、再びカウントを開始させる。
一方、カーソル位置取得部44は、記憶されている前回取得のカーソル位置データと今回取得したカーソル位置データとが一致すると判定した場合には、今回取得したカーソル位置データを記憶するが、タイマー46に計時開始信号を送信しない。すなわち、タイマー46は、カーソル位置取得部44が前回取得のカーソル位置データと今回取得したカーソル位置データとが一致する間、計時を続ける構成となっている。そして、タイマー46は、計時時間が予め設定された任意の時間と一致すると、カーソル位置取得部44に計時終了信号を送信する。
つまり、カーソル位置取得部44は、一定時間(すなわち、タイマー46に予め設定された任意の時間)、前回取得のカーソル位置データと今回取得のカーソル位置データとが一致しているか否かを判定する(S5)。
カーソル位置取得部44が上記2つのカーソル位置データが一致していないと判定した場合(S5でNO)、カーソル位置取得部44は、記憶しているカーソル位置データを描画範囲決定部45に送信する。
描画範囲決定部45は、カーソル位置取得部44からカーソル位置データを受信すると、PC記憶部47に予め記憶されている、「取得画像幅」、「取得画像高さ」および「転送先メモリ」の値を読み出して、表示データ矩形取得関数を実行する(S6)。描画範囲決定部45は、表示データ矩形取得関数を実行することにより、リモコン表示部30に表示させる描画範囲(すなわち、TV部5に表示された画像の取得範囲)を決定する。なお、この表示データ矩形取得関数は、通常OS(Operating System)に用意されているものであり、例えばBitBlt(Bit Block transfer)が挙げられる。以下に、描画範囲決定部45における表示データ矩形取得関数の実行について説明する。
描画範囲決定部45は、カーソル位置取得部44からカーソル位置データを受信すると、PC記憶部47に予め記憶されている、「取得画像幅」および「取得画像高さ」を読み出す。この「取得画像幅」および「取得画像高さ」は、リモコン表示部30の形状にあわせて決まる形状値である。すなわち、「取得画像幅」とは、リモコン表示部30の横幅(x方向の幅)における画素数を示し、「取得画像高さ」とはリモコン表示部30の縦幅(y方向の幅)における画素数を示す。ここでは後述の図5に示すように、「取得画像幅」を示す形状値がX2、「取得画像高さ」を示す形状値がY2と設定されている。なお、上記形状値として、ここではリモコン表示部30の画素数を用いているが、これに限られたものではなく、リモコン表示部30の形状にあわせて決まる値であればどのような値でもよい。
描画範囲決定部45は、これら値を読み出すと、開始左上x座標および開始左上y座標を決定する。開始左上座標とは、抽出する矩形画像範囲の左上の座標を示すものであり、後述の図4の点Aを指す。描画範囲決定部45は、カーソル位置取得部44から受信したカーソル位置データの示す値(x、y)と、PC記憶部47より読み出した、取得画像幅X2および取得画像高さY2とを用いて、開始左上x座標:x−X2/2と開始左上y座標:y−Y2/2とを求める。
そして、描画範囲決定部45は、リモコン表示部30に表示させる描画範囲(すなわち、TV部5に表示された画像の取得範囲)を決定する。すなわち、描画範囲決定部45は、取得画像幅X2、取得画像高さY2、開始左上x座標x−X2/2、および開始左上y座標y−Y2/2から、図4に示すように、カーソル位置(x,y)を中心とした、TV部5に表示された画像の取得範囲を決定する。
なお、図4は、描画範囲決定部45が決定する、TV部5に表示された画像の取得範囲(リモコン表示部30への描画範囲)を示すものである。ここで、TV部5の表示範囲は、図4に示すように、x方向の幅(図4では横幅)X1、y方向の幅(図4では縦幅)Y1となる矩形範囲である。
描画範囲決定部45は、TV部5に表示された画像の取得範囲を決定すると、画像取得指示信号をTV制御部43に送信する。TV制御部43は、描画範囲決定部45から画像取得指示信号を受信すると、TV部5に表示された、カーソルを中心とした矩形範囲を取得し、取得した画像(要部画像)を示す取得画像データとして描画範囲決定部45に送信する。
描画範囲決定部45は、TV制御部43から取得画像データを受信すると、PC記憶部47から「転送メモリ」を読み出す。ここでは、「転送先メモリ」には、リモコン記憶部31の取得画像データ記憶部31aの先頭アドレスが設定されている。描画範囲決定部45は、PC記憶部47から読み出した先頭アドレスを、TV制御部43から受信した取得画像データに含めてPC送信部42に送信する。
PC送信部42は、描画範囲決定部45から先頭アドレスを含む取得画像データを受信すると、この取得画像データをリモコン2のリモコン受信部22に送信する(S7)。
