JP2009067387A - 移動体の脚揚降システムとステアリングシステム。 - Google Patents

移動体の脚揚降システムとステアリングシステム。 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動体のシステムの軽量化、小型化、省エネ化、高応答性化、高信頼性化、または整備性の向上に好適な移動体のブレーキシステムと脚降着システムとステアリングシステムを提供しようとする。
【解決手段】
従来の操縦員に操縦される移動体にかわって、操縦員の操作量に対応した電気信号を出力する操作量変換器と、電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動し移動体を動かす油圧アクチエータと、を備える、ものとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有人または無人で操縦される移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムに係る。特に、有人または無人の飛行機、ヘリコプタ、磁気浮上列車、その他の、浮遊して移動する移動体に好適なブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムに関する。
航空機技術の世界では、次世代信頼性飛行制御システムとしてEMA(Electro Mechanical Actuator)、EHA(ElectroHydrostatic Actuator)の研究開発が世界的な流れになっていいる。一方、降着装置の揚降系統は依然として油圧アクチエータが主流である。降着装置に使用する油量の航空機全体の消費油量に占める割合が大きく、機体油圧系統への重量・容量・消費エネルギーに対する負担を大きくしている。
現在の中型以上の航空機は油圧系統を装備し、その油圧系統の発生する油圧力を利用して舵面の操作、降着装置の揚降、ブレーキ及び前脚ステアリング操作を行なっている。舵面の操作系は、EHAもしくはEMAの採用によって、油圧系統から独立した。航空機のEHAもしくはEMA化は油圧系統を航空機からなくすのを目的としているが、降着装置の揚降、ブレーキ及び前脚ステアリング操作は依然として油圧系統を必要としている。航空機を全電気化することが大きな目標であり、そのために、降着装置のEHAもしくはEMA化が望まれている。しかし、現在のところ、降着装置のEHAもしくはEMA化が進んでいない。
特開2002−81370号公報 特表2002−525515号公報
上述のごとく、有人または無人の航空機等の移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答性化、高信頼性化、または整備性の向上のために、降着装置の電動化の要請があった。
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、従来の操縦員に操縦される移動体または予め定められた手順により操縦される移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステム。にかわって、移動体のシステムの軽量化、小型化、省エネ化、高応答性化、高信頼性化、または整備性の向上に好適な移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムを提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る操縦員に操縦される移動体を、操縦員の操作量に対応した電気信号を出力する操作量変換器と、電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動し移動体を動かす油圧アクチエータと、を備える、ものとした。
上記本発明の構成により、操作量変換器が操縦員の操作量に対応した電気信号を出力し、作動油供給機器が電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給し、移動体を動かす油圧アクチエータが前記作動油により作動するので、操縦員の操作量に対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチエータの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
上記目的を達成するため、本発明に係る予め定められた手順により操縦される移動体を、手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する制御機器と、電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動し移動体を動かす油圧アクチエータと、を備える、ものとした。
上記本発明の構成により、制御機器が手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力し、作動油供給機器が電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給し、移動体を動かす油圧アクチエータが前記作動油により作動するので、操縦員の操作量に対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチエータの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る操縦員に操縦される移動体を、操縦員の操作量に対応して電気信号を出力する操作量変換器と、作動油の充満したシリンダと該シリンダ内を前後に摺動可能なピストンと該ピストンを前後進させる電動アクチエータとを有し該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動して移動体を動かす油圧アクチエータと、を備える、ものとした。
