JP2009062778A - ブラインド用安全装置及びブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラインド駆動部の下流側にある構成部品や、紐等の破損を防ぐためのブラインド用安全装置及びブラインドの提供。
【解決手段】ループコード3を掛けるクラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとからなり、クラッチプーリーシャフトが、クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチに係合する係合片1121とを有してなり、開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部が形成され、該凹部のそれぞれの内部にスプリング部材が挿入され、該スプリング部材の上部にボール部材が配置されてなる安全装置、及びこの安全装置を備えたブラインド。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブラインド用安全装置及びブラインドに関し、特にブラインドの開閉、チルト駆動機構用安全装置及びこの安全装置を備えたブラインドに関する。
日光が室内に入射するのを遮る横型ブラインドは、ヘッドボックスの前面にクラッチプーリーを収納するプーリーケースを設け、このプーリーケース内でクラッチプーリーを回転可能に支持するとともにそのクラッチプーリーに操作コード(ループコード)をかけ、操作コードを操作してクラッチプーリーを回転駆動することにより、ヘッドボックス内に配設されたスラット駆動装置を介してスラットの昇降及び角度調節操作を行うものである。この場合に、スラット駆動装置にスラットの自重降下を防止する自重降下防止装置を設け、プーリーケースには操作コードの操作によるプーリーケースの傾動に基づいて自重降下防止装置の作動を解除してブラインドを一気に降ろす解除装置が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
)
近年、木製のスラットを利用した木製横型ブラインドや、合成樹脂製のスラットを利用した合成樹脂製横型ブラインドが注目されている。しかしながら、これらの横型ブラインドに、従来のアルミ製の軽いスラットを利用したブラインドに用いられてきたスラットの昇降機構を用いると、木製や合成樹脂製の重いスラットを用いた横型ブラインドの昇降を自在に行うことができず、ブラインドの重量化に対応できないという問題があった。これを解決するために、ブラインド昇降機構に減速ギアを用い、操作荷重を低減させる方法を使用する昇降装置も考えられている。
特開平5−302482号公報(請求項1、並びに図1、5及び6等)
さらに、ブラインド、例えば横羽根型(ベネシアン)ブラインドや縦羽根型(バーチカル)ブラインドの場合、駆動機構自体が、羽根(スラット及びルーバー)の総重量を考慮して、通常の開閉操作及びチルト(羽根角度の回転)操作を行うのに十分耐えうる強度を有するように構成されている。しかし、この強度を超えた予測以上の力が操作部及び/又は駆動機構に加わった場合、ブラインド自体が取付け部から離脱落下して破損し、或いは駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品が破損し、破損の部位によっては、羽根の落下等を引き起こす可能性があり、危険な場合がある。また、ループコードを巻き上げてブラインドを昇降し終えた後又はその昇降中に、余分の或いは過大の負荷がかかると、リフトコードが切断し、危険な場合がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決することにあり、特に操作部及び/又は駆動機構に予測以上の力が加わったとしても、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、また、駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品等の構成要素、紐等の破損を防ぐことができるブラインド用安全装置、すなわちブラインドの開閉、チルト駆動機構用安全装置及びこの安全装置を備えたブラインドを提供することにある。
本発明のブラインド用安全装置は、操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチシャフトに係合する係合片とを有してなるブラインド用安全装置であって、ブラインドの開閉及びチルト操作の際に、操作部及び駆動機構の少なくとも1つに予測以上の負荷が掛からない駆動時には、クラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとは同時に回転駆動し、また、予測以上の過度の負荷が掛かった場合には、クラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとが滑り出し、空回りするように構成されていることを特徴とする。
本発明のブラインド用安全装置はまた、操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチに係合する係合片とを有してなり、該開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部が形成され、該凹部のそれぞれの内部にスプリング部材が挿入され、該スプリング部材の上部にボール部材が配置されてなることを特徴とする。
