JP2009086000A - 液晶表示装置及び投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直配向型液晶を用いる液晶表示装置において、4層化した液晶の配向条件を所定範囲に設定することで、A成分を補償する位相補償用の波長板を用いなくても高いコントラストでの画像表示を可能にする。
【解決手段】液晶層13a〜13dのそれぞれは、その液晶層を狭持する入射側基板と出射側基板の平面にそれぞれ平行な方向であって、入射側基板へ入射する偏光光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°単位で互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向を基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°の角度をなす方向に設定するとともに、出射側の液晶配向方向を基準線に対して回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向にそれぞれ設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置及び投射型表示装置に係り、特に画像表示装置に用いられる液晶表示装置とその液晶表示装置を用いた投射型表示装置に関する。
近年、液晶を用いた投射型表示装置はプレゼンテーションやホームシアターにおける大画面表示機器として使用される機会が多くなっており、各種の方式が開発されている。ところで、液晶表示装置においては液晶分子の複屈折性を利用して光の透過制御を行っているため、液晶の配向方式が画像の表示品質に大きく影響する。このため、従来から様々な動作モードでの配向方式が研究・提案されている。例えば、垂直配向型(ホメオトロピック配列モード)液晶は、高いコントラストが得られ、応答速度も速いことから注目されている。
すなわち、水平配向型(ホモジニアス配列モード)液晶では、各基板間に電圧を印加しない状態で液晶分子が基板面にほぼ水平に配列し、電圧を印加した状態で液晶分子がその誘電異方性に基づいて基板面に垂直に配列することにより、白/黒の表示を実現するが、垂直に配列した際にも各基板に施されている配向膜近傍の液晶分子は、水平に近い角度を保つため、位相差を生じて黒レベルを悪くする(すなわち、コントラストが悪くなる)という問題点がある。これに対して、上記の垂直配向型液晶では、負の誘電異方性により、各基板間に電圧を印加しない状態では、液晶分子が基板面にほぼ垂直な方向に配列し、電圧を印加した状態で基板面に水平に配列するために、高いコントラストが得られると共に、小さい駆動電力で速い動作速度が実現できるという利点がある。
しかし、垂直配向といえども、電圧を印加しない状態で各液晶分子に一定方向へ僅かな傾斜(プレチルト角)を与えておかなければ、各液晶分子の倒れる方向がばらばらになってディスクリネーションが発生して画質の劣化を招くことになる。なお、プレチルト角は、図15に示すように、例えば、電圧が印加されていない状態において液晶分子の長軸方向と基板面との間のなす角度θpとして与えられる。ただし、プレチルト角は、図15における基板面に対する垂線と液晶分子の長軸方向との間のなす角度θp’として定義される場合もある。また、図15に図示されている角度αは、前記長軸を基板面へ投影させた方位と基板上の所定軸とがなす方位角であり、上下の各基板(入射側と出射側)の方位角の差がツイスト角に相当する。
例えば、対向する基板表面に電極を有する一対の基板と、一対の基板間に挟持される垂直配向型液晶分子を含む液晶層と、基板表面上の配向層とからなり、上記の一対の基板は、その一方に反射電極を有し、上記の配向層は、垂直配向型液晶分子のプレチルト方向を、一対の基板間で面内角度にして80度〜160度ツイストするように配向処理されている構成の液晶表示装置が従来知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−72217号公報
ところで、液晶表示素子において、プレチルト角θpの付与は表示画像のコントラストを低下させる要因となる。すなわち、高いコントラストを得るために垂直配向型液晶を用いても、ディスクリネーションの発生を防止するために液晶分子にプレチルト角θpを付与しておくと、位相のずれが発生して逆にコントラストの低下を招くことになる。
その問題に対して、通常は波長板を用いて位相のずれを補償することにより、高いコントラストが得られるようにしている。この位相補償のためには波長板は、その面内に複屈折の異方性をもつA成分(プレチルト角や液晶層の厚みによって生じる位相差)が必要である。ここで、波長板の平面をXY平面とし、これに垂直な光の進行方向をZ軸とし、XY平面の互いに直交する方向の主屈折率をnx、nyとし、Z軸方向(厚さ方向)の主屈折率をnzとしたとき、XY平面内に軸を持つ複屈折がA成分(nxとnyが等しくない)である。なお、nxとnyとが等しく、nzだけがnx及びnyと等しくない複屈折はC成分という。
