JP2009071243A - プリント配線基板の製造方法 - Google Patents

プリント配線基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009071243A
JP2009071243A JP2007241018A JP2007241018A JP2009071243A JP 2009071243 A JP2009071243 A JP 2009071243A JP 2007241018 A JP2007241018 A JP 2007241018A JP 2007241018 A JP2007241018 A JP 2007241018A JP 2009071243 A JP2009071243 A JP 2009071243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
solder resist
liquid repellent
region
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007241018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5082706B2 (ja
Inventor
Takeshi Niidate
剛 新舘
Jun Yamada
山田  純
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007241018A priority Critical patent/JP5082706B2/ja
Publication of JP2009071243A publication Critical patent/JP2009071243A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082706B2 publication Critical patent/JP5082706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】設計値どおりの外形形状のソルダーレジストを備えるプリント配線基板の製造方法を提供する
【解決手段】配線パターン12が形成された基材11と、基材11に形成された配線パターン12を保護するソルダーレジスト14とを備えるプリント配線基板の製造方法であって、基材11上のソルダーレジスト14を形成する第1領域を含む第2領域に撥液材料を配置し、第2領域にソルダーレジストの形成材料を含む機能液18に対して撥液性を示す撥液部17を形成する工程と、機能液18を液滴吐出法により配置し、撥液部17を形成した領域にソルダーレジスト14を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリント配線基板の製造方法に関するものである。
一般に、電子機器に組み込まれる電子部品の実装にはプリント配線基板(配線基板)が用いられる。この配線基板は、あらかじめ表面に配線パターンが形成された板状、フィルム状等の部品であり、配線基板上に集積回路、抵抗器、コンデンサー等の電子部品が実装され、その部品間を配線パターンで接続して電子回路が形成される。
これら配線基板上の配線パターンのうち、上記電子部品の実装に関係しない領域には、配線の破損回避や配線間の短絡防止等の目的でソルダーレジストが形成され配線パターンを保護する。このソルダーレジストは、一般にスクリーン印刷法を用いて基板上にソルダーレジストの形成材料(レジスト材料)が塗布され、硬化させることで形成される。ここで、スクリーン印刷法は、ソルダーレジストの形成パターンに合わせた印刷マスクと、レジスト材料を印刷マスク上に伸ばし広げるヘラ(スキージ)を用いて基板上に直接レジスト材料を塗布する接触方式の印刷法である。
しかしスクリーン印刷法では、ソルダーレジストの形成パターンに合わせて印刷マスクを作成し用意する必要があるため、多種のソルダーレジストの形成パターンが必要になった場合に生産性が劣化する。また、使用により印刷マスクやスキージが磨耗するため、塗布条件が変わり品質の安定化が困難である。
そのため、例えば特許文献1ではスクリーン印刷法に替わる方法として、液滴吐出法(インクジェット方式)を用いたソルダーレジストの形成を提案している。これは、微少な液状体を所望の位置に塗布することが可能であるという液滴吐出法の特長を活かし、所定の領域にレジスト材料を塗布し、非接触でソルダーレジストの形成パターンを印刷する方法である。この方法によれば、印刷マスクは不要となる上に印刷マスクやスキージの磨耗による品質の変化が無くなる。更に、液滴吐出法はスクリーン印刷法よりも容易に高解像度なレジスト材料の塗布を行うことができるため、複雑で微細な形状のソルダーレジストの形成が容易である。
特開2006−114807号公報
しかしながら、ソルダーレジストの形成に液滴吐出法を適用する場合には、用いるインクジェットヘッドに目詰まり等の不具合が出ない程度に、吐出する液状体の液滴の濃度や粘度を低く設定する必要がある。そのため、液滴吐出法で配置するレジスト材料を含む液状体は低濃度若しくは低粘度の溶液である必要がある。一方で、液滴吐出法では塗布する液状体の濃度や粘度が低いために、液状体は塗布した領域において濡れ広がりやすい。その上、低濃度の液状体で配線パターンの保護に十分な膜厚のソルダーレジストを形成するためには、液状体を厚く塗布しレジスト材料を堆積させる必要がある。そのため、塗布した液状体は厚く塗布されることで自重により更に濡れ広がりやすくなり、設計した形状通りにレジスト材料を塗布することが困難になる場合がある。特に、金属膜で形成された配線パターンは表面が平滑であるために液状体が濡れ広がりやすく、ソルダーレジストの輪郭部では塗布した液状体が配線パターンに沿って流れ出しやすい。結果、形成されたソルダーレジストの外形形状は設計値から外れることとなり、所望の設計値通りの形状に保持することができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、設計値どおりの外形形状のソルダーレジストを備えるプリント配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のプリント配線基板の製造方法は、配線パターンが形成された基材と、前記基材に形成された前記配線パターンを保護するソルダーレジストとを備えるプリント配線基板の製造方法であって、前記基材上の前記ソルダーレジストを形成する第1領域を含む第2領域に撥液材料を配置し、前記第2領域に前記ソルダーレジストの形成材料を含む機能液に対して撥液性を示す撥液部を形成する工程と、前記機能液を液滴吐出法により前記第1領域に配置し、前記撥液部を形成した領域にソルダーレジストを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
この方法によれば、まずソルダーレジストを形成する領域(第1領域)よりも広い領域(第2領域)に撥液材料(撥液インク)を塗布し撥液部を形成する。この際、第2領域は第1領域を含んで第1領域よりも大きければ良く、第2領域の形状を細かく制御する必要は無いので容易に第2領域を形成可能である。次いで、液滴吐出法を用いて撥液部が形成された第1領域上にソルダーレジストの形成材料を含む機能液を塗布し、ソルダーレジストを形成する。第1領域に配置された機能液は、撥液部の撥液性によりはじかれ濡れ広がりが抑制されるので、機能液が第1領域をはみ出すことなくソルダーレジストを形成することができる。そのため、複雑で微細な外形形状のソルダーレジストを備えるプリント配線基板を製造することが可能となる。
