JP2009065292A - 番組同時視聴システム、番組同時視聴方法及び番組同時視聴プログラム - Google Patents

番組同時視聴システム、番組同時視聴方法及び番組同時視聴プログラム Download PDF

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裕也 青木
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Seiji Wada
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裕人 木村
Tsugihiko Haga
継彦 芳賀
Tetsujiro Kondo
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Abstract

【課題】複数の視聴者が複数の画面の画像と音声の情報をリモコンからの制御によりそれぞれ容易に獲得することができる。
【解決手段】この番組同時視聴システムは、リモコン操作時に本体の受光部より赤外線の強度を調べ(S1)、赤外線の強度によりリモコンの位置を計算する(S2)。リモコンの位置に応じて、画面の割当を決定し(S3)、割当決定された画面が割り当てられたことをユーザに通知する(S4)。割当決定に対しては、再割当が可能である(S5)。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴システム、番組同時視聴方法及び番組同時視聴プログラムに関するものである。
標準的なテレビ受像機では、受信機を一つ有し、その受信機で受信した受信チャンネルの番組の画像をディスプレイに表示すると共に、音声をスピーカーから出力するようにしていた。この場合、そのときテレビ受像機で選択している受信チャンネル以外の情報を視聴者は得ることができなかった。
一方で、二つ以上の受信機を有し、同時に二つ以上の受信チャンネルの番組の画像をディスプレイに表示するような機能を有するテレビ受像機も存在している(特許文献1参照)。また、二つ以上の受信機のうちの一つを一定時間毎に受信チャンネルを変えることで、二つ以上の受信チャンネルのインデックス画像を表示する機能を有するテレビ受像機も存在している(特許文献2参照)。
特開平6−102851号公報 特開2005−33572号公報
上述した特許文献1、2に記載の技術のように、同時に二つ以上の番組の画像又はインデックス画像をディスプレイに表示するテレビ受像機では、高価な映像受信機を複数用意する必要がある。
さらに、画面サイズは予め定められているため、複数の画面の表示サイズを受信環境に応じて任意に変更することができない。また、一方で音声については、一つの受信チャンネルの画面に対応した音声だけしか選択することができないという不都合があった。
従って、二人以上の視聴者がこのような表示機能を有するテレビ受像機で複数の番組の画面を見ても、画面の表示サイズを変更することができず、音声については複数の画面のうちの一つの受信チャンネルの音声しか選択することができない。これらの制御をリモートコントローラ(以下、リモコンという)から簡単に行うことができなかった。
このため、複数の視聴者で複数の番組の画面を試聴することに適していないという問題が発生する。
そこで、本発明では、複数の視聴者が複数の画面の画像と音声の情報をリモコンからの制御によりそれぞれ容易に獲得することができる番組同時視聴システム、番組同時視聴方法及び番組同時視聴プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明は、複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴システムに適用されるものである。
この番組同時視聴システムは、複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び選択された画面に対する表示処理の操作を入力するための複数の入力手段と、入力手段と画面の相対的位置に基づいて入力手段と画面の割り当てを行う割当手段と、割当手段により割り当てられた入力手段からの画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び表示部における画面の表示領域を変更する変更手段とを備え、この変更手段により表示領域が変更された画面を他の画面と共に表示部に表示するものである。
また、本発明は、複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴方法に適用されるものである。
この番組同時視聴方法は、複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び選択された画面に対する表示処理の操作を入力手段から入力するための複数の入力ステップと、入力手段と画面の相対的位置に基づいて入力手段と画面の割り当てを行う割当ステップと、割当ステップにより割り当てられた入力手段からの画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び表示部における画面の表示状態に基づいて、表示部における画面の表示領域を変更する変更ステップとを含み、この変更ステップにより表示領域が変更された画面を他の画面と共に表示部に表示するものである。
また、本発明は、複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴システムのコンピュータにおいて実行される番組同時視聴プログラムに適用されるものである。
この番組同時視聴プログラムは、コンピュータに、複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び選択された画面に対する表示処理の操作を入力手段から入力するための複数の入力を行う機能と、入力手段と画面の相対的位置に基づいて入力手段と画面の割り当てを行う機能と、割当機能により割り当てられた入力手段からの画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び表示部における画面の表示状態に基づいて、表示部における画面の表示領域を変更する機能と、表示領域が変更された画面を他の画面と共に表示部に表示する機能とを実現させるものである。
本発明によれば、大画面の表示部及び音声出力部により画像及び音声を複数人で試聴する際に、リモコンからの制御により視聴者ごとに各画面の表示サイズを変更することができるという効果を奏する。
また、複数画面の表示部及び音声出力部により画像及び音声を複数人で試聴する際の音声の音像の定位する位置を制御することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜13を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態の番組同時視聴システムは、複数の番組を受信するチューナーを有し、それぞれの番組をチューナーで受信した画像信号と音声信号を制御することで、大画面の中に複数の画面を表示することができる。また、それぞれの画面の表示状態に対応する音声を出力することができる。それによって、次のようなことができるようになる。
第1に、一人の視聴者が、ディスプレイに表示される複数の受信チャンネルの番組の複数の画面を見ることにより、様々な情報を取得することが可能となる。
第2に、複数人の視聴者が、ディスプレイに表示される複数の受信チャンネルの番組の複数の画面を見ることにより、一つの大画面を複数人で共有することが可能となる。
