JP2009071896A - ワイヤハーネスの配索装置 - Google Patents

ワイヤハーネスの配索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両のフロアへの組み付け性に優れ、軽量化を図ることのできるワイヤハーネスの配索装置を提供する。
【解決手段】配索装置1は、車両のフロア2に取り付けられ、フロア2上を所定の方向に移動するシート3に接続されるワイヤハーネス4を収容するための収容空間5を形成するケース11と、シート3に接続されるワイヤハーネス4の一端側を保持し、シート3に追従するスライダ13と、を備えており、ケース11は、フロア2との間に収容空間5を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両のフロアに組み付けられるシートやコンソールボックス等の移動体とフロアとの間にワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索装置に関する。
従来のワイヤハーネスの配索装置の一例として、シートとフロアとの間にワイヤハーネスを配索する配索装置を図13に示す。図13に示す配索装置201は、ロアケース203とアッパケース204とで構成されてワイヤハーネス207を収容するケース202と、ケース202に設けられてシートの移動方向に延在するレール205に沿って移動し、シートに追従するスライダ206と、を備えている。
ワイヤハーネス207は、ケース202内で略U字状に湾曲して折り返した状態に収容されており、その折り返し部位を前後させるように変形してスライダ206の移動に追従する。
特開2006−035961号公報
上記特許文献1では、ケース202のロアケース203およびアッパケース204は、それぞれ板金で一体に形成されており、シートの移動方向に該シートの移動ストローク以上の長さが必要となるため長尺なものとなる。そして、ワイヤハーネス207の収容空間を長尺のロアケース203とアッパケース204とで閉じて形成しており、配索装置201の重量の増大、それに伴う作業性の低下が懸念される。
また、ケース202のロアケース203およびアッパケース204が長尺であるため、配索装置201を車両へ搭載する際の作業性は良好とはいえず、改善が望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両のフロアへの組み付け性に優れ、軽量化を図ることのできるワイヤハーネスの配索装置を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)〜(6)のワイヤハーネスの配索装置により達成される。
(1)車両のフロアに取り付けられ、該フロア上を所定の方向に移動する移動体に接続されるワイヤハーネスを収容するための収容空間を形成するケースと、前記移動体に接続される前記ワイヤハーネスの一端側を保持し、前記移動体に追従するスライダと、を備え、前記ケースが、前記フロアとの間に前記収容空間を形成することを特徴とするワイヤハーネスの配索装置。
(2)前記フロアに対面する該ケースの下面に添わせて前記ワイヤハーネスを保持する保持構造を備えたことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネスの配索装置。
(3)前記ワイヤハーネスは、U字状に折り返されて前記収容空間に収容され、前記保持構造は、前記ワイヤハーネスの原点位置にある折り返し部位の内側に配置された支持部材と、前記スライダを前記ケースの所定箇所に係止する係止手段と、を含み、前記ワイヤハーネスの折り返し部位が前記支持部材に巻き付けられた状態で、前記スライダが前記ケースの所定箇所に係止されることにより、該ワイヤハーネスが弛みなく張られることを特徴とする(2)に記載のワイヤハーネスの配索装置。
(4)前記支持部材が、前記ケースの下面との間に前記ワイヤハーネスの折り返し部位を挟む鍔部を有し、該折り返し部位の下縁を支持することを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネスの配索装置。
(5)前記鍔部が、前記ケースの下面に対して離接可能に前記支持部材に設けられ、前記ケースの下面に、該下面と前記鍔部との間に挟まれた前記ワイヤハーネスの折り返し部位に係合して該折り返し部位の抜け出しを防止する係合突起が設けられていることを特徴とする(4)に記載のワイヤハーネスの配索装置。
(6)前記ケースは、前記支持部材を含む第1のケース部材と、前記移動体の移動方向に該第1のケース部材に連結する第2のケース部材と、に分割されており、前記第2のケース部材に、前記第1のケース部材への連結に伴って前記鍔部を押し下げる当接部が設けられていることを特徴とする(5)に記載のワイヤハーネスの配索装置。
