JP2009067150A - 車両のサイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ袋体の展開初期に、ガス流入量の差によって上部チャンバと下部チャンバのうちの一方が他方側に迫り出すのを防止して、エアバッグ袋体の展開の安定化を図ることのできる車両のサイドエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】インフレータ7から下部チャンバ12に導入されるガス流入量と上部チャンバ11に導入されるガス流入量が異なるサイドエアバッグ装置1において、エアバッグ袋体6に、インフレータ7からのガス導入によって下部チャンバ12と上部チャンバ11の近接を規制する規制チャンバ19を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、乗員と車体側部の間に展開してシートに着座した乗員を保護する車両のサイドエアバッグ装置に関するものである。
シートに着座した乗員を保護するエアバッグ装置として、衝撃入力時に、エアバッグ袋体が乗員と車体側部の間に展開するサイドエアバッグ装置が知られている。このサイドエアバッグ装置は、衝撃を検知してガスを発生するインフレータを備え、インフレータの発生ガスによってエアバッグ袋体が乗員の腰部から上体に亙る側方領域を覆うように展開する。
近年、この種のサイドエアバッグ装置として、乗員の腰部の側方に展開する下部チャンバと、乗員の胸部を含む上体の側方に展開する上部チャンバとを別に備え、衝撃入力時に、各チャンバがそれぞれ異なる特性をもって展開するものが案出されている(特許文献1参照)。
このサイドエアバッグ装置は、乗員の身体の各部の特性を考慮して、展開時における下部チャンバと上部チャンバの内圧を異ならせるようにしたものであり、インフレータから下部チャンバに導入されるガス流入量と上部チャンバに導入されるガス流入量も異なっている。
特開2000−177527号公報
しかし、この従来サイドエアバッグ装置においては、上部チャンバと下部チャンバに対するガス流入量が異なるため、エアバッグ袋体の展開初期にガス流入量の多いチャンバがガス流入量の少ないチャンバ側に迫り出し、両チャンバの展開位置が正規の位置からずれたり、ガス流入量の少ない側のチャンバの展開がガス流入量の多いチャンバによって阻害されたりすることが懸念される。
そこで、この発明は、エアバッグ袋体の展開初期に、ガス流入量の差によって上部チャンバと下部チャンバのうちの一方が他方側に迫り出すのを防止して、エアバッグ袋体の展開の安定化を図ることのできる車両のサイドエアバッグ装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、シートに着座した乗員の腰部の側方を拘束する下部チャンバ(例えば、後述の実施形態における下部チャンバ12)、および、乗員の胸部を含む上体の側部を拘束する上部チャンバ(例えば、後述の実施形態における上部チャンバ11)を有するエアバッグ袋体(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ袋体6)と、前記エアバッグ袋体にガスを導入して膨張展開させるインフレータ(例えば、後述の実施形態におけるインフレータ7)と、を備え、前記インフレータから下部チャンバに導入されるガス流入量と上部チャンバに導入されるガス流入量が異なる車両のサイドエアバッグ装置であって、前記エアバッグ袋体に、前記インフレータからのガス導入によって前記下部チャンバと上部チャンバの近接を規制する規制チャンバ(例えば、後述の実施形態における規制チャンバ19)が設けられていることを特徴とする。
これにより、衝撃入力時にインフレータからガスが噴射されると、そのガスが上部チャンバと下部チャンバに導入されて、これらのチャンバが膨張展開するとともに、インフレータの噴射ガスが規制チャンバにも導入される。これにより、規制チャンバが膨張し、上部チャンバと下部チャンバのガス圧差による下部チャンバと上部チャンバの相対移動を規制チャンバが押さえ込むようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両のサイドエアバッグ装置において、前記規制チャンバは、前記インフレータからのガス流入部から離間するエアバッグ袋体の前縁部に配置されていることを特徴とする。