リモコン受信部22は、PC送信部42から取得画像データを受信すると、この取得画像データをリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、この取得画像データを、先頭アドレスに示された、リモコン記憶部31の取得画像データ記憶部31aに記憶させる(S8)。そして、リモコン制御部23は、取得画像データ記憶部31aに記憶された取得画像データを取得して、取得画像データが示す画像をリモコン表示部30に表示する(S9)。
なお、図5は、リモコン表示部30に表示される、PC部4によって取得されたTV部5の画像を示すものである。ここで、リモコン表示部30の表示範囲は、図5に示すように、x方向の幅(図5では横幅)X2、y方向の幅(図5では縦幅)Y2となる矩形範囲である。そして、このX2およびY2が、「取得画像幅」および「取得画像高さ」としてPC記憶部47に記憶されている。
以上のように、PC部4は、TV部5に表示される画像範囲のうち、カーソル位置を中心としたカーソル位置付近の画像を取得し、この取得した画像を取得画像データとしてリモコン2に送信する。リモコン2では、PC部4から受信した取得画像データの画像をリモコン表示部30に表示させる。
これにより、リモコン2を操作するユーザは、TV部5のカーソル付近の画像を、手元のリモコン表示部30を介して見ることができる。すなわち、ユーザは、TV部5に表示される見にくい文字、アイコン等を手元のリモコン2のリモコン表示部30を介して確認することができる。また、TV部5のカーソル付近の画像をリモコン表示部30で見ることができるため、ユーザが選択したいアイコン、ハイパーリンク等にカーソルを合わせやすくなる。
なお、上記では、カーソル位置取得部44は、リモコン制御部23によって生成された位置取得開始信号を、PC受信部41を介して受信することによって、TV制御部43からカーソル位置データを取得すると共に、タイマー46を作動させる構成となっている。しかしながら、カーソル位置取得部44は、位置取得開始信号を受信しない構成であってもよい。すなわち、リモコン制御部23は、位置検出部25から受信する位置データを用いて位置取得開始信号を生成しなくてよい。この場合、PC部4では、TV制御部43がリモコン2から送信されたデータが位置データであるか否かを判定し、この判定結果をカーソル位置取得部44が受信することとなる。
次に、リモコン制御部23は、リモコン記憶部31の入力文字列記憶部31bに記憶されている入力文字列データが「Null」を示しているか否かを判定する(S10)。リモコン制御部23によって入力文字列データが「Null」を示していないと判定された場合(S10でNO)、リモコン表示部30は、入力文字列記憶部31bに記憶されている入力文字列を、S9にてリモコン表示部30に表示された画像に重畳表示する(S11)。
すなわち、S10でNOの場合、リモコン2の操作キーが押下されることによる文字入力が行われており、この文字入力に対するリモコン2での処理(すなわち、文字の選択、変換および確定)は、リモコン表示部30に表示される画像に逐一重畳表示される。これにより、ユーザは、文字の変換を手元のリモコン表示部30を介して確認することができるなお、この文字入力に対するリモコン2での処理の流れについては後述する。
なお、TV部5から取得した取得画像がリモコン表示部30に表示されるまでの処理では、リモコン制御部23によってリモコン表示部30に表示されている画像に入力文字列を重畳表示されると、S2の処理に戻る。一方、リモコン制御部23によって入力文字列記憶部31bに記憶されている入力文字列データが「Null」を示すと判定されなかった場合についても(S10でYES)、S2の処理に戻る。
また、S5において、カーソル位置取得部44が、タイマー46から計時終了信号を受信した場合、タイマー46に設定された任意の時間、前回取得のカーソル位置データと今回取得のカーソル位置とが一致していたと判定する(S5でNO)。この場合、カーソル位置取得部44は、描画範囲決定部45へのカーソル位置データの送信を中止する。これにより、描画範囲決定部45は、表示データ矩形取得関数を実行することができなくなるため、実質取得画像データのリモコン2への送信を中止することとなる(S12)。
ここで、リモコン制御部23は、リモコン表示部30の電源供給を制御しており、リモコン受信部22から取得画像データを受信している間、リモコン表示部30に対する電源供給を行っている。すなわち、リモコン表示部30の電源供給は、リモコン制御部23によってPC部4に位置取得開始信号が送信されて、PC部4から取得画像データを受信している間のみ行われている。
