JP2009063420A - 搭載位置精度検査装置 - Google Patents

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素範 宮成
Naotada Serizawa
直嗣 芹澤
Akimitsu Nakazono
晃充 中園
Tomotaka Wakabayashi
知敬 若林
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Abstract

【課題】収差を持たせたレンズを構成に含む光素子モジュールにおける、発光素子又は受光素子の搭載位置精度を良好に検査することが可能な搭載位置精度検査装置を提供する。
【解決手段】搭載位置精度検査装置21は、光素子モジュール22における発光素子23の搭載位置精度を検査するための装置であって、撮像デバイス24と、この撮像デバイス24からの信号が入力される画像処理装置25と、画像処理装置25で処理された結果を出力するための表示装置26とを備えている。また、搭載位置精度検査装置21は、光素子モジュール22の収差を持たせたレンズ27と撮像デバイス24との間に配置される一又は複数枚の収差補正用レンズ28を備えて構成されている。収差補正用レンズ28は、収差を持たせたレンズ27の収差を補正することができるようなものとなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光素子モジュールにおける発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査する搭載位置精度検査装置に関する。
従来の光素子モジュールとしては、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られている。図8において、光素子モジュール1は、発光デバイス2と、筐体3とを備えて構成されている。図8で示す光素子モジュール1は、光通信における発光側の機能を果たすように構成されている。発光デバイス2は、基板4と、この基板4の前面に実装される発光素子5及び電子部品6と、発光素子5及び電子部品6を封止する封止樹脂7とを備えて構成されている。筐体3は、本体部8と、この本体部8に一体化する光ファイバ挿入用の筒体部9とを有して図示のような形状に形成されている。
発光デバイス2の基板4の後部には、係止用の凹部10が複数形成されている。この凹部10には、筐体3の本体部8に形成された係止用のフック部11が引っ掛かるようになっている。発光デバイス2は、本体部8の内部の段部12に当接した状態で収納されるようになっている。この時、凹部10とフック部11との嵌合係止によって脱落が防止されるようになっている。
上記構成において、発光デバイス2が本体部8に対して嵌合係止された状態になると、筐体3の筒体部9の先端開口からは、発光素子5が封止樹脂7を透過した状態で臨むようになっている。筒体部9に光ファイバ端末を差し込むと、この差し込まれた光ファイバ端末は、発光素子5に対向するようになっている。尚、特に図示しないが、光ファイバ端末には、筒体部9の内径に合わせた外径を有するフェルールが取り付けられている。
特開2006−30813号公報
上記従来技術にあっては、光ファイバ端末に取り付けられたフェルールが筒体部9内に差し込まれるような構造になっていることから、筒体部9の内径はフェルールの外径よりも若干大きくなるように寸法が設定されている。従って、フェルールは、筒体部9との寸法差に応じた分だけ図8中の矢線P方向に軸ズレすることがあり、この結果、フェルールの端面に露出する光ファイバに対しては、発光素子5からの光信号が十分に結合しないという問題点を有している(結合効率を低下させる要素を含んでいる)。この他、例えば筒体部9に対するフェルールの差し込み量が少ない(図8中の矢線Q方向の差し込みが浅い)場合にも、発光素子5からの光信号が十分に結合しないという問題点を有している。
近年では、情報伝達量の増大やリアルタイム処理のニーズの高まりなどがあり、光信号の伝送速度を高速化することが強く望まれている。高速化を図るためには、光ファイバの受光面積を小さくすることが挙げられるが、次のような問題点を有している。すなわち、光ファイバの受光面積を小さくすると、光学的な損失の大きな光素子モジュール1にあっては、高速化に対応することができない可能性があるという問題点を有している。
本願発明者は、光学的な結合効率を高めることが可能なレンズを光素子モジュールの構成に含めることで、上記の問題点を解消することができると考えている。上記レンズは単なるレンズではなく、発光素子又は受光素子と光ファイバ端末との間に所望の収差を持たせることが可能なレンズである。本願発明者は、レンズに収差を持たせることにより、発光素子又は受光素子と光ファイバ端末との位置が多少ズレても高い結合効率を確保することができることを突き止めている。また、本願発明者は、光ファイバ端末の位置をレンズに対して近づけたり離したりしても高い結合効率を確保することができることを突き止めている。
