JP2009086111A - 光変調器とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で安定した所望の負チャープ特性が得られるマッハツェンダー型の光変調器を提供する。
【解決手段】入射光INは光分波器13で2分岐され、アーム導波路20a,20bでそれぞれ変調電圧Va,Vbによってプッシュ−プル駆動された後、光合波器14で合波されて変調された出射光OUTが出力される。出射光OUTは、変調電圧Va,Vbに応じて強度が変調されると同時に、アーム導波路20a,20bの等価屈折率の変化により、波長が変化する。これをチャープ現象といい、光ファイバによる長距離伝送では、ファイヤの材質や光の波長に応じて最適なチャープ特性が求められる。アーム導波路20a,20bは、それぞれ層数の異なるMQW導波路層22a,22bで構成しているので、この層数を変えることにより、容易に安定した所望の負チャープ特性を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信や光情報処理システム等に用いられるマッハツェンダー型の光変調器、特にその波長チャープ特性の制御に関するものである。
図2は、従来のマッハツェンダー型の光変調器の構成を示す平面図である。
マッハツェンダー型の光変調器は、光を一旦2つに分岐させて再び合波させるときの干渉条件によって光のオン・オフを行う光強度変調器で、分岐した2つの光の導波路上に設けた電極に変調用の電圧を印加することで、合波するときの干渉条件を変えるようにしている。
即ち、この光変調器は、図2に示すように、基板1の表面に形成されるもので、入射光INが与えられる入射導波路2を有している。入射導波路2には光分波器3が接続され、この光分波器3によって入射光INが2つに分岐されるようになっている。光分波器3の2つの出力側には、それぞれ第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bの入力端が接続されている。第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bの出力端は、光合波器5に接続されている。光合波器5は、第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bから与えられる光を合わせて出射導波路6に出力するものである。
更に、第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bの表面には、それぞれ第1変調電極7aと第2変調電極7bが形成されている。なお、図示していないが、基板1の裏面には共通の電極が形成され、この共通の電極と第1及び第2変調電極7a,7bの間に、変調用の電圧が印加されるようになっている。
次に動作を説明する。
入射導波路2に与えられた入射光INは、光分波器3によって2つの光束に分けられ、それぞれ第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bに入射される。第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bに入射された光束は、それぞれ第1変調電極7aと第2変調電極7bに印加される電圧に応じて生ずる導波路の屈折率の変化によって位相変調を受けて出力端から出射される。第1アーム導波路4aと第2アーム導波路4bから出射される光束は、光合波器5によって合波され、出射導波路6に出力される。従って、出射導波路6から出力される出射光OUTの強度は、第1変調電極7aと第2変調電極7bに印加された変調用の電圧で生じた光束の位相差に応じて変化する。
このようなマッハツェンダー型の光変調器を駆動する方法には、2つのアーム導波路4a,4bの内の一方のみを変調する単一アーム駆動と、両方のアーム導波路4a,4bをプッシュ−プル型に駆動する両相アーム駆動がある。
単一アーム駆動では、一方のみアーム導波路のみしか駆動されないので、変調用に高い電圧が必要であるが、光強度がオフからオンに切り替わるときに光の周波数が低くなる(波長が長くなる)という負チャープ特性を呈するので、長距離光通信に適している。一方、両相アーム駆動は、駆動電圧を低減することができるので、広く使用されている。
図3は、図2の光変調器を両相アーム駆動した場合のチャープ特性図である。
図3に示すように、この光変調器では、光強度がオフからオンに移り変わる瞬間に、出射光の波長が低周波側に変化し、逆に光強度がオンからオフに移り変わる瞬間には、波長が高周波側に変化する負チャープ特性を呈し、その変化量を示すαパラメータ(αパラメータについては後述する)の値は約−0.2である。
