JP2009081635A - デジタルカメラ、及びデジタルカメラの個人情報保護方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像に含まれる個人情報を保護する。
【解決手段】撮影時の画像から顔、文字等の個人情報を自動的に検出し、検出された個人情報の領域を表す座標を画像ファイルのタグデータに記録する。撮影済みの画像がモニタに表示されるブログモード時に処理対象画像84と、この処理対象画像に施したい処理とを選択させる。リサイズ処理及び保護処理が選択されると、処理対象画像84のタグデータから個人情報の座標を読み出し、顔85a,86a,文字87a等の個人情報が識別できないようにモザイク91〜93等の画像処理を行う。同時にホームページ等の掲載に適したサイズに縮小する。保護処理及びリサイズ処理が施された画像は、元の画像とは別のブログ画像85として記憶される。
【選択図】図10
【解決手段】撮影時の画像から顔、文字等の個人情報を自動的に検出し、検出された個人情報の領域を表す座標を画像ファイルのタグデータに記録する。撮影済みの画像がモニタに表示されるブログモード時に処理対象画像84と、この処理対象画像に施したい処理とを選択させる。リサイズ処理及び保護処理が選択されると、処理対象画像84のタグデータから個人情報の座標を読み出し、顔85a,86a,文字87a等の個人情報が識別できないようにモザイク91〜93等の画像処理を行う。同時にホームページ等の掲載に適したサイズに縮小する。保護処理及びリサイズ処理が施された画像は、元の画像とは別のブログ画像85として記憶される。
【選択図】図10
Description
本発明は、撮影画像に含まれる人物の顔、及び文字等の個人情報を保護するデジタルカメラと、デジタルカメラによる個人情報保護方法に関する。
インターネットの普及により、個人でホームページを公開したり、ブログやソーシャルネットワークサービス等で情報を発信することが多くなっている。また、これらの情報発信時に、デジタルカメラで撮影した画像が掲載されることも多い。
インターネットによる情報発信では、プライバシー保護が重要となる。従来は、画像から顔や住所等の個人情報が特定できないようにパソコンで画像処理を行ない、この画像処理済みの画像をホームページ等に掲載している。
また、ホームページ等に掲載される画像は、通信速度が低下しないように、VGAサイズ(640×480画素)程度に縮小されるのが一般的である。この画像の縮小処理(以下、リサイズ処理と呼ぶ)も従来はパソコンで行う必要があったが、現在はリサイズ処理が可能なデジタルカメラが提供されている。
ところで、撮影した画像から人物の顔を検出する顔検出、もしくは文字を検出する文字検出を利用して、色味変換やコントラスト向上等の画像処理を施し、別画像として記憶するデジタルカメラが発明されている(例えば、特許文献1参照)。また、撮影した画像から検出された顔と、予め記憶されている顔画像とを比較し、一致しないときにモザイク等の画像処理を施してプライバシー保護を行う監視カメラシステムが発明されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−129994号公報
特開2004−062560号公報
リサイズ処理と同様に、デジタルカメラで個人情報保護のための画像処理を行えることが望まれている。画像処理を行うには、画像の中から顔や文字等の画像処理範囲を選択しなければならない。しかし、デジタルカメラの小さなモニタで画像を観察しながら、操作ボタンで多数の画像処理範囲を選択するのは非常に難しいという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するために、画像処理を施す範囲を簡単に選択できるようにする。
上記課題を解決するために、本発明のデジタルカメラは、撮影画像から人物の顔、及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標とを検出する個人情報検出手段と、撮影画像に個人情報の座標を含む付加情報を付加した記憶画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、記憶手段から読み出した記憶画像を表示手段に再生表示させる際に、個人情報を保護する保護処理を行うか否かを選択可能にする個人情報保護選択手段と、保護処理を行うことが選択されたときに付加情報から個人情報の座標を取得し、個人情報が識別できないように記憶画像に画像処理を施して保護済み画像を生成する画像処理手段とを備え、記憶制御手段は、保護済み画像を記憶画像とは別の画像として記憶手段に記憶させるようにしたものである。
また、個人情報検出手段は、撮影画像から人物の顔、及び文字等の特徴を抽出し、この特徴が予め設定された閾値以上であるときに個人情報として検出するとともに、特徴の量、または特徴の数等に応じて各個人情報の検出確度を決定し、記憶制御手段は、検出確度を付加情報として記憶画像とともに記憶手段に記憶させるようにしたものである。
また、表示手段に記憶画像と、全ての個人情報に保護処理が施された保護済み画像とを並べて表示させる表示制御手段と、記憶画像に対し、全ての個人情報の保護処理を一括して行わせる一括保護処理と、各個人情報ごとに保護処理の有無を選択させる個別選択処理とのいずれかを選択可能にする保護処理選択手段と、個別選択処理が選択されたときに各個人情報ごとに保護処理の有無の選択を受け付ける個別選択手段とを設けたものである。
個別選択手段は、検出確度が高い順に個人情報の保護処理の有無を選択させるようにしたものである。
また、保護済み画像の保護処理を修正する修正処理を行うか否かを選択可能にする修正選択手段を設け、修正処理を行うことが選択されたときに、表示制御手段は、保護済み画像とこれに対応する記憶画像とを表示手段に並べて表示させ、保護処理選択手段は、個人情報の保護処理を一括して解除する一括解除処理と、個別選択手段による個別選択処理とのいずれかを選択可能にするものである。
