JP2009086251A - 視野角変更光学シートとそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置 - Google Patents

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浩司 梅崎
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Abstract

【課題】様々な種類の光源からの光を、ディスプレイの設置箇所に応じた位置に傾けて射出させることが可能な光学シートを提供すること。
【解決手段】レンズシート17の光出射面は、微細な多数の単位凸シリンドリカルレンズ(単位レンズ)16が一方向にピッチP1で並列されたレンズ部となっている。光入射面には、微細な多数の第1の凸部21と、第1の凸部21よりも突出高さの大きい微細な多数の第2の凸部19とが交互に、単位レンズ16Aの並列方向と平行に並列されて設けられている。第1の凸部21は、ピッチP1とほぼ等しいピッチP2で並列され、各第2の凸部19の先部には光源20側に反射する光反射性の高い光反射層14が設けられている。各単位レンズ16の頂点C1と各第1の凸部21の頂点C2はレンズシート17のシート面に対する法線方向から見たときに距離Lの分ずれる位置に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、主に液晶表示素子を用いたディスプレイ用バックライトユニットにおいて照明光路制御に使用される光学シートの改良に関するものであり、更には、この光学シートを搭載したバックライトユニットおよびディスプレイに関する。
液晶表示装置(LCD)に代表されるディスプレイは、提供される情報を認識するのに必要な光源を内蔵しているタイプの普及が著しい。ラップトップコンピュータのような電池式装置において、光源で消費する電力は、電池式装置全体で消費する電力の相当部分を占める。
従って、所定の輝度を提供するのに必要な総電力を低減することで電池寿命が増大する。これは電池式装置には特に望ましいことである。
米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)が、この問題を解決する光学シートとして広く使用されている。BEFは、図1に示すように、部材70上に、断面三角形状の単位プリズム72が一方向に周期的に配列されたフィルムである。
この単位プリズム72は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。
BEFは、“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)又は“リサイクル(recycle)”する。
ディスプレイの使用時(観察時)に、BEFは、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向(図1中に示す方向F)側である。
このようなBEFの採用により、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成できるようになった。
BEFに代表される単位プリズム72の反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用する技術が開示されている特許文献としては、例えば、特公平1−37801号公報、特開平6−102506号公報、及び特表平10−506500号公報に示されるように多数知られている。
またBEFと類似した機能を持つ輝度制御部材をディスプレイに採用する技術として開示されている特許文献として、例えば、特開2007−133367号公報、特開2007−114371号公報といった技術も提案されている。
ただしこれらの文献に代表される技術は総じて、図1,図2に示すようなBEFを用いた光学シートから出射される光強度分布は、図3の光強度分布に示すように、視聴者の視覚方向Fに対する角度が0°における光強度が最も高められることを目的としている。
しかし、近年の液晶表示装置(LCD)に代表されるディスプレイの設置位置は、視覚位置を視覚方向Fの延長線上、つまりディスプレイの正面にとることが不可能もしくは、正面にとることを目的としないケースも多い。
例えば、図4に示すようにイベントホールや街中に設置される液晶表示装置が該当する。この場合、ディスプレイは高所に設置される。こういった場合は、最も光強度が高い角度は視覚方向Fに対する角度が0°であることは好ましくなく、水平方向よりも、下方にθずれた位置が最も光強度が高くなるような光学シートを用いることが望ましい。θに関しては入射光の種類及びディスプレイの設置箇所によって異なる。