一方、液晶表示素子の製造においては、どうしても個別素子毎に液晶層の厚みやプレチルト角に誤差が生じ、補償すべきA成分が個別素子毎に異なるために、理想的な波長板を用いることが不可能である。また、液晶の屈折率及び屈折率の異方性はそれぞれ波長分散性(例えば、波長が短い方が液晶の屈折率の異方性が大きくなる)を有しており、前記波長板は、位相ずれの補償だけでなく、それも考慮した補償特性が要求され、必然的に材料の選択余地が小さくなるという不利がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、垂直配向型液晶を用いる液晶表示装置において、特に4層化した液晶の配向条件を所定範囲に設定することで、A成分を補償する位相補償用の波長板を用いなくても高いコントラストでの画像表示を可能にする液晶表示装置及び投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、入射した光を変調して出射する液晶表示装置において、入射した光を変調する、誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第1の液晶層を備えた液晶表示素子と、液晶表示素子を透過した変調光を順次透過させる、それぞれ誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第2〜第4の液晶層と、液晶表示素子の光の入射側と、第4の液晶層の変調光の出射側とのうちのどちらか一方又は両方に配置された位相補償板とを備え、
上記第1〜第4の液晶層は、これら表面にそれぞれ平行な方向であって、光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°、180°又は270°互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向が基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°(φはツイスト角)の角度をなす方向に設定されるとともに、出射側の液晶配向方向が基準線に対して回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向に設定され、上記位相補償板は、その表面に沿って互いに直交する主屈折率をnx、ny、及び厚さ方向の主屈折率をnzとするとき、nx=ny≧nzという条件を満たす構成であることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の投射型表示装置は、光を放射する光源と、光源から放射された光から三原色の照明光を生成する照明光学系と、三原色の照明光を、各原色光毎に偏光して偏光光を生成する偏光子と、原色光毎に設けられ、原色光毎の偏光光を画像信号に応じてそれぞれ変調して出射する液晶表示装置と、原色光毎に設けられた液晶表示装置を透過した三原色の変調光の所定の偏光光成分を、原色光毎に透過させる検光子と、検光子を透過した三原色光をそれぞれ合成する合成プリズムと、合成プリズムで合成して得られた合成光を表示面に投影する投射レンズとを備え、
原色光毎に設けられた液晶表示装置は、偏光子で生成された偏光光を変調する、誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第1の液晶層を備えた液晶表示素子と、液晶表示素子を透過した変調光を順次透過させる、それぞれ誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第2〜第4の液晶層と、液晶表示素子の偏光光の入射側と、第4の液晶層の変調光の出射側とのうちのどちらか一方又は両方に配置された位相補償板とを備え、
上記第1〜第4の液晶層は、これら表面にそれぞれ平行な方向であって、光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°、180°又は270°互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向が基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°(φはツイスト角)の角度をなす方向に設定されるとともに、出射側の液晶配向方向が基準線に対して回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向に設定され、上記位相補償板は、その表面に沿って互いに直交する主屈折率をnx、ny、及び厚さ方向の主屈折率をnzとするとき、nx=ny≧nzという条件を満たす構成であることを特徴とする。
この発明では、液晶表示装置として第1の発明の構成の液晶表示装置を用いることにより、バランスのとれた視野角特性を得ることができ、更に位相補償板を設けることにより、より高コントラストを実現できる。
本発明によれば、光学系によって偏光光が入射される素子である場合に、臨界的意義を有して高いコントラストでの画像表示を可能にし、垂直配向型液晶(誘電異方性が負のネマティック液晶)を用いた場合でも、液晶表示素子毎に異なるA成分を補償する必要がなく、A成分補償用の波長板を用いずに極めて高いコントラストを実現できる。
