JP2009068421A - 流体吸入吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム機構を用い構造が簡単なポンプを提供する。
【解決手段】シリンダ2内のピストン4を中心軸X方向の往復を許容しつつ回転させる。ピストン端面41A,41Bとシリンダ内周面21及び端面部材内端面31A,31Bと回転軸外周面61とにより形成される隔室に連通可能なように、シリンダに吸入口91及び吐出口92が形成されている。圧縮コイルバネ33によりピストン端面41A,41Bとシリンダ内端面31A,31Bとを近接させるよう付勢する。ピストン端面の形状及びシリンダ内端面の形状は、ピストン回転運動の際に隔室容積が変動するように、決められる。ピストン外周面に形成された切欠部42A,42Bは、中心軸X方向にはピストン往復運動の際に吸入口91及び吐出口92との連通が可能なように、且つ周方向にはピストン回転運動の際に吸入口91及び吐出口92との選択的連通が可能なように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ及びコンプレッサ等の流体吸入吐出装置に関するものであり、特にカム機構を用いた流体吸入吐出装置に係るものである。
容積型のポンプとしては往復ポンプ及び回転ポンプがある。
代表的な往復ポンプでは、シリンダまたはケーシング内でピストンまたはプランジャーを往復運動させることで隔室の容積を変動させ、この容積変動と吸入側の弁及び吐出側の弁の動作とを組み合わせることで、流体の吸入及び吐出を行う。往復ポンプの一種であるダイヤフラムポンプでは、ダイヤフラムを振動させ、この振動と吸入側の弁及び吐出側の弁の動作とを組み合わせることで、流体の吸入及び吐出を行う。ダイヤフラムポンプにおいてダイヤフラムの振動を駆動するためにカム機構を利用したものが特開平8−121253号公報(特許文献1)に記載されている。
一方、代表的な回転ポンプでは、可動ベーン付きロータ、歯車及びねじなどの回転部材を回転させることで該回転部材とケーシングなどとにより形成される隔室を吸入側から吐出側へと移動させ、これにより流体の吸入及び吐出を行う。また、回転カムを利用したカムポンプが特開平8−42448号公報(特許文献2)に記載されている。
特開平8−121253号公報 特開平8−42448号公報
しかるに、特許文献1に記載のカム機構を利用したダイヤフラムポンプでは、逆止弁等のポンプ弁の使用が必須である。また、特許文献2に記載のカムポンプでは、駆動側の回転カムと従動側の回転カムとを同期回転させるための手段が必須である。このように、従来のカム機構を用いたポンプでは、ポンプ弁や同期回転手段が必要であり、構造の簡単化が難しいという難点がある。このような難点は、類似の構造を持つ圧縮性流体の圧縮のためのコンプレッサにおいても同様に存在する。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みて、カム機構を用い且つ構造が簡単なポンプ及びコンプレッサ等の流体吸入吐出装置を提供することを目的とするものである。
本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
中心軸に関し回転対称性を有する内周面をもつシリンダ;
該シリンダ内にて前記中心軸の方向の往復運動及び該中心軸の周りでの回転運動の双方が可能なように配置されたピストン;
該ピストンの往復運動を許容しつつ前記ピストンの回転運動を駆動する回転駆動手段;
前記ピストンの端面と前記シリンダの内周面及び内端面とを含む面により形成される隔室にそれぞれ連通可能に前記シリンダに形成された吸入口及び吐出口;及び、
前記ピストンの端面と前記シリンダの内端面とを互いに近接させるような付勢力を発生させる付勢手段、を備えており、
前記ピストンの端面の形状及び前記シリンダの内端面の形状は、前記隔室の容積が前記ピストンの回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められており、
前記ピストンの外周面には前記端面に連なる切欠部が形成されており、該切欠部は、前記中心軸の方向に関しては前記ピストンの往復運動の際に前記吸入口及び吐出口との連通が可能なように、且つ前記中心軸の周りの周方向に関しては前記ピストンの回転運動の際に前記吸入口及び吐出口との選択的連通が可能なように形成されていることを特徴とする流体吸入吐出装置、
が提供される。
本発明の一態様においては、
前記ピストンの前記端面とは反対側の反対側端面と前記シリンダの内周面及び前記内端面とは反対側の反対側内端面とを含む面により反対側隔室が形成され、該反対側隔室にそれぞれ連通可能に前記吸入口及び吐出口が形成されており、
前記ピストンの反対側端面の形状及び前記シリンダの反対側内端面の形状は、前記反対側隔室の容積が前記ピストンの回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められており、
前記付勢手段は、前記ピストンの反対側端面と前記シリンダの反対側内端面とをも互いに近接させるように前記付勢力を発生させ、
