JP2009088239A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性を有し、且つ、信頼性および量産性に優れた半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、互いに対向する第1および第2主面を有する可撓性基板12と、可撓性基板の第1主面上に形成された島状の第1無機絶縁膜13と、第1無機絶縁膜上に形成された島状の積層体であって、無機半導体材料からなる半導体層14と半導体層と接する絶縁層15とを含む積層体と、積層体を覆う第2無機絶縁膜16と、半導体層に電気的に接続されたソース電極34aおよびドレイン電極34bと、半導体層の少なくとも一部の導電性を制御するゲート電極18とを有し、半導体層の法線方向からみたとき、半導体層および半導体層と絶縁層との界面の外周は、第1無機絶縁膜および第2無機絶縁膜によって包囲されており、且つ、第2無機絶縁膜は少なくとも1つ方向において可撓性基板上に端を有していることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、可撓性を備える半導体装置(例えばフレキシブルディスプレイ)およびその製造方法に関する。
近年、表示装置の高付加価値化の1つとして可撓性を有する表示装置(フレキシブルディスプレイ)の開発が進められている。例えば、特許文献1には金属基板に単結晶シリコンを転写することによってフレキシブルディスプレイを製造する技術が記載されている。また、例えば特許文献2には有機のTFTを用いるフレキシブルディスプレイも検討されている。
特開2003−218330号公報 特開2007−012815号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている技術は、従来と異なるプロセスを採用する結果、量産性に劣る、あるいは大面積化が困難であるという問題がある。また、特許文献2に記載されているように、有機のTFTを用いると、従来の無機半導体材料(典型的にはSi)を用いたTFTに比べ、電気特性や信頼性が劣るという問題がある。
本発明は、上記の諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、可撓性を有し、信頼性および量産性に優れ、且つ大面積化が容易な半導体装置(特にフレキシブルディスプレイ)を提供することにある。
本発明の半導体装置は、互いに対向する第1および第2主面を有する可撓性基板と、前記可撓性基板の前記第1主面上に形成された島状の第1無機絶縁膜と、前記第1無機絶縁膜上に形成された島状の積層体であって、無機半導体材料からなる半導体層と前記半導体層と接する絶縁層とを含む積層体と、前記積層体を覆う第2無機絶縁膜と、前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、前記半導体層の少なくとも一部の導電性を制御するゲート電極とを有し、前記半導体層の法線方向からみたとき、前記半導体層および前記半導体層と前記絶縁層との界面の外周は、前記第1無機絶縁膜および前記第2無機絶縁膜によって包囲されており、且つ、前記第2無機絶縁膜は少なくとも1つの方向において前記可撓性基板上に端を有していることを特徴としている。
ある実施形態において、前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は前記第1無機絶縁膜の外側に前記端を有している。
ある実施形態において、前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は前記第1無機絶縁膜上に前記端を有している。
ある実施形態において、前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は島状に形成されている。
ある実施形態において、前記可撓性基板と前記第1無機絶縁膜との間に緩衝用無機絶縁膜をさらに有する。
ある実施形態において、前記第2無機絶縁膜を覆う有機絶縁膜をさらに有する。
ある実施形態において、前記ゲート電極は第2無機絶縁膜を介して前記半導体層に対向するように設けられている。
ある実施形態において、前記ゲート電極は第1無機絶縁膜を介して前記半導体層に対向するように設けられている。
ある実施形態において、前記ゲート電極は前記絶縁層を介して前記半導体層に対向するように設けられており、前記第2無機絶縁膜は前記積層体とともに前記ゲート電極をも覆う。
ある実施形態において、前記有機絶縁膜上に設けられた表示媒体層をさらに有する。
ある実施形態において、前記第1および第2主面に設けられた保護フィルムとラミネートされている。
ある実施形態において、前記保護フィルムの表面に導電層をさらに有する。前記導電層は透明導電層であってもよいし、金属層であってもよい。
ある実施形態において、前記可撓性基板は高分子フィルムであることが好ましい。前記高分子フィルムとしてはポリイミド(PI)フィルムが好ましい。前記可撓性基板としてステンレス鋼ホイルを用いてもよい。
本発明によると、可撓性基板とシリコン等の無機半導体材料を用いたTFTとを利用するので、可撓性を有し、信頼性および量産性に優れ、且つ大面積化が容易な半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明による実施形態の半導体装置およびその製造方法を説明する。ここでは、半導体表示装置として、フレキシブルディスプレイおよびそれに用いられるアクティブマトリクス基板を例示する。また、無機半導体材料として典型的なシリコン(Si)を用いる場合を例示する。なお、本発明はここで例示する実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明による実施形態の半導体装置の模式的な断面図を示す。この半導体装置は、少なくとも1つの薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という)100Tを備えている。
