JP2009070463A - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の記録層を有する光ディスクにおいて、データが記録されている上位記録層と同じ半径位置の下位記録層に情報を記録する際の最適記録パワー値を算出する。
【解決手段】光ディスク記録再生装置1は、DVD20が有する第2記録層のデータ領域に情報を記録する場合、間欠記録の休止期間中に、OPCにより記録パワー値を算出するとともに、データ領域において算出した反射光比率に応じてOPCによって算出した記録パワー値を補正し、この補正された記録パワー値を最適記録パワー値として記憶部21に記憶させる。その後、マイクロコンピュータ19は、DVD20の第2記録層に情報を記録する際、この記憶部21に記憶させた最適記録パワー値を用いてレーザ光を出射するように光ピックアップ12を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う記録再生装置及び記録再生方法に関する。
従来より、記録層が単層構造である記録媒体(単層記録媒体)、記録層が多層構造である記録媒体(多層記録媒体)の何れにおいても、個々の記録装置のばらつきや記録速度、記録媒体の特性等により記録を行うための最適なレーザパワーは異なるため、記録再生装置は、情報の追記又は書き換えを行う場合に記録媒体の所定のテスト領域で試し書きを行ってレーザの最適記録パワー制御(OPC:Optimum Power Control)を行っている。
OPCは、記録パワーを複数セクタにおいて複数段、例えば、16セクタにおいて16段階であるセクタ毎に変化させて光ディスクの所定の位置に設けられたテスト領域にテストデータを記録し、セクタ毎のテストデータを再生してその信号品質を評価するものである。
再生信号の品質としては、通常、β値が用いられる。β値とは、AC結合された再生RF信号のエンベロープのピーク電圧(A)とボトム電圧(B)を用いてβ=(A−B)/(A+B)にて特定されるパラメータであり、このβ値が所定範囲(例えば、0.04〜0.05)である場合に最適とされる。ここで、AC結合された再生RF信号とは、再生RF信号のDC成分を除去し、交流成分だけとした信号である。記録再生装置は、所望のβ値(基準β値)が得られる記録パワーを最適記録パワーとして選択し、以後、この最適記録パワーでデータを記録する。
例えば、特許文献1には、レーザ光の入射側から数えて第2層目の記録層(以下、第2記録層という。)に情報を記録する場合に、この第2記録層よりレーザ光の入射側に位置している第1層目の記録層(以下、第1記録層という。)に既に情報が記録されているときには、第2記録層のテスト領域で試し書きを行う前に、第1記録層で第2記録層のテスト領域と同一の記録面に位置する部分に記録を行うことにより最適な記録パワーを求めるOPCの技術が記載されている。
特開2007−4977号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような多層記録媒体において、第1記録層に情報を記録した後に第2記録層に情報を記録する場合、レーザ光が第1記録層を透過して第2記録層に情報を記録することにより、第1記録層の光透過率は、第1記録層の未記録時における光透過率と異なるため、最適な記録パワーも第1記録層の未記録時と異なり、最適記録パワーに誤差が生じた状態で情報の記録を行うと信号品質が劣化して信号の再生ができなくなる虞がある。
このような問題を解決する方法として、第2記録層の試し書き位置と同じ半径位置の第1記録層を予め記録することが考えられるが、起動時間が長い上、ディスクフォーマットから逸脱する虞があるため、現実的な解決方法とはいえない。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、多層記録媒体の記録層に対して最適な記録パワーで情報を記録することが可能な記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するために、本発明に係る記録再生装置は、情報が記録されるデータ領域と当該データ領域での記録条件を決定するためのテスト領域とを備える記録層を複数有する光ディスクにレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置であって、上記複数の記録層の内の所定の記録層に対して上記レーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う光ピックアップと、上記光ピックアップを制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記複数の記録層の内、上記レーザ光の入射側に近い位置に存在する上位記録層よりも上記レーザ光の入射側から遠い位置に存在する下位記録層の上記データ領域に対する情報の記録条件を決定する際に、上記下位記録層の上記テスト領域にテストデータの記録及び再生を行うことにより上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の記録パワー値を算出するとともに、上記下位記録層の情報を記録しようとする位置において上記レーザ光の反射光量を検出し、上記記録パワー値を当該検出された反射光量に応じて補正し、当該補正された記録パワーを上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の最適記録パワー値とし、当該最適記録パワー値で上記光ディスクに情報の記録を行うように上記光ピックアップを制御することを特徴とするものである。