ここでは、2番目の複数人の視聴者の複数番組同時試聴について考えていくことにする。画面の分割ができない限り、複数人の視聴者での複数番組同時試聴も成り立たないので、大画面の複数分割について説明する。
画面を分割することを考えたときに、人数分に満たない画面に分割する場合、人数分だけ画面を分割する場合、及び人数分以上に画面を分割する場合の3つのケースが考えられる。
一つ目の人数分に満たない画面に分割する場合、というのはN(Nは自然数)人1受信チャンネル試聴ということである。二つ目の人数分に画面を分割する場合、というのは一人1受信チャンネル試聴ということである。三つ目の人数分以上に画面を分割する場合、というのは一人N受信チャンネル試聴ということである。本実施の形態では、画面の分割は、何分割でも可能であるので、すべてのパターンに対応が可能である。
画面を分割する方法としては、次のような方法がある。
すなわち、システムの本体に対して赤外線などによりリモコンで操作を行う場合、システムの本体に内蔵されるタッチパネルで操作を行う場合、及びパーソナルコンピュータ(PC)で操作を行う場合がある。
上述の通り、様々な画面分割の方法が考えられるが、ここでは、そのうちの一つであるリモコンによる操作を行う場合について説明をする。
この操作方法は、第1に、視聴者は複数の画面の中にあるどの画面を分割したいのかをリモコンにより選択する。第2に、この画面選択では、例えばリモコンのジョグダイヤルを利用して、画面の中の任意の画面位置にカーソルを移動させて分割すべき画面を選択する。
もしくは、複数の画面に番号をふり、リモコンのテンキーでその番号を選択することにより画面選択を行うこともできる。
第3に、システムの本体は、選択された画面上に十字のカーソルを出現させる。そのカーソルをリモコンから左右・上下キーにより動かすことにより、視聴者はどの位置で画面を分割するのかを決定する。
もしくは、システムの本体は、後述の画面表示サイズを自動的に変更する時に使う画面特徴量を用いて分割位置の候補をディスプレイに表示し、視聴者はこれと対応させた受信チャンネル数のボタンを押すことにより分割位置を決定する。
もしくは、視聴者のリモコンからの入力指示により、システムの本体は、画面上にポインタを付加したり、赤外線の強度からリモコンが指し示す位置を、システム本体が調べて分割位置を決定する。そして、決定された分割位置により、画面が分割される。
次に、画面の結合について説明する。
画面を結合する場合には、次の二つの場合が考えられる。一つ目は、人数分以上に画面を分割しすぎたので結合する場合、例えば、複数の受信チャンネルの番組を視聴していたが、その必要がなくなった場合である。二つ目は、人数分以下に画面を減らす場合、つまり、他の人と同じ受信チャンネルの番組を視聴するために画面を結合する場合である。
一つ目の人数分以上に分割した画面を結合する場合は、1人N受信チャンネルの番組試聴を行っている状態から1人1受信チャンネルの番組試聴を行う場合に近づけるということである。二つ目の人数分以下に画面を減らすというのは、例えば、N人で1受信チャンネルの番組試聴の状態にするということを意味している。
画面の結合は、1つになるまでは可能であるので、以下に示すすべての画面の結合パターンに対応が可能である。
画面を結合する方法には、分割するときと同じでいろいろな方法がある。ここでは、そのうちの一つであるリモコンによる操作について説明をする。
画面結合方法は、以下の手順により行われる。まず、視聴者は画面の中でどの画面同士を結合したいのかを選択する。この画面の選択方法としては、視聴者が例えばリモコンのジョグダイヤルを利用して選択するか、もしくは、画面に番号をふりテンキーでその番号を選択するなど、様々な方法がある。
このようにして選択された画面はマーク表示されるが、もう一度選択されると選択解除される。ここで、選択された画面が隣り合っていない場合には、処理がエラーになる。最後に、選択を決定することにより、画面が結合される。
次に、画面のサイズをどのような場合に変更するかどうかについて、その具体的な例について説明する。
例えば、画面のサイズを変更できるようにすることにより、視聴者自身が興味のある番組であったら画面のサイズを大きくして、じっくり試聴することができる。
また、N人の人で見ている受信チャンネルの番組だったら画面が大きくないと見にくい。
また、画面のサイズを変更することにより、見え方がどうなるかみてみたいというようなニーズが発生する。このような場合には、画面のサイズを変更する必要性が生じる。
自動的に画面サイズを決定する場合に、画面のサイズを決定する条件としては以下のようなものが考えられる。
第1に、分割された画面(子画面)に対しての音量の比率によって画面サイズが変更されるようにする。
第2に、子画面に対して、さらにいくつの子画面があるかによって画面サイズが変更されるようにする。
第3に、同じ受信チャンネルを見ている人が他にいる場合に画面サイズがその見ている同じ画面の数に応じて変更されるようにする。
第4に、画像の特徴量によって画面サイズが変更されるようにする。
第5に、放送内容に応じて画面のサイズが変更されるようにする。
まず、一つ目の各子画面の音量の比率によっての画面サイズが変更される場合について説明する。各子画面の音量がコンテンツの盛り上がりにより変化する。例えば、サッカーの試合で、日本対XXX国などのときに、敵陣の前でのアクション時には、解説の人の音量も大きくなる。また、サポーター(応援)の人の声も大きくなり、総じて音量(出力音量)というものがリモコンで操作する以外にも変化する。
それは、実際に登場する人の興味が向上することを意味すると考えられる。そこで、その変化により、各子画面の出力音量の大きさの比率に応じて、システム本体は、各子画面の画面サイズを変更する。それにより、視聴者の興味のある番組を大きめの画面サイズにすることが可能となる。
二つ目の各子画面に対する子画面の数の比率によっての画面サイズが変更される場合について説明する。分割方法の部分で詳細は述べたが、各子画面に対してさらに画面分割を行うことにより、子画面の中に子画面を作成することができる。そのときに、システム本体は、子画面の中にどのくらい数の子画面があるかをサイズ変更の基準とすることで、より見易い画面サイズに変更することが可能となる。
三つ目の同じ受信チャンネルの番組を見ている人が他にいる場合に画面サイズがその見ている同じ画面の数に応じて変更される場合について説明する。各子画面の受信チャンネルを変更することにより、大画面の中の子画面において同じ受信チャンネルを表示している他の画面がある場合が考えられる。このとき、システム本体は、例えば二つ同じ受信チャンネルであったら二つの画面を一つにすることにより単純には二倍の大きさで試聴することが可能になる。
四つ目の画像の特徴量によって画面サイズが変更されるについて説明する。画像の特徴量としては、例えば、画像のエッジの急峻さ具合い、色合い、ノイズ、平坦の割合といったものが考えられる。
例えば、システム本体は、色合いがきついもの(彩度が大きなもの)は画面サイズを小さくして、逆のものは画面サイズを大きくすると、視聴環境を向上させて視聴者の気持を落ち着かせることができる。
最後に、五つ目の放送内容に応じて画面のサイズが変更されるについて説明する。例えば、番組に合成表示(OSD(on-screen display))されるテロップの大きさはある一定以上の大きさがないと視聴者はこれを読み取ることができない。そこで、システム本体は、テロップを抽出してそのサイズがある一定サイズを下回ったときに、画面のサイズを変更する。その結果、テロップなどの文字は見易くなる。