この構成によれば、S12において、カーソル位置が一定時間移動しない場合に、描画範囲決定部45が取得画像データのリモコン2への送信を中止することにより、リモコン制御部23はリモコン表示部30の電源供給を中止することができる。このため、リモコン表示部30の電源を常時オンにしている構成に比べ、リモコン2の消費電力を削減させることができる。
なお、ユーザによって、タッチパッド24に対する操作、またはタッチパッド24を操作することが予測される操作が行われたとき、リモコン制御部23は、リモコン表示部30の電源供給を再開する。
また、S12において、カーソル位置取得部44は、描画範囲決定部45へ取得画像送信中止信号を送信してもよい。このとき、描画範囲決定部45は、カーソル位置取得部44から取得画像送信中止信号を受信すると、取得画像データに代わって、取得画像送信中止信号をPC送信部42を介してリモコン2に送信する。これにより、リモコン2では、リモコン制御部23がこの取得画像送信中止信号を取得したタイミングで、リモコン表示部30の電源供給を中止することができる。
さらに、上記では、カーソル位置が一定時間移動しないときに、描画範囲決定部45が取得画像データのリモコン2への送信を中止する構成であるが、この構成に限られたものではない。例えば、TV制御部43が、リモコン2においてタッチパッド24に対する操作が行われたのか、リモコン2の傾き検出が行われたのかを判定し、リモコン2の傾き検出が行われたと判定した場合に、描画範囲決定部45が取得画像データのリモコン2への送信を中止する構成であってもよい。
ここで、図6に示すように、ユーザによってタッチパッド24に対する操作(すなわち、タッチパッド操作)が行われた場合(S31)、位置検出部25は、タッチパッド24に対する指の接触位置座標(X,Y)を検出する。そして、位置検出部25は、接触位置座標(X,Y)を示す位置データをリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、この位置データをリモコン送信部21を介して、PC部4のPC受信部41に送信する(S32)。
PC受信部41は、リモコン送信部21から受信した位置データを受信すると、TV制御部43に送信する(S33)。TV制御部43は、この位置データに基づいてカーソル位置の移動を制御する(S34)。
なお、上記では、リモコン制御部23は、位置検出部25が検出する位置データをPC部4に送信するが、これに限らず、位置検出部25が検出する位置データから移動量を算出し、この移動量を移動量データとしてPC部4に送信する構成であってもよい。この場合、リモコン制御部23は、位置検出部25が検出する位置データを一時的に記憶しておき、記憶された前回取得の位置データと今回取得した位置データとから、移動量を算出する。そして、リモコン制御部23は、算出した移動量データを移動量データ(第1移動量データ)として、リモコン送信部21を介してPC部4に送信する。
また、図7に示すように、加速度センサ26は、リモコン2の例えば水平面に対する傾きを検出する(S41)。傾き判定部27は、この傾きを傾き量として加速度センサ26から検出し、検出結果を予め設定された傾き量の閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、傾き判定部27は、検出結果が傾き量の閾値よりも大きいと判定した場合には、傾き有効信号をリモコン制御部23に送信する。
リモコン制御部23は、傾き判定部27から傾き有効信号を受信すると、予め設定されている移動量に基づて求める移動量を移動量データ(第2移動量データ)として、リモコン送信部21を介してPC部4のPC受信部41に送信する(S42)。なお、このときの移動量は、タッチパッド24を操作するときに得られる移動量より十分大きく設定されている。また、上記S41〜S42の処理、すなわちリモコン2が傾いたときのリモコン制御部23の具体的な処理については、後述する図8に示す処理において説明する。
そして、PC受信部41は、リモコン送信部21から受信した移動量データを受信すると、TV制御部43に送信する(S43)。TV制御部43は、この移動量データに基づいてカーソル位置の移動を制御する(S44)。
従って、TV制御部43は、TV制御部43が受信するデータが位置データであるのか、移動量データであるのかを判定することによって、リモコン2の傾き検出が行われたか否かを判定することができる。
また、タッチパッド操作が行われた場合にも移動量データがPC部4に送信される構成の場合、リモコン制御部23によって求められる移動量は、タッチパッド操作が行われた場合の移動量よりも、リモコン2が傾けられた場合の移動量の方が十分大きい。従って、この場合、TV制御部43は、リモコン2から送信される移動量データが例えば予め設定された閾値を超えるか否かを判定することによって、リモコン2の傾き検出が行われたか否かを判定することができる。