TFT100Tは、互いに対向する第1および第2主面を有する可撓性の可撓性基板12と、可撓性基板12の第1主面上に形成された島状の第1無機絶縁膜13(ここでは無機絶縁膜13aおよび13bからなる2層膜)と、第1無機絶縁膜13aおよび13b上に形成された島状の積層体であって、無機半導体材料からなる半導体層14と半導体層14と接する絶縁層15とを含む積層体と、積層体を覆う第2無機絶縁膜16とを有している。ここでは、絶縁層15は、絶縁層15aおよび15bの2層構造を有しているが、もちろん単層であってもよい。さらに、TFT100Tは、半導体層14に電気的に接続されたソース電極34aおよびドレイン電極34bと、半導体層14の少なくとも一部の導電性を制御するゲート電極18とを有している。ゲート電極18は有機層間絶縁膜22によって覆われている。ソース電極34aおよびドレイン電極34bは、これらと半導体層14との間に存在する絶縁層15a、15b、第2無機絶縁膜16および有機層間絶縁膜22に形成されたコンタクトホール内に形成されたコンタクト部32aおよび32bを介して、それぞれ半導体層14のソース領域およびドレイン領域(いずれも不図示)に電気的に接続されている。ゲート電極18は、絶縁層15a、15bおよび第2無機絶縁膜16を介して半導体層14のチャネル領域(不図示)に対向するように配置されている。すなわち、絶縁層15a、15bおよび第2無機絶縁膜16がゲート絶縁膜として機能する。
半導体層14および半導体層14と絶縁層15aとの界面の外周は、半導体層14の法線方向からみたとき、第1無機絶縁膜13aおよび13bおよび第2無機絶縁膜16によって包囲されており、且つ、第2無機絶縁膜16は少なくとも1つの方向において可撓性基板12上に端を有している。第2無機絶縁膜16が可撓性基板12上に端を有するとは、第2無機絶縁膜16の全面を覆うことは無く、可撓性基板12の第1主面を露出していることを意味する。従って、可撓性基板12の内、第1無機絶縁物膜13が形成されていない領域は、可撓性を維持している。また、半導体層14および半導体層14と絶縁層15aとの界面は第1無機絶縁膜13と第2無機絶縁膜16とによって密閉されている。従って、TFTの特性および信頼性に最も影響を与える半導体層14および半導体層14と絶縁層15aとの界面は、可撓性基板12や他の部材から隔離されており、水分などの不純物の侵入から保護されている。
本明細書において、第1無機絶縁膜13および第2無機絶縁膜16によって密閉された構造を「密閉構造」という。TFT100Tは密閉構造100aを有している。また、逆に、第1無機絶縁膜13および第2無機絶縁膜16によって密閉される、半導体層14およびそれに接する絶縁層15aを必ず含む対象を「積層体」ということがある。なお、図1に示したように、複数の絶縁層15a、15bおよび16がゲート絶縁層を構成する場合、半導体層14および少なくとも半導体層14に接する絶縁層15aが密閉されていればよく、第2無機絶縁膜16がゲート絶縁膜の一部となってもよい。
図1に示した半導体装置は、シリコン等の無機半導体材料を用いたTFTを備えるので、これまでに培われた技術を利用することができる。従って、信頼性および量産性に優れ、且つ大面積化が容易である。また、密閉構造100aは可撓性基板12の一部を露出するように形成されるので、可撓性基板12の可撓性を有している。
例えば、図2に模式的に示すアクティブマトリクス基板において、上記構造を採用した場合について説明する。
図2のアクティブマトリクス基板は、可撓性基板12上に、TFT100、ゲートバスライン18Bおよびソースバスライン34Bを有している。ゲートバスライン18BはTFT100のゲート電極18と同一の層で形成されており、X方向(通常は液晶表示装置の行方向、横方向)に延設されている。ソースバスライン34BはTFT100のソース電極34aに接続されており、Y方向(通常は液晶表示装置の列方向、縦方向)に延設されている。
第1および第2無機絶縁膜13および16を、半導体層14および半導体島14’を密閉するように、これらよりもわずかに大きく選択的にその領域だけに形成すると、他の領域では可撓性基板12を曲げることができる。ゲートバスライン18Bおよびソースバスライン34Bを金属材料で形成しておけば、これらは、無機材料からなる半導体層や無機絶縁膜よりも延性に富むので、可撓性を阻害することがない。なお、半導体島14’は補助容量(CS容量)を形成するために用いられる。
なお、半導体層14および半導体島14’とともにゲートバスライン18Bを密閉するように形成しても、ゲートバスライン18Bに平行なX方向に延びる谷又は山を作る方向においては可撓性を有している。すなわち、第1および第2無機絶縁膜13および16が形成されていない領域が、可撓性基板12上を縦断または横断していれば、第1および第2無機絶縁膜13および16が形成されていない領域の可撓性が発現される。
次に、図3を参照して、密閉構造100aを有するTFT100Tの作製方法を説明する。
まず、図3(a)に示すように、可撓性基板12上に、第1無機絶縁膜13を形成し、第1無機絶縁膜13上に、アモルファスシリコン層(以下、「a−Si層」という。)14a(厚さ45nm)を形成する。
