JP2009069578A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相差検出方式による良好な焦点検出性能を得るためのAF像を形成でき、かつ該AF像の検出精度を向上させる。
【解決手段】光学機器は、光学系10の射出瞳における第1の領域及び第2の領域41a,41bをそれぞれ通過して光電変換素子6に到達する第1の光束1a及び第2の光束1bのうち少なくとも一方の光束を、他方の光束に対して第1及び第2の領域の分離方向とは異なる方向に偏向させる偏向光学手段40を有する。また、光学機器は、第1及び第2の光束により形成された第1の像及び第2の像に応じて光電変換素子から得られた信号に基づいて、光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段30とを有する。偏向光学手段は、光学系のうち像側の光学系部分II,IIIに、第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与えるように構成されている。
【選択図】図1A

Description

本発明は、いわゆる位相差検出方式で焦点検出を行うために光電変換素子上に複数の像を形成する光学機器に関する。
一眼レフレックスカメラにおいては、TTL(Through the Taking Lens)位相差検出方式によるAFが一般的に採用されている。該位相差検出方式では、撮像レンズを介して取り込まれた被写体からの光束が、可動ミラーより反射されてフィルム又は撮像素子の受光面と等価な面(一次結像面)上に導かれる。該等価面に導かれた光束は、セパレータレンズを含む二次結像光学系によって2つに分離(瞳分離又は瞳分割)されてAF用の一対のラインセンサ上に導かれる。そして、該一対のラインセンサ上の2像のずれ(位相差)を検出することによって、撮像レンズ中のフォーカスレンズの合焦位置からのずれ量を求める。
ところで、デジタルカメラは、被写体像を光電変換する光電変換素子としての撮像素子を有している。この撮像素子の一部をAF用センサ領域として用いれば、AF専用のラインセンサや撮像レンズとは別の二次結像光学系を設ける必要がない。
このため、撮像素子の一部をAF用センサ領域とし、該領域に撮像光学系内に設けられたスプリットイメージプリズムによって分離された2つの光束を導くようにした焦点検出システムが提案されている(特許文献1参照)。
また、ホログラフィック光学素子を1次結像面より物体側に配置することにより、TTL位相差方式のAFを実現する構成も提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−46132(段落0015〜0041、図4〜7等) 特開平4−147207(第3頁左下欄5行〜4頁右上欄7行、第3図等)
しかしながら、特許文献1にて提案されたスプリットイメージプリズムを用いる方法では、TTL位相差検出方式とは異なり、スピリットイメージプリズムの境界線上での像の連続性が必要となる。例えば、スプリットイメージプリズムの境界線上の像の形状が直線でなければ、合焦状態であっても非合焦であると判断してしまう等、焦点検出を行う上で制約があり、TTL位相差検出方式と同等の焦点検出性能が得られない。
また、特許文献2にて提案されたホログラフィック光学素子を用いる方法は、原理的にはTTL位相差検出方式と同様である。しかし、焦点状態を判断する上で重要となる瞳分離方向の2つの像(AF像)を形成する際に、色分散が大きなホログラフィック光学素子を使用している。このため、焦点検出精度を得る上で重要な位相差像同士の入射角度の差が波長により大きくずれ、焦点検出を行う上で現実的ではない。
本発明は、位相差検出方式による良好な焦点検出性能を得るためのAF像を形成でき、かつ該AF像の検出精度を向上させることができる光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、光学系の射出瞳における第1の領域及び第2の領域をそれぞれ通過して光電変換素子に到達する第1の光束及び第2の光束のうち少なくとも一方の光束を、他方の光束に対して第1及び第2の領域の分離方向とは異なる方向に偏向させる偏向光学手段と、第1及び第2の光束により形成された第1の像及び第2の像に応じて前記光電変換素子から得られた信号に基づいて、光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段とを有する。そして、偏向光学手段は、光学系のうち像側の光学系部分に、第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与えるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の光束のうち少なくとも一方を瞳分離方向とは異なる方向に偏向させることで、収差の少ないAF像を光電変換素子上の異なる領域に形成することができる。しかも、偏向光学手段によって光学系に像側テレセントリック性を与えることで、光電変換素子上に形成されるAF像の方向にかかわらず光学系の焦点状態に応じたAF像の移動方向を同じとし、高い焦点検出性能を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本出願人が先に提案した光学機器(特開2006−71950号公報参照)について、図14A〜図16Cを用いて簡単に説明する。この光学機器は、TTL位相差検出方式による焦点検出に適し、かつAF像同士の実質的な入射角度の差の波長によるずれを少なくすることができる。
