JP2009087150A - 電子メール通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】実際に電子メールを複合機からメールサーバに送信し、電子メールの送信環境の設定が適切かどうかを確認することのできる電子メール通信装置を提供する。
【解決手段】電子メール通信装置は、テストメールを第1のメールアドレスから第2のメールアドレスへ送信するテストメール送信手段と、テストメール識別情報を保持するテストメール識別情報保持手段と、前記第2のメールアドレス宛に届いた電子メールを取得するメール取得手段と、前記テストメール識別情報に基づいて、前記メール取得手段で取得した電子メールの中に、前記テストメール送信手段で送信した前記テストメールが含まれているか否かを判断するテストメール判断手段と、前記テストメール判断手段が前記メール取得手段で取得した電子メールの中に前記テストメールが含まれていると判断した場合には、接続テストが成功した旨をユーザに通知する通知手段とを、備えて構成される。
【選択図】図7
【解決手段】電子メール通信装置は、テストメールを第1のメールアドレスから第2のメールアドレスへ送信するテストメール送信手段と、テストメール識別情報を保持するテストメール識別情報保持手段と、前記第2のメールアドレス宛に届いた電子メールを取得するメール取得手段と、前記テストメール識別情報に基づいて、前記メール取得手段で取得した電子メールの中に、前記テストメール送信手段で送信した前記テストメールが含まれているか否かを判断するテストメール判断手段と、前記テストメール判断手段が前記メール取得手段で取得した電子メールの中に前記テストメールが含まれていると判断した場合には、接続テストが成功した旨をユーザに通知する通知手段とを、備えて構成される。
【選択図】図7
Description
本発明は、電子メール通信装置に関し、特に、メールサーバに正しく接続されるかどうかを事前に確認することのできる電子メール通信装置に関する。
スキャナ機能やプリンタ機能を有するいわゆる複合機では、スキャナ機能を用いて読み込んだ画像をTiff等の形式でファイル化し、電子メールとして送信できる機能が備わっているものがある。
この電子メール送信の機能を用いる場合、予め、複合機に対してメールサーバの設定を行う必要がある。このメールサーバの設定を行う際には、ユーザは、メールサーバの設定が正しいかどうかを確認するために、接続テストを行う(特開2004−102420号公報)。
しかし、このメールサーバと複合機との間の接続を確認する接続テストのための処理では、実際に電子メールを送信するわけではないため、本当にメールサーバが複合機からの電子メールを正しく受信しているかどうかまでは確認することができない。また、複合機からメールサーバへの接続を確認するだけであるため、実際に電子メールを送信するための送信環境の設定が正しいかどうかまでは確認することができない。このことは、複合機以外の他の電子メール通信装置でも同様である。
特開2004−102420号公報
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、実際に電子メールを複合機からメールサーバに送信して、電子メールの送信環境の設定が適切であるかどうかを確認することのできる電子メール通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子メール通信装置は、
テストメールを第1のメールアドレスから第2のメールアドレスへ送信する、テストメール送信手段と、
前記テストメールを識別するための情報であるテストメール識別情報を保持する、テストメール識別情報保持手段と、
前記第2のメールアドレス宛に届いた電子メールを取得する、メール取得手段と、
前記テストメール識別情報保持手段に保持されている前記テストメール識別情報に基づいて、前記メール取得手段で取得した電子メールの中に、前記テストメール送信手段で送信した前記テストメールが含まれているか否かを判断する、テストメール判断手段と、
前記テストメール判断手段が前記メール取得手段で取得した電子メールの中に前記テストメールが含まれていると判断した場合には、接続テストが成功した旨をユーザに通知する、通知手段と、
を備えることを特徴とする。
テストメールを第1のメールアドレスから第2のメールアドレスへ送信する、テストメール送信手段と、
前記テストメールを識別するための情報であるテストメール識別情報を保持する、テストメール識別情報保持手段と、
前記第2のメールアドレス宛に届いた電子メールを取得する、メール取得手段と、
前記テストメール識別情報保持手段に保持されている前記テストメール識別情報に基づいて、前記メール取得手段で取得した電子メールの中に、前記テストメール送信手段で送信した前記テストメールが含まれているか否かを判断する、テストメール判断手段と、