ところで、収差を持たせたレンズを構成に含む光素子モジュールにあっては、発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査する際に、次のような問題点が生じてしまうことを本願発明者は突き止めている。すなわち、収差を持たせたレンズは、焦点位置での焦点が1点とはならず、ある面積を持った円となることから、撮像デバイスと画像処理装置とを用いて発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査しようとしても映像がぼけてしまい、形状の確認ができなくなって、結果、搭載位置の確認もすることができないという問題点が生じてしまうことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、収差を持たせたレンズを構成に含む光素子モジュールにおける、発光素子又は受光素子の搭載位置精度を良好に検査することが可能な搭載位置精度検査装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の搭載位置精度検査装置は、発光素子又は受光素子の前方に収差を持たせたレンズを配置してなる光素子モジュールの、前記発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査する装置であって、装置構成に撮像デバイス及び画像処理装置を備える、又は、装置構成に測定顕微鏡を備える搭載位置精度検査装置において、前記収差を補正する収差補正用レンズを更に備え、該収差補正用レンズを、前記収差を持たせたレンズと前記撮像デバイスとの間に配置する、又は、前記収差を持たせたレンズと前記測定顕微鏡との間に配置することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、装置の撮像デバイス(又は測定顕微鏡)と光素子モジュールの収差を持たせたレンズとの間に収差補正用レンズを介在させることにより、ぼけた像が収差補正用レンズ越しの焦点となる撮像デバイス側の焦点(又は測定顕微鏡側の焦点)で鮮明に結像する。ぼけた像が撮像デバイス側の焦点で鮮明に結像すれば、撮像デバイス及び画像処理装置により形状の確認が可能になり、また、搭載位置の確認も可能になる。
請求項2記載の本発明の搭載位置精度検査装置は、請求項1に記載の搭載位置精度検査装置において、前記収差補正用レンズを一又は複数枚用いることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、収差の大きなレンズや収差の小さなレンズに対応することが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、発光素子又は受光素子の搭載位置精度を良好に検査することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、収差補正用レンズの枚数を調整することで、収差の大きなレンズや収差の小さなレンズに対応することができるという効果を奏する。本発明は、様々な光素子モジュールにおける発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の搭載位置精度検査装置の一実施の形態を示す模式的な構成図である。
図1において、引用符号21は本発明の搭載位置精度検査装置を示している。搭載位置精度検査装置21は、光素子モジュール22における発光素子(又は受光素子)23の搭載位置精度を検査するための装置であって、撮像デバイス24と、この撮像デバイス24からの信号が入力される画像処理装置25と、画像処理装置25において処理された結果を出力するための表示装置26とを備えている。また、搭載位置精度検査装置21は、光素子モジュール22の収差を持たせたレンズ27と撮像デバイス24との間に配置される一又は複数枚の収差補正用レンズ28を備えて構成されている。収差補正用レンズ28は、光素子モジュール22の収差を持たせたレンズ27の収差を補正することができるように形成されている。
発光素子23の像は、収差を持たせたレンズ27越しの焦点29に結像するようになっている。本形態の収差を持たせたレンズ27には、大きな収差を持たせており、焦点29に結像される発光素子23の像は、ぼけて形状が分からないような状態になっている。従って、この状態では、撮像デバイス24等を用いても、発光素子23と収差を持たせたレンズ27の中心との搭載位置を確認することができないようになっている。