前記ピストンの外周面には前記反対側端面に連なる反対側切欠部が形成されており、該反対側切欠部は、前記中心軸の方向に関しては前記ピストンの往復運動の際に前記吸入口及び吐出口との連通が可能なように、且つ前記中心軸の周りの周方向に関しては前記ピストンの回転運動の際に前記吸入口及び吐出口との選択的連通が可能なように形成されている。
本発明の一態様においては、
前記ピストンは前記回転駆動手段を構成する回転軸の周囲に該回転軸と同軸にて配置された筒状体からなり、
前記端面は環状をなしており前記中心軸の周りの周方向に沿って前記中心軸の方向に高い山部と低い谷部とを有しており、これらの山部及び谷部は前記中心軸の周りの周方向に交互に配列されており、
前記反対側端面は環状をなしており前記中心軸の周りの周方向に沿って前記中心軸の方向に高い反対側山部と低い反対側谷部とを有しており、これらの反対側山部及び反対側谷部は前記中心軸の周りの周方向に交互に配列されており、
前記端面の山部と前記反対側端面の反対側谷部とが前記周方向に関して対応するように配置され、前記端面の谷部と前記反対側端面の反対側山部とが前記周方向に関して対応するように配置されている。
本発明の一態様においては、前記端面の山部及び谷部がいずれも2つ設けられており、前記反対側端面の反対側山部及び反対側谷部がいずれも2つ設けられており、前記吸入口及び吐出口がいずれも2つ設けられている。本発明の一態様においては、前記反対側隔室の容積は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積とは逆のタイミングにて最小値と最大値との間で変動する。
本発明の一態様においては、前記流体吸入吐出装置はポンプであり、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最大値から次第に減少して最小値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最小値から次第に増加して最大値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲と同等である。
本発明の一態様においては、前記流体吸入吐出装置はコンプレッサであり、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最大値から次第に減少して最小値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最小値から次第に増加して最大値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲より大きい。
本発明によれば、回転駆動手段によりピストンを回転運動させることで、シリンダ内でピストンが往復運動し、隔室容積が増加する際に吸入口から切欠部を介して隔室内へと流体が吸入され、更に隔室容積が減少する際に隔室内の流体が切欠部を介して吐出口から吐出される。このように、本発明では、ピストンの切欠部及び中心軸方向に関し切欠部と同一の位置にあるピストン外周面部分が弁の機能を持つので、別途の弁は不用であり、しかも構造が簡単である。
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施の形態を説明する。
図1は本発明による流体吸入吐出装置としてのポンプの一実施形態を示す模式的分解斜視図であり、図2はその組立て状態を示す模式的斜視図であり、図3はこのポンプの正面断面図であり、図4はこのポンプの側面断面図である。
シリンダ本体2の内周面21は、中心軸Xに関し回転対称性を有する。シリンダ本体2の両端は、ケーシング部材7A,7Bに固定されている。
シリンダ本体2内にはピストン4が配置されている。ピストン4は、シリンダ本体2に対して、中心軸Xの方向の往復運動及び中心軸Xの周りでの回転運動の双方が可能である。すなわち、中心軸Xはピストン4の回転運動の際の回転中心でもある。ピストン4は、筒状をなしており、回転軸6の外周面61上に取り付けられている。すなわち、ピストン4は、回転軸6の周囲に該回転軸と同軸にて配置された筒状体からなる。回転軸6は、中心軸Xの周りで回転可能なように、ベアリング81,82,83を介してケーシング部材7A,7Bにより支持されている。回転軸6は、ピストン4の往復運動を許容しつつ該ピストンの回転運動を駆動する回転駆動手段を構成しており、不図示の回転駆動源たとえば電動モータ等に接続されている。
回転軸6には、中心軸Xを通り該中心軸と直交する方向の貫通長孔62が形成されている。該貫通長孔62の断面形状は、回転中心Xの方向に細長い長円形である。該貫通長孔62には中心軸Xと直交する方向のピン63が挿通されており、該ピン63はピストン4に固定されている。従って、回転軸6が中心軸Xの周りで矢印Rの向きに回転することで、ピストン4が同時に回転する。ピン63は、貫通長孔62内で中心軸Xの方向にストロークSで往復移動することができる。
シリンダ本体2の内部には、ピストン4の一方の端面41Aに対向するように環状の端面部材3Aが配置されており、ピストン4の他方(すなわち反対側)の端面41Bに対向するように環状の反対側端面部材3Bが配置されている。これらの端面部材3A及び反対側端面部材3Bの外周面はいずれもシリンダ本体2の内周面21に液密に適合している。また、端面部材3A及び反対側端面部材3Bの内周面はいずれも回転軸6の外周面61に液密に適合している。
