JP2009079860A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和機本体3が熱交換器7及び送風機9を備え、熱交換器7に対向させて前面11及び天面13に吸込口を備え、該吸込口に亘ってフィルタを配置し、該フィルタのフィルタ昇降装置31を備え、前記フィルタ昇降装置31をリモコンの指示により上昇・下降制御自在とした空気調和装置1において、前記リモコンに前記フィルタの下降時における中間位置停止を指示する操作子を設けた。
【選択図】図6
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、フィルタ下降の際に、空気調和機本体の下に配置された物との衝突を防止することができる空気調和装置を提供することを目的とする。
図1は、壁掛け型の空気調和装置の斜視図、図2はその断面図である。空気調和装置1は樹脂成形した空気調和機本体3と、空気調和機本体3の前面側に配置された樹脂成形の前面パネル5とを備え、空気調和機本体3は、図2に示すように、その内側に断面略C字状の熱交換器7と、この熱交換器7の内側に配置した送風機9とを備えている。空気調和機本体3は、前面11及び天面13(図3参照)に吸込口15,17を備えており、上記送風機9の駆動により、前面11及び天面13の吸込口15,17から吸い込んだ室内空気を、熱交換器7に通流し、ここで熱交換した空気は、空気調和機本体3の送風機9の下流に設けた吹出口19から室内に吹き出される。
フィルタ昇降装置31を構成する昇降枠35〜38は、1段目の枠体35Aの両上端35Fを、図3に示すように、空気調和機本体3の前面11の両側上端に、ビス(図示せず)等の留め具を介して取り付けられている。
昇降枠35〜38がすべて引き出された状態では、図3に示すように、1段目の枠体35Aの上縁が、所定位置まで低く下がって維持されており、枠体35Aの上縁の上方に形成される空間を通じて、電気式除塵フィルタ40が装着される。この電気式除塵フィルタ40は、図2に示すように、熱交換器7とフィルタ33との間に装着され、フィルタ33を通過した室内空気中の塵埃を捕集が可能である。
この空気調和機本体3の天面13は、図2に示すように、空気調和機本体3の上部3Aと、この上部3Aの上に間隔δをあけて着脱自在に取り付けられる天面パネル43とで構成され、上述したフィルタ33の上部は湾曲して該隙間δ内に進入し、昇降枠35〜38がすべて引き込まれた状態(図2)では、フィルタ33が、前面11及び天面13の各吸込口15,17を同時に覆う。
図7は、空気調和装置1の制御系の構成を示す図である。この図7には、空気調和装置1と、室内機たる空気調和機本体3に接続される室外機70と、ユーザが空気調和機本体3を操作するリモコン(リモートコントローラ)50とを含む空気調和装置1全体の制御系を図示する。
図7に示すように、空気調和機本体3は、空気調和装置1の各部を制御するマイコン101と、マイコン101により実行されるプログラムやマイコン101の処理を定めるパラメータ等を記憶したROM102と、マイコン101が処理するプログラムやデータ等を一時的に記憶するメモリ103と、を備えている。マイコン101は、ROM102に記憶されたプログラムを読み出して、メモリ103に形成されるワークエリアに展開して実行し、ROM102に記憶された各種データ等を処理することで、空気調和装置1を制御する機能を実現する。
マイコン101は、吸込温度センサ105および熱交換器温度センサ106により検出される温度や、冷媒圧力センサ107により検出される冷媒圧力等に基づいて、弁開閉制御部104を制御して電磁弁や電動膨張弁等を開閉させて空気調和運転を実施する。
また、空気調和機本体3には、フィルタ33の収納位置において、昇降枠35〜38が当接して押下されるリミットスイッチ125が設けられており、このリミットスイッチ125と、上記モータ駆動回路110及びフィルタ昇降モータ39とを備えてフィルタ昇降装置31が構成されている。
また、マイコン101は、室外機70が備えるモータ駆動回路71に接続されている。モータ駆動回路71は、圧縮機72を駆動するモータ(図示略)を駆動する。
ここで、リモコン50は、リモコン50の各部を制御するマイコン65と、このマイコン65に接続された発光部66とを備えている。
マイコン65は、スイッチパネル53に設けられた運転ボタンや停止ボタン、温度設定ボタン等の各ボタンの操作を検出して、操作されたボタンに対応する操作信号を生成して、発光部66に出力するとともに、操作内容に応じてLCDパネル52の表示状態を更新する。発光部66は、赤外光を発するLED等の光源を備え、マイコン65から入力される操作信号に従って光源を発光させる。
