JP2009077272A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
キャプチャフレーム周期が到来すると測光処理により得られた被写体の明るさ、通常のゲイン値に基づいて露光時間TL、絞り値を算出し、該算出された露光時間TL、絞り値、通常のゲイン値で撮像を行なう(S32〜S33)。そして、予め決められた比較的短い露光時間TSと露光時間TLとの差分に応じたゲイン値を算出し、該算出されたゲイン値、予め決められた露光時間TS、S33で算出された絞り値で撮像を行う(S36、37)。そして、露光時間TLで撮像された画像Lnの前後に撮像された画像を比較することにより該画像Lnのブレ量を検出し(S38)、該画像Lnのブレ量が所定値以上の場合は、露光時間TSで撮像された画像Snを記録し(S40、42)、ブレ量が所定値以上でない場合は該画像Snを記録する(S41、42)。
【選択図】 図5
Description
被写体の明るさに基づいて第1の露光時間を算出する露光時間算出手段と、
前記撮像手段を制御することにより、1枚の画像データを撮像する撮像期間内に、前記露光時間算出手段により算出された第1の露光時間での撮像と、この第1の露光時間より短い第2の露光時間での撮像とを連続して行う連続撮像制御手段と、
前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するブレ量検出手段と、
前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値以上の場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして、前記第2の露光時間で撮像された画像データを採用し、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値より小さい場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして前記第1の露光時間で撮像された画像データを採用する採用手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記第1の露光時間で撮像された画像データのブレ量を検出することにより、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するようにしてもよい。
ブレの影響が所定以内となるように予め決められた固定時間であるようにしてもよい。
前記第1の露光時間と、前記第2の露光時間との差に応じて、該第2の露光時間で撮像された画像データの感度を上昇させるようにしてもよい。
ゲインを上げることによって感度を上昇させるようにしてもよい。
前記連続撮像制御手段は、
前記判断手段により前記第1の露光時間が前記第2の露光時間以上と判断された場合は、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内に連続して前記第1の露光時間での撮像と、前記第2の露光時間との撮像を行い、前記判断手段により前記第1の露光時間が前記第2の露光時間以上でないと判断された場合は、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内に前記第1の露光時間での撮像のみを行うようにしてもよい。
前記連続撮像制御手段により前記第1の露光時間で撮像された画像データの前後に撮像された画像データ、又は、前記連続撮像制御手段により前記第1の露光時間で撮像された画像データとその前又は後に撮像された画像データを用いて、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するようにしてもよい。
前記ブレ量検出手段、前記採用手段、前記制御手段は、
前記保存制御手段により連続撮像制御手段によって撮像された画像データが記録保存された後に実行するようにしてもよい。
前記ブレ量検出手段、前記採用手段、前記制御手段は、
前記保存制御手段により連続撮像制御手段によって撮像された画像データが記録保存される前に実行するようにしてもよい。
前記採用手段によって採用された画像データのみを保存記録するようにしてもよい。
前記第1の露光時間での撮像と、前記第2の露光時間での撮像とを動画撮影におけるフレーム周期で繰り返し行うようにしてもよい。
1枚のフレーム画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を各フレーム毎に検出していき、
前記採用手段は、
前記各フレーム毎に、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量に基づいて前記第1の露光時間で撮像された画像データと前記第2の露光時間で撮像された画像データのいずれかを選択的に採用し、採用された画像データからなる動画データを作成するようにしてもよい。
被写体の明るさに基づいて動画撮像用の第1の露光時間を算出するようにしてもよい。
連続して前記第1の露光時間での静止画撮像と、前記第2の露光時間との静止画撮像を行うようにしてもよい。
被写体の明るさに基づいて静止画撮像用の第1の露光時間を算出するようにしてもよい。