前記テストメール判断手段が前記メール取得手段で取得した電子メールの中に前記テストメールが含まれていると判断した場合には、接続テストが成功した旨をユーザに通知する、通知手段と、
を備えることを特徴とする。
この場合、前記テストメールを生成するテストメール生成手段をさらに備えており、前記テストメール生成手段は、ユニークなメッセージIDを生成して、前記テストメールに埋め込み、
前記テストメール識別情報保持手段は、前記メッセージIDを、前記テストメール識別情報として保持するようにしてもよい。
前記テストメール識別情報保持手段は、前記メッセージIDを、前記テストメール識別情報として保持するようにしてもよい。
この場合、前記メッセージIDは、少なくとも乱数を含んで生成されるようにしてもよい。
また、前記メッセージIDは、時刻情報を含んで生成されるようにしてもよい。
また、前記第1のメールアドレスは、第1のメールサーバにメールボックスが設けられているメールアドレスであり、前記第2のメールアドレスは、第2のメールサーバにメールボックスが設けられているメールアドレスであるようにしてもよい。
この場合、前記テストメール送信手段は、当該電子メール通信装置を前記第1のメールサーバに接続して、前記テストメールを送信するようにしてもよい。
また、前記通知手段は、前記接続テストが成功した旨を表示する表示手段を備えるようにしてもよい。
また、前記通知手段は、前記接続テストが成功した旨を印刷する印刷手段を備えるようにしてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明の一実施形態においては、複合機がメールサーバに正しく接続されているかどうかの接続テストをする際に、実際に複合機からメールサーバにテスト用のテストメールを送信し、この送信したテストメールを、この複合機自らが再び取得できたか否かにより、この複合機のメール送信環境が正しく設定されているかどうかを確認できるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機30を備える複合機システムの全体構成図の一例を示しており、図2は、本発明の一実施形態に係る複合機30の内部構成のブロック図の一例を示しており、図3は、本発明の一実施形態に係るメールサーバ50の内部構成のブロック図の一例を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る複合機システム10は、内部のネットワーク20を介して、1又は複数の複合機30と、1又は複数のコンピュータ40と、1台のメールサーバ50とが、相互に接続されている。本実施形態においては、ネットワーク20は、ローカルネットワークであり、例えば、イーサネット(登録商標)などの任意の規格のネットワークで構成することが可能である。
さらに、メールサーバ50は、インターネットなどの外部ネットワーク60に接続されている。例えば、このメールサーバ50は、複合機30から送信された電子メールを受信し、この受信した電子メールが、自らが管理するメールアドレス(メールボックス)を宛先としているか、それ以外のメールサーバが管理するメールアドレス(メールボックス)を宛先としているかを判断する。そして、電子メールの宛先が、メールサーバ50の管理するメールアドレスを宛先としたものである場合には、その宛先のメールボックスに受信した電子メールを格納する。一方、電子メールの宛先が、メールサーバ50の管理するメールアドレスを宛先としたものではなく、例えばメールサーバ70の管理するメールアドレスを宛先としたものである場合には、外部ネットワーク60を介して、その電子メールをメールサーバ70に送信する。
図2に示すように、本実施形態に係る複合機30は、少なくとも、スキャナ機能部31とプリンタ機能部32とを備えて構成されている、いわゆるマルチファンクションプリンタである。この複合機30は、さらに、操作ユニット33と、ネットワークインターフェース34と、制御ユニット35とを備えて構成されている。スキャナ機能部31は、この複合機30にユーザがセットした原稿を読み取るための機能部である。一般的には、スキャナ機能部31は、原稿読み取り面にセットされた原稿を、ラインセンサで読み取り、この読み取った画像に基づいて画像情報を生成する。
プリンタ機能部32は、この複合機30にコンピュータ40から送信された印刷データを印刷したり、スキャナ機能部31で読み取った画像に基づく画像情報を印刷したりする機能部である。一般的には、印刷データや画像に基づく情報を印刷可能なデータに展開して、レーザープリンタやインクジェットプリンタなどのプリントエンジンで印刷を行う。
