JP2009074573A - 複数種類の防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ストッパーが各内筒体から互いに異なる筒径方向の外側に延びる複数種類の防振装置において、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けるとともに、部品を共通化する。
【解決手段】各内筒体10のストッパー配置部分は、外周形状が円形状であり、その外周には、筒径方向の外側に突起する突条部12aがその突起する方向D3,D4の互いになす角度θ2が各ストッパー14の延びる方向D1,D2の互いになす角度θ1と略同じになるように設けられている。各ストッパー14は同じものである。ストッパー14には、内筒体10が挿通される挿通孔14aが形成され、この内周には、筒径方向の外側に窪んで突条部12aが嵌合される凹部14bが形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数種類の防振装置に関するものである。
防振装置は、例えば、自動車のパワープラントと車体との間に介在されて、そのパワープラントの荷重を支持するとともに、当該パワープラントからの振動を吸収し或いは減衰させて、車体への振動伝達を抑制するようになっている。
特許文献1に示す防振装置は、内筒体と外筒体とがゴム弾性体により連結されてなる防振装置本体を備えている。内筒体の筒軸方向一方側の端部にはストッパーが外嵌されている。そして、ストッパーがパワープラント側のブラケットなどに当接することによって、両筒体の筒軸方向の相対移動が規制されるようになっている。
実開平4−123818号公報
上記防振装置では、ストッパーが内筒体からある特定の筒径方向の外側に延びているが、自動車によっては、その方向にスペースの余裕がない場合があり、このような場合、各ストッパーが各内筒体から互いに異なる筒径方向の外側に延びる複数種類の防振装置を用意する必要がある。これらの防振装置では、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けるのはもちろん、部品点数を削減するため、部品を共通化したい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各ストッパーが各内筒体から互いに異なる筒径方向の外側に延びる複数種類の防振装置において、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けるとともに、部品を共通化することにある。
第1の発明は、それぞれ、内筒体と外筒体とがゴム弾性体により連結されてなる防振装置本体と上記内筒体の筒軸方向一方側の端部に外嵌された、上記両筒体の筒軸方向の相対移動を規制するためのストッパーとを備え、該各ストッパーが上記各内筒体から互いに異なる筒径方向の外側に延びる複数種類の防振装置であって、上記各内筒体のストッパー配置部分は、外周形状が円形状であり、その外周には、筒径方向の外側に突起する凸部がその突起する方向の互いになす角度が上記各ストッパーの延びる方向の互いになす角度と略同じになるように設けられており、上記各ストッパーは同じものであり、上記ストッパーには、上記内筒体が挿通される挿通孔が形成され、この内周には、筒径方向の外側に窪んで上記凸部が嵌合される凹部が形成されていることを特徴とするものである。
ところで、各内筒体のストッパー配置部分の外周形状を円形状以外の形状とすると、各ストッパーを各内筒体からある特定の筒径方向の外側にしか延ばすことができず、各ストッパーを同じものとすることはできない。一方、本発明では、各内筒体のストッパー配置部分の外周形状を円形状としているので、本発明のように各ストッパーを同じものとしても、各ストッパーを各内筒体から所望の筒径方向の外側に延ばすことができる。よって、部品を共通化できる。
また、各内筒体のストッパー配置部分の外周に、筒径方向の外側に突起する凸部をその突起する方向の互いになす角度が各ストッパーの延びる方向の互いになす角度と略同じになるように設け、ストッパーの挿通孔の内周に、筒径方向の外側に窪んで凸部が嵌合される凹部を形成しているので、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記各内筒体の外周形状は円形状以外の形状であり、上記各内筒体のストッパー配置部分は、上記各ゴム弾性体が該各内筒体の上記筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなり、上記各凸部は、上記各ゴム弾性体と一体成形されたゴム製のものであることを特徴とするものである。
これにより、各内筒体のストッパー配置部分は、各ゴム弾性体がこの各内筒体の筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなるので、本発明のように各内筒体の外周形状を円形状以外の形状としても、各内筒体のストッパー配置部分の外周形状を円形状とすることができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記各凸部は、筒軸方向視で上記各ゴム弾性体の主ばね部と重ならないように配置されていることを特徴とするものである。