本発明によれば、ケースはフロアとの間に収容空間を形成するよう構成されており、収容空間の全てをケースで閉じる場合に比べて配索装置の軽量化を図ることができる。
さらに、フロアに対面するケースの下面に添わせてワイヤハーネスを保持する保持構造を備えれば、ワイヤハーネスの垂れ下がりを防止して車両への搭載時の作業性を高めることができる。
保持構造としては、U字状に折り返されて収容空間に収容されるワイヤハーネスの原点位置にある折り返し部位の内側に配置される支持部材と、スライダをケースの所定箇所に係止する係止手段と、を含み、ワイヤハーネスの折り返し部位を支持部材に巻き付けた状態で、スライダをケースの所定箇所に係止してワイヤハーネスを弛みなく張る構造が好ましい。かかる構造によれば、支持部材がワイヤハーネスの移動の妨げになることがなく、車両への搭載後にスライダの係止を解除することで、容易にワイヤハーネスを移動可能とすることができる。
さらに、支持部材に鍔部を設け、ケースの下面と鍔部との間でワイヤハーネスの折り返し部位を挟み、鍔部により折り返し部位の下縁を支持するようにすれば、ワイヤハーネスの保持をより確実なものとすることができる。
さらに、支持部材の鍔部をケースの下面に対して離接可能に支持部材に設け、ケースの下面と鍔部との間に挟まれたワイヤハーネスの折り返し部位に係合して折り返し部位の抜け出しを防止する係合突起を設けるようにすれば、ワイヤハーネスの保持を一層確実なものとすることができ、また、鍔部を押し下げることで係合突起との係合を解除してワイヤハーネスを移動可能とすることができる。
さらに、支持部材を含む第1のケース部材と、移動体の移動方向に第1のケース部材に連結する第2のケース部材と、にケースを分割し、第2のケース部材に、第1のケース部材への連結に伴って鍔部を押し下げる当接部を設けるようにすれば、ケースの組立と同時にワイヤハーネスを移動可能とすることができ、車両への搭載時の作業性を高めることができる。そして、ケースが移動体の移動方向に複数のケース部材に分割されるので、移動体の移動ストロークを確保して、車両への搭載時の作業性を高めることができる。
以下、図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明のワイヤハーネスの配索装置の第1実施形態の斜視図、図2は図1の配索装置の断面図、図3は図1の配索装置の断面図、図4は図1の配索装置の平面図、図5は図1の配索装置の要部を拡大して示す断面図、図6は図1の配索装置の動作を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の配索装置1は、車両のフロア2と、フロア2上を車両の前後方向にスライド移動するシート3と、の間にワイヤハーネス4を配索する配索装置である。この配索装置1は、シート3の下に位置してフロア2に設置される。
図2〜図4に示すように、配索装置1は、フロア2に取り付けられ、シート3に接続されるワイヤハーネス4を収容するための収容空間5を形成するケース11を備えている。ケース11は、車両の前後方向、即ちシート3の移動方向に、シート3の移動ストローク以上の長さを有している。フロア2には、ケース11を収める収容凹部6が形成されており、ケース11は収容凹部6に嵌り込み、その上面はフロア2の表面と略面一となっている。
ワイヤハーネス4は、収容空間5内で略U字状に湾曲して折り返されて配索され、前後方向に延在する。尚、ワイヤハーネス4は、収容空間5内への導入箇所近傍でケース11に係止されている。ケース11の上面には、前後方向に延在する開口部12が設けられている。開口部12は、車両の前後方向、即ちシート3の移動方向に、シート3の移動ストローク以上の長さを有している。ワイヤハーネス4は、この開口部12を通してシート3に接続される。
配索装置1は、シート3に追従するスライダ13を備えている。スライダ13は、シート3に接続されるワイヤハーネス4の一端側を保持している。ワイヤハーネス4とシート3とはコネクタ接続されるが、本実施形態では、スライダ13にワイヤハーネス側コネクタが一体に設けられている。即ち、スライダ13は、収容空間5内に配置されてワイヤハーネス4が接続する接続部14と、開口部12を通して収容空間5の外に配置されるコネクタ部15と、を有し、コネクタ部15には、接続部14に接続したワイヤハーネス4の電線と電気的に接続した不図示の端子が内設されている。
尚、スライダ13でワイヤハーネス4を開口部12に向けて折り曲げて保持し、ワイヤハーネス4の一端部を収容空間5の外に導出させ、導出されたワイヤハーネス4の端部にコネクタを別途設けてシート3とコネクタ接続するように構成してもよい。
スライダ13は、ケース11に設けられて前後方向に延在するガイド部により移動を案内される。本実施形態では、ケース11の開口部12が上記ガイド部とされている。スライダ13は、コネクタ部15においてシート3に連結し、開口部12の開口の縁に係合して前後方向に案内されてシート3に追従する。
