JP2009088065A - 電子部品及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部端子の端部にめっきが施されていることにより実装時の実装強度を高めることができる電子部品及び当該電子部品の製造方法の提供。
【解決手段】切欠き20bにおいて主要面20−1から1段下がった位置20b−3には金属部33Aが配置されている。金属部33Aは略直方体形状で切欠きを画成する凹面部20b−1から突出しているが、突出長さが主要面20−1に対する凹面部20b−1の1段目20b−3の深さより短く、主要面20−1よりもケース20の内方に位置している。金属部33Aと端子電極30は一体に構成され、金属部33Aの突出端面33Bは、コイル部品1の製造工程においてフレーム部3−1から切離されて生ずる切断面をなす。金属部33Aは、コイル部品1を基板上に実装した後も、如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子部品及び電子部品の製造方法に関し、特に絶縁ケースに素子が収容された電子部品及び当該電子部品の製造方法に関する。
トロイダルコアに複数本の導線が巻回されてなるトロイダルコイルと、トロイダルコアを収容する樹脂ケースとを備える電子部品たるコイル部品が従来より知られている。
特開平6−333767号公報(特許文献1)にはこの構成のコイル部品が記載されている。環状のトロイダルコアに導線が巻回されてなるトロイダルコイルは、樹脂ケース内に収容されている。樹脂ケースには、導線の一端及び他端の数に対応した個数の端子金具が一体成型されて設けられている。端子金具には導線の一端又は他端が半田付けされて電気的に接続されている。
コイル部品の製造方法では、リードフレームをなす端子ピンにインサートモールドにより樹脂ケースを形成し、トロイダルコイルを収容した樹脂ケースに蓋をした後に、表面にめっきが施されたリードフレームの所定の位置でフレームカットする。このことにより、外部端子をリードフレームのフレーム部から切離してコイル部品をフレーム部から分離する。
特開平6−333767号公報
しかし、従来のコイル部品ではその製造工程において、上述のようにリードフレームの所定の位置でフレームカットすることにより、外部端子となるリードフレームの部分をリードフレームのフレーム部から切離し、外部端子を形成していたため、フレームカットにより生じた外部端子の切断面はめっきがされていない非めっき面となる。このため、実装基板上に実装する際に、当該切断面たる外部端子の端部は半田がぬれず、実装強度が弱くなるという問題が生ずる。
そこで、本発明は、外部端子の端部にめっきが施されていることにより実装時の実装強度を高めることができる電子部品及び当該電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は絶縁ケースと、該絶縁ケースに支持され該絶縁ケースから露出し、外表面全体がめっきされた外部端子と、該外部端子と一体で設けられ、該絶縁ケースから露出する部分を有する金属部と、を備え、該露出する部分は、基板実装後も如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれている電子部品を提供している。
該外部端子と一体で設けられ、該絶縁ケースから露出する部分を有する金属部を備え、該露出する部分は、基板実装後も如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれているため、当該金属部をリードフレームのフレーム部から切離す部分とすることで、リードフレームのフレーム部から切離すことにより生ずる非めっき状態の切断面が外部端子において形成されてしまうことを防ぐことができ、外部端子の外表面全体がめっきされた状態とすることができ、基板実装時に半田フィレットを形成することができ、実装強度を向上させることができる。
ここで、該金属部は、該絶縁ケースから突出せずにその端面が該絶縁ケースの表面と面一になって露出していることが好ましい。該金属部は、該絶縁ケースから突出せずにその端面が該絶縁ケースの表面と面一になって露出しているため、他の物等と接触することを防止することができる。