ところで、各凸部を各ゴム弾性体の主ばね部と筒軸方向に連続配置すると、各凸部の主ばね部側に応力が集中し、その耐久性が悪化する。一方、本発明では、各凸部を筒軸方向視で各ゴム弾性体の主ばね部と重ならないように配置しているので、各凸部が各ゴム弾性体の主ばね部と筒軸方向に連続することはない。よって、各凸部に応力が集中せず、その耐久性が悪化しない。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、上記ストッパーには、該ストッパーの上記内筒体への誤組付けを防止するための誤組付け防止部が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、ストッパーに、このストッパーの内筒体への誤組付けを防止するための誤組付け防止部を設けているので、ストッパーの内筒体への誤組付けを防止できる。
本発明によれば、各内筒体のストッパー配置部分の外周形状を円形状としているので、本発明のように各ストッパーを同じものとしても、各ストッパーを各内筒体から所望の筒径方向の外側に延ばすことができ、よって、部品を共通化できる。
また、各内筒体のストッパー配置部分の外周に、筒径方向の外側に突起する凸部をその突起する方向の互いになす角度が各ストッパーの延びる方向の互いになす角度と略同じになるように設け、ストッパーの挿通孔の内周に、筒径方向の外側に窪んで凸部が嵌合される凹部を形成しているので、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
−エンジンマウントA,Bの基本構成−
本実施形態では、本発明に係る2種類の液体封入式防振装置をそれぞれ互いに異なる自動車のエンジンマウントA,Bに適用し、これらエンジンマウントA,Bは、それぞれ、図示しない自動車のパワープラントと車体との間に介在されて、そのパワープラントの荷重を支持するとともに、当該パワープラントからの振動を吸収し或いは減衰させて、車体への振動伝達を抑制するためのものである。
すなわち、エンジンマウントA,Bは、それぞれ、例えばエンジンルームに横置きに搭載されるパワープラントのトランスミッション側の端部を吊り下げるものであり、内筒体10の軸線が概ね自動車の車体の前後方向を向くように配置されている。
図1〜図9に示すように、エンジンマウントA,Bの本体(防振装置本体。以下、マウント本体という。)1は、それぞれ、中空筒状の金属製内筒体10と、この内筒体10の外周囲に内筒体10と同軸に設けられた中空円筒状の金属製外筒体11と、これら両筒体10,11の間に設けられて両筒体10,11を互いに連結するゴム弾性体12とを備えるものである。各内筒体10の筒軸方向一方側(図2、図7では手前側)の端部にはゴム製ストッパー14が外嵌されている。これら各ストッパー14は、各内筒体10から互いに異なる筒径方向の外側に延びている。つまり、各ストッパー14は、各内筒体10から水平方向(図1、図6では左右方向)に対して互いに異なる方向に延びている。本実施形態では、エンジンマウントAのストッパー14は下側に、エンジンマウントBのストッパー14は右側に、それぞれ延びており、エンジンマウントAのストッパー14の延びる方向D1に対するエンジンマウントBのストッパー14の延びる方向D2のなす角度θ1は約90度である。そして、内部にマウント本体1が圧入固定された筒状金具2が、その外周に筒径方向外側に延びるように一体的に取り付けられた2つの金属製ブラケット3,4によって振動受け側の車体フレーム(図示せず)に連結される一方、内筒体10は、その筒軸方向両端部がそれぞれボルト等により結合されるブラケット(図示せず)によって、振動源側のパワープラントに連結されるようになっている。符号5はバッテリ取付け用の台である。
なお、図4、図9は、パワープラントの静荷重が作用していない無負荷状態を示しており、この状態では内筒体10の中心軸が外筒体11の中心軸から上方にオフセットしているが、上記のように車体に取り付けられてパワープラントの静荷重が加わる1G状態では、図3、図8に示すように、ゴム弾性体12が撓んで内筒体10が下方に変位し、その中心軸が外筒体11の中心軸と概ね合致するようになる。
−エンジンマウントAの詳細構成−
以下、エンジンマウントAを図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
上記マウント本体1は、上記内筒体10、外筒体11、及びゴム弾性体12に加えて、このゴム弾性体12の内部における両筒体10,11の中間部分に埋設された中間筒体13と、ゴム弾性体12の内部における内筒体10の下側部分及び上側部分にそれぞれ形成された主流体室及び副流体室(図示せず)と、これら両流体室を連通するオリフィス通路(図示せず)とをさらに備えている。各流体室には液体及び気体が封入されている。そして、主流体室及び副流体室の液体がオリフィス通路を介して相互に流通することによって、内筒体10からゴム弾性体12に作用する低周波・大振幅の振動が減衰されるようになっている。
