JP5492070B2 - ウエハに面する電極に直流電圧を誘導するための方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

ウエハに面する電極に直流電圧を誘導するための方法およびプラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5492070B2
JP5492070B2 JP2010501197A JP2010501197A JP5492070B2 JP 5492070 B2 JP5492070 B2 JP 5492070B2 JP 2010501197 A JP2010501197 A JP 2010501197A JP 2010501197 A JP2010501197 A JP 2010501197A JP 5492070 B2 JP5492070 B2 JP 5492070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
plasma processing
frequency
high frequency
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010501197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010524156A (ja
Inventor
デッヒンッザ,ラジンダー
ハドソン,エリック
マラカサノブ,アレクセイ
フィスチャー,アンドレアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lam Research Corp
Original Assignee
Lam Research Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lam Research Corp filed Critical Lam Research Corp
Publication of JP2010524156A publication Critical patent/JP2010524156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5492070B2 publication Critical patent/JP5492070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32174Circuits specially adapted for controlling the RF discharge
    • H01J37/32183Matching circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/3065Plasma etching; Reactive-ion etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32091Radio frequency generated discharge the radio frequency energy being capacitively coupled to the plasma

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

プラズマ処理の発展によって半導体産業の成長が促進されている。プラズマ処理には異なるプラズマ生成技術が含まれ、例えば誘導結合プラズマ処理システム、容量結合プラズマ処理システム、マイクロ波によるプラズマ処理システム等が含まれる。半導体デバイスを製造するための材料のエッチングおよび/または堆積に関わる処理において製造業者は容量結合プラズマ処理システムを用いることが多い。
新しく開発された材料、異種材料の複雑な積層、薄膜、小型化、厳しい精度要件により製造される次世代の半導体デバイスでは、プラズマ処理パラメータのより正確な制御ならびにより広い操作窓(operating window)を備えたプラズマ処理システムが要求される。よって、基板のプラズマ処理において考慮すべき重要なものには、プラズマに関する複数の処理パラメータを制御することができる容量結合プラズマ処理システムがある。プラズマに関する処理パラメータを制御する従来の方法においては、外部の高周波(RF)発生器または外部の直流電源が含まれる。
説明を容易にするために、図1に、上部電極104に結合された外部の高周波発生器124を備える従来のプラズマ処理システム100の簡略図を示す。プラズマ処理システム100は、単周波、二重周波または三重周波の高周波容量放出システムであり得る。一例において、用いられる周波数は2MHz、27MHz、および60MHzである(これらに限定されない)。プラズマ処理システム100は、下部電極106上に配置された基板108を含むように構成される。
ここで、例えば基板108が処理されていると仮定する。プラズマ処理の間、アースへの経路(以下、接地経路)を備えた高周波発生器120は、高周波整合器118を通して下部電極106に高周波低バイアス電力を供給することができる。一例において、高周波整合器118はプラズマシステムへの電力供給が最大になるように用いられる。高周波発生器120からの電力は上部電極104と下部電極106との間のプラズマ(ガスおよびプラズマは図面を簡略化するために示されていない)を点火するためにガスと相互作用する。プラズマは基板108上の材料をエッチングし、および/または材料を堆積するために用いられる。
図1の例において、下部電極106は下部絶縁体116によって下部接地延長部材114から電気的に隔離されている。上部電極104は上部絶縁体112によって上部外側接地電極110から電気的に隔離されている。