尚、本実施形態では開口部12をガイド部に兼用する例を示すが、これに限らず、ガイド部を別途設けてもよい。ガイド部としては、スライダ13が係合するレールや溝などを例示することができ、シート3の移動方向に、シート3の移動ストローク以上の長さを有する。
図6に示すように、シート3がスライド移動すると、スライダ13がシート3に追従して同方向に移動する。それに伴い、ワイヤハーネス4は、収容空間5内で、折り返し部位4aを前後させるように変形してスライダ13の移動に追従する。
再び図2〜図4を参照して、ケース11は、平板状に形成され、フロア2の収容凹部6の開口部に嵌め込まれ、収容凹部6の底面との間に収容空間5を形成する。
収容凹部6の底面に対面するケース11の下面には、柱状の支持部材31が設けられている。支持部材31は、図6(A)に示すワイヤハーネス4の原点位置にある折り返し部位4aの内側に配置されている。ここで、折り返し部位4aの原点位置とは、スライダ13が折り返し部位4aから離間する方向に開口部12の一端に移動された際の折り返し部位4aの位置をいうものとする。
支持部材31にはワイヤハーネス4の折り返し部位4aが巻き付けられるが、折り返し部位4aの屈曲を防止するため、支持部材31は断面略半円形状に成形されており、その曲率半径はワイヤハーネス4の許容曲げ半径以上に設定されている。
支持部材31は、その下端の外周縁から半径方向外側に張り出した鍔部32を有している。鍔部32は、支持部材31に巻き付けられたワイヤハーネス4の折り返し部位4aをケース11の下面との間に挟み、折り返し部位4aの下縁を支持する。
配索装置1には、折り返し部位4aから離間する方向に開口部12の一端に移動されたスライダ13を、その位置でケース11に係止する係止手段が設けられている。係止手段の一例として、図5に、スライダ13の接続部14に突設された弾性係止片33と、ケース11の下面に設けられた係止突起34と、を示す。弾性係止片33と係止突起34とが係合した状態では、スライダ13は開口部12の他方の端部側に向けての移動を規制される。
ワイヤハーネス4の折り返し部位4aが支持部材31に巻き付けられ、スライダ13が上記係止手段によりケース11に係止されることにより、ワイヤハーネス4は、ケース11の下面に添って弛みなく張られ、保持される。配索装置1は、この状態で車両に搭載され、その後、上記係止手段によるスライダ13のケース11への係止が解除される。
図6を参照して、ケース11への係止が解除されたスライダ13は、図6(A)に示す開口部12の一端から図6(B)に示す開口部12の他端側への移動が許容され、シート3に追従して同方向に移動する。尚、上記係止手段を弾性係止片33と係止突起34とで構成した場合には、一定以上の力でスライダ13を同方向に移動させることで、ケース11への係止を解除することができる。
スライダ13が、図6(A)に示す開口部12の一端から図6(B)に示す開口部12の他端側へ移動する過程で、ワイヤハーネス4は、原点位置にある折り返し部位4aを支持部材31から離間させるように変形してスライダ13の移動に追従する。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置1によれば、ケース11はフロア2との間に収容空間5を形成するよう構成されており、収容空間5の全てをケース11で閉じる場合に比べて配索装置1の軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置1によれば、フロア2に対面するケース11の下面に添わせてワイヤハーネス4を保持する保持構造を備えており、ワイヤハーネス4の垂れ下がりを防止して車両への搭載時の作業性を高めることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置1によれば、保持構造として、U字状に折り返されて収容空間5に収容されるワイヤハーネス4の原点位置にある折り返し部位4aの内側に配置される支持部材31と、スライダ13をケース11の所定箇所に係止する係止手段と、を含み、ワイヤハーネス4の折り返し部位4aを支持部材31に巻き付けた状態で、スライダ13をケース11の所定箇所に係止してワイヤハーネス4を弛みなく張る構造としている。かかる構造によれば、支持部材31がワイヤハーネス4の移動の妨げになることがなく、車両への搭載後にスライダ13の係止を解除することで、容易にワイヤハーネス4を移動可能とすることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置1によれば、支持部材31に鍔部32を設け、ケース11の下面と鍔部32との間でワイヤハーネス4の折り返し部位4aを挟み、鍔部32により折り返し部位4aの下縁を支持するようにしており、ワイヤハーネス4の保持をより確実なものとすることができる。
