JP2009072647A - 膜塗設材料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺の膜塗設材料をロール状に巻いたときに、巻きズレや巻きシワが生ずることが抑制され、ロールの巻き形態に優れており、特にマイクロカプセルを用いて塗布形成するときには、塗膜中のマイクロカプセルの破壊を抑制することができる膜塗設材料の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、長尺状の基材上に、前記基材の長手方向と直交する幅方向に、液体Aからなる塗膜と、前記塗膜を挟む一対の保護耳液Bからなる塗膜と、を有する膜塗設材料の製造方法であって、前記基材上に、液体Aまたは保護耳液Bのいずれか一方の液を塗布して塗膜を設け、前記塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、他方の液を、前記塗膜の前記幅方向における端部と接するように塗布する膜塗設材料の製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えばロール状に巻き取られるような長尺タイプ等の膜塗設材料の製造方法に関する。
画像記録用の材料としては、シートタイプ、ロールタイプ等の種々の形態がある。ロールタイプの場合、一般に、長尺の基材上に所望の液を塗布することによって作製されている。このような材料の1つの例として圧力測定用の材料がある。
圧力測定用の材料は、液晶ガラスの貼合せ工程、プリント基板へのハンダ印刷、ローラ間の圧力調整などの用途に使われている。このような圧力測定用の材料には、例えば、富士フイルム(株)から提供されているプレスケール(商品名)に代表される圧力測定フィルムがある。
この圧力測定フィルムの例として、電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用シートが開示されており(例えば、特許文献1参照)、0.1MPa〜20MPa程度の圧力範囲で測定することができるとされている。圧力測定フィルムは、測定部位に合わせてフィルムを任意の大きさに裁断して使用できる特徴を有するほか、筆圧による高い線圧によって発色反応を起こさせる、いわゆる感圧複写紙とは異なり、面圧を測定することができる特徴を有している。
0.1MPa程度の低圧力を測定可能な、ロールタイプの圧力測定フィルムを、保管・運搬等すると、フィルム同士が接触し、あるいは擦れ合うことにより、実使用時に所望の画像や発色濃度が得られないという問題があった。このような問題を解消するために、巻取りロールの巻取り部材間の接触圧力を低下するものとして、基材が高分子フィルムの場合は、例えばフィルムの幅方向の端部に施されたナーリング(ローレットともいう)という凹凸を設けたり、あるいは基材の幅方向の端部にエッジテープという帯状のフィルムを挿入することによって、巻き取った場合の隣接するフィルムをお互いに接触させない方法が知られている。
しかし、上記のようなナーリングを施したウェブ状の高分子フィルムの場合は、塗布膜の厚みがナーリングの凹凸部の厚みを超えると、巻き取った場合の塗布膜と基材裏面が接触してしまう。また、上記のようなエッジテープを挿入する場合は、巻取り直前にエッジテープを挿入する装置を設ける必要があり、テープ費用とともに設備費がかかるという問題点があった。
このような設備費を削減可能なものとして、塗布膜の幅方向の両端縁近傍に厚膜塗布部を形成し、巻取り部材間の接触を防止する方法が紹介されている(例えば、特許文献2、参照)。具体的には、巻取り部材の中央部よりも両端部の塗液転移量が多いセルパターンを施したグラビアロールを用いてグラビアコーティングする方法と、両端部のスリット幅の両端部を中央部よりも広くしたスロットダイ塗工方法が示されている。
特公昭57−24852号公報 特開2002−68540号公報
しかし、特許文献2に記載の方法を用いても、前記特許文献1等の圧力測定フィルムなどのように、基材上にマイクロカプセルを含有する液を塗布する場合には、塗布量を増やしてもカプセルの平面上の密度が上がるだけで厚みを増すことは出来なかった。
また、マイクロカプセル含有液とは異なる、例えば、顔料主体の液を、有効製品塗布幅外(圧力測定用材料の製品となる塗膜部分を保護するための領域、「保護耳」ともいう)に設ける方法としては、マイクロカプセル含有液の塗布前に、保護耳液をストライプ塗布し、一旦乾燥させた後に、マイクロカプセル含有液を塗布することが考えられる。しかし、一旦保護耳液が乾燥してしまうと、保護耳液に厚塗り部が発生し易く、また、保護耳液が乾燥して保護耳部分が20μm以上の厚みとなると、ロール状に巻いた際に巻きズレや巻きシワが生じ、カプセル破壊を引き起す問題があった。また、保護耳塗膜とマイクロカプセル塗膜の間隔が不ぞろいとなり易く、保護耳層も含めて製品にしようとした場合には見栄えが悪いという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、長尺の膜塗設材料をロール状に巻いたときに、巻きズレや巻きシワが生ずることが抑制され、ロールの巻き形態に優れており、特にマイクロカプセルを用いて塗布形成する(例えば、圧力測定用材料を作製する等の)ときには、塗膜中のマイクロカプセルの破壊を抑制することができる膜塗設材料の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
なお、以下、液体Aを塗布して得られる塗膜を「塗膜a」、保護耳液Bを塗布して得られる塗膜を「塗膜b」と称する。
<1> 長尺状の基材上に、前記基材の長手方向と直交する幅方向に、液体Aからなる塗膜と、前記塗膜を挟む一対の保護耳液Bからなる塗膜と、を有する膜塗設材料の製造方法であって、前記基材上に、液体Aまたは保護耳液Bのいずれか一方の液を塗布して塗膜を設け、前記塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、他方の液を、前記塗膜の前記幅方向における端部と接するように塗布する膜塗設材料の製造方法である。
前記<1>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、先に塗布形成した塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、長尺状の基材上に、液体Aと保護耳液Bとを接するようにして塗布することで、塗膜aと塗膜bのそれぞれの膜厚をレべリングすることができるので、塗膜b(保護耳部分)の厚塗りを抑制することができ、塗膜aと塗膜bとの段差が緩やかで、形態の良い巻き取りロールを得ることができる。したがって、膜塗設材料の製品美観に優れる。
塗膜aと塗膜bとは重ならないことが好ましい。
なお、以下、「塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下」である状態を「乾燥前」と称することがある。