また、本発明の投射型表示装置によれば、3原色(R,G,B)に係る変調光を合成してカラー画像を得る投射型表示装置において、色相互間の表示特性の差を無くして、装置毎の画像表示品質を高く保って安定化できる。
次に、本発明になる液晶表示装置及び投射型表示装置の各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1〜図9を参照して、本発明になる液晶表示装置の実施例1を説明する。図1は本発明になる液晶表示装置の実施例1を適用した投射型表示装置のうちの単色処理部の光学系の概略構成を示す。
図1に示すように、単色処理部は、主として、実施例1の構造の液晶表示素子1aと、液晶表示素子1aの光入射側に設けられた第1の偏光板(偏光子)2と、液晶表示素子1aの光出射側に設けられた補償用液晶素子4aと、補償用液晶素子4aの光出射側に設けられた位相補償板5と、位相補償板5の光出射側に設けられた第2の偏光板(検光子)3とから構成される。本実施例1の液晶表示装置は、液晶表示素子1aと、補償用液晶素子4aと、位相補償板5とよりなる。
液晶表示素子1aは、主として、透明電極12が表面に形成され、第1の偏光板(偏光子)2を透過した偏光光が垂直に入射する第1の基板11aと、画素毎の透明電極と駆動回路をマトリクス状に配置した構造のアクティブマトリクス基板14を表面に形成し、かつ、そのアクティブマトリクス基板14が透明電極12に離間対向するように配置された第2の基板11bと、透明電極12とアクティブマトリクス基板14との間に配置され、第1の基板11a及び透明電極12をそれぞれ透過して入射された偏光光を変調してアクティブマトリクス基板14に入射する第1の液晶層13aとを備えた構成である。また、液晶層13aの透明電極12側とアクティブマトリクス基板14側における各表面には、図示していないが蒸着表面処理方法によりSiOx化合物の配向膜が形成されており、液晶に所定の配向条件が付与されている。
また、補償用液晶素子4aは、主として、第3の基板11c、第2の液晶層13b、第4の基板11d、第5の基板11e、第3の液晶層13c、第6の基板11f、第7の基板11g、第4の液晶層13d、第8の基板11hからなる構成である。ここで、第3の基板11cと第4の基板11dとは離間対向配置され、それらの間に第2の液晶層13bが挟持されている。同様に、第5の基板11eと第6の基板11fとは離間対向配置され、それらの間に第3の液晶層13cが挟持され、第7の基板11gと第8の基板11hとは離間対向配置され、それらの間に第4の液晶層13dが挟持されている。また、第2の基板11bと第3の基板11cとの間、第4の基板11dと第5の基板11eとの間、及び第6の基板11fと第7の基板11gとの間には間隙がそれぞれ設けられている。
なお、第3の基板11cと第4の基板11dの第2の液晶層13b側表面、第5の基板11eと第6の基板11fの第3の液晶層13c側表面、及び第7の基板11gと第8の基板11hの第4の液晶層13d側表面には、それぞれ図示していないが蒸着表面処理方法によりSiOx化合物の配向膜が形成されている。そして、液晶層13a、13b、13c、13dには、誘電異方性が負であるネマティック液晶であって、複屈折度Δnが光の波長を550nm(Green)とした場合に0.15程度のものが適用されており、液晶表示素子1aはノーマリーブラックモードとして使用される。
以上の基本的構成を有する液晶表示素子の液晶配向方向を検討するために、照明光の波長λ、液晶分子のプレチルト角θp、ツイスト角φ、液晶層13a、13b、13c、13dの各基板に直交する方向の厚み(以下、「セル厚」という)dを各種条件で変化させて、第2の偏光板(検光子)3を透過した透過変調光(S偏光)の出力を測定するという各実験を行って、下記のような結論を得た。
なお、この実施例1における「ツイスト角:φ」は、図2に示すように、入射偏光光(P偏光)の振動方向と45°をなす方向(この方向を基準方向と呼び、この基準方向に沿った線を基準線と呼ぶ)を中心として時計回り方向へφ/2の角度をなす方向に点線矢印で示す出射側液晶配向方向を設定すると共に、基準線を中心として反時計回り方向へφ/2の角度をなす方向に実線矢印で示す入射側液晶配向方向を設定した場合に、それらの各液晶配向方向のなす角度として定義するものとする。
ここで、図3に示すように同図(A)の配向条件は、光学的には同図(B)、(C)、(D)のように、基準線を90°,180°,270°回転させた関係での各液晶配向条件と等価である。また、ツイスト角φについては、図2に示したように、入射偏光光(P偏光)の振動方向と45°をなす基準線に対して時計回りと反時計回りにφ/2の角度をなす方向にそれぞれ出射側液晶配向方向と入射側液晶配向方向をとり、それら各方向のなす角度として定義しているが、この基準線の入射偏光光(P偏光)の振動方向に対する前記角度45°は±5°の範囲をもたせてもよい。
なお、ツイスト角φは、単に入射側液晶配向方向と出射側液晶配向方向とが基準線に対してそれぞれ(φ/2)°の角度範囲で設定されるだけでなく、αとβを|±α±β|≦10(符号順不同)を満たす0又は正数として、入射側液晶配向方向が基準線となす角度を((φ/2)±α)°、出射側液晶配向方向が基準線となす角度を((φ/2)±β)°として設定することができる。なお、この基準線とのなす角度を設定するパラメータα、βについては、好ましくは、α+β≦10に設定される。
