JP5342523B2 - 分解・組立て可能な椅子型体重計 - Google Patents

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Description

本発明は、訪問看護現場等において下肢の不自由な者であっても体重を計重可能にするために、訪問看護現場等に分解状態で搬送して、当該現場等で組み立てることにより、上記した下肢が不自由な者の体重を座位姿勢で計重するための椅子型体重計に関するものである。なお、本明細書において、「計重」とは、人体を含めて物体の重量を測定することを意味する。
椅子型体重計としては、例えば特許文献1に開示のものが知られており、下肢が不自由であって、車椅子での生活を余儀なくされている者(以下、「下肢障害者」という)であっても、計重可能な利点がある。しかし、特許文献1に開示の椅子型体重計は、病院、施設等に常置して使用されるものであって、外部に持ち出して使用することは、殆ど予定されていない。
最近では、介護施設が完備された施設に入らずに、簡易な施設、或いは自宅で訪問看護を受ける下肢障害者がおり、訪問看護のメニューの一つとして、体重の測定(計重)がある。また上記した常置型の椅子型体重計は、全体が一体型となっていて、運搬が困難であるために看護現場等に持ち込むこともできない。
このため、訪問看護現場等において下肢障害者の体重の測定は、二人以上の看護者が当該下肢障害者を抱き抱えて、既存の体重計に載せて、当該体重計に対する下肢障害者の起立姿勢の維持は、複数の看護者が支えて行っていた。従って、下肢障害者の体重の測定に複数の介護者を必要とする重労働であるのに加えて、計重時に、複数の看護者が下肢障害者を支えているために、測定された体重値は、真の体重値に対して増減した値であるため、測定の信頼性に欠けるという問題もあった。
特開2006−58163号公報
本発明は、訪問看護現場等に分解状態で運搬して、当該現場等で組み立てることにより、主として下肢障害者の体重を座位姿勢で計重可能にすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、座位姿勢で被計重者の体重を計重するための椅子型体重計であって、複数本の脚体で支持された支持台の上面に計重器が一体に取付けられていると共に、当該計重器の上面に連結板が一体に取付けられた体重計本体と、上面に椅子が一体に取付けられて、前記体重計本体の連結板を除く部材に接触することなく、当該連結板に対して第1連結手段を介して着脱可能に連結される椅子取付け体と、前記体重計本体に接触することなく、前記椅子取付け体に対して第2連結手段を介して着脱可能に連結されて、当該椅子取付け体に取付けられた椅子に座位した被計重者の両足を支持するための足載せ体とから成ることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、体重計本体の計重器の上面の連結板に対して第1連結手段を介して椅子取付け体を取付けると共に、当該椅子取付け体に対して第2連結手段を介して足載せ体を取付けた状態で、前記椅子取付け体に取付けられた椅子に被計重者が座位して、両足を前記足載せ体に載せて支持させると、被計重者の全体重が前記連結板を介して前記計重器に作用して、当該被計重者の体重が計重される。また、第1及び第2の各連結手段を解除すると、体重計本体と椅子取付け体と足載せ体との計3つの各部材に分解されて、運搬が容易となり、訪問看護現場等において、前記3つの部材を組み立てて、下肢障害者の体重を座位姿勢で計重する。
このように、請求項1の発明に係る椅子型体重計は、体重計本体と、椅子取付け体と、足載せ体との3つの部材に分解できるので、運搬が容易になると共に、訪問看護現場等において、前記した3つの部材を組み立てることにより、下肢障害者の体重を座位姿勢で計重可能となる。また、下肢障害者の体重測定に際しては、車椅子に対して下肢障害者を載せるのと同様に、請求項1に係る椅子型体重計の椅子に対して下肢障害者を載せて座位させるのみでよいので、必要な看護者の数が少なくなり、下肢障害者の体重が少なかったり、障害の程度が低い場合には、一人の介護者による体重測定も可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記体重計本体の支持台の複数本の脚体は、折り畳み可能であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、体重計本体の支持台の複数本の脚体が折り畳まれるので、分解状態において、当該体重計本体が一層コンパクトとなって、嵩張らなくなるので、運搬が一層容易となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記体重計本体における椅子の背後には、計重器で計重された体重を表示する表示器が取付けられていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、椅子と干渉することなく、体重計本体に表示器が取付けられているので、下肢障害者が椅子に座位する際に、前記表示器が損傷される恐れもなくなって、下肢障害者の体重を即座に表示できる。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記第1連結手段は、先端側が等脚台形状に形成された体重計本体の連結板と、前記椅子取付け体の基板に対する体重計本体の連結板の前後方向及び幅方向の二方向の位置決めを行うために、前記基板の裏面に、前記連結板の先端側の等脚台形状に対応したハの字形となって取付けられた位置決め体と、体重計本体の連結板に一体に取付けられて、当該位置決め体により椅子取付け体の基板に対する体重計本体の連結板の前記二方向の位置決めが行われた状態で、前記基板の位置決め固定孔に対してプランジャピンが挿入されるプレスプランジャとを備えていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、上面に椅子が取付けられた椅子取付け体を、体重計本体の連結板に対して後方に移動させると、当該連結板の先端部の等脚台形状の部分が、前記椅子取付け体の裏面のハの字形の位置決め体に対して相対的に嵌め込まれて、当該連結板に対して椅子取付け体の前後方向、及び幅方向の二方向の位置決めが行われ、この状態において、連結板に取付けられプレスプランジャを作動させて、そのプランジャピンを椅子取付け体の位置決め固定孔に挿入させると、椅子取付け体は、連結板に対して前記二方向の位置決めが行われた状態で固定される。