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る記録再生方法は、情報が記録されるデータ領域と当該データ領域での記録条件を決定するためのテスト領域とを備える記録層を複数有する光ディスクにレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生方法であって、上記複数の記録層の内、レーザ光の入射側に近い位置に存在する上位記録層よりも上記レーザ光の入射側から遠い位置に存在する下位記録層の上記データ領域に対する情報の記録条件を決定する際に、上記下位記録層の上記テスト領域にテストデータの記録及び再生を行うことにより上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の記録パワー値を算出するとともに、上記下位記録層の情報を記録しようとする位置において上記レーザ光の反射光量を検出し、上記記録パワー値を当該検出された反射光量に応じて補正し、当該補正された記録パワーを上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の最適記録パワー値とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、多層記録媒体の第2層目以降の記録層に情報を記録する場合に、当該記録層に対する最適な記録パワーを求めることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態における光ディスク記録再生装置1の構成を示す図である。光ディスク記録再生装置1は、DVD(Digital Versatile Disk)20を装填し、このDVD20に対して情報の記録及び再生を行うものである。光ディスク記録再生装置1は、スピンドルモータ11、光ピックアップ12、サーボ回路13、RF(Radio Frequency)回路14、復調回路15、インターフェース(以下、I/Fと記載する。)16、変調回路17、LD(Laser Diode)ドライブ回路18、マイクロコンピュータ19と、記憶部21とを備える。
マイクロコンピュータ19は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)がバスに接続された構成を備え、光ディスク記録再生装置1の各部を制御する。
スピンドルモータ11は、サーボ回路13によって制御され、装填されたDVD20を一定速度で回転駆動する。光ピックアップ12は、図示しないが、2軸アクチュエータ、レーザ光源であるLD、ビームスプリッタ、対物レンズ、4分割フォトディテクタ等を備える。光ピックアップ12は、2軸アクチュエータによってDVD20の半径方向と、DVD20の記録面に対して直交する方向とに位置を微調整する。また、光ピックアップ12は、スレッドモータ(図示せず)によってDVD20の半径方向に移動することが可能である。
光ピックアップ12が備えるLDはレーザ光源であり、DVD20のデータ記録面に対してレーザ光を照射する。DVD20のデータ記録面に照射されたレーザ光の反射光は、光ピックアップ12のビームスプリッタを介して4分割フォトディテクタにて受光され、この4分割フォトディテクタにて受光された反射光の受光量が電気信号に変換されてRF回路14に供給される。
RF回路14は、情報の再生時において、光ピックアップ12が備える4分割フォトディテクタの各部における受光量に応じた電気信号を演算処理し、再生RF信号と、フォーカスエラー信号FEと、トラッキングエラー信号TEとを生成する。再生RF信号は復調回路15に供給され、また、フォーカスエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TEは、サーボ回路13に供給される。
サーボ回路13は、RF回路14より供給されたトラッキングエラー信号TE及びフォーカスエラー信号FEに応じて、2軸アクチュエータを制御するためのサーボ信号を生成し、このサーボ信号を2軸アクチュエータに供給する。これにより、2軸アクチュエータが調整されてDVD20上のトラック位置及びレーザ光のスポットサイズを適正にする。
復調回路15は、供給された再生RF信号を復調処理するとともにエラー訂正処理等も行い、再生信号(再生データ)を生成し、この再生信号をI/F16を通じてホスト機器(図示せず)に供給する。その後、データ制御部やデコード/エンコード部等による処理がなされたデータに基づく画像、音声等を再生する。
一方、光ディスク記録再生装置1は、データを記録する場合、I/F16を介してホスト機器より受信したデータを変調回路17に供給する。変調回路17は、受信したデータを記録用の信号に変調してLDドライブ回路18に供給する。LDドライブ回路18は、供給された記録用の信号に基づいて、LDを駆動するためのドライブ信号を生成し、このドライブ信号を光ピックアップ12のLDに供給する。これにより、記録するデータに応じた強度のレーザ光が、光ピックアップ12のLDからDVD20の記録面のトラック上に照射され、データがDVD20の所定の位置に記録される。