すなわち、カーソル位置が一定時間移動しない場合、リモコン2を傾けることによってカーソルを大きく移動させている場合等、ユーザがタッチパッド24を操作する状況ではないことが予測される場合に、描画範囲決定部45が取得画像データのリモコン2への送信を中止することができる。
ここで、図3に示すの処理の変形例について図8に基づいて説明する。図8は、図3に示す処理の変形例を示すものであり、リモコン2が位置取得開始信号の代わりに、タッチパッド操作が行われた場合の位置データ、またはリモコン2の傾き検出が行われた場合の移動量データをPC部4に送信する場合の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8において、S1およびS4〜S12の処理は、図3に示す処理と同じであるため、ここではその説明を省略する。
図3に示すS1〜S4では、リモコン2の位置検出部25がタッチパッド24にユーザの指が触れたと判定すると、リモコン制御部23が位置取得開始信号を生成し、この位置取得開始信号をPC部4のPC受信部41に送信していた。そして、PC部4では、カーソル位置取得部44がPC受信部41を介して位置取得開始信号を受信すると、TV制御部43から、現在のカーソル位置(x,y)を示すカーソル位置データを取得していた。
図8に示す処理では、まず、位置検出部25は、タッチパッド24にユーザの指が触れたか否かを判定する(S1)。そして、位置検出部25がタッチパッド24にユーザの指が触れたと判定した場合(S1でYES)、リモコン制御部23は、傾き判定部27から傾き有効信号を受信しているか否かを判定する(S101)。
具体的には、加速度センサ26は、S1の処理が行われたとき(タッチパッド24に指が触れたとき)のリモコン2の傾きを基準としてリモコン2の傾きを検出する。すなわち、加速度センサ26は、S1の処理が行われたときのリモコン2表面を基準面として、この基準面に対するリモコン2の傾きを検出する。そして、傾き判定部27は、加速度センサ26が検出した傾きを示す傾き量を検出すると、検出した傾き量が予め設定された傾き量の閾値よりも大きいか否かを判定する。傾き判定部27は、検出した傾き量が傾き量の閾値よりも大きいと判定した場合には、リモコン2が傾いたものと判定し、この判定結果を傾き有効信号としてリモコン制御部23に送信する。
すなわち、傾き判定部27は、水平面に対してリモコン2が傾いている場合であっても、S1の処理が行われたときのリモコン2の傾きとほぼ同じ傾き(検出した傾き量が傾き量の閾値以下であるときのリモコン2の傾き)である場合には、傾き有効信号をリモコン制御部23に送信しない。
また、リモコン2が一旦傾いた後、S1の処理が行われたときの傾きとほぼ同じ傾きに戻った場合、S102の処理を終了する。すなわち、傾き判定部27は、リモコン制御部23に傾き有効信号を送信している場合であっても、検出した傾き量が傾き量の閾値以下であると判定した場合には、傾き有効信号の送信を中止する。
そして、リモコン制御部23は、傾き有効信号を受信したと判定した場合(S101でYES)、図7に示すS42の処理に移行する。
具体的には、リモコン制御部23は、傾き有効信号を受信すると、傾き判定部27から傾き量を取得する。そして、リモコン制御部23は、傾き有効信号を受信している間(すなわち、リモコン2が継続して傾いていると判定している間)の移動量を求める(S102)。
ここで、リモコン制御部23には、リモコン2が所定時間(ここでは、2〜3秒)傾き続けたときに、TV部5の表示画面の端から端まで(例えば表示画面の対角線の端から端まで)カーソルを移動させることが可能な単位時間あたりの移動量が設定されている。すなわち、リモコン制御部23は、傾き有効信号を受信している時間を計時し、この計時時間あたりの移動量を求めている。なお、この移動量は、例えば、リモコン制御部23がリモコン表示部30の画面書き換えを1秒間に10回行うことが可能であれば、1回あたりのカーソル移動量は50ドット程度となる。すなわち、この傾き検出が行われたときの移動量は、例えばリモコン制御部23が取得した位置データから移動量を求める構成の場合、位置データから求める移動量よりも十分大きい値である。
また、リモコン制御部23には、傾き判定部27から取得した傾き量に示される傾き方向に、カーソルを移動させる方向(カーソルの移動方向)が対応付けて設定されている。このカーソル移動方向は、傾き量に示される傾きの方向に対応して、S1の処理が行われたときのリモコン2の傾きを基準として4方向または8方向に設定されている。