このように、上面に椅子が取付けられた椅子取付け体は、体重計本体の連結板に対してワンタッチで位置決めして固定できる。また、体重計本体と椅子取付け体とを分解するには、上記と逆の操作を行えばよい。即ち、プレスプランジャのプランジャピンを引っ込めた状態で、連結板に対して椅子取付け体を前方にスライドさせるのみでよいので、体重計本体と椅子取付け体との分解もワンタッチで行える。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記第2連結手段は、椅子取付け体を構成する基板の裏面に幅方向に所定間隔をおいて前後方向に沿って一体に取付けられて、前端部のみが下方に傾斜した連結溝が形成された一対の固定連結板と、同じく前端部のみが下方に傾斜した連結溝が形成されて、前記一対の固定連結板の連結溝に複数本の連結ピンを介して連結される一対の第1スライド連結板と、当該一対の第1スライド連結板の連結溝の前端部の傾斜部に複数本の連結ピンを介して連結されて、足載せ体を構成する左右一対の足載せ体単体を連結する2本の連結バーを挿入して連結する2本の連結溝が先端上半部に上下方向に形成された一対の第2スライド連結板とから成ることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、計重時には、一対の第1スライド連結板を一対の固定連結板の連結溝の前端部の傾斜部分に配置して、先端が下がった姿勢にすると共に、一対の第2スライド連結板を一対の第1スライド連結板の連結溝の先端の傾斜部分に配置して、先端が下がった姿勢にして、当該一対の第2スライド連結板の先端の2本の連結溝に足載せ体の2本の連結バーを挿入して連結すると、椅子取付け体の一対の固定連結板に対して第1及び第2の各スライド連結板を介して足載せ体が椅子の座部の斜前下方に空中配置される。このように、第1及び第2の各スライド連結板がいずれも傾斜配置されるので、1ないし複数の看護者が下肢障害者を抱き抱えてベッド等から体重計に移動させて載せる際に、当該下肢障害者に対する引っ掛かり部分がなくなって、下肢障害者の体重計への移動が容易となる。一方、運搬時には、一対の第2スライド連結板から足載せ体を取り外した後に、一対の第1スライド連結板を一対の固定連結板の連結溝の一般水平部に配置すると共に、一対の第2スライド連結板を一対の第1スライド連結板の連結溝の一般水平部に配置することにより、第1及び第2の各スライド連結板の計3枚の連結板は、固定連結板に重ね合わせられた状態で折り畳まれて収納される。このように、椅子取付け体に対する足載せ体の組み付け、及び分解もワンタッチで行えると共に、分解状態では、椅子取付け体が嵩張らない状態で、体重計本体及び足載せ体の双方から分離されるため、運搬、及び組付けの双方が容易となる。
本発明に係る椅子型体重計によれば、体重計本体の計重器の上面の連結板に対して第1連結手段を介して椅子取付け体を取付けると共に、当該椅子取付け体に対して第2連結手段を介して足載せ体を取付けた状態で、前記椅子取付け体に取付けられた椅子に被計重者が座位して、両足を前記足載せ体に載せて支持させると、被計重者の全体重が前記連結板を介して前記計重器に作用して、当該被計重者の体重が計重されると共に、第1及び第2の各連結手段を解除すると、体重計本体と椅子取付け体と足載せ体との計3つの各部材に分解されて、運搬が容易となる。このように、本発明に係る椅子型体重計によれば、体重計本体と、椅子取付け体と、足載せ体との3つの部材に分解できるので、運搬が容易になると共に、訪問看護現場等において、前記した3つの部材を組み立てることにより、下肢障害者の体重を座位姿勢で計重可能となる。
本発明に係る椅子型体重計の斜視図である。 同じく分解斜視図である。 同じく平面図である。 同じく側面図である。 (a),(b)は、それぞれ体重計本体Aの折畳み前後の斜視図である。 (a)は、脚体1が折り畳まれた状態の側面図であり、(b)は、(a)のX−X線拡大断面図である。 椅子取付け体Bに対する椅子Cの取付け状態を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ椅子取付け体Bの折畳み前後の斜視図である。 足載せ体Dの分解斜視図である。 足載せ体Dの支持バー44と連結パイプ体49との連結部の拡大横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ体重計本体Aと椅子取付け体Bとの分離状態、及び連結状態の平面断面模式図である。 (a),(b)は、それぞれ同様の状態の図11(a),(b)のY−Y線断面図である。 (a),(b)は、それぞれ椅子取付け体Bを構成する第2連結手段J2 の折畳み状態、及び分解状態の側面図である。 (a),(b)は、それぞれ固定連結板31に対して第1及び第2の各スライド連結板32,33を重ね合わせて収納させた状態の側面図、及び模式的横断面図である。 分解された体重計本体A、椅子取付け体B及び足載せ体Dを、運搬車両81の後部の荷物席に載せて運搬する状態を示す斜視図である。 体重計本体と椅子取付け体とを連結する別の第1連結手段の斜視図である。 体重計本体と椅子取付け体とを連結する更に別の連結手段の部分斜視図である。 体重計本体と椅子取付け体とを連結する更に別の連結手段の部分斜視図である。