なお、データの記録処理時においても、データの再生時と同様に、DVD20からのレーザの反射光に応じてRF回路14において生成されるトラッキングエラー信号TE及びフォーカスエラー信号FEに応じたサーボ回路13の制御により、トラッキングサーボ及びフォーカスサーボが行われ、DVD20上のトラックを、正確に、且つ適正な大きさのスポット形状のレーザ光によって走査することができる。
マイクロコンピュータ19は、I/F16を介してホスト機器との間で種々の情報の送受信を行う。例えば、記録対象の所定量分のデータをDVD20上に記録することを指示する情報とともに、この記録対象の所定量分のデータがホスト機器から供給された場合には、変調回路17及びLDドライブ回路18を介して記録対象のデータに応じたLDのドライブ信号が光ピックアップ12のLDに供給されてDVD20に対してデータの記録を行う。
一般に、ディスク記録媒体を用いた記録再生装置では、ディスク記録媒体にデータの記録を行うディスクドライブに送信されるデータの転送レートよりもデータをディスク記録媒体に記録する場合のデータの書き込みレートを速くすることが可能である。マイクロコンピュータ19は、所定量分のデータをDVD20に記録し終えると、光ディスク記録再生装置1の各部を制御するとともに、各部への電源の供給を制御して記録停止状態にし、再度、記録対象の所定量分のデータがドライブ制御部から供給された場合に、各部を起動させ、所定量分のデータの記録を行うようにする。具体的には、マイクロコンピュータ19は、記録時において、AV(Audio Visual)ストリーム等の所定量分のデータを書き込み用のライトバッファ(図示せず)に貯め、その間にDVD20のドライブ回転を止めることにより光ディスク記録再生装置1を休止状態にし、ライトバッファに十分にデータが蓄積された後に光ディスク記録再生装置1を再起動し、このライトバッファに蓄積された所定量分のデータをDVD20に書き込むようにする。このように、光ディスク記録再生装置1では、マイクロコンピュータ19によって記録処理の休止期間を設ける間欠記録方式を適用することにより、消費電力の低減を図っている。
図2は、DVD20の概略的な構成を示す図である。図2に示すように、DVD20は、光透過保護層201と、レーザ光の入射側から数えて第1層目の記録層である第1記録層202と、レーザ光の入射側から数えて第2層目の記録層である第2記録層203と、第1記録層202と第2記録層203との間に設けられた中間層204と、保護層205とから構成されている。
光ディスク記録再生装置1がDVD20の第2記録層203にデータを記録する際、光ピックアップ12のLDより出射したレーザ光は、対物レンズ121にて絞り込まれ、光透過保護層201、第1記録層202、及び中間層204を透過して第2記録層203に到達し、第2記録層203にて反射されて反射光として中間層204、第1記録層202、及び光透過保護層201を透過する。
図3は、DVD20における第1記録層202及び第2記録層203の構成の一例を示す図である。第1記録層202は、第1記録層202の記録条件を特定するために使用されるテスト領域T11と、情報を記録するデータ領域D11とを有する。また、第2記録層203は、第2記録層203の記録条件を特定するために使用されるテスト領域T21と、情報を記録するデータ領域D21とを有する。ここで、テスト領域T11とテスト領域T21、データ領域D11とデータ領域D21は、それぞれDVD20の同じ半径位置に存在する。
光ディスク記録再生装置1は、DVD20の記録層に情報を記録する際に、テスト領域にテストデータを記録するデータの試し書き処理を行うことにより最適記録パワー値を算出し、この算出された最適記録パワー値に基づいてデータ領域に情報を記録する際の記録パワー値を補正するOPCを行う。
この図3からもわかるように、光ディスク記録再生装置1が行うOPCでは、テスト領域において、第1記録層202にテストデータが記録されている場合、又は、テストデータが記録されていない場合の何れか一方で最適記録パワーを算出する。このため、光ディスク記録再生装置1では、第1記録層202にテストデータが記録されている場合、又は、テストデータが記録されていない場合の内の何れか一方で算出された最適記録パワーにDVD20の物理特性に基づいて予め定められている定数を乗じることにより、他方の場合における最適記録パワーを算出する。
例えば、第1記録層202がテストデータ未記録状態である場合の第2記録層203における最適記録パワーをPとすると、第1記録層202がテストデータ記録状態である場合の第2記録層203における記録パワーPは、DVD20の物理特性に基づいて予め定められている定数αを用いてP=P×αで定められる。
光ディスク記録再生装置1では、このようにして、テスト領域において第1記録層202にテストデータが記録されている場合の最適記録パワーと、第1記録層202にテストデータが記録されていない場合の最適記録パワーを算出することができる。
