JP2009076519A

JP2009076519A - シールドケース

Info

Publication number: JP2009076519A
Application number: JP2007241734A
Authority: JP
Inventors: Shigenobu Tsubokura; 重延坪倉
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2007-09-19
Filing date: 2007-09-19
Publication date: 2009-04-09

Abstract

【課題】部品点数の増加を抑え、かつシールドケース内の電気部品の検査および修理が容易に可能なシールドケースを得る事を目的とする。
【解決手段】本発明のシールドケース２は、上面および側面を有し底面が解放された箱形状であり、側面の下辺端部を印刷配線板１に接触させて設置される金属製のシールドケース２であって、上面は金属板３と金属板周辺部９からなり、金属板３と金属板周辺部９の間は、切断自在な接続部５ａ，５ｂにより部分的に接続されるとともに、接続部５ａ，５ｂ以外は金属板３の形状に沿って設けられた分離部４により分離されて構成される。
【選択図】図１

Description

本発明は、回路基板に設置されるシールドケースに関する。

従来のシールドケースは、電磁シールドを必要とする電気部品全体を被う形ではんだ付けされている。シールドケース内の電気部品の検査および修理の際には、シールドケースのはんだ付けを除去し、シールドケースを取り外してから行い、終了後はシールドケースを再度はんだ付けして電磁シールドを実現していた。しかし、はんだ処理に労力がかかると共に、はんだ処理における熱が電機部品に悪影響を及ぼすといった問題点があった。

この改善策として、基板の表面に取り付けられる側壁部材と、該側壁部材に取り外し可能なプッシュ嵌合式の蓋を有し、この蓋を取り外すと、基板の表面に配置された回路素子へ接近（アクセス）できるようになる構成が、例えば特許文献１に示されている。

登録実用新案３０３２８９９号公報（第６−１１頁、図１）

しかしながら、上記文献に示された方法ではシールドケースの外枠となる側壁部材と上面の蓋が別の部材で形成されているため、部品点数が増加しコストが上昇するといった問題点があった。

本発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、部品点数の増加を抑え、かつシールドケース内の電気部品の検査および修理が容易に可能なシールドケースを得る事を目的とする。

本発明のシールドケースは、上面および側面を有し底面が解放された箱形状であり、側面の下辺端部を回路基板に接触させて設置される金属製のシールドケースであって、上面は金属板と金属板周辺部からなり、金属板と金属板周辺部の間は、切断自在な接続部により部分的に接続されるとともに、接続部以外は金属板の形状に沿って設けられた分離部により分離されて構成される。

本発明は、上面の金属板と金属板周辺部が一体化されているため、上述した取り外し可能な蓋を有する場合と比較して部品点数削減という効果があり、また上面の接続部を切断することによりシールドケース上面に開口ができ、はんだ除去等の作業を行うことなくシールドケース内の電気部品の検査および修理が可能となる。

以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。

（構成）
図１は本発明に係る、回路基板にシールドケース２が取り付けられた状態を示す斜視図である。

電気部品が実装されている印刷配線板（回路基板）１上に、上面および側面を有し底面が解放された箱形状である金属製のシールドケース２が、側面の下辺端部を印刷配線板に接触させて設置されている。

シールドケース２の上面は金属板３と金属板周辺部９からなる。金属板３と金属板周辺部９の間は、切断自在な接続部５ａ，５ｂにより部分的に接続されるとともに、接続部以外は金属板３の形状に沿って設けられた分離部４により分離されている。

金属板３は四角形状であり、対向する２辺は外周方向へ延びる第１の凸部６ａ，６ｂを備え、当該第１の凸部に接続部５ａ，５ｂが設けられる。また、金属板周辺部９は、金属板３の第１の凸部６ａ，６ｂを有しない２辺と対向する部位に、第１の凸部６ａ，６ｂを挿入可能なスリット７ａ，７ｂを有する。

（動作）
以上のような構成のシールドケース２における、シールドケース２内の電気部品の検査および修理を行うときの動作について説明する。

上面の接続部５ａ，５ｂを切断し金属板３を金属板周辺部９から分離することにより、シールドケース２上面中央に開口部ができる。開口部を介してシールドケース２内の電気部品の検査および修理を行う。

図２は検査および修理が終了した後において、再度金属板３が設置された状態を示すシールドケース２の上面図である。図２に示すように、取り除いた金属板３を初期の状態から９０度回転し、第１の凸部６ａ，６ｂをスリット７ａ，７ｂに挿入することにより、金属板３は中央の開口部を塞いだ状態で再度固定される。このとき、第２の凸部８ａ〜８ｄは金属板周辺部９の上面に重なって配置される。

（効果）
本発明は、上面の金属板３と金属板周辺部９が一体化されているため、取り外し可能な蓋を有する場合などと比較して部品点数削減という効果があり、コストの削減が可能である。また、上面の接続部５ａ，５ｂを切断することによりシールドケース２上面に開口部ができ、はんだ除去等の作業を行うことなくシールドケース２内の電気部品の検査および修理が可能となる。

検査および修理が終了した後については、分離された金属板３の第１の凸部６ａ，６ｂをスリット７ａ，７ｂに挿入することにより、金属板３の再固定が容易に可能である。第１の凸部６ａ，６ｂは金属板周辺部９と電気的に接続されるため、電磁シールド効果を有した状態で再固定される。

また、金属板３は第２の凸部８ａ〜８ｄを有しており、第２の凸部８ａ〜８ｄが金属板周辺部９の上面に重なることにより、金属板３の開口部への落込み防止が可能であると共に、金属板３は金属板周辺部９と電気的に接続されるため、第２の凸部８ａ〜８ｄにおいても電磁シールド効果が実現される。

本発明に係るシールドケースを示す斜視図である。本発明に係るシールドケースを示す上面図である。

符号の説明

１印刷配線板、２シールドケース、３金属板、４分離部、５ａ，５ｂ接続部、６ａ，６ｂ第１の凸部、７ａ，７ｂスリット、８ａ〜８ｄ第２の凸部、９金属板周辺部。

Claims

上面および側面を有し底面が解放された箱形状であり、前記側面の下辺端部を回路基板に接触させて設置される金属製のシールドケースであって、
前記上面は金属板と金属板周辺部からなり、前記金属板と前記金属板周辺部の間は、切断自在な接続部により部分的に接続されるとともに、前記接続部以外は前記金属板の形状に沿って設けられた分離部により分離されているシールドケース。
前記金属板は四角形状であり、対向する２辺は外周方向へ延びる第１の凸部を備え、当該第１の凸部に前記接続部が設けられ、
前記金属板周辺部は、前記金属板の前記第１の凸部を有しない２辺と対向する部位に前記第１の凸部を挿入可能なスリットを有し、
前記金属板は、前記接続部を切断し前記金属板周辺部から分離した後９０度回転し、前記第１の凸部を前記スリットに挿入することにより再度固定可能であることを特徴とする
請求項１に記載のシールドケース。
前記金属板は、前記金属板周辺部に重なる、外周方向へ延びる複数の第２の凸部を有する
請求項２に記載のシールドケース。