被写体の明るさに基づいて露光時間を算出する露光時間算出手段と、
前記撮像手段を制御することにより、前記露光時間算出手段により算出された露光時間で露光を行うことにより撮像を行う撮像制御手段と、
前記撮像制御手段による露光中の手ブレ量を検出する手ブレ量検出手段と、
前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値以上か否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記撮像制御手段は、
前記判断手段により前記手ブレ量検出手段によって検出された手ブレ量が所定値以上と判断された場合は、前記露光時間が経過しなくても直ちに露光を終了させることを特徴とする。
前記第1の露光時間が経過する前に露光を終了した場合は、前記第1の露光時間と、実際に露光を行った時間との差に応じて、実際の露光時間で撮像された画像データの感度を上昇させるようにしてもよい。
被写体を撮像する撮像手段を制御することにより、1枚の画像データを撮像する撮像期間内に、前記露光時間算出処理により算出された第1の露光時間での撮像と、この第1の露光時間より短い第2の露光時間での撮像とを連続して行う連続撮像制御処理と、
前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するブレ量検出処理と、
前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値以上の場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして、前記第2の露光時間で撮像された画像データを採用し、前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値より小さい場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして前記第1の露光時間で撮像された画像データを採用する採用処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
被写体を撮像する撮像手段を制御することにより、前記露光時間算出処理により算出された露光時間で露光を行うことにより撮像を行う撮像制御処理と、
前記撮像制御処理による露光中の手ブレ量を検出する手ブレ量検出処理と、
前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値以上か否かを判断する判断処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記撮像制御処理は、
前記判断処理により前記手ブレ量検出処理によって検出された手ブレ量が所定値以上と判断された場合は、前記露光時間が経過しなくても直ちに露光を終了させることを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り兼用シャッタ4、CCD5、垂直ドライバ6、TG(timing generator)7、ユニット回路8、DMAコントローラ(以下、DMAという)9、CPU10、キー入力部11、メモリ12、DRAM13、DMA14、ブレ量検出部15、DMA16、画像生成部17、DMA18、DMA19、表示部20、DMA21、圧縮伸張部22、DMA23、フラッシュメモリ24、バス25を備えている。
絞りとは、CCD5に入射される光の量を制御する機構のことをいい、シャッタとは、CCD5に光を当てる時間を制御する機構のことをいい、CCD5に光を当てる時間(露光時間)は、シャッタ速度によって変わってくる。
露出量は、この絞り値(絞りの度合い)とシャッタ速度によって定められる。
特に、CPU10は、測光処理に基づいて得られた被写体の明るさに基づいて、通常のゲイン値における絞り値及び露光時間TLを算出する算出部101、1枚のフレーム画像データの撮像期間内に、該算出された露光時間TLでの撮像と、予め決められた比較的時間の短い露光時間TSでの撮像を連続して行う連続撮像制御部102と、ブレ量検出部15により検出されたブレ量に基づいて、当該フレーム画像データとして、露光時間TLのフレーム画像データ、露光時間TSのフレーム画像データTSのどちらか一方のフレーム画像データを採用する採用部103とを含む。
メモリ12には、CPU10がデジタルカメラ1の各部を制御するのに必要な制御プログラム、及び必要なデータが記録されており、CPU10は、該プログラムに従い動作する。
ブレ量検出部15は、個々の画像の露光時のブレ量(カメラと被写体との相対的な動き)を検出するものであり、手振れに起因するブレ量だけであればカメラ本体に取り付けたジャイロセンサによって検出することも可能であるが、ここでは、被写体の動きに起因するブレ量をも検出することを考慮して、複数のフレーム画像データに基づく電子的なブレ検出方法を用いるものとする。この複数のフレーム画像データに基づくブレ量の検出は、周知技術なので詳しく説明しないが、基本的には、2枚のフレーム画像データのブレ量を検出する技術を利用するものであり、ブロックマッチング法や代表点マッチング法など用いて2枚のフレーム画像データから、両者のフレーム画像データのブレ量を検出するようにしてもよいし、2枚のフレーム画像の差分に基づいてブレ量を検出するようにしてもよい。たとえば、差分が少なければ画像のブレはなく、差分が大きければ画像のブレは大きいからである。また、画像認識により顔を認識することにより、現在のフレームと1つ前のフレームとからどのくらい顔が動いたかを算出することによりブレ量を検出するようにしてもよく、要は、後のフレームの画像が前のフレームの画像からどのくらいブレたかを検出するものであればなんでもよい。
