JP2009069292A - アクティブマトリックス型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低階調の映像であっても、駆動薄膜トランジスタの特性ばらつきの影響を受けずに表示ムラの少ないアクティブマトリックス型表示装置を提供する。
【解決手段】 表示素子を駆動する駆動トランジスタDTrを含む画素部PXが基板上にマトリックス状に配置された表示部10と、列毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する信号線DLに信号を供給する信号供給部101と、行毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する選択線S1a〜S1dを介して前記画素部を選択すると共に、当該画素部が前記信号線から前記信号を取り込むための当該画素部の内部回路を切り換える画素選択部130と、前記画素選択部の動作と前記信号供給部からの信号の供給とを制御して前記選択された画素部に対して前記駆動トランジスタの閾値バラツキと移動度バラツキとを補正した表示がされるように制御する制御部120とを備えたアクティブマトリックス型表示装置である。
【選択図】図1
【解決手段】 表示素子を駆動する駆動トランジスタDTrを含む画素部PXが基板上にマトリックス状に配置された表示部10と、列毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する信号線DLに信号を供給する信号供給部101と、行毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する選択線S1a〜S1dを介して前記画素部を選択すると共に、当該画素部が前記信号線から前記信号を取り込むための当該画素部の内部回路を切り換える画素選択部130と、前記画素選択部の動作と前記信号供給部からの信号の供給とを制御して前記選択された画素部に対して前記駆動トランジスタの閾値バラツキと移動度バラツキとを補正した表示がされるように制御する制御部120とを備えたアクティブマトリックス型表示装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、アクティブマトリックス型表示装置に係り、特には、映像信号が精度良く書き込まれるようにしたアクティブマトリクス型表示装置に関する。
有機EL素子を用いたアクティブマトリックス型表示装置が開発されている。この装置では、有機EL素子を駆動する薄膜トランジスタ、即ち駆動トランジスタの特性が画素間でほぼ同一であることが要求される。
しかしながら、薄膜トランジスタは、通常ガラス基板などの絶縁体上に形成されるため、画素間で駆動トランジスタの特性にばらつきが生ずることが多い。
しかしながら、薄膜トランジスタは、通常ガラス基板などの絶縁体上に形成されるため、画素間で駆動トランジスタの特性にばらつきが生ずることが多い。
特許文献1には、カレントコピー型の回路を画素回路に採用したアクティブマトリクス型有機EL表示装置が記載されている。この表示装置では、各画素に映像信号として電流信号を供給し、この電流信号に対応した大きさの駆動電流を有機EL素子に流して有機EL素子を発光させる。この技術によると、駆動トランジスタの特性のばらつきが駆動電流の大きさに与える影響を最小とすることができる。
米国特許第6373454号明細書
ところで、このカレントコピー型回路では、映像信号が信号線を介して画素回路に書き込まれる前に、信号線および選択された画素回路の駆動薄膜トランジスタのゲート端子の電位は一旦基準の電位に設定される。
通常は、1ライン毎に映像信号に関係なく、最低階調レベルの電位が定電圧源から信号線および選択された画素回路の駆動薄膜トランジスタのゲート端子に書き込まれる。この供給される最低階調レベル電位は、各画素回路で同じ電位である。即ち、供給される最低階調レベル電位は各画素の駆動薄膜トランジスタの閾値のバラツキを補正した電位ではない。このため、駆動薄膜トランジスタの閾値にバラツキが存在することによって、最低階調ラスタ表示において各画素の明るさが異なり表示ムラが発生していた。
また、低階調の表示を行うときは、一旦信号線および選択された画素回路の駆動薄膜トランジスタのゲート端子の電位を最低階調レベルの電位にした後、低階調に対応する映像信号電流で、低階調表示用の電位とする。しかし、低階調に対応する微小な映像信号電流では1水平期間内に駆動薄膜トランジスタの特性バラツキを補正することは困難である。従って、低階調の表示を行う場合にも表示ムラが発生していた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、低階調の映像であっても、駆動薄膜トランジスタの特性ばらつきの影響を受けずに表示ムラの少ないアクティブマトリックス型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、表示素子を駆動する駆動トランジスタを含む画素部が基板上にマトリックス状に配置された表示部と、列毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する信号線に信号を供給する信号供給部と、行毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する選択線を介して前記画素部を選択すると共に、当該画素部が前記信号線から前記信号を取り込むための当該画素部の内部回路を切り換える画素選択部と、前記画素選択部の動作と前記信号供給部からの信号の供給とを制御して前記選択された画素部に対して前記駆動トランジスタの閾値バラツキと移動度バラツキとを補正した表示がされるように制御する制御部とを備えたアクティブマトリックス型表示装置である。
