JP2009087765A - スタンド型照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な間接照明が得られるとともに、良好な操作性が得られるスタンド型照明器具を提供する。
【解決手段】アーム20は、下側第1支軸L1によって本体10に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸L2によって上下方向の回動も可能となっている。また、本体正面に設けられている操作部14aを使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。そして、アーム20が載置面2に対して起立した状態で上側支軸U1、U2を中心として灯部30を回動させることにより灯部30をアーム20に沿わせて、本体10の表面と灯部30の表面とが同一面に沿った収納状態とすることができるので、良好な外観を得ることができる。また、下側第1支軸L1を中心として、本体10に対して灯部30を回動させることにより、間接照明の照明光の向きを容易に変えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、机上等の照明として用いることができ、インテリアとしても用いることができるスタンド型照明器具に関するものである。
従来のスタンド型照明器具は、使い勝手およびインテリアとしても使用するため、種々の形状のものが製造されており、回転や展開等の動作によって形状を変化させるものも多く製造されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
図15に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、基台101と、この基台101に対して固定された器具本体102と、この器具本体102に対して自在器具103を介して取り付けられ、上下に回動することにより接近離反可能に設けられた灯具104を有している。そして、灯具104を器具本体102に接近した状態で、器具本体102と灯具104とが略円柱形状となるように、器具本体102および灯具104の形状を設定している。
これにより、灯具104を器具本体102に対して接近離反することにより、多様な配光が可能となるとともに、灯具104を器具本体102に接近した状態で略円柱形状となるので、照明器具100をコンパクトにすることができる。また、器具本体102と灯具104との間の隙間から洩れる照明光により、間接照明が得られるようになっている。
また、図16に示すように、特許文献2に記載の電気スタンド110は、スタンド台111と、セード112を有してスタンド台111に支持された灯具113とを備えている。スタンド台111の上面には、自在器114を介して支柱115が垂直面内において上下に回動可能に取り付けられており、支柱115の先端には、自在器116を介して灯具113が垂直面内および水平面内に回動可能に設けられている。また、灯具104は、鉛直方向に設けられた支軸を介して支柱115に取り付けられているので、支柱115に対して灯具113が水平面内において回動可能に取り付けられている。
なお、スタンド台111はベース117の上面に固定的に設けられている。また、スタンド台111の正面に操作部(スイッチ118)が設けられており、スタンド台111の背面から電力供給用の電源線が引き出されるとともに、サービスコンセントが設けられている。
また、図示はしないが、前述した底面が平坦なベースや基台の代わりに、机の天板を厚み方向に挟持する万力により立設される照明器具もよく知られている。この万力タイプでは、載置面に対して直交する回動軸を中心として万力台座に対して本体が回動可能となっている。
特開平9−35513号公報(第1図) 特開2003−257226号公報(第1図)
しかしながら、特許文献1に記載の照明器具100においては、器具本体102と灯具104との間の隙間から洩れる照明光により間接照明を得る場合には、照明光が十分ではないという不都合がある。また、特許文献2に記載の電気スタンド110においては、スタンド台111に対して支柱115を起立させ、上側の自在器116を中心として回動させて支柱115に対して灯具113が沿うように回動させれば、灯具113の照明光が支柱115を超えて壁面を照射するため間接照明が得られるが、この状態ではスタンド台111の天面に設けられた操作部118が灯具113に隠蔽されて操作できないという不都合がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、十分な間接照明が得られるとともに、良好な操作性が得られるスタンド型照明器具を提供することを目的とする。