これにより、展開時に上部チャンバと下部チャンバの支持点となるガス導入部の近傍部から離間した位置で規制チャンバが膨張し、その規制チャンバによって上部チャンバと下部チャンバの支持点回りの変位が規制されるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両のサイドエアバッグ装置において、前記インフレータと規制チャンバを結ぶ空間領域に、前記インフレータからのガス流入が規制された膨張制限部(例えば、後述の実施形態における第1の膨張制限部14)が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両のサイドエアバッグ装置において、前記膨張制限部は、エアバッグ袋体を貫通する開口(例えば、後述の実施形態における開口13)の周囲が縫製されて構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のサイドエアバッグ装置において、前記下部チャンバと上部チャンバのいずれか一方の周囲は、シール材を塗布して縫製されていることを特徴とする。
これにより、シール材を塗布して周囲を縫製した側のチャンバからのガスの漏れが少なくなるため、上部チャンバと下部チャンバとが相対的に異なる圧力となる場合にもガスを安定的に保持することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両のサイドエアバッグ装置において、前記下部チャンバと規制チャンバの間の縫製境界部(例えば、後述の実施形態における第1の内側縫製部16aおよび第2の内側縫製布16b)の近傍と、前記上部チャンバと規制チャンバの縫製境界部の近傍の少なくともいずれか一方に、前記縫製境界部回りのチャンバ相互間の倒れを規制する倒れ規制部(例えば、後述の実施形態における収斂部19a)が設けられていることを特徴とする。
これにより、規制チャンバによって上部チャンバと下部チャンバの近接方向の変位が規制されるとともに、倒れ規制部によって上部チャンバと下部チャンバの縫製境界部回りの倒れが規制される。
請求項1に記載の発明によれば、ガス流入量の差によって上部チャンバと下部チャンバのうちの一方が他方側に迫り出すのを規制チャンバによって規制することができるため、上部チャンバと下部チャンバを常時所定位置で安定的に展開させて適切な乗員の拘束を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上部チャンバと下部チャンバの支持点となるガス導入部の近傍部から離間した位置で規制チャンバを膨張させることができるため、上部チャンバや下部チャンバの支持点回りの変位を効果的に規制することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、インフレータと規制チャンバを結ぶ空間領域に膨張制限部があって、ガス導入時に上部チャンバや下部チャンバが膨張制限部方向に変位し易い条件下のときに、規制チャンバによってその変位を有効に規制することができる。したがって、この発明によれば、膨張制限部によって不要な膨張領域や必要以上のガス量を抑制しつつ、上部チャンバと下部チャンバの安定的な展開を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、エアバッグ袋体に開口が形成されて、その周囲が縫製された膨張制限部があるため、ガス導入時には上部チャンバや下部チャンバが膨張制限部方向により変位し易くなるが、このとき規制チャンバが変位を効果的に規制し、より厳しい条件下で、膨張領域およびガス量の抑制と、上部、下部の両チャンバの安定的な展開を両立させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、シール材を塗布して周囲を縫製することによって上部チャンバと下部チャンバのガス流入量の差を安定的に得られるようになり、ガス流入量の差による上部チャンバと下部チャンバの変位がより生じやすくなるが、このとき、規制チャンバによって上部チャンバと下部チャンバの変位を効果的に規制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、規制チャンバによって上部チャンバと下部チャンバの近接方向の変位を規制するとともに、倒れ規制部によって上部チャンバと下部チャンバの縫製境界部回りの倒れを規制するため、上部チャンバと下部チャンバのより安定した展開を得ることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明にかかるサイドエアバッグ装置1を適用した車両の車室内を示すものである。同図に示すように、運転席側のシート2Aと助手席側のシート2Bの各シートバック4のドア5側の側縁部にサイドエアバッグ装置1が夫々収納されている。このサイドエアバッグ装置1は、側面衝突時等の衝撃入力時に、シートバック4の側部から乗員と車体側部の間に展開するエアバッグ袋体6を備えている。