画像生成部17は、DMA16から送られてきた画像データに対して、画素補間処理、γ補正処理、ホワイトバランス処理などの処理を施すとともに、輝度色差信号(YUVデータ)の生成も行なう。つまり、画像処理を施す部分である。
DMA18は、画像生成部17で画像処理が施された輝度色差信号の画像データ(YUVデータ)をバッファメモリに記憶させるものである。
表示部20は、カラーLCDとその駆動回路を含み、DMA19から出力された画像データの画像を表示させる。
圧縮伸張部22は、画像データの圧縮・伸張(例えば、JPEGやMPEG形式の圧縮・伸張)を行なう部分である。
DMA23は、バッファッメモリに記憶されている圧縮画像データを読み出してフラッシュメモリ24に記録させたり、フラッシュメモリ24に記録された圧縮画像データをバッファメモリに記憶させるものである。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を動画撮影時と動画再生時とに分けて説明する。
まず、動画撮影時の動作を図2のフローチャートにしたがって説明する。
動画撮影モードにおいて、ユーザによってキー入力部11のシャッタボタンが押下されると(シャッタボタンの押下に対応する操作信号がキー入力部11から送られてくると)、動画撮影処理が開始されたと判断し、CPU10は、キャプチャフレーム周期(撮像タイミング)が到来するまで待ち処理を行う(ステップS1)。このキャプチャフレーム周期は、キャプチャフレームレートに基づいて定まる。たとえば、キャプチャフレームレートが30fpsの場合は、1/30秒毎にキャプチャフレーム周期が到来することになる。
なお、ここでは、ゲイン値を変えることにより感度を変えるようにしたが、ゲイン値の他に他の方法(たとえば、画素加算駆動)によって感度を変えるものであってもよい。
つまり、ステップS3算出された露光時間TL及び絞り値で被写体を撮像し、ユニット回路8のAGC回路は、通常のゲイン値に基づいて該撮像された画像データは該撮像された画像データの利得を調整する。
つまり、予め決められた露光時間(所定の露光時間)TS、ステップS3で算出された絞り値で被写体を撮像し、ユニット回路8のAGC回路は、ステップS5で算出されたゲイン値に基づいて該撮像された画像データは該撮像された画像データの利得を調整する。これにより、感度を上げるので露光時間を短くしても適切な明るさのフレーム画像データを得ることができる。
なお、この露光時間TLと露光時間TSとを合計した時間が、キャプチャフレーム周期より短い時間でなければならない。
一方、ステップS7で、動画撮影記録処理が終了したと判断すると、CPU10は、該記録したフレーム画像データに基づいてフラッシュメモリ24上に動画ファイルを生成する(ステップS8)。
なお、この動画撮影記録処理中は、露光時間TLで撮像されたフレーム画像データ、又は、露光時間TSで撮像されたフレーム画像データをDMA19を介しリアルタイムで順々に表示部20に表示させていく。
次に、動画再生時の動作を図3のフローチャートにしたがって説明する。
再生モードにおいて、再生したい動画ファイルがユーザによって選択されると、動画再生処理が開始されたと判断し、CPU10は、フラッシュメモリ24に記録されている該選択された動画ファイルのフレーム画像データを読み出し、最初に露光時間TLで撮像されたフレーム画像データLnを選択する(ステップS11)。
図4に示すように、露光時間TLのフレーム画像データと、予め決められた露光時間TSのフレーム画像データが交互に撮像されたのがわかる。ここで、1枚目の撮像期間に撮像されたフレーム画像データをL1、S1とし、2枚目の撮像期間内に撮像されたフレーム画像データをL2、S2とし、n枚目の撮像期間に撮像されたフレーム画像データをLn、Snとする。なお、繰り返し言うまでもないが、フレーム画像データLは露光時間TLで撮像されたフレーム画像データを示し、フレーム画像データSは露光時間TSで撮像されたフレーム画像データを示している。
ステップS18で、最後に露光時間TLで撮像されたフレーム画像データLzが未だ選択されていないと判断すると、次に露光時間TLで撮像されたフレーム画像データLn(n=n+1)を選択して(ステップS19)、ステップS12に戻る。
一方、ステップS18で、最後に露光時間TLで撮像されたフレーム画像データLzが選択されたと判断すると、再生処理を終了する。
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、動画撮影時は、フレーム画像データLnとフレーム画像データSnとを交互で撮像して記録し、再生時において、フレーム画像データLnとフレーム画像データSnのどちらか一方を採用して表示させていくというものであったが、第2の実施の形態においては、撮影時に、フレーム画像データLnとフレーム画像データSnとのどちらか一方を採用して記録していくというものである。