可撓性基板12は例えばポリイミドフィルム(PIフィルム)やステンレス鋼ホイル(SUSホイル)である。必要に応じてステンレス鋼ホイルの表面に液相塗布SiO2を形成してもよい。液相塗布SiO2は、シロキサン系の有機成分を含むSiO2である。
なお、可撓性基板としてPIフィルムを用いる場合には、耐熱性、機械的強度や寸法安定性等の観点から、ガラス基板上に形成されたPIフィルム上にTFTを作製し、その後で、ガラス基板からPIフィルムを剥離するというプロセスを採用することが好ましい。PIフィルムは、例えば、ガラス基板上にPIの前駆体であるポリアミック酸(ポリアミド酸)の溶液を塗布し、窒素雰囲気下で加熱処理(例えば400℃、1時間)を行うことによって得られる。なお、PIフィルムをガラス基板から剥離する方法には公知の種々の方法を採用することが出来る。
第1無機絶縁膜13として、ここでは、SiNx層13b(厚さ40nm)/SiO2層13a(厚さ50nm)の2層膜を用いる。2層膜に代えて単層膜を用いてもよいし、あるいは、3層以上の多層膜(例えばSiO2層/SiNx層/SiO2層)を用いても良い。SiO2層13a、SiNx層13bおよびa−Si層14aは、300℃〜350℃の温度で、CVD等公知の薄膜堆積技術を用いて形成することができる。
次に、図3(b)に示すように、a−Si層14aにレーザ光を照射することによって、脱水素処理を行うとともに、非晶質シリコンを結晶化することによって多結晶シリコン(p−Si)層14a’を得る。通常、1回のレーザ照射では、十分な結晶性を有するp−Si層が得られないので、レーザ照射工程を2回行うことによって、例えば平均結晶粒径が100nm以上の結晶粒からならp−Si層14を得る。このように、結晶性の高いp−Si層14を用いて作製されるTFTは、表示装置の駆動回路用のTFTとして利用できる。もちろん、必要に応じて、結晶性を制御すればよい。p−Si層14はTFTを作製すべき領域(活性領域)に対応するようにパターニングされる。パターニングは、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いた公知の方法で行うことができる。
次に、図3(c)に示すように、パターニングされたp−Si層14を水素ガスに暴露する。また、水素ガスに暴露する前に、p−Si層14等の表面に付着した不純物等を除去するために、UV照射、オゾン洗浄、HF洗浄、水洗浄、アルカリ洗浄等の清浄化処理を行うことが好ましい。
次に、図3(d)に示すように、水素ガスに暴露されたp−Si層14を覆うように絶縁層15aおよび15bを形成する。ここで例示する構成においては、ここでは、SiO2層15a(厚さ50nm)およびSiNx層15b(厚さ20nm)を形成する。これらはゲート絶縁膜として機能する。ゲート絶縁膜は、ゲート電極と半導体層のチャネル領域との間に設けられ、半導体層側の面は半導体層に接する。ここでは、SiO2層15aがp−Si層14に接するように形成されている。SiO2層15aおよびSiNx層15bは公知の薄膜堆積技術によって200℃〜300℃の温度範囲で堆積することができる。もちろん、ゲート絶縁膜は単層(例えばSiO2層15a)であっても良いが、SiNx層15bを積層することによって、水分やNa等の侵入に対する耐性が向上し、TFTのしきい値電圧が安定するという利点が得られる。
次に、図3(e)に示すように、PI基板12上に形成された積層構造(下から順にSiO2層13aおよびSiNx層13b、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNx層15b)を所定の形状にパターニングする。このパターニングは例えばウエットまたはドライエッチングによって行うことができる。その結果、この積層構造はPI基板12上に端を有する島状となる。
次に、図3(f)に示すように、島状の積層構造を覆うように、第2無機絶縁膜となるSiNx膜16(厚さ20nm)を堆積する。SiNx膜16は、ゲート絶縁膜の3層目となる。図3(f)から明らかなように、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNX層15bは、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜16(SiNx膜16)によって3次元的に密閉されている。すなわち、p−Si層14の法線方向からみたとき、p−Si層14およびp−Si層14とSiO2層15aとの界面の外周は、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16とによって包囲されている。この様にして密閉構造100aが得られる。
次に、図3(g)に示すように、SiNx膜16を所定のパターンにエッチングする。ここではSiNx膜16の端がPI基板12の表面上に形成される。すなわち、SiNx膜16の端を含む外周部分はPI基板12の表面に直接接触している。不要な領域に形成されたSiNx膜16を除去することによってPI基板12の表面の一部が露出され、その結果、露出された領域のPI基板12の可撓性を利用できるようになる。
この後、図3(h)に示すように、SiNx膜16の上にゲート電極18を形成する。ここでは、Ti層(厚さ50nm)18aとAl層(またはAl合金層)(厚さ250nm)18bとの積層構造とする。ゲート電極18の構成はこれに限られず、単層あるいは3層以上の多層構造など公知の構成を適用できる。ゲート電極18を形成する材料としては、W/TaN、W、Mo、Ta等を例示することが出来る。