上記本発明の構成により、操作量変換器が操縦員の操作量に対応して電気信号を出力し、作動油がシリンダに充満し、ピストンがシリンダ内を前後に摺動可能であり、電動アクチエータが該ピストンを前後進させ、該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給し、移動体を動かす油圧アクチエータが前記作動油により作動するので、操縦員の操作量に対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチエータの近くに配置することが可能になる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る予め定められた手順により操縦される移動体を、手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する制御機器と、作動油の充満したシリンダと該シリンダ内を前後に摺動可能なピストンと該ピストンを前後進させる電動アクチエータとを有し該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動して移動体を動かす油圧アクチエータと、を備えるものとした。
上記本発明の構成により、制御機器が手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力し、ピストンがシリンダ内を前後に摺動可能であり、電動アクチエータが該ピストンを前後進させ、該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給し、移動体を動かす油圧アクチエータが前記作動油により作動するので、時系列の操作量データに対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチエータの近くに配置することが可能になる。
さらに、本発明に係る移動体は、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応するので、
油圧アクチエータの出力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る操縦員に操縦される移動体の車輪のブレーキシステムを、操縦員のブレーキ操作の操作量に対応した電気信号を出力する操作量変換器と、作動油の充満したシリンダと該シリンダ内を前後に摺動可能なピストンと該ピストンを前後進させる電動アクチエータとを有し該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動して車輪のブレーキを動かす油圧アクチエータと、を備えるものとした。
上記本発明の構成により、操作量変換器が操縦員のブレーキ操作の操作量に対応した電気信号を出力し、作動油がシリンダに充満し、ピストンが該シリンダ内を前後に摺動可能であり、電動アクチエータが該ピストンを前後進させ、該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給し、油圧アクチエータが前記作動油により車輪のブレーキを動かすので、操縦員の操作量に対応して移動体の車輪にブレーキをかけることができ、また作動油供給機器をブレーキの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る予め定められた手順により操縦される移動体の車輪のブレーキシステムを、手順に従ってブレーキ操作の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する制御機器と、作動油の充満したシリンダと該シリンダ内を前後に摺動可能なピストンと該ピストンを前後進させる電動アクチエータとを有し該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給する作動油供給機器と、前記作動油により作動して車輪のブレーキを動かす油圧アクチエータと、を備える、ものとした。
上記本発明の構成により、制御機器が手順に従ってブレーキ操作の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力し、作動油がシリンダに充満し、ピストンが該シリンダ内を前後に摺動可能であり、電動アクチエータが該ピストンを前後進させ、該電動アクチエータを前記電気信号に従って制御して該作動油を前記シリンダの外部へ供給し、油圧アクチエータが前記作動油により車輪のブレーキを動かすので、時系列の操作量データに対応して移動体の車輪にブレーキをかけることができ、また作動油供給機器をブレーキの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
さらに、本発明に係る移動体の車輪のブレーキシステムは、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応するので、車輪のブレーキを動かす力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、本発明に係る移動体の車輪のブレーキシステムは、前記車輪のブレーキトルクを検出しトルク信号を出力するトルク変換器を、備え、前記トルク信号が前記電気信号に対応する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、トルク変換器が前記車輪のブレーキトルクを検出しトルク信号を出力し、前記トルク信号が前記電気信号に対応するので、車輪のブレーキ力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る浮遊して移動する移動体の脚揚降システムを、一部を接地した接地姿勢と上方へ収納された収納姿勢との間で姿勢変化可能な脚と、前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらに前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろすことのできる油圧アクチエータであるリトラクトアクチエータと、前記脚を前記接地姿勢でロック可能なダウンロック機構と、前記ダウンロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであるダウンロックアクチエータと、前記脚を前記収納姿勢でロック可能なアップロック機構と、前記アップロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであるアップロックアクチエータと、を備え、ギアアップ指令を受けると、前記ダウンロックアクチエータに通電した後で前記リトラクトアクチエータにより前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらにギアダウン指令を受けると、前記アップロックアクチエータに通電した後でリトラクトアクチエータにより前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろす、ものとした。