特公平1−37801号公報、 特開平6−102506号公報、 特表平10−506500号公報 特開2007−133367号公報 特開2007−114371号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、様々な種類の光源からの光を、ディスプレイの設置箇所に応じた位置に傾けて射出させることが可能な光学シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、本発明は、厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされるレンズシートにおいて、前記光出射面は、微細な多数の単位レンズが並べられて構成されたレンズ部となっており、前記光入射面に、微細な多数の第1の凸部と、前記第1の凸部よりも突出高さの大きい微細な多数の第2の凸部とが交互に、前記単位レンズが並べられた方向と平行に並べられて設けられており、前記第1の凸部は、前記光入射面から離れる方向に凸状の曲面を持って形成され、前記第1の凸部は、前記単位レンズに対向する箇所に位置して前記単位レンズが並べられたピッチとほぼ等しいピッチで並べられ、前記各第2の凸部の先部に光反射層が設けられ、前記各単位レンズの頂点と、前記第1の凸部の頂点とは、前記レンズシートの厚さ方向から見たときに互いに偏位した位置に配置されている。
この関係において、偏位量を変更することにより、光源の種類に応じて最大光強度を得ることができる角度を意図的に変更することが可能となる。つまり、図4に示す角度θを自在に変更できることとなる。
また、光反射層は、金属フィラーを分散混合してなるインキ層の塗布形成、転写形成、又は金属箔のラミネート形成のうち何れかによって形成される。
光反射層を設けることにより、反射した光を再利用することで光の利用効率を向上させることが可能となる。
本発明の光学シートにおいて、反射層を形成するインキ層ならびに金属箔等は、第2の凸部の側面に付着しても問題のない構造となっている。その理由としては、側面に反射層が付着しているほうが、光学性能としては、光源の光の損失が減少し、さらに生産性も容易になるためである。さらに前記光反射層には粘着剤を配合しても良い。
さらに第2の凸部の第1の凸部の頂点からの突出量は、5μm以上60μm以下となっており、反射層を塗布成形、転写成形、ラミネート成形等を行うに際して、その工程が容易になされる。
また本発明における光学シートは、ディスプレイ用バックライトユニットにおける照明光路制御に使用する場合には、以下の(1)から(3)に記す方法が望ましい。
(1)照明光の入射側から順に、少なくとも、前記照明光を、非入射面側である射出面側に散乱する光散乱層と、前記光散乱層の射出側に面して、光反射性の高い表面を有しており、前記光散乱層によって散乱された光を光散乱層側に反射する光反射層を有するレンズシートとを備え、前記レンズシートの光入射面を前記光散乱層の射出面側に向けて重ね合わせることによって積層する。さらに第1の凸部の曲面表面と第2の凸部の側面さらに、光拡散層表面からなす層は空気層とすること。
(2)照明光の入射側から順に、少なくとも前記照明光を、非入射面側である射出面側に散乱する光散乱層と、接着層又は粘着層と、前記接着層又は粘着層によって前記光散乱層に接着又は粘着され、前記光散乱層によって散乱された光を光散乱層側に反射する光反射層を有するレンズシートとを備え、前記レンズシートは、第2の凸部と接着層または粘着層とが接触することにより前記光反射層と固定すること、さらに第1の凸部の曲面表面と第2の凸部の側面さらに、粘着層もしくは接着層からなす層は空気層であること。
(3)照明光の入射側から順に、少なくとも、前記照明光を、非入射面側である射出面側に散乱する光散乱層を有し、さらに前記レンズシートにおける第2の凸部の先部に粘着剤配合の光反射層を形成し、その粘着剤と前記光散乱層の光射出光側とを接触させることにより、前記レンズシートを前記光散乱層に固定すること。また第1の凸部の曲面表面と第2の凸部の側面さらに、光拡散層表面からなす層は空気層とする。
光拡散層は例えば一般に使用されるPET(ポリエチレンテレフタレート)、アクリルニトリルスチレン共重合体、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などに代表される基材を用いた拡散シートでもよく、PC、PMMA、アクリル、PS(ポリスチレン)などに代表される基材を用いた拡散板でもよい。