また、該金属部は該樹脂ケースの表面から突出していることが好ましい。該金属部は該樹脂ケースの表面から突出しているため、絶縁ケースから突出せずに金属部の端面を該絶縁ケースの表面と面一にさせて露出させる場合と比較して、製造の容易なコイル部品とすることができる。
また、該樹脂ケースは、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とにより外形輪郭が画成され、該金属部は該凹面部から該所定の深さ以下で突出することが好ましい。
該樹脂ケースは、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とにより外形輪郭が画成され、該金属部は該凹面部から該所定の深さ以下で突出するため、凹面部により画成される空間内に金属部を収容することができ、金属部が他の物等と接触することを防止することができる。
また、該樹脂ケースは、一の面を有し該一の面において開口する素子収容空間が内部に形成されたケース本体と、該一の面を塞ぐ略板状の樹脂カバーとを有し、該素子収容空間内には電子素子が収容され、該ケース本体は、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とを備え、該主要面と該凹面部との境界に段差部が提供され、該主要面と該凹面部とで該ケース本体の外形輪郭が規定され、該樹脂カバーには、該段差部近傍へ延出し該ケース本体に対して該樹脂カバーが相対的に動いたときに該段差部に当接可能な延出部が設けられていることが好ましい。
該ケース本体は、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とを備え、該主要面と該凹面部との境界に段差部が提供され、該主要面と該凹面部とで該ケース本体の外形輪郭が規定され、該樹脂カバーには、該段差部近傍へ延出する延出部が設けられているため、該ケース本体に対して該樹脂カバーが相対的に動いたときに該段差部に延出部が当接することでケース本体に対する樹脂カバーの位置がずれることを防止することができる。
また、該金属部は該凹面部から突出し、該延出部は該金属部に係止可能であることが好ましい。
該金属部は該凹面部から突出し、該延出部は該金属部に係止可能であるため、延出部が金属部に係止することにより、ケース本体に対して樹脂カバーをより強固に固定することができ、ケース本体に対する樹脂カバーの位置がずれることをより確実に防止することができる。
また、該延出部の一部は、該金属部を覆うようにして該金属部よりもケース本体の外形輪郭外方に配置されていることが好ましい。
該延出部の一部は該金属部よりもケース本体の外形輪郭外方に配置されているため、延出部が金属部を覆うことにより金属部が他の物等と接触することを防止することができる。
また、本発明は外部端子と、該外部端子と一体で接続された金属部と、該金属部と一体で接続されたフレーム部とを有し、該外部端子と該金属部と該フレーム部とを含む外面全体がめっきされたリードフレームを準備する工程と、該外部端子及び該金属部を露出させるようにインサートモールドにより絶縁ケースを成型する工程と、該金属部を該フレーム部から切離す工程とを有する電子部品の製造方法を提供している。
外部端子と、該外部端子と一体で接続された金属部と、該金属部と一体で接続されたフレーム部とを有し、該外部端子と該金属部と該フレーム部とを含む外面全体がめっきされたリードフレームを準備する工程と、該外部端子及び該金属部を露出させるようにインサートモールドにより絶縁ケースを成型する工程と、該金属部を該フレーム部から切離す工程とを有するため、外部端子をフレーム部から切離さずに済み、リードフレームのフレーム部から切離すことにより生ずる非めっき状態の切断面が外部端子において形成されてしまうことを防ぐことができる。このため、外部端子の外表面全体がめっきされた状態とすることができ、基板実装時に半田フィレットを形成することができ、実装強度を向上させる電子部品を製造することができる。
