JP2009087105A - レセプト電算データチェックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】実際の保険請求業務に則した点検処理を行うことができるレセプト電算データチェックシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】各種診療行為等が適応病名に対応付けられてデータベース14として蓄積された記憶部2と、レセプトデータ3に記憶された診療行為等の適応病名を記憶部2の前記データベース14から取得する取得手段と、該取得手段により取得した適応病名が前記レセプトデータ3に含まれているか否かを識別する点検手段とを備えたレセプト電算データチェックシステムにおいて、適応病名として診療行為等が標準的に適用される標準病名と、標準病名に近い症状の病名である関連病名とを設け、取得手段がレセプトデータ3に記憶された診療行為等の標準病名及び関連病名の全てを適応病名として取得し、点検手段が取得手段により取得した適応病名の内の何れかが前記レセプトデータ3に含まれているか否かを識別することにより点検を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、医療費の請求書であるレセプトに係る電算データの点検を行うレセプト電算データチェックシステムに関する。
レセプトとは病院等の医療機関で診療報酬の請求(保険請求)をするために毎月作成される診療報酬請求明細書のことであり、このレセプトを審査機関に提出し、審査機関の審査を通過すると、医療機関が診療報酬を受け取る仕組みになっている。そして、近年の情報技術の進歩に伴い、医療機関の審査機関提出前のレセプト点検や審査機関のレセプト点検に、コンピュータ等を用いることが一般的になってきている。
上記事情に鑑み、各種診療行為又は医薬品がそれぞれ適用される病名に対応付けられてデータベースとして蓄積された記憶部と、レセプトデータに記憶された診療行為又は医薬品が適用される病名を適応病名として記憶部の前記データベースから取得する取得手段と、該取得手段により取得した適応病名が前記レセプトデータに含まれているか否かを識別することにより、前記診療行為又は医薬品が適切であったか否かを点検する点検手段とを備えた特許文献1及び2に示すレセプト電算データチェックシステムが開発され、公知となっている。
これらの文献のレセプト電算データチェックシステムは、点検手段が行う点検処理の効率化を図ることにより、迅速な点検処理を行わせようとするものである。また、上記文献と略同一構成のレセプト電算データチェックシステムとして、図7に示すようなものがある。図7のレセプト電算データチェックシステムは、レセプトデータ51に記憶されている医療行為又は医薬品が適用される病名を適応病名として記憶部52から取得し、該適応病名がレセプトデータ51に記憶されている病名と一致するか否かを識別することにより、点検処理を行うものである。
特開2005−108138号公報 特許第3263414号公報
上記文献及び図7に示すレセプト電算データチェックシステムは、診療行為又は医薬品として標準的に適用される標準病名が適応病名として記憶部52に記憶されている。しかし、実際の保険請求においては、標準病名と近い症状を示す関連病名に対しても上記診療行為又は医薬品の投与が認められる場合が多く、上記文献及び図7に示す点検処理はこのような事情が加味されておらず、課題が残る。
例えば、図7に示す例では、「レセキノン錠」の医薬品の適応病名として「急性胃炎」が記憶部52に登録されているが、実際は「胃炎」に「レセキノン錠」を使用しても、一般的に保険請求業務上の問題は無く、レセプトデータ51の病名が「胃炎」となっていたとしても、点検処理においてエラー処理を行わないことが望ましい。しかし、記憶部52には適応病名として「胃炎」が登録されていないため、点検処理においてエラー処理がされてしまい、結果、人手による最終確認作業等が必要になり、手間や時間がかかる。
本発明は、上記課題を解決し、実際の保険請求業務に則した点検処理を行うことができるレセプト電算データチェックシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のレセプト電算データチェックシステムは、第1に各種診療行為又は医薬品がそれぞれ適用される病名に対応付けられてデータベース14として蓄積された記憶部2と、レセプトデータ3に記憶された診療行為又は医薬品が適用される病名を適応病名として記憶部2の前記データベース14から取得する取得手段と、該取得手段により取得した適応病名が前記レセプトデータ3に含まれているか否かを識別することにより、前記診療行為又は医薬品が適切であったか否かを点検する点検手段とを備えたレセプト電算データチェックシステムにおいて、適応病名として診療行為又は医薬品が標準的に適用される標準病名と、標準病名に近い症状の病名である関連病名とを設け、取得手段がレセプトデータ3に記憶された診療行為又は医薬品の標準病名及び関連病名の全てを適応病名として取得し、点検手段が取得手段により取得した適応病名の内の何れかが前記レセプトデータ3に含まれているか否かを識別することにより点検を行うことを特徴としている。