ゲート電極18を形成した後、ゲート電極18をマスクとして、不純物を注入することによって、自己整合的に、ソース領域およびドレイン領域(いずれも不図示)をp−Si層14内に形成する。
この後、不純物の活性化処理を行う。活性化処理には、(a)短波長レーザを用いる方法と、(b)長波長レーザまたはランプを用いる方法とがある。いずれの方法を採用する場合も、300℃〜410℃、約1時間、電気炉を用いて、活性化アニール処理を更に行うことが好ましい。この活性化アニール処理はp−Siの水素化処理(ダングリングボンドをターミネートさせるための処理)を兼ねることができる。水素化の為の水素は、SiNx層13bまたは15b中に含まれる水素を利用することができる。
ゲート電極18は、上記方法(a)および(b)のいずれを採用するかに応じて選択することが好ましい。
ソース領域/ドレイン領域のp−Siを優先的に加熱する場合には、上記方法(a)を採用する。例えば、エキシマレーザ、または固体レーザの第2高調波を利用する。このとき、ゲート電極18の最上層には、AlやAl合金等の高反射率材料を使用することが好ましい。
一方、ゲート電極18の下のチャネル領域のp−Siを優先的に加熱する場合には、上記方法(b)を採用する。例えば、固体レーザの第1高調波またはハロゲンランプの光など、波長が1μmよりも長い光を用いてゲート電極18を加熱する。このとき、ゲート電極18の最上層は光の吸収率の高い材料(例えば、Mo、Ti、TaおよびWからなる群から選択される少なくとも1種の金属またはこれらの金属を含む合金)を使用することが好ましい(後に示す図4(d)参照)。
これらを覆う有機層間絶縁膜22(厚さ1μm)を形成し、SiO2層15a、SiNX層15b、SiNx膜16および有機層間絶縁膜22にp−Si層14に至るコンタクトホールを形成し、コンタクト部32aおよび32bならびにソース電極34aおよびドレイン電極34bを形成することよって、図1に示したTFT100Tが得られる。なお、有機層間絶縁膜22は例えば、フッ素樹脂またはPIを用いて形成することができる。有機樹脂を用いて有機層間絶縁膜22を形成すれば、PI基板12の全面を覆うように有機層間絶縁膜22を形成しても、可撓性(柔軟性)を維持することができる。
次に、本発明による実施形態の他の半導体装置の構造およびその製造方法を説明する。以下では実施形態の半導体装置が備える密閉構造およびその製造方法を説明する。なお、実施形態の半導体装置の中には、図1〜3を参照して説明したTFT100Tのように密閉構造100aの上にゲート電極18を有するタイプ(図3〜図7)だけでなく、密閉構造内にゲート電極を有するタイプ(図8〜図15)もあるので、ゲート電極を含む構造を説明する。有機層間絶縁膜22、ソース電極34a、ドレイン電極34b等については、図1に示したのと同様の構造を採用することによってTFTを構成できるので、以下では説明を省略する。
図4(a)〜(d)を参照して密閉構造100bおよびその作製方法を説明する。
まず、図3(a)〜(d)を参照して説明したプロセスを経た後、PI基板12上に形成された積層構造の内、最下層のSiO2層13aを残し、SiNx層13b、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNx層15bを所定の形状にパターニングする。このパターニングは例えばウエットまたはドライエッチングによって行うことができる。その結果、図4(a)に示すような積層構造が得られる。
次に、図4(b)に示すように、積層構造を覆うように全面に、第2無機絶縁膜となるSiNx膜16を堆積する。SiNx膜16は、ゲート絶縁膜の3層目となる。図4(b)から明らかなように、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNX層15bは、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜16(SiNx膜16)によって3次元的に密閉されている。すなわち、p−Si層14の法線方向からみたとき、p−Si層14およびp−Si層14とSiO2層15aとの界面の外周は、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16とによって包囲されている。この様にして密閉構造100bが得られる。密閉構造100bは、外周において、第2無機絶縁膜であるSiNx膜16が第1無機絶縁膜のSiO2層13aに接している点において、先の密閉構造100aと異なっている。
次に、図4(c)に示すように、SiNx膜16とSiO2層13aとを所定のパターンにエッチングする。ここではSiNx膜16の端がSiO2層13aの表面上に形成される。すなわち、SiNx膜16の端を含む外周部分はSiO2層13aの表面に直接接触している。不要な領域に形成されたSiNx膜16およびSiO2層13aを除去することによってPI基板12の表面の一部が露出され、その結果、露出された領域のPI基板12の可撓性を利用できるようになる。
この後、図4(d)に示すように、SiNx膜16の上にゲート電極18を形成する。ここでは、Ti層18aとAl層(またはAl合金層)18bとTi層18cとの積層構造とする。上述したように、最上層をTiなどの光の吸収率の高い材料で形成することによって、ゲート電極18の下のチャネル領域のp−Siを優先的に加熱することができる。Tiに代えて、Mo、TaまたはWを利用しても良い。