以上により、本発明は、外部端子の端部にめっきが施されていることにより実装時の実装強度を高めることができる電子部品及び当該電子部品の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態による電子部品及び電子部品の製造方法について図1乃至図4に基づき説明する。図1に示されるように電子部品はコイル部品1であり、より具体的にはコモンモードチョークコイルである。コイル部品1は、コイル本体10と樹脂製のケース20と4つの金属端子30、30、30、30と樹脂カバー40とを備えている。
コイル本体10は、環状のトロイダルコア11と、周囲が絶縁被覆された2本の被覆導線12、12とを備えている。被覆導線12は、例えばポリアミドイミドワイヤー(AIW)等からなり、導線の全周が耐熱性の絶縁被覆により絶縁被覆されている。被覆導線12の内部の導線の部分の直径は、略200μm程度であり比較的太く、後述の金属端子30を構成する端子金具の厚さよりも大きな値となっている。トロイダルコア11は、2本の被覆導線12、12が環状のトロイダルコア11の内周側と外周側とを交互に通るように被覆導線12、12によって、トロイダルコア11の周方向へ略螺旋状に巻回されている。2本の被覆導線12、12は、トロイダルコア11の周方向へ互い違いになっている。コイル本体10は電子素子に相当する。
ケース20は、略直方体形状をなしており寸法は9×6×7mm程度である。図1に示されるように、ケース20の上面20Aの略中央位置には、コイル本体10を収容するための略円柱形状の凹部20aが形成されたコイル本体収容部20Cが設けられており、凹部20a内にはコイル本体10が、凹部20aと略同軸的な位置関係で収容されている。ケース20はケース本体に相当し、ケース20及び樹脂カバー40は絶縁ケースに相当する。また、上面20Aは一の面に相当する。
コイル本体収容部20Cの一部であって略円柱形状の凹部20aの直径方向且つ図1の左下と右上とを結ぶ方向の位置には、一対のフック21、21がケース20と一体で設けられている。フック21は、ケース20の上面20Aよりも後述の樹脂カバー40の方向へ延びて突出するフック基部21Aと、図1の左下と右上とを結ぶ方向であってケース20の外方へフック基部21Aから略垂直に折曲がるフック当接部21Bとを有している。フック当接部21Bは、後述の樹脂カバー40の一対のフック受け部42、42に係合可能である。
ケース20には、図1、図3に示されるように、4つの切欠き20b、20b、20b、20bが形成されている。切欠き20b、20b、20b、20bは、ケース20の上面20Aから底面20Bへ至るまで延出しており、あたかも略直方体形状をなすケース20の側面同士を接続する辺の部分を2段の階段状に切欠いたように形成されている。切欠きを画成するケース20の表面は凹面部20b−1をなし、ケース20の側面であって後述の金属端子30L、30Rが設けられていない面の大部分を占める一平面は主要面20−1をなす。従って、該主要面20−1と該凹面部20b−1とで該ケース20の外形輪郭が規定される。また、該主要面20−1と該凹面部20b−1との境界部分は段差部20b−2をなす。2段の階段状をなす凹面部20b−1の1段20b−3、2段20b−4のそれぞれは主要面20−1に対して所定の深さを有している。
切欠き20bにおいて主要面20−1から1段下がった位置20b−3であって2段目20b−4に下がる直前の位置には金属部33Aが配置されている。金属部33Aは略直方体形状で切欠きを画成する凹面部20b−1から突出しているが、突出長さが主要面20−1に対する凹面部20b−1の1段目20b−3の深さより短く、主要面20−1よりもケース20の内方に位置している。このため、凹面部20b−1により画成される空間内に金属部33Aを収容することができ、金属部33Aが他の物等と接触することを防止することができる。また、金属部33Aが他の物と接触しないようにするために、ケース20から突出せずに金属部33Aの端面33Bのみを該ケース20の表面と面一にさせて露出させる場合と比較して、製造の容易なコイル部品1とすることができる。
金属部33Aの突出端面33Bは、後述のようにコイル部品1の製造工程においてリードフレーム3のフレーム部3−1(図4)から切離されて生ずる切断面をなし、めっきが施されていない非めっき面をなす。金属部33Aは、コイル部品1を基板上に実装した後も、如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれる。
