JP2009082314A - 高膨張泡消火設備及びその発泡方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消火効率の向上を図る。
【課題を解決するための手段】発泡ノズル9を有する発泡機3と、該発泡機3内にガスを供給するガス供給部4と、を備えた高膨張泡消火設備であって、前記ガス供給部4に供給するガスを、空気より重い比重のガスGとする。
【選択図】 図1
【課題を解決するための手段】発泡ノズル9を有する発泡機3と、該発泡機3内にガスを供給するガス供給部4と、を備えた高膨張泡消火設備であって、前記ガス供給部4に供給するガスを、空気より重い比重のガスGとする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、船室、船倉などに用いられる高膨張泡消火設備及びその発泡方法に関するものである。
従来、高膨張泡消火設備は、発泡ノズルの上流側から大量の空気を取り込みながら、発泡ノズルから放射された泡水溶液を発泡用網に当てて発泡させ、所定の発泡倍率を確保している(例えば、特許文献1、参照)。
この泡消火設備には、低発泡消火設備と高発泡(高膨張泡)消火設備とがあるが、前記両消火設備では、その発泡倍率が異なり、例えば、低発泡消火設備の発泡倍率は、20倍以下、高膨張泡消火設備の発泡倍率は、80倍以上10000倍未満、である。高膨張泡消火設備の発泡倍率は、一般的には、500倍程度であるが、発泡機の条件によっては、1000倍以上の泡を放射することも可能である。
従来例の高膨張泡消火設備では、例えば、発泡倍率を1000倍以上にすると、生成される泡が軽すぎるために、火災の気流に飛ばされるので、目標とする場所に落下しないことがある。そのため、発泡機から放出された泡の一部は火源近傍から離れた場所に落下し、窒息消火に貢献しなくなるので、無駄となり、消火効率が悪い。
この発明は、上記事情に鑑み、消火効率の向上を図ることを目的とする。
この発明は、発泡ノズルを有する発泡機と、該発泡機内にガスを供給するガス供給部と、を備えた高膨張泡消火設備であって、前記ガス供給部に供給するガスを、空気より重い比重のガスとしたことを特徴とする。
この発明の前記ガス供給部に供給されるガスは、ハロン系ガス、フッ素系ガス、不活性ガスなどの消火剤であることを特徴とする。この発明の前記ガス供給部は、空気より重い比重のガスが常温で液体であるときにも、前記ガスとして気化させることのできる加熱手段を有することを特徴とする。
この発明は、発泡ノズルを内蔵する発泡機内に、空気より重い比重のガスを供給するとともに、該発泡ノズルから泡水溶液を放射して発泡用網に衝突させ、前記ガスを包含する泡を発生させることを特徴とする。
この発明は、以上のように構成したので、発泡機から放出される泡は、空気より比重の重いガスを包含するので、従来の泡に比べ重くなる。そのため、該泡は、火災の気流に飛ばされることはないので、目標とする場所に落下する。従って、火源を前記泡で完全に覆うことができるので、消火効果を向上させることができる。
本件発明者は、発泡機から放出された泡が、火災の気流(熱気流)の影響を受けないようにするには、泡に空気より比重の重いガスを包含させればよい、と考えた。
そこで、発泡機内に空気より比重の重いガスを供給することにより、該ガスを包含する泡を発泡機から放出させる様にした。前記ガスとして、ハロン系ガス、フッ素系ガス、不活性ガスなどの消火剤が好適である。常温において液状の消火剤をヒータなどの加熱手段(気化手段)により気化させ、前記発泡機内にガスを充満させても良い。この発明は、上記知見に基いてなされたものである。
この発明の第1実施例を図1により説明する。
泡の放出区画である部屋(室)1には、高膨張泡消火設備が設けられている。この消火設備は、流路筒2を有する発泡機3を備えているが、この発泡機3の発泡倍率は、例えば、1000倍に設定されている。該流路筒2の先端部には、発泡用網(ネット)7が設けられ、又、その後端部は円錐状に形成されたガス供給部4となっている。このガス供給部4は、ガス管5を介してガスボンベ6に連結されている。このガスボンベ6には、空気より比重の重いガス系消火剤、例えば、ハロン系ガス、フッ素系ガス、不活性ガスなどの消火剤、が加圧充填されている。この消火剤の対空気比重(20°C)は、例えば、二酸化炭素ガスでは1.176、フッ素ガス(消火剤:HFC-23、化学式:CHF3)では1.23、ハロンガス(消火剤:ハロン1301、化学式:CF3Br)では1.21、である。なお、ガス管5には、常時閉のバルブ(図示省略)が設けられている。
