JP2009062721A - シリンダ錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リターンスプリングによってインナシリンダを第1および第2回動位置の一方側に付勢するようにした上で、キー挿入時のフィーリング悪化を回避するとともに利便性を高める。
【解決手段】インナシリンダが、第2回動位置から第1回動位置に回動する側に付勢されるとともに前進位置側に付勢され、インナシリンダに固設される係合部材35およびシリンダボディ28間に設けられるガイド・規制手段36が、キー挿入孔に挿入された正規のキーによるインナシリンダの第1回動位置から第2回動位置への回動操作時に前進位置側への付勢力に抗してインナシリンダを前進位置から後退位置に後退させるとともに第2回動位置では前進位置側への付勢力でインナシリンダを後退位置から前進位置に前進させ、第2回動位置では前進位置にあるインナシリンダの第2回動位置から第1回動位置への回動を阻止するように構成される。
【選択図】 図15

Description

本発明は、キー操作によってインナシリンダを第1および第2回動位置間で回動するようにしたシリンダ錠装置に関する。
キー挿入孔を有するインナシリンダが、第1および第2回動位置間での回動を可能としてシリンダボディに挿入されたシリンダ錠装置が、特許文献1等により既に知られている。
特開2002−106225号公報
このようなシリンダ錠装置において、インナシリンダは第1および第2回動位置でそれぞれ保持されるのであるが、ユーザに確実な施・解錠操作を行わせる(中途半端な操作をさせない)ために、リターンスプリングによってインナシリンダを第1および第2回動位置の一方側に付勢することが考えられ、この際、第1および第2回動位置の他方にインナシリンダを回動した状態では前記リターンスプリングのばね力によって第1および第2回動位置の一方側にインナシリンダが自己復帰しないように、第1および第2回動位置の他方にインナシリンダを保持、規制しておくことが必要である。
ところでシリンダ錠装置において、キー挿入孔への正規のキーの非挿入時にインナシリンダの外周から突出した突出位置ならびに正規のキーの挿入時にインナシリンダ内に収容される収容位置間でスライドするようにしてタンブラーがインナシリンダに配設される構造は、従来からよく知られており、インナシリンダの外周から突出したタンブラーをシリンダボディの内周に当接、係合させることで、前記リターンスプリングによるインナシリンダの前記自己復帰を規制することが考えられる。
しかるにタンブラーを用いてインナシリンダの自己復帰を規制する構造では、第1および第2回動位置の他方でインナシリンダから突出しているタンブラーは、リターンスプリングのばね力によってシリンダボディに強く当接した状態となるので、キー挿入孔に正規のキーを挿入してタンブラーをインナシリンダに収容する際に、タンブラーおよびシリンダボディ間に大きな当接摩擦力が作用することになり、キー挿入孔へのキーの挿入フィーリングが悪い(重い)という課題が生じる。しかもキー挿入孔からキーを抜かないとタンブラーがインナシリンダから突出しないので、第1および第2回動位置の他方ではキーを抜くまではキーによってインナシリンダの位置を保持しておかないと位置保持ができず、利便性に劣る。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザに確実な施・解錠操作を行わせるために、リターンスプリングによってインナシリンダを第1および第2回動位置の一方側に付勢するようにした上で、キー挿入時のフィーリング悪化を回避するとともに利便性を高めるようにしたシリンダ錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダ孔を有するシリンダボディと、第1および第2回動位置間での回動ならびに前記シリンダ孔の軸線に沿う方向で間隔をあけた前進位置および後退位置間での軸方向移動を可能として前記シリンダ孔に挿入されるとともにキー挿入孔が設けられるインナシリンダと、前記キー挿入孔への正規のキーの非挿入時に前記インナシリンダの外周から突出した突出位置ならびに正規のキーの挿入時に前記インナシリンダ内に収容される収容位置間で前記キー挿入孔の軸線に直交する平面に沿ってスライドするようにして前記インナシリンダに配設されるタンブラーと、第2回動位置から第1回動位置に回動する側に前記インナシリンダを付勢するリターンスプリングと、前記インナシリンダを前進位置側に付勢する付勢手段と、前記インナシリンダに固設される係合部材と、該係合部材および前記シリンダボディ間に設けられるガイド・規制手段とを備え、該ガイド・規制手段は、前記キー挿入孔に挿入された正規のキーによる前記インナシリンダの第1回動位置から第2回動位置への回動操作時に前記付勢手段の付勢力に抗して前記インナシリンダを前進位置から後退位置に後退させるとともに第2回動位置では前記付勢手段の付勢力で前記インナシリンダを後退位置から前進位置に前進させ、第2回動位置では前進位置にある前記インナシリンダの第2回動位置から第1回動位置への回動を阻止するように構成されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記シリンダ孔の内周に、第2回動位置で前進位置にある前記インナシリンダの外周から突出した状態にある前記タンブラーに係合、当接して、前進位置から後退位置に向けての前記インナシリンダの後退移動を阻止する移動阻止部が設けられることを特徴とする。
