JP2009069702A - 現像装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に静電潜像が形成される像担持体と近接、又は、接触して設けられ、周面が周回可能に支持された現像剤担持体を備え、現像剤攪拌部から前記現像剤担持体上に吸着され、穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備える現像装置において、画像形成装置の高速化に伴う現像剤の現像性能低下を防止し、また、トナーの低温定着化、小粒子径化の要請にも応えること。
【解決手段】層厚規制部材35は、現像剤担持体23のまわりを移動する現像剤の移動をさえぎることにより現像剤から圧力を受ける受圧部と、層厚を規定する層厚規定部35aとを有し、受圧部には現像剤を導き入れる開口K1、K2が形成され、該開口は現像剤攪拌部32への還流径路36に連通させた。
【選択図】図4

Description

本発明は、静電潜像現像方式による現像装置及び該現像装置を備えた電子写真式複写装置、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機、印刷装置等の画像形成装置に関する。
<画像形成装置の高速化の要請>
潜像担持体に形成した静電潜像に、トナー担持体を用いてトナーを供給して可視像化する画像形成装置が知られている。最近の画像形成装置は高画質でなおかつ高速化の方向に向かっている。それに伴い、トナー担持体表面や潜像担持体表面の高速移動、トナー担持体表面と潜像担持体表面間の距離の狭化が必須の条件となっている。また、画像形成速度の高速化により、トナー担持体に対してトナーを安定供給するために現像剤の攪拌・搬送を高速で行なう必要がある。
特に、トナーとキャリアからなる現像剤を用いる2成分現像装置では、トナーだけからなる現像剤を用いる1成分現像装置に比べて現像剤の攪拌・搬送を更に高速で行なっている。その結果、パドルやスクリュー等の現像剤攪拌搬送手段が高速回転することにより現像剤の摩擦発熱が発生する。これによって現像装置部を含む作像装置全体の温度上昇が大きくなり、動作上あるいは画像品質上の問題の原因となる。
現像剤はスクリューにより攪拌搬送されてトナー担持体に供給され、該供給された現像剤は層厚規制部材で所定の厚さに規制されたのち、潜像担持体との対向部へ移動して現像に供される。
これらの部材の中でも層厚規制部材付近では現像剤に大きな圧力がかかり、現像剤同士、あるいは現像剤と層厚規制部材との摩擦作用により摩擦熱が発生しやすい。また、現像剤搬送用のスクリューの部位でも、同じように現像剤同士、あるいは現像剤と上記スクリューとの摩擦作用により摩擦熱が発生しやすい。
また、層厚規制部材付近には現像剤が滞留しやすい。トナーに圧力および摩擦作用、また熱などのストレスが繰り返し加えられることによりトナー表面の外添剤がトナー内部に埋没あるいは表面から離脱し、キャリア表面にトナー成分が固着するなどの不具合を生じてしまう。
この不具合が生じると現像剤はトナーの帯電能力が低下し現像能力に安定性を欠いてしまうという問題がある。これは新しく補給されたトナーがキャリアに接触できず、もしくはトナー同士の接触による弱帯電、逆帯電を保持した状態のまま現像領域に搬送されてしまうこととなり、この様にして発生した弱帯電、逆帯電トナーは、現像剤から離脱し易いため、画像地肌汚れといった異常画像、またトナー飛散による機内汚染を引き起こすため好ましくない。
また、画像形成装置の転写方式として、前記潜像担持体としての感光体のトナー像をシート状媒体(以下、用紙という。)に転写して最終画像を得る1次転写方式、あるいは感光体から一旦中間転写体に転写し、さらに該中間転写材から用紙へ転写する2次転写方式があるが、何れの方式にしても上記の不具合があると、用紙へのトナー像転写の際に、転写率の低下を招き、画像粒状性の低下、ベタ画像の不均一化を起こすため、同様に好ましくない。
上記不具合を解消するために、現像剤担持体内部に配置された磁極を挟むように二つの層厚規制部材を設けることによって、規制部材と現像剤担持体間の間隙を広くして現像剤に過度のストレスを与えずに現像剤層を薄層に形成可能とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記特許文献1の方法で規制部材と担持体間の間隙を広くすることはできても、現像剤は担持体に汲み上げられた後、現像領域に搬送されるまでに規制部材から2度のストレスを受けることになり、結果的にストレスを低減するには至っていない。
また別の方法として、摩擦熱で昇温した現像剤を冷却するために、現像ユニットの現像容器を樹脂から熱伝導性の良いアルミニウムなどの金属に変更して、現像容器を空冷する技術が多数提案されている。しかし、現像剤を効率良く冷却するには、その機能上から現像剤との接触機会の多い現像剤攪拌搬送手段を冷却することがより好ましい。
<トナーの低温定着化、小粒子径化の要請>
ところで、近年、画像形成装置の特にトナー定着過程における省エネルギー化が求められている。低温定着を実現するために融点やガラス転移温度の低いトナーを用いることが考えられる。
ところが、融点やガラス転移温度の低いトナーは機械的な強度が低下する傾向にあり、熱に対する耐性も低下し、低い温度で軟化する。ゆえに前述のトナー固着の問題がより発生しやすくなる。
また、近年、画像形成装置の出力画像向上のため用いられるトナーの小粒径化が進んでいる。トナーが小粒径となると現像剤は粒子間の空隙が少なくなり密度が増加する。これに伴い層厚規制部材付近での現像剤に関する摩擦はより増大する。摩擦作用により発生する摩擦熱もより増大するので影響はより顕著となる。
特開平10−333431号公報