上記の実験により液晶層13a、13b、13c、13dの視野角特性の検討を行った。本発明が目的とする「A成分を補償する位相補償用の波長板を用いなくても高いコントラストでの画像表示を可能にする」ためには視野角特性のうち「偏りの無い事」が求められる。
図4は、図3(A)で液晶配向のツイスト角φを90°にした場合の液晶層の視野角特性を示し、図5は、図3(C)で液晶配向のツイスト角φを90°にした場合の液晶層の視野角特性を示す。図4、図5及び後述する視野角特性は、半径方向が入射角を示しており、最外周が入射角20°を示しており、また、0°、90°、180°、270°は方位角を示している。なお、視野角特性において、最も小さな径の閉曲線は0.000010、その外側の閉曲線は外側に行くほど0.000050、0.000100、0.000500の視野角特性を示し、更にその外側の閉曲線又は曲線はそれぞれ0.001000、0.005000、0.010000の視野角特性を示す(後述する他の視野角特性も同様)。
図4及び図5に示す視野角特性は、いずれも図2で定義した基準線の方向に分布が偏っていることが分かる。また、図3(B)および(D)で液晶配向のツイスト角φを90°にした場合の視野角特性は、図4、図5とは直交した方向に偏った分布となる。
図6は、入射偏光光を図3(A)に示す液晶配向方向の液晶層と、図3(C)に示す液晶配向方向の液晶層とを順番に透過させる2層化した透過液晶素子の視野角特性を示す。図6に示すように、2つの液晶層で基準軸方向とその垂直方向の分布状態が異なるため、どちらかに合わせた補償を施すと他方の漏れ光がコントラストを悪化させてしまう。
これに対して、図7は、図3(A),(B),(C),(D)にそれぞれ示す各液晶配向方向の4つの液晶層を重ね合わせた4層構造とした透過液晶素子の視野角特性を示す。図7に示す視野角特性は、本発明の目的に合ったバランスのとれた視野角特性である。
また、図8は、図7と同様に4層構造とした場合の視野角特性であるが、各々の液晶層のツイスト角φを60°にした場合の視野角特性である。この図8に示す視野角特性は、図7に示した視野角特性と同様のバランスのとれた視野角特性であることから、バランスのとれた視野角特性を得るにはツイスト角に因らないことが分かる。
ただし、図7および図8においては、45°、135°、225°、315°の各方向で図6に比べて光漏れが多く、高コントラストを得ることは難しい。そこで、図1に示すように位相補償板5を用いて位相補償した視野角特性を図9に示す。この図9に示す視野角特性は、図7および図8の視野角特性よりもバランスは崩れるが僅かであり、図4〜図8のどれよりも視野角特性が良くなっていることが分かる。なお、視野角特性において、内側から4番目と3番目の0.000500、0.000100の閉曲線は、コントラストでそれぞれ2000:1、10000:1であり、液晶表示装置への最大入射角はこの程度のコントラストが得られる入射角に設定される。
以上の結果に基づき、本実施例では、第1の液晶層13aは、第1及び第2の基板11a及び11bの表面にそれぞれに平行な方向であって、第1の基板11aへ入射する偏光光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線を第1の基準線とし、かつ、α1とβ1をα1+β1≦10を満たす0又は正数としたときに、第1の基板11a側の入射側液晶配向方向を上記基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ1/2)±α1度の角度をなす方向に設定するとともに、第2の基板11b側の出射側液晶配向方向を上記基準線に対して上記の回転方向とは逆の回転方向へ(φ1/2)±β1度の角度をなす方向に設定する。
また、第2の液晶層13bは、第3及び第4の基板11c及び11dの表面にそれぞれに平行な方向であって、上記の第1の基準線に対して時計方向に90°回転した第2の基準線とし、かつ、α2とβ2をα2+β2≦10を満たす0又は正数としたときに、第3の基板11c側の入射側液晶配向方向を上記第2の基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ2/2)±α2度の角度をなす方向に設定するとともに、第4の基板11d側の出射側液晶配向方向を第2の基準線に対して上記回転方向とは逆の回転方向へ(φ2/2)±β2度の角度をなす方向に設定する。
また、第3の液晶層13cは、第5及び第6の基板11e及び11fの表面にそれぞれ平行な方向であって、上記第2の基準線に対して時計方向に90°回転した第3の基準線とし、かつ、α3とβ3をα3+β3≦10を満たす0又は正数としたときに、第5の基板11e側の入射側液晶配向方向を上記第3の基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ3/2)±α3度の角度をなす方向に設定するとともに、第6の基板11f側の出射側液晶配向方向を第3の基準線に対して上記回転方向とは逆の回転方向へ(φ3/2)±β3度の角度をなす方向に設定する。