本発明によれば、低階調の映像であっても、駆動薄膜トランジスタの特性ばらつきの影響を受けずに表示ムラの少ないアクティブマトリックス型表示装置を提供することができる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
なお以下の実施の形態では、アクティブマトリックス型表示装置の内、有機EL表示装置について説明するが、本発明は有機ELに限定されない。
なお以下の実施の形態では、アクティブマトリックス型表示装置の内、有機EL表示装置について説明するが、本発明は有機ELに限定されない。
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を概略的に示すブロック図である。この表示装置10は、アクティブマトリクス型駆動方式を採用した下面発光型の有機EL表示装置である。
表示装置10のガラスなどの絶縁支持基板100上には、マトリックス状に配置された画素部PX(1,1)、PX(2,1)・・・、複数の画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・、複数の調光走査線S1e、S2e、・・・、複数の信号線DL1、DL2、・・・が設けられている。
更に絶縁支持基板100上には、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130、調光走査線駆動回路140及びシステム制御部120が駆動回路として備えられている。
更に絶縁支持基板100上には、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130、調光走査線駆動回路140及びシステム制御部120が駆動回路として備えられている。
画素部PXは、有機EL素子と画素駆動回路とを含み、画素選択走査線(調光走査線)と信号線との交差部近傍に配置されている。この画素部PXの構成については後でその詳細を説明する。
信号線駆動回路101には、画素の列毎に設けられた信号線DL1,DL2,DL3,…が接続されている。 信号線DL1、DL2、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの列方向(Y方向)に伸びており、画素部PXと行方向(X方向)に交互に配列している。これら信号線DL1、DL2、・・・は、信号線駆動回路101と各列の画素部PXとに接続されている。
また、画素選択走査線駆動回路130には、画素の行毎に設けられた画素選択走査線が接続されている。画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。これら画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・は、画素選択走査線駆動回路130と各行の画素部PXとに接続されている。
また、調光走査線駆動回路140には、画素の行毎に設けられた調光走査線が接続されている。調光走査線S1e、S2e、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。
信号線駆動回路101と画素選択走査線駆動回路130と調光走査線駆動回路140は、システム制御部120からのタイミングパルスにより駆動される。システム制御部120には、入力端子103,104を介して、映像信号に同期したタイミング信号及びクロック信号が供給される。従って、システム制御部120は、信号線駆動回路101と画素選択走査線駆動回路130と調光走査線駆動回路140に対して、映像信号に同期した各種のタイミングパルスを与えることができる。
画素選択走査線駆動回路130は、映像信号を記憶させるために、行方向(X方向)に配列した複数の画素部PXを選択する。画素選択走査線駆動回路130が、画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・を制御してアクティブ状態にすると、アクティブ状態となった画素選択走査線に接続する複数の画素部PXが映像信号(画像データと称しても良い)を記憶する一連の動作を実行する。