本発明は上述の事情の下になされたもので、画像形成装置の高速化に伴う現像剤の現像性能低下を防止し、また、トナーの低温定着化、小粒子径化の要請にも応えることのできる現像装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を達成するため請求項1に係る発明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と近接、又は、接触して設けられ、周面が周回可能に支持された現像剤担持体を備え、現像剤攪拌部から前記現像剤担持体上に吸着され、穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備える現像装置において、前記層厚規制部材は、前記現像剤担持体のまわりを移動する前記2成分現像剤の前記移動をさえぎることにより2成分現像剤から圧力を受ける受圧部と、層厚を規定する層厚規定部とを有し、前記受圧部には2成分現像剤を導き入れる開口が形成され、該開口は前記現像剤攪拌部への還流径路に連通していることとした。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の現像装置において、前記還流径路は、前記層厚規制部材の上部から下方へ湾曲して下方に位置する前記現像剤攪拌部に至るガイド部材で構成した。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の現像装置において、前記開口は前記現像剤担持体の表面から離れる方向に複数形成されていることとした。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置において、前記層厚規制部材には前記開口に導入された前記2成分現像剤を冷却する冷却手段を備えることとした。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の現像装置において、前記冷却手段がペルチェ素子であることとした。
請求項6に係る発明は、請求項4記載の現像装置において、前記開口部に、該開口への前記2成分現像剤の導入を促進するブラシローラを設けた。
請求項7に係る発明は、請求項4記載の現像装置において、前記開口部に、該開口への前記2成分現像剤の導入を促進するマグネットローラを設けた。
請求項8に係る発明は、画像形成装置において、請求項1乃至7の何れかに記載の現像装置を備えることとした。
請求項1、8の発明によれば、現像剤を導入する開口、還流径路を設けることで、層厚規制部材での滞留を解消しトナーに圧力および摩擦作用、また熱などのストレスが生じるのを回避して、画像形成装置の高速化に伴う現像剤の現像性能低下、劣化を防止し、また、トナーの低温定着化、小粒子径化の要請にも応えることができる。
請求項2の発明によれば、開口につながる還流径路は、前記層厚規制部材の上部から下方へ湾曲して下方に位置する前記現像剤攪拌部に至るガイド部材で構成したので、湾曲により、急激な進路変更がなく現像剤に与えるストレスが小さく、かつ高低の落差を利用することで、重力を利用することで省エネルギーにより現像剤の円滑な還流を図ることができる。
請求項3の発明によれば、現像剤を複数の開口で分流導入することで層厚規制部材での滞留を解消する。
請求項4の発明によれば、開口に導入された2成分現像剤を冷却手段で冷却し、融点やガラス転移温度の低いトナーなど低温定着用のトナーを含む現像剤を用いた現像を可能にする。
請求項5の発明によれば、ペルチェ素子を冷却手段として用いることで、大きい設置スペースを必要とせず、簡単に冷却性能を得る。
請求項6の発明によれば、ブラシローラにより開口への現像剤の導入を促進することができる。
請求項7の発明によれば、マグネットローラにより開口への現像剤の導入を促進することができる。
発明者は、表面に静電潜像が形成される像担持体と近接、又は、接触して設けられ、周面が周回可能に支持された現像剤担持体を備え、現像剤攪拌部から前記現像剤担持体上に吸着され、穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備える現像装置において、現像剤担持体のまわりを移動する現像剤からの圧力がかかる層厚規制部材の受圧部に、現像剤還流経路と連通する開口を備えることにより上記課題を解消できることを見出した。
すなわち、受圧部に開口を設け、該開口を、現像剤還流経路と連通させることにより、現像剤に高圧の負荷がかかる現像剤担持体上の層厚規制部材前面部すなわち現像剤搬送方向上での上流部の圧力および摩擦熱の発生を緩和させることができた。またトナーが滞留するのを防止することができた。
これによりトナーへ付与されるストレスが低減し、トナー表面の添加剤が脱落や埋没しトナーがキャリアに固着するのが防止される。トナーのキャリアへの固着が防止されることでキャリアの劣化であるキャリアのトナーへの帯電付与能力の低下を防止することができ、異常画像である地汚れの発生が防止される。これにより、長期間、画質を維持することが可能になった。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
[1] < 画像形成装置全体 >
本発明を適用した画像形成装置の要部を例示した図1において、画像形成装置1は、図示しない本体筐体内に、図1中、時計回りの向きに回転駆動されるドラム状をした像担持体(本例では、感光体)2が収納されている。像担持体2の周囲には、該像担持体2の回転方向順に、帯電部3、書込部(露光部)4、5、紙転写部7、クリーニング部13、感光体除電部8があり、これら各機能部を画像形成プロセスにしたがって制御する制御装置(図示せず)、及び各機能部に所要の電圧を供給印加する電圧印加部(図示せず)等がある。