従って、リモコン制御部23は、傾き判定部27から取得した傾き量に対応したカーソルの移動方向と求めた移動量とを、移動量データとしてリモコン送信部21に送信する。そして、リモコン送信部21は、この移動量データをPC部4のPC受信部41に送信する(S104)。
一方、リモコン制御部23は、傾き有効信号を受信したと判定しなかった場合(S101でNO)、図6に示すS32の処理に移行する。すなわち、S1の処理において、位置検出部25は、タッチパッド24にユーザの指が触れたと判定したときに、タッチパッド24に対する指の接触位置座標(X,Y)を検出し、この検出結果を位置データとしてリモコン制御部23に送信する。つまり、リモコン制御部23は、S101でNOの場合、位置検出部25から位置データを取得する(S103)。そして、リモコン制御部23は、位置データを取得すると、この位置データをリモコン送信部21を介してPC部4のPC受信部41に送信する(S104)。
PC部4では、PC受信部41がリモコン2から位置データまたは移動量データを受信すると、これらのデータをTV制御部43に送信する(S105)。そして、TV制御部43は、図6に示すS34または図7に示すS44の処理のように、受信した位置データまたは移動量データに基づいて、TV部5に表示されているカーソルの位置を移動させると共に、このカーソル位置を示すカーソル位置データを取得する。
また、このときTV制御部43は、PC受信部41から受信したデータが、位置データであるか移動量データであるかを判定する(S106)。そして、TV制御部43は、受信したデータが位置データであると判定した場合(S106でYES)、位置データを取得したことを示す取得信号をカーソル位置取得部44に送信する。これにより、カーソル位置取得部44は、位置取得開始信号を取得したときと同様、TV制御部43からカーソル位置データ(すなわち、カーソル位置(x,y))を取得する(S4)。一方、TV制御部43は、受信したデータが位置データではない(すなわち、移動量データである)と判定した場合(S106でNO)、S12の処理に移行する。
なお、S103において、リモコン制御部23は、位置検出部25が検出した位置データに基づいて移動量データを求める場合、傾き有効信号を受信したか否かにかかわらず、PC部4に移動量データを送信する構成となる。この場合には、S106の処理において、TV制御部43は、リモコン2から送信される移動量データが予め設定された閾値を超えるか否かを判定してもよい。なお、この閾値は、S102の処理においてリモコン制御部23が求める移動量を判別できる程度の値に設定されている。
また、リモコン制御部23は、位置検出部25から取得した位置データ(もしくは移動量データ)、またはリモコン2が傾いたときに求めた移動量データをPC部4に送信しているが、これに限らず、両データを同時に送信する構成であってもよい。
従って、リモコン2では、タッチパッド24に対する操作が行われたときの処理(図6に示す処理)、および加速度センサ26によってリモコン2の傾きが検出されたときの処理(図7に示す処理)が行われている。また、リモコン2が傾けられた場合に求められる移動量は、タッチパッド操作が行われた場合に求められる移動量よりも十分大きい。そして、TV制御部43は、リモコン制御部23によって求められたこれらの移動量を、移動量データとしてリモコン送信部21から受信することによって、TV部5に表示されているカーソル位置の移動を制御する。
これにより、リモコン2は、タッチパッド操作が行われた場合に求められる移動量とリモコン2が傾けられた場合に求められる移動量とが異なるため、タッチパッド24と加速度センサ26とを備えることによって、PC部4に2段階のカーソル位置の移動制御を実現させることができる。
なお、描画範囲決定部45は、カーソル位置を中心とした、TV部5に表示された画像の取得範囲を決定するときに、表示データ矩形取得関数を実行しているが、これに限られたものではない。すなわち、描画範囲決定部45は、リモコン表示部30に表示可能な範囲であれば、どのようにTV部5に表示された画像の取得範囲を決定してもよい。例えば、PC記憶部47に、「取得画像幅」および「取得画像高さ」の代わりに「取得画像半径」を記憶しておくことにより、描画範囲決定部45が、TV部5に表示された画像の取得範囲を、カーソル位置を中心とした円形の範囲に決定するようにしてもよい。
さらに、上記では、TV部5に表示された画像の取得範囲は、カーソル位置を中心とした取得範囲としているが、これに限られたものではなく、画像の取得範囲の中心ではない位置にカーソルが存在していてもよい。すなわち、描画範囲決定部45は、リモコン表示部30に表示させる描画範囲に少なくともカーソルが存在するように、描画範囲を決定する構成でもよい。