端面部材3Aはシリンダ本体2及びケーシング部材7Aに対して中心軸Xの周りの回転を阻止されつつ中心軸Xの方向に往復移動することが可能なように配置されている。この端面部材3Aの往復移動をガイドするために、端面部材3Aには中心軸Xの方向にケーシング部材7Aの方へと突出した2つのガイドピン32が固定されており、該ガイドピン32の先端はケーシング部材7Aに形成された中心軸Xの方向の2つのガイド穴34内にそれぞれスライド可能に収容されている。ガイドピン32の周囲には圧縮コイルバネ33が巻き付けられている。これにより、端面部材3Aはケーシング部材7Aに対してピストン4の方へと付勢されている。従って、圧縮コイルバネ33により構成される付勢手段は、ピストン4の端面41Aと端面部材3Aの内端面31Aとを互いに近接させるように付勢力を発生させている。
反対側端面部材3Bは、ケーシング部材7Bに固定されている。
上記シリンダ本体2と端面部材3A及び反対側端面部材3Bとでシリンダが構成される。シリンダ本体2には、中心軸Xに関して互いに反対側に位置する2つの吸入口91,93が形成されている。また、シリンダ本体2には、中心軸Xに関して互いに反対側に位置する2つの吐出口92,94が形成されている。これらの2つの吸入口91,93及び2つの吐出口92,94は、中心軸Xの周りで角度90度ごとに吸入口91−吐出口92−吸入口93−吐出口94の順に配列されている。これらの吸入口91,93及び吐出口92,94は、後述するように、ピストン4の往復運動及び回転運動に伴い、適時、隔室または反対側隔室との連通が可能である。
端面部材3Aと対向するピストン4の端面41A、該端面と対向する端面部材3Aの内端面(シリンダの内端面)31A、シリンダ本体2の内周面(シリンダの内周面)21、及び回転軸6の外周面61により2つの上記隔室CA1,CA2が形成される。隔室CA2は図示されていないが、中心軸Xに関して隔室CA1と対称的である。
ピストン4の端面41Aは、環状をなしており、中心軸Xの周りの周方向に沿って中心軸Xに沿った方向に高い2つの山部と低い2つの谷部とを有しており、これらの山部及び谷部は中心軸Xの周りの周方向に交互に配列されている。すなわち、端面41Aにおいて、2つの山部及び2つの谷部は、中心軸Xの周りで角度90度ごとに山部−谷部−山部−谷部の順に配列されている。ここで、山部は幾分急峻に形成されており、谷部は幾分なだらかに形成されている。尚、端面41Aの形状は、中心軸Xまたは該中心軸X上の1点に向かう母線を持つ。
端面部材3Aの内端面31Aは、ピストン4の端面41Aと対応する形状をなしている。すなわち、内端面31Aは、環状をなしており、中心軸Xの周りの周方向に沿って中心軸Xに沿った方向に高い2つの山部と低い2つの谷部とを有しており、これらの山部及び谷部は中心軸Xの周りの周方向に交互に配列されている。すなわち、内端面31Aにおいて、2つの山部及び2つの谷部は、中心軸Xの周りで角度90度ごとに山部−谷部−山部−谷部の順に配列されている。ここで、山部は幾分なだらかに形成されており、谷部は幾分急峻に形成されている。尚、内端面31Aの形状は、中心軸Xまたは該中心軸X上の1点に向かう母線を持つ。
ピストン4の端面41Aの2つの山部と端面部材3Aの内端面31Aとの当接により、中心軸Xの周りの周方向に関して、その2つの当接部(中心軸Xの周りで角度180度ずれた位置にある)により区画される2つの上記隔室CA1,CA2が形成される。
図1〜図4に示される状態では、ピストン4の端面41Aの2つの山部と端面部材3Aの内端面31Aの2つの山部とが当接しており、ピストン4の端面41Aの谷部と端面部材3Aの内端面31Aの谷部とが対向している。かくして、この状態では、ピストン4の端面41Aと端面部材3Aの内端面31Aとは、中心軸Xの方向に最も離隔した配置とされ、隔室CA1,CA2の容積は最大である。
この配置から、中心軸Xの周りで回転軸6が90度回転すると、ピストン4の端面41Aの2つの山部と端面部材3Aの内端面31Aの2つの谷部とが当接し、ピストン4の端面41Aの2つの谷部と端面部材3Aの内端面31Aの2つの山部とが当接するようになる。この状態では、ピストン4の端面41Aと端面部材3Aの内端面31Aとは、中心軸Xの方向に最も近接した配置とされ、隔室CA1,CA2の容積は最小(実質上0とすることができるが、必ずしもこれに限定されない)である。
以上のように、ピストン4の端面41Aの形状及び端面部材3Aの内端面31Aの形状は、隔室CA1,CA2の容積がピストン4の回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められている。
以上、ピストン4の一方の端面41Aと端面部材3Aの一方の内端面31Aとの関係につき説明したが、ピストン4の他方の端面(反対側端面)41Bと他方の端面部材(反対側端面部材)3Bの内端面(反対側内端面)31Bとについても同様な関係がある。
すなわち、反対側端面部材3Bと対向するピストン4の反対側端面41B、該反対側端面と対向する反対側端面部材3Bの内端面(シリンダの反対側内端面)31B、シリンダ本体2の内周面(シリンダの内周面)21、及び回転軸6の外周面61により中心軸Xに関して互いに対称的な2つの上記反対側隔室CB1,CB2が形成される。
ピストン4の反対側端面41Bは、環状をなしており、中心軸Xの周りの周方向に沿って中心軸Xに沿った方向に高い2つの反対側山部と低い2つの反対側谷部とを有しており、これらの反対側山部及び反対側谷部は中心軸Xの周りの周方向に交互に配列されている。すなわち、反対側端面41Bにおいて、2つの反対側山部及び2つの反対側谷部は、中心軸Xの周りで角度90度ごとに反対側山部−反対側谷部−反対側山部−反対側谷部の順に配列されている。ここで、反対側山部は幾分なだらかに形成されており、反対側谷部は幾分急峻に形成されている。尚、反対側端面41Bの形状は、中心軸Xまたは該中心軸X上の1点に向かう母線を持つ。
反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bは、ピストン4の反対側端面41Bと対応する形状をなしている。すなわち、反対側内端面31Bは、環状をなしており、中心軸Xの周りの周方向に沿って中心軸Xに沿った方向に高い2つの反対側山部と低い2つの反対側谷部とを有しており、これらの反対側山部及び反対側谷部は中心軸Xの周りの周方向に交互に配列されている。すなわち、反対側内端面31Bにおいて、2つの反対側山部及び2つの反対側谷部は、中心軸Xの周りで角度90度ごとに反対側山部−反対側谷部−反対側山部−反対側谷部の順に配列されている。ここで、反対側山部は幾分急峻に形成されており、反対側谷部は幾分なだらかに形成されている。尚、反対側内端面31Bの形状は、中心軸Xまたは該中心軸X上の1点に向かう母線を持つ。
反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの2つの反対側山部とピストン4の反対側端面41Bとの当接により、中心軸Xの周りの周方向に関して、その2つの当接部(中心軸Xの周りで角度180度ずれた位置にある)により区画される2つの上記反対側隔室CB1,CB2が形成される。
図1〜図4に示される状態では、ピストン4の反対側端面41Bの2つの反対側山部と反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの2つの反対側谷部とが当接しており、ピストン4の反対側端面41Bの反対側谷部と反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの反対側山部とが当接している。この状態では、ピストン4の反対側端面41Bと反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bとは、中心軸Xの方向に最も近接した配置とされ、上記反対側隔室CB1,CB2の容積は最小(実質上0)である。
この配置から、中心軸Xの周りで回転軸6が90度回転すると、ピストン4の反対側端面41Bの2つの反対側山部と反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの2つの反対側山部とが当接し、ピストン4の反対側端面41Bの2つの反対側谷部と反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの2つの反対側谷部とが対向するようになる。かくして、この状態では、ピストン4の反対側端面41Bと反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bとは、中心軸Xの方向に最も離隔した配置とされ、反対側隔室CB1,CB2の容積は最大となる。
以上のように、ピストン4の反対側端面41Bの形状及び反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの形状は、反対側隔室CB1,CB2の容積がピストン4の回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められている。
図示されているように、ピストン4において、端面41Aの山部と反対側端面41Bの反対側谷部とが中心軸Xの周りの周方向に関して対応位置にあり、端面41Aの谷部と反対側端面41Bの反対側山部とが中心軸Xの周りの周方向に関して対応位置にある。更に、端面部材3A及び反対側端面部材3Bにおいて、内端面31Aの山部と反対側内端面31Bの反対側山部とが中心軸Xの周りの周方向に関して対応位置にあり、内端面31Aの谷部と反対側内端面31Bの反対側谷部とが中心軸Xの周りの周方向に関して対応位置にある。従って、上記のように、反対側隔室CB1,CB2の容積は、ピストン4の回転運動の際に上記隔室CA1,CA2の容積とは逆のタイミングにて最小値と最大値との間で変動する。かくして、動作中の中心軸Xに沿った方向の端面部材3Aの移動距離が低減される。
ピストン4の外周面には、端面41Aに連なる2つの切欠部42A1,42A2が形成されている。これらの切欠部42A1,42A2は、中心軸Xの方向に関してはピストン4の往復運動の際に吸入口91,93及び吐出口92,94との連通が可能なように、且つ中心軸Xの周りの周方向に関してはピストン4の回転運動の際に吸入口91,93及び吐出口92,94との選択的連通が可能なように形成されている。尚、切欠部42A1,42A2以外のピストン4の外周面部分であって中心軸Xの方向に関し切欠部42A1,42A2と同一の位置にある部分は、シリンダ2の内周面21に液密に適合している。