画像形成装置1は、図示しないが複数枚の記録紙を収納する給紙カセットを備えており、給紙カセット内の記録紙は、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ図示しないレジストローラ対で送り出しのタイミングを調整された後、紙転写部7と像担持体2の間に送り出される。
画像形成装置1は、像担持体2を図1中時計方向に回転駆動して、像担持体2を帯電部3で一様に帯電した後、書込部4により画像データで変調されたレーザを照射して像担持体2に静電潜像を形成し、静電潜像の形成された像担持体2に現像装置5でトナーを付着させて現像する。
画像形成装置1は、現像装置5でトナーを付着してトナー画像を形成した像担持体2を、像担持体2と紙転写部7との間に搬送されてきたシート状媒体(以下、記録紙という。)記録紙に転写させ、こうしてトナー画像が転写された記録紙を定着部(図示せず。)に搬送する。
定着部は、内蔵ヒータにより所定の定着温度に加熱される定着ローラと、該定着ローラに所定圧力で押圧される加圧ローラとを備え、紙転写部7から搬送されてきた記録紙を加熱、加圧して、記録紙上のトナー画像を記録紙に定着させた後、図示しない排紙トレー上に排出する。
一方、画像形成装置1は、紙転写部7でトナー画像を記録紙に転写した像担持体2をさらに回転して、クリーニング部13で像担持体表面に残留するトナーをブレード13aにより掻き落として除去した後、除電部8で除電する。画像形成装置1は、除電部8で除電した像担持体2を帯電部3で一様に帯電させた後、上記同様に、次の画像形成を行う。なお、クリーニング部13は、ブレード13aで像担持体2上の残留トナーを掻き落とすものに限るものではなく、例えばファーブラシ13bで像担持体2上の残留トナーを掻き落とすものであってもよい。
本発明を適用した別の画像形成装置の各例を図2、図3により説明する。図2はタンデム型のフルカラー画像形成装置、図3は、リボルバタイプのフルカラー画像形成装置である。
図2において、タンデム型の画像形成装置10は、図示しない本体筐体内に、図2中時計方向に回転駆動される像担持体20が収納されており、像担持体20の周囲に該像担持体20の回転方向順に、帯電部30、書込部40、現像装置50、中間転写部60a、紙転写部70等がある。
画像形成装置10は、図示しないが複数枚の記録紙を収納する給紙カセットを備えており、給紙カセット内の記録紙Pは、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ図示しないレジストローラ対でタイミング調整された後、中間転写部60aと像担持体20との間に送り出される。
画像形成装置10は、像担持体20を図2中、時計回りの向きに回転駆動されて、像担持体20を帯電部30で一様に帯電した後、書込部40により画像データで変調されたレーザを照射して像担持体20に静電潜像を形成し、静電潜像の形成された像担持体20に現像装置50でトナーを付着させて現像する。
画像形成装置10は、現像装置50で像担持体20にトナーを付着してトナー画像を得、さらに該トナー画像を中間転写部60aで像担持体20からベルト状をした中間転写体60に転写させトナー画像を得る。この工程を中間転写体60に沿って並ぶ4つの像担持体20及びその付帯構成を用いて、各像担持体に対応し異なる色のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色で行ない、カラーのトナー画像を形成する。
図3のリボルバタイプのフルカラー画像形成装置100は、ドラム状をした像担持体200のまわりに、帯電部300、書込部(露光部)400、異なる色のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の現像装置500C、500M、500Y、500K等を有し、帯電、露光後において、これら現像装置の動作を切り替えることによって1つの像担持体上に順次複数色のトナーを現像していくのである。そして、中間転写部600aでトナー像を中間転写体600に転写し、紙転写部700で中間転写体600上のカラートナー画像を記録紙Pに転写し、トナー画像の転写された記録紙Pを図示しない定着部に搬送し、定着画像を得る。
画像形成装置100は、中間転写部600aでトナー画像を記録紙Pに転写した像担持体200をさらに回転させて、クリーニング部130で像担持体表面に残留するトナーをブレードにより掻き落として除去した後、図示しない像担持体除電部で除電する。
画像形成装置100は、像担持体除電部で除電した像担持体200を帯電部300で一様に帯電させた後、上記同様に、次の記録紙用の画像形成を行う。なお、クリーニング部130は、ブレードで像担持体200上の残留トナーを掻き落とすものに限るものではなく、例えばファーブラシで像担持体200上の残留トナーを掻き落とすものであってもよい。
[2] < トナーの説明 >
2成分現像剤の成分を構成するトナーとしては、粒子に添加剤が含有せしめられたものを用いている。この添加剤としては、従来から公知のものを使用することができる。具体的には、Si、Ti、Al、Mg、Ca、Sr、Ba、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、Co、Zn、Cr、Mo、Cu、Ag、V、Zr等の酸化物や複合酸化物等である。特に、Si、Ti、Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナなどが好適である。添加剤の添加量は、母体粒子100重量部に対して0.5〜1.8重量部であることが好ましく、特に好ましくは、0.7〜1.5重量部である。添加剤の添加量が、0.5重量部未満であると、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電性が得られず、地汚れやトナー飛散の原因になり易い。また1.8重量部より多いと、流動性は向上するものの、ビビリ、ブレードめくれ等による像担持体クリーニング不良や、トナーから遊離した添加剤による像担持体等へのフィルミングが生じ易くなる。そして、クリーニングブレードや像担持体等の耐久性が低下し、定着性も悪化する。さらには、細線部におけるトナーのチリが発生しやすくなり、特に、フルカラー画像における細線の出力の場合には、少なくとも2色以上のトナーを重ねる必要性から、付着量の増加によって特にその傾向が顕著になる。また、カラートナーの場合には、添加剤が多く含有されていると、透明シートに形成されたトナー画像をオーバーヘッドプロジェクターで投影した場合に投影像にかげりが生じ、鮮明な投影像が得られ難くなる。なお、添加剤の含有量を測定する方法としては種々のものが知られているが、蛍光X線分析法で求めるのが一般的である。添加剤の含有量既知のトナーについて、蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量線を用いて、添加剤の含有量を求める方法である。
また、トナーの経時での劣化を評価する方法としては、外添剤の剥れ、埋没について観察する方法がある。例えば、電子顕微鏡により、トナーの表面を観察することにより評価できる。より具体的には、現像ユニットから、トナーを約0.1gサンプリングし、導電性カーボンテープを用い、電子顕微鏡の試料台に、トナーを固定する。その後、観察倍率を10,000倍から50,000倍に設定し、約30個のトナーをサンプリングして観察し、その外添剤の付着状態からランク付けをおこなうことにより評価することができる。
また、トナーとしては、処理剤を用いた表面処理を施したものを用いることが望ましい。かかる表面処理に用いる処理剤としては、有機系シラン化合物などが好ましい。例えば、メチルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等のアルキルクロロシラン類、ジメチルジメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルメトキシシラン類である。また、ヘキサメチルジシラザン、シリコーンオイル等でもよい。表面処理方法としては、有機シラン化合物を含有する溶液中に添加剤を漬積し乾燥させる方法、添加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し乾燥させる方法等が挙げられる。
また、トナーとしては、体積平均粒径の範囲が3〜7[μm]であるものを用いることが望ましい。
[3] < キャリアの説明 >
2成分現像剤の成分を構成する磁性キャリアCとしては、粒子径20〜200[μm]程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど、従来から公知のものを使用することができる。本プリンタでは、金属又は樹脂からなるコア中にフェライト等の磁性材料を含有し、且つ表層にシリコーン樹脂等による被覆が施された平均粒径55[μm]のものを用いている。表層の被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。また、ポリビニル樹脂、ポリビニリデン系樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂等でもよい。また、スチレンアクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂などでもよい。また、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体などでもよい。また、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、シリコーン樹脂などでもよい。なお、必要に応じて導電粉等を被覆樹脂中に含有させてもよい。かかる導電粉としては、金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛などを用いることができる。これらの導電粉としては、平均粒子径[1μm]以下のものが好ましい。平均粒子径が[1μm]よりも大きくなると、電気抵抗の制御が困難になるからである。
[4] < 現像装置の実施形態例 >
以下では、前記した画像形成装置1における現像装置5について、本発明の各種変形実施形態例を説明する。これらの各変形実施形態例は前記した画像形成装置10、100における現像装置50、500C、500Y、500M、500K等に適用することができる他、表面に静電潜像が形成される像担持体と近接、又は、接触して設けられ、周面が周回可能に支持された現像剤担持体を備え、現像剤攪拌部から前記現像剤担持体上に吸着され、穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備える現像装置において適用できる。
[実施形態例1]
図4(a)、(b)、(c)により現像装置5の概略構成を説明する。回転体からなる現像剤担持体23は、非回転の磁石ロール22aと、該磁石ロール22aのまわりを回転する現像スリーブ22bからなり、表面に静電潜像が形成される像担持体2と近接(又は、接触)して設けられ、周面が周回可能に支持されている。現像剤担持体23のまわりであって略12時の位置には、現像剤担持体上に吸着されて穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材35が略直立状に配置されている。
スクリューコンベア或いはこれと同等の現像剤攪拌搬送機能を有する現像剤攪拌部材30a、30bは紙面を貫く方向に長さを有し、ホッパー31内に並列状に配置されている。これら現像剤攪拌部材30a、30bは矢印方向に回転することにより、ホッパー31内を循環搬送され、この循環搬送過程でトナーとキャリアとが攪拌される。これら現像剤攪拌部材30a、30bが配置されたホッパー31の部分を現像剤攪拌部32という。
トナーとキャリアを混合した現像剤は、現像剤撹拌部材30a、30bにより、撹拌されながら像担持体(感光体)2上に現像されるのに必要な帯電量をもつ。撹拌・帯電させられながら、搬送された現像剤は、現像剤攪拌部32、特に現像剤担持体23の斜め下方近傍に配置された現像剤攪拌部材30aから現像スリーブ22b上まで搬送される。現像剤は、現像スリーブ22b上に供給された後、現像スリーブ22bの回転方向に沿って、像担持体2との対向位置(現像部B)に向けて搬送される。
現像剤担持体23上に吸着され、穂状となって現像スリーブ22bの回転に伴い移動を開始した2成分現像剤は、層厚規制部材35によって層厚が規制される。本例において、層厚規制部材35は現像剤担持体23のまわりであって略12時の位置で該像担持体の中心を通る法線方向に延びる部分であり、現像剤担持体23のまわりを移動する2成分現像剤の移動をさえぎることにより2成分現像剤から圧力を受ける受圧部と、層厚を規定する層厚規定部とを有する。
層厚規制部材35の最も現像剤担持体23に近い端部は、現像スリーブ22bとの間に、規定すべき層厚に応じた間隙を有し層厚を規定する層厚規定部35aとなっている。層厚規定部35aと現像スリーブ22bの位置関係は、像担持体2との対向位置(現像部)に供給すべき現像剤量によって、決定され、その間隙(距離)は、0.1〜2mmの範囲内にある。より厳密には、感光体、現像スリーブの線速、現像スリーブ径、現像剤中のトナー濃度によって決定される。
<現像スリーブの説明>
現像スリーブ22bには、図示しない現像剤担持体バイアス電源よりDC、もしくは、DC+ACバイアスが印加される。この装置例においては、ホッパー31内の現像剤は、現像剤攪拌部材30a、30bの外周部に出た羽根状の現像剤搬送部材21aにより現像スリーブ22b上に供給される。現像スリーブ22b上に供給された現像剤は、現像スリーブ22bの回転方向に搬送される。
現像剤は、層厚規制部材35の位置を通過することにより、画像出力に必要な量の現像剤薄層を形成する。その後、現像剤は像担持体2と現像スリーブ22bとが対向する現像部まで搬送される。現像部では、像担持体2、現像スリーブ22b間のバイアス差により、現像スリーブ22b上の現像剤は像担持体2上に現像される。
<マグネットロールの説明>
マグネットロール22bは材料としてSrフェライトないしBaフェライトの磁性粉に、6PAもしくは12PA等のPA(ポリアミド)系材料、EEA(エチレン・エチル共重合体)またはEVA(エチレン・ビニル共重合体)等のエチレン系化合物、CPE(塩素化ポリエチレン)等の塩素系材料、NBR等のゴム材料の高分子化合物を混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることが多い。また、マグネット成型体は、現像ローラ軸方向に延びる棒状のブロックであり、幅が狭く且つ高い磁気特性を得るために、Br>0.5T(テスラ)の材料を用いることが望ましく、多くはNe系(Ne・Fe・B等)又はSm系(Sm・Co、Sm・Fe・N等)の希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を上記と同様の高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることができる。
<層厚規制部材の説明>
層厚規制部材35のうち、現像剤担持体23のまわりを移動する2成分現像剤の移動をさえぎる部位(移動する2成分現像剤が最初にぶつかる部位:図4における層厚規制部材35の右側面部)は移動する2成分現像剤から圧力を受けるので受圧部と称する。本例では、この受圧部に、2成分現像剤を導き入れる開口K1、K2を形成し、これら開口K1、K2を現像剤攪拌部32への還流径路38に連通させている。現像剤を複数の開口K1、K2で分流導入することで層厚規制部材35での滞留を解消する。
このように、現像剤を導入する開口K1、K2を設けることで、層厚規制部材での滞留を解消しトナーに圧力および摩擦作用、また熱などのストレスが生じるのを回避して、画像形成装置の高速化に伴う現像剤の現像性能低下を防止し、また、トナーの低温定着化、小粒子径化の要請にも応えることができる。
すなわち、層厚規制部35aによって除かれた現像剤は還流径路36を経て還流現像剤37として現像剤攪拌部32へ還流される。還流径路38は現像剤攪拌部材30aの上方位置までが幅広の管状部39で導かれている。開口K1、K2から導入された還流現像剤37は還流径路38を経て現像剤攪拌部材30aの上方位置に至り放出される。
開口K1と開口K2との間に介在するガイド部材38は現像スリーブ22bのまわりであって略12時の位置を通る法線方向に沿う立面38v、接線方向と平行な横面38hと、立面38vと横面38hとをつなぐ湾曲面38rとを有する。還流径路38を形成する幅広の管状部39は湾曲した板状の内ガイド39a、外ガイド39b及び図示しないが、紙面を貫く前後方向でこれら内ガイド39a、外ガイド39bにつながる板状の側ガイドからなる。
開口K1と開口K2につながる還流径路36は、層厚規制部材35の上部から下方へ湾曲して下方に位置する現像剤攪拌部32に至るガイド部材で構成したので、湾曲により、急激な進路変更がなく現像剤に与えるストレスが小さく、かつ高低の落差を利用することで、重力を利用することで省エネルギーにより現像剤の円滑な還流を図ることができる。