また、上記第1の実施の形態においては、露光時間TLは露光時間TSより長いことを前提としたが、実際は、算出される露光時間TLが露光時間TSより短くなりうる可能性もあるので、算出される露光時間TLが露光時間TSより短い場合は、露光時間TSでの撮像を行なわない。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。
以下、第2の実施の形態のデジタルカメラ1の動作を図5のフローチャートにしたがって説明する。
なお、ここでは、ゲイン値を変えることにより感度を変えるようにしたが、ゲイン値の他に他の方法によって感度を変えるものであってもよい。
つまり、ステップS33で算出された露光時間TL及び絞り値で被写体を撮像し、ユニット回路8のAGC回路は、通常のゲイン値に基づいて該撮像された画像データの利得を調整する。
つまり、予め決められた露光時間TS、ステップS33で算出された絞り値で被写体を撮像し、ユニット回路8のAGC回路は、ステップS36で算出されたゲイン値に基づいて該撮像された画像データは該撮像された画像データの利得を調整する。これにより、感度を上げるので露光時間を短くしても適切な明るさのフレーム画像データを得ることができる。
なお、この露光時間TLと露光時間TSとを合計した時間が、フレーム周期より短い時間でなければならないことは言うまでもない。
このブレ量の算出は、上記第1の実施の形態と同様の動作によって行う。
ステップS39で、ステップS34で直近に撮像したフレーム画像データLnのブレ量が所定値以上より大きいと判断すると、CPU10の採用部103は、当該フレーム画像データとして(現在の撮像期間のフレーム画像データとして)、露光時間TSで撮像された方のフレーム画像データSn(ステップS37で直近に撮像されたフレーム画像データSn)を撮像画像として採用して(ステップS40)、ステップS42に進む。つまり、現在の撮像期間内に撮像された露光時間TSのフレーム画像データSnを採用することになる。これにより、ブレのないフレーム画像を撮像画像として採用することができる。この現在の撮像期間とはステップS31のフレーム周期に基づく撮像期間のことをいう。
図6に示すようにフレーム画像データL1の露光時間TLが露光時間TS以下なので、露光時間の短い露光時間TSのフレーム画像データS1は撮像されず、当該フレーム画像データとして(1枚目のフレーム画像データとして)フレーム画像データL1が採用される。露光時間TLが露光時間TS以下の場合は画像のブレが発生しにくいからである。
また、フレーム画像データL6の露光時間TLも露光時間TS以下なので、フレーム画像データS6は撮像されず、当該フレーム画像データとして(6枚目のフレーム画像データとして)フレーム画像データL6が採用される。
また、フレーム画像データLnとフレーム画像データSnを連続して撮像した場合は、フレーム画像データLnのブレ量が所定値以上の場合は、当該フレーム画像データとしてフレーム画像データSnを記録させ、フレーム画像データLnのブレ量が所定値以上でない場合は、当該フレーム画像データとしてフレーム画像データLnを記録させるので、ブレを軽減させて若しくは無くして動画を再生させることができ、且つ、カクカクした動画の再生を抑えることができ、表示される動画全体のブレを低減し、動画の画質を向上させることができる。
また、撮影時にフレーム画像データLnとフレーム画像データSnのどちらか一方のみを採用して記録するので、再生時の処理負担を軽減させることができる。
次に第3の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態においては、撮像時にフレーム画像データに基づいてブレ量を算出するというものであるが、第3の実施の形態においては、ブレ量をセンサジャイロなどの各速度センサなどにより検出するというものである。
第3の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現するが、第3の実施の形態においては、ブレ量検出部15はジャイロセンサなどの角速度センサを備え、該角速度センサによって撮影者の手のブレ量を検出する。この検出されたブレ量はCPU10に送られる。また、CPU10は、連続撮像制御部102に代えて1枚のフレーム画像データの撮像期間に1枚のフレーム画像データのみを撮像する撮像制御部102を、また、CPU10は、採用部103に代えて、ブレ量検出部15によって検出された検出されたブレ量が所定値以上か否かを判断する判断部103を備える。
なお、角速度センサによってブレ量を検出するようにしたが、機械的にブレ量を検出することができるセンサであればよい。
なお、ここでは、ゲイン値を変えることにより感度を変えるようにしたが、ゲイン値の他に他の方法によって感度を変えるものであってもよい。
次いで、CPU10は、ブレ量検出部15を初期化する(ステップS55)。つまる、ブレ量検出15によって検出されるブレ量の積算値をゼロにする。
次いで、CPU10は、ブレ量検出部15にブレ量の検出を開始させる(ステップS56)。