上記本発明の構成により、脚が一部を接地する接地姿勢と上方へ収納される収納姿勢との間で姿勢変化可能であり、リトラクトアクチエータが前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらに前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろすことのできる油圧アクチエータであり、ダウンロック機構が前記脚を前記接地姿勢でロック可能であり、ダウンロックアクチエータが前記ダウンロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであり、アップロック機構が前記脚を前記収納姿勢でロック可能であり、アップロックアクチエータが前記アップロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであり、ギアアップ指令を受けると、前記ダウンロックアクチエータに通電した後で前記リトラクトアクチエータにより前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらにギアダウン指令を受けると、前記アップロックアクチエータに通電した後で前記リトラクトアクチエータにより前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろすので、ギアアップ指令またはギアダウン指令にしたがい、前記脚を前記接地姿勢と前記収納姿勢との間で揚降させることができ、また前記ダウンロックアクチエータと前記アップロックアクチエータの構造を簡単化できる。
さらに、本発明に係る移動体の脚揚降システムは、電気を動力とし前記リトラクトアクチエータに作動油を供給する作動油供給機器を、備え、ギアアップ指令またはギアダウン指令を受けると前記作動油供給機器への電力の供給を開始し、前記リトラクトアクチエータの作動を停止すると前記作動油供給機器への電気の供給を停止する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、作動油供給機器が電気を動力として前記リトラクトアクチエータに作動油を供給し、ギアアップ指令またはギアダウン指令を受けると前記作動油供給機器への電気の供給を開始し、前記リトラクトアクチエータの作動を停止すると前記作動油供給機器への電気の供給を停止するので、作動油供給機器を脚の近くに配置することが可能で、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る操縦員に操縦される移動体の揚降可能な脚の車輪のステアリングシステムを、操縦員の操舵の操作量に対応した電気信号を出力する操作量変換器と、車輪を操舵する油圧アクチエータと、電気を動力とし前記電気信号に従って制御されて前記油圧アクチエータに作動油を供給する作動油供給機器と、を備え、脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、ものとした。
上記本発明の構成により、操作量変換器が操縦員の操舵の操作量に対応した電気信号を出力し、油圧アクチエータが車輪を操舵し、電気を動力とする作動油供給機器が前記油圧アクチエータに作動油を供給し、脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、ので、前記作動油供給機構を脚の近くに配置することが可能で、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る予め定められた手順により操縦される移動体の揚降可能な脚の車輪のステアリングシステムを、手順に従って操舵の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する制御機器と、車輪を操舵する油圧アクチエータと、電気を動力とし前記電気信号に従って制御されて前記油圧アクチエータに作動油を供給する作動油供給機器と、を備え、脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、ものとした。
上記本発明の構成により、制御機器が手順に従って時系列の操舵の操作量データに対応した電気信号を出力し、油圧アクチエータが車輪を操舵し、電気を動力とする作動油供給機器が前記油圧アクチエータに作動油を供給し、脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、ので、前記作動油供給機構を脚の近くに配置することが可能で、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
以上説明したように本発明の移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムとは、その構成により、以下の効果を有する。
操作量変換器が操作量に対応して電気信号を出力し、若しくは制御機器が手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力し、その電気信号に従って制御される電動アクチエータで作動油供給機器を駆動し、作動油供給機器の供給する作動油により油圧アクチエータを作動させ、その油圧アクチエータで移動体を動かすので、操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチータの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、作動油供給機器をシリンダ内を摺動するピストンを電動アクチエータで前後進する構造としたので、操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応して移動体を動かすことができ、また作動油供給機器を油圧アクチエータの近くに配置することが可能になる。
また、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応するので、油圧アクチエータの出力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、上記作動油供給機器をブレーキシステムに適用したので、操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応して移動体の車輪にブレーキをかけることができ、また作動油供給機器を、ブレーキの近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、前記作動油の圧力が前記電気信号に対応するので、車輪にブレーキをかける油圧アクチエータの出力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、前記トルク信号が前記電気信号に対応するので、車輪にかけるブレーキ力を操縦員の操作量または時系列の操作量データに対応させることができる。
また、脚のロック機構の解除に電動アクチエータを用い、脚の昇降に油圧アクチエータを用い、コントローラでこれらアクチエータを制御するので、ギアアップ指令またはギアダウン指令にしたがい、脚を接地姿勢と収納姿勢との間で揚降させることができ、またダウンロックアクチエータとアップロックアクチエータとの動力系の構造を簡単化できる。
また、電気を動力とする作動油供給機構がリトラクトアクチエータに作動油を供給し、コントローラが作動油供給機構のオンオフを制御するので、作動油供給機器を脚の近くに配置することが可能になり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
また、操作量変換器が操舵の操作量に対応した電気信号を出力し、若しくは制御機器が手順に従って操舵の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力し、電気を動力とする作動油供給機器が前記油圧アクチエータに作動油を供給し、油圧アクチエータが車輪を操舵し、脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にするので、前記作動油供給機構を脚の近くに配置することが可能なり、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
従って、作動油供給機器と油圧アクエータとの間の油圧配管を簡略化でき、移動体のシステムの軽量化、小型化、省エネ化、高応答性化、高信頼性化、または整備性の向上に好適な移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムを提供できる。
以下、本発明の好ましい第一の実施形態に係る移動体とその車輪のブレーキシステムを、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係る第一の実施形態の機器構成図である。
移動体は、操縦員に操縦されるものであり、例えば、自動車、列車、飛行機、磁気浮上列車等である。
移動体の車両のブレーキシステム100は、操縦士に操縦される移動体の車輪2に制動をかけるシステムであり、ブレーキペダル110と操作量変換器120と作動油供給機器130と油圧アクチエータ140と圧力配管150とで構成される。
ブレーキペダル110は、操縦員が直接に操作する装置である。ブレーキペダル110は、操縦席に設けられ、操作量変換器120に機械的に繋がる。
操作量変換器120は、操縦員のブレーキ操作の操作量に対応した電気信号を出力する機器であり、例えば、差動トランス式リニアセンサまたはポテンショメータ等である。操縦員のブレーキペダルの踏み込み量に対応した電気信号を出力する。例えば、電気信号の電圧がブレーキペダルの踏み込み量に比例する。
作動油供給機器130は、電気を動力とし前記電気信号に従って制御される電動アクチエータに駆動されて作動油を外部へ供給する機器であり、シリンダ131とピストン132と電動アクチエータ133と作動油134とブレーキコントローラ135と圧力センサ136と回転速度センサ137とトルク変換器138とで構成される。
シリンダ131は、作動油134が充満した円筒形の内部空間をもった容器である。
ピストン132は、シリンダ131の内部空間を前後に摺動可能な機械要素である。ピストン132は、シール部材をシリンダ131の内部空間の内壁に押し付けて、摺動可能になっている。
電動アクチエータ133は、電気を動力としてピストン132を前後進させるアクチエータであり、例えば、電動モータと送りねじとナットとで構成される。ナットがピストン132に固定され、送りねじと噛み合っている。電動モータがシリンダ131に固定されて送りねじを回転させる。電動モータが正転または逆転すると、送りねじが回転し、ナットとピストン132とが送りねじの送り方向に前進または後進する。
ブレーキコントローラ135は、電動アクチエータ133を電気信号に従って電気駆動する制御装置である。
ブレーキコントローラ135は、作動油134の圧力が電気信号に対応する様に、電動アクチエータ133を電気駆動するのが好ましい。例えば、ブレーキコントローラ135は、作動油134の圧力が電気信号に比例する様に、電動アクチエータ133を電気駆動する。このようにすると、作動油134の圧力が、操縦員のブレーキペダルの踏みしろに比例する。
または、ブレーキコントローラ135は、トルク変換器138の出力するトルク信号が電気信号に対応する様に、電動アクチエータ133を電気駆動するのが好ましい。例えば、ブレーキコントローラ135は、トルク圧力が電気信号に比例する様に、電動アクチエータ133を電気駆動する。このようにすると、ブレーキトルクが、操縦員のブレーキペダルの踏みしろに比例する。
圧力センサ136は、シリンダ131内の作動油の圧力を検出するセンサであり、圧力信号をブレーキコントローラ135へ送る。
回転速度センサ137は、車輪2の回転速度を検出するセンサであり、回転速度信号をブレーキコントローラ135へ送る。
ブレーキコントローラ135は、回転速度センサ137からの回転速度信号を基に、車輪2のアンチスキッド制御を行なう。例えば、ブレーキコントローラ135は、回転速度センサ137の出力により車輪2がスリップしていると判断すると、作動油134の圧力を一時的に下げる。作動油134の圧力が低下すると、ブレーキ制動力が小さくなり、車輪2のスリップを回避することができる。
トルク変換器138は、車輪のブレーキトルクを検出しトルク信号を出力する変換器である。