ここで、例えば、製造業者がプラズマ処理の間にプラズマ処理パラメータを付加的に制御するために上部電極104の電圧を調整したいとする。上部電極104の電圧は、接地経路を備える高周波整合器122を介して外部高周波発生器124によって調整される。図1の例において、外部高周波発生器124は電力を供給された高出力の高周波発生器である。
更に、図2は、上部電極104に連結された外部直流電源224を備える、従来技術のプラズマ処理システム200の簡略図を示している。図2のプラズマ処理システム200は上述した図1の多周波の容量結合プラズマ処理システム100と同様のものである。
図2の例において、外部直流電源224は、接地経路を備える高周波フィルタ222を介して上部電極104に結合されている。一般的に、高周波フィルタ222は、直流電源224に損失を生じさせることなく、望ましくない高調波の高周波エネルギーの減衰をなすために用いられる。望ましくない高調波の高周波エネルギーがプラズマ放電において発生して高周波フィルタ222によって直流電源に戻るのを妨げられる。
ここで、例えば、製造業者がプラズマ処理の間にプラズマ処理パラメータを付加的に制御するために上部電極104の電圧を調整したいとする。図2の例において、外部直流電源224を用いることによって上部電極104の直流電位が調整される。
残念ながら、上述のプラズマ処理システムでは、プラズマに関するパラメータを付加的に制御するために、上部電極の電圧を変更するための外部高周波電源と、上部電極の直流電位を変更するための外部直流電源とが必要とされる。外部電源が必要なため、実施が高価となり、デバイスの製造業者に望ましくない運転費用を付加するのである。
一実施例において、本発明は基板を加工・処理するための方法に関する。
この方法は、第1の電極および第2の電極を備えて構成されたプラズマ処理チャンバ内で基板を支持することを含む。この方法は、高周波受動回路を第2の電極に結合することを含んでおり、高周波受動回路は、第2の電極上の高周波インピーダンス、高周波電位、直流バイアス電位の一または複数を調節するように構成される。
上記の概要は、本明細書に開示される発明の多くの実施形態の一つを示すのみであって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を限定することを意図しない。本発明のこれらのまたは他の特徴は、以下の発明の詳細な説明において添付の図面と共に更に詳細に記載される。
本発明は添付の図面において例示の目的で記載されており、限定の目的ではなく、同じ符号は同じ要素を指している。
上部電極に結合された外部高周波発生器を備えた従来技術のプラズマ処理システムの簡略図を示している。 上部電極に連結された外部直流電源を備えた従来技術のプラズマ処理システムの簡略図を示している。 本発明の一実施形態における、プラズマ処理システム内で直流接地(DC グラウンド)経路を備える上部電極に結合される高周波結合回路装置の簡略図を示している。 本発明の一実施形態における、高周波結合回路装置の簡略図を示している。 本発明の一実施形態における、プラズマ処理システムのプラズマに関して、二つの異なる容量値でのパラメータの高周波結合回路装置の測定された効果を示すデータを示すグラフである。
本発明は添付の図面に示されたいくつかの実施形態を参照にして以下に詳細に記載される。以下の記載において、本発明の十分な理解のために多くの具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細のいくつかまたは全てがなくても当業者であれば本発明を実施することができることは明らかであろう。それ以外の例では、本発明が不必要に不明瞭になることを避けるために、周知の方法工程および/または周知の構成は詳細に記載していない。
以下に様々な実施形態(方法および技術を含む)記載する。本発明は、本発明の実施形態を実施するためのコンピュータ可読の命令が記憶されるコンピュータ可読媒体を含む製品もカバーし得ることを留意すべきである。コンピュータ可読媒体は、例えば、コンピュータ可読コードを記録するための半導体、磁気、光学磁気、光学の形態、またはコンピュータ可読媒体の他の形態が含まれる。更に、本発明は、本発明の実施形態を実施するための装置もカバーし得る。係る装置は、本発明の実施形態に関するタスクを実行するための専用回路および/またはプログラム可能な回路を含んでいてもよい。係る装置の例としては、適切にプログラムされた汎用コンピュータおよび/または専用計算機が含まれ、本発明の実施形態に関する様々なタスクに適合されたコンピュータ/計算機と専用回路/プログラム可能な回路が含まれてもよい。
本発明の実施形態において、プラズマ処理パラメータを制御するためのプラズマ処理システムにおける高周波接地結合回路(RF ground coupling circuit)のための方法および装置が提供される。高周波接地結合回路は直流接地(DC グラウンド)経路を備える上部電極に連結されている。本発明の実施形態では、高周波接地結合回路によって、上部電極の高周波電位および/または直流バイアス電圧の調整が可能となる。
本発明の一または複数の実施形態において、高周波接地結合回路は、プラズマ処理パラメータ(例えば、プラズマ密度、イオンエネルギー、および化学的性質)を制御するために用いられる。この高周波接地結合回路は受動回路である。制御は例えば可変インピーダンス出力を生成することによってなされる。別の例においては、制御は可変抵抗を生成することによってもなされる。