<2> 前記基材上に、前記液体Aと前記液体Bとを同時に塗布することを特徴とする前記<1>に記載の膜塗設材料の製造方法である。
前記<2>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、液体Aと保護耳液Bを同時に前記基材上に塗布することで、装置コストを削減することができ、膜塗設材料の生産効率が良い。
<3> 前記液体Aの表面張力よりも前記保護耳液Bの表面張力の方が低く,その差が4mN/m以内であることを特徴とする前記<1>または前記<2>に記載の膜塗設材料の製造方法である。
前記<3>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、前記液体Aの表面張力よりも前記保護耳液Bの表面張力を低く,その差を4mN/m以内にして、前記液体Aと前記保護耳液Bとを前記基材上に塗布することで、塗膜の乾燥中に、液の表面張力の高い方へ液が寄って行くこと(液寄り)により液体Aまたは保護耳液Bの塗布量分布が変化することを防止し、保護耳部分も含めて製品にしようとする場合に見栄えが良い膜塗設材料を得ることができる。
<4> 前記液体Aの水分量と、前記保護耳液Bの水分量との差が10g/m以内であることを特徴とする前記<1>〜<3>のいずれか1つに記載の膜塗設材料の製造方法である。
前記<4>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、前記液体Aの水分量と、前記保護耳液Bの水分量との差を10g/m以内にして、前記液体Aと前記保護耳液Bとを前記基材上に塗布することで、塗膜の乾燥中に、水分量が低い塗膜の方へ液が寄って行くこと(液寄り)により液体Aまたは保護耳液Bの塗布量分布が変化することを防止し、保護耳部分も含めて製品にしようとする場合に見栄えが良い膜塗設材料を得ることができる。
<5> 前記液体Aが、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルを含有する塗布液であることを特徴とする前記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の膜塗設材料の製造方法である。
前記<5>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、液体Aとして電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルを含有する塗布液を基材上に塗布した場合においても、膜塗設材料をロール状に巻き取った際に、膜塗設材料の巻きグセや巻きシワを抑制することができるので、マイクロカプセルの破壊を防止することができる。
<6> 電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料の作製に用いられる前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の膜塗設材料の製造方法である。
前記<6>に記載の膜塗設材料の製造方法によれば、前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の膜塗設材料の製造方法により、電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料を作製することで、圧力測定用材料をロール状に巻き取っても、圧力測定用材料を損ないにくく、また、効率よく圧力測定用材料を作製することができる。
本発明によれば、長尺の膜塗設材料をロール状に巻いたときに、巻きズレや巻きシワが生ずることが抑制され、ロールの巻き形態に優れており、特にマイクロカプセルを用いて塗布形成する(例えば、圧力測定用材料を作製する等の)ときには、塗膜中のマイクロカプセルの破壊を抑制することができる膜塗設材料の製造方法を提供することができる。
<膜塗設材料の製造方法>
以下、本発明の膜塗設材料の製造方法について、詳細に説明する。
本発明の膜塗設材料の製造方法は、長尺状の基材上に、前記基材の長手方向と直交する幅方向に、液体Aからなる塗膜と、前記塗膜を挟む一対の保護耳液Bからなる塗膜と、を有する膜塗設材料の製造方法である。特に、本発明は、前記基材上に、液体Aまたは保護耳液Bのいずれか一方の液を塗布して塗膜を設け、前記塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、他方の液を、前記塗膜の前記幅方向における端部と接するように塗布する工程を設けて構成したものであり、必要に応じて塗膜の乾燥工程、膜塗設材料の巻き取り工程など、他の工程を更に設けて構成することができる。
本明細書では、長尺の基材上に設けた塗膜、長尺の膜塗設材料、および長尺の基材の、それぞれ「幅」、および「中央」について、以下のとおり定義する。すなわち、「幅」とは、長尺の基材の長手方向と直交する方向の前記塗膜、前記膜塗設材料あるいは前記基材の長さをいい、「中央」とは長尺の基材の長手方向と直交する方向における前記塗膜、前記膜塗設材料あるいは前記基材の中心または中心から幅方向に所定の距離を有する面積部分をいう。
本発明において、膜塗設材料は、長尺状の基材上に、前記基材の長手方向と直交する幅方向に、液体Aからなる塗膜と、前記塗膜を挟む一対の保護耳液Bからなる塗膜と、を有する。これは例えば、前記基材上に、それぞれ長尺状の塗膜b、塗膜a、および塗膜bが、この順に、前記幅方向に並んで配置される構成である。
本発明の膜塗設材料の製造方法は、液体Aを先に塗布し、後から保護耳液Bを塗布する場合は、例えば、長尺状の基材上の、該基材の中央付近に、基材の長手方向に長尺状に液体Aを塗布して塗膜aを設け、塗膜aの乾燥前に、前記塗膜aの幅方向両端と隙間無く保護耳液Bを塗布して塗膜bを設ける。
この場合、塗膜aの両端が塗膜bと対向する端部であり、塗膜aと塗膜bとは連続している。
一方、保護耳液Bを先に塗布してから液体Aを塗布する場合は、例えば、長尺状の基材上の、該基材の幅方向両端から所定の幅の領域に、長尺状に保護耳液Bをそれぞれ塗布して一対の塗膜bを設け、塗膜bの乾燥前に、前記一対の塗膜b間に、すなわち、基材の中央付近に塗膜bと隙間無く液体Aを塗布する。
この場合においても、塗膜aの両端が塗膜bと対向する端部であり、塗膜aと塗膜bとは連続している。
以下、液体Aを先に塗布してから保護耳液Bを塗布する場合を例にとって本発明を詳細に説明する。
液体Aと保護耳液Bとを接するように、隙間なく設けるためには、液体Aを塗布して塗膜aを設けた後、塗膜aのせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、保護耳液Bを塗布する必要がある。
