JP2009087416A - 再生方法及び再生装置 - Google Patents

再生方法及び再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009087416A
JP2009087416A JP2007253131A JP2007253131A JP2009087416A JP 2009087416 A JP2009087416 A JP 2009087416A JP 2007253131 A JP2007253131 A JP 2007253131A JP 2007253131 A JP2007253131 A JP 2007253131A JP 2009087416 A JP2009087416 A JP 2009087416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
encoded data
area
optical pickup
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007253131A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Ando
一郎 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2007253131A priority Critical patent/JP2009087416A/ja
Publication of JP2009087416A publication Critical patent/JP2009087416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】単一の光ピックアップを用いて、連続するデータをCAV方式の光ディスクから高速な転送速度で再生する。
【解決手段】一定速度で回転している光ディスクは記録領域が#1〜#nにn分割されており、光ピックアップを内周方向と外周方向とに交互に移動させて符号化データが記録されている。この光ディスクの最内周領域#1から0.4倍速で一定期間光ピックアップにより符号化データを再生し、続いて光ピックアップを最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nから1.0倍速で一定期間符号化データを再生する。以下、上記と同様に、内周側領域と外周側領域とに対して間欠的に交互に再生を行う。バッファメモリは再生符号化データを一時蓄積した後、連続的に読み出す。これにより、再生転送速度を略均一化でき、最内周領域#1の再生転送速度よりも高倍速の再生ができる。
【選択図】図9

Description

本発明は再生方法及び再生装置に係り、特に光ディスクを一定の回転数で回転させ、その光ディスクから情報を再生する、CAV(Constant Angular Velocity;等角速度)方式の再生方法及び再生装置に関する。
従来、ディスク媒体の記録再生時の主な回転制御方式として、ディスク媒体を一定回転数で回転させるCAV方式と、ピックアップとディスク媒体との相対線速度を一定とするようにディスク媒体を回転させるCLV(Constant Linear Velocity;等線速度)方式とがある。
このうち、CLV方式は、記録再生レートを一定にでき、かつ、ディスク媒体の内周から外周までの全面に亘って記録密度が一定であるために、ディスク媒体の記録容量を大きくすることができるという特長がある。このため、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-Ray Disk)などの光ディスクでは、CLV方式を採用している。しかしながら、CLV方式ではピックアップとディスク媒体との相対線速度を一定とするため、ディスク媒体の内周ではディスク媒体を高速に回転させ、外周へ向かうに従って徐々に減速して低速に回転させるディスク媒体の回転制御を必要とする。
一方、CAV方式は、CLV方式のような回転制御をせずに、ディスク媒体を一定速度(一定回転数)で回転する方式である。このため、CAV方式では、ディスク媒体の内周に比べて外周の線速度が高くなり、外周へ向かうに従い転送速度を高めることができる。このため、CD、DVD、BDなどの光ディスクをコンピュータの外部記憶装置として用いる場合に、CAV方式の回転制御で記録再生することで平均転送速度を向上させている。
しかしながら、一般に、CAV方式では外周に比べて内周の転送速度(記録再生レート)は約2/5程度であり、ディスク媒体全面に亘って転送速度を均一化することができない。例えば、CAV方式で光ディスクにビデオ信号の符号化データを記録再生する場合には、光ディスクの最内周から外周へ向かうに従い転送速度が高くなるため、最も転送速度が小さな最内周における転送速度をビデオ信号の符号化データの最大符号化速度として制限する必要がある。このため、光ディスク最内周への記録再生において最大符号化速度の制限を起因とする再生画質の劣化が生じる可能性がある。
この問題に対して、「複数のセクタからなる記録トラックを表裏に有する光ディスクの第1の面にデータを記録/再生する第1のヘッドと、光ディスクの第2の面にデータを記録/再生する第2のヘッドと、第1の面のセクタに対して論理アドレスを1セクタあるいは複数セクタ単位で内周側の記録トラックから、第2の面のセクタに対して論理アドレスを1セクタあるいは複数セクタ単位で外周側の記録トラックから、各面に論理アドレスを交互に順次割り付け、第1のヘッドと第2のヘッドからの記録/再生データを論理アドレス順に並び替えて出力する制御手段とを備える」ことで、CAV方式で記録/再生するディスク媒体全面にわたって転送速度を高速化する方法が従来開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、CAV方式の光ディスクの記録時に、内周の所定領域にダミーデータを書き込み、その外側の所定の転送速度以上が得られる外周領域を有効データの記録再生領域として用いることで、有効データの転送速度を高速化する方法も従来知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−60566号公報 特開平11−338645号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来方法では、2つの光ヘッドを必要とするため、1つの光ヘッドで構成される光ディスクの再生装置に比べて、コストが高くなり、また、2つの光ヘッドからの再生データを論理アドレス順に並び替えて連続した再生データとして出力するための制御を必要とするため構成、及び、制御が複雑になることが課題である。更に、この特許文献1記載の従来方法では、2つの光ヘッドが光ディスクの表面と裏面のそれぞれに対してデータの記録/再生を行うために、記録層が一つである単層の光ディスクに対しては適用できないという課題もある。