図4(c)において、散点模様で示した現像剤は層厚規制前においては、内ガイド39aに接する高さまで盛り上がることがある。かかる場合においても、内ガイド39の湾曲部と横面38hによる対向部間で対流するので滞留することなく、スムーズに開口K2から還流径路36へ導かれる。また、立面38vに沿って移動し開口K1より還流径路36へ導かれる。
このように、現像スリーブ22b上に供給された現像剤は、現像スリーブ22bの回転方向に沿って、現像部Bに向けて搬送され、搬送途中で、層厚規制部材35により、現像スリーブ22b上の余剰な現像剤が規制され、層厚規制部材35により、規制された余剰な現像剤は、現像スリーブ回転方向上流側から、搬送されてくる現像剤に押し出されることで、開口K1、K2を介して現像剤還流経路36に至り、該現像剤還流経路36に沿って、現像剤攪拌部材30a近傍)に還流現像剤37として還流搬送される。
層厚規制部材35に現像剤をスムーズに搬送する還流経路36を設けることによりトナーが滞留するのを防止する。これによりトナーへ付与されるストレスが低減し、トナー表面の添加剤が脱落や埋没しトナーがキャリアに固着するのを防止する。トナーのキャリアへの固着が防止されることでキャリアの劣化であるキャリアのトナーへの帯電付与能力の低下を防止することができ、異常画像である地汚れの発生を防止する。これにより、長期間、画質を維持することが可能になる。
[実施形態例2]
本例にかかる現像装置5の大まかな部材構成、現像の態様は実施形態例1で説明した内容と同じである。図5(a)、(b)、(c)に具体例を示すが前記図4(a)、(b)、(c)により説明した内容と共通する部分もあるので、共通する部材については同じ符号を付している。
図4(a)、(b)、(c)に示した例と異なるのは、ガイド部材38の立面38v、横面38hの形状、傾きである。横面38hは、上凸に湾曲した内ガイド39aとの対向面が下凹に湾曲していて、これら部材間に導入された現像剤の対流を促進するようになっている。また、立面38vは現像剤の移動方向に対して順方向に傾斜しており、直立した態様の前記図4における立面38vに比べて現像剤をより開口K2に導きやすくしている。
このように、層厚規制部材35が現像剤と接触する個所の形状を現像剤の進行方向に近い角度とすることで現像剤に加わる圧力が緩和し摩擦や摩擦熱により現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。
[実施形態例3]
本例にかかる現像装置5の大まかな部材構成、現像の態様は実施形態例1で説明した内容と同じである。図6(a)、(b)、(c)に具体例を示すが前記図4(a)、(b)、(c)により説明した内容と共通する部分もあるので、共通する部材については同じ符号を付している。
図4(a)、(b)、(c)に示した例と異なるのは、内ガイド39aの現像剤搬送方向上流側の端部に、湾曲形状を埋めるように第2ガイド42を設けたこと、及びガイド部材38の立面38v、横面38hの形状、傾きを変更したことである。
第2ガイド42は、開口K2近傍における内ガイド39aの湾曲を埋めていて、その下面が水平な平坦面39a1からなる。また、該平坦面39a1と内ガイド39aの内面とをつなぐ傾斜面39a2を有する。
ガイド部材38については、横面38hが平坦面39a1と対向して開口K2を形成し、立面38vが傾斜面39a2と略同じ傾向の勾配を有し、かつ、現像剤担持体23の軸方向から見て平坦面39a1の全域で対向しているのではなく、現像剤の入口側の開口部で平坦面39a1の途中の部位で対向し、段差を生じている。この段差により平坦面39a1が少しオーバーハング状に出ている。
かかる構成により、図6(c)に示したように現像剤が内ガイド39aまで達した場合には、現像剤は内ガイド39aに沿って進み、その先方にある進行方向に近い角度で傾斜した傾斜面39a2に沿って下降して開口K2に至り、また、その先方にある略同じ勾配で傾斜した立面38vに沿って開口K1に至るというように、これらの面が現像剤のガイドを果たし、現像剤を滞留させにくい構成となっている。
このように、現像剤が滞留する可能性がある層厚規制部材35における上流部の領域を第2ガイド部42で減らしつつ、現像剤と接触する個所の形状を現像剤の進行方向に近い角度としている。これにより現像剤にストレスが加わる領域を減らしつつ現像剤に加わる圧力が緩和し摩擦や摩擦熱により現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。
[実施形態例4]
本例にかかる現像装置5の大まかな部材構成、現像の態様は実施形態例1で説明した内容と同じである。図7(a)、(b)、(c)に具体例を示すが前記図4(a)、(b)、(c)により説明した内容と共通する部分もあるので、共通する部材については同じ符号を付している。
図4(a)、(b)、(c)に示した例と異なるのは、ガイド部材38内に冷却手段43を設けたことである。他の構成は図4(a)、(b)、(c)に示したのと同じである。
本例では、開口K1と開口K2との間に冷却手段38を設け設けたことにより現像剤同士、あるいは現像剤とスクリュー、ドクターブレードとの摩擦作用により発生する摩擦熱を効率的に取り除くことができる。摩擦熱を取り除くことにより現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。融点やガラス転移温度の低いトナーなど低温定着用のトナーを含む現像剤を用いた現像を可能にする。現像剤担持体23上の層厚規制部材35前面部すなわち現像剤搬送方向の上流部にて圧力が高まり、また滞留することによって現像剤同士の摩擦により熱が発生するが、この摩擦熱により現像剤が劣化するのが低減される。