図2は、シートバック4の側部から車体前方側に展開したエアバッグ袋体6を示すものである。サイドエアバッグ装置1は、同図に示すように、エアバッグ袋体6の他に、衝撃を感知してエアバッグ袋体6に導入するガスを発生するインフレータ7を備えている。そして、エアバッグ袋体6は、所定形状に折り畳まれた状態でインフレータ7とともにエアバッグケース8に収容され、これらがエアバッグユニットとしてシートバッグ4のドア5側の側部に収容されている。ここでは詳細な図示は省略するが、エアバッグユニット(エアバッグケース8)の前方側を覆うシート表皮にはエアバッグ袋体6の展開圧を受けて破断する破断境界部が設けられている。
図3は、インフレータ7の全体の概略構成を示すものである。このインフレータ7は、同図に示すように、軸方向の一端にガスの吐出口30aを有する円筒状のインフレータ本体30と、このインフレータ本体30に複数の連結具31を介して取り付けられるリテーナ32と、このリテーナ32の一端に取り付けられて吐出口30aから吐出されたガスを軸方向前後の流路に分配するガス分配器33とを備えている。ガス分配器33は、ガス流通孔34を有する端板35aが円筒壁35bの端部に一体に形成されて成り、円筒壁35bがインフレータ本体30の前端側の周囲に所定の隙間を持って配置されるとともに、端板35aのガス通過孔34がインフレータ本体30の吐出口30aに臨むようになっている。したがって、吐出口30aから吐出されたガスの一部はガス分配器33のガス流通孔34を通して前方に吐出されるとともに、残余のガスが端板35aで跳ね返されて円筒壁35bとインフレータ本体30の隙間を通って後方側に吐出されるようになっている。
ここで、エアバッグ袋体6を図2に示す展開状態をもって説明すると、このエアバッグ袋体6は、複数の基布が重合状態で縫製されて全体が縦長楕円の袋状に形成されるとともに、縫製によって内側領域に、インフレータ7の吐出ガスを上下2方向の経路に導入するためのガス導入通路10と、ガスが導入されて膨張展開する上部チャンバ11と下部チャンバ12とが隔成されている。
具体的には、エアバッグ袋体6には、その後縁部に沿って縦長のガス導入通路10が形成され、このガス導入通路10の下方側に、シート2A,2Bに着座した乗員の腰部の側方領域を拘束する下部チャンバ12が形成されるとともに、ガス導入通路10の上方側に、シート2A,2Bに着座した乗員の胸部を中心とする上体の側方領域を拘束する上部チャンバ11が形成されている。なお、前述したインフレータ7は、ガス分配器33の吐出口30a側が下部チャンバ12側に接続され、上部チャンバ11と下部チャンバ12との間に圧力差が生じるように設定されている。
エアバッグ袋体6のガス導入通路10より前方側の前後方向の略中央領域には、周囲が縫製された略方形状の開口13が形成され、その開口13と周域領域が第1の膨張制限部14とされている。また、エアバッグ袋体6のうちの、上部チャンバ11内の第1の膨張制限部14の上方側位置には、周囲の一部が縫製された略方形状の第2の膨張制限部15が設けられている。
また、エアバッグ袋体6には、下部チャンバ12の上部側の稜線部とガス導入通路10の前側の稜線部を連続して形成する第1の内側縫製部16aと、この第1の内側縫製部16aの後部上端位置から前方側に延出して第1の膨張制限部14の上縁部と前縁部に略沿ってクランク状に屈曲する第2の内側縫製部16bとが形成されている。第1の内側縫製部16aと第2の内側縫製部16bの前方側の各端部は、エアバッグ袋体6の外周域を縫製する外周縫製部17に接続されている。また、エアバッグ袋体6の上部チャンバ11の内側位置には、ガス導入通路10の直上位置で上部チャンバ11内を上下に仕切り、第2の膨張制限部15の周域を図2中の図示時計回りに回り込むガスの流路を作る流路制御縫製部18が設けられている。
第2の内側縫製部16bは、前述のように第1の膨張制限部14の外側をクランク状に回り込み、下方に凹状に窪むかたちで外周縫製部17に接続されているため、上部チャンバ11の前端側の下縁には下方に延出する矩形状の空間が形成される。この空間は、ガスの流入によって上部チャンバ11と下部チャンバ12の前縁部間に張り出して、両チャンバ11,12の近接方向の変位を規制する規制チャンバ19を構成する。