信号線駆動回路101は、入力端子102を介して映像信号を取り込む。取込んだ映像信号は、行方向(X方向)の各画素部PX毎の映像信号電流及び映像信号電圧に変換され、後述する制御動作によって対応する信号線DL1、DL2、・・・に出力される。アクティブ状態となっている画素部PXが、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介して映像信号を取込み記憶する。
n番目のラインに必要な映像信号が、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介してn番目のラインの各画素部PXに供給されると、次のn+1番目のラインに必要な映像信号が、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介してn+1番目のラインの各画素部PXに供給される。画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・の選択は、画素選択走査線駆動回路130により行われる。
n番目のラインに必要な映像信号が、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介してn番目のラインの各画素部PXに供給されると、次のn+1番目のラインに必要な映像信号が、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介してn+1番目のラインの各画素部PXに供給される。画素選択走査線S1a〜S1d、S2a〜S2d、・・・の選択は、画素選択走査線駆動回路130により行われる。
調光走査線駆動回路140は、各画素部PXに記憶された映像信号に対応した発光電流を有機EL素子に供給するタイミングを指定する。
システム制御部120には、入力端子103、104を介して映像信号に同期したタイミング信号及びクロック信号が供給される。システム制御部120は、このタイミング信号及びクロック信号に基づいて、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130及び調光走査線駆動回路140に対して映像を表示させるための各種のタイミング信号を出力する。
システム制御部120には、入力端子103、104を介して映像信号に同期したタイミング信号及びクロック信号が供給される。システム制御部120は、このタイミング信号及びクロック信号に基づいて、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130及び調光走査線駆動回路140に対して映像を表示させるための各種のタイミング信号を出力する。
なお、図示していないが、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130、調光走査線駆動回路140及びシステム制御部120には、電源を供給するための電源ラインも導かれている。
また、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130、調光走査線駆動回路140及びシステム制御部120は、基板100上に形成されても良く、基板100の外に外部ICとして設けられても良い。
また、信号線駆動回路101、画素選択走査線駆動回路130、調光走査線駆動回路140及びシステム制御部120は、基板100上に形成されても良く、基板100の外に外部ICとして設けられても良い。
次に、本アクティブマトリクス表示装置の動作を説明する。
図2は、信号線DL1に接続されている画素部PX(1,1)とその画素部PX(1,1)と接続するドライバ回路の構成例を示している。以下、画素部PX(1,1)を代表して説明する。
図2は、信号線DL1に接続されている画素部PX(1,1)とその画素部PX(1,1)と接続するドライバ回路の構成例を示している。以下、画素部PX(1,1)を代表して説明する。
画素部PX(1,1)は、画素回路と表示素子OLEDを備えている。
表示素子OLED1は、対向した一対の電極間に光活性層を備えている。この表示素子OLED1のカソードはアースラインに接続され、アノードはこの素子を駆動するための画素回路を介して電源線PVDDに接続されている。表示素子は、ここでは光活性層として少なくとも有機発光層を含んだ有機EL素子であり、例えば、赤、緑、青色に発光する有機EL素子が基板100上で所定の順序で配列している。
表示素子OLED1は、対向した一対の電極間に光活性層を備えている。この表示素子OLED1のカソードはアースラインに接続され、アノードはこの素子を駆動するための画素回路を介して電源線PVDDに接続されている。表示素子は、ここでは光活性層として少なくとも有機発光層を含んだ有機EL素子であり、例えば、赤、緑、青色に発光する有機EL素子が基板100上で所定の順序で配列している。
画素回路は、駆動薄膜トランジスタDTr、電源スイッチSW1、オフセットキャンセルスイッチSW2、補正用スイッチSW3、リセット&電流信号スイッチSW4、出力スイッチSW5を含み、例えばこれらはpチャネル型薄膜トランジスタにより構成される。また、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートと電源ラインPVDD間電圧を保持するキャパシタC0を備える。