油圧アクチエータ140は、作動油により作動し移動体を動かすためのものである。ブレーキシステムの油圧アクチエータ140は、車輪2のブレーキ3を作動させるアクチエータである。一般に、ブレーキシステムの油圧アクチエータ140は、ブレーキに内蔵され、ブレーキと一体となっている。例えば、油圧アククチエータはブレーキに内蔵された油圧ラムシリンダであり、油圧ラムシリンダがブレーキパッドをブレーキディスクに押し付ける。
作動油134の圧力が高くなると、ブレーキパッドがブレーキディスクを挟む力が大きくなり、車輪2の制動力が大きくなる。
圧力配管150は、作動油供給機器130と油圧アクチエータ140とを連通する作動油配管である。
圧力配管150は、配管の途中に逆止弁を介して連通するリザーバを持つ。さらに、圧力配管150の圧力が所定の値以上になると作動油をリザーバに戻すリリーフバルブを持つ。
作動油供給機器130が電気を動力とする。従来の油圧配管の取り回しに比較して電気配線の取り回しが容易であるので、作動油供給機器130の配置の自由度が増え、作動油供給機器130の配置を最適化することが出来る。例えば、作動油供給機器130を脚1の主構造体4に固定し、フレキシブルな圧力配管150で作動油供給機器130と油圧アクチエータをつなぐことができる。
また、作動油が移動体の他のシステムの作動油から独立しているので、作動油の作動圧力を従来より高い圧力にして、作動油供給機器130や圧力配管150を小形、軽量にすることができ、移動体の軽量化、小型化、省エネ化、高応答化、高信頼性化、又は整備性の向上が容易になる。
次に、本発明に係る第一の実施形態の移動体とその車輪のブレーキシステムの作用を説明する。
操縦員がブレーキペダル110を操作する。
操作量変換器120が、ブレーキペダル110の操作量を電気信号に変換しブレーキコントローラ135へ送る。
圧力センサ136が、シリンダー131内の作動油134の圧力信号を検出する。
トルク変換器138が、車輪のブレーキトルクを検出しトルク信号を出力する。
ブレーキコントローラ135は、電気信号を指令信号とし、圧力信号をフィードバック信号として、電動アクチエータ133をフィードバック制御する。電動アクチエータ133がピストン132をシリンダ131内で前進または後進させて、作動油134の圧力を所定の値に維持する。
作動油134が油圧配管150を介して油圧アクチエータ140を作動させる。作動油134の圧力に応じて、油圧アクチエータ140が車輪2のブレーキ3に力を加え、ブレーキ3が車輪2を制動する。
操作員がブレーキペダル110を強く押すと、車輪2が強く制動される。
また、本発明に係る第一の実施形態に係る移動体とその車輪のブレーキシステムにおいて、さらに前記車輪のブレーキトルクを検出しトルク信号を出力するトルク変換器(図示せず)を、設け、前記トルク信号が前記電気信号に対応する、様にしてもよい。
この様にすると、車輪2の制動トルクをより高精度に制御できる。
次に、本発明の好ましい第二の実施形態に係る移動体とそのブレーキシステムを、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明に係る第二の実施形態の機器構成図である。
移動体は、予め定められた手順により操縦されるものであり、例えば、無人で操縦される自動車、列車、飛行機、磁気浮上列車等である。
移動体の車両のブレーキシステム100は、予め定められた手順により操縦される移動体の車輪2に制動をかけるシステムであり、制御機器400と作動油供給機器130と油圧アクチエータ140と圧力配管150とで構成される。
制御機器400は、手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する機器であり、例えば、慣性航行システムを備えた無人制御用コンピュータである。
例えば、制御機器400は、内部プログラムに記録された手順に従って、フルブレーキのときのブレーキ操作の操作量を100%とした%単位の操作量データを時系列に生成し、その時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する。
作動油供給機器130と油圧アクチエータ140と圧力配管150とは、第一の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
次に、本発明に係る第二の実施形態の移動体とその車輪のブレーキシステムの作用を説明する。
制御機器400が、手順に従って時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する。その後の作用は、第一の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
予め定めた手順に従って車輪を制動できる。
次に、本発明の好ましい第三の実施形態に係る移動体とその脚揚降システムを、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明に係る第三の実施形態の機器構成図である。
移動体は、浮遊して移動するものであり、例えば、飛行機、磁気浮上列車等である。
脚揚降システム200は、操縦員の操作に従い脚1を揚げさらに降ろすものであり、脚1と脚揚降レバー210とリトラクトアクチエータ220とダウンロック機構230とダウンロックアクチエータ240とアップロック機構250とアップロックアクチエータ260と作動油供給機器270とコントローラ280とで構成される。
脚1は、一部を接地した接地姿勢と上方へ収納された収納姿勢との間で姿勢変化可能な構造体であり、車輪2とブレーキ3と主構造体4とで構成される。主構造体4は、一端を回転中心として揺動可能に移動体の胴体または翼の下部に連結される。車輪2とブレーキ3とが、主構造の他端に支持される。
脚1の接地姿勢において、主構造体4の一端を上方に向け、他端を下方に向ける。車輪2が、接地可能になる。
脚1の収納姿勢において、主構造体4は一端を中心に回転し、他端を横に向ける。車輪2が、移動体の胴体内または翼内へ収納される。
脚揚降レバー210は、操縦員が直接操作する装置である。例えば、脚揚降レバー210は、上下にシフト可能なレバーであり、操縦室に設けられる。操縦員がレバーが上方に上げると、脚揚降レバー210がギアアップ信号を出力する。操縦員がレバーを下方に下げると、脚揚降レバー210がギアダウン信号を出力する。