また、ピストン4の外周面には、反対側端面41Bに連なる2つの反対側切欠部42B1,42B2が形成されている。これらの反対側切欠部42B1,42B2は、中心軸Xの方向に関してはピストン4の往復運動の際に吸入口91,93及び吐出口92,94との連通が可能なように、且つ中心軸Xの周りの周方向に関してはピストン4の回転運動の際に吸入口91,93及び吐出口92,94との選択的連通が可能なように形成されている。尚、反対側切欠部42B1,42B2以外のピストン4の外周面部分であって中心軸Xの方向に関し反対側切欠部42B1,42B2と同一の位置にある部分は、シリンダ2の内周面21に液密に適合している。
本実施形態においては、付勢手段を構成する圧縮コイルバネ33の押圧力は、端面部材3Aを中心軸Xの方向に沿ってピストン4の方へと付勢すると共に、端面部材3Aを介してピストン4を中心軸Xの方向に沿って反対側端面部材3Bの方へと付勢する。従って、付勢手段は、ピストン4の反対側端面41Bと反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bとを互いに近接させるように付勢力を発生させている。
本実施形態では、不図示の電動モータの出力軸から回転力の伝達を受けて、回転軸6が中心軸Xの周りで矢印Rの向きに回転する。これにより、回転軸6の貫通長孔62に適合せるピン63を介してピストン4へと回転力が伝達され、該ピストン4がシリンダ2内で中心軸Xの周りで矢印Rの向きに回転せしめられる。その際、ピストン4の端面41Aと端面部材3Aの内端面31Aとの係合関係、及びピストン4の反対側端面41Bと反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bとの係合関係に基づき、ピストン4及び端面部材3Aはシリンダ2内で中心軸Xの方向の往復運動をする。この往復運動は、ピストン4が1回転するうちに2往復するようになされる。
シリンダ本体2が空間固定されているとし、中心軸Xの周りでのピストン4の空間固定回転角度をθとして、ピストン4の往復運動に基づく回転運動に伴う隔室CA1,CA2の容積Vの変化は、図5にCAで示されるようになる。すなわち、ピストン4の回転角度θが0度(図1〜図4に示される状態)から90度まで変化する時に、上記のように隔室CA1,CA2の容積Vは最大値V2から最小値V1(実質上0)まで変化し、続いて、ピストン4の回転角度θが90度から180度まで変化する時に、隔室CA1,CA2の容積Vは最小値V1から最大値V2まで変化する。同様に、ピストン4の回転角度θが180度から270度まで変化する時に、隔室CA1,CA2の容積Vは最大値V2から最小値V1(実質上0)まで変化し、続いて、ピストン4の回転角度θが270度から360度(=0度)まで変化する時に、隔室CA1,CA2の容積Vは最小値V1から最大値V2まで変化する。以下、同様に繰り返す。尚、この隔室CA1,CA2の容積変化のパターンは、ピストン4の端面41Aの形状及びこれに対応する端面部材3Aの内端面31Aの形状を変化させることで、適宜変更することができる。
図5には、ピストン4の往復運動及び回転運動に伴う切欠部42A1,42A2と吸入口91,93及び吐出口92,94との連通状態の変化も示されている。ピストン4の回転角度θが0度より僅かに大きいθ1から90度より僅かに小さいθ2までの間は、切欠部42A1,42A2は吸入口91,93と連通し(CA吸入口連通ON)、吐出口92,94とは連通しない(CA吐出口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが90度より僅かに大きいθ3から180度より僅かに小さいθ4までの間は、切欠部42A1,42A2は吐出口92,94と連通し(CA吐出口連通ON)、吸入口91,93とは連通しない(CA吸入口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが180度より僅かに大きいθ5から270度より僅かに小さいθ6までの間は、切欠部42A1,42A2は吸入口91,93と連通し(CA吸入口連通ON)、吐出口92,94とは連通しない(CA吐出口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが270度より僅かに大きいθ7から360度より僅かに小さいθ8までの間は、切欠部42A1,42A2は吐出口92,94と連通し(CA吐出口連通ON)、吸入口91,93とは連通しない(CA吸入口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが0度からθ1までの間、θ2からθ3までの間、θ4からθ5までの間、θ6からθ7までの間、及びθ8から360度までの間は、切欠部42A1,42A2は吸入口91,93及び吐出口92,94のいずれとも連通しない。これらの間では、ピストン4の往復運動の距離は小さく、隔室CA1,CA2の容積Vの変化は小さい。以下、同様に繰り返す。以上のCA吸入口連通及びCA吐出口連通は、切欠部42A1,42A2を介しての隔室CA1,CA2と吸入口91,93または吐出口92,94との連通をも意味する。