光ディスク記録再生装置1は、DVD20が有する第1記録層202のテスト領域T11にデータの試し書きを行う場合、テスト領域T11におけるDVD20の最も外周側から矢印Y1方向にアドレスを順次使用する。また、第2記録層203にデータの試し書きを行う場合、テスト領域T21におけるDVD20の最も内周側から矢印Y2方向にアドレスを順次使用する。
テスト領域T11にテストデータが記録され始めると、テストデータが未だ記録されていない領域T11aと、テストデータが記録されている領域T11bとが得られるようになる。同様に、テスト領域T21にテストデータが記録され始めると、テストデータが記録されている領域T21aと、テストデータが未だ記録されていない領域T21bとが得られるようになる。第2記録層203のテスト領域T21にテストデータが記録される際、対物レンズ121を通過したレーザ光は、第1記録層202のテスト領域T11を通過して第2記録層203のテスト領域T21に到達する。
図4は、データ領域D11及びデータ領域D21の構成の一例を示す図である。図4の例では、データ領域D11の一部にデータが記録されることにより、データが記録されている領域D11aと、データが未だ記録されていない領域D11bとが得られ、また、データ領域D21の一部にデータが記録されることにより、データが記録されている領域D21b,D21dと、データが記録されていない領域D21a,D21c,D21eとが得られるようになる。対物レンズ121を通過したレーザ光は、第1記録層のデータ領域D11を通過して第2記録層203のデータ領域D21に到達する。
次に、光ディスク記録再生装置1におけるOPCについて説明する。光ディスク記録再生装置1におけるOPCは、所定の線速度で記録パワーを順次変化させて記録し、その後、その記録位置を再生して記録状態を評価し、最適な記録状態になる記録パワーを決定するものである。
光ディスク記録再生装置1は、マイクロコンピュータ19の制御に基づいて、順次、記録パワーを変化させてDVD20にデータを記録することができる。
DVD20のテスト領域にデータを記録した後、光ピックアップ12で同じ記録位置を再生して再生信号(RF信号)を得る。このRF信号の適当なパラメータを評価することにより記録状態が最適であるか否かを評価することができる。例えば、RF回路14は、パラメータβを測定する。
RF回路14は、RF信号の低域成分を除去してAC結合し、その上側包絡線レベルa及び下側包絡線レベルbを検出する。記録膜の特性として、記録マーク部で反射率が下がると仮定し、RF信号は低反射部で低レベルになるとする。そうすると、適正な記録状態のときAC結合されたRF信号は、上下対称で、a=bになる。また記録パワーが過大のときは、記録マーク部が長くなるため、AC結合すると上側レベルが高くなりa>bになる。また記録パワーが不足のときは、記録マーク部が短くなるため、AC結合すると下側レベルが高くなり、a<bになる。このaとbとの差をRF振幅a+bで正規化した量がβ、すなわち、β=(a−b)/(a+b)である。
ここで、βが大きいとパワー過大、小さいとパワー不足である。最適記録パワーは、βが所定の値(例えば、0.04〜0.05)になった場合であり、この場合のβをβtargetと呼ぶ。OPCでは、順次記録パワーを変化させて記録し、記録した部分のβ値を評価し、βtargetとなるときの記録パワーを算出することにより行われる。
ここで、最適記録パワーとは、再生レベルが大きく、且つ、再生信号に歪が少ないときの記録パワーをいう。
記憶部21は、不揮発性メモリを使用し、OPCにより算出された最適記録パワーに補正するためのパラメータを記憶する。
一般に、多層の記録層を有する光ディスクでは、上位記録層、下位記録層においてそれぞれ最適記録パワーを算出することができる。記録層に情報を記録する際、この記録層よりも上位の記録層に既にデータが記録されている場合には、この上位記録層に未だデータが記録されていない場合とレーザ光の透過率が異なるため、最適記録パワーも未だ上位記録層にデータが記録されていない場合と異なる。このように、上位記録層にてデータが記録されているか否かにより最適パワーに誤差が生じている状態でデータの記録を行うと、信号品質が劣化して信号を再生できなくなる虞がある。
このため、光ディスク記録再生装置1は、上位記録層にデータが記録されているか、未だデータが記録されていないかに応じて下位記録層における最適記録パワーを変化させる。
また、通常のDVDは、記録層がスピンコートによって作製されることにより厚みにムラが生じる。このため、DVDの内周側と外周側では、レーザ光の透過率及び反射率にも差が生じると考えられる。
このため、光ディスク記録再生装置1は、2層の記録層を有するDVD20における第2記録層203のデータ領域に情報を記録する場合、第1記録層202を記録している間欠記録の休止期間中に、第1記録層202のデータが記録されている部分と同じ半径位置の第2記録層203におけるレーザ光の反射光量と、第1記録層202のデータが記録されていない部分と同じ半径位置の第2記録層203におけるデータの再生時のレーザ光の反射光量とを検出し、これら2つの反射光量から第1記録層202にデータが記録された後のレーザ光の反射光比率を算出する。なお、光ディスク記録再生装置1では、PI(Pull In)信号の信号量を検出してレーザ光の反射光量とする。