また、特許文献2記載の従来方法では、ダミーデータを書き込む内周の所定領域は有効データの記録再生には用いられないので、光ディスク媒体の有効記憶容量が減ることが課題である。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、単一の光ピックアップを用いて、連続するデータをCAV方式の光ディスクから高速な転送速度で再生することが可能な再生方法及び再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の再生方法は、一定回転速度で回転する光ディスクに対して、連続する所望の情報を単一の光ピックアップを用いて再生する再生方法において、光ディスクには、その記録領域をn分割(nは2以上の自然数)して得たn個の分割領域のうち、光ピックアップを光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に移動させてn個以下の各分割領域に連続する所望の情報内の各部分が順次に記録されており、上記光ディスクから、光ピックアップを光ディスクの外周側方向と内周側方向とに交互に往復移動させて所望の情報の内の各部分を順次に再生する第1のステップと、第1のステップにより再生された所望の情報の内の各部分を一時記憶した後、連続して読み出す第2のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の再生装置は、一定回転速度で回転する光ディスクに対して、連続する所望の情報を単一の光ピックアップを用いて再生する再生装置において、上記光ディスクには、その記録領域をn分割(nは2以上の自然数)して得たn個の分割領域のうち、光ピックアップを光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に移動させて、n個以下の各分割領域に連続する所望の情報の内の各部分が順次に記録されており、
光ピックアップにより光ディスクの分割領域から再生した所望の情報の内の一部分を一時記憶する一時記憶手段と、光ディスクのn個の分割領域のうち、任意の分割領域に光ピックアップを移動させて、その任意の分割領域から所望の情報の内の一部分を再生させる移動手段と、移動手段を制御すると共に一時記憶手段を制御して、光ピックアップをn個以下の各分割領域への記録順と同じ順序で光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に往復移動させて、n個以下の分割領域のそれぞれから所望の情報の内の各部分を順次に再生して一時記憶手段に一時記憶させる再生制御手段と、一時記憶手段から読み出した再生された所望の情報の内の各部分を復号して再生情報を得る再生情報生成手段とを有することを特徴とする。
本発明の再生方法及び再生装置では、記録領域をn分割して得たn個の分割領域のうち、光ピックアップを光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に移動させて、n個以下の各分割領域に連続する所望の情報の内の各部分が順次に記録されている光ディスクに対して、光ピックアップを記録順に移動させて各分割領域から所望の情報の内の各部分を再生して一時記憶した後、連続して読み出すことで、CAV方式の光ディスクであっても、略均一の再生転送速度で記録情報の再生ができる。
本発明によれば、CAV方式で光ディスクから略均一化した転送速度の再生情報を得ることができ、従来より高速化することができる。また、本発明によれば、2つの光ヘッドを用いる従来装置よりも構成を簡略化でき、更に光ディスクの記録領域のすべてを有効利用することができる。
次に、本発明の最良の形態について図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明になる再生装置の一実施の形態を備えた記録再生装置のブロック図を示す。同図において、記録再生装置100は、光ディスク200に対して画像信号を記録又は再生する記録再生部110と、記録再生の指示などを行うホストCPU(Central Processing Unit;中央処理装置)120と、所定の情報を記憶するホストメモリ130と、記録画像信号の符号化や再生符号化画像信号の復号を行うビデオコーデック140と、ホストCPU120、ホストメモリ130及びビデオコーデック140と、記録再生部110とを双方向に接続するホストバス150とよりなる。
記録再生部110は、ホストバス150との間でインターフェイスをとるホストインターフェイス111と、符号化画像信号を一時記憶する一時記憶手段であるバッファメモリ112と、記録再生制御回路113と、光ディスク200に対して光学的に符号化画像信号を記録したり、光ディスク200に記録されている符号化画像信号を光学的に再生するための光ピックアップ114と、光ピックアップ114全体を光ディスク200の半径方向に移動するための光ピックアップ移動機構115と、光ディスク200を一定速度(一定回転数)で回転させるスピンドルモータ116とを少なくとも備えている。光ディスク200は、CLV方式で画像信号が記録再生される仕様である既存の光ディスクであり、例えばBDである。光ディスク200の記録層は1層でも多層でもよい。
なお、記録再生部110内には、光ピックアップ114から光ディスク200上に照射された光ビームを光ディスク200上に焦点一致させてスポットを形成させるフォーカスサーボや、上記スポットを光ディスク200上の所望のトラックを追従走査させるためのトラッキングサーボなどのサーボ回路など従来より周知の回路も含まれるが、本発明の動作と直接関係のない回路部は、便宜上図示を省略してある。
次に、記録時の動作の概要について説明する。光ディスク200は、スピンドルモータ116により一定速度で回転されている。ビデオコーデック140は、ホストCPU120からホストバス150を介して供給された記録指示に基づき、入力された記録画像信号に対して所定の符号化方式に従って符号化画像信号(符号化データ)を生成し、その符号化データを、ホストバス150を介して記録再生部110に供給する。
記録再生部110では、上記の符号化データをホストインターフェイス110により入力として受け、その入力符号化データを、一定の転送速度でバッファメモリ112に一旦蓄積する。続いて、記録再生部110では、記録再生制御回路113が、後述するように、光ディスク200の複数の分割領域に符号化データを所定の順番で記録するように、バッファメモリ112から記録する分割領域に応じた所定の速度で読み出すと共に、ホストCPU120からホストインターフェイス111を介して光ピックアップ移動機構115を駆動して光ピックアップ114の位置を制御しながら、光ディスク200に記録する。
次に、記録再生装置100の再生動作の概要について説明する。光ディスク200は、スピンドルモータ116により一定速度で回転されている。ビデオコーデック140は、ホストCPU120からホストバス150を介して供給された再生指示に基づき、記録再生制御回路113が、後述するように、光ディスク200の複数の分割領域に所定の順番で記録された符号化データを記録した順番で再生するように、光ピックアップ114の位置を制御しながら、光ディスク200の各分割領域から光学的に符号化データを再生し、その再生符号化データをバッファメモリ112に供給する。
バッファメモリ112に一旦蓄積された再生符号化データは、ホストインターフェイス110を介してホストバス150へ一定の転送速度で出力され、更にビデオコーデック140に供給されて復号される。ビデオコーデック140で復号して得られた再生画像信号は外部へ出力される。
ここで、この再生時には、単一の光ピックアップ114を用いて、CAV方式でバッファメモリ112を介して光ディスク200の内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に再生を行うことで、光ディスク200の転送速度を高速化するものである。
図2は本発明により再生する光ディスクの各分割領域を説明する図である。同図において、光ディスク200の記録領域全体を、最内周の領域を#1、以下外周に進むに従って各領域を#2、#3、・・・とし、最外周の領域を#nというように、n分割(nは4以上の自然数)する。各分割領域#1〜#nは、それぞれ一定時間の記録情報を記録する領域である。なお、本明細書において、最内周の分割領域#1を最内周領域、最外周の分割領域#nを最外周領域というものとする。