また、前述した第1の内側縫製部16aと外周縫製部17の下半領域は下部チャンバ12を隔成するが、この下部チャンバ12の隔成部はシール材が塗布され、その状態において縫製されている。下部チャンバ12に導入されるガスの漏洩は、このシール材による効果によってより少なく抑えられ、下部チャンバ12の早期の膨張展開が促されるようになっている。
ところで、第1の内側縫製部16aの前端部側は、曲率半径の小さい円弧を描いて下方に傾斜して下部チャンバ12の前端上部の湾曲形状を成し、第2の内側縫製部16bの前端部側は、この第1の内側縫製部16aに並走するかたちで下方に湾曲傾斜している。そして、第1の内側縫製部16aと第2の内側縫製部16bの先端部は、図4の拡大図に示すように、曲率半径の比較的大きい円弧を描いて下方傾斜する外周縫製部17の前部側下端に内側から合流接続されている。第1の内側縫製部16aと第2の内側縫製部16bの前端側領域は、下部チャンバ12と規制チャンバ19の縫製境界部を成し、規制チャンバ19の前部下端は、先端側が次第に収斂して下部チャンバ12の前端上部の円弧の外側に回り込んでいる。この規制チャンバ19の前部下端の収斂部19aは、規制チャンバ19と下部チャンバ12の間の縫製境界部回りの倒れを規制する倒れ規制部を構成している。
なお、図2中20は、上部チャンバ11の上端部の近傍に設けられ、エアバッグ袋体6の展開時に上部チャンバ11のガス圧の上昇を抑制するベントホールであり、同図中21は、ガス導入通路10の上端の前部側に設けられ、ガス圧によるエアバッグ袋体6の切裂けを防止する円形補強部である。
また、図5は、エアバッグ袋体6の折り畳み状態を示すものである。エアバッグ袋体6は、同図に示すように、例えばロール折りによって畳まれている。上部チャンバ11と規制チャンバ19を含むエアバッグ袋体6の上部側は、前端部側から後部に向かって略水平に巻かれ、下部チャンバ12を含むエアバッグ袋体6の下部側は、前端部から後部に向かって斜め上方に巻かれている。したがって、エアバッグ袋体6の展開時には、上部チャンバ11と規制チャンバ12は前方側に向かってほぼ水平に展開し、下部チャンバ12は前方側に向かって斜め下前に展開する。
以上の構成において、車両の側面衝突等の衝撃が入力されてインフレータ7がガスを発生すると、そのガスがエアバッグ袋体6のガス導入通路10を通して上部チャンバ11と下部チャンバ12に導入されるようになる。こうして、上部チャンバ11と下部チャンバ12にガスが導入されると、両チャンバ11,12が膨張してシートバック4のシート表皮を破断して前方に飛び出す。この時、下部チャンバ12のガス圧は、上部チャンバ11のガス圧よりも速く上昇するため、下部チャンバ12が先にシート2A,2Bに着座した乗員の腰部の側方で展開し、若干遅れて上部チャンバ11が乗員の上体の側方で展開する。そして、上部チャンバ11の展開時には、ガスが第2の膨張制限部15の下方を回り込む際に規制チャンバ19にも導入される。これにより、エアバッグ袋体6の展開の比較的初期段階で規制チャンバ19が膨張し、上部チャンバ11と下部チャンバ12の前端部間が規制チャンバ19によって相反方向に押圧され、それによって両チャンバ11,12の前端部の近接方向の変位が規制されるようになる。
したがって、このサイドエアバッグ装置1は、エアバッグ袋体6の展開時に、上部チャンバ11と下部チャンバ12のガス圧差による相対移動を、展開の比較的初期の段階で規制チャンバ19によって規制することができるため、上部チャンバ11と下部チャンバ12の相対的な移動によって両チャンバ11,12が所定の展開位置からずれるのを未然に防止することができる。また、展開の初期段階で上部チャンバ11と下部チャンバ12の相対移動を規制できることから、上部チャンバ11の展開が展開途中で下部チャンバ12によって阻害されることもない。
よって、このサイドエアバッグ装置1を採用した場合には、上部チャンバ11と下部チャンバ12を常時所定の位置で安定的に展開させることができるため、常に安定的な乗員の拘束を得ることができる。
さらに、このサイドエアバッグ装置1においては、規制チャンバ19がエアバック袋体6の支持点(インフレータ7)から離間したエアバッグ袋体6の前縁部に配置されているため、エアバッグ袋体6の支持点回りに作用するモーメントを規制チャンバ19によって効果的に規制することができる。
