JP2009076798A - プラズマ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各高周波信号間で周波数干渉をなくすだけでなく、それらの各高周波信号に対して、ICP電極用およびFS電極用の各高周波電源とそれぞれに対応する各電極間で、容易にかつ短時間で正確にインピーダンス整合させることができ、プラズマの安定な着火を容易に実現し、プラズマ放電を確実に励起させることができるプラズマ処理方法を提供する。
【解決手段】自動整合処理のためのプリセット条件として、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1を所定の容量値に固定することで複数ある整合点を一つにすることにより、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比の比率を1:1に管理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばチャンバ内に形成された空間内にプラズマ放電を発生し、そのプラズマ放電により、チャンバ内に載置された半導体基板を処理対象物としてプラズマ処理を行うプラズマ処理技術に関するものである。
従来から、例えばLSIなどを構成する各種の半導体集積回路が形成される半導体基板の製造工程において、当該半導体基板をエッチングチャンバ内に載置した状態でプラズマ放電を発生し、そのプラズマ放電により、エッチングチャンバ内の半導体基板を処理対象物として、ドライエッチング等のプラズマ処理を行うプラズマ処理技術が用いられており、このプラズマ処理装置として、近年では、放電形式に誘導結合方式(Inductive Coupling Plasma)を採用したICP型のプラズマ処理装置が広く利用されている。
上記のようなICP型プラズマ処理装置は、半導体集積回路のさらなる微細化にともない、高密度のプラズマが得られ、高い均一性を保ち、チャージアップなどのダメージの抑制を図ることがますます重要となってきたことから、その実現手段として開発された。
上記のようなダメージの発生は、特に圧力の高いプラズマを使った装置や、磁場をかけてプラズマ密度を上げた装置で顕著で、プラズマが不均一である場合に発生することが多い。これを改善するためにICP型では、電極であるアンテナ部分でプラズマを発生させることにより、磁石などによる磁界の発生を不要としている。
以上のようなICP型プラズマ処理装置の従来技術(例えば、特許文献1を参照)について、以下に説明する。
図9は従来のICP型プラズマ処理装置の基本構造を示す概略断面図である。図9に示すプラズマ処理装置は、エッチングチャンバ900と、高周波電源910a、910bと、ガス導入路920と、排気口930と、誘電コイル940と、電極950と、誘電コイル940直下のエッチングチャンバ900内壁に設けられた石英板等の誘電板960aと、ファラデーシールド970b上に配設された誘電板960bと、誘電コイル940と誘電板960aとの間に配設されたファラデーシールド970aと、誘電コイル940直下でないエッチングチャンバ900内壁上に配設されたファラデーシールド970bとを備えている。
このプラズマ処理装置において図10(a)に示す部分に着目すると、エッチングチャンバ900の同一空間内に2つ以上の電極として例えば誘電コイル(ICP電極)940およびファラデーシールド(FS電極)970a、970bが備えられたプラズマ処理装置において、夫々の電極940、970a、970bに対して、個別に接続した高周波電源910a、910bより、別々に高周波パワーを印加する場合に、図10(b)に示すように、実質的に同一周波数の高周波信号を印加した場合には、それらの高周波信号間で周波数干渉が起こりやすく、さらに位相が近いか同じ場合には特に周波数干渉が発生しやすくなる。
そこで、図9に示すプラズマ処理装置のようにエッチングチャンバ900の同一空間内に2つ以上の電極940、970a、970bがある場合には、図10(c)に示すように、夫々の電極940、970a、970bに対して、個別に接続した各高周波電源910a、910bより、それぞれ独立して実質的に同一周波数の高周波信号を印加したうえで、位相シフト調整器990により、各高周波電源910a、910b間でそれぞれの高周波信号の位相を、実質的に略180度(ここでは、180度±30度)ずらすことにより略逆位相とした状態にして、エッチングチャンバ900内の空間980にプラズマ放電を発生させるようにしている。
特開2005−209885号公報