通常のシングルモード光ファイバ(1550nm帯で16〜20ps/km/nmの波長分散を持つ光ファイバ)を使用して通信を行う場合、例えば下記非特許文献1に示されるように、負チャープ特性により伝送すると同時に光パルスが圧縮を受けて長距離まで伝搬することが可能となることが知られている。特に、16〜20ps/km/nmの波長分散を持つ光ファイバにおける最適なαパラメータは、約−0.7であることが知られているが、図2の光変調器では、チャープ量が小さくて最適なαパラメータを得られないだけでなく、場合によっては、光強度がオフからオンに切り替わるときに光の周波数が高くなる(波長が短くなる)正チャープ特性を呈するという問題があった。
この問題を解決するために、下記の特許文献1には、光分波器3によって入射光INを2つに分岐するときに、光の強度を1対1ではなく、4対6や、3対7となるように分岐比を不均一にすることによってチャープ量を制御し、プッシュ−プル型の両相アーム駆動で所望の負チャープ特性を得るための工夫が記載されている。
米国特許第5524076号明細書 IEEE Journal of Lightwave Technology,vol.6,No.1,1988 F.Koyama & K.Iga "Frequency chirping in external modulators" p.87
しかしながら、前記特許文献1に記載された光分波器によって入射光を不均一に分岐する場合、所望の分岐比を得るための光分波器の製造が極めて困難で、歩留まりが悪いという課題があった。
本発明は、製造が容易で安定した所望の負チャープ特性が得られるマッハツェンダー型の光変調器を提供することを目的としている。
本発明は、入射される光を2つに分岐する光分波器と、前記分岐された光の内の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記分岐された光の内の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路と、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された光を出射する光合波器とを備えた光変調器において、前記第1の導波路で前記第1の変調信号の電界が印加されるコア層の厚さと、前記第2の導波路で前記第2の変調信号の電界が印加されるコア層の厚さを、異なる厚さに形成したことを特徴としている。
また、本発明では、このような光変調器を、例えば、基板上に前記第1及び第2の導波路のコア層となる下側光閉じ込め層、複数のバリア層と量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸導波路層、及び上側光閉じ込め層を順次形成するコア層形成処理と、前記第2の導波路に対応する箇所の前記上側光閉じ込め層、及び前記多重量子井戸導波路層を構成する複数のバリア層と量子井戸層の内の一部を、選択的ウエットエッチングによって除去する層数調整処理と、前記層数調整処理を行った基板表面にクラッド層とキャップ層を順次形成した後、エッチングによってメサ構造の前記第1及び第2の導波路を形成する導波路形成処理を順次行うことによって製造することを特徴としている。
本発明では、入射された光が光分波器で2つに分岐され、コア層の厚さが異なる第1及び第2の導波路に与えられるようになっている。これにより、光分波器の分岐比が1対1であっても、第1及び第2の導波路の厚さの割合を変化させることにより、所望のチャープ特性を得ることができる。第1及び第2の導波路の厚さを変えることは、光分波器の分岐比を変えることに比べて、容易に高精度を達成することができる。従って、本発明により、製造が容易で安定した所望の負チャープ特性を有するマッハツェンダー型の光変調器が得られるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示すマッハツェンダー型の光変調器の構成図であり、同図(a)は平面図、及び同図(b)は同図(a)中のA−A’線に沿う部分の断面図である。
この光変調器は、図1(a)に示すように、例えばn導電型不純物がドーピングされたInPによる基板11の表面に形成されるもので、入射光が与えられる第1及び第2の入射導波路12a,12bを有している。入射導波路12a,12bは、多モード干渉素子で構成される光分波器13に接続され、この光分波器13によって入射光が2等分されて出力されるようになっている。
光分波器13の2つの出力側には、それぞれ第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bの入力端が接続され、これらの第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bの出力端が、光合波器14に接続されている。光合波器14は、第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bから与えられる光を合わせ、第1及び第2の出射導波路15a,15bに出力するものである。更に、第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bの表面には、それぞれ第1変調電極16aと第2変調電極16bが形成されている。