(第2実施形態)
図7は本発明のワイヤハーネスの配索装置の第2実施形態の斜視図、図8は図7の配索装置の断面図、図9は図7の配索装置の平面図、図10は図7の配索装置の要部を拡大して示す断面図、図11は図7の配索装置の動作を示す平面図、図12は図7の配索装置の車両への搭載手順を説明する断面図である。
図7に示すように、本実施形態の配索装置101は、車両のフロア2と、フロア2上を車両の前後方向にスライド移動するシート3と、の間にワイヤハーネス4を配索する配索装置である。この配索装置101は、シート3の下に位置してフロア2に設置される。
図8および図9に示すように、配索装置101は、フロア2に取り付けられ、シート3に接続されるワイヤハーネス4を収容するための収容空間105を形成するケース111を備えている。ケース111は、車両の前後方向、即ちシート3の移動方向に、シート3の移動ストローク以上の長さを有している。フロア2には、ケース111を収める収容凹部6が形成されており、ケース111は収容凹部6に嵌り込み、その上面はフロア2の表面と略面一となっている。
ワイヤハーネス104は、収容空間105内で略U字状に湾曲して折り返されて配索され、前後方向に延在する。尚、ワイヤハーネス4は、収容空間105内への導入箇所近傍でケース111に係止されている。ケース111の上面には、前後方向に延在する開口部112が設けられている。開口部112は、車両の前後方向、即ちシート3の移動方向に、シート3の移動ストローク以上の長さを有している。ワイヤハーネス4は、この開口部112を通してシート3に接続される。
配索装置101は、シート3に追従するスライダ113を備えている。スライダ113は、シート3に接続されるワイヤハーネス4の一端側を保持している。ワイヤハーネス4とシート3とはコネクタ接続されるが、本実施形態では、スライダ113にワイヤハーネス側コネクタが一体に設けられている。即ち、スライダ113は、収容空間105内に配置されてワイヤハーネス4が接続する接続部114と、開口部112を通して収容空間105の外に配置されるコネクタ部115と、を有し、コネクタ部115には、接続部114に接続したワイヤハーネス4の電線と電気的に接続した不図示の端子が内設されている。
スライダ113は、ケース111に設けられて前後方向に延在するガイド部により移動を案内される。本実施形態では、ケース111の開口部112が上記ガイド部とされている。スライダ113は、コネクタ部115においてシート3に連結し、開口部112の開口の縁に係合して前後方向に案内されてシート3に追従する。
図11に示すように、シート3がスライド移動すると、スライダ113がシート3に追従して同方向に移動する。それに伴い、ワイヤハーネス4は、収容空間105内で、折り返し部位4aを前後させるように変形してスライダ113の移動に追従する。
再び図8および図9を参照して、ケース111は、平板状に形成され、フロア2の収容凹部6の開口部に嵌め込まれ、収容凹部6の底面との間に収容空間105を形成する。そして、ケース111は、第1のケース部材121と、シート3の移動方向に第1のケース部材121に連結する第2のケース部材122と、に2分割されて構成されている。
ケース111の開口部112は、第1のケース部材121と、第2のケース部材122と、に跨って設けられている。第1のケース部材121および第2のケース部材122が、それぞれ収容凹部6の所定の位置に嵌め込まれた際には、第1のケース部材121の開口部112aと、第2のケース部材122に設けられた開口部112bと、が連続し、一続きの開口部112が形成される。
収容凹部6の底面に対面する第1のケース部材121の下面には、柱状の支持部材131が設けられている。支持部材131は、図11(A)に示すワイヤハーネス4の原点位置にある折り返し部位4aの内側に配置されている。
支持部材131にはワイヤハーネス4の折り返し部位4aが巻き付けられるが、折り返し部位4aの屈曲を防止するため、支持部材131は断面略半円形状に成形されており、その曲率半径はワイヤハーネス4の許容曲げ半径以上に設定されている。
支持部材131は、その下端に、半径方向外側に張り出した鍔部132を有している。鍔部132は、支持部材131に巻き付けられたワイヤハーネス4の折り返し部位4aを第1のケース部材121の下面との間に挟み、折り返し部位4aの下縁を支持する。
配索装置101には、折り返し部位4aから離間する方向に開口部112aの端に移動されたスライダ113を、その位置でケース111に係止する係止手段が設けられている。ワイヤハーネス4の折り返し部位4aが支持部材131に巻き付けられ、スライダ113が上記係止手段により第1のケース部材121に係止されることにより、ワイヤハーネス4は、第1のケース部材121の下面に添って弛みなく張られ、保持される。