一実施形態において、上部電極からアースに戻る直流電流のための経路を提供するために導電結合部材(conducive coupling member)がプラズマ処理チャンバに設けられる。一例において、プラズマ処理チャンバは、高周波接地結合回路に結合された上部電極を含んでいる。この高周波接地結合回路は、上部電極に連結されており、アースに戻る直流電流のための経路を備え、これにより、高周波接地結合回路が上部電極の高周波電圧および/または直流バイアスを制御することを可能にしている。別の実施形態において、導電結合部材は環状(リング状)の形状を有しており、プラズマ処理チャンバの底部において直流電流がアースに戻るための均一的な放射状を形成している。一例において、プラズマ処理チャンバは直流電流がアースに戻るための均一的な放射状となる導電結合部材(例えば下部延長リング上に配置されるシリコンリング)を含んでいる。
別の実施形態において、高周波接地結合回路装置は、上部電極の高周波電圧の調整を可能にするために可変インピーダンス出力を提供するように構成される。一例において、コンデンサおよび/またはインダクタが可変インピーダンス出力を生成するために用いられる。しかしながら、可変インピーダンスを生成するための同一および/または異なる要素を含む他の装置を用いることもできる。従来技術とは異なり、高周波電圧は外部高周波発電機がなくても制御されることができる。よって、高周波接地結合回路装置(すなわち受動回路)は、高価な外部電源を実装することなく高周波電圧を介してプラズマ処理パラメータを制御することができる。
一実施形態において、高周波接地結合回路装置は、上部電極の直流電位の調整を可能にするために可変抵抗器を備えて構成される。一実施形態において、この高周波接地結合回路装置は外部直流電源を持たない。本発明の一実施形態において、上部電極の直流バイアスは可変抵抗器を介して抵抗値を調整することによって制御される。従って、プラズマパラメータは上部電極の直流バイアスの変化によって影響を受ける。
本発明の特徴および利点は、図面を参照にし、かつ以下の記載によってより理解されよう。図3は、本発明の実施形態における、プラズマ処理システム300内において直流接地(DC グラウンド)経路を備える上部電極304に結合された高周波結合回路装置324の簡略図を示している。プラズマ処理システム300は単周波、二重周波、または三重周波の高周波容量放出システムであり得る。一例において、この周波数は2MHz,27MHzおよび60MHzを含む(しかしこれらに限定されない)。プラズマ処理システム300は、下部電極306上に配置される基板を含むように構成される。
ここで、例えば、基板308が処理されると仮定する。プラズマ処理の間、接地経路を備えた高周波発生器322は、高周波整合器320を通して下部電極306に高周波低接地電力を供給する。高周波発生器322からの高周波電力は、上部電極304と下部電極306との間にプラズマを点火するためにガスと相互作用する(ガスおよびプラズマは図面を簡略化するために示されていない)。プラズマは、電子デバイスを製造するために基板308上の材料をエッチングし、および/または堆積するために使用される。
図3の態様では、上部電極304は絶縁体312によって上部接地延長リング310から電気的に絶縁されている。上部接地延長リング310は、その表面が石英層で覆われた導電性アルミニウム材料からなる。
図3に示されるように、下部電極306は、絶縁体318によって、直流接地(DC グラウンド)した下部電極延長リング314(プラズマ処理チャンバの底部に位置する)から電気的に絶縁されている。図3の態様において、下部延長リング314は、その表面が石英層で覆われた導電性アルミニウム材料からなる。他の導電性材料を下部延長リング314の形成に用いてもよい。
従来技術において、上部電極のための高周波結合および直流バイアスは外部電源を用いることによって達成される。従来の方法とは異なり、高周波結合および直流バイアスは、アースに戻る直流電流と、高周波結合回路装置とを提供することによって達成される。
本発明の実施形態において、導電結合部材316は、下部電極延長リング314のアルミニウム部分上に配置され、アースに戻る直流電流のための経路を提供する。導電結合部材316はシリコンから形成される。あるいは、導電結合部材316は他の導電材料から形成されてもよい。図3の態様において、導電結合部材316の形状は環状である。この環状の形状の有利な点は、プラズマ処理チャンバの底部でアースに戻る直流電流のために放射状の均一性を提供することである。しかしながら、導電結合部材316は、アースに戻る直流電流のために不均一となり得る適切な形状(例えば円盤状、ドーナツ状など)に形成されてもよい。
一実施例において、上部電極304は、アースへの高周波結合を制御する高周波結合回路装置324を備えて設けられる。従来技術とは対照的に、高周波結合回路装置324は外部電源(すなわち受動回路)を必要としない。高周波結合回路装置324は、上部電極304の高周波電位および/もしくは直流バイアス電位を変更するためにインピーダンスならびに/または抵抗を変更するために回路を備えて構成される。
図4は、本発明の一実施形態において、高周波結合回路装置400の簡略図を示す。図4の高周波結合回路装置400は図3の高周波結合回路装置324の詳細を示している。従って、図4は図3の理解を助けるものとして記載される。
本発明の一実施形態において、可変インピーダンス出力を生成するために例えばコンデンサおよび/またはインダクタによって可変インピーダンス回路が設けられる。しかしながら、可変インピーダンスを生成するための同一および/または異なる要素を含む他の装置を用いてもよい。図4の態様において、高周波結合回路装置400は、可変インピーダンス出力を生成するための接地経路を備えた可変コンデンサ(C)404と直列のインダクタ(L)402を備えて構成される。いくつかの実施形態において、コンデンサ404は、周波数が約2MHzの場合には約20ピコファラド(pF)〜約4,000ピコファラドの値を有する(しかしこれに限定されない)。いくつかの実施形態において、インダクタ402は約14ナノヘンリーの値を有する(しかしこれに限定されない)。