ここで、DVD20においてレーザ光の第2記録層203の反射光比率にばらつきがあるか否かを調べる実験を行った。第1記録層202の全データ領域にてデータが未記録の状態で1000hex sector毎に第2記録層203におけるPI信号の信号量を計測した後、第1記録層202の全データ領域にデータを記録して同じく1000hex sector毎に第2記録層203におけるPI信号の信号量を計測した。なお、信号の記録及び再生は、常温でDVD20及びレーザが外気に触れる状態とし、第1記録層202におけるデータの記録パワーは、OPCにて算出された記録パワーを使用し、PI信号のDCレベルは、オシロスコープで目視にて測定した。
(第1記録層202の全データ領域にデータを記録した際の第2記録層203におけるPI信号の信号量)/(第1記録層202の全データ領域にてデータが未記録の状態で1000hex sector毎に第2記録層203におけるPI信号の信号量)×100(%)をレーザ光の反射光比率(%)として第2記録層203のアドレス毎に算出した結果を図5に示す。この図5に示すように、DVD20の内周側と外周側とでは反射光比率にばらつきがあり、外周側になると反射光比率が大きくなった。
このことから、光ディスク記録再生装置1は、DVD20の半径位置による反射光比率の違いを考慮して、第2記録層203のデータ領域の所定位置に情報を記録する前に、この記録を行おうとする位置にて検出した反射光比率に基づいてOPCで算出した記録パワー値を補正するようにする。
すなわち、光ディスク記録再生装置1は、DVD20が有する第2記録層203のデータ領域に情報を記録する場合、第1記録層202を記録している間欠記録の休止期間中に、上述のOPCにより記録パワー値を算出するとともに、第1記録層202のデータ領域のデータが記録されている位置と同じ半径位置の第2記録層203におけるレーザ光の反射光量と、第2記録層202のデータ領域のデータが記録されていない位置と同じ半径位置の第2記録層203におけるレーザ光の反射光量とを検出し、両者の比率を反射光比率として算出する。
そして、データ領域において算出した反射光比率に応じて、OPCによって算出した記録パワー値を補正し、この補正された記録パワー値を最適記録パワー値として記憶部21に記憶させる。その後、マイクロコンピュータ19は、DVD20の第2記録層203に情報を記録する際、この記憶部21に記憶させた最適記録パワー値を用いてレーザ光を出射するように光ピックアップ12を制御する。
図6は、DVD20のデータ領域における反射光比率の算出方法の一例を説明するための図である。図6に示すように、第1記録層202のデータ領域D12がデータが記録されている領域D12aと、データが未だ記録されていない領域D12bとからなり、第2記録層203のデータ領域D22の全領域がデータが未だ記録されていない領域からなるとする。光ディスク記録再生装置1は、レーザ光を、例えば第1記録層202の領域D12aを透過させて第2記録層203のデータ領域D22に情報を記録する場合、第1記録層202の間欠記録の記録休止期間中に、このデータを記録すべき半径位置A、及び、第1記録層202のデータが未だ記録されていない領域D12bにおける半径位置Bにおいて、それぞれレーザ光の反射光量を検出する。そして、半径位置Bにて検出された反射光量に対する半径位置Aにて検出された反射光量で示される反射光比率に応じてOPCによって算出した記録パワーを補正するようにする。
第1記録層202の透過率が大きくなった場合、第2記録層203へのレーザ光量が増えることによって記録パワーも下がることから、OPCにて算出された記録パワー値から上述の反射光比率の差に応じた記録パワー値を差し引く補正を行って最適記録パワー値を算出する。
一方、第1記録層202の透過率が小さくなった場合、第2記録層203へのレーザ光量が減ることによって記録パワーも上がることから、OPCにて算出された記録パワー値に上述の反射光比率の差に応じた記録パワー値を加算する補正を行って最適記録パワー値を算出する。
このように、光ディスク記録再生装置1は、DVDの何れの半径位置においても、算出された反射光比率に基づいて最適記録パワーの調整を行うことにより、第1記録層202の透過率のDVDの内周、中周、外周でのばらつきを緩和することが可能となる。
また、光ディスク記録再生装置1は、起動時間を増やすことなく、データの間欠記録の記録休止期間中に、DVD20の第2記録層203におけるデータを記録しようとする位置の最適記録パワー値を算出することができる。
また、光ディスク記録再生装置1は、多層の記録層の内、レーザ光の入射側に近い記録層である上位記録層において、記録・未記録による反射光比率をデータの間欠記録の記録休止期間中に算出するため、短時間且つ簡易な構成で、下位記録層へ情報を記録する際の最適記録パワー値を算出することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態では、DVD20として何れの種類のDVDを用いても本発明を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、光ディスクとしてDVDを用いたが、CD(Compact Disc)等、何れの種類の光ディスクを用いてもよい。