搭載位置精度検査装置21は、収差補正用レンズ28を備えることによって、収差を持たせたレンズ27を有する光素子モジュール22であっても、発光素子23の搭載位置精度を良好に検査することができるようになっている。これは、光素子モジュール22が収差を持たせたレンズ27を有していても、ぼけた像が収差補正用レンズ28により補正され、収差補正用レンズ28越しの焦点となる撮像デバイス24側の焦点30で鮮明に結像するようになるからである。ぼけた像が撮像デバイス24側の焦点30で鮮明に結像するようになれば、撮像デバイス24及び画像処理装置25によって発光素子23の形状を確認することができるようになり、また、発光素子23の搭載位置(発光素子23と収差を持たせたレンズ27の中心との搭載位置)も確認することができるようになる。
搭載位置精度検査装置21によれば、上記の如く、搭載位置精度を良好に検査することができるようになる。また、搭載位置精度検査装置21によれば、ぼけた像により発光素子23の形状確認及び搭載位置確認をすることがなくなることから、歩留まりを向上させて廃棄するNG品を格段に削減し、結果、省資源化を図ることができるようにもなる。
尚、本発明は、撮像デバイス24や画像処理装置25等に替えて測定顕微鏡を用いるようにしても良いものとする(測定顕微鏡と収差を持たせたレンズ27との間に一又は複数枚の収差補正用レンズ28を備えた構成であれば良いものとする)。
次に、図2ないし図7を参照しながら、もう少し具体的な例で本発明を説明する。図2は搭載位置精度検査装置と光素子モジュールとの断面図、図3は光素子モジュールの斜視図、図4は光素子モジュールの分解斜視図、図5は光素子モジュールのサブASSY状態の正面図、図6は光素子モジュールのサブASSY状態の断面図、図7は収差を持たせたレンズによる結合効率に関する説明図である。
図2において、搭載位置精度検査装置21は、撮像デバイス24と、画像処理装置25と、表示装置26と、一又は複数枚の収差補正用レンズ28と、レンズ・デバイス保持部材31と、光素子モジュール22の収差を持たせたレンズ27に対して収差補正用レンズ28を所定の位置で対向させる図示しない機構と、光素子モジュール22の位置決めをする位置決め部材32とを備えて構成されてる。引用符号33は撮像デバイス24と画像処理装置25とを接続する信号線を示している。
撮像デバイス24は、ここではCCDカメラが用いられている。撮像デバイス24は、収差補正用レンズ28に対して所定の間隔が開くようにレンズ・デバイス保持部材31の内部に保持されている。具体的には、収差補正用レンズ28越しの焦点30(図1参照)の位置に合わせて保持されている。
画像処理装置25は、撮像デバイス24で撮像された像を処理することができるように構成されている。画像処理装置25は、演算処理機能や制御機能や記憶機能等が備えられている。表示装置26は、ここではCRT等のディスプレイが用いられている。
図2ないし図6において、光素子モジュール22は、発光素子23(又は受光素子)と、リードフレーム34と、樹脂製の筐体35と、樹脂製の筒体36と、シリコーン樹脂封止部37と、IC38及び電子部品39とを備えて構成されている。
発光素子23は、IC38及び電子部品39と共にリードフレーム34に実装されている。発光素子23から出力される光信号は、電気信号を変換することによって生成されている。発光素子23としては、LEDやVCSELが一般的に知られている。ここでは、伝送速度の高速化を図るためにVCSELが用いられている。発光素子23は、リードフレーム34に設けられた小さな基板40上に実装されている。
リードフレーム34は、導電性を有する金属薄板を加工することにより、図示のような形状に形成されている。リードフレーム34は、後述するインサート成形や、発光素子23等の実装があるまで上記加工により形成されたキャリヤから切り離されないようになっている。
リードフレーム34には、例えばこの中心軸上に貫通孔41が形成されている。貫通孔41は、後述するエジェクタピンの直径よりも極僅かに大きな直径でリードフレーム34を貫通するように形成されている。貫通孔41の近傍には、発光素子23に対する素子実装部分42が設定されている。素子実装部分42は、基板40の大きさで設定されている。素子実装部分42の近傍には、IC38及び電子部品39が実装されている。
筐体35は、リードフレーム34を所定の位置にインサートする樹脂成形をすることにより形成されている。筐体35は、前面が開口し矩形で浅底となる形状に形成されている。具体的には、後部底壁43と上壁44と下壁45と左側壁46と右側壁47と開口部48とを有するように形成されている。開口部48は、上壁44、下壁45、左側壁46、及び右側壁47の各端部によって開口する部分として形成されている。上壁44、下壁45、左側壁46、及び右側壁47の各端部は、平坦な面で連続するように形成されている。このような平坦な面には、凹部49が形成されている。