リトラクトアクチエータ220は、脚1を接地姿勢から収納姿勢へ持ち上げ、さらに脚1を収納姿勢から接地姿勢へ下ろすことのできる油圧アクチエータである。例えば、リトラクトアクチエータ220は、脚1の主構造体4の一端に連結された油圧シリンダである。油圧シリンダがピストンを伸縮させると、主構造体4が一端側の回転中心の回りに揺動する。
ダウンロック機構230は、脚1を接地姿勢でロック可能な装置である。例えば、ダウンロック機構230は、移動体の胴体の下部と脚1の主構造体4とを繋ぐトグルリンク機構を持つ。脚1が収納姿勢から接地姿勢になると、トグルリンク機構が自動的にロック状態になる。ダウンロック機構230が、トグルリンク機構をロック状態にすると、脚1を接地姿勢でロックする。ダウンロック機構230が、トグルリンク機構をアンロック状態にすると、脚1は接地姿勢から収納姿勢へ移動可能になる。
ダウンロックアクチエータ240は、ダウンロック機構230を通電時アンロックする電動アクチエータである。ダウンロックアクチエータ240に通電すると、ダウンロック機構230のロックを解除する。例えば、ダウンロックアクチエータ240は、直動式の電動シリンダを持つ。電動シリンダが伸びまたは縮むと、ダウンロック機構230のトグルロック機構のロック状態を解除する。
アップロック機構250は、脚1を収納姿勢でロック可能な装置である。例えば、アップロック機構250は、ばねにより付勢された係止爪を持つ。脚1が接地姿勢から収納姿勢に変化すると、主構造体4が係止爪に係止される。
アップロックアクチエータ260は、アップロック機構250を通電時アンロックする電動アクチエータである。アップロックアクチエータ260に通電すると、アップロック機構250のロックを解除する。例えば、アップロックアクチエータ260は、アップロック機構250のばねの付勢力に抗して係止爪を動かし、係止爪と主構造体4の係止を解除する。
作動油供給機器270は、リトラクトアクチエータに作動油を供給する電気を動力とする装置であり、例えば、電気を動力とする油圧ユニットである。
コントローラ280は、脚揚降システム200を制御する制御装置であり、脚コントローラ281とアップロック位置検出センサ282とダウンロック位置検出センサ283とで構成される。
コントローラ280は、ギアアップ指令を受けると、作動油供給機器270への電気の供給を開始し、ダウンロックアクチエータ240に通電した後でリトラクトアクチエータ220により脚1を接地姿勢から収納姿勢へ持ち上げる。
コントローラ280は、ギアダウン指令を受けると、作動油供給機器270への電気の供給を開始し、アップロックアクチエータ260に通電した後でリトラクトアクチエータ220により脚1を収納姿勢から接地姿勢へ下ろす。
本発明の好ましい第三の実施形態に係る移動体とその脚揚降システムの作用を説明する。
最初に、ギアアップ操作を説明する。
脚コントローラ281は、ギアアップ信号を脚揚降レバー210から受けると、作動油供給機器270への電気の供給を開始し、ダウンロックアクチエータ240に通電する。ダウンロックアクチエータ240が、ダウンロック機構230のロックを解除する。ダウンロック位置検出センサ273からダウンロック位置解除信号を受けると、リトラクトアクチエータ220を作動させる。リトラクトアクチエータ220が脚1を接地姿勢から収納姿勢へ持ち上げる。脚1が収納状態になると、アップロック機構が自動的に、脚1をロックする。脚コントローラ281は、アップロック位置検出センサ272からアップロック位置検出信号を受けると、リトラクトアクチエータ220の作動を停止し、作動油供給機器270への電気の供給を停止する。
次に、ギアダウン操作を説明する。
脚コントローラ281は、ギアダウン信号を脚揚降レバー210から受けると、作動油供給機器270への電気の供給を開始し、アップロックアクチエータ260に通電する。アップロックアクチエータ260がアップロック機構250のロックを解除する。アップロック位置検出センサ282からアップロック位置解除信号をうけると、リトラクトアクチエータ220を作動させる。リトラクトアクチエータ220が脚1を収納姿勢から接地姿勢へ下ろす。脚1が接地状態になると、ダウンロック機構230が脚1を自動的にロックする。脚コントローラ281は、ダウンロック位置検出センサ283からダウンロック位置検出信号を受けると、リトラクトアクチエータ220の作動を停止し、作動油供給機器270への電気の供給を停止する。
次に、本発明の好ましい第四の実施形態に係る移動体とその脚揚降システムを、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、本発明に係る第四の実施形態の機器構成図である。
移動体は、予め定められた手順により浮遊して移動するものであり、例えば、無人操縦される飛行機、磁気浮上列車等である。
脚揚降システム200は、制御機器400の制御に従い脚1を揚げさらに降ろすものであり、脚1と制御機器400とリトラクトアクチエータ220とダウンロック機構230とダウンロックアクチエータ240とアップロック機構250とアップロックアクチエータ260と作動油供給機器270とコントローラ280とで構成される。
制御機器400は、手順に従ってギアアップ指令またはギアダウン指令を出力するものであり、例えば、慣性航行システムを備えた無人制御用コンピュータである。
例えば、制御機器400は、移動体を離陸または着陸させる際に、プログラムされた所定の手順に従って、ギアアップ指令またはギアダウン指令を出力する
リトラクトアクチエータ220とダウンロック機構230とダウンロックアクチエータ240とアップロック機構250とアップロックアクチエータ260と作動油供給機器270とコントローラ280との構成は、第三の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
次に、本発明に係る第四の実施形態の移動体とそのその脚揚降システムの作用を説明する。
制御機器400が、手順に従ってギアアップ指令またはギアダウン指令を出力する。その後の作用は、第二の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
次に、本発明の好ましい第五の実施形態に係る移動体とそのステアリングシステムを説明する。
図5は、本発明に係る第五の実施形態の機器構成図である。
移動体は、浮遊して移動するものであり、例えば、飛行機、磁気浮上列車等である。