次に、本発明の再生方法及び再生装置で再生すべき光ディスクの記録方法の各例について説明する。
本発明の再生方法及び再生装置の第1の実施の形態では、図2において、まず最内周領域#1から符号化データを再生し、続いて最外周領域#nから符号化データを再生し、以後中心に対して内周側の分割領域と外周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって重複しないよう交互に再生していく。なお、図2の矢印は記録/再生方向を示す。
図3は本発明の再生方法及び再生装置の第1の実施の形態で再生すべき光ディスクの記録時のフローチャートを示す。図1のホストCPU120は、まず、変数i1に「1」を代入し、かつ、変数i2に「n」を代入する初期化を行う(ステップS1)。ここで、上記の「n」は図2に示した分割領域数である。続いて、図2に示した光ディスク200の最内周領域#1にバッファメモリ112から読み出した符号化データを記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録した後(ステップS2)、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nにバッファメモリ112から続いて読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS3)。
続いて、ホストCPU120は、変数i1を「1」インクリメントし(ステップS4)、そのインクリメント後の変数i1がn/2より大であるかどうか判定し(ステップS5)、大でなければ記録する分割領域がまだ半分に達していないので、インクリメント後の変数i1が示す分割領域#i1(ここでは、#2)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の外周側の図2に示した分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して一定期間バッファメモリ112から読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS6)。
続いて、ホストCPU120は、変数i2を「1」デクリメントし(ステップS7)、そのデクリメント後の変数i2が示す分割領域#i2(ここでは、#n−1)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周から2番目の内周側の図2に示した分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して一定期間バッファメモリ112から読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS8)。
続いて、ホストCPU120は、デクリメント後の変数i2が(n/2)+1に達したかどうか判定し(ステップS9)、達していなければ、記録終了かどうか判定する(ステップS10)。ステップS10では記録する符号化データの全データが終了した場合や、記録を中止する場合などでなければ、記録終了ではないと判定し、再びステップS4に戻り、ステップS5〜S8の処理を行って、内周側の分割領域#i1の記録と、外周側の分割領域#i2の記録を交互に行う。
そして、nが偶数の場合は、ステップS9でi2が(n/2)+1に達したと判断した場合は、全ての分割領域の記録が終了と判断して記録を終了する(ステップS12)。また、nが奇数の場合は、ステップS5で変数i1がn/2より大となったときに、内周側の分割領域#i1に対して符号化データの記録を行った後(ステップS11)、記録を終了する(ステップS12)。このようにして全ての分割領域#1〜#nのそれぞれに連続する符号化データの内の各部分(一定期間の部分)の記録が順次に行われる。また、全ての分割領域の記録が終了しなくてもステップS10で記録終了と判定した場合には、記録を終了する(ステップS12)。
本発明の再生方法及び再生装置の第2の実施の形態では、図2において、まず最外周領域#nから符号化データを再生し、続いて最内周領域#1から符号化データを再生し、以後外周側の分割領域と内周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって重複しないよう交互に再生していく。
図4は本発明の再生方法及び再生装置の第2の実施の形態で再生すべき光ディスクの記録時のフローチャートを示す。図1のホストCPU120は、まず、変数i1に「n」を代入し、かつ、変数i2に「1」を代入する初期化を行う(ステップS21)。ここで、上記の「n」は図2に示した分割領域数である。続いて、図2に示した光ディスク200の最外周領域#nにバッファメモリ112から読み出した符号化データを記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録した後(ステップS22)、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1にバッファメモリ112から続いて読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS23)。
続いて、ホストCPU120は、変数i1を「1」デクリメントし(ステップS24)、そのデクリメント後の変数i1が(n/2)+1より小であるかどうか判定し(ステップS25)、小でなければ記録する分割領域がまだ半分に達していないので、デクリメント後の変数i1が示す分割領域#i1(ここでは、#n−1)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周から2番目の内周側の図2に示した分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して一定期間バッファメモリ112から読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS26)。
続いて、ホストCPU120は、変数i2を「1」インクリメントし(ステップS27)、そのインクリメント後の変数i2が示す分割領域#i2(ここでは、#2)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の外周側の図2に示した分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して一定期間バッファメモリ112から読み出した符号化データを、記録再生制御回路113を介して光ピックアップ114により一定期間記録する(ステップS28)。
続いて、ホストCPU120は、インクリメント後の変数i2が(n/2)に達したかどうか判定し(ステップS29)、達していなければ、記録終了かどうか判定する(ステップS30)。ステップS30では記録する符号化データの全データが終了した場合や、記録を中止する場合などでなければ、記録終了ではないと判定し、再びステップS24に戻り、ステップS25〜S28の処理を行って、外周側の分割領域#i1の記録と、内周側の分割領域#i2の記録を交互に行う。
そして、nが偶数の場合は、ステップS29でi2が(n/2)に達したと判断した場合は、全ての分割領域の記録が終了と判断して記録を終了する(ステップS32)。また、nが奇数の場合は、ステップS25で変数i1が(n/2)+1より大となったときに、外周側の分割領域#i1に対して符号化データの記録を行った後(ステップS31)、記録を終了する(ステップS32)。このようにして全ての分割領域#1〜#nのそれぞれに連続する符号化データの各部分(一定期間)の記録が順次に行われる。また、全ての分割領域の記録が終了しなくてもステップS30で記録終了と判定した場合には、記録を終了する(ステップS32)。
