JP2009063949A - 現像剤搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、現像剤の過帯電を抑制することで、現像剤の搬送を良好に行うことができる現像剤搬送装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現像剤搬送装置(トナー供給装置7)は、複数の搬送電極を備え、これらの搬送電極で進行波電界を形成することによって現像剤(トナーT)を搬送する搬送面TSを有する第1搬送体(上流側搬送体73A)および第2搬送体(中間搬送体73B)と、空気中にイオンを照射することで前記現像剤を除電するイオン照射部材74と、を備える。そして、少なくとも前記現像剤の除電時において、前記第1搬送体の搬送面から前記第2搬送体の搬送面に前記現像剤が飛び移るように、互いの搬送面を離間させて前記第1搬送体と前記第2搬送体とが配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、進行波電界を利用して現像剤を搬送する現像剤搬送装置に関する。
一般に、進行波電界を利用して現像剤を搬送する現像剤搬送装置は、多数本の線状の搬送電極が一列に配列された搬送体を有しており、この搬送体の各搬送電極に対して多相の交流電圧を順次印加することで進行波電界を形成し、帯電した現像剤を搬送する。このような現像剤搬送装置では、現像剤の搬送中において、現像剤と搬送体とが擦れ合うことで搬送体の表面が過帯電すると、現像剤が搬送体に固着して搬送不良が生じることがある。
このような問題に対して、従来、搬送体の表面に沿って移動する被覆部材と、この被覆部材を除電する除電部材とを備えた現像剤搬送装置が知られている(特許文献1参照)。この現像剤搬送装置では、搬送体の表面を被覆部材で被覆することで搬送体の表面への現像剤の固着が防止されるとともに、被覆部材が除電部材で除電されることで被覆部材の過帯電が抑制されて被覆部材への現像剤の固着が抑制されている。
特開2002−91160号公報
しかしながら、前記した従来技術では、被覆部材を除電するだけであるため、搬送中において現像剤と被覆部材とが擦れ合ったり、現像剤同士が擦れ合うことによって、現像剤が過帯電した場合において、現像剤の余分な電荷を除電することができなかった。そして、このように現像剤が過帯電した場合には、現像剤同士が固着して塊が形成され、この塊が被覆部材(搬送体)上に固着して、搬送不良が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、現像剤の過帯電を抑制することで、現像剤の搬送を良好に行うことができる現像剤搬送装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る現像剤搬送装置は、複数の搬送電極を備え、これらの搬送電極で進行波電界を形成することによって現像剤を搬送する搬送面を有する第1搬送体および第2搬送体と、空気中にイオンを照射することで前記現像剤を除電するイオン照射部材と、を備え、少なくとも前記現像剤の除電時において、前記第1搬送体の搬送面から前記第2搬送体の搬送面に前記現像剤が飛び移るように、互いの搬送面を離間させて前記第1搬送体と前記第2搬送体を配設したことを特徴とする。
本発明によれば、イオン照射部材が空気中にイオンを照射することで現像剤が除電されるので、現像剤の過帯電が抑制され、現像剤の搬送を良好に行うことができる。また、第1搬送体を搬送されてきた現像剤の層(クラウド)が第2搬送体側に飛び移るときにその層の中の現像剤が混じり合う。したがって、例えば第1搬送体と第2搬送体の間付近にイオン照射部材を設けることで、より効率良く現像剤を除電することができる。
本発明によれば、イオン照射部材でイオンを照射することで現像剤が除電されるので、現像剤の過帯電が抑制され、現像剤の搬送を良好に行うことができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す側面図であり、図2はトナー供給装置の構造を示す断面図である。また、図3はトナー搬送体を示す平面図(a)と、断面図(b)であり、図4は各給電部から出力される電圧の波形を示す図である。さらに、図5はイオン照射部材を示す正面図であり、図6はトナーの搬送状態を示す断面図であり、時刻t1のときの状態を示す断面図(a)と、時刻t2のときの状態を示す断面図(b)と、時刻t3のときの状態を示す断面図(c)である。
<レーザプリンタ>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、用紙搬送機構2と、像担持体の一例としての感光体ドラム3と、帯電器4と、スキャナユニット5と、現像剤搬送装置の一例としてのトナー供給装置7と、制御装置8とを備えている。なお、図示は省略するが、レーザプリンタ1には、給紙トレイや定着装置などの公知の構成が適宜設けられている。
用紙搬送機構2は、前記給紙トレイから用紙Pを搬送する公知の機構であり、複数のローラ(例えばレジストローラ21)を介して感光体ドラム3の転写位置に用紙Pを搬送する。
感光体ドラム3、帯電器4およびスキャナユニット5は、公知の構成である。簡単に説明すると、感光体ドラム3の表面は、帯電器4により一様に負帯電された後、スキャナユニット5からのレーザビームLBの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が変化して、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、トナー供給装置7から感光体ドラム3の静電潜像に対して現像剤の一例としてのトナーT(図2参照)が供給され、このトナーTは、感光体ドラム3の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。その後、感光体ドラム3と転写ローラ22とは、用紙Pを両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、この際に感光体ドラム3の表面に担持されているトナー像が転写ローラ22に引き寄せられることで用紙P上に転写される。
<トナー供給装置>
トナー供給装置7は、図2に示すように、カートリッジケース71と、アジテータ72と、トナー搬送体73と、イオン照射部材74とを備えている。
カートリッジケース71は、一枚の上壁71Aと、四枚の側壁71Bと、一枚の底壁71Cとを備えて構成されており、その内部に、ポリエステルを主成分とする負帯電性、非磁性1成分の黒色のトナーTを収容している。上壁71Aは、平面視にて長方形状の板状部材であって、水平に配置されている。そして、この上壁71Aの適所には、感光体ドラム3と対向する位置に配置される供給口71Dが形成されている。底壁71Cは、トナー搬送体73によるトナーTの搬送方向下流側に向かうにつれて上方に傾斜するように形成されており、これにより、トナー搬送体73の下流側の端部から落下したトナーTが、トナー搬送体73の上流側の端部に戻される。
アジテータ72は、カートリッジケース71内の最深部に回転可能に設けられており、カートリッジケース71内に溜まったトナーTを攪拌する。なお、攪拌されたトナーTは、トナーT同士の摩擦や、トナーTとトナー搬送体73との摩擦により、負極性に帯電される。
トナー搬送体73は、カートリッジケース71内に配設されており、図3(b)に示すように、合成樹脂製の板状部材である支持板731と、支持板731上に配設される複数の搬送電極732と、支持板731の搬送電極732が配設される側を被覆するコーティング膜733とを備えている。ここで、コーティング膜733としては、例えば合成樹脂であるナイロン製のコーティング膜を採用できる。そして、このコーティング膜733の表面が、トナーTを搬送する搬送面TSとなっている。
搬送電極732は、図3(a)に示すように、金属薄膜からなる線状の配線パターンであって、トナーTの搬送方向において等間隔に配列されるとともに、トナーTの搬送方向と直交する方向(感光体ドラム3の軸方向)に沿うように延びて、互いに平行に配置されている。そして、図3(b)に示すように、各搬送電極732には、それぞれ異なる位相の電圧を出力する第1給電部VA、第2給電部VB、第3給電部VCおよび第4給電部VDが適宜接続されている。詳しくは、第1給電部VA、第2給電部VB、第3給電部VCおよび第4給電部VDは、各搬送電極732に対して、搬送方向上流側から順にこの順で繰り返し接続されている。言い換えると、各搬送電極732は、3本置きに、同一の給電部(例えば第1給電部VA)に接続されている。なお、以下の説明においては、便宜上、第1給電部VAが接続された搬送電極732を「搬送電極EA」、第2給電部VBが接続された搬送電極732を「搬送電極EB」、第3給電部VCが接続された搬送電極732を「搬送電極EC」、第4給電部VDが接続された搬送電極732を「搬送電極ED」とも呼ぶこととする。
各給電部VA〜VDは、レーザプリンタ1内に配設される制御装置8によって適宜制御されることで、図4に示すような波形の電圧を出力する。すなわち、各給電部VA〜VDから出力される電圧は、それぞれ同一の波形であるが、それぞれ位相が90°ずつずれている。具体的には、第1給電部VA、第2給電部VB、第3給電部VC、第4給電部VDの順で、電圧の波形の位相が、90°ずつ遅れている。そして、このように制御装置8で制御された各給電部VA〜VDによって各搬送電極732に進行波状の電圧が印加され、これにより、搬送面TS上にて、進行波状の電界が形成される。
具体的には、図4における時刻t1においては、第1給電部VAおよび第4給電部VDから負の電圧が出力され、第2給電部VBおよび第3給電部VCから正の電圧が出力される。これにより、図6(a)に示すように、負の搬送電極EAと正の搬送電極EBとの間において搬送方向と逆向きとなる電界EF1が形成されるとともに、正の搬送電極ECと負の搬送電極EDとの間において搬送方向に向かう電界EF2が形成される。そのため、正の搬送電極EB,EC周りに負極性のトナーTが多く集められる。なお、負の搬送電極ED,EA間には、正の搬送電極EB,ECに移動できなかった少量のトナーTが残る。
図4に示すように、時刻t2になると、第1給電部VAおよび第2給電部VBから負の電圧が出力され、第3給電部VCおよび第4給電部VDから正の電圧が出力される。これにより、図6(b)に示すように、負の搬送電極EBと正の搬送電極ECとの間に電界EF1が形成されることで、時刻t1において搬送電極EB,EC周りにあったトナーTが今回正となった搬送電極EC,ED周りに移動する。同様にして、時刻t3になると(図4参照)、図6(c)に示すように、負の搬送電極ECと正の搬送電極EDとの間に電界EF1が形成されることで、時刻t2において搬送電極EC,ED周りにあったトナーTが今回正となった搬送電極ED,EA周りに移動する。以上のような動作を繰り返すことで、トナーTが搬送面TS上で搬送される。
以上のように構成されるトナー搬送体73は、図2に示すように、第1搬送体の一例としての上流側搬送体73A、第2搬送体の一例としての中間搬送体73Bおよび下流側搬送体73Cの3つに分割されている。
上流側搬送体73Aは、略L字状に屈曲形成されており、カートリッジケース71の最深部側から上方に向かうにつれて供給口71D側に僅かに傾斜する傾斜部A1と、傾斜部A1の搬送方向下流側の端部から水平に延びる水平部A2とを備えている。
中間搬送体73Bは、板状に形成されており、上流側搬送体73Aの水平部A2の搬送面TSからトナーTが飛び移ることが可能な程度の距離だけ上流側搬送体73Aの水平部A2から離間するように、カートリッジケース71の上壁71Aに配設されている。詳しくは、上流側搬送体73Aの水平部A2と中間搬送体73Bは、互いの搬送面TSを向かい合わせた状態で配設されるとともに、トナーTの搬送方向においてずらされて配設されている。
下流側搬送体73Cは、略L字状に屈曲形成されており、水平方向に延びる水平部C1と、水平部C1の搬送方向下流側の端部から下方に向かうにつれて搬送方向下流側に向けて僅かに傾斜する傾斜部C2とを備えている。そして、この下流側搬送体73Cの水平部C1と中間搬送体73Bは、互いの搬送面TSを向かい合わせた状態で配設されるとともに、トナーTの搬送方向においてずらされて配設されている。なお、この下流側搬送体73Cの水平部C1の上流側部分は、供給口71Dを通して感光体ドラム3と対向しており、これにより、水平部C1の上流側部分上のトナーTが感光体ドラム3の静電潜像に引き寄せられるようになっている。
イオン照射部材74は、カートリッジケース71の供給口71Dよりも搬送方向上流側に2つ配設されており、カートリッジケース71外に配設される第1除電用給電部91、第2除電用給電部92および制御装置8とともにイオン照射装置9を構成している。具体的に、2つのイオン照射部材74のうちの一方(以下、「第1イオン照射部材741」とも呼ぶ)は、上流側搬送体73Aの搬送方向下流側の端部の上方に配設され、他方(以下、「第2イオン照射部材742」とも呼ぶ)は、中間搬送体73Bの搬送方向上流側の端部の下方に配設される。すなわち、第1イオン照射部材741は、上流側搬送体73Aの搬送面TSのうち中間搬送体73B側に位置するトナーTに向けてイオンを照射可能な位置に配設され、第2イオン照射部材742は、中間搬送体73Bの搬送面TSのうち上流側搬送体73A側に位置するトナーTに向けてイオンを照射可能な位置に配設される。
ここで、イオン照射部材74は、図5に示すように、搬送電極732の長手方向の幅(搬送方向に直交する幅)と同じ幅で形成される長尺状の金属部材であり、搬送電極732と平行に配置されている。そして、イオン照射部材74は、その下端に複数の鋭利な突起74Aが形成されており、この櫛歯状の部分からイオンが発生するようになっている。
第1除電用給電部91は、適宜制御装置8で制御されることにより、第1イオン照射部材741に所定のタイミングで0Vを基準電圧とする交流電圧を出力する。また、第2除電用給電部92は、適宜制御装置8で制御されることにより、第2イオン照射部材742に所定のタイミングで0Vを基準電圧とする交流電圧を出力する。
制御装置8は、CPU、RAM、ROM等を備えており、レーザプリンタ1の各部の駆動や電圧出力を適宜制御する。具体的に、制御装置8は、上流側搬送体73AにおいてトナーTを搬送方向下流側の端部まで搬送したときに、第1除電用給電部91に起動信号を出力して、第1除電用給電部91から交流電圧を出力させる。また、制御装置8は、上流側搬送体73Aから中間搬送体73Bの搬送方向上流側にトナーTが飛び移ったときに、第2除電用給電部92に起動信号を出力して、第2除電用給電部92から交流電圧を出力させる。なお、トナーTが上流側搬送体73Aの搬送方向下流側の端部に到達するタイミングや、上流側搬送体73Aから中間搬送体73Bの搬送方向上流側にトナーTが飛び移るタイミングは、実験やシミュレーション等によって適宜決定しておけばよい。
次に、前記したイオン照射部材74による除電の作用について説明する。参照する図面において、図7はイオン照射部材による除電の作用を示す断面図であり、第1イオン照射部材よりも搬送方向上流側にトナーが位置する状態を示す断面図(a)と、第1イオン照射部材でトナーの表側が除電された状態を示す断面図(b)と、中間搬送体にトナーが飛び移った状態を示す断面図(c)と、第2イオン照射部材でトナーの裏側が除電された状態を示す断面図(d)である。なお、図7において、過剰に帯電された状態となるトナーTは、黒く塗り潰して示している。
図7(a)に示すように、上流側搬送体73Aの上流側から搬送されてくるトナーTは、上流側搬送体73Aの搬送面TSとの摩擦やトナーT同士の摩擦によって過帯電状態となる。そして、図7(b)に示すように、過帯電状態となるトナーTが第1イオン照射部材741の下側まで搬送されると、第1イオン照射部材741から空気中にイオンが照射され、そのイオンが過帯電したトナーTに向けて引き寄せられる。これにより、積層されたトナーTのうち表側(上側)のトナーTが除電される。
その後、トナーTは、図7(c)に示すように、上流側搬送体73Aから中間搬送体73Bに飛び移る。このとき、積層されたトナーTのうち表側のトナーTから順に中間搬送体73Bに引き寄せられるため、上流側搬送体73A上において裏側に位置していたトナーTが中間搬送体73B上において表側に位置することとなる。そのため、図7(d)に示すように、トナーTが中間搬送体73Bに移った直後に、第2イオン照射部材742からトナーTに向けてイオンを照射させることで、第1イオン照射部材741で除電されなかったトナーTが除電され、トナーT全体が除電される。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
イオン照射部材741,742が空気中にイオンを照射することでトナーTが除電されるので、トナーTの過帯電が抑制され、トナーTの搬送を良好に行うことができる。
上流側搬送体73Aのうち中間搬送体73B側の端部に第1イオン照射部材741を設けたので、上流側搬送体73Aの上流側の端部から下流側の端部までの長い距離搬送されることによって最大に過帯電したトナーTを効率良く除電することができる。
中間搬送体73Bのうち上流側搬送体73A側の端部に第2イオン照射部材742を設けたので、第1イオン照射部材741で除電されなかった裏側のトナーTを除電することができる。
イオン照射部材74が、搬送電極732の幅と同じ幅で形成されているので、搬送電極732上で保持されるトナーTを全体的に効率良く除電することができる(図5参照)。
イオン照射部材74をカートリッジケース71の供給口71Dよりも搬送方向上流側に設けたので、感光体ドラム3への供給前にトナーTを良好な状態に除電することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
イオン照射部材74の配置位置は、前記実施形態に限定されず、トナー搬送体73付近の任意の位置に適宜配置できる。例えば、図8に示すように、イオン照射部材74を、上流側搬送体73Aの搬送面TSから中間搬送体73Bの搬送面TSに飛び移るときのトナーTの移動経路に向けてイオンを照射可能な位置に配設してもよい。また、この場合、トナーTの移動経路を挟んでイオン照射部材74とは反対側に、イオンを捕集するアース部材75を設けるのが望ましい。
なお、給電部93は、前記実施形態と同様に、適宜制御装置8で制御されることで、トナーTが上流側搬送体73Aから中間搬送体73Bに飛び移り始めてから、飛び移り終わるまでの間、イオン照射部材74に交流電圧を出力する。ここで、交流電圧の出力するタイミングや時間は、前記実施形態と同様に、実験やシミュレーション等によって適宜決定しておけばよい。
このように配置したイオン照射部材74の作用について説明する。図9(a)に示すように、上流側搬送体73Aの下流側の端部までトナーTが搬送されてくると、図9(b)に示すように、イオン照射部材74によるイオンの照射が開始される。上流側搬送体73Aの下流側の端部で積層されているトナーTは、その上部のトナーTから順に、中間搬送体73Bに向かって移動する。この移動の際に、トナーTがイオン照射部材74からのイオンを順次浴びることによって、図9(b)〜(d)に示すように、各トナーTを満遍なく除電することができる。なお、トナーTの除電に寄与しなかったイオンは、アース部材75で捕集されるので、イオンの他の部材への影響を抑えることができる。
前記実施形態では、第1搬送体として上流側搬送体73A、第2搬送体として中間搬送体73Bを採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、第1搬送体として中間搬送体73B、第2搬送体として下流側搬送体73Cを採用し、この第1搬送体としての中間搬送体73Bの搬送方向下流側の端部と対向するようにイオン照射部材74を配設してもよい。この場合であっても、中間搬送体73Bの上流側から下流側までの搬送によって過帯電したトナーTを、良好に除電することができる。
前記実施形態では、上流側搬送体73Aと中間搬送体73Bを、互いの搬送面TSが向かい合う状態で配設するとともに、トナーTの搬送方向においてずれるように配設したが、本発明はこれに限定されず、互いの搬送面TSが離れて配設されていればどのように配設してもよい。すなわち、例えば、図11(a)に示すように、第1搬送体100の搬送面TSと第2搬送体110の搬送面TSとを、同一平面上において離してもよいし、図11(b)に示すように、第1搬送体100と第2搬送体110とのなす角が、直角となるように、各搬送面TSを離してもよい。ただし、図11(a)に示した同一平面上に各搬送面TSを配置する構造に比べ、前記実施形態のように搬送面TSを対向する向きで配置する構造の方が、トナーTが飛び移り易いので、前記実施形態のように配置するのが好ましい。
前記実施形態では、負極性に帯電するトナーTを採用したが、本発明はこれに限定されず、正極性に帯電するトナーを採用してもよい。なお、この場合は、感光体ドラム等の帯電状態を前記実施形態とは逆にすればよい。
前記実施形態では、イオン照射部材74に電圧を印加することでイオンを発生させたが、本発明はこれに限定されず、帯電したトナーの近傍に、イオン照射部材としてアースした針状導体を配設することで、この針状導体からの自己放電によりイオンを発生させるようにしてもよい。なお、このように自己放電する針状導体としては、例えば、ステンレス繊維型、サンダーロン繊維型、カーボン繊維型、アモルファス繊維型などを採用することができる。
前記実施形態では、トナーの搬送方向において3つに分割したトナー搬送体を上下に互い違いに配置したが、本発明はこれに限定されず、少なくともトナーの除電時において、第1搬送体の搬送面から第2搬送体の搬送面にトナーが飛び移るように、互いの搬送面を離間させて第1搬送体と前記第2搬送体を配設すればよい。例えば、図12に示すように、第1搬送体120と第2搬送体130とを、互いの搬送面TSが対向して離間するように平行に配置してもよい。この場合、通常のトナーTの搬送時においては、各搬送体120,130の全ての搬送電極121,131に、前記実施形態のような電圧を印加することで、各搬送体120,130の搬送面TSに進行波電界を形成して、トナーTを各搬送体120,130の間で搬送する。そして、トナーTの除電時においては、制御装置140によって、トナーTの搬送方向において上下に互い違いとなる位置に配置される一群の搬送電極群121A,121B,131A,…にのみに電圧を印加することで、各搬送電極群121A,121B,131A,…のみに進行波電界を形成する。これにより、前記実施形態と同様に、トナーTが第1搬送体120から第2搬送体130に飛び移ることとなる。そのため、第1搬送体120側の搬送電極群121Aと、第2搬送体130側の搬送電極群131Aとの間付近に、前記実施形態と同様のイオン照射部材74を配置することで、トナーTを良好に除電することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す側面図である。 トナー供給装置の構造を示す断面図である。 トナー搬送体を示す平面図(a)と、断面図(b)である。 各給電部から出力される電圧の波形を示す図である。 イオン照射部材を示す正面図である。 トナーの搬送状態を示す断面図であり、時刻t1のときの状態を示す断面図(a)と、時刻t2のときの状態を示す断面図(b)と、時刻t3のときの状態を示す断面図(c)である。 イオン照射部材による除電の作用を示す断面図であり、第1イオン照射部材よりも搬送方向上流側にトナーが位置する状態を示す断面図(a)と、第1イオン照射部材でトナーの表側が除電された状態を示す断面図(b)と、中間搬送体にトナーが飛び移った状態を示す断面図(c)と、第2イオン照射部材でトナーの裏側が除電された状態を示す断面図(d)である。 イオン照射部材の配置位置を変えた形態を示す断面図である。 図8に示すイオン照射部材による除電の作用を示す断面図であり、上流側搬送体の下流側の端部にトナーが位置する状態を示す断面図(a)と、表側のトナーが中間搬送体に向かって移動し始めた状態を示す断面図(b)と、裏側のトナーが中間搬送体に向かって移動し始めた状態を示す断面図(c)と、中間搬送体にトナーが全て飛び移った状態を示す断面図(d)である。 イオン照射部材の配置位置を変えた形態を示す断面図である。 トナー搬送体の配置位置を変えた形態を示す断面図であり、互いの搬送面を同一平面上において離した形態を示す断面図(a)と、互いの搬送面を直角に配置して離した形態を示す断面図(b)である。 第1搬送体と第2搬送体とを対向して配置させ、制御によってトナーを互いの搬送面に飛び移らせることを可能にした形態を示す断面図である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
7 トナー供給装置
8 制御装置
9 イオン照射装置
71 カートリッジケース
71D 供給口
73 トナー搬送体
73A 上流側搬送体
73B 中間搬送体
73C 下流側搬送体
74 イオン照射部材
93 給電部
731 支持板
732 搬送電極
733 コーティング膜
T トナー
TS 搬送面

Claims (8)

  1. 複数の搬送電極を備え、これらの搬送電極で進行波電界を形成することによって現像剤を搬送する搬送面を有する第1搬送体および第2搬送体と、
    空気中にイオンを照射することで前記現像剤を除電するイオン照射部材と、を備え、
    少なくとも前記現像剤の除電時において、前記第1搬送体の搬送面から前記第2搬送体の搬送面に前記現像剤が飛び移るように、互いの搬送面を離間させて前記第1搬送体と前記第2搬送体を配設したことを特徴とする現像剤搬送装置。
  2. 前記第1搬送体と前記第2搬送体は、互いの搬送面を向かい合わせた状態で配設されるとともに、前記現像剤の搬送方向においてずらされて配設されていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤搬送装置。
  3. 前記イオン照射部材は、前記第2搬送体の搬送面のうち前記第1搬送体側に位置する現像剤に向けてイオンを照射可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の現像剤搬送装置。
  4. 前記イオン照射部材は、前記第1搬送体の搬送面のうち前記第2搬送体側に位置する現像剤に向けてイオンを照射可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の現像剤搬送装置。
  5. 前記イオン照射部材は、前記第1搬送体の搬送面から前記第2搬送体の搬送面に飛び移るときの現像剤の移動経路に向けてイオンを照射可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の現像剤搬送装置。
  6. 前記イオン照射部材は、前記搬送電極の搬送方向に直交する幅と同じ幅で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置。
  7. 前記現像剤の移動経路を挟んで前記イオン照射部材とは反対側に、イオンを捕集するアース部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載の現像剤搬送装置。
  8. 静電潜像が形成され、かつ、現像剤搬送装置外に配設される像担持体に対して、前記第1搬送体または前記第2搬送体で搬送する現像剤を供給する供給口を備え、
    前記イオン照射部材は、前記供給口よりも搬送方向上流側に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置。


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