ステップS57で、露光時間が経過していないと判断すると、CPU10の判断部103は、ブレ量検出部15によって検出されたブレ量の積算値が所定値以上か否かを判断する。つまり、前回までのブレ量の積算値に対して、新たにジャイロで検出されたブレ量を積算することにより、露光開始時の位置からのトータルのブレ量を算出することで露光中に所定のブレ量以上にブレたか否かを判断する。
ステップS58で、ブレ量が所定値以上でないと判断すると、ステップS57に戻る。
そして、CPU10は、実際に露光された露光時間TRと、ステップS53で算出された露光時間TLとの差分に応じたゲイン値を算出する(ステップS60)。つまり、実際の露光時間TR、ステップS53で算出された絞り値で実際に撮像された画像データの明るさが、ステップS53で算出された露光時間TL及び絞り値、通常のゲイン値で撮像される画像データの明るさと同じになるように、ゲイン値を算出する。ここで、算出されるゲイン値は、通常のゲイン値より大きな値となるのでノイズが発生しやすくなる。
そして、CPU10の撮像制御部102は、ユニット回路8のAGC回路に通常のゲイン値に基づいてCCD5から読みだされた画像データの利得を調整させて(ステップS63)、ステップS64に進む。この利得調整後のフレーム画像データはバッファメモリに記憶される。
一方、ステップS65で、動画撮影記録処理が終了したと判断すると、CPU10は、該記録したフレーム画像データに基づいて動画ファイルを生成して、フラッシュメモリ24に記録する(ステップS66)。
また、露光時間TLの露光中にブレ量を検出して、露光時間TLが経過する前に露光を終了するか否かを判断しているので、確実にブレの少ない若しくは無いフレーム画像データを記録したり再生することができるとともに、必要以上に露光時間の短い(シャッタ速度の速い)フレーム画像データを記録したり再生することがない。したがって、表示されるフレーム画像データのブレの低減、画質劣化の低減を図ることができる。つまり、画像データを利用せずにジャイロセンサ等の角速度センサによってリアルタイムにブレ量を検出するようにしたので、第2の実施形態のように、2つの露光時間で撮影された画像を後から選択するような処理を行う必要がなく、検出されるブレ量に応じて露光時間をリアルタイムに調整するような処理が可能なので、2回の撮像が1回になり、処理効率を向上させ、電池寿命を伸ばすことができる。
上記各実施の形態は、以下のような変形例も可能である。
これにより、再び動画データを再生する場合は普通に記録されているフレーム画像データを順々に表示させていけばよく、再生処理の負担を軽減させることができる。これによっても、上記第1の実施の形態で説明したような効果を得られる。
また、動画編集モードというものを設け、該動画編集モード中に、動画ファイルが選択されると、該動画ファイルの動画データを表示させないで単に編集していくようにしてもよい。このときの動作も図3に示すフローチャートとほぼ同様であるが、ステップS14又はステップS15の動作を経ると、そのままステップS17に進み、ステップS17では、採用されなかった方のフレーム画像データをフラッシュメモリ24から削除して、ステップS18に進む。これによっても、上記第1の実施の形態で説明したような効果を得られる。
また、第3の実施の形態の場合は、単に算出された露光時間TLで静止画撮影を行い、検出されたブレ量が所定値以上になると、単に露光を終了することになる。
これにより、確実にブレの少ない静止画像データを再生することができるとともに、必要以上に露光時間の短い(シャッタ速度の速い)静止画像データを再生することがない。したがって、表示される静止画像データのブレの低減、画質劣化の低減を図ることができる。
この場合も、露光時間TLでの撮像と、露光時間TSでの撮像を行い、該露光時間TLでの撮像と露光時間TSでの撮像の期間内に検出されたブレ量の積算値が所定値以上の場合には、露光時間TSで撮像されたフレーム画像データSnを採用し、ブレ量が所定値以上でない場合は露光時間TSで撮像されたフレーム画像データLnを採用する。
このとき、第1の実施の形態においては、撮影時は、撮像されたフレーム画像データを記録するとともに、検出されたブレ量も一緒に記録していき、再生時に該記録されたブレ量に基づいて、フレーム画像データLn、フレーム画像データSnのどちらを採用するか決めることになる。
これによっても、フレーム画像データのブレの軽減、画質劣化の低減を図ることができる。また、ブレを軽減させて動画を再生することができ、且つ、カクカクした動画の再生を押させることができる。
したがって、本発明の上記実施形態に対してなされ得る多種多様な変形ないし修正はすべて本発明の範囲内に含まれるものであり、添付の特許請求の範囲によって保護されるものと解さなければならない。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り兼用シャッタ
5 CCD
6 垂直ドライバ
7 TG
8 ユニット回路
9 DMA
10 CPU
11 キー入力部
12 メモリ
13 DRAM
14 DMA
15 ブレ量検出部
16 DMA
17 画像生成部
18 DMA
19 DMA
20 表示部
21 DMA
22 圧縮伸張部
23 DMA
24 フラッシュメモリ
25 バス
Claims (22)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