冷却手段38としてはエアー、水などの熱を伝達する流体を層厚規制部材35近傍に導くことにより層規制部材から熱を除去する機能を保持するものが良い。また、層厚規制部材35から熱を除去する機能を持ちうるものであればそのほかの手段を用いることができる。層厚規制部材35は摩擦熱により40〜50°Cまで容易に上昇するため、冷却手段は層規制部材35を20°C程度へ冷却し維持する能力を保持することが好ましい。
かかる冷却手段は38を、前記した実施形態例1乃至3におけるガイド部材38に設けることは勿論可能である。
[実施形態例5]
本実施形態例5では、図7(a)、(b)、(c)における冷却手段43として、ペルチェ素子を用いる。ペルチェ素子を冷却手段として用いることで、大きい設置スペースを必要とせず、簡単に冷却性能を得る。ペルチェ素子の冷却能力は、層厚規制部材を0°C以下にできるものが望ましい。しかしながら、装置のトータルコストの制限がある場合は、安価な、もしくは、設置面積の小さいペルチェ素子を用い、層厚規制部材を20°C以下の状態にすることが望ましい。通常、現像装置内の温度は40〜50°Cまで上昇するので、20°C程度の冷却能力でも十分効果的である。現像剤担持体23上の層厚規制部材35前面部すなわち現像剤搬送方向の上流部にて圧力が高まり、また滞留することによって現像剤同士の摩擦により熱が発生するが、この摩擦熱により現像剤が劣化するのが低減される。ペルチェ素子からなる冷却手段を前記実施形態例1乃至3におけるガイド部材38に設けることはもちろん可能である。
[実施形態例6]
本例にかかる現像装置5は、図8(a)、(b)、(c)に具体例を示すが実施形態例1で説明した内容におけるガイド部材38に代えて、板状部材44a、44bを、層厚規定部35aとこれに対向する内ガイド39aの部位との間に、上下方向に間隔をおいて配置している。これにより、開口K1の上方に2つの開口K2を形成している。
このように、層厚規制部材35に3つの開口K1、K2、K2を設けることでこれにつづく現像剤還流経路が三経路でき、現像剤が還流しやすくなることにより現像剤に加わる圧力が緩和し摩擦や摩擦熱により現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。
[実施形態例7]
本例にかかる現像装置5は、図9(a)、(b)、(c)に具体例を示すが実施形態例6で説明した内容におけるガイド部材44aに代えて、ブラシローラ45を、板状部材44bとこれに対向する内ガイド39aの部位との間に配置している。ブラシローラ45の上部は内ガイド39aの端部に近接し、ブラシローラ45の下部は板状部材44bとの間に開口K2を形成している。ブラシローラ45を図9において時計まわりの向きに回転駆動することにより、現像剤は開口K1への流れを促進されると共に還流径路36の流れも促進される。
このように、開口K2及び還流経路36にかけてブラシローラ45を設けることにより開口K2を介してのブラシローラ45による開口K2への現像剤の導入を促進することができる。これにより層厚規制部材35付近の現像剤が還流経路へ流入しやすくなるため現像剤に加わる圧力が緩和し摩擦や摩擦熱により現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。
[実施形態例8]
本例にかかる現像装置5は、図10(a)、(b)、(c)に具体例を示すが実施形態例7で説明した内容におけるブラシローラ44aに代えて、マグネットローラ46を、板状部材44bとこれに対向する内ガイド39aの部位との間に配置している。マグネットローラ46の上部は内ガイド39aの端部に近接し、マグネットローラ46の下部は板状部材44bとの間に開口K2を形成している。マグネットローラ46を図10において時計まわりの向きに回転駆動することにより、現像剤は開口K1への流れを促進されると共に還流径路36の流れも促進される。
開口K2及び還流経路36にかけてマグネットローラ46を設けることにより開口K2を介して還流経路36の現像剤の流れを促進する。これにより層厚規制部材35付近の現像剤が還流経路へ流入し易くなるため現像剤に加わる圧力が緩和し摩擦や摩擦熱により現像剤が受けるストレスの一部を低減できる。ゆえに、現像剤の劣化の進行を抑え、トナー成分の固着などの発生を抑えることが可能となる。
[5] 各実施形態例にかかる現像装置の使用態様
前記した各実施形態例に係る現像装置は、特に、定着温度の低いトナーや粒子径の小さいトナーを用いるときに、より効果がある。環境負荷低減のために、定着温度の低いトナーや、高画質化のために、粒子径の小さいトナーを用いた場合、熱的、機械的ストレスに対する耐性が弱くなる。故に、添加剤の埋没やキャリア等への固着が進行しやすくなり、結果として、地汚れ等の画質不良が起こりやすくなる。そのようなトナーを長期間使いこなすために、本発明は有効である。
複写機、プリンタの総電力使用量を低減させるために、定着温度の低いトナーを使用したいという要求がある。しかし、トナーの定着温度が低いと現像装置内における搬送過程等の摩擦熱により、劣化が進行しやすい。このため、現像装置内でのトナーの熱劣化を防ぐ必要がある。
使用されるトナーの定着温度が130°C以下である定着温度の低いトナーを使用する現像装置に前記実施形態例を適用した場合、前記実施形態例では現像装置内でのトナーの熱劣化が防止されるため、かかる低温定着トナー使用時においても良好な画像出力を得ることができる。
これは、層厚規制部材前の還流径路および冷却手段により現像剤へ加えられる圧力、熱を低減できる。そのため、トナーの劣化を低減でき、ゆえに、長期間、画質を維持可能になるものと考えられる。