操作ユニット33は、ユーザがこの複合機30に各種の指示を入力するためのユニットである。本実施形態においては、この操作ユニット33は、例えば、様々な情報が表示され、ユーザがタッチすることにより指示を入力できるタッチパネルにより構成されている。
ネットワークインターフェース34は、この複合機30をネットワーク20に接続するためのインターフェースである。制御ユニット35は、この複合機30の全体的な制御を行うためのユニットである。本実施形態では、この制御ユニット35に、制御を行う本体部であるCPU(Central Processing Unit)や、制御を行うために必要な情報が揮発的に保持されるRAM(Random Access Memory)や、制御を行うためのプログラムが不揮発的に保持されるROM(Read Only Memory)や、電気的に書き換え可能なEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)などが、設けられている。本実施形態においては、特に、後述するメールサーバ接続テスト処理や、テストメール送信処理、テストメール受信処理を実行するためのプログラムが、このROMに格納されており、これらの処理を実行する上で必要となる情報がRAMに一時的に格納される。
図3に示すように、メールサーバ50は、少なくとも、ネットワークインターフェース51と、制御ユニット52と、情報格納部53とを備えて構成されている。ネットワークインターフェース51は、このメールサーバ50をネットワーク20や外部ネットワーク60に接続するためのインターフェースである。制御ユニット52は、このメールサーバ50の全体的な制御を行うユニットである。本実施形態では、この制御ユニットに、制御を行う本体部であるCPU(Central Processing Unit)や、制御を行うために必要な情報が揮発的に保持されるRAM(Random Access Memory)や、制御を行うためのプログラムが不揮発的に保持されるROM(Read Only Memory)が、設けられている。
情報格納部53は、このメールサーバ50が管理するユーザの認証情報や、自らが管理するメールアドレス(メールボックス)に関する情報、自らが管理するメールボックに格納した電子メールなどが格納され、保持される。本実施形態では、この情報格納部53は、例えばハードディスクドライブなどの補助記憶装置により構成されている。
なお、本実施形態においては、図1のメールサーバ70の内部構成も、図3に示したメールサーバ50の内部構成と同様である。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係る複合機30で実行されるメールサーバ接続テスト処理について説明する。図4は、本実施形態に係るメールサーバ接続テスト処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図4に示すメールサーバ接続テスト処理は、複合機30における制御ユニット35で実行される処理であり、より具体的には、制御ユニット35に設けられたCPUが、同じく制御ユニット35に設けられたROMからメールサーバ接続テスト処理プログラムを読み出して実行することにより実現される処理である。
また、このメールサーバ接続テスト処理は、ユーザがこの複合機30のモードを設定モードに移行して、複合機30とメールサーバとの間で接続が確立できるかどうかのテストをするための接続テストを行う処理の起動を、複合機30に指示入力した場合に、起動される処理である。例えば、図5に示すように、操作ユニット33のタッチパネル100に、メインメニューである機能選択画面W10が表示されていたとする。この図5の例では、機能選択画面W10に、コピー機能選択ボタンB10と、プリンタ機能選択ボタンB12と、スキャナ機能選択ボタンB14と、機器設定ボタンB16とが表示されている。この状態で、ユーザがコピー機能選択ボタンB10をタッチすると、複合機30は、コピーを行うモードに移行し、ユーザがプリンタ機能選択ボタンB12をタッチすると、複合機30は、コンピュータ40から受信した印刷データを印刷するモードに移行する。また、機能選択画面W10で、ユーザがスキャナ機能選択ボタンB14をタッチすると、複合機30は、スキャナ機能部31を使用するモードに移行する。
一方、ユーザが、機器設定ボタンB16をタッチすると、複合機30は、複合機30の各種設定を行うための設定モードに移行し、操作ユニット33のタッチパネル100に、図6に示す設定モード画面W20を表示する。