本発明の実施形態において、高周波結合回路装置400は、可変抵抗器(R)408に連結された高周波フィルタ406と、可変抵抗出力を生成するためのスイッチ410とを更に備えて構成される。スイッチ410が開放状態にされた場合、上部電極はグラウンドから絶縁され(フローティング)、電流は回路を通して流れない。
本発明の一実施形態において、スイッチ410が閉状態にされた場合、電流路は、上部電極304からプラズマ(図示せず)を通して図3の導電結合部材316を介して、直流接地(DC グラウンド)された下部延長リング314に流れる。可変コンデンサ404およびインダクタ402は電流路に配置されることによってインピーダンスを備える。高周波結合回路装置400のインピーダンスは可変コンデンサ404の値を変更することによって調整される。図3の上部電極304の高周波電位は、高周波結合回路装置400のLC部を介してインピーダンスを変更することによって制御される。従来技術の例とは対照的に、高周波結合回路装置400は外部電源を必要としない。
更に、抵抗を与えるために可変抵抗器408が電流路内に配置されてもよい。一例において、高周波結合回路装置400の抵抗は可変抵抗器408の値を変更することによって調整される。よって、図3の上部電極304の直流電位はグラウンドから絶縁されている状態(フローティング)(図4のスイッチ410は開いている)と直流接地の状態(図4のスイッチ410は閉じている)との間の直流電流値に段調を与えるように制御される。
図5は、本発明の一実施形態において、プラズマ処理システムのプラズマに関して、二つの異なる容量値でのパラメータの高周波結合回路装置の測定された効果を示すデータを示すグラフ500である。図5は理解を容易にするために図3および4に関して記載されている。
図5に記載されるように、横軸は上部電極の状態(DC セットアップ)を示している。点線502はグラウンドから絶縁された状態(トップ DC フロートセットアップ)を示しており、図4のスイッチ410は開いている。点線504は接地された状態(トップ DC グラウンド)を示しており、図4のスイッチ410は閉じている。
図5において、縦軸の左側は、ウエハの直流バイアスと、上部電極直流電位を電圧(V)で示している。図5には、縦軸の左側の電圧値に対応する実線からなるプロット線(506,508,510,よび512)が示されている。加えて、縦軸の右側は上部電極の直流電流測定値をアンペア(A)で示している。図5には、縦軸の右側の電流値に対応する破線からなるプロット線(514および516)が更に示されている。
例えば、図4の高周波結合回路装置400においてスイッチ410はプラズマ処理の間は開いていると仮定する。図3の上部電極304はグラウンドから絶縁されており(フローティング)、直流電流路は存在しない。一例において、図5のプロット線514および516のための点518にて示されているように、上部電極304上の直流電流の測定値は、スイッチ410が開いている場合実質的にゼロである。
本発明の一実施形態において、スイッチ410が閉じている場合、例えば図3の上部電極304は接地しており、直流電流路が存在する。直流電流は上部電極304からプラズマを介して導電結合リング316に向かい、アースに戻る。従来技術とは対照的に、上部電極304との高周波結合は外部発電機を用いることなく達成される。
プラズマ処理の間、図4のスイッチ410は閉じており、例えば図4の高周波結合回路装置400の可変コンデンサ404はインピーダンス値を変化させるために調整される。同時にもしくは代わりに、図4の可変抵抗器408は抵抗値を変化させるために調整される。
一例において、可変コンデンサ404は第1の容量値である0.8ナノファラド(nF)または第2の容量値である10ナノファラドに設定される。容量値が0.8ナノファラドおよび10ナノファラドの設定における測定した上部電極の直流電位の値は、それぞれプロット線506および508で示されている。図5で示されるように、0.8ナノファラドの低い容量値のプロット線506は、10ナノファラドの大きな容量値の曲線508と比較して、直流電位においてより大きな変化(すなわち勾配がより急である)を示している。
加えて、上部電極直流電位の値は可変抵抗器408の抵抗値を変化させることによって調整することができる。例えば、プロット線506の0.8ナノファラドの容量値の設定における直流電位は、可変抵抗器408の値を変化させることによってプロット線506に沿って任意の値に調整することができる。
別の例において、0.8ナノファラドまたは10ナノファラドの容量値の設定におけるウエハの直流バイアス値が図5のプロット線510および512によってそれぞれ示されている。本発明の一実施形態において、図4のスイッチ410が閉じている場合にプラズマ処理の間、0.8ナノファラドの低い容量値のプロット線510は、10ナノファラドの大きな容量値の曲線512と比較して、直流バイアスにおいてより大きな変化(すなわち勾配がより急である)を示している。
よって、ウエハの直流バイアスの値は、可変抵抗器408の抵抗値を変化させることによって調整することができる。例えば、プロット線510の0.8ナノファラドの容量設定におけるウエハの直流バイアス値は、可変抵抗器408の値を変更することによってプロット線510に沿って任意の値に調整することができる。
別の実施形態において、0.8ナノファラドまたは10ナノファラドの容量設定における上部電極の直流電流値が図5のプロット線514および516によってそれぞれ示されている。0.8ナノファラドの低い容量値のプロット線514は、10ナノファラドの大きな容量値の曲線516と比較して、直流バイアスにおいてより大きな変化(すなわち勾配がより急である)を示している。