そして、接着層又は粘着層の厚さは光反射層よりも薄い。
(1)の方式によってディスプレイ用バックライトユニットにおける照明光路制御を構成する場合、図5における第2の凸部の先部の両端は丸みを帯びていることが望ましい。重ね合わせることにより積層する場合においては、第2の凸部の先部の両端が丸みを帯びているほうが、光反射層に傷をつける可能性が低下して、ひいては生産性向上に対して効果を発揮する為である。
(2)の方式によってディスプレイ用バックライトユニットにおける照明光路制御を構成する場合、接着層または、粘着層は、紫外線硬化樹脂層、感圧粘着剤層、感圧接着剤層などである。または層中に光拡散性微粒子を含有した構成でもよい。
光反射層は、白色インキ、金属箔、金属蒸着層等である。
(3)の方式によってディスプレイ用バックライトユニットにおける照明光路制御を構成する場合、接着層または粘着層を省略でき、コストダウンを図る上で有利となる。
このようなレンズシートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、シクロオレフィンポリマー、アクリルニトリルスチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を用いたプレス成形又は押し出し成形によるモノシリックな成形体である。
さらに、このような光学シートの光射出面側に、光散乱性を有するシート又はフィルムからなる光散乱層や、反射型変更分離フィルムを備えても良い。
本発明によるディスプレイ用バックライトユニットは、光源と共に、表示画像を規定する画面表示素子の背面に上記のような光学シートを設けることによって構成される。
ここで、光源としては、例えば、直下型光源や、エッジライト式光源と導光板からなる面光源等を用いる。
更には本発明によるディスプレイは、このようなディスプレイ用バックライトユニットを画素単位で透過/遮光に応じて表示画素を規定する液晶表示素子からなる画像表示素子と、冷陰極線管又はLEDによる光源と組み合わせることによって構成される。
本発明によれば、様々な種類の光源からの光を、ディスプレイの設置箇所に応じた位置に傾けて射出させることが可能な光学シート、バックライトユニット、ディスプレイ装置を提供できる。
以下に、発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図5は本発明の実施形態に係る光学シートの一例を示す代表図である。
すなわち、同実施の形態に係る光学シート10は、光源20からの光Sを、入射面11から導きいれ、射出面12側に散乱する光拡散層13を備えている。なお、本実施の形態ではこの光拡散層13が特許請求の範囲の散乱層に相当している。
光拡散層13としては、当該技術分野でよく知られているように、透光性樹脂中に屈折率の異なる樹脂ビーズや微粒子(フィラー)を含んだ構成のものや、何れか一方の表面をマット状に処理した構成のものが用いられる。
また、光拡散層13の射出面12には、光反射層14を接着層18により固定している。この光反射層14は光学シート10の光入射側に設けた第2の凸部19の先部および両側の側面に成形されており、この反射層14は例えば白色インキ、金属箔、金属蒸着層からなり、図5の平面図に示すように、例えば空気層からなる複数の開口部15を規則的に設けている。
更に、光反射層14の他面には、表面に複数の単位レンズ16が配置されてなるレンズシート17を固定している。
接着層18は、例えば紫外線硬化性樹脂(以後「UV硬化粘着剤とも称す」)か、他の種類の粘着剤を使用し、光拡散層13の拡散性を向上させるために、拡散剤を混入することもある。光学シート10の製造後にも残る粘着性を考慮した場合、経時的な耐性や光学特性の低下を招く可能性が低いため、紫外線硬化性樹脂の重合接着力を用いる方が好ましい。また、紫外線硬化性樹脂による接着層18をレンズシート17の全面に渡って形成する場合、接着層18が硬化していると、光反射層14に接触しない部分が開口部15に入り込むことが回避されやすく好適である。
図6は、レンズシート17の構成例を示す側面図である。
図6に示す例では、厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされるレンズシート17である。
前記光出射面は、微細な多数の単位凸シリンドリカルレンズ(単位レンズ)16が一方向にピッチP1で並列された凸シリンドリカルレンズ群からなるレンズ部となっている。
前記光入射面には、微細な多数の第1の凸部21と、第1の凸部21よりも突出高さの大きい微細な多数の第2の凸部19とが交互に、単位レンズ16の並列方向と平行に並列されて設けられている。