本発明のスタンド型照明器具は、設置面に対して立設可能であるとともに正面に操作部が設けられた本体と、下側連結部を介して前記本体に連結されたアームと、上側連結部を介して前記アームに連結された灯部とを備え、前記下側連結部が、前記設置面に対して略垂直な下側第1支軸を介して前記本体に連結されているとともに、前記下側第1支軸に対して直交する下側第2支軸を介して前記アームに連結され、前記上側連結部が、前記下側第2支軸に対して平行な上側第1支軸を介して前記アームに連結されているとともに、前記上側第1支軸に対して直交する上側第2支軸を介して前記灯部に連結され、前記アームが前記載置面に対して起立した状態で前記上側支軸を中心として前記灯部を回動させることにより前記アームに沿って前記灯部を沿わせる収納状態において、前記本体の表面と前記灯部の表面とが同一面に沿って配置される構成を有している。
この構成により、アームは、下側第1支軸によって本体に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸によって上下方向の回動も可能となっている。このため、本体が設置面に対して回動しなくても、照明範囲の選択自由度が確保されることになる。また、本体を設置面に対して首振りする必要がなくなるため、本体正面に設けられている操作部を使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。そして、アームが載置面に対して起立した状態で上側支軸を中心として灯部を回動させることにより灯部をアームに沿わせて、本体の表面と灯部の表面とが同一面に沿った収納状態とすることができるので、良好な外観を得ることができる。また、下側第1支軸を中心として、本体に対して灯部を回動させることにより、間接照明の照明光の向きを容易に変えることができる。
また、本発明のスタンド型照明器具は、前記収納状態において、前記本体および前記灯部のうちの一方に設けられた係合部と、前記本体および前記灯部のうちの他方に設けられた被係合部とが係合される構成を有している。
この構成により、係合部と非係合部とを係合させることにより、本体と灯部との位置関係を、収納状態における適正な位置に決定することができる。
また、本発明のスタンド型照明器具は、前記係合部が前記下側支軸に対して直交する板状部材であるとともに、前記被係合部が前記係合部を収容可能な凹部とされ、前記板状部材の表面に設けられた係合凸部と、前記凹部の内面に設けられた被係合凸部とが互いに乗り越えることにより、前記凹部に対する前記板状部材の収容状態が維持される構成を有している。
この構成により、係合凸部と凹部の内面に設けられた被係合凸部とが互いに乗り越えることにより係合し合うので、係合凸部と被係合凸部とが不意に離れて、アームから灯部が離反するのを防止することができる。このため、収納状態において運搬する際に、安全を確保することができる。
本発明は、アームは、下側第1支軸によって本体に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸によって上下方向の回動も可能となっている。このため、本体が設置面に対して回動しなくても、照明範囲の選択自由度が確保されることになる。また、本体を設置面に対して首振りする必要がなくなるため、本体正面に設けられている操作部を使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。そして、アームが載置面に対して起立した状態で上側支軸を中心として灯部を回動させることにより灯部をアームに沿わせて、本体の表面と灯部の表面とが同一面に沿った収納状態とすることができるので、良好な外観を得ることができる。また、下側第1支軸を中心として、本体に対して灯部を回動させることにより、間接照明の照明光の向きを容易に変えることができるという効果を有するスタンド型照明器具を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態のスタンド型照明器具について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態のスタンド型照明器具を示す斜視図、図2はスタンド型照明器具の分解斜視図、図3は下側連結部の組立図、図4はアームの分解斜視図、図5は上側連結部の組立図、図6は灯部の分解斜視図、図7(A)は灯部を本体側へ収納する状態を示す斜視図、図7(B)は正面図、図7(C)は係合部および被係合部を示す拡大断面図である。