しかしながら上記のような従来のプラズマ処理装置では、ICP電極およびFS電極のそれぞれに供給される各高周波信号に対して、それら各高周波信号間の位相関係を略逆位相にすることにより、相互の周波数干渉をほぼ抑えることはできるが、ICP電極用の高周波電源とICP電極との間、およびFS電極用の高周波電源とFS電極との間のインピーダンス整合そのものについて、またその正確性や作業性についても殆んど考慮されておらず、上記のように各高周波信号間で周波数干渉を抑制しただけでは、プラズマの安定な着火を得ることが難しく、そのための各高周波電源の出力パワーなど各部の調整に非常に手間がかるだけでなく、プラズマ放電を確実に励起させることができない場合があるという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ICP電極用およびFS電極用の各高周波信号間で周波数干渉をなくすだけでなく、それらの各高周波信号に対して、ICP電極用およびFS電極用の各高周波電源とそれぞれに対応する各電極間で、容易にかつ短時間で正確にインピーダンス整合させることができ、プラズマの安定な着火を容易に実現し、プラズマ放電を確実に励起させることができるプラズマ処理方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のプラズマ処理方法は、同一の空間内に、その空間と誘導結合する第1電極、および前記空間と前記第1電極との間をファラデーシールドする第2電極が設けられ、前記第1電極に第1高周波信号を供給する第1高周波電源と、前記第2電極に前記第1高周波信号に対して略逆位相の第2高周波信号を供給し前記第1高周波電源とは独立した第2高周波電源と、前記第1高周波電源と前記第1電極の間で、前記第1高周波信号に対してインピーダンス整合する第1整合器と、前記第2高周波電源と前記第2電極の間で、前記第2高周波信号に対してインピーダンス整合する第2整合器とを備え、前記第1整合器は、前記第1高周波電源と前記第1電極の間の前記インピーダンス整合のために、前記第1電極に直列接続されたインピーダンス調整用の第1可変コンデンサと、前記第1高周波電源の出力側に並列接続された負荷用の第2可変コンデンサとを有し、前記第2整合器は、前記第2高周波電源と前記第2電極の間の前記インピーダンス整合のために、前記第2電極に直列接続されたインピーダンス調整用の第3可変コンデンサと、前記第2高周波電源の出力側に並列接続された負荷用の第4可変コンデンサとを有し、前記第1電極に前記第1高周波信号が供給されるとともに、前記第2電極に前記第2高周波信号が供給されて、前記空間内にプラズマ放電を発生し、前記空間内の処理対象物にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に対して、前記第4可変コンデンサの容量値を変更して、前記第1高周波信号による前記第1整合器への入力パワーと、前記第2高周波信号による前記第2整合器への入力パワーとの比である入力パワー比に応じて、前記第1高周波信号による前記第1電極の出力パワーと、前記第2高周波信号による前記第2電極の出力パワーとの比である出力パワー比を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のプラズマ処理方法は、請求項1に記載のプラズマ処理方法であって、前記第4可変コンデンサの容量値を変更して、前記入力パワー比と前記出力パワー比とが等しくなる前記容量値に固定することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のプラズマ処理方法は、請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理方法であって、前記第4可変コンデンサの容量値を固定して、前記出力パワー比を固定した状態で、前記入力パワー比と前記出力パワー比の比率が所定値となるように、前記入力パワー比を変化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のプラズマ処理方法は、請求項3に記載のプラズマ処理方法であって、前記入力パワー比を変化させるために、前記第1整合器への入力パワーを変化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のプラズマ処理方法は、請求項3に記載のプラズマ処理方法であって、前記入力パワー比を変化させるために、前記第2整合器への入力パワーを変化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のプラズマ処理方法は、請求項3または請求項4または請求項5に記載のプラズマ処理方法であって、前記第4可変コンデンサを前記出力パワー比に応じた容量値に固定して、前記第1電極および前記第2電極に各高周波信号が投入された状態で、前記第3可変コンデンサをプラズマ放電着火開始位置に固定し、前記第1可変コンデンサと前記第2可変コンデンサの容量値の変更により前記第1整合器を自動整合させて、前記プラズマ放電が励起して安定した時点で、前記第3可変コンデンサの容量値の変更により前記第2整合器を自動整合させることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のプラズマ処理方法は、請求項6に記載のプラズマ処理方法であって、前記プラズマ放電の着火開始時の着火整合領域と、前記プラズマ放電の着火後から時間経過時の着火整合領域とを求め、両着火整合領域を包含する領域に、前記プラズマ放電着火開始時の着火整合位置の設定を自動的に移動させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、自動整合処理のためのプリセット条件として、第2整合器の第4可変コンデンサを所定の容量値に固定することで複数ある整合点を一つにすることにより、第1電極および第2電極に対して入力パワー比と出力パワー比の比率を1:1に管理することができ、特殊な換算テーブルを用いることなくプロセスをコントロールすることができる。