このように、本発明により再生すべき光ディスク200は、単一の光ピックアップ114を用いて、CAV方式でバッファメモリ112を介してその内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に符号化データが記録される。ここで、最外周領域#n及び最内周領域#1の各転送速度をそれぞれ、標準速度に比べて1.0倍速、0.4倍速とすると、最外周領域#nに比べて最内周領域#1の記録再生速度(転送速度)は約2/5程度であるが、バッファメモリ112を介することで平均転送速度の向上を図れる。
ここで、例えば、BD(Blu−ray Disc)における標準速度は、転送速度が約36Mbpsである。このときの線速度は毎秒4.917m、半径24mmにおける最内周での回転数が毎分810回転、半径58mmにおける最外周での回転数が毎分1956回転となる。
次に、本発明により再生すべき光ディスクの記録時の具体例について、図面と共に詳細に説明する。
図5(A)は、図3のフローチャートと共に説明した記録方法の第1の例を模式的に表した図である。同図において、縦軸は転送速度、横軸は時間を示す。図5(A)は、記録時間とシーク時間の比が8:2の場合、例えば、記録時間が800ms、シーク時間が200msとした場合の記録動作を模式的に示す。すなわち、図5(A)に示すように、図1のバッファメモリ112から読み出された符号化データは、まず最内周領域#1に対して0.4倍速で800msの期間光ピックアップ114により記録され、続いて光ピックアップ114を最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nに対して1.0倍速で800msの期間記録される。
続いて、光ピックアップ114を内周側の分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して800msの期間上記の符号化データが記録され、続いて、光ピックアップ114を外周側の分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して800msの期間上記の符号化データの記録が行われ、以下、上記と同様に、中心に対して内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に記録が行われる。なお、実際にはシーク時間は記録が進むほど短くなる。また、バッファメモリ112の読み出し速度は、上記の記録時の転送速度になるように制御される。ここでは、最外周領域#n、及び最内周領域#1の各転送速度をそれぞれ、標準速度に比べて1.0倍速、0.4倍速とする。
このように、内周側の分割領域と外周側の分割領域とを間欠的に交互に記録する場合の平均転送速度Vaは、記録時間をRt、シーク時間をSt、最内周領域の転送速度をVi、最外周領域の転送速度をVoとしたとき、次式で表すことができる。
Va=(Vi+Vo)×Rt/[2×(Rt+St)] (1)
また、上記の記録を行うために必要とするバッファメモリ112の最小メモリ量Bは、時式で表すことができる。
B=(Vo−Va)×Rt (2)
従って、図5(A)の場合は、Rt=800(ms)、St=200(ms)、Vi=0.4、Vo=1.0であるから、(1)式より平均転送速度Vaは標準速度に比べて0.56倍速となる。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図5(A)における平均転送速度は、約6.7(=0.56×12.0)倍速となる。また、このとき必要とするバッファメモリ112の最小メモリ量Bは(2)式より、標準速度に比べて転送速度が約5.3(=12.0−6.7)倍速で800ms分のメモリ量となる。すなわち、約19MB(=36M×5.3×0.8/8)となる。
この場合は、バッファメモリ112に対して0.56倍速の転送速度で符号化データを連続的に書き込みながら、図5(A)に模式的に示した転送速度で符号化データをバッファメモリ112から読み出して記録することができる。
次に、図3のフローチャートと共に説明した記録方法の第2の例について説明する。図5(B)は、上記の第2の例の動作を模式的に示す図である。図5(B)に示すように、図1のバッファメモリ112から読み出された符号化データは、まず最内周領域#1に対して0.4倍速で1800msの期間光ピックアップ114により記録され、続いて光ピックアップ114を最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nに対して1.0倍速で1800msの期間記録される。
続いて、光ピックアップ114を内周側の分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して1800msの期間上記の符号化データが記録され、続いて、光ピックアップ114を外周側の分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して1800msの期間上記の符号化データの記録が行われ、以下、上記と同様に、内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に記録が行われる。
この例の平均転送速度Vaは(1)式より標準速度に比べて0.63倍速となる。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図5(B)における平均転送速度は、約7.6(=0.63×12.0)倍速となる。また、このとき必要とするバッファメモリ112の最小メモリ量Bは(2)式より、標準速度に比べて転送速度が約4.0倍速で1000ms分のメモリ量となる。
このように、CLV方式であれば、光ディスクの記録領域全面に亘って最内周の転送速度(上記の場合、標準速度の0.4倍速)で符号化データの記録が行われ、また従来のCAV方式では最内周の転送速度で制限されるのに対し、図5(A)、(B)の例によれば、このCLV方式や従来のCAV方式よりも平均転送速度を高速化することができる。
次に、図4のフローチャートと共に説明した記録方法の第1の例について説明する。図6(A)は、この第1の例の記録動作を模式的に表した図である。同図において、縦軸は転送速度、横軸は時間を示す。図6(A)は、記録時間とシーク時間の比が8:2の場合、例えば、記録時間が800ms、シーク時間が200msとした場合の記録動作を模式的に示す。すなわち、図6(A)に示すように、図1のバッファメモリ112から読み出された符号化データは、まず最外周領域#nに対して1.0倍速で800msの期間光ピックアップ114により記録され、続いて光ピックアップ114を最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1に対して0.4倍速で800msの期間記録される。
続いて、光ピックアップ114を外周側の分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して800msの期間上記の符号化データが記録され、続いて、光ピックアップ114を内周側の分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して800msの期間上記の符号化データの記録が行われ、以下、上記と同様に、外周側の分割領域と内周側の分割領域とに対して間欠的に交互に記録が行われる。なお、実際にはシーク時間は記録が進むほど短くなる。また、バッファメモリ112の読み出し速度は、上記の記録時の転送速度になるように制御される。