被写体の明るさに基づいて第1の露光時間を算出する露光時間算出手段と、
前記撮像手段を制御することにより、1枚の画像データを撮像する撮像期間内に、前記露光時間算出手段により算出された第1の露光時間での撮像と、この第1の露光時間より短い第2の露光時間での撮像とを連続して行う連続撮像制御手段と、
前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するブレ量検出手段と、
前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値以上の場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして、前記第2の露光時間で撮像された画像データを採用し、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値より小さい場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして前記第1の露光時間で撮像された画像データを採用する採用手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記ブレ量検出手段は、
前記第1の露光時間で撮像された画像データのブレ量を検出することにより、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記第2の露光時間は、
ブレの影響が所定以内となるように予め決められた固定時間であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 前記連続撮像制御手段は、
前記第1の露光時間と、前記第2の露光時間との差に応じて、該第2の露光時間で撮像された画像データの感度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記連続撮像制御手段は、
ゲインを上げることによって感度を上昇させることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。 - 前記露光時間算出手段により算出された第1の露光時間が前記第2の露光時間以上か否かを判断する判断手段を備え、
前記連続撮像制御手段は、
前記判断手段により前記第1の露光時間が前記第2の露光時間以上と判断された場合は、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内に連続して前記第1の露光時間での撮像と、前記第2の露光時間との撮像を行い、前記判断手段により前記第1の露光時間が前記第2の露光時間以上でないと判断された場合は、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内に前記第1の露光時間での撮像のみを行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の撮像装置。 - 前記ブレ量検出手段は、
前記連続撮像制御手段により前記第1の露光時間で撮像された画像データの前後に撮像された画像データ、又は、前記連続撮像制御手段により前記第1の露光時間で撮像された画像データとその前又は後に撮像された画像データを用いて、前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記採用手段によって採用された画像データを表示手段に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の撮像装置。
- 前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを記録手段に記録保存する保存制御手段を備え、
前記ブレ量検出手段、前記採用手段、前記制御手段は、
前記保存制御手段により連続撮像制御手段によって撮像された画像データが記録保存された後に実行することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の撮像装置。 - 前記採用手段により採用されなかった画像データを前記記録手段から消去する消去手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
- 前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを記録手段に記録保存する保存制御手段を備え、
前記ブレ量検出手段、前記採用手段、前記制御手段は、
前記保存制御手段により連続撮像制御手段によって撮像された画像データが記録保存される前に実行することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の撮像装置。 - 前記保存制御手段は、
前記採用手段によって採用された画像データのみを保存記録することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。 - 前記連続撮像制御手段は、
前記第1の露光時間での撮像と、前記第2の露光時間での撮像とを動画撮影におけるフレーム周期で繰り返し行うことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の撮像装置。 - 前記ブレ量検出手段は、