図1に示すように、本発明のスタンド型照明器具1Aは、例えば机の上面等の設置面2に対して立設可能な本体10と、下側連結部40を介して本体10に連結されたアーム20と、上側連結部50を介してアーム20に連結された灯部30とを備えている。
図2に示すように、本体10は、ベース60の一端に固定されており、ベース60に対しては、上下方向および水平方向へ回動等の移動ができないようになっている。
ベース60は、例えば円板状の上蓋61および底板62を組み合わせて形成されており、上蓋61の一端には本体10を取り付ける取付部63を有している。取付部63には、本体10の下端部に設けられている嵌合突起17を嵌合させて位置決めし、ネジ等の締結手段によって固定するための嵌合凹部63aが設けられている。
従って、ベース60を設置面2に載置することにより、本体10の位置および向きは決定されることになる。
図2に示すように、本体10は、前面が開口した矩形箱状の本体後部11と本体後部11の開口を覆う本体前部12とを有しており、全体矩形箱状となっている。本体前部12は全体が滑らかに湾曲しており、例えば鉛直軸を中心とした円弧状に湾曲するのが望ましい。本体後部11の内部空間11aには、インバータ等の電気機器を内蔵するブロックケース13が収容されており、このブロックケース13にはブロックケース13内部と接続されている調光スイッチ14が取り付けられている。調光スイッチ14を操作する操作部としての調光ツマミ14aは、本体前部12のツマミ穴12aから本体10の外部に突出しており、調光ツマミ14aを回すことによって明るさを調整できるようになっている。
ブロックケース14の下部には、全体L字形状をした補強金具15が取り付けられており、この補強金具15にはサービスコンセント16が取り付けられている。なお、サービスコンセント16の前面は、本体後部11の左側面11lに設けられているコンセント用切欠き11bから本体10の外部に露出している。これにより、本体10の左側からサービスコンセント16を使用することになる(図1参照)。
また、図1および図9に示すように、本体後部11の背面には、本体10における操作部である調光ツマミ14aが設けられた方向(すなわち、前面)とは別の方向(ここでは背面)から引き出された電力供給用の電源線3を有しており、この電源線3は本体後部11の背面に設けられた凹部11cから引き出されている。従って、凹部11cの段差寸法は、電源線3の基端部に設けられたブッシングの前後方向の厚さ以上とするのが望ましい。これにより、スタンド型照明器具1Aを目一杯壁に寄せて使用することができる。
図2および図3に示すように、下側連結部40は、設置面2に対して略垂直(図2において上下方向)な下側第1支軸L1を介して本体10に連結されているとともに、下側第1支軸L1に対して直交する下側第2支軸L2を介してアーム20に連結されている。
すなわち、下側連結部40では、本体10の上面(本体後部11の上面11b)の上側に軸受金具41を有しており、本体10の上面11bを挟んで下側に支持金具42、回転板43、締付金具44を有している。そして、軸受金具41はネジ45によって締付金具44に締結されており、下側第1支軸L1を中心として水平面内で回転可能に取り付けられている。また、軸受金具41に設けられている対向した一対の側板41a、41aには、各々中央部に軸穴41bが設けられており、下側第2支軸L2となる軸ネジ46が設けられている。軸ネジ46は、図示省略のボルトによって締結されている。なお、軸受金具41等は、2分割されたケース47、47によって左右から挟まれて覆われており、外観を向上させている。
また、図7(A)および(B)に示すように、本体後部11の上面には、下側連結部40が取り付けられており、下側連結部40の前面中央に該当するケース47、47の境界位置には、灯部30を収納した状態(図9参照)で係止する板状の係合部18が設けられている。係合部18は下側第2支軸L2に対して直交して設けられており、係合部18の上部には、灯部30を係合した状態に保持するための例えば部分球状をした係合凸部18aが設けられている。
図2および図4に示すように、アーム20は全体的に扁平な棒状をしており、断面コ字状をした骨組みであるアーム部材21とアーム部材21の前面を覆うアームカバー22とを有している。アーム部材21の下端部には、対向する一対の例えば円形に拡大された支持部21aが設けられており、両支持部21aの外側には各々ヒンジ板23が設けられている。両ヒンジ板23間は前述した下側連結部40の軸受金具41の一対の側板41a、41a間に挟まれて配置され、軸ネジ46が側版41aの軸穴41bを貫通するとともに、ヒンジ板23およびアーム部材21の支持部21aを貫通している。これにより、アーム20の下端部は、下側第2支軸L2である軸ネジ46を回転中心として、下側連結部40に回転可能に軸支されることになる。