有機EL素子は出力スイッチSW5を介して駆動薄膜トランジスタDTrのドレインに接続し、駆動薄膜トランジスタDTrのソースは電源スイッチSW1を介して電源線PVDDに接続する。電源スイッチSW1のゲートは画素選択走査線Slaに接続する。駆動薄膜トランジスタDTrのゲートは、キャパシタC0及び補正用スイッチSW3のドレインに接続する。補正用スイッチSW3は駆動薄膜トランジスタDTrのゲートおよびドレイン間に接続され、そのゲートは画素選択走査線Slcに接続する。
オフセットキャンセルスイッチSW2は、信号線DL1および駆動薄膜トランジスタDTrのソース間に接続され、そのゲートは画素選択走査線Slbに接続する。リセット&電流信号スイッチSW4は、信号線DL1および駆動薄膜トランジスタDTrのドレイン間に接続され、そのゲートは画素選択走査線Sldに接続する。出力スイッチSW5は、駆動薄膜トランジスタDTrのドレイン及び有機EL素子間に接続され、そのゲートは調光走査線S1eに接続する。
ドライバ回路は信号線駆動回路101に設けられ、リセット電圧源、階調信号電流源及び階調信号電圧源を備えている。リセット電圧源は、出力スイッチSW6を介してリセット電圧Vrsetを信号線DL1に供給する。階調信号電流源は、出力スイッチSW7を介して階調信号電流Isigを信号線DL1に供給する。階調信号電圧源は、出力スイッチSW8を介して階調信号電圧Vsigを信号線DL1に供給する。
なお、SW1〜SW8は、システム制御部120によってON−OFF動作が制御される。
図3は、図2に示す画素部とドライバ回路の動作を説明するための図である。図3には、映像を表示するための各期間におけるスイッチSW1〜SW8の状態とノードAの電位の推移とが表されている。
ここでn(H)は1水平期間を表し、n+1(H)はそれに続く1水平期間を表している。n(H)の1水平期間には、リセット期間、オフセットキャンセル期間、映像信号書き込み期間が設けられ、続くn+1(H)以降の1水平期間が映像表示期間となっている。
ここでn(H)は1水平期間を表し、n+1(H)はそれに続く1水平期間を表している。n(H)の1水平期間には、リセット期間、オフセットキャンセル期間、映像信号書き込み期間が設けられ、続くn+1(H)以降の1水平期間が映像表示期間となっている。
続いて、リセット期間、オフセットキャンセル期間、映像信号書き込み期間及び映像表示期間における画素部PXの動作について図3乃至図7を参照しつつ説明する。
図4は、リセット期間における信号の接続を示す図である。図4において、×の印が付されているスイッチは開放され、信号が接続されていないことを表している。
リセット期間では、スイッチSW6がオンされる。これによって、信号線駆動回路101からは、リセット電圧Vrsetが信号線DL1に供給される。画素PX(1,1)では、補正用スイッチSW3、リセット及び電流信号スイッチSW4をオンとして、信号線DL1より供給されるリセット電圧Vrsetが駆動薄膜トランジスタDTrのゲート端子電圧として保持可能なキャパシタC0に書き込まれる。
リセット期間では、スイッチSW6がオンされる。これによって、信号線駆動回路101からは、リセット電圧Vrsetが信号線DL1に供給される。画素PX(1,1)では、補正用スイッチSW3、リセット及び電流信号スイッチSW4をオンとして、信号線DL1より供給されるリセット電圧Vrsetが駆動薄膜トランジスタDTrのゲート端子電圧として保持可能なキャパシタC0に書き込まれる。
なお、リセット電圧Vrsetは、表示に使用される範囲(白−黒)の階調電圧よりも小さい値である。このリセット電圧Vrsetは、例えば、本アクティブマトリクス表示装置を出荷する前の調整段階において当該アクティブマトリクス表示装置毎に、全画素PXに共通の値として決定される。
図5は、オフセットキャンセル期間における信号の接続を示す図である。図5において、×の印が付されているスイッチは開放され、信号が接続されていないことを表している。
オフセットキャンセル期間では、スイッチSW8がオンされる。これによって、信号線駆動回路101からは、階調信号電圧Vsigが信号線DL1に供給される。画素PX(1,1)では、オフセットキャンセルスイッチSW2及び補正用スイッチSW3をオンとして、信号線DL1より供給される階調信号電圧Vsigを駆動薄膜トランジスタDTrのソース端子に印加するとともに、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとを接続する。
オフセットキャンセル期間では、スイッチSW8がオンされる。これによって、信号線駆動回路101からは、階調信号電圧Vsigが信号線DL1に供給される。画素PX(1,1)では、オフセットキャンセルスイッチSW2及び補正用スイッチSW3をオンとして、信号線DL1より供給される階調信号電圧Vsigを駆動薄膜トランジスタDTrのソース端子に印加するとともに、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとを接続する。
図6は、このようにスイッチを切り換えて構成された画素回路の等価回路を表す図である。この等価回路では、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとが接続されたダイオード接続となっているため、駆動薄膜トランジスタDTrは図6ではダイオードとして表している。
ノードAの電位は、階調信号電圧Vsigからダイオード電圧だけ低下した値となる。ここで、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとが接続されているため、ダイオード電圧は閾値電圧Vthである。従って、ノードAの電位は、Vsig−Vthである。
ところで、ノードAの電位はリセット期間においてVrsetに設定されている。従って、ノードAの電位がVrsetからVsig−Vthに推移できるためには、このオフセットキャンセル期間の初期段階において、図6に示す矢印の方向に電流が流れることが必要である。即ち、Vsig>Vrsetの条件が成立することが必要である。このようにVrsetを表示に使用される階調電圧よりも小さい値とするのはノードAの電位をVsig−Vthに推移させるためである。
このオフセットキャンセル期間を設けることによって、各画素の駆動薄膜トランジスタDTrの閾値バラツキを補正した電位を画素内キャパシタC0に保持することができる。
このオフセットキャンセル期間における動作によって閾値バラツキが補正できる理由について説明する。
I:駆動薄膜トランジスタDTrのソースドレイン間に流れる電流、Vgs:駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧、Vth:駆動薄膜トランジスタDTrの閾値電圧、Kμ:移動度とすると、式(1)の関係が成立する。
I=Kμ(Vgs−Vth)2 ・・・式(1)
ところで、Vgsは、電源電圧PVDDとノードAの電位(Vsig−Vth)との差であるため、式(2)の関係が成立する。
Vgs=PVDD−(Vsig−Vth) ・・・式(2)
式(2)を式(1)に代入して式(3)を得る。
I=Kμ(PVDD−Vsig)2 ・・・式(3)
この式(3)では閾値電圧Vthが消去されている。従って、駆動薄膜トランジスタDTrの閾値特性をキャンセルすることができる。
I:駆動薄膜トランジスタDTrのソースドレイン間に流れる電流、Vgs:駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧、Vth:駆動薄膜トランジスタDTrの閾値電圧、Kμ:移動度とすると、式(1)の関係が成立する。
I=Kμ(Vgs−Vth)2 ・・・式(1)
ところで、Vgsは、電源電圧PVDDとノードAの電位(Vsig−Vth)との差であるため、式(2)の関係が成立する。
Vgs=PVDD−(Vsig−Vth) ・・・式(2)
式(2)を式(1)に代入して式(3)を得る。
I=Kμ(PVDD−Vsig)2 ・・・式(3)
この式(3)では閾値電圧Vthが消去されている。従って、駆動薄膜トランジスタDTrの閾値特性をキャンセルすることができる。
しかしながら、この処理によってもなお、駆動薄膜トランジスタDTrの移動度バラツキによる表示ムラを補正することが必要である。即ち、移動度KμがKμ’である駆動薄膜トランジスタDTrでは、電流I’はIとは異なる式(4)で表される。
I’=Kμ’(PVDD−Vsig)2 ・・・式(4)
このため、映像信号書き込み期間において、この移動度バラツキを補正する。
I’=Kμ’(PVDD−Vsig)2 ・・・式(4)
このため、映像信号書き込み期間において、この移動度バラツキを補正する。
図7は、映像信号書き込み期間における信号の接続を示す図である。図7において、×の印が付されているスイッチは開放され、信号が接続されていないことを表している。
映像信号書き込み期間では、スイッチSW7がオンされる。これによって、階調信号電流Isigが画素回路から信号線DL1に供給され、信号線駆動回路101に流ることができる。画素PX(1,1)では、電源スイッチSW1をオンとして、駆動薄膜トランジスタDTrのソースに電源ラインPVDDを接続する。そして、補正用スイッチSW3及びリセット&電流信号スイッチSW4をオンとして、信号線DL1に階調信号電流Isigを供給すると共に、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとを接続する。この結果、キャパシタC0には、階調信号電流Isigが流れるように、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能な電荷が蓄積される。
この動作によりノードAの電位は次の映像表示期間において階調信号電流Isigが表示素子OLED1に流れるような値に設定される。図3ではこの電位をPVDD−Vgs(DTr)として表している。
映像信号書き込み期間では、スイッチSW7がオンされる。これによって、階調信号電流Isigが画素回路から信号線DL1に供給され、信号線駆動回路101に流ることができる。画素PX(1,1)では、電源スイッチSW1をオンとして、駆動薄膜トランジスタDTrのソースに電源ラインPVDDを接続する。そして、補正用スイッチSW3及びリセット&電流信号スイッチSW4をオンとして、信号線DL1に階調信号電流Isigを供給すると共に、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとドレインとを接続する。この結果、キャパシタC0には、階調信号電流Isigが流れるように、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能な電荷が蓄積される。
この動作によりノードAの電位は次の映像表示期間において階調信号電流Isigが表示素子OLED1に流れるような値に設定される。図3ではこの電位をPVDD−Vgs(DTr)として表している。
次の1水平期間以降の映像表示期間において、画素PX(1,1)では、補正用スイッチSW3、リセット&電流信号スイッチSW4及びスイッチSW7をオフとする。調光走査線駆動回路140は、調光走査線S1eをアクティブ状態として調光走査線S1eに接続する出力スイッチSW5をオンとする。そうすると、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧に対応した発光電流が表示素子OLED1に流れ、表示素子OLED1は発光電流に対応した輝度で発光する。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、1水平期間の構成が第1の実施の形態の構成と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
第2の実施の形態では、1水平期間の構成が第1の実施の形態の構成と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図8は、画素部PX(1,1)とその画素部PX(1,1)と接続するドライバ回路の第2の実施形態の構成を示す図である。
第1の実施の形態と異なり、画素回路毎に2本の信号線DL1a、DL1bが設けられている。そして、信号線DL1aには、ドライバ回側ではリセット電圧源と階調信号電流源とが接続し、画素回路側では、リセット&電流信号スイッチSW4とが接続している。信号線DL1bには、ドライバ回側では階調信号電圧源が接続し、画素回路側では、オフセットキャンセルスイッチSW2が接続している。
第1の実施の形態と異なり、画素回路毎に2本の信号線DL1a、DL1bが設けられている。そして、信号線DL1aには、ドライバ回側ではリセット電圧源と階調信号電流源とが接続し、画素回路側では、リセット&電流信号スイッチSW4とが接続している。信号線DL1bには、ドライバ回側では階調信号電圧源が接続し、画素回路側では、オフセットキャンセルスイッチSW2が接続している。
図9は、図8に示す画素部とドライバ回路の動作を説明するための図である。図9には、映像を表示するための各期間におけるスイッチSW1〜SW8の状態とノードAの電位の推移とが表されている。
n(H)の1水平期間には、リセット期間、オフセットキャンセル期間が設けられ、続くn+1(H)の1水平期間には、映像信号書き込み期間が設けられ、n+2(H)以降の1水平期間が映像表示期間となっている。
n(H)の1水平期間には、リセット期間、オフセットキャンセル期間が設けられ、続くn+1(H)の1水平期間には、映像信号書き込み期間が設けられ、n+2(H)以降の1水平期間が映像表示期間となっている。
リセット期間、オフセットキャンセル期間、映像信号書き込み期間及び映像表示期間における画素部PXの動作は、第1の実施の形態と同様であるため、その詳細の説明は省略する。
以上説明した各実施の形態によれば、駆動薄膜トランジスタのゲート端子に信号線を介して、映像信号を書き込む機能において、信号線及び選択された画素回路の駆動薄膜トランジスタのゲート端子を映像信号の書込み前に、駆動薄膜トランジスタの閾値バラツキを補正した電位を画素内のコンデンサに保持し、最後に映像信号を電流で書き込むことで、駆動薄膜トランジスタの閾値バラツキ、移動度バラツキによる表示ムラを最小限に抑制したアクティブマトリクス表示装置を提供することが可能となる。
そして、このようにリセット期間、オフセットキャンセル期間、映像信号書込み期間を設けることによって、低階調の映像であっても、駆動薄膜トランジスタの特性ばらつきの影響を受けずに表示ムラを低減することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…表示装置、101…信号線駆動回路、130…画素選択走査線駆動回路、140…調光走査線駆動回路、120…システム制御部、C0…キャパシタ、DL、DL1,DL2…信号線、DTr…駆動薄膜トランジスタ、OLED…表示素子、PX…画素部、S1a〜S1d…画素選択走査線、S1e…調光走査線、SW1…電源スイッチ、SW2…オフセットキャンセルスイッチ、SW3…補正用スイッチ、SW4…リセット&電流信号スイッチ、SW5…出力スイッチ、t0…リセット期間、t1…オフセットキャンセル期間、t2…映像信号書込期間、1H…1水平期間、1V…1垂直期間、Vth…閾値電圧、Vrset…リセット電圧、Isig…階調信号電流、Vsig…階調信号電圧。
