JP2009063838A - レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】退避スペースを少なくして焦点距離の切り替えを高精度に行う。
【解決手段】折り曲げ光学系は、第1レンズ群11、プリズム12、第2レンズ群13、及び、結像レンズ系14で構成されている。第1レンズ群11、プリズム12、及び第2レンズ群13は保持部材26に一体的に組み込まれている。保持部材26は、第1及び第2光軸16,24を含む面に直交する回転軸27を中心として第1位置と第2位置との間で回転する。第1位置では、プリズム12の斜面内面18と、第1及び第2レンズ群11,13とを光軸16,24上に一緒に挿入し、また、第2位置では、プリズム12の斜面外面19を挿入するとともに、第1及び第2レンズ群11,13を光軸16,24上から退避させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射部材を有するアフォーカル系を結像レンズ系の物体側に配した折り曲げ光学系を有し、アフォーカル系を折り曲げ光学系の光軸に対して挿脱することで焦点距離を切り替えるレンズ装置に関するものである。
従来、プリズムやミラーなどの反射部材を用いて光学系を略直角に折り曲げることによって電子カメラの厚み方向の薄型化を図った折り曲げ光学系が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載の折り曲げ光学系は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、プリズム等の反射により光路を折り曲げる反射部材と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、結像レンズ系とを被写体側より順に配した構成になっている。そして、第1レンズ群、反射部材、及び、第2レンズ群とで、縮小倍率のアフォーカル系を構成している。変倍は、結像レンズ系を構成する2つのレンズ群を光軸方向に移動することで行っている。
物体側にアフォーカル系を配置した光学系では、テレ端の焦点距離を長くすると、結像レンズ系の全長が長くなる欠点がある。そこで、従来の変倍域をカバーしつつ結像レンズ系の長さを短くすることが望まれていた。
そこで、反射部材の前後に配した第1及び第2レンズ群を光軸に対して直交する方向に出入り自在に設けて、焦点距離を切り替えるようにした変倍レンズ系が提案されている(特許文献2)。この変倍レンズ系では、第1レンズ群及び第2レンズ群をプラスチック材料で一体的に形成しており、これら第1レンズ群及び第2レンズ群を、結像レンズ系と光軸が一致する挿入位置と結像レンズ系の光路から退避する退避位置とで横方向にスライド移動させることにより全系の焦点距離を切り替えている。
特開平9−133858号公報 特開2005−301110号公報
ところで、前述した折り曲げ光学系では、反射部材周りの組立誤差が光学系の撮像点の点像を大きくさせ、撮影性能の劣化を引き起こす要因となる。そこで、反射部材周りの組立誤差をいかに抑えるかが量産化への大きな課題になっている。しかしながら、前述した折り曲げ光学系では、反射部材に対して第1及び第2レンズ群が移動するため、これらが機構的に分離した形態になっているとともに横にスライド移動する形態になっている。このため、組立誤差を発生する要素が多く、調芯作業が複雑になる。また、結像光学系の光軸に対して直交する方向に第1及び第2レンズ群の退避スペースが必要になるため、カメラの横方向が大型化する。
本発明は、上述した従来技術の欠点を解決し、反射部材の周りでの組立誤差を抑えるとともに、退避スペースが少なくなるように工夫したレンズ装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明のレンズ装置では、第1レンズ群、及び第2レンズ群を光軸上に挿入したときに使用する第1反射面と、第1レンズ群、及び第2レンズ群を光軸上から退避したときに使用する第2反射面とを反射部材に設けるとともに、第1レンズ群、反射部材、及び、第2レンズ群を一体的に支持し光軸を含む面と直交する軸を中心に回転自在に設けられている保持部材と、第1レンズ群、第1反射面、及び、第2レンズ群を光軸上に挿入する第1位置とこれらを光軸上から退避しかつ第2反射面を光軸上に挿入する第2位置との間で保持部材を前記軸を中心に回転させる回転機構と、を備えたものである。
反射部材としては、斜面外面に反射層を設けて斜面内面を第1反射面として利用し、斜面外面を第2反射面として利用する直角プリズムや、両面反射ミラーなどを用いることができる。
上記の構成では、保持部材を回転することで第1レンズ群、反射部材、及び、第2レンズ群を一緒に回転するタイプであるので、保持部材が第1位置のときに使用する第1反射面と、第2位置のときに使用する第2の反射面との2つの反射面が反射部材に必要になる。これに対し、一つの反射面のみをもつ片面反射ミラーを用いる場合には、第1レンズ群及び第2レンズ群のうちのいずれか一方のレンズ群を挿入位置と退避位置との間で移動自在に設けるとともに、他方のレンズ群を移動部材に保持してその移動部材の移動と一緒に他方のレンズ群を挿脱し、また、その移動部材の移動に連動して一方のレンズ群を挿脱する連動機構を設けるのが好適である。この連動機構としては周知のカム機構やリンク機構などを用いることができる。この場合、一方のレンズ群を反射部材にぶつけないように挿脱することを考慮すると、反射部材を避ける退避経路を広くとらざるを得ないため、広い退避スペースが必要になる。そこで、反射部材を折り曲げ位置と退避位置との間で移動自在に設け、反射部材をいったん退避位置に向けて移動し、その空いたスペースを通して一方のレンズ群を挿脱すればよい。
本発明では、反射部材、第1及び第2レンズ群を保持部材に一体的に組み込んで光軸を含む面に直交する軸を中心に回転させるだけであるので、従来技術で説明したものと比較して反射部材周りの組立誤差を低減することができる。また、保持部材を回転機構で回転させるだけであるので、従来技術で説明したものと比べて退避スペースを極力少なくすることができる。
また、反射部材をいったん退避させてその空いたスペースを利用して一方のレンズ群を挿脱するようにしたから、一方のレンズ群の退避スペースを少なくすることができる。
本発明のレンズ装置10は、図1に示すように、第1レンズ群11、プリズム(反射部材)12、第2レンズ群13、結像レンズ系14、及び、撮像手段15を物体側から順に配した構成になっている。第1レンズ群11は、負の屈折力を有し、撮影窓17を通して被写体からの光束を第1光軸16に沿って取り込む。
プリズム12は、直角をなす2つの面と斜面とを有する直角プリズムとなっている。斜面外面19には、コーティングやメッキにより反射層が設けられており、これにより、斜面内面(第1反射面))18が内面反射の作用を、また、斜面外面(第2反射面)19が表面反射の作用をする。
第2レンズ群13は、正の屈折力を有する。結像レンズ系14は、物体側から順に4つのレンズ群20〜23で構成されており、プリズム12により第2光軸24に向けて折り曲げられた光束を結像する。撮像手段15は、例えばCCDやCMOSなどの撮像素子であり、結像レンズ系14により結像する被写体像を撮像する。
第1レンズ群11、プリズム12、及び、第2レンズ群13とは、アフォーカル系のワイドコンバーターを構成している。これら第1レンズ群11、プリズム12、及び、第2レンズ群13は、保持部材26に位置決めした状態で一体的に組み込まれている。この保持部材26には、第1レンズ群11、プリズム12、及び、第2レンズ群13をそれぞれ位置決めする位置決め部が設けられている。
保持部材26は、回転軸27を中心に回転自在に取り付けられている。回転軸27は、第1及び第2光軸16,24を含む面に直交する軸である。これにより保持部材26は、斜面内面18で第1光軸16に沿って入射する被写体光を第2光軸24に向けて折り曲げる第1位置と、図2に示すように、斜面外面19で第1光軸16に沿って入射する被写体光を第2光軸24に向けて折り曲げる第2位置との間で180度回転する。
第1位置のときには、保持部材26が第1及び第2レンズ群11,13を光軸が第1及び第2光軸16,24に一致するように挿入するため、全系が短い焦点距離になる。第2位置のときには、保持部材26が180度回転するため、第1及び第2ンレズ群11,13が第1及び第2光軸16,24の上から退避して全系が長い焦点距離になる。
保持部材26の回動軌跡外には、第1及び第2ストッパ35,28が設けられている。第1ストッパ35は、保持部材26の一部に当接して第1位置に位置決めし、また、第2ストッパ28は、保持部材26の他部に当接して第2位置に位置決めする。
この電子カメラは、オートフォーカスのズームカメラであり、結像レンズ系14は、4つのレンズ群20〜23のうちの中2つのレンズ群21,22を互いの間隔が変わるように物体側に向けて移動することで変倍を行う。この移動は、モータ29の駆動が伝達されるカム軸30と、各レンズ保持枠31,32に設けられたカムピン33,34とで構成された移動手段により行われる。移動手段は、各カムピン33,34がカム軸30のカム溝に係合しており、カム軸30の回転により予め決められたカム面のリードに従って各レンズ群21,22を移動させる。ここで、符号25は、結像レンズ系14の前に配した固定の絞りである。なお、焦点距離に応じて絞り径を変える可変絞りを用いてもよい。また、図示していないが、ガイド軸、リードスクリュー、ステッピングモータにより、レンズ群23を光軸方向に移動することでフォーカスを行う。
保持部材26が第1位置のときには、フロントコンバーターを構成する第1レンズ群11、プリズム12、及び第2レンズ群13の焦点距離が短くなり、負のパワーをもつ第1レンズ群11の主点位置が第2レンズ群13寄りに仮想的に近づくことになる。このため、第1レンズ群11の有効口径、すなわち第1レンズ群11のレンズ径及び撮影窓17の径を小さくすることができる。しかも、第2位置のときも、焦点距離が長く画角が狭くなるため、空気中で被写体光を反射しても第1レンズ群11の有効口径が小さくて済む。
回転軸27は、図3に示すように、保持部材26の両側にそれぞれ設けられている。一対の回転軸27は、図示していないが支持手段により回転自在に支持されている。一方の回転軸27には、ギヤ列36を介して操作ダイヤル37の回転駆動が入力される。この操作ダイヤル7は、例えば電子カメラの外部に操作可能に設けられており、回動することで第1位置と第2位置とで保持部材26を回転させる。また、レンズ装置10には、保持部材26が第1位置に移動していることを検出するための検出手段が設けられている。検出手段は、例えば光電センサ38と、保持部材26に設けた反射板39とで構成されている。なお、操作ダイヤル37の代わりに、直線状に移動するスライド操作部材を設けて、スライド操作部材の直線駆動をラック・アンド・ピニオンにより回転駆動に変換して保持部材26を回転させてもよい。また、操作ダイヤル37やスライド操作部材の代わりにモータを設けて、モータの駆動により保持部材26を回転させるように構成してもよい。
結像レンズ系14が変倍機構をもつことで、図4に示すように、保持部材26が第2位置のときにはテレ位置Tとワイド位置Wとの変倍域で変倍が行える。そして、保持部材26を第1位置に切り替えると、テレ位置Tよりもワイド側に寄ったテレ位置T1とワイド位置Wよりもワイド側に寄ったワイド位置W1との変倍域で変倍が行える。第1位置と第2位置とに保持部材26を切り替えて利用することでテレ位置Tとワイド位置W1との間の広い変倍域を利用することができる。
レンズ装置10は、図5に示すように、例えば電子カメラ50に用いられる。電子カメラ50の内部にはCPU51が設けられており、該電子カメラ50の各部と接続されている。CPU51は、ROM52に記憶されたシーケンスプログラムをRAM53に読み出して接続された各部を駆動制御する。CPU51による制御は、電源ボタン55、シャッタボタン56などからなる操作部54の操作により発生する操作信号に基づいて行われる。
符号29は変倍用のモータ、符号38は保持部材26の位置を検出する光電センサなどの検出手段である。モータ29は、CPU51に制御されるモータドライバ59によって駆動される。光電センサ38から得られる保持部材26の位置情報は、露出制御などを行うときに利用される。
CCD15は、画素毎に、受光量に応じた電荷を蓄積する光電変換素子を備えており、タイミングジェネレータ(TG)61から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、各画素に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルな撮像信号として出力することで撮像を行う。各画素の電荷蓄積時間(露出時間)は、TG61から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。
CCD15から出力された撮像信号は、アナログ信号処理回路62に入力される。アナログ信号処理回路62は、相関2重サンプリング回路(CDS)63と、増幅回路(AMP)64と、ADコンバータ(A/D)65とからなる。CDS63はアナログ信号のノイズを除去し、AMP64はアナログ信号を増幅し、A/D65はアナログ信号をデジタル変換して画像データを生成する。
アナログ信号処理回路62により生成された画像データは、デジタル信号処理回路66に送られる。デジタル信号処理回路66に取り込まれた画像データは、フレームメモリ67に一時的に記憶される。
デジタル信号処理回路66は、AF回路、AE/AWB回路、画像処理回路、圧縮伸張回路、メディアコントローラからなるICチップであり、フレームメモリ67に記憶された画像データに対して、各種の信号処理を施すとともに、LCD68への画像の表示や、記録部69に着脱自在に設けたメモリカードへアクセスして画像ファイルの読み書きを行う。なお、AF回路は、CCD15が撮像した画像に基づいて焦点位置を検出し、レンズ群23を移動してフォーカシングを行う。AE/AWB回路は、被写体輝度を測定し、撮影時の露出およびホワイトバランスを調整する。画像処理回路は、画像データに対して、ガンマ補正、シャープネス補正、コントラスト補正などの画像補正処理を施す他、撮像された画像データを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータ及び赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC変換処理を施す。
圧縮伸張回路は、画像処理回路によって各種の画像処理が施された本画像に対して、圧縮処理を施した後、圧縮済みの本画像を格納した画像ファイルを生成する。メディアコントローラは、記録部69のメモリカードへアクセスして画像ファイルの記録と読み込みとを行う。再生モードにおいては、メモリカードに記録された本画像に対して圧縮伸張回路による伸張処理が施された後、この本画像がLCD68に出力される。
上記実施形態のレンズ装置10では反射部材としてプリズム12を用いているが、図6及び図7に示す実施形態は、両面反射ミラー70を用いるレンズ装置77の例である。両面反射ミラー70は、第1反射面71と第2反射面72とを平行(回転対称の位置)に配したものである。保持部材73には、第1レンズ群11、両面反射ミラー70、及び、第2レンズ群13が各々位置決めした状態で組み込まれている。保持部材73には、一対の回転軸74が設けられている。一対の回転軸74は、第1及び第2光軸16,24を含む面に直交する軸である。
これにより、保持部材73が第1位置のときには、第1及び第2光軸16,24の上に第1及び第2レンズ群11,13が挿入されるとともに、第1反射面71が第1及び第2光軸16,24上にセットされる位置に両面反射ミラー70が回転する。第2位置のときには、第1及び第2光軸16,24の上から第1及び第2レンズ群11,13が退避するとともに、第2反射面72が第1及び第2光軸16,24上にセットされる位置に両面反射ミラー70が回転する。このように、反射部材としてプリズム12の代わりに、両面反射ミラー70を用いると、全系の軽量化を図ることができる。なお、図6及び図7では、図1ないし図3で説明したものと実質的に同じ部材には同符号を付与し、ここでは詳しい説明を省略する。
図8ないし図12に示す実施形態は、片面反射ミラー82を用いたレンズ装置78の例である。詳しくは図9に示すように、移動部材80には、第1レンズ群11が保持されており、また、開口79が形成されている。この移動部材80は、下面を開放した直方体状になっており、スライド機構81により結像レンズ系14に対して第2光軸24と平行に移動する。移動部材80が第1位置ときには、第1レンズ群(他方のレンズ群)11が第1光軸16上に一致する位置に挿入され、また、第2位置のときには第1レンズ群11を第1光軸16上から退避させ、代わりに開口79を第1光軸16上に挿入する。
ここで、第1レンズ群11は移動部材80の移動と一緒に移動することで第1光軸16に対して挿脱される。これに対し、第2レンズ群(一方のレンズ群)13は、退避スペースを少なくするために、移動部材80の移動軌跡内に退避スペースが取られている。このため、反射ミラー82が邪魔になる。そこで、ぶつからないように反射ミラー82を一時的に退避位置に移動させている間に第2レンズ群13の挿脱動作を行い、第2レンズ群13の挿脱動作中又は挿脱動作の完了後に反射ミラー82を元の位置に戻すように工夫している。これら第2レンズ群13と反射ミラー82とは、移動部材80の移動に連係するカム機構により挿脱動作が行われる。
移動部材80の内部には、反射ミラー82と、第2レンズ群13を保持する第2レンズ保持部材83が回転自在に配されている。図示していないが、反射ミラー82は反射ミラー支持手段に、また、第2レンズ群13はレンズ支持手段にそれぞれ回転自在に支持されている。これら反射ミラー82と、第2レンズ保持部材83とは、移動部材80と一緒に移動することはなく、移動部材80の移動軌跡内で互いの回転軌跡が重なるように回転するのみである。
反射ミラー82は、一方の面に反射面82aを有し、両側に設けた回転軸84を中心として、挿入位置と退避位置との間で回転する。この回転は、移動部材80が第1位置から第2位置に移動する間に、挿入位置から退避位置を経て再び挿入位置に戻るまでの一往復分の回転になっている。挿入位置のときには、第1光軸16に沿って入射する被写体光を反射面82aで第2光軸24に向けて折り曲げる。退避位置のときには、反射面82aが第2レンズ保持部材83の回動軌跡外に退避する。
第2レンズ保持部材83は、両側に設けた回転軸85を中心として移動部材80が第1位置と第2位置との間で移動する間に、挿入位置と退避位置との間で回転する。挿入位置のときには、第2レンズ群13が第2光軸24に一致する。退避位置のときには、結像レンズ系14の光路から退避する。
反射ミラー82と、第2レンズ保持部材83とには、それぞれ両側にカム突起86,87が設けられている。これらカム突起86,87は、移動部材80に設けた一対のカム開口89,90にそれぞれ係合している。なお、カム開口89,90の代わりにカム溝でもよい。
カム開口89は、第1ないし第3カム面89a〜89cを有する。第1カム面89aは、移動部材80が第1位置から第2位置に向けて移動する全移動域のうちの初期移動域のときにカム突起86に係合し、図10に示すように、反射ミラー82を挿入位置から退避位置に向けて移動させる。第2カム面89bは、移動部材80の全移動域のうちの初期移動域後の中間移動域のときにカム突起86に係合し、図11に示すように、反射ミラー82を退避位置に維持する。第3カム面89cは、移動部材80の全移動域のうちの中間移動域後の最終移動域のときにカム突起86に係合し、図12に示すように、反射ミラー82を再び挿入位置に戻す。
カム開口90も、第1ないし第3カム面90a〜90cを有する。第1カム面90aは、移動部材80の初期移動域のときにカム突起87に係合し、図10に示すように、反射ミラー82が退避位置に移動する間に第2レンズ保持部材83を挿入位置に維持する。第2カム面90bは、移動部材80の中間移動域のときにカム突起87に係合し、図11に示すように、反射ミラー82が退避位置で維持している間に第2レンズ保持部材83を退避位置に向けて移動させる。第3カム面90cは、移動部材80の最終移動域のときにカム突起87に係合し、図12に示すように、反射ミラー82が挿入位置に移動する間に第2レンズ保持部材83を退避位置に維持する。
なお、移動部材80を第2位置から第1位置に向けて移動するときには、前述したと逆の手順、すなわち、反射ミラー82が退避位置に向けて移動する間に第2レンズ保持部材83を挿入位置に向けて移動させる手順になる。
このように、カム開口89のカム面89a〜89cは、反射ミラー82を一時的に退避位置に移動させ、第2レンズ群13が退避位置に移動した後に再び挿入位置に戻るまでの一往復移動を行わせる。そして、カム開口90のカム90a〜90cは、反射ミラー82が退避位置に向けて移動中又は移動後に、反射ミラー82が退避することで生じる空間を通して第2レンズ群13を挿脱する。
図8ないし図12で説明した実施形態では、移動部材80を第2光軸24と平行に移動させているが、第2光軸24を中心として移動部材80を回転させても前記カム機構により前述したと同じ動作を得ることができる。また、移動部材を第1光軸16と平行に移動させる構成にしてもよい。この場合には、移動部材に第2レンズ群13を保持させ、移動部材の移動に連動して反射ミラー82と第1レンズ群11とをカム機構により回転させればよい。さらに、第2レンズ群13を保持する移動部材を、第1光軸16を中心として回転させることで反射ミラー82と第1レンズ群11とをカム機構で回転させる構成にしてもよい。
上記各実施形態で説明したアフォーカル系は、ワイドコンバータとして説明しているが、テレコンバータとしてもよい。また、前記第2光軸24を垂直方向に沿わした姿勢で説明しているが、水平方向に沿わした姿勢でも使用することができる。
上記各実施形態で説明したレンズ装置は、電子カメラのみならず、カメラ付き携帯電話やビデオカメラなどにも採用することができる。
プリズムを用いた折り曲げ光学系のレンズ装置を示す断面図であり、第1及び第2レンズ群を挿入した状態を示している。 第1及び第2レンズ群を退避した状態のレンズ装置を示す断面図である。 レンズ装置の概略を示す斜視図である。 レンズ装置の変倍域を示す説明図である。 レンズ装置を組み込んだ電子カメラの電気的概略を示すブロック図である。 両面反射ミラーを用いた折り曲げ光学系のレンズ装置の別の実施形態を示す断面図であり、第1及び第2レンズ群を挿入した状態を示している。 図6で説明したレンズ装置の断面図であり、第1及び第2レンズ群を退避した状態を示している。 第1レンズ群をもつ移動部材をスライド移動させることに連動して第2レンズ群を挿脱して焦点距離を切り替えるレンズ装置の他の実施形態を示す斜視図である。 図8で説明したレンズ装置の断面図であり、第1及び第2レンズ群を挿入した状態を示している。 図8で説明したレンズ装置の断面図であり、反射ミラーを一時的に退避させている状態を示している。 図8で説明したレンズ装置の断面図であり、反射ミラーを退避させた後に第2レンズ群を退避位置に向けて移動している状態を示している。 図8で説明したレンズ装置の断面図であり、第1及び第2レンズ群を退避した状態を示している。