また、このサイドエアバッグ装置1においては、上部チャンバ11内のガス流路が上部チャンバ11の下方から前方側を回って後部上端に達する流路とされ、その流路の途中に規制チャンバ19が分岐するかたちで配設されているため、規制チャンバ19を、上部チャンバ11が完全に膨張しきらない初期の適切なタイミングで膨張させることができるという利点がある。
また、このサイドエアバッグ装置1は、ガス導入通路10と規制チャンバ19の間の乗員拘束に大きく寄与しない空間領域に第1の膨張制限部14が設けられているため、不必要な膨張領域とガス供給を抑制することができる。そして、このように膨張制限部14がエアバッグ袋体6の中央付近に存在する場合、下部チャンバ12が展開時に上部チャンバ11に対して相対的に移動する傾向がより大きくなるが、この相対的な移動は前述のように規制チャンバ19で確実に規制することができるため、速やかな展開と安定した展開を実現することができる。
この実施形態のサイドエアバッグ装置1の場合、下部チャンバ12を隔成する第1の内側縫製部16aと外周縫製部17の一部がシール材を塗布した状態で縫製され、下部チャンバ12の周域からのガスの漏洩量が少なくなっている分、上部チャンバ11と下部チャンバ12のガス圧差により、下部チャンバ12と上部チャンバ11との相対移動傾向が大きくなるが、この相対移動は規制チャンバ19によって確実に規制される。
さらに、このサイドエアバッグ装置1においては、規制チャンバ19の前部下端に、下部チャンバ12の前端上部の円弧の外側に回り込む収斂部19aが設けられているため、この収斂部19aの縫製とその内部に導入されるガス圧が、規制チャンバ19と下部チャンバ12の縫製境界部(第1の内側縫製部16aおよび第2の内側縫製部16b)回りの倒れを規制して、上部チャンバ11と下部チャンバ12を所定の姿勢で安定的に展開させることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態を示す車室内の部分的な斜視図。 同実施形態のサイドエアバッグ装置の膨張展開時の正面図。 同実施形態のサイドエアバッグ装置のインフレータの斜視図。 同実施形態を示す図2のA部の拡大図。 同実施形態のエアバッグ袋体の折り畳み状態を示す正面図。
符号の説明
1…サイドエアバッグ装置
6…エアバッグ袋体
7…インフレータ
11…上部チャンバ
12…下部チャンバ
13…開口
14…第1の膨張制限部(膨張制限部)
16a…第1の内側縫製部(縫製境界部)
16b…第2の内側縫製部(縫製境界部)
19…規制チャンバ
19a…収斂部(倒れ規制部)

Claims (6)

  1. シートに着座した乗員の腰部の側方を拘束する下部チャンバ、および、乗員の胸部を含む上体の側部を拘束する上部チャンバを有するエアバッグ袋体と、
    前記エアバッグ袋体にガスを導入して膨張展開させるインフレータと、
    を備え、
    前記インフレータから下部チャンバに導入されるガス流入量と上部チャンバに導入されるガス流入量が異なる車両のサイドエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグ袋体に、前記インフレータからのガス導入によって前記下部チャンバと上部チャンバの近接を規制する規制チャンバが設けられていることを特徴とする車両のサイドエアバッグ装置。
  2. 前記規制チャンバは、前記インフレータからのガス流入部から離間するエアバッグ袋体の前縁部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記インフレータと規制チャンバを結ぶ空間領域に、前記インフレータからのガス流入が規制された膨張制限部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記膨張制限部は、エアバッグ袋体を貫通する開口の周囲が縫製されて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記下部チャンバと上部チャンバのいずれか一方の周囲は、シール材を塗布して縫製されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記下部チャンバと規制チャンバの間の縫製境界部の近傍と、前記上部チャンバと規制チャンバの縫製境界部の近傍の少なくともいずれか一方に、前記縫製境界部回りのチャンバ相互間の倒れを規制する倒れ規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
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