なお実施例のオン位置が本発明の第1回動位置に対応し、実施例のオフ位置が本発明の第2回動位置に対応し、プッシュスプリング34が本発明の付勢手段に対応し、実施例の第2ガイド突部39が本発明の移動阻止部に対応する。
請求項1記載の発明によれば、インナシリンダが第1回動位置にある状態でキー挿入孔に正規のキーを挿入して第2回動位置側に回動操作すると、ガイド・規制手段の働きによって、インナシリンダは、付勢手段の付勢力に抗して前進位置から後退位置に後退し、さらに第2回動位置では付勢手段の付勢力で後退位置から前進位置に前進することになり、第2回動位置の前進位置でインナシリンダは、ガイド・規制手段によってリターンスプリングのばね力に抗して第1回動位置側に回動することなく第2回動位置に保持されることになる。すなわちキー挿入孔に挿入されるキーが正規のキーであるか否かを判定するためにインナシリンダにスライド可能に配設されるタンブラーをその突出位置でシリンダボディに当接、係合させることで第2回動位置を保持する必要はなく、インナシリンダに固設される係合部材およびシリンダボディ間に設けられるガイド・規制手段がリターンスプリングのばね力を受けることになり、タンブラーおよびシリンダボディ間にリターンスプリングのばね力が作用することはないので、キー挿入孔へのキーの挿入フィーリングが悪くなる(重くなる)ことはない。しかもタンブラーがインナシリンダから突出しなくともインナシリンダが第2回動位置で保持されるので、第2回動位置ではキーを抜いても、抜かなくてもインナシリンダの位置保持ができ、利便性を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、第2回動位置でキー挿入孔に正規のキーを挿入しないままでインナシリンダを後退位置側にプッシュ操作しても、インナシリンダから突出した突出位置にあるタンブラーがシリンダ孔の内周に設けられた移動阻止部に当接、係合することによって、インナシリンダを前進位置から後退位置に後退させることはできず、したがってインナシリンダが第1回動位置側に戻ることはない。しかもそのようにインナシリンダの後退移動を阻止するための構成の一部に、キー挿入孔に挿入されるキーが正規のキーであるか否かを判定するためのタンブラーを用いるので、部品点数が増加することを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図15は本発明の一実施例を示すものであり、図1は乗用車両のインストルメントパネルの右側を示す分解斜視図、図2はインナシリンダをオフ位置に回動した状態での図1の2矢視図、図3は図1の3矢視図、図4は図3の4矢視図、図5はシリンダ錠装置の分解斜視図、図6は図3の6−6線拡大断面図、図7は図4の7−7線拡大断面図、図8はインナシリンダがオフ位置で押し込まれた状態での図2の8−8線拡大断面図、図9はシリンダボディの斜視図、図10は図6の10−10線断面図、図11は図6の11−11線断面図、図12はインナシリンダの斜視図、図13はインナシリンダおよび係合部材の分解斜視図、図14は図6の14−14線断面図、図15はガイド・規制手段およびガイド手段の働きを説明するための図である。
先ず図1および図2において、左ハンドル車両におけるインストルメントパネル21の右端壁21aに取付けられるサイドリッド22には、本発明に従うシリンダ錠装置23が、その前端をサイドリッド22の表面に臨ませるようにして取付けられる。このシリンダ錠装置23の前端は、前記車両における助手席側のサイドドア(図示せず)を閉じることによって該サイドドアで覆われる。
図3および図4を併せて参照して、前記シリンダ錠装置23は、キー24を挿入してオン位置およびオフ間で回動操作可能なシリンダ錠25と、該シリンダ錠25の回動操作に応じてスイッチング態様を切換えるスイッチ26とを備えており、スイッチ26は、シリンダ錠25がオン位置にある状態で前記インストルメントパネル21の助手席に対応した位置に内蔵される助手席側エアバッグ(図示せず)の作動を許可し、シリンダ錠25がオフ位置にある状態で前記助手席側エアバッグの作動を禁止するものである。
図5〜図8において、前記シリンダ錠25は、シリンダ孔27を有するシリンダボディ28と、オン位置およびオフ位置間での回動ならびに前記シリンダ孔27の軸線に沿う方向で間隔をあけた前進位置および後退位置間での軸方向移動を可能として前記シリンダ孔27に挿入されるとともにキー挿入孔30が設けられるインナシリンダ29と、前記キー挿入孔30の軸線に直交する平面に沿ってスライドするようにして前記インナシリンダ29に配設される第1および第2タンブラー31,32と、オフ位置からオン位置に回動する側にインナシリンダ29を付勢するリターンスプリング33と、インナシリンダ29を前進位置側に付勢するプッシュスプリング34と、インナシリンダ29に固設される係合部材35と、前記係合部材35および前記シリンダボディ28間に設けられるガイド・規制手段36とを備える。
図9〜図11を併せて参照して、シリンダボディ28は、大径筒部28aと、大径筒部28aの後端に連設される小径筒部28bとを一体に有して、たとえば亜鉛合金等の軽合金によって形成される。このシリンダボディ28が有するシリンダ孔27は、前端を開放した大径孔27aと、大径孔27aよりも小径にして大径孔27aの後端に前端が同軸に連なる中径孔27bと、中径孔27bよりも小径にして中径孔27bの後端に同軸に連なる小径孔27cとから成るものであり、大径孔27aおよび中径孔27bは大径筒部28a側に設けられ、小径孔27cは小径筒部28b側に設けられ、中径孔27bおよび小径孔27c間には前方に臨む環状の段部27dが形成される。
前記シリンダボディ28の大径筒部28aには、前記大径孔27aの内周の周方向に等間隔をあけた4個所から半径方向内方に突出するとともに中径孔27bの内周に面一に連なって軸方向に延びる第1ガイド突部38…と、それらの第1ガイド突部38…間の中央部で前記大径孔27aの内周から半径方向内方に突出するとともに中径孔27bの内周に面一に連なって軸方向に延びる4つの第2ガイド突部39…とが一体に突設されており、前記大径孔27aおよび前記中径孔27b間には、第1および第2ガイド突部38…,39…間にそれぞれ位置する段部27e…が前方に臨むようにして形成される。しかも第1ガイド突部38…の前端は、大径孔27aの前端よりも後退した位置に設定され、第2ガイド突部39…の前端は第1ガイド突部38…の前端よりも後退した位置に設定され、大径孔27aの周方向に沿う第1ガイド突部38…の幅は第2ガイド突部39…の幅よりも大きく設定される。
図12を併せて参照して、インナシリンダ29は、シリンダボディ28のシリンダ孔27における大径孔27aよりも大径に形成されてシリンダボディ28の前方に配置される大径部29aと、前記大径孔27aに嵌合し得る第1中径部29bと、前記シリンダボディ28における第1および第2ガイド突部38…,39…の内周面で摺動可能に支持されるとともにシリンダ孔27における中径孔27bに嵌合し得る第2中径部29cと、前記シリンダ孔27の小径孔27cに摺動可能に嵌合される小径部29dとを一体に有して、たとえば亜鉛合金等の軽合金によって形成される。このインナシリンダ29には、シリンダ孔27の一直径線に沿って長く延びる矩形の断面形状を有するキー挿入孔30が、インナシリンダ29の前端に開放するようにして設けられ、キー24は、インナシリンダ29の前端からキー挿入孔30に挿入可能である。
このインナシリンダ29は、オン位置およびオフ位置間での回動を可能とするとともに、前記シリンダ孔27の軸線に沿う方向で間隔をあけた前進位置(図6および図7で示す位置)および後退位置(図8で示す位置)間での軸方向移動を可能として、前記シリンダ孔27に挿入される。而してインナシリンダ29の前進位置では、図6および図7で示すように、インナシリンダ29の第1中径部29bはシリンダ孔27の大径孔27aから前方に離脱した位置にあり、第2中径部29cはシリンダ孔27の中径孔27bの前方で第1および第2ガイド突部38…,39…の内周面によって支持される位置にあり、インナシリンダ29の後退位置では、図8で示すように、第1中径部29bはシリンダ孔27の大径孔27aに嵌合した位置にあり、第2中径部29cの一部はシリンダ孔27の中径孔27bに嵌合した位置にある。
インナシリンダ29の前端には、前記キー挿入孔30に対応した矩形の開口部45を有するカバー46が、インナシリンダ29の前端を覆うようにして取付けられる。またキー挿入孔30の前端部には、前記開口部45を内方から覆い得るシャッター板47と、該シャッター板47を回動可能に支承する支軸48と、前記開口部45を覆う側にシャッター板47を付勢するばね49とが収容され、キー24は、その先端でシャッター板47を押し開けるようにして前記キー挿入孔30に挿入されることになる。
図13および図14を併せて参照して、前記インナシリンダ29の小径部29dはシリンダボディ28から後方に突出するものであり、この小径部29dの前記シリンダボディ28からの突出部に係合部材35が固設される。この係合部材35は、前記小径部29dを同軸に囲繞するリング板部35aと、前記シリンダボディ28における小径筒部28bを嵌合せしめるようにして前記リング板部35aの半径方向中間部に同軸に連なる嵌合筒部35bと、前記リング板部35aの周方向に等間隔をあけた2個所から半径方向内方に突出する係合突部35c,35cと、前記嵌合筒部35bよりも内方で前記リング板部35aの周方向に等間隔をあけた2個所に突設されて前記嵌合筒部35bの内周のリング板部35a寄りの部分に一体に連なる突部35d,35dとを一体に有する。
一方、インナシリンダ29における小径部29dの外周には、その後端から軸方向に延びる一対の係合凹部40,40と、それらの係合凹部40…を横切るようにして環状に形成される環状凹部41とが設けられる。而してインナシリンダ29の小径部29dは、前記両係合凹部40…に前記両係合突部35c…を係合させるようにして、前記両突部35d…をシリンダボディ28における小径筒部28bの後端に当接させるまで係合部材35に嵌挿されるものであり、シリンダボディ28の小径筒部28bとは反対側から係合部材35のリング板部35aに係合するE型止め輪42が前記環状凹部41に嵌着される。すなわち係合部材35は相対回転不能および軸方向移動を不能としてインナシリンダ29の小径部29dに装着されるものであり、小径部29dに固定される。
リターンスプリング33は、シリンダボディ28の小径筒部28bおよび係合部材35の嵌合筒部35bを囲繞するコイル状のものであり、該リターンスプリング33の一端は、シリンダボディ28の小径筒部28bに係合される。すなわち前記小径筒部28bには、その一部を切欠いた切欠き部43が設けられており、その切欠き部43の周方向一端側にリターンスプリング33の一端が係合される。しかもリターンスプリング33の前記切欠き43から簡単に離脱してしまうことを防止するための係止突部44が、切欠き部43の周方向一端側後部から周方向他方に突出するようにしてシリンダボディ28に一体に突設される。また前記係合部材35におけるリング板部35aには、前記リターンスプリング33の他端を係合させる係合孔50が設けられる。而して前記リターンスプリング33が発揮するばね力によってインナシリンダ29は、オフ位置からオン位置に戻る側に付勢されることになる。
ガイド・規制手段36は、前記インナシリンダ29に固設された前記係合部材35と、前記シリンダボディ28の後端との間に設けられるものであり、前記係合部材35に一体に設けられた突部35d,35dと、前記シリンダボディ28における小径筒部28bの後端に形成されて前記突部35d,35dをそれぞれ当接させるカム51,51とで構成される。
ところでインナシリンダ29はプッシュスプリング34によって前進位置側に付勢されており、インナシリンダ29に固設された前記係合部材35の突部35d…は、該係合部材35の前方に配置される前記シリンダボディ28に形成されるカム51…に当接する側に付勢されることになる。
図15において、前記カム51は、インナシリンダ29がオン位置で前進位置にある状態で前記係合部材35の突部35dを当接させるようにして前記シリンダボディ28の周方向に延びる前進位置側当接面51aと、インナシリンダ29のオン位置からオフ位置側への回動時にオフ位置となる直前で前記係合部材35の突部35dを当接させるようにして前記シリンダボディ28の周方向に延びる後退位置側当接面51bと、インナシリンダ29がオン位置からオフ位置側に回動するのに応じて前記突部35dを前記プッシュスプリング34の付勢力に抗して前進位置側当接面51aから後退位置側当接面51bに移動させるようにして前進位置側当接面51aおよび後退位置側当接面51b間を結ぶ傾斜面51cと、インナシリンダ29がオフ位置に回動したときに前記プッシュスプリング34の付勢力で後退位置から前進位置に移動するのをガイドするとともに前進位置に移動したときにはオフ位置側に回動するのを規制するようにして前記後退位置側当接面51bに直角に連なって軸方向に延びる規制面51dとから成る。
すなわちガイド・規制手段36は、インナシリンダ29のオン位置からオフ位置への回動操作時にプッシュスプリング34の付勢力に抗してインナシリンダ29を前進位置から後退位置に後退させるとともにオフ位置ではプッシュスプリング34の付勢力でインナシリンダ29を後退位置から前進位置に前進させ、オフ位置で前進位置に前進したインナシリンダ29のオフ位置からオン位置への回動を阻止することになる。
一方、シリンダボディ28の前端部およびインナシリンダ29の前部間には、前記インナシリンダ29がオン位置からオフ位置に回動する際に前記ガイド・規制手段36によってインナシリンダ29が前進位置から後退位置に移動するのをガイドするためのガイド手段52が設けられる。
このガイド手段52は、前方に臨んで前記シリンダボディ28の前端に形成される円弧状のガイド面53と、該ガイド面53に前方から当接するようにしてインナシリンダ29の前部に設けられる当接突部29eとから成り、該当接突部29eは、インナシリンダ29における大径部29aの外面に面一に連なるようにしてインナシリンダ29の第1中径部29bから半径方向外方に突出するようにしてインナシリンダ29に一体に設けられる。
前記ガイド面53は、インナシリンダ29がオン位置で前進位置にある状態で前記当接突部29eを当接させるようにして前記シリンダボディ28の周方向に延びる前進位置側当接面53aと、インナシリンダ29がオフ位置に回動して後退位置にある状態で前記当接突部29eを当接させるようにして前記シリンダボディ28の周方向に延びる後退位置側当接面53bと、オン位置からオフ位置側への回動時にインナシリンダ29が前進位置から後退位置に移動する際に前記当接突部29eを当接させるようにして前進位置側当接面53aおよび後退位置側当接面53b間を結ぶ傾斜面53cとから成る。
図10に注目して、第1タンブラー31は、キー挿入孔30の軸線に直交する平面に沿ってスライドするようにしてインナシリンダ29の第2中径部29cに配設されるものであり、インナシリンダ29および第1タンブラー31間には、第1タンブラー31の一部をインナシリンダ29における第2中径部29cの外面から突出せしめるように付勢するばね54が設けられる。而してキー挿入孔30に正規のキー24が挿入されると、第1タンブラー31は前記ばね54のばね力に抗してインナシリンダ29の第2中径部29cに収容される。
ところでインナシリンダ29は、オン位置およびオフ位置間で90度回動するものであり、インナシリンダ29のオン位置およびオフ位置で第1タンブラー31は、シリンダボディ38の内周に設けられている4つの第2ガイド突部39…のうち2つの第2ガイド突部39,39に対応した周方向位置にある。しかも第1タンブラー31は、インナシリンダ29が前進位置にある状態では第2ガイド突部39…よりも前方位置にあり、オン位置およびオフ位置でインナシリンダ29が前進位置にあってキー挿入孔30に正規のキー24が挿入されずに第1タンブラー31の一部がインナシリンダ29の第2中径部29cから突出している状態で、インナシリンダ29からの第1タンブラー31の突出部は、1つの前記第2ガイド突部39に前方から対向している。したがってキー挿入孔30に正規のキー24を挿入することなくインナシリンダ29を前進位置から後退位置に押圧しても第1タンブラー31が第2ガイド突部39に当接してインナシリンダ29の後退移動を阻止することになり、4つの第2ガイド突部39…のうち2つは第1タンブラー31に当接してインナシリンダ29の後退移動を阻止する移動阻止部として機能することになる。
図11に注目して、第2タンブラー32は、キー挿入孔30の軸線に直交する平面に沿ってスライドするようにして第1タンブラー31よりも後方でインナシリンダ29の第2中径部29cに配設されるものであり、インナシリンダ29および第2タンブラー32間には、第2タンブラー32の一部をインナシリンダ29における第2中径部29cの外面から突出せしめるように付勢するばね55が設けられる。而してキー挿入孔30に正規のキー24が挿入されると、第2タンブラー32は前記ばね55のばね力に抗してインナシリンダ29の第2中径部29cに収容される。
インナシリンダ29のオン位置およびオフ位置で第2タンブラー32は、第1タンブラー31と同様に、2つの第2ガイド突部39,39に対応した周方向位置にある。しかも第2タンブラー32のインナシリンダ29からの突出部には、第2ガイド突部39を係合させ得る係合凹部56が設けられており、オン位置およびオフ位置でインナシリンダ29が前進位置にあってキー挿入孔30に正規のキー24が挿入されずに第2タンブラー32の一部がインナシリンダ29の第2中径部29cから突出している状態で、インナシリンダ29からの第2タンブラー32の突出部の前記係合凹部56は、該係合凹部56内に第2ガイド突部39の一部を収容する位置にある。
インナシリンダ29がオフ位置で前進位置にある状態で、リターンスプリング33でオン位置側に回動付勢されるインナシリンダ29のオン位置側への回動は、ガイド・規制手段36の突部35d…が規制面51d…に当接することで規制されるものであり、この際、キー挿入孔30に正規のキー24を挿入していないことによってインナシリンダ29から突出した状態にある第1および第2タンブラー31,32は、第2ガイド突部39に当接、係合することはなく、したがってリターンスプリング33による付勢力が第1および第2タンブラー31,32とシリンダボディ28との間に作用することはない。一方、インナシリンダ29がオン位置で前進位置にある状態では、キー挿入孔30に正規のキー24を挿入しない状態でオフ位置側に回動する力がインナシリンダ29に作用したときには、第2タンブラー32の前記係合凹部56に配置されている第2ガイド突部39が第2タンブラー32に当接、係合することによってインナシリンダ29がオフ位置側に回動することが阻止される。
図6〜図8において、スイッチ26は、前記シリンダボディ28の後方に固定配置される合成樹脂製のスイッチケース60にスイッチ機構61が収容されて成るものであり、スイッチケース60は、合成樹脂によって後方側に開放した椀状に形成される第1ケース部材62と、先端部を第1ケース部材62の後部開放端に嵌合する筒部63aを有する第2ケース部材63とが相互に結合されて成り、第2ケース部材63にはカプラ部63bが一体に形成される。
前記スイッチ機構61は、第2ケース部材63に一体に形成されるリング板状の接点支持部64と、該接点支持部64に前方から対向して合成樹脂により円板状に形成される回動部材65と、第1ケース部材62の中央部に設けられた貫通孔67を回動可能に貫通するとともに後部が第2ケース部材63に回動可能に支持される合成樹脂製の連結軸66と、前記接点支持部64に配設される複数の固定接点(図示せず)と、それらの固定接点への導通・遮断を前記回動部材65の回動に応じて切り換えるようにして該回動部材65に配設される複数の可動接点69…とで構成される。
前記連結軸66は回動部材65に相対回動不能に連結されるものであり、この実施例では、連結軸66および回動部材65は一体に形成される。
前記連結軸66の前端は、インナシリンダ29の後端に設けられた連結凹部70に相対回動不能に嵌合されることでインナシリンダ29に連結されており、インナシリンダ29の回動に応じて連結軸66および回動部材65が回動する。
ところでプッシュスプリング34は、導電金属によってコイル状に形成されるものであり、このプッシュスプリング34は、インナシリンダ29の後端部に固定されるばね受け部材71と、シリンダボディ28に連結されることでシリンダボディ28の後方に固定配置される前記スイッチケース60の第1ケース部材62との間に縮設される。
前記ばね受け部材71は、前記インナシリンダ29の後端部である小径部29dを嵌合させる内筒部71aと、前記インナシリンダ29の後端面に当接するようにして前記内筒部71aから半径方向内方に張り出す環状の当接部71bと、前記内筒部71aから半径方向外方に張り出す鍔部71cと、該鍔部71cの外周に連なってスイッチケース60側に延びる外筒部71dとを一体に有して非導電性材料から成るものであり、前記スイッチケース60の第1ケース部材62と、前記鍔部71cとの間に、前記内筒部71aを囲繞するようにして前記プッシュスプリング34が設けられる。