ケース20の上面20Aには、後述の樹脂カバー40の方向、即ち図1の上方へ延出する円柱凸部20Dが設けられている。円柱凸部20Dは、コイル本体収容部20Cの凹部20aの周囲であって略直方体形状のケース20の切欠き20bの近傍位置に1つずつ計4つ形成されている。後述のように、樹脂カバー40がケース20の上面20A上に装着固定されたときに、円柱凸部20Dの突出端は樹脂カバー40の下面40Bに当接するように構成されている。また、被覆導線12の一端の近傍の部分又は他端の近傍の部分が円柱凸部20Dに掛けられることにより、被覆導線12の当該円柱凸部20Dに掛けられた位置から被覆導線12の一端及び他端に至るまでの部分を、略長方形状をなすケース20の上面20Aの長辺に略平行な方向、即ち、図1の略左下と右上とを結ぶ方向へ指向させることができる。
樹脂カバー40は、図2に示されるように、板状部41と一対のフック受け部42、42と一対の突出片43、43と4枚の延出板状部44、44、44、44とを備えている。板状部41はケース20の上面20Aと外形が略同一形状の長方形状の板状をなしている。長方形状をなす板状部41の一対の短辺の中央位置には、上面40Aにおいて長方形に開口する板状部貫通孔40aが形成されている。
一対のフック受け部42、42は、図2に示されるように板状部41と一体で、長方形状をなす板状部41の下面40B(図2では上側の面)の一対の短辺のそれぞれの中央位置において、ケース20の方向、即ち、図1の下方へ向けて突出して設けられている。フック受け部42は、図2に示されるように下方視で略コの字形状をなしている。略コの字を一対の側壁部42A、42Aとこれら一対の側壁部42A、42Aを結ぶ底壁部42Bと考えた場合の当該底壁部42Bには、図2に示されるように、フック受け部42の突出端たる下端(図2の上端)から板状部41の方向へ向かって所定の位置から板状部41に至るまで、略長方形状をなす板状部41の短辺の方向へ窪んだフック嵌合凹部42a(図2)が形成されている。フック嵌合凹部42aは板状部41の板状部貫通孔40a(図1)に連通している。
突出片43は、図2に示されるように、略長方形状をなす板状部41の一対の長辺の略中央の位置にそれぞれ板状部41と一体で一対設けられている。一対の突出片43、43が設けられている位置は、樹脂カバー40がケース20に装着された状態のときに、一対のフック21、21を結ぶ線の一対のフック21、21間の部分と略垂直に交差すると共に凹部20aの上面20Aにおける開口を跨ぐ仮想線上の位置に相当する。突出片43は略直方体形状をなしており、突出片43、43どうしが互いに対向する面43A、43Aは、相対向する突出片43A、43Aの一方から離間する方向へ窪んだ円弧形状をなしている。突出片43は、樹脂カバー40がケース20に装着され固定されているときに、突出片43の突出端たる下端43Bがケース20の一の面に相当する上面20Aに当接する。
突出片43は、略長方形状をした板状部41の長辺の方向にその長手方向が一致し、当該長手方向に所定の長さを有する直方体により構成されており高い剛性を有している。この所定の長さは、板状部41の当該長辺方向において図示せぬマウンタノズルによって吸着される被吸着部分が含まれる長さである。
延出板状部44は、図1に示されるように、略長方形状をした板状部41の長辺近傍であって突出片43の両脇に相当する位置に2対計4枚設けられている。延出板状部44は、ケース20の金属部33Aに向けて延出する略長方形状の板状をなしており、略長方形状を規定し、互いに対向し合う延出板状部44の長辺は、樹脂カバー40がケース20に固定されているときに、2段の階段状をなす切欠き20bの1段目20b−3の部分に配置され、ケース20の段差部20−2に僅かな隙間を介して対向配置される。従って、該ケース20に対して該樹脂カバー40が相対的に動いたときに該段差部20−2に延出板状部44が当接することで、ケース20に対する樹脂カバー40の位置がずれることを防止することができる。延出板状部44の長手方向の長さは、樹脂カバー40がケース20に固定されているときに、金属部33Aに当接しない程度の長さになっている。延出板状部44は延出部に相当する。
