JP2009079071A - エマルジョン燃料製造システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料性状が安定した超微細なエマルジョン燃料を製造できること。
【解決手段】振動子11を備えた混合槽12と、この混合槽12へA重油と腐食油と水からなる混合燃料を供給する混合燃料供給ライン13とを有し、振動子11により発生するキャビテーションの作用で、混合燃料供給ライン13から混合槽12に供給された混合燃料を混合してエマルジョン燃料を製造し、このエマルジョン燃料を、リザーブタンク15を備えたエマルジョン燃料供給ライン14を経てDGエンジン39へ供給するよう構成されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばディーゼルエンジン用のエマルジョン燃料を製造するエマルジョン燃料製造システム及び方法に関する。
廃食油と燃料と水等を微細に混合し、低公害で経済的なエマルジョン燃料を製造する技術が特許文献1及び2に記載されている。特許文献1に記載の「エマルジョン燃料製造方法およびその装置」は、乳化剤の使用を前提として、燃料と水と乳化剤を混合槽内で機械的な衝突撹拌によって混合し、エマルジョン燃料を製造している。
また、特許文献2に記載の「エマルジョン燃料及びその製造方法、ならびにエマルジョン燃料駆動装置」では、燃料タンク内に撹拌翼を配して回転駆動することで、高粘性油に水を混合分散させて、水粒子が高粘性油膜で包まれた油包水粒子を含むエマルジョン母液に、軽油、重油、廃食油、灯油などの燃料を混合した混合油を混合して、エマルジヨン燃料を製造している。
また、従来、エマルジョン燃料を製造するための改質装置に回転ディスク型を採用したコージェネレーションシステムが提案されている。
特開2002−294260号公報 特開2001−323288号公報
ところが、特許文献1に記載のエマルジョン燃料製造方法及びその装置では、製造されるエマルジョン燃料の粒子径が数百μm程度と粗く、また、遠心力等の影響と比重差により偏りが生ずることで均一に混じりにくく、長時間安定した性状のエマルジョン燃料を製造できない恐れがあった。また、エマルジョン燃料の製造に際し、乳化剤を供給する乳化器が必要不可欠なシステムであり、コストが上昇してしまう。
また、特許文献2に記載のエマルジョン燃料及びその製造方法、並びにエマルジョン燃料駆動装置では、撹拌翼による機械的混合であるため、エマルジョン燃料の粒子径が数百μm程度と粗く、エマルジョン母液の製造段階において、粘性や性状が大きく異なる高粘性油と水を混合させるため、エマルジョン燃料の性状を長時間安定させることが難しく、経時変化が生じる恐れがある。
更に、従来のコージェネレーションシステムでは、製造されるエマルジョン燃料の粒子径が数十μmと粗く、また、燃料への入熱が大きいので燃料特性に影響があり、エマルジョン燃料を最適燃焼条件で連続的して安定的に供給することが困難であった。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、燃料性状が安定した超微細なエマルジョン燃料を製造できるエマルジョン燃料製造システム及び方法を提供することにある。
本発明に係るエマルジョン燃料製造システムは、振動子を備えた混合槽と、当該混合槽へ燃料と水を供給する燃料等供給ラインとを有し、前記振動子により発生するキャビテーションの作用で、前記燃料等供給ラインから供給された燃料と水を混合してエマルジョン燃料を製造するよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係るエマルジョン燃料製造方法は、燃料と水を混合槽内へ導き、この混合槽に具備された振動子に発生するキャビテーションの作用で、前記燃料と前記水を混合してエマルジョン燃料を製造することを特徴とするものである。
本発明に係るエマルジョン燃料製造システム及び方法によれば、振動子により発生するキャビテーションの作用で燃料と水を混合してエマルジョン燃料を製造するので、熱入力により燃料性状が劣化することがなく、燃料性状が安定した超微細なエマルジョン燃料を製造できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図6)
図1は、本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第1の実施の形態を示す系統構成図である。
エマルジョン燃料製造システム10は、振動子11を備えた混合槽12と、この混合槽12に接続され、この混合槽12内へ燃料としてのA重油及び廃食油と、水とを混合状態で供給する燃料等供給ラインとしての混合燃料供給ライン13と、混合槽12に接続され、リザーブタンク15を備えたエマルジョン燃料供給ライン14とを有して構成される。
混合燃料供給ライン13には、第1予混合装置16及び第2予混合装置17を有する予混合ユニット18が接続されている。
第1予混合装置16は、A重油を貯溜する燃料タンクとしてのA重油タンク19からのA重油が燃料供給ラインとしてのA重油供給ライン20により導かれると共に、廃食油を貯溜する燃料タンクとしての廃食油タンク21からの廃食油が燃料供給ラインとしての廃食油供給ライン22により導かれ、これらのA重油と廃食油を、混合槽12での混合前に予混合して混合油とする。このA重油供給ライン20には、上流側から燃料供給ポンプとしてのA重油供給ポンプ23、第1切替弁24、逆止弁25が順次配設される。また、廃食油供給ライン22には、上流側から燃料供給ポンプとしての廃食油供給ポンプ26、逆止弁25が順次配設されている。