ステアリングシステム300は、操縦員に操縦される移動体の脚1の車輪2の操舵システムであり、操舵装置310と操作量変換装置320と作動油供給機器330と油圧アクチエータ340とコントローラ350とで構成される。
操舵装置310は、操作員が直接操作する装置である。操舵装置310は、操作量変換装置320に直接繋がる。
操作量変換装置320は、操縦員の操舵の操作量に対応した電気信号を出力する装置である。例えば、電気信号の電圧が、操作装置310の操舵角に比例する。操作量変換装置320は、操作員が操舵装置310を操舵すると、操舵角に対応した電気信号をコントローラ350へ送る。
作動油供給機器330は、電気を動力として、油圧アクチエータ340に作動油を供給する装置である。例えば、作動油供給機器330は、電気を動力とする油圧ユニットをもつ。油圧ユニットは、電動モータ331と油圧ポンプ332と制御弁333とで構成される。作動油供給機器330に電気が供給されると、電動モータ331が油圧ポンプ332を駆動し、制御弁333が油圧ポンプ332が昇圧した作動油を油圧アクチエータ340に供給する。
油圧アクチエータ340は、車輪2を操舵する機器であり、例えば、一対の油圧シリンダである。一対の油圧シリンダが、脚1の操舵機構5に連結している。一方の油圧シリンダ340が、車輪2を一方の回転方向に回転する様に、操舵機構5を押している。他方の油圧シリンダ340が、車輪2を他方の回転方向に回転する様に、操舵機構5を押している。
コントローラ350は、作動油供給機器330を制御する制御装置であり、ステアリングコントローラ351と操舵角検出センサ352とを備える。
コントローラ350は、脚1が降ろされる際に、作動油供給機器330に電気の供給を開始した後で、作動油供給機器330を電気信号に従って制御して車輪2の操舵角が電気信号に対応する様にする。例えば、コントローラ350は、操舵角が、電気信号に比例する様に、油圧アクチエータ340を制御する。
ステアリングコントローラ351は、電気信号を指令値とし、操舵角検出センサ352の検出する操舵角をフィードバック値として、フィードバック制御して、車輪を指定された操舵角にする。
本発明の好ましい第五の実施形態に係る移動体とそのステアリングシステムの作用を説明する。
脚1が収納状態から接地状態になる際に、ステアリングコントローラ351は、作動油供給機器330の電動モータ331へ電源を供給し、制御弁333を制御する。一対の油圧アクチエータ340に作動油が供給され、操縦員が操舵装置310を操作した操作角に応じて、車輪2の操舵角を制御する。
脚1が接地状態から収納状態になると、ステアリングコントローラ351は、作動油供給機器330の電動モータ331への電源の供給を停止する。
次に、本発明の好ましい第六の実施形態に係る移動体とそのステアリングシステムを説明する。
図6は、本発明に係る第六の実施形態の機器構成図である。
移動体は、予め定められた手順により操縦される移動するものであり、例えば、無人で操縦される飛行機、磁気浮上列車等である。
ステアリングシステム300は、予め定められた手順により操縦される移動体の脚1の車輪2の操舵システムであり、制御機器400と作動油供給機器330と油圧アクチエータ340とコントローラ350とで構成される。
制御機器400は、手順に従って操舵の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力するものであり、例えば、慣性航行システムを備えた無人制御用コンピュータである。
例えば、制御機器400は、内部プログラムに記録された手順に従って、最大操舵角のときの操舵量を100%とした%単位の操作量データを時系列に生成し、その時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する。
作動油供給機器330と油圧アクチエータ340とコントローラ350とは、第五の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
次に、本発明に係る第六の実施形態の移動体とその車輪のステアリングシステムの作用を説明する。
制御機器400が、手順に従って時系列の操舵の操作量データに対応した電気信号を出力する。その後の作用は、第五の実施形態のものと同じなので、説明を省略する。
上述の実施形態に係る移動体とそのブレーキシステムと脚揚降システムとステアリングシステムを用いると、作動油供給機器が電気を動力としたものであり、操作量変換器の設置位置に影響されることなく、作動油供給機器の配置を最適化でき、例えば、油圧アクチエータの近くに配置できる。
また、作動油の圧力を電気信号に対応する様に制御するので、油圧アクチエータの出力を操作員の操作量に対応させることができる。
また、作動油の圧力を予め定めた手順により出力した時系列の操作量データに対応する様に制御するので、油圧アクチエータの出力を手順に従って制御できる。
また、操作機器と油圧アクチエータとを繋ぐ制御系の制御特性が従来の油圧機器を用いた制御特性に近似し、操縦員に違和感なく操縦できる。
また、作動油供給機器をシリンダとピストンを用いたものとし、ピストンを電気を動力とする電動アクチエータで駆動する様にしたので、作動油供給機器の構造が簡単であり、作動油のコンタミ要求が低レベルでみす、維持・管理が簡単でも信頼性を担保できる。特に、複雑な制御弁等がないので、作動油の圧力を上げることが容易で、機器を軽量・小形にしやすい。
また、上記構成を移動体のブレーキに採用したので、移動体のブレーキシステムを軽量・小形化でき、維持・管理等の整備性が向上する。
また、移動体の脚揚降システムに上記の考え方を採用し、ダウンロックアクチエータ、アップロックアクチエータを電気を動力としものとしたので、脚揚降システムを軽量・小形化でき、維持・管理等の整備性が向上する。
また、従来の脚揚降システムでは、全てのアクチエータが油圧アクチエータなので、同時に作動油に圧を加えると、複数の油圧アクチエータが互いの作動を拘束しあうことがある。これをフォースバッティングといっている。フォースバッティングを防止するためには油圧アクチエータへ作動油を供給する油圧配管に作動遅延弁を設けて油圧アクチエータの作動開始時間に差を設けていた。本脚揚降システムの構造では、電気指令を与える電気配線の途中に電気遅延回路をくわえるだけで、同様の効果を発揮でき、構造が簡略化され、さらに移動体とって最も重要な重さが軽減される。