上記から分かるように、本発明の実施形態は、アースへの直流電流路を備える高周波結合回路を用いて、上部電極上の高周波インピーダンスおよび/または直流バイアス電位を調整することによってプラズマ処理パラメータ(例えば、プラズマ密度、イオンエネルギー、および化学的性質)を制御するための方法および装置を提供する。この高周波結合回路および直流接地(DC グラウンド)経路は実装が比較的単純である。更に、外部の直流電源を用いることなく制御を行うことができる。外部の電源の必要性を無くすことで、コストの削減ができる一方、容量結合プラズマ処理チャンバ内のプラズマ処理の制御を維持することができる。
本発明がいくつかの好ましい実施形態に関して記載されてきたが、変更、置換および均等物も本発明の範囲内である。また、便宜上本願に含まれる発明の名称および要約ならびに要約書は、特許請求の範囲を解釈するために使用されるべきではない。また、本発明の方法および装置を実施する多くの代替的な方法および装置があることも留意すべきである。様々な実施例が本明細書において記載されたが、これらの実施例は例示の目的であって、本発明を限定するものではない。更に、本願において、「n」は0以上の数を表す。従って、添付の請求の範囲は、係る全ての変更、置換および均等物を含み、これらは本発明の真の精神および範囲に含まれると解されるべきである。

Claims (8)

  1. プラズマ処理チャンバにおいて基板を処理するための方法であって、
    第1の電極および第2の電極を備えて構成された前記プラズマ処理チャンバ内で前記基板を支持し、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間でプラズマを点火するための少なくとも一つの電源を構成し、
    高周波受動回路を前記第2の電極に結合し、
    前記高周波受動回路が、高周波フィルタ装置と、可変抵抗器と、可変コンデンサと、インダクタと、スイッチと、を含むように構成され、
    前記可変コンデンサと前記インダクタとは直列に接続されて、可変インピーダンス回路を構成し、
    前記可変抵抗器は、前記スイッチを介して接地されると共に、前記高周波フィルタ装置を介して、前記可変インピーダンス回路に接続されており、
    前記高周波受動回路は、前記第2の電極上の、高周波インピーダンス、高周波電位、および直流バイアス電位の一または複数を調整するように構成され、
    さらに、前記スイッチが閉じた場合に、前記第2の電極と導電結合部材との間の前記プラズマを通して直流接地が構成されていることを特徴とする方法。
  2. 前記導電結合部材が、シリコンからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記導電結合部材の形状が、環状であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記インダクタが、可変インダクタであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. プラズマ処理システムであって、
    第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間にプラズマを点火するように構成された少なくとも一つの電源と、
    前記第2の電極に結合された高周波受動回路と、
    さらに、前記高周波受動回路は、高周波フィルタ装置と、可変抵抗器と、可変コンデンサと、インダクタと、スイッチと、を含み、
    前記可変コンデンサと前記インダクタとは直列に接続されて、可変インピーダンス回路を構成し、
    前記可変抵抗器は、前記スイッチを介して接地されると共に、前記高周波フィルタ装置を介して、前記可変インピーダンス回路に接続されており、
    さらに、前記スイッチが閉じた場合に、前記第2の電極と導電結合部材との間の前記プラズマを通して構成される直流接地を含み、
    前記高周波受動回路は、前記第2の電極上の、高周波インピーダンス、高周波電位、および直流バイアス電位の一または複数を調整するように構成されていることを特徴とするプラズマ処理システム。
  6. 前記導電結合部材が、シリコンからなることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理システム。
  7. 前記導電結合部材が、環状であることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理システム。
  8. 前記インダクタが、可変インダクタであることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理システム。
JP2010501197A 2007-03-30 2008-03-26 ウエハに面する電極に直流電圧を誘導するための方法およびプラズマ処理装置 Active JP5492070B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US90935307P 2007-03-30 2007-03-30
US60/909,353 2007-03-30
PCT/US2008/058314 WO2008121654A1 (en) 2007-03-30 2008-03-26 Method and apparatus for inducing dc voltage on wafer-facing electrode

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010524156A JP2010524156A (ja) 2010-07-15