そのため、第1電極用および第2電極用の各高周波信号間で周波数干渉をなくすだけでなく、それらの各高周波信号に対して、第1電極用および第2電極用の各高周波電源とそれぞれに対応する各電極間で、容易にかつ短時間で正確にインピーダンス整合させることができ、プラズマの安定な着火を容易に実現し、プラズマ放電を確実に励起させることができる。
以下、本発明の実施の形態を示すプラズマ処理方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のプラズマ処理方法を説明する。
図1は本実施の形態1のプラズマ処理方法のためのプラズマ処理装置の構成例を示す回路ブロック図である。図1において、ID1はICP電極(コイル)、IR1はICP用RF(高周波)電源(ここでは13.56MHzの高周波信号を出力)、IM1はICP整合器、CIT1はICP整合器IM1側のTune用(調整用)可変コンデンサ(ここでは100−500pF)、CIL1はICP整合器IM1側のLoad用(負荷用)可変コンデンサ(ここでは100−2000pF)、FD1はFS電極(導体板)、FR1はFS用RF(高周波)電源(ここでは13.56MHzの高周波信号を出力)、FM1はFS整合器、LF1はインダクタ(コイル)(ここでは2μH)、CFT1はFS整合器FM1側のTune用(調整用)可変コンデンサ(ここでは50−500pF)、CFL1はFS整合器FM1側のLoad用(負荷用)可変コンデンサ(ここでは150−1500pF)、ZFT1はインピーダンス要素、SS1は制御手段、IS1は位相シフト調整器である。
また、本実施の形態1のプラズマ処理方法のためのプラズマ処理装置は、図1に示すように、ICP整合器IM1として、ICP用RF電源IR1の出力とICP電極ID1との間に、ICP用RF電源IR1の出力からTune用可変コンデンサCIT1が直列接続されており、ICP用RF電源IR1の出力とTune用可変コンデンサCIT1の接続点からグランドへと、Load用可変コンデンサCIL1が並列接続されている。
また、FS整合器FM1として、FS用RF電源FR1の出力とFS電極FD1との間に、FS用RF電源FR1の出力からTune用インダクタLF1、Tune用可変コンデンサCFT1の順に直列接続されており、FS用RF電源FR1の出力とインダクタLF1の接続点からグランドへと、Load用可変コンデンサCFL1が並列接続されている。
また、上記の制御手段SS1は、ICP整合器IM1によりICP用RF電源IR1とICP電極ID1との間、および、FS整合器FM1によりFS用RF電源FR1とFS電極FD1との間で、各高周波信号に対して、インピーダンス整合を行う場合に、それらの間の現状の整合状態に応じて、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1のそれぞれに設けられたTune用可変コンデンサCIT1、CFT1およびLoad用可変コンデンサCIL1、CFL1の調整位置を制御することにより、各Tune用可変コンデンサCIT1、CFT1およびLoad用可変コンデンサCIL1、CFL1の各値(キャパシタンス)を調整する。
なお、上記のプラズマ処理装置において、各可変コンデンサは、操作手段(図示せず)から制御手段を介してまたは直接的に、手動(マニュアル)操作によっても、それらの調整位置を変更できるように、構成されている。
以上のように構成されたプラズマ処理装置について、その動作を以下に説明する。
なおここでは、ICP用高周波信号によるICP整合器IM1への入力パワー(以下では、単に「ICP整合器IM1への入力パワー」と記載する)とFS用高周波信号によるFS整合器FM1への入力パワー(以下では、単に「FS整合器FM1への入力パワー」と記載する)との比を入力パワー比とし、ICP用高周波信号によるICP電極ID1の出力パワー(以下では、単に「ICP電極ID1の出力パワー」と記載する)とFS用高周波信号によるFS電極FD1の出力パワー(以下では、単に「FS電極FD1の出力パワー」と記載する)との比を出力パワー比として説明する。
まず、整合しない従来構成から整合器を用いた本発明のプラズマ処理方法のための構成に至った過程として、図1に示すプラズマ処理装置のように整合器が必要な理由について、説明する。
図1に示すプラズマ処理装置に対して、従来のように位相シフト調整器IS1のみの調整(整合とは無関係)では整合しない。そこで、図1に示すように、ICP用RF電源IR1の出力とICP電極ID1との間でインピーダンス整合をとるためのICP整合器IM1と、FS用RF電源FR1の出力とFS電極FD1との間でインピーダンス整合をとるためのFS整合器FM1と、位相シフト調整器IS1の調整を行う。すなわち、ICP整合器IM1とFS整合器FM1のインピーダンスを調整し、さらに位相シフト調整器IS1を調整して、ICP整合器IM1からICP電極ID1への出力電圧とFS整合器FM1からFS電極FD1への出力電圧の位相が略180度ずれるようにすると、ICP用RF電源IR1の出力とICP電極ID1間およびFS用RF電源FR1の出力とFS電極FD1間で、インピーダンス整合させることができる。