また、第2予混合装置17は、第1予混合装置16にて予混合された混合油が混合油供給ライン27により導かれると共に、水タンク28からの水が水供給ライン29を経て導かれ、これらの混合油と水を、混合槽12での混合前に予混合して混合燃料とする。混合油供給ライン27には逆止弁25が配設され、また、水供給ライン29には、上流側から水供給ポンプ30、逆止弁25が順次配設されている。
第1予混合装置16及び第2予混合装置17は、微細化のための前処理工程として、粘性や性状が近い燃料や油を数百μmの粒子径に予混合し、混合槽12において短時間の処理で確実に超微細化(数μm以下)を実現するための装置である。本実施形態では、第一段目の第1予混合装置16で、A重油タンク19からのA重油と廃食油タンク21からの廃食油とを混合して混合油とし、第二段目の第2予混合装置17で上記混合油と水とを予混合し、第三段目の混合槽12で本格的な混合を行い、エマルジョン燃料を製造するものである。
予混合装置16及び17は2液混合とし、3液以上混ぜ合わせる場合には、2液ずつの混合工程を順次多段階に行うことで、粒子径を確実に数百μm以下に微細化する。予混合装置16及び17は、混合槽12に具備された振動子11と同じもの、あるいは配管ルートに取り付けられ流体の流れを利用して混合する静的な機器インラインミキサ、または機械的な撹拌機器を有した混合装置などが用いられる。
前記第1切替弁24は、A重油タンク19内のA重油を、第1予混合装置16または燃料バイパスライン49(後述)側へ択一に導く。また、逆止弁25は、A重油供給ライン20を流れるA重油、廃食油供給ライン22を流れる廃食油、混合油供給ライン27を流れる混合油、水供給ライン29を流れる水の逆流を防止するものであり、他のラインに設けられた逆止弁も同様に機能する。
更に、この混合燃料供給ライン13には、予混合ユニット18側から混合槽12へ向かってエアチャンバ31、ドレン弁32、逆止弁25、第2切替弁33、圧力計34、流量調整弁35が順次配設されている。この混合燃料供給ライン13により予混合ユニット18にて生成された、A重油と廃食油と水とが混合された混合燃料が混合槽12へ供給される。
エアチャンバ31は、配管系統のポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水供給ポンプ30等)や、系統負荷による流量または圧力の不安定を抑制して、配管系統における油や水の安定供給を図るものである。
また、ドレン弁32は、混合燃料供給ライン13からのドレン液を排出するものであり、通常は閉状態である。他の系統(ライン)に設けられたドレン弁32についても同様である。これらのドレン弁32は、図示以外の箇所に設けられてドレン液の排出を容易化してもよく、或いはドレン系統を一つにまとめてドレンタンクにドレン液を貯溜するようにしてもよい。
第2切替弁33は、予混合ユニット18(第1予混合装置16及び第2予混合装置17)からの混合燃料、または再循環ライン46(後述)を流れるエマルジョン燃料を択一に混合槽12へ導く。また、圧力計34は、混合燃料供給ライン13内の圧力を計測する。流量調整弁35は、混合燃料供給ライン13から混合槽12へ供給される混合燃料の供給量を、混合槽12の処理能力に応じて調整すると共に、混合燃料供給ライン13内の負荷圧を調整するものである。
前記混合槽12は、振動子11、温度計36及びドレン弁32を有して構成される。振動子11により発生するキャビテーションの作用で、混合燃料供給ライン13から供給された混合燃料(A重油、廃食油及び水)を更に混合してエマルジョン燃料を製造する。このエマルジョン燃料は、その粒子径が数μm以下の超微細化された燃料である。また、温度計36は、混合槽12内の燃料(エマルジョン燃料)の温度、混合槽12本体及び振動子11の温度を計測するものである。
前記エマルジョン燃料供給ライン14は、混合槽12にて製造されたエマルジョン燃料を、リザーブタンク15を経て定置型発電装置37へ供給するものである。この定置型発電装置37は、DG燃料タンク38、DGエンジン(ディーゼルエンジン)39及びDG制御装置40を有して構成され、エマルジョン燃料がDGエンジン39にて燃焼される。尚、この定置型発電装置37は、エマルジョン燃料供給システム10の構成要素から除かれる。
エマルジョン燃料供給ライン14には、混合槽12側からリザーブタンク15、ドレン弁32、燃料バイパスライン49の継手部、第3切替弁41、DG燃料タンク38及びDGエンジン39が順次配設されている。また、DGエンジン39とリザーブタンク15間には燃料戻りライン42が接続され、DGエンジン39での余剰の燃料が燃料戻りライン42を経てリザーブタンク15内へ戻される。
リザーブタンク15は、混合槽12から供給されるエマルジョン燃料の供給量の変動、DGエンジン39から戻される余剰燃料の戻り量の変動、及びDGエンジン39でのエマルジョン燃料消費量の変動を吸収して、DGエンジン39へエマルジョン燃料を安定して供給する。また、第3切替弁41は、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を、後述の再循環ライン46または定置型発電装置37へ択一に導く。
リザーブタンク15には、当該リザーブタンク15内に貯溜されたエマルジョン燃料の液位を計測するレベル計43が設置されている。このレベル計43により、リザーブタンク15内の液位が所定液位(液位高)に到達したことが検出されたときに、後述の制御装置50によって、A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水ポンプ30が停止されて、混合燃料供給ライン13から混合槽12へ供給される混合燃料が遮断される。これにより、リザーブタンク15内へは、DGエンジン39からの余剰燃料のみが燃料戻りライン42を経て導かれることになる。
