JP2009086461A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置が温まっていない場合であっても、記録紙1枚目の印字の最初の温度リップル最下点時において、局部的にトナー像の定着性が劣りにくくして定着性を向上させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】表面温度Trが所定の定着温度T1まで上昇していれば(S103でYes)、プリンタコントローラ11は、時間検出手段によりヒータ29が作動してからヒートローラ27の表面温度Trが所定の定着温度T1に達するまでの経過時間Lrを検出する(S104)。次に、経過時間Lrが予め設定された第1所定時間L1以上であれば(S105でYes)、第2制御手段により第1所定時間L1経過後に予め設定された第2所定時間L2の間ヒータ29を停止させ(S106)、第2所定時間L2経過後に予め設定された第3所定時間L3の間ヒータ29を作動させる(S107)。次に、第3所定時間L3経過後にヒータ29を停止させる(S108)。
【選択図】図2

Description

この発明は画像形成装置に関し、特に電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、記録紙を加熱及び加圧することにより記録紙に転写されたトナー像を定着させる定着器を備えている。この定着器は、ヒートローラと、ヒートローラに加圧及び接触して対向するように設置されるプレスローラと、ヒートローラに内蔵されるヒータと、ヒートローラの表面に接触して設置される温度センサとを備えている。ヒータには例えばハロゲンランプが用いられる。トナー像の定着性を安定させるために、ヒートローラの表面温度が所定の定着温度に維持されるように、ヒータから熱が供給されてヒートローラの表面温度が制御されている。ヒートローラの表面温度の制御は、装置が温まっているか否か、記録紙1枚目の印字であるか否かに関わらず、単純なヒータのオン/オフ制御により行われている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、温度センサによって検出されるヒートローラの表面温度が、上記定着温度より高くなれば、ヒータを停止させ、上記定着温度より低くなれば、ヒータを作動させる。よって、ヒートローラの表面温度は、定着温度を中心に上下する温度リップルを形成しながら定着温度に維持される。
特開昭60−55372号公報
上記のような従来の画像形成装置では、装置が温まっていない場合の記録紙の1枚目の印字において、ヒートローラの表面温度についての最初の温度リップル最下点時に、トナー像の定着性の劣る部分が局部的に発生してしまう場合がある。装置が温まっていない場合は、記録紙やプレスローラに熱を奪われるからである。この現象は、例えば、ウォーミングアップ時間を短縮させるためにヒートローラの厚みを薄くする場合に、ヒートローラの厚みが薄くなればなる程顕著に表れる。ヒートローラの熱容量が小さくなってしまい、熱が奪われることによる温度低下が大きくなるからである。又、上記定着性の劣る部分を発生させないために、記録紙1枚目の定着性を安定させる定着条件に設定すれば、記録紙2枚目以降において過剰な熱をヒートローラに与えることになる。これは、記録紙のカールやしわの原因となり、省エネにも反する。尚、記録紙2枚目以降は、ヒートローラに接触して設置されるプレスローラが温まってくるため、温度リップル最下点時であっても定着性に問題はない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、装置が温まっていない場合であっても、記録紙1枚目の印字の最初の温度リップル最下点時において、局部的にトナー像の定着性が劣りにくくして定着性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、記録紙を加熱及び加圧することにより記録紙に転写されたトナー像を定着させる画像形成装置であって、ヒータを内蔵したヒートローラと、ヒートローラの表面温度を検出する第1温度検出手段と、検出されたヒートローラの表面温度が定着温度より低い場合にヒータを作動させ、検出されたヒートローラの表面温度が定着温度より高い場合にヒータを停止させることにより、ヒートローラの表面温度が定着温度に維持されるように制御する第1制御手段と、ヒータが作動してからヒートローラの表面温度が定着温度に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、検出された経過時間が第1所定時間以上である場合に、第1所定時間経過後に第2所定時間ヒータを停止させ、第2所定時間経過後にヒータを作動させることにより、ヒートローラの表面温度が第1所定温度より低くなる前にヒートローラの表面温度が上昇するように制御する第2制御手段とを備えたものである。