図1のようなFS−ICP整合器ユニットは、ICP用RF電源IR1/FS用RF電源FR1からの両高周波信号を印加および整合した位置での各高周波信号間の位相差によって、各高周波信号がICP電極ID1/FS電極FD1の各電極に印加される比率が異なる。このように、例えばFS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値変化(調整位置の変化)により敏感にパワー配分が変動するため、両高周波信号がほぼ独立して印加されるように、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の固定値(調整位置)を予め取得する。
そのため、図1に示すプラズマ処理装置では、ICP用RF電源IR1/FS用RF電源FR1の各電源に対して、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値を変化させて、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比の比率を制御することにより、その比率が所定値となる位置に、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値を固定する。
また、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値を所定の位置に固定した状態で、高周波信号のICP整合器IM1およびFS整合器FM1への入力パワー比を変化させることにより、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比との比率が所定値になるように制御する。
なお、上記のICP電極ID1およびFS電極FD1に対して制御する入力パワー比と出力パワー比との比率は、動作的に1:1が好ましい。
このことについて、補足説明する。
ICP電極ID1はエッチング処理を行うために高密度プラズマを発生させることが主な役割であり、FS電極FD1は誘電板960に付着したデポ物を除去するためにプラズマと容量結合し、誘電板に付着したデポ物をスパッタリング(除去)することが役割である。このようなプラズマ密度とデポ物の除去を独立して制御するためには、ICP電極ID1およびFS電極FD1のそれぞれに対して、個別に入力パワーおよび出力パワーを制御する必要がある。
そこで、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対してそれらの入力パワー比と出力パワー比との比率を1:1とすることにより、ICP電極ID1およびFS電極FD1の間で、独立電源を用いてのプラズマ密度とデポ物除去の独立制御を、操作上での大幅な数値換算の必要無く効率的に実行することができる。
このことは、ICP電極ID1およびFS電極FD1の間で、プラズマ密度とデポ物除去の独立制御を効率的に実行するためには、それらの入力パワー比と出力パワー比との比率を1:1とすることが好ましい、ということになる。
ここで、FS整合器FM1のTune用インダクタLF1の回路定数の付帯条件について説明する。
図1に示すプラズマ処理装置は、図2(a)に示すように、概略的にICP電極ID1とFS電極FD1が真空状態の空間を介して重なるように配置された構成であり、その構成を等価回路で表すと、図2(b)に示すように、ICP電極ID1とFS電極FD1が、上記の空間をキャパシタンスとして容量的につながっている。また、FS整合器FM1のTune用可変素子であるTune用可変コンデンサCFT1およびTune用インダクタ(コイル)LF1によるインピーダンスZFT1は、FS整合器FM1の入力側で容量(キャパシタンス)成分として作用する。
図1に示すFS整合器FM1において、図3(a)、図3(b)に示すように、Load用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整値)をパラメータとして、Tune用可変コンデンサCFT1の値(FS TUNEの調整値)およびTune用インダクタ(コイル)LF1の値を調整し、それらによるインピーダンス(Z=R+jX)ZFT1のR成分を変化させることで、ICP電極ID1における出力パワーのチャンバ内への透過率を制御することができ、結果的に、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比との比率を制御することができる。
例えば、図3において、FS LOADの調整値をパラメータとして、FS整合器FM1のTune用可変コンデンサCFT1およびTune用インダクタ(コイル)LF1のうち、Tune用可変コンデンサCFT1の値(FS TUNEの調整値)を変化させた場合、図3(b)に示すように、インピーダンス(Z=R+jX)ZFT1の実部(抵抗値:R)成分が変化することにより、ICP電極ID1の端子電圧およびFS電極FD1の端子電圧(Vpp)を調整することができるが、この場合のインピーダンス(Z=R+jX)ZFT1の実部(抵抗値:R)成分は、その変化範囲として、変化範囲FZH2(図3(b)の点線側)より、できるかぎり低い値の変化範囲FZH1(図3(b)の実線側)に調整することが好ましく、そのためには、図1に示すTune用可変コンデンサCFT1の可変範囲(50−500pF)に対して、Tune用インダクタ(コイル)LF1のインダクタンスの値を、図3(b)に示すように、インピーダンス(Z=R+jX)ZFT1の実部(抵抗値:R)成分の変化範囲が適正値の変化範囲(約7〜110Ω)FZH1となるように、例えばTune用インダクタ(コイル)LF1の巻数を変更することにより調整する。