図14Aは、該光学機器における被写体の記録用画像を取得するための撮像状態を示し、図14Bは、該光学機器におけるオートフォーカス(AF)を行うための焦点検出状態を示す。なお、ここでの説明及び後述する実施例の説明では、光学機器は、撮像装置であるレンズ一体型デジタルカメラであるとする。ただし、光学機器は、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ装置であってもよい。
これらの図において、110は撮像光学系であり、被写体側(図の左側)から順に、第1レンズユニットI、第2レンズユニットII及び第3レンズユニットIIIを有するズーム光学系である。
240は偏向光学手段としての光偏向ユニットであり、撮像光学系110の光路上の内部空間、具体的には第1レンズユニットIと第2レンズユニットIIとの間の空間に対して挿入及び退避可能である。この空間は、撮像光学系110の射出瞳の位置又はこれに近接した位置である。
101は撮像光学系110の入射光束(図には、撮像光学系110の瞳中心を通る光束のみ示す)である。
図15には、光偏向ユニット240を撮像光学系110の前側(被写体側)から見た様子を示している。光偏向ユニット240には、遮光マスク242によって2つの分離された瞳(第1の領域及び第2の領域)241a,241bが形成されている。また、各分離瞳の部分には、入射した光束を偏向させる偏向光学素子と、該偏向光学素子への光束の入射角を制限する光制限素子とが設けられている。
分離瞳241a,241bに設けられた偏向光学素子はそれぞれ、図中の矢印方向、すなわち互いに逆方向に光束を偏向する作用を有する。この偏向方向は、瞳分離方向とは異なる方向であり、具体的には、瞳分離方向に対して直交する方向である。
これにより、図14Bに示すように、分離瞳241aを通過して撮像素子106に到達する光束(第1の光束)101aは光電変換素子としての撮像素子106の上側にAF像(第1の像:以下、A像ともいう)を形成する。また、分離瞳241bを通過して撮像素子106に到達する光束(第2の光束)101bは撮像素子6の下側にAF像(第2の像:以下、B像ともいう)を形成する。
なお、本明細書において使用する「直交」、「平行」、「一致(同一)」はそれぞれ、厳密な直交、平行、一致だけでなく、光学的又は焦点検出性能上、直交、平行及び一致とみなせる場合まで含む意味である。
次に、A像とB像を撮像素子106により検出する動作について説明する。図16Aは、撮像素子106上においてA像,B像を光電変換するAF像検出エリア(像信号を取り込むための光電変換領域)161a,161bを示す。また、図16Bには、AF像検出エリア161a,161bを拡大して示している。
各AF像検出エリア(各光電変換領域)では、図16Cに示すように上下方向(撮像素子106の短辺方向)に2列で配列された複数の画素を含む画素ブロック(画素列)161a1,161b1が、左右方向(撮像素子106の長辺方向)に複数並んでいる。上下方向は、瞳分離方向に直交する方向である。左右方向は、瞳分離方向(に平行な方向)である。図16Cには、1つの画素ブロック中のカラーフィルタの配置も示している。Rは赤、Gは緑、Bは青を示す。
図16Cに示した画素ブロック161a1,161b1をAF像検出における単位画素として単一の像情報を生成するように加算処理すると、上下方向のAF像情報は色情報も含めて平均化処理される。しかし、左右方向の単位画素はもともとの撮像素子106の分解能に対応する2画素分のエリアであるため、色分散の影響を抑えつつも、AF像のずれ量を検出する上で十分な解像度を確保することができる。
以上のようにして得られた対のAF像(A像,B像)の光強度分布のずれ量に対して自己相関処理を行うことにより、撮像光学系110のピントずれ量(デフォーカス量)を検出することが可能となる。
図17には、図14Bに示した焦点検出状態における分離瞳241a,241bを通過した光束によりAF像検出エリア161a,161b上に形成されたAF像(A像,B像)107a,107bの例を示す。ここでは、撮像素子106をその受光面の裏側から見たときのAF像であって、本来は倒立像であるものを上下反転させた(光軸を中心に180度回転させた)像を示している。
本構成においては、前ピン状態であれば下側のAF像(A像)107aが左方向に、上側のAF像(B像)107bが右方向にずれる。また、後ピン状態であれば、これらAF像107a,107bのずれ方向が逆となる。
分離瞳241a,241bを通過した光束により形成されるAF像が、該分離瞳よりも像側においてテレセントリックな光学系により形成されたものであれば、ピントがずれた場合にA像とB像とが水平方向に移動する。しかし、像側においてテレセントリックな光学系により形成されたものでないならば、ピントがずれた場合にA像とB像とが斜め方向に移動する。
図18A〜図18Fは、被写体像の傾きとAF像のずれ方向を説明する図である。ここでも、撮像素子106をその受光面の裏側から見たときのAF像であって、本来は倒立像であるものを上下反転させた(光軸を中心に180度回転させた)像を示している。
図18Aは、前ピン状態でのA像とB像の様子を示す。図18Cは、合焦状態でのA像とB像の様子を示す。また、図18Eは、後ピン状態でのA像とB像の様子を示す。被写体像としては、同一距離の被写体の像であって、右斜めに倒れた像a1,b1、垂直像a2,b2、左に倒れた像a3,b3を想定し、それぞれA像(a1〜a3)及びB像(b1〜b3)としてピントずれに応じて移動する。
図18Bの左図は、前ピン状態でのAF像検出エリア161a,161b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。また、図18Dの左図は、合焦状態でのAF像検出エリア161a,161b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。さらに、図18Fの左図は、後ピン状態でのAF像検出エリア161a,161b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。なお、図18B,18D及び図18Fの右図は、各A像及び各B像に対応する像信号を示している。
これらの図から分かるように、被写体像が垂直像a2,b2である場合は、ピントずれによる撮像素子106上での横方向の像ずれ量(位相差)SとAF像検出エリア161a,161b内での像ずれ量Sとが一致する。しかし、被写体像が斜めの像a1,b1,a3,b3である場合は、ピントずれによる撮像素子106上での横方向の像ずれ量Sに対してAF像検出エリア161a,161b内での像ずれ量(S′,S″)が異なる。例えば、右斜めに倒れた像a1,b1では、ピントずれによる撮像素子106上での横方向の像ずれ量SよりもAF像検出エリア161a,161b内での像ずれ量S′が小さくなる。また、右斜めに倒れた像a3,b3では、ピントずれによる撮像素子106上での横方向の像ずれ量SよりもAF像検出エリア161a,161b内での像ずれ量S″が大きくなる。
つまり、同じピントずれ状態でもAF像の倒れやその方向によってAF像検出エリア161a,161bで検出される像ずれ量が異なり、この結果、焦点検出誤差が発生する可能性がある。以下に説明する実施例では、図18A〜図18Fで示した被写体像(AF像)が斜めの像である場合に生じる焦点検出誤差を抑えるための方法について説明する。
図1A及び図1Bには、本発明の実施例である光学機器のワイド端での焦点検出状態における構成を示している。図1Aは、該光学機器の側面断面を、図1Bは、該光学機器の水平断面を示している。また、図2A及び図2Bには、該光学機器のテレ端での焦点検出状態における構成を示している。図2Aは、該光学機器の側面断面を、図2Bは、該光学機器の水平断面を示している。
10は撮像光学系であり、被写体側(図の左側)から順に、第1レンズユニットI、第2レンズユニットII及び第3レンズユニットIIIを有するズーム光学系である。各レンズユニットを図の下側に示した矢印のように移動させてレンズ面間隔を変化させることによって、ワイド端とテレ端と間で焦点距離を変化させることができる。
60は主にデジタルカメラで生じる偽色やモアレの現象を緩和させる機能を持つ光学ローパスフィルタ(LPF)である。6は撮像光学系10により形成された被写体像を光電変換する光電変換素子としての撮像素子である。該撮像素子6からの出力に基づいて画像信号が生成され、該画像信号は、不図示の半導体メモリ、光ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録される。
40は光束偏向手段としての光偏向ユニットであり、撮像光学系10の光路上の内部空間、具体的には第1レンズユニットIと第2レンズユニットIIとの間の空間に対して挿入及び退避可能である。この空間は、撮像光学系10の射出瞳の位置又はこれに近接した位置である。また、光偏向ユニット40は、ズーム(変倍)時に第2レンズユニットIIとともに光軸方向に移動する。
30は主にオートフォーカス(AF)において、撮像光学系10の焦点状態(デフォーカス量)を演算(検出する)焦点出手段や、合焦のためのフォーカスレンズ駆動量を演算するフォーカス制御手段として機能するコントローラである。
図3Dには、光偏向ユニット40を撮像光学系10の前側(被写体側)から見て示している。
光偏向ユニット40には、2つの分離瞳(第1及び第2の領域)41a,41bを形成するための2つの開口(瞳開口)を有する遮光マスク(遮光部材)42が設けられている。また、図1B及び図3Dに示すように、分離瞳41a,41bに面する部分には、入射した光束を偏向させる偏向光学素子43a,43bと該偏向光学素子43a,43bへの光束の入射角を制限する光制限素子とが設けられている。
図1B及び図3Dから分かるように、光偏向ユニット40では水平方向に2つの分離瞳41a,41bが形成されている。また、図1A及び図3Dに示すように、偏向光学素子43a,43bはそれぞれ、図中の矢印方向、すなわち互いに逆方向に光束を偏向する作用を有する。具体的には、偏向光学素子43aは、入射した光束(第1の光束)1aを図中に矢印で示すように上側に偏向させ、偏向光学素子43bは、入射した光束(第2の光束)1bを図中に矢印で示すように下側に偏向する。この偏向方向である上下方向は、瞳分離方向とは異なる方向であり、第1の方向に相当する。また、図3Dの状態では、瞳分離方向に対して直交する方向である。
偏向光学素子としては、鋸歯又は三角プリズム形状が、上下方向に連続的に並んだいわゆるブレーズ形状のプリズムシート(リニア型ブレーズドプリズムシート)を用いることができ、これらの屈折の条件に応じて光束の偏向角度が決まる。このような偏向光学素子では、図中の矢印で示す、すなわちブレーズ方向に光束が偏向される。したがって、分離瞳41a,41bに設けられた2つの偏向光学素子でブレーズ方向を逆向きにすることによって、これらに入射する第1の光束と第2の光束とを互いに反対方向に偏向させることができる。
なお、鋸歯又は三角プリズム形状のピッチは、第1及び第2の光束に対する回折の影響が少ないように、例えば、0.5mmとするのが好ましい。
また、偏向光学素子としては、光の回折現象を利用して入射光束を偏向させることができるリニア型ブレーズド回折格子を用いてもよい。この場合、偏向角度は回折条件の式によって決まり、分散方向が屈折の条件とは逆になる。
このような構成により、図1Aに示すように、分離瞳41aを通過した光束(第1の光束)1aは撮像素子6の上側にAF像(以下、A像ともいう)を形成する。また、分離瞳41bを通過した光束(第2の光束)1bは撮像素子6の下側にAF像(以下、B像ともいう)を形成する。
一方、図1Bに示すように、上面から見た分離瞳41a,41bを通過した光束1a,1bは、撮像素子6の水平中央位置にAF像(A像及びB像)を形成する。
図1Bで示す光束1a,1bは、撮像素子6の受光面に入射するときに、該受光面の法線に対して水平方向で角度をなす。このため、ピントずれに応じて水平方向での像ずれ(A像及びB像のずれ、つまりは位相差)が生じる。
ここで、図4A及び図4Bにはそれぞれ、図14Bに示した光学機器におけるワイド端及びテレ端での第1及び第2の光束1a,1bを示している。図4A及び図4Bでは、光束1a,1bが撮像素子6の受光面に入射するときに、該受光面の法線に対して垂直方向で角度をなすことで、ピントずれによって垂直方向にも像ずれが生じる。
このため、本実施例では、図3A及び図3Bに示すように、光偏向ユニット40を構成している。光偏向ユニット40は、ユニットベース44と、前述した遮光マスク42と、ユニットベース44に固定され、前述したように分離瞳41a,41bを通過する光束を偏向させる偏向光学素子43a,43bとにより構成されている。また、前述した光制限素子も設けられている。なお、図3A及び図3Bでは、遮光マスク42を省いた構成を示す。
光偏向ユニット40は、モータ等のアクチュエータを含む進退駆動機構70によって、図3Bに示す撮像時には撮像光路(第1レンズユニットIから撮像素子6までの光路)外に移動(退避)され、図3Aに示す焦点検出時には撮像光路内に配置される。進退駆動機構70は、コントローラ30によってその動作が制御される。
50は第2レンズユニットIIと光偏向ユニット40を、撮像光学系10の光軸方向に移動させるための鏡筒部材である。遮光マスク42は、光偏向ユニット40に対して光軸回りで回転可能に構成されている。
45は遮光マスク42に一体的に形成されたカムピン(係合部)であり、51は鏡筒部材50に一体的に形成されたカム部である。鏡筒部材50は、撮像光学系10のズーム(変倍)動作に伴って回転し、第2レンズユニットIIと光偏向ユニット40を光軸方向に移動させる。この際、鏡筒部材50のカム部51は、カムピン45を介して遮光マスク42の回転位置も変更する。
図3C,3D及び図3Eはそれぞれ、ワイド端、ミドルズーム位置、テレ端での焦点検出時の遮光マスク42の回転位置を示している。
ワイド端とテレ端では、光偏向ユニット40の偏向光学素子43a,43bのうち第1及び第2の光束1a,1bを偏向させる部分(分離瞳41a,41bに面する部分)が、撮像光学系10の光軸位置に対して上下方向における互いに反対側にシフトしている。言い換えれば、偏向光学素子43a,43bのうち分離瞳41a,41bに面する部分(以下、光束偏向部分という)が、光軸位置に対して上下方向における互いに反対側に偏心している。ここにいう光軸位置は、撮像光学系10の光軸を通り、光束が偏向される上下方向(第1の方向)に直交する面と言い換えることもできる。
このように光束偏向部分を上下方向における互いに反対側にシフト(偏心)させることで、撮像光学系10における像側光学系部分(第2及び第3レンズユニットII,III)に、第1及び第2の光束1a,1bに対するテレセントリック性を与える。ここで、テレセントリック性とは、厳密にテレセントリックである場合だけでなく、テレセントリックとみなせる程度にテレセントリックに近い場合も含む。
一方、ミドルズーム位置では、光束偏向部分は上記のようなシフト(偏心)はしておらず、光軸位置に対して左右方向に並んでいる。
なお、ワイド端及びテレ端では遮光マスク42は回転しているが、偏向光学素子43a,43bは固定されているため、第1の方向はズーム状態にかかわらず上下方向に維持される。
図5A及び図5Bにはそれぞれ、図4A及び図4Bに示した光学機器におけるワイド端及びテレ端でのAF像と射出瞳との関係を示し、撮像素子6を前側から見て示している。
図5Aに示すワイド端では、光束1a,1bは互いに異なる射出瞳5a,5bからの光束として撮像素子6の受光面上にA像,B像を形成する。A像,B像に対応する撮像素子6上での画素アドレスは、射出瞳5a,5bの方位情報から求めることができる。
角度θ1は、射出瞳5aを撮像素子6の受光面上に投影した場合の射出瞳5aの重心と射出瞳5aの結像位置(結像点)とのなす角度である。また、角度θ2は、射出瞳5bを撮像素子6の受光面上に投影した場合の射出瞳5bの重心と射出瞳5bの結像位置(結像点)とのなす角度である。
射出瞳5aの方位情報は、角度θ1と結像点の位置(縦横位置x1,y1)を含む。また、射出瞳5bの方位情報は、角度θ2と結像点の位置(縦横位置x2,y2)を含む。射出瞳5a,5bの方位情報(x1,y1,θ1),(x2,y2,θ2)は、撮像光学系10の各レンズユニットの位置(光学配置)、分離瞳41a,41bの位置及びA像,B像の位置に基づいて、光線シミュレーションより求めることができる。
一方、図5Bに示すテレ端では、撮像素子6の裏面側に位置する互いに異なる射出瞳5a,5bに向かう光束1a,1bが撮像素子6の受光面上にA像,B像を形成する。A像,B像に対応する撮像素子6上での画素アドレスは、射出瞳5a,5bの方位情報から求めることができる。
角度θ3は、射出瞳5aを撮像素子6の受光面上に投影した場合の射出瞳5aの重心と射出瞳5aの結像位置(結像点)とのなす角度である。また、角度θ4は、射出瞳5bを撮像素子6の受光面上に投影した場合の射出瞳5bの重心と射出瞳5bの結像位置(結像点)とのなす角度である。射出瞳5aの方位情報は、角度θ3と結像位置(縦横位置x3,y3)を含む。また、射出瞳5bの方位情報は、角度θ4と結像位置(縦横位置x4,y4)を含む。
射出瞳5a,5bの方位情報(x3,y3,θ3),(x4,y4,θ4)は、撮像光学系10の各レンズユニットの位置(光学配置)、分離瞳41a,41bの位置及び検出対象であるA像,B像の位置に基づいて、光線シミュレーションより求めることができる。
図6A及び図6Bには、図1A及び図2Aに示した本実施例の光学機器におけるワイド端及びテレ端での光束1a,1bの結像状態を示す。
図3C,図3Eに示したように光束偏向部分(分離瞳41a,41b)を上下方向にシフト(偏心)させると、図5A及び図5Bに示す場合に対して、射出瞳15a,15bから結像点までの光束1a,1bが通過する像側光学系部分の主軸の向きが変わる。射出瞳15a,15bは、図5A及び図5Bでの射出瞳の光軸方向位置を固定した場合において、光束偏向部分(分離瞳41a,41b)を光軸位置に対して上下方向にシフト(偏心)させることで移動した射出瞳を示す。
図6A及び図6Bにおいて、射出瞳15a,15bの方位情報は、ワイド端では(x1,y1,θ1=0),(x2,y2,θ2=0)となり、テレ端では(x3,y3,θ3=0),(x4,y4,θ4=0)となる。
このように、図6A及び図6Bに示す状態では、光束1a,1bにより形成されるA像とB像のずれ方向は水平方向(θ1〜θ4=0)となる。したがって、図18A〜図18Fで示したような被写体像の倒れによる焦点検出精度の劣化を抑えることができる。
図6A及び図6Bにおいて、ワイド端での射出瞳15a,15bの結像位置(x1,y1),(x2,y2)と、テレ端での射出瞳15a,15bの結像位置(x3,y3),(x4,y4)は、図5A及び図5Bに示した結像位置とそれぞれ基本的には一致する。ただし、実際には射出瞳の違いによるレンズ収差によるずれが加わる。このため、ワイド端とテレ端の間で結像位置の移動方向が水平になるように、光線シミュレーションにより各レンズユニットの位置(光学配置)、分離瞳41a,41bの位置及び検出対象であるA像,B像の位置の関係を導いておくとよい。また、ピントずれ量と像ずれ量とを光線シミュレーションより求めておくことにより、AF像の光強度分布のずれ量と撮像光学系10のピントずれ量(デフォーカス量)との関係を導いておくとよい。
以上により、撮像光学系10のピントずれに対して、上下方向に分離されたA像とB像とを水平方向のみに変位させることができる。つまり、光軸位置に対して上下方向にシフト(偏心)した光束偏向部分(光偏向ユニット40)は、撮像光学系10における像側光学系部分に、第1及び第2の光束1a,1bに対するテレセントリック性を与えるように作用している。
なお、ここではワイド端とテレ端について説明した。しかし、ワイド端とテレ端との間のズーム状態においても、光束偏向部分(分離瞳41a,41b)の光軸位置に対する上下方向でのシフト(偏心)量を算出しておくことにより、全ズーム域で像ずれ方向を水平方向に維持することができる。
次に、本実施例において、A像とB像を撮像素子6により検出する動作について説明する。
図7Aには、ワイド端における撮像素子6上でのAF像検出エリア(像信号を取り込むための光電変換領域)を示す。AF像検出エリア61a,61bはそれぞれ、A像,B像を光電変換し、該A像,B像に応じた信号(像信号)を出力する。また、図7Bには、AF像検出エリア61a,61bを拡大して示している。
各AF像検出エリア(各光電変換領域)では、図7Cに示すように上下方向(撮像素子6の短辺方向)に2列で配列された複数の画素を含む画素ブロック(画素列)61a1,61b1が、左右方向(撮像素子6の長辺方向)に複数並んでいる。
図7Cには、1つの画素ブロック中のカラーフィルタの配置も示している。Rは赤、Gは緑、Bは青を示す。
ここで、各AF像検出エリアは、図6Aに示したワイド端での射出瞳(15a又は15b)の方位情報に対応して設定される。また、各AF像検出エリアの上下方向及び水平方向の幅は、射出瞳の結像位置を中心として所定の大きさ(例えば、上下200画素、水平400画素)に決められる。
そして、図7Cに示した画素ブロック61a1,61b1をAF像検出における単位画素として単一の像情報(像信号)を生成するように加算処理すると、上下方向のAF像情報は色情報も含めて平均化処理される。しかし、左右方向の単位画素はもともとの撮像素子6の分解能に対応する2画素分のエリアであるため、色分散の影響を抑えつつも、AF像のずれ量を検出する上で十分な解像度を確保することができる。
以上のようにして得られた対のAF像(A像,B像)の光強度分布のずれ量に対して、コントローラ30によって自己相関処理を行うことにより、撮像光学系10のピントずれ量(デフォーカス量)を検出することが可能となる。
図8A〜図8Fには、本実施例における被写体像の傾きとAF像のずれ方向を示している。ここでは、撮像素子6をその受光面の裏側から見たときのAF像であって、本来は倒立像であるものを上下反転させた(光軸を中心に180度回転させた)像を示している。