また、リザーブタンク15には逆火防止装置44が設置されている。この逆火防止装置44によりリザーブタンク15が大気に開放されることで、混合槽12からリザーブタンク15内へエマルジョン燃料と共に供給されたガス成分(例えば可燃性ガス)が大気中へ放出されると共に、リザーブタンク15内の圧力が解放される。
エマルジョン燃料供給ライン14のリザーブタンク15下流側と混合燃料供給ライン13の流量調整弁35上流側には、それぞれ第3切替弁41、第2切替弁33を介して、再循環ポンプ45が配設された再循環ライン46が接続されている。この再循環ライン16は、エマルジョン燃料製造システム10の起動時に動作して、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を混合槽12に導き、この混合槽12内で再度混合するものである。
この再循環ライン46は、第3切替弁41、再循環ポンプ45、後述の第4切替弁47、第2切替弁33、圧力計34、流量調整弁35、混合槽12、リザーブタンク15、ドレン弁32、燃料バイパスライン49の継手部及び第3切替弁41を結ぶ閉ループに構成されている。この再循環ライン46は、第3切替弁41が再循環ライン46側へ切り替えられ、再循環ポンプ45が起動することにより作動する。
上記再循環ライン46の再循環ポンプ45下流側には、第4切替弁47を介してリザーブタンク15に接続される燃料撹拌ライン48が接続されている。第4切替弁47は、再循環ライン46内のエマルジョン燃料を混合燃料供給ライン13(混合槽12)またはリザーブタンク15へ択一に導く。この燃料撹拌ライン48は、エマルジョン燃料製造システム10の起動時または通常運転時に、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を再循環ライン46及び燃料撹拌ライン48を経てリザーブタンク15内へ戻し、このリザーブタンク15内のエマルジョン燃料を撹拌する。
更に、エマルジョン燃料供給ライン14には、リザーブタンク15と第3切替弁41との間に燃料バイパスライン49の下端が接続され、この燃料バイパスライン49の一端は、第1切替弁24を介してA重油供給ライン20に接続されている。この燃料バイパスライン49に逆止弁25が配設される。この燃料バイパスライン49は、エマルジョン燃料製造システム10の停止時に、第1切替弁24が燃料バイパスライン49側に切り替えられると共にA重油供給ポンプ23が動作して、A重油タンク19内の純水なA重油を燃料バイパスライン49を経て定置型発電装置37及び燃料戻りライン42へ導き、その後、第3切替弁41を定置型発電装置37側から再循環ライン46側へ切り替えて、混合槽12及びリザーブタンク15へ導く。これにより、定置型発電装置37の特にDGエンジン39周り、混合槽12及びリザーブタンク15周りが純水なA重油で満たされて、DGエンジン39へ不安定な性状のエマルジョン燃料が供給されることを防止し、例えばDGエンジン39の燃料系に油脂が付着することを回避して、安定したDGエンジンの運転を実現する。
混合槽12の振動子11の動作、A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水供給ポンプ30及び再循環ポンプ45の起動・停止、流量調整弁35の開度、第1切替弁24、第2切替弁33、第3切替弁41及び第4切替弁47の流路切替、並びにDG制御装置40が制御装置50によって遠隔制御される。この制御装置50に電源部52が接続されている。
つまり、振動子11は、a1系統で振動子制御装置51により、設定した条件に基づいて作動が制御され、a2系統で制御装置50によりON、OFF制御や作動状態の監視がなされる。制御装置50は、a1系統及びa2系統を用いて制御及び給電を実施する。尚、制御装置50と振動子制御装置51は一体に構成されてもよい。
また、レベル計43はb系統で、温度計36はc系統で、流量制御弁35はd系統で、DG制御装置40はe系統でそれぞれ制御装置50に接続されている。特に、温度計36からの温度情報に基づき、制御装置50は、振動子11の動作や、流量調整弁35の開度を制御する。また、レベル計43からの信号により、制御装置50は、例えばA重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30の起動・停止を制御する。
再循環ポンプ45はf系統で、A重油供給ポンプ23はg系統で、廃食油供給ポンプ26はh系統で、水供給ポンプ30はi系統で、それぞれ制御装置50に接続されている。また、第3切替弁41はj系統で、第2切替弁33はk系統で、第4切替弁47はl系統で、第1切替弁24はm系統でそれぞれ制御装置50に接続されている。制御装置50は、A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水供給ポンプ30及び再循環ポンプ45の起動・停止並びに流量設定変更を制御し、更に、第1切替弁24、第2切替弁33、第3切替弁41及び第4切替弁47の流路切替動作を制御する。