図10に示すように、第1のケース部材121および支持部材131には、両者を上下に貫通する一つもしくは複数の取り付け孔135が設けられており、各取り付け孔135の内表面には係止突起136が突設されている。そして、鍔部132には、各取り付け孔135に進入して係止突起136に係合する弾性係止片137が設けられている。
鍔部132は、各弾性係止片137を対応する取り付け孔135に進入させて係止突起136に係合させ、支持部材131の下端に取り付けられる。そして、各弾性係止片137と係止突起136との係合が解除されることにより、鍔部132は、降下して第1のケース部材121の下面から離間する。
第1のケース部材121の下面には、該下面と支持部材131の鍔部132との間に挟まれたワイヤハーネス4の折り返し部位4aに係合して折り返し部位4aの抜け出しを防止する係合突起138が設けられている。
第2のケース部材122には、第1のケース部材121に連結する端部に、第1のケース部材121および支持部材131を貫通する各取り付け孔135に進入して支持部材131の鍔部132の弾性係止片137に当接し、弾性係止片137を弾性変形させて係止突起136との係合を解除する当接部139が設けられている。
上記のように構成された配索装置の車両への搭載手順の一例を説明する。
スライダ113は、第1のケース部材121に設けられた開口部112aの端に配置され、その位置で上記係止手段により第1のケース部材121に係止されている。ワイヤハーネス4の折り返し部位4aが支持部材131に巻き付けられ、スライダ113が上記係止手段により第1のケース部材121に係止されることにより、ワイヤハーネス4は、第1のケース部材121の下面に添って弛みなく張られ、保持されている。
図12に示すように、ワイヤハーネス4を保持した第1のケース部材121が収容凹部6に嵌め込まれ、続いて、第2のケース部材122が収容凹部6に嵌め込まれる。それに伴い、図10も参照して、第2のケース部材122の当接部139が、第1のケース部材121および支持部材131を貫通する各取り付け孔135に進入して支持部材131の鍔部132の弾性係止片137に当接し、弾性係止片137を弾性変形させて係止突起136との係合を解除する。それにより、鍔部132は降下して第1のケース部材121の下面から離間する。
支持部材131の鍔部132が第1のケース部材121の下面から離間すると、該下面と鍔部132との間が広がり、そこに挟まれたワイヤハーネス4の折り返し部位4aの抜け出しを規制する係合突起138と折り返し部位4aとの係合が解除される。
そして、スライダ113の第1のケース部材121への係止が解除され、スライダ113は図11(A)に示す開口部112の一端から図11(B)に示す開口部112の他端側への移動が許容され、シート3に追従して同方向に移動する。その過程で、ワイヤハーネス4は、原点位置にある折り返し部位4aを支持部材131から離間させるように変形してスライダ113の移動に追従する。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、ケース111はフロア2との間に収容空間105を形成するよう構成されており、収容空間105の全てをケース111で閉じる場合に比べて配索装置の軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、フロア2に対面するケース111の下面に添わせてワイヤハーネス4を保持する保持構造を備えており、ワイヤハーネス4の垂れ下がりを防止して車両への搭載時の作業性を高めることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、保持構造として、U字状に折り返されて収容空間105に収容されるワイヤハーネス4の原点位置にある折り返し部位4aの内側に配置される支持部材131と、スライダ113をケース111の所定箇所に係止する係止手段と、を含み、ワイヤハーネス4の折り返し部位4aを支持部材131に巻き付けた状態で、スライダ113をケース111の所定箇所に係止してワイヤハーネス4を弛みなく張る構造としている。かかる構造によれば、支持部材131がワイヤハーネス4の移動の妨げになることがなく、車両への搭載後にスライダ113の係止を解除することで、容易にワイヤハーネス4を移動可能とすることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、支持部材131に鍔部132を設け、ケース111の下面と鍔部132との間でワイヤハーネス4の折り返し部位4aを挟み、鍔部132により折り返し部位4aの下縁を支持するようにしており、ワイヤハーネス4の保持をより確実なものとすることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、鍔部132をケース111の下面に対