第1の凸部21は光入射光側に凸状の曲面を持って形成され、第1の凸部21と第2の凸部19とが交互に並べられた方向における第1の凸部21の幅の中央は、最も突出した頂点となっている。
第1の凸部21は、単位レンズ16に対向する箇所に位置して単位レンズ16が並べられたピッチP1とほぼ等しいピッチP2で並べられている。
各第2の凸部の先部には光源20側に反射する光反射性の高い光反射層14が設けられている。
より詳細には、第2の凸部19は、その両側に位置する第1の凸部の幅方向の端部から起立する一対の側面と、レンズシート17の厚さ方向と直交する平面により前記一対の側面の先端を接続する先端面とで構成され、光反射層14は先端面に設けられており、本実施の形態では、光反射層14は、一対の側面と先端面の双方に設けられている。
また、前記一対の側面と前記先端面とが接続される箇所は丸みを帯びており、すなわち、上述のように、第2の凸部19の先部の両端が丸みを帯びており、光反射層14に傷をつける可能性が低下して、ひいては生産性向上に対して効果を発揮する。
また、各単位レンズ16の頂点C1と各第1の凸部21の頂点C2はレンズシート17のシート面に対する法線方向から見たときに(レンズシート17の厚さ方向から見たときに)距離Lの分ずれる位置に配置されている。
図6に示すように、この距離Lを可変することで、最大輝度Aが得られる光射出角度θを変更することが可能となる。具体的には距離LをP1/2の範囲内において広げるにしたがって、θの角度が大きくなる。例えば、図5に示す光学シート10を用いた画像表示ディスプレイを、地上より高い位置に掲げる際には、観察位置とディスプレイの高さの差を考慮して、このθを変更して、観察者に対してよりよい、光強度を与えることが可能である。
但し、図6に示す光学シート10において、最も高い光強度を得られる条件は距離L=0の場合すなわちθ=0の場合であり、距離Lを大きくして、θを大きくした場合、得られる光強度はθの大きさに伴って低下するために、この距離Lを決定する際は十分注意が必要である。
なお、単位レンズ16は微細な半円柱状凸シリンドリカルレンズに限定されるものではなく、微細な多数の凸レンズが2次元配列されたレンズシートや、単位レンズ16として微細な半円柱状凸シリンドリカルレンズが1方向に並列してなるレンズ部を有するレンチキュラーシートや、他のレンズシートの場合も、本発明の主旨を逸脱するものではない。
このようなレンズシート17は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)等を用いて、当該技術分野ではよく知られている熱可塑性樹脂を用いたプレス成形又は押し出し成形によって成形されたモノシリックな成形体である。
各第1の凸部21と、その両側の第2の凸部19の側面と、接着層18の表面により光が通過する開口部15が形成されており、開口部15に空気が存在して空気層となっており、開口部15は、光拡散層13およびレンズシート17よりも屈折率が低く、各単位レンズ16の各々に対応する位置に成形されている。
光反射層14については、金属フィラーを分散混合してなるインキ層の塗布成形、転写成形、又は金属箔のラミネート形成等によって形成する。
図5に示すように各開口部15がスリットの役割を果たすことによって、入射光Sは各開口部15によって絞られた光のみが単位レンズ16へと導かれる。一方開口部15を通ることが出来なかった光は反射層14によって反射され、光拡散層13側に戻される。このように、単位レンズ16に入射できなかった光を、無駄に射出せず再利用するため、光源20からの光の利用効率を高めることができる。
次に上記実施の形態に係る光学シートの実施具体例を示す。
(実施例)
上記実施形態に示す、光学シート10におけるレンズシート17を、光屈折率1.43のPMMAを用いて押し出し成形により一体成形したものを用いる。
製作するレンズシート17の詳細は図7を用いて説明する。ここで用いるレンズシートの構成は上記実施形態に示す凸シリンドリカルレンズ群のピッチを300μmとし前記凸シリンドリカルレンズ群の単位レンズ16はConic index-0.44、曲率半径125μmからなるレンズ高さ163μmを有する非球面なレンズである。
また、上記実施形態に示す、レンズシート17における入射光側には第1の凸部21と第2の凸部19が形成され、第2の凸部19は幅180μmで形成され、その高さは35μmである。第1の凸部21は非球面構造であり、Conic index-0.12、曲率半径52μmにて形成される。