泡の放出区画である部屋(室)1には、高膨張泡消火設備が設けられている。この消火設備は、流路筒2を有する発泡機3を備えているが、この発泡機3の発泡倍率は、例えば、1000倍に設定されている。該流路筒2の先端部には、発泡用網(ネット)7が設けられ、又、その後端部は円錐状に形成されたガス供給部4となっている。このガス供給部4は、ガス管5を介してガスボンベ6に連結されている。このガスボンベ6には、空気より比重の重いガス系消火剤、例えば、ハロン系ガス、フッ素系ガス、不活性ガスなどの消火剤、が加圧充填されている。この消火剤の対空気比重(20°C)は、例えば、二酸化炭素ガスでは1.176、フッ素ガス(消火剤:HFC-23、化学式:CHF3)では1.23、ハロンガス(消火剤:ハロン1301、化学式:CF3Br)では1.21、である。なお、ガス管5には、常時閉のバルブ(図示省略)が設けられている。
前記流路筒2内には、複数本の発泡ノズル9が設けられているが、この発泡ノズル9は、発泡用網(ネット)7に対向して配設されている。前記発泡ノズル9は、図示しない水溶液供給管を介して混合器に接続されていが、この混合器は、図示しない泡原液タンク及び給水源に連結され、混合器と給水源との間に設けられた加圧送水用のポンプ(図示省略)の起動により、泡原液と水とを混合して泡水溶液を生成する。
次に、本実施例の作動について説明する。
部屋1内で火災が発生すると、図示しない火災感知器が火災を検知し、制御盤に火災信号を送出する。そうすると、該制御盤は、高膨張泡消火設備を起動させるので、バルブ(図示省略)の開放により、ガスボンベ6からガスGがガス供給部4に圧送されるとともに、ポンプ(図示省略)の起動により、発泡ノズル9からは泡水溶液wが放射される。
部屋1内で火災が発生すると、図示しない火災感知器が火災を検知し、制御盤に火災信号を送出する。そうすると、該制御盤は、高膨張泡消火設備を起動させるので、バルブ(図示省略)の開放により、ガスボンベ6からガスGがガス供給部4に圧送されるとともに、ポンプ(図示省略)の起動により、発泡ノズル9からは泡水溶液wが放射される。
前記放射された泡水溶液wは、発泡用網7に衝突し前記ガスGを取り込んで発泡する。この時発生する泡Bは、図2に示すように、空気より比重の重いガスGを包含しているので、空気を包含している泡よりも重く、例えば、泡消火システムFM200に使用されているガス消火剤(NFC−227ea、化学式:CF3CHFCF3)を使用している場合には、ガスの比重は空気の1.37倍となり、非常に重い泡となる。従って、該泡は、火災の気流(熱気流)による影響を受けにくくなる。
前記発泡機3から放出された泡Bは、火源Fに向って落下する。この時、前記泡Bは、前記火源及びその近傍に落下するので、前記火源は泡Bにより完全に覆われ窒息消火される。
この発明の第2実施例を図3により説明するが、図1と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と前記第1実施例との相違点は、ガス供給部4に空気吸入口10を設けたことである。
泡水溶液wを発泡させるためには、大量のガスが必要となるが、この実施例では、発泡機3内に供給される空気より重いガスGが、前記所定量に至らない場合には、前記空気吸引口10から空気を吸入することによりその不足分を補うことができる。
この実施例と前記第1実施例との相違点は、ガス供給部4に空気吸入口10を設けたことである。
泡水溶液wを発泡させるためには、大量のガスが必要となるが、この実施例では、発泡機3内に供給される空気より重いガスGが、前記所定量に至らない場合には、前記空気吸引口10から空気を吸入することによりその不足分を補うことができる。
この発明の第3実施例を図4により説明するが、図1〜図3と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は次の通りである。
(1)発泡機3の流路筒2のガス供給部(後端部)4が開放されており、又、該ガス供給部4内にガス化噴霧ノズル12が設けられていること。このガス化噴霧ノズル12は、図示しない液状ガスボンベに連結されているが、この液状ガスボンベには、常温では液状である、空気より重い比重のガス、例えば、NOVEC1230(化学式:CF3CF2C(o)CF(CF3)2 (登録商標)が加圧充填されている。なお、このNOVEC1230の沸点は、49.0°Cである。
この実施例と第1実施例との相違点は次の通りである。