以下、図1〜図10を参照して、本発明の実施例について説明する。図1は、本発明に係る椅子型体重計の斜視図であり、図2は、同じく分解斜視図であり、図3は、同じく平面図であり、図4は、同じく側面図であり、図5(a),(b)は、それぞれ体重計本体Aの折畳み前後の斜視図であり、図6(a)は、脚体1が折り畳まれた状態の側面図であり、同(b)は、同(a)のX−X線拡大断面図であり、図7は、椅子取付け体Bに対する椅子Cの取付け状態を示す斜視図であり、図8(a),(b)は、それぞれ椅子取付け体Bの折畳み前後の斜視図であり、図9は、足載せ体Dの分解斜視図であり、図10は、足載せ体Dの支持バー44と連結パイプ体49との連結部の拡大横断面図である。
本実施例の椅子型体重計は、図1〜図4に示されるように、4本の脚体1で支持された支持台2の上面に計重器3が一体に取付けられ、当該計重器3の上面に連結板4が複数本のボルト20を介して一体に取付けられた体重計本体Aと、上面に椅子Cが一体に取付けられて、当該体重計本体Aの連結板4を除く部分に接触することなく、当該連結板4に対して第1連結手段J1 を介して着脱可能に連結される椅子取付け体Bと、前記体重計本体Aに接触することなく、前記椅子取付け体Bに対して第2連結手段J2 を介して着脱可能に連結されて、当該椅子取付け体Bのベース板21に取付けられた椅子Cに座位した被計重者である下肢障害者Mの両足を載せて支持するための足載せ体Dとから成る。
体重計本体Aの支持台2は、4本の枠材5を方形状に仮配置させた方形枠体10の各コーナー部に4本の脚体取付け材6を、前記方形枠体10の対角線の延長線上に配置させた状態で、前記した4本の枠材5と同数の脚体取付け材6を一体に組み付けた構成である。支持台2の上面には、支持板7を介して計重器Sが一体に取付けられて、当該計重器Sの上面には、連結板4が一体に取付けられている。また、図5及び図6に示されるように、支持台2を構成する各脚体取付け材6の先端部の下面には、長さの短いヒンジ連結材8がそれぞれ一体に取付けられて、各ヒンジ連結材8に脚体1の上端部がヒンジピン9を介して折畳み可能に連結されている。脚体取付け材6の長手方向の中央部の下面に取付けられたリンク連結部11と、脚体1の長手方向の中央部の内側に設けられたリンク連結部12とは、折畳み可能な一対の連結リンク13a,13bで連結されている。一対の連結リンク13a,13bが折り畳まれた状態で、即ち、脚体1が折り畳まれた状態で、一方の連結リンク13aの長手方向の中央部に設けられたボール式プレスプランジャ14のプランジャボール14aが付勢力により突出して、他方の連結リンク13bに設けられた嵌合凹部15に部分嵌合されることにより、一対の連結リンク13a,13bの折畳み状態が維持される。なお、一対の連結リンク13a,13bは、内側にのみ折畳みが可能なように、連結リンク13bにおける別の連結リンク13aとの連結部に折畳み方向規制板13b1 が一体に設けられている。ボール式プレスプランジャ14のプランジャボール14aの突出しようとする付勢力に抗して、折畳まれた一対の連結リンク13a,13bを拡開させると、ボール式プレスプランジャ14のプランジャボール14aは、付勢力に抗して僅かに引っ込められて、前記拡開が可能となる。なお、前記計重器3は、ロードセルの歪みを利用して物体の重量を測定する機器である。
また、連結板4の前後方向に沿った前半部は、等脚台形状の位置決め部4aとなっていて、当該位置決め部4aは、第1連結手段J1 を構成している。連結板4における後端部であって、しかも幅方向の両端部の下面には、第1連結手段J1 を構成する一対のピン式プレスプランジャ16が取付けられている。体重計本体Aに椅子取付け体Bが取付けられた状態において、椅子Cの背面側に配置された2本の脚体取付け材6には、左右一対となった一組のステー17a,17bを介して表示器18が取付けられている。当該表示器18は、計重器Sで計重(測定)された値を表示する。当該表示器18は、上記位置に配置されるので、椅子Cとは干渉しない。また、方形枠体10を構成していて、前後方向に沿って配置された2本の枠材5の一方の外側面には、4本の脚体1を折り畳んだ状態で運搬する際に、人手により持って吊り下げることが可能な把手19が取付けられている。なお、表示器18の電源は、商用電源、及びバッテリーのいずれでもよく、後者のバッテリーの場合には、当該バッテリーは、表示器18のケース内に収容される。また、計重器Sの電源は、表示器18の電源を共用している。このため、図示されていないが、計重器Sと表示器18との間には、計重器Sの電源線、当該計重器Sで測定されたデータを電圧信号等に変換して、表示器18の側に伝達する信号線等で連結されている。
次に、図1、図2、図7、図8、図11〜図14を主体に参照して、椅子取付け体Bについて説明する。図11(a),(b)は、それぞれ体重計本体Aと椅子取付け体Bとの分離状態、及び連結状態の平面断面模式図であり、図12(a),(b)は、それぞれ同様の状態の図11(a),(b)のY−Y線断面図であり、図13(a),(b)は、それぞれ椅子取付け体Bを構成する第2連結手段J2 の折畳み状態、及び分解状態の側面図であり、図14(a),(b)は、それぞれ固定連結板31に対して第1及び第2の各スライド連結板32,33を重ね合わせて収納させた状態の側面図、及び模式的横断面図である。椅子取付け体Bは、ベース板21の上面に椅子Cが一体に取付けられて、第2連結手段J2 を介して足載せ体Dを連結して、当該足載せ体Dを前記椅子Cの斜前下方に配置可能にするためのものである。前記ベース板21の上面に椅子Cの座部91が配置されて、当該座部91の裏面に設けられた枠体92が前記ベース板21に対して複数本のビス93を介して一体に取付けられる。