さらに、前記レンズシート17における前記単位レンズ16の頂点C1と入射光側に形成される第1の凸部21の頂点C2は、光学シート10のシート面に対する法線方向から見たときに距離Lだけずれる位置になるように成形されており、その距離はL=3μmである。
この押し出し成形体である光学シート17の第2の凸部19の入射光側には、光反射層14を転写する。光反射層14は酸化チタンを使用した白色インキである。
次に、上記実施例に係る光学シート10を、26インチ液晶テレビのディスプレイ用バックライトユニットに適用したときの性能を評価した。性能評価としては光強度の視野角分布、並びに最大輝度角度を評価することによって行った。
尚、比較対照として前記光学シートにおける、レンズシート17の構成が、前記単位レンズ16の頂点C1と第1の凸部21の頂点C2は、光学シート10のシート面に対する法線方向から見たときに一致しているもの、前記距離L=0μmであるものを使用し、同様に液晶テレビのディスプレイ用バックライトユニットに適用したときの性能も評価した。
光学性能の評価結果を、図8に示す。結果より実施例におけるレンズシート17の距離L=3μmの場合、得られる最大光強度の角度は、レンズシート17の距離L=0μmと比較した場合約5°ずれていることがわかる。
上記、実施形態ならびに実施例に示す技術を用いることにより、上記課題を解決するにあたり最適な方法を提案することができる。
上述したような本発明の実施の形態に係る光学シートは、直下式光源を備える比較的大型な画面の液晶テレビへ適用する場合に限らず、エッジライト式光源又は冷陰極線管又はLEDによる光源、及び導光板を具備するバックライトユニットを有する中〜小型のディスプレイへ適用する場合も有効である。
図1は、BEFの構成例を示す斜視図である。 図2は、BEFの光学作用を説明する図である。 図3は、BEFの視覚方向に対する角度に対する光強度分布を示す図である。 図4は、解決すべき課題を説明する図である。 図5は、本発明の実施形態に係る光学シートの一例を示す側面図である。 図6は、同実施形態に係る光学シートの詳細な構成例を示す側面図である。 図7は、実施例として用いた光学シートの一部の詳細を示す側面図である。 図8は、実施例の光学シートを適用したバックライトにおける光強度分布を示す図である。
符号の説明
光学シート
入射面
射出面
光拡散層
光反射層
開口部
単位レンズ
レンズシート
接着層
レンズシート17の入射光側に形成される凸部
光源
凸部19同士の間に成形される凹部
C1 単位レンズ16の頂点
C2 湾曲した凹部21の頂点

Claims (19)

  1. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされるレンズシートにおいて、
    前記光出射面は、微細な多数の単位レンズが並べられて構成されたレンズ部となっており、
    前記光入射面に、微細な多数の第1の凸部と、前記第1の凸部よりも突出高さの大きい微細な多数の第2の凸部とが交互に、前記単位レンズが並べられた方向と平行に並べられて設けられており、
    前記第1の凸部は、前記光入射面から離れる方向に凸状の曲面を持って形成され、
    前記第1の凸部は、前記単位レンズに対向する箇所に位置して前記単位レンズが並べられたピッチとほぼ等しいピッチで並べられ、
    前記各第2の凸部の先部に光反射層が設けられ、
    前記各単位レンズの頂点と、前記第1の凸部の頂点とは、前記レンズシートの厚さ方向から見たときに互いに偏位した位置に配置されている、
    ことを特徴とするレンズシート。
  2. 前記曲面の形状が非球面であることを特徴とする請求項1記載のレンズシート。
  3. 前記曲面の形状が、楕円筒の一部をなす形状であることを特徴とする請求項1記載のレンズシート。
  4. 前記光反射層は、光を散乱反射することを特徴とする請求項1記載のレンズシート。
  5. 前記第2の凸部の前記第1の凸部の頂点からの突出量は、5μm以上60μm以下であることを特徴とする請求項1記載のレンズシート。
  6. 前記光反射層は、金属フィラーを分散混合してなるインキ層の塗布形成、転写形成、又は金属箔のラミネート形成のうち何れかによって形成されることを特徴とする請求項1記載のレンズシート。
  7. 前記第1の凸部は、前記第1の凸部と前記第2の凸部とが交互に並べられた方向における幅を有し、
    前記第2の凸部は、その両側に位置する前記第1の凸部の幅方向の端部から起立する一対の側面を有し、
    前記光反射層は、前記側面にも形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6に何れか1項記載のレンズシート。