第2に、適応病名の文字列データとレセプトデータ3に記憶された病名の文字列データとを比較することにより、点検手段による点検を行うことを特徴としている。
第3に、適応病名の文字列データとレセプトデータ3に記憶された病名の文字列データとが完全一致するか否かを識別することにより、点検手段による点検を行うことを特徴としている。
第4に、適応病名の文字列データがレセプトデータ3に記憶された病名の文字列データに含まれているか否かを識別することにより、点検手段による点検を行うことを特徴としている。
第5に、点検手段による点検結果に基づいて記憶部2のデータベース14に記憶する関連病名を更新する関連病名更新手段を設けたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明のレセプト電算データチェックシステムにおいては、診療行為又は医薬品が標準的に適用される標準病名の他に、標準病名と近い症状の関連病名が適応病名として記憶部に登録されているため、実際の保険請求業務に則した点検処理を行うことが可能になる。
また、文字列を比較して点検処理を行うことにより、レセプト電算データチェックシステムの汎用性が向上する。
さらに、点検結果に基づいて、関連病名を更新する関連病名更新手段を設けることにより、変化する保険請求業務の実情に柔軟に対応することが可能になる。
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用したレセプト電算データチェックシステムの概略図である。本レセプト電算データチェックシステムは、一般に広く用いられる汎用コンピュータ1(コンピュータ,パソコン)に搭載される。このコンピュータ1は記憶装置2(記憶部)を備えており、後述する各種データベースが蓄積されている。
記憶部2には、診療行為又は医薬品が保険請求業務上適用される病名である適応病名として、診療行為又は医薬品が標準的に適用される標準病名とともに、標準病名と近い症状の関連病名も適応病名として登録されている。そして、コンピュータ1の記憶部2に登録された患者のレセプトデータ3に記憶された診療行為又は医薬品の適応病名を記憶部2から取得し、取得した適応病名がレセプトデータ3に記憶された病名にあるか否かを識別する。
同図に示す例では、レセプトデータ3に医薬品として「セレキノン錠」が記憶されており、この「セレキノン錠」の標準病名として「急性胃炎」、関連病名として「慢性胃炎」、「神経性胃炎」、「胃炎」が記憶部2に記憶されている。これら標準病名と関連病名が適応病名となり、この5つの適応病名のうち、「胃炎」がレセプトデータ3に記憶されているため、本レセプト電算データチェックシステムの点検処理においては、このレセプトデータ3に対して、エラー処理が行われないことになる。実際の保険請求業務においても、「胃炎」の患者に対して「セレキノン錠」を投与することは、通常問題は無く、実際の保険請求業務に則した点検処理が行われることになる。
なお、診療行為及び医薬品の種類は統一的に定められており、各診療行為及び医薬品には、重複しない9桁のコード(診療行為コード,医薬品コード)が付されている。くわえて、診療行為コードと医薬品コードは、相互に重複しないように定められている。また、病名の種類も統一的に定めされており、各病名には重複しない7桁のコード(病名コード)が付されている。さらに、各診療行為又は医薬品に対して標準的に適用される標準病名も略統一的に定められている。これに対して、関連病名は、本システムが構築していく独自のデータベースである。
くわえて、レセプトデータ3には、上記情報の他、診療行為の回数や医薬品の投与量に関する情報、患者を特定する情報等が含まれており、本システムでは、これらに関する情報も点検の対象になる。
次に、本レセプト電算データチェックシステムの構成について詳述する。
図2は、本レセプト電算データチェックシステムの構成を示すブロック図である。本システムは、医療機関等の側(ユーザ側)に設置されるコンピュータ1であるユーザ端末1Aと、このユーザ端末1Aの情報を集中的に管理する側(管理センター側)に設置されるコンピュータ1であるセンサーサーバ1Bとを備えている。ユーザ端末1Aとセンターサーバ1Bとはインターネット5(グローバルネットワーク)を介して接続されている。なお、この2種類のコンピュータ1、1を単一のコンピュータ1で構成することも可能である。
上記ユーザ端末1Aは、前述の記憶部2の他、外部記憶媒体4を読み込む外部記憶媒体読込装置6(読込手段)と、入力装置7(入力手段,キーボード,マウス)と、表示装置8(表示手段、ディスプレイ)と、出力装置9(出力手段,ユーザインターフェース,プリンター)と、他のコンピュータ1との情報のやり取りを行うための通信装置11(通信手段)と、これらを制御する制御装置12(制御部)とを備えている。