このように構成すると、ヒートローラの表面温度の上昇時間から装置の温まり具合が判断される。そして、装置が温まっていない場合に、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時におけるヒートローラの表面温度が上昇する。
第2の発明は、記録紙を加熱及び加圧することにより記録紙に転写されたトナー像を定着させる画像形成装置であって、ヒータを内蔵したヒートローラと、ヒートローラの表面温度を検出する第1温度検出手段と、検出されたヒートローラの表面温度が定着温度より低い場合にヒータを作動させ、検出されたヒートローラの表面温度が定着温度より高い場合にヒータを停止させることにより、ヒートローラの表面温度が定着温度に維持されるように制御する第1制御手段と、ヒートローラに接触して設置されるプレスローラと、プレスローラの表面温度を検出する第2温度検出手段と、検出されたプレスローラの表面温度が第2所定温度以下である場合に、ヒータが作動してからヒートローラの表面温度が定着温度に達した後に第2所定時間ヒータを停止させ、第2所定時間経過後にヒータを作動させることにより、ヒートローラの表面温度が第1所定温度より低くなる前にヒートローラの表面温度が上昇するように制御する第2制御手段とを備えたものである。
このように構成すると、プレスローラの表面温度から装置の温まり具合が判断される。そして、装置が温まっていない場合に、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時におけるヒートローラの表面温度が上昇する。
第3の発明は、第1又は第2の発明の構成において、第2制御手段は、第2所定時間経過後に第3所定時間ヒータを作動させるものである。
このように構成すると、ヒートローラの表面温度が定着温度より高い状態で所定時間ヒータが作動する。
以上説明したように、第1の発明は、ヒートローラの表面温度の上昇時間から装置の温まり具合が判断される。そして、装置が温まっていない場合に、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時におけるヒートローラの表面温度が上昇するため、装置が温まっていない場合の記録紙1枚目の印字において、上記最初の温度リップル最下点時に局部的にトナー像の定着性が劣ることを防止することができる。
第2の発明は、プレスローラの表面温度から装置の温まり具合が判断される。そして、装置が温まっていない場合に、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時におけるヒートローラの表面温度が上昇するため、装置が温まっていない場合の記録紙1枚目の印字において、上記最初の温度リップル最下点時に局部的にトナー像の定着性が劣ることを防止することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の効果に加えて、ヒートローラの表面温度が定着温度より高い状態で所定時間ヒータが作動するため、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時のヒートローラの表面温度を確実に上昇させることができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態による画像形成装置の概略構成を示したブロック図である。
図1を参照して、例えばファクシミリやコピー機に組み込まれる画像形成装置10は、感光ドラム12と、記録紙搬送路を挟んで感光ドラム12に接触して対向するように設置される転写ローラ13と、それらの記録紙搬送方向下流側に設置される定着器15と、感光ドラム12の周囲に設置される現像器14と、画像形成装置10の各部を制御するプリンタコントローラ11とを備えている。記録紙は記録紙搬送路に沿って、図示しない給紙カセットから転写ローラ13を介して定着器15へと1枚ずつ搬送される。