凹部49は、溝形状の部分であって、筐体35を図5に示す如く正面から見た場合、矩形状となるように形成されている。凹部49は、開口部48の外側に形成されている。凹部49は、筐体35側の非係止凹凸部分として形成されている。尚、凹部49の断面形状は長方形や正方形に限らず、V字状やU字状等であっても良いものとする。凹部49の形状は、筒体36側の後述する非係止凹凸部分が差し込まれた状態で筒体36を位置合わせのために微動させることができるような形状であれば特に限定されないものとする。凹部49には、光素子モジュール22の組み立てにおいて、固定用の接着剤が塗布されるようになっている。
筐体35は、位置決めの基準となり目視や画像処理にて用いられるマーカ50を有している。このマーカ50は、リードフレーム34を所定の位置にインサート成形すると、後部底壁43に形成されるようになっている。具体的に説明すると、マーカ50は、筐体35を樹脂成形する際に形成されるようになっている。すなわち、マーカ50は、成形金型のエジェクタピンの跡を利用して形成されるようになっている。マーカ50は、リードフレーム34の貫通孔41から臨む位置に形成されている。マーカ50は、筐体35の樹脂成形の際に、成形金型のエジェクタピンをリードフレーム34の貫通孔41に貫通させることにより形成されている。
筒体36は、光透過性を有する樹脂材料を用いて樹脂成形することにより形成されている。筒体36は、蓋部51と、筒部52と、収差を持たせたレンズ27とを有している。蓋部51と、筒部52と、収差を持たせたレンズ27は、一体となるように形成されている。筒体36は、蓋部51と、筒部52と、収差を持たせたレンズ27とを有する一部品からなっている。
蓋部51は、筐体35の開口部48を覆うことができる矩形状に形成されている。このような蓋部51には、筐体35の上壁44、下壁45、左側壁46、及び右側壁47の各端部の平坦な面の位置で接着剤により固定するために凸部53が形成されている。凸部53は、蓋部51側の非係止凹凸部分として形成されている。凸部53は、筐体35の凹部49の形状及び配置に合わせて形成されている。
尚、凸部53を筐体35側に形成し、凹部49を蓋部51側に形成しても良いものとする。凸部53と凹部49は、差し込みが可能な形状で、且つ、互いの引っ掛かり合いがないような形状に形成されている(凸部53と凹部49とで筒体36と筐体35とを固定する構造でないものとする。固定は基本的に接着剤若しくはこれに準ずるものであるものとする)。凸部53と凹部49は、これらを差し込んだ状態で極微小なガタ(後述の位置決めに必要な程度のガタ)が生じるように寸法が設定されている。
筒部52は、光素子モジュール22の使用時において、フェルールを介して光ファイバの端末が差し込まれる部分、又は直接光ファイバの端末が差し込まれる部分として形成されている。本説明では、図2に示す如く、レンズ・デバイス保持部材31を介して収差補正用レンズ28及び撮像デバイス24が配置される部分となっている。
筒部52は、円筒形状に形成されている。このような筒部52の内部には、収差を持たせたレンズ27が一体に成形されている(別体であっても良いものとする)。収差を持たせたレンズ27は、筒部52と蓋部51との連続部分の近傍に配置形成されている。
収差を持たせたレンズ27は、光素子モジュール22の使用時において、光ファイバの端末と発光素子23との間に介在するように配置形成されている。収差を持たせたレンズ27は、光ファイバの端末と発光素子23との距離を考慮して配置されている。収差を持たせたレンズ27は、光ファイバの端末側と発光素子23側とにそれぞれ凸となるように形成されている。収差を持たせたレンズ27は、それぞれの凸が非球面となるように形成されている。このような収差を持たせたレンズ27に対しては、図2に示す如く、収差補正用レンズ28が対向するようになっている。
尚、上記光ファイバとしては、POFやPCFが一般的に知られている。ここでは、伝送速度の高速化を図るためとしてPCFが用いられている。
収差を持たせたレンズ27に関してもう少し詳しく説明すると、収差を持たせたレンズ27は、発光素子23側に凸となり非球面に形成される第一非球面凸レンズ部27aと、光ファイバ端末側に凸となり非球面に形成される第二非球面凸レンズ部27bと、第一非球面凸レンズ部27a及び第二非球面凸レンズ部27bの間でこれらに連続する中実中間部27cとを有するように形成されている。また、収差を持たせたレンズ27は、第一非球面凸レンズ部27a及び第二非球面凸レンズ部27bの形状が非対称形状になるように形成されている。
非対称形状に関しては、レンズ径を同じにした場合、第二非球面凸レンズ部27bの方が第一非球面凸レンズ部27aよりも厚みのある形状に形成されている。また、非対称形状に関しては、中実中間部27cを伝搬する光が伝搬方向に広がる(受光素子の場合は狭める)ような形状に形成されている。
収差を持たせたレンズ27は、上記のような形状に形成することによって、発光素子23と光ファイバ端末との間に所望の収差を生じさせることができるようなものになっている。収差を持たせたレンズ27は、上記のような形状に形成して収差を持たせることにより、発光素子23と光ファイバ端末との位置が多少ズレても高い結合効率が確保されるようになっている。すなわち、収差を持たせることにより、焦点位置での焦点29(図1参照)が1点にならず、ある面積を持った円にすることができ、これによって高い結合効率が確保されるようになっている。
また、収差を持たせたレンズ27は、上記のような形状に形成することによって、光ファイバ端末の位置を収差を持たせたレンズ27に対して近づけたり離したりしても、結合に対して十分なスポット径が得られるようになっている。すなわち、この場合も高い結合効率が確保されるようになっている。
ここで、上記高い結合効率が確保されることについて、図7を参照しながら説明する。尚、説明は光ファイバの径を200μmとして評価した時の結果であるものとする。
図7において、第一非球面凸レンズ部27a及び第二非球面凸レンズ部27bを有する非対称形状の、収差を持たせたレンズ27は、発光素子23からの光(光信号)54が図示のように伝搬する。すなわち、発光素子23からの拡散する光54は、第一非球面凸レンズ部27aに入射した後に中実中間部27cの内部を伝搬方向に広がるように伝搬する。そして、光54は第二非球面凸レンズ部27bから出射すると、焦点位置(図1の焦点29の位置と同じとする)に向けて集光する。収差を持たせたレンズ27は、この形状によって上記の如く所望の収差が生じるようになる。具体的には、焦点位置においてφ42μmという、200μmの光ファイバに対して十分なスポット径となる結果が得られる。そして、この結果によると、光ファイバの端末位置が収差を持たせたレンズ27に対して近づいたり離れたりしても(焦点位置に対して±320μmズレる)、それぞれのスポット径がφ120μm程度に抑えられるという結果が得られる。従って、収差を持たせたレンズ27は、結合効率が良好であるという結果が得られる。
収差を持たせたレンズ27の比較例として、特に図示しないが、第一非球面凸レンズ部27aで両側を凸とする、対称形状のレンズ(収差を持たせたレンズ27の第二非球面凸レンズ部27bを第一非球面凸レンズ部27aに変更したレンズ)を考えると、上記と同じ評価では、焦点位置においてスポット径がφ230μmとなる結果が得られる。従って、200μmの光ファイバに対して十分なスポット径が得られないことになる(この時の結合効率は約90%である)。また、光ファイバの端末位置がレンズに対して近づいたり離れたりした時には、それぞれのスポット径がφ290μm程度となり、この場合も十分なスポット径が得られないことになる(この時の結合効率は約60%にまで落ち込む)。
図4ないし図6において、シリコーン樹脂封止部37は、筐体35に対して封止用のシリコーン樹脂をポッティングすることにより図示のような状態に形成されている。リードフレーム34に実装された発光素子23やIC38や電子部品39は、シリコーン樹脂封止部37によって保護されるようになっている。シリコーン樹脂封止部37は、この頂面が開口部48よりも若干下がった位置になるように形成されている。
次に、上記構成に基づきながら光素子モジュール22の組み立てについて説明する。
先ず、キャリヤが付いたままのリードフレーム34(キャリヤを付けたままにしておかないとリードフレーム34がばらけてしまう)を成形金型内にセットする作業を行う。次に、この状態で筐体35の樹脂成形を開始すると、リードフレーム34の一部がインサート成形された状態で筐体35が形成される。この時、筐体35には、成形金型のエジェクタピンの跡を利用して位置決め用のマーカ50が形成される(図5参照)。エジェクタピンは、成形金型の寸法精度で金型本体に配置されるものであることから、このようなエジェクタピンによってマーカ50は高精度で配置形成される。
マーカ50の形成において、エジェクタピンはリードフレーム34の貫通孔41に対して貫通することから、リードフレーム34をインサートしつつ筐体35を樹脂成形する際には、リードフレーム34が樹脂の流れによって移動してしまうことが防止される。従って、筐体35の成形と同時にリードフレーム34の位置決めが高精度で完了する。
筐体35を樹脂成形した後に開口部48を臨むと、リードフレーム34の一部が露出した状態になっている。続いて、この露出部分に発光素子23やIC38や電子部品39を実装及び配線する作業を行う。発光素子23等の実装には、マーカ50が位置決めの基準として用いられる。マーカー50を用いることにより、発光素子23はリードフレーム34及び筐体35に対して高い精度で配置される。
続いて、筐体35に対して封止用のシリコーン樹脂をポッティングする作業を行う。この作業により、シリコーン樹脂封止部37が筐体35内に形成される。リードフレーム34に実装された発光素子23やIC38や電子部品39は、シリコーン樹脂封止部37によって保護される。発光素子23やIC38や電子部品39がシリコーン樹脂封止部37により保護され、また、リードフレーム34がキャリヤから切り離されると、図5及び図6に示す如く筒体36を固定する前の状態であるサブASSYが形成される。
続いて、接着剤を用いながら筒体36を筐体35に固定する作業を行う。この作業は、筐体35の凹部49に接着剤を塗布して筒体36の凸部53を差し込み、そして、発光素子23を位置決めの基準として用いながら筒体36の固定位置を決める仮固定作業と、凹部49に塗布した接着剤を硬化させ筒体36を筐体35に完全に固定する本固定作業とに分かれる。
接着剤は、熱硬化型のエポキシ系接着剤が用いられている(一例であるものとする)。接着剤は、筐体35の例えば上壁44及び下壁45の位置の凹部49に塗布され、そして、仮固定作業の後に熱処理(例えば100℃で1Hr)が施されて硬化すると、筒体36を筐体35に対して完全に固定することができるようになっている。
仮固定作業において、発光素子23を基準としながら筒体36を微動させて固定位置が決まると、筐体35の左側壁46及び右側壁47のそれぞれと、筒体36の蓋部51とが瞬間接着剤(UV接着機能を併せ持つシアノアクリレート系の瞬間接着剤)により部分的に固定される(部分的な固定は例えばレーザーによる溶着固定であっても良いものとする)。これにより、熱硬化型のエポキシ系接着剤が硬化するまでの間、筐体35と筒体36との位置がズレることなく安定する。筒体36は、熱硬化型のエポキシ系接着剤が硬化すると、筒部52の中心軸が発光素子23に合った状態で固定される。言い換えれば、発光素子23と収差を持たせたレンズ27の中心が合った状態で固定される。
熱硬化型のエポキシ系接着剤が硬化し筒体36が筐体35に対して完全に固定されると、光素子モジュール22の組み立てが完了する。
光素子モジュール22は、上記の如く光学的な結合効率が高く、このような光素子モジュール22に対して本発明の搭載位置精度検査装置21は有用である。すなわち、本発明の搭載位置精度検査装置21は、収差を持たせたレンズ27を構成に含む光素子モジュール22における、発光素子23(又は受光素子)の搭載位置精度を良好に検査することができるからである。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の搭載位置精度検査装置の一実施の形態を示す模式的な構成図である。 搭載位置精度検査装置と光素子モジュールとの断面図である。 光素子モジュールの斜視図である。 光素子モジュールの分解斜視図である。 光素子モジュールのサブASSY状態の正面図である。 光素子モジュールのサブASSY状態の断面図である。 収差を持たせたレンズによる結合効率に関する説明図である。 従来例の光素子モジュールの断面図である。
符号の説明
21 搭載位置精度検査装置
22 光素子モジュール
23 発光素子
24 撮像デバイス
25 画像処理装置
26 表示装置
27 収差を持たせたレンズ
27a 第一非球面凸レンズ部
27b 第二非球面凸レンズ部
27c 中実中間部
28 収差補正用レンズ
29、30 焦点
31 レンズ・デバイス保持部材
32 位置決め部材
33 信号線
34 リードフレーム
35 筐体
36 筒体
37 シリコーン樹脂封止部
38 IC
39 電子部品
40 基板
41 貫通孔
42 素子実装部分
43 後部底壁
44 上壁
45 下壁
46 左側壁
47 右側壁
48 開口部
49 凹部
50 マーカ
51 蓋部
52 筒部
53 凸部
54 光

Claims (2)

  1. 発光素子又は受光素子の前方に収差を持たせたレンズを配置してなる光素子モジュールの、前記発光素子又は受光素子の搭載位置精度を検査する装置であって、装置構成に撮像デバイス及び画像処理装置を備える、又は、装置構成に測定顕微鏡を備える搭載位置精度検査装置において、
    前記収差を補正する収差補正用レンズを更に備え、該収差補正用レンズを、前記収差を持たせたレンズと前記撮像デバイスとの間に配置する、又は、前記収差を持たせたレンズと前記測定顕微鏡との間に配置する
    ことを特徴とする搭載位置精度検査装置。
  2. 請求項1に記載の搭載位置精度検査装置において、
    前記収差補正用レンズを一又は複数枚用いる
    ことを特徴とする搭載位置精度検査装置。
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