符号の説明
10,77,78 レンズ装置
11 第1レンズ群
12 プリズム
13 第2レンズ群
14 結像レンズ系
15 撮像手段
26,73 保持部材
70 両面反射ミラー
80 移動部材
82 反射ミラー

Claims (5)

  1. 物体側から順に第1レンズ群、反射部材、第2レンズ群、及び、結像レンズ系を配し、前記第1レンズ群が配置された第1光軸を通る被写体光を前記反射部材で前記第2レンズ群が配置された第2光軸に向けて折り曲げる折り曲げ光学系を備え、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群を前記第1及び第2光軸に対して挿脱することで焦点距離を切り替えるレンズ装置において、
    前記反射部材に、前記第1レンズ群、及び前記第2レンズ群を前記第1及び第2光軸上に挿入したときに使用する第1反射面と、前記第1レンズ群、及び前記第2レンズ群を前記第1及び第2光軸上から退避したときに使用する第2反射面とを設け、
    前記第1レンズ群、前記反射部材、及び、前記第2レンズ群を一体的に保持し、前記第1及び第2光軸を含む面と直交する軸を中心に回転自在に設けられている保持部材と、
    前記第1レンズ群、前記第1反射面、及び、前記第2レンズ群を前記第1及び第2光軸上に挿入する第1位置と、これらを前記第1及び第2光軸上から退避しかつ前記第2反射面を前記第1及び第2光軸上に挿入する第2位置との間で、前記保持部材を前記軸を中心に回転させる回転機構と、
    を備えたことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記反射部材は、斜面に反射層を形成した直角プリズムで構成されており、前記斜面の内面反射を前記第1反射面として使用し、前記斜面の表面反射を前記第2反射面として使用することを特徴とする請求項1記載のレンズ装置。
  3. 前記反射部材は、両面反射ミラーであることを特徴とする請求項1記載のレンズ装置。
  4. 物体側から順に第1レンズ群、反射部材、第2レンズ群、及び、結像レンズ系を配し、前記第1レンズ群が配置された第1光軸を通る被写体光を前記反射部材で前記第2レンズ群が配置された第2光軸に向けて折り曲げる光学系を備え、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群を前記第1及び第2光軸に対して挿脱することで焦点距離を切り替えるレンズ装置において、
    前記反射部材を前記第1及び第2光軸上に挿入する折り曲げ位置と、前記第1及び第2光軸上から退避する退避位置との間で移動自在に支持する反射部材支持手段と、
    前記第1又は2レンズ群のうちのいずれか一方のレンズ群を前記第1及び第2光軸に挿入する挿入位置と、前記第1及び第2光軸上から退避させる退避位置との間で移動自在に支持する一方レンズ支持手段と、
    前記他方のレンズ群を保持しており、前記他方のレンズ群を前記第1及び第2光軸上に挿入する第1位置と、前記第1及び第2光軸上から退避する第2位置との間で移動自在に設けられた移動部材と、
    前記移動部材を前記第1位置と第2位置との間で移動することに連動して、前記反射部材を折り曲げ位置から退避位置を経由して再び折り曲げ位置に戻すまでの一往復分だけ移動させるとともに、前記反射部材が退避位置に向けて移動することにより生じるスペースを通して前記一方のレンズ群を挿入位置と退避位置との間で移動させる連動機構と、
    を備えたことを特徴とするレンズ装置。
  5. 前記連動機構は、前記移動部材に設けられ前記反射部材に設けた第1カム突起に係合する第1カム面と、前記移動部材に設けられ前記一方のレンズ群を保持する保持部材に設けられた第2カム突起に係合する第2カム面と、から構成されるカム機構になっていることを特徴とする請求項4記載のレンズ装置。
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