ここでは、図1に示すように、Tune用可変コンデンサCFT1の容量値を50pF〜500pFと可変できるようにした場合に対して、Tune用インダクタ(コイル)LF1のインダクタンス値を2μFとしている。
以上の説明を基にして、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1によるプラズマ特性独立制御方式において、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して行う入力パワー比と出力パワー比との比率の調整方法として、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1に対する入力パワー比およびICP電極ID1およびFS電極FD1に対する出力パワー比と、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整位置)の設定について説明する。
図4は本実施の形態1のプラズマ処理方法における出力パワー比調整方法の説明図である。この整合調整時の出力パワー比調整方法では、図4に示すように、個別高周波電源IR1、FR1に対して、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整位置)を変化させて、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対する出力パワー比を調整し、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比との比率を制御することにより、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整位置)を、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比とが等しくなる位置に固定する。
図4(a)はICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比が300W/600W(1:2)の場合を示し、図4(b)はICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比が600W/300W(2:1)の場合を示し、図4(c)はICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比が900W/300W(3:1)の場合を示し、図4(d)はICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比が900W/600W(3:2)の場合を示しており、ここでは以下の説明に対する便宜上、各場合の入力パワー比と等しい出力パワー比を得るためのFS LOADの調整位置を、全ての場合について6.5と仮定している。
前述したように、ICP電極ID1によりプラズマ密度の調整を行い、FS電極FD1により天板に付着したデポ除去(容量結合の強さおよびプラズマと誘電板との間に発生する電圧の強さ)の調整を行っている。
ICP電極ID1およびFS電極FD1への各入力パワーを変化させることにより、ICP電極ID1は、プラズマ密度を上げて、より高速なエッチングを行う場合や、プラズマ密度を調整して適切な値まで下げて、レジストとの選択比を保つ場合や、着火ステップ時に着火安定性を高めるために高いパワーを投入し、その後メインエッチステップでは入力パワーを所望の値に下げる(調整)場合などに、適切に対応させることができ、FS電極FD1は、天板に付着したデポ物の除去を行うが、エッチングする膜種やパターン・条件に応じて天板に付着するデポ物の量に差があるため、それに応じて入力パワーを調整する場合に、適切に対応させることができる。
以上のように、ICP電極ID1およびFS電極FD1への各入力パワーを変化させることにより、プラズマ処理の前段階的な使い方もできるし、条件に応じた調整もできるため、本発明のプラズマ処理方法のためのプラズマ処理装置における整合回路及び整合動作により、個別高周波電源IR1、FR1による相互干渉を抑えて、それぞれの独立制御性を確保し効率的な制御が可能となる。
以上のことを踏まえて、次に、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1によるプラズマ特性独立制御方式において、各高周波信号による入力パワー比の変化に対するICP電極ID1およびFS電極FD1に対する出力パワー比の調整方法として、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整位置)を所定位置に固定した場合に、各高周波信号によるICP整合器IM1およびFS整合器FM1への各入力パワーを変化させた時のICP電極ID1およびFS電極FD1の各出力パワーへの影響依存性について説明する。
