JP2009068735A - 空気調和装置の清掃機構 - Google Patents

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幸太郎 杭田
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Abstract

【課題】フィルタ清掃作業における作業負担をなくすことができる空気調和装置の提供。
【解決手段】空気調和装置100は、フィルタ21と、ダストボックス81と、スライダー83と、スライダー駆動部82と、塵埃排出ユニット84と、制御部60とを備えている。フィルタ21は、室内機ケーシング2の内側に配置され、室内機ケーシング2の内側に取り込まれる空気から塵埃を除去する。ダストボックス81は、フィルタ21から剥離した塵埃を貯溜可能である。スライダー83はダストボックス81の内部に配置されている。スライダー駆動部82は、スライダー83を移動させる。塵埃排出ユニット84は、ダストボックス81の内部に溜まる塵埃を室内機ケーシング2の外側に排出する。制御部60は、スライダー駆動部82および塵埃排出ユニット84を連動させて集塵排出運転を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、フィルタの自動清掃が可能な空気調和装置に関する。
従来の空気調和装置では、室内空気取込口と室内熱交換器との間にフィルタが設けられているものが多い。フィルタは、室内空気取込口から取り込まれる空気中の塵埃を除去することで、室内熱交換器が塵埃によって汚染されることを防いでいる。しかし、このフィルタに塵埃が堆積すると通風抵抗が増大し消費電力が増加するため、フィルタを定期的に清掃する必要がある。
そこで、フィルタの清掃を行うフィルタ清掃機構を室内機ケーシングの内側に備える空気調和装置が提案されている。フィルタ清掃機構は、フィルタに付着している塵埃を剥離させるブラシと、この剥離した塵埃を溜める集塵パックとを有している。このため、この空気調和装置では、フィルタに付着している塵埃を、ブラシによって剥離させ、集塵パックに溜めることでフィルタの清掃を行っている(特許文献1参照)。
実開昭62−160221号公報
しかしながら、特許文献1では、清掃作業者が、集塵パックに溜まった塵埃を、室内機ケーシングの内側から外側に取り出した後に、廃棄している。このため、少なからずフィルタ清掃作業において作業負担がある。
本発明の課題は、フィルタ清掃作業における作業負担をなくすことができる空気調和装置を提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置は、フィルタと、塵埃受け部と、集塵部材と、駆動部と、排出部と制御部とを備えている。フィルタは、ケーシングの内側に配置され、ケーシングの内側に取り込まれる空気から塵埃を除去する。塵埃受け部は、フィルタから剥離した塵埃を貯溜可能である。集塵部材は塵埃受け部の内部に配置されている。駆動部は、集塵部材を移動させる。排出部は、塵埃受け部の内部に溜まる塵埃をケーシングの外側に排出する。制御部は、駆動部および排出部を連動させて集塵排出運転を行う。
第1発明に係る空気調和装置では、駆動部は、塵埃受け部の内部に配置される集塵部材を移動させる。また、排出部は、塵埃受け部の内部に溜まる塵埃をケーシングの外側に排出する。さらに、制御部は、駆動部および排出部を連動させて集塵排出運転を行う。このため、フィルタから剥離し塵埃受け部の内部に溜まっている塵埃を集めて、ケーシングの外側に排出することができる。したがって、フィルタから剥離した塵埃をケーシングの内側からケーシングの外側に排出することができる。
これによって、フィルタ清掃作業における作業負担をなくすことができる。
第2発明に係る空気調和装置は、第1発明の空気調和装置であって、排出部は、塵埃受け部の内部と連通する連通口を有している。また、駆動部は、集塵部材を連通口近傍に移動させることが可能である。このため、塵埃受け部に溜められている塵埃を自動的に連通口近傍に集めることができる。
これによって、塵埃を集める作業を行う負担をなくすことができる。
第3発明に係る空気調和装置は、第1発明または第2発明の空気調和装置であって、排出部はファンを有している。ファンは、塵埃受け部の内部からケーシングの外側に向かう空気流を生成可能である。また、制御部は、集塵排出運転において、集塵部材を移動させて集められる塵埃を、ファンを回転させて生成される空気流で排出する。
第3発明に係る空気調和装置では、制御部は、集塵部材の移動によって集められる塵埃を、ファンの回転によって生成される空気流によって排出することで、集塵排出運転を行う。このため、駆動部と排出部とを連動させることによって、集塵排出運転を行うことができる。
第4発明に係る空気調和装置は、第3発明の空気調和装置であって、駆動部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに更に移動させることが可能である。また、制御部は、ファンの回転を開始させた後に、集塵部材の連通口近傍への移動を開始させる。さらに、制御部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させた後に、ファンの回転を停止させる。
第4発明に係る空気調和装置では、制御部は、ファンの回転を開始させた後に集塵部材の連通口近傍への移動を開始させる。このため、塵埃受け部に溜まっている塵埃は、連通口近傍に集められながら連通口からケーシングの外側に排出される。したがって、例えば、塵埃受け部に溜まっている塵埃が連通口近傍に集められた後にケーシングの外側へ一度に排出される場合と比較して、ファンが必要とする動力を抑えることができる。
これによって、ファンを小型化することができる。
第5発明に係る空気調和装置は、第3発明の空気調和装置であって、駆動部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに更に移動させることが可能である。また、制御部は、ファンの回転を開始させた後に、集塵部材の連通口近傍への移動を開始させる。さらに、制御部は、ファンの回転を停止させた後に、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させる。