JP5492070B2 true JP5492070B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=39792447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010501197A Active JP5492070B2 (ja) 2007-03-30 2008-03-26 ウエハに面する電極に直流電圧を誘導するための方法およびプラズマ処理装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8450635B2 (ja)
JP (1) JP5492070B2 (ja)
KR (1) KR101453118B1 (ja)
CN (1) CN101652839B (ja)
TW (1) TWI447805B (ja)
WO (1) WO2008121654A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6887340B2 (en) * 2001-11-13 2005-05-03 Lam Research Corporation Etch rate uniformity
US20170213734A9 (en) * 2007-03-30 2017-07-27 Alexei Marakhtanov Multifrequency capacitively coupled plasma etch chamber
CN101478857A (zh) * 2008-01-04 2009-07-08 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 等离子体处理装置
US8282983B1 (en) * 2008-09-30 2012-10-09 Novellus Systems, Inc. Closed loop control system for RF power balancing of the stations in a multi-station processing tool with shared RF source
US8872525B2 (en) * 2011-11-21 2014-10-28 Lam Research Corporation System, method and apparatus for detecting DC bias in a plasma processing chamber
TWM440606U (en) * 2012-04-13 2012-11-01 Ajoho Entpr Co Ltd Network signal coupling circuit
JP6120527B2 (ja) * 2012-11-05 2017-04-26 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理方法
US9263350B2 (en) * 2014-06-03 2016-02-16 Lam Research Corporation Multi-station plasma reactor with RF balancing
WO2019003312A1 (ja) 2017-06-27 2019-01-03 キヤノンアネルバ株式会社 プラズマ処理装置
KR102421625B1 (ko) 2017-06-27 2022-07-19 캐논 아네르바 가부시키가이샤 플라스마 처리 장치
SG11201912569UA (en) 2017-06-27 2020-01-30 Canon Anelva Corp Plasma processing apparatus
PL3648551T3 (pl) 2017-06-27 2021-12-06 Canon Anelva Corporation Urządzenie do obróbki plazmowej
KR101881779B1 (ko) * 2017-10-31 2018-07-25 에스케이 텔레콤주식회사 이온트랩 장치를 위한 필터 및 그 설계방법
JP6688440B1 (ja) 2018-06-26 2020-04-28 キヤノンアネルバ株式会社 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、プログラムおよびメモリ媒体

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825742B2 (ja) 1979-12-22 1983-05-30 富士通株式会社 プラズマエッチング処理方法及び処理装置
JPS58158929A (ja) 1982-03-17 1983-09-21 Kokusai Electric Co Ltd プラズマ発生装置
JPS61166028A (ja) 1985-01-17 1986-07-26 Anelva Corp ドライエツチング装置
JP2001185542A (ja) 1999-12-27 2001-07-06 Hitachi Ltd プラズマ処理装置及びそれを用いたプラズマ処理方法
US6872281B1 (en) * 2000-09-28 2005-03-29 Lam Research Corporation Chamber configuration for confining a plasma
US6677711B2 (en) * 2001-06-07 2004-01-13 Lam Research Corporation Plasma processor method and apparatus
US6984288B2 (en) * 2001-08-08 2006-01-10 Lam Research Corporation Plasma processor in plasma confinement region within a vacuum chamber
KR100433006B1 (ko) 2001-10-08 2004-05-28 주식회사 플라즈마트 다기능 플라즈마 발생장치