この例では、(1)式より平均転送速度Vaは標準速度に比べて0.56倍速となる。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図6(A)における平均転送速度は、約6.7(=0.56×12.0)倍速となる。また、このとき必要とするバッファメモリ112の最小メモリ量Bは(2)式より、標準速度に比べて転送速度が約5.3倍速で800ms分のメモリ量となる。
この場合は、バッファメモリ112に対して約6.7倍速の転送速度で符号化データを連続的に書き込みながら、図6(A)に模式的に示した転送速度で符号化データをバッファメモリ112から読み出して記録することができる。
次に、図4のフローチャートと共に説明した記録方法の第2の例について説明する。図6(B)は、この第2の例の記録動作を模式的に表した図である。同図において、縦軸は転送速度、横軸は時間を示す。図6(B)は、記録時間とシーク時間の比が9:1の場合、例えば、記録時間が1800ms、シーク時間が200msとした場合の記録動作を模式的に示す。すなわち、図6(B)に示すように、図1のバッファメモリ112から読み出された符号化データは、まず最外周領域#nに対して1.0倍速で1800msの期間光ピックアップ114により記録され、続いて光ピックアップ114を最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1に対して0.4倍速で1800msの期間記録される。
以下、上記と同様に、外周側の分割領域と内周側の分割領域とに対して間欠的に交互に記録が行われる。なお、実際にはシーク時間は記録が進むほど短くなる。また、バッファメモリ112の読み出し速度は、上記の記録時の転送速度になるように制御される。
図6(B)の例の平均転送速度Vaは(1)式より、標準速度に比べて0.63倍速となる。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図6(B)における平均転送速度は、約7.6(=0.63×12.0)倍速となる。また、このとき必要とするバッファメモリ112の最小メモリ量Bは(2)式より、標準速度に比べて転送速度が約4.4(=12.0−7.6)倍速で1800ms分のメモリ量となる。
以上の図6(A)、(B)の例のいずれも、図5(A)、(B)の例と同様にCLV方式よりも平均転送速度を高速化することができる。ただし、図6(A)、(B)の例では、図6(A)、(B)に示したように、図5(A)、(B)に示した各例に比べて、最初に記録する領域が最も転送速度が高い最外周領域#nであるので、バッファメモリ112から1.0倍速で符号化データを高速に読み出して記録する必要から、バッファメモリ112内の符号化データが空にならないよう、符号化データをある程度バッファメモリ112に蓄積しておくための時間がかかる。
次に、以上説明した記録方法により記録された光ディスクの再生を行う本発明の再生方法及び再生装置について詳細に説明する。
図7は本発明になる再生方法及び再生装置の第1の実施の形態のフローチャートを示す。本実施の形態は、図3に示した記録方法により、まず図2の最内周領域#1に記録し、続いて最外周領域#nに記録し、以後内周側の分割領域と外周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって重複しないよう交互に連続する符号化データの内の各部分を分割領域にそれぞれ順次に記録した光ディスク200から符号化データを再生する例である。
図7において、図1のホストCPU120は、まず、変数i1に「1」を代入し、かつ、変数i2に「n」を代入する初期化を行う(ステップS41)。ここで、上記の「n」は図2に示した分割領域数である。続いて、図2に示した光ディスク200の最内周領域#1に光ピックアップ114をシークして、最内周領域#1から符号化データを再生し、その符号化データを記録再生制御回路113を介してバッファメモリ112に供給して一時蓄積させた後(ステップS42)、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nから符号化データを再生し、その符号化データを記録再生制御回路113を介してバッファメモリ112に供給して一時蓄積させる(ステップS43)。
続いて、ホストCPU120は、変数i1を「1」インクリメントし(ステップS44)、そのインクリメント後の変数i1がn/2より大であるかどうか判定し(ステップS45)、大でなければ再生する分割領域がまだ半分に達していないので、インクリメント後の変数i1が示す分割領域#i1(ここでは、#2)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の外周側の図2に示した分割領域#2にシークした後、その分割領域#2から符号化データを再生し、その符号化データを記録再生制御回路113を介してバッファメモリ112に供給して一時蓄積させる(ステップS46)。
続いて、ホストCPU120は、変数i2を「1」デクリメントし(ステップS47)、そのデクリメント後の変数i2が示す分割領域#i2(ここでは、#n−1)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周から2番目の内周側の図2に示した分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1から符号化データを再生し、その符号化データを記録再生制御回路113を介してバッファメモリ112に供給して一時蓄積させる(ステップS48)。
続いて、ホストCPU120は、デクリメント後の変数i2が(n/2)+1に達したかどうか判定し(ステップS49)、達していなければ、再生終了かどうか判定する(ステップS50)。ステップS50では再生する符号化データの全データが終了した場合や、再生を中止する場合などでなければ、再生終了ではないと判定し、再びステップS44に戻り、ステップS45〜S48の処理を行って、内周側の分割領域#i1の再生と、外周側の分割領域#i2の再生を交互に行う。また、バッファメモリ112に順次に蓄積された再生符号化データは、連続してバッファメモリ112から読み出されて、図1のホストインターフェイス111、ホストバス150を介してビデオコーデック140に供給される。
そして、nが偶数の場合は、ステップS49でi2が(n/2)+1に達したと判断した場合は、全ての分割領域の再生が終了と判断して再生を終了する(ステップS52)。また、nが奇数の場合は、ステップS45で変数i1がn/2より大となったときに、内周側の分割領域#i1から符号化データを再生した後(ステップS51)、再生を終了する(ステップS52)。このようにして全ての分割領域#1〜#nから符号化データの再生が行われる。また、全ての分割領域の再生が終了しなくてもステップS50で再生終了と判定した場合には、再生を終了する(ステップS52)。
次に、本発明になる再生方法及び再生装置の第2の実施の形態について説明する。図8は本発明になる再生方法及び再生装置の第2の実施の形態のフローチャートを示す。本実施の形態は、図4に示した記録方法により、まず図2の最外周領域#nに記録し、続いて最内周領域#1に記録し、以後外周側の分割領域と内周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって重複しないよう交互に連続する符号化データの内の各部分を分割領域にそれぞれ順次記録した光ディスク200から符号化データを再生する例である。