ユーザ端末1Aの記憶部2は、各患者のレセプトデータ3が記憶されたレセプトデータベース13と、各種診療行為又は医薬品が適応病名と対応付けられて記憶された適応病名データベース14(データベース)と、レセプトデータ3の適応病名以外のチェック項目が記憶されたチェックマスタデータベース16と、各レセプトデータ3の点検結果であるチェック結果データを記憶するチェック結果データベース17と、チェック結果データを後述する関連病名更新手段に適応するために集計したチェック結果集計データを記憶するチェック結果集計データベース18とを備えている。なお、各診療行為又は医薬品に対して標準病名は1つとは限らず、複数ある場合もある。ちなみに、適応病名データベース14では、診療行為、医薬品及び病名が必ず前述したコードとともに記憶されている。
外部記憶媒体4には患者のレセプトデータ3が記憶されており、ユーザ端末1Aは、外部記憶媒体読込装置6を介して、外部記憶媒体4のレセプトデータ3をレセプトデータベース13に記憶するように構成されている。なお、ユーザ端末1Aは、入力装置7を介しても、レセプトに関する情報をレセプトデータ3として、レセプトデータベース13に記憶することが可能になっている。
ユーザ端末1Aの制御部12は、レセプトデータ3に記憶された診療行為又は医薬品が適用される病名を適応病名として記憶部2の適応病名データベース14から取得する取得手段と、該取得手段により取得した適応病名が前記レセプトデータ3に含まれているか否かを識別することにより、前記診療行為又は医薬品が適切であったか否かを点検する点検手段とを構成している。点検手段の構成についは後述する。
上記センターサーバ1Bは、記憶装置19(記憶部)と、入力装置21(入力手段,キーボード,マウス)と、表示装置22(表示手段、ディスプレイ)と、出力装置23(出力手段,ユーザインターフェース,プリンター)と、他のコンピュータ1との情報のやり取りを行うための通信装置24(通信手段)と、これらを制御する制御装置26(制御部)とを備えている。
センターサーバ1Bの記憶部19は、各種診療行為又は医薬品が適応病名と対応付けられて記憶された適応病名データベース27と、レセプトデータ3の適応病名以外のチェック項目が記憶されたチェックマスタデータベース28と、ユーザ端末1B側から送信されてくるチェック結果集計データを記憶するチェック結果集計データベース29とを備えている。なお、上記適応病名データベース27及びチェックマスタデータベース28は、常時最新のものに更新され、通信装置24を介して、ユーザ端末1Aにその情報が配置される。各ユーザ端末1Aは、配信されてきた情報に基づき、自己の適応病名データベース14及びチェックマスタデータベース16を更新する。ちなみに、適応病名データベース27では、診療行為、医薬品及び病名が必ず前述したコードとともに記憶されている。
センターサーバ1Bのチェックマスタデータベース28の更新及び適応病名データベース27の標準病名に関する情報の更新は、入力装置24からの入力や、通信装置24を介したデータ配信によって行われる。また、この際に、診療行為コード、医薬品コード及び病名コードの更新も行う。これに対して、センターサーバ1Bの適応病名データベース27の関連病名に関する情報の更新は、次に述べる関連病名更新手段によって行われる。
センターサーバ1Bの制御部12は、ユーザ端末1Aの点検手段による点検結果に基づいて対応する診療行為又は医薬品の関連病名を更新する関連病名更新手段を構成している。関連病名更新手段の構成については後述する。
図3は、本レセプト電算データチェックシステムの構成を示す処理フロー図である。ユーザ端末1Aは、処理を開始すると、まずステップS1、ステップS2の順に処理を進める。ステップS1では、適応病名データベース14又はチェックマスタデータベース16に関してセンターサーバ1B側から更新情報が配信されているか否かをチェックし、配信されていれば、上記更新情報を受信してステップS2において適応病名データベース14又はチェックマスタデータベース16の情報を最新のものに更新してステップS3に処理を進める。一方、センターサーバ1B側から更新情報が配信されていなければ、ステップS2の処理を行わず、ステップS3に処理を進める。
ステップS3では、レセプトの点検設定に関する処理を行い、ステップS4に進む。なお、この点検設定は、ユーザ端末1Aの入力装置7等を介して予め行っておき、その設定をステップS3の処理のおいて読み込む。また、点検手段の処理で利用する病名検索設定における「完全一致検索」と「あいまい検索」との選択もステップS3において行う。
ステップS4では、設定された点検設定に基づいて、レセプトの点検処理を行い、ステップS5に進む。ここでいうレセプトの点検処理とは、適応病名データベース14に記憶されている情報を利用して行われる適応病名点検処理と、チェックマスタデータベース16に記憶されている情報を利用して行われるその他の点検処理との両方を意味している。なお、上記適応病名点検処理は、点検手段によって行われる。