制御装置50には、更に緊急停止スイッチ及び自動・手動切替スイッチ(共に不図示)が内蔵されている。緊急停止スイッチは、異常事態発生時に操作されて、エマルジョン燃料製造システム10の全ての機器を停止するものであり、後述の緊急停止モード実行時に操作される。また、自動・手動切替スイッチは、自動側に切り替えられることで、エマルジョン燃料製造システム10が後述の自動運転モードとなり、エマルジョン燃料製造システム10の構成機器の制御装置50による自動運転が実施され、また、手動側に切り替えられることで、後述の手動運転モードとなって、エマルジョン燃料製造システム10の構成機器の手動操作が実施可能となる。
次に、エマルジョン燃料製造システム10の運転制御モードについて説明する。この運転制御モードは[I]自動運転モード、[II]緊急停止モード、[III]手動操作モード、[IV]調整試験モードからなる。
[I]自動運転モード
自動運転モードは自動運転時に用いられるモードであり、(a)起動時(暖気運転)、(b)通常運転時(燃料供給運転時)、(c)リザーブタンク液位高運転時、(d)リザーブタンク撹拌運転時、(e)停止時(系統保護動作時)からなり、 (a)〜(e)の各運転に自動的に切り替わる。また、(a)起動時(暖気運転)と(d)リザーブタンク撹拌運転時をサブモード毎に動作させることもできる。
(a)起動時(暖気運転)
この起動時は、図2及び図3に示すように、エマルジョン燃料製造システム10を通常に起動させる場合に用いる。この自動起動時の動作は、タイマーによる設定時刻での起動、遠隔指令による起動などに対応することが出来る。
この起動時(暖気運転)では、まず、第3切替弁41及び第2切替弁33の再循環ライン46側への切替え状態を確認し、第4切替弁47の混合燃料供給ライン13側への切替状態を確認する。次に、振動子11を起動し、再循環ポンプ45を起動し、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を再循環ライン46を経て混合槽12へ導き、この混合槽12にてエマルジョン燃料を再混合し、この再混合したエマルジョン燃料をリザーブタンク15へ導く。
この再混合の終了後に、図3に示すように、第2切替弁33を混合燃料供給ライン13側へ切り替え、第4切替弁47をリザーブタンク15側へ切り替え、ポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30)を起動する。これにより、混合燃料供給ライン13から第2切替弁33を経て混合槽12へ混合燃料を供給すると共に、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を、再循環ライン46及び第4切替弁47を経てリザーブタンク15内へ戻し、このリザーブタンク15内でエマルジョン燃料を撹拌して、起動を完了する。この起動完了後に、再循環ポンプ45を停止して次の通常運転へ移行する。
(b)通常運転時(燃料供給運転時)
この通常運転時は、図4に示すように、通常に起動後、連続運転をする場合に用いる。通常運転時(燃料供給運転時)では、第3切替弁41を再循環ライン46側から定置型発電装置37側へ切り替え、再循環ポンプ45を停止し、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を定置型発電装置37のDGエンジン39へ供給する。そして、このDGエンジン39からの余剰燃料を燃料戻りライン42を経てリザーブタンク15へ戻し、DGエンジン39へ連続的に燃料を供給する。
(c)リザーブタンク液位高運転時
このリザーブタンク液位高運転時は、図5に示すように、リザーブタンク15の液位が所定液位(高レベル)に至ったときに、リザーブタンク15の液位を通常運用レベルまで低下させるために用いる。
このリザーブタンク15の液位高運転時では、リザーブタンク15の液位高(H)がレベル計43にて検出されたときに、ポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30)を停止し、且つ振動子11を停止する。このとき、DGエンジン39からの余剰燃料のみが燃料戻りライン42を経てリザーブタンク15へ戻される。リザーブタンク15の液位が低下して再運転位置に至ったことをレベル計43が検知したときに、振動子11を起動させ、ポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30)を起動させて、通常運転時に戻る。
(d)リザーブタンク撹拌運転時
このリザーブタンク撹拌運転時は、図3の起動時撹拌運転時と同様であり、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を撹拌して燃料の分離を防止し、エマルジョン状態を維持するために用いる。
このリザーブタンク撹拌動作時では、第4切替弁47をリザーブタンク15側へ切り替え、第3切替弁41を再循環ライン46側へ切り替え、再循環ポンプ45起動して、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を撹拌する。撹拌完了後に再循環ポンプ45を停止し、第4切替弁47を混合燃料供給ライン13側へ切り替え、第3切替弁41を定置型発電装置37側へ切り替えて元に戻る。
(e)停止時(系統保護動作時)
この停止時は、図6に示すように、エマルジョン燃料製造システム10の運転を通常に終了させるために用いる。
この停止時(系統保護動作時)では、第1切替弁24を燃料パイパスライン49側へ切り替え、A重油供給ホンプ23のみを動作させ他のポンプ(廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30)を停止して、定置型発電装置37へ、及び燃料戻りライン42を経てリザーブタンク15へA重油を供給する。