この図6の例では、モード設定画面W20に、メール送信者設定ボタンB20と、認証設定ボタンB22と、メールサーバ設定ボタンB24と、メールサーバ接続テストボタンB26と、テストメール送信ボタンB28とが表示されている。この状態で、ユーザがメール送信者設定ボタンB20をタッチすると、複合機30は、メール送信者設定モードに移行し、ユーザは自らのメールアドレスを設定できるようになり、ユーザが認証設定ボタンB22をタッチすると、複合機30は、認証設定モードに移行し、ユーザは自らの認証情報(ユーザIDとパスワードなど)を設定できるようになり、ユーザがメールサーバ設定ボタンB24をタッチすると、複合機30は、メールサーバ設定モードに移行し、ユーザはメールサーバのIPアドレスやポート番号などを設定できるようになる。これらのモードで設定された情報は、上述した制御ユニット35のEEPROMに格納され、保持される。一方、ユーザが、テストメール送信ボタンB28をタッチすると、後述するテストメール送信処理が起動される。また、ユーザが、メールサーバ接続テストボタンB26をタッチすると、図4のメールサーバ接続テスト処理が起動されるのである。
図4に示すように、メールサーバ接続テスト処理が開始されると、複合機30は、メールサーバ50に接続する(ステップS10)。通信プロトコルとして、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が用いられている場合を例に説明すると、この場合、複合機30は送信側SMTPクライアントとなり、メールサーバ50は受信側SMTPサーバとなる。
このステップS10の処理においては、複合機30はメールサーバ50に対して、例えば、TCPポート25番を用いて、接続要求を送信する。この接続要求を行うために必要な設定情報は、上述したメールサーバ設定ボタンB24をタッチすることにより移行するモードで、この複合機30に入力される。この接続要求を受信したメールサーバ50は、接続要求を正常に受け付けた旨の接続応答を複合機30に返信する。
次に、複合機30は、SMTPのプロトコルに従って、メールサーバ50に対して接続の挨拶を行う(ステップS12)。このステップS12の処理においては、複合機30はメールサーバ50に対して、EHLOコマンドを用いて自らのホスト名を送信する。これを受信したメールサーバ50は、これを正常に受け付けた旨の正常応答を複合機30に返信する。
次に、複合機30は、メールサーバ50に対してメール送信者の設定を行う(ステップS14)。このステップS14の処理においては、複合機30は、MAILコマンドを用いて、送信元のメールアドレス(つまり、このユーザの電子メールアドレス)をメールサーバ50に送信する。この送信元のメールアドレスは、上述したメール送信者設定ボタンB20をタッチすることにより移行するモードで、この複合機30に入力される。このメール送信者設定を受信したメールサーバ50は、受信した送信元のメールアドレスの書式チェックを行った上で、情報格納部53に格納し、正常に送信元のメールアドレスを受信した旨の正常応答を複合機30に返信する。
次に、複合機30は、ユーザにメールサーバ接続テストの結果を通知する(ステップS16)。すなわち、ステップS10〜ステップS14の処理が正常に行われて、複合機30とメールサーバ50との間の接続が確立された場合には、複合機30はユーザに接続テストが成功したことを通知する。一方、これらステップS10〜ステップS14の過程で、何らかのエラーが発生し、複合機30とメールサーバ50との間の接続が確立できなかった場合には、複合機30はユーザに接続テストが失敗したことを通知する。その際には、例えば、エラーが発生した理由を付して、ユーザに通知することも可能である。
これらの通知は、例えば、タッチパネル100に通知内容を表示することにより、行うことができる。但し、ユーザに通知するべき情報が多く、タッチパネル100には表示しきれないような場合には、タッチパネル100の表示に加えて、或いは、タッチパネル100の表示に代えて、プリンタ機能部32で通知内容を印刷して、ユーザに知らせるようにすることもできる。
これにより、本実施形態に係るメールサーバ接続テスト処理が終了する。
次に、図7に基づいて、本実施形態に係る複合機30で実行されるテストメール送信処理について説明する。図7は、本実施形態に係るテストメール送信処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。
この図7に示すテストメール送信処理は、複合機30における制御ユニット35で実行される処理であり、より具体的には、制御ユニット35に設けられたCPUが、同じく制御ユニット35に設けられたROMからテストメール送信処理プログラムを読み出して実行することにより実現される処理である。
また、上述したように、このテストメール送信処理は、図6の設定モード画面W20のテストメール送信ボタンB28をユーザがタッチすることにより、起動する処理である。すなわち、このテストメール送信処理は、ユーザがテストメールを実際に送信する接続テストを行うという指示を複合機30に入力した際に起動される処理である。