上記内筒体10は、筒軸方向長さが外筒体11よりも長くなっていて、筒軸方向両端が外筒体11からそれぞれ突出している。内筒体10は押出し成形によって形成されており、その外周形状は筒軸方向視で円形以外の非円形状である。具体的には、内筒体10の外周面は、その下側部分を構成する直線形状の平面部分と、その上側部分を構成する略円弧形状の曲面部分とからなる。
内筒体10のストッパー14配置部分は、ゴム弾性体12が内筒体10の筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなり、その外周形状は筒軸方向視で円形状である。内筒体10のストッパー14配置部分の外周には、その右上部分に筒径方向の外側(図1では右上)に突起するストッパー位置決め用のゴム製突条部(凸部)12aがゴム弾性体12と一体成形されている。この突条部12aは、外周形状が筒軸方向視でコ字形状であり、筒軸方向に延びている。また、突条部12aは、筒軸方向視でゴム弾性体12の貫通孔12cと重なり、その主ばね部12bと重ならないように配置されている。つまり、突条部12aは、ゴム弾性体12の主ばね部12bと筒軸方向に連続しない。この主ばね部12bは、内筒体10から水平方向(図3では左右方向)の両側に延びて内筒体10を外筒体11に対して弾性支持していて、所定の防振特性を発揮するようにその形状や大きさなどが設定されている。
ゴム弾性体12には、無負荷状態(図4参照)では、内筒体10の上側近傍にこれに沿って筒軸方向に貫通する切れ目(図示せず)が、内筒体10の左右両側部分に筒軸方向に貫通する貫通孔12dがそれぞれ形成されているが、1G状態(図3参照)では、上述のように内筒体10が下方に変位することによって、両貫通孔12d,12dが連続してなる貫通孔12cが形成されるようになっている。
上記ストッパー14は下側に向かって末広がり形状の板状のものであり、その内筒体10側(筒径方向内側)の基端部に内筒体10が挿通される挿通孔14aが形成されている。この挿通孔14aは、内周形状が円形状であり、口径が内筒体10のストッパー14配置部分の外径と略同じ大きさである。挿通孔14aの内周には、右上部分に筒径方向の外側(図1では右上)に窪んで突条部12aが嵌合されるストッパー位置決め用の凹部14bが形成されている。この凹部14bの内周形状は、筒軸方向視で突条部12aの外周形状と略同じコ字形状である。
ストッパー14の、内筒体10とは反対側の先端部は他の部分よりも厚肉となっている。この厚肉部14cは、パワープラント側のブラケットと筒状金具2の第1フランジ部21の当接部21aとの間に配置されていて、その両面形状がそれぞれ波形形状となっている。ストッパー14の先端面及び左側の側端部には、外側に突起するゴム製突起部(誤組付け防止部)14dがそれぞれストッパー14と一体成形されている。
なお、図示しないが、内筒体10の筒軸方向他方側(図2では奥側)の端部にもストッパーが外嵌されており、このストッパーはストッパー14と同様の基本構成をなしている。符号12eは、内筒体10の筒軸方向他方側の端部に設けられたストッパー位置決め用の突条部である。
筒状金具2は、中空円筒状の筒部20と、この筒部20の筒軸方向一方側(図2では手前側)の端部を筒径方向外側に90度折り曲げて形成された第1フランジ部21と、筒部20の筒軸方向他方側(図2では奥側)の端部を筒径方向内側に90度折り曲げて形成された第2フランジ部22とを有している。第1フランジ部21の下側部分は、他の部分よりも筒径方向外側に突出して当接部21aを構成している。そして、ストッパー14の厚肉部14cがパワープラント側のブラケットや第1フランジ部21の当接部21aに当接することによって、両筒体10,11の筒軸方向の相対移動が規制されるようになっている。
以下、エンジンマウントAの製造方法を説明する。まず、筒状金具2の内部にマウント本体1を嵌め込む(図3参照)。そして、ストッパー14の挿通孔14aに内筒体10を挿し通し、かつ、ストッパー14の凹部14bに内筒体10の突条部12aを嵌め合わせることによって、ストッパー14を内筒体10に取り付ける(図1参照)。この取付け後、センサー(図示せず)によって、ストッパー14の突起部14d,14dがそれぞれ所定位置にあるかを検出する。ストッパー14が内筒体10から下側に延びている、すなわち、ストッパー14が内筒体10に正しく組付けされると、各突起部14d,14dはセンサーによって検知されるが、例えば、ストッパー14が裏返しで内筒体10に取り付けられて内筒体10から左側に延びるなど、ストッパー14が内筒体10に誤組付けされると、各突起部14d,14dは検知されない。このように、センサーによる各突起部14d,14dの検出結果によって、ストッパー14の内筒体10への誤組付けが防止されるようになっている。
−エンジンマウントBの詳細構成−
以下、エンジンマウントBを図5〜図9に基づいて詳細に説明する。
マウント本体1は、エンジンマウントAのマウント本体1と同様の基本構成をなしている。つまり、内筒体10や外筒体11は、それぞれ、エンジンマウントAの内筒体10や外筒体11と同じものである。但し、ゴム弾性体12のすぐりの形状がエンジンマウントAのゴム弾性体12のすぐりの形状と異なるなどして、マウント本体1のばね特性がエンジンマウントAのマウント本体1と違っている。