Claims (6)
- 表示素子を駆動する駆動トランジスタを含む画素部が基板上にマトリックス状に配置された表示部と、
列毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する信号線に信号を供給する信号供給部と、
行毎に設けられて各列のそれぞれの画素部と接続する選択線を介して前記画素部を選択すると共に、当該画素部が前記信号線から前記信号を取り込むための当該画素部の内部回路を切り換える画素選択部と、
前記画素選択部の動作と前記信号供給部からの信号の供給とを制御して前記選択された画素部に対して前記駆動トランジスタの閾値バラツキと移動度バラツキとを補正した表示がされるように制御する制御部と
を備えたことを特徴とするアクティブマトリックス型表示装置。 - 前記制御部は、
前記駆動トランジスタのゲート端子電位を所定値(Vrset)に保持させるリセット期間と、
前記駆動トランジスタのゲート端子電位を、電源電圧(VDD)と映像信号に対応した電圧(Vsig)との差に保持させるオフセットキャンセル期間と、
前記駆動トランジスタに流れる電流が映像信号に対応した電流(Isig)となるようにゲート端子電圧を変更して保持させる映像信号書込み期間とを発生させること
を特徴とする請求項1に記載のアクティブマトリックス型表示装置。 - 前記信号供給部は、
所定の電圧(Vrset)を発生するリセット電圧部と、映像信号に対応した電圧(Vsig)を発生する階調電圧発生部と、映像信号に対応した電流(Isig)を発生する階調電流発生部とを有し、
前記制御部は、
前記リセット期間においては、前記信号線に前記リセット電圧部からの所定の電圧(Vrset)を供給させ、
前記オフセットキャンセル期間においては、前記信号線に前記階調電圧発生部からの映像信号に対応した電圧(Vsig)を供給させ、
前記映像信号書込み期間においては、前記信号線に前記階調電流発生部からの映像信号に対応した電流(Isig)を供給させること
を特徴とする請求項2に記載のアクティブマトリックス型表示装置。 - 前記制御部は、1水平期間を、順次前記リセット期間、オフセットキャンセル期間、前記映像信号書込み期間で構成するように制御することを特徴とする請求項2に記載のアクティブマトリックス型表示装置。
- 前記制御部は、1水平期間を、順次前記リセット期間、オフセットキャンセル期間で構成するように制御し、
続く1水平期間を、前記映像信号書込み期間で構成するように制御することを特徴とする請求項2に記載のアクティブマトリックス型表示装置。 - 前記所定の電圧(Vrset)は、前記映像信号に対応した電圧(Vsig)よりも小さいことを特徴とする請求項4または5に記載のアクティブマトリックス型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007235691A JP2009069292A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | アクティブマトリックス型表示装置 |
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JP2007235691A JP2009069292A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | アクティブマトリックス型表示装置 |
Publications (1)
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JP2009069292A true JP2009069292A (ja) | 2009-04-02 |
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ID=40605651
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009069292A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023245438A1 (zh) * | 2022-06-21 | 2023-12-28 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示基板和显示装置 |
-
2007
- 2007-09-11 JP JP2007235691A patent/JP2009069292A/ja active Pending
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