また、画面を拡大する操作方法も、画面の分割や結合で述べた通り様々な方法がある。ここでは、そのうちの一つであるリモコン13による操作について説明をする。
第1に、視聴者は画面上にあるどの画面を拡大したいのかを選択する。
第2に、画面選択の方法として、例えば視聴者はジョグダイヤルを利用して画面を選択的に移動する。もしくは、画面に番号をふりテンキーでその番号を選択するようにしてもよい。
第3に、システム本体は選択された画面上に中心と画面サイズを表すカーソルを表示し、それを用いてどこを中心にどのくらい拡大するのかを決定する。
第4に、システム本体は拡大をすることにより、画面の外にはみ出た部分に関しては、単純に表示を行わないようにしてもよい(削除する)。
第5に、システム本体は拡大をすることにより、画面の内で他の画面と重なってしまった部分に関しては、透明化表示を行うようにしてもよい。
また、画面を拡大することにより、重なった部分についての処理は以下のようになる。
すなわち、システム本体は重なった両方の画面を半透明にするようにしてもよい。
また、拡大した方の画面を表示しないようにしてもよい(削除する)。また、重なった両方の画面を混ぜて表示するようにしてもよい。
重なった部分については、基本は画面サイズの小さなものを優先的に表示し、動きがある場合には、動いている方を優先的に表示を行うようにするようにしてもよい。この操作により、拡大操作ができる。
このように大画面を複数の画面(子画面)に分割し、分割された画面の番組を複数人で視聴する際に操作するリモコンについてその具体例を説明する。
これは、分割された子画面を制御することができるリモコンで、そのリモコンを用いることにより、以下の制御を行うことができる。
すなわち、その子画面のチャンネルの変更、その子画面の音量の変更、その子画面の画面分割、その子画面の分割された画像の結合を制御することができる。その際、そのリモコン(子リモコン)と画面をどのようにして関連づけを行うかについてその具体的な方法を説明する。
自動で子画面に子リモコンを割り当てる方法には、次のような方法がある。
第1に、リモコン、すなわち視聴者の位置を検出することにより、その位置から一番近いところの画面を割り当てる方法がある。
第2に、リモコン、すなわち視聴者の位置を検出し、その位置が画面に近い場合には一番遠いところの画面を割り当てる方法がある。
一つ目のリモコン、すなわち視聴者の位置を検出することにより、その位置から一番近いところの画面を割り当てる方法について説明する。リモコン、すなわち視聴者の位置を検出するには、いくつか方法がある。
第1は、ディスプレイの画面本体から指向性のある電波を発生させ、その電波をキャッチすることができるリモコンがどの方向にあるかを、システム本体が電波を出す向きを走査することにより位置を求める方法である。
第2は、ディスプレイの画面本体の下部水平方向にアレイ状にリモコン受光部を複数持つことで、リモコンを操作したときの受光部における赤外線コマンドの強度が異なる。その強度を相対的に利用して位置を求める方法である。
第3に、リモコンにCCD(Charge Coupled Device Image Sensor)を搭載して、リモコンを操作するときに画面の撮影を行う方法がある。リモコン本体が、撮影画面の大きさは、リモコンの位置に応じて異なることを検出する。その撮影画面の大きさを相対的に利用してリモコンの位置を求める方法がある。
第4に、大画面のおかれている空間の回りにセンサーをいくつかとりつけ、システム本体が、リモコンから発する電波をキャッチする時間差をセンサーから取得し、リモコンの位置を計算する方法がある。
ここでは、二番目の方法と三番目の方法についてのリモコンの位置検出について説明をする。まずは、二番目の赤外線の強度に応じたリモコンの位置検出方法について説明をする。
例えば、画面の下の部分に間仕切りを複数用意して、その間にリモコン受光部を配置する。システム本体が、リモコンからの赤外線コマンドの相対強度によりリモコンの方向を判定する。また、赤外線の強度によりリモコンの距離もある程度わかる。
リモコンの位置がわかったら、システム本体が、そこから画面の中でどの画面が一番リモコンに近いか判定を行うことで、そこの画面と子リモコンの割り当てを行うことができる。
まず、子リモコンの割り当て(自動:赤外線)方法について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による子リモコンの割り当て(自動:赤外線)を示すフローチャートである。図1は、システム本体のコンピュータが番組同時視聴プログラムを実行することにより実現される処理を示している。
図1において、まず、リモコン操作時に本体に複数ついている受光部より赤外線の強度を調べる(ステップS1)。具体的には、リモコンからの選択及び決定操作に基づいて、システム本体はディスプレイに複数ついている受光部で赤外線コマンドの相対強度による赤外線の強度を調べる。
次に、複数の赤外線の強度より、リモコンがどの位置にあるのかを計算する(ステップS2)。具体的には、システム本体は、まず、リモコンからの赤外線コマンドの相対強度によりリモコンの方向を判定し、次に、赤外線の強度によりリモコンの距離を計算する。
子リモコンの位置に応じて画面との割り当て決定する(ステップS3)。具体的には、ステップS2でリモコンの位置がわかったら、システム本体は、リモコンの位置から画面の中のどの子画面が一番リモコンに近いかの判定を行う。これにより、システム本体は、一番リモコンに近い子画面と子リモコン(子画面に対応するリモコン)の割り当てを行う。
そこで、割り当てが決定された画面が割り当てられたことをユーザに通知する(ステップS4)。具体的には、システム本体はディスプレイ上で割り当てが決定された画面を点滅させるか、マークを表示させることにより、ユーザに通知して完了となる。このとき、システム本体はOSD(On Screen Display)で「この画面でよろしいですか?」と決まった画面に確認メッセージを表示させるようにしてもよい。
そして、再割り当てを行うか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、システム本体は同じリモコン又は他のリモコンから再度の画面割当のための選択及び決定操作があるか否かを判断する。判断ステップS5で、他のリモコンから他の画面割当の選択及び決定操作があるときは、ステップS1へ戻って、ステップS1〜ステップS5までの処理及び判断を繰り返す。
判断ステップS5で、再割り当てがないときは、処理を終了する。すなわち、システム本体は、ステップS3で割当を決定したリモコンからの赤外線コマンドに基づいて画面の制御をする。
図2は、本発明の一実施の形態による番組同時視聴システムのシステム構成を示すブロック図である。
図2において、番組同時視聴システムは、入力信号11を信号処理する各処理部12と、信号処理された各画面毎の信号を統合して図示しないディスプレイに出力信号19を出力する画面統合部18を備えている。各処理部12で処理される信号は、映像信号及び音声信号である。
また、番組同時視聴システムは、リモコン13からの画面の操作に関する赤外線信号を受光するリモコン受光部14と、リモコン受光部14で受光された赤外線信号を解析して各処理部12に供給するリモコン信号解析部15を備えている。
また、番組同時視聴システムは、リモコン信号解析部15で解析されたリモコンID画面対応信号20に対応する画面番号を管理する画面番号管理部16と、画面番号管理部16で管理される画面番号に対応する画面表示の位置信号21を画面統合部18に出力するメモリ17を備えている。
ここで、リモコンID画面対応信号20は、各リモコン13の識別番号IDと複数の画面に付与される画面番号とを対応つけるための信号である。