図7に示すように、まず、複合機30は、メールサーバ50に接続する(ステップS30)。すなわち、上述したように、SMTPサーバであるメールサーバ50に対して、例えば、TCPポート25番を用いて、接続要求を送信する。
この接続要求に対して、これを正常に受け付けた旨の接続応答をメールサーバ50から受信した複合機30は、メールサーバ50に対して接続の挨拶を行う(ステップS32)。すなわち、上述したように、複合機30はメールサーバ50に対して、EHLOコマンドを用いて自らのホスト名を送信する。
この接続の挨拶に対して、これを正常に受け付けた旨の正常応答をメールサーバ50から受信した複合機30は、メールサーバ50に対してメール送信者の設定を送信する(ステップS34)。すなわち、上述したように、複合機30は、MAILコマンドを用いて、送信元のメールアドレス(つまり、このユーザの電子メールアドレス)をメールサーバ50に送信する。
このMAILコマンドを正常に受信した旨の正常応答をメールサーバ50から受信した複合機30は、メールサーバ50に対してメール受信者の設定を送信する(ステップS36)。すなわち、RCPTコマンドを用いて、メール受信者のメールアドレスをメールサーバ50に送信する。
本実施形態では、メールサーバ70にメールボックスを有するメールアドレスを、メール受信者として設定する。なお、複合機30が接続しているメールサーバ50以外のメールサーバにメールボックスを有するメールアドレスが、メール受信者として設定されることにより、複合機30のメールサーバ50に対する設定が、適正であるか否かを、より正確に確認することができる。但し、メールサーバ50にメールボックスを有するメールアドレスを、メール受信者として設定しても、概略的な通信環境の設定確認をすることはできる。
また、本実施形態では、メール受信者として設定されるメールアドレスは、このユーザのログインが認められているメールアドレスである。すなわち、後述するテストメール受信処理でテストメールを取得することができるように、このユーザ自らが受信することのできるメールアドレスにテストメールを送信する。
このRCPTコマンドを正常に受信した旨の正常応答をメールサーバ50から受信した複合機30は、テストメールのデータを生成する処理を行う(ステップS38)。図8は、複合機30が生成し、メールサーバ50に送信するデータの一例を示す図である。この図8に示すように、このステップS38のデータ生成では、複合機30は、ユニークなメッセージID(message-ID)を生成する。複合機30は、後でテストメールを受信した際に、受信したテストメールにこのメッセージIDが含まれているかどうかを確認するために、これを保持しておく。本実施形態では、例えば、上述した制御ユニット35のEEPROMにメッセージIDを保持しておく。
この図8の例では、メッセージIDは、乱数に送信者のメールアドレスを組み合わせることにより生成されているが、このメッセージIDの生成手法には、様々な態様が考えられる。例えば、乱数に加えて、又は、乱数に代えて、メッセージID生成時の日付と時刻を用いたり、メール本文のテキストの一部を用いたりするようにしてもよい。
次に、図7に示すように、複合機30は、DATAコマンドを用いて、メールのデータを送信することをメールサーバ50に伝える(ステップS40)。続いて、複合機30は、ステップS38で生成したテストメールのデータを送信する(ステップS42)。すなわち、図8に示したようなテストメールを送信する。
すべてのデータを送信し終えた複合機30は、データの送信を終了し(ステップS44)、QUITコマンドを用いて、メールサーバ50との接続を切断する(ステップS46)。
これにより、テストメール送信処理が終了する。このテストメール送信処理が終了することにより、複合機30とメールサーバ50との間の接続が確立され、メールサーバ50に対する通信環境の設定が正しい場合には、送信したテストメールは、メールサーバ70にある受信者のメールボックスに格納されるはずである。つまり、送信元のメールアドレスから、送信先のメールアドレスに、テストメールが正しく送信されるはずである。
次に、図9に基づいて、本実施形態に係る複合機30で実行されるテストメール受信処理について説明する。図9は、本実施形態に係るテストメール受信処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。
この図9に示すテストメール受信処理は、複合機30における制御ユニット35で実行される処理であり、より具体的には、制御ユニット35に設けられたCPUが、同じく制御ユニット35に設けられたROMからテストメール受信処理プログラムを読み出して実行することにより実現される処理である。