また、アーム部材21の一対の支持部21a内側には、2分割された配線カバー26a、26a、配線カバー26aの内部に収容されているスペーサ24aおよびスペーサ24aに取り付けられているトーションバネ25が設けられている。トーションバネ25の一端25aはアーム部材21の内面に当接しており、他端は、下側連結部40に回転しないように取り付けられる配線カバー26aに当接している。
これにより、アーム20は下側連結部40すなわち本体10に対して、下側第2支軸L2を中心として上下方向に回動可能に支持されるとともに、トーションバネ25の作用により、上向きに付勢され、アーム20および灯部30の重さに抗して、アーム20を所望の角度で停止することができるようになっている。また、前述したように、下側連結部40は、下側第1支軸L1を中心として本体10に対して水平方向へ回転可能となっているので、アーム20は本体10に対して、水平方向および上下方向に回転可能に支持されることになる。
なお、図4に示すように、アーム部材21の上端部も、下端部と同様の構成をしており、支持部21b、ヒンジ板23、配線カバー26b、スペーサ24bおよびトーションバネ(図示省略)等が設けられている。
図2および図5に示すように、アーム20の上端には上側連結部50が設けられている。上側連結部50は、前述した下側連結部40の下側第2支軸L2に対して平行(すなわち水平)な上側第1支軸U1を介してアーム20の上端部に連結されている。
すなわち、上側連結部50は前述した下側連結部40を上下反対にした構造を有しており、灯部30の下側に軸受金具51を有していて、灯部30の取付部32aを挟んで上側に支持金具52、回転板53、締付金具54を有している。そして、軸受金具51はネジ55によって締付金具54に締結されており、軸受金具51は上側第2支軸U2を中心として、回転可能に灯部30に支持されることになる。
図5に示すように、軸受金具51に設けられている対向した一対の側板51a、51aには、各々中央部に軸穴51bが設けられており、下側第2支軸L2と平行な上側第1支軸U1となる軸ネジ56が取付けられている。軸ネジ56は、前述したアーム部材21の上端の支持部21bおよび配線カバー26bを貫通して設けられており、図示省略のボルトによって締結されている。このため、上側連結部50はアーム20に対して上側第1支軸U1を中心として、上下に回動可能となっている。なお、軸受金具51等は、2分割されたケース57、57によって覆われており、外観を向上させている。
図6に示すように、灯部30は、例えば下向きに開口した矩形箱状の上セード31と、この上セード31の開口に取り付けられる矩形枠状の下セード32を有している。上セード31は図6中上側へ滑らかに湾曲しており、前述した本体10の本体前部12の断面形状と同じ断面形状とするのが望ましい。下セード32の内部空間32bには、反射板33および反射板33に取付けられているランプ支持バネ33aによって把持されるランプ34を収容している。ランプ33は一端をランプ支持バネ33aに支持されるとともに、他端を下セード32に取り付けられているソケット34に支持され且つ導通されている。
また、下セード32の一端部(図6において左端)には上側連結部50に取り付けられる取付部32aが設けられており、他端側(図6において右端)の端面には、後述する収納状態(図9参照)において、本体10に設けられた係合部18に係合される被係合部36が設けられている(図7参照)。図7(C)に示すように、被係合部36は、例えば板状の係合部18を両側から挟むような凹部を有するコ字状の部材とすることができる。さらに、被係合部36の内面に凸部36aを設け、灯部30を収納する際に、凸部36aが係合部18の係合凸部18aを乗り越えるようにするのが望ましい。これにより、灯部30の収納状態を確実に保持することができ、運搬時等の際に、不意に灯部30が本体10から脱落するのを防止することができる。
次に、スタンド型照明器具1Aの使用態様について説明する。
図8(A)はスタンド型照明器具の使用状態を示す側面図、図8(B)は平面図、図9は灯部を収納した状態を示す側面図、図10は間接照明として使用する状態を示す斜視図であり、(A)は灯部を正面に向けた状態、(B)は本体に対して灯部を回動させた状態を示す。