次に、第3切替弁41及び第2切替弁33を共に再循環ライン46側へ切り替え、再循環ポンプ45を起動して、再循環ライン46から混合槽12を経て、エマルジョン供給ライン14及びリザーブタンク15をA重油にて満たし系統を保護する。その後、第1切替弁24を第1予混合装置16側へ切り替え、A重油供給ホンプ23と再循環ポンプ45を停止する。この停止時の動作は、制御装置50からのタイマ設定や停止操作指令により行うことが可能となる。
[II]緊急停止モード
この緊急停止モードは、異常事態発生時に制御装置50内の緊急停止スイッチ(不図示)を操作して、全ての機器を停止させることにより実行する。再起動させる場合には、当該緊急停止スイッチをリセット操作することにより、この緊急停止モードを解除する。この再起動時には、自動運転モードの起動時(暖気運転)の運転を経た後に、通常運転時の運転に復帰させることになる。
[III]手動操作モード
この手動操作モードは、制御装置50内の自動・手動切替スイッチ(不図示)を手動側に切り替えて、構成機器を単独で手動操作して行うものであり、構成機器の個々の機能の確認や保守、ドレン操作、移送のために用いる。
[IV]調整試験モード
この調整試験モードは、定置型発電装置37との連係を外し、エマルジョン燃料製造システム10を単独で、図3に示す起動時撹拌運転の系統構成として行うものであり、振動子11、ポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26及び水供給ポンプ30)、流量調整弁35の切替え動作等、各種機器・系統の機能の確認を行う。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)機械的な混合と異なり、混合槽12内で振動子11を用い狭い領域でキャビティションを発生させ、A重油、廃食油及び水を微細化して混合することから、急激な熱入力による燃料性状の劣化が少なく、燃料性状が安定した超微細なエマルジン燃料を連続して製造し、定置型発電装置37のDGエンジン39へ供給することができる。
(2)A重油、廃食油及び水の混合には、予混合装置16及び17を用い、粘性など性状の近い特性のものから、粒子径が数百μm程度になるまで予混合を実施し、その後、混合槽12にて更に混合するステップを踏むことから、粒子径が数μmから数百ナノ程度まで微細化したエマルジン燃料を製造できる。
(3)混合槽12と定置型発電装置37のDGエンジン39との間にリザーブタンク15を設け、このリザーブタンク15が、混合槽12からの供給燃料(エマルジン燃料)の変動と、DGエンジン39からの戻り燃料の変動と、DGエンジン39での燃料消費量の変動とを吸収することから、このリザーブタンク15を用いてエマルジョン燃料をDGエンジン39へ安定して供給することができる。
(4)エマルジョン燃料製造システム10の起動時には、再循環ライン46により、リザーブタンク15内のエマルジョン燃料を混合槽12にて再度混合させるので、エマルジョン状態を良好に保持したエマルジョン燃料をDGエンジン39へ供給することができる。
(5)エマルジョン燃料製造システム10の停止時には、純粋な燃料(A重油)をA重油タンク19から、燃料バイパスライン49及び再循環ライン46を経て定置型発電装置37、混合槽12及びリザーブタンク15へ導くことから、DGエンジン39周り、並びに混合槽12及びリザーブタンク15周りの系統をA重油で満たすことができる。このため、不安定な性状のエマルジョン燃料がDGエンジン39へ供給されることを防止でき、安定したDGエンジン39の運転を実現できる。
[B]第2の実施の形態(図7)
図7は、本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第2の実施の形態を示す系統構成図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のエマルジョン燃料製造システム60が前記第1の実施の形態のエマルジョン燃料製造システム10と異なる点は、複数の切替弁(第1切替弁24、第2切替弁33、第3切替弁41及び第4切替弁47)の切替動作と、複数のポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水供給ポンプ30及び再循環ポンプ45)の流量設定変更を制御装置50によらず手動とし、これらのポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水供給ポンプ30及び再循環ポンプ45)の起動及び停止が、ON/OFFスイッチ回路61を経て制御装置50により制御されるよう構成された点である。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)各種ポンプ(A重油供給ポンプ23、廃食油供給ポンプ26、水ポンプ30及び再循環ポンプ45)の流量設定変更や各種切替弁(第1切替弁24、第2切替弁33、第3切替弁41及び第4切替弁47)の切替動作が人手によりなされることで、制御装置50等の構成が簡素化されて、コストを低減できる。
[C]第3の実施の形態(図8)
図8は、本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第3の実施の形態を示す系統構成図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のエマルジョン燃料製造システム70が前記第1の実施の形態のエマルジョン燃料製造システム10と異なる点は、流量調整弁35の開度制御と、燃料タンク71内にA重油及び廃食油が混合して貯溜された点と、燃料タンク71及び水タンク28が温度管理された点である。