更に、第4の液晶層13dは、第7及び第8の基板11g及び11hの表面にそれぞれ平行な方向であって、上記第3の基準線に対して時計方向に90°回転した第4の基準線とし、かつ、α4とβ4をα4+β4≦10を満たす0又は正数としたときに、第7の基板11g側の入射側液晶配向方向を上記第4の基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ4/2)±α4度の角度をなす方向に設定するとともに、第8の基板11h側の出射側液晶配向方向を第4の基準線に対して上記回転方向とは逆の回転方向へ(φ4/2)±β4度の角度をなす方向に設定する。
なお、位相補償板5は、面内の互いに直交する主屈折率をnx、nyとし、厚さ方向の主屈折率をnzとしたとき、nx=ny≧nzという条件を満たすことが望ましい。これは位相補償板における補償のための位相差は、入射偏光光の入射角が大きくなると増大するが、同じ位相差ΔP(=2π(nx−nz)・(d/λ);ただし、dは膜厚、λは偏光光の波長)であっても、面内での平均的な屈折率が(nx+ny)/2が大きい場合には、スネルの法則に基づいて、位相補償板5を通過する際の屈折率が小さくなり、結果的に位相補償の実効性が小さくなるからである。なお、nzがnx、nyよりも小さい位相補償板は、ネガティブCプレート(Negative C-plate)と呼ばれる。
これにより、本実施例によれば、光学系によって偏光光が入射される素子である場合に、臨界的意義を有して高いコントラストでの画像表示を可能にする。垂直配向型液晶(誘電異方性が負のネマティック液晶)を用いた場合には、ディスクリネーションの発生を防止するために液晶分子にプレチルト角θpを付与しておく必要があり、従来の液晶表示装置ではそれによって位相のずれが発生して逆にコントラストの低下を招き、波長板によって位相のずれを補償しなければならなかったが、本実施例によれば、液晶表示素子毎に異なるA成分を補償する必要がなく、A成分補償用の波長板を用いずに極めて高いコントラストを実現できる。
なお、位相補償板5は第8の基板11hと偏光板(検光子)3との間に設けられているが、偏光板(偏光子)2と第1の基板11aとの間に設けてもよく、更には両方に設けてもよい。
次に、本発明になる液晶表示装置の実施例2を説明する。
図10は、本発明になる液晶表示装置の実施例2を適用した投射型表示装置のうちの単色処理部の光学系の概略構成を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示すように、本実施例は図1の液晶表示素子1aと補償用液晶素子4aとを一体化した構成の液晶表示素子1bを設けたものである。すなわち、本実施例の液晶表示装置は、液晶表示素子1bと位相補償板5とからなる。
ここで、液晶表示素子1bは、透明電極12を表面に形成した第1の基板11aと、画素毎の透明電極と駆動回路をマトリクス状に配置した構造のアクティブマトリクス基板14を表面に形成し、かつ、そのアクティブマトリクス基板14が透明電極12に離間対向するように配置した第2の基板11bと、透明電極12とアクティブマトリクス基板14との間に配置され、第1の基板11a及び透明電極12をそれぞれ透過して入射された偏光光を変調してアクティブマトリクス基板14に入射する第1の液晶層13aと、第2の基板11bと第3の基板11iとの間に配置された第2の液晶層13bと、第3の基板11iと第4の基板11jとの間に配置された第3の液晶層13cと、第4の基板11jと第5の基板11kとの間に配置された第4の液晶層13dとからなる一体化構成である。位相補償板5は第5の基板11kと偏光板(検光子)3との間に設けられているが、偏光板(偏光子)2と第1の基板11aとの間に設けてもよく、更には両方に設けてもよい。
本実施例も実施例1と同様の効果が得られる。更に、実施例1のように液晶層13a〜13dが独立した構成であると、それらを回転調整して前記基準線の位相差を90°毎に管理しないと所期の効果が得られないが、本実施例では液晶表示素子1bを一体化構成とするときに、装置の精度で4つの液晶層の液晶の配向角を管理することができるという効果がある。
次に、本発明になる液晶表示素子の実施例3を説明する。
図11は、本発明になる液晶表示装置の実施例3を適用した投射型表示装置のうちの単色処理部の光学系の概略構成を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図11に示すように、本実施例の液晶表示装置は、液晶表示素子1aと、図1の補償用液晶素子4aを一体化構成とした補償用液晶素子4bと、位相補償板5とからなる。
図11において、補償用液晶素子4bは、第3の基板11cと第3の基板11dとの間に配置された第2の液晶層13bと、第4の基板11dと第5の基板11mとの間に配置された第3の液晶層13cと、第5の基板11mと第6の基板11nとの間に配置された第4の液晶層13dとからなる一体化構成である。位相補償板5は第6の基板11nと偏光板(検光子)3との間に設けられているが、偏光板(偏光子)2と第1の基板11aとの間に設けてもよく、更には両方に設けてもよい。
本実施例も実施例1と同様の効果が得られる。更に、液晶表示素子1aには、基板にそれぞれ透明電極12とアクティブマトリクス基板14を形成しているので、液晶配向のバラツキが生じるが、本実施例では、このバラツキに合わせて補償用液晶素子4bの角度を僅かに調整して最適化することができるという効果が得られる。
次に、本発明になる液晶表示装置の実施例4を説明する。
図12は本発明になる液晶表示装置の実施例4を適用した投射型表示装置のうちの単色処理部の光学系の概略構成を示す。同図中、図1、図11と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図12に示すように、本実施例の液晶表示装置は、液晶表示素子1cと、補償用液晶素子4cと位相補償板5とからなる。
本実施例は、図1の補償用液晶素子4aを、液晶表示素子1aの液晶配向における前記基準線に対して、基準線の方向が180°方向にある第1の補償用液晶層と、基準線の方向がこれらに直交する方向の第2の補償用液晶層とに分け、第1の補償用液晶層を液晶表示素子と一体化して液晶表示素子1cとすると共に、第2の補償用液晶層を一体化した補償用液晶素子4cを設けたものである。
すなわち、液晶表示素子1cは、第2の基板11bのアクティブマトリクス基板14が形成されていない方の表面と第3の基板11cとの間に第2の液晶層13bを配置した構成である。また、補償用液晶素子4cは、第4の基板11dと第5の基板11oとの間に第3の液晶層13cが配置され、第5の基板11oと第6の基板11pとの間に第4の液晶層13dが配置された一体化構成である。ここで、液晶層11aが図3(A)に示した液晶配向方向であるものとすると、液晶層11bは図3(C)に示した液晶配向方向であり、液晶層11c及び11dは、図3(B)、(D)にそれぞれ示す各液晶配向方向の液晶層である。
なお、位相補償板5は第6の基板11pと偏光板(検光子)3との間に設けられているが、偏光板(偏光子)2と第1の基板11aとの間、又は第3の基板11cと第4の基板11dとの間に設けてもよく、更にはいずれか二以上の個所に設けてもよい。
本実施例も実施例1と同様の効果が得られる。更に、180°対向の2つの液晶層による光漏れの分布は図6に示したように長軸と短軸が直交する形になるので、本実施例のように液晶層2層毎に一体化したもの(液晶表示素子1cと補償用液晶素子4c)同士の相対的な角度を調整する方が他の実施例よりも容易にできるという効果が得られる。
(投射型表示装置の実施の形態)
次に、本発明になる投射型表示装置の一実施の形態について図13と図14を参照して説明する。図13は本発明になる投射型表示装置の一実施の形態の全体構成図、図14は図13中の3色の単色処理部及び色合成プリズムからなる色合成光学系の概略構成図を示す。図13において、ダイクロイックXキューブ113が、図14に示す色合成光学系を構成しており、上述した実施例1〜4のいずれかの構成の液晶表示素子が用いられている。
図13において、ランプ101から出射された白色光の照明光は、レンズアレイ102、103を透過してPBSアレイ104に入射し、ここで所定の直線偏光成分が透過され、更にミラー105で全反射されて光路が変えられた後、ダイクロイックミラー106に入射する。ダイクロイックミラー106は、入射光の赤色光波長成分を透過し、それ以外の波長光成分は反射してダイクロイックミラー107に入射する。ダイクロイックミラー107は、入射光の緑色光波長成分を反射し、それ以外の青色光波長成分は透過する。青色光波長成分は、レンズ108、ミラー109、レンズ110を経てミラー111で全反射される。ミラー111、112でそれぞれ反射された青色光波長成分、赤色光波長成分と、ダイクロイックミラー107で反射された緑色光波長成分とは、それぞれ図14に示す構成のダイクロイックXキューブ113に入射する。
ダイクロイックXキューブ113は、主として、図14に示すように、赤色光Rを透過させるダイクロフィルタ6R、偏光板(偏光子)2R、液晶表示素子及び補償用液晶素子7R、位相補償板5R及び偏光板(検光子)3Rからなる赤色光処理部と、緑色光Gを透過させるダイクロフィルタ6G、偏光板(偏光子)2G、液晶表示素子及び補償用液晶素子7G、位相補償板5G及び偏光板(検光子)3Gからなる緑色光処理部と、青色光Bを透過させるダイクロフィルタ6B、偏光板(偏光子)2B、液晶表示素子及び補償用液晶素子7B、位相補償板5B及び偏光板(検光子)3Bからなる青色光処理部と、これら偏光板(検光子)3R、3G、3Bから出力された赤色光波長、緑色光波長、青色光波長の各透過変調光が入射され、これらを色合成して出力する色合成プリズム8とからなる。
図13のミラー111、112でそれぞれ反射された青色光波長成分、赤色光波長成分は図14のダイクロフィルタ6B、6Rで青色光B、赤色光Rのみが透過され、図13のダイクロイックミラー107で反射された緑色光波長成分は図14のダイクロフィルタ6Gで緑色光Gのみが透過される。図14において、ダイクロフィルタ6B、6R、6Gを透過した青色光B、赤色光R、緑色光Gは、それぞれ偏光子2B、2R、2GによってP偏光にされ、このP偏光が液晶表示素子及び補償用液晶素子7R、7G、7Bによってそれぞれ互いに独立して位相変調されて変調光となり、この変調光が位相補償板5B、5R、5Gによってそれぞれ位相補償された後、そのS偏光成分が検光子3B、3R、3Gを透過して、それぞれの強度分布が青色画像、赤色画像、緑色画像となって色合成プリズム8に入射して色合成される。
ここで、上記の青色光処理部、赤色光処理部、緑色光処理部のそれぞれは、上記の実施例1〜4のうちのいずれか一の実施例の単色処理部の光学系の構成とされている。すなわち、偏光子と、その偏光子からの偏光光を垂直に入射させる入射側基板と、偏光光を出射する出射側基板とが離間対向配置され、かつ、入射側基板と出射側基板との間に狭持配置されて入射偏光光を変調する誘電異方性が負のネマティック液晶からなる液晶層とを一組とする液晶素子部を、4組重ね合わせた4層構造とすると共に、入射偏光光の位相補償を行う位相補償板を備えた液晶表示装置、位相補償板を透過した変調光の所定偏光光成分を透過させる検光子とからなり、4組の液晶素子部の各液晶層は、その液晶層を狭持する前記入射側基板と前記出射側基板の平面にそれぞれ平行な方向であって、入射側基板へ入射する偏光光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°単位で互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向を前記基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°(φはツイスト角)の角度をなす方向に設定するとともに、出射側の液晶配向方向を基準線に対して前記回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向にそれぞれ設定し、また、位相補償板は、第一組の液晶素子部の入射側基板の入射側と、第四組の液晶素子部の出射側基板の出射側とのうちのどちらか一方又は両方に配置されており、面内の互いに直交する主屈折率をnx、ny、及び厚さ方向の主屈折率をnzとするとき、nx=ny≧nzという条件を満たす構成であるため、高いコントラストの高画質の各原色光のS偏光成分を出力することができる。色合成プリズム8により合成されたS偏光成分は、図13のプロジェクションレンズ114によりスクリーン(図示せず)上にカラー画像として投影表示される。
本実施の形態によれば、3原色(R,G,B)に係る変調光を合成してカラー画像を得る投射型表示装置において、液晶表示装置として実施例1〜4のうちのいずれかの実施例の液晶表示装置を用いることにより、各原色画像の高コントラストを実現できるので、色相互間の表示特性の差を無くして、装置毎の画像表示品質を高く保って安定化できる。
なお、本発明は以上の実施例及び実施の形態に限定されるものではなく、例えば、液晶層13aと、液晶層13aの液晶配向方向における基準線に対して基準線が90°異なる液晶層13bと、液晶層13aの上記基準線に対して基準線が180°異なる液晶層13cと、液晶層13aの上記基準線に対して基準線が270°異なる液晶層13dの配置順は、実施例1〜4に限定されるものではなく、これらの配置順は任意に組み合わせることが可能である。
本発明の実施例1に係る液晶表示装置を用いた投射型表示装置の単色処理部の光学系の概略構成図である。 入射偏光光の振動方向に対する出射側液晶配向方向と入射側液晶配向方向の関係を示す説明図である。 実験結果に基づいた理想的な液晶配向条件(A)及びそれと等価な液晶配向条件(B)〜(D)を示す説明図である。 図3(A)に対応する単層の透過型液晶素子の視野角特性を示す図である。 図3(C)に対応する単層の透過型液晶素子の視野角特性を示す図である。 出射側液晶配向を図3(A)とし、入射側液晶配向を図3(C)とした場合の2層液晶素子の視野角特性を示す図である。 図3(A)〜(D)に対応する配向の4つの液晶層を組み合わせた視野角特性を示す図である。 図3(A)〜(D)に対応する液晶層の配向で、かつ、液晶層のツイスト角φを60°にした場合の4つの液晶層を組み合わせた視野角特性を示す図である。 図3(A)〜(D)に対応する4つの液晶層の配向を組み合わせ、かつ、位相補償板を適用した視野角特性を示す図である。 本発明の実施例2に係る液晶表示装置を用いた投射型表示装置の単色処理部の光学系を示す図である。 本発明の実施例3に係る液晶表示装置を用いた投射型表示装置の単色処理部の光学系を示す図である。 本発明の実施例4に係る液晶表示装置を用いた投射型表示装置の単色処理部の光学系の概略構成図である。 本発明の投射型表示装置の光学系の一実施の形態を示す構成図である。 図13中の単色処理部及び色合成プリズムからなる色合成光学系の概略構成の一例を示す図である。 液晶分子のプレチルト角θpと方位角αとを示す模式的に説明する図である。
符号の説明
1a、1b、1c 液晶表示素子
2 偏光板(偏光子)
3 偏光板(検光子)
4a、4b、4c 補償用液晶素子
5 位相補償板
6R、6G、6B ダイクロフィルタ
7R、7G、7B 液晶表示素子及び補償用液晶素子
8 合成プリズム
11a〜11p 基板
12 透明電極
13a 第1の液晶層
13b 第2の液晶層
13c 第3の液晶層
13d 第4の液晶層
14 アクティブマトリクス基板
113 ダイクロイックXキューブ

Claims (4)

  1. 入射した光を変調して出射する液晶表示装置において、
    前記入射した光を変調する、誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第1の液晶層を備えた液晶表示素子と、
    前記液晶表示素子を透過した変調光を順次透過させる、それぞれ誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第2〜第4の液晶層と、
    前記液晶表示素子の前記光の入射側と、前記第4の液晶層の前記変調光の出射側とのうちのどちらか一方又は両方に配置された位相補償板と、
    を備え、
    前記第1〜第4の液晶層は、これら表面にそれぞれ平行な方向であって、前記光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°、180°又は270°互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向が前記基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°(φはツイスト角)の角度をなす方向に設定されるとともに、出射側の液晶配向方向が前記基準線に対して前記回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向に設定され、
    前記位相補償板は、その表面に沿って互いに直交する主屈折率をnx、ny、及び厚さ方向の主屈折率をnzとするとき、nx=ny≧nzという条件を満たす構成であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1の液晶層の一方の側には、規則的に配列された光透過性を有する複数の画素電極と、前記第1の液晶層の液晶を駆動する駆動回路とを備えた光透過性の第1の基板が設けられ、
    前記第1の液晶層の他方の側には、前記複数の画素電極に共通の光透過性を有する共通電極を備えた光透過性の第2の基板が設けられ、
    前記第1の液晶層を前記駆動回路により前記画素電極毎に駆動することによって、前記第1の液晶層に入射した光を前記画素電極毎に変調することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 光を放射する光源と、
    前記光源から放射された光から三原色の照明光を生成する照明光学系と、
    前記三原色の照明光を、各原色光毎に偏光して偏光光を生成する偏光子と、
    前記原色光毎に設けられ、前記原色光毎の偏光光を画像信号に応じてそれぞれ変調して出射する液晶表示装置と、
    前記原色光毎に設けられた液晶表示装置を透過した三原色の変調光の所定の偏光光成分を、原色光毎に透過させる検光子と、
    前記検光子を透過した前記三原色光をそれぞれ合成する合成プリズムと、
    前記合成プリズムで合成して得られた合成光を表示面に投影する投射レンズと、
    を備え、
    前記原色光毎に設けられた前記液晶表示装置は、
    前記偏光子で生成された前記偏光光を変調する、誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第1の液晶層を備えた液晶表示素子と、
    前記液晶表示素子を透過した変調光を順次透過させる、それぞれ誘電異方性が負のネマティック液晶からなる第2〜第4の液晶層と、
    前記液晶表示素子の前記偏光光の入射側と、前記第4の液晶層の前記変調光の出射側とのうちのどちらか一方又は両方に配置された位相補償板と、
    を備え、
    前記第1〜第4の液晶層は、これら表面にそれぞれ平行な方向であって、前記光の振動方向に対して±45°をなす方向を中心に±5°以内の角度範囲にある直線である基準線が、それぞれ90°、180°又は270°互いに異なり、かつ、αとβをα+β≦10を満たす0又は正数としたときに、入射側の液晶配向方向が前記基準線に対していずれか一方の回転方向へ(φ/2)±α°(φはツイスト角)の角度をなす方向に設定されるとともに、出射側の液晶配向方向が前記基準線に対して前記回転方向とは逆の回転方向へ(φ/2)±β°の角度をなす方向に設定され、
    前記位相補償板は、その表面に沿って互いに直交する主屈折率をnx、ny、及び厚さ方向の主屈折率をnzとするとき、nx=ny≧nzという条件を満たす構成であることを特徴とする投射型表示装置。
  4. 前記第1の液晶層の一方の側には、規則的に配列された光透過性を有する複数の画素電極と、前記第1の液晶層の液晶を駆動する駆動回路とを備えた光透過性の第1の基板が設けられ、
    前記第1の液晶層の他方の側には、前記複数の画素電極に共通の光透過性を有する共通電極を備えた光透過性の第2の基板が設けられ、
    前記第1の液晶層を前記駆動回路により前記画素電極毎に駆動することによって、前記第1の液晶層に入射した光を前記画素電極毎に変調することを特徴とする請求項3記載の投射型表示装置。
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