第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bは、図1(b)にその断面を示すように、基板11の表面に形成された下側SCH(Separate Confinement Heterstructure:光閉じ込め)層21a,21bを有している。これらの下側SCH層21a,21bは、不純物がドーピングされていないノンドープInGaAsP半導体で形成されている。
第1アーム導波路20aは、下側SCH層21aの上に、例えば25層のMQW(Multi Quantum Well:多重量子井戸)導波路層22aと、上側SCH層23aと、クラッド層24aと、キャップ層25aを順次形成したもので、このキャップ層25aの上に第1変調電極16aが形成されている。これに対して、第2アーム導波路20bは、下側SCH層21bの上に、例えば18層のMQW導波路層22bと、クラッド層24bと、キャップ層25bを順次形成したもので、このキャップ層25bの上に第2変調電極16bが形成されている。即ち、第2アーム導波路20bは、第1アーム導波路20aに比べてMQW導波路を構成する層数が少なく、かつ上側SCH層を有していない。
MQW導波路層22a,22bは、ノンドープInP半導体によるバリア層とノンドープInGaAsP半導体による量子井戸層を交互に積層したもので、MQW導波路層22aではバリア層に挟まれる量子井戸層が25層、MQW導波路層22bではバリア層に挟まれる量子井戸層が18層となっている。
上側SCH層23aは、下側SCH層21aと同様にノンドープInGaAsP半導体で形成されたもので、この下側SCH層21aと共に、第1アーム導波路20aを伝搬する光の大部分をMQW導波路層22a内に閉じ込めるためのものである。
また、クラッド層24a,24bは、p導電型不純物がドーピングされたInPで構成され、キャップ層25a,25bは、p導電型不純物がドーピングされたInGaAsで構成されている。更に、基板11の裏面には共通電極17が形成され、この共通電極17と第1及び第2変調電極16a,16bの間に、変調用の電圧が印加されるようになっている。
図4は、図1の光変調器の製造方法を示す工程図であり、図1(a)におけるA−A’線に沿う部分の断面を示している。以下、この図4を参照しつつ、図1の光変調器の製造方法を説明する。
(工程1) 先ず、n導電型不純物がドーピングされたInPの基板11の表面全体に、下側SCH層21a,21bとなるノンドープInGaAsP半導体による下側SCH層21を形成する。続いて、この下側SCH層21の上に、厚さ10nm程度のInPによるバリア層と、同じく厚さ10nm程度のInGaAsPによる量子井戸層を交互に結晶成長させて積層し、25層のMQW導波路層22を形成する。また、このMQW導波路層22の上に、上側SCH層23aとなるノンドープInGaAsP半導体による上側SCH層23を形成する。
(工程2) 第2アーム導波路20bのMQW導波路層22bの層数を削減するために、上側SCH層23の上に、この第2アーム導波路20b部分(図1の平面図中に点線枠Mで囲った部分)を開口するエッチングマスクMSK1を形成する。そして、このエッチングマスクMSK1を用いて、第2アーム導波路20bに対応する上側SCH層23をエッチングにより除去する。上側SCH層23はInGaAsPで構成されているので、硫酸と過酸化水素水の混合液(例えば、HSO:H:HO=3:1:10)を用いた選択的ウエットエッチングで確実に除去することができる。このとき、InPで構成されるバリア層が、エッチングストッパとして作用する。
上側SCH層23を除去した後、MQW導波路層22bを構成する一番上側のバリア層をエッチングにより除去する。バリア層はInPで構成されているので、塩酸(例えば、HCl:HO=1:1)を用いた選択的ウエットエッチングで確実に除去することができる。このとき、InGaAsPで構成される量子井戸層が、エッチングストッパとして作用する。
更に、MQW導波路層22bを構成する一番上(第25層目)の量子井戸層をエッチングで除去する。量子井戸層はInGaAsPで構成されているので、上側SCH層23と同様に、硫酸と過酸化水素水の混合液を用いた選択的ウエットエッチングで確実に除去することができる。このように、硫酸と過酸化水素水の混合液と塩酸を交互に使用して、25層目から19層目までの量子井戸層とバリア層を順次除去する。