図8に示すように、このスタンド型照明器具1Aは、下側連結部40および上側連結部50の作用により、灯部30を移動させることができるので、種々の態様で使用することができる。図8(A)に示すように、本体10に対してアーム20を直立させた状態で、上側連結部50の上側第1支軸U1を中心として灯部30を上下方向に回動させることにより、照明の向きを変えることができる。また、下側第2支軸L2を中心としてアーム20の傾きを変えることにより、ランプ34の高さを変えることができる。さらに、図8(B)に示すように、下側第1支軸L1を中心としてアーム20を本体10に対して水平方向へ回動させたり、上側第2支軸U2を中心としてアーム20に対して灯部30を回動させることにより、照明範囲を変えることができる。
なお、下側第1支軸L1を中心として本体10に対して下側連結部40を回動させるために必要な第1操作力と、上側第2支軸U2を中心として上側連結部50に対して灯部30を回動させるために必要な第2操作力とを、異なるように設定するのが望ましい。
これにより、灯部30を旋回移動させる際に、灯部30をアーム20に対して優先的に旋回させる場合と、アーム20を本体10に対して優先的に旋回させる場合とを選択的に設定することができる。例えば、第1操作力よりも第2操作力を大きくすると、先にアーム20が本体10に対して旋回するので、灯部30を手で押して旋回させる際に、アーム20と灯部30を一体的に旋回することができる。このため、灯部30をアーム側に畳んで間接照明等として使用する場合(図9参照)には、便利である。一方、第1操作力よりも第2操作力を小さくすると、灯部30を手で押して旋回させると、先に灯部30がアーム20に対して旋回する。このため、アーム20を直立させた状態で灯部30の向きをアーム20の上下方向移動面に合わせ、灯部30をアーム側に畳むことにより、スタンド型照明器具1Aを容易に最小形態に畳むことができる。
このように、アーム20は、下側第1支軸L1によって本体10に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸L2によって上下方向の回動も可能となっているため、本体10が設置面2に対して回動しなくても、照明範囲の選択自由度が確保されることになる。また、本体10を設置面2に対して首振りする必要がなくなるため、本体に設けられている操作部である調光ツマミ14aを使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。さらに、電源線3の向きや、本体10に設けるサービスコンセント16の向きを同じ方向へ向けて設けることにより、サービスコンセント16の使用性を向上させるとともに、電源線3が絡まったりするのを防止することができる。
図9には収納状態が示されている。この状態は、アーム20を設置面2に対して起立させ(すなわち本体10の上にアーム20を直立させ)、上側支軸U1、U2を中心として灯部30を回動させることにより灯部30をアーム20に沿わせて折り畳み、本体10の表面と灯部30の表面とを同一面に沿わせることにより形成される。これにより、スタンド型照明器具1A全体を最小形態として、壁際等に収納することができるとともに、良好な外観を得ることができる。
また、図9に示す収納状態でランプ34を点灯させることにより、ランプ34からの光は反射板33で反射して壁4に照射され、壁4からの反射光で室内を照らす、いわゆる間接照明として使用することができる。図10(A)に示すように、灯部30と本体10を正面に向けた状態で使用する場合や、図10(B)に示すように、本体10に対して灯部30を回動させて使用することができる。
なお、灯部30の上セード31の外面の湾曲を、本体前部12の断面形状と同じ断面形状、特に下側連結部40の下側第1支軸L1を中心とする円弧状とすることが望ましい。これにより、本体10に対して灯部30を回動させることにより間接照明の照明光の向きを変えても、本体10と灯部30の表面の面一を維持することができる。
次に、本発明のスタンド型照明器具の第2実施形態について説明する。
図11(A)は本発明の第2実施形態にかかるスタンド型照明器具を示す斜視図、図11(B)は側面図、図12は本体取付部を下方から見た斜視図、図13(A)は万力ユニットの斜視図、図13(B)は(A)中B方向から見た万力ユニットの底面図である。なお、前述した第1実施形態にかかるスタンド型照明器具1Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図11および図12に示すように、本体10の下面には万力取付部80を一体的に有しており、本体10を設置板5に取り付ける取付台としての万力ユニット70を取り付けることができるようになっている。図12に示すように、万力取付部80では、中央に円筒形の中心台81を有し、外側には本体10を支持する円筒形状の支持台82を有している。また、支持台82の内側には、本体10と万力ユニット70との固定角度を設定するための位置決め突起83、および万力ユニット70を取り付けるための袋状の引っ掛け部84が設けられている。