塗膜aのせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、塗膜aの両端に保護耳液Bを隙間なく塗布することにより、液体Aが乾燥する前に保護耳液Bを塗布することとなるので、塗膜aと塗膜bの膜厚をレベリングすることができる。その結果、保護耳液Bの塗布後(例えば乾燥時)に生じる塗膜bの厚塗り状態を抑制することができ、塗膜aと塗膜bとの段差が緩やかで形態が良い巻取りロールを得ることができる。
塗膜aのせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・sを超えてから保護耳液Bを塗布すると、液体Aに保護耳液Bがなじまず、塗膜aと塗膜bとの段差が大きくなり、膜塗設材料をロール状に巻き取る際に、巻きズレ、巻きシワが生じ、ロールの巻き形態が悪く、特に、マイクロカプセルを用いた圧力測定用材料を作製するときには、塗膜中のマイクロカプセルの破壊を生ずる。
塗膜aのせん断速度10−2sec−1での粘度は、8,000mPa・s以下が好ましく、5,000mPa・s以下がより好ましい。
また、液体Aと保護耳液Bは、基材上に、同時に塗布することが好ましい。同時塗布とすることで、液体Aと保護耳液Bを塗布する際に用いる装置のコストを低減することができ、膜塗設材料の生産効率が良くなる。
本発明において、塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度は、25℃でRheoStress 600〔HAAKE社(ドイツ)製〕、センサ:C35/2 Tiを用いて測定された値である。
基材上に液体Aと保護耳液Bを塗布する際には、液体Aの表面張力よりも、保護耳液Bの表面張力が低く、その差が4mN/m以内であることが好ましい。液体Aの表面張力と保護耳液Bの表面張力との差が4mN/m以内であれば、保護耳液Bの塗布後に、表面張力が低い液(保護耳液B)が、表面張力が高い液(液体A)の方へ寄って行く、いわゆる、液寄りが生じて塗布量分布が大きく変化してしまうことを防止することができ、保護耳部分(膜塗設材料の塗膜bの部分)も含めて製品にしようとした場合には見栄えを良くすることができる。
液体Aの表面張力と保護耳液Bの表面張力との差は、2mN/m以内であることがより好ましい。
本発明において、液体Aの表面張力と保護耳液Bの表面張力は、協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−A3を用いて、ウィルヘルミー法で液温25℃にて測定した値である。
さらに、本発明においては、液体Aの水分量と保護耳液Bの水分量との差は、10g/m以内であることが好ましい。
液体Aの水分量と保護耳液Bの水分量との差が、10g/m以内に収まれば、保護耳液Bの塗布後に、水分量が高い液(液体Aまたは保護耳液B)が、水分量が低い液(保護耳液Bまたは液体A)の方へ寄って行く「液寄り」により塗布量分布が変化してしまうことを抑え、保護耳部分も含めて製品にしようとした場合に見栄えを良くすることができる。
液体Aの水分量と保護耳液Bの水分量との差は、5g/m以内であることがより好ましく、1g/m以内であることがさらに好ましい。
本発明の効果の1つは、本発明により得られた長尺の膜塗設材料をロール状に巻いたときの、巻きズレや巻きシワを抑制することができるというものである。
このような巻きズレ、巻きシワをより抑制するためには、塗膜bの膜厚を塗膜aの膜厚(塗膜aがマイクロカプセルを含むならばマイクロカプセルの体積標準メジアン径)よりも、2〜10μm大きくすることが好ましい。より好ましくは、4〜6μmである。2μm以上であれば、膜塗設材料をロール状に巻いた際に、塗膜aを外圧等による接触・擦れ合いから保護することができ、10μm以内であれば、巻きズレ、巻きシワを抑制することができるので、塗膜aを効果的に保護することが可能となる。
また、塗膜aの両端に塗布形成される2つの塗膜bの膜厚(それぞれHb、Hbとする)は、巻きズレ、巻きシワを抑制する観点から、Hb/Hb=0.95〜1.05の誤差範囲であることが望ましく、同じ膜厚(Hb=Hb)であることが特に望ましい。
このように、塗膜bの膜厚を塗膜aの膜厚より大きくしても、本発明の製造方法により、すなわち、塗膜aのせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに隙間無く保護耳液Bを塗布することで、塗膜aと塗膜bとは連続し、製品美観を保つことができる。
さらに、保護耳部分、すなわち、塗膜bの幅は、塗膜bの安定感を得るため、塗膜aの幅の1/10以上の幅であることが好ましい。より好ましくは、塗膜aの幅の1/5以上である。
液体Aと保護耳液Bは、その成分・組成が同じであっても、異なるものであってもよく、詳細は、圧力測定用材料の説明において説明する。
本発明の膜塗設材料の製造方法は、製造対象が長尺の膜塗設材料であれば、どのようなものにも適用可能であり、上述のとおり、ロールタイプの画像記録用の材料、たとえば、電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料の作製にも好ましく用いることができる。
以下、本発明における基材や、液体A、保護耳液B等について、膜塗設材料が上記圧力測定用材料である場合を例にとって説明する。
<圧力測定用材料の構成>
本発明に用いることのできる圧力測定用材料(膜塗設材料)は、電子供与性無色染料前駆体(以下、「発色剤」ともいう。)を内包するマイクロカプセルと、前記電子供与性無色染料前駆体と反応して発色させる電子受容性化合物(以下、「顕色剤」ともいう。)とを、単一の基材、あるいは別個の基材に設けて(好ましくは塗工して)構成することができる。
前記圧力測定用材料が、マイクロカプセルと電子受容性化合物とが単一の基材に塗工等して設けられた、いわゆるモノシートタイプの場合、シートやフィルム等の基材と、基材上に該基材側から順に設けられた顕色剤含有の顕色剤層及びマイクロカプセル含有の発色剤層とを有してなり、これを単独で圧力あるいは圧力分布を測定したい部位に挟んで加圧する。
また、前記圧力測定用材料が、マイクロカプセルと電子受容性化合物とが別個の基材に塗工等して設けられた、いわゆる2シートタイプの場合、シートやフィルム等の基材上に顕色剤含有の顕色剤層を有する材料Cと、シートやフィルム等の基材上にマイクロカプセル含有の発色剤層を有する材料Dとを有して構成されており、材料Dのマイクロカプセルが存在する面(発色剤層表面)と、材料Cの電子受容性化合物が存在する面(顕色剤層表面)とが互いに向き合うように両材料を重ね、重ねた状態で圧力あるいは圧力分布を測定したい部位に挟んで加圧する。
上記のように加圧されることで、マイクロカプセルが破壊されて電子供与性無色染料前駆体を含む内包物が放出され、電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物が反応することによって着色が見られるものである。このとき、加圧する圧力に対応して電子供与性無色染料前駆体を含む内包物がより多く放出されるようになり、電子受容性化合物との反応量が増えるため、濃い発色が得られる。