また、メモリ17には、信号の読み書きをするためのメモリ読み書き制御部がある。また、メモリ17には、図示しないシステム本体のコンピュータが実行可能になるように、番組同時視聴プログラムが格納されている。
図3は、通常視聴時の各処理部の構成図である。
図3において、各処理部12は、複数の放送番組を選択して同時に受信することができる複数の受信部を有するチューナー22と、チューナー22で受信した複数の番組の映像信号で構成される複数の画面のサイズの変更処理を行うサイズ変更処理部23とを有している。
チューナー22は、メモリ17から画面番号に対応するチャンネル情報25を取得して、リモコン信号解析部15からのリモコン解析信号24で選択される複数の放送番組を受信する。サイズ変更処理部23は、メモリ17から画面番号に対応する画面のサイズ情報26を取得して、チューナー22で受信した複数の放送番組の画面のサイズを変更する。
これにより、通常視聴時に複数の放送番組の画面を後段のディスプレイに映しながら、リモコン13で表示すべき画面を切り替える処理を行うことができる。このとき、画面の分割数は適宜、選択変更することが可能である。
図4は、子リモコンの割り当て(自動:赤外線)のシステム構成を示すブロック図である。図4の子リモコンの割り当て(自動:赤外線)の番組同時視聴システム構成では、図2に示した通常視聴時の番組同時視聴システムと異なる部分のみを説明する。
図4において、画面分割の番組同時視聴システムは、リモコンの位置を検出して画面の中のどの子画面が一番リモコンに近いかの判定を行い、一番リモコンに近い子画面と子リモコンの割り当てを行うリモコン位置検出統合判定部31を有している。
リモコン位置検出統合判定部31は、メモリ17から画面位置を取得して、選択されている子画面の番号と割り当てた子リモコンのIDを対応つけてメモリ17に格納する。また、メモリ17には、リモコン受光部14の赤外線の強度とリモコンの位置とを対応付けるための対応表(比例関係)が格納されている。
なお、各処理部12は、通常視聴時と同じ構成である。
子リモコンの割り当て(自動:赤外線)において、番組同時視聴システムは、以下のような動作をする。
画面に向けてリモコン13の「画面の割り当て」ボタンを押したときに、リモコン13から赤外線が発生する。リモコン信号解析部15は、リモコン13より「画面の割り当て」信号を受け取る。リモコン13から発生した赤外線には、リモコンのIDも含まれている。
リモコン信号解析部15がリモコン13より「画面の割り当て」信号を受け取ったときに、リモコンのIDをリモコン位置検出統合判定部31に供給する。リモコン位置検出統合判定部31は、リモコンのIDに基づいて、複数のリモコンのうちのどのリモコンからの赤外線なのかを判定する。
このときリモコン受光部14は、複数の赤外線受光部にてこの赤外線を受信する。この際、まずは受光した赤外線の強度を各受光部にて調べる。その赤外線の強度をリモコン位置検出統合判定部31に供給する。リモコン位置検出統合判定部31は、複数の赤外線受光部で受光したどの赤外線の強度が一番強いのかを調べる。ここで、赤外線の強度の判定は、水平垂直方法それぞれについて行う。
これにより赤外線の強度から画面に対するリモコンの位置がわかるので、リモコン位置検出統合判定部31は、求められた画面に対するリモコンの位置より、リモコンと画面とのリンク付けを行う。
このリンク付けは、画面に対するリモコンの距離が一番近いもの、又は、一番遠いもの、などの様々な手法が考えられる。いずれの手法とするかはユーザが選ぶものとする。
これにより、画面番号管理部16は、リモコンのIDと画面番号と画面位置を対応させて、これをメモリ17に保存する。そして、画像統合部18が子リモコンの割り当て後の子画面を読み込んで全画面を合成し、不図示のディスプレイに出力する。
このとき、不図示のディスプレイにおいて、子リモコンの割り当てが決定された画面を点滅させるか、マークを表示させることにより、割り当てが決定をユーザに通知して処理を完了する。
このとき、OSDで「この画面でよろしいですか?」と割り当てが決まった画面に表示させるとわかりやすいし、再割り当てのループに戻ることもできるようになる。
図5は、赤外線受光部を示す図である。
図5において、ディスプレイの下部41に、画面の表示領域の外側に水平方向(又は垂直方向)に複数の赤外線受光部42を設ける。このとき、間仕切りを各受光部毎に設ける。
ここでは、赤外線受光部42は水平方向のみの配置を示しているが、水平・垂直方向に設置を行う。
リモコン13の画面に対する位置に応じて、赤外線受光部42におけるリモコン13からの赤外線の強度が異なる。すなわち、リモコン13の画面に対する位置が比較的近い赤外線受光部42の領域は、リモコン13からの赤外線コマンドの強度が強い領域43となる。
逆に、リモコン13の画面に対する位置が比較的遠い赤外線受光部42の領域は、リモコン13からの赤外線コマンドの強度が弱い領域44となる。
このとき、水平・垂直方向に赤外線の強度を検出することにより、画面の表示領域の平面内の位置を示す奥行き方向の赤外線の強度を検出することができる。
図6は、赤外線強度を示す図である。
図6において、リモコン13の発光部とシステム本体の赤外線受光部42の距離が遠くなると、赤外線受光部42で受信する赤外線波形振幅52が小さくなる。逆に、距離が近くなると、赤外線受光部42で受信する赤外線波形振幅52が大きくなる。
このため、リモコン13から赤外線コマンドが発せられたとき、赤外線受光部42において観測される赤外線波形振幅52を赤外線の強度51として検出する。
次に、リモコンの位置検出方法の三番目のCCDの撮影画面の大きさを相対的に利用してリモコンの位置を求める方法について説明する。
この場合、リモコンを操作するときに、ユーザはリモコンに内蔵されたCCDを用いて画面を撮影する。
リモコンを操作するときには、リモコンの発光部を画面に向けるということが、操作の条件となる。そのときに撮影された画面の大きさ及び矩形の形状から、システム本体はリモコンの画面に対する位置を算出する。
また、このときに矩形形状が画面のどこかにあるかを認識しやすくするために、リモコンの操作時のみシステム本体は画面の四隅にマーカーを表示するなどの工夫もすることができる。
次に、二つ目のリモコン、すなわち視聴者の位置を検出し、その位置が画面に近い場合には一番遠いところの画面を割り当てる方法について説明する。
リモコンの位置は、一つ目の方法についての説明中で述べたようにして求められているとする。そのときに、システム本体は、リモコンの位置から一番遠い画面を選択し、その画面とリモコンを割り当てる。
一つ目の方法は、視聴者からはほぼ画面を真っ直ぐ見るという試聴スタイルだが、二つ目の方法は、視聴者からは画面を斜めに見ることが多いという試聴スタイルである。真っ直ぐ見た方が視聴者は見易いが、視聴環境が悪く目が悪くなりそうという方にはシステム本体は二つ目の方法をすすめるようにメッセージを表示するようにしてもよい。
水平方向の相対位置検出のみ述べたが、垂直方向にも同様のことを行うと高さ方向の位置も取得することができる。
垂直方向にも同様に画面の斜め方向に高さ方向の基準方向も取得することができる。
以上のように画面と子リモコンの割り当てについて説明をしてきたが、逆に、割り当ての解除を行う場合には、リモコンの解除ボタンを押すことにより解除できるようにするだけでよい。また、他の画面に子リモコンとの割り当てを変更する場合には、解除をしなくても同様の操作で割り当てたい画面を再度決定することで変更が可能である。
図7は、子リモコンの割り当て(自動:CCD)方法について説明する。