して離接可能に支持部材131に設け、ケース111の下面と鍔部132との間に挟まれたワイヤハーネス4の折り返し部位4aに係合して折り返し部位4aの抜け出しを防止する係合突起138を設けており、ワイヤハーネス4の保持を一層確実なものとすることができ、また、鍔部132を押し下げることで係合突起138との係合を解除してワイヤハーネス4を移動可能とすることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの配索装置101によれば、支持部材131を含む第1のケース部材121と、シート3の移動方向に第1のケース部材121に連結する第2のケース部材122と、にケース111を分割し、第2のケース部材122に、第1のケース部材121への連結に伴って支持部材131の鍔部132を押し下げる当接部139を設けており、ケース111の組立と同時にワイヤハーネス4を移動可能とすることができ、車両への搭載時の作業性を高めることができる。そして、ケース111がシート3の移動方向に複数のケース部材121、122に分割されるので、シート3の移動ストロークを確保して、車両への搭載時の作業性を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明のワイヤハーネスの配索装置の第1実施形態の斜視図である。 図1の配索装置の断面図である。 図1の配索装置の断面図である。 図1の配索装置の平面図である。 図1の配索装置の要部を拡大して示す断面図である。 図1の配索装置の動作を示す平面図である。 本発明のワイヤハーネスの配索装置の第2実施形態の斜視図である。 図7の配索装置の断面図である。 図7の配索装置の平面図である。 図7の配索装置の要部を拡大して示す断面図である。 図7の配索装置の動作を示す平面図である。 図7の配索装置の車両への搭載手順を説明する断面図である。 従来の配索装置の斜視図である。
符号の説明
1 配索装置
2 フロア
3 シート(移動体)
4 ワイヤハーネス
4a 折り返し部位
5 収容空間
11 ケース
13 スライダ
31 支持部材
32 鍔部
33 弾性係止片(係止手段)
34 係止突起(係止手段)
101 配索装置
105 収容空間
113 スライダ
121 第1のケース部材
122 第2のケース部材
131 支持部材
132 鍔部
138 係合突起
139 当接部

Claims (6)

  1. 車両のフロアに取り付けられ、該フロア上を所定の方向に移動する移動体に接続されるワイヤハーネスを収容するための収容空間を形成するケースと、
    前記移動体に接続される前記ワイヤハーネスの一端側を保持し、前記移動体に追従するスライダと、
    を備え、
    前記ケースが、前記フロアとの間に前記収容空間を形成することを特徴とするワイヤハーネスの配索装置。
  2. 前記フロアに対面する該ケースの下面に添わせて前記ワイヤハーネスを保持する保持構造を備えたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  3. 前記ワイヤハーネスは、U字状に折り返されて前記収容空間に収容され、
    前記保持構造は、前記ワイヤハーネスの原点位置にある折り返し部位の内側に配置された支持部材と、前記スライダを前記ケースの所定箇所に係止する係止手段と、を含み、
    前記ワイヤハーネスの折り返し部位が前記支持部材に巻き付けられた状態で、前記スライダが前記ケースの所定箇所に係止されることにより、該ワイヤハーネスが弛みなく張られることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  4. 前記支持部材が、前記ケースの下面との間に前記ワイヤハーネスの折り返し部位を挟む鍔部を有し、該折り返し部位の下縁を支持することを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  5. 前記鍔部が、前記ケースの下面に対して離接可能に前記支持部材に設けられ、
    前記ケースの下面に、該下面と前記鍔部との間に挟まれた前記ワイヤハーネスの折り返し部位に係合して該折り返し部位の抜け出しを防止する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  6. 前記ケースは、前記支持部材を含む第1のケース部材と、前記移動体の移動方向に該第1のケース部材に連結する第2のケース部材と、に分割されており、
    前記第2のケース部材に、前記第1のケース部材への連結に伴って前記鍔部を押し下げる当接部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のワイヤハーネスの配索装置。
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