金属端子30は端子金具からなり、図1に示されるように、被覆導線12の一端部及び他端部の数に対応した個数である4個設けられており、ケース20に支持されている。より具体的には、樹脂製のケース20を成型する際に、金属端子30の一部がケース20となる溶融した樹脂内に配置される。即ち、ケース20と金属端子30とがインサートモールドにより一体成型されることにより、金属端子30はケース20に固定されて支持されている。ケース20から露出する金属端子30の部分は外部端子に相当する。
金属端子30は、略150μm程度の厚さの板状の、外表面全体がめっきされた端子金具が、図3に示されるように、複数個所で折り曲げられて構成されている。金属端子30を短片31と長片32とからなると考えた場合に、短片31の一端寄りの部分は、図3(b)に示されるように略階段状に一段折り曲げられてユーザ端子部31Aとされ、他端寄りの部分が、図3(a)に示されるように一端寄りの部分に対して略45°の角度をなして延出して平面31Bをなし、長片32と接続されている。短片31に接続されている長片32の一端は、図3(c)に示されるように短片31の他端寄りの部分の平面31Bに対して垂直に折り曲げられ、長片32の他端寄りの位置において折り曲げられて、短片31の平面31Bと略平行、即ち、ケース20の上面20Aに平行とされている。短片31の所定の位置からこのようにケース20の上面20Aに平行に曲げられた位置までの部分は、金属端子30と樹脂製のケース20とが一体成型されることによりケース20内に配置された樹脂内埋設部30Aをなす。この部分よりも長片32の他端寄りの部分は、導線12Aにレーザー溶接されることにより継線される継線部30Bをなす。
長片32の継線部30Bは、ケース20の上面20Aに沿って上面20Aに平行に所定の位置まで延びて折返され、2つに分岐して第1部32Aと第2部32Bとをなす。ケース20の上面20Aに沿って上面20Aに平行に所定の位置まで延びている部分は、第1部32A及び第2部32Bに対向する受け部32Cをなし、折返された部分は折返し部32D(図3(c))をなす。折返し部32Dは、図1に示されるように、ケース20に形成された切欠き20bに対向している。なお、図3、図4では説明の便宜上、折返し部32Dが完全に折返されていない状態が図示されている。また、受け部32Cはケース20の上面20Aに形成された図示せぬ溝に嵌めこまれており、受け部32Cの上面はケース20の上面20Aと面一をなす。
第1部32Aと受け部32Cとで導線12Aの一端又は他端を狭持した状態で、当該狭持されている導線12A及び第1部32AがYAGレーザーによるレーザー溶接等されることにより導線12Aは第1部32Aに継線されている。継線されている部分は、図1に示されるように、第1部32Aと、受け部32Cと、導線12Aの一端又は他端とが溶融して球状部30Cをなす。
平面31Bの部分であって短片31と長片32とが接続されている接続位置には、平面31Bの延出方向へ更に延出する延出金属部33が設けられている。延出金属部33は、所定の延出位置において平面31Bに対して略45°の角度をなす方向へ方向を変えて更に延出している。延出金属部33の先端部分は、図1に示されるように、ケース20から突出して露出する前述の金属部33Aをなす。従って、金属部33Aと端子電極30と継線部30Bとは一体に構成されている。
なお、金属端子30Lは金属端子30Rに対して左右対称となっていることのみが異なっているだけであるため、説明を省略する。
金属端子30と一体で設けられた金属部33Aを備え、金属部33Aは基板実装後も如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれているため、当該金属部33Aをリードフレーム3のフレーム部3−1から切離す部分とすることで、リードフレーム3のフレーム部3−1から切離すことにより生ずる非めっき状態の切断面が金属端子30の外部端子の部分において形成されてしまうことを防ぐことができ、外部端子の外表面全体がめっきされた状態とすることができる。このため、基板実装時に半田フィレットを形成することができ、実装強度を向上させることができる。
電子部品たるコイル部品1の製造方法では、先ず、リードフレーム3(図4)を準備する工程を行う。リードフレーム3を準備する工程では、図4に示されるように、金属端子30と、該金属端子30と一体で接続された金属部33Aと、該金属部33Aと一体で接続されたフレーム部3−1とを有するリードフレーム3を製造する。リードフレーム3の外面全体はめっき処理される。
次に、ケース20を成型する工程を行う。ケース20を成型する工程では、金属端子30とケース20とをインサートモールドにより金型において一体成型する。成型は金属端子30の該外部端子の部分及び該金属部33Aをケース20外部に露出させるように行う。一体成型を行った後に、図4のAで示される位置において、該金属部33Aを該フレーム部3−1から切離す工程を行う。
次に、被覆導線12を巻回したトロイダルコア11からなるコイル本体10を、ケース20のコイル本体収容部20Cの凹部20aに収容させた状態とする。次に、2本の被覆導線12、12の一端部近傍の部分と他端部近傍の部分とを、それぞれ図1に示すように、円柱凸部20Dに掛ける。
次に、切欠き20bを通してケース20の上面20Aから底面20Bへ向う方向へ図1におけるケース20の上方からYAGレーザーを照射することにより、図1において導線12Aの上側に位置する絶縁被覆を導線12Aの一端、他端からそれぞれ除去する。また、ケース20の下方から切欠き20bを通してケース20の底面20Bから上面20Aへ向う方向へ、図1におけるケース20の下方からYAGレーザーを照射することにより、図1において導線12Aの下側に位置する絶縁被覆を導線12Aの一端、他端からそれぞれ除去して導線12Aを露出させる。
そして、金属端子30の継線部30Bを折り返して折返し部32Dを設けて導線12Aを狭持することにより仮止め保持するとともに、第1部32Aと受け部32Cとで導線12Aを狭持して押圧する。
次に、第1部32Aと導線12Aとの両方に同時にYAGレーザーを照射可能な位置にYAGレーザーを照射することにより、導線12Aを金属端子30の継線部30Bに継線する。そして、樹脂カバー40を図1に示されるようにケース20の上方から被せてゆき、延出板状部44を切欠き20bに挿入しケース20の段差部20−2に対向配置させ、突出片43をケース20の上面20Aに当接させ、ケース20の円柱凸部20Dを樹脂カバー40の下面40Bに当接させ、フック21をフック受け部42に係合させてケース20に固定することにより、電子部品たるコイル部品1が製造される。
以上の製造工程により、金属端子30の外部端子の部分をフレーム部3−1から切離さずに済み、リードフレーム3のフレーム部3−1から切離すことにより生ずる非めっき状態の切断面が外部端子において形成されてしまうことを防ぐことができる。このため、外部端子の外表面全体がめっきされた状態とすることができ、基板実装時に半田フィレットを形成することができ、実装強度を向上させる電子部品を製造することができる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、金属部33Aは切欠きを画成する凹面部20b−1から突出していたが、突出せずに金属部の端面を凹面部20b−1の表面と面一として露出させてもよい。このようにすることにより、金属部33Aが他の物等と接触することを防止することができる。
また、延出板状部の長手方向の長さは、本実施の形態よりも長く構成され、金属部33Aに当接可能としてもよい。更に、延出板状部が、凹面部20b−1の表面から突出する金属部33Aに係止可能に構成されてもよい。このような構成とすることで、延出部が金属部33Aに係止したり当接したりすることによりケース本体に対する樹脂カバーの位置がずれることを防止することができる。
また、延出板状部44の長手方向の長さは、本実施の形態よりも長く構成され、その一部、例えば延出端部等が、凹面部20b−1の表面から突出する金属部33Aよりもケース本体の外形輪郭外方に配置されるように構成してもよい。このような構成とすることで、延出板状部44の一部が金属部33Aを覆うことができ、このことにより金属部33Aが他の物等と接触することを防止することができる。