また、加速度センサ26がリモコン2の例えば水平面に対する傾きを検出した場合に、リモコン制御部23が、リモコン表示部30の電源供給を中止する構成としてもよい。これは、リモコン2が水平面に対して傾いている場合、リモコン表示部30がユーザにとって見にくい角度となるため、この状態であるときのリモコン表示部30の電源供給を中止することによって、リモコン2の消費電力を削減させることができるからである。
〔リモコン2における文字入力処理の流れ〕
次に、リモコン2における文字入力処理の流れについて説明する。図9は、リモコン2における文字入力処理の流れを示すフローチャートである。
次に、リモコン2における文字入力処理の流れについて説明する。図9は、リモコン2における文字入力処理の流れを示すフローチャートである。
まず、キー操作検出部29は、ユーザによる文字入力が行われたか否かを判定する(S21)。具体的には、文字入力を示す操作キー28が押下されたか否かによって判定される。すなわち、キー操作検出部29が、文字入力を示す操作キー28が押下されるときに、この文字入力を示す操作キー28が押下されたことを示すキー押下信号を検出するか否かによって、ユーザによる文字入力が行われたか否かを判定する。
キー操作検出部29が文字入力を示すキー押下信号を検出したと判定した場合、すなわちユーザによる文字入力が行われたと判定された場合(S21でYES)、キー操作検出部29は、このキー押下信号をリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、キー操作検出部29から文字入力を示すキー押下信号を受信すると、どの操作キー28が押下されたのかを判定することによって、入力された文字がどの文字であるかを認識し、入力された文字をリモコン記憶部31の入力文字列記憶部31bに記憶させる(S22)。そして、S22の処理後、S21の処理に戻る。
キー操作検出部29が文字入力を示すキー押下信号を検出しなかったと判定した場合、すなわちユーザによる文字入力が行われなかったと判定された場合(S21でNO)、キー操作検出部29は、次に、ユーザによって文字変換が行われたか否かを判定する(S23)。具体的には、文字変換を示す操作キー28が押下されたか否かによって判定される。すなわち、キー操作検出部29が、文字変換を示す操作キー28が押下されるときに、この操作キー28が押下されたことを示すキー押下信号を検出するか否かによって、ユーザによる文字変換が行われたか否かを判定する。
キー操作検出部29が文字変換を示すキー押下信号を検出したと判定した場合、すなわちユーザによる文字変換が行われたと判定された場合(S23でYES)、キー操作検出部29は、このキー押下信号をリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、キー操作検出部29から文字変換を示すキー押下信号を受信すると、入力文字列記憶部31bに記憶されている文字(以降、文字列)とかな漢字変換辞書31cとを読み出し、読み出した文字列を変換する。そして、リモコン制御部23は、変換した文字列を入力文字列記憶部31bに記憶する(S24)。そして、S24の処理後、S21の処理に戻る。
キー操作検出部29が文字変換を示すキー押下信号を検出しなかったと判定した場合、すなわちユーザによる文字変換が行われなかったと判定された場合(S23でNO)、キー操作検出部29は、次に、入力された文字列(または変換された文字列)に対する確定操作が行われたか否かを判定する(S25)。具体的には、確定操作を示す操作キー28が押下されたか否かによって判定される。すなわち、キー操作検出部29が、確定操作を示す操作キー28が押下されるときに、この操作キー28が押下されたことを示すキー押下信号を検出するか否かによって、ユーザによる確定操作が行われたか否かを判定する。
キー操作検出部29が確定操作を示すキー押下信号を検出したと判定した場合、すなわちユーザによる確定操作が行われたと判定された場合(S25でYES)、キー操作検出部29は、このキー押下信号をリモコン制御部23に送信する。リモコン制御部23は、キー操作検出部29から確定操作を示すキー押下信号を受信すると、入力文字列記憶部31bに記憶されている文字列(すなわち、リモコン制御部23による変換後の文字列)を読み出し、この文字列を入力文字列として確定する。そして、リモコン制御部23は、確定した入力文字列を入力文字列データとして、リモコン送信部21を介してPC部4のPC受信部41に送信する(S26)。
なお、キー操作検出部29が確定操作を示すキー押下信号を検出しなかったと判定した場合、すなわちユーザによる確定操作が行われなかったと判定された場合(S25でNO)、S21の処理に戻る。
S26において入力文字列データがPC部4に送信されると、リモコン2では、リモコン制御部23が、入力文字列記憶部31bに記憶されている入力文字列データを「Null」にする(S27)。