感光ドラム12は、露光により帯電する感光体であり、図示しない駆動源により回転される。感光ドラム12の周囲には、ブラシローラ式の帯電器である帯電ブラシ16、露光部であるLEDプリントヘッド18、メモリ除去ブラシ19が設置されている。帯電ブラシ16には、帯電バイアス印加回路17により所定のバイアス電圧が印加される。バイアス電圧が印加された帯電ブラシ16は、回転しながら感光ドラム12の外周面を一様に帯電させる。LEDプリントヘッド18は、多数のLEDを並設して構成され、入力された画像情報に基づいて感光ドラム12の外周面に光を照射し、その外周面に画像情報に対応する静電潜像を形成する。メモリ除去ブラシ19には、メモリ除去ブラシ電圧印加回路20により所定のバイアス電圧が印加される。バイアス電圧が印加されたメモリ除去ブラシ19は、転写後に感光ドラム12の外周面に画像の輪郭に沿って残るトナー像を除去する。
転写ローラ13は、感光ドラム12の回転に追従して回転され、転写器として感光ドラム12の外周面に形成されたトナー像を記録紙に転写する。転写ローラ13には、転写バイアス印加回路21により所定のバイアス電圧が印加される。転写ローラ13と転写バイアス印加回路21との間には、電流検出部22が設置され、転写バイアス電圧印加時に流れる電流を検出し、プリンタコントローラ11に信号が送られる。
現像器14は、供給ローラ23、現像ローラ24及びブレード25を備えている。供給ローラ23は、トナーを収容した図示しないトナーケースからトナーを帯電させながら現像ローラ24に供給する。現像ローラ24は、供給ローラ23と感光ドラム12との間に双方に接触して設置され、感光ドラム12へトナーを転移する。ブレード25は、現像ローラ24の外周面に弾性的に接触され、現像ローラ24の外周面に付着したトナー層の層圧を均一にする。供給ローラ23、現像ローラ24及びブレード25には、現像器バイアス印加回路26により所定のバイアス電圧が印加される。
定着器15は、ヒートローラ27と、ヒートローラ27に加圧及び接触して対向するように設置されるプレスローラ28と、ヒートローラ27に内蔵され、ヒートローラに熱を供給するヒータ29とを備えている。ヒートローラ27の表面には温度センサ30が接触して設置され、プレスローラ28の表面には温度センサ32が接触して設置されている。ヒータ29には例えばハロゲンランプが用いられる。ヒートローラ27には、ヒータ作動回路31が接続されており、プリンタコントローラ11からの制御信号に基づいてヒータ作動回路31が動作してヒータ29が作動する。
プリンタコントローラ11は、温度センサ30の検知信号に基づいてヒータ作動回路31を介してヒータ29の作動/停止を制御し、ヒートローラ27の表面温度が、トナー像の定着性が安定する所定の定着温度に維持されるようにする。具体的には、温度センサ30によって検出されるヒートローラ27の表面温度が、上記定着温度より高くなれば、ヒータ29を停止させ、上記定着温度より低くなれば、ヒータ29を作動させる。このとき、ヒートローラ27の表面温度について定着温度を中心に上下する温度リップルが形成される。又、プリンタコントローラ11は、温度センサ32の検出信号に基づいて、プレスローラ28の表面温度を検出する。
次に、複写開始ボタンが押された後のヒートローラ27の表面温度制御について説明する。
図2はこの発明の第1の実施の形態におけるヒートローラの表面温度制御の内容を示したフローチャートである。
図2を参照して、使用者は画像形成装置10が組み込まれたコピー機等の複写開始ボタンを押す(S100)。次に、プリンタコントローラ11は、ヒータ作動回路31に信号を送信してヒータ29を作動させる(S101)。次に、プリンタコントローラ11は、第1温度検出手段により温度センサ30からの信号を受信してヒートローラ27の表面温度Trを検出する(S102)。次に、ステップS102で検出された表面温度Trが所定の定着温度T1まで上昇していれば、即ちTr≧T1であれば(S103でYes)、プリンタコントローラ11は、時間検出手段によりヒータ29が作動してからヒートローラ27の表面温度Trが所定の定着温度T1に達するまでの経過時間Lrを検出する(S104)。一方、ステップS102でTr≧T1でなければ(S103でNo)、表面温度Trが定着温度T1に上昇するまで(S103でYes)、プリンタコントローラ11は、温度センサ30からの信号を受信して表面温度Trを検出する(S102)。定着温度T1は、トナー像の定着性が安定するように予め設定される所定のヒートローラ27の表面温度である。