上記のうち、圧力測定用材料は、その保存性や取扱い性の観点から、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルと電子受容性化合物とは、別個の基材に塗工等して設けられた2シートタイプに構成されるのがより好ましい。
(基材)
圧力測定用材料(膜塗設材料)を構成する基材は、シート状、フィルム状、板状等のいずれであってもよく、具体的な例として、紙、プラスチィックフィルム、合成紙等が挙げられる。圧力測定用材料がモノシートタイプ及び2シートタイプのいずれの形態であっても、同様である。
前記紙の具体例としては、上質紙、中質紙、更紙、中性紙、酸性紙、再生紙、コート紙、マシンコート紙、アート紙、キャストコート紙、微塗工紙、トレーシングペーパー、再生紙等を挙げることができる。前記プラスチックフィルムの具体例としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロース等のセルロース誘導体フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム等を挙げることができる。
また、前記合成紙の具体例としては、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等を二軸延伸してミクロボイドを多数形成したもの(ユポ等)や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドなどの合成繊維からなるもの、これらを紙の一部、一面、両面に積層したものなどが挙げられる。但し、本発明においては、これらに限定されるものではない。
これらの中でも、加圧によって生じる発色濃度をより高くする点で、プラスチックフィルム、合成紙が好ましく、プラスチックフィルムがより好ましい。
(電子供与性無色染料前駆体)
圧力測定用材料の発色剤層に含有されるマイクロカプセルは、電子供与性無色染料前駆体の少なくとも一種を内包することが好ましい。
マイクロカプセルに内包される電子供与性無色染料前駆体は、感圧複写紙あるいは感熱記録紙の用途において公知のものを使用することができる。例えば、トリフェニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合物、フルオレン系化合物など各種の化合物を使用することができる。
これら化合物の詳細については、特開平5−257272号公報に記載されており、電子供与性無色染料前駆体は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
電子供与性無色染料前駆体は、0.1MPa未満の圧力(好ましくは面圧)での発色性を高め、微少な圧力で高い濃度を得る(圧力変化に対する濃度変化(濃度勾配)を高める)観点から、モル吸光係数(ε)の高いものが好ましい。電子供与性無色染料前駆体のモル吸光係数(ε)は、10000 mol−1・cm−1・L以上であることが好ましく、15000 mol−1・cm−1・L以上あることがより好ましく、更には25000 mol−1・cm−1・L以上あることが好ましい。
モル吸光係数εが前記範囲の電子供与性無色染料前駆体を1種単独で用い、あるいはモル吸光係数εが前記範囲の電子供与性無色染料前駆体を含む2種以上を混合して用いる場合、電子供与性無色染料前駆体の合計量に占める、モル吸光係数εが10000 mol−1・cm−1・L以上の電子供与性無色染料前駆体の割合は、加圧によって生じる発色性を高め、高い濃度を得る(圧力変化に対する濃度変化(濃度勾配)を高める)観点から、10〜100質量%の範囲が好ましく、20〜100質量%の範囲がより好ましく、更には30〜100質量%の範囲が好ましい。
モル吸光係数(ε)は、電子供与性無色染料を95%酢酸水溶液中に溶解したときの吸光度から算出することができる。具体的には、吸光度が1.0以下となるように濃度を調節した電子供与性無色染料の95%酢酸水溶液において、測定用セルの長さをAcm、電子供与性無色染料の濃度をBmol/L、吸光度をCとしたときに、下記式によって算出することができる。
モル吸光係数(ε)=C/(A×B)
電子供与性無色染料前駆体の量(例えば塗布量)は、低圧(好ましくは0.1MPa未満)での発色性を高める観点から、乾燥後の質量で0.1〜5g/mであることが好ましく、0.1〜4g/mであることがより好ましく、0.2〜3g/mであることがさらに好ましい。
(溶媒)
前記マイクロカプセルは、電子供与性無色染料前駆体と共に溶媒の少なくとも一種を内包することが好ましい。
マイクロカプセルに内包される溶媒としては、感圧複写紙用途において公知のものを使用することができる。例えば、ジイソプロピルナフタレン等のアルキルナフタレン類、1−フェニル−1−キシリルエタン等のジアリールアルカン類、イソプロピルビフェニル等のアルキルビフェニル類、その他トリアリールメタン類、アルキルベンゼン類、ベンジルナフタレン類、ジアリールアルキレン類、アリールインダン類等の芳香族炭化水素;フタル酸ジブチル、イソパラフィン等の脂肪族炭化水素、大豆油、コーン油、綿実油、菜種油、オリーブ油、ヤシ油、ひまし油、魚油等の天然動植物油等又はその変性油、鉱物油等の天然物高沸点留分等が挙げられる。溶媒は、1種単独で又は2種以上を混合して使用してもよい。
また、必要に応じて、補助溶媒として、メチルエチルケトン等のケトン類や酢酸エチルなどのエステル類、イソプロピルアルコール等のアルコール類等、沸点が130℃以下の溶媒を添加することもできる。
(マイクロカプセルの作製方法)
電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルは、それ自体公知の任意の方法、例えば、界面重合法、内部重合法、相分離法、外部重合法、コアセルベーション法等の方法により製造することができる。
前記マイクロカプセルの壁材としては、従来から感圧記録材料の電子供与性無色染料前駆体含有のマイクロカプセルの壁材として使用されている水不溶性、油不溶性のポリマーの中から、特に限定されることなく使用できる。中でも、壁材としては、ウレタン・ウレア樹脂(ポリウレタン・ウレア)、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、ゼラチンが好ましく、低圧(好ましくは0.1MPa未満)で良好な発色を得る観点から、ポリウレタン・ウレア、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂がより好ましく、特にポリウレタン・ウレアが好ましい。
ここで、ポリウレタン・ウレアを用いた場合を例に説明する。