また、リトラクトアクチエータに作動油を供給する電気を動力とする作動油供給機器を設け、リトラクトアクチエータを作動させるときだけ、電気を作動油供給機器に供給するので、電気の消費を押さえることができる。
また、移動体のステアリングシステムに上記の考え方を採用したので、脚揚降システムを軽量・小形化でき、維持・管理等の整備性が向上する。
また、さらに上記の構造を飛行機に採用すると、降着システムの揚降系統、ブレーキ系統および前脚ステアリング系統をそれぞれ、電気を動力とするシステムにすることができる。
舵面のEHA化と共に、補機のための油圧系統を航空機からなくすことが可能になる。従って、航空機全体の重量軽減とALL電気化によってコストダウンが図れる。
また、揚降系統、ブレーキ系統および前脚ステアリング系統の各系統で独立した油圧を設定することが可能となる。従って、揚降系統に5000PSIの高圧システムを採用してリトラクトアクチエータをダウンサイズすることが可能になる。
また、作動油供給機器と油圧アクチエータの一体化が可能になり、航空機システムでの油圧配管の引き回しが少なくなり、代わって電気配線の引き回しが多くなり、整備性と信頼性とが向上する。
また、降着システムを電気を動力とするものにすることにより、必要な時(例えば、離陸時及び着陸時の数分間)だけ電気を供給すればよいこととなり。省エベルギー化が可能となる。
また、作動油供給機構と油圧アクチエーたとの距離が短いので、応答性が向上する。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
無人の移動体の場合、制御機器と各コントローラを別のものとして説明したがこれに限定されず、例えば一台の制御コンピュータが各機能を実現していてもよい。
本発明に係る第一の実施形態の機器構成図である。 本発明に係る第二の実施形態の機器構成図である。 本発明に係る第三の実施形態の機器構成図である。 本発明に係る第四の実施形態の機器構成図である。 本発明に係る第五の実施形態の機器構成図である。 本発明に係る第六の実施形態の機器構成図である。
符号の説明
1 脚
2 車輪
3 ブレーキ
4 主構造体
5 操舵機構
100 ブレーキシステム
110 ブレーキペダル
120 操作量変換器
130 作動油供給機器
131 シリンダ
132 ピストン
133 電動アクチエータ
134 作動油
135 ブレーキコントローラ
136 圧力センサ
137 回転速度センサ
138 トルク変換器
140 油圧アクチエータ
150 圧力配管
200 脚揚降システム
210 脚揚降レバー
220 リトラクトアクチエータ
230 ダウンロック機構
240 ダウンロックアクチエータ
250 アップロック機構
260 アップロックアクチエータ
270 作動油供給機器
280 コントローラ
281 脚コントローラ
282 アップロック位置検出センサ
283 ダウンロック位置検出センサ
300 ステアリングシステム
310 操舵装置
320 操作量変換器
330 作動油供給機器
331 電動モータ
332 油圧ポンプ
333 制御弁
340 油圧アクチエータ
350 コントローラ
351 ステアリングコントローラ
352 操舵角検出センサ
400 制御機器

Claims (4)

  1. 浮遊して移動する移動体の脚揚降システムであって、
    一部を接地した接地姿勢と上方へ収納された収納姿勢との間で姿勢変化可能な脚と、
    前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらに前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろすことのできる油圧アクチエータであるリトラクトアクチエータと、
    前記脚を前記接地姿勢でロック可能なダウンロック機構と、
    前記ダウンロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであるダウンロックアクチエータと、
    前記脚を前記収納姿勢でロック可能なアップロック機構と、
    前記アップロック機構を通電時アンロックする電動アクチエータであるアップロックアクチエータと、
    を備え、
    ギアアップ指令を受けると、前記ダウンロックアクチエータに通電した後で前記リトラクトアクチエータにより前記脚を前記接地姿勢から前記収納姿勢へ持ち上げ、さらにギアダウン指令を受けると、前記アップロックアクチエータに通電した後でリトラクトアクチエータにより前記脚を前記収納姿勢から前記接地姿勢へ下ろす、
    ことを特徴とする移動体の脚揚降システム。
  2. 電気を動力とし前記リトラクトアクチエータに作動油を供給する作動油供給機器を、
    備え、
    ギアアップ指令またはギアダウン指令を受けると前記作動油供給機器への電力の供給を開始し、前記リトラクトアクチエータの作動を停止すると前記作動油供給機器への電気の供給を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体の脚揚降システム。
  3. 操縦員に操縦される移動体の揚降可能な脚の車輪のステアリングシステムであって、
    操縦員の操舵の操作量に対応した電気信号を出力する操作量変換器と、
    車輪を操舵する油圧アクチエータと、
    電気を動力とし前記電気信号に従って制御されて前記油圧アクチエータに作動油を供給する作動油供給機器と、
    を備え、
    脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、
    ことを特徴とする移動体の脚の車輪のステアリングシステム。
  4. 予め定められた手順により操縦される移動体の揚降可能な脚の車輪のステアリングシステムであって、
    手順に従って操舵の時系列の操作量データに対応した電気信号を出力する制御機器と、
    車輪を操舵する油圧アクチエータと、
    電気を動力とし前記電気信号に従って制御されて前記油圧アクチエータに作動油を供給する作動油供給機器と、
    を備え、
    脚が降ろされる際に、前記作動油供給機器に電気の供給を開始した後で、前記作動油供給機器を制御して車輪の操舵角が前記電気信号に対応する様にする、
    ことを特徴とする移動体の脚の車輪のステアリングシステム。
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