本発明においては、前記第2領域は、前記基材の前記第1領域を備える面の全面を含むことが望ましい。
この方法によれば、基材上に撥液部を形成する領域と形成しない領域とを作り分ける必要がない。更に、全面に撥液インク塗布する方法としては、スピンコート法やロールコート法等の公知の方法が好適に適用できる。そのため、工程や作業装置が簡便になる。
本発明においては、前記撥液材料は、シラン化合物又はフルオロアルキル基を含む化合物の少なくとも一方を含むことが望ましい。
この方法によれば、撥液材料として必要な撥液性を十分に確保して、良好な撥液パターンを形成し、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジストを形成することが出来る。
本発明においては、前記撥液材料は、パーフルオロアルキル構造を備えるアルキル基を有する含フッ素アルキルシラン化合物であり、配置した面で自己組織化膜を形成することが望ましい。
この方法によれば、撥液材料を塗布すると自己組織化により即座に塗布面で単分子膜を形成する。本方法の撥液材料は、分子間の相互作用が極めて低いパーフルオロアルキル構造を備えるアルキル基を備えているため、機能液に対し良好な撥液性を発現することができる。そのため、容易に撥液部を形成することができ、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジストの形成が容易になる。
本発明においては、前記撥液材料は、フッ素樹脂の前駆体であり、前記撥液部を形成する工程は、前記撥液材料を加熱して重合させる工程を含むことが望ましい。
この方法によれば、前駆体を加熱して重合させることにより確実に撥液性を発現させることができ、良好な撥液部を形成することができる。そのため、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジストの形成が容易になる。
本発明においては、前記撥液部と前記機能液との接触角が60度以上であることが望ましい。
撥液部と機能液とが示す接触角が60度より小さい場合、配線間の隙間や加工で生じる微細な傷などの溝状の形状が、塗布する第1領域の境界をまたがって形成されていると、毛細管現象により塗布した機能液が溝を伝わり、所定の領域外への流れ出しを起こしやすい。しかし、接触角が60度以上である場合、このような毛細管現象による流れ出しは起こりにくく、精度良くソルダーレジスト形成領域である第1領域内に塗布した機能液をとどめることができる。
本発明においては、前記機能液を50μm以上500μm以下の厚みで塗布することが望ましい。
50μmより薄く機能液を塗布すると、塗布した機能液が凝集してバルジを形成してしまい良好に塗布できない。また、500μmを越える厚みにまで機能液を塗布すると、機能液の自重により撥液部の撥液性に逆らって所望の領域外に濡れ広がってしまうおそれが出てくる。したがって、50μm以上で500μm以下となる厚みで機能液を塗布することで、良好にソルダーレジストを形成することができる。
本発明においては、前記ソルダーレジストを形成する工程の後に、前記ソルダーレジストと平面的に重ならない前記撥液部を除去することが望ましい。
撥液部を除去することにより、ソルダーレジストに保護されていない配線パターンに対するハンダ付けや金属メッキといった加工を容易且つ確実に行うことができる。
[第1実施形態]
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施形態に係るプリント配線基板の製造方法について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
(液滴吐出装置)
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係るプリント配線基板の製造方法に用いる液滴吐出装置について説明する。本実施形態では、この液滴吐出装置をソルダーレジストの形成に用いる。図1は、液滴吐出装置の概略的な構成図である。本装置の説明においては、XYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、水平面の鉛直方向をZ軸方向とする。本実施形態の場合、後述する液滴吐出ヘッドの非走査方向をX軸方向、液滴吐出ヘッドの走査方向をY軸方向としている。
液滴吐出装置300は、液滴吐出ヘッド301から基板12に対して液滴Lを吐出するものであって、液滴吐出ヘッド301と、X方向駆動軸304と、Y方向ガイド軸305と、制御装置306と、ステージ307と、クリーニング機構308と、基台309と、ヒータ315とを備えている。
液滴吐出ヘッド301は、複数の吐出ノズルを備えたマルチノズルタイプの液滴吐出ヘッドであり、液滴吐出ヘッド301の形状の長手方向とX軸方向とを一致させている。複数の吐出ノズルは、液滴吐出ヘッド301の下面にX軸方向に並んで一定間隔で設けられている。液滴吐出ヘッド301の吐出ノズルからは、ステージ307に支持されている基板12に対し液状体の液滴Lが吐出される。本実施形態では、この液滴吐出装置300を用いてソルダーレジストの形成材料を含む機能液を塗布する。
X方向駆動軸304は、基台309に対して動かないように固定されており、X方向駆動モータ302が接続されている。X方向駆動モータ302はステッピングモータ等であり、制御装置306からX方向の駆動信号が供給されると、X方向駆動軸304を回転させる。X方向駆動軸304が回転すると、液滴吐出ヘッド301はX軸方向に移動する。
Y方向ガイド軸305は、基台309に対して動かないように固定されており、Y方向駆動モータ303を介してステージ307が接続されている。Y方向駆動モータ303はステッピングモータ等であり、制御装置306からY方向の駆動信号が供給されると、Y方向ガイド軸305に沿ってステージ307をY方向に移動させる。
制御装置306は、液滴吐出ヘッド301に液滴Lの吐出制御用の電圧を供給する。また、X方向駆動モータ302には液滴吐出ヘッド301のX方向の移動を制御する駆動パルス信号を、Y方向駆動モータ303にはステージ307のY方向の移動を制御する駆動パルス信号を、それぞれ供給する。また、後述のヒータ315の電源投入及び遮断も制御する。
ステージ307は、この液滴吐出装置300により液状体を配置するために後述する基板12を支持するものであって、基板12を基準位置に固定する不図示の固定機構を備えている。また、ステージ307は基板12を固定する面とは反対の面に先述のY方向駆動モータ303を備えている。
クリーニング機構308は、液滴吐出ヘッド301をクリーニングするものである。クリーニング機構308には、図示しないY方向の駆動モータが備えられている。このY方向の駆動モータの駆動により、クリーニング機構は、Y方向ガイド軸305に沿って移動する。クリーニング機構308の移動も制御装置306により制御される。
ヒータ315は、ここではランプアニールにより基板12を熱処理する手段であり、基板12上に塗布された液滴Lに含まれる溶媒の蒸発及び乾燥を行う。