電子供与性無色染料前駆体を内包する、ポリウレタン・ウレア壁のマイクロカプセルの分散液の調製は、感圧複写紙用途において公知の方法を使用することができる。例えば、電子供与性無色染料前駆体と多価イソシアネートとを溶媒に溶解した溶液(油相)を、水溶性高分子(ポリオール、ポリアミンなどのカプセル壁形成用物質)を含有する親水性溶液(例えば水など;水相)に乳化分散させ、得られた乳化分散液中の油滴をポリウレタン・ウレアで被覆してマイクロカプセル化する方法が挙げられる。このとき、加温することによって油滴界面で高分子形成反応が進み、マイクロカプセル壁を形成できる。
マイクロカプセル化する工程途中には、多価ヒドロキシ化合物と多価アミンなどの反応調整剤を添加してもよい。多価ヒドロキシ化合物の具体例としては、脂肪族又は芳香族の多価アルコール、ヒドロキシポリエステル、ヒドロキシポリアルキレンエーテル、多価アミンのアルキレンオキサイド付加物等を挙げることができる。中でも、脂肪族又は芳香族の多価アルコール、多価アミンのアルキレンオキサイド付加物が好ましく、より好ましくは、多価アミンのアルキレンオキサイド付加物である。
多価アミンとしては、分子中に2個以上の−NH基または−NH基を有するものであれば、いずれも使用可能である。具体的な化合物としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、1,3−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族多価アミン;脂肪族多価アミンのエポキシ化合物付加物;ピペラジン等の脂環式多価アミン;3,9−ビス−アミノプロピル−2,4,8,10−テトラオキサスピロ−(5,5)ウンデカンなどの複素環式ジアミンなどを挙げることができる。
多価ヒドロキシ化合物や多価アミンの添加量は、使用する多価イソシアネートの種類及び量、さらには所望のカプセル膜硬度などにより適宜決定される。多価ヒドロキシ化合物や多価アミンを添加する場合、「多価ヒドロキシ化合物及び/又は多価アミンの総量:多価イソシアネートの量」の比(質量比)は、0.1:99.9〜30:70であることが好ましく、1:99〜25:75であることがより好ましい。また、多価ヒドロキシ化合物の添加量としては、多価イソシアネート:多価ヒドロキシ化合物が質量比で99.9:0.1〜70:30であることが好ましく、99:1〜75:25であることがより好ましく、98:2〜80:20であることがさらに好ましい。
多価ヒドロキシ化合物や多価アミンの添加時期は、電子供与性無色染料前駆体を溶解する溶媒や補助溶媒中にあらかじめ添加しておいてもよいし、乳化分散前あるいは乳化分散後に添加してもよい。
親水性溶液中には、乳化剤として、種々の両性高分子、イオン系高分子、非イオン系高分子、例えばゼラチン、でんぷん、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン硫酸塩、ポリオキシアルキルエーテルやその変性体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等を添加してもよい。
前記多価イソシアネートとしては、感圧複写紙用途において公知のものを使用することができる。例えば、水添キシリレンジイソシアネート(一般に水添XDIと称される)のイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネート(一般にIPDIと称される)のイソシアヌレート体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのビュレット体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体にウレタン結合により脂肪族ジオール(例、アルキレンジオール)が結合した化合物、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、水添キシリレンジイソシネートとトリメチロールプロパンとの付加体、イソホロンジイソシネートとトリメチロールプロパンとの付加体、キシリレンジイソシアネートのビュレット体及びトリス−(p−イソシアネートフェニル)チオホスファイトを挙げることができる。多価イソシアネートは、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
また、マイクロカプセルには、上記の電子供与性無色染料前駆体、溶媒、及び補助溶媒以外に、必要に応じて、添加剤を内包してもよい。添加剤としては、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、ワックス、臭気抑制剤などを挙げることができる。
マイクロカプセルに内包される溶媒と電子供与性染料前駆体との質量比(溶媒:前駆体)としては、発色性の点で、98:2〜30:70の範囲が好ましく、97:3〜40:60の範囲がより好ましく、95:5〜50:50の範囲が更に好ましい。
マイクロカプセルの体積標準のメジアン径としては、塗布・乾燥して得られる顕色剤シートと電子供与性無色染料シートと接触させた状態で、加える圧力とその時に発色する濃度のバランスの点で、1〜100μmが好ましく、5〜70μmがより好ましく、10〜40μmが特に好ましい。体積標準のメジアン径は、マイクロカプセル粒子を体積累計が50%となる粒子径を閾値に2つに分けたときに、大径側と小径側とでの粒子の体積の割合が等量となる径D50である。
前記体積標準のメジアン径は、マイクロカプセル液を支持体に塗布し、その表面を光学顕微鏡により150倍で撮影して、2cm×2cmの範囲にある全てのマイクロカプセルの大きさを計測して算出される値である。
マイクロカプセルのカプセル壁の壁厚については、カプセル壁材の種類やカプセル径など種々の条件にも依存するが、低圧(好ましくは0.1MPa以下)での加圧で破壊可能な範囲であれば、制限なく任意に選択することができる。中でも、0.1MPa以下の低圧で良好な発色性を得る観点から、好ましい壁厚は0.005〜2.0μmの範囲であり、より好ましくは、マイクロカプセルのメジアン径を10〜40μmとした場合において、0.05〜0.30μmである。特に好ましいカプセル壁の壁厚は、メジアン径が10〜40μmのマイクロカプセルのカプセル壁をポリウレタン・ウレアで構成した場合において0.07〜0.27μmである。
また、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルは、低圧領域(好ましくは0.1MPa以下の圧力領域)での加圧でも発色しやすい発色系を形成する観点から、下記式1に示す関係を満たすことが好ましい。下記式1において、δはマクロカプセルの数平均壁厚(μm)を表し、Dはマイクロカプセルの体積標準のメジアン径(μm)を表す。
1.0×10−3 ≦ δ/D ≦ 2.5×10−2 ・・・式1
ここで、壁厚とは、マイクロカプセルのカプセル粒を形成する樹脂膜(いわゆるカプセル壁)の厚みをいい、数平均壁厚(μm)とは、5個のマイクロカプセルの個々のカプセル壁の厚みを走査型電子顕微鏡により求めて平均した平均値をいう。