図8Aは、前ピン状態でのA像とB像の様子を示す。図8Cは、合焦状態でのA像とB像の様子を示す。また、図8Eは、後ピン状態でのA像とB像の様子を示す。被写体像としては、同一距離の被写体の像であって、右斜めに倒れた像a1,b1、垂直像a2,b2、左に倒れた像a3,b3を想定し、それぞれA像(a1〜a3)及びB像(b1〜b3)としてピントずれに応じて移動する。
図8Bの左図は、前ピン状態でのAF像検出エリア61a,61b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。また、図8Dの左図は、合焦状態でのAF像検出エリア61a,61b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。さらに、図8Fの左図は、後ピン状態でのAF像検出エリア61a,61b内のA像(a1〜a3)とB像(b1〜b3)の様子を示す。なお、図8B,8D及び図8Fの右図は、A像及びB像に対応する像信号を示している。
これらの図から分かるように、被写体像がa1〜a3,b1〜b3のいずれの場合でも、ピントずれによる撮像素子6上(光電変換素子上)での横方向の像ずれ量(位相差)SとAF像検出エリア61a,61b内での像ずれ量Sとが一致する。
このように、AF像検出エリア61a,61b上に形成されるA像及びB像のピントずれに伴う像ずれ方向を水平方向とすること、つまりは像側光学系部分に光束1a,1bに対するテレセントリック性を与えることで、焦点検出精度を向上させることができる。
図9A及び図9Bには、ワイド端での多点焦点検出の様子を示している。図9Aは、多点焦点検出における焦点検出エリア(小さな矩形枠)を示し、図9Bは、分離瞳41a,41bを通過した光束により形成されたAF像(A像,B像)7a,7bの例を示す。また、図9C及び図9Dには、テレ端での多点焦点検出の様子及びAF像7a,7bの例を示している。ここでは、撮像素子6をその受光面の裏側から見たときのAF像であって、本来は倒立像であるものを上下反転させた(光軸を中心に180度回転させた)像を示している。
また、図10には、本実施例におけるピントずれ量(デフォーカス量)の検出動作を示すフローチャートを示す。この検出動作は、主としてコントローラ30が、内部に格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。また、この検出動作は、ワイド端、テレ端及びミドルズーム位置のいずれでも行われる。
図10のstep1において、図9Aに示す複数の焦点検出エリアの中から撮影者によって画面中心から外れた周辺の焦点検出エリア(「select」で示す焦点検出エリア)が選択された場合について説明する。
コントローラ30は、step2において、撮像光学系10の光学配置情報を取得する。これにより、焦点検出エリア「select」上のA像「select−a」とB像「select−b」の結像位置の中心アドレスを取得する。次に、step3において、各結像位置の中心アドレスに応じて、A像「select−a」とB像「select−b」の像信号を取り込むための撮像素子6上のAF像検出エリアを決定(算出)する。
次に、step4では、コントローラ30は、算出されたAF像検出エリアからのA像とB像にそれぞれ対応した像信号を取り込む(読み込む)。そして、step5では、これら像信号間で相関演算処理(自己相関処理)を行い、その結果に基づいて、step6でピントずれ量(デフォーカス量)を算出する。
以上により、画面中心部の焦点検出エリアだけでなく、周辺部の焦点検出エリアに対しても、精度良くTTL位相差検出方式による焦点検出を行うことができる。
また、コントローラ30は、撮像光学系10のズーム位置に対応した画素ブロック61a,61bのアドレスを演算するとともに、検出したピントずれ量に基づいて、撮像光学系10に含まれるフォーカスレンズの合焦位置を算出する。そして、不図示のアクチュエータを介して該フォーカスレンズを駆動する。こうして、全ズーム領域におけるTTL位相差検出方式のAFが可能となる。この際、撮像素子6から対のAF像情報(像信号)が得られるため、フォーカスレンズの駆動方向及び駆動量を定量的に算出することができる。
図11A及び図11Bには、本発明の実施例2である光学機器の焦点検出状態の構成を示している。図11Aは、ワイド端での光学機器の側面断面を、図11Bは、テレ端での光学機器の側面断面を示している。
なお、本実施例においては、光偏向ユニット140が実施例1と異なるが、他の構成要素は実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付している。
図12には、本実施例の光偏向ユニット140を撮像光学系10の前側から見て示している。光偏向ユニット140には、遮光マスク142の瞳開口によって2つの分離瞳(第1および第2の領域)141a,141bが形成されている。また、分離瞳141a,141bに面する部分には、入射した光束を偏向させる偏向光学素子143a,143bと該偏向光学素子143a,143bへの光束の入射角を制限する光制限素子とが設けられている。
そして、光偏向ユニット140の偏向光学素子143a,143bのうち第1及び第2の光束1a,1bを偏向させる部分(分離瞳141a,141bに面する部分)が、撮像光学系10の光軸位置に対して、上下方向における互いに反対側にシフトしている。言い換えれば、偏向光学素子143a,143bのうち分離瞳141a,141bに面する光束偏向部分が、光軸位置に対して上下方向における互いに反対側に偏心している。ここにいう光軸位置も、撮像光学系10の光軸を通り、光束が偏向される上下方向(第1の方向)に直交する面と言い換えることもできる。
このように光束偏向部分を上下方向における互いに反対側にシフト又は偏心させることで、撮像光学系10における像側光学系部分(第2及び第3レンズユニットII,III)に、第1及び第2の光束1a,1bに対するテレセントリック性を与える。本実施例では、撮像光学系10のズーム状態にかかわらず、光束偏向部分が光軸位置に対して上下方向にシフト(偏心)した状態で固定されている。
図11Bに示すテレ端での光学構成は、実施例1で図2Aに示したテレ端での光学構成と同様である。これは、第1及び第2レンズユニットI,II間に光偏向ユニット140を配置する場合、テレ端での像ずれ方向を水平方向に維持するためには、第2レンズユニットIIとのギャップを小さくした方が光束偏向部分のシフト(偏心)量を小さくできるためである。
一方、光偏向ユニット140における光束偏向部分(分離瞳141a,141b)のシフト(偏心)を固定した場合、図11Aに示すワイド端及びその付近では、ズーム(変倍)に伴って光偏向ユニット140を第2レンズユニットIIと独立して移動させるとよい。これにより、ワイド端でのAF像の像ずれ方向を水平方向に維持することができる。図11Aでは、実施例1の図1Aに比べて、光偏向ユニット140が第2レンズユニットIIから第1レンズユニットI側に離れている。
図13Aは、図11Aに示すワイド端でのレンズユニット構成において光束偏向部分が光軸位置に対してシフト(偏心)していない場合でのAF像と射出瞳との関係を示す。また、図13Bは、図11Aに示すワイド端でのレンズユニット構成において光束偏向部分が光軸位置に対してシフト(偏心)している場合でのAF像と射出瞳との関係を示す。なお、これらの図では、撮像素子6をその受光面の表側から見たときの様子を示す。
図13Aから分かるように、ワイド端において実施例1と同じレンズユニット構成であっても、光偏向ユニット140の位置を変えることで、図5Bに示す実施例1のテレ端の場合と同じようなAF像と射出瞳との関係が生じる。具体的には、撮像素子6の裏面側に位置する互いに異なる射出瞳25a,25bに向かう光束1a,1bによって撮像素子6の受光面上にAF像が形成される。
したがって、本実施例の光偏向ユニット140を用いることで、図13Bに示すように、ワイド端でのAF像のずれ方向を水平方向に維持することが可能となる。
ここではワイド端とテレ端について説明したが、射出瞳の結像位置の移動方向が水平になるように、ワイド端とテレ端との間での各ズーム状態での瞳分離配置を計算することにより、光偏向ユニット140の移動軌跡を求めることが可能である。このため、全ズーム域における像ずれ方向を水平方向とする、すなわち撮像光学系10における像側光学系部分に、第1及び第2の光束1a,1bに対するテレセントリック性を与えることができる。
また、本実施例におけるピントずれ量の検出動作と多点焦点検出の方法は、実施例1で図10及び図9A〜図9Dを用いて説明したのと同様である。
このように、上記各実施例によれば、光偏向ユニットを撮像光学系における像側光学系部分に第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与えるように構成することで、撮像素子上にAF像が斜めに形成される場合でも、高い焦点検出性能を得ることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、光偏向ユニットにおける光束偏向部分を撮像光学系の光軸位置に対して光束の偏向方向にシフト(偏心)させることで、撮像光学系における像側光学系部分に第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与える場合を説明した。しかし、撮像光学系における像側光学系部分に第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与える方法として、光束偏向部分のシフト(偏心)以外の方法を採用してもよい。
また、上記各実施例では、撮像光学系がズーム光学系である場合について説明した。しかし、撮像光学系が単焦点光学系であっても、光束偏向部分のシフト(偏心)を含むいくつかの方法により、撮像光学系における像側光学系部分に第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与えることができる。
さらに、上記各実施例では、第1及び第2の光束の両方を偏向させる場合について説明したが、いずれか一方の光束のみを他方の光束に対して偏向させるようにしてもよい。
本発明の実施例1である光学機器のワイド端での構成を示す側面断面図。 実施例1の光学機器のワイド端での構成を示す水平断面図。 実施例1の光学機器のテレ端での構成を示す側面断面図。 実施例1の光学機器のテレ端での構成を示す水平断面図。 実施例1に用いられる光偏向ユニットの焦点検出状態での正面図。 実施例1に用いられる光偏向ユニットの撮像状態での正面図。 実施例1に用いられる光偏向ユニットのワイド端での正面図。 実施例1に用いられる光偏向ユニットのミドルズーム位置での正面図。 実施例1に用いられる光偏向ユニットのテレ端での正面図。 従来(図14A)の光学機器のワイド端での構成を示す側面断面図。 従来(図14B)の光学機器のテレ端での構成を示す側面断面図。 図4Aに示した光学機器におけるAF像と射出瞳との関係を示す図。 図4Bに示した光学機器におけるAF像と射出瞳との関係を示す図。 実施例1の光学機器におけるワイド端でのAF像と射出瞳との関係を示す図。 実施例1の光学機器におけるテレ端でのAF像と射出瞳との関係を示す図。 実施例1のワイド端における撮像素子上のAF像検出エリアを示す図。 図7Aに示すAF像検出エリアの拡大図。 図7Aに示すAF像検出エリアを構成する画素ブロックを示す図。 実施例1の前ピン状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図8Aに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。 実施例1の合焦状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図8Cに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。 実施例1の後ピン状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図8Eに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。 実施例1のワイド端での多点焦点検出を説明する図。 実施例1のワイド端でのAF像の例を示す図。 実施例1のテレ端での多点焦点検出を説明する図。 実施例1のテレ端でのAF像の例を示す図。 実施例1のピントずれ量の検出動作を示すフローチャート。 本発明の実施例2である光学機器のワイド端での構成を示す側面断面図。 実施例2の光学機器のテレ端での構成を示す側面断面図。 実施例2に用いられる光偏向ユニットを示す正面図。 図11Aに示すレンズユニット構成において光束偏向部分が光軸位置に対してシフトしていない場合でのAF像と射出瞳との関係を示す図。 図11Aに示すレンズユニット構成において光束偏向部分が光軸位置に対してシフトした場合(実施例2)でのAF像と射出瞳との関係を示す図。 実施例の基礎となる技術を適用した光学機器の構成(撮像状態)を示す側面断面図。 図14Aに示した光学機器の構成(焦点検出状態)を示す側面断面図。 図14Aの光学機器に用いられる光偏向ユニットの正面図。 図14Aの光学機器における撮像素子上のAF像検出エリアを示す図。 図14Aに示すAF像検出エリアの拡大図。 図14Aに示すAF像検出エリアを構成する画素ブロックを示す図。 図14Aに示す光学機器におけるAF像の例を示す図。 図14Aに示す光学機器における前ピン状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図18Aに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。 図14Aに示す光学機器における合焦状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図18Cに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。 図14Aに示す光学機器における後ピン状態での被写体像の傾きとAF像のずれ量を説明する図。 図18Eに示す状態でのAF像検出エリア内でのAF像のずれ量及び像信号を示す図。
符号の説明
1a,1b 光束
6,106 撮像素子
7a,7b,107a,107b AF像
10,110 撮像光学系
40,140,240 光偏向ユニット
41a,41b,141a,141b 分離瞳
61a,61b,161a,161b AF像検出エリア

Claims (4)

  1. 光学系の射出瞳における第1の領域及び第2の領域をそれぞれ通過して光電変換素子に到達する第1の光束及び第2の光束のうち少なくとも一方の光束を、他方の光束に対して前記第1及び第2の領域の分離方向とは異なる方向に偏向させる偏向光学手段と、
    前記第1及び第2の光束により形成された第1の像及び第2の像に応じて前記光電変換素子から得られた信号に基づいて、前記光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段とを有し、
    前記偏向光学手段は、前記光学系における像側光学系部分に、前記第1及び第2の光束に対するテレセントリック性を与えるように構成されていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記偏向光学手段は、前記第1の光束及び第2の光束をそれぞれ前記分離方向とは異なる第1の方向における互いに反対側に偏向させ、
    前記偏向光学手段のうち前記第1及び第2の光束を偏向させる部分が、前記光学系の光軸位置に対して、前記第1の方向における互いに反対側にシフトしていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1及び第2の光束を偏向させる部分を前記光学系の光軸回りで回転させる機構を有することを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記偏向光学手段は、前記光学系の変倍に伴って、該光学系とは独立に光軸方向に移動することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学機器。
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