本発明のブラインド用安全装置は、上記したようなクラッチプーリー機構で構成されているので、操作部及び/又は駆動機構に予測以上の力が加わったとしても、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、また、駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品等の構成要素、紐等の破損を防ぐことができると共に、操作コードを巻き上げてブラインドを昇降し終えた後やその昇降中に、リフトコードが切断することはなく、安全性に富んでいる。
本発明のブラインドは、スラットと、スラットの昇降装置と、昇降装置に接続されたリフトコードの巻取り部を備え、前記スラットの昇降装置は、操作コードによって回転駆動するクラッチプーリー機構、クラッチシャフト及びクラッチスプリングを備えてなるスラットの自重落下防止機構、並びにクラッチプーリーの回転に従って回転し、スラット昇降時の加重軽減手段として機能する歯車機構を備えてなり、前記クラッチプーリーの回転駆動により昇降装置を介してリフトコード巻取り部を回転せしめ、スラットを昇降させるように構成されてなるブラインドであって、該クラッチプーリー機構が、操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチに係合する係合片とを有してなり、該開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部が形成され、該凹部のそれぞれの内部にスプリング部材が挿入され、該スプリング部材の上部にボール部材が配置されてなるブラインド用安全装置であることを特徴とする。
本発明のブラインドは、上記したようなクラッチプーリー機構からなる安全装置を備えているので、予測以上の負荷が掛かったとしても、上記したような利点があり、安全である。
本発明のブラインドは、スラット昇降時の加重軽減手段を備えることで、重量のある大型ブラインドにも対応することができる。
本発明のブラインド用安全装置は、ブラインドの開閉及びチルト操作の際に、操作部及び/又は駆動機構に予測以上の力が加わったとしても、クラッチプーリー機構を構成する部品間が滑り機構により空回りするため、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、また、駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品等の構成要素、紐等の破損を防ぐことができると共に、操作コードを巻き上げてブラインドを昇降し終えた後やその昇降中に、リフトコードが切断することはなく、安全性に富んでいるという効果を奏する。
また、本発明のブラインド用安全装置を横羽根型ブラインドや縦羽根型等のブラインドに取り付ければ、操作部及び/又は駆動機構に予測以上の力が加わったとしても、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、上記したような安全装置による効果を奏する。
まず、本発明の説明の都合上、本発明のブラインド用安全装置を設けることができるブラインドの構成例について簡単に説明し、次に横型羽根ブラインドの一例の構造を詳細に説明し、その後安全装置について述べる。
本発明にかかるブラインドの一実施の形態によれば、ブラインドは、スラットと、スラットの昇降装置と、昇降装置に接続されたリフトコードの巻取り部とを備えている。このスラットの昇降装置は、ループコードや昇降操作コード等の操作コードによって回転駆動するクラッチプーリー機構、クラッチシャフト及びクラッチスプリングを備えてなるスラットの自重落下防止機構、並びにクラッチプーリーの回転に従って回転し、スラット昇降時の加重軽減手段として機能する歯車機構を備えている。操作コードは、昇降やチルト等の所期の目的を達成できれば特に制限されないが、例えば、切れ目のない輪状の紐、又はプラスチックや鉄、ステンレスを素材とするボールチェーン等を挙げることができる。また、前記歯車機構に関しても、所期の目的を達成できれば特に制限されないが、例えば、遊星歯車機構や、ウォームギア機構や、ベベルギア機構等の既知の歯車機構を挙げることができる。さらに、前記クラッチプーリー機構、クラッチシャフト及びクラッチスプリングの配置は、所期の目的を達成できれば特に制限されないが、例えばこれらがこの順序で直列に、又は直角に配置されていることが好ましい。さらにまた、前記スラットの自重落下防止機構及び歯車機構の配置も、所期の目的を達成できれば特に制限されないが、例えば、この順序で直列に、又は直角に配置されていることが好ましい。
図1は、横羽根型ブラインドの全体の構成を説明するための斜視図である。図1におけるブラインドBは、上部のヘッド部B1と、下部のブラインド部B2とからなる。ヘッド部B1は、スラットを昇降させるための昇降機構1と、昇降機構1を収納するためのヘッドボックス2と、昇降機構1を駆動するためのループコード(操作コード)3とを備える。ヘッドボックス2の底部には、開口部が設けられ、この開口部を通過して昇降機構1から複数のリフトコード4及びラダーコード5(図中ではそれぞれ例として2組)がブラインド部B2へ垂下されている。即ち、このブラインドは、従来のブラインドのように、ヘッドボックス2前面にプーリーケースが設けられていないので、クラッチプーリーの回転駆動を昇降機構1に伝えるための複数の歯車機構を必要としない。従って、このブラインドは、昇降機構1を構成する部材が全て直列に配置されてヘッドボックス2の中に収納されているというシンプルな構成であると共に、プーリーケースを有していないので、デザイン的にも優れているものである。
上記クラッチプーリーは、図1に示していないクラッチプーリーシャフトに嵌合されて、図1に示すブラインドを含めて、横羽根型ブラインドや縦羽根型ブラインドに用いることができる安全装置として機能するクラッチプーリー機構として構成されている。
ブラインド部B2は、複数のスラット6及び最下部のスラット6の下にあるボトムレール7から構成されている。各スラット6には穴61が設けられ、この穴61に昇降機構1から垂下された各リフトコード4を通過せしめている。また、各スラット6は、ラダーコード5の2本の支柱コード51間に接続された段コード52によって支持されている。ボトムレール7には、スラット6の穴61に対応する位置に穴71が設けられ、各リフトコード4がこの穴71を通過できるようになっている。そして、ボトムレール7の底部には、リフトコード4及びラダーコード5の長さを調整する調整手段としても機能するコード固定手段が設けられており、リフトコード4及びラダーコード5は、このコード固定手段によりボトムレール7底部で固定できるように構成されている。上記横型ブラインドでは、垂下されたリフトコードの長さLを昇降機構1を介して変えることで、スラット6を昇降せしめている。
前記したブラインドでは、リフトコードの長さ及びスラットを支持するラダーコードの長さを調整する調整手段を備えているので、ブラインドの製造後であっても、リフトコード及びラダーコードの全体の長さを調整することが可能である。これに対し、従来のブラインドでは、製造時に余分のリフトコード及びラダーコードはカットしてしまうために、製造後にはリフトコード及びラダーコードの全体の長さを自由に変えることはできなかった。
前記調整手段は、最下部のスラット下に位置するボトムレールに設けられ、かつ、リフトコードを巻きつける部材と、この部材を挿入して固定する穴部及びラダーコードを配置する溝部を備えた固定部材とからなることが好ましい。この調整手段は、リフトコードを巻きつける部材と、この部材を挿入して固定する穴部を備えた固定部とからなるという非常にシンプルな構成でありながら、部材にまきつけるリフトコードの長さを変更でき、また、溝部に配置するラダーコードの長さを調整することで、従来は製造後に変更できなかったブラインドの高さを容易に変えることができる。
また、前記固定部材は、底部材と、底部材上に形成された凸部材とからなり、前記穴部は、底部材及び凸部材を貫通してなり、底部材の凸部材側の面には、溝部が設けられ、この溝部に対応する凸部材の側面は、平面状であることが好ましい。
スラット6は、例えば、ブラインドに通常利用されるアルミ製等の軽いスラットであってもよいが、一枚のスラットの重さが重い木製や合成樹脂製などのスラットであってもよい。合成樹脂としては、例えば、スチレン樹脂、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)等があげられる。
ヘッド部B1の昇降機構1について、ヘッド部B1の拡大斜視図である図2及び昇降機構1の分解斜視図である図3を用いて、詳細に説明する。なお、図2及び3中、図1と同一の構成要素については同一の参照符号を付す。図2によれば、ヘッド部B1の昇降機構1は、ヘッドボックス側壁21aに固定され、ループコード3によって駆動される昇降装置11と、昇降装置11に接続される角型シャフト(好ましくはスクエアシャフト)12と、角型シャフト12に接続され、ヘッドボックス2の底部に固定された枠体22によって支持されるシャフト13と、シャフト13の昇降装置11とは反対側の端部に接続されて、ヘッドボックス側壁21bに固定される送りねじ14とを備える。
シャフト13の外周には、ラダーコード5の掛け止め手段15が設けてある。この掛け止め手段15は、例えば、捩りコイルスプリング台上に捩りコイルスプリング151が設けられてなる。捩りコイルスプリング151の各端部151a及び151bは、図3に示すように環状に曲がって形成され、この各端部でラダーコード5の各支柱コード51の一端を掛け止めできるように構成されている。支柱コード51は、枠体22及びヘッドボックス2の底部を貫通するラダーコード用貫通孔を通過し、ヘッドボックス2からブラインド部B2へ通過する。
また、シャフト13の外周には、クリップ16が設けられ、リフトコード4の一端がクリップ16によって固定されている。リフトコード4の残りの部分は、その一部がシャフト13に巻かれた後、枠体22及びヘッドボックス2の底部を貫通するリフトコード用貫通孔を通過し、ヘッドボックス2からブラインド部B2へ通過し、その後、スラット6の穴61を通過する。
以下、昇降機構1の分解斜視図である図3を用いて、昇降機構1について詳細に説明する。シャフト13は、円筒状の中央部材と、角型穴131を有する円筒状の部材132と、内部にナット構造133を有する部材134とからなり、中央部材の各端部に、部材132及び部材134がそれぞれはめ込まれるように構成されている。角型穴131と角型シャフト12とは嵌合するように配置されているので、部材132が嵌めこまれたシャフト13は、角型シャフト12と一体となって回転する。
このシャフト13を回転可能に支持するために、枠体22は、シャフト用ローラー221を備えている。この枠体22について、図4(a)〜(c)を用いて説明する。図4中、(a)が枠体22の上面図、(b)が枠体22をヘッドボックス2に設置した場合の図4(a)中のX方向からの側面図、(c)が枠体22をヘッドボックス2内に設置した場合の図4(a)中のY方向からの側面図であり、図1〜3と同一の構成要素については同一の符号を付してある。
枠体22は、図4(b)及び(c)を参照すると、それぞれ上面が円弧状の凹面となったシャフト用枠体222及びリフトコード用枠体223とを有する。そして、図4(a)に示したように、これらの枠体が板224によって底部で接続されるように、枠体22は一体成形されたものであることが望ましい。
シャフト用枠体222は、複数のシャフト用ローラー221(図中では例として3つ)によってシャフト13を回転可能に支持できるように構成されている((b)参照)。また、リフトコード用枠体223には、リフトコード用貫通孔225が設けてあり、リフトコード4は、シャフト13から、このリフトコード用貫通孔225を通過してヘッドボックス2へ垂下される。この場合、リフトコード用枠体223上面には、リフトコード用ローラー226が設けられており、このリフトコード用ローラー226は、所定の間隔(リフトコードの直径分)を開けるようにして、リフトコード用貫通孔225の上部に配置されている。
板224には、ラダーコード貫通孔227が設けられていて、シャフト13に固定されたラダーコード5の支柱コード51を、この穴を通過させてヘッドボックス2からブラインド部B2へ垂下せしめることができる。また、板224は、図3に示す仕切り板228が設置できるように構成され、この仕切り板228によってリフトコード4とラダーコード5とが絡まないように構成されている。
さらに、板224には、部材229が設けられており、シャフト13に設けられた捩りコイルスプリング151が回転した場合に、各端部151a及び151bがこの部材229に接触し、捩りコイルスプリング151の回転が停止するように構成されている。
図3を参照すると、このような枠体22によって回転可能に支持されているシャフト13の一方の部材134には、前記ナット構造133が内蔵されており、このナット構造133はヘッドボックス側壁21bに固定された送りねじ14と嵌合するように構成されている。従って、シャフト13が回転すると、ナット構造133と送りねじ14とが嵌合するが、送りねじ14がヘッドボックス側壁21bに固定されているので、シャフト13のみが回転しながら送りねじのピッチに合わせて移動する。この送りねじのピッチはリフトコード径に一致するように構成されているので、リフトコード4が互いに重なりあわずにシャフト13に巻きつくことが可能となっている。
即ち、上記ブラインドBにおいては、ループコード3を操作して昇降装置11を駆動させることで角型シャフト12を回転させる。そして、角型シャフト12の回転に連動して回転するシャフト13を回転させ、シャフト13を送りねじのピッチに合わせて移動させることで、リフトコード4同士が重なりあわずにシャフト13に巻きつき、その結果、リフトコードの長さLを変動させて、スラット6の昇降を可能としている。
この場合に、掛け止め手段15は、縮径している捩りコイルスプリング151によってシャフト13にはめ込まれているので、シャフト13の回転に伴って回転する。掛け止め手段15が回転して部材229に捩りコイルスプリング151の端部151a又は151bが当たると、捩りコイルスプリング151は拡径するので、この時点で掛け止め手段15はシャフト13の回転に連動せず、シャフト13のみ回転する。このように、捩りコイルスプリング151がシャフト13の回転に伴って回転することにより、捩りコイルスプリングの各端部151a及び151bに接続されているラダーコード5の支柱コード51のうち、一方が上方に持ち上げられて他方が下方に移動するので、支柱コード51間に設けられた段コード52の床との角度が変わる。段コード52の角度が変わることで、段コード52に支持されているスラット6の角度がかわるので、例えば、スラットの角度を変えてブラインドの採光量を変化させることが可能である。そして、捩りコイルスプリング151が部材229に当たって拡径することで、ラダーコード5は、リフトコード4とは異なってシャフト13に巻きつくことはない。
以下、昇降装置11について、図5(a)〜(d)に示した昇降装置11及びクラッチ機構C1の分解斜視図等を参照して説明する。図5において、図2及び3と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してある。
図5(a)に示す昇降装置11は、クラッチ機構C1と遊星歯車機構C2とからなり、クラッチ機構C1と遊星歯車機構C2とは、昇降装置用ケース111内に収納されている。クラッチ機構C1は、ヘッドボックス側壁21aに取り付けられ、また、遊星歯車機構C2は、クラッチ機構C1と連通するように取り付けられている。
クラッチ機構C1は、ヘッドボックス側壁21aに取り付けられるクラッチプーリー112aと、クラッチプーリーシャフト112bと、スラットの自重落下を防止する手段としても機能するクラッチシャフト113と、クラッチスプリング114とを、ヘッドボックス側壁21a側からこの順序で有している。このクラッチプーリー112aは、その外観形状に制限はなく、例えば、図5(a)〜(d)に示すように、外観が歯車形状であっても良いし、或いはまた円形状であっても良い。
遊星歯車機構C2は、スラットの昇降時における加重減衰手段であり、即ち、センターギア115、センターギア115のギア部周囲に配置され、このギア部と嵌合するプラネットギア116、プラネットギア116を回転可能に支持するためのペデスタル(キャリア)117、プラネットギア116の外周で嵌合するアウターギア118及びスペーサー119をこの順で有している。このセンターギア115とクラッチ機構C1のクラッチシャフト113とが嵌合されて、クラッチ機構C1と遊星歯車機構C2とが連通する。また、遊星歯車機構C2は、スペーサー119側に設けたカバー111aにより、スクリュー等の固定具Fを用いて昇降装置用ケース111に固定される。
昇降装置用ケース111内には、クラッチスプリング114を固定するための円筒型の突起部1111を有する固定部材1112が設けられている。固定部材1112には、突起部1111の内径に対応する穴が設けられ、この穴を介してクラッチ機構C1のクラッチシャフト113と遊星歯車機構C2のセンターギア115とが嵌合して連通する。
また、クラッチプーリー112aにかけるループコード3をガイドするための二つのループコード用ローラー1113も、ループコード3の太さ分だけ離間させて設けられており、この二つのループコード用ローラー1113間でガイドされたループコードは、ヘッドボックス端部の、クラッチプーリー112aに対応する位置に設けられた開口部1114を通って、図1に示したようにヘッドボックス外部に垂下される。なお、図5(a)中に図示していないが、センターギア115と固定部材1112との間にワッシャー(クラッチワッシャー)を配置してもよい。
さらに、ラッチプーリー機構の一実施の形態としては、図5(a)及び(b)に示すように、クラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとからなり、クラッチプーリー112aが回転自在となるように構成されているクラッチプーリー機構がある。このクラッチプーリーシャフト112bは、例えば、硬質樹脂で構成された中実の又は一部が中空の円柱形状からなっている。このクラッチプーリー機構は、ループコード3によってクラッチプーリー112aを回転駆動せしめることができると共に、ループコード3に操作荷重を超えた過大な負荷が加えられた時に、安全装置として働くように構成されており、上記した安全に関する問題点を解決することができる。
以下、各構成要素について説明する。
クラッチプーリー112aには、例えば、図5(a)及び(b)に示すように、ループコード3が掛けられた場合にコードの滑り止めとなるように、ループコード3を掛ける溝部の立上り部1122a及び1122bの内面の少なくとも一部にそれぞれ突起部が形成されており、この突起部は、相互に対向しないように設けられていることが好ましい。また、そりを防止するために、溝部の立上り部1122a及び1122bは、図5(a)及び(b)に示すように、歯車形状となっていてもよい。各立上り部1122a及び1122bの歯部分は、相互に対向しないように形成され、かつ、各歯部分の内面の中央部に、それぞれ下方に向かって傾斜している傾斜状の突起部が形成されていることが好ましい。
クラッチプーリーシャフト112bには、そのクラッチシャフト113側に、クラッチプーリーシャフト112bと一体となって形成された円弧状の2つの係合片1121が、所定の間隔を開けて対向して設けられており、この係合片がクラッチシャフト113と係合するように構成されている。
上記したように、クラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとからなっているクラッチプーリー機構は安全装置として機能する。そのために、図5(a)及び(b)に示されるその一実施の形態によれば、クラッチプーリー機構において、クラッチプーリーシャフト112bは、ループコードを掛けるためのクラッチプーリー112aの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチシャフト113に係合する係合片1121とを有してなり、クラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとの嵌合部分におけるクラッチプーリーシャフトの周部、すなわち開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部112b−1が形成され、この凹部のそれぞれの内部に公知のスプリング部材112b−2が挿入され、このスプリング部材の上部にボール部材112b−3が配置されている。
この安全装置によれば、ブラインドの開閉及びチルト操作の際に、操作部及び/又は駆動機構に予測以上の過度の負荷が掛かった場合に、クラッチプーリー機構を構成するクラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとが滑り出し、この滑り機構により空回りするため、負荷が吸収され、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、また、駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品等の構成要素、紐等の破損を防ぐことができると共に、ループコードを巻き上げてブラインドを昇降し終えた後やその昇降中に、リフトコードが切断することはない。
すなわち、予測以上の負荷が掛かった場合には、クラッチプーリーシャフト112bの嵌合部材の外周に形成された凹部112b−1に挿入されたスプリング部材112b−2の上部にはまり込んでいるボール部材112b−3が、クラッチプーリー112aの内周面に設けられた穴に入り込み、クラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトの嵌合部とは空回りをし、この安全装置の下流側に配置されている構成部品が保護されると共に、リフトコードの切断も防止される。これに対し、予測以上の負荷が掛からない通常の駆動時には、クラッチプーリー112aとクラッチプーリーシャフト112bとは、スプリング部材112b−2とボール部材112b−3とを介して同時に回転駆動している。
また、図5(c)及び(d)に示される別の実施の形態によれば、クラッチプーリーシャフト112b'は、図5(a)及び(b)の場合と異なり、その外周部とスプリング部材112b−2を挿入する凹部112b−1の周辺部とが、硬質樹脂で構成されており、隣接する凹部の間が、それぞれ、中空になっている。図5(c)及び(d)では、4つの凹部が設けられているので、凹部が十字形状の各端部に設けられているように構成されている。
図5(a)によれば、クラッチシャフト113は、突起部1111内部及び固定部材1112の穴を通ってセンターギア115に接続するための角型(例えば、六角形状)の凸部1131と、1以上の係合片1132(図中では例として2つ)とを有する。クラッチスプリング114は、突起部1111の外周にしっかりと固定されるような寸法となっている。クラッチスプリング114の端部114a及び114bは所定の間隔を有し、それぞれ端部は折り曲げられて形成されている。そして、端部114a及び114bの間隔の長いほうの外周にクラッチプーリー112aの係合片1121が係合できるように、かつ、端部114a及び114bの間隔の短いほうの外周にクラッチシャフト113の係合片1132が係合できるように、構成されている。
クラッチ機構C1の一つの例について、図6を用いて説明する。図6は、クラッチシャフト113の図5(a)に示すクラッチプーリー112a側からみた場合の模式図(ただし、クラッチプーリー機構に関しては、クラッチプーリーシャフトが備える係合片1121以外、図示せず)であり、図5(a)と同じ構成要素については同じ参照番号を付してある。
クラッチシャフト113は、この突起部1111にはめ込まれたクラッチスプリング114の端部114a及び114bの間隔の短いほうの外周部に1つの係合片1132が係合できるように配置される。そして、クラッチプーリー機構における係合片1121がクラッチスプリング114の端部114a及び114bの間の長いほうの外周部に係合できるように、配置する。このような配置により、クラッチプーリー機構のクラッチプーリー112aがループコード3によって回転すると、その回転方向に従って係合片1121が端部114a又は端部114bのいずれかに当たって、クラッチスプリング114が拡径され、クラッチスプリング114と突起部1111との間の摩擦力が低減する。これにより、クラッチスプリング114が回転可能となるので、この回転に伴って、係合片1121が回転し、クラッチシャフト113が回転する。このクラッチシャフト113が回転することで、クラッチシャフトと一体である凸部1131も回転する。この凸部1131は、突起部1111内部及び固定部材1112の穴を介してセンターギア115の六角形状の凹部1151に嵌合しているので、センターギア115はクラッチシャフト113の回転に伴って回転する。
以下、このセンターギア115の回転により、どのようにシャフト13が回転するのかを説明する。図5(a)を参照すれば、センターギア115とセンターギア115のギア部の外周に配置された3つのプラネットギア116とは嵌合しているので、センターギア115の回転により、各プラネットギア116は自転しながらセンターギア周囲を回転(公転)する。そして、このプラネットギアの公転によりプラネットギア116を回転可能に支持しているペデスタル117自体も回転する。プラネットギア116の外周に配置され、各プラネットギアと嵌合するアウターギア118は、固定部1181を昇降装置用ケース111内の図示しない溝に嵌合させて固定されているので、プラネットギアのガイドとして機能する。従って、センターギア115の回転はペデスタル117に伝達される。角型シャフト12は、このペデスタル117の凸部1171に嵌合しているので、ペデスタル117と一体となって回転する。
即ち、スラット6を昇降するためには、上記昇降装置11を以下のように作動させる。ループコード3の手前側31を引っ張ることにより、クラッチプーリー機構のクラッチプーリー112aを手前に回すと、クラッチプーリー112aと嵌合しているクラッチプーリーシャフトの係合片1121が手前に回転する。この回転に伴って係合片1121がクラッチスプリング114の端部114aにあたり、クラッチスプリング114が拡径するので、クラッチスプリング114及びクラッチシャフト113も手前に回転する。このクラッチシャフト113が手前に回転することでクラッチシャフトの凸部1131が接続されたセンターギア115が手前に回転する。センターギア115の回転に伴って、センターギア115に嵌合するプラネットギア116が自転しながら公転するので、プラネットギア116を支持するペデスタル117は、センターギア115と反対側、即ち奥に向かって回転する。その結果、ペデスタル117に接続された角型シャフト12もペデスタル117の回転に伴って奥に回転する。そして、角型シャフト12が部材132を介して接続されたシャフト13も、角型シャフト12の回転に伴って送りねじ14のピッチにあわせて奥に回転する。このシャフト13の回転に連動して掛け止め手段15が回転し、部材229に捩りコイルスプリング151の端部151a及び151bのいずれかが接触して掛け止め手段15は回転を停止してスラット6の角度が変更されると共に、掛け止め手段15が拡径し、シャフト13のみ回転し続ける。また、シャフト13の回転に伴ってシャフト13上のクリップ16に固定されているリフトコード4が重なりあわずにシャフト13に巻きついて、図1で示したリフトコード4の長さLが変わるので、ボトムレール7が上がり、下段のスラット6から順に上がっていく。
ループコード3の奥側32を引っ張った場合には、クラッチプーリー機構のクラッチプーリー112aが奥に回転するので、上記の場合とは逆になり、シャフト13は手前に回転し、その結果、スラットの角度が変更されると共に、ボトムレール7が下がる。
ところで、このスラットを昇降させた位置で、スラットの昇降を停止した場合に、どのようにブラインドの自重による落下を防止するのかについて説明する。
図6で示したように、クラッチシャフト113は、1つの係合片1132がクラッチスプリング114の端部114aと114bとの間隔の短い方の外周に位置するように配置されているので、係合片1132が端部114aと114bとのどちらの方向に当たってクラッチスプリング114に回転がかかっても、クラッチスプリング114は縮径するので突起部1111を中心に回転せず、クラッチシャフト113自体も回転しない。従って、クラッチシャフト113が回転しないので、センターギア115も回転せず、最終的には、シャフト13も回転しないように構成されている。そのため、ループコード3から手を離しても、スラット6が自重により落下しない。
即ち、上記ブラインドにおいて、自重によりボトムレール7が下降してリフトコード4を介してシャフト13が回転しようとしても、この回転は角型シャフト12、ペデスタル117、プラネットギア116、センターギア115の順で伝達されるので、クラッチプーリー機構のクラッチプーリー112aではなく、クラッチシャフト113のみが回転しようとしてクラッチスプリングの端部114a又は114bに当たる。その結果、クラッチスプリングは拡径できず、その結果、センターギア115に接続されたクラッチシャフト113は回転できないため、自重によるスラット6の落下は防止される。このように、上記のブラインドでは、クラッチシャフト113及びクラッチスプリング114が自重落下防止手段として機能しており、このような非常にシンプルな構成で、自重落下防止手段を構成しているという優れた効果を有している。
以下、ボトムレール7でリフトコード4及びラダーコード5を固定するコード固定手段8について、コード固定手段8の斜視図である図7、及びボトムレール7の短手方向での側面での断面図である図8を用いて説明する。
図7によれば、コード固定手段8は、コード固定部材81と、コード固定部材81に設けられた貫通穴に挿入して固定されるリフトコード調整部材82とからなる。コード固定部材81は、底部材811(好ましくは円盤状又は多角形状)と、底部の好ましくは中央に設けられた凸部材812とからなる。底部材811には、凸部材812の上面まで貫通した穴813が設けられている。この穴813は、好ましくは凸部材812の上面近くで穴の断面積が小さくなり、リフトコード調整部材82がしっかり固定されるように形成される。例えば、穴813は、その縦断面が、円錐台状、角錐台状、又は凸字状等になるように形成される。また、底部材811の凸部材812側の面にはラダーコードを配置するための溝部814が、底部材811の縁部から凸部材812の下部まで設けられている。凸部材812は、少なくとも溝部814に対応する側面815が、その側面に沿ってラダーコード5を配置できるように形成されており、例えば、側面815は平面となっている。そして、このラダーコード5の支柱コード51をコード固定部材81の溝部814に配置した状態でボトムレール7の底部に設けられた穴71に挿入し、コード固定部材81をしっかりと固定できるように構成されている。
リフトコード調整部材82は、リフトコード4を巻きつけることが可能な部材(巻付け用溝部を備えた四角柱や円柱等の柱状体や、四角形状の枠体等)からなる。例えば、リフトコード調整部材82は、枠体からなり、図7中の破線で示したように、リフトコード4を枠体の一辺に巻きつけたリフトコード調整部材82を穴813に下からはめ込んだ場合に穴813から簡単に抜けない様に設計されている。また、この穴813にリフトコード調整部材82をはめ込んだ場合、貫通穴である穴813の凸部材の上面からリフトコード4を抜き出すことが可能となるように、コード固定部材81及びリフトコード調整部材82は構成されている。
このように穴813にリフトコード4が巻きついたリフトコード調整部材82を挿入して固定したコード固定手段8を、ボトムレール7の底面に設けられた穴71に挿入する際に、図8に示したように、コード固定部材81の溝部814にラダーコード5の支柱コード51を這わせながら、コード固定部材81を穴71に挿入すれば、ボトムレール7の底部でリフトコード4及びラダーコード5を固定できる。
これにより、リフトコード調整部材82でのリフトコード4の巻きつき長さを変えることで、リフトコード4の長さをmm単位で容易に調整することが可能である。また、ラダーコード5を溝部814に這わせる長さを変えることで、ラダーコード5の支柱コード51の長さもmm単位で容易に調整することが可能である。従って、シンプルな固定手段の構成によりリフトコード調整部材82でのリフトコード4及びラダーコード5の全体の長さを調整することができ、例えば、ブラインドを窓枠などに取り付ける際のみならず、ブラインドを窓枠等に取り付けた後であっても、ブラインドの高さを調整することができる。
上記においては、遊星歯車機構C2を1つだけ配置したが、より大型のブラインドに対応できるように、アウターギア118の後に遊星歯車機構C2(センターギア115からアウターギア118まで)をさらに1以上配置してもよく、また、遊星歯車機構C2の構成部品を適宜選択できるので、ギア比をブラインドの重量や大きさによって自由に設定することが可能である。さらに、シャフト13の径を大きいものにすれば、一回の回転によるリフトコード4の巻きつき長さが長くなり、より重量のあるブラインドに対応できる。
ブラインドを大型化する場合、リフトコード4をより太いものに変更する必要があり、この場合、リフトコード4が絡まないように送りピッチを変更する必要がある。また、ブラインドを大型化する場合には、各スラット6を水平に支持するためにリフトコード4及びラダーコード5を2組以上設ける必要があるが、上記ブラインドでは、1本のシャフト13及び送りねじ14で複数のリフトコード4を垂下でき、簡易に仕様変更することができる。
上記ブラインドでは、昇降機構1の構成要素がヘッドボックスの内部に全て直列に配置され収納されていて構造はシンプルであり、また、シャフト13がただ一つ設けられているので、送りねじ14及びナット構造133のみを取り替えることで、より大型化にも対応できる。
本発明のブラインド用安全装置を使用すれば、ブラインドの開閉及びチルト操作の際に、操作部及び/又は駆動機構に予測以上の力が加わったとしても、クラッチプーリー機構を構成する部品間が滑り機構により空回りするため、ブラインド自体の脱落・落下の恐れもなく、また、駆動機構の最も弱い部品や最も力の伝達される部位・部品等の構成要素、紐等の破損を防ぐことができると共に、ループコードを巻き上げてブラインドを昇降し終えた後やその昇降中に、リフトコードが切断することはなく、安全である。従って、ブラインド製造産業において、安全性の面からも広く利用可能である。
本発明の安全装置を取り付けることが可能なブラインドの一例を模式的に示す斜視図。 図1のヘッド部B1を模式的に示す拡大斜視図。 スラットの昇降機構1を模式的に示す分解斜視図。 枠体22を説明するための図であって、(a)上面図、(b)X方向からの側面図、(c)Y方向からの側面図。 昇降装置11を説明するための図であり、(a)は昇降装置の一構成例を示す分解斜視図、(b)は(a)のクラッチプーリー機構のクラッチプーリーにループコードを掛けた構成例を示す斜視図、(c)は別のクラッチプーリーを有するクラッチプーリー機構を備えたクラッチ機構の構成例を示す分解斜視図、(d)は(c)のクラッチプーリー機構の構成例を示す側面図。 図5(a)に示すクラッチ機構C1での各構成要素の配置を説明するための模式図。 固定手段の斜視図。 固定手段のボトムレールでの配置を説明するためのボトムレールの断面図。
符号の説明
1 昇降機構 2 ヘッドボックス
3 ループコード 4 リフトコード
5 ラダーコード 6 スラット
7 ボトムレール 8 コード固定手段
11 昇降装置 12 角型シャフト
13 シャフト 14 送りねじ
15 掛け止め手段 16 クリップ
21a、21b ヘッドボックス側壁 22 枠体
31 手前側 32 奥側
51 支柱コード 52 段コード
61 穴 71 穴
81 コード固定部材 82 リフトコード調整部材
111 昇降装置用ケース 111a カバー
1111 突起部 1112 固定部材
1113 ループコード用ローラー 1114 開口部
112a クラッチプーリー 112b、112b' クラッチプーリーシャフト
112b−1 凹部 112b−2 スプリング部材
112b−3 ボール部材 1121 係合片
1122a、1122b 立上り部 113 クラッチシャフト
1131 凸部 1132 係合片
114 クラッチスプリング 114a、114b 端部
115 センターギア 1151 凹部
116 プラネットギア 117 ペデスタル
1171 凸部 118 アウターギア
1181 固定部 119 スペーサー
131 角型穴 132 部材
133 ナット構造 134 部材
151 捩りコイルスプリング 151a、151b 端部
221 シャフト用ローラー 222 シャフト用枠体
223 リフトコード用枠体 224 板
225 リフトコード用貫通孔 226 リフトコード用ローラー
227 ラダーコード貫通孔 228 板
229 部材 811 底部材
812 凸部材 813 穴
814 溝部 815 側面
B ブラインド B1 ヘッド部
B2 ブラインド部 C1 クラッチ機構
C2 遊星歯車機構 F 固定具
L 長さ

Claims (3)

  1. 操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチシャフトに係合する係合片とを有してなるブラインド用安全装置であって、ブラインドの開閉及びチルト操作の際に、操作部及び駆動機構の少なくとも1つに予測以上の負荷が掛からない駆動時には、クラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとは同時に回転駆動し、また、予測以上の過度の負荷が掛かった場合には、クラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとが滑り出し、空回りするように構成されていることを特徴とするブラインド用安全装置。
  2. 操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチシャフトに係合する係合片とを有してなり、該開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部が形成され、該凹部のそれぞれの内部にスプリング部材が挿入され、該スプリング部材の上部にボール部材が配置されてなることを特徴とするブラインド用安全装置。
  3. スラットと、スラットの昇降装置と、昇降装置に接続されたリフトコードの巻取り部を備え、前記スラットの昇降装置は、操作コードによって回転駆動するクラッチプーリー機構、クラッチシャフト及びクラッチスプリングを備えてなるスラットの自重落下防止機構、並びにクラッチプーリーの回転に従って回転し、スラット昇降時の加重軽減手段として機能する歯車機構を備えてなり、前記クラッチプーリーの回転駆動により昇降装置を介してリフトコード巻取り部を回転せしめ、スラットを昇降させるように構成されてなるブラインドであって、該クラッチプーリー機構が、操作コードを掛けるためのクラッチプーリーとクラッチプーリーシャフトとからなり、該クラッチプーリーシャフトが、該クラッチプーリーの中心に設けられた開口部に嵌合される部材とクラッチシャフトに係合する係合片とを有してなり、該開口部に嵌合される部材の外周部に複数の凹部が形成され、該凹部のそれぞれの内部にスプリング部材が挿入され、該スプリング部材の上部にボール部材が配置されてなるブラインド用安全装置であることを特徴とするブラインド。
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