次に、ステップS104で検出された経過時間Lrが予め設定された第1所定時間L1以上であれば、即ちLr≧L1であれば(S105でYes)、プリンタコントローラ11は、第2制御手段により第1所定時間L1経過後に予め設定された第2所定時間L2の間ヒータ29を停止させ(S106)、第2所定時間L2経過後に予め設定された第3所定時間L3の間ヒータ29を作動させる(S107)。ここで、プリンタコントローラ11は、表面温度Trが第1所定温度より低くなる前に表面温度Trが上昇するように制御している。上記第1所定温度は、複写開始ボタンを押下して記録紙1枚目の印字を行ったときに、定着性の劣る部分を発生させない温度である。次に、プリンタコントローラ11は、第3所定時間L3経過後にヒータ29を停止させる(S108)。次に、プリンタコントローラ11は、第1制御手段により表面温度Trが定着温度T1より低くなるとヒータ29を作動させ(S109)、表面温度Trが定着温度T1より高くなるとヒータ29を停止させる(S110)。以降、ステップS109とステップS110とが交互に繰り返されてヒートローラ27の表面温度Trが制御される。
ステップS105で、Lr≧L1でなければ(S105でNo)、プリンタコントローラ11は、ステップS104で検出された経過時間Lr経過後に第1制御手段によりヒータ29を停止させる(S108)。次に、プリンタコントローラ11は、ステップS105でLr≧L1である場合と同様に、第1制御手段によりヒータ29を制御する(S109、S110)。
ここで、上記第1所定時間L1は、L1以上であれば装置が温まっていないと判断される時間である。装置が温まっていないとは、ステップS109及びステップS110で示される従来からのヒータ29制御のみの画像形成装置において、複写開始ボタンを押下して記録紙1枚目の印字を行ったときに、ヒートローラ27の表面温度Trにおける最初の温度リップル最下点時に定着性の劣る部分が局部的に発生してしまう場合がある状態である。又、上記第2所定時間L2は、第1所定時間L1経過後から表面温度Trが再び定着温度T1に下降するまでの時間より短く設定されている。
次に、上述したヒートローラの表面温度制御におけるヒートローラの表面温度Tr、ヒータ及び記録紙の関係について説明する。
図3はヒートローラの表面温度Tr、ヒータ及び記録紙の関係を示したタイムチャートであって、図3Aが図1で示した画像形成装置におけるタイムチャートであり、図3Bが従来の画像形成装置におけるタイムチャートである。
図3Aを参照して、横軸には、複写開始ボタンが押されてからの経過時間が採られ、上段からヒートローラ27の表面温度Trの変化、ヒータ29の作動/停止状態、搬送される記録紙の位置が示されている。画像形成装置10では、複写開始ボタンが押された後、ヒータ29が第1所定期間L1の間作動して、ヒートローラ27の表面温度Trは定着温度T1まで上昇している。第1所定期間L1経過後、ヒータ29が第2所定期間L2の間停止して、表面温度Trは定着温度T1を超えて更に上昇し、最初の温度リップル最上点に到達した後下降し始める。第2所定期間L2経過後、即ち、表面温度Trが下降し始めて定着温度T1に到達する前に、ヒータ29が作動している。ヒータ29は第3所定期間L3の間作動して、表面温度Trは、最初の温度リップル最下点に到達した後上昇し始める。最初の温度リップル最下点時の表面温度Trは第1所定温度以上であり、2回目以降の温度リップル最下点時と比較して高くなっている。第3所定期間L3経過後にヒータ29は停止して、表面温度Trは、更に上昇して2回目の温度リップル最上点に到達した後下降する。そして、表面温度Trが定着温度T1に下降するとヒータ29が作動し、その後、表面温度Trが更に下降した後定着温度T1に上昇するとヒータ29が停止する。以降、定着温度T1を中心とした表面温度Trの温度リップルが形成されている。1枚目の記録紙は、最初の温度リップル最下点時にヒートローラ27を通過している。
図3Bを参照して、従来の画像形成装置では、複写開始ボタンが押された後、ヒータ29が作動して、ヒートローラ27の表面温度Trは定着温度T1まで上昇している。表面温度Trが定着温度T1に上昇するとヒータ29が停止して、表面温度Trは定着温度T1を超えて更に上昇した後、最初の温度リップル最上点に到達して下降し始める。そして、表面温度Trが定着温度T1にまで下降するとヒータ29が作動し、表面温度Trは定着温度T1を超えて更に下降した後、最初の温度リップル最下点に到達して上昇し始める。最初の温度リップル最下点時の表面温度Trは、2回目以降の温度リップル最下点時と比較して低くなっている。そして、表面温度Trが定着温度T1にまで上昇するとヒータ29が停止する。その後、表面温度Trは更に上昇した後、2回目の温度リップル最上点に到達して下降する。そして、表面温度Trが定着温度T1に下降するとヒータ29が作動し、その後、表面温度Trが更に下降した後定着温度T1に上昇するとヒータ29が停止する。以降、定着温度T1を中心とした表面温度Trの温度リップルが形成されている。図3Aで示した第1の実施の形態による画像形成装置10の場合と同様に、1枚目の記録紙は、最初の温度リップル最下点時にヒートローラ27を通過している。