図7は、本発明の一実施の形態による子リモコンの割り当て(自動:CCD)を示すフローチャートである。図7は、システム本体のコンピュータが番組同時視聴プログラムを実行することにより実現される処理を示している。
図7において、まず、リモコン操作時にリモコンに内蔵されているCCDを用いて画面を撮影する(ステップS11)。具体的には、リモコンからの選択及び決定操作に基づいて、リモコン本体はリモコンに内蔵されているCCDを用いて画面を撮影する。
次に、画面からの位置を撮影された画像を用いて算出する(ステップS12)。具体的には、リモコン本体は、まず、CCDの撮影画像のゆがみによりリモコンの方向を判定し、次に、基準画像に対する撮影画像のゆがみの大きさによりリモコンの距離を計算する。
子リモコンの位置に応じて画面との割り当てを決定する(ステップS13)。具体的には、ステップS12でリモコンの位置がわかったら、リモコン本体は、リモコンの位置から画面の中のどの子画面が一番リモコンに近いかの判定を行う。リモコン本体は、位置判定結果をシステム本体に送る。これにより、システム本体は、一番リモコンに近い子画面と子リモコン(子画面に対応するリモコン)の割り当てを行う。
そこで、割り当てが決定された画面が割り当てられたことをユーザに通知する(ステップS14)。具体的には、システム本体はディスプレイ上で割り当てが決定された画面を点滅させるか、マークを表示させることにより、ユーザに通知して完了となる。このとき、システム本体はOSD(On Screen Display)で「この画面でよろしいですか?」と決まった画面に確認メッセージを表示させるようにしてもよい。
そして、再割り当てを行うか否かを判断する(ステップS15)。具体的には、システム本体は同じリモコン又は他のリモコンから再度の画面割当のための選択及び決定操作があるか否かを判断する。判断ステップS15で、他のリモコンから他の画面割当の選択及び決定操作があるときは、ステップS11へ戻って、ステップS11〜ステップS15までの処理及び判断を繰り返す。
判断ステップS15で、再割り当てがないときは、処理を終了する。すなわち、システム本体は、ステップS13で割当を決定したリモコンからの赤外線コマンドに基づいて画面の制御をする。
図8は、CCDによる画像撮影を示す図である。図8は、図7のステップS11の動作を説明するものである。
図8において、ユーザがリモコン13を操作すべき画面E1,E2,E3,E4に向けて撮影操作ボタン61を押すと、リモコン13に内蔵されているCCDがその位置から画面E1,E2,E3,E4を撮像する。撮影操作ボタン61を用いて取得したCCDの撮影画像62は画面E1,E2,E3,E4に対するリモコン13の位置に応じてゆがんだ形となる。
そこで、図8のように、システム本体は画面E1,E2,E3,E4にマーカーM1,M2,M3,M4を表示することにより、リモコン本体で取得したCCDの撮影画像62における画面E1,E2,E3,E4に対する認識率が向上する。すなわち、CCDの撮影画像62が画面E1,E2,E3,E4よりもどの方向にどのくらいずれているかを認識することができるようになる。
次に、撮影画像からの位置の算出方法を説明する。
図9は、画像からの位置(左右)の算出方法を示す図である。図10は、画像からの位置(上下)の算出方法を示す図である。図9、図10は、リモコン本体におけるCCDで撮影操作により撮影された画像が下記のようなときに、画像からの位置(左右)、画像からの位置(上下)をどのように計算をするのかを説明するものである。
図9、図10において、リモコン本体は、予め撮影画像に対する画像からの位置(左右)、画像からの位置(上下)の対応情報をテーブル71、81で持つようにする。すなわち、CCDで基準74、84の場所(正面)からの撮影を行い、基準74、84の位置に対する画像からの位置73、83とする。
また、基準74、84から水平・垂直方向にずれたときに、画像の変化量と実際の位置のずれ量の関係をテーブルとして保持しておくことにより、撮影されたときに、そのテーブルから近い値を取得し、その間は線形補間で補間をして算出が可能となる。
図9において、テーブルの中身(左右)71は、撮影画像72に対する画像からの位置73の関係になっている。撮影画像72が基準74のとき、マーカーの位置関係は、左右のマーカーの大きさが同じで、M1−M2=M3−M4の関係である。このとき、画像からの位置73は正面である。
撮影画像72が基準74から左右の一方に比較的小さくずれたとき、マーカーの位置関係は、左右のマーカーの右の大きさが少し大きく、a(M1−M2)=M3−M4(ただし、a>1)の関係である。このとき、画像からの位置73は正面から右に50cmずれである。
撮影画像72が基準74から左右の一方に比較的大きくずれたとき、マーカーの位置関係は、左右のマーカーの右の大きさがかなり大きく、b(M1−M2)=M3−M4(ただし、b>a)の関係である。このとき、画像からの位置73は正面から右に100cmずれである。
逆に、撮影画像72が基準74から左右の他方に比較的小さくずれたとき、マーカーの位置関係は、左右のマーカーの左の大きさが少し大きく、M1−M2=a(M3−M4)(ただし、a>1)の関係である。このとき、画像からの位置73は正面から左に50cmずれである。
撮影画像72が基準74から左右の他方に比較的大きくずれたとき、マーカーの位置関係は、左右のマーカーの左の大きさがかなり大きく、M1−M2=b(M3−M4)(ただし、b>a)の関係である。このとき、画像からの位置73は正面から左に100cmずれである。
このように、リモコン本体は、左右のマーカーの縦の長さがどのようにかわったかについての割合のデータを持つようにする。
また、右に100cm〜50cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間75を行うようにする。右に50cmずれ〜正面の間は、リモコン本体は、線形補間76を行うようにする。正面〜左に50cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間77を行うようにする。左に50cm〜100cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間78を行うようにする。
図10において、テーブルの中身(上下)81は、撮影画像82に対する画像からの位置83の関係になっている。撮影画像82が基準84のとき、マーカーの位置関係は、上下のマーカーの大きさが同じで、M1−M3=M2−M4の関係である。このとき、画像からの位置83は正面である。
撮影画像82が基準84から上下の一方に比較的小さくずれたとき、マーカーの位置関係は、上下のマーカーの上の大きさが少し大きく、M1−M3=c(M2−M4)(ただし、c>1)の関係である。このとき、画像からの位置83は正面から上に50cmずれである。
撮影画像82が基準84から上下の一方に比較的大きくずれたとき、マーカーの位置関係は、上下のマーカーの上の大きさがかなり大きく、M1−M3=d(M2−M4)(ただし、d>c)の関係である。このとき、画像からの位置83は正面から上に100cmずれである。
逆に、撮影画像82が基準84から上下の他方に比較的小さくずれたとき、マーカーの位置関係は、上下のマーカーの下の大きさが少し大きく、c(M1−M3)=M2−M4(ただし、c>1)の関係である。このとき、画像からの位置83は正面から下に50cmずれである。
撮影画像82が基準84から上下の他方に比較的大きくずれたとき、マーカーの位置関係は、上下のマーカーの下の大きさがかなり大きく、d(M1−M3)=M2−M4(ただし、d>c)の関係である。このとき、画像からの位置83は正面から下に100cmずれである。