(工程3) レジストマスクMSK1を除去し、MQW導波路層22b領域の上側SCH層23とMQW導波路層22の一部が除去された基板11の表面全体に、クラッド層24a,24bとなるp導電型不純物がドーピングされたInP層24と、キャップ層25a,25bとなるp導電型不純物がドーピングされたInGaAs層25を順次形成する。更に、InGaAs層25の表面に、第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bを形成するためのエッチングマスクMSK2を形成する。
(工程4) エッチングマスクMSK2を用いてInGaAs層25から下側SCH層21までをエッチングで除去し、導波路の幅が適切な値(例えば、2μm)となるようにメサ構造を形成する。
(工程5) その後、レジストマスクMSK2を除去し、保護膜形成、電極形成及び基板研磨等の通常の光デバイス作成工程を用いてデバイスを形成する。
次に、このマッハツェンダー型の光変調器の動作を説明する。
例えば、入射光INを第1の入射導波路12aから入力し、第1の出射導波路15aから出力される出射光OUTを用いる場合、第1アーム導波路20aにおける電気−光相互作用長(第1変調電極16aの長さにほぼ一致)と等価屈折率をそれぞれLa,NEaとし、第2アーム導波路20bにおける電気−光相互作用長(第2変調電極16bの長さにほぼ一致)と等価屈折率をそれぞれLb,NEbとすると、出射光OUTの状態は次のようになる。但し、λは光の波長、nは任意の整数である。
(La×NEa)−(Lb×NEb)=2n×λ/2 のときオフ状態
(La×NEa)−(Lb×NEb)=(2n+1)×λ/2 のときオン状態
ここで、第1変調電極16aと第2変調電極16bのいずれか一方または両方に電圧を印加すると、印加された電圧に応じて等価屈折率NEa,NEbが変化し、出射光OUTがオン状態とオフ状態の間で切り替わる。
このとき、印加した電圧に応じて出射光OUTの強度が変調されると同時に、導波路の等価屈折率が変化する影響を受けて、この出射光OUTの波長も変化する。この現象をチャーピングと呼び、その大きさは次の(1)式で示されるαパラメータで表される。
α=E(dφ/dt)/(dE/dt) ・・(1)
ここで、Eは出射光OUTの電界強度、φは位相であり、これらのEとφの関係は、一般的に次の(2)式で表すことができる。
Figure 2009086111



但し、Eは定数、Rは2つのアーム導波路20a,20bに入射する光強度の分岐比(Pa/Pb)の平方根、Γa,Γbはそれぞれアーム導波路20a,20bにおける光閉じ込め係数、Viは(iはaまたはb)は第1または第2アーム導波路20a,20bで実際に変調用の電界がかかるノンドープ半導体によるコア層(下側SCH層21、MQW導波路層22及び上側SCH層23)に印加される変調電圧、di(iはaまたはb)は第1または第2アーム導波路20a,20bのコア層の厚さである。また、Δα(Vi/di)は第1または第2アーム導波路20a,20bを構成する量子井戸1層当たりの損失変化量、Δβ(Vi/di)は第1または第2アーム導波路20a,20bを構成する量子井戸1層当たりの伝搬定数変化量、Lは第1及び第2アーム導波路20a,20bにおける電気−光相互作用長(第1及び第2変調電極16a,16bの長さにほぼ一致する)、φ0は第1及び第2変調電極16a,16bに電圧を印加しない条件で第1及び第2アーム導波路20a,20bを伝搬する光の間に元々存在している初期位相差である。
この(2)式の第1項は第1アーム導波路20aを通過した後の光電界、第2項は第2アーム導波路20bを通過した後の光電界をそれぞれ表しており、これらの2つの光電界に分岐比Rの重み付けをして足し合わせることにより、出射光OUTの全体の光電界が表されていることがわかる。この(2)式から求められるEとφを(1)式に導入することにより、αパラメータを求めることができる。また、プッシュ−プル型両相アーム駆動の場合、Va,Vbは次式の条件を満足することになる。
|ΔVa|=|ΔVb| かつ Va+Vb=一定
但し、個々で、ΔViは、Viの最大値と最小値の差を意味する。
本実施例では、アーム導波路20a,20bに入射する光強度Pa,Pbを等しくし、第1及び第2アーム導波路20a,20bの構造を変えているので、(2)式は、次の(3)式のように書き表される。
Figure 2009086111



従って、第1及び第2アーム導波路20a,20bの、それぞれの光閉じ込め係数Γa,Γbや、コア層の厚さda,db等を適切に設定することにより、αパラメータを所望の値に制御することができる。
ちなみに、前記特許文献1に記載されたマッハツェンダー型の光変調器では、第1及び第2アーム導波路を同一構造とし、これらの第1及び第2アーム導波路に入射する光強度を変えているので、(2)式は次の(4)式のように書き表される。
Figure 2009086111