また、このテストメール受信処理は、図7に示したテストメール送信処理が終了した場合に自動的に起動される処理である。テストメール受信処理が起動されるタイミングは、テストメール送信処理が終了した後、直ちに起動されるようにしてもよい。或いは、送信したテストメールがメールサーバ70のメールボックスに届くのに要する時間を考慮して、所定時間経過後(例えば、1分や3分経過後)に、起動されるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、メール転送プロトコルとして、POP3が用いられている場合を例にして説明をする。すなわち、複合機30がPOP3クライアントとなり、メールサーバ70がPOP3サーバとなる。
図9に示すように、まず、複合機30は、メールサーバ70に接続する(ステップS60)。このステップS60で接続するメールサーバは、テストメールの宛先となっているメールアドレスのメールボックスが設けられているメールサーバである。本実施形態では、上述したメールサーバ70に、複合機30は接続する。
次に、複合機30は、メールサーバ70にログインするために必要な情報を送信する(ステップS62)。すなわち、USERコマンドとPASSコマンドとを用いて、ユーザIDとパスワードとをメールサーバ70に送信する。メールサーバ70は、受信したユーザIDとパスワードが、このメールサーバ70に予め登録されている登録ユーザIDと登録パスワードに合致するかどうかを判断して、これらが合致する場合には、このユーザのログインを認める。
次に、複合機30は、このユーザのメールボックスに、取得するべき新しい電子メールがあるかどうかを確認する(ステップS64)。例えば、複合機30は、UIDLコマンドを用いて、まだ受信していない新規な電子メールがメールサーバ70のメールボックスにあるかどうかを確認する。
取得すべき新しい電子メールがある場合(ステップS64:YES)には、複合機30は、メールサーバ70からその電子メールを取得する(ステップS66)。すなわち、RETRコマンドを用いて、メールサーバ70のメールボックスから、まだ受信していない新規の電子メールを一括して受信する。
次に、複合機30は、取得した電子メールの中に、上述した図7のステップS42で送信したテストメールが含まれているか否かを判断する(ステップS68)。この判断をする際に、複合機30は、上述したメッセージIDを利用する。すなわち、ステップS38で生成したテストメールのデータに埋め込んだメッセージIDを記憶しておく。そして、ステップS66で取得した電子メールの中に、記憶したメッセージIDと合致するものが含まれている電子メールが存在するかどうかを確認する。複合機30は、記憶しているメッセージIDが埋め込まれている電子メールが見つかった場合には、取得した電子メールが、ステップS42で送信したテストメールであると判断する。
取得した電子メールが、ステップS42で送信したテストメールではないと判断した場合(ステップS68:NO)には、上述したステップS64に戻る。一方、取得した電子メールが、ステップS42で送信したテストメールであると判断した場合(ステップS68:YES)には、メール送信テストが正常に終了した旨をユーザに通知する(ステップS70)。
この通知は、例えば、タッチパネル100に通知内容を表示することにより、行うことができる。但し、ユーザに通知するべき情報が多く、タッチパネル100には表示しきれないような場合には、タッチパネル100の表示に加えて、或いは、タッチパネル100の表示に代えて、プリンタ機能部32で通知内容を印刷して、ユーザに知らせるようにすることもできる。
次に、複合機30は、メールサーバ70との接続を切断する(ステップS72)。すなわち、QUITコマンドを用いて、メールサーバ70との接続を切断する。これにより、テストメール受信処理が終了する。
これに対して、上述したステップS64で、取得すべき新たなメールがないと判断した場合(ステップS64:NO)には、複合機30は、メールボックスに新しい電子メールがあるか否かを確認してから所定時間(例えば、10分)が経過したかどうかを判断する(ステップS80)。
所定時間が経過した場合(ステップS80:YES)には、複合機30は、再度、ステップS64に戻り、メールサーバ70のメールボックスに、取得すべき新たな電子メールがあるかどうかを判断する。
一方、メールボックスに新しい電子メールがあるか否かを確認してから所定時間(例えば、10分)が経過していない場合(ステップS80:NO)には、複合機30は、このテストメール受信処理が起動されてから、所定日数(例えば2日)が経過したかどうかを判断する(ステップS82)。所定日数が経過していない場合(ステップS82:NO)には、上述したステップS80に戻る。