つまり、混合燃料供給ライン13内の混合燃料を混合槽12へ供給する供給量を調整する流量調整弁35は、圧力計34により計測された混合燃料供給ライン13内の圧力情報と、流量計72により計測された、エマルジョン燃料供給ライン14を流れるエマルジョン燃料の流量情報との少なくとも一つ(本実施の形態では両者)に基づき、制御装置50によってその開度が制御される。前記流量計72は、エマルジョン燃料供給ライン14に接続されている。
圧力計34は、p系統で制御装置50と接続され、混合燃料供給ライン13の圧力情報を制御装置50へ送信する。流量計72は、u系統で制御装置50と接続され、エマルジョン燃料供給ライン14の流量情報を制御装置50へ送信する。
流量調整弁35は、圧力計34からの混合燃料供給ライン13の圧力情報と、流量計72のエマルジョン燃料供給ライン14の流量情報を基に、最適な開度となるように制御装置50からの指令で調整される。これにより、混合燃料供給ライン13からの混合燃料を、混合槽12にて安定して混合するための流量管理が実現される。
前記燃料タンク71は、A重油と廃食油とが事前に混合された燃料が供給されて貯溜される。従って、本実施の形態のエマルジョン燃料供給システム70では、混合ユニット73は、燃料タンク71内の燃料と水タンク28内の水とを予混合する第2予混合装置17の一段のみで足りる。燃料タンク71からの燃料は、燃料供給ライン79を経て第2予混合装置17へ導かれ、この第2予混合装置17内で、水タンク28からの水と予混合される。
燃料供給ライン79には、燃料タンク71側から燃料供給ポンプ79A、第1切替弁24、圧力開放弁78(後述)、及び逆止弁25が配設されている。燃料供給ポンプ79Aは、制御装置50によりA重油供給ポンプ23と同様に制御される。
燃料タンク71及び水タンク28の温度管理については、混合槽12の温度、燃料タンク71内の燃料温度、水タンク28内の水温度、エマルジョン燃料製造システム70の雰囲気温度、燃料タンク71及び水タンク28からリザーブタンク15へ流れる流体(燃料、水、混合燃料、エマルジョン燃料)の温度低下、混合槽12内での振動子11による温度上昇の少なくとも一つ(本実施の形態では全て)が考慮されて、燃料タンク71内の燃料及び水タンク28内の水が、温度調整手段としてのヒータ74により温度調整される。
燃料タンク71には温度計75が、水タンク28には温度計76がそれぞれ取り付けられ、燃料タンク71の燃料の温度情報と水タンク28内の水の温度情報を、q系統で制御装置50へ送信する。
ヒータ74は、燃料タンク71と水タンク28を、個別あるいは同じ設定温度に加熱するための制御及び給電が、制御装置50からr系統で行われる。また、本エマルジョン燃料製造システム70には雰囲気温度計77が設置される。この雰囲気温度計77は、エマルジョン燃料製造システム70の雰囲気温度情報を、s系統で制御装置50へ送信する。
混合燃料供給ライン13からの混合燃料を混合槽12内で安定的に混合するためには、混合燃料の温度管理を行い、混合燃料の粘性を一定に保ち、混合槽12へ供給される燃料の流量を安定化する必要がある。
そこで、制御装置50は、温度計36からの混合槽12の温度情報、温度計75からの燃料(A重油+廃食油)の温度情報、温度計76からの水の温度情報、雰囲気温度計77からのシステム70の雰囲気温度情報を入手し、これらの温度情報と、燃料タンク71及び水タンク28からリザーブタンク15に至るまでの流体(燃料、水、混合燃料、エマルジョン燃料)の温度低下(予め測定)と、混合槽12の振動子11による温度上昇(予め測定)との温度条件データを考慮して、燃料タンク71内の燃料及び水タンク28内の水を最適に加熱するためにヒータ74を制御する。尚、夏場等には、ヒータ74を電子冷却素子に置き換えて、燃料タンク71内の燃料及び水タンク28内の水を冷却することも可能である。
尚、図8に示す圧力開放弁78は、配管系統に過大な圧力が加わった際に開弁し、配管系統の圧力を下げて系統を保護するものである。この圧力開放弁78から排出した燃料、水は、混合前はタンク(燃料タンク71、水タンク28)へ戻し、混合後は図示しないドレンラインへ導く。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)を奏する。
(7)燃料タンク71内の燃料及び水タンク28内の水を、ヒータ74または電子冷却素子によって温度管理することから、混合燃料供給ライン13内の混合燃料の粘性を一定に保つことができる。このため、安定した燃料性状と流量で混合燃料を混合燃料供給ライン13から混合槽12へ供給することができるので、最適な混合比率のエマルジョン燃料を製造することができる。
[D]第4の実施の形態(図9)
図9は、本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第4の実施の形態を示す系統構成図である。この第4の実施の形態において、前記第1及び第3の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のエマルジョン燃料製造システム80が前記第1の実施の形態のエマルジョン燃料製造システム10と異なる点は、混合槽12の振動子11の動作が監視センサ81により監視される点と、エマルジョン燃料を製造する際に乳化剤が使用される点である。