US6841943B2 (en) 2002-06-27 2005-01-11 Lam Research Corp. Plasma processor with electrode simultaneously responsive to plural frequencies
US20040118344A1 (en) 2002-12-20 2004-06-24 Lam Research Corporation System and method for controlling plasma with an adjustable coupling to ground circuit
JP3905870B2 (ja) 2003-08-01 2007-04-18 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
US7276135B2 (en) * 2004-05-28 2007-10-02 Lam Research Corporation Vacuum plasma processor including control in response to DC bias voltage
US7632375B2 (en) * 2004-12-30 2009-12-15 Lam Research Corporation Electrically enhancing the confinement of plasma

Also Published As

Publication number Publication date
US20080237187A1 (en) 2008-10-02
CN101652839A (zh) 2010-02-17
KR20090125153A (ko) 2009-12-03
JP2010524156A (ja) 2010-07-15
WO2008121654A1 (en) 2008-10-09
CN101652839B (zh) 2012-11-14
KR101453118B1 (ko) 2014-10-30
TW200903629A (en) 2009-01-16
TWI447805B (zh) 2014-08-01
US8450635B2 (en) 2013-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5492070B2 (ja) ウエハに面する電極に直流電圧を誘導するための方法およびプラズマ処理装置
US11908661B2 (en) Apparatus and methods for manipulating power at an edge ring in plasma process device
US20220223386A1 (en) Circuits for edge ring control in shaped dc pulsed plasma process device
TWI517764B (zh) 多頻電容耦合電漿蝕刻腔室
US10109462B2 (en) Dual radio-frequency tuner for process control of a plasma process
CN110416049B (zh) 可调节边缘射频等离子体分布的ccp刻蚀装置及其方法
KR100926380B1 (ko) 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법
US20060112878A1 (en) System and method for controlling plasma with an adjustable coupling to ground circuit
KR20090129446A (ko) Rf-전력공급 전극의 dc 전압 제어 방법 및 장치
JP2008187181A (ja) プラズマイオン密度均一性を制御するため可変高さ接地リターンパスを備えたプラズマリアクタにおいてワークピースを処理する方法
US10032608B2 (en) Apparatus and method for tuning electrode impedance for high frequency radio frequency and terminating low frequency radio frequency to ground
JP2000323298A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2008252067A (ja) 複数のvhf源を用いるイオン分布均一性制御器を備えたプラズマリアクタ
US11276601B2 (en) Apparatus and methods for manipulating power at an edge ring in a plasma processing device
JP5244123B2 (ja) プラズマ封じ込みのための電界低減装置
KR102467966B1 (ko) 하이브리드 플라즈마 발생 장치 및 하이브리드 플라즈마 발생 장치의 제어방법
US20240194446A1 (en) Chamber impedance management in a processing chamber
KR20150037621A (ko) 고 주파수 무선 주파수에 대한 전극 임피던스를 튜닝하고 저 주파수 무선 주파수를 접지로 종단하기 위한 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20120323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5492070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250