このように、リモコン本体は、上下のマーカーの横の長さがどのようにかわったかについての割合のデータを持つようにする。
また、上に100cm〜50cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間85を行うようにする。上に50cmずれ〜正面の間は、リモコン本体は、線形補間86を行うようにする。正面〜下に50cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間87を行うようにする。下に50cm〜100cmずれの間は、リモコン本体は、線形補間88を行うようにする。
図11は、子リモコンの割り当て(自動:CCD)のシステム構成を示すブロック図である。図11の子リモコンの割り当て(自動:CCD)の番組同時視聴システム構成では、図2に示した通常視聴時の番組同時視聴システムと異なる部分のみを説明する。
図11において、リモコン13のリモコン内部処理部91は、画面の画像を図8に示した撮影操作ボタン61により撮影するCCD92と、CCD92による撮影画像とリモコンとの位置を検出してリモコンと最も近い位置の画面を判定するリモコン位置判定部93を有している。
リモコン13のリモコン位置判定部93からのリモコン位置判定データは、リモコン受光部14に赤外線により受光され、リモコン受光部14はリモコン位置判定情報をリモコン画面対応処理部94に供給する。リモコン画面対応処理部94は、リモコン位置判定情報に基づいて、リモコンID画面対応情報を生成してメモリ17に保存する。
リモコン信号解析部15は、リモコン13から「画面の割り当て」信号を受け取ったときに、マーカー作成部96にマーカー作成信号を供給する。マーカー作成部96は、メモリ17から読み出した画像サイズ97に応じたマーカーを作成して、画像統合部18に供給する。
子リモコンの割り当て(自動:CCD)において、番組同時視聴システムは、以下のような動作をする。
画面に向けてリモコン13の「画面の割り当て」ボタンを押したときに、リモコン13から赤外線が発生する。リモコン信号解析部15は、リモコン13より「画面の割り当て」信号を受け取る。リモコン13から発生した赤外線には、リモコンのIDも含まれている。
リモコン信号解析部15がリモコン13より「画面の割り当て」信号を受け取ったときに、リモコンのIDをリモコン位置検出統合判定部31に供給する。リモコン位置検出統合判定部31は、リモコンのIDに基づいて、複数のリモコンのうちのどのリモコンからの赤外線なのかを判定する。
リモコン信号解析部15は、リモコン13から「画面の割り当て」信号を受け取ったときに、マーカー作成部96にマーカー作成信号を供給する。マーカー作成部96は、メモリ17から読み出した画像サイズ97に応じたマーカーを作成して、画像統合部18に供給する。これにより、後段のディスプレイの画面の真ん中に一定距離で四点マーカーが表示される。
リモコン13のリモコン内部処理部91は、図8に示した撮影操作ボタン61を用いてCCD92により撮影された画面の画像を処理する。すなわち、リモコン位置判定部93は、CCD92による撮影画像とリモコンとの位置を検出してリモコンと最も近い位置の画面を判定する。
リモコン13のリモコン位置判定部93からのリモコン位置判定データは、リモコン受光部14に赤外線により受光され、リモコン受光部14はリモコン位置判定情報をリモコン画面対応処理部94に供給する。リモコン画面対応処理部94は、リモコン位置判定情報に基づいて、リモコンID画面対応情報を生成してメモリ17に保存する。
これにより撮影画像に基づくリモコン位置判定情報から画面に対するリモコンの位置がわかるので、リモコン画面対応処理部94は、求められた画面に対するリモコンの位置より、リモコンと画面とのリンク付けを行う。
このリンク付けは、画面に対するリモコンの距離が一番近いもの、又は、一番遠いもの、などの二種類が考えられる。どちらをとるかユーザが選ぶものとする。
これにより、画面番号管理部16は、リモコンのIDと画面番号と画面位置を対応させて、これをメモリ17に保存する。そして、画像統合部18が子リモコンの割り当て後の子画面を読み込んで全画面を合成し、不図示のディスプレイに出力する。
このとき、不図示のディスプレイにおいて、子リモコンの割り当てが決定された画面を点滅させるか、マークを表示させることにより、割り当てが決定をユーザに通知して処理を完了する。
このとき、OSDで「この画面でよろしいですか?」と割り当てが決まった画面に表示させるとわかりやすいし、再割り当てのループに戻ることもできるようになる。
このようにして、リモコン13による画像制御の操作が行われる。
これは、分割された子画面を制御することができるリモコン13に関する操作方法である。
このリモコン13を用いることにより、その子画面のチャンネルの変更、その子画面の音量の変更、その子画面の画面分割、その子画面の分割された画像の結合の制御することができる。
その際、そのリモコン(子リモコン)と画面との関連づけを行うことができる。
すなわち、子画面に子リモコンを割り当てる場合、リモコン、すなわち視聴者の位置を検出することにより、その位置から一番近いところの画面を割り当てることができる。
また、リモコン、すなわち視聴者の位置を検出し、その位置が画面に近い場合には一番遠いところの画面を割り当てることができる。
一つ目のリモコン、すなわち視聴者の位置を検出することにより、その位置から一番近いところの画面を割り当てる場合、リモコン、すなわち視聴者の位置を検出するには、いくつか方法がある。
第1に、ディスプレイの画面本体から指向性のある電波を発生させ、その電波をキャッチすることができるリモコンがどの方向にあるかを、システム本体が電波を出す向きを走査することにより位置を求める方法である。
第2は、ディスプレイの画面本体の下部水平方向にアレイ状にリモコン受光部を複数持つことで、リモコンを操作したときの受光部における赤外線コマンドの強度が異なる。その強度を相対的に利用して位置を求める方法である。
ここでは、二番目の方法を用いた位置検出の場合、例えば、ディスプレイの画面の下部水平方向に間仕切りを複数用意して、その間にリモコン受光部を配置する。システム本体は、リモコンからの赤外線コマンドの相対強度によりリモコンの方向を判定する。
システム本体は、リモコンの位置がわかったら、そこから画面の中でどの画面が一番リモコンに近いか判定を行うことで、そこの画面と子リモコンの割り当てを行うことができる。
次に、二つ目のリモコン、すなわち視聴者の位置を検出し、その位置が画面に近い場合には一番遠いところの画面を割り当てる。
リモコンの位置は、一つ目の方法についての説明中で述べたようにして求められているとする。そのときに、システム本体は、リモコンの位置から一番遠い画面を選択し、その画面とリモコンを割り当てる。
一つ目の方法は、視聴者からはほぼ画面を真っ直ぐ見るという試聴スタイルだが、二つ目の方法は、視聴者からは画面を斜めに見ることが多いという試聴スタイルである。真っ直ぐ見た方が視聴者は見易いが、視聴環境が悪く目が悪くなりそうという方にはシステム本体は二つ目の方法をすすめるようにメッセージを表示するようにしてもよい。
水平方向の相対位置検出のみ述べたが、垂直方向にも同様のことを行うと高さ方向の位置も取得することができる。
以上のように画面と子リモコンの割り当てについて説明してきたが、逆に、割り当ての解除を行う場合には、リモコンの解除ボタンを押すことによりシステム本体が解除できるようにするだけでよい。
また、他の画面に子リモコンとの割り当てを変更する場合には、解除をしなくても同様の操作で割り当てたい画面を自動で決定することで変更が可能である。
さらに、複数人で番組の試聴を行うには、音場の制御が必要になってくる。他の人が試聴している音声が自分に聞こえてしまうと自分の注意がそれてしまい、画面に集中できなくなるからである。
そのようなときに考えられる方法としては、指向性のあるスピーカーを用いて実現する方法、音声信号処理を行い実現する方法がある。
ここでは一つ目の指向性のあるスピーカーを用いて実現に関して説明する。
まず、第1に、システム本体は子画面の割り当て済の子リモコンの画面に対する相対位置を求める。
第2に、システム本体は子リモコンの位置に合うように音声を制御する。
具体的な音声の制御方法については、下記の通りである。
リモコンの位置を取得する方法に関しては前述したとおりである。その位置には、視聴者がいるとする。システム本体はその視聴者に音声を届けるわけだが、オーディオスポットライトのような超音波によりごく狭い範囲に的を絞って音を送り届ける技術を利用することにより、実現が可能である。
これにより、子リモコンを持つ視聴者の位置にのみ視聴者が聞きたい音を届けることができる。
これにより、大画面を複数人でそれぞれが異なる受信チャンネルの番組を試聴していたときでも、システム本体はそれぞれの試聴個所が特定できるので、大画面からそれぞれの視聴者の場所に適した音声を発生させることにより、それぞれが干渉することなく試聴することが可能になることがわかる。
ただし、試聴する人どうしの距離があまりにも近い場合は、音声が干渉することによりうまくできないことが起こりうる。このような場合に対応するには、もっと特別な環境をつくる必要がある。
例えば、個人にしか絶対に聞こえない環境であるヘッドホンを利用するシステムを用いる方法である。そこで、子リモコンにヘッドホンの端子を設けることと、子リモコンと画面の方で音声のやり取りを無線で行うことができるようにする必要がある。
この無線は、たとえば、ブルーツゥース(Bluetooth)のような近距離の無線通信を用いて行えば良い。もしくは、ヘッドホン自体に無線の機能を付加し、システム本体と直接データ通信を行うことも同義である。ただし、直接システム本体とヘッドホンで通信を行う場合には、ヘッドホンがどの画面に対応しているのかをあらかじめ決定しておく必要がある。
図12は、指向性のスピーカーでの音像定位の実現方法を示す図である。
リモコンの位置に視聴者がいるとき、位置自体は画面と対応付けをする際に取得しているので、その位置情報を用いてそこの場所に指向性のあるスピーカーの向きを調整することで実現させる。指向性のあるスピーカーは、オーディオスポットライトのような超音波によりごく狭い範囲に的を絞って音声を届けるものである。
この指向性のあるスピーカーを画面の周りにいくつかとりつけ、リモコンと対応している子画面の周辺のスピーカーを利用して実現する。
すなわち、画面E1を視聴する際には、画面E1の上側に配置された指向性スピーカーP1,P2,P3,P4,P5,P6,P7と,画面E1の左側に配置された指向性スピーカーP8,P9,P10,P11により音声出力を行う。
これにより、指向性スピーカーP1〜P11により出力される音声は、A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9,A10,A11のように指向性を有して出力される。従って、101で示すリモコンの位置の視聴者1に画面E1から聞こえるような音像を定位させることができる。
また、画面E2を視聴する際には、画面E2の上側に配置された指向性スピーカーP21,P22,P23,P24,P25と,画面E1の左側に配置された指向性スピーカーP26,P27と,画面E2の右側に配置された指向性スピーカーP28,P29により音声出力を行う。
これにより、指向性スピーカーP21〜P29により出力される音声は、A21,A22,A23,A24,A25と,A27,A29のように指向性を有して出力される。従って、102で示すリモコンの位置の視聴者に画面E2から聞こえるような音像を定位させることができる。
また、画面E3を視聴する際には、画面E3の上側に配置された指向性スピーカーP31,P32,P33,P34,P35,P36と,画面E3の右側に配置された指向性スピーカーP37,P38,P39,P40,P41により音声出力を行う。
これにより、指向性スピーカーP31〜P41により出力される音声は、図示はしないがA31〜A41のように指向性を有して出力される。従って、図示しないリモコンの位置の視聴者に音像を定位させることができる。
ただし、立体感を出すために、多少偏りを持たせて向きを制御する(画面真ん中なら左右上下から音を出す)ことにより、複数のスピーカーからの音声をその場で聞くことができる。
図13は、指向性のスピーカーを示す図である。
図13に示す指向性のスピーカー111は、スピーカー本体を上下・左右に回転112させることにより、出力向き113を調整することができるものである。
これにより、指向性を有するスピーカーの音声出力の向きを調整することにより、限られた範囲の音像定位を実現させることができる。
また、子リモコンが複数ある場合に、それらを制御するマスターリモコンを用意するようにしてもよい。
この場合のマスターリモコンの機能として、以下のことが考えられる。
すなわち、他の視聴者が使っている子リモコンが持ち出された場合、その子リモコンと対応している画面の制御が子リモコンしかできない。そこで、この場合に子リモコンのIDを指定することにより、マスターリモコンで画面の制御することができるようにする。
また、特定の子リモコンを操作している人の音声をヘッドホンで試聴することができるようにする。
このときのマスターリモコンと子リモコンの関係は、複数の子リモコンの上位のマスターリモコンが常に画面の制御することができるようにする。
なお、上述した本実施の形態例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜変更しうることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態による子リモコンと画面の割り当て(自動:赤外線)処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態による番組同時視聴システムのシステム構成を示すブロック図である。 通常視聴時の各処理部の構成図である。 子リモコンの割り当て(自動:赤外線)のシステム構成を示すブロック図である。 赤外線受光部を示す図である。 赤外線強度を示す図である。 子リモコンと画面の割り当て(自動:CCD)処理を示すフローチャートである。 CCDによる画像撮影を示す図である。 画像からの位置(左右)の算出方法を示す図である。 画像からの位置(上下)の算出方法を示す図である。 子リモコンの割り当て(自動:CCD)のシステム構成を示すブロック図である。 指向性のスピーカーでの音像定位の実現方法を示す図である。 指向性のスピーカーを示す図である。
符号の説明
E1〜E4…分割画面、11…入力信号、12…各処理部、13…リモコン、14…リモコン受光部、15…リモコン信号解析部、16…画面番号管理部、17…メモリ、18…画面統合部、19…出力信号、20…リモコンID画面対応信号、21…位置信号、22…チューナー、23…サイズ変更処理部、24…リモコン解析信号、25…チャンネル信号、26…サイズ信号、31…リモコン位置検出統合部、41…ディスプレイの下部、42…赤外線受光部、43…赤外線コマンドの強度が強い領域、44…赤外線コマンドの強度が弱い領域、51…強度、52…赤外線波形振幅、61…撮影ボタン、62…CCDの撮影画像、M1〜M4…マーカー、71…テーブル(左右)、81…テーブル(上下)、91…リモコン内部処理部、92…CCD、93…リモコン位置判定部、94…リモコン画面対応処理部、96…マーカー作成部、P1〜P41…指向性スピーカー、A1〜A41…音声、101,102…視聴者1,視聴者2