個別選択手段は、検出確度が低い順に個人情報の保護処理の有無を選択させるようにしたものである。
画像処理手段は、保護処理選択手段に対する選択内容に合せて記憶画像に画像処理を施して保護処理が修正された保護済み画像を生成し、記憶制御手段は、修正後の保護済み画像を修正前の保護済み画像と同一のファイル名で記憶手段に記憶させるようにしたものである。
保護処理を行った個人情報の特徴と、保護処理を行わなかった個人情報の特徴とを保護特徴及び非保護特徴として記憶し、保護特徴に対応する閾値を下げ、非保護特徴に対応する閾値を上げる検出閾値変更手段を設けたものである。
個人情報検出手段は、特徴が閾値以下であるときには個人情報候補として検出し、記憶制御手段は、個人情報候補の座標を付加情報として記憶画像とともに記憶手段に記憶させるようにしたものである。
記憶制御手段は、個人情報の保護処理及び修正処理の内容を保護処理記録として付加情報に記録し、記憶画像とともに記憶手段に記憶させるようにしたものである。
記憶画像に保護処理を行う際に、付加情報を参照して保護処理記録の有無を確認し、同じ内容の保護処理を行うか否かを選択可能にする再保護処理選択手段を設けたものである。
また、記憶画像だけを再生表示させる第1の再生モードと、記憶画像と保護済み画像とを再生表示させる第2の再生モードとを選択可能にするモード選択手段を設けたものである。
更に、保護処理時の画像処理の内容を選択可能にする処理内容選択手段を設けたものである。
また、保護処理時に画像処理される範囲を表す保護レベルを予め設定された基準保護レベルから変更させる保護レベル設定手段を設けたものである。また、保護レベル設定手段は、人物の顔と文字との保護レベルを別々、または関連付けて変更できるようにしたものである。
保護レベル設定手段は、表示手段に表示されるメニューの言語、もしくは外部機器に映像信号を出力する際の信号形式等の設定に基づいて使用国を判定し、この使用国に応じて基準保護レベルを設定するようにしたものである。
画像処理手段は、個人情報の画像処理と同時に、記憶画像のサイズを変更するリサイズ処理を行うようにしたものである。
本発明のデジタルカメラの個人情報保護方法によれば、撮影画像から人物の顔、及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標とを検出するステップと、撮影画像に個人情報の座標を含む付加情報を付加した記憶画像を記憶手段に記憶させるステップと、記憶手段から読み出した記憶画像を表示手段に再生表示させる際に、個人情報を保護する保護処理を行うか否かを選択させるステップと、保護処理を行うことが選択されたときに付加情報から個人情報の座標を取得し、個人情報が識別できないように記憶画像に画像処理を施して保護済み画像を生成するステップと、保護済み画像を記憶画像とは別の画像として記憶手段に記憶させるステップとを含むものである。
本発明のデジタルカメラ及び個人情報保護方法によれば、デジタルカメラで個人情報の保護処理を行うことができるので、パソコンの操作が苦手なユーザでも適切に画像の個人情報を保護することができる。また、個人情報を保護した画像をホームページに掲載したり、他の機器に送信する際に、パソコンで画像編集を行う必要がないので、すぐに掲載または送信することができる。
また、個人情報の検出確度を個人情報の保護に用いるので、適切な保護処理を行うことができる。更に、個人情報が複数存在するときには、一括保護処理、個別選択処理を選択できるので、ユーザのニーズに合せて最適な個人情報保護を行うことができる。個別選択時には、検出確度が高い個人情報から選択することができるので、重要度が高い個人情報を確実に保護することができる。
また、一度設定した保護処理を修正することができる。この修正時には、検出確度の低い画像から選択することができるので、修正処理が短時間で済む。
更に、保護処理内容が修正された保護済み画像は、修正前と同じファイル名で記憶されるので、ファイル数が増えることはない。
また、保護処理の有無によって個人情報の検出に用いられる閾値を変更するので、適切な個人情報検出を行うことができ、保護処理内容の修正も少なくなる。
また、検出が不完全な個人情報も個人情報候補として保護処理に用いることができるので、個人情報を確実に保護することができる。
また、保護処理及び修正処理の内容を元の撮影画像の付加情報に記憶するので、同じ保護処理を行うときに、個人情報の選択を省くことができる。
また、記憶画像が再生表示される第1の再生モードと、記憶画像と保護済み画像とが再生表示される第2の再生モードを設けたので、用途に応じて適切な画像再生を行うことができる。
更に、保護処理の内容を変更することができるので、保護済み画像に個性を持たせることができる、
また、保護レベルを変更することができるので、最適な個人情報保護を行うことができる。更に、保護レベルの変更は、顔、文字を別々に、または関連付けて変更することができるので、ユーザの要望に合せて最適な設定が可能である。
更に、メニュー言語、映像信号の種類に応じて国ごとの保護レベルを設定するので、各国の個人情報保護事情に合せて最適な設定をすることができる。
また、保護処理と同時にリサイズ処理を行うので、ホームページやブログへの掲載に最適な画像を容易に得ることができる。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ2は、長方体のカメラ本体3を有している。カメラ本体3の前面には、撮影レンズ4が組み込まれたレンズ開口5と、被写体に向けてフラッシュ光を照射するフラッシュ発光部6が設けられている。このデジタルカメラ2は、撮影レンズ4に入射した被写体光を下方に向けて屈曲させ、カメラ本体3の底面近傍に配置された撮像素子に入射させる屈曲光学系を内蔵している。