図5は、図1の光変調器のチャープ特性を示す図であり、同図(a)は第1及び第2アーム導波路20a,20bに印加される変調電圧Va,Vbと、これに対する出射光OUTの光強度と波長変化量の波形を示し、同図(b)はαパラメータの特性を示している。なお、図5(b)中の破線は、図2の光変調器のαパラメータの特性である。
図5(a)に示すように、この光変調器では、図3に示す従来の光変調器の特性に比べて、波長のチャープ量が大きくなっていることが確認される。図5(b)は、この現象を(1)式で表されるαパラメータを用いて表現したもので、横軸に光強度の相対値、縦軸にαパラメータを示している。光強度の相対値が0.5であるときのαパラメータの値をデバイスのαパラメータと定義すると、このデバイスのαパラメータは、ほぼ−0.7の最適な値となっていることが分かる。一方、従来のデバイスのαパラメータはほぼ−0.2である。
なお、この光変調器では、第1及び第2アーム導波路20a,20bを構成するMQW導波路層22a,22bの量子井戸層数が異なっているので、光の等価屈折率NEa,NEbが異なってしまい、これらのアーム導波路20a,20bを進む2つの光が光合波器14で合波されるときの位相差が所望の値からずれるおそれがある。これに対応し、下側SCH層21や上側SCH層23の厚さを変えることにより、光の等価屈折率NEa,NEbの差を調整し、合波されたときの位相差を所望の値に設定することができる。特に、図1(b)に示すように、第2アーム導波路20bには上側SCH層がないので、第1アーム導波路20aの上側SCH層23aの厚さを変えることで、位相差を容易に調節することができる。
以上のように、この実施例1のマッハツェンダー型の光変調器は、第1及び第2アーム導波路20a,20bを構成するMQW導波路層22a,22bの量子井戸層数を非対称に構成しているので、光分岐器の分岐比を非対称にする必要がなくなり、製造が容易で安定した所望の負チャープ特性を得ることができるという利点がある。
図6は、本発明の実施例2を示す光変調器の製造工程図であり、実施例1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この製造方法で製造される光変調器は、基本的には実施例1と同様に、2つのアーム導波路の量子井戸構造を非対称にするものであるが、本製造方法ではエッチングによって量子井戸数を変えるのではなく、量子井戸数は同じであるが個々の量子井戸の厚さを変えることで非対称性を持たせるようにしたものである。
(工程1) 基板表面に2つのアーム導波路20a,20bを形成する前に、厚い方のアーム導波路20aを形成する箇所の僅かに外側に相当する基板11の表面に、その導波路形成予定箇所を挟むように、選択成長マスク対MSKA1,MSKA2を形成する。選択成長マスク対MSKA1,MSKA2は、そのマスク表面への結晶成長を阻止するもので、例えばSiO等のように、結晶を成長した後で容易に除去することができる性質を有する材料を用いる。
(工程2) 選択成長マスク対MSKA1,MSKA2を用いて、基板11の表面にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法等の一般的に用いられる結晶成長法で、下側SCH層21と、25層の量子井戸によるMQW導波路層22と、上側SCH層23を順次形成する。これにより、選択成長マスク対MSKA1,MSKA2で挟まれた領域(アーム導波路20aの形成領域)に形成される下側SCH層21と、MQW導波路層22と、上側SCH層23の厚さが、挟まれていない領域(アーム導波路20bの形成領域)よりも厚くなる。これは、選択成長マスク対MSKA1,MSKA2の上で結晶化できなかった成長種が基板11側で成長することによるものである。この層の厚さの差は、選択成長マスク対MSKA1,MSKA2の幅が広いほど顕著に現れる。
(工程3) 選択成長マスク対MSKA1,MSKA2を除去し、この選択成長マスク対MSKA1,MSKA2が除去された基板11の表面と上側SCH層23の表面に、クラッド層24a,24bとなるInP層24と、キャップ層25a,25bとなるInGaAs層25を順次形成する。
(工程4) InGaAs層25の表面に、第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bを形成するためのエッチングマスクMSKBを形成し、このエッチングマスクMSKBを用いてInGaAs層25から下側SCH層21までをエッチングで除去し、導波路の幅が適切な値(例えば、2μm)となるようにメサ構造を形成する。
(工程5) その後、エッチングマスクMSKBを除去し、保護膜形成、電極形成及び基板研磨等の通常の光デバイス作成工程を用いてデバイスを形成する。