図8において、図1のホストCPU120は、まず、変数i1に「n」を代入し、かつ、変数i2に「1」を代入する初期化を行う(ステップS61)。ここで、上記の「n」は図2に示した分割領域数である。続いて、図2に示した光ディスク200の最外周領域#nに光ピックアップ114をシークして、最外周領域#nから符号化データを再生した後(ステップS62)、光ピックアップ114を最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1から符号化データを再生する(ステップS63)。再生された符号化データは、記録再生制御回路113を介してバッファメモリ112に供給されて一時蓄積される。
続いて、ホストCPU120は、変数i1を「1」デクリメントし(ステップS64)、そのデクリメント後の変数i1が(n/2)+1より小であるかどうか判定し(ステップS65)、小でなければ再生する分割領域がまだ半分に達していないので、デクリメント後の変数i1が示す分割領域#i1(ここでは、#n−1)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の内周側の図2に示した分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1から符号化データを再生する(ステップS66)。
続いて、ホストCPU120は、変数i2を「1」インクリメントし(ステップS67)、そのインクリメント後の変数i2が示す分割領域#i2(ここでは、#2)、すなわち、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の外周側の図2に示した分割領域#2にシークした後、その分割領域#2から符号化データを再生する(ステップS68)。ステップS66、S68で再生された符号化データは、バッファメモリ112に順次に蓄積される。
続いて、ホストCPU120は、インクリメント後の変数i2が(n/2)に達したかどうか判定し(ステップS69)、達していなければ、再生終了かどうか判定する(ステップS70)。ステップS70では再生する符号化データの全データが終了した場合や、再生を中止する場合などでなければ、再生終了ではないと判定し、再びステップS64に戻り、ステップS65〜S68の処理を行って、外周側の分割領域#i1の再生と、内周側の分割領域#i2の再生を交互に行う。
そして、nが偶数の場合は、ステップS69でi2が(n/2)に達したと判断した場合は、全ての分割領域の再生が終了と判断して再生を終了する(ステップS72)。また、nが奇数の場合は、ステップS65で変数i1が(n/2)+1より小となったときに、外周側の分割領域#i1から符号化データを再生した後(ステップS71)、再生を終了する(ステップS72)。このようにして全ての分割領域#1〜#nから符号化データの再生が行われる。また、全ての分割領域の再生が終了しなくてもステップS70で再生終了と判定した場合には、再生を終了する(ステップS72)。
このように、上記の各実施の形態では、単一の光ピックアップ114を、CAV方式の光ディスク200の内周側方向と外周側方向とに交互に移動させて、記録時と同じ順番で各分割領域から連続する符号化データの内の一部分(一定期間の符号化データ)を順次に再生する。ここで、最外周領域#n、及び最内周領域#1の各転送速度をそれぞれ、標準速度に比べて1.0倍速、0.4倍速とすると、最外周領域#nに比べて最内周領域#1の記録再生速度(転送速度)は約2/5程度であるが、バッファメモリ112を介することで平均転送速度の向上を図れる。以下、本発明の実施の形態の具体的な各実施例について、図面と共に詳細に説明する。
図9(A)は、図7のフローチャートと共に説明した第1の実施の形態の実施例1の動作を模式的に表した図である。同図において、縦軸は転送速度、横軸は時間を示す。すなわち、図9(A)に示すように、図2に示した光ディスク200のn個の分割領域#1〜#nのうち、まず最内周領域#1に符号化データを記録し、続いて最外周領域#nに符号化データを記録し、以後内周側の分割領域と外周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって交互に符号化データを記録した光ディスク200から記録時と同じ順序で内周側の分割領域と外周側の分割領域とを間欠的に交互に再生する動作を模式的に表した図である。図9(A)は、再生時間とシーク時間の比が8:2の場合、例えば、再生時間が800ms、シーク時間が200msとした場合の再生動作を模式的に示す。
ここで、最外周領域#n、及び最内周領域#1の各転送速度をそれぞれ、標準速度に比べて1.0倍速、0.4倍速とする。この場合は、最外周領域#nに比べて最内周領域#1の記録再生速度(転送速度)は約2/5程度であるが、バッファメモリ112を介することで平均転送速度の向上を図れる。
まず、図9(A)に示す再生動作について説明する。このときの光ディスク200には、図5(A)に示す方法で符号化データが記録されている。まず、最内周領域#1から0.4倍速で800msの期間光ピックアップ114により符号化データを再生し、続いて光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nから1.0倍速で800msの期間符号化データを再生する。続いて、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最内周から2番目の外周側の分割領域である内周領域#2にシークした後、その内周領域#2から800msの期間符号化データを再生し、続いて、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周から2番目の内周側の分割領域である外周領域#n−1にシークした後、その外周領域#n−1に対して800msの期間符号化データを再生する。以下、上記と同様に、内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に再生が行われる。なお、実際にはシーク時間は再生が進むほど短くなる。
バッファメモリ112は記録再生制御回路113を通して供給される上記の再生符号化データを一時蓄積した後、連続的に読み出す。バッファメモリ112に供給される再生符号化データの平均転送速度は、記録時と同じであり、図9(A)の場合、再生時間が800ms、シーク時間が200msであり、標準速度に比べて0.56倍速である。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図9(A)における平均転送速度は、約6.7(=0.56×12.0)倍速となる。しかし、再生遅延が発生する。これは、平均転送速度より遅い最内周領域#1から再生するために、バッファメモリ112にある程度の量の再生符号化データを蓄積する必要から生じる遅延である。
次に、本発明の実施例2について説明する。図9(B)は、実施例1と同様に内周側の分割領域と外周側の分割領域とを間欠的に交互に再生する本発明の第1の実施の形態の実施例で、再生時間とシーク時間の比が9:1の場合、例えば、再生時間が1800ms、シーク時間が200msとした場合の実施例2の再生動作を模式的に示す。すなわち、このとき再生する光ディスク200には、図5(B)に示す方法で符号化データが記録されている。
この光ディスク200を再生する場合、図9(B)に示すように、まず最内周領域#1から0.4倍速で1800msの期間光ピックアップ114により符号化データを再生し、続いて光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により最外周領域#nへシークした後、その最外周領域#nから1.0倍速で1800msの期間符号化データを再生する。
続いて、光ピックアップ114を光ピックアップ移動機構115により内周側の分割領域#2にシークした後、その分割領域#2から1800msの期間符号化データを再生し、続いて、光ピックアップ114を外周側の分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1に対して1800msの期間符号化データを再生する。以下、上記と同様に、内周側の分割領域と外周側の分割領域とに対して間欠的に交互に再生が行われる。