液滴吐出装置300は、液滴吐出ヘッド301と基板12を支持するステージ307とを相対的に走査しつつ基板12に対して液滴Lを吐出する。本実施形態では、液滴吐出ヘッド301の吐出ノズルは、非走査方向であるX方向に一定間隔で並んで設けられている。なお、図1では、液滴吐出ヘッド301は、基板12の進行方向に対し直角に配置されているが、液滴吐出ヘッド301の角度を調整し、基板12の進行方向に対して交差させるようにしてもよい。このようにすれば、液滴吐出ヘッド301の角度を調整することで、ノズル間のピッチを調節することが出来る。また、基板12とノズル面との距離を任意に調節することが出来るようにしてもよい。
図2は、液滴吐出ヘッド301の断面図である。
液滴吐出ヘッド301には、液状体を収容する液体室321に隣接してピエゾ素子322が設置されている。液体室321には、液状体を収容する材料タンクを含む液状体供給系323を介して液状体が供給される。
ピエゾ素子322は駆動回路324に接続されており、この駆動回路324を介してピエゾ素子322に電圧を印加し、ピエゾ素子322を変形させることにより、液体室321が変形して内圧が高まり、ノズル325から液状体の液滴Lが吐出される。この場合、印加電圧の値を変化させることにより、ピエゾ素子322の歪み量を制御し、液状体の吐出量を制御する。また、印加電圧の周波数を変化させることにより、ピエゾ素子322の歪み速度を制御する。ピエゾ方式による液滴吐出は材料に熱を加えないため、材料の組成に影響を与えにくいという利点を有する。
なお、液滴吐出法の吐出技術としては、上記の電気機械変換式の他に、帯電制御方式、加圧振動方式、電気熱変換方式、静電吸引方式などが挙げられる。帯電制御方式は、材料に帯電電極で電荷を付与し、偏向電極で材料の飛翔方向を制御してノズルから吐出させるものである。また、加圧振動方式は、材料に例えば30kg/cm程度の超高圧を印加してノズル先端側に材料を吐出させるものであり、制御電圧をかけない場合には材料が直進してノズルから吐出され、制御電圧をかけると材料間に静電的な反発が起こり、材料が飛散してノズルから吐出されない。
また、電気熱変換方式は、材料を貯留した空間内に設けたヒータにより、材料を急激に気化させてバブル(泡)を発生させ、バブルの圧力によって空間内の材料を吐出させるものである。静電吸引方式は、材料を貯留した空間内に微小圧力を加え、ノズルに材料のメニスカスを形成し、この状態で静電引力を加えてから材料を引き出すものである。また、この他に、電場による流体の粘性変化を利用する方式や、放電火花で飛ばす方式などの技術も適用可能である。液滴吐出法は、材料の使用に無駄が少なく、しかも所望の位置に所望の量の材料を的確に配置できるという利点を有する。なお、液滴吐出法により吐出される液状材料(流動体)の一滴の量は、例えば1〜300ナノグラムである。
続いて、図3には液滴吐出法による塗布パターンの形成方法を示す概略図を示す。液滴吐出ヘッド301から連続的に吐出された液滴Lは、基板12の表面に着弾する。このとき液滴Lは、隣接する液滴同士で重なり合う位置に吐出・塗布される。これにより、液滴吐出ヘッド301と基板12との1回の走査で、塗布した液滴Lが描く塗布パターンが、途切れることなく形成されることになる。また、吐出される液滴Lの吐出量及び隣接する液滴Lとのピッチにより所望の塗布パターンの制御が可能である。図では塗布パターンは線状になる場合を示しているが、隣接する塗布パターンの隙間(図に示す幅W)を無くすことで、面状に液滴Lを塗布することもできる。
(撥液材料)
本実施形態の撥液部は撥液材料で形成されている。本実施形態では撥液材料として、シラン化合物、フルオロアルキル基を有する化合物、フッ素樹脂(フッ素を含む樹脂)、及びこれらの混合物を用いることができる。シラン化合物としては、一般式(1)
SiX…(1)
(式中、R は有機基を表し、X は−OR ,−Clを表し、X及びXは−OR ,−R,−Clを表し、R は炭素数1から4のアルキル基を表し、Rは水素原子または炭素数1から4のアルキル基を表す。X,X,Xは同一でも異なっても良い)
で表される1種又は2種以上のシラン化合物を用いることができる。また、このシラン化合物と反応しない炭化水素系、エーテル系などの適切な溶媒で希釈して用いることもできる。
一般式(1)で表されるシラン化合物は、シラン原子に有機基が置換し、残りの結合手にアルコキシ基またはアルキル基または塩素基が置換したものである。有機基Rの例としては、例えば、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、ヒドロキシフェニル基、クロロフェニル基、アミノフェニル基、ナフチル基、アンスレニル基、ピレニル基、チエニル基、ピロリル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、ピリジニル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、オクタデシル基、n−オクチル基、クロロメチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシエチル基、アミノエチル基、シアノ基、メルカプトプロピル基、ビニル基、アリル基、アクリロキシエチル基、メタクリロキシエチル基、グリシドキシプロピル基、アセトキシ基等を例示できる。
−ORで示されるアルコキシ基及び塩素基は、Si−O−Si結合を形成するための官能基であり、水で加水分解されてアルコールや酸として脱離する。アルコキシ基としては例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等を挙げることができる。アルコキシ基の炭素数は、脱離するアルコールの分子量が比較的小さく除去が容易であり、形成される膜の緻密性の低下を抑制できるという観点から、1から4の範囲であることが好ましい。
一般式(I)で表されるシラン化合物としては、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、1−プロペニルメチルジクロロシラン、プロピルジメチルクロロシラン、プロピルメチルジクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシラン、テトラデシルトリクロロシラン、3−チオシアネートプロピルトリエトキシシラン、p−トリルジメチルクロロシラン、p−トリルメチルジクロロシラン、p−トリルトリクロロシラン、p−トリルトリメトキシシラン、p−トリルトリエトキシシラン、ジ−n−プロピルジ−n−プロポキシシラン、ジイソプロピルジイソプロポキシシラン、ジ−n−ブチルジ−n−ブチロキシシラン、ジ−sec−ブチルジ−sec−ブチロキシシラン、ジ−t−ブチルジ−t−ブチロキシシラン、オクタデシルトリクロロシラン、オクタデシルメチルジエトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチルクロロシラン、オクタデシルメチルジクロロシラン、オクタデシルメトキシジクロロシラン、7−オクテニルジメチルクロロシラン、7−オクテニルトリクロロシラン、7−オクテニルトリメトキシシラン、オクチルメチルジクロロシラン、オクチルジメチルクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、10−ウンデセニルジメチルクロロシラン、ウンデシルトリクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、メチルオクタデシルジメトキシシラン、メチルドデシルジエトキシシラン、メチルオクタデシルジメトキシシラン、メチルオクタデシルジエトキシシラン、n−オクチルメチルジメトキシシラン、n−オクチルメチルジエトキシシラン、トリアコンチルジメチルクロロシラン、トリアコンチルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルイソプロポキシシラン、メチル−n−ブチロキシシラン、メチルトリ−sec−ブチロキシシラン、メチルトリ−t−ブチロキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリ−n−プロポキシシラン、エチルイソプロポキシシラン、エチル−n−ブチロキシシラン、エチルトリ−sec−ブチロキシシラン、エチルトリ−t−ブチロキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、n−ドデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−ドデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラン、2−〔2−(トリクロロシリル)エチル〕ピリジン、4−〔2−(トリクロロシリル)エチル〕ピリジン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、1,3−(トリクロロシリルメチル)ヘプタコサン、ジベンジルジメトキシシラン、ジベンジルジエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルジメチルメトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、フェニルジエトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、フェニルジメチルエトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ベンジルトリメトキシシラン、ベンジルメチルジメトキシシラン、ベンジルジメチルメトキシシラン、ベンジルジメトキシシラン、ベンジルジエトキシシラン、ベンジルメチルジエトキシシラン、ベンジルジメチルエトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ジベンジルジメトキシシラン、ジベンジルジエトキシシラン、3−アセトキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、6−(アミノヘキシルアミノプロピル)トリメトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルエトキシシラン、m−アミノフェニルトリメトキシシラン、m−アミノフェニルエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシシラン、ω−アミノウンデシルトリメトキシシラン、アミルトリエトキシシラン、ベンゾオキサシレピンジメチルエステル、5−(ビシクロヘプテニル)トリエトキシシラン、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、8−ブロモオクチルトリメトキシシラン、ブロモフェニルトリメトキシシラン、3−ブロモプロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、2−クロロメチルトリエトキシシラン、クロロメチルメチルジエトキシシラン、クロロメチルメチルジイソプロポキシラン、p−(クロロメチル)フェニルトリメトキシシラン、クロロメチルトリエトキシシラン、クロロフェニルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、2−(4−クロロスルフォニルフェニル)エチルトリメトキシシラン、2−シアノエチルトリエトキシシラン、2−シアノエチルトリメトキシシラン、シアノメチルフェネチルトリエトキシシラン、3−シアノプロピルトリエトキシシラン、2−(3−シクロヘキセニル)エチルトリメトキシシラン、2−(3−シクロヘキセニル)エチルトリエトキシシラン、3−シクロヘキセニルトリクロロシラン、2−(3−シクロヘキセニル)エチルトリクロロシラン、2−(3−シクロヘキセニル)エチルジメチルクロロシシラン、2−(3−シクロヘキセニル)エチルメチルジクロロシシラン、シクロヘキシルジメチルクロロシラン、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、(シクロヘキシルメチル)トリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロオクチルトリクロロシラン、(4−シクロオクテニル)トリクロロシラン、シクロペンチルトリクロロシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、1,1−ジエトキシ−1−シラシクロペンタ−3−エン、等が挙げられる。
他にも、3−(2,4−ジニトロフェニルアミノ)プロピルトリエトキシシラン、(ジメチルクロロシリル)メチル−7,7−ジメチルノルピナン、(シクロヘキシルアミノメチル)メチルジエトキシシラン、(3−シクロペンタジエニルプロピル)トリエトキシシラン、N,N−ジエチル−3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、(フルフリルオキシメチル)トリエトキシシラン、2−ヒドロキシ−4−(3−トリエトキシプロポキシ)ジフェニルケトン、3−(p−メトキシフェニル)プロピルメチルジクロロシラン、3−(p−メトキシフェニル)プロピルトリクロロシラン、p−(メチルフェネチル)メチルジクロロシラン、p−(メチルフェネチル)トリクロロシラン、p−(メチルフェネチル)ジメチルクロロシラン、3−モルフォリノプロピルトリメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、1,2,3,4,7,7,−ヘキサクロロ−6−メチルジエトキシシリル−2−ノルボルネン、1,2,3,4,7,7,−ヘキサクロロ−6−トリエトキシシリル−2−ノルボルネン、3−ヨードプロピルトリメトキシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチル{2−(3−トリメトキシシリルプロピルアミノ)エチルアミノ}−3−プロピオネート、7−オクテニルトリメトキシシラン、R−N−α−フェネチル−N’−トリエトキシシリルプロピルウレア、S−N−α−フェネチル−N’−トリエトキシシリルプロピルウレア、フェネチルトリメトキシシラン、フェネチルメチルジメトキシシラン、フェネチルジメチルメトキシシラン、フェネチルジメトキシシラン、フェネチルジエトキシシラン、フェネチルメチルジエトキシシラン、フェネチルジメチルエトキシシラン、フェネチルトリエトキシシラン、(3−フェニルプロピル)ジメチルクロロシラン、(3−フェニルプロピル)メチルジクロロシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−(トリエトキシシリルプロピル)ダンシルアミド、