ゲート電極18を形成した後、図3(f)を参照して上述したのと同様に、ゲート電極18をマスクとして、不純物を注入することによって、自己整合的に、ソース領域およびドレイン領域(いずれも不図示)をp−Si層14内に形成する。その後、方法(b)によって不純物の活性化処理を行った後、電気炉を用いて追加的な活性化処理および水素化処理を行う。
上述した密閉構造100aおよび100bはいずれも、第2無機絶縁膜であるSiNx膜16もp−Si層14に対応させて島状にパターニングされている。すなわち、p−Si層14の法線方向からみたとき、SiNx膜16は、島状のp−Si層14の外周を囲むように端を有しており、p−Si層14を中心にいずれの方向においてもPI基板12の表面が露出された領域が存在する。したがって、このような密閉構造を有するアクティブマトリクス基板は、いずれの方向においても可撓性を有する。しかしながら、アクティブマトリクス基板は必ずしも全ての方向に可撓性を有する必要はない。例えば、図2を参照して上述したように、第2無機絶縁膜16をゲートバスライン18Bを密閉するように形成しても、ゲートバスライン18Bに平行なX方向に延びる谷又は山を作る方向においては可撓性を有するアクティブマトリクス基板を得ることができる。このような場合には、図5(a)に示す密閉構造100a’や図5(b)に示す密閉構造100b’を採用することができる。密閉構造100a’および100b’は、それぞれ、図3および図4を参照して説明した密閉構造100aおよび100bの作製方法において、SiNx膜16のパターンを変更することによって得ることができる。
また、上述した密閉構造100aおよび100bは、半導体層(p−Si層)14と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16との間に、2つの絶縁層(SiO2層15aおよびSiNx層15b)を有しているが、それぞれ、図6(a)および(b)に示す密閉構造100a”および100b”のように、単層の絶縁層(SiO2層)15としてもよい。
さらに、図7(a)に示す密閉構造100a’’’や図7(b)に示す密閉構造100b’’’のように、第1無機絶縁膜(SiO2層13a)のさらに下に緩衝用無機絶縁膜(無機バッファ膜)11を形成してもよい。緩衝用無機絶縁膜11は、例えば、CVD法を用いて堆積したSiO2膜(厚さ50nm)を用いることが出来る。緩衝用無機絶縁膜11は第1無機絶縁膜13と一緒にパターニングすることが好ましい。
次に、図8から図15を参照して、密閉構造内にゲート電極を有するタイプの構造と作製方法を説明する。
まず、図3(a)〜(d)を参照して説明したプロセスを経た後、図8(a)に示すように、SiNx層15bの上にゲート電極18を形成する。ゲート電極18は上述したように、単層でも、多層構造であってもよい。このとき、SiO2層15aおよびSiNx層15bがゲート絶縁層として機能することになる。
次に、図8(b)に示すように、PI基板12上に形成された積層構造(下から順にSiO2層13aおよびSiNx層13b、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNx層15b)を所定の形状にパターニングする。このパターニングは例えばウエットまたはドライエッチングによって行うことができる。その結果、この積層構造はPI基板12上に端を有する島状となる。
次に、図8(c)に示すように、島状の積層構造およびゲート電極18を覆うように全面に、第2無機絶縁膜となるSiNx膜16を堆積する。図8(c)から明らかなように、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNX層15bとともにゲート電極18も、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜16(SiNx膜16)によって3次元的に密閉されている。すなわち、p−Si層14の法線方向からみたとき、p−Si層14およびp−Si層14とSiO2層15aとの界面の外周は、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16とによって包囲されている。この様にして密閉構造200a’が得られる。ここで、第2無機絶縁膜(SiNx膜)16をゲート電極18およびゲートバスライン(図2中の参照符号18B)を密閉するために必要な部分だけ残し、その他の部分を除去すれば、ゲートバスライン18Bに平行なX方向に延びる谷又は山を作る方向において可撓性を有するアクティブマトリクス基板を得ることができる。もちろん、必要に応じて、図8(d)に示すように、SiNx膜16を島状にエッチングすることによって、全ての方向において可撓性を有する密閉構造200aとしてもよい。
次に、図9(a)〜(d)を参照して、密閉構造200b’および200bの作製方法を説明する。
先と同様に、図3(a)〜(d)を参照して説明したプロセスを経た後、図9(a)に示すように、SiNx層15bの上にゲート電極18を形成する。このとき、SiO2層15aおよびSiNx層15bがゲート絶縁層として機能することになる。
次に、図9(b)に示すように、PI基板12上に形成された積層構造の内、最下層のSiO2層13aを残し、SiNx層13b、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNx層15bを島状にパターニングする。その結果、この積層構造はPI基板12上に端を有する島状となる。