図5は本実施の形態1のプラズマ処理方法における各電極側の入力パワーによる依存性の説明図である。この整合調整時の出力パワー比調整方法では、図5に示すように、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の値(FS LOADの調整位置)を所定の位置(ここでは便宜上、図4で求めた調整位置の6.5と仮定)に固定した状態で、入力パワー比を変化させることにより出力パワー比を調整して、ICP電極ID1およびFS電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比との比率が所定値になるように制御する。
以上のICP電極ID1側の入力パワーによる出力パワーへの依存性として、図5(a)は入力パワー比が**/200WでありICP電極ID1側の入力パワーを変化させた場合の各出力パワーの変化を示し、図5(b)は入力パワー比が**/600WでありICP電極ID1側の入力パワーを変化させた場合の各出力パワーの変化を示し、また、FS電極FD1側の入力パワーによる出力パワーへの依存性として、図5(c)は入力パワー比が200W/**でありFS電極FD1側の入力パワーを変化させた場合の各出力パワーの変化を示し、図5(d)は入力パワー比が600W/**でありFS電極FD1側の入力パワーを変化させた場合の各出力パワーの変化を示している。
以上のようにして、自動整合処理のためのプリセット条件として、FS(第2)整合器FM1のLoad用(第4)可変コンデンサCFL1を所定の容量値に固定することで複数ある整合点を一つにすることにより、ICP(第1)電極ID1およびFS(第2)電極FD1に対して入力パワー比と出力パワー比の比率を1:1に管理することができ、特殊な換算テーブルを用いることなくプロセスにおけるコントロールが可能となる。
次に、本実施の形態1のプラズマ処理方法における個別高周波電源供給時の自動整合フィードバック方法を説明する。
図6は本実施の形態1のプラズマ処理方法による処理工程の説明図である。図7は本実施の形態1のプラズマ処理方法によるプラズマ放電着火状況の説明図である。
図1に示すプラズマ処理装置の個別高周波電源供給時において、自動整合フィードバック方法では、図6および図7に示すように、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサ(FS LOAD)CFL1を出力パワー比に応じたプリセット位置に固定した状態で、同一空間内のICP電極ID1およびFS電極FD1に、それぞれ個別の高周波電源IR1、FR1より高周波信号(RF信号)を出力して高周波パワーを投入し、FS整合器FM1のTune用可変コンデンサ(FS TUNE)CFT1をICP電極ID1によるプラズマ着火開始位置であるOn Priset位置に固定し、さらにICP電極ID1側を自動整合させてICP電極ID1によるプラズマ放電の励起後(ICP電極ID1側において、プラズマ放電が励起して安定化し、整合も安定し、反射波が減少して許容値内に入る時点であり、例えばタイマー測定で予め設定した1秒後)に、FS電極FD1側を、自動整合動作によりFS整合器FM1のTune用可変コンデンサ(FS TUNE)CFT1を位置調整し、自動的にインピーダンス整合させる。
まず、プラズマ放電着火NG時の動作フローを説明する。
プラズマ放電着火NG時の動作では、図6(a)、図7(a)に示すように、ICP用RF電源IR1からのICP用RF信号およびFS用RF電源FR1からのFS用RF信号を印加しない状態でプラズマ処理装置をプリセットする(ステップS600A)。ここでは、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の容量値(FS LOADの調整位置)を、図4および図5に示した説明に従ってプリセット条件として求めた容量値(調整位置)に固定し、ICP電極ID1およびFS電極FD1の出力パワー比を固定する。
そして、ICP電極ID1およびFS電極FD1の各電極にそれぞれに対応するRF電源IR1、FR1からRF信号パワーを投入する(ステップS601A)。この場合、ICP電極ID1およびFS電極FD1の各電極にそれぞれに対応するRF電源から同一周波数のRF信号パワーを投入するため、ICP電極ID1側およびFS電極FD1側の各整合位置が相互に干渉し合い動作上で問題となる。
その後、ICP電極ID1によるプラズマ放電が励起するまでに、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1の両整合器が同時に、自動整合動作(Matching)を開始する(ステップS602A)ことにより、ICP電極ID1によるプラズマ放電着火を開始する(ステップS603A)。
この場合、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1の自動整合動作の開始により、プラズマ着火前に、ICP整合器IM1およびFS整合器FM1のどちらか一方のLoad用可変コンデンサCIL1、CFL1あるいはTune用可変コンデンサCIT1、CFT1の調整位置が大きく移動した場合、他方のLoad用可変コンデンサあるいはTune用可変コンデンサの調整位置も、正常な整合点から大きくずれる。そのため、ICP電極ID1からの反射波が増大し、ICP電極ID1によるプラズマ放電が正常に着火せず励起しない場合がある。