  8. 前記レンズ部と、前記多数の第1の凸部および第2の凸部とは、一体成形されることを特徴とする請求項1から請求項7に何れか1項記載のレンズシート。
  9. 前記第1の凸部は、前記第1の凸部と前記第2の凸部とが交互に並べられた方向における幅を有し、
    前記第2の凸部は、その両側に位置する前記第1の凸部の幅方向の端部から起立する一対の側面と、前記一対の側面の先端を接続する先端面とで構成され、
    前記光反射層は前記先端面に形成されており、
    前記一対の側面と前記先端面とが接続される箇所は丸みを帯びている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8に何れか1項記載のレンズシート。
  10. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされ前記光入射面に入射された光を前記光出射面に向けて散乱する散乱層が設けられ、
    請求項1から請求項9に何れか1項記載のレンズシートの前記反射層に前記散乱層の前記光出射面が接合され一体化されている、
    ことを特徴とする光学シート。
  11. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされ前記光入射面に入射された光を前記光出射面に向けて散乱する散乱層が設けられ、
    請求項1から請求項9に何れか1項記載のレンズシートの前記反射層に接着層又は粘着層を介して前記散乱層の前記光出射面が接合され一体化されている、
    ことを特徴とする光学シート。
  12. 請求項1から請求項9に何れか1項記載のレンズシートの前記反射層は、粘着剤が配合されて構成され、
    厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされ前記光入射面に入射された光を前記光出射面に向けて散乱する散乱層が設けられ、
    前記反射層に前記散乱層の前記光出射面が前記粘着剤を介して接合され一体化されている、
    ことを特徴とする光学シート。
  13. 前記接着剤または粘着剤は、紫外線硬化性樹脂層、感圧粘着剤層、及び感熱接着層のうちの何れかであることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の光学シート。
  14. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ厚さ方向の他方の面が光射出面とされ前記光入射面に入射された光を前記光出射面に向けて散乱する散乱層が設けられ、
    請求項1から請求項9に何れか1項記載のレンズシートの前記反射層に前記散乱層の前記光出射面が接合され一体化され、
    前記レンズシートの前記第1の凸部は、前記第1の凸部と前記第2の凸部とが交互に並べられた方向における幅を有し、
    前記レンズシートの前記第2の凸部は、その両側に位置する前記第1の凸部の幅方向の端部から起立する一対の側面を有し、
    各第1の凸部21と、その両側の第2の凸部19の側面と、前記散乱層の光出射面とにより光を通過させる開口部が形成され、前記開口部は、空気が存在した空気層となっている、
    ことを特徴とする光学シート。
  15. 前記光反射層は、白色インキ、金属箔、及び金属蒸着層のうちの何れかによって構成されてなる請求項1から請求項9に何れか1項記載のレンズシートまたは請求項10から請求項14に何れか1項記載の光学シート。
  16. 請求項10から請求項15に何れか1項記載の光学シートの前記レンズ部側に、光散乱性を有するシート又はフィルムからなる光散乱層を更に備えた光学シート。
  17. 請求項10から請求項15に何れか1項記載の光学シートの前記レンズ部側に、反射型偏光分離フィルムを更に備えた光学シート。
  18. 請求項10から請求項15に何れか1項記載の光学シートと、
    前記光学シートの前記散乱層の前記入射面側に設けられた光源と、
    を備えたディスプレイ用バックライトユニット。
  19. 請求項18記載のバックライトユニットと、
    前記バックライトユニットの前記レンズシートの前記レンズ部側に設けられ画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する液晶表示素子からなる画像表示部と、
    を備えたディスプレイ装置。
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