また、現像装置において、複写機、プリンタの高画質化のために、粒子径の小さいトナー、例えば、平均粒子径が6um以下を使用したいという要求がある。しかし、トナーの粒子径が小さいと、トナーにかかる圧力(単位面積当たりのストレス)が大きくなり、機械的劣化が進行しやすい。また、トナーが受ける単位体積当たりの熱も大きくなり、熱劣化も進行しやすい。このため、現像装置内でのトナーの熱劣化を防ぐ必要がある。
使用されるトナーの平均粒子径が6um以下である小粒径トナーを使用する現像装置に前記実施形態例を適用した場合、前記実施形態例では現像装置内でのトナーの熱劣化が防止されるため、かかる小粒径トナー使用時においても良好な画像出力を得ることができる。
これは、層厚規制部材前の還流径路および冷却手段により現像剤へ加えられる圧力、熱を低減できる。そのため、トナーの劣化を低減でき、ゆえに、長期間、画質を維持可能になるものと考えられる。
[6] 画像出力試験
実施形態例1乃至8の現像装置、比較例1(特許文献1に示される現像装置)をそれぞれ、画像形成装置(型式:IPSIO 8100 (株)リコー製)に搭載した。トナーには定着温度130°Cに調整した「IPSIO 8100」機用のトナーを使用した。この条件において画像出力実験を行った。画像出力動作時の条件を以下に示す。
実験環境:気温23°C 湿度55%
出力画像:画像面積5%チャート
表1に5万枚出力時の出力画像の評価を示す。さらに、表2に、定着温度140°Cに調整した「IPSIO 8100」機用トナーを用いた場合において5万枚出力時の出力画像の評価を示す。評価は、×→△→○の順によくなる。
Figure 2009069702
Figure 2009069702
以上のように、本発明にかかる実施形態例の現像装置を用いた画像形成装置は、定着温度130°C以下のトナーを用いた場合、特に良好な特性を示す。
本発明を適用した画像形成装置の要部を例示した概略構成図である。 本発明を適用した画像形成装置の要部を例示した概略構成図である。 本発明を適用した画像形成装置の要部を例示した概略構成図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。 (a)は本発明を適用した現像装置の要部を例示した概略構成図、(b)は(a)における層厚規制部材及び現像剤還流径路部の部分斜視図、(c)は現像剤の流れを説明した図である。
符号の説明
1、10、100 画像形成装置
2、20、200 像担持体(感光体)
3、30、300 帯電部
4、40、400 書込部
5、50 現像装置
7、70、700 紙転写部
8 除電部
13 クリーニング部
13a ブレード
13b ファーブラシ
21a 現像剤搬送部材
22a 磁石ロール
22b 現像スリーブ
23 現像剤担持体
30a、30b 現像剤攪拌部材
31 ホッパー
32 現像剤攪拌部
35 層厚規制部材
35a 層厚規定部
36 還流径路
37 還流現像剤
38 ガイド部材
38v 立面
38h 横面
39 管状部
39a 内ガイド
39a1平坦面39a1
39a2 傾斜面
39b 外ガイド
39 管状部
42 第2ガイド部
42v 平面
43 冷却手段
44a、44b 板状部材
45 ブラシローラ
46 マグネットローラ
60、600 中間転写体
60a、600a 中間転写部
500C、500M、500Y、500K 現像装置
B 現像部
P 記録紙
K1、K2 開口

Claims (8)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と近接、又は、接触して設けられ、周面が周回可能に支持された現像剤担持体を備え、現像剤攪拌部から前記現像剤担持体上に吸着され、穂状となった2成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備える現像装置において、
    前記層厚規制部材は、前記現像剤担持体のまわりを移動する前記2成分現像剤の前記移動をさえぎることにより2成分現像剤から圧力を受ける受圧部と、層厚を規定する層厚規定部とを有し、
    前記受圧部には2成分現像剤を導き入れる開口が形成され、該開口は前記現像剤攪拌部への還流径路に連通していることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記還流径路は、前記層厚規制部材の上部から下方へ湾曲して下方に位置する前記現像剤攪拌部に至るガイド部材で構成されていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置において、
    前記開口は前記現像剤担持体の表面から離れる方向に複数形成されていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置において、
    前記層厚規制部材には前記開口に導入された前記2成分現像剤を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4記載の現像装置において、
    前記冷却手段がペルチェ素子であることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項4記載の現像装置において、
    前記開口部に、該開口への前記2成分現像剤の導入を促進するブラシローラを設けたことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項4記載の現像装置において、
    前記開口部に、該開口への前記2成分現像剤の導入を促進するマグネットローラを設けたことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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