椅子取付け体Bは、第1連結手段J1 を介して体重計本体Aに分解可能に連結されて組み付けられる。第1連結手段J1 は、体重計本体Aの計重器Sの上面に一体に取付けられて、前半部が等脚台形状の位置決め部4aとなっている連結板4と、当該連結板4の位置決め部4aの等脚台形状に対応していて、椅子取付け体Bのベース板21の裏面にハの字形となって取付けられた一対の位置決め体22とで構成される。一対の位置決め体22は、ハの字状となった位置決め主体部22aと、各位置決め主体部22aの前端に設けられて、体重計本体Aの連結板4の位置決め部4aの先端面を当接させて、前後方向Pの位置決めを確実とする当接部22bとで構成される。また、位置決め体22は、体重計本体Aの連結板4の位置決め部4aが収容されることにより、当該連結板4に対して椅子取付け体Bのベース板21が大きく分離されるのを阻止する拘束板部22cが設けられている。そして、図11(a),(b)に示されるように、体重計本体Aの連結板4に椅子取付け体Bのベース板21を載せた状態で、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bを前後方向Pに沿って後退させると、体重計本体Aの連結板4の前半部の位置決め部4aが椅子取付け体Bの一対の位置決め体22の間に相対的に嵌まり込んで、当該連結板4の位置決め部4aの先端面が一対の位置決め体22の当接部22bに当接した後は、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bは後退不能となる。これにより、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bの前後方向P及び幅方向Qの双方の位置決めが行われる。また、椅子取付け体Bのベース板21の裏面には、体重計本体Aの連結板4の上面に椅子取付け体Bのベース板21を載せた状態で、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが大きく前方向に移動して、連結板4から外れるのを防止する一対のストッパ板23が取付けられている。
また、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが前後方向P及び幅方向Qの双方に沿って位置決めされた状態において、椅子取付け体Bのベース板21における体重計本体Aの連結板4に取付けられた一対のピン式プレスプランジャ16に対応する位置には、一対の位置決め固定孔24(図12参照)が設けられている。上記位置決め状態では、体重計本体Aの連結板4に設けられた一対のピン式プレスプランジャ16と、椅子取付け体Bのベース板21に設けられた一対の位置決め固定孔24とが合致して、ピン式プレスプランジャ16のプランジャピン16aが位置決め固定孔24に挿入されて、上記位置決め状態で、体重計本体Aの連結板4に対して椅子取付け体Bのベース板21が固定されて、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが組み付けられる。逆に、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが組み付けられた状態において、一対のピン式プレスプランジャ16のプランジャピン16aを引っ込めた状態で、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bを前方向に移動させると、両者A,Bが簡単に分解される。
次に、椅子取付け体Bに対して足載せ体Dを連結する第2連結手段J2 について説明する。第2連結手段J2 は、椅子取付け体Bのベース板21の裏面における幅方向Qの両端部に前後方向Pに沿って固定された一対の固定連結板31と、当該一対の固定連結板31に対して前後方向にスライド可能となって連結される一対の第1スライド連結板32と、当該一対の第1スライド連結板32に対して前後方向にスライド可能に連結される一対の第2スライド連結板33とで構成される。
固定連結板31と第1スライド連結板32との連結構造、及び第1スライド連結板32と第2スライド連結板33との連結構造は、いずれも組付け状態で後方に配置される連結板に形成された連結溝に対して前方に配置される連結板に設けられた前後2本の連結ピンを介して連結される点で共通していると共に、分解状態において、互いに重ね合わせられる2つの連結板は、上記したボール式プレスプランジャ14と同一の部材を用いて、スライド方向(前後方向P)にスライドしないように固定してある点においても共通している。固定連結板31には、前後方向Pに沿って第1連結溝34が形成されており、当該第1連結溝34の前端部のみは、斜下方に向けて傾斜した傾斜連結溝部34aとなっていて、固定連結板31と第1スライド連結板32とは、第1スライド連結板32の中央部及び後端部にそれぞれ設けられた2本の第1連結ピン35を介して互いに連結されている。このため、図8(a)及び図13に示されるように、前側の第1連結ピン35が固定連結板31の傾斜連結溝部34aの形成端に達すると、固定連結板31に対して第1スライド連結板32は、前端が下がった状態で傾斜して固定連結板31に連結された状態を維持する。全く同様に、第1スライド連結板32には、傾斜連結溝部36aを備えた第2連結溝36が形成されていて、第1及び第2の各スライド連結板32,33は、当該第1スライド連結板32の後端部及び中央部に設けられた2本の第2連結ピン37を介して互いに連結されていて、前側の第2連結ピン37が第2連結溝36の形成端に達すると、第1スライド連結板32に対して第2スライド連結板33は、前端が下がった状態で傾斜して連結された状態を維持する。
また、一対の固定連結板31の外側にそれぞれ一対の第1スライド連結板32が配置されて互いに連結され、更に一対の第1スライド連結板32の外側に一対の第2スライド連結板33が配置されて互いに連結されている。そして、固定連結板31に対して第1スライド連結板32を、後側の第1連結ピン35が固定連結板31の第1連結溝34の形成端に当接するまでスライドさせると共に、第1スライド連結板32に対して第2スライド連結板33を、後側の第2連結ピン37が第1スライド連結板32の第2連結溝36の形成端に当接するまでスライドさせて、計3枚の連結板31,32,33を互いに重ね合わせて収容した状態において、互いに重なり合っている連結板は、ボール式プレスプランジャ38,39により、スライド不能に固定されて、当該重なり状態が維持される。これにより、椅子取付け体Bを分解状態で運搬する場合においても、互いに連結されている計3枚の連結板31,32,33が前方にスライドして突出しなくなって、安定した運搬が可能となる。
また、図1、図2、及び図8に示されるように、椅子Cは、座部91と、背もたれ部94と、左右一対の肘掛け部95とを備えていて、背もたれ部94、及び左右一対の肘掛け部95は、座部91に対して折畳み可能となっており(図8参照)、第2連結手段J2 を構成する計3枚の連結板31,32,33を互いに重ね合わせると共に、上記のように椅子Cを折畳んだ状態で、椅子取付け体Bを運搬する際に便利なように、ベース板21の幅方向の両端部には、両側方に突出して把手41が設けられている。
次に、図1、図4及び図9を参照して、椅子取付け体Bに第2連結手段J2 を介して連結される足載せ体Dについて説明する。足載せ体Dは、左右一対の足載せ体単体42と、当該一対の足載せ体単体42を連結する連結バー体43とから成る。一対の足載せ体単体42は、左右対称形状であって、支持バー44の先端部がわん曲された取付け部44aとなっていて、当該支持バー44の取付け部44aに足載せ枠45を回動可能に支持するための足載せ枠支持具46が一体に取付けられている。足載せ枠支持具46は、支持具本体46aに対して回動体46bが回動可能に支持されて、当該回動体46bに足載せ枠45が一体に取付けられている。足載せ枠支持具46の支持具本体46aと回動体46bとの対向部には、それぞれ永久磁石47a,47bが取付けられていて、図9で2点鎖線で示されるように、運搬時において、足載せ枠支持具46の回動体46bを支持具本体46aの側に回動させて、足載せ枠45を起立させて折り畳んだ状態で、前記各永久磁石47a,47bが互いに吸着し合って、足載せ枠45の折畳み状態を保持し得るようにしてある。
また、連結バー体43は、所定の間隔をおいた2本の連結バー48の両端部が連結パイプ体49で連結された構成である。連結パイプ体49の内径は、前記支持バー44の外径よりも僅かに大きくて、連結パイプ体49に支持バー44が挿入可能となっている。連結パイプ体49における2本の連結バー48の間には、1つの連結孔51が明けられており、左右一対の支持バー44における足載せ枠支持具46が取付けられている側と反対の側には、長手方向に沿って所定間隔をおいて複数本の連結孔52が明けられている。このため、連結バー体43の各連結パイプ体49に、各足載せ体単体42の支持バー44を挿入して、当該連結パイプ体49の外側に連結具53を嵌着すると、当該連結具53の内側に設けられた連結ピン54が、互いに合致した連結パイプ体49の連接孔51と支持バー44の連結孔52とに挿通されて、左右一対の足載せ体単体42が連結バー体43を介して連結される。支持バー44に設けられた複数の連結孔52の選択により、椅子Cに対する一対の足載せ枠45の離間長を調整できる。また、連結バー体43を構成する2本の連結バー48における幅方向の中心に対して対称位置には、それぞれ規制板55が取付けられている。当該各規制板55は、椅子取付け体Bに取付けられた第2連結手段J2 を構成する第2スライド連結板33の先端部の第1及び第2の各連結溝71,72に、連結バー体43の各連結バー48を挿入することにより、前記第2スライド連結板33の先端部に足載せ体Dを連結して、吊下げ状態で組み付けた場合において、前記第2スライド連結板33に対して足載せ体Dが幅方向にスライドしてしまうが、左右一対の第2スライド連結板33の内側に配置される前記各規制板55により、当該スライドが阻止されて、椅子取付け体Bに対して足載せ体Dが幅方向Qにずれなくなる。
ここで、第2スライド連結板33の先端部(自由端部)には、第1及び第2の各連結溝71,72が長手方向と直交する方向に沿って形成されており、先端側の第1連結溝71は、第2スライド連結板33の長手方向とほぼ直交する方向に沿って所定深さまで形成されているが、奥側の第2連結溝72は、側面視でわん曲L字状に形成されている。第1及び第2の各連結溝71,72が上記形状になっているために、足載せ体Dを構成する2本の連結バー48のうち、足載せ枠45から見て遠い側の連結バー48を、第2スライド連結板33の奥側の第2連結溝72の形成端まで挿入した状態で、他方の連結バー48を手前側の第1連結溝71に挿入させると、奥側の第2連結溝72に挿入された連結バー48は、当該第2連結溝72における長手方向に沿った部分に入り込んでいて、足載せ体Dに加わる荷重は、当該足載せ体Dが第2スライド連結板33から外れないように作用するために、第2スライド連結板33に対して足載せ体Dは、特定の姿勢で連結される。
また、椅子取付け体Bの第2連結手段J2 を構成する第2スライド連結板33から足載せ体Dを取り外して分解するには、上記とは逆に、足載せ枠45から見て近い側の連結バー48を、第2スライド連結板33の第1連結溝71から脱出させた後に、他方の連結バー48を第2連結溝72から脱出させることにより、容易に行える。更に、分解された足載せ体Dは、更に3つの部分に分解した状態で運搬を行う。即ち、左右一対の連結具53を取り外すと、左右一対の足載せ体単体42と連結バー体43とに分解され、各足載せ体単体42は、足載せ枠45を起立させることにより、更にコンパクト化される。このようにして、足載せ体Dを更に分解した状態で、運搬車両81の後部に載せた状態が、図15に示されている。
そして、体重計本体Aと椅子取付け体Bと足載せ体Dとを組み立てて、訪問看護現場等において、主として下肢障害者Mの体重を測定可能にするには、以下のようにして行う。なお、体重計本体Aと椅子取付け体Bとの組み立て、及び分解構造、並びに椅子取付け体Bと足載せ体Dとの組み立て、及び分解構造の詳細は、上記において詳細に記述したので、組み立ての全体の観点から簡単に説明する。
訪問看護現場等には、体重計本体Aと椅子取付け体Bと足載せ体Dとの3つの部材に分解された状態で運搬されて、搬入される。まず、図5(b)に示されるように、体重計本体Aの各脚体1が折り畳まれて脚体取付け材6と重なり合っている状態において、当該脚体取付け材6に対して脚体1に大きな力を加えて拡開させると、ボール式プレスプランジャ14による2本の連結リンク13a,13bの仮連結が解除されて、2本の連結リンク13a,13bが直線的に配置されることにより、図5(a)に示されるように、計4本の脚体取付け材6の先端部(自由端部)に脚体1がそれぞれ直角となって配置される。
次に、図8(b)に示されるように、椅子取付け体Bの左右一対の第2連結手段J2 を構成する計3枚の連結板31,32,33が、2つのボール式プレスプランジャ38,39により互いにスライドして突出しないように仮連結された状態にしたままで、当該椅子取付け体Bを体重計本体Aの連結板4の上方に配置する。具体的には、図11(a)に示されるように、椅子取付け体Bのベース板21の左右両端に設けられた一対の把手41により、当該椅子取付け体Bを持ち上げた状態で、椅子取付け体Bのベース板21の裏面に一体に取付けられている一対の位置決め体22と一対のストッパ板23との間に体重計本体Aの連結板4を配置させて、この状態で、椅子取付け体Bの持ち上げを解除して、椅子取付け体Bの全体を前記連結板4に支持させる。次に、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bを後方にスライド(移動)させると、体重計本体Aの連結板4の前半部の位置決め部4aが、椅子取付け体Bのベース板21の裏面の一対の位置決め体22の間に入り込んで、当該連結板4の位置決め部4aの両側端面が一対の位置決め体22の位置決め主体部22aに当接すると共に、当該位置決め部4aの先端面が、ベース板21の一対の位置決め体22の当接部22bに当接することにより、体重計本体Aの連結板4に対する椅子取付け体Bのベース板21の前後方向P及び幅方向Qの各位置決めが行われる〔図11(b)〕。また、連結板4の位置決め部4aの両側端部が、ベース板21と、当該ベース板21に一体に取付けられた位置決め体22の拘束板部22cの間に入り込むことにより、当該連結板4とベース板21との相対的な離間が防止されて、当該連結板4とベース板21とが一体化される。即ち、体重計本体Aと椅子取付け体Bとが一体化される。この状態においては、図12(b)に示されるように、体重計本体Aの連結板4の裏面に垂直に取付けられた左右一対のピン式プレスプランジャ16のプランジャピン16aが、椅子取付け体Bのベース板21の左右一対の位置決め固定孔24にそれぞれ挿入されて、連結板4に対してベース板21が前記2方向P,Qに位置決めされた状態で、当該連結板4とベース板21とが一体に固定される。
上記のようにして、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが前後方向P及び幅方向Qの双方の位置決めが行われた状態で、体重計本体Aの連結板4と椅子取付け体Bのベース板21とが、前記2方向P,Q及び上下方向に移動しないように互いに連結されて、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bが組み立てられる。この組立て状態において、椅子取付け体Bは、体重計本体Aの連結板4以外の部分には、一切接触していないために、下肢障害者Mの体重の測定が可能となる。
次に、互いに仮連結されている計3枚の連結板31,32,33のうち、第1及び第2の各スライド連結板32,33を前方に強く引き出すと、ボール式プレスプランジャ38,39の各プランジャボール38a,39aがそれぞれ引っ込められて、図8(a)に示されるように、固定連結板31に対して第1スライド連結板32が斜下方に向けて傾斜した状態で最大に引き出されると共に、第1スライド連結板32に対して第2スライド連結板33が斜下方に向けて傾斜した状態で最大に引き出される。
次に、上記したように、足載せ体Dを構成する左右一対の足載せ体単体42と連結バー体43とを左右一対の連結具53により連結して、足載せ体Dとして組み立てる。組み立てられた足載せ体Dの2本の連結バー48のうち足載せ枠45からの離間長の大きな側の連結バー48を、わん曲L字状の側面形状を有する第2スライド連結板33の第2連結溝72の形成端まで挿入すると、他方の連結バー48は、自動的に第2スライド連結板32の第2連結溝72に挿入されて、足載せ体Dの全体が、椅子取付け体Bに設けられた第2連結手段J2 を構成する第2スライド連結板33に対して支持されて、椅子取付け体Bを構成する左右一対の足載せ枠45は、椅子取付け体Bに取付けられた椅子Cの座部91の斜前下方に空中配置される。足載せ体Dは、椅子取付け体Bの左右一対の第2スライド連結板33に支持された状態において、当該左右一対の第2スライド連結板33以外の部分には、一切接触しない状態で、足載せ体Dの全体が空中配置されているため、下肢障害者Mの体重の測定が可能となる。
このように、本発明に係る椅子型体重計は、別体の連結具を一切使用せずに、しかもワンタッチで、体重計本体Aと椅子取付け体Bと足載せ体Dとの計3つの部材を瞬時に組み立てられる点において、組立て自体が極めて容易である。なお、ベッド上の下肢障害者を本発明に係る椅子型体重計に移して座位させるには、当該ベッドの側方に本発明に係る椅子型体重計を配置させて、図1で2点鎖線で示されるように、椅子Cの双方の肘掛け部95を背もたれ部94の側に起立させた状態で、1ないし複数の看護者により、ベッド上の下肢障害者を体重計の椅子Cに移し、座位後に、各肘掛け部95を水平位置に戻す。