一方、ピストン4の往復運動に基づく回転運動に伴う反対側隔室CB1,CB2の容積Vの変化は、図5にCBで示されるようになる。すなわち、ピストン4の回転角度θが0度(図1〜図4に示される状態)から90度まで変化する時に、上記のように反対側隔室CB1,CB2の容積Vは最小値V1(実質上0)から最大値V2まで変化し、続いて、ピストン4の回転角度θが90度から180度まで変化する時に、反対側隔室CB1,CB2の容積Vは最大値V2から最小値V1まで変化する。同様に、ピストン4の回転角度θが180度から270度まで変化する時に、反対側隔室CB1,CB2の容積Vは最小値V1(実質上0)から最大値V2まで変化し、続いて、ピストン4の回転角度θが270度から360度(=0度)まで変化する時に、反対側隔室CB1,CB2の容積Vは最大値V2から最小値V1まで変化する。以下、同様に繰り返す。尚、この反対側隔室CB1,CB2の容積変化のパターンは、ピストン4の反対側端面41Bの形状及びこれに対応する反対側端面部材3Bの内端面31Bの形状を変化させることで、適宜変更することができる。
図5には、ピストン4の往復運動及び回転運動に伴う反対側切欠部42B1,42B2と吸入口91,93及び吐出口92,94との連通状態の変化も示されている。ピストン4の回転角度θが0度より僅かに大きいθ1から90度より僅かに小さいθ2までの間は、反対側切欠部42B1,42B2は吐出口92,94と連通し(CB吐出口連通ON)、吸入口91,93とは連通しない(CB吸入口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが90度より僅かに大きいθ3から180度より僅かに小さいθ4までの間は、反対側切欠部42B1,42B2は吸入口91,93と連通し(CB吸入口連通ON)、吐出口92,94とは連通しない(CB吐出口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが180度より僅かに大きいθ5から270度より僅かに小さいθ6までの間は、反対側切欠部42B1,42B2は吐出口92,94と連通し(CB吐出口連通ON)、吸入口91,93とは連通しない(CB吸入口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが270度より僅かに大きいθ7から360度より僅かに小さいθ8までの間は、反対側切欠部42B1,42B2は吸入口91,93と連通し(CB吸入口連通ON)、吐出口92,94とは連通しない(CB吐出口連通OFF)。ピストン4の回転角度θが0度からθ1までの間、θ2からθ3までの間、θ4からθ5までの間、θ6からθ7までの間、及びθ8から360度までの間は、反対側切欠部42B1,42B2は吸入口91,93及び吐出口92,94のいずれとも連通しない。これらの間では、ピストン4の往復運動の距離は小さく、反対側隔室CB1,CB2の容積Vの変化は小さい。以下、同様に繰り返す。以上のCB吸入口連通及びCB吐出口連通は、反対側切欠部42B1,42B2を介しての反対側隔室CB1,CB2と吸入口91,93または吐出口92,94との連通をも意味する。
かくして、ピストン4の回転角度θが0度から360度まで変化する(すなわちピストン4が1回転する)うちに、吸入口91,93から隔室CA1,CA2及び反対側隔室CB1,CB2内へと流体が吸入され、該流体が隔室CA1,CA2及び反対側隔室CB1,CB2から吐出口92,94へと吐出され、ポンプ作用がなされる。各隔室及び各反対側隔室のそれぞれにつき、ピストン4が1回転する間に、吸入及び吐出のサイクルが2回実行される。
以上の説明からわかるように、本実施形態では、隔室CA1,CA2につき吸入/吐出が行われる時に反対側隔室CB1,CB2においてそれぞれ吐出/吸入が行われるので、平均化された滑らかで連続的なポンプ作用が得られる。
尚、以上の実施形態で、接頭語「反対側」を付したのは便宜上のことであり、反対側であるものとそうでないものとで本質的機能において差異があることを意味するものではない。
本実施形態によれば、ピストン4の切欠部42A1,42A2及び反対側切欠部42B1,42B2、並びに中心軸Xの方向に関しこれらの切欠部と同一の位置にあるピストン外周面部分(切欠部以外の外周面部分)がポンプ弁の機能を持つので、別途のポンプ弁は不用であり、しかも構造が簡単であり、小型化が可能である。本実施形態では、ピストン4の端面41Aと端面部材3Aの内端面31Aとの係合、及びピストン4の反対側端面41Bと反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bとの係合により、それぞれ一種のカム機構が構成され、このカム機構はピストン4の回転運動から当該ピストン4の往復運動を生ぜしめるのに利用されている。かくして、隔室CA1,CA2及び反対側隔室CB1,CB2の容積変化は、ピストン4の回転運動とそれに基づく往復運動とにより実現するので、本実施形態のポンプは複合形式のポンプであるということができる。