内筒体10のストッパー14配置部分は、ストッパーAと同様、ゴム弾性体12が内筒体10の筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなり、その外周形状は筒軸方向視で円形状であり、その外径は、エンジンマウントAの内筒体10のストッパー14配置部分と略同じ大きさである。
内筒体10のストッパー14配置部分の外周には、左上部分に筒径方向の外側(図6では左上)に突起するゴム製突条部12aがゴム弾性体12と一体成形されている。つまり、各エンジンマウントA,Bの突条部12aは、各内筒体10の外周の、筒周方向に関して互いに異なる位置にその突起する方向D3,D4の互いになす角度θ2が各エンジンマウントA,Bのストッパー14の延びる方向D1,D2の互いになす角度θ1と略同じになるように設けられている。本実施形態では、エンジンマウントAの突条部12aの突起する方向D3に対するエンジンマウントBの突条部12aの突起する方向D4のなす角度θ2は、エンジンマウントAのストッパー14の延びる方向D1に対するエンジンマウントBのストッパー14の延びる方向D2のなす角度θ1と略同じ、約90度である。突条部12aは、ストッパーAと同様、外周形状が筒軸方向視でコ字形状であり、筒軸方向に延びていて、筒軸方向視でゴム弾性体12の主ばね部12bと重ならないように配置されている。
上記ストッパー14は、エンジンマウントAのストッパー14と同じものである。つまり、ストッパー14は右側に向かって末広がり形状の板状のものであり、その基端部に挿通孔14aが形成されている。この挿通孔14aの内周には、左上部分に筒径方向の外側(図6では左上)に窪んだ凹部14bが形成されている。ストッパー14の厚肉部14cは、パワープラント側のブラケットと筒状金具2の第1フランジ部21の当接部21aとの間に配置されていて、その両面形状がそれぞれ波形形状となっている。また、ストッパー14の先端面及び上側の側端部には、外側に突起するゴム製突起部14dがそれぞれストッパー14と一体成形されている。
なお、図示しないが、内筒体10の筒軸方向他方側(図7では奥側)の端部にもストッパーが外嵌されており、このストッパーはストッパー14と同様の基本構成をなしている。
上記筒状金具2は、エンジンマウントAの筒状金具2と同じものである。つまり、筒状金具2は、筒部20と第1フランジ部21と第2フランジ部22とを有している。但し、筒状金具2は、第1フランジ部21の当接部21aが内筒体10の右側に来るように置かれている。こうして、ストッパー14の厚肉部14cが当接部21aに当接するようになっている。
上記ブラケット3,4や台5は、それぞれ、エンジンマウントAのブラケット3,4や台5と同じものである。但し、ブラケット3,4や台5は、それぞれ、当接部21aの位置を基準とすると、エンジンマウントAのブラケット3,4や台5とは相違する位置に取り付けられている。
なお、エンジンマウントBの製造方法は、ストッパー14の内筒体10への誤組付けを防止する方法を含め、エンジンマウントAの製造方法と同様である。
−効果−
ところで、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周形状を円形状以外の形状とすると、各ストッパー14を各内筒体10からある特定の筒径方向の外側にしか延ばすことができず、各ストッパー14を同じものとすることはできない。一方、本実施形態では、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周形状を円形状としているので、本実施形態のように各ストッパー14を同じものとしても、各ストッパー14を各内筒体10から所望の筒径方向の外側に延ばすことができる。よって、部品を共通化できる。
また、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周に、筒径方向の外側に突起する突条部12aをその突起する方向D3,D4の互いになす角度θ2が各ストッパー14の延びる方向D1,D2の互いになす角度θ1と略同じになるように設け、ストッパー14の挿通孔14aの内周に、筒径方向の外側に窪んで突条部12aが嵌合される凹部14bを形成しているので、各ストッパー14を各内筒体10に位置決めした状態で取り付けることができる。
さらに、各内筒体10のストッパー14配置部分は、各ゴム弾性体12がこの各内筒体10の筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなるので、本実施形態のように各内筒体10の外周形状を円形状以外の形状としても、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周形状を円形状とすることができる。
ところで、各突条部12aを各ゴム弾性体12の主ばね部12bと筒軸方向に連続配置すると、各突条部12aの主ばね部12b側に応力が集中し、その耐久性が悪化する。一方、本実施形態では、各突条部12aを筒軸方向視で各ゴム弾性体12の主ばね部12bと重ならないように配置しているので、各突条部12aが各ゴム弾性体12の主ばね部12bと筒軸方向に連続することはない。よって、各突条部12aに応力が集中せず、その耐久性が悪化しない。