前記δ/D値の範囲のうち、低圧領域(好ましくは0.1MPa以下の圧力領域)で良好な発色(着色)を得る点で、δ/D値は、1.0×10−3〜1.5×10−2が好ましい。
特に、発色成分の一方である電子供与性無色染料前駆体をマイクロカプセルに内包すると共に、このマイクロカプセルについて、体積標準のメジアン径をAμmとしたときの(A+5)μm以上のマイクロカプセルの存在数を、2cm×2cm当たり5000〜30000個とすることが好ましい。より好ましくは、7000〜28000個存在する場合である。これより、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルのうち所定の径以上の大サイズが選択的に所定の面積中に一定量存在するので、視認ないしスキャン等で読み取り可能な濃度が得られ、濃度をスキャニング等して読み取る際の濃度再現精度をより高めることができる。
(発色剤層形成用の調製液の調製)
マイクロカプセルは上記のように分散液として得ることができるが、このマイクロカプセルの分散液は、そのまま電子供与性無色染料前駆体を含有する発色剤層を形成するための調製液(特に塗布液)としてもよい。また、上記のように得られたマイクロカプセルの分散液に更に、澱粉又は澱粉誘導体の微粉末、セルロース繊維粉末等の緩衝剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子結着剤、酢酸ビニル系、アクリル系、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス等の疎水性高分子結着剤、蛍光増白剤、消泡剤、浸透剤、紫外線吸収剤、防腐剤を添加して調製液(特に塗布液)としてもよい。
このようにして得られた調製液(特に塗布液)を、基材の上に塗工等して付与し、乾燥させることにより、圧力測定用材料を構成する発色剤層を形成することができる。
前記発色剤層形成用の調製液を塗布液として用いる場合、塗布液の塗工方法は、通常の塗工機を用いて塗布、乾燥させて行なえる。具体的な塗工機の例としては、エアーナイフコーター、ロッドコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコータ−、エクストルージョンコーター、ダイコーター、スライドビードコーター、ブレードコーター等を挙げることができる。
圧力測定用材料が、電子供与性無色染料前駆体内包のマイクロカプセルと電子受容性化合物とがそれぞれ別個の基材に塗工等されて構成される2シートタイプの場合、例えば、上記塗布液を所望のシート状基材の上に、直接もしくは他の層を介して塗布し、乾燥させることにより、少なくとも発色剤層が形成されたシート材を得ることができる。また、電子供与性無色染料前駆体内包のマイクロカプセルと電子受容性化合物とが単一のシート状基材に塗工等されて構成されるモノシートタイプの場合、例えば、所望の基材上に形成された後述の顕色剤層の上に上記塗布液を重ねて塗布し、乾燥させることにより、圧力測定用材料が得られる。
(電子受容性化合物)
圧力測定用材料を構成する顕色剤層は、電子受容性化合物(顕色剤)の少なくとも一種を含有することが好ましい。
前記顕色剤層に好適に用いられる電子受容性化合物としては、無機化合物と有機化合物を挙げることができる。無機化合物の具体例としては、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カオリンのような粘土物質等を挙げることができる。有機化合物としては、芳香族カルボン酸の金属塩、フェノールホルムアルデヒド樹脂、カルボキシル化テンペルフェノール樹脂の金属塩等を挙げることができる。中でも、酸性白土、活性白土、ゼオライト、カオリン、芳香族カルボン酸の金属塩、カルボキシル化テンペルフェノール樹脂の金属塩が好ましく、酸性白土、活性白土、カオリン、芳香族カルボン酸の金属塩であることがより好ましい。
前記芳香族カルボン酸の金属塩の好ましい具体例としては、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ジ−t−ドデシルサリチル酸、3−メチル−5−t−ドデシルサリチル酸、3−t−ドデシルサリチル酸、5−t−ドデシルサリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メチル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−6−エチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、カルボキシ変性テルペンフェノール樹脂、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸とベンジルクロリドとの反応生成物であるサリチル酸樹脂等の、亜鉛塩、ニッケル塩、アルミニウム塩、カルシウム塩等を挙げることができる。
(顕色剤分散液の調製)
顕色剤分散液は、電子受容性化合物が上記の無機化合物である場合、無機化合物を機械的に水系で分散処理することにより調製することができ、また、電子受容性化合物が有機化合物である場合、有機化合物を機械的に水系で分散処理するか、又は有機溶媒に溶解することにより調製することができる。
詳細は、特開平8−207435号公報に記載された方法を参照することができる。
(顕色剤層形成用の調製液の調製)
上記のようにして調製された電子受容性化合物分散液は、そのまま電子受容性化合物を含有する顕色剤層を形成するための調製液(特に塗布液)としてもよい。また、顕色剤層を形成するための調製液(特に塗布液)には、バインダーとして、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸エステル系ラテックス、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、無水マレイン酸−スチレン−共重合体、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどの合成又は天然高分子物質を添加してもよい。また、顔料として、カオリン、焼成カオリン、カオリン凝集体、重質炭酸カルシウム、種々の形態(米粒状、角状、紡錘状、イガ状、球状、アラゴナイト系柱状、無定形等)の軽質炭酸カルシウム、タルク、ルチル型またはアナターゼ型の二酸化チタン等を添加してもよい。更には、所望により蛍光増白剤、消泡剤、浸透剤、防腐剤を添加することもできる。
前記顕色剤層形成用の調製液を塗布液として用いる場合、塗布液の塗工方法としては、通常の塗工機を用いて塗布、乾燥させて行なえる。具体的な塗工機の例としては、ブレードコーター、ロッドコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、バーコーター、ロールコーター、エクストルージョンコーター、ブレードコーター等を挙げることができる。