図13に示すように、万力ユニット70は、設置板5の上面に当接する上側挟持板71縦板76とから全体L字状に形成された万力本体72と、上挟持板71に対向して下方に設けられている下支持板73と、設置面2の挟持、解放を行う締付け機構74を有している。
上挟持板71の中央には、本体10の万力取付部80に設けられている中心台81が嵌合して万力ユニット70の位置決めを行う中心穴71aが貫通して設けられている。
中心穴71aの周囲には、複数個(ここでは2個)の位置決め穴71b、71cが中心穴71aを中心とする同心円状に設けられており、本体10の万力取付部80に設けられている位置決め突起83をいずれかの位置決め穴71b、71cに挿嵌してネジ77で固定することにより、本体10に対する万力ユニット70の向きを選択できるようになっている。なお、ネジ77の頭が上挟持板71の下面から突出しないようにする。
例えば、位置決め突起83を位置決め穴71bに挿嵌してネジ77で締結することにより、本体10と万力ユニット70の向きが一致する。また、位置決め突起83を位置決め穴71cに挿嵌することにより、本体10と万力ユニット70の向きを例えば60度ずらすことができる。これにより、設置板2に対する万力ユニット70の設置箇所に対応して万力ユニット70および本体10の相対位置を適宜選択することができるので、良好な照明を得ることができる。
図13に示すように、上挟持板71の上面には、本体10の引っ掛け部84に引っ掛けて本体10を固定するためのL字状をした引っ掛け部75を有している。この引っ掛け部75の幅は、本体10の引っ掛け部84の幅よりも十分に小さくしておき、本体10に対して万力ユニット70の向きをずらして取り付ける際に、邪魔にならないようにしておく。
また、下支持板73は、万力本体72の縦板76に設けられている切欠き76a(図11(A)参照)を貫通して縦板76の裏面に当接して支持される縦支持板73aを有している。これにより、下支持板73は、上挟持板71から所定の距離で対向して固定されることになる。
下支持板73には締付け機構74が設けられている。締付け機構74は、下支持板73の中央部に設けられているネジ穴73bに螺合して昇降する締付けネジ74aと、締付けネジ74aの上端部に取り付けられている下挟持板74bと、締付けネジ74aの下端部設けられて締付けネジ74aを回転させる取っ手74cを有している。
従って、上挟持板71と下挟持板73との間に設置板5を位置させ、取っ手74cによって締付けネジ74aを回転させることにより下挟持板73を上昇させて、上挟持板71との協働で設置面2を挟持して、本体10を設置面2に固定することができる。
図14には、スタンド型照明器具1Bの収納状態および間接照明としての使用状態が示されている。この状態は、アーム20を設置板5に対して起立させ(すなわち本体10の上にアーム20を直立させ)、上側支軸U1、U2を中心として灯部30を回動させることにより灯部30をアーム20に沿わせて折り畳み、本体10の表面と灯部30の表面とを同一面に沿わせることにより形成される。これにより、スタンド型照明器具1B全体を最小形態として、壁際等に収納することができるとともに、良好な外観を得ることができる。
また、図14に示す収納状態でランプ34を点灯させることにより、ランプ34からの光は反射板33で反射して壁4に照射され、壁4からの反射光で室内を照らす、いわゆる間接照明として使用することができる。
なお、灯部30の上セード31の外面の湾曲を、本体前部12の断面形状と同じ断面形状、特に下側連結部40の下側第1支軸L1を中心とする円弧状とすることが望ましい。これにより、本体10に対して灯部30を回動させることにより間接照明の照明光の向きを変えても、本体10&灯部30の表面の面一を維持することができる。
以上、説明した第2実施形態にかかるスタンド型照明器具1Bによれば、アーム20は、下側第1支軸L1によって本体10に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸L2によって上下方向の回動も可能となっている。このため、本体10が万力ユニット70によって設置板5に対して回動しないように固定されていても、照明範囲の選択自由度が確保されることになる。また、本体10を万力ユニットによって設置板5に対して固定するため、本体10に設けられている操作部である調光ツマミ14aを使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。さらに、電源線3の向きや、本体10のサービスコンセント16の向きを同じ方向へ向けて設けることにより、サービスコンセント16の使用性を向上させるとともに、電源線3が絡まったりするのを防止することができる。