上記に対して、本発明の実施の形態1では、図6(b)、図7(b)に示すように、まず、ICP用RF電源IR1からのICP用RF信号およびFS用RF電源FR1からのFS用RF信号を印加しない状態でプラズマ処理装置をプリセットする(ステップS600B)。ここでも、ステップS600Aの場合と同様に、FS整合器FM1のLoad用可変コンデンサCFL1の容量値(FS LOADの調整位置)を、図4および図5に示した説明に従ってプリセット条件として求めた容量値(調整位置)に固定し、ICP電極ID1およびFS電極FD1の出力パワー比を固定する。
そして、ICP電極ID1およびFS電極FD1の各電極にそれぞれに対応するRF信号パワーを投入し(ステップS601B)、FS整合器FM1のTune用可変コンデンサCFT1をOn Priset位置(ICP電極ID1により励起してプラズマ着火する位置)に固定した(ステップS602B)後、ICP電極ID1側をICP整合器IM1により自動整合する(ステップS603B)ことにより、ICP電極ID1によるプラズマ放電を安定に着火する(ステップS604B)。
その後に、FS電極FD1側をFS整合器FM1のTune用可変コンデンサCFT1により自動整合する(ステップS605B)。
上記の動作により、ICP電極ID1およびFS電極FD1の各電極に供給する夫々の高周波信号間の位相が実質的に略逆位相(位相差180度±30度の範囲)になり、ICP電極用およびFS電極用の各高周波信号間で周波数干渉をなくすだけでなく、それらの各高周波信号に対して、ICP電極用およびFS電極用の各高周波電源とそれぞれに対応する各電極ID1、FD1間で、容易にかつ短時間で正確にインピーダンス整合させることができ、プラズマの安定な着火を容易に実現し、プラズマ放電を確実に励起させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のプラズマ処理方法を説明する。
図8は本実施の形態2のプラズマ処理方法の説明図である。図8において、PCS1はプラズマ着火開始時(未消耗・未付着)の着火整合領域、PCK1はエッチング量産処理時間経過後のプラズマ着火開始時(消耗・付着)の着火整合領域、CM1、CM2は着火整合位置である。
ここで、プラズマエッチングでの量産処理において、数百枚以上のウエハを処理した場合、誘電板960は、エッチング膜種・条件に応じて部分的にデポが付着したり、誘電板が削れたり(消耗)する。また、誘電板にデポが付着する場合に、誘電板960にデポが付着しないようにFSパワーを高く設定した場合は、誘電板960が少しずつ削れ、それが繰り返され、誘電板が薄くなる現象が生じる。その結果、プラズマエッチングでの量産処理後での誘電板が消耗もしくはデポが付着することにより、プラズマ着火整合領域がプラズマ着火開始時(未消耗・未付着)から変化してしまう。
本実施の形態2のプラズマ処理方法では、図8に示すように、誘電板初期状態(未消耗・未付着)のプラズマ着火開始時での着火整合領域PCS1と、プラズマエッチングでの量産に使用して誘電板が消耗もしくは、デポが付着した時のプラズマ着火後の時間経過(消耗・付着状態)時の着火整合領域PCK1との両着火整合領域を包含する領域を求め、着火整合領域PCS1のみに存在する例えば着火整合位置CM1を、両着火整合領域を包含する領域に移動して例えば着火整合位置CM2とし、その着火整合位置CM2をプラズマ着火状態の経時変化に対応できる良好な着火整合位置として設定する。
以上により、長期間にわたってプラズマの安定な着火特性を得ることができる。
本発明のプラズマ処理方法は、ICP電極用およびFS電極用の各高周波信号間で周波数干渉をなくすだけでなく、それらの各高周波信号に対して、ICP電極用およびFS電極用の各高周波電源とそれぞれに対応する各電極間で、容易にかつ短時間で正確にインピーダンス整合させることができ、プラズマの安定な着火を容易に実現し、プラズマ放電を確実に励起させることができるもので、処理対象物として例えば半導体基板にプラズマ処理を行う等の各種プラズマ処理技術に適用できる。
本発明の実施の形態1のプラズマ処理方法のためのプラズマ処理装置の構成例を示す回路ブロック図 同実施の形態1のプラズマ処理方法のためのプラズマ処理装置における回路定数条件の説明図 同実施の形態1のプラズマ処理方法における回路定数条件発生の理由説明図 同実施の形態1のプラズマ処理方法における出力パワー比調整方法の説明図 同実施の形態1のプラズマ処理方法における各電極の入力パワー依存性の説明図 同実施の形態1のプラズマ処理方法による処理工程の説明図 同実施の形態1のプラズマ処理方法によるプラズマ放電着火状況の説明図 本発明の実施の形態2のプラズマ処理方法の説明図 従来のプラズマ処理装置の構成例を示す回路ブロック図 同従来例のプラズマ処理装置における動作を示す波形図
符号の説明
ID1 ICP電極(コイル)
IR1 ICP用RF(高周波)電源
IM1 ICP整合器
LI1 インダクタ(コイル)
CIT1 Tune用(調整用)可変コンデンサ
CIL1 Load用(負荷用)可変コンデンサ
CI1 コンデンサ
FD1 FS電極(導体板)
FR1 FS用RF(高周波)電源
FM1 FS整合器
LF2 インダクタ(コイル)
LF1 インダクタ(コイル)