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4,5−ジヒドロイミダゾール、2−(トリエトキシシリルエチル)−5−(クロロアセトキシ)ビシクロヘプタン、(S)−N−トリエトキシシリルプロピル―O―メントカルバメート、3−(トリエトキシシリルプロピル)−p−ニトロベンズアミド、3−(トリエトキシシリル)プロピルサクシニック無水物、N−〔5−(トリメトキシシリル)−2−アザ−1−オキソ−ペンチル〕カプロラクタム、2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジン、N−(トリメトキシシリルエチル)ベンジル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、フェニルビニルジエトキシシラン、3−チオシアナートプロピルトリエトキシシラン、(トリデカフロオロ−1,1,2,2,−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、N−{3−(トリエトキシシリル)プロピル}フタルアミド酸、(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルジメトキシシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシシラン、1−トリメトキシシリル−2−(クロロメチル)フェニルエタン、2−(トリメトキシシリル)エチルフェニルスルホニルアジド、β−トリメトキシシリルエチル−2−ピリジン、トリメトキシシリルプロピルジエチレントリアミン、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)ピロール、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリブチルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリブチルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、ビニルメチルジエトキシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルフェニルジクロロシラン、ビニルフェニルジエトキシシラン、ビニルフェニルジメチルシラン、ビニルフェニルメチルクロロシラン、ビニルトリス−t−ブトキシシラン、アダマンチルエチルトリクロロシラン、アリルフェニルトリクロロシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、3−アミノフェノキシジメチルビニルシラン、フェニルトリクロロシラン、フェニルジメチルクロロシラン、フェニルメチルジクロロシラン、ベンジルトリクロロシラン、ベンジルジメチルクロロシラン、ベンジルメチルジクロロシラン、フェネチルジイソプロピルクロロシラン、フェネチルトリクロロシラン、フェネチルジメチルクロロシラン、フェネチルメチルジクロロシラン、5−(ビシクロヘプテニル)トリクロロシラン、5−(ビシクロヘプテニル)トリエトキシシラン、2−(ビシクロヘプチル)ジメチルクロロシラン、2−(ビシクロヘプチル)トリクロロシラン、1,4−ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼン、ブロモフェニルトリクロロシラン、3−フェノキシプロピルジメチルクロロシラン、3−フェノキシプロピルトリクロロシラン、t−ブチルフェニルクロロシラン、t−ブチルフェニルメトキシシラン、t−ブチルフェニルジクロロシラン、p−(t−ブチル)フェネチルジメチルクロロシラン、p−(t−ブチル)フェネチルトリクロロシラン、1,3−(クロロジメチルシリルメチル)ヘプタコサン、((クロロメチル)フェニルエチル)ジメチルクロロシラン、((クロロメチル)フェニルエチル)メチルジクロロシラン、((クロロメチル)フェニルエチル)トリクロロシラン、((クロロメチル)フェニルエチル)トリメトキシシラン、クロロフェニルトリクロロシラン、2−シアノエチルトリクロロシラン、2−シアノエチルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルメチルジエトキシシラン、3−シアノプロピルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルジメチルエトキシシラン、3−シアノプロピルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルトリクロロシラン、等が挙げられる。
撥液材料としてシラン化合物を用いることにより、配置した箇所にシラン化合物の自己組織化膜が形成されるので、膜の表面に優れた撥液性を付与することができる。
シラン化合物の中でも、Siと直接結合するアルキル基にフッ素を含有する含フッ素アルキルシラン化合物は、C2n+1で表されるパ−フルオロアルキル構造を有するものが好適に用いられる。これには、下記の一般式(2)
2n+1(CHSiX …(2)
(式(2)中、nは1から18の整数を、mは2から6までの整数をそれぞれ表している。X は−OR ,−Clを表し、X及びXは−OR ,−R,−Clを表し、R は炭素数1から4のアルキル基を表し、Rは水素原子または炭素数1から4のアルキル基を表す。X,X,Xは同一でも異なっても良い)
で表される化合物を例示することができる。
−ORで示されるアルコキシ基及び塩素基は、Si−O−Si結合を形成するための官能基であり、水で加水分解されてアルコールや酸として脱離する。アルコキシ基としては例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等を挙げることができる。アルコキシ基の炭素数は、脱離するアルコールの分子量が比較的小さく除去が容易であり、形成される膜の緻密性の低下を抑制できるという観点から、1から4の範囲であることが好ましい。
上記のような含フッ素アルキルシラン化合物を用いることにより、膜の表面にフルオロアルキル基が位置するように各化合物が配向して自己組織化膜が形成されるので、膜の表面に優れた撥液性を付与することができる。
より具体的には、CF−CHCH−Si(OCH、CF(CF−CHCH−Si(OCH、CF(CF−CHCH−Si(OCH、CF(CF−CHCH−Si(OC、CF(CF−CHCH−Si(OCH、CF(CF11−CHCH−Si(OC、CF(CF−CHCH−Si(CH)(OCH、CF(CF−CHCH−Si(CH)(OCH、CF(CF−CHCH−Si(CH)(OC、CF(CF−CHCH−Si(C)(OC等が挙げられる。
また、撥液材料としてフッ素樹脂を用いる場合には、所定量のフッ素樹脂を所定溶媒に溶解させたものが用いられる。具体的には、住友スリーエム株式会社製「EGC1720」(HFE(ハイドロフルオロエーテル)溶媒にフッ素樹脂を0.1wt%溶解させたもの)を用いることができる。この場合、HFEにアルコール系、炭化水素系、ケトン系、エーテル系、エステル系の溶剤を適宜混合することにより、液滴吐出ヘッド301から安定して吐出可能に調整可能である。この他に、フッ素樹脂としては、旭硝子株式会社製「ルミフロン」(各種溶媒に溶解可能)、ダイキン工業株式会社製「オプツール」(溶媒;PFC、HFE等)、大日本インキ化学工業株式会社製「ディックガード」(溶媒;トルエン、水・エチレングリコール)等を用いることができる。更に、フッ素を含む樹脂としては、側鎖にF基、−CF、−(CF)nCFが含まれるものや、主鎖に−CF−、−CFCF、−CFCFCl−が含まれるものを用いることが可能である。また、撥液性の発現のために加熱・重合の必要があるものについては、必要に応じて例えば150℃から200℃の加熱を行って塗布したフッ素を含む樹脂を重合させ、撥液性を発現させることができる。