なお、本発明のスタンド型照明器具は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、本体10の断面形状として湾曲した前面と矩形箱状の側面および背面を有する形状を例示したが、この他、例えば円筒形状とすることもできる。
以上のように、本発明にかかるスタンド型照明器具は、アームは、下側第1支軸によって本体に対して水平方向に回動可能に支持されるとともに、下側第2支軸によって上下方向の回動も可能となっている。このため、本体が設置面に対して回動しなくても、照明範囲の選択自由度が確保されることになる。また、本体を設置面に対して首振りする必要がなくなるため、本体正面に設けられている操作部を使用者に向けて固定することができ、良好な操作性を得ることができる。そして、アームが載置面に対して起立した状態で上側支軸を中心として灯部を回動させることにより灯部をアームに沿わせて、本体の表面と灯部の表面とが同一面に沿った収納状態とすることができるので、良好な外観を得ることができる。また、下側第1支軸を中心として、本体に対して灯部を回動させることにより、間接照明の照明光の向きを容易に変えることができるという効果を有し、机上等の照明として用いることができ、インテリアとしても用いることができるスタンド型照明器具等として有用である。
本発明の第1の実施の形態のスタンド型照明器具を示す斜視図 スタンド型照明器具の分解斜視図 下側連結部の組立図 アームの分解斜視図 上側連結部の組立図 灯部の分解斜視図 (A)は灯部を本体側へ収納する状態を示す斜視図、(B)は正面図、(C)は係合部および被係合部を示す拡大断面図 (A)はスタンド型照明器具の使用状態を示す側面図、(B)は平面図 灯部を収納した状態を示す側面図 間接照明として使用する状態を示す斜視図であり、(A)は灯部を正面に向けた状態、(B)は本体に対して灯部を回動させた状態 (A)は本発明の第2実施形態にかかるスタンド型照明器具を示す斜視図、(B)は側面図 本体取付部を下方から見た斜視図 (A)は万力ユニットの斜視図、(B)は(A)中B方向から見た万力ユニットの底面図 収納状態および間接照明の使用状態を示す斜視図 従来の照明器具を示す斜視図 従来の電気スタンドを示す斜視図
符号の説明
1A スタンド型照明器具
2 設置面
10 本体
14a 調光ツマミ(操作部)
18 係合部
18a 係合凸部
20 アーム
30 灯部
36 被係合部
36a 被係合凸部
40 下側連結部
50 上側連結部
L1 下側第1支軸
L2 下側第2支軸
U1 上側第1支軸
U2 上側第2支軸

Claims (3)

  1. 設置面に対して立設可能であるとともに正面に操作部が設けられた本体と、
    下側連結部を介して前記本体に連結されたアームと、
    上側連結部を介して前記アームに連結された灯部とを備え、
    前記下側連結部が、前記設置面に対して略垂直な下側第1支軸を介して前記本体に連結されているとともに、前記下側第1支軸に対して直交する下側第2支軸を介して前記アームに連結され、
    前記上側連結部が、前記下側第2支軸に対して平行な上側第1支軸を介して前記アームに連結されているとともに、前記上側第1支軸に対して直交する上側第2支軸を介して前記灯部に連結され、
    前記アームが前記載置面に対して起立した状態で前記上側支軸を中心として前記灯部を回動させることにより前記アームに沿って前記灯部を沿わせる収納状態において、前記本体の表面と前記灯部の表面とが同一面に沿って配置されることを特徴とするスタンド型照明器具。
  2. 前記収納状態において、前記本体および前記灯部のうちの一方に設けられた係合部と、前記本体および前記灯部のうちの他方に設けられた被係合部とが係合されることを特徴とする請求項1に記載のスタンド型照明器具。
  3. 前記係合部が前記下側支軸に対して直交する板状部材であるとともに、前記被係合部が前記係合部を収容可能な凹部とされ、
    前記板状部材の表面に設けられた係合凸部と、前記凹部の内面に設けられた被係合凸部とが互いに乗り越えることにより、前記凹部に対する前記板状部材の収容状態が維持されることを特徴とする請求項2に記載のスタンド型照明器具。
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