一方、このテストメール受信処理が起動されてから、所定日数が経過している場合(ステップS82:YES)には、メール送信テストが正常に終了できなかった旨をユーザに通知する(ステップS84)。すなわち、テストメールを送信元のメールアドレスから送信先のメールアドレスに実際に送信する接続テストが、失敗に終わったことをユーザに通知する。
上述したように、この通知は、例えば、タッチパネル100に通知内容を表示することにより、行うことができる。但し、この場合にも、ユーザに通知するべき情報が多く、タッチパネル100には表示しきれないような場合には、タッチパネル100の表示に加えて、或いは、タッチパネル100の表示に代えて、プリンタ機能部32で通知内容を印刷して、ユーザに知らせるようにすることもできる。
そして、上述したステップS72において、複合機30は、メールサーバ70との接続を切断し、テストメール受信処理が終了する。
なお、上述したステップS80では、複合機30は、メールボックスに新しい電子メールがあるか否かを確認してから所定時間(例えば、10分)が経過したかどうかの判断を行い、所定時間が経過した場合(ステップS80:YES)には、複合機30は、再度、ステップS64に戻り、メールサーバ70のメールボックスに、取得すべき新たな電子メールがあるかどうかを判断するようにしたが、所定時間が経過するまでの間に、メールサーバ70のタイムアウト処理の発生によりメールサーバ70との接続を切断されてしまうことがあるので、所定時間が経過した場合(ステップS80:YES)には、POP3クライアントとしての複合機30側からメールサーバ70との接続を一旦切断し、所定時間経過後に(例えば、1分や3分経過後)に、再び起動されるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る複合機システムの複合機30によれば、テストメール送信処理でテストメールを送信し、テストメール受信処理でこの送信したテストメールが宛先となっているメールアドレスのメールボックスに正常に届いているかどうかを確認することとしたので、複合機30のメール送信環境の設定が適切であるかどうかをより正確に判断することができる。すなわち、実際にテストメールを送信し、これが宛先となっているメールアドレスに届いていることを実際に確認することで、メールサーバ50を含めたメール送信環境の設定が正しいことを確認することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態では、テストメール受信処理で、自分が送信したテストメールであるかどうかを確認する手段としてメッセージIDを用いることとしたが、メッセージIDだけではなく、メール本文の内容や、メールを送信した日付及び/又は時刻などを組み合わせて、判断するようにしてもよい。
また、上述したテストメール送信処理において、テストメールの送信自体が成功した時点で、テストメールの送信に成功したことをユーザに通知するようにしてもよい。このような通知をすることにより、ユーザはテストメールを送信する接続テストの進捗状況を正確に把握することができるようになる。
また、上述した実施形態では、電子メール通信装置の一例として複合機30に本発明を適用した場合を例に説明したが、他の種類の電子メール通信装置に対しても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、複合機30とメールサーバ50との間の通信プロトコルがSMTPであり、複合機30がメールサーバ70から電子メールを取得する際の通信プロトコルがPOP3である場合を例に本発明を説明したが、他の通信プロトコルを用いた場合でも、本発明を適用することができる。
10 複合機システム
20 ネットワーク
30 複合機
31 スキャナ機能部
32 プリンタ機能部
33 操作ユニット
34 ネットワークインターフェース
35 制御ユニット
40 コンピュータ
50 メールサーバ
51 ネットワークインターフェース
52 制御ユニット
53 情報格納部
60 外部ネットワーク
70 メールサーバ
20 ネットワーク
30 複合機
31 スキャナ機能部
32 プリンタ機能部
33 操作ユニット
34 ネットワークインターフェース
35 制御ユニット
40 コンピュータ
50 メールサーバ
51 ネットワークインターフェース
52 制御ユニット
53 情報格納部
60 外部ネットワーク
70 メールサーバ
Claims (8)
- テストメールを第1のメールアドレスから第2のメールアドレスへ送信する、テストメール送信手段と、
前記テストメールを識別するための情報であるテストメール識別情報を保持する、テストメール識別情報保持手段と、