ステップS5では、ステップS4の処理の結果であるチェック結果データをチェック結果データベース17に登録してステップS6に進む。ステップS6では、チェック結果データベース17に記憶されているチェック結果データを集計してチェック結果集計データを作成し、チェック結果集計データベース18を更新(上記チェック結果集計データをチェック結果集計データベース18に登録)してステップS7に進む。
ステップS7では、ユーザ端末1Aの出力手段であるプリンター9にチェック結果データやチェック結果集計データの内容を印刷し、ステップS8に進む。ステップS8では、チェック結果集計データベース18の更新情報をセンターサーバ1B側に送信し、ステップS1に処理を戻す。一方、チェック結果集計データベース18の情報が更新されていなければ、ステップS8の処理を行わずに、ステップS1に処理を戻す。
センターサーバ1Bは、処理を開始すると、ステップS11、ステップS12の順に処理を進める。ステップS11では、チェック結果集計データベース29に関してユーザ端末1A側から更新情報が配信されているか否かをチェックし、配信されていれば、上記更新情報を受信してステップS12においてチェック結果集計データベース29の情報を最新のものに更新してステップS13に処理を進める。一方、ユーザ端末1A側から更新情報が配信されていなければ、ステップS12の処理を行わず、ステップS13に処理を進める。
ステップS13では、適応病名データベースの関連病名に関する情報を更新するか否かを判定する基準となる判定基準値設定の処理を行いステップS14に進む。なお、判定基準値は、センターサーバ1Bの入力装置21等を介して予め定めておき、その設定値をステップS13の処理において読み込む。
ステップS14では、必要に応じて適応病名データベース27の更新を行い、ステップS15に進む。ここでいう、適応病名データベース27の更新とは、標準病名情報の更新と、関連病名情報の更新との両方を意味している。
ステップS15では、必要に応じてチェックマスタデータベース28の更新を行いステップS16に進む。ステップS16では、関連病名データベース27又はチェックマスタデータベース28の情報が更新されていれば、その情報をユーザ端末1A側に更新情報として配信し、処理をステップS11に戻す。一方、関連病名データベース27及びチェックマスタデータベース28の情報が何れも更新されていなければ、ステップS16の処理を行わずに、ステップS11に処理を戻す。
図4は、点検手段の構成を示す処理フロー図である。点検手段による処理が開始されると、ステップS21に進む。ステップS21では、入力装置7又は外部記憶媒体読込装置6を介して、レセプトデータ3の入力が行われた否かをチェックし、行われていればステップS22、行われていなければステップS23に進む。
ステップS22では、入力されたレセプトデータ3をレセプトデータベース13に登録し、ステップS23に進む。ステップS23では、レセプトデータベース13から点検対象となる(点検がまだ完了してない)レセプトデータ3を読み込み、ステップS24に進む。
ステップS24では、レセプトデータ3に記憶された診断行為又は医薬品の適応病名である標準病名及び関連病名の全てを上記取得手段によって取得し、ステップS25に進む。ステップS25では、前述したステップS3で行った病名検索設定が「完全一致検索」であるか、「あいまい検索」であるかのチェックを行い、「完全一致検索」であればステップS26に進み、「あいまい検索」であればステップS27に進む。
ステップS26では、点検対象のレセプトデータ3に記憶された一又は複数の病名の何れかの文字列データが上記取得手段により取得した適応病名の何れかの文字列データと完全に一致するか否かのチェックを行い、一致すればステップS28、一致いなければステップS29に進む。ステップS28では、点検対象のレセプトデータ3に対して、審査通過の「点検済み処理」をして処理を終了する。一方、ステップS29では、点検対象のレセプトデータ3に対して審査が通らない旨の「エラー処理」をして処理を終了する。
ステップS27では、点検対象のレセプトデータ3に記憶された一又は複数の病名の文字列データの何れかに、上記取得手段により取得した適応病名の何れかの文字列データが含まれているか否かのチェックを行い、含まれていればステップS28に進み、含まれていなければステップS29に進む。
以上のようにして、レセプトデータ3に記憶された診療行為又は医薬品が適切であったか否かのチェックを行う。なお、上記チェック過程に関する情報もチェック結果とともに、チェック結果データとしてチェック結果データベース17に登録されている。この情報は、後述するように、関連病名更新手段の処理において、利用される。
図5は、関連病名更新手段の構成を示す処理フロー図である。関連病名更新手段の処理が開始されると、ステップS31に進む。ステップS31では、関連病名に関する情報を更新する場合に備えて適応病名データベース27の読み込みを行い、ステップS32に進む。ステップS32では、チェック結果集計データベース29の読み込みを行いステップS33に進む。