すなわち、マイコン101は、モータ駆動回路71により圧縮機72を駆動させるとともに、弁開閉制御部104を制御して、空気調和装置1および室外機70が備える各弁の開閉および開度の調整を行い、空気調和装置1に冷房運転または暖房運転を開始させる。冷房運転または暖房運転の開始後、マイコン101は、リモコン50の温度設定ボタンの操作により設定された目標設定温度と、吸込温度センサ105により検出された吸込空気温度(被調和室内の気温)とを比較し、冷房運転時に吸込空気温度が目標設定温度を所定温度だけ下回った場合、および、暖房運転時に吸込空気の温度が目標設定温度を所定温度だけ上回った場合に、モータ駆動回路71を制御して圧縮機72を停止させて、サーモオフする。そして、冷房運転時に吸込空気の温度が目標設定温度より上昇し、或いは暖房運転時に吸込空気の温度が目標設定温度より低下した場合は、モータ駆動回路71を制御して圧縮機72を動作させ、サーモオンする。
また、マイコン101は、リモコン50のスイッチパネル53に設けられた上昇ボタン54又は下降ボタン55の操作により、モータ駆動回路110を制御して、フィルタ昇降モータ39を駆動させる。これにより、フィルタ昇降装置31が動作して、昇降枠35〜38を上昇または下降させてフィルタ33を昇降させる。
図8は、フィルタ33の上昇・下降制御処理を示すフローチャートである。なお、以下に説明するフィルタ33の上昇・下降制御は、空気調和装置1が空気調和運転を停止しているときにのみ行われるものであり、空気調和運転中においては、リモコン50によってフィルタ33の下降指示がなされても、その指示はキャンセルされる。さらに、フィルタ33の上昇・下降制御処理が行われている間は、空気調和運転が禁止される。
このようにしてフィルタ33の下降を開始した後、マイコン101は、駆動パルス数Pcが下降駆動パルス数Pdに達したか否かを判断する(ステップS5)。この下降駆動パルス数Pdは、空気調和機本体3に収納されているフィルタ33を最下降位置Xaまで下降させるのに要するフィルタ昇降モータ39の駆動パルス数を示すものであり、駆動パルス数Pcが下降駆動パルス数Pdに達したか否かを判断することで、フィルタ33が最下降位置Xaに達したか否かが特定される。
また、マイコン101は、フィルタ昇降モータ39の停止時の上記駆動パルス数Pcを停止時パルス数Psとしてメモリ103に格納し(ステップS7)、この停止時パルス数Psに基づいて、フィルタ33の移動を停止した時の移動量を特定可能にする。
以上の処理の結果、フィルタ33は、図9(A)に示すように、空気調和機本体3の収納位置Xbから最下降位置Xaまで降下してフィルタ33の全体を露出させた状態で保持される。このようにフィルタ33の全体が露出するため、フィルタ33を非常に簡単に取り外し易くなる。
そして、上昇ボタン54の操作を受信した場合(ステップS8:Yes)、マイコン101は、フィルタ33を上昇させ空気調和機本体3に収納するために、次の処理を開始する。
すなわち、マイコン101は、フィルタ33を現在の停止位置から空気調和機本体3に収納するまでに要するフィルタ昇降モータ39の駆動パルス数を規定する上昇駆動パルス数Puを設定する(ステップS9)。
そこで、本実施形態では、フィルタ33を上昇させる際に、十分な上昇量を得るために、下降時のパルス数、すなわち、停止時パルス数Psに対し、マージンとしてのマージンパルス数Pmを加えたパルス数を上昇駆動パルス数Puに設定する。これにより、フィルタ33の上昇時に多少の滑り等が生じたとしても、フィルタ33を空気調和機本体3に収納した状態に完全に復帰させることができる。
マイコン101は、リミットスイッチ125が押されていなければ(ステップS13:No)、フィルタ33の上昇を継続し、リミットスイッチ125が押された場合には(ステップS13:Yes)、フィルタ33が空気調和機本体3に収納されたことを示すため、フィルタ昇降モータ39を停止する(ステップS14)。
そして、この駆動パルス数Pcが巻き締め用パルス数Pkに達し、巻き締めが終了した場合には(ステップS18:Yes)、フィルタ33を空気調和機本体3の収納位置Xbへの収納が完了したことを示すため、フィルタ昇降モータ39を停止し(ステップS19)、処理を終了する。
これにより、図9(B)に示すように、フィルタ33が最下降位置Xaから上昇し、巻き締め処理を経て、収納位置Xbに確実に復帰することとなる。
すなわち、上記ステップS5において、駆動パルス数Pcが下降駆動パルス数Pdに達していない場合、すなわち、フィルタ33が未だ最下降位置Xaに達していない場合(ステップS5:No)、マイコン101は、リモコン50の下降ボタン55又は上昇ボタン54の操作を受信したか否かを判断する(ステップS20)。
そして、リモコン50の下降ボタン55又は上昇ボタン54の操作を受信した場合には(ステップS20:YES)、マイコン101は、モータ駆動回路110を制御してフィルタ昇降モータ39への駆動パルス出力を停止し、フィルタ33の降下を速やかに停止する(ステップS21)。このとき、マイコン101は、フィルタ33の停止位置を記録しておくために、停止時の駆動パルス数Pcを停止時パルス数Psとしてメモリ103に格納する(ステップS22)。