以上の工程で製造された光変調器は、厚さが異なる非対称の第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bを有しているので、その動作は実施例1の光変調器と同様であり、同様の利点を有する。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 実施例1では、MQW導波路層22a,22bの量子井戸数をそれぞれ25層,18層にしているが、量子井戸数は任意である。同様に、実施例2のMQW導波路層22a,22bの量子井戸数も25層に限定するものではない。
(b) 実施例2では、MQW導波路層22aの形成予定箇所を挟むように、選択成長マスク対MSKA1,MSKA2を設けているが、この選択成長マスク対MSKA1,MSKA2に加えて、MQW導波路層22bの形成予定箇所を挟むように幅の異なる選択成長マスク対を設けても良い。
(c) 第1アーム導波路20aと第2アーム導波路20bのコア層として、バリア層と、量子井戸層を交互に積層したMQW導波路層を使用しているが、例えばノンドープInGaAsP半導体によるバルク層を使用することもできる。この場合、バルク層の厚さを非対称とする方法としては、エッチングによる方法と実施例2と同様に選択成長マスク対を使用する方法がある。エッチングによる方法では、エッチング深さを時間で正確に制御できるドライエッチングが適している。
なお、バルク層は、同一材料、同一寸法のMQW導波路層に比べて変調電圧に対する光の屈折率変化が小さくなるので、MQW導波路層のほぼ2倍の厚さが必要になるが、製造工程が簡素化できるという利点がある。
(d) 光分波器13は2つの入射導波路12から光が入射されるようになっているが、入射導波路は1つでも良い。同様に光合波器14の出力側は1つでも良い。
(e) 基板11をn導電型とし、クラッド層24とキャップ層25をp導電型としているが、逆でも良い。また、例示した各層の半導体材料は一例であり、同様の性質を有する材料であれば良い。
本発明の実施例1を示すマッハツェンダー型の光変調器の構成図である。 従来のマッハツェンダー型の光変調器の構成を示す平面図である。 図2の光変調器を両相アーム駆動した場合のチャープ特性図である。 図1の光変調器の製造方法を示す工程図である。 図1の光変調器のチャープ特性を示す図である。 本発明の実施例2を示す光変調器の製造工程図である。
符号の説明
11 基板
12 入射導波路
13 光分波器
14 光合波器
15 出射導波路
16 変調電極
17 共通電極
20 アーム導波路
21 下側SCH層
22 MQW導波路層
23 上側SCH層
24 クラッド層
25 キャップ層

Claims (9)

  1. 入射される光を2つに分岐する光分波器と、前記分岐された光の内の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記分岐された光の内の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路と、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された光を出射する光合波器とを備えた光変調器において、
    前記第1の導波路で前記第1の変調信号の電界が印加されるコア層の厚さと、前記第2の導波路で前記第2の変調信号の電界が印加されるコア層の厚さを、異なる厚さに形成したことを特徴とする光変調器。
  2. 前記第1の導波路のコア層は、下側光閉じ込め層と、上側光閉じ込め層と、これらの2つの光閉じ込め層で挟まれた複数層の多重量子井戸導波路層で構成し、
    前記第2の導波路のコア層は、下側光閉じ込め層と、前記第1の導波路よりも層の数が少ない多重量子井戸導波路層で構成した、ことを特徴とする請求項1記載の光変調器。
  3. 前記第1の導波路のコア層は、下側光閉じ込め層と、上側光閉じ込め層と、これらの2つの光閉じ込め層で挟まれた導波路層で構成し、
    前記第2の導波路のコア層は、下側光閉じ込め層と、前記第1の導波路よりも厚さが薄い導波路層で構成した、ことを特徴とする請求項1記載の光変調器。
  4. 前記第1及び第2の導波路のコア層は、何れも、下側光閉じ込め層と、上側光閉じ込め層と、これらの2つの光閉じ込め層で挟まれた同じ数の多重量子井戸導波路層を有し、
    前記第1の導波路を構成する各多重量子井戸導波路層の厚さと、前記第2の導波路を構成する各多重量子井戸導波路層の厚さを、異なる厚さに形成したことを特徴とする請求項1記載の光変調器。
  5. 前記第1及び第2の導波路のコア層は、何れも、下側光閉じ込め層と、上側光閉じ込め層と、これらの2つの光閉じ込め層で挟まれた導波路層を有し、
    前記第1の導波路を構成する導波路層の厚さと、前記第2の導波路を構成する導波路層の厚さを、異なる厚さに形成したことを特徴とする請求項1記載の光変調器。