次に、図9(c)に示すように、島状の積層構造とゲート電極18を覆うように全面に、第2無機絶縁膜となるSiNx膜16を堆積する。図9(c)から明らかなように、p−Si層14、SiO2層15aおよびSiNX層15bとともにゲート電極18も、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜16(SiNx膜16)によって3次元的に密閉されている。すなわち、p−Si層14の法線方向からみたとき、p−Si層14およびp−Si層14とSiO2層15aとの界面の外周は、第1無機絶縁膜13(SiNx層13b/SiO2層13a)と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16とによって包囲されている。この様にして密閉構造200b’が得られる。ここで、第2無機絶縁膜(SiNx膜)16をゲート電極18およびゲートバスライン(図2中の参照符号18B)を密閉するために必要な部分だけ残し、その他の部分を除去すれば、ゲートバスライン18Bに平行なX方向に延びる谷又は山を作る方向において可撓性を有するアクティブマトリクス基板を得ることができる。もちろん、必要に応じて、図9(d)に示すように、SiNx膜16を島状にエッチングすることによって、全ての方向において可撓性を有する密閉構造200bとしてもよい。
また、上述した密閉構造200aおよび200bは、半導体層(p−Si層)14と第2無機絶縁膜(SiNx膜)16との間に、2つの絶縁層(SiO2層15aおよびSiNx層15b)を有しているが、それぞれ、図10(a)および(b)に示す密閉構造200a”および200b”のように、単層の絶縁層(SiO2層)15としてもよい。このとき、絶縁層15がゲート絶縁層として機能することになる。
また、上述した密閉構造200a’、200aおよび200a’’においては、第2無機絶縁膜としてSiNx膜16(厚さ50nm)を用いたが、これに代えて、SiNx膜16’(厚さ250nm)を用いて、それぞれ図11(a)、(b)および(c)に示す密閉構構造300a’、300aおよび300a’’としてもよい。これらの密閉構造は密閉構造200a’、200aおよび200a’’に比べて水素化効率が良いという利点が得られる。
また、同様に、上述した密閉構造200b’、200bおよび200b’’においては、第2無機絶縁膜としてSiNx膜16(厚さ50nm)を用いたが、これに代えて、SiNx膜16’(厚さ250nm)を用いて、それぞれ図12(a)、(b)および(c)に示す密閉構構造300b’、300bおよび300b’’としてもよい。これらの密閉構造は密閉構造200b’、200bおよび200b’’に比べて水素化効率が良いという利点が得られる。
次に、図13を参照する。
まず、図8(a)に示した構図を作製した後、図13(a)に示すように、ゲート電極18を覆うように、絶縁層(SiNx層)17(厚さ50nm)を形成する。
次に、図13(b)に示すように、絶縁層17を含む積層構造を島状にパターニングする。
次に、図13(c)に示すように、島状の積層構造体を覆うように全面に、第2無機絶縁膜(SiNx膜)16(厚さ250nm)を堆積することによって、密閉構造400a’を得ることができる。第2無機絶縁膜16は、ゲートバスライン18B(図2参照)を密閉するようにパターニングしても良いし、さらには、図13(d)に示すように、島状にパターニングすることによって密閉構造400aを得ても良い。
もちろん、図13(e)に示す400a”のように、密閉構造400aの2つの絶縁層(SiO2層15aおよびSiNX層15b)に代えて単層の絶縁層(SiO2層)15としてもよい。また、図13(f)に示す密閉構造400a’’’のように、密閉構造400aにおける第2無機絶縁膜16を島状にパターニングするのではなく、ゲートバスライン18B(図2参照)を密閉するようにパターニングしても良い。
上述した密閉構造400a、400a’、400a”および400a’’’では、PI基板12の表面上に第2無機絶縁膜16の端が形成されている。
次に、図14を参照する。
まず、図9(a)に示した構図を作製した後、図14(a)に示すように、ゲート電極18を覆うように、絶縁層(SiNx層)17(厚さ50nm)を形成する。
次に、図14(b)に示すように、最下層のSiO2層13aを残し、SiNx層13b、p−Si層14、SiO2層15a、SiNx層15bおよび絶縁層17を島状にパターニングする。
次に、図14(c)に示すように、島状の積層構造体を覆うように全面に、第2無機絶縁膜(SiNx膜)16(厚さ250nm)を堆積することによって、密閉構造400b’を得ることができる。第2無機絶縁膜16は、ゲートバスライン18B(図2参照)を密閉するようにパターニングしても良いし、さらには、図14(d)に示すように、島状にパターニングすることによって密閉構造400bを得ても良い。
もちろん、図14(e)に示す400b”のように、密閉構造400bの2つの絶縁層(SiO2層15aおよびSiNX層15b)に代えて単層の絶縁層(SiO2層)15としてもよい。また、密閉構造400bにおける第2無機絶縁膜16を島状にパターニングするのではなく、ゲートバスライン18B(図2参照)を密閉するようにパターニングしても良い。
上述した密閉構造400b、400b’および400b”では、第1無機絶縁膜SiO2層13aの表面上に第2無機絶縁膜16の端が形成されている。