第5発明に係る空気調和装置では、制御部は、ファンの回転を停止させた後に、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させる。このため、例えば、集塵排出運転が行われているときにファンが常に駆動している場合と比較して、ファンの駆動時間を減少させることができる。
これによって、ファンを駆動させるために消費される電力を減少させることができる。
第6発明に係る空気調和装置は、第3発明の空気調和装置であって、駆動部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに更に移動させることが可能である。また、制御部は、集塵部材の連通口近傍への移動を開始させた後に、ファンの回転を開始させる。さらに、制御部は、ファンの回転を停止させた後に、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させる。このため、例えば、集塵排出運転が行われているときにファンが常に駆動している場合と比較して、ファンの駆動時間を減少させることができる。
これによって、ファンを駆動させるために消費される電力を減少させることができる。
第7発明に係る空気調和装置は、第3発明の空気調和装置であって、駆動部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに更に移動させることが可能である。また、制御部は、集塵部材の連通口近傍への移動を開始させた後に、ファンの回転を開始させる。さらに、制御部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させた後に、ファンの回転を停止させる。
第7発明に係る空気調和装置では、制御部は、集塵部材を連通口近傍から離れたところに移動させた後に、ファンの回転を停止させる。このため、集塵部材が連通口から離れたところに移動するときに、塵埃受け部に残留している塵埃がケーシングの外側に更に排出される。
これによって、より多くの塵埃を塵埃受け部からケーシングの外側に排出することができる。
第8発明に係る空気調和装置は、第3発明から第7発明のいずれかの空気調和装置であって、ファンは塵埃受け部の近傍に配置される。このため、ファンが塵埃受け部から離れたところに配置される場合と比較して、塵埃受け部の内部からケーシングの外側に流れる空気流に対する排出部における抵抗が小さくなる。
これによって、排出部における圧力損失を小さく抑えることができる。
第9発明に係る空気調和装置は、第1発明から第8発明のいずれかの空気調和装置であって、フィルタ清掃部を更に備えている。フィルタ清掃部は、フィルタ近傍に配置され、フィルタに付着した塵埃をフィルタから剥離させる。また、制御部は、フィルタ清掃運転を更に行い、フィルタ清掃運転の完了後に集塵排出運転を行う。
第9発明に係る空気調和装置では、制御部はフィルタ清掃運転の制御を行う。フィルタ清掃運転では、フィルタに付着している塵埃が、フィルタ清掃部によってフィルタから剥離される。このため、フィルタ清掃運転が行われることによってフィルタから剥離された塵埃を集め、ケーシングの外側に排出することができる。
これによって、フィルタ清掃作業を簡潔に行うことができる。
第10発明に係る空気調和装置は、第9発明に空気調和装置であって、制御部は通常運転を更に行う。また、制御部は、通常運転の完了後にフィルタ清掃運転を行う。
第10発明に係る空気調和装置では、制御部は通常運転の制御を行う。通常運転では、ケーシングの内側に空気が取り込まれケーシングの外側に空気が吹き出される。また、通常運転の完了後にフィルタ清掃運転が行われる。このため、フィルタ清掃運転時にフィルタから剥離される塵埃が、通常運転時にケーシングの外側に空気と共に吹き出されることを防ぐことができる。
これによって、通常運転時に吹き出される空気中に塵埃が混入するおそれを低くすることができる。
第11発明に係る空気調和装置は、第1発明から第9発明に係る空気調和装置であって、制御部は通常運転を更に行う。また、制御部は、通常運転中に集塵排出運転を行う。
第11発明に係る空気調和装置では、制御部は通常運転を行う。通常運転では、ケーシングの内側に空気が取り込まれケーシングの外側に空気が吹き出される。また、通常運転中に集塵排出運転が行われる。このため、通常運転時に発生する音中に集塵排出運転時に発生するファンの回転音を紛れ込ませることができる。
第1発明に係る空気調和装置では、フィルタ清掃作業における作業負担をなくすことができる。
第2発明に係る空気調和装置では、塵埃を集める作業を行う負担をなくすことができる。
第3発明に係る空気調和装置では、駆動部と排出部とを連動させて集塵排出運転を行うことができる。
第4発明に係る空気調和装置では、ファンを小型化することができる。
第5発明に係る空気調和装置では、ファンを駆動させるために消費される電力を減少させることができる。
第6発明に係る空気調和装置では、ファンを駆動させるために消費される電力を減少させることができる。
第7発明に係る空気調和装置では、より多くの塵埃を塵埃受け部からケーシングの外側に排出することができる。
第8発明に係る空気調和装置では、排出部における圧力損失を小さく抑えることができる。
第9発明に係る空気調和装置では、フィルタ清掃作業を簡潔に行うことができる。
第10発明に係る空気調和装置では、通常運転時に吹き出される空気中に塵埃が混入するおそれを低くすることができる。
第11発明に係る空気調和装置では、通常運転時に発生する音中に集塵排出運転時に発生するファンの回転音を紛れ込ませることができる。
−第1実施形態−
<空気調和装置の構成>
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置100を図1に示す。この空気調和装置100は、室内に設置される室内機1と、室外に設置される室外機3とを有しており、室内の冷房および暖房を行うことができる。
室外機3は、室外空調ユニット5と、室外空調ユニット5上に配置される調湿ユニット4とを有している。
室外空調ユニット5は、図2に示すように、圧縮機22と、圧縮機22の吐出側に接続されている四路切換弁23と、圧縮機22の吸入側に接続されるアキュムレータ18と、四路切換弁23に接続されている室外熱交換器19と、室外熱交換器19に接続された膨張弁25とを有している。膨張弁25は、冷媒配管を介して後述する室内熱交換器12の一端と接続される。また、四路切換弁23は、冷媒配管を介して室内熱交換器12の他端と接続されている。また、室外空調ユニット5内には、プロペラファン28が設けられている。プロペラファン28は、室外の空気を取り込み、室外熱交換器19での熱交換後の空気を室外に排出する。
調湿ユニット4は、図1に示すように、給排気ホース7を有している。給排気ホース7は、室外機3と室内機1との間に設けられており、調湿ユニット4からの室外空気や調湿空気等を室内機1側に供給するときや室内の空気を室外に排出するときに用いられる。このため、調湿ユニット4は、室外の空気を室内へ供給したり、室内の空気を室外へ排出したりすることができる。
<室内機の構成>
室内機1は、室内の壁面に取り付けられる壁掛け型の室内機であり、図3および図4に示すように、室内機ケーシング2と、本体ユニット10と、フィルタユニット20と、集塵ユニット80と、塵埃排出ユニット84とを有している。
〔室内機ケーシング〕
室内機ケーシング2は、上述の本体ユニット10、フィルタユニット20、集塵ユニット80および塵埃排出ユニット84の一部等を内部に収容する。室内機ケーシング2には、図3に示すように、空調のための室内空気取込口16と室内空気吹出口15とが形成されている。室内空気取込口16は室内機ケーシング2の上部に設けられており、室内の空気を室内機ケーシング2の内側に取り込むための開口である。室内の空気は、後述する送風ファン13によって室内空気取込口16から室内機ケーシング2の内側に取り込まれる。室内空気吹出口15は、室内機ケーシング2の前面下部に設けられている。また、室内空気吹出口15近傍には、室内空気吹出口15を覆うように水平フラップ17が設けられている。水平フラップ17は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動され、空気の案内方向を変更したり、吹き出し口を開閉したりする。
また、室内機ケーシング2の前面には、図1に示すように、複数のLEDからなる表示部6が設けられている。表示部6は、空気調和装置100の前方から視認可能なように設けられており、LEDの点灯の有無によって空気調和装置100の運転状況を表示する。
〔本体ユニット〕
本体ユニット10は、図2および図3に示すように、室内機ケーシング2の内側に配置され、室内熱交換器12や送風ファン13等を有している。室内熱交換器12は、複数のフィンと、冷媒が流れる伝熱管とによって構成されており、通過する空気との間で熱交換を行う。送風ファン13は、室内ファンモータ14によって回転駆動されるクロスフローファンである。また、送風ファン13は、室内から取り込まれ室内熱交換器12によって温度調節された後に室内に吹き出される空気流を生成する。
〔フィルタユニット〕
フィルタユニット20は、図3に示すように、室内機ケーシング2の内側に配置されており、フィルタ21と、フィルタ21を移動させるローラー31と、フィルタ21およびローラー31を支持するガイド部材41とを有している。
フィルタ21は、室内熱交換器12の前面側に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を除去する。これにより、フィルタ21は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器12に付着し室内熱交換器12が汚染されるのを防止している。また、フィルタ21は、正規の状態では、室内熱交換器12の前面側のほぼ全域を覆うように配置されている。フィルタ21には、後述のピニオンギア32と噛み合うラック24が形成されている。
ローラー31は、ピニオンギア32を有している。ピニオンギア32は、フィルタ21のラック24と噛み合っており、ピニオンギア32が回転することによって、フィルタ21を移動させる。
ガイド部材41は、フィルタ21が移動するための軌道となる案内溝を有している。案内溝は、前方案内溝42aと下方案内溝42bと後方案内溝42cと上方案内溝42dとからなる。前方案内溝42aおよび後方案内溝42cの長さはフィルタ21の長手方向の約4分の3の長さに相当し、上方案内溝42dの長さはフィルタ21の長手方向の約4分の1の長さに相当する。下方案内溝42bは、前述したピニオンギア32の歯先円と同軸の円弧軌道を形成しており、前方案内溝42aの下端と後方案内溝42cの下端とを結んでいる。前方案内溝42aの上端と後方案内溝42cの上端とは、共に上方案内溝42dの入口と繋がっている。また、フィルタ21は、これら案内溝に沿って移動する。
〔集塵ユニット〕
集塵ユニット80は、図3および図4に示すように、ダストボックス81と回転ブラシ72とスライダー83とスライダー駆動部82とを備えている。
ダストボックス81は、図3に示すように、室内機ケーシング2の室内空気吹出口15の前上部位置に固定されている。また、ダストボックス81の右端部には、後述するスライダー83の位置を検知する位置検知センサ95が設けられている(図5参照)。
回転ブラシ72は、図3および図4に示すように、ダストボックス81の上側に配置されている。また、回転ブラシ72は、フィルタユニット20の下側に配置されており、回転ブラシ72のブラシ先端部はフィルタ21に接触している。このため、この回転ブラシ72は、移動するフィルタ21に押圧接触する。また、回転ブラシ72は、ブラシ用モータ98によって回転駆動される(図5参照)。
スライダー83は、図4および図7に示すように、ダストボックス81の内側に接触して、あるいは、わずかな隙間をあけて配備されている。また、スライダー83には、スライダー側固定部93が設けられている。スライダー側固定部93は、スライダー83に設けられた突起であり、後述するスライダー駆動部82のスライダー用環状ベルト90に設けられているベルト側固定部91,92に嵌め合わされる。