バッファメモリ112に供給される再生符号化データの平均転送速度は、記録時と同じであり、図9(B)の場合、再生時間が1800ms、シーク時間が200msであり、標準速度に比べて0.63倍速である。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図9(B)における平均転送速度は、約7.6(=0.63×12.0)倍速となる。
このように、上記の実施例1及び2のように、CLV方式であれば、光ディスクの記録領域全面に亘って最内周の転送速度(上記の場合、標準速度の0.4倍速)で符号化データの再生が行われ、また従来のCAV方式では最内周の転送速度で制限されるのに対し、図9(A)、(B)の例によれば、このCLV方式や従来のCAV方式よりも平均転送速度を高速化することができる。また、本発明で再生する光ディスクは、光ピックアップは単一であるので、2つの光ヘッドを用いる従来装置よりも構成を簡略化でき、また、光ディスク200の記録領域全面を使用して再生ができるので、光ディスク200の記録領域のすべてを有効利用することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例は図8のフローチャートと共に説明した本発明の第2の実施の形態の実施例で、まず、最外周領域#nに記録し、続いて最内周領域#1に記録し、以後外周側の分割領域と内周側の分割領域を光ディスク200の中央に向かって交互に記録した光ディスクを再生する実施例である。
図10(A)は、上記した順で外周側の分割領域と内周側の分割領域とを間欠的に交互に再生する実施例3の動作を模式的に表した図である。同図において、縦軸は転送速度、横軸は時間を示す。ここで、最外周領域#n、及び最内周領域#1の各転送速度をそれぞれ、標準速度に比べて1.0倍速、0.4倍速とする。この場合は、最外周領域#nに比べて最内周領域#1の記録再生速度(転送速度)は約2/5程度であるが、バッファメモリ112を介することで平均転送速度の向上を図れる。
次に、図10(A)に示す再生動作について説明する。このときの光ディスク200には、図6(A)に示す方法で符号化データが記録されている。図10(A)に示すように、まず、最外周領域#nから1.0倍速で800msの期間光ピックアップ114により符号化データを再生し、続いて光ピックアップ114を最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1から0.4倍速で800msの期間符号化データを再生する。
続いて、光ピックアップ114を分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1から800msの期間符号化データを再生し、続いて、光ピックアップ114を分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して800msの期間符号化データを再生する。以下、上記と同様に、外周側の分割領域と内周側の分割領域とに対して間欠的に交互に再生が行われる。
バッファメモリ112に供給される再生符号化データの平均転送速度は、記録時と同じであり、図10(A)の場合、再生時間が800ms、シーク時間が200msであり、標準速度に比べて0.56倍速である。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図10(A)における平均転送速度は、約6.7(=0.56×12.0)倍速となる。また、この例では、図6(A)、(B)のような再生遅延は生じない。最初に再生する最外周領域#nからは平均転送速度に比べて高い転送速度で符号化データが再生されて、バッファメモリ112に蓄積されるためである。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例は、実施例3と同様に外周側の分割領域と内周側の分割領域とを間欠的に交互に再生する本発明の第2の実施の形態の実施例で、図10(B)は再生時間とシーク時間の比が9:1の場合、例えば、再生時間が1800ms、シーク時間が200msとした場合の実施例4の再生動作を模式的に示す。すなわち、このとき再生する光ディスク200には、図6(B)に示す方法で符号化データが記録されている。
図10(B)に示すように、まず、最外周領域#nから1.0倍速で1800msの期間光ピックアップ114により符号化データを再生し、続いて光ピックアップ114を最内周領域#1へシークした後、その最内周領域#1から0.4倍速で1800msの期間符号化データを再生する。
続いて、光ピックアップ114を分割領域#n−1にシークした後、その分割領域#n−1から1800msの期間符号化データを再生し、続いて、光ピックアップ114を分割領域#2にシークした後、その分割領域#2に対して1800msの期間符号化データを再生する。以下、上記と同様に、外周側の分割領域と内周側の分割領域とに対して間欠的に交互に再生が行われる。
バッファメモリ112に供給される再生符号化データの平均転送速度は、記録時と同じであり、図10(B)の場合、再生時間が1800ms、シーク時間が200msであり、標準速度に比べて0.63倍速である。すなわち、最外周領域の転送速度が標準速度に比べて12.0倍速なら、図10(B)における平均転送速度は、約7.6(=0.63×12.0)倍速となる。また、この例では、図6(A)、(B)のような再生遅延は生じない。最初に再生する最外周領域#nからは平均転送速度に比べて高い転送速度で符号化データが再生されて、バッファメモリ112に蓄積されるためである。
以上の実施例3及び4のいずれも、実施例1及び2と同様にCLV方式よりも平均転送速度を高速化することができ、また、2つの光ヘッドを用いる従来装置よりも構成を簡略化でき、更に、光ディスク200の記録領域全面を使用して記録ができるので、光ディスク200の記録領域のすべてを有効利用することができる。
次に、間欠的な交互記録再生を実現するためのセクタ管理の方式について説明する。光ディスク200の論理アドレスを複数の分割領域のうち、内周側の分割領域と外周側の分割領域とを交互に、かつ、光ディスクの中心方向に向かって順次に割り当て、連続した論理アドレスのセクタを記録再生することで、本発明の記録再生が実現できる。ここで、論理アドレスの割り当ては、光ディスクの装置としての割り当てでもよいし、光ディスクのファイルシステムとしての割り当てでもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態や実施例に限定されるものではなく、例えば、記録再生装置100のバッファメモリ112を用いる替りに、例えばホストメモリ400を用いることもできる。これにより、記録再生装置100のバッファメモリ量に拠らずに、本発明を実施することができる。
また、以上の実施例では、光ディスク200の複数の分割領域のうち、内周側の分割領域と外周側の分割領域を交互に、かつ、光ディスクの中心方向に向かって順次に割り当てるように説明したが、光ディスク200の全体の記録領域の中心にある分割領域に対して最初に記録又は再生を行い、続いて、その中心の分割領域に内周側又は外周側に隣接する分割領域に対して記録又は再生を行い、続いて、その中心の分割領域に外周側又は内周側に隣接する分割領域に対して記録又は再生を行い、以下、同様にして最外周と最内周とにそれぞれ向かって交互に各分割領域の記録又は再生を行うようにしてもよい。また、記録再生装置について実施例を説明してきたが、記録専用装置により同様の記録方法で記録された記録媒体を再生することでも、本発明による効果を実現することができる。