さらに、図15(a)に示す密閉構造200a’’’’や図15(b)に示す密閉構造200b’’’’のように、第1無機絶縁膜(SiO2層13a)のさらに下(PI基板12側)に緩衝用無機絶縁膜(無機バッファ膜)11を形成してもよい。緩衝用無機絶縁膜11は、例えば、CVD法を用いて堆積したSiO2膜(厚さ50nm)を用いることが出来る。緩衝用無機絶縁膜11は第1無機絶縁膜13と一緒にパターニングすることが好ましい。緩衝用無機絶縁膜11を設けることによって不純物拡散防止という利点が得られる。もちろん、緩衝用無機絶縁膜11は、上述した密閉構造のいずれに適用しても良い。
上記の密閉構造はいずれもトップゲート型のTFTに用いられる密閉構造であったが、本発明による実施形態はこれに限られず、図16(a)に示すデュアルゲート型の密閉構造500aまたは図16(b)に示すボトムゲート型の密閉構図600aとすることもできる。
例えば、図16(a)のデュアルゲート型の密閉構造500aは、図3(h)に示した密閉構造100aにおいて第1無機絶縁膜(SiO2層13a)のさらに下(PI基板12側)に下部ゲート電極18Lを追加したものと等価であり、図3(h)中のゲート電極18が上部ゲート電極18Uとなる。
また、図16(b)に示すボトムゲート型の密閉構造600aは、図16(a)の密閉構造500aの上部ゲート電極18Uを省略したものと等価である。
これらの対応関係から容易に理解されるように、上述したトップゲート型の密閉構造を改変することによって、デュアルゲート型またはボトムゲート型の密閉構造を得ることができる。
次に、図17(a)および(b)を参照して、本発明による実施形態の有機EL表示装置の構造を説明する。図17(a)は有機EL表示装置の模式的な断面図であり、図17(b)は模式的な平面図である。この有機EL表示装置は有機EL層45から図17(a)中の矢印で示す方向に光を出射し、表示を行う。画素ごとに異なる色を出射する有機EL層を設けることによってカラー表示を行うことが出来る。なお、有機EL層45は単一の層である必要は必ずしもなく、電荷注入層と発光層とに分けても良い。
図17に示す有機EL表示装置は、図1に示したTFT100Tと同様に、密閉構造100aを有している。同じ構成要素は共通の参照符号で示し、ここでは説明を省略する。
密閉構造100aを覆う有機層間絶縁膜(PI膜)22上に形成されたドレイン電極34b(図17ではソース電極等は省略)は平坦化樹脂層42によって覆われている。平坦化樹脂層42は、例えば、ポリイミド樹脂で形成される(厚さ3μm)。
平坦化樹脂層42上に、金属電極44、有機EL層45および透明電極46が形成されており、これらが、図17(b)に示すように画素を構成している。また、隣接する2つの画素に属する金属電極44の間には、画素間無機絶縁層48が形成されている。画素間無機絶縁層48は、例えば、SiNxや、Al23(アルミナ)または、Siを含有するアルミナなどを用いて形成され得る。画素間無機絶縁層48を設ければ、平坦化樹脂層42の表面が、金属電極44および画素間無機絶縁層48によって覆われるので、平坦化樹脂層42を介して水分等(平坦化樹脂層42だけでなく有機層間絶縁膜22およびPI基板12からの)が有機EL層45に侵入することを防止することができる。なお、画素間無機絶縁層48で金属電極44の間を完全に覆うと、可撓性が損なわれるので、例えば、ゲートバスライン18Bに平行な部分だけを完全に覆い、ソースバスラインに平行な部分は一部を露出するように設けることが好ましい。また、図17(b)に示すように、金属電極44の周囲全体に亘って露出部分が形成されるようにしても良い。
透明電極46を覆うように透明有機保護層52が形成されている。透明有機保護層52は、例えばアクリル樹脂、透明ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂を用いて形成される。厚さは例えば20〜30μmである。
さらに、PI基板12と透明有機保護層52とを間に挟んで、保護フィルム62aおよび62bとでラミネートすることが好ましい。保護フィルム62aおよび62bとしては例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ50μm)を用いることができる。ラミネートは加熱溶融することによって行える。このようなラミネート構造を採用することによって、耐湿性などの信頼性をさらに向上させることが出来る。
保護フィルム62aおよび62bの表面に、さらに導電層64aおよび64bを設けることが好ましい。少なくとも観察者側に設けられる導電層64aは透明導電層(例えばITO)である必要があるが、導電層64bは金属層であってもよい。金属層64bとしてステンレス鋼のホイルを用いても良い。導電層64aおよび64bを設けることによって静電気に対する耐性を向上させることができる。
ここでは、有機EL表示装置を例示したが、表示媒体層として、有機EL層に代えて液晶層や電気泳動層などを用いることによって他の表示装置を構成することができる。
もちろん、本発明による実施形態の半導体装置は、表示装置に限られず、駆動回路やセンサー、メモリーなど種々の半導体装置を構成することが出来る。
本発明は、モバイル用途のフレキシブルディスプレイ等に好適に用いられる。