一方、S26において入力文字列データがPC部4に送信されると、PC部4では、PC受信部41がこの入力文字列データを受信する(S28)。そして、PC受信部41は、リモコン2から受信した入力文字列データを、TV制御部43に送信する。そして、TV制御部43は、PC受信部41から入力文字列データを受信すると、この入力文字列データに示される文字列をカーソル位置に入力する(S29)。なお、S27〜S29の処理順序は、どのような順序であってもよい。
以上のように、リモコン2は、リモコン制御部23が文字列を確定させた場合のみ、この確定した文字列を入力文字列データとして、リモコン送信部21からPC部4に送信する。すなわち、リモコン2は、リモコン制御部23が文字列を確定する前の文字列をPC部4に送信しない。
これにより、確定された文字列だけがTV部5に表示され、文字入力または文字変換の状況についてはTV部5に表示されないため、リモコン2およびPC部4における文字入力処理を簡略化することができる。
〔補足〕
最後に、本実施形態に係るリモコン2およびPC部4の各ブロック、特にリモコン制御部23、TV制御部43、カーソル位置取得部44および描画範囲決定部45は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
最後に、本実施形態に係るリモコン2およびPC部4の各ブロック、特にリモコン制御部23、TV制御部43、カーソル位置取得部44および描画範囲決定部45は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、本実施形態に係るリモコン2およびPC部4は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるリモコン2およびPC部4の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記リモコン2およびPC部4に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、本実施形態に係るリモコン2およびPC部4を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る制御装置は、表示装置に表示される画像のうち、カーソルを含む一部領域の画像を取得して、取得した画像を遠隔操作装置に送信することができるので、制御装置としては、例えば表示装置に接続されたPCに有効に利用できる。また、遠隔操作装置としては、例えば表示画面を備えたリモコン、携帯電話等に利用することができる。
1 送受信システム
2 リモコン(遠隔操作装置)
4 PC部(制御装置)
5 TV部(表示装置)
21 リモコン送信部(座標送信手段、移動量送信手段、文字送信手段)
22 リモコン受信部(受信手段)
23 リモコン制御部(表示制御手段、第1移動量算出手段、第2移動量算出手段、文
字変換手段)
24 タッチパッド(入力取得手段、操作部)
26 加速度センサ(姿勢検出手段)
28 操作キー(入力取得手段、操作部)
30 リモコン表示部(表示画面)
42 PC送信部(送信手段)
43 TV制御部(画像取得手段)
44 カーソル位置取得部(カーソル位置取得手段)
45 描画範囲決定部(取得範囲決定手段)
46 タイマー(計時手段)
47 PC記憶部(形状情報記憶部)
2 リモコン(遠隔操作装置)
4 PC部(制御装置)
5 TV部(表示装置)
21 リモコン送信部(座標送信手段、移動量送信手段、文字送信手段)
22 リモコン受信部(受信手段)
23 リモコン制御部(表示制御手段、第1移動量算出手段、第2移動量算出手段、文
字変換手段)
24 タッチパッド(入力取得手段、操作部)
26 加速度センサ(姿勢検出手段)
28 操作キー(入力取得手段、操作部)
30 リモコン表示部(表示画面)
42 PC送信部(送信手段)
43 TV制御部(画像取得手段)
44 カーソル位置取得部(カーソル位置取得手段)
45 描画範囲決定部(取得範囲決定手段)
46 タイマー(計時手段)
47 PC記憶部(形状情報記憶部)
Claims (11)
- 遠隔操作装置の操作に応じて表示装置にカーソルを表示させる制御装置であって、
上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得手段と、
上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得手段によって取得された上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段によって取得された上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする制御装置。 - 上記表示画面の描画範囲の形状を示す形状情報を記憶する形状情報記憶部と、