(1)発泡機3の流路筒2のガス供給部(後端部)4が開放されており、又、該ガス供給部4内にガス化噴霧ノズル12が設けられていること。このガス化噴霧ノズル12は、図示しない液状ガスボンベに連結されているが、この液状ガスボンベには、常温では液状である、空気より重い比重のガス、例えば、NOVEC1230(化学式:CF3CF2C(o)CF(CF3)2 (登録商標)が加圧充填されている。なお、このNOVEC1230の沸点は、49.0°Cである。
(2)流路筒2の前記ガス化噴霧ノズル12と発泡ノズル9との間に、ヒータ14等の加熱装置(気化手段)を配設したこと。
この実施例では、液状ガスボンベから液状ガスGRをガス化噴霧ノズル12に供給すると、該液化噴霧ノズル12は、ヒータ14に向って前記液状ガスGRを霧状する。そうすると、噴霧された液状ガスGRは、沸点まで加熱されると気化してガスGとなる。なお、発泡ノズル9を駆動すると、室内の空気Aは発泡機3内に吸引される。
発泡ノズル9から発泡用網7に向って泡水溶液wが放射されると、該泡水溶液wは、発泡用網7に衝突し、前記ガスG及び空気Aを取り込んで発泡する。
そのため、発泡機から放出された泡は、空気より比重の重いガスを包含する泡Bとなる。
そのため、発泡機から放出された泡は、空気より比重の重いガスを包含する泡Bとなる。
この発明の第4実施例を図5により説明するが、図1〜4と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は次の通りである。
(1)ガス供給部4に空気吸入口10を設けたこと。
この実施例と第1実施例との相違点は次の通りである。
(1)ガス供給部4に空気吸入口10を設けたこと。
(2)ガスボンベ6には、常温では液状である、空気より重い比重のガス、例えば、NOVEC1230(登録商標)が加圧充填されていること。
(3)ガス供給管5に、ヒータ等の加熱装置(気化手段)15を設け、前記液状ガス(NOVEC1230)を気化しガスにした後に、ガス供給部4に供給すること。
(3)ガス供給管5に、ヒータ等の加熱装置(気化手段)15を設け、前記液状ガス(NOVEC1230)を気化しガスにした後に、ガス供給部4に供給すること。
2 流路筒
3 発泡機
4 ガス供給部
9 発泡ノズル
10 空気吸入口
12 ガス化噴霧ノズル
14 加熱手段
15 加熱手段
G ガス
GR 液状ガス
W 泡水溶液
3 発泡機
4 ガス供給部
9 発泡ノズル
10 空気吸入口
12 ガス化噴霧ノズル
14 加熱手段
15 加熱手段
G ガス
GR 液状ガス
W 泡水溶液
Claims (4)
- 発泡ノズルを有する発泡機と、該発泡機内にガスを供給するガス供給部と、を備えた高膨張泡消火設備であって、
前記ガス供給部に供給するガスを、空気より重い比重のガスとしたことを特徴とする高膨張泡消火設備。 - 前記ガス供給部に供給されるガスは、ハロン系ガス、フッ素系ガス、不活性ガスなどの消火剤であることを特徴とする請求項1記載の高膨張泡消火設備。
- 前記ガス供給部は、空気より重い比重のガスが常温で液体であるときにも、前記ガスとして気化させることのできる加熱手段を有することを特徴とする請求項1、又は、2記載の高膨張泡消火設備。
- 発泡ノズルを内蔵する発泡機内に、空気より重い比重のガスを供給するとともに、該発泡ノズルから泡水溶液を放射して発泡用網に衝突させ、前記ガスを包含する泡を発生させることを特徴とする高膨張泡消火設備の発泡方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253986A JP2009082314A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 高膨張泡消火設備及びその発泡方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007253986A JP2009082314A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 高膨張泡消火設備及びその発泡方法 |
Publications (1)
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JP2007253986A Pending JP2009082314A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 高膨張泡消火設備及びその発泡方法 |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007253986A patent/JP2009082314A/ja active Pending
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