カメラ本体3の上面には、動作モードを静止画撮影モードと動画撮影モードの間で切り替えるモードスイッチ7と、撮影操作に用いられるレリーズボタン8、電源ボタン9が設けられている。レリーズボタン8は、半押し操作と、この半押し操作よりも深く押下される全押し操作の2段階の押圧操作が可能な押しボタンである。レリーズボタン8の半押し操作によりAF制御及びAE制御が実施され、レリーズボタン8の全押し操作により撮影が行われる。
カメラ本体3の側面には、他のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機、パソコン等との間で画像ファイルの送受信を行う赤外線通信部11と、テレビ等の外部モニタに映像信号及び音声信号を出力するAV出力端子12、パソコンに画像データを送信する際に通信ケーブルが接続される通信端子13等が設けられている。また、図2に示すように反対側の側面には、メモリカード14が挿脱されるカードスロット15が設けられている。メモリカード14には、静止画、または動画の画像ファイルが記憶される。
カメラ本体3の背面には、液晶ディスプレイパネル(LCD)からなるモニタ18が設けられている。モニタ18には、静止画撮影モード及び動画撮影モードにおいてスルー画が表示され、再生モードでは撮影済みの画像が再生表示される。更に、モニタ18には、各種設定メニューが表示され、デジタルカメラ2の設定変更にも利用される。
なお、スルー画表示とは、カメラ本体3に内蔵された撮像素子が所定のフレームレートで撮像を行ない、この撮像された画像をリアルタイムでモニタ18に表示させる処理であり、モニタ18をビューファインダとして機能させる。
モニタ18の側方には、撮影レンズ4の焦点距離を変更する一対のズームボタン21、上下左右に配された4個のボタンからなり、各種操作に汎用的に用いられる十字ボタン22、メニュー呼び出しや各種設定時の確定操作に用いられる決定ボタン23等が設けられている。また、十字ボタン22の周囲には、感度、記録画素数、色調等の設定が可能な画質設定ボタン24、顔検出モードのオン/オフを切り替える顔検出ボタン25、撮影モードと再生モードとを切り替える再生ボタン26、モニタ18の表示内容を切り替える表示切替ボタン27等が設けられている。
顔検出ボタン25は、デジタルカメラ2が静止画撮影モードにセットされたときに操作可能となる。顔検出モードがオンされると、スルー画表示のために撮像された画像から人物の顔が検出され、検出された顔の領域がフォーカスエリアとして設定される。また、モニタ18に表示されるスルー画には、検出された顔の周囲に顔検出枠が表示される。なお、本実施形態のデジタルカメラ2は、AF制御及びAE制御には利用しないものの、顔検出モード以外でも人物の顔及び文字等の個人情報を検出している。
再生ボタン26が操作されて再生モードにあるときに十字ボタン22及び決定ボタン23を操作することで、第2の再生モードであるブログモードに設定することができる。このブログモードは、モニタ18に再生表示された画像をブログ等のホームページへの掲載に適したサイズ(例えば、VGAサイズ)にリサイズ処理し、別画像として記憶させるモードである。また、本実施形態のデジタルカメラ2は、このブログモードにおいて、リサイズ処理と同時に保護処理を行うことができる。この保護処理は、画像に含まれる人物の顔や文字等の個人情報を識別できないように画像処理する。
図3に示すように、デジタルカメラ2は、データバスDBに接続されたCPU30によって各部が統括的に制御されている。システムメモリ31は、CPU30に制御プログラム等を提供するROMと、ROMから読み出されたプログラムが実行される実行エリアとなるRAMとを備えている。CPU30は、制御プログラムに基づいて動作することにより、記憶制御手段、個人情報保護選択手段として動作する。
また、データバスDBには、入出力インターフェース(以下、I/Oと呼ぶ)34が接続されている。I/O34には、レリーズボタン8、ズームボタン21等の各操作ボタンの操作を検出する検出スイッチと、AV出力端子12及び通信端子13が接続されている。I/O34は、各スイッチから入力された操作信号をデータバスDBを介してCPU30に入力させ、AV出力端子12及び通信端子13から映像信号及び画像データを送信する。
また、データバスDBには、カードインターフェース(以下、カードI/Fと呼ぶ)37が接続されてる。カードI/F37には、カードスロット15の奥に組み込まれたカードコネクタ38が接続されている。カードコネクタ38は、カードスロット15に挿入されたメモリカード14と電気的に接続する。カードI/F37は、カードコネクタ38を介してメモリカード14に画像ファイルの書き込み/読み出しを行う。
撮影レンズ4は、焦点距離を変更するズームレンズ40と、被写体像を撮像素子の受光面に結像させるフォーカスレンズ41とから構成されている。また、詳しくは図示しないが、撮影レンズ4は、ズームレンズ及びフォーカスレンズの他に、モータ及びモータドライバと、モータにより駆動されてズームレンズ40及びフォーカスレンズ41を撮影光軸方向で移動させる機構部等を含んでいる。モータドライバは、データバスDBを介してCPU30に制御されている。
ズームレンズ40とフォーカスレンズ41の間には、撮像素子への入射光量を調節する絞り機構44が配置されている。この絞り機構44は、撮影光路を開閉する絞り板、モータ及びモータドライバ、モータにより駆動されて絞り板を移動させる機構部等を含み、モータドライバはデータバスDBを介してCPU30に制御されている。
撮影光軸方向においてフォーカスレンズ41の背後に配置される撮像素子には、例えばCCDイメージセンサ(以下、CCDと省略する)47が用いられている。CCD47は、撮影レンズ4及び絞り機構44を介して入射した被写体像を光電変換し、電気的な画像信号に変換する。CCD47は、画素ごとに所定の分光特性を持つカラーフィルタ(例えば、R(赤),G(緑),B(青)の原色カラーフィルタ)が配された単板式のカラーイメージセンサであり、画像信号は、各画素に対応した色の画素信号からなる。