上記形状情報記憶部に記憶された上記形状情報を参照することによって、上記画像取得手段が取得する上記要部画像の範囲を決定する取得範囲決定手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 上記カーソル位置取得手段が取得するカーソル位置に基づいて、カーソルが停止している時間を計時する計時手段をさらに備え、
上記送信手段は、上記計時手段が予め設定された時間まで計時したとき、上記画像取得手段が取得する上記要部画像を送信することを中止することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。 - 表示装置にカーソルを表示させる制御装置を遠隔操作するための遠隔操作装置であって、
ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得手段と、
上記入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信手段と、を備えると共に、
表示画面と、
上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信手段と、
上記受信手段が受信した上記要部画像を上記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする遠隔操作装置。 - 上記入力取得手段がカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための第1移動量を求める第1移動量算出手段と、
自装置の傾きを検出する姿勢検出手段と、
上記姿勢検出手段が傾きを検出したときに、カーソルを移動させるための第2移動量を求める第2移動量算出手段と、
上記第1移動量算出手段が求めた第1移動量および上記第2移動量算出手段が求めた第2移動量の少なくとも一方を上記制御装置へ送信する移動量送信手段と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作装置。 - 上記入力取得手段によって取得された文字を変換する文字変換手段をさらに備え、
上記表示制御手段は、上記文字変換手段が変換前の文字を変換後の文字に変換するときの操作画面を、上記表示画面に表示させる上記要部画像に重畳表示することを特徴とする請求項4または5に記載の遠隔操作装置。 - 上記文字変換手段による変換後の文字を、上記表示装置のカーソル位置に入力させる文字情報として上記制御装置へ送信する文字送信手段と、を備えたことを特徴とする請求項6に記載の遠隔操作装置。
- 遠隔操作装置の操作に応じて表示装置にカーソルを表示させる制御装置の制御方法であって、
上記表示装置に表示させるカーソル位置を取得するカーソル位置取得ステップと、
上記表示装置に表示される画像から、上記カーソル位置取得ステップにて取得した上記カーソル位置を含む一部領域を要部画像として取得する画像取得ステップと、
上記画像取得ステップにて取得した上記要部画像を、上記遠隔操作装置が有する表示画面に表示させる画像として上記遠隔操作装置に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする制御装置の制御方法。 - 表示装置にカーソルを表示させる制御装置を遠隔操作するための遠隔操作装置の制御方法であって、
ユーザが入力操作するための操作部を介してユーザ入力を取得する入力取得ステップと、
上記入力取得ステップにてカーソル移動のためのユーザ入力を取得したときに、カーソルを移動させるための座標情報を上記制御装置へ送信する座標送信ステップとを含むと共に、
上記制御装置の表示装置に表示される画像から取得された、カーソル位置を含む一部領域である要部画像を、上記制御装置から受信する受信ステップと、
上記受信ステップにて受信した上記要部画像を表示画面に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする遠隔操作装置の制御方法。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置と、
請求項4から7の何れか1項に記載の遠隔操作装置とを含む送受信システム。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置の上記各手段としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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