つまり、監視センサ81は、振動子11の動作状態を監視するためのセンサであり、振動、音、電流、熱などの少なくとも一つを検知して、t系統で制御装置50へ送信する。制御装置50は、記憶された動作データベースと検知結果とを一定のサンプリング周期で比較し、異常を判定したときに、振動子制御装置51へ停止指令を出力するか、振動子11への電源供給を遮断して振動子11を停止すると共に、本システム80の運転を停止させる。
乳化剤は、乳化剤タンク82に貯溜され、乳化剤ポンプ83及び逆止弁25を備えた乳化剤ライン84により第1予混合装置16へ導かれる。乳化剤ポンプ83は、制御装置50により廃食油供給ポンプ26と同様に制御される。乳化剤タンク82には、乳化剤が単独で貯溜されてもよいが、後述の油タンク85内の油を含有したものが貯溜されて、第1予混合装置16において油タンク85内の油との混合が容易化されるようにしてもよい。
油タンク85には、A重油、またはA重油と廃食油が混合された燃料などの油が貯溜される。この油タンク85内の油は、油供給ポンプ86、第1切替弁24及び逆止弁25が順次配設された油供給ライン87を経て第1予混合装置16へ導かれ、この第1予混合装置16内で乳化剤と混合される。油供給ポンプ86は、制御装置50によりA重油供給ポンプ23と同様に制御される。
油タンク85、乳化剤タンク82及び水タンク28は、ヒータ88により一括してまたは独立して加熱され、または電子冷却素子により冷却される。本実施の形態では、ヒータ83の場合のみを示す。
油タンク85には温度計75が、乳化剤タンク82には温度計89が、水タンク28には温度計76が設置されて、それぞれ油、乳化剤、水の温度がq系統を経て制御装置50へ送信される。制御装置50は、温度計75、89、76からの温度情報に基づいてヒータ88を制御し、特に乳化剤が性能を発揮するに最適な温度となるように、ヒータ88により乳化剤タンク82内の乳化剤の温度を調整する。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)及び(9)を奏する。
(8)混合槽12の振動子11の動作状態を監視センサ81が監視することで、混合槽12内で、混合燃料供給ライン13からの混合燃料を安定して混合してエマルジョン燃料を製造することができ、また、振動子11の異常を検知して、この振動子11を速やかに停止できるなど優れた効果を奏する。
(9)乳化剤の種類によっては、最適温度が油タンク85内の油と異なる性状のものがあるが、ヒータ88等により、乳化剤タンク82内の乳化剤を独立して温度管理することで、乳化剤の性能を発揮するのに最適な条件で油と混合することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、A重油の代わりに、軽油や灯油あるいは航空燃料などの代替え燃料を用いてもよい。また、混合槽12を複数台設置し、製造能力が向上したエマルジョン燃料製造システムとしてもよい。更に、再循環ライン46は、第4切替弁47を無くし、混合槽12経由の構成のみであってもよい。
更に、図9に破線で示すように、油タンク85、乳化剤タンク82及び水タンク28周りの系統を定置型発電装置37近傍に配置し、DGエンジン39の排熱を利用して上記各タンクを加熱し、ヒータ88の容量を低下させるように構成してもよい。
本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第1の実施の形態を示す系統構成図。 図1のエマルジョン燃料製造システムのシステム起動時における再混合動作を示す系統図。 図1のエマルジョン燃料製造システムのシステム起動時における撹拌動作を示す系統図。 図1のエマルジョン燃料製造システムの通常運転時における混合燃料供給時の動作を示す系統図。 図1のエマルジョン燃料製造システムの通常運転時におけるリザーブタンク液高時の動作を示す系統図。 図1のエマルジョン燃料製造システムにおけるシステム停止時の動作を示す系統図。 本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第2の実施の形態を示す系統構成図。 本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第3の実施の形態を示す系統構成図。 本発明に係るエマルジョン燃料製造システムの第4の実施の形態を示す系統構成図。
符号の説明
10 エマルジョン燃料製造システム
11 振動子
12 混合槽
13 混合燃料供給ライン(燃料等供給ライン)
14 エマルジョン燃料供給ライン
15 リザーブタンク
13 第1予混合装置
17 第2予混合装置
19 A重油タンク(燃料タンク)
20 A重油供給ライン(燃料供給ライン)
21 廃食油タンク(燃料タンク)
22 廃食油供給ライン(燃料供給ライン)
23 A重油供給ポンプ(燃料供給ポンプ)
24 第1切替弁
26 廃食油供給ポンプ(燃料供給ポンプ)
28 水タンク
29 水供給ライン
30 水供給ポンプ
33 第2切替弁
41 第3切替弁
42 燃料戻りライン
43 レベル計
45 再循環ポンプ
46 再循環ライン
47 第4切替弁
48 燃料撹拌ライン
49 燃料バイパスライン
50 制御装置
60 エマルジョン燃料製造システム
61 ON/OFFスイッチ回路
70 エマルジョン燃料製造システム
71 燃料タンク
72 流量計
74 ヒータ(温度調整手段)
80 エマルジョン燃料製造システム
81 監視センサ
82 乳化剤タンク
88 ヒータ

Claims (16)

  1. 振動子を備えた混合槽と、当該混合槽へ燃料と水を供給する燃料等供給ラインとを有し、
    前記振動子により発生するキャビテーションの作用で、前記燃料等供給ラインから供給された燃料と水を混合してエマルジョン燃料を製造するよう構成されたことを特徴とするエマルジョン燃料製造システム。