また、レーザーとしてはYAGレーザーを用いたが、これに限定されず、例えば、YVOレーザーやCOレーザー、YAGレーザーの波長の半分のSHG、即ち第二高調波を利用したレーザー、LD(半導体)レーザー、エキシマレーザー等を用いてもよい。
また、本実施の形態による電子部品はコモンモードチョークコイルであったが、これに限定されない。また、被覆導線12はポリアミドイミドワイヤーから構成されたが、これに限定されない。例えば、ポリエステルワイヤー、ポリウレタンワイヤー等であってもよい。
また、本実施の形態ではコイル本体10は環状のトロイダルコア11を有する構成であったが、コアはトロイダルコアに限定されない。また、コアを有していないいわゆる空芯巻きであってもよい。
本発明のコイル部品は、インサートモールドにより外部端子が露出する絶縁ケースが設けられる電子部品の分野等において特に有用である。
本発明の実施の形態による電子部品を示す展開斜視図。 本発明の実施の形態による電子部品の樹脂カバーを示す下方斜視図。 本発明の実施の形態による電子部品の金属端子、金属部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 本発明の実施の形態による電子部品の製造方法において、金属部がフレーム部から切離される前の状態を示す平面図。
符号の説明
1 コイル部品
3 リードフレーム3
3−1 フレーム部
20 ケース
20−1 主要面
20b 切欠き
20b−1 凹面部
20b−2 段差部
20C コイル本体収容部
30 金属端子
33A 金属部
40 樹脂カバー
44 延出板状部

Claims (8)

  1. 絶縁ケースと、
    該絶縁ケースに支持され該絶縁ケースから露出し、外表面全体がめっきされた外部端子と、
    該外部端子と一体で設けられ、該絶縁ケースから露出する部分を有する金属部と、を備え、該露出する部分は、基板実装後も如何なる導体に対しても機械的且つ電気的に直接に接続されずに非接続状態におかれていることを特徴とする電子部品。
  2. 該金属部は、該絶縁ケースから突出せずにその端面が該絶縁ケースの表面と面一になって露出していることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  3. 該金属部は該樹脂ケースの表面から突出していることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  4. 該樹脂ケースは、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とにより外形輪郭が画成され、該金属部は該凹面部から該所定の深さ以下で突出することを特徴とする請求項3記載の電子部品。
  5. 該樹脂ケースは、一の面を有し該一の面において開口する素子収容空間が内部に形成されたケース本体と、該一の面を塞ぐ略板状の樹脂カバーとを有し、該素子収容空間内には電子素子が収容され、
    該ケース本体は、主要面と該主要面に対して所定の深さを備えた凹面部とを備え、該主要面と該凹面部との境界に段差部が提供され、該主要面と該凹面部とで該ケース本体の外形輪郭が規定され、
    該樹脂カバーには、該段差部近傍へ延出し該ケース本体に対して該樹脂カバーが相対的に動いたときに該段差部に当接可能な延出部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  6. 該金属部は該凹面部から突出し、該延出部は該金属部に係止可能であることを特徴とする請求項5記載の電子部品。
  7. 該延出部の一部は、該金属部を覆うようにして該金属部よりもケース本体の外形輪郭外方に配置されていることを特徴とする請求項6記載の電子部品。
  8. 外部端子と、該外部端子と一体で接続された金属部と、該金属部と一体で接続されたフレーム部とを有し、該外部端子と該金属部と該フレーム部とを含む外面全体がめっきされたリードフレームを準備する工程と、
    該外部端子及び該金属部を露出させるようにインサートモールドにより絶縁ケースを成型する工程と、
    該金属部を該フレーム部から切離す工程とを有することを特徴とする電子部品の製造方法。
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