1枚のフレーム画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を各フレーム毎に検出していき、
前記採用手段は、
前記各フレーム毎に、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量に基づいて前記第1の露光時間で撮像された画像データと前記第2の露光時間で撮像された画像データのいずれかを選択的に採用し、採用された画像データからなる動画データを作成することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。 - 前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量に応じて、各フレーム画像の切り出し位置を変えながらトリミングして記録する記録動作、または、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量に応じて、各フレーム画像の表示位置を変化させながら再生動作を行う動画ブレ補正手段を更に備えたことを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記露光時間算出手段は、
被写体の明るさに基づいて動画撮像用の第1の露光時間を算出することを特徴とする請求項13乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 前記連続撮像制御手段は、
連続して前記第1の露光時間での静止画撮像と、前記第2の露光時間との静止画撮像を行うことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の撮像装置。 - 前記露光時間算出手段は、
被写体の明るさに基づいて静止画撮像用の第1の露光時間を算出することを特徴とする請求項17記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像手段と、
被写体の明るさに基づいて露光時間を算出する露光時間算出手段と、
前記撮像手段を制御することにより、前記露光時間算出手段により算出された露光時間で露光を行うことにより撮像を行う撮像制御手段と、
前記撮像制御手段による露光中の手ブレ量を検出する手ブレ量検出手段と、
前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量が所定値以上か否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記撮像制御手段は、
前記判断手段により前記手ブレ量検出手段によって検出された手ブレ量が所定値以上と判断された場合は、前記露光時間が経過しなくても直ちに露光を終了させることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像制御手段は、
前記第1の露光時間が経過する前に露光を終了した場合は、前記第1の露光時間と、実際に露光を行った時間との差に応じて、実際の露光時間で撮像された画像データの感度を上昇させることを特徴とする請求項19記載の撮像装置。 - 被写体の明るさに基づいて第1の露光時間を算出する露光時間算出処理と、
被写体を撮像する撮像手段を制御することにより、1枚の画像データを撮像する撮像期間内に、前記露光時間算出処理により算出された第1の露光時間での撮像と、この第1の露光時間より短い第2の露光時間での撮像とを連続して行う連続撮像制御処理と、
前記1枚の画像データを撮像する撮像期間内のブレ量を検出するブレ量検出処理と、
前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値以上の場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして、前記第2の露光時間で撮像された画像データを採用し、前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値より小さい場合は、前記1枚の画像データの撮像期間内に撮像された画像データとして前記第1の露光時間で撮像された画像データを採用する採用処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 被写体の明るさに基づいて露光時間を算出する露光時間算出処理と、
被写体を撮像する撮像手段を制御することにより、前記露光時間算出処理により算出された露光時間で露光を行うことにより撮像を行う撮像制御処理と、
前記撮像制御処理による露光中の手ブレ量を検出する手ブレ量検出処理と、
前記ブレ量検出処理により検出されたブレ量が所定値以上か否かを判断する判断処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記撮像制御処理は、
前記判断処理により前記手ブレ量検出処理によって検出された手ブレ量が所定値以上と判断された場合は、前記露光時間が経過しなくても直ちに露光を終了させることを特徴とするプログラム。
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