従来の画像形成装置では、最初の温度リップル最下点時の表面温度Trが、2回目以降の温度リップル最下点より低くなっている。そのため、図3Bの斜線で示したように、装置が温まっていない場合に、記録紙1枚目の印字において、最初の温度リップル最下点時に定着性の劣る部分が局部的に発生してしまう場合がある。尚、記録紙2枚目以降は、ヒートローラに接触して設置されるプレスローラが温まってくるため、温度リップル最下点時であっても定着性に問題はない。
上記のようにヒートローラ27の表面温度Trが制御される画像形成装置10にあっては、複写開始ボタンが押された後、最初にヒータ29が作動してから表面温度Trが定着温度T1になるまでの時間Lrが、第1所定時間L1以上であれば、装置が温まっていないと判断される。そして、装置が温まっていない場合に、表面温度Trが定着温度T1より高い状態でヒータ29が作動するため、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時の表面温度Trを上昇させることができる。よって、装置が温まっていない場合の記録紙1枚目の印字において、上記最初の温度リップル最下点時に局部的にトナー像の定着性が劣ることを防止することができる。又、表面温度Trが定着温度T1より高い状態で所定時間ヒータ29が作動するため、ヒータ29がすぐに停止してしまうのを防止し、上記最初の温度リップル最下点時のヒートローラ27の表面温度Trを確実に上昇させることができる。
図4はこの発明の第2の実施の形態におけるヒートローラの表面温度制御の内容を示したフローチャートである。
第2の実施の形態による画像形成装置の概略構成は,先の第1の実施の形態によるものと同一である。又、第1の実施の形態では、装置の温まり具合をヒートローラ27の表面温度の上昇時間に基づいて判断しているが、第2の実施の形態では、プレスローラ28の表面温度に基づいて判断している点が相違する。以下、第1の実施の形態におけるヒートローラ27の表面温度制御と相違する点を中心に説明する。
図4を参照して、第1の実施の形態と同様に、複写開始ボタンが押された後(S200)、ヒータ29を作動させる(S201)。次に、プリンタコントローラ11は、第2温度検出手段により温度センサ32からの信号を受信してプレスローラ28の表面温度Tpを検出する(S202)。次に、ステップS202で検出された表面温度Tpが第2所定温度T2以下であれば、即ちTp≦T2であれば(S203でYes)、プリンタコントローラ11は、ヒートローラ27の表面温度Trを検出する(S204)。ここで、上記第2所定温度T2は、T2以下であれば装置が温まっていないと判断される温度である。次に、ステップS204で検出された表面温度Trが定着温度T1に達した後(S205でYes)、プリンタコントローラ11は、第1の実施の形態と同様に、第2制御手段により第1所定時間L1経過後に予め設定された第2所定時間L2の間ヒータ29を停止させ(S206)、第2所定時間L2経過後に予め設定された第3所定時間L3の間ヒータ29を作動させる(S207)。以降、第1の実施の形態のステップS108からステップS110と同様に制御する(S208からS210)。
ステップS203でTp≦T2でなければ(S203でNo)、プリンタコントローラ11は、ヒートローラ27の表面温度Trを検出して、第1制御手段によりヒータ29を制御する(S209、S210)。
第2の実施の形態にあっても、図3Aで示したタイムチャートと同様となり、複写開始ボタンが押された後、プレスローラ28の表面温度Tpが第2所定温度T2以下であれば、装置が温まっていないと判断される。そして、装置が温まっていない場合に、表面温度Trが定着温度T1より高い状態でヒータ29が作動するため、複写開始ボタンを押した後の最初の温度リップル最下点時の表面温度Trを上昇させることができる。よって、装置が温まっていない場合の記録紙1枚目の印字において、上記最初の温度リップル最下点時に局部的にトナー像の定着性が劣ることを防止することができる。又、表面温度Trが定着温度T1より高い状態で所定時間ヒータ29が作動するため、ヒータ29がすぐに停止してしまうのを防止し、上記最初の温度リップル最下点時のヒートローラ27の表面温度Trを確実に上昇させることができる。