Claims (12)

  1. 複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴システムにおいて、
    前記複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び前記選択された画面に対する表示処理の操作を入力するための複数の入力手段と、
    前記入力手段と画面の相対的位置に基づいて前記入力手段と画面の割り当てを行う割当手段と、
    前記割当手段により割り当てられた前記入力手段からの画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び前記表示部における画面の表示領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記変更手段により変更された画面を他の画面と共に前記表示部に表示することを特徴とする番組同時視聴システム。
  2. 請求項1に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記入力手段は赤外線の発光部を有するリモートコントローラであるとき、前記表示部は赤外線の受光部を有し、
    前記割当手段は、前記リモートコントローラの操作時に前記受光部で受光された前記リモートコントローラの赤外線の強度により、前記リモートコントローラと画面の位置を求め、求められた前記位置に応じて画面の割当を決定する
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  3. 請求項2に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記赤外線の受光部は、前記表示部の表示領域の外側に沿って複数配置される
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  4. 請求項3に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記割当手段により決定された前記画面の割当は、前記表示部に表示又は前記リモートコントローラに通知され、
    前記画面の割当に対して、前記リモートコントローラの操作に基づいて前記割当手段による再割当の処理が可能である
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  5. 請求項1に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記入力手段は赤外線の発光部及び前記表示部の画面を撮影画像として撮影する撮像部を有するリモートコントローラであるとき、前記表示部は赤外線の受光部を有し、
    前記リモートコントローラの操作時に前記撮像部は前記表示部の画面の撮影画像を撮影し、前記表示部の画面の撮影画像により、前記リモートコントローラと画面の位置を求め、
    前記割当手段は、前記受光部で受光された前記撮影画像により求められた前記位置に応じて画面の割当を決定する
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  6. 請求項5に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記表示部は画面の表示領域に複数のマーカーを表示する
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  7. 請求項6に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記撮像部は、予め定められた前記表示部の画面の基準画像と、前記撮像画像とにおける前記マーカーの位置のずれから
    前記リモートコントローラの位置を算出することを特徴とする番組同時視聴システム。
  8. 請求項7に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    予め前記表示部に対する前記リモートコントローラの移動範囲で、前記撮像部は前記マーカーの位置のずれの範囲を実測するようにし、前記実測点以外の前記マーカーの位置のずれを補間することを特徴とする番組同時視聴システム。
  9. 請求項1に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記複数の入力手段は、本体側の表示部及び音声出力部を制御するリモートコントローラであって、
    前記複数の入力手段からの操作入力に基づいて前記複数の入力手段の本体側の表示部との相対位置を求め、求めた相対位置に画像の表示処理の操作をする音像の定位する位置を制御する
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  10. 請求項9に記載の番組同時視聴システムにおいて、
    前記音声出力部は、音声出力の向きを調整可能とする指向性を有するスピーカーであって、前記表示部の画面の周辺に複数配置される
    ことを特徴とする番組同時視聴システム。
  11. 複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴方法において、
    前記複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び前記選択された画面に対する表示処理の操作を入力手段から入力するための複数の入力ステップと、
    前記入力手段と画面の相対的位置に基づいて前記入力手段と画面の割り当てを行う割当ステップと、
    前記割当ステップにより割り当てられた前記入力手段からの画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び前記表示部における画面の表示状態に基づいて、前記表示部における画面の表示領域を変更する変更ステップと、
    を含み、
    前記変更ステップにより表示領域が変更された画面を他の画面と共に前記表示部に表示することを特徴とする番組同時視聴方法。
  12. 複数の受信部を介して受信した複数の番組の複数の画面を同時に表示部に表示して、音声出力部に音声を出力することにより、複数の視聴者が同時に複数の番組を視聴することができる番組同時視聴システムのコンピュータにおいて実行される番組同時視聴プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記複数の画面のうちのいずれかの画面の選択及び前記選択された画面に対する表示処理の操作を入力手段から入力するための複数の入力を行う機能と、
    前記入力手段と画面の相対的位置に基づいて前記入力手段と画面の割り当てを行う機能と、
    前記割当機能により割り当てられた前記入力手段からの前記画面の選択操作、画面の表示処理の操作及び前記表示部における画面の表示状態に基づいて、前記表示部における画面の表示領域を変更する機能と、
    前記表示領域が変更された画面を他の画面と共に前記表示部に表示する機能と、
    を実現させることを特徴とする番組同時視聴プログラム。
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