本発明による実施形態の半導体装置の模式的な断面図である。 本発明による実施形態のアクティブマトリクス基板の平面図である。 (a)〜(h)は、密閉構造100aを有するTFTの作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、密閉構造100bおよびその作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)および(b)は、密閉構造100a’および100b’を示す模式的な断面図である。 (a)および(b)は、密閉構造100a”および100b”を示す模式的な断面図である。 (a)および(b)は、密閉構造100a’’’および100b’’’を示す模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、密閉構造200a、200a’およびその作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、密閉構造200b、200b’およびその作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)および(b)は、密閉構造200a”および200b”を示す模式的な断面図である。 (a)、(b)および(c)は、密閉構造300a’、300aおよび300a’’を示す模式的な断面図である。 (a)、(b)および(c)は、密閉構造300b’、300bおよび300b’’を示す模式的な断面図である。 (a)〜(f)は、密閉構造400a’、400a、400a”、400a’’’およびその作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)〜(e)は、密閉構造400b’、400b、400b’’およびその作製方法を説明するための模式的な断面図である。 (a)および(b)は密閉構造200a’’’’および200b’’’’を示す模式的な断面図である。 (a)は、デュアルゲート型の密閉構造500aを示す模式的な断面図であり、(b)はボトムゲート型の密閉構造600aを示す模式的な断面図である。 (a)は有機EL表示装置の模式的な断面図であり、(b)は模式的な平面図である。
符号の説明
12 可撓性基板(PI基板)
13 第1無機絶縁膜
13a SiO2
13b SiNx
14 半導体層(p−Si層)
14’ 半導体島
15 絶縁層
15a SiO2
15b SiNx
16 第2無機絶縁膜(SiNx膜)
18 ゲート電極
18B ゲートバスライン
22 有機層間絶縁膜
32a、32b コンタクト部
34a ソース電極
34b ドレイン電極
34B ソースバスライン
100a 密閉構造
100、100T TFT

Claims (13)

  1. 互いに対向する第1および第2主面を有する可撓性基板と、
    前記可撓性基板の前記第1主面上に形成された島状の第1無機絶縁膜と、
    前記第1無機絶縁膜上に形成された島状の積層体であって、無機半導体材料からなる半導体層と前記半導体層と接する絶縁層とを含む積層体と、
    前記積層体を覆う第2無機絶縁膜と、
    前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記半導体層の少なくとも一部の導電性を制御するゲート電極と
    を有し、
    前記半導体層の法線方向からみたとき、前記半導体層および前記半導体層と前記絶縁層との界面の外周は、前記第1無機絶縁膜および前記第2無機絶縁膜によって包囲されており、且つ、前記第2無機絶縁膜は少なくとも1つの方向において前記可撓性基板上に端を有している、半導体装置。
  2. 前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は前記第1無機絶縁膜の外側に前記端を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は前記第1無機絶縁膜上に前記端を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体層の法線方向からみたとき、前記第2無機絶縁膜は島状に形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記可撓性基板と前記第1無機絶縁膜との間に緩衝用無機絶縁膜をさらに有する、請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第2無機絶縁膜を覆う有機絶縁膜をさらに有する、請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極は第2無機絶縁膜を介して前記半導体層に対向するように設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記ゲート電極は第1無機絶縁膜を介して前記半導体層に対向するように設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記ゲート電極は前記絶縁層を介して前記半導体層に対向するように設けられており、前記第2無機絶縁膜は前記積層体とともに前記ゲート電極をも覆う、請求項1から8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記有機絶縁膜上に設けられた表示媒体層をさらに有する、請求項1から9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記第1および第2主面に設けられた保護フィルムとラミネートされている、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記保護フィルムの表面に導電層をさらに有する、請求項7に記載の半導体装置。
  13. 前記可撓性基板は高分子フィルムである、請求項1から12のいずれかに記載の半導体装置。
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