前記第2のメールアドレス宛に届いた電子メールを取得する、メール取得手段と、
前記テストメール識別情報保持手段に保持されている前記テストメール識別情報に基づいて、前記メール取得手段で取得した電子メールの中に、前記テストメール送信手段で送信した前記テストメールが含まれているか否かを判断する、テストメール判断手段と、
前記テストメール判断手段が前記メール取得手段で取得した電子メールの中に前記テストメールが含まれていると判断した場合には、接続テストが成功した旨をユーザに通知する、通知手段と、
を備えることを特徴とする電子メール通信装置。 - 前記テストメールを生成するテストメール生成手段をさらに備えており、前記テストメール生成手段は、ユニークなメッセージIDを生成して、前記テストメールに埋め込み、
前記テストメール識別情報保持手段は、前記メッセージIDを、前記テストメール識別情報として保持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール通信装置。 - 前記メッセージIDは、少なくとも乱数を含んで生成される、ことを特徴とする請求項2に記載の電子メール通信装置。
- 前記メッセージIDは、時刻情報を含んで生成される、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電子メール通信装置。
- 前記第1のメールアドレスは、第1のメールサーバにメールボックスが設けられているメールアドレスであり、前記第2のメールアドレスは、第2のメールサーバにメールボックスが設けられているメールアドレスである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子メール通信装置。
- 前記テストメール送信手段は、当該電子メール通信装置を前記第1のメールサーバに接続して、前記テストメールを送信する、ことを特徴とする請求項5に記載の電子メール通信装置。
- 前記通知手段は、前記接続テストが成功した旨を表示する表示手段を備える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子メール通信装置。
- 前記通知手段は、前記接続テストが成功した旨を印刷する印刷手段を備える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電子メール通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007257872A JP2009087150A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | 電子メール通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007257872A JP2009087150A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | 電子メール通信装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2007257872A Withdrawn JP2009087150A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | 電子メール通信装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8719356B2 (en) | 2012-04-17 | 2014-05-06 | Return Path, Inc | Methods, systems, and computer readable media for monitoring deliverability of electronic mail based on subscriber and seed deliverability data |
JP2020015297A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-30 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム |
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2007
- 2007-10-01 JP JP2007257872A patent/JP2009087150A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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