  6. 2つに分岐された入射光の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記入射光の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路とを備え、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された出射光を出力する光変調器の製造方法において、
    基板上に前記第1及び第2の導波路のコア層となる下側光閉じ込め層、複数のバリア層と量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸導波路層、及び上側光閉じ込め層を順次形成するコア層形成処理と、
    前記第2の導波路に対応する箇所の前記上側光閉じ込め層、及び前記多重量子井戸導波路層を構成する複数のバリア層と量子井戸層の内の一部を、選択的ウエットエッチングによって除去する層数調整処理と、
    前記層数調整処理を行った基板表面にクラッド層とキャップ層を順次形成した後、エッチングによってメサ構造の前記第1及び第2の導波路を形成する導波路形成処理とを、
    順次行うことを特徴とする光変調器の製造方法。
  7. 2つに分岐された入射光の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記入射光の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路とを備え、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された出射光を出力する光変調器の製造方法において、
    基板上で前記第1の導波路を形成する箇所を挟むように、表面への結晶成長を阻止するための選択成長マスク対を形成するマスク形成処理と、
    前記選択成長マスク対を用いて、前記基板上に前記第1及び第2の導波路のコア層となる下側光閉じ込め層、複数のバリア層と量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸導波路層、及び上側光閉じ込め層を結晶成長法によって順次形成するコア層形成処理と、
    前記コア層が形成された基板から前記選択成長マスク対を除去し、該コア層の表面にクラッド層とキャップ層を順次形成した後、エッチングによってメサ構造の前記第1及び第2の導波路を形成する導波路形成処理とを、
    順次行うことを特徴とする光変調器の製造方法。
  8. 2つに分岐された入射光の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記入射光の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路とを備え、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された出射光を出力する光変調器の製造方法において、
    基板上に前記第1及び第2の導波路のコア層となる下側光閉じ込め層、導波路層、及び上側光閉じ込め層を順次形成するコア層形成処理と、
    前記第2の導波路に対応する箇所の前記上側光閉じ込め層をドライエッチングによって除去すると共に、前記導波路層の一部をドライエッチングによって除去して厚さを調整する層厚調整処理と、
    前記層数調整処理を行った基板表面にクラッド層とキャップ層を順次形成した後、エッチングによってメサ構造の前記第1及び第2の導波路を形成する導波路形成処理とを、
    順次行うことを特徴とする光変調器の製造方法。
  9. 2つに分岐された入射光の一方を導いて第1の変調信号でその位相を変化させて出力する第1の導波路と、前記入射光の他方を導いて第2の変調信号でその位相を変化させて出力する第2の導波路とを備え、前記第1及び第2の導波路から出力される光を合成して変調された出射光を出力する光変調器の製造方法において、
    基板上で前記第1の導波路を形成する箇所を挟むように、表面への結晶成長を阻止するための選択成長マスク対を形成するマスク形成処理と、
    前記選択成長マスク対を用いて、前記基板上に前記第1及び第2の導波路のコア層となる下側光閉じ込め層、導波路層、及び上側光閉じ込め層を結晶成長法によって順次形成するコア層形成処理と、
    前記コア層が形成された基板から前記選択成長マスク対を除去し、該コア層の表面にクラッド層とキャップ層を順次形成した後、エッチングによってメサ構造の前記第1及び第2の導波路を形成する導波路形成処理とを、
    順次行うことを特徴とする光変調器の製造方法。
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