CCD47は、電子的に露光時間(電荷蓄積時間)を調節する電子シャッタ機能を備えており、絞り機構44と協働して露出を変更する。なお、CCD47は、CCDドライバ50により駆動され、CCDドライバ50は、データバスDBを介してCPU30に制御されている。また、CCD47に代えて、CMOSタイプのイメージセンサを用いてもよい。
アナログ信号処理部53は、CCD47から入力されたアナログの画像信号に対して相関二重サンプリング(CDS)処理を施して、CCD47のアンプ雑音とリセット雑音とを除去し、これらの雑音を除去した撮像信号を増幅する。この信号増幅率は、ISO感度の設定値に応じて変更される。
アナログ信号処理部53から出力された画像信号は、A/D変換器56に入力され、デジタル信号からなる画像データに変換される。デジタル信号処理部57は、A/D変換器56から出力された画像データに色補間、輝度信号Yと色差信号CとからなるYCデータに変換するYC変換、ガンマ補正などの各種信号処理を施し、フレームメモリ58に記憶する。
また、デジタル信号処理部57は、ブログモード時に、撮影画像である画像データに対してリサイズ処理と、個人情報を保護するための画像処理とを施す画像処理手段として機能する。
LCDドライバ61は、フレームメモリ58から読み出した画像データを映像信号に変換してモニタ18にスルー画表示させる。また、顔検出モード下では、検出された顔の周囲に顔選択枠を表示させる。
圧縮/伸張部65は、撮影後にフレームメモリ58に記憶された画像データをJPEG等の画像データに圧縮処理して画像ファイルを生成する。また、メモリカード14に記憶されている画像ファイルを再生表示する際には、画像ファイルに含まれる圧縮された画像データを伸張処理してYCデータに変換する。
CPU30は、記憶制御手段として動作したときに、圧縮/伸張部65により生成された画像ファイルをカードI/F37、カードコネクタ38を介してメモリカード14に記憶させる。このときに、CPU30によって画像ファイルに付与されるファイル名は、例えば「DSC00001.jpg」となる。このファイル名は、デジタルカメラによって撮影されたことを表す「DSC」と、撮影順序を表す数字と、ファイルの種類を表す拡張子から構成される。
圧縮/伸張部65により生成される画像ファイルは、本発明の記憶画像に相当する。画像ファイルは、圧縮処理された画像データと、この画像データの撮影条件等を記録した付加情報であるタグデータとから構成されている。タグデータには、撮影条件等の他に、デジタルカメラ2で生成された各種情報が記録される。
また、圧縮/伸張部65は、デジタル信号処理部57によりリサイズ処理、またはリサイズ処理及び保護処理がなされた画像データを圧縮処理し、保護済み画像であるブログ画像ファイルを生成する。このブログ画像ファイルは、CPU30によりメモリカード14に記憶される際に、例えば「BLOG00001.jpg」等のファイル名が付与される。このファイル名は、ブログ用の画像であることを表す「BLOG]と、撮影番号を表す数字及び拡張子から構成される。
積算部68は、AE制御時にフレームメモリ58に記録された画像データの輝度信号を積算し、この積算により得られた輝度積算値に基づいて測光値を算出する。CPU30は、測光値と撮影感度から露出値を算出し、この露出値と予め設定されているプログラム線図とに基づいて絞り値及びシャッタ速度を決定する。絞り機構44及びCCD47は、CPU30により決定された絞り値及びシャッタ速度で撮影を行う。
また、積算部68は、AF制御時に輝度信号の高周波成分を積算してAF評価値を算出し、これをCPU30に入力する。顔検出モード下では、フォーカスエリアとして設定された顔の領域からAF評価値を算出する。CPU30は、フォーカスレンズ41を撮影光軸に沿って移動させながら、その都度AF評価値を確認し、AF評価値が最大となる位置にフォーカスレンズ41を移動させる。
個人情報検出部71は、フレームメモリ58に記憶されている画像データから部分画像を順次に切り出し、切り出した部分画像から人物の顔、及び文字等の特徴を抽出して、顔及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標とを検出する。個人情報であるか否かの判定は、個人情報を検出した際の特徴の量、または特徴の数を特徴辞書72に記憶されている閾値と比較し、特徴量または特徴数がこの閾値以上であるときに個人情報として検出する。なお、顔や文字等の特徴は、肌や目の色、配置、文字のパターン等からなる。
個人情報検出部71で検出された人物の顔は、顔検出モード時にフォーカスエリア、及び測光エリアとして利用される。
次に、上記実施形態の作用について説明する。デジタルカメラ2は、電源ボタン9の操作により電源がオンする。図4に示すように、モードスイッチ7により静止画撮影モードに設定されると、CPU30はスルー画表示を開始させる(S1)。
スルー画表示中のCCD47は、所定のフレームレート(例えば、30fps)で撮像を行ない、画像信号を出力する。この画像信号は、アナログ信号処理部53、A/D変換器56、デジタル信号処理部57を経て画像データに変換され、フレームメモリ58に記憶される。LCDドライバ61は、フレームメモリ58から読み出した画像データを映像信号に変換し、モニタ18にスルー画表示させる。
スルー画表示中には、一定時間間隔でAF制御、AE制御が実施されるので、表示されるスルー画は、ピント及び露出が適正な画像となる。なお、スルー画表示中のAE制御では、シャッタ速度を変えることができないので、絞り機構44により絞りが調整される。また、絞りの調整で適切な露出が得られない場合には、アナログ信号処理部53による画像信号の増幅率が変更される。
個人情報検出部71は、フレームメモリ58内の画像データから人物の顔及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標を検出する(S2)。レリーズボタン8が全押し操作されるまで、以上の処理によるスルー画表示及び個人情報検出が繰り返される(S3)。
レリーズボタン8が全押し操作されると(S3)、CCD47により撮影が実行される(S4)。撮影によりCCD47から出力された画像信号は、アナログ信号処理部53、A/D変換器56、デジタル信号処理部57を経て画像データに変換され、フレームメモリ58に記憶される。圧縮/伸張部65は、フレームメモリ58内の画像データを圧縮処理して画像ファイルを生成し、CPU30は画像ファイルをメモリカード14に記憶させる(S5)。
図5に示すように、メモリカード14に記憶される画像ファイル74には、CPU30により、例えば「DSC00015.jpg」等のファイル名が付与される。この画像ファイル74は、圧縮処理された画像データ75と、タグデータ76とを有している。
タグデータ76内には、撮影日時、シャッタ速度、絞り等の撮影条件とともに、個人情報検出部71で検出された個人情報の座標、例えば「座標1」76a〜「座標3」76cが記憶されている(S6)。これらの「座標1」76a〜「座標3」76cは、画像の水平方向及び垂直方向の画素数を表すX座標,Y座標から構成されている。
電源オフによる撮影終了、または再生モードに切り替えられるまで以上の撮影動作が繰り返される(S7)。
図6に示すように、再生ボタン26が操作されると、CPU30は再生モード選択手段として動作し、デジタルカメラ2を通常の再生モードに移行させる(S8)。再生モードでは、通常の画像ファイル、すなわちファイル名が「DSC」から始まる画像ファイルのみがファイルとして認識される(S9)。最後に撮影された画像ファイルがメモリカード14からフレームメモリ58に読み出され、圧縮/伸張部65によりYCデータに伸張されて、モニタ18に再生表示される(S10)。
また、十字ボタン22及び決定ボタン23の操作によりブログモードに設定されると(S8)、通常の画像ファイルと、ファイル名が「BLOG」から始まるブログ画像ファイルとがファイルとして認識される(S11)。そして、最後に撮影された画像ファイルがモニタ18に再生表示される(S10)。
図7に示すように、ブログモードにおいて個人情報保護選択手段として動作するCPU30は、再生表示(S10)されている画像に対する処理を選択させる。図8に示すように、CPU30は、モニタ18の表示画像79の上に、例えば「リサイズ処理」、「リサイズ処理及び保護処理」の2つのメニュー80,81を表示させる。ユーザは、十字ボタン22の上下のボタンを操作して所望するメニューを反転表示させ、決定ボタン23を操作する(S12,S13)。また、これらの処理を行わないときには、十字ボタン22の左右のボタンを操作する(S17)。これにより、別の画像がモニタ18に表示される(S10)。
十字ボタン22及び決定ボタン23により、例えば「リサイズ処理及び保護処理」が選択されると(S13)、保護処理(S14)とリサイズ処理(S15)とが実行される。図9に示すように、デジタル信号処理部57は、メモリカード14を参照して、処理対象となる画像ファイルのタグデータ76から個人情報の座標を読み出す(S18)。この個人情報の座標を利用して、フレームメモリ58に記憶されている画像データに対し、個人情報の領域が識別できないように画像処理を施す(S19)。
図10(A)に示すように、処理対象画像84に二人の人物85,86と、住所標識87等が表示されている場合、人物85,86の顔85a,86aと、住所標識87の文字87aが個人情報となる。また、デジタルカメラ2の撮影画素数が、例えば1000万画素であるとき、処理対象画像84の横及び縦の画素数X1及びY1は、「3648画素×2736画素」となる。
上記画像84に対し、デジタル信号処理部57によってリサイズ処理及び保護処理が実施されると、図10(B)に示す処理後のブログ画像90は、二人の人物85,86の顔85a,86aと文字87aにモザイク91〜93が施されて識別不能になる。また、ブログ画像90の横及び縦の画素数X2及びY2は、「640画素×480画素」のVGAサイズとなる。
上記ブログ画像90は、圧縮/伸張部65によりブログ画像ファイルに変換される。CPU30は、ブログ画像ファイルに対し、例えば「BLOG00015.jpg」等のファイル名を付与してメモリカード14に記憶させる(S19)。
ブログ画像ファイルは、赤外線通信部11、またはメモリカード14、あるいは通信ケーブルによってパソコンに送信される。ブログ画像ファイルは、パソコンで個人情報を識別不能にする保護処理、リサイズ処理が必要ないので、すぐにホームページやブログ等に掲載することができる。
なお、図4の個人情報検出時(S2)に、図11に示すように、個人情報検出部71で個人情報及びその座標を検出するとともに(S2−1)、各個人情報の検出確度を算出してもよい(S2−2)。この検出確度は、個人情報の座標をタグデータ76に記録する際に(S6−1)、座標に関連付けて一緒に記録する(S6−2)。図12に、座標76a〜76cに関連付けて、個人情報の検出確度96a〜96cを一緒に記録したタグデータ76を示す。
上述したように、個人情報検出部71は、画像データから人物の顔及び文字等の特徴を抽出して個人情報を検出しているが、個人情報によって特徴の量及び特徴の数は異なっている。そこで、この特徴の量及び特徴の数に応じて検出確度を決定し、これをタグデータ76に記録しておけば、検出確度に応じた個人情報の保護処理を行うことができる。この検出確度は、特徴量または特徴数が多いほど高くなり、例えば「1.0」が最大値となる。
また、上記実施形態では、検出された全ての個人情報に対し、一括して保護処理を行っているが、各個人情報ごとに個別に保護処理の有無を選択させてもよい。
図13及び図14に示すように、本実施形態の保護処理時には、CPU30が表示制御手段、保護処理選択手段、個別選択手段として動作し、モニタ18に処理対象画像100と、この処理対象画像100の全ての個人情報に保護処理が施された場合を表す保護済み画像101とを並べて表示させる(S25)。
また、モニタ18に、全ての個人情報に一括して保護処理を行わせる「一括保護処理」と、各個人情報の保護処理を個別に選択させる「個別選択処理」の2つのメニュー102、103を表示させ、ユーザに選択させる(S26)。ユーザは、保護処理を行ないたい個人情報が一括保護処理する場合とほとんど同じときには一括保護処理を選択し、ほとんど違う場合には個別選択処理を選択する。
一括保護処理が選択されたときには、上記実施形態と同様に全ての個人情報に対して保護処理が実施され(S27,S28)、生成されたブログ画像ファイルがメモリカード14に記憶される。
また、個別選択処理が選択された場合には、処理対象画像100に各個人情報の領域を囲む選択枠が表示される。そして、検出確度が高い順に各個人情報の保護処理を行うか否かを選択させるメニューが表示され、ユーザは十字ボタン22または決定ボタン23を操作して選択を行う(S29,S31)。保護処理が選択された個人情報の座標は、CPU30によってメモリカード14から読み出され、システムメモリ31等に一時的に記憶される(S30,S32)。
なお、選択を問われている個人情報が明確になるように、例えば選択枠を反転表示したり、色を変えたり、点滅表示させるのが好ましい。また、保護処理の選択済みであることが分るように、選択された個人情報の選択枠の近傍に選択済みマークを表示させたり、選択枠の表示を変えるのが好ましい。
保護処理を行う個人情報の選択が終了すると(S33)、デジタル信号処理部57によって選択された個人情報の座標領域に画像処理が施され(S34)、生成されたブログ画像ファイルがメモリカード14に記憶される。
また、ブログ画像ファイルに施された保護処理を修正できるようにしてもよい。この場合、ブログモードでモニタ18にブログ画像ファイルの画像が再生表示されたときに、CPU30が修正選択手段として動作して、モニタ18に保護処理を修正する修正処理を行うか否かを選択させるメニューを表示させる。そして、修正処理を行うという選択がされた場合に修正処理が実行される。
図15に示すように、CPU30は、モニタ18に保護処理を修正するブログ画像と、このブログ画像の元となった元画像とを並べて表示させる(S35)。また、全ての個人情報の保護処理を一括して解除させる「一括解除処理」と、各個人情報の保護処理を個別に選択させる「個別選択処理」の2つのメニューをモニタ18に表示させ、ユーザに選択させる(S36)。ユーザは、リサイズ処理のみが実施されたブログ画像が必要なときに一括解除処理を選択する。
一括解除処理が選択されたときには、元画像の画像ファイルに対してリサイズ処理が実施され(S37)、生成されたブログ画像ファイルがメモリカード14に記憶される(S44)。このブログ画像ファイルの保存時には、CPU30によって修正前のブログ画像ファイルと同じファイル名が用いられるのでファイル数は増加しない。
また、個別選択処理が選択された場合には、元画像に各個人情報の領域を囲む選択枠が表示される。この修正処理では、検出確度が低い順に各個人情報の保護処理を行うか否かを選択させるメニューが表示され、ユーザは十字ボタン22または決定ボタン23を操作して選択を行う(S28,S30)。修正された個人情報の座標は、CPU30によってメモリカード14から読み出され、システムメモリ31等に一時的に記憶される(S29,S31)。この修正処理においても、選択を問われている個人情報、修正済みの個人情報が明確になるように表示させることが好ましい。
修正処理を行う個人情報の選択が終了すると(S32)、修正内容に基づいて元画像の画像ファイルに画像処理が施され(S33)、生成されたブログ画像ファイルがメモリカード14に記憶される(S34)。このときにも修正前のブログ画像ファイルと同じファイル名が用いられるのでファイル数は増加しない。
また、保護処理を行った個人情報と、行わなかった個人情報の特徴を個人情報の検出に反映させてもよい。図16に示すように、CPU30は検出閾値変更手段として動作し、保護処理が行われた個人情報の特徴を保護特徴として、システムメモリ31に一時的に記憶させる(S40)。また、CPU30は、保護処理が行われなかった個人情報の特徴を非保護特徴としてシステムメモリ31に記憶させる(S41)。この処理は、保護処理の選択及び修正がなされたときに実施される。
CPU30は、保護特徴及び非保護特徴に対応する個人情報検出用の閾値を特徴辞書72から選択し、保護特徴に対応する閾値を下げ、非保護特徴に対応する閾値を下げる(S42)。これにより、保護特徴を有する個人情報は検出されやすくなり、非保護特徴を有する個人情報は検出されにくくなるので、保護処理の修正が少なくなる。
また、上記各実施形態では、画像内の所定領域の特徴が閾値以下のときには、個人情報として検出していない。しかし、顔検出及び文字検出は完全ではないため、個人情報として検出されなかった所定領域にも個人情報が含まれていることがある。そこで、個人情報としての特徴を有するものの、個人情報として検出されなかった領域を個人情報候補として検出し、この個人情報候補を保護処理に用いてもよい。
本実施形態では、図4のS6に代えて、図17に示す処理S45〜S48を実行する。すなわち、個人情報と個人情報候補の検出結果に応じて、個人情報と個人情報候補の座標をタグデータ76に記録する。また、個人情報の保護処理時には、図9のS19の次に、図18に示す処理S49〜52を実行し、個人情報候補があるときには、ユーザの選択によりその個人情報候補に保護処理を実施する。これにより、個人情報の検出ミスがあっても、確実に個人情報を保護することができる。
なお、個別選択処理により保護処理を行う個人情報を選択した画像ファイルから再びブログ画像ファイルを生成する際には、再度同じ選択処理を行わなければならないため、面倒である。そこで、個別選択処理及び修正処理の内容を元の画像ファイルのタグデータに記録しておくことが好ましい。
本実施形態では、図14及び図15の処理S34及びS44の次に、図19に示す処理S55を実行し、保護処理及び修正処理の内容を保護処理記録として元の画像ファイルのタグデータ76に記録させる。そして、個人情報の保護処理時に個別選択処理が選択されたときには、CPU30は再処理選択手段として動作する。図20に示すように、CPU30は、図14の処理S26とS29の間で保護処理記録の有無を確認し(S56)、保護処理記録が存在するときには、同じ保護処理を行うか否かをユーザに選択させる(S57)。同じ保護処理を行うことが選択されたときには、保護処理記録の内容を個別選択として設定し(S58)、S43に移行する。また、同じ保護処理を行わないときにはS29に移行して新たな個別選択を実行させる。
また、上記実施形態では、保護処理時の画像処理としてモザイクを用いたが、個人情報の種類ごとに保護処理内容を選択できるようにしてもよい。CPU30は、処理内容選択手段として動作し、モニタ18に保護処理内容を設定する設定メニューを表示させ、ユーザに設定させる。
図21は、保護処理内容の設定時にモニタ18に表示されるメニューの一例を示している。このメニューは階層形式である。例えば、モニタ18に表示された「保護処理内容設定」というメニュー110を選択すると、「顔情報保護」、「文字情報保護」というメニュー111、112が選択可能に表示される。「顔情報保護」111を選択すると、その下の階層の「モザイク」「黒塗り」、「アニメーション」等のメニュー113〜115が表示される。「アニメーション」115を選択すると、その下の階層の「目にメガネ」、「鼻メガネ」、「顔全体を動物」等のメニュー116〜118が表示される。文字の保護処理内容も同様に選択される。
以上のように個人情報の種類ごとに保護処理内容を選択できるので、保護処理実行時に処理内容を選択する必要がない。また、様々な処理内容を選択することができるので、個人情報が保護された画像に個性を与えることができる。なお、画像処理の種類としては、上記に限らず、サングラスを目の位置に表示したり、ぼかしてもよい。
また、保護処理時に画像処理を行うレベルを表す保護レベル設定を予め決められた基準保護レベル設定から変更できるようにしてもよい。CPU30は、保護レベル設定手段として動作し、モニタ18に保護レベル設定を変更する設定メニューを表示させ、ユーザに設定させる。
図22は、保護レベル設定時にモニタ18に表示されるメニューの一例を示している。例えば、モニタ18に表示された「保護レベル設定」というメニュー120を選択すると、「顔及び文字」、「顔情報」、「文字情報」というメニュー121〜123が選択可能に表示される。「顔及び文字」121を選択すると、その下の階層の「レベル1」「レベル2」、「レベル3」等のメニュー124〜126が表示される。
「レベル3」は、例えば、顔全体、文字列の全てを処理する強い保護処理である。また、「レベル2」は、目と鼻、文字の全体を処理する中程度の保護処理である。更に「レベル1」は、目、数字のみを処理する弱い保護処理となる。また、「顔情報」122、「文字情報」123を選択することにより、顔、文字ごとに保護レベルを設定することができる。これにより、ユーザそれぞれの嗜好に合せて最適な個人情報の保護を行うことができる。
また、個人情報の概念は国ごとに異なっているため、デジタルカメラ2が使用される国に応じて基準保護レベルを変更することが好ましい。図23に示すように、CPU30は、デジタルカメラ2の初期設定時に行われる言語選択(S60)と、テレビ等の外部機器に出力する映像信号(例えば、NTSC,PAL等)の選択(S61)により国判定を行ない(S62)、判定した国に合せて保護レベルを変更する(S63)。例えば、アラブ諸国では女性は顔を露出することが禁じられているため、顔全体を保護処理する。これにより、ユーザが保護レベルを設定しなくても、デジタルカメラを使用する国に最適な個人情報の保護処理を行うことができる。
なお、上記実施形態では、静止画の個人情報を保護したが、動画にも同様に保護処理を行ってもよい。更に、動画とともに記録される音声を識別できないように処理することも本発明に含まれる。更に、デジタルカメラを例に説明したが、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機等、撮影機能を有する各種機器にも適用可能である。
2 デジタルカメラ
14 メモリカード
18 モニタ
30 CPU
31 システムメモリ
47 CCD
57 デジタル信号処理部
65 圧縮/伸張部
71 個人情報検出部
72 特徴辞書
74 画像ファイル
76 タグデータ
14 メモリカード
18 モニタ
30 CPU
31 システムメモリ
47 CCD
57 デジタル信号処理部
65 圧縮/伸張部
71 個人情報検出部
72 特徴辞書
74 画像ファイル
76 タグデータ
Claims (18)
- 撮影画像から人物の顔、及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標とを検出する個人情報検出手段と、
前記撮影画像に前記個人情報の座標を含む付加情報を付加した記憶画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記記憶手段から読み出した前記記憶画像を表示手段に再生表示させる際に、前記個人情報を保護する保護処理を行うか否かを選択可能にする個人情報保護選択手段と、
前記保護処理を行うことが選択されたときに前記付加情報から前記個人情報の座標を取得し、前記個人情報が識別できないように前記記憶画像に画像処理を施して保護済み画像を生成する画像処理手段とを備え、
前記記憶制御手段は、前記保護済み画像を前記記憶画像とは別の画像として前記記憶手段に記憶させることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記個人情報検出手段は、前記撮影画像から人物の顔、及び文字等の特徴を抽出し、この特徴が予め設定された閾値以上であるときに個人情報として検出するとともに、前記特徴の量、または特徴の数等に応じて各個人情報の検出確度を決定し、前記記憶制御手段は、前記検出確度を前記付加情報として前記記憶画像とともに前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記表示手段に前記記憶画像と、全ての個人情報に保護処理が施された保護済み画像とを並べて表示させる表示制御手段と、前記記憶画像に対し、前記全ての個人情報の保護処理を一括して行わせる一括保護処理と、前記各個人情報ごとに保護処理の有無を選択させる個別選択処理とのいずれかを選択可能にする保護処理選択手段と、前記個別選択処理が選択されたときに各個人情報ごとに保護処理の有無の選択を受け付ける個別選択手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
- 前記個別選択手段は、前記検出確度が高い順に前記個人情報の保護処理の有無を選択させることを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
- 前記保護済み画像の保護処理を修正する修正処理を行うか否かを選択可能にする修正選択手段を設け、前記修正処理を行うことが選択されたときに、前記表示制御手段は、前記保護済み画像とこれに対応する前記記憶画像とを前記表示手段に並べて表示させ、前記保護処理選択手段は、前記個人情報の保護処理を一括して解除する一括解除処理と、前記個別選択手段による前記個別選択処理とのいずれかを選択可能にすることを特徴とする請求項3または4記載のデジタルカメラ。
- 前記個別選択手段は、前記検出確度が低い順に前記個人情報の保護処理の有無を選択させることを特徴とする請求項5記載のデジタルカメラ。
- 前記画像処理手段は、前記保護処理選択手段に対する選択内容に合せて前記記憶画像に画像処理を施して前記保護処理が修正された保護済み画像を生成し、前記記憶制御手段は、修正後の保護済み画像を修正前の保護済み画像と同一のファイル名で前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5または6記載のデジタルカメラ。
- 前記保護処理を行った個人情報の特徴と、保護処理を行わなかった個人情報の特徴とを保護特徴及び非保護特徴として記憶し、前記保護特徴に対応する前記閾値を下げ、前記非保護特徴に対応する前記閾値を上げる検出閾値変更手段を設けたことを特徴とする請求項3〜7いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記個人情報検出手段は、前記特徴が前記閾値以下であるときには個人情報候補として検出し、前記記憶制御手段は、前記個人情報候補の座標を前記付加情報として前記記憶画像とともに前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2〜8いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記記憶制御手段は、前記個人情報の保護処理及び修正処理の内容を保護処理記録として前記付加情報に記録し、前記記憶画像とともに前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5または6記載のデジタルカメラ。
- 前記記憶画像に保護処理を行う際に、前記付加情報を参照して前記保護処理記録の有無を確認し、同じ内容の保護処理を行うか否かを選択可能にする再保護処理選択手段を設けたことを特徴とする請求項10記載のデジタルカメラ。
- 前記記憶画像だけを再生表示させる第1の再生モードと、前記記憶画像と前記保護済み画像とを再生表示させる第2の再生モードとを選択可能にするモード選択手段を設けたことを特徴とする請求項1〜11いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記保護処理時の画像処理の内容を選択可能にする処理内容選択手段を設けたことを特徴とする請求項1〜12いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記保護処理時に画像処理される範囲を表す保護レベルを予め設定された基準保護レベルから変更させる保護レベル設定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜13いずれか記載のデジタルカメラ。
- 前記保護レベル設定手段は、人物の顔と文字との保護レベルを別々、または関連付けて変更させることを特徴とする請求項14記載のデジタルカメラ。
- 前記保護レベル設定手段は、前記表示手段に表示されるメニューの言語、もしくは外部機器に映像信号を出力する際の信号形式等の設定に基づいて使用国を判定し、この使用国に応じて前記基準保護レベルを設定することを特徴とする請求項14または15記載のデジタルカメラ。
- 前記画像処理手段は、前記個人情報の画像処理と同時に、前記記憶画像のサイズを変更するリサイズ処理を行うことを特徴とする請求項1〜16いずれか記載のデジタルカメラ。
- 撮影画像から人物の顔、及び文字等の個人情報と、この個人情報が存在する領域の座標とを検出するステップと、
前記撮影画像に前記個人情報の座標を含む付加情報を付加した記憶画像を記憶手段に記憶させるステップと、
前記記憶手段から読み出した前記記憶画像を表示手段に再生表示させる際に、前記個人情報を保護する保護処理を行うか否かを選択させるステップと、
前記保護処理を行うことが選択されたときに前記付加情報から前記個人情報の座標を取得し、前記個人情報が識別できないように前記記憶画像に画像処理を施して保護済み画像を生成するステップと、
前記保護済み画像を前記記憶画像とは別の画像として前記記憶手段に記憶させるステップとを含むことを特徴とするデジタルカメラの個人情報保護方法。
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- 2007-09-26 JP JP2007249053A patent/JP2009081635A/ja active Pending
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