本発明の再生装置の一実施の形態を備えた記録再生装置のブロック図である。 本発明により再生する光ディスクの各分割領域の一例を説明する図である。 本発明の再生方法及び再生装置の第1の実施の形態で再生すべき光ディスクの記録時のフローチャートである。 本発明の再生方法及び再生装置の第2の実施の形態で再生すべき光ディスクの記録時のフローチャートである。 図3の各具体例の動作を模式的に表した図である。 図4の各具体例の動作を模式的に表した図である。 本発明の第1の実施の形態のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の各実施例の動作を模式的に表した図である。 本発明の第2の実施の形態の各実施例の動作を模式的に表した図である。
符号の説明
100 記録再生装置
110 記録再生部
111 ホストインターフェイス
112 バッファメモリ
113 記録再生制御回路
114 光ピックアップ
115 光ピックアップ移動機構
116 スピンドルモータ
120 ホストCPU(中央処理装置)
130 ホストメモリ
140 ビデオコーデック
150 ホストバス

Claims (2)

  1. 一定回転速度で回転する光ディスクに対して、連続する所望の情報を単一の光ピックアップを用いて再生する再生方法において、
    前記光ディスクには、その記録領域をn分割(nは2以上の自然数)して得たn個の分割領域のうち、前記光ピックアップを前記光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に移動させて前記n個以下の各分割領域に前記連続する所望の情報内の各部分が順次に記録されており、
    前記光ディスクから、前記光ピックアップを前記光ディスクの外周側方向と内周側方向とに交互に往復移動させて前記所望の情報の内の各部分を順次に再生する第1のステップと、
    前記第1のステップにより再生された前記所望の情報の内の各部分を一時記憶した後、連続して読み出す第2のステップと
    を含むことを特徴とする再生方法。
  2. 一定回転速度で回転する光ディスクに対して、連続する所望の情報を単一の光ピックアップを用いて再生する再生装置において、
    前記光ディスクには、その記録領域をn分割(nは2以上の自然数)して得たn個の分割領域のうち、前記光ピックアップを前記光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に移動させて、前記n個以下の各分割領域に前記連続する所望の情報の内の各部分が順次に記録されており、
    前記光ピックアップにより前記光ディスクの前記分割領域から再生した前記所望の情報の内の一部分を一時記憶する一時記憶手段と、
    前記光ディスクの前記n個の分割領域のうち、任意の分割領域に前記光ピックアップを移動させて、その任意の分割領域から前記所望の情報の内の一部分を再生させる移動手段と、
    前記移動手段を制御すると共に前記一時記憶手段を制御して、前記光ピックアップを前記n個以下の各分割領域への記録順と同じ順序で前記光ディスクの内周側方向と外周側方向とに交互に往復移動させて、前記n個以下の前記分割領域のそれぞれから前記所望の情報の内の各部分を順次に再生して前記一時記憶手段に一時記憶させる再生制御手段と、
    前記一時記憶手段から読み出した前記再生された所望の情報の内の各部分を復号して再生情報を得る再生情報生成手段と
    を有することを特徴とする再生装置。
JP2007253131A 2007-09-28 2007-09-28 再生方法及び再生装置 Pending JP2009087416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253131A JP2009087416A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 再生方法及び再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253131A JP2009087416A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 再生方法及び再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009087416A true JP2009087416A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40660666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007253131A Pending JP2009087416A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 再生方法及び再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009087416A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4629798B2 (ja) 光ディスクおよび光ディスク製造方法
US6661758B2 (en) High speed data recording and/or reproducing method and apparatus with increased sector access speed
JP2010033650A (ja) 記録装置および記録方法
JP3714391B2 (ja) データ記録再生装置
JP2009087416A (ja) 再生方法及び再生装置
EP1525581B1 (en) Rotation speed control for recording information
JP2009087415A (ja) 記録方法、記録装置、記録再生方法及び記録再生装置
JPH1196668A (ja) 光ディスク記録装置及び光ディスク再生装置
JP4324608B2 (ja) 同時記録再生装置
JP2007265611A (ja) 光ディスクおよび光ディスク製造方法
JP4061795B2 (ja) 情報信号再生装置、情報信号記録装置、情報信号記録再生装置、及び情報信号記録媒体
JP4006373B2 (ja) 同時記録再生装置
JP2010033651A (ja) 再生装置および再生方法
JP3995659B2 (ja) 光ディスク再生方法および光ディスク再生装置
JP4196360B2 (ja) 情報信号再生装置、情報信号記録装置、及び情報信号記録再生装置
EP1090390B1 (en) Apparatus and method for scanning a rotating information carrier
JP4196359B2 (ja) 情報信号再生装置、情報信号記録装置、及び情報信号記録再生装置
JP2000048484A (ja) 光ディスク装置
JPH08315500A (ja) 情報記録再生装置
JPH10302403A (ja) Dvd再生装置及びdvd記録装置
JPH09167444A (ja) 光ディスク再生方法及び光ディスク再生装置
JPH11317015A (ja) ディスク記録装置及びディスク再生装置
JP2000163878A (ja) 記録再生装置及び記録再生方法
JP2004192788A (ja) 情報信号再生方法、情報信号記録方法、情報信号記録再生方法、情報信号再生装置、情報信号記録装置及び情報信号記録再生装置
JP2008176921A (ja) 記録装置