本発明を適用した実施の形態における光ディスク記録再生装置の構成を示す図である。 本実施の形態におけるDVDの概略的な構成を示した図である。 本実施の形態におけるDVDの第1記録層及び第2記録層の構成の一例を示す図である。 DVDのデータ領域の構成の一例を示す図である。 DVDの第2記録層における反射光比率の変化を示す図である。 DVDのデータ領域における反射光比率測定の一例を説明するための図である。
符号の説明
1 光ディスク記録再生装置、11 スピンドルモータ、12 光ピックアップ、13 サーボ回路、14 RF回路、15 復調回路、16 I/F、17 変調回路、18 LDドライブ回路、19 マイクロコンピュータ、20 DVD、21 記憶部

Claims (4)

  1. 情報が記録されるデータ領域と当該データ領域での記録条件を決定するためのテスト領域とを備える記録層を複数有する光ディスクにレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置であって、
    上記複数の記録層の内の所定の記録層に対して上記レーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う光ピックアップと、
    上記光ピックアップを制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記複数の記録層の内、上記レーザ光の入射側に近い位置に存在する上位記録層よりも上記レーザ光の入射側から遠い位置に存在する下位記録層の上記データ領域に対する情報の記録条件を決定する際に、上記下位記録層の上記テスト領域にテストデータの記録及び再生を行うことにより上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の記録パワー値を算出するとともに、
    上記下位記録層の情報を記録しようとする位置において上記レーザ光の反射光量を検出し、上記記録パワー値を当該検出された反射光量に応じて補正し、当該補正された記録パワーを上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の最適記録パワー値とし、当該最適記録パワー値で上記光ディスクに情報の記録を行うように上記光ピックアップを制御する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 上記制御手段は、
    上記複数の記録層の内、上記下位記録層の上記データ領域に対する情報の記録条件を決定する際に、上記下位記録層の上記テスト領域にテストデータの記録及び再生を行うことにより上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の記録パワー値を算出するとともに、
    上記下位記録層の上記データ領域の内、上記上位記録層の上記データ領域の既に情報が記録されている位置と同じ半径位置における上記レーザ光の反射光量と上記上位記録層の上記データ領域の未だ情報が記録されていない位置と同じ半径位置における上記レーザ光の反射光量との比を算出し、
    上記記録パワー値を上記データ領域にて算出された反射光量比に応じて補正し、当該補正された記録パワーを上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の最適記録パワー値とし、当該最適記録パワー値で上記光ディスクに情報の記録を行うように上記光ピックアップを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 上記制御手段は、データの間欠記録の記録休止期間中に上記最適記録パワーの算出処理を行うことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 情報が記録されるデータ領域と当該データ領域での記録条件を決定するためのテスト領域とを備える記録層を複数有する光ディスクにレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生方法であって、
    上記複数の記録層の内、レーザ光の入射側に近い位置に存在する上位記録層よりも上記レーザ光の入射側から遠い位置に存在する下位記録層の上記データ領域に対する情報の記録条件を決定する際に、上記下位記録層の上記テスト領域にテストデータの記録及び再生を行うことにより上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の記録パワー値を算出するとともに、
    上記下位記録層の情報を記録しようとする位置において上記レーザ光の反射光量を検出し、上記記録パワー値を当該検出された反射光量に応じて補正し、当該補正された記録パワーを上記下位記録層の上記データ領域に情報を記録する際の最適記録パワー値とする
    ことを特徴とする記録再生方法。
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