このとき、リモコン50の上昇ボタン54及び下降ボタン55のいずれを操作してもフィルタ33を停止可能にしたため、ユーザが慌てて操作する場合でも、操作ミスを防ぎ、より確実、かつ、速やかにフィルタ33を停止させることができる。
そして、下降ボタン55の操作を受信した場合(ステップS23:(1))、マイコン101は、フィルタ33を、現在の中間停止位置Xcから最下降位置Xaに向けて下降させるべく、停止時の停止時パルス数Psを駆動パルス数Pcに再設定した後(ステップS24)、上記ステップS3に処理手順を戻す。これにより、図9(C)に示すように、中間停止位置Xcからフィルタ33の下降が再開される。
また、上昇ボタン54の操作を受信した場合(ステップS23:(2))、マイコン101は、処理手順を上記ステップS9に移して、中間停止位置からフィルタ33を上昇させて収納するための処理を開始し、これにより、これにより、図9(C)に示すように、中間停止位置Xcからフィルタ33が上昇される。
例えば上述した実施形態において、リモコン50には、フィルタ33の昇降を指示する操作子として、上昇ボタン54及び下降ボタン55の2つのボタンを設ける構成としたが、これに限らず、フィルタ33の昇降を指示する指示ボタンを1つだけ設ける構成としても良い。この場合、指示ボタンを押下操作すると、フィルタ33が最下降位置Xaまで下降し、最下降位置Xaで停止しているときに指示ボタンが押下操作された場合に、フィルタ33を上昇し空気調和機本体3に収納する。
また、フィルタ33が下降している間、最下降位置Xaに至る前に指示ボタンが操作された場合には、速やかに中間停止位置Xcで停止し、その後、指示ボタンが押下操作されたときに、フィルタ33を上昇し空気調和機本体3に収納する。
このように、フィルタ33の昇降を指示する操作子を1つだけリモコン50にもうける構成とすることで、フィルタ33の昇降操作を簡単にすることができる。
3 空気調和機本体
5 前面パネル
7 熱交換器
9 送風機
11 前面
13 天面
15 吸込口
17 吸込口
19 吹出口
31 フィルタ昇降装置
33 フィルタ
35〜38 昇降枠
39 フィルタ昇降モータ
43 天面パネル
50 リモコン(リモートコントローラ)
54 上昇ボタン(操作子)
55 下降ボタン(操作子)
72 圧縮機
101 マイコン
105 吸込温度センサ
106 熱交換器温度センサ
107 冷媒圧力センサ
108 表示部
113 ファンモータ
125 リミットスイッチ
130 フィルタランプ
Pc 駆動パルス数
Pd 下降駆動パルス数
Pk 巻き占め用パルス数
Pm マージンパルス数
Pu 上昇駆動パルス数
Claims (4)
- 空気調和機本体が熱交換器及び送風機を備え、熱交換器に対向させて前面及び天面に吸込口を備え、該吸込口に亘ってフィルタを配置し、該フィルタの昇降装置を備え、前記昇降装置をリモートコントローラの指示により上昇・下降制御自在とした空気調和装置において、
前記リモートコントローラに前記フィルタの下降時における中間位置停止を指示する操作子を設けたことを特徴とする空気調和装置。 - 前記リモートコントローラに、前記フィルタの上昇を指示する上昇ボタン、及び、前記フィルタの下降を指示する下降ボタンを設け、
前記フィルタの下降時には、前記上昇ボタン及び前記下降ボタンのいずれかが操作された場合に、前記フィルタを中間位置停止する
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記昇降装置は、
パルス入力に同期して前記フィルタを昇降するパルスモータを備え、
前記フィルタを上昇して前記空気調和機本体に収納する場合、
前記フィルタの下降時に前記パルスモータに入力したパルス数に所定のパルス数を加えたパルス数を前記パルスモータに入力して前記フィルタを上昇動作する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。 - 前記昇降装置は、
降下した前記フィルタが前記空気調和機本体の収納位置まで上昇したときに当接するリミットスイッチを備え、
前記リミットスイッチに前記フィルタが当接した場合に、前記パルスモータに所定数のパルスを入力し巻き締めを行う
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2007-09-27 JP JP2007250771A patent/JP2009079860A/ja active Pending
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