ステップS33では、読み込んだチェック結果集計データの分析を行いステップS34に進む。ここで行う分析は、レセプトデータ3に記憶された病名のなかで、上記点検手段による点検処理の過程で適応病名とは認められていないが高い頻度で検出されている病名(高頻度検出病名)の識別、点検処理の過程で適応病名とは認められていないが何回も検出されている病名(多数回検出病名)の識別、逆に関連病名として適応病名データベース27に記憶されていてもあまりレセプトデータ3に記憶された病名としては検出されない病名(低頻度検出関連病名)の識別等を行う。
ステップS34では、前述のS13において定めた判定基準値から算出される頻度よりも高い頻度で検出されている高頻度検出病名や、該判定基準値から算出される回数によりも多い回数検出されている多数回検出病名があるか否かのチェックを行い、そのような病名がある場合にはそれらの高頻度検出病名や多数検出病名を準関連病名とし、ステップS35に進み、そのような病名がない場合には関連病名として適応病名データベース27に登録する病名はないものとして処理を終了する。
ステップS35では、準関連病名が、病名コードが付された病名として、適応病名データベース27に登録されているか否かのチェックを行い、登録されていればステップS36に進む。ステップS36では、準関連病名を関連病名として適応病名データベース27に新たに登録し、処理を終了する。ステップS35において、病名として登録されていなければ、準関連病名を関連病名として適応病名データベース27に登録することを中止して、処理を終了する。
以上のようにして、点検手段によるチェック結果に基づいて、自動的に本レセプト電算データチェックシステムの適応病名データベース14,27が更新されるため、利便性が高い。なお、ステップS35,S36の処理おいて、関連病名を適応病名データベース27に新たに登録する処理の他に、識別された低頻度検出関連病名と判定基準値の情報に基づいて、適応病名データベース27から低頻度検出関連病名となっている関連病名を削除するような処理を行わせてもよい。これにより、より柔軟に関連病名の更新が行われる。
図6は、本レセプトチェックを拡張した状態を示す概略図である。同図に示すように、センターサーバ1Bに対して、支点31等を介して、複数のユーザ端末1Aを接続することにより、より正確な適応病名データベース14,27が構築され、より精度の高い点検を行うことが可能になる。
本発明を適用したレセプト電算データチェックシステムの概略図である。 本レセプト電算データチェックシステムの構成を示すブロック図である。 本レセプト電算データチェックシステムの構成を示す処理フロー図である。 点検手段の構成を示す処理フロー図である。 関連病名更新手段の構成を示す処理フロー図である。 本レセプトチェックを拡張した状態を示す概略図である。 従来のレセプト電算データチェックシステムの概略図である。
符号の説明
2 記憶部(記憶装置)
3 レセプトデータ
14 適応病名データベース(データベース)

Claims (5)

  1. 各種診療行為又は医薬品がそれぞれ適用される病名に対応付けられてデータベース(14)として蓄積された記憶部(2)と、レセプトデータ(3)に記憶された診療行為又は医薬品が適用される病名を適応病名として記憶部(2)の前記データベース(14)から取得する取得手段と、該取得手段により取得した適応病名が前記レセプトデータ(3)に含まれているか否かを識別することにより、前記診療行為又は医薬品が適切であったか否かを点検する点検手段とを備えたレセプト電算データチェックシステムにおいて、適応病名として診療行為又は医薬品が標準的に適用される標準病名と、標準病名に近い症状の病名である関連病名とを設け、取得手段がレセプトデータ(3)に記憶された診療行為又は医薬品の標準病名及び関連病名の全てを適応病名として取得し、点検手段が取得手段により取得した適応病名の内の何れかが前記レセプトデータ(3)に含まれているか否かを識別することにより点検を行うレセプト電算データチェックシステム。
  2. 適応病名の文字列データとレセプトデータ(3)に記憶された病名の文字列データとを比較することにより、点検手段による点検を行う請求項1のレセプト電算データチェックシステム。
  3. 適応病名の文字列データとレセプトデータ(3)に記憶された病名の文字列データとが完全一致するか否かを識別することにより、点検手段による点検を行う請求項2のレセプト電算データチェックシステム。
  4. 適応病名の文字列データがレセプトデータ(3)に記憶された病名の文字列データに含まれているか否かを識別することにより、点検手段による点検を行う請求項2のレセプト電算データチェックシステム。
  5. 点検手段による点検結果に基づいて記憶部(2)のデータベース(14)に記憶する関連病名を更新する関連病名更新手段を設けた請求項1,2,3又は4のレセプト電算データチェックシステム。
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