本実施形態では撥液材料として含フッ素アルキルシラン化合物である(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン(CF−CHCH−Si(OCH)を用いる。
[プリント配線基板の製造方法]
次に、これまでに説明してきた液滴吐出法を用いたプリント配線基板の製造方法の一例について図4から図7を参照しながら説明する。
(配線基板)
図4には、本発明のプリント配線基板の製造方法でソルダーレジストを形成する配線基板(プリント配線基板)1の一例を示す。図4(a)は平面図を示し、図4(b)は図4(a)中の領域ARの拡大図を示す。
配線基板1は、COF(chip on film)用の基材11と、基材11上に設けられた複数の配線12aを備える配線パターン12と、配線パターン12と同素材で形成された基準マーク13と、配線パターン12を覆って基材11の全面に形成された撥液部17と、配線パターン12の一部を覆うように撥液部17に積層して形成されたソルダーレジスト14と、を備える。また、同じく基材11上に設けられた半導体チップ15及びその他の電子部品16も備えている。
基材11は、ポリイミド等の樹脂を素材とするフレキシブルなテープ状の基材である。基材11の一面には金属層(例えば銅)が形成され、この金属層から後述する配線パターン12が形成される。基材11には必要に応じてプレス加工による打ち抜きが行われ、ガイド穴や機種に応じた位置決め穴等が形成される。基材11の厚みは例えば100μmである。
基材11には、複数の配線12aを備えた配線パターン12及び基準マーク13が設けられている。配線パターン12及び基準マーク13は、基材11の金属層をフォトリソグラフィによりパターニングし、エッチングすることで形成される。配線パターン12は、基材11上に配置される各種の電子部品を接続し、また、配線基板1を電子機器に取り付ける際の配線として用いられる。
基材11の全面には撥液材料で形成された撥液部17が形成されている。この撥液部17は、配線パターン12を覆うように形成されている。
撥液部17の上に積層して、配線パターン12の一部と平面的に重なるようにソルダーレジスト14が形成されている。ソルダーレジスト14は、例えば金メッキ耐性を備えた硬化性樹脂により形成され、配線基板1に金メッキを施した際に、配線パターン12のソルダーレジストに覆われた部分に金メッキが施されないように保護する役割を担う。
ソルダーレジスト14に覆われない基材11の所定部には配線パターン12が露出しており、露出した配線パターン12に半導体チップ15及びその他の電子部品16が実装され、電気的に接続されている。
図4(b)に示すように、ソルダーレジスト14の形成領域の境界部では、配線12aと隣接する配線12aの間に露出する基材11が交互に並んでおり、それらを含む基材11の全面に撥液部17が形成されている。ソルダーレジスト14は撥液部17に積層して形成されているためソルダーレジスト14の外周は撥液部17と接し、配線パターン12の一部と平面的に重なっている。
(パターン形成方法)
続いて、前述の液滴吐出装置300を用いてソルダーレジストを形成し上記の配線基板1を形成する方法を、主にソルダーレジストの形成工程について図5から図7を参照して説明する。図5から図7はソルダーレジスト形成に係る工程概略図である。図5から図7において、(a)は配線パターンを覆うソルダーレジストの外周周辺の拡大平面図を示し、これは図4(b)に対応する図である。また、各図(b)は図5(a)の線分A−Aにおける断面図、及び対応する断面図を示す。なお、各図(b)においては、図を見やすくするために配線パターン12を一部省略して図示している。
まず、基材11に形成された金属層に、感光剤の塗布処理、露光処理、及び現像処理等を含むフォトリソグラフィ処理を施し、図5(a)に示すような配線パターン12及び基準マーク(不図示)を形成する。図5(b)に示すように、配線パターン12の形成により、隣接する配線12aの間には基板11の表面が露出している。
次いで、図6(a)に示すように、全面(第2領域)に撥液インクを塗布し、撥液部17を形成する。撥液インクの塗布の方法としては、先に説明した液滴吐出法の他にも、例えば、押出コーティング方法、スピンコーティング方法、グラビアコーティング方法、リバースロールコーティング方法、ロッドコーティング方法、スリットコーティング方法、マイクログラビアコーティング方法、ディップコーティング方法、インクジェットコーティング方法などを用いることができる。本実施形態においては、スリットコーティング方法を用いて、撥液インクを基材11に塗布することによって、全面に撥液部17を形成する。本実施形態では、撥液材料として3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(CF−CHCH−Si(OCH)を用いるため、塗布した箇所にて即座に自己組織化膜を形成し撥液性を発現する。図6(b)では撥液部17は厚みを持たせて図示しているが、撥液部17の厚みは数nmから数十nm程度である。
次いで、図7(a)に示すように、液滴吐出法を用いてソルダーレジスト14の形成材料を含む機能液18を、ソルダーレジストを形成する所定の領域(第1領域)に塗布する。塗布した機能液18は、撥液部17の撥液性により濡れ広がらず、ソルダーレジスト14の形成領域に配置され留まることになる。
ソルダーレジスト14の形成材料としては、例えば、日立化成工業株式会社製SN9000を用いることができる。本実施形態においては、このソルダーレジストを、溶媒であるγ−ブチロラクトンで溶解することによって、機能液18が生成される。機能液18は、液滴吐出法を用いて塗布されるため、図2に示す液滴吐出ヘッド301から吐出可能なように、例えば機能液18の粘度が20cps以下、固形分濃度が7%以下になるように調整されている。
図7(b)に示すように、塗布される機能液18は、配線パターン12と配線パターン12の間に露出する基材11を覆い配置される。塗布した機能液18の乾燥前の厚みは、例えば300μmであり、撥液部17と機能液18とが成す接触角θは90度である。
次いで、この様に塗布した機能液18を乾燥及び硬化をさせ、ソルダーレジスト14を形成する。ソルダーレジスト14の厚みは、例えば20μmである。ソルダーレジスト14は、機能液18を一度の塗布で配置した上で形成しても良く、また、機能液18の塗布とその後の乾燥及び硬化を複数回行い所望の形状を形成しても良い
次いで、ソルダーレジスト14を形成した基板11に対して、露出している配線パターンへの金属メッキ、取り付ける電子機器に応じた折り曲げや取り付け穴の形成のためのプレス加工、導通試験や外観確認等の製品検査を行い、配線基板1が完成する。