CFT1 Tune用(調整用)可変コンデンサ
CFL1 Load用(負荷用)可変コンデンサ
CF2 コンデンサ
CF1 コンデンサ
ZFT1 インピーダンス要素
SS1 制御手段
IS1 位相シフト調整器
PZ1 プラズマ容量
FZH1 (FS TUNEの低域位置に対する)インピーダンス実部の変化範囲
FZH2 (FS TUNEの高域位置に対する)インピーダンス実部の変化範囲
CM1、CM2 着火整合位置
PCS1 プラズマ着火開始時(未消耗・未付着)の着火整合領域
PCK1 プラズマ着火開始時(消耗・付着)の着火整合領域

Claims (7)

  1. 同一の空間内に、その空間と誘導結合する第1電極、および前記空間と前記第1電極との間をファラデーシールドする第2電極が設けられ、
    前記第1電極に第1高周波信号を供給する第1高周波電源と、
    前記第2電極に前記第1高周波信号に対して略逆位相の第2高周波信号を供給し前記第1高周波電源とは独立した第2高周波電源と、
    前記第1高周波電源と前記第1電極の間で、前記第1高周波信号に対してインピーダンス整合する第1整合器と、
    前記第2高周波電源と前記第2電極の間で、前記第2高周波信号に対してインピーダンス整合する第2整合器とを備え、
    前記第1整合器は、
    前記第1高周波電源と前記第1電極の間の前記インピーダンス整合のために、
    前記第1電極に直列接続されたインピーダンス調整用の第1可変コンデンサと、
    前記第1高周波電源の出力側に並列接続された負荷用の第2可変コンデンサとを有し、
    前記第2整合器は、
    前記第2高周波電源と前記第2電極の間の前記インピーダンス整合のために、
    前記第2電極に直列接続されたインピーダンス調整用の第3可変コンデンサと、
    前記第2高周波電源の出力側に並列接続された負荷用の第4可変コンデンサとを有し、
    前記第1電極に前記第1高周波信号が供給されるとともに、前記第2電極に前記第2高周波信号が供給されて、前記空間内にプラズマ放電を発生し、前記空間内の処理対象物にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に対して、
    前記第4可変コンデンサの容量値を変更して、
    前記第1高周波信号による前記第1整合器への入力パワーと、前記第2高周波信号による前記第2整合器への入力パワーとの比である入力パワー比に応じて、
    前記第1高周波信号による前記第1電極の出力パワーと、前記第2高周波信号による前記第2電極の出力パワーとの比である出力パワー比を制御する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記第4可変コンデンサの容量値を変更して、前記入力パワー比と前記出力パワー比とが等しくなる前記容量値に固定する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記第4可変コンデンサの容量値を固定して、前記出力パワー比を固定した状態で、前記入力パワー比と前記出力パワー比の比率が所定値となるように、前記入力パワー比を変化させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  4. 請求項3に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記入力パワー比を変化させるために、前記第1整合器への入力パワーを変化させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 請求項3に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記入力パワー比を変化させるために、前記第2整合器への入力パワーを変化させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  6. 請求項3または請求項4または請求項5に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記第4可変コンデンサを前記出力パワー比に応じた容量値に固定して、
    前記第1電極および前記第2電極に各高周波信号が投入された状態で、前記第3可変コンデンサをプラズマ放電着火開始位置に固定し、
    前記第1可変コンデンサと前記第2可変コンデンサの容量値の変更により前記第1整合器を自動整合させて、
    前記プラズマ放電が励起して安定した時点で、前記第3可変コンデンサの容量値の変更により前記第2整合器を自動整合させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 請求項6に記載のプラズマ処理方法であって、
    前記プラズマ放電の着火開始時の着火整合領域と、前記プラズマ放電の着火後から時間経過時の着火整合領域とを求め、
    両着火整合領域を包含する領域に、前記プラズマ放電着火開始時の着火整合位置の設定を自動的に移動させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
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