尚、上記の各実施の形態では、ヒートローラの表面又はプレスローラの表面に温度センサを接触させて表面温度を検出しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、表面に温度センサを接触させずに表面温度を検出してもよい。
この発明の第1の実施の形態による画像形成装置の概略構成を示したブロック図である。 この発明の第1の実施の形態におけるヒートローラの表面温度制御の内容を示したフローチャートである。 ヒートローラの表面温度Tr、ヒータ及び記録紙の関係を示したタイムチャートであって、図3Aが図1で示した画像形成装置におけるタイムチャートであり、図3Bが従来の画像形成装置におけるタイムチャートである。 この発明の第2の実施の形態におけるヒートローラの表面温度制御の内容を示したフローチャートである
符号の説明
10 画像形成装置
27 ヒートローラ
28 プレスローラ
29 ヒータ

Claims (3)

  1. 記録紙を加熱及び加圧することにより前記記録紙に転写されたトナー像を定着させる画像形成装置であって、
    ヒータを内蔵したヒートローラと、
    前記ヒートローラの表面温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記検出された前記ヒートローラの表面温度が定着温度より低い場合に前記ヒータを作動させ、前記検出された前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度より高い場合に前記ヒータを停止させることにより、前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度に維持されるように制御する第1制御手段と、
    前記ヒータが作動してから前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、
    前記検出された経過時間が第1所定時間以上である場合に、前記第1所定時間経過後に第2所定時間前記ヒータを停止させ、前記第2所定時間経過後に前記ヒータを作動させることにより、前記ヒートローラの表面温度が第1所定温度より低くなる前に前記ヒートローラの表面温度が上昇するように制御する第2制御手段とを備えた、画像形成装置。
  2. 記録紙を加熱及び加圧することにより前記記録紙に転写されたトナー像を定着させる画像形成装置であって、
    ヒータを内蔵したヒートローラと、
    前記ヒートローラの表面温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記検出された前記ヒートローラの表面温度が定着温度より低い場合に前記ヒータを作動させ、前記検出された前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度より高い場合に前記ヒータを停止させることにより、前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度に維持されるように制御する第1制御手段と、
    前記ヒートローラに接触して設置されるプレスローラと、
    前記プレスローラの表面温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記検出された前記プレスローラの表面温度が第2所定温度以下である場合に、前記ヒータが作動してから前記ヒートローラの表面温度が前記定着温度に達した後に第2所定時間前記ヒータを停止させ、前記第2所定時間経過後に前記ヒータを作動させることにより、前記ヒートローラの表面温度が第1所定温度より低くなる前に前記ヒートローラの表面温度が上昇するように制御する第2制御手段とを備えた、画像形成装置。
  3. 前記第2制御手段は、前記第2所定時間経過後に第3所定時間前記ヒータを作動させる、請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
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