圧力測定用材料が、電子供与性無色染料前駆体内包のマイクロカプセルと電子受容性化合物とがそれぞれ別個の基材に塗工等されて構成される2シートタイプの場合、例えば、顕色剤含有の塗布液を所望のシート状基材の上に、直接もしくは他の層を介して塗布し、乾燥させることにより、少なくとも顕色剤層が形成されたシート材を得ることができる。また、電子供与性無色染料前駆体内包のマイクロカプセルと電子受容性化合物とが単一のシート状基材に塗工等されて構成されるモノシートタイプの場合、例えば、所望のシート状基材の上に直接もしくは他の層を介して、顕色剤含有の塗布液を塗布し、乾燥させることにより、圧力測定用材料を構成する顕色剤層を形成することができる。
電子受容性化合物(顕色剤)の顕色剤層中における量(塗布による場合は塗布量)は、乾燥後の質量で0.1〜30g/mが好ましく、より好ましくは、無機化合物の場合は3〜20g/mであり、有機化合物の場合は0.1〜5g/mであり、さらに好ましくは、無機化合物の場合は5〜15g/mであり、有機化合物の場合は0.2〜3g/mである。
<液体A、保護耳液B>
本発明の膜塗設材料の製造方法は、圧力測定用材料のごとき長尺の膜塗設材料をロール状にして保管・運輸する際に、膜塗設材料の製品として用いられる部分が、製品同士の接触、擦れ合いにより製品として損なわれることがないような膜塗設材料を作製するのに好適である。
上述した電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料にあっては、「膜塗設材料の製品として用いられる部分」とは、基材上に、圧力測定のために発色剤層や顕色剤層が設けられている部分であり、これに保護耳を付けることによって、圧力測定用材料をロール状に巻き取った場合にも、前記発色剤層や前記顕色剤層保護することが可能となる。
本発明における「液体A」は、圧力測定材料用塗布液、感熱記録用塗布液、感圧記録用塗布液、写真感光性塗布液、磁性塗布液、表面保護液、帯電防止液、滑性用塗布液、カラーフィルター用顔料液、光学補償シート塗布液、反射防止フィルム塗布液、防眩性付与液磁性塗布液、視野角拡大塗布液等を含めることができるがこれらに限定されるものではない。電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料の作製においては、「液体A」として、発色剤層を形成するための調製液、すなわち、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルを含有する塗布液を用いることができる。また、電子供与性無色染料前駆体を発色させる顕色剤を含有する顕色剤層形成用の調製液を、本発明における「液体A」として用いることも可能である。
また、液体Aとして、発色剤層を形成するための調製液あるいは、顕色剤層形成用の調製液として、圧力測定用材料の基材上に発色剤層あるいは顕色剤層を設けられたときは、発色剤層および顕色剤層は、本発明でいう「塗膜a」である。
本発明において、「保護耳」は、主に、膜塗設材料の塗膜aを上記のような接触・擦れ合いから保護し、膜塗設材料をロール状に巻いたときの巻きグセ、巻きシワを防止するためのものであり、塗膜aの両端に、保護耳液Bを塗布して塗膜bとして得ることができる。したがって、圧力測定用材料においては、塗膜aとしての発色剤層または顕色剤層の両端に保護耳液Bを塗布して塗膜b、すなわち保護耳を設けることができる。
上述したように、液体Aと保護耳液Bは同じ成分・組成で構成されてもよい。また、液体Aと保護耳液Bとが、異なる成分・組成で構成されていてもよく、保護耳液Bとして、例えば、顔料等の無機粒子や樹脂成分を含有する液を用いてもよい。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
(実施例1)
−電子供与性無色染料シート(1)の作製−
〔電子供与性無色染料前駆体内包カプセル(S)の作製〕
ジアリールエタン70部に、電子供与性無色染料前駆体として下記化合物(A)9部を溶解し、溶液Eを得た。次に、メチルエチルケトン1部に溶解したエチレンジアミンのブチレンオキシド付加物0.4部を、攪拌している溶液Eに加えて溶液Fを得た。さらに、メチルエチルケトン1部に溶解したトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物2部を、攪拌している溶液Fに加えて溶液Gを得た。そして、水150部にポリビニルアルコール6部を溶解した溶液中に上記の溶液Gを加えて、乳化分散した。乳化分散後の乳化液に水300部を加え、攪拌しながら70℃まで加温し、1時間攪拌後冷却した。さらに水を加えて濃度を調整し、固形分濃度18%の電子供与性無色染料前駆体が内包されたマイクロカプセルを含むマイクロカプセル液(S)を得た。得られたマイクロカプセルの体積標準でのメジアン径は20μmであった。なお、メジアン径は、マイクロカプセル液を所望の支持体に塗布して、光学顕微鏡により150倍で撮影し、2cm×2cmの範囲にある全てのマイクロカプセルの大きさを計測して算出した。
Figure 2009072647
〔電子供与性無色染料前駆体内包カプセル(T)の作製〕
電子供与性無色染料前駆体内包マイクロカプセル液(S)を、25μmのフィルターを用いて繰り返しクロスフローろ過処理を行い、25μm以下の電子供与性無色染料前駆体内包マイクロカプセルを取り除いた。その後、水を加えて濃度を調整し、固形分濃度18%の電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(T)を得た。
〔保護耳液Bの作製〕
水75部、ポリアクリル酸ナトリウム5部、炭酸カルシウム100部を混合してサンドミルで分散した後、SBRラテックスを固形分15部相当、カルボキシメチルセルロース1%水溶液を15部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液を1部添加して混合し、さらに水を加えて固形分濃度を41.5%として、保護耳液Bを作製した。保護耳液Bの表面張力は30mN/mであった。
保護耳液Bの表面張力は、協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−Zを用いて、ウィルヘルミー法で液温25℃にて測定した。
電子供与性無色染料前駆体内包マイクロカプセル液(S)100部と電子供与性無色染料前駆体内包マイクロカプセル液(T)5部とを混合し、水を加えて濃度を調整し、固形分濃度11%の発色剤層形成用塗布液(液体A)とした。発色剤層形成用塗布液(液体A)の表面張力は、30mN/mであった。
幅400mmの長尺状のポリエチレンテレフタレートフィルム(基材)を搬送させ、このフィルム上に発色剤層形成用塗布液(液体A)を塗布して塗膜a1を設け、その後、保護耳液Bを、塗膜a1の幅方向両端に接するように塗布して塗膜b1を設けた。その後、塗膜a1および塗膜b1を乾燥し、電子供与性無色染料シート(1)を得た。
保護耳液Bを塗布するときの、塗膜a1のせん断速度10−2sec−1での粘度は、
7,000mPa・sであった。
塗膜a1のせん断速度10−2sec−1での粘度は、25℃でRheoStress 600〔HAAKE社(ドイツ)製〕を用いて測定した。
−顕色剤シート(1)の作製−
硫酸処理活性白土100部に、40%水酸化ナトリウム水溶液5部、及び水300部を加えてホモジナイザーで分散し、これに更にカゼインのナトリウム塩の10%水溶液50部、及びスチレン−ブタジエンラテックス30部を添加して、電子受容性化合物(顕色剤)を含有する顕色剤含有液を調製した。
得られた顕色剤含有液を、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートシートの上に固形分塗布量が10g/mになるように塗布、乾燥させて顕色剤層を形成し、顕色剤シート(1)を得た。
以上のようにして、電子供与性無色染料シート及び顕色剤シートからなる2シートタイプの圧力測定用材料を作製した。
(実施例2)
実施例1において、発色剤層形成用塗布液(液体A)と保護耳液Bとを隙間なく同時塗布後、乾燥したほかは、実施例1と同様にして2シートタイプの圧力測定用材料(2)を得た。
(実施例3)
実施例1において、保護耳液Bを下記組成の保護耳液B3に代えた他は同様にして、電子供与性無色染料シート(3)を得た。実施例3において、保護耳液B3を塗布して得た塗膜をb3と称する。
−保護耳液B3の組成−
実施例1の保護耳液Bの作成において、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液1部を0.9部に代えた他は実施例1と同様にして保護耳液B3を得た。
得られた保護耳液B3の表面張力は、33mN/mであった。
(実施例4)
実施例1において、保護耳液Bを下記組成の保護耳液B4に代えた他は同様にして、電子供与性無色染料シート(4)を得た。実施例4において、保護耳液B4を塗布して得た塗膜をb4と称する。
−保護耳液B4−
水75部、ポリアクリル酸ナトリウム5部、炭酸カルシウム100部を混合してサンドミルで分散した後、SBRラテックスを固形分10部相当、カルボキシメチルセルロース1%水溶液を15部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液を1部添加して混合し、保護耳液Bを得た。
得られた保護耳液B4の表面張力は、30mN/mであった。
(比較例1)
実施例1において、発色剤層形成用塗布液(液体A)を塗布して得た塗膜a1の端部と、保護耳液Bを塗布して得た1対の塗膜b1の端部との距離が、それぞれ5mmとなるように、発色剤層形成用塗布液(液体A)と保護耳液Bを塗布した他は、実施例1と同様にして電子供与性無色染料シート(5)を得た。
(比較例2)
実施例1において、保護耳液Bを、発色剤層形成用塗布液(液体A)を塗布して得た塗膜a1の粘度が15,000mPa・sとなった後に塗布した他は、実施例1と同様にして電子供与性無色染料シート(6)を得た。
上記のようにして得られた電子供与性無色染料シート(1)〜(6)は、いずれも下記の構成であった。
電子供与性無色染料液(液体A)の乾燥後質量 5.0g/m
電子供与性無色染料液(液体A)塗布幅〔塗膜a1の幅〕 250mm
保護耳液B(B3、B4を含む)の塗布幅(片側)
〔塗膜b1、b3、b4の幅〕 25mm
以下、塗膜a1を総称して「塗膜a」とし、塗膜b1、b3、およびb4を総称して「塗膜b」とする。
表1に、電子供与性無色染料シート(1)〜(6)作製時における液体A、保護耳液(保護耳液B、B3、B4を含む)の塗布時における各水分量、表面張力、これらの物性値の差、保護耳液塗布時における塗膜aの粘度、および、塗膜aの端部と、塗膜bとの端部との距離(「塗膜a-b間の距離」)を示す。
(評価)
−1.巻き取り状況−
電子供与性無色染料シート(1)〜(6)を、ロール状に巻き取り、ロールのシワの発生を目視で確認した。巻き取り状況の評価は、以下の基準により行った。
○:シワは確認されなかった。
△:シワは発生しているが、微小なシワであった。
×:大きなシワが発生した。
−2.製品美観−
電子供与性無色染料シート(1)〜(6)の製品美観を目視により確認した。製品美観の評価は、以下の基準により行った。
◎:塗膜aと塗膜bとが重ならず、隙間も生じず、かつ液寄りも生じなかった。
○:塗膜aと塗膜bとが重ならず、隙間も生じなかったが、液寄りが生じた。
△:塗膜aと塗膜bとが重なったり、隙間が生じたりした。
×:塗膜aと塗膜bとの間に大きな隙間が生じた。
Figure 2009072647
表1からわかるように、塗膜aの粘度が10,000mPa・sであるうちに、隙間無く保護耳液を塗布したものは、シワが発生を抑えることができ、その結果として、塗膜a中のマイクロカプセルが破壊されず、圧力測定在材料の機能を損ねることがなかった。また、製品の美観に優れ、圧力測定用材料の保護耳部分を含む場合の製品として美観に優れた。

Claims (6)

  1. 長尺状の基材上に、前記基材の長手方向と直交する幅方向に、液体Aからなる塗膜と、前記塗膜を挟む一対の保護耳液Bからなる塗膜と、を有する膜塗設材料の製造方法であって、
    前記基材上に、液体Aまたは保護耳液Bのいずれか一方の液を塗布して塗膜を設け、前記塗膜のせん断速度10−2sec−1での粘度が10,000mPa・s以下であるうちに、他方の液を、前記塗膜の前記幅方向における端部と接するように塗布する膜塗設材料の製造方法。
  2. 前記基材上に、前記液体Aと前記液体Bとを同時に塗布することを特徴とする請求項1に記載の膜塗設材料の製造方法。
  3. 前記液体Aの表面張力よりも前記保護耳液Bの表面張力の方が低く、その差が4mN/m以内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の膜塗設材料の製造方法。
  4. 前記液体Aの水分量と、前記保護耳液Bの水分量との差が10g/m以内であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の膜塗設材料の製造方法。
  5. 前記液体Aが、電子供与性無色染料前駆体を内包するマイクロカプセルを含有する塗布液であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の膜塗設材料の製造方法。
  6. 電子供与性無色染料前駆体と電子受容性化合物との発色反応を利用した圧力測定用材料の作製に用いられる請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の膜塗設材料の製造方法。
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