そして、図1及び図4に示されるように、椅子Cの背もたれ部94及び肘掛け部95を起立させた状態で、当該椅子Cに下肢障害者Mが座位すると共に、その両足を、足載せ体Dの左右一対の足載せ枠45に載せると、当該下肢障害者Mの全体重が計重器Sに作用して、計重が可能となる。具体的な体重値は、椅子Cの背面に配置された表示器18に表示されるので、即座に分かる。なお、計重器Sは、椅子取付け体B及び足載せ体Dの各重量を含めて下肢障害者Mの体重が測定されるが、椅子取付け体B及び足載せ体Dの各重量は既知であるので、計重器Sの真の測定値から、椅子取付け体B及び足載せ体Dの各重量を減じて表示器18に表示してある。
訪問看護現場等において体重計の使用後においては、上記と逆の順序で、体重計本体Aと椅子取付け体Bと足載せ体Dとの3つの部材を分解する。まず、椅子Cの背もたれ部94及び肘掛け部95を倒した状態にして、足載せ体Dを第2スライド連結板33に対して斜前上方に持ち上げると、足載せ体Dの足載せ枠45に近い側の連結バー48が第2スライド連結板33の第1連結溝71から取り外された後に、別の連結バー48が第2連結溝72から取り外されて、椅子取付け体Bに対して足載せ体Dが分解される。分解された足載せ体Dは、左右一対の連結具53を取り外すことにより、左右一対の足載せ体単体42と連結バー体43とに更に分解され、足載せ体単体42の足載せ枠45を足載せ枠支持具46の側に起立させて、永久磁石47a,47bの吸着により、運搬中においても、足載せ枠45と足載せ枠支持具46とが分離しなくなって、足載せ枠単体42が嵩張らない状態で運搬可能となる。
また、体重計本体Aと椅子取付け体Bとを分解するには、体重計本体Aの連結板4の裏面側に取付けられた左右一対のピン式プレスプランジャ16のプルロッド16bを下方に引っ張って、椅子取付け体Bのベース板21の位置決め固定孔24からプランジャピン16aを脱出させた状態で、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bを前方にスライドさせると、連結板4の位置決め部4aは、ベース板21の裏面の一対の位置決め体22の拘束板部22cから脱出される。この状態で、体重計本体Aと椅子取付け体Bとは分離されて、左右一対の把手41を把持して、体重計本体Aに対して椅子取付け体Bを上方に持ち上げると、体重計本体Aと椅子取付け体Bとが分解される。体重計本体Aの各脚体1は、内方に折り畳んで、脚体取付け材6と重ね合わせにする。
このように、本発明に係る椅子型体重計は、体重計本体Aと椅子取付け体Bと足載せ体Dとの計3つの部材を連結具を一切使用せずに、組み立てられているために、分解に際しては、上記した3つの部材にワンタッチで分解できる。
そして、訪問看護等を終えたならば、図15に示されるように、体重計本体Aの場合には、一方の手で把手19を持つと共に、他方の手で他の部分を把持して運搬車両81まで運搬して、荷台に載せる。また、椅子取付け体Bの場合には、左右一対の把手41を持って、体重計本体Aと同様にして運搬する。足載せ体Dの場合には、3つの部分に分解した状態で、全体を掴んだ状態で運搬車両81まで運搬して、荷台に載せる。なお、図15において、82は、訪問看護の看護者を示す。
このように、本発明に係る椅子型体重計は、3つの部材に分解されるために、個々の部材の重量は小さくなり、しかも各部材に設けられた把手19,41を利用することにより、運搬が容易となる。
また、体重計本体と椅子取付け体とを分解可能に連結する第1連結手段に関しては、上記実施例の他に、以下に記載の実施例を含めて種々考えられる。例えば、図16に示される実施例では、体重計本体の連結板4’の裏面における計重器Sの両側に左右一対の嵌合孔形成ブロック61が一体に取付けられて、当該各ブロック61に、連結板4’の上面側から嵌合孔62が明けられていて、当該連結板4’と、椅子取付け体のベース板21’とは、ベース板21’の裏面側に一体に設けられた左右一対の嵌合ピン63が、前記連結板4’に形成された嵌合孔62に嵌合される。このため、体重計本体の連結板4’に対して椅子取付け体を垂直下方に下降させて、前記嵌合により、体重計本体に対して椅子取付け体を組み立てると共に、体重計本体の連結板4’に対して椅子取付け体を垂直上方に持ち上げて、前記嵌合を解除させて、体重計本体と椅子取付け体とを分解する。
また、図17に示される実施例は、体重計本体の連結板4”の各コーナー部にだまる形の係合孔64が形成されていると共に、椅子取付け体のベース板21”の裏面における前記各係合孔64に対応する部分に、段差係合ピン65がそれぞれ取付けられている。体重計本体の連結板4”の直上に椅子取付け体のベース板21”を配置しておいて、体重計本体に対して椅子取付け体を下降させて、段差係合ピン65の大径部65aを係合孔64の円形孔部64aに挿通させた後に、連結板4”に対してベース板21”を僅かにスライドさせて、段差係合ピン65の小径部64bを係合孔64の溝孔部65bに挿入させると、連結板4”における係合孔64の溝孔部64bの両側縁部に段差係合ピン65の大径部65aの一部が配置されて、連結板4”に対してベース板21”は、幅方向Q及び上下方向に移動になって、体重計本体に対して椅子取付け体が組み付けられる。なお、組み立て状態において、連結板4”に対してベース板21”が後方にスライドするのを防止しておくと安全である。また、体重計本体と椅子取付け体とを分解するには、上記と逆の操作を行えばよい。