以上の実施形態では流体吸入吐出装置が流体の吸入吐出に使用されるポンプであるが、本発明においては流体吸入吐出装置は圧縮性流体の吸入吐出に用いられるコンプレッサであってもよい。この場合には、装置を構成する要素として上記ポンプの場合と同様なものを使用することができるが、ポンプの場合とは異なり流体圧縮過程が必要であるので、ピストン4の端面41A及び端面部材3Aの内端面31Aの形状、ピストン4の反対側端面41B及び反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの形状、ピストン4の切欠部42A1,42A2及び反対側切欠部42B1,42B2の中心軸Xの周りの周方向のそれぞれの角度範囲及び互いの位置関係、並びに、吸入口91,93及び吐出口92,94の中心軸Xの周りの周方向の位置をポンプの場合と異なるものにする。以下、コンプレッサに関しても、上記ポンプに関する実施形態と同一の符号を用いて説明する。
図6に、コンプレッサの場合における、上記図5と同様なピストン4の往復運動に基づく回転運動に伴う反対側隔室CB1,CB2の容積Vの変化CB並びに反対側切欠部42B1,42B2と吸入口91,93及び吐出口92,94との連通状態の変化の一例が示されている。反対側切欠部42B1,42B2の中心軸Xの周りの周方向の角度範囲を、ピストン4がその回転運動の向きに中心軸Xの周りで回転する際に上記ポンプの場合より十分に小さい角度範囲内で吸入口91,93及び吐出口92,94と選択的に連通するように、形成する。すなわち、角度範囲[θ2−θ1]、[θ4−θ3]、[θ6−θ5]及び[θ8−θ7]は、ポンプの場合より十分に小さい。
また、ピストン4の反対側端面41B及び反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの形状は、反対側隔室CB1,CB2の容積Vの減少過程が反対側隔室CB1,CB2の容積Vの増加過程より中心軸Xの周りで大きな角度範囲に亘って存在するように、形成されている。すなわち、角度範囲0〜180度において、反対側隔室CB1,CB2の容積増加過程の角度範囲は[θ2−θ1]より僅かに大きな値であり、反対側隔室CB1,CB2の容積減少過程の角度範囲は[θ4−θ3]より十分に大きい値である。角度範囲180〜360度においても同様である。
また、ピストン4の切欠部42A1,42A2及び反対側切欠部42B1,42B2の中心軸Xの周りの周方向の互いの位置関係、並びに、吸入口91,93及び吐出口92,94の中心軸Xの周りの周方向の位置を、上記ポンプの場合とは異なり、容積増加過程の大半において反対側隔室CB1,CB2が反対側切欠部42B1,42B2を介して吸入口91,93と連通し、且つ、容積減少過程の最終段階においてのみ反対側隔室CB1,CB2が反対側切欠部42B1,42B2を介して吐出口92,94と連通するように、する。
尚、ピストン4の反対側端面41B及び反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの形状は、適宜変更することができる。
ピストン4の往復運動に基づく回転運動に伴う隔室CA1,CA2の容積Vの変化並びに切欠部42A1,42A2と吸入口91,93及び吐出口92,94との連通状態の変化については、反対側隔室CB1,CB2の容積Vの変化並びに反対側切欠部42B1,42B2と吸入口91,93及び吐出口92,94との連通状態の変化と適宜の角度たとえば90度ずれることを除いて同様である。
本実施形態のコンプレッサの動作及び作用効果は、流体圧縮過程があることから、ピストン4の端面41A及び端面部材3Aの内端面31Aの形状、ピストン4の反対側端面41B及び反対側端面部材3Bの反対側内端面31Bの形状、ピストン4の切欠部42A1,42A2及び反対側切欠部42B1,42B2の中心軸Xの周りの周方向のそれぞれの角度範囲及び互いの位置関係、並びに、吸入口91,93及び吐出口92,94の中心軸Xの周りの周方向の位置を上記のようにしていることを除いて、本質的には上記図1〜図5に関しポンプについて説明した実施形態のものと同一である。
本発明によるポンプの一実施形態を示す模式的分解斜視図である。 図1のポンプの組立て状態を示す模式的斜視図である。 図1のポンプの正面断面図である。 図1のポンプの側面断面図である。 図1のポンプの動作説明図である。 本発明によるコンプレッサの動作説明図である。
符号の説明
2 シリンダ本体
21 内周面
3A 端面部材
31A 内端面
3B 反対側端面部材
31B 反対側内端面
32 ガイドピン
33 圧縮コイルバネ
34 ガイド穴
4 ピストン
41A 端面
42A1,42A2 切欠部
41B 反対側端面
42B1,42B2 反対側切欠部
6 回転軸
61 外周面
62 貫通長孔
63 ピン
7A,7B ケーシング部材
81,82,83 ベアリング
91,93 吸入口
92,94 吐出口
X 中心軸
CA1 隔室
CB1,CB2 反対側隔室

Claims (7)

  1. 中心軸に関し回転対称性を有する内周面をもつシリンダ;
    該シリンダ内にて前記中心軸の方向の往復運動及び該中心軸の周りでの回転運動の双方が可能なように配置されたピストン;
    該ピストンの往復運動を許容しつつ前記ピストンの回転運動を駆動する回転駆動手段;
    前記ピストンの端面と前記シリンダの内周面及び内端面とを含む面により形成される隔室にそれぞれ連通可能に前記シリンダに形成された吸入口及び吐出口;及び、
    前記ピストンの端面と前記シリンダの内端面とを互いに近接させるような付勢力を発生させる付勢手段、を備えており、
    前記ピストンの端面の形状及び前記シリンダの内端面の形状は、前記隔室の容積が前記ピストンの回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められており、
    前記ピストンの外周面には前記端面に連なる切欠部が形成されており、該切欠部は、前記中心軸の方向に関しては前記ピストンの往復運動の際に前記吸入口及び吐出口との連通が可能なように、且つ前記中心軸の周りの周方向に関しては前記ピストンの回転運動の際に前記吸入口及び吐出口との選択的連通が可能なように形成されていることを特徴とする流体吸入吐出装置。
  2. 前記ピストンの前記端面とは反対側の反対側端面と前記シリンダの内周面及び前記内端面とは反対側の反対側内端面とを含む面により反対側隔室が形成され、該反対側隔室にそれぞれ連通可能に前記吸入口及び吐出口が形成されており、
    前記ピストンの反対側端面の形状及び前記シリンダの反対側内端面の形状は、前記反対側隔室の容積が前記ピストンの回転運動の際に最小値と最大値との間で変動するように、決められており、
    前記付勢手段は、前記ピストンの反対側端面と前記シリンダの反対側内端面とをも互いに近接させるように前記付勢力を発生させ、
    前記ピストンの外周面には前記反対側端面に連なる反対側切欠部が形成されており、該反対側切欠部は、前記中心軸の方向に関しては前記ピストンの往復運動の際に前記吸入口及び吐出口との連通が可能なように、且つ前記中心軸の周りの周方向に関しては前記ピストンの回転運動の際に前記吸入口及び吐出口との選択的連通が可能なように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の流体吸入吐出装置。
  3. 前記ピストンは前記回転駆動手段を構成する回転軸の周囲に該回転軸と同軸にて配置された筒状体からなり、
    前記端面は環状をなしており前記中心軸の周りの周方向に沿って前記中心軸の方向に高い山部と低い谷部とを有しており、これらの山部及び谷部は前記中心軸の周りの周方向に交互に配列されており、
    前記反対側端面は環状をなしており前記中心軸の周りの周方向に沿って前記中心軸の方向に高い反対側山部と低い反対側谷部とを有しており、これらの反対側山部及び反対側谷部は前記中心軸の周りの周方向に交互に配列されており、
    前記端面の山部と前記反対側端面の反対側谷部とが前記周方向に関して対応するように配置され、前記端面の谷部と前記反対側端面の反対側山部とが前記周方向に関して対応するように配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の流体吸入吐出装置。
  4. 前記端面の山部及び谷部がいずれも2つ設けられており、前記反対側端面の反対側山部及び反対側谷部がいずれも2つ設けられており、前記吸入口及び吐出口がいずれも2つ設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の流体吸入吐出装置。
  5. 前記反対側隔室の容積は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積とは逆のタイミングにて最小値と最大値との間で変動することを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の流体吸入吐出装置。
  6. 前記流体吸入吐出装置はポンプであり、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最大値から次第に減少して最小値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最小値から次第に増加して最大値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲と同等であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の流体吸入吐出装置。
  7. 前記流体吸入吐出装置はコンプレッサであり、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最大値から次第に減少して最小値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲は、前記ピストンの回転運動の際に前記隔室の容積が最小値から次第に増加して最大値に至る前記中心軸の周りでの前記ピストンの回転角度範囲より大きいことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の流体吸入吐出装置。
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