スライダー駆動部82は、図4および図7に示すように、スライダー83がダストボックス81の内側を左右方向に移動するようにスライダー83を駆動させる機構である。なお、ここでいう「左右」は、集塵ユニット80が室内機1に備えられた状態での正面視における左右を意味している。スライダー駆動部82は、駆動ローラー88と、従属ローラー89と、駆動用モータ87と、スライダー用環状ベルト90とを有している。駆動ローラー88は、駆動用モータ87によって回転する。従属ローラー89は、駆動ローラー88から離間して駆動ローラー88に並行に配置される。駆動ローラー88と従属ローラー89とは、スライダー用環状ベルト90の内側に配置されており、スライダー用環状ベルト90を回転循環可能に支持している。また、スライダー用環状ベルト90には、スライダー83とスライダー用環状ベルト90とを固定するためのベルト側固定部91,92が設けられている。ベルト側固定部91,92はスライダー用環状ベルト90に設けられた突起であり、上述のスライダー側固定部93がベルト側固定部91,92に圧入して嵌め合わされることで、スライダー83とスライダー用環状ベルト90とが一体的に固定される。
駆動用モータ87は、図4および図5に示すように、制御部60によって制御されており、回転運動を駆動ローラー88に伝達して駆動ローラー88を回転させることによって、スライダー83を左右方向に移動させることができる。
〔塵埃排出ユニット〕
塵埃排出ユニット84は、図4に示すように、排気ダクト94と排気ファン85とを備えており、ダストボックス81に溜まった塵埃を室外へ排気する。
排気ダクト94は、排気ダクト94の内側の空間とダストボックス81の内側の空間とを連通する連通口86を有しており、連通口86を介してダストボックス81の左端側面に接続されている。また、排気ダクト94の先端は室外に配置されている。このため、後述する排気ファン85が回転することによって、ダストボックス81の内側に溜められている塵埃が、排気ダクト94の先端から空気と共に排出される。
排気ファン85は、排気ダクト94の内側に配備されており、ダストボックス81の近傍に設けられている。また、排気ファン85は、排気ファンモータ99(図5参照)によって回転駆動されるシロッコファンである。排気ファン85は、排気ファンモータ99によって回転させられることで、ダストボックス81の内部空間から室外空間に向かう空気流A10を生成する。
<制御部>
この空気調和装置100は、図5に示すように、圧縮機22、膨張弁25および室内ファンモータ14等の各種機器の動作制御を行う制御部60を備えている。制御部60は、冷房運転および暖房運転を含む通常運転のみならずフィルタ清掃運転および集塵排出運転等の運転制御を行う。なお、集塵排出運転は、制御部60がスライダー駆動部82の駆動用モータ87および塵埃排出ユニット84の排気ファンモータ99を連動して制御することによって行われる。
<空気調和装置の運転動作>
次に、この空気調和装置100の各運転動作について説明する。
〔通常運転〕
通常運転時には、圧縮機22が駆動されると共に、膨張弁25が所定の開度に絞られた状態で冷媒が冷媒回路を循環しており、室内熱交換器12が蒸発器または凝縮器として機能している。また、送風ファン13が駆動されることによって、空気が室内空気取込口16から室内機1内に吸い込まれ、室内熱交換器12を通って、室内空気吹出口15から室内に吹き出される空気の流れが生成される。これによって、室内の冷房または暖房を行うことができる。
〔フィルタ清掃運転〕
上記の通常運転時には、フィルタ21が図3に示す通常位置に位置した状態で運転が行われる。この通常位置では、フィルタ21のラック24は、前方案内溝42aと上方案内溝42dとに収まっており、ラック24の一端(以後、第1端部24aという)はピニオンギア32と噛み合っている。通常運転が行われると、フィルタ21に塵埃が付着するため、通常運転完了後にフィルタ21に付着している塵埃を自動的に除去するフィルタ清掃運転が行われる。以下、このフィルタ清掃運転時の動作について、図3を参照しながら説明する。
まず、図3の状態から、制御部60はローラー用モータ96を駆動することでローラー31を回転させ、フィルタ21を移動させる。ローラー31が回転すると、ピニオンギア32からラック24に回転が伝達され、フィルタ21は、ローラー31によって下方案内溝42bで方向転換して後方案内溝42c側へ搬送される。ローラー31が回転し続けると、ラック24の第1端部24aは上方案内溝42dに入り上方案内溝42dの終端に到達する。このとき、フィルタ21のラック24は、後方案内溝42cと上方案内溝42dとに収まっており、ラック24の他端(以後、第2端部24bという)はピニオンギア32と噛み合っている。
また、フィルタ21が移動する際に、フィルタ21の表面に付着していた塵埃は、回転ブラシ72によってかき取られ、ダストボックス81に溜められる。回転ブラシ72は、少なくともフィルタ21が前方から後方へ移動している間は回転しており、その回転方向は、フィルタ21の進行方向に逆らう方向である。
フィルタ21が前方から後方へ移動し塵埃の除去が終了すると、制御部60は、ローラー31を逆回転させる。フィルタ21のラック24の第2端部24bは、ピニオンギア32と噛み合っているので、ピニオンギア32からラック24に回転が伝達され、フィルタ21は、ローラー31によって下方案内溝42bで方向転換して前方案内溝42a側へ搬送される。ローラー31が逆回転し続けると、ラック24の第2端部24bは上方案内溝42dに入り上方案内溝42dの終端に到達する。このとき、制御部60がローラー31の回転を停止させることによって、フィルタ清掃運転が完了する。フィルタ清掃運転が完了すると、ダストボックス81に溜まった塵埃を室内機1の外側に排出する集塵排出運転が開始される。以下、集塵排出運転時の動作について、図6および図7を参照しながら説明する。
〔集塵排出運転〕
フィルタ清掃運転が完了すると、上述のように集塵排出運転が開始される(ステップS1)。集塵排出運転が開始されると、まず、スライダー83がダストボックス81の右端部に位置しているか否かが位置検知センサ95によって検知される(ステップS2)。以下、ダストボックス81の右端部位置を初期位置とする。スライダー83が初期位置に位置している場合、制御部60は排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85を回転させる(ステップS3)。一方、スライダー83が初期位置に位置していない場合、制御部60は、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向に移動させてスライダー83を初期位置に移動させた後、排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85を回転させる(ステップS2〜ステップS4)。
排気ファン85が正常に起動し、排気ダクト94につまりが発生していない場合、スライダー83の往復路移動が開始される(ステップS5〜ステップS7)。なお、ここでいう、スライダー83の往復路移動は、往路移動と復路移動とに分けられる。スライダー83の往路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A1の方向に初期位置からダストボックス81の左端部まで移動させることにより行われる。また、スライダー83の復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向にダストボックス81の左端部から初期位置まで移動させることにより行われる。
スライダー83の往復路移動が終了すると、制御部60は、排気ファンモータ99の駆動を停止することで排気ファン85の回転を停止させる(ステップS8,ステップS9)。これによって、集塵排出運転が完了する。
また、排気ファン85が正常に起動しない場合、または、排気ダクト94につまりが発生した場合には、室内機ケーシング2の前面に設けられている表示部6にエラーが表示される(ステップS10)。
<特徴>
(1)
実開昭62−160221号公報に記載されている空気調和装置では、フィルタの表面から剥離された塵埃を室内機ケーシングの内側に配備されている集塵パックに溜め、清掃作業者が、この集塵パックを室内機ケーシングの外側に取り出し、集塵パックに溜まった塵埃を廃棄している。
これに対して、上記実施形態では、従来の空気調和装置の集塵パックに相当するダストボックス81の内部に溜まっている塵埃を、ダストボックス81の左端部に集めると同時に室内機ケーシング2の外側に排出している。このため、フィルタ21から剥離された塵埃を室内機ケーシング2の内側から室内機ケーシング2の外側に排出することができる。
これによって、フィルタ清掃作業における作業負担をなくすことができている。
(2)
上記実施形態では、排気ダクト94は連通口86を有しており、スライダー駆動部82はスライダー83を初期位置から連通口86近傍まで移動させる。このため、ダストボックス81に溜まっている塵埃は、スライダー83によってダストボックス81の左端部に自動的に集められる。また、制御部60は、排気ファン85の回転が開始された後に、スライダー駆動部82の駆動を開始させる。このため、ダストボックス81に溜まっている塵埃は、ダストボックス81の左端部に集められながら室外に排出される。したがって、ダストボックス81に溜まっている塵埃が左端部に集められた後に室外に一度に排出される場合と比較して、排出される塵埃が少量ずつであるため、ダストボックス81の内側に溜まっている塵埃を室外に排出しやすくすることができている。
また、排出される塵埃が少量ずつであるため、集められた塵埃が一度に排出される場合と比較して、排気ファン85を小型化することができる。
(3)
上記実施形態では、フィルタ清掃運転の完了後に集塵排出運転が行われている。フィルタ清掃運転では、回転ブラシ72によってフィルタから剥離される塵埃が、フィルタ清掃運転完了までダストボックス81に溜まり続ける。このため、フィルタ清掃運転と集塵排出運転とが同時に行われた場合、フィルタから剥離される塵埃を室外空間に排出するためには、スライダー83を少なくとも2回以上往復移動させなければならないことになる。したがって、フィルタ清掃運転と同時に集塵排出運転が行われる場合と比較して、ダストボックス81の内部に溜まっている塵埃を効率よく室外空間に排出することができる。
これによって、フィルタ清掃作業を簡潔に行うことができている。
(4)
上記実施形態では、通常運転の完了後にフィルタ清掃運転が行われている。
このため、フィルタ清掃運転において行われるフィルタ21からの塵埃の剥離は、送風ファン13によって空気流が生成されていない状態で行われる。
これによって、通常運転時に吹き出される空気中に塵埃が混入するおそれを低くすることができている。
(5)
上記実施形態では、排気ファン85がダストボックス81近傍に配置されている。このため、例えば、排気ファン85が室内機ケーシング2の外側に配置される場合と比較して、排気ダクト94において、ダストボックス81の内側から室外空間に流れる空気に対する抵抗を小さくすることができる。
これによって、排気ダクト94における圧力損失を小さく抑えることができている。また、排気ダクト94における空気流に対する抵抗を小さくすることができているため、排気ファン85の騒音を抑えることができている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、通常運転が完了した後に、フィルタ清掃運転および集塵排出運転が行われているが、通常運転中に集塵排出運転が行われてもよい。具体的には、通常運転が行われている間に、制御部によってフィルタ清掃運転が必要であると判断された場合(例えば、通常運転の累計運転時間が所定時間に到達した場合等)、または、リモコンによってフィルタ清掃運転の指示が為された場合、制御部は、通常運転を一時停止しフィルタ清掃運転を行う。そして、フィルタ清掃運転が完了した後、制御部は、一時停止していた通常運転を再び開始すると同時に集塵排出運転を開始する。そして、集塵排出運転が完了した後、制御部は、通常運転のみを継続して行う。このため、集塵排出運転時に発生する排気ファンの回転音を、通常運転時に発生する送風ファンの回転音等に紛れ込ませることができる。
なお、通常運転、フィルタ清掃運転および集塵排出運転は、上記実施形態と同様の運転である。
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転時における制御部の動作の流れを図8に示す。なお、第2実施形態では、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作の順序以外は、第1実施形態と同様である。したがって、第2実施形態では、第1実施形態と同様の符号を用いて、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作のみを以下に説明する。
<集塵排出運転>
空気調和装置100の集塵排出運転について、図4,図5,図7および図8を参照しながら説明する。
フィルタ清掃運転が完了すると、集塵排出運転が開始される(ステップS11)。集塵排出運転が開始されると、まず、スライダー83がダストボックス81の右端部に位置しているか否かが位置検知センサ95によって検知される(ステップS12)。以下、ダストボックス81の右端部位置を初期位置とする。スライダー83が初期位置に位置している場合、制御部60は排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85を回転させる(ステップS13)。一方、スライダー83が初期位置に位置していない場合、制御部60は、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向に移動させてスライダー83を初期位置に移動させた後、排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85を回転させる(ステップS12〜ステップS14)。
排気ファン85が正常に起動し、排気ダクト94につまりが発生していない場合、スライダー83の往路移動が開始される(ステップS15〜ステップS17)。なお、スライダー83の往復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A1の方向に初期位置からダストボックス81の左端部まで移動させることにより行われる。
スライダー83の往路移動が終了すると、制御部60は、排気ファンモータ99の駆動を停止することで排気ファン85の回転を停止させる(ステップS18,ステップS19)。そして、排気ファン85の回転の停止後、スライダー83を復路移動させる(ステップS20)。なお、スライダー83の復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向にダストボックス81の左端部から初期位置まで移動させることにより行われる。これによって、集塵排出運転が完了する。
また、排気ファン85が正常に起動しない場合、または、排気ダクト94につまりが発生した場合には、室内機ケーシング2の前面に設けられている表示部6にエラーが表示される(ステップS21)。
<特徴>
上記実施形態では、制御部60は、排気ファン85の回転が開始された後に、スライダー駆動部82を駆動してスライダー83の往路移動を開始させている。このため、ダストボックス81に溜まっている塵埃は、ダストボックス81の左端部に集められながら室外に排出される。したがって、ダストボックス81に溜まっている塵埃が左端部に集められた後に室外に一度に排出される場合と比較して、排出される塵埃が少量ずつであるため、ダストボックス81の内側に溜まっている塵埃を室外に排出しやすくすることができている。
また、排出される塵埃が少量ずつであるため、集められた塵埃が一度に排出される場合と比較して、排気ファン85を小型化することができる。
さらに、スライダー83の往路移動が終了すると、制御部60は、排気ファンモータ99の駆動を停止することで排気ファン85の回転を停止させている。そして、排気ファン85の回転の停止後、スライダー83を復路移動させている。このため、例えば、集塵排出運転が行われているときに排気ファンが常に駆動している場合と比較して、排気ファンの駆動時間を減少させることができる。
これによって、排気ファン85を駆動させるために消費される電力を減少させることができている。
−第3実施形態−
本発明の第3実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転時における制御部の動作の流れを図9に示す。なお、第3実施形態では、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作の順序以外は、第1実施形態と同様である。したがって、第3実施形態では、第1実施形態と同様の符号を用いて、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作のみを以下に説明する。
<集塵排出運転>
空気調和装置100の集塵排出運転について、図4,図5,図7および図9を参照しながら説明する。
フィルタ清掃運転が完了すると、集塵排出運転が開始される(ステップS31)。集塵排出運転が開始されると、まず、スライダー83がダストボックス81の右端部に位置しているか否かが位置検知センサ95によって検知される(ステップS32)。以下、ダストボックス81の右端部位置を初期位置とする。スライダー83が初期位置に位置している場合、スライダー83の往路移動が開始される(ステップS33)。なお、スライダー83の往復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A1の方向に初期位置からダストボックス81の左端部まで移動させることにより行われる。また、スライダー83が初期位置に位置していない場合、制御部60は、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向に移動させてスライダー83を初期位置に移動させた後、スライダー83の往路移動を開始させる(ステップS34)。そして、スライダー83の往路移動が終了した後に、制御部60は排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85の回転を開始する(ステップS35,ステップS36)。
排気ファン85が正常に起動し、排気ダクト94につまりが発生していない場合、制御部60は排気ファン85を所定時間(例えば、3分間)駆動させ、スライダー83によって集められたダストボックス81内の塵埃を室外に排出する(ステップS37,ステップS38)。そして、排気ファン85の駆動開始から所定時間が経過した後、制御部60は、排気ファン85の回転を停止させる(ステップS39)。そして、排気ファン85の回転の停止後、スライダー83を復路移動させる(ステップS40)。なお、スライダー83の復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向にダストボックス81の左端部から初期位置まで移動させることにより行われる。これによって、集塵排出運転が完了する。
また、排気ファン85が正常に起動しない場合、または、排気ダクト94につまりが発生した場合には、室内機ケーシング2の前面に設けられている表示部6にエラーが表示される(ステップS41)。
<特徴>
上記実施形態では、制御部60は、スライダー83の往路移動が終了した後に、排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85の回転を開始する。また、制御部60は、排気ファン85を所定時間駆動させ、スライダー83によって集められたダストボックス81内の塵埃を室外に排出する。そして、所定時間経過後、制御部60は、排気ファン85の回転を停止させ、排気ファン85の回転の停止後スライダー83を復路移動させる。このため、例えば、集塵排出運転が行われているときに排気ファンが常に駆動している場合と比較して、排気ファンの駆動時間を減少させることができる。
これによって、排気ファン85を駆動させるために消費される電力を減少させることができている。
−第4実施形態−
本発明の第4実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転時における制御部の動作の流れを図10に示す。なお、第4実施形態では、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作の順序以外は、第1実施形態と同様である。したがって、第4実施形態では、第1実施形態と同様の符号を用いて、集塵排出運転時のスライダーおよび排気ファンの運転動作のみを以下に説明する。
<集塵排出運転>
空気調和装置100の集塵排出運転について、図4,図5,図7および図10を参照しながら説明する。
フィルタ清掃運転が完了すると、集塵排出運転が開始される(ステップS51)。集塵排出運転が開始されると、まず、スライダー83がダストボックス81の右端部に位置しているか否かが位置検知センサ95によって検知される(ステップS52)。以下、ダストボックス81の右端部位置を初期位置とする。スライダー83が初期位置に位置している場合、スライダー83の往路移動が開始される(ステップS53)。なお、スライダー83の往復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A1の方向に初期位置からダストボックス81の左端部まで移動させることにより行われる。また、スライダー83が初期位置に位置していない場合、制御部60は、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向に移動させてスライダー83を初期位置に移動させた後、スライダー83の往路移動を開始する(ステップS54)。そして、スライダー83の往路移動が終了した後に、制御部60は排気ファンモータ99を駆動することで排気ファン85の回転を開始する(ステップS55,ステップS56)。
排気ファン85が正常に起動し、排気ダクト94につまりが発生していない場合、制御部60は排気ファン85を所定時間(例えば、3分間)駆動させ、スライダー83によって集められたダストボックス81内の塵埃を室外に排出する(ステップS57,ステップS58)。そして、排気ファン85の駆動開始から所定時間が経過した後、制御部60は、スライダー83を復路移動させる。なお、スライダー83の復路移動は、制御部60が、駆動用モータ87を駆動させ、スライダー83を図7中の矢印A2の方向にダストボックス81の左端部から初期位置まで移動させることにより行われる。そして、スライダー83の復路移動完了後、制御部60は、排気ファン85の回転を停止する(ステップS59,ステップS60)。これによって、集塵排出運転が完了する。
また、排気ファン85が正常に起動しない場合、または、排気ダクト94につまりが発生した場合には、室内機ケーシング2の前面に設けられている表示部6にエラーが表示される(ステップS61)。
<特徴>
上記実施形態では、制御部60は、スライダー83の復路移動完了後、排気ファン85の回転を停止する。このため、スライダー83が復路移動しているときにも、ダストボックス81の内側から室外に向かって空気流A10が生成されていることになる。したがって、例えば、スライダー83がダストボックス81に溜まっている塵埃を往路移動中に集め損ない、塵埃がダストボックス81の内側に残留してしまった場合でも、残留した塵埃をダストボックス81の内側から室外に更に排出することができる。
これによって、より多くの塵埃をダストボックス81から室外に排出することができている。
また、制御部60は、スライダー83の往路移動が終了した後に、排気ファンモータ99の駆動を開始することで排気ファン85の回転を開始する。このため、例えば、集塵排出運転が行われているときに排気ファンが常に駆動している場合と比較して、排気ファンの駆動時間を減少させることができる。
これによって、排気ファン85を駆動させるために消費される電力を減少させることができている。
本発明によれば、空気調和装置において、フィルタの清掃作業の負担をなくすことができるようになる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の外観図。 本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の概略冷媒回路図。 本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の室内機の縦断面図。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の集塵ユニットの概略斜視図。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の制御ブロック図。 本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転のフローチャート。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の集塵機構の正面図。 本発明の第2実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転のフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転のフローチャート。 本発明の第4実施形態に係る空気調和装置の集塵排出運転のフローチャート。
符号の説明
2 室内機ケーシング(ケーシング)
21 フィルタ
60 制御部
72 回転ブラシ(フィルタ清掃部)
81 ダストボックス(塵埃受け部)
82 スライダー駆動部(駆動部)
83 スライダー(集塵部材)
84 塵埃排出ユニット(排出部)
85 排気ファン(ファン)
86 連通口
100 空気調和装置

Claims (11)

  1. ケーシング(2)の内側に配置され、前記ケーシング(2)の内側に取り込まれる空気から塵埃を除去するフィルタ(21)と、
    前記フィルタ(21)から剥離した塵埃を貯溜可能な塵埃受け部(81)と、
    前記塵埃受け部の内部に配置される集塵部材(83)と、
    前記集塵部材(83)を移動させる駆動部(82)と、
    前記塵埃受け部(81)の内部に溜まる塵埃を前記ケーシング(2)の外側に排出する排出部(84)と、
    前記駆動部(82)および前記排出部(84)を連動させて集塵排出運転を行う制御部(60)と、
    を備える空気調和装置(100)。
  2. 前記排出部(84)は、前記塵埃受け部(81)の内部と連通する連通口(86)を有しており、
    前記駆動部(82)は、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍に移動させることが可能である、
    請求項1に記載の空気調和装置(100)。
  3. 前記排出部(84)は、前記塵埃受け部(81)の内部から前記ケーシング(2)の外側に向かう空気流(A10)を生成可能なファン(85)を有し、
    前記制御部(60)は、前記集塵排出運転において、前記集塵部材(83)を移動させて集められる塵埃を、前記ファン(85)を回転させて生成される前記空気流(A10)で排出する、
    請求項1または2に記載の空気調和装置(100)。
  4. 前記駆動部(82)は、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍から離れたところに更に移動させることが可能であり、
    前記制御部(60)は、前記ファン(85)の回転を開始させた後に前記集塵部材(83)の前記連通口(86)近傍への移動を開始させ、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍から離れたところに移動させた後に前記ファン(85)の回転を停止させる、
    請求項3に記載の空気調和装置(100)。
  5. 前記駆動部(82)は、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍から離れたところに更に移動させることが可能であり、
    前記制御部(60)は、前記ファン(85)の回転を開始させた後に前記集塵部材(83)の前記連通口(86)近傍への移動を開始させ、前記ファン(85)の回転を停止させた後に前記集塵部材(83)を前記連通口(86)から離れたところに移動させる、
    請求項3に記載の空気調和装置(100)。
  6. 前記駆動部(82)は、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍から離れたところに更に移動させることが可能であり、
    前記制御部(60)は、前記集塵部材(83)の前記連通口(86)近傍への移動を開始させた後に前記ファン(85)の回転を開始させ、前記ファン(85)の回転を停止させた後に前記集塵部材(83)を前記連通口(86)から離れたところに移動させる、
    請求項3に記載の空気調和装置(100)。
  7. 前記駆動部(82)は、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)近傍から離れたところに更に移動させることが可能であり、
    前記制御部(60)は、前記集塵部材(83)の前記連通口(86)近傍への移動を開始させた後に前記ファン(85)の回転を開始させ、前記集塵部材(83)を前記連通口(86)から離れたところに移動させた後に前記ファン(85)の回転を停止させる、
    請求項3に記載の空気調和装置(100)。
  8. 前記ファン(85)は、前記塵埃受け部(81)の近傍に配置される、
    請求項3から7のいずれかに記載の空気調和装置(100)。
  9. 前記フィルタ(21)近傍に配置され、前記フィルタ(21)に付着した塵埃を前記フィルタ(21)から剥離させるフィルタ清掃部(72)を更に備え、
    前記制御部(60)は、前記フィルタ清掃部(72)によって前記フィルタ(21)に付着している塵埃を前記フィルタ(21)から剥離させるフィルタ清掃運転を更に行い、前記フィルタ清掃運転の完了後に前記集塵排出運転を行う、
    請求項1から8のいずれかに記載の空気調和装置(100)。
  10. 前記制御部(60)は、前記ケーシング(2)の内側に空気を取り込み前記ケーシング(2)の外側に空気を吹き出す通常運転を更に行い、前記通常運転の完了後に前記フィルタ清掃運転を行う、
    請求項9に記載の空気調和装置(100)。
  11. 前記制御部(60)は、前記ケーシング(2)の内側に空気を取り込み前記ケーシング(2)の外側に空気を吹き出す通常運転を更に行い、前記通常運転中に前記集塵排出運転を行う、
    請求項1から9のいずれかに記載の空気調和装置(100)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107270401A (zh) * 2017-07-01 2017-10-20 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调室内机及空调器控制方法

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