而してばね受け部材71は、その当接部71bをインナシリンダ29の後端面に当接させるようにプッシュスプリング34で付勢されており、インナシリンダ29の後端部を嵌合せしめたばね受け部材71と、シリンダボディ28の後方に固定配置されるスイッチケース60の第1ケース部材62との間にプッシュスプリング34が設けられることで、ばね受け部材71がインナシリンダ29の後端部に実質的に固定されることになる。
シリンダ錠25およびスイッチ26は合成樹脂製のハウジング73を介して連結されるものであり、このハウジング73は、キー挿入孔30の前端に通じる開口部74が設けられる端壁73aに筒部73bの一端が一体に連なるようにして合成樹脂により有底円筒状に形成され、端壁73aは、その外周が筒部73bの外周よりも半径方向外方に張り出すようにしてリング状に形成される。このハウジング73の一端側にはシリンダ錠25のシリンダボディ28が嵌入されるものであり、キー挿入孔30の前端に通じ得る開口部45を有してインナシリンダ29の前端に装着されたカバー46の前面には、前記開口部45を前記端壁73aの開口部74に通じさせる開口部75を有するシール部材76が接着され、このシール部材76は、インナシリンダ29が前進位置にあるときには前記端壁73aの内面に接触する。
また前記端壁73aの前面には、インナシリンダ29の回動位置すなわち前記キー挿入孔30、開口部45,75の位置を示すためのオン位置(ON)およびオフ位置(OFF)が表示される。
前記ハウジング73における筒部73bには、一端を閉じるとともに他端をハウジング73の他端すなわち筒部73bの他端に開放するようにして前記ハウジング73の周方向複数個所たとえば2個所で軸方向に延びるスリット77,77と、前記ハウジング73の一端側に嵌入されるシリンダボディ28の外周の複数個所たとえば2個所に一体に突設された第1係合突起78,78をそれぞれ弾発係合させるようにして前記各スリット77…の一端および前記端壁73a間に配置される複数たとえば2つの第1係合孔79,79と、前記ハウジング73における筒部73bの他端側に少なくとも一部を嵌合させる前記スイッチケース60における第2ケース部材63の外周に一体に突設される複数たとえば4つの第2係合突起80,80…をそれぞれ弾発係合させるようにして前記各スリット77…間で前記筒部73bの他端部に配置される複数たとえば4つの第2係合孔81,81…とが設けられる。
一方、スイッチケース60の一部を構成する第2ケース部材63には、前記ハウジング73の他端にスイッチケース60の少なくとも一部(この実施例では一部)を嵌合するのに応じて、前記各スリット77…間で前記ハウジング73の他端側すなわち筒部73bの他端側外面に外方から当接する複数たとえば2つのの開き防止部82,82が設けられる。
而してシリンダボディ28は、ハウジング73の他端から該ハウジング73の一端側に嵌入されるものであり、シリンダボディ28の第1係合突起79…をハウジング73の第1係合孔79…に弾発係合することで、ハウジング73に固定される。またハウジング73の他端側に一部が嵌合されるスイッチケース60は、その第2係合突起80…をハウジング73の他端側の第2係合孔81…に弾発係合せしめることで、ハウジング73に固定される。
このようにシリンダ錠25およびスイッチ26がハウジング73を介して連結されたシリンダ錠装置23を取り付けるために、インストルメントパネル21の右端壁21aに設けられた開口部84を貫通してインストルメントパネル21の内方に延びる取付け筒部83がサイドリッド22に一体に設けられる。而してシリンダ錠装置23は、図6で明示するように、その前端の端壁73aの外周部を前記取付け筒部83の外端周縁部に係合するようにして取付け筒部83に挿入される。しかもハウジング73の軸方向中間部であって前記スリット77,77間の中央部で前記筒部73bの外周には、前方に延びる係合腕部85,85の基端が一体に連設されており、シリンダ錠装置23を取付け筒部83に挿入する際に取付け筒部83の内面に摺接して半径方向内方に撓んでいた前記腕部85…の先端部は、前記端壁73aの外周部を取付け筒部83の外端周縁部に係合するまでシリンダ錠装置23を挿入するのに応じて取付け筒部83の内端に弾発的に係合し、これによりシリンダ錠装置23がサイドリッド22に取付けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、シリンダ錠25において、キー挿入孔30が設けられるインナシリンダ29は、オン位置およびオフ位置間の回動ならびにシリンダボディ28が有するシリンダ孔27の軸線に沿う方向で間隔をあけた前進位置および後退位置間での軸方向移動を可能として前記シリンダ孔27に挿入され、リターンスプリング33のばね力によってオン位置側に回動付勢されるとともにプッシュスプリング34で前進位置側に付勢されており、インナシリンダ29に固設される係合部材35とシリンダボディ28との間に設けられるガイド・規制手段36は、キー挿入孔30に挿入された正規のキー24による前記インナシリンダ29のオン位置からオフ位置への回動操作時に前記プッシュスプリング34の付勢力に抗して前記インナシリンダ29を前進位置から後退位置に後退させるとともにオフ位置ではプッシュスプリング34の付勢力で前記インナシリンダ29を後退位置から前進位置に前進させ、オフ位置では前進位置にある前記インナシリンダ29のオフ位置からオン位置への回動を阻止するように構成されている。
すなわちキー挿入孔30に正規のキー24を挿入してインナシリンダ29をオン位置からオフ位置に回動操作すると、ガイド・規制手段36の働きによって、インナシリンダ29はオフ位置の前進位置で、オン位置側に回動することなくリターンスプリング36のばね力に抗してオフ位置に保持されることになる。したがってキー挿入孔30に挿入されるキー24が正規のキー24であるか否かを判定するためにキー挿入孔30への正規のキー24の非挿入時にインナシリンダ29の外周から突出するようにしてインナシリンダ29にスライド可能に配設される第1および第2タンブラー31,32をその突出位置でシリンダボディ28に当接、係合させることでインナシリンダ29のオフ位置を保持する必要はなく、インナシリンダ29に固設される係合部材35およびシリンダボディ28間に設けられるガイド・規制手段36がリターンスプリング33のばね力を受けることになり、第1および第2タンブラー31,32とシリンダボディ28との間にリターンスプリング33のばね力が作用することはないので、キー挿入孔30へのキー24の挿入フィーリングが悪くなる(重くなる)ことはない。
しかも第1および第2タンブラー31,32がインナシリンダ29から突出しなくともインナシリンダ29がオフ位置で保持されるので、オフ位置ではキー24を抜いても、抜かなくてもインナシリンダ29をオフ位置で保持することができ、利便性を高めることができる。
またシリンダボディ28におけるシリンダ孔27の内周に設けられた4つの第2ガイド突部39…の1つに、オフ位置でインナシリンダ29の外周から突出した状態にある第1タンブラー31が係合、当接して、前進位置から後退位置に向けての前記インナシリンダ29の後退移動が阻止されるので、オフ位置でキー挿入孔30に正規のキー24を挿入しないままでインナシリンダ29を後退位置側にプッシュ操作しても、インナシリンダ29を前進位置から後退位置に後退させることはできず、したがってインナシリンダ29がオン位置側に戻ることはない。しかもそのようにインナシリンダ29の後退移動を阻止するための構成の一部に、キー挿入孔30に挿入されるキー24が正規のキー24であるか否かを判定するための第1タンブラー31を用いるので、部品点数が増加することを回避することができる。
ところでシリンダ錠装置23は、シリンダボディ28ならびに該シリンダボディ28のシリンダ孔27に挿入されるインナシリンダ29を備えるシリンダ錠25と、インナシリンダ29に連動、連結されるスイッチ機構61がシリンダボディ28の後方に配置されるスイッチケース60に収容されて成るスイッチ26とがハウジング63を介して連結されるように構成されるものであり、端壁73aを一端に有して合成樹脂により有底円筒状に形成されるハウジング73に、該ハウジング73の一端側に嵌入される前記シリンダボディ28の外周の複数個所に一体に突設された第1係合突起78…をそれぞれ弾発係合させる複数の第1係合孔79…と、ハウジング73の他端側に少なくとも一部を嵌合させる前記スイッチケース60の一部を構成する第2ケース部材63の外周に一体に突設される複数の第2係合突起80…をそれぞれ弾発係合させる複数の第2係合孔81…が設けられる。したがってハウジング73の一端側に嵌入されるシリンダボディ28がハウジング73に固定され、ハウジング73の他端側に少なくとも一部を嵌合せしめるスイッチケース60ハウジング73の他端側に固定されるので、スイッチケース60およびシリンダボディ28の連結剛性を高めることができる。
しかも前記ハウジング73には、一端を閉じるとともに他端を前記ハウジング73の他端に開放するようにしてハウジング73の周方向複数個所で軸方向に延びるスリット77…が設けられ、第1係合孔79…は、前記各スリット77…の一端および前記端壁73a間に配置されるものであり、ハウジング73内にその他端側からシリンダボディ28を嵌入する際に第1係合突起78…がハウジング73の内面に接触するのはスリット77…の一端および第1係合孔79…の短い範囲ですむ。またスイッチケース60の外周の第2係合突起80…をそれぞれ弾発係合させる複数の第2係合孔81…が前記各スリット77…間で前記ハウジング73の他端部に配置されるので、ハウジング73の他端側にスイッチケース60の少なくとも一部を嵌合させる際に第2係合突起80…がハウジング73の内面に接触するのも短い範囲ですむ。すなわちシリンダ錠25およびスイッチ26をハウジング73で連結する際に、第1係合突起78…および第2係合突起80…がハウジング73の内面に接触する距離を短くして組付け性を高めることができる。
また複数のスリット77…が設けられることによってそれらのスリット77…の両側でハウジング73の他端側は半径方向外方に開き易くなり、またハウジング73の成形時に半径方向外方への反りがスリット77…の両側でハウジング73の他端側に生じる可能性もあるが、スイッチケース60には、該スイッチケース60の少なくとも一部をハウジング73の他端部に嵌合するのに応じて各スリット77…間で前記ハウジング73の他端側外面に外方から当接する複数の開き防止部82…が設けられるので、スイッチケース60に外力が作用してもハウジング73へのスイッチケース60の係合、固定状態が容易に解除されることはない。しかも開き防止部82…はスイッチケース60の一部を構成する第2ケース部材63に一体に設けられるものであり、開き防止を図るための専用部品は不要であり、部品点数の増大を抑えることができる。
またインナシリンダ29の後端部には非導電性材料から成るばね受け部材71が固定されるものであり、このばね受け部材71は、インナシリンダ29の後端部を嵌合させる内筒部71aと、インナシリンダ29の後端面に当接するようにして内筒部71aから半径方向内方に張り出す環状の当接部71bと、内筒部71aから半径方向外方に張り出す鍔部71cと、鍔部71cの外周に連なってスイッチケース60側に延びる外筒部71dとを一体に有し、前記鍔部71cおよびスイッチケース60間にプッシュスプリング34が縮設されるので、金属製であるインナシリンダ29から金属製であるプッシュスプリング34までの前記ばね受け部材71の沿面距離を大きく設定することができ、インナシリンダ29からプッシュスプリング34への静電気の通り抜けを防止し、それによりスイッチ機構61ならびにスイッチ機構61からの信号を受ける制御ユニットに高電圧が作用することを防止することができる。さらにインナシリンダ29の後端はばね受け部材71の当接部71bで覆われるので、インナシリンダ29の後端から空間を経てスイッチケース60側に放電が生じることもない。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例ではインナシリンダ29とは別部材である係合部材35をインナシリンダ29に固定するようにしたが、インナシリンダ29および係合部材35を一体に形成することも可能である。
また上記実施例では、シリンダ錠装置23が、オン位置およびオフ間で回動操作可能なシリンダ錠25と、該シリンダ錠25の回動操作に応じてスイッチング態様を切換えるスイッチ26とを備えるものであったが、シリンダ錠25の回動操作に応じてスイッチ機構ではない作動機構が作動するようにしたものであってもよい。
乗用車両のインストルメントパネルの右側を示す分解斜視図である。 インナシリンダをオフ位置に回動した状態での図1の2矢視図である。 図1の3矢視図である。 図3の4矢視図である。 シリンダ錠装置の分解斜視図である。 図3の6−6線拡大断面図である。 図4の7−7線拡大断面図である。 インナシリンダがオフ位置で押し込まれた状態での図2の8−8線拡大断面図である。 シリンダボディの斜視図である。 図6の10−10線断面図である。 図6の11−11線断面図である。 インナシリンダの斜視図である。 インナシリンダおよび係合部材の分解斜視図である。 図6の14−14線断面図である。 ガイド・規制手段およびガイド手段の働きを説明するための図である。
符号の説明
24・・・キー
27・・・シリンダ孔
28・・・シリンダボディ
29・・・インナシリンダ
30・・・キー挿入孔
31,32・・・タンブラー
33・・・リターンスプリング
34・・・付勢手段であるプッシュスプリング
35・・・係合部材
36・・・ガイド・規制手段
39・・・移動阻止部である第2ガイド突部

Claims (2)

  1. シリンダ孔(27)を有するシリンダボディ(28)と、第1および第2回動位置間での回動ならびに前記シリンダ孔(27)の軸線に沿う方向で間隔をあけた前進位置および後退位置間での軸方向移動を可能として前記シリンダ孔(27)に挿入されるとともにキー挿入孔(30)が設けられるインナシリンダ(29)と、前記キー挿入孔(30)への正規のキー(24)の非挿入時に前記インナシリンダ(29)の外周から突出した突出位置ならびに正規のキー(24)の挿入時に前記インナシリンダ(29)内に収容される収容位置間で前記キー挿入孔(30)の軸線に直交する平面に沿ってスライドするようにして前記インナシリンダ(29)に配設されるタンブラー(31,32)と、第2回動位置から第1回動位置に回動する側に前記インナシリンダ(29)を付勢するリターンスプリング(33)と、前記インナシリンダ(29)を前進位置側に付勢する付勢手段(34)と、前記インナシリンダ(29)に固設される係合部材(35)と、該係合部材(35)および前記シリンダボディ(28)間に設けられるガイド・規制手段(36)とを備え、該ガイド・規制手段(36)は、前記キー挿入孔(30)に挿入された正規のキー(24)による前記インナシリンダ(29)の第1回動位置から第2回動位置への回動操作時に前記付勢手段(34)の付勢力に抗して前記インナシリンダ(29)を前進位置から後退位置に後退させるとともに第2回動位置では前記付勢手段(34)の付勢力で前記インナシリンダ(29)を後退位置から前進位置に前進させ、第2回動位置では前進位置にある前記インナシリンダ(29)の第2回動位置から第1回動位置への回動を阻止するように構成されることを特徴とするシリンダ錠装置。
  2. 前記シリンダ孔(27)の内周に、第2回動位置で前進位置にある前記インナシリンダ(29)の外周から突出した状態にある前記タンブラー(31)に係合、当接して、前進位置から後退位置に向けての前記インナシリンダ(29)の後退移動を阻止する移動阻止部(39)が設けられることを特徴とする請求項1記載のシリンダ錠装置。
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