以上のような構成のプリント配線基板1の製造方法によれば、まずソルダーレジスト14を形成する第1領域よりも広い第2領域に撥液部17を形成し、次いで、撥液部17が形成された第1領域上に液滴吐出法を用いて機能液18を塗布し、ソルダーレジスト14を形成する。撥液部17は第1領域を含み第1領域よりも広く形成すれば良く、第2領域の形状を細かく制御する必要は無いので容易に第2領域を形成可能である。また、第1領域に配置された機能液18は、撥液部17の撥液性によりはじかれ、濡れ広がりが抑制されるので、機能液18が第1領域をはみ出すことなくソルダーレジスト14を形成することができる。そのため、複雑で微細な外形形状のソルダーレジスト14を備えるプリント配線基板1を製造することが可能となる。
また、本実施形態では、第2領域は、基材11の第1領域を備える面の全面を含むこととしている。そのため、基材11上に撥液部17を形成する領域と形成しない領域とを作り分ける必要がない。更に、全面に撥液インク塗布する方法としては、スピンコート法やロールコート法等の公知の方法が好適に適用できる。そのため、工程や作業装置が簡便になる。
また、本実施形態では、撥液材料に(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシランを用いることとしている。そのため、撥液材料として必要な撥液性を十分に確保して、良好な撥液部17を形成し、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジスト14を形成することが出来る。また、この化合物は自己組織化膜を形成するため、撥液材料を塗布すると自己組織化により即座に塗布面で単分子膜を形成する。加えて、分子間の相互作用が極めて低いパーフルオロアルキル構造を備えるアルキル基を備えているため、機能液18に対し良好な撥液性を発現することができる。そのため、容易に撥液部17を形成することができ、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジスト14の形成が容易になる。
また、本実施形態では、形成した撥液部17と撥液部17上に塗布した機能液18との接触角θが90度となることとしている。この接触角θが60度より小さい場合には、配線間の隙間や加工で生じる微細な傷などの溝状の形状が塗布する第1領域の境界をまたがって瀬形成されていると、毛細管現象により塗布した機能液が溝を伝わり、所定の領域外への流れ出しを起こしやすい。しかし、ここでは接触角が90度であるため、このような毛細管現象による流れ出しは起こらず、精度良くソルダーレジスト14の形成領域である第1領域内に塗布した機能液18をとどめることができる。
また、本実施形態では、機能液18を300μmの厚みで塗布することとしている。この機能液18の厚みであれば、機能液18が自重により撥液部17の撥液性に逆らって濡れ広がり、撥液部17で囲まれた領域外に流れ出すことが無い。また、塗布した機能液18同士が凝集し液溜り(バルジ)を形成することも無い。したがって、良好にソルダーレジストを形成することができる。
なお、本実施形態においては、撥液材料に(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシランを用いることとしたが、フッ素樹脂の前駆体を用いることとしても構わない。フッ素樹脂は表面張力が非常に小さい樹脂であり、好適に撥液部17として使用することができる。その場合は、フッ素樹脂の前駆体を含む溶液を塗布した後に、撥液材料を加熱して重合させる工程を含むことが望ましい。
このようにすることで、前駆体を加熱して重合させることにより確実に撥液性を発現させることができ、良好な撥液部17を形成することができる。そのため、設計値通りの外形形状を備えたソルダーレジスト14の形成が容易になる。
また、本実施形態においては、ソルダーレジスト14の形成後に、プリント配線基板1上のソルダーレジスト14で覆われない領域には撥液部17が残される構成としたが、ソルダーレジストを形成する工程の後に、ソルダーレジスト14と平面的に重ならない撥液部17を除去することとしても構わない。撥液部17の除去には、プラズマ処理やエキシマUV照射処理が好適に用いられる。
撥液部17を除去することにより、ソルダーレジスト14に保護されていない配線パターン12に対するハンダ付けや金属メッキといった加工を容易且つ確実に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
液滴吐出装置の概略的な構成図である。 液滴吐出装置に備わる液滴吐出ヘッドの断面図である。 液滴吐出法によるパターン形成方法を示す概略図である。 本実施形態で製造するプリント配線基板を示す図である。 本実施形態のプリント配線基板の製造方法を示す工程図である。 本実施形態のプリント配線基板の製造方法を示す工程図である。 本実施形態のプリント配線基板の製造方法を示す工程図である。
符号の説明
1…プリント配線基板、11…基材、12…配線パターン、12a…配線、14…ソルダーレジスト、17…撥液部、18…機能液

Claims (8)

  1. 配線パターンが形成された基材と、前記基材に形成された前記配線パターンを保護するソルダーレジストとを備えるプリント配線基板の製造方法であって、
    前記基材上の前記ソルダーレジストを形成する第1領域を含む第2領域に撥液材料を配置し、前記第2領域に前記ソルダーレジストの形成材料を含む機能液に対して撥液性を示す撥液部を形成する工程と、
    前記機能液を液滴吐出法により前記第1領域に配置し、前記撥液部を形成した領域にソルダーレジストを形成する工程と、を含むことを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  2. 前記第2領域は、前記基材の前記第1領域を備える面の全面を含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
  3. 前記撥液材料は、シラン化合物又はフルオロアルキル基を含む化合物の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
  4. 前記撥液材料は、パーフルオロアルキル構造を備えるアルキル基を有する含フッ素アルキルシラン化合物であり、配置した面で自己組織化膜を形成することを特徴とする請求項3に記載のプリント配線基板の製造方法。
  5. 前記撥液材料は、フッ素樹脂の前駆体であり、
    前記撥液部を形成する工程は、前記撥液材料を加熱して重合させる工程を含むことを特徴とする請求項3記載のプリント配線基板の製造方法。
  6. 前記撥液部と前記機能液との接触角が60度以上であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
  7. 前記機能液を、50μm以上500μm以下の厚みで塗布することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
  8. 前記ソルダーレジストを形成する工程の後に、前記ソルダーレジストと平面的に重ならない前記撥液部を除去することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板の製造方法。
