JP2009085884A - 椅子型体重計 - Google Patents

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Kiyoshi Kaeriyama
清 帰山
Shozo Matsubara
昌三 松原
Michie Oyama
美智江 大山
Eiji Sakata
栄二 坂田
Yukio Waki
幸男 和気
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Abstract

【課題】車椅子での生活を余儀なくされているようなハンディキャップを有する人でも、体重測定が容易、かつ安心して正確に行えるようにすること。
【解決手段】床面に載置されるベース部と、このベース部に座部支持体を介して設けられ、背もたれ部及び肘掛部を備えた座部とを具備する椅子本体と、前記ベース部に配設され、前記座部に着座した被計量者の体重を測定する重量測定部と、を備えた椅子型体重計であって、前記重量測定部は、前記座部の平面視における投影面の外側に位置するように前記ベース部に複数個取り付けられ、前記床面と接地して前記椅子本体の荷重を受ける接地部と兼用される構成とした。
【選択図】図4

Description

この発明は椅子型体重計に関するものである。
この種の体重計として、本出願人は、体重計と椅子とを一体的に形成した椅子型体重計を提案した。その構成としては、基台及び当該基台の裏面に配設され体重を測定する体重測定装置からなる座部と、当該座部の先端方向に備えられ、座部と共に脚を支える脚支持部と、測定した体重を表示する表示部とからなるものであった。
これにより、普通に座位した状態で容易に体重を測定することができるため、例えば、杖や手摺などお助けを借りずには起立できない状況にある人や、車椅子での生活を余儀なくされているようなハンディキャップを有する人でも、体重測定が容易になった。
特開2006−58163号公報
しかし、車椅子で生活している者の立場に立った場合、上記特許文献1の椅子型体重計は、使い勝手や使用時の安定性などにおいて、未だ不十分な面が残されていた。
例えば、車椅子生活者の殆どは、下肢が麻痺しているなど、自分の意思で下肢を動かすことが困難であることが多い。したがって、体重計の椅子に移乗する際には、椅子の安定性に十二分な配慮をしておく必要がある。
特に、体重計の椅子に移乗した際にバランスを失った場合、健常者であれば、下肢を含む身体全体を使って踏んばったり、あるいは身体全体を使って上手にバランスをとることも可能であるが、下肢が使えない者は上体のみを動かしてしまうことになるため、椅子に偏った荷重がかかり、不安定さが増してしまうおそれがある。
しかし、上記特許文献1の椅子型体重計は、椅子自体としてはパイプ椅子などを用いることを前提としたもので、載置場所を取らずにすむように折り畳み式にするなどの点が強調され、実際に使用する弱者の側に立った場合に配慮がやや欠けていた。
本発明は上記課題を解決することのできる椅子型体重計を提供することを目的としている。
(1)本発明は、床面に載置されるベース部と、このベース部に座部支持体を介して設けられ、背もたれ部及び肘掛部を備えた座部とを具備する椅子本体と、前記ベース部に配設され、前記座部に着座した被計量者の体重を測定する重量測定部と、を備えた椅子型体重計であって、前記重量測定部は、前記座部の平面視における投影面の外側に位置するように前記ベース部に複数個取り付けられ、前記床面と接地して前記椅子本体の荷重を受ける接地部と兼用されていることとした。
(2)本発明は、上記(1)記載の椅子型体重計において、前記ベース部を矩形形状に形成し、その四隅に前記重量測定部を配設したことを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)に記載の椅子型体重計において、前記ベース部は前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚していることを特徴とする。
(4)本発明は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の椅子型体重計において、前記座部支持体は、前記ベース部の略中央位置に立設した主支持部と、この主支持部の左右にそれぞれ配設され、前記座部の裏面側と基端側を連結し、先端側を前記ベース部上面に当接させた副支持部と、を備え、前記ベース部上面に当接する前記副支持部の先端側を、前記ベース部の側縁部に沿うように伸延する桿体により形成し、この桿体を前記重量測定部間に配置したことを特徴とする。
(5)本発明は、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の椅子型体重計において、前記座部の下側部から前方斜め下方へ伸延する脚支持部を備え、この脚支持部の先端部に、前記床面から浮かせた状態で足載部を取り付けたことを特徴とする。
(6)本発明は、上記(5)記載の椅子型体重計において、前記足載部を、前記床面と前記ベース部の上面との間に位置させたことを特徴とする。
本発明に係る椅子型体重計によれば、座した位置がたとえ偏倚しても正確な体重測定が行え、かつ全体の安定性が向上しているために転倒などのおそれもない。
本実施形態に係る椅子型体重計は、床面に載置されるベース部と、このベース部に座部支持体を介して設けられ、背もたれ部及び肘掛部を備えた座部とを具備する椅子本体と、前記ベース部に配設され、前記座部に着座した被計量者の体重を測定する重量測定部と、を備えた椅子型体重計であって、前記重量測定部は、前記座部の平面視における投影面の外側に位置するように前記ベース部に複数個取り付けられ、前記床面と接地して前記椅子本体の荷重を受ける接地部と兼用されているものである。
すなわち、車椅子での生活を余儀なくされているようなハンディキャップを有する人でも容易かつ正確に体重測定ができ、しかも、車椅子から何ら不安なく移乗できる構成としたもので、重量測定部を座部の平面視における投影面の外側に位置するようにベース部に複数個取り付け、かかる重量測定部を、床面と接地して椅子本体の荷重を受ける接地部と兼用したことに特徴がある。
このように、床面に接地して、椅子本体の荷重を受けるベース部に設けられた接地部を、平面視で座部よりも外方に複数個配置したため、安定性が著しく向上し、車椅子から何ら不安なく移乗でき、移乗後に上体を動かしたとしてもその安定性はゆるがない。そして、かかる複数の接地部が重量測定部と兼用されているため、座部上で被計測者の姿勢などが偏倚してもその体重も正確に測定することが可能となる。
また、車椅子からの移乗に支障がないように、座部の左右に立設した肘掛部については取り外し自在、移動自在、あるいは首折れ(折曲あるいは倒伏)自在とすることが好ましい。本実施形態では、肘掛部の支柱を、必要に応じて後方へ倒伏自在に構成している。したがって、座部の横方にかけても大きな空間が確保でき、車椅子などからの移乗が極めて容易となっている。
また、前記ベース部は、略正方形の矩形形状に形成し、その四隅に前記重量測定部、すなわち接地部を配設した構成とするとよい。ここでは、座部も同様な略正方形の矩形形状とし、かかる座部よりも一回り大きなベース部とすることによって、椅子本体の安定性を向上させている。
また、本実施形態においては、前記重量測定部は、歪みゲージを備えた力学センサにより構成し、各重量測定部の歪みゲージで計測された値を合算して体重測定値とするようにしている。したがって、歪みゲージとしては50kgまでに対応できる程度とすれば、これを4個備えている場合は、200kgまでの体重測定を正確に行えることになる。
なお、測定値については、肘掛部などに設けた表示部にデジタル表示させるとよい。また、この表示部は、体重計利用者の好みに応じた位置に取付自在にしておくことが望ましい。
さらに、前記ベース部は前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚させるとよい。
すなわち、着座姿勢からすれば、通常、座部における重心は座部中心よりも後方へ偏倚している。そこで、ベース部の中心(重量測定部の中心)を座部の重心に近似させ、各重量測定部に均一な荷重がかかるようにしている。したがって、より安定性が向上するとともに、体重測定の正確さも向上する。
ベース部上に座部を支持する前記座部支持体は、前記座部の裏面に連結した座部連結部を有し、前記ベース部の略中央位置に立設した主支持部と、この主支持部の左右にそれぞれ配設され、前記連結部と基端側を連結し、先端側を前記ベース部上面に当接させた副支持部と、を備え、前記ベース部上面に当接する前記副支持部の先端側を、前記ベース部の側縁部に沿うように伸延する桿体により形成し、この桿体を前記重量測定部間に配置することができる。
このように、主支持部と副支持部とによって座部を支えているので、座部の安定性をより一層向上させることができる。しかも、左右の副支持部の各先端側は、前記ベース部の側縁部に沿うように伸延する桿体により形成されているために、被計量者が座部にいかなる姿勢で着座しても、ベース部に対して荷重を分散させることができる。
また、本実施形態における椅子型体重計は、前記座部の下側部から前方斜め下方へ伸延する脚支持部を備え、この脚支持部の先端部に、前記床面から浮かせた状態で足載部を取り付けている。
かかる構成により、足載部に足を載せて安定した姿勢を保持することができ、足を含む脚の重さも、ベース部に加わることから測定した体重に狂いを生じない。脚支持部の基端は、座部に連結する構成としておくこともできるが、強度的な面から、本実施形態では、脚支持部の基端を背もたれ部の下端縁に連結して、先端部を座部の下方を斜め下に向けて伸延させている。
かかる構成とすれば、脚支持部が邪魔になることなく、座部の下方には比較的に大きな空間が残るため、車椅子やベッドなどから本椅子型体重計への移乗が容易となる。
さらに、前記足載部は、前記床面と前記ベース部の上面との間に位置させることが好ましい。
すなわち、本椅子型体重計を使用する者としては、下肢の不自由な車椅子生活者が主になることを想定した場合、脚や足を持ち上げることさえも困難であることが考えられる。一方、体重測定のためには、被計測者の足が床面に着いてはならない。そこで、足載部を、床面から浮かせた状態で可及的に下方へ配置することにより、被計量者の負担を大きく軽減することができる。
特に、前述したように、ベース部を前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚させていると、座部の前側直下にはベース部がせり出していな状態となる。一方、ベース上に椅子全体が配設された椅子型体重計は、椅子とともに着座した人の体重を図ることになるが、その場合、ベースが十分大きければ足載部などは不要となる。つまり、座部の前側直下に存在するベース部の前側へ足を置いておけばよい。しかし、本実施形態においては、安定感を保ちつつ出来るだけベース部の大きさをコンパクトにすることを実現するために、ベース部を前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚させており、必然的に前方へ足を置くことができなくなっている。そこで、かかるスペースに、すなわち、本来ベース部が存在しているはずのスペースに、ベース部の代わりに足載の機能しかない部材である足載部を位置させることで、軽量化、コンパクト化の実現と、安定性の向上とを同時に確保することを可能としている。しかも、移乗の際に、車椅子などを近づけた場合でもベース部が邪魔になることがないのである。
上述してきたように、本実施形態に係る椅子型体重計は、着座して正確な体重測定が可能であることに加え、かかる体重計を使用する者、例えば、車椅子での生活を余儀なくされているようなハンディキャップを有する人の立場に立って、椅子型とした意義をより高め、椅子本体の安定性を著しく高めた構成としている。したがって、下肢の不自由なものでも、安心して使用でき、また、実際に着座したときの安定性も従来のこの種の体重計に比べて著しく高いものとしている。
しかも、椅子本体を構成する材料としては、主体的にはパイプ材を利用して、強度を保持しながら可及的に軽量化している。すなわち、本実施形態では、基本的に、パイプ組によって上述した背もたれ部、肘掛部、座部のフレーム、脚支持部などを構成している。パイプ材料としては、スチールやアルミ合金などからなる金属材料とするが、合成樹脂などであってもよい。
なお、軽量化しているとはいえ、本椅子型体重計を人が持ち運ぶことは容易でないため、例えば、ベース部の後側端に、左右のキャスタを跳ね上げ自在に取り付け、キャスタ使用時には跳ね上げられているキャスタを下方に下し、背もたれ部の上部を持って下方へ引き下げ、ベース部の前端側を上方へ浮かした状態で前記キャスタにより体重計全体を支持しながら移動させることも考えられる。
以下、本実施形態に係る椅子型体重計について、図1〜図5を参照して具体的に説明する。図1は本実施形態に係る椅子型体重計の使用状態を示す説明図、図2は同椅子型体重計の斜視図、図3は同正面図、図4は同平面図、図5は同側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る椅子型体重計1は、床面Fに載置されるベース部2と、このベース部2に座部支持体3を介して設けられ、背もたれ部4及び肘掛部5を備えた座部6とを具備する椅子本体10と、前記ベース部2に配設され、前記座部6に着座した被計量者Mの体重を測定する重量測定部7と、前記座部6の下側部から前方斜め下方へ伸延し、先端部に床面Fから浮かせた状態で足載部81を取り付けた脚支持部8を具備している。
すなわち、床面Fに載置されるベース部2上に、座部支持体3を介して座部6を設け、この座部6の後部に背もたれ部4を配設するとともに、座部6の左右に肘掛部5を配設し、さらに、前記座部6の下側部から前方斜め下方へ向けて、被計量者Mの下肢を保持する脚支持部8を伸延状態に配設した椅子本体10を基本構成としている。かかる椅子本体10と被計量者Mとの荷重を受ける接地部を、ベース部2の外側縁近傍に複数個設けるとともに、これら接地部に重量測定部7を設け、この重量測定部7により、座部6に着座した被計量者Mの体重を測定可能としている。
換言すれば、前記重量測定部7が、床面Fと接地して椅子本体10の荷重を受ける接地部としても機能することになる。
このように、本実施形態に係る椅子型体重計1は、被計量者Mの体重を測定する重量測定部7が接地部と兼用されており、しかも、この重量測定部7は、図4に示すように、座部6の平面視における投影面の外側に位置するようにベース部2に複数個取り付けられている点に特徴がある。
ここで、座部6の平面視における投影面の外側に位置するというのは、少なくとも、座部6の投影面の外縁よりも内側には位置しないということである。
図示するように、ベース部2は、座部6を支持するだけの剛性を有する金属板により、平面視略正方形の矩形形状とした略薄型箱状に形成されており、その四隅に床面Fと設置する略円筒状に形成した接地部を設け、この接地部に歪みゲージを有する力学センサを取り付けた基体を設けて重量測定部7としている。
重量測定部7の歪みゲージは、薄い絶縁体上に金属箔などからなる抵抗を蛇行状に配設して構成した周知の構成であり、これを接地部を構成する基体に取付けて、荷重による基体の変形を電気抵抗の変化として測定し、ベース部2内に配設した図示しないマイクロコンピュータなどを備えた制御部によって体重に換算している。なお、本実施形態では、接地部をなす基体部分については、所定厚みを有し、所定の直径からなる円盤形状としているが、厚みや大きさなどは適宜設計して構わない。
また、図4に示すように、ベース部2は、その前端が座部6の前端の直下あるいはやや後方に位置し、後端は座部6の後端よりもさらに後方に位置している。すなわち、ベース部2は、座部6の平面視における投影面に対し後側へ偏倚している。
これは、一般に、体重測定時の着座姿勢では、座部6における重心は座部中心よりも後方へ偏倚していると考えられる。そこで、四隅に重量測定部7を配置した矩形形状のベース部2の中心、すなわち4つの重量測定部7の中心を、座部6の重心に近似させることにより、各重量測定部7に均一な荷重がかかるようにしているのである。したがって、椅子型体重計1としての安定性を向上させるとともに、体重測定の正確さを向上させることができる。
また、本実施形態における椅子型体重計1は、重量測定部7と制御部を介して有線あるいは無線により電気的に接続された表示部9を備えている。表示部9は、図2に示すように、液晶表示部91を前面に有し、測定した体重をデジタル表示可能としたものである。
座部6は、金属パイプにより、前記ベース部2よりも一回り小さな略コ字状の座面形成用枠組61を形成し、表面に布などからなるシート62を張設して構成している。図中63は、座面形成用枠組61の下面前部に左右に掛け渡された補強パイプである。
この座部6の後部には背もたれ部4が連接されている。背もたれ部4は金属パイプにより門形枠体41を形成し、座部6から立上がった左右のパイプ間に背当てシート42を張設して構成している。
また、座部6の左右には、肘掛部5,5が取り付けられている。
肘掛部5は、図示するように、前後方向に伸延する肘載体51と、この肘載体51の略中央位置に上端を連結した垂直方向に伸延する肘掛支柱52と、この肘掛支柱52を上下摺動自在に保持する支柱ケース53とから構成されている。
支柱ケース53は、肘掛支柱52の略1/3程度の高さを有する有底の矩形箱状に形成されており、座部6の前後方向における略中央位置で、裏面側に左右に掛け渡された連結パイプ64(図2及び図3参照)に取付けられている。この支柱ケース53の横断面積は、肘掛支柱52の抜き差しに支障がなく、かつ収納した状態ではガタつきなどがない程度に肘掛支柱52の横断面積よりも大きくしている。
かかる支柱ケース53に肘掛支柱52を底付き状態で収納した際には、肘掛支柱52の略1/3程度の高さを有する周壁面によって肘掛支柱52を不倒状態で保持されることになるため、例えば、肘掛支柱52を座部6などに枢支連結した構成などに比べ、被計量者Mが本椅子型体重計1に移乗する際に、肘掛部5に手を掛けて体重をかけた場合でも、しっかりと受け止め、誤って倒伏したりするようなおそれもない。
また、支柱ケース53の側面53aには縦長のスリット54が形成されている。55は肘掛支柱52の下端付近に螺着した固定具であり、この固定具55の螺軸(図示せず)が前記スリット54内に挿通されている。この固定具55を回せば、肘掛支柱52は支柱ケース53に押圧されて所定位置で固定されることになる。また、肘掛支柱52を所定高さに位置させてこの固定具55を回せば、所定位置で保持することが可能となる。
図6は肘掛部5の可動状態を示す説明図であり、図示するように、本実施形態における肘掛部5は、後方へ折曲自在となっている。
具体的に説明すると、支柱ケース53の側面53aと後面53bとの折曲部分を、上端から所定長さまで切り込み、後面53bの上端からの一部を後方へ所定角度で折り曲げてストッパ片53cを形成している。
したがって、固定具55を緩めて、固定具55の羅軸がスリット54の上端に当接する程度まで肘掛支柱52を上方へ引き上げると、ストッパ片53cの長さ分だけは周壁面がないために、肘掛支柱52はストッパ片53cに当接するまで後方へ倒伏する。つまり、ストッパ片53cの折り曲げ角度が肘掛部5の倒れ角度を規定していることになる。
このように、肘掛部5を、肘載体51と、この肘載体51の略中央位置に上端を連結した垂直方向に伸延する肘掛支柱52と、この肘掛支柱52を上下摺動自在に保持する支柱ケース53とから構成したために、通常の使用状態では肘掛支柱52の起立状態をしっかりと保持可能であり、必要に応じて後方へ所定角度で倒伏自在となる。
したがって、肘掛部5を倒伏させた場合は、座部6の前方から側方にかけて大きな空間が確保でき、例えば、被計量者Mが車椅子などから移乗する場合も極めて容易となる。なお、このような後方へ倒伏自在に構成した肘掛部5の構造は、本実施形態のような椅子型体重計1のみならず、一般的な椅子や前記車椅子のような椅子の構造を有するものであれば全てに適用可能である。
座部6の下側部から前方斜め下方へ伸延した脚支持部8は、図2及び図3に示すように、2本の金属パイプから構成されている。各金属パイプは、水平方向に伸延して背もたれ部4の門形枠体41の下端部に接合された接合部8aと、この接合部8aから略直角に折曲げられて前方斜め下方へ伸延する伸延部8bと、この伸延部8bの先端から水平方向に略直角に折曲された足載部81とからなり、この足載部81は表面に滑り止め加工した足受部材82を巻着するとともに、床面Fからは浮いた状態としている。
このように、脚支持部8の基端をなす接合部8aを背もたれ部4の下端縁に連結して、先端部を座部6の下方を斜め下に向けて伸延させ、この先端部には床面Fから浮かせた状態で足載部81を取り付けている。
かかる構成とすることにより、座部6の下方には比較的に大きな空間が残り、車椅子やベッドなどから本椅子型体重計1へ被計量者Mが移乗する場合、脚支持部8が邪魔になることがなく、極めて容易となる。
しかも、本実施形態では、足載部81を、床面Fとベース部2の上面との間に位置させている。したがって、本椅子型体重計1の被計量者Mとして想定される下肢の不自由な車椅子生活者は、移乗時に脚や足を無用に持ち上げることなく、容易に足載部81に足を載せることができるため、負担が少なく使い勝手が良好となるととともに、測定時には足が床面Fに着くこともないため正確な体重測定が行える。
本実施形態では、図1及び図5に示すように、床面Fからベース部2の上面までの高さHを100mm以内となるように設定し、足載部81の下面における床面Fからの高さhは、10mm≦h<80mmの範囲としている。これは、脚支持部8を形成する金属パイプの径(ここでは略20mmとした)を勘案したものであり、下限について10mmとしたのは、10mm以下であれば、床面Fに何らかの異物があった場合、これに当接するおそれがあるからである。
ところで、前述したように、ベース部2は座部6の平面視における投影面に対し後側へ偏倚させているため、図4に示すように、座部6の前側直下スペースにはベース部2の前側端部は位置しておらず、より後方に位置していることになる。本実施形態では、このスペースに、ベース部2ではなく足載の機能しかない足載部を位置させることで、軽量化、コンパクト化の実現と、安定性の向上とを同時に確保している。しかも、移乗の際に、車椅子などを近づけた場合でもベース部2が邪魔になることがないのである。
すなわち、一般に、ベース部2上に椅子全体が配設された椅子型体重計は、椅子とともに、着座した人の体重を図ることになるが、その場合、ベース部が十分大きければ、本来足載部などは不要であり、座部6の前側直下に存在するベース部2の前側へ足を置いておけばよいのであるが、本実施形態においては、ベース部を前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚させて、安定感を保ちつつ出来るだけベース部2の大きさをコンパクトにすることを実現している。そして、そのためにベース部2には足を置くことができなくなっているものの、前記足載部81を、床面Fとベース部2の上面との間に位置になるように、座部6の下側部から前方斜め下方へ伸延した脚支持部8の前端に配設しているため、軽量化、コンパクト化、安定性の向上の実現と同時に、下肢の不自由な被計量者Mの使い勝手の向上も同時に実現している。
また、この脚支持部8は、伸延部8bの中途を、ベース部2の上部で座部6を支持する座部支持体3によって支持されている。
すなわち、図2、図3及び図5に示すように、座部支持体3は、ベース部2の略中央位置に立設した主支持部31と、この主支持部31の左右にそれぞれ配設され、座部6の裏面側と基端側を連結し、先端側をベース部2の上面に当接させた副支持部32とを備えている。そして、主支持部31を構成する左右の断面略L字状に形成した支持板31a,31a間で脚支持部8の伸延部8bを挟持した状態でボルトなどの締結具により連結固定している。したがって、主支持部31は、実質的には脚支持部8を介して座部6を支持することになる。なお、支持板31a,31aは、強度計算に基づいた所定厚みの金属板を中途で折曲して形成している。
座部支持体3の副支持部32,32は金属パイプからそれぞれ同一形状に形成されており、座部6の裏面側と基端側を連結し、先端側をベース部2の上面に当接させる構成としている。
すなわち、座部6の裏面側に架け渡された連結パイプ64と連結ステー35を介してボルトなどで接合される接合部33を略L字状に形成するとともに、その先端には、ベース部2の側縁部に沿うように伸延する金属パイプからなる桿体34の略中央部分を連結している。しかも、この桿体34は、ベース部2の左右側の前後に位置する重量測定部7,7間に配置している。なお、連結ステー35はL字状に形成されており、垂直片を前記支持板31aに連結し、水平片で副支持部32の接合部33を支持している。
このように、主支持部31と副支持部32とによって座部6を支える構成としているので、座部6の安定性はより一層向上し、しかも、左右の副支持部32の各先端側をなす桿体34によって、被計量者Mが座部6にいかなる姿勢で着座しても、ベース部2に対して荷重を分散させることができる。したがって、一部の重量測定部7に荷重が強く掛かり、その歪みゲージの耐久性を損なったりするおそれがない。
本実施形態にかかる椅子型体重計1は上述した構成となっているため、椅子本体10を含め、被計量者Mが着座したときの全体の安定性が向上し、転倒などのおそれがなく、身体にハンディキャップを有する人も安心して、正確に体重測定が行える。特に、重量測定部7を、座部6の平面視における投影面の外側に位置するように、矩形形状としたベース部2の四隅にそれぞれ設け、椅子型体重計1の接地部と兼用している(図4参照)ため、座部上で被計測者の姿勢などが偏倚してもその体重も正確に測定することが可能となる。しかも、安定性が著しく向上しているので、車椅子から何ら不安なく移乗でき、移乗後に上体を動かしたとしてもその安定性はゆるがない。
ここで、図7及び図8を参照して表示部9の装着について説明する。図7は本実施形態における表示部9の装着状態を示す説明図、図8は表示部9の他の装着例を示す説明図である。
図7に示すように、本実施形態では、表示部9の装着部92として、一端を枢支連結するとともに、他端に係合部を設けた上下挟持体92a,92bを備えており、左右の肘載体51,51のいずれにも挟持した状態で装着可能としている。したがって、被計量者Mは、左右の肘掛部5のいずれかで、肘載体51の前後任意の位置に装着して、体重表示を確認することができる。
また、例えば、図8に示すように、表示部9に取付アーム93を連設する一方、肘載体51,51の先端にそれぞれ嵌合孔94を形成して、この嵌合孔94に取付アーム93の先端を抜き差し自在として装着するようにしてもよい。
上述してきた実施形態より、以下の椅子型体重計が実現される。
床面Fに載置されるベース部2と、このベース部2に座部支持体3を介して設けられ、背もたれ部4及び肘掛部5を備えた座部6とを具備する椅子本体10と、前記ベース部2に配設され、前記座部6に着座した被計量者Mの体重を測定する重量測定部7とを備え、前記重量測定部7は、前記座部6の平面視における投影面の外側に位置するように(図4参照)前記ベース部2に複数個取り付けられ、前記床面Fと接地して前記椅子本体10の荷重を受ける接地部と兼用されている椅子型体重計1。
上記した構成に加え、前記ベース部2を矩形形状に形成し、その四隅に前記重量測定部7を配設した椅子型体重計1。
また、前記座部支持体3は、前記ベース部2の略中央位置に立設した主支持部31と、この主支持部31の左右にそれぞれ配設され、前記座部6の裏面側と(例えば、連結パイプ64と)基端側を連結し、先端側を前記ベース部2の上面に当接させた副支持部32と、を備え、前記ベース部2の上面に当接する前記副支持部32の先端側を、前記ベース部2の側縁部に沿うように伸延する桿体34により形成し、この桿体34を前記重量測定部7,7間に配置した椅子型体重計1。
また、前記座部6の下側部から前方斜め下方へ伸延する脚支持部8を備え、この脚支持部8の先端部に、前記床面Fから浮かせた状態で足載部81を取り付けた椅子型体重計1。
さらに、前記足載部81を、前記床面Fと前記ベース部2の上面との間に位置させた椅子型体重計1。
なお、上述してきた実施形態では、椅子本体10を構成する部材としては、主としてスチールやアルミ合金などからなる金属パイプを用いたが、必ずしも材質を金族、形状をパイプとする必要はない。例えば、強化樹脂で成形したものなどであってもよい。
また、表示部9は、液晶表示部91を備えた構成としたが、数字などを表示可能なLEDなどを用いてもよい。
本発明の実施形態に係る椅子型体重計の使用状態を示す説明図である。 同椅子型体重計の斜視図である。 同正面図である。 同平面図である。 同側面図である。 肘掛部の可動状態を示す説明図である。 表示部の装着状態を示す説明図である。 表示部の他の装着例を示す説明図である。
符号の説明
F 床面
M 被計量者
1 椅子型体重計
2 ベース部
3 座部支持体
4 背もたれ部
5 肘掛部
6 座部
7 重量測定部
8 脚支持部
9 表示部
31 主支持部
32 副支持部
34 桿体

Claims (6)

  1. 床面に載置されるベース部と、このベース部に座部支持体を介して設けられ、背もたれ部及び肘掛部を備えた座部とを具備する椅子本体と、
    前記ベース部に配設され、前記座部に着座した被計量者の体重を測定する重量測定部と、
    を備えた椅子型体重計であって、
    前記重量測定部は、
    前記座部の平面視における投影面の外側に位置するように前記ベース部に複数個取り付けられ、前記床面と接地して前記椅子本体の荷重を受ける接地部と兼用されていることを特徴とする椅子型体重計。
  2. 前記ベース部を矩形形状に形成し、その四隅に前記重量測定部を配設したことを特徴とする請求項1記載の椅子型体重計。
  3. 前記ベース部は前記座部の平面視における投影面に対し後側へ偏倚していることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型体重計。
  4. 前記座部支持体は、
    前記ベース部の略中央位置に立設した主支持部と、
    この主支持部の左右にそれぞれ配設され、前記座部の裏面側と基端側を連結し、先端側を前記ベース部上面に当接させた副支持部と、
    を備え、
    前記ベース部上面に当接する前記副支持部の先端側を、前記ベース部の側縁部に沿うように伸延する桿体により形成し、この桿体を前記重量測定部間に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子型体重計。
  5. 前記座部の下側部から前方斜め下方へ伸延する脚支持部を備え、この脚支持部の先端部に、前記床面から浮かせた状態で足載部を取り付けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子型体重計。
  6. 前記足載部を、前記床面と前記ベース部の上面との間に位置させたことを特徴とする請求項5記載の椅子型体重計。
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