その上、ストッパー14に、このストッパー14の内筒体10への誤組付けを防止するための突起部14dを設けているので、ストッパー14の内筒体10への誤組付けを防止できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、本発明を液体封入式防振装置に適用しているが、防振装置が内筒体10と外筒体11とがゴム弾性体12により連結されてなるものである限り、いかなる防振装置に適用してもよい。
上記実施形態では、本発明を2種類のエンジンマウントA,Bに適用しているが、各ストッパー14が各内筒体10から互いに異なる筒径方向の外側に延びる3種類以上のエンジンマウントに適用してもよい。この場合、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周形状を円形状とし、その外周に、筒径方向の外側に突起する突条部12aをその突起する方向の互いになす角度が各ストッパー14の延びる方向の互いになす角度と略同じになるように設ける。
上記実施形態では、各内筒体10の外周形状は円形状以外の形状であり、各内筒体10のストッパー14配置部分は、各ゴム弾性体12が各内筒体10の筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなるが、各内筒体10のストッパー14配置部分の外周形状が円形状である限り、これに限定されない。例えば、各内筒体10の外周形状を円形状としてもよいし、各内筒体10のストッパー14配置部分を各内筒体10の筒軸方向一方側の端部だけで構成してもよい。
上記実施形態では、ストッパー14に突起部14dを2つ設けているが、1つ又は3つ以上設けてもよい。また、突起部14dを設けているが、センサーなどを用いてストッパー14の内筒体10への誤組付けを防止できる限り、他のものでもよい。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかる複数種類の防振装置は、各ストッパーを各内筒体に位置決めした状態で取り付けるとともに、部品を共通化する用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係るエンジンマウントAの正面図である。 エンジンマウントAの分解斜視図である。 内部にマウント本体が圧入された、エンジンマウントAの筒状金具の正面図である。 エンジンマウントAのマウント本体の底面図である。 ストッパーの平面図である。 エンジンマウントBの正面図である。 エンジンマウントBの分解斜視図である。 内部にマウント本体が圧入された、エンジンマウントBの筒状金具の正面図である。 エンジンマウントBのマウント本体の底面図である。
符号の説明
1 マウント本体(防振装置本体)
10 内筒体
11 外筒体
12 ゴム弾性体
12a 突条部(凸部)
12b 主ばね部
14 ストッパー
14a 挿通孔
14b 凹部
14d 突起部(誤組付け防止部)
A エンジンマウント
B エンジンマウント

Claims (4)

  1. それぞれ、内筒体と外筒体とがゴム弾性体により連結されてなる防振装置本体と上記内筒体の筒軸方向一方側の端部に外嵌された、上記両筒体の筒軸方向の相対移動を規制するためのストッパーとを備え、該各ストッパーが上記各内筒体から互いに異なる筒径方向の外側に延びる複数種類の防振装置であって、
    上記各内筒体のストッパー配置部分は、外周形状が円形状であり、その外周には、筒径方向の外側に突起する凸部がその突起する方向の互いになす角度が上記各ストッパーの延びる方向の互いになす角度と略同じになるように設けられており、
    上記各ストッパーは同じものであり、
    上記ストッパーには、上記内筒体が挿通される挿通孔が形成され、この内周には、筒径方向の外側に窪んで上記凸部が嵌合される凹部が形成されていることを特徴とする複数種類の防振装置。
  2. 請求項1記載の複数種類の防振装置において、
    上記各内筒体の外周形状は円形状以外の形状であり、
    上記各内筒体のストッパー配置部分は、上記各ゴム弾性体が該各内筒体の上記筒軸方向一方側の端部の外周に設けられてなり、
    上記各凸部は、上記各ゴム弾性体と一体成形されたゴム製のものであることを特徴とする複数種類の防振装置。
  3. 請求項2記載の複数種類の防振装置において、
    上記各凸部は、筒軸方向視で上記各ゴム弾性体の主ばね部と重ならないように配置されていることを特徴とする複数種類の防振装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の複数種類の防振装置において、
    上記ストッパーには、該ストッパーの上記内筒体への誤組付けを防止するための誤組付け防止部が設けられていることを特徴とする複数種類の防振装置。
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