更に、図18に示される実施例は、体重計本体の連結板4''' の各コーナ部に、直交配置される一対の位置決めブロック66が取付けられて、椅子取付け体のベース板21''' は、一対一組となった計4組の各位置決めブロック66の間に挿入配置されることにより、体重計本体に対して椅子取付け体が組み付けられる。そして、計4組で8個の各位置決めブロック66のうち少なくとも2つのブロック66に嵌合ピン67を貫通させておいて、当該嵌合ピン67の先端部を、ベース板21''' の嵌合孔68に嵌合させることにより、連結板4''' とベース板21''' とを仮固定すると、安全となる。
また、椅子取付け体と足載せ体とを分解可能に連結する第2連結手段に関しても、計3枚のスライド板を用いた上記実施例の構成に限定されない。例えば、椅子取付け体のベース板の幅方向の両端部に設けられた左右一対のスライドバーの先端部に、足載せ体の支持姿勢を維持させて、当該足載せ体を支持させる構成であってもよい。
A:体重計本体
B:椅子取付け体
C:椅子
D:足載せ体
1 :第1連結手段
2 :第2連結手段
M:下肢障害者(被計重者)
P:前後方向
Q:幅方向
S:計重器
1:脚体
4,4',4'', 4''' :連結板(第1連結手段)
4a:連結板の位置決め部
16:ピン式プレスプランジャ(第1連結手段)
16a:プランジャピン
18:表示器
21,21',21'', 21''' :ベース板(第2連結手段)
22:位置決め体(第1連結手段)
24:位置決め固定孔(第1連結手段)
31:固定連結板(第2連結手段)
32:第1スライド連結板(第2連結手段)
33:第2スライド連結板(第2連結手段)
48:連結バー
71:第2スライド連結板の第1連結溝
72:第2スライド連結板の第2連結溝

Claims (5)

  1. 座位姿勢で被計重者の体重を計重するための椅子型体重計であって、
    複数本の脚体で支持された支持台の上面に計重器が一体に取付けられていると共に、当該計重器の上面に連結板が一体に取付けられた体重計本体と、
    上面に椅子が一体に取付けられて、前記体重計本体の連結板を除く部材に接触することなく、当該連結板に対して第1連結手段を介して着脱可能に連結される椅子取付け体と、
    前記体重計本体に接触することなく、前記椅子取付け体に対して第2連結手段を介して着脱可能に連結されて、当該椅子取付け体に取付けられた椅子に座位した被計重者の両足を支持するための足載せ体と、
    から成り、
    前記体重計本体の計重器の上面に一体に取付けられた連結板に対して第1連結手段を介して椅子取付け体を取付けると共に、当該椅子取付け体に対して第2連結手段を介して足載せ体を取付けた状態で、前記椅子取付け体に取付けられた椅子に被計重者が座位して、両足を前記足載せ体に支持させることにより、被計重者の全体重を前記連結板を介して前記計重器に作用させて、体重を計重し、
    前記第1及び第2の各連結手段を解除して、体重計本体と椅子取付け体と足載せ体との計3つの各部材に分解して運搬すると共に、当該3つの部材の組み立てが可能であることを特徴とする分解・組立て可能な椅子型体重計。
  2. 前記体重計本体の支持台を支持する複数本の脚体は、折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の分解・組立て可能な椅子型体重計。
  3. 前記体重計本体における椅子の背後の部分には、計重器で計重された体重を表示する表示器が取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分解・組立て可能な椅子型体重計。
  4. 前記第1連結手段は、
    先端側が等脚台形状に形成された体重計本体の連結板と、前記椅子取付け体の基板に対する体重計本体の連結板の前後方向及び幅方向の二方向の位置決めを行うために、前記基板の裏面に、前記連結板の先端側の等脚台形状に対応したハの字形となって取付けられた位置決め体と、体重計本体の連結板に一体に取付けられて、当該位置決め体により椅子取付け体の基板に対する体重計本体の連結板の前記二方向の位置決めが行われた状態で、前記基板の位置決め固定孔に対してプランジャピンが挿入されるプレスプランジャと、
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の分解・組立て可能な椅子型体重計。
  5. 前記第2連結手段は、
    椅子取付け体を構成する基板の裏面に幅方向に所定間隔をおいて前後方向に沿って一体に取付けられて、前端部のみが下方に傾斜した連結溝が形成された一対の固定連結板と、同じく前端部のみが下方に傾斜した連結溝が形成されて、前記一対の固定連結板の連結溝に複数本の連結ピンを介して連結される一対の第1スライド連結板と、当該一対の第1スライド連結板の連結溝の前端部の傾斜部に複数本の連結ピンを介して連結されて、足載せ体を構成する左右一対の足載せ体単体を連結する2本の連結バーを挿入して連結する2本の連結溝が先端上半部に上下方向に形成された一対の第2スライド連結板と、
    から成り、
    計重時には、一対の第1スライド連結板を一対の固定連結板の連結溝の前端部の傾斜部分に配置して、先端が下がった姿勢にすると共に、一対の第2スライド連結板を一対の第1スライド連結板の連結溝の先端の傾斜部分に配置して、先端が下がった姿勢にして、当該一対の第2スライド連結板の先端の2本の連結溝に足載せ体の2本の連結バーを挿入して連結し、
    運搬時には、一対の第2スライド連結板の先端部から足載せ体を取り外した状態で、一対の第1スライド連結板を一対の固定連結板の連結溝の一般水平部に配置すると共に、一対の第2スライド連結板を一対の第1スライド連結板の連結溝の一般水平部に配置することにより、固定連結板、並びに第1及び第2の各スライド連結板の計3枚の連結板を重ね合わせて折り畳んで、収納することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の分解・組立て可能な椅子型体重計。
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