  2. 前記燃料等供給ラインには、燃料タンクから燃料供給ラインを経て導かれる燃料と、水タンクから水供給ラインを経て導かれる水とを予め混合する予混合装置が接続されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  3. 前記混合槽には、リザーブタンクを備えたエマルジョン燃料供給ラインが接続され、前記混合槽にて製造されたエマルジョン燃料が前記リザーブタンクを経てエンジンへ供給されると共に、このエンジンから余剰の燃料が燃料戻りラインを経て前記リザーブタンクへ導かれるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  4. 前記リザーブタンク下流側のエマルジョン燃料供給ラインと燃料等供給ラインには、それぞれ切替弁を介して、再循環ポンプを備えた再循環ラインが接続され、システム起動時に、前記リザーブタンク内のエマルジョン燃料が、再循環ラインを経て混合槽へ導かれて再混合されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  5. 前記燃料タンクに接続された燃料供給ラインに、切替弁を介して燃料バイパスラインが接続されると共に、この燃料バイパスラインの他端がリザーブタンク下流側のエマルジョン燃料供給ラインに接続され、システム停止時に、前記燃料タンク内の燃料が、前記燃料バイパスライン及び再循環ラインを経てエンジン、混合槽及び前記リザーブタンクへ導かれるよう構成されたことを特徴とする請求項4に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  6. 前記リザーブタンクには、当該リザーブタンク内の液位を計測するレベル計が設置され、リザーブタンク内の液位が所定液位に至ったときに、燃料供給ライン、水供給ラインにそれぞれ配設された燃料供給ポンプ及び水供給ポンプを停止して、エンジンから余剰の燃料が燃料戻りラインを経て前記リザーブタンクへ導かれるよう構成されたことを特徴とする請求項3に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  7. 前記再循環ラインの再循環ポンプ下流側には、切替弁を介してリザーブタンクへ至る燃料撹拌ラインが接続され、前記再循環ライン内を流れるエマルジョン燃料を前記リザーブタンクへ導いて当該リザーブタンク内を撹拌するよう構成されたことを特徴とする請求項4に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  8. 前記混合槽の振動子、燃料供給ラインの燃料供給ポンプ、水供給ラインの水供給ポンプ、再循環ラインの再循環ポンプ及び複数の切替弁の動作が、制御装置により遠隔制御されるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  9. 前記複数の切替弁の切替動作と、燃料供給ポンプ、水供給ポンプ及び再循環ポンプの流量設定変更を手動とし、前記各ポンプの起動及び停止が、ON/OFFスイッチ回路を介して制御装置により制御されるよう構成されたことを特徴とする請求項8に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  10. 前記燃料等供給ラインに配設され、当該燃料等供給ラインから混合槽へ供給される燃料及び水の供給量を調整する流量制御弁が、前記燃料等供給ラインの圧力情報と、前記混合槽に接続されたエマルジョン燃料供給ラインの流量情報との少なくとも一方に基づき制御されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  11. 前記混合槽の温度、燃料タンク内の燃料温度、水タンク内の水温度、雰囲気温度、各種ラインを流れる燃料または水の温度低下、前記混合槽の振動子による温度上昇の少なくとも一方が考慮されて、前記燃料タンク内の燃料及び前記水タンク内の水が、温度調整手段により温度調整されるよう構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  12. 前記温度調整手段が、燃料及び水を加熱するヒータ、燃料及び水を冷却する電子冷却素子であることを特徴とする請求項11に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  13. 前記振動子の動作状態が監視センサにより監視され、当該振動子の振動、音、電流、熱の少なくとも一つが検出されて異常と判定されたときに、当該振動子を停止するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  14. 前記燃料と水のほかに、乳化剤が混合されてエマルジョン燃料が製造される場合には、前記乳化剤の性能を発揮するのに最適な温度となるように当該乳化剤の温度が調整されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン燃料製造システム。
  15. 燃料と水を混合槽内へ導き、この混合槽に具備された振動子に発生するキャビテーションの作用で、前記燃料と前記水を混合してエマルジョン燃料を製造することを特徴とするエマルジョン燃料製造方法。
  16. 前記混合槽内へ導く燃料と水を、予混合槽内において予め混合しておくことを特徴とする請求項15に記載のエマルジョン燃料製造方法。
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