JP2007241018A 2007-09-18 2007-09-18 プリント配線基板の製造方法 Expired - Fee Related JP5082706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241018A JP5082706B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 プリント配線基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241018A JP5082706B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 プリント配線基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009071243A true JP2009071243A (ja) 2009-04-02
JP5082706B2 JP5082706B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40607144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007241018A Expired - Fee Related JP5082706B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 プリント配線基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082706B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017135529A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 セイコーエプソン株式会社 原子発振器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005005676A (ja) * 2003-05-16 2005-01-06 Seiko Epson Corp パターンの形成方法及びパターン形成装置、デバイスの製造方法、電気光学装置及び電子機器
WO2005027601A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. 絶縁パターン及びその形成方法
JP2006026522A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Seiko Epson Corp 薄膜パターンの形成方法、デバイスおよびその製造方法
JP2006186295A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd 固体撮像素子用レンズ、固体撮像素子レンズ用撥水コーティング材料及び固体撮像素子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005005676A (ja) * 2003-05-16 2005-01-06 Seiko Epson Corp パターンの形成方法及びパターン形成装置、デバイスの製造方法、電気光学装置及び電子機器
WO2005027601A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. 絶縁パターン及びその形成方法
JP2006026522A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Seiko Epson Corp 薄膜パターンの形成方法、デバイスおよびその製造方法
JP2006186295A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd 固体撮像素子用レンズ、固体撮像素子レンズ用撥水コーティング材料及び固体撮像素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017135529A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 セイコーエプソン株式会社 原子発振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5082706B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101008792B1 (ko) 콘택트 홀 형성 방법, 도전 포스트 형성 방법, 배선 패턴형성 방법, 다층 배선 기판의 제조 방법, 및 전자기기 제조방법
JP4375466B2 (ja) 導電ポスト形成方法、多層配線基板の製造方法及び電子機器の製造方法
KR100707236B1 (ko) 금속 패턴 및 그 제조 방법
US20150231798A1 (en) Apparatus for manufacturing three-dimensional shaped object, method of manufacturing three-dimensional shaped object, and three-dimensional shaped object
JP2009000600A (ja) パターン形成方法及び電気光学装置製造方法並びに電子機器製造方法
KR100636263B1 (ko) 화학 흡착막의 형성 방법, 및 화학 흡착막
JP2006026522A (ja) 薄膜パターンの形成方法、デバイスおよびその製造方法
KR100864649B1 (ko) 금속 배선 형성 방법 및 액티브 매트릭스 기판의 제조 방법
JP2010244120A (ja) タッチパネルの製造方法及び表示装置製造方法並びに電子機器製造方法
JP2010257291A (ja) タッチパネルの製造方法及び表示装置製造方法並びに電子機器製造方法
TWI629346B (zh) 在多成分表面上之表面預處理及液滴散佈控制
JP4424400B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2006165574A (ja) 表示装置用基板の製造方法および表示装置用基板
JP2009076530A (ja) 配線パターンの形成方法
JP2009076529A (ja) パターン形成方法、配線基板及び電子機器
JP5082706B2 (ja) プリント配線基板の製造方法
WO2013065683A1 (ja) 導電性パターン形成用基材、回路基板及びそれらの製造方法
JP2014172986A (ja) インクセット、記録物の製造方法および記録物
JP2009072654A (ja) 膜パターン形成方法及び配線基板
KR102120040B1 (ko) 무에칭­인쇄형 마이크로 전극의 패턴을 형성하는 방법
JP2009071239A (ja) プリント配線基板の製造方法及びプリント配線基板
JP2010199285A (ja) 配線基板の製造方法、電子素子および表示装置
JP2009006229A (ja) パターン形成方法及び電気光学装置製造方法並びに電子機器製造方法
JP2009000619A (ja) 多層パターン形成方法及び電気光学装置製造方法並びに電子機器製造方法
JP2009006228A (ja) パターン形成方法及び電気光学装置製造方法並びに電子機器製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees