JP2009061302A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 発生した大当り状態の終了後、予め定められた所定期間内に次の大当り状態が発生した場合に、連続大当り状態と判定し、始動遊技の実行回数を計数し、所定期間は始動遊技において所定の結果が予め定められた回数導出されることに基づいて終了するように構成され、大当り状態の発生に関連して大当り状態信号を外部に送信するとともに、所定期間に関する情報を外部に送信する(ステップS308.310)。外部の管理装置では、例えば、シングル大当たりの発生回数S、ダブル大当たりの発生回数W、トリプル大当たりの発生回数Tなどを表示する。
【選択図】 図16
Description
また、この他に第2種に属する遊技機、第3種に属する遊技機あるいは電動役物装置を備えた遊技機等があり、何れも大当り状態を発生可能な機種が多い。
その中でも、例えば第2種に属する遊技機では、始動入賞口への遊技球の入賞を検出し、入賞があると変動入賞装置に備えられた可動部材(以下、適宜羽根部材という)を開閉する補助遊技を行い、そのとき変動入賞装置内の特別入賞口へ入賞すると、遊技者に有利な特別遊技状態(以下、適宜大当り状態という)を発生している。
そして、遊技店には、これらの遊技機の動作状態情報を収集して表示する情報収集表示装置が設置されていて、遊技機に関する様々な情報を表示している。
このような従来の遊技機としては、例えば以下の特許文献に開示のものがある。
発生した大当り状態の終了後、予め定められた期間内に次の大当り状態が発生した場合に、連続大当り状態と判定する連続大当り状態判定手段と、
前記始動遊技の実行回数を計数する始動遊技計数手段と、
当該遊技機における所定の情報を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記所定期間は、前記始動遊技において所定の結果が予め定められた回数導出されることに基づいて終了するように構成され、
前記送信手段は、
大当り状態の発生に関連して大当り状態信号を外部に送信する第1送信手段と、
前記所定期間に関する情報を外部に送信する第2送信手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、当該遊技機は、
複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、
遊技者にとって不利な第一状態と遊技者にとって有利な第二状態とに変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、を備え、
所定の始動遊技に基づいて前記可変表示装置における識別情報を変化させ、該識別情報の停止結果態様に関連して、前記変動入賞装置の可動部材が第一状態と第二状態とを所定にサイクルだけ繰り返す大当り状態を発生させるとともに、該サイクルの最高継続回数を決定し、
前記送信手段は、
決定した大当りサイクルの最高継続回数に関する情報を外部に送信する第3送信手段を備えていることを特徴とする。
したがって、遊技機の外部では遊技機の稼動情報管理のために必要な大当りなどの情報は、遊技機内では加工せず、単に情報として出力するだけで済む。
図1〜図21は本発明をプリペイドカード方式の遊技機に適用した場合の一実施例を示している。
まず、遊技機から説明する。
パチンコ装置の正面構成
図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパチンコ機2(遊技機)と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、これらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されている。玉貸機3にはカードリーダ・ライタが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器7とが設けられている。
前面表示パネル14には上皿21と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられている。
要は、遊技用カードを使用するために、読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも本発明を適用することができる。
また、遊技用カードとして磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながらカードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用することになる。
パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯する完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点滅する制御)も表示可能である。
次に、遊技盤13における遊技領域は本発明の適用対象である大当り状態および連チャン大当り状態(特異特異遊技状態に相当)を発生し、かつ一定の獲得球(例えば、3000個)でいわゆる打ち止め制を採用可能な遊技機であれば、任意の構成を取り得る。一例として本実施例では図2に示すタイプ(第2種に属するタイプ)のものを用いている。
図2は遊技盤13を示す正面図である。図2において、遊技領域の周囲にはレール61が配置されており、レール61内側のほぼ中央部には変動入賞装置62が、この変動入賞装置62の側方には普通図柄ゲート(以下、普図ゲートという)63が、変動入賞装置62の直下にはチューリップタイプの2回開きの普通電動役物付き始動口(第2始動入賞口に相当)64が、普通電動役物付き始動口(以下、普通電動始動口という)64の左右には1回開きの第1始動入賞口65、66がそれぞれ配置されている。この場合、普通電動始動口64に球が入賞すると、変動入賞装置62の可動片(可動部材:いわゆる羽根部材)62a、62bが2回開閉動作し、第1始動入賞口65、66に球が入賞すると、変動入賞装置62の可動片62a、62bが1回開閉動作するようになっている。
各始動口64、65、66に玉が入賞することによって変動入賞装置62の可動片62a、62bが開閉動作する状態は、補助遊技状態に相当する。
また、普通図柄表示器64aの側方には4つの普図スイッチ記憶表示器(いわゆる普図メモリ表示器)64dが配置されており、普図スイッチ記憶表示器64dは普図ゲート63を玉が通過したとき、4個の範囲内でその通過玉数を記憶したことを表示する。
また、この場合、可変表示ゲームの結果、つまり普通図柄表示器64aの図柄が特定の値(例えば、「7」)になって普通電動始動口64のチューリップ64b、64cが電動動作して一定時間だけ開く確率を、高確率あるいは低確率の2つに変動制御してもよい。
図3は変動入賞装置62の正面図、図4は変動入賞装置62の正面斜視図である。これらの図において、変動入賞装置62は天入賞口620および変動入賞装置62の内部空間に続く開口部(特定入賞口)621を有し、開口部621の上方の周囲には屋根状の鎧部622が突設されるとともに、開口部621の左右には直立状に起立して流下してきた玉が開口部621内に流入することを阻止する遊技者にとって不利な第1状態(閉状態)と、上端を外側に倒して流下してきた玉を受け止めて開口部621に流入させる遊技者にとって有利な第2状態(開状態)とに変換可能な一対の可動片(可動部材)62a、62bが設けられている。
また、開口部621の下側には継続回数決定用の可変表示装置624が配置されており、継続回数決定用の可変表示装置624は1桁のドット表示器(あるいは7セグメントLEDよりなる1桁の表示器でもよい)によって構成される。継続回数決定用の可変表示装置624は「0」〜「9」までの数字を表示可能であり、開口部621に入った玉がV入賞口633に入賞した場合に、その停止図柄により第2種大当りの最高継続回数の決定を表示するとともに、変動入賞装置62に入賞した玉のカウント数を遊技者に知らせるための表示も兼ねている。
(I)V誘導決定停止図柄=「7」(特別図柄)のとき
V誘導装置630が中央で停止する。したがって、V入賞口633に玉が入賞する確率はほぼ100%に近くなる。
(II)V誘導決定停止図柄=「7」以外のとき
V誘導装置630が左右に往復移動動作し停止しない。したがって、V入賞口633には玉が稀に入賞する程度となる。
また、V誘導決定用の可変表示装置623の出目に「7」が所定期間内に連続して発生することがあり、これは特異遊技状態に相当し、いわゆる連チャン大当りとなる。この場合、所定期間とは、例えば上皿21内の玉が発射されるまでの間とか、大当り終了後5分以内とか、あるいは可変表示装置623、624の所定作動回数(例えば、5回)内等をいう。可変表示装置623、624の作動回数としては、どちらの表示装置を採用してもよい。
なお、連チャン大当りの発生確率を後述の可変表示図柄出現率設定装置324により設定可能にしてもよいし、連チャン大当りの回数を設定可能にしてもよい。また、連チャン大当りの場合に、例えば連チャン回数を保証(例えば、大当り発生が5回)するようにしてもよい。
(I)継続回数決定用停止図柄=「7」のとき
大当りの最高継続回数は16回となり、最大となる。
(II)継続回数決定用停止図柄=「3」、「5」のとき
大当りの最高継続回数は5回となる。
(III)継続回数決定用停止図柄=「7」、「3」、「5」以外のとき
大当りの最高継続回数は3回となる。
第2種の大当り動作では、可動片62a、62bが18回の開閉動作を行うとともに、これを1ラウンドとしてV入賞を条件に、このラウンドが決定された最高継続回数だけ繰り返すことを可能にしている。なお、V入賞しなければ、いわゆる「パンク」状態となる。このような大当り動作により、遊技者は多くの出玉を得ることが可能で、より高い利益を享受することができるようになっている。
ここで、継続回数決定用停止図柄=「7」の状態は、大当りの最高継続回数が16回で、特別大当り状態に相当する。また、同様に継続回数決定用の可変表示装置624の出目に「7」が所定期間内に連続して発生する連チャン大当り状態になることがあり、これは特異遊技状態に相当し、連チャン大当りとなる。この場合の所定期間は上記の場合と同様である。
なお、連チャン大当りの発生確率を後述の可変表示図柄出現率設定装置324により設定可能にしてもよいし、連チャン大当りの回数を設定可能にしてもよい。また、連チャン大当りの場合に、例えば連チャン回数を保証(例えば、大当り発生が5回)するようにしてもよい。
また、図7(A)は玉貯留装置640の斜視図、図7(B)は玉貯留装置640の側視図で、玉貯留装置640がほぼ中央に位置して顔部631bが閉鎖するときの様子を示している。
これらの図に示すように、顔部631bは玉誘導樋631aの先端部に軸支されて開閉可能な構造になっている。先端側に向ってやや下り勾配を有する玉誘導樋631a内を進んできた玉Tは、その先端側で顔部631bが閉鎖することにより、前方に流下しないように顔部631bによって保持可能である(例えば、図7参照)。
玉誘導樋631aの基端部の上側にはカウントスイッチ(入賞球検出手段:特定入賞球検出手段)632が配置されており、カウントスイッチ632は近接センサからなり、変動入賞装置62の開口部621に入賞した玉を検出し、検出信号を役物制御回路盤107に出力する。一方、玉誘導樋631aの先端部前方の下側にはV入賞口(特別入賞口)633が設けられている。
これに対して、顔部631bが開放状態のときに図5の破線で示すV誘導装置630aあるいは630bの位置にあれば、玉Tは玉誘導樋631aの先端部から前方に流下するが、V入賞口633に入賞する可能性は極めて少ない。
このように、V誘導装置630の移動位置によりV入賞するか否かが決定されるような構造になっている。
なお、このように一度玉Tを顔部631bによって停止させ、確実にV入賞させるような制御は、V誘導決定用の可変表示装置623の停止図柄が「7」のときである場合に限らず、例えば大当り中に実行するようにしてもよい。
玉貯留装置640は、通常(普段動作中)は下方向に移動して玉を貯留しない位置に待機している。一方、大当り中には上方向に移動して玉を貯留可能な状態となり、変動入賞装置62に入賞した玉Tが所定個数になるか、あるいは所定回数だけ可動片62a、62bが開閉動作した場合に、下方向に移動して貯留を解除するように制御される。例えば、大当りの各ラウンドでは、そのラウンドに入ると直ちに玉貯留装置640が貯留位置に移動し、変動入賞装置62に入賞した玉Tが所定個数になるか、あるいは所定回数だけ可動片62a、62bが開閉動作すると、貯留を解除し、次のラウンドに入ると同様に直ちに玉貯留装置640が貯留位置に移動するという制御が繰り返される。
次に、図8はパチンコ装置1の裏機構の構成を示す図である。
図8において、パチンコ機2の裏機構の主要なものとして、玉を貯留する貯留タンク101と、貯留タンク101内の玉を誘導する2条の誘導路102と、枠用中継基盤(外部端子基盤)103と、玉排出装置104と、排出制御回路盤105と、玉寄せカバー本体106Hを固定可能な玉寄せ部材106と、役物制御回路盤107と、大型の役物制御回路盤を取り付け可能な取り付けアダプタ108と、玉の発射に必要な各種制御を行う発射回路盤109と、合成樹脂製の一体成型品から形成され各種のユニット部品(例えば、貯留タンク101等)がその上に取り付けられた裏機構盤の基枠体111と、スピーカ112とがある。なお、基枠体111の上に取り付けられた各種ユニット部品と基枠体111とを総称する概念として裏機構盤120と称している。
排出制御回路盤105は玉の排出に必要な各種制御を行うもので、役物制御回路盤107は遊技盤における役物の作動に必要な各種制御を行うものである。また、役物制御回路盤107にはV誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表示装置624における各当り図柄の確率を変更、設定する可変表示図柄出現率設定装置324(図9参照)の各確率設定スイッチが内蔵されている。なお、可変表示図柄出現率設定装置324は普通図柄表示器64aの特定図柄確率(普図当り確率)についても変更、設定するようにしてもよい。
可変表示図柄出現率設定装置324におけるV誘導決定用の可変表示装置623の図柄出現率設定スイッチは、例えば30%、10%、5%の3段階に当り図柄(「7」)の出現率を外部から容易に変更できるように、3つの接点を有している。なお、普図当り確率も同様に、例えば1/5、1/10、1/20の3段階に外部から容易に変更できるように、3つの接点を配置し、各スイッチは連動したりあるいはそれぞれ単独で調整可能にしてもよい。
可変表示図柄出現率設定装置324における継続回数決定用の可変表示装置624の図柄出現率設定スイッチの接点はホールの係員によって操作可能であり、その設定値は役物制御回路盤107の表面側に配置された設定表示器134に表示されるが、設定後一定時間が経過すると、消えて外部から目視できないように、機密が保たれている。設定表示器は134は、例えば7セグメントの小型のLEDからなり、図柄出現率の設定値を表示する。
なお、V誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表示装置624における各当り図柄の出現率(あるいは普図当り確率)の設定は、上記のような3段階に限らず、他の設定内容にしてもよい。
また、遊技盤情報基盤141には遊技盤用外部情報出力端子141aが設けられており、遊技盤用外部情報出力端子141aは遊技盤13における各種情報、例えば役物装置に関する情報で、大当りに関する各種情報、連チャン大当りに関するデータ、V誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表示装置624における各当り図柄の出現率設定値、始動口入賞数、羽根の開閉状態に関するデータ、大当り時のラウンドの継続回数、不正情報(入賞による不正あるいはコネクタの抜けなど)をホールの管理装置に出力する際の配線の中継を行うものである。始動口入賞数はベース管理用に用いられたりする。なお、パチンコ装置1が2種に属する本実施例のような場合、1回開き、2回開きの始動口に分けて入賞数情報を出力する。
次に、図9はパチンコ装置1における制御系のブロック図である。
図9において、この制御系は大きく分けると、パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用CPU(以下、単にCPUという)301と、制御プログラム等を格納しているROM302と、ワークエリアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM303と、水晶の発振周波数を分周してCPU301の基本クロックを得る分周回路305と、CPU301等に必要な電源を供給する電源回路306と、各種情報信号を受け入れるローパスフィルタ307と、ローパスフィルタ307からの信号をバス308を介してCPU301に出力するバッファゲート309と、CPU301からの信号をバス308を介して受ける出力ポート310と、出力ポート310を介して入力される制御信号をドライブして各種駆動信号を生成して各表示器等に出力するドライバ311と、遊技に必要な効果音を生成する(あるいは音声合成を行ってもよい)サウンドジェネレータ312と、サウンドジェネレータ312からの音声信号を増幅するアンプ313とによって構成される。
サウンドジェネレータ312は遊技に必要な効果音を生成し、生成された効果音はアンプ313により増幅されてスピーカ112から放音される。なお、サウンドジェネレータ312の他に、例えば音声合成ICを設け、遊技に必要な音声合成(例えば、大当り時に遊技者への期待感を高める音声、“ヤッター”、“最高継続回数だ”)を行うようにしてもよい。
第1始動スイッチ321は1回開きの第1始動入賞口65、66に玉が入賞したことを検出し、第2始動スイッチ322は2回開きの普通電動始動口64に玉が入賞したことを検出する。カウントスイッチ632は変動入賞装置62内に入賞した玉を検出する。継続スイッチ(特別入賞球検出手段)323は変動入賞装置62内に配置され、V入賞口(特別入賞口)633に玉が入賞したことを検出する。なお、上記各検出スイッチは近接スイッチからなり、玉の通過に伴う磁力の変化に基づいて玉を検出する。
「7」の出現率:設定3…………30%
「7」の出現率:設定2…………10%
「7」の出現率:設定1…………5%
なお、普図当り確率を設定する場合には、例えばその設定内容は次のような値にする。
普図当り確率:設定3…………1/5
普図当り確率:設定2…………1/10
普図当り確率:設定1…………1/20
「7」の出現率:設定3…………30%
「7」の出現率:設定2…………10%
「7」の出現率:設定1…………5%
なお、上記の各設定率はホールの管理室に配置されている後述の管理装置350によっても設定可能であり、その場合、管理装置350における選択指令信号発生回路からの選択指令信号に基づいて各図柄の出現率が遠隔的に設定される。各出現率の設定内容は、上記と同様である。なお、各出現率の設定内容は上記例に限らず、他の設定内容であってもよいのはもちろんである。
変動入賞装置62の大入賞口ソレノイド331は可動片62a、62bを開閉駆動するもので、1回開きの第1始動入賞口65、66への入賞があると、可動片62a、62bを0.5秒だけ開放駆動し、2回開きの普通電動始動口64への入賞があると、可動片62a、62bを0.8秒だけ開放駆動し、さらに大当り中は可動片62a、62bを1.0秒だけ開放駆動する。
V誘導装置630は玉誘導樋631aを往復移動させるモータ(図示略)と、顔部631bを開閉駆動するソレノイド(図示略)とを有し、ドライバ311から出力される制御信号によりこれらが駆動される。
玉貯留装置640はソレノイド(図示略)を有し、ドライバ311から出力される制御信号によりこのソレノイドが駆動されて玉誘導樋631から流下した玉を貯留可能になっている。
また、CPU301は遊技盤情報基盤141の遊技盤用外部情報出力端子141aを介してホールの管理装置(集中管理装置)350との間でデータの授受を行うことができるようになっている。管理装置350はホールに設置された多数のパチンコ装置および島設備等から必要なデータを収集してデータの管理を行うものである。
管理コンピュータ360はホールに設置された多数のパチンコ装置および島設備等から必要なデータを収集して入賞状態データを算出するべく、所定の方式でデータを演算処理し、処理したデータをディスプレイ361に表示させたり、各パチンコ装置の動作状態を管理する。また、管理コンピュータ360は端末装置364を使用してV誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表示装置624における各当り図柄の確率を変更、設定する。ホールの管理室側から上記各当り図柄の確率の設定等を遠隔的に行うことにより、作業性の向上が図られる。なお、上記各当り図柄の確率の設定等は各台毎にきめ細かく行うことができるが、島単位で行うようにすることも可能である。
また、端末装置364を操作することにより、遊技種類別、機種別、島単位別、製造メーカー別に入賞状態データを収集し、表示させることができるようになっている。
データ記憶装置365は毎日のデータを記憶しており、管理コンピュータ360はデータ記憶装置365に記憶されたデータに基づいて過去の遊技状態データや入賞状態データを作成し、必要に応じて過去の各状態データを呼び出したり、島設備500に各台が設置されてからのトータルの稼働データを処理したりすることができるようになっている。
ここで、管理装置350は大当り遊技状態信号受信手段、特異遊技状態信号受信手段、表示手段および発生回数把握表示手段としての機能を実現する。
管理装置350は伝送路610を介して遊技店内の島設備500、カード発行機611およびジェットカウンタ612に接続され、相互に必要なデータの授受が行われるようになっている。
カード発行機611は前述したプリペイドカードを発行するものである。ジェットカウンタ612は遊技者が獲得した球を持ち込んで投入することにより、球数を自動的にカウントし、例えばカードに球数を記入して出力するものである。
なお、大当り表示装置620a、620b・・・の表示は自動的に行われるが、これに限らず、例えば操作用の押し釦スイッチ(複数でもよい)を設け、この押し釦スイッチを操作することにより、大当り回数、連チャン回数等の遊技状態データを選択可能なようにしてもよいし、あるいは遊技状態データについては本日のみでなく、昨日の遊技状態データ又は島設備に該当のパチンコ装置1が設置されてからのトータルの遊技状態データを選択可能なようにしてもよい。
CPU301による制御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限り繰り返してその処理が実行されるメインルーチンと、その他の各サブルーチンがある。
メインルーチン
最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)について図11を参照して説明する。このルーチンは、前述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返して行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms毎にハード的に割込みがかかって繰り返される。
メインルーチンが起動すると、まずステップS10で可変表示図柄出現率設定装置324の設定変更があるか否かを判別する。設定変更がある場合(設定変更を行おうとする場合)には、まずステップS12に進んで可変表示図柄出現率設定装置324における継続回数決定用の可変表示装置624の当り図柄(「7」)の出現率を係員によって操作された値に設定する。これにより、継続回数決定用の可変表示装置624の当り図柄(「7」)の出現率が設定3(出現率:30%)、設定2(出現率:10%)、設定1(出現率:5%)の何れかに設定される。
一方、ステップS10で可変表示図柄出現率設定装置324の設定変更がなければ、そのままステップS16に進む。ステップS16では入力処理を行う。この入力処理では、各種検出スイッチからの検出信号を論理変換したり、チャタリング防止処理を行ったりする。チャタリング防止処理としては、例えばCPU301で各種検出スイッチからの検出信号をソフト的に2回読み込むことにより、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリング防止を図るような処理がある。
通常動作処理は変動入賞装置62の可動片62a、62bが動作を開始する前のゲーム状態で、始動入賞の検出を行ったりするものである。羽根開閉動作処理1は第1始動入賞口65、66への入賞に伴うゲーム処理を行うものである。羽根開閉動作処理2は第2始動入賞口である普通電動始動口64への入賞に伴うゲーム処理を行うものである。大当り動作処理は大当りの発生に伴って必要な処理を行うものである。
上記分岐処理を経ると、続くステップS30で外部出力処理(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、ホールの管理装置350に対して必要な情報を出力するものである。ステップS30を経ると、その後、リセット待ちになり、例えば2ms毎のハード割込によりメインルーチンが繰り返される。
図12は上述のメインルーチンにおけるステップS22の通常動作処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS50で始動口1(すなわち、第1始動入賞口65、66)への入賞があるか否かを判別する。第1始動入賞口65あるいは第1始動入賞口66の何れかに玉が入賞すると、ステップS52に進んで羽根開閉動作1へ処理を変更する。これにより、変動入賞装置62の可動片62a、62bが0.5秒間だけ1回開放動作を行う処理(図13のサブルーチン)に移行する。
次いで、ステップS54で可変表示器(つまりV誘導決定用の可変表示装置623)の図柄変動を停止する。この場合、始動入賞検出時に図柄出現確率設定値に対応した乱数を抽出して、その抽出結果に基づき図柄を決定する。これにより、V誘導決定用の可変表示装置623が「1」〜「9」までの何れかの図柄で停止し、V誘導決定停止図柄が「7」で停止したか、それ以外の図柄で停止したかに応じてV誘導装置630の移動動作が制御される。ステップS54を経ると、メインルーチンにリターンする。
次いで、ステップS54に進み、同様に可変表示器(つまりV誘導決定用の可変表示装置623)の図柄変動を停止する。この場合も同様に始動入賞検出時に図柄出現確率設定値に対応した乱数を抽出して、その抽出結果に基づき図柄を決定する。
また、ステップS56で普通電動始動口64への入賞がなければ、メインルーチンにリターンする。したがって、第1始動入賞口65、第1始動入賞口66あるいは普通電動始動口64の何れにも玉が入賞しなければ、変動入賞装置62における可動片62a、62bの開閉動作は行われず、しかもV誘導決定用の可変表示装置623の図柄も停止せず、可変変動が継続する。
図13は上述のメインルーチンにおけるステップS24の羽根開閉動作1処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS100でV誘導決定用の可変表示装置623の図柄が「7」で停止したか否かを判別する。「7」で停止していればステップS102でV誘導装置630を中央で停止させ、ステップS104に進む。これにより、V入賞口633に玉が入賞する確率がほぼ100%に近くなる。図柄が「7」以外で停止した場合(例えば、「2」)にはステップS102をジャンプしてステップS104に進む。したがって、図柄が「7」以外で停止したときは、V誘導装置630の左右への往復移動が継続し、停止しないので、V入賞口633には玉が稀に入賞する程度となる。ステップS104では再びV誘導決定用の可変表示装置623の図柄変動を開始する。
ステップS108では羽根開閉動作が1回終了したか否か、すなわち変動入賞装置62の可動片62a、62bが1回開閉動作を行ったか否かを判別する。羽根開閉動作が1回終了していなければ、ステップS110で羽根開放タイミングであるか否かを判別する。羽根開放タイミングのときはステップS112で変動入賞装置62の可動片62a、62bを開放する。これにより、可動片62a、62bが遊技者にとって不利な第1状態(閉状態)から上端を外側に倒して流下してきた玉を受け止めて開口部621に流入させる遊技者にとって有利な第2状態(開状態)に変る。また、ステップS110で羽根開放タイミングでなければステップS112をジャンプしてステップS114に進む。
一方、ステップS108で羽根開閉動作が1回終了していれば、直ちにステップS118にジャンプする。
このようにして、変動入賞装置62の可動片62a、62bを0.5秒間だけ1回開放動作させる処理が行われる。
一方、上記ステップS106で羽根開閉動作1の終了タイミングであれば、ステップS124に進んで通常動作処理に変更し、その後、メインルーチンにリターンする。
図14は上述のメインルーチンにおけるステップS26の羽根開閉動作2処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS200でV誘導決定用の可変表示装置623の図柄が「7」で停止したか否かを判別する。「7」で停止していればステップS202でV誘導装置630を中央で停止させ、ステップS204に進む。これにより、V入賞口633に玉が入賞する確率がほぼ100%に近くなる。図柄が「7」以外で停止した場合(例えば、「2」)にはステップS202をジャンプしてステップS204に進む。したがって、図柄が「7」以外で停止したときは、V誘導装置630の左右への往復移動が継続し、停止しないので、V入賞口633には玉が稀に入賞する程度となる。ステップS204では再びV誘導決定用の可変表示装置623の図柄変動を開始する。
ステップS208では羽根開閉動作が2回終了したか否か、すなわち変動入賞装置62の可動片62a、62bが2回開閉動作を行ったか否かを判別する。羽根開閉動作が2回終了していなければ、ステップS210で羽根開放タイミングであるか否かを判別する。羽根開放タイミングのときはステップS212で変動入賞装置62の可動片62a、62bを開放する。これにより、可動片62a、62bが遊技者にとって不利な第1状態(閉状態)から上端を外側に倒して流下してきた玉を受け止めて開口部621に流入させる遊技者にとって有利な第2状態(開状態)に変る。また、ステップS210で羽根開放タイミングでなければステップS212をジャンプしてステップS214に進む。
一方、ステップS208で羽根開閉動作が2回終了していれば、直ちにステップS218にジャンプする。
このようにして、変動入賞装置62の可動片62a、62bを0.8秒間だけ2回開放動作させる処理が行われる。
一方、上記ステップS206で羽根開閉動作2の終了タイミングであれば、ステップS224に進んで通常動作処理に変更し、その後、メインルーチンにリターンする。
図15はメインルーチンにおけるステップS28の大当り動作処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS250で羽根開閉タイミングであるか否かを判別する。これは、大当り動作中は変動入賞装置62の可動片62a、62bを1.0秒間だけ開放動作させる制御を行うため、このステップで可動片62a、62bを開閉するタイミングであるかどうかを判断するものである。
羽根開閉タイミングのときはステップS252に進んで羽根の開閉処理、すなわち変動入賞装置62の可動片62a、62bを1.0秒間だけ開閉動作させる処理を行い、その後、ステップS254に進む。また、羽根開閉タイミングでなければ、ステップS252をジャンプしてステップS254に進む。
ステップS254ではカウント入賞があると、ステップS256に進んでカウント処理を行う。これは、変動入賞装置62内への入賞数をカウントするものである。その後、ステップS258に進む。一方、カウント入賞がなければ、ステップS256をジャンプしてステップS258に進む。
A.例えばV入賞口633に玉が2個連続して入賞したような場合に、最初の入賞玉のみを有効とし、2個目の玉については無効と判断する。
B.継続回数決定用停止図柄によって決定された最大継続回数内でのV入賞を有効とする。例えば、継続回数決定用の停止図柄が「5」であるときは、最大継続回数が5回として決定されるので、6回目のラウンドでV入賞した場合には、無効となる。
V入賞が有効である場合にはステップS262に進んで大当り動作を繰り返す処理を行い、その後、メインルーチンにリターンする。
ステップS264では大当り終了条件が成立したか否かを判別する。大当り終了条件の成立はラウンド毎に判断する。大当り終了条件は、以下の通りである。 A.有効V入賞がなく、10カウントの入賞があった。
B.有効V入賞がなく、18回の開閉動作が終了した。
ステップS264では大当り終了条件が成立していなければ、今回のルーチンを終了してリターンする。また、大当り終了条件が成立していると、ステップS266に進んで通常動作に処理を変更し、続くステップS268で継続回数決定用の可変表示装置624の図柄変動を再び開始し、その後、メインルーチンにリターンする。
図16はメインルーチンにおけるステップS30の外部出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS300で始動入賞データを管理装置350に出力する。始動入賞データとは、1回開きの第1始動入賞口65、66あるいは2回開きの普通電動始動口64の何れかに玉が入賞した場合の入賞データをいう。この場合、例えば第1始動入賞口65に続けて玉が2個入賞したときは、実際上は2個入賞にもかかわらず変動入賞装置62の可動片62a、62bは1回しか開閉動作を行わないが、始動入賞データとしては2個入賞というデータが出力される。なお、以下の各ステップでデータの出力とは、何れも外部の管理装置350に対してデータが出力される意味であり、説明の繁雑を避けるために、単にデータを出力という。
次いで、ステップS304でV入賞データを出力する。V入賞データとは、変動入賞装置62内のV入賞口633に玉が入賞したデータのことで、これは大当り発生条件であるとともに、大当り中のラウンド間移行条件でもある。次いで、ステップS306でカウント入賞データを出力する。カウント入賞データとは、変動入賞装置62内のカウントスイッチ632が玉の入賞を検出したデータのことで、これは変動入賞装置62内に入賞した玉の数を計数するためのデータである。
次いで、ステップS310で連続大当り状態データを出力する。連続大当り状態データとは、例えば連続大当り発生信号のことで、前述した所定期間内に大当りが連続して発生した場合に“H”レベルになり、連続大当り中は“H”レベルを維持し、連続大当りが終了(いわゆるパンクによる終了も含む)すると、“L”レベルに戻るような信号である。これにより、管理装置350側では連続大当りの発生期間を判断可能になる。
次いで、ステップS312で賞球データを出力する。賞球データとは、玉排出装置104から排出される賞球数に対応する賞球信号のことで、例えば賞球数データを直接に管理装置350に送信してもよいし、あるいはパチンコ機2側から補給信号を島設備に送出して貯留タンク101に玉の補給を受けるときの、その補給信号自体を管理装置350に送信してもよい。
後者の補給信号の場合、補給信号に対応する補給数が予め分かっているから、補給信号に基づいて賞球数を求めることになる。
なお、賞球データには通常動作の賞球数と、大当り動作中の賞球数との両方が含まれる。
次いで、ステップS314で羽根開閉状態データを出力する。羽根開閉状態データとは、変動入賞装置62の可動片62a、62bの開閉動作に対応して信号のことで、例えば可動片62a、62bが開放すると“H”レベルになり、閉鎖すると“L”レベルになるような信号である。したがって、羽根開閉状態データは羽根開閉動作1では0.5秒間“H”レベルになり、羽根開閉動作2では0.8秒間だけ2回“H”レベルが連続するような信号になり、さらに大当り中は1.0秒間“H”レベルが連続するような信号になる。
次いで、ステップS320で不正データを出力する。不正データとしては、例えば入賞の不正あるいはコネクタの抜けなどの情報がある。ステップS320を経ると、メインルーチンにリターンする。
このようにして、パチンコ装置1側から管理装置350に対して各種データが出力され、管理装置350では送信された各種データを受信し、図17のプログラムで賞球状態データの演算処理や打ち止め制御処理を行う。
次に、管理装置350側の処理プログラムについて説明する。
図17は管理装置350で実行する処理プログラムのうち、V誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表示装置624のそれぞれの管理データを演算する処理および打ち止め制御処理を行う場合のメインルーチンを示すフローチャートである。なお、パチンコ装置1側からのデータ収集は1台でなく、各台ごとに順次行われ、最終的にホールの全台についてのデータが集められる。そして、管理装置350で全台についてのデータを基に営業上必要な情報を求めるべく演算処理が行われたり、打ち止め制御処理が行われたりする。
まず、ステップS400で遊技機(パチンコ装置1等)からの各出力データを受信する。これにより、図16で示した各種のデータが管理装置350の管理コンピュータ360に取り込まれる。
次いで、ステップS404で大当り状態(連続大当り状態を含む)に関する各データを計数し、各台に対する大当り状態データ収集のために必要な演算を行う。これにより、第2種大当りの発生状況、継続のラウンド数等の大当りに関する各種データおよび連続大当りの発生状況等が各台毎に収集される。
次いで、ステップS406で羽根開閉状態に関する各データを計数し、各台に対する羽根開閉状態のデータ収集のために必要な演算を行う。これにより、変動入賞装置62の可動片62a、62bが1回開く場合、2回開く場合、その開閉時間という各データが各台毎に収集される。
次いで、ステップS410で不正状態に関する各データを計数し、各台に対する不正状態データ収集のために必要な演算を行う。これにより、例えば入賞の不正あるいはコネクタの抜けなどの不正状態データが各台毎に収集される。
次いで、ステップS414で打ち止め制御処理(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、パチンコ機2における遊技者の獲得球が予め定められた一定量の打ち止め状態(例えば、出玉が3000個)になったことを管理装置350側で検出して打ち止め信号を発生し、このとき連チャン大当り状態を検出すると、打ち止め信号の発生を制御(本実施例では無効)する処理を行うものである。これにより、パチンコ機2が打ち止め制であっても連チャン大当りが終了するまでその連チャン遊技を継続可能にするものである。
図18は打ち止め制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS500で遊技機(パチンコ機2)が打ち止め状態であるか否かを判別する。打ち止め状態とは、遊技者の獲得球が予め定められた一定量(例えば、出玉が3000個)になり打ち止め規制をする状態に至ることである。遊技者の獲得球は、遊技機からの賞球データと実際の発射玉、ファール玉、アウト玉等のデータから演算し、管理コンピュータ360において打ち止め状態を検出する。打ち止め状態になると、打ち止め信号を発生する。
ステップS500で遊技機が打ち止め状態でなければ今回のルーチンを終了してメインプログラムに戻る。したがって、遊技が継続して行われる。
次いで、ステップS512に進み、打ち止め状態をデータ収集する。このデータ収集では、例えば何回打ち止めを無効にしたか、打ち止めを無効にしたときの総出玉数(後述の図19参照)等を演算し、管理コンピュータ360に表示したり、印刷する場合のデータを作成したりする。ステップS512を経ると、メインプログラムにリターンする。
また、このステップS502で連続大当り状態中でないケースには、連続大当りが終了したルーチンも含まれる。これにより、打ち止め信号がパチンコ機2や島設備側に送信されて発射回路盤109による玉の発射機能が停止したり(すなわち、玉の発射停止処理)、島設備からパチンコ機2への玉の補給が停止したりする。その結果、仮に遊技者が発射ノブ34を操作しても玉が発射されない。また、島設備から玉も補給されなくなる。
したがって、連続大当りでなければ直ちに、また連続大当り中のときは連続大当りが終了した時点で、実際に遊技機を打ち止め状態にする処理が行われる。これにより、前者のケースではスムーズに打ち止め処理が行われ、後者のケースでは打ち止め台の開放時に連チャン状態が残っておらず、次の遊技者が直ちに大当りを発生させてしまうことがなくなる。
図19に示すデータ内容は管理コンピュータ360のディスプレイ361の画面に表示させることもできるし、あるいはそのデータをプリンタ361で印刷することもできる。また、管理コンピュータ360のディスプレイ361に表示させた場合、例えば画面上のカーソルCの部分に台番号を入力することにより、該当する台についての詳細なデータを表示させることもできる。このような態様は、後述の図20についても同様である。
台番号:第2種に属する遊技機の識別のための番号
図柄作動回数:V誘導決定用の可変表示装置623が作動した回数
この可変表示装置623は有効な始動入賞により変動が停止するから、図柄作動回数は有効な始動回数と同じになる。例えば、[100]番台では、図柄作動回数が325回になっている。
“7”:V誘導決定用の可変表示装置623が“7”の特別図柄で停止した回数
例えば、[100]番台では、“7”での停止回数が21回になっている。
“7”の出現率:V誘導決定用の可変表示装置623が“7”の特別図柄で停止した割合
例えば、[100]番台では、“7”の出現率=(“7”の出現回数/図柄作動回数)=(21/325)=6.4%になっている。
例えば、[100]番台では、大当り回数が25回になっている。
“7”以外の大当り回数:上記大当り回数のうち、V誘導決定用の可変表示装置623の出目が“7”以外で大当りが発生した回数
例えば、[100]番台では、“7”以外の大当り回数が4回になっている。
“7”の連チャン回数:V誘導決定用の可変表示装置623の出目に“7”が所定期間内に連続して発生した回数
所定期間とは、例えば上皿21内の玉が発射されるまでの間、大当り終了後5分以内、あるいは所定図柄(例えば、“7”)の作動回数(例えば、5回)内等をいう。例えば、[100]番台では、“7”の連チャン回数が9回になっている。
例えば、[100]番台では、“7”の連チャン率が42.9%になっている。
S:シングルの“7”の発生回数
W:ダブルの“7”の発生回数
T:トリプルの“7”の発生回数
F:フォースの“7”の発生回数
他:フォースを超える“7”の発生回数
打止回数:一定の獲得数(例えば、3000個あるいは4000個)で第2種遊技機の打ち止めが行われた場合のその回数
例えば、[100]番台では、打止回数が4回になっている。
打止までの“7”の回数:打ち止までにV誘導決定用の可変表示装置623の出目に“7”が発生した割合
例えば、[100]番台では、打ち止めまでの“7”の発生回数が5.3回になっている。
例えば、[100]番台では、打止無効回数が2回になっている。
最高出玉数:打ち止めに相当する一定の獲得数に達したものの、打止無効処理により同獲得数を超えてゲームによって遊技者が出した玉数
例えば、[100]番台では、最高出玉数が8350個になっており、打ち止めに相当する一定の獲得数(例えば、3000個)の2倍を超えた数量になっている。
また、特に打止回数および最高出玉数のデータを収集して表示することにより、連続大当りの発生に対する打ち止め処理に関するデータを把握することができる。
図中の各項目のうち、図19と異なる項目の意味は以下の通りである。
“7”の出現回数:継続回数決定用の可変表示装置624が“7”の図柄で停止した回数
例えば、[100]番台では、“7”の出現回数が10回になっている。
“7”の出現率:継続回数決定用の可変表示装置624が“7”の図柄で停止した割合
例えば、[100]番台では、“7”の出現率=(“7”の出現回数/大当り回数)=(10/55)=18.2%になっている。
例えば、[100]番台では、ラウンドの平均の継続回数が16ラウンドになっている。
その他の平均継続回数:継続回数決定用の可変表示装置624が“7”以外の図柄で停止して大当りが発生した場合のラウンドの平均の継続回数
例えば、[100]番台では、ラウンドの平均の継続回数が5ラウンドになっている。
“7”の連チャン回数:継続回数決定用の可変表示装置624の出目に“7”が所定期間内に連続して発生した回数
所定期間とは、例えば上皿21内の玉が発射されるまでの間、同様に大当り終了後5分以内、あるいは所定図柄(例えば、“7”)の作動回数(例えば、5回)内等をいう。例えば、[100]番台では、“7”の連チャン回数が8回になっている。
例えば、[100]番台では、“7”の連チャン率が80.0%になっている。
S:シングルの“7”の発生回数
W:ダブルの“7”の発生回数
T:トリプルの“7”の発生回数
F:フォースの“7”の発生回数
他:フォースを超える“7”の発生回数
打止までの“7”の回数:打止までに継続回数決定用の可変表示装置624の出目に“7”が発生した割合
例えば、[100]番台では、打止までの“7”の発生回数が3.3回になっている。
打止無効:打ち止めに相当する一定の獲得数に達したものの、連続大当りの最中であるために打ち止めを無効にした回数
例えば、[100]番台では、打止無効回数が1回になっている。
最高出玉数:打ち止めに相当する一定の獲得数に達したものの、打止無効処理により同獲得数を超えてゲームによって遊技者が出した玉数
例えば、[100]番台では、最高出玉数が4800個になっており、打ち止めに相当する一定の獲得数(例えば、3000個)の1.5倍を超えた数量になっている。
また、特に打止回数および最高出玉数のデータを収集して表示することにより、連続大当りの発生に対する打ち止め処理に関するデータを把握することができる。
図中のデータは、ある1日(1993年5月5日)の営業時間10:00から22:00までの間において、各台毎に1時間を時間軸として大当りの発生状況を表形式で示すようにしたものである。
黒丸(●):V誘導決定用の可変表示装置623が“7”の特別図柄で停止し大当りが発生したもの(遊技機における大当り遊技状態の発生が識別可能な大当り遊技発生マーク)
白丸(○):V誘導決定用の可変表示装置623が“7”以外の図柄で停止し大当りが発生したもの
大当り:第2種の大当り発生回数
例えば、[100]番台では、1日の大当り発生が25回になっている。
“7”回数:V誘導決定用の可変表示装置623が“7”の特別図柄で停止した回数
例えば、[100]番台では、“7”での停止回数が21回になっている。
例えば、100番台の10:00〜11:00前後では、●●、●●の記号が表示され、その上にそれぞれWなる文字が表示されている(遊技機における大当り遊技状態の発生が特異遊技状態中であるか否かを把握可能な特異遊技マークを、等間隔に時刻を表した時間軸方向と平行に配列させて、単位時間当たりの大当り遊技状態発生回数を把握可能に表示することに相当)。したがって、ダブルの大当りが比較的短時間に2回発生した状況を一目で把握することができる。
このように、第2種遊技機の各台について島設備単位で、その大当り発生状況データを演算処理して表示することにより、営業上有効な管理データを収集することができる。
以上のように本実施例では、各遊技機(例えば、パチンコ装置1等)からの動作状態データを管理装置350で受信し、管理装置350では各遊技機が予め定められた打ち止め状態(例えば、出玉が3000個)になったか否かを判断し、打ち止め状態の条件を満たしても、このとき連続大当り中であることを検出すると、打ち止め状態を無効にする処理が行われる。
したがって、遊技機が打ち止め制であっても、遊技者は連続大当り状態が終了するまでその連チャン遊技を継続することができ、遊技者が不利になるという事態をなくすることができる。
また、連続大当り状態が終了すると、その時点で遊技機を打ち止め状態にする処理が行われる。したがって、打ち止め台の開放時には連チャン状態が残っていないので、次の遊技者が直ちに大当りを発生させてしまうという営業上の不具合をなくすことができる。
なお、上記各可変表示装置623、624の管理データとしては図19〜図21に示す各種のデータに限らず、他のデータを演算したり、あるいはもっときめ細かく管理データを演算するようにしてもよい。
打ち止め制御処理
図22は打ち止め制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS600で遊技機(パチンコ機2)が打ち止め状態であるか否かを判別する。打ち止め状態の定義は第1実施例と同様である。ステップS600で遊技機が打ち止め状態でなければ今回のルーチンを終了してメインプログラムに戻る。したがって、遊技が継続して行われる。
一方、遊技機が打ち止め状態であると判断(すなわち、打ち止め状態の条件を満たしていると判断)すると、ステップS602に進んで打ち止め信号を発生し、実際に遊技機を強制的に打ち止め状態にする。具体的には、打ち止め信号がパチンコ機2や島設備側に送信されて発射回路盤109による玉の発射機能が停止したり(すなわち、玉の発射停止処理)、島設備からパチンコ機2への玉の補給が停止したりする。その結果、仮に遊技者が発射ノブ34を操作しても玉が発射されない。また、島設備から玉も補給されなくなる。これにより、ホール側における営業上のルールである定量制を実行することができる。
このようなリセット処理を行うことにより、ホールのルールとして遊技機が打ち止め制の場合には、打ち止め台の開放時に連チャン状態が残らないようにすることができ、係員が打ち止め台の電源をそのつど落としていくという作業を不要にすることができる。また、連チャン状態が残って次の遊技者が直ちに大当りを出してしまうという営業上の不具合をなくすことができる。
次いで、ステップS610で打ち止め状態をデータ収集する。このデータ収集では、例えば何回打ち止めを無効にしたか、打ち止めを無効にしたときの総出玉数(図19、図20参照)等を演算し、管理コンピュータ360に表示したり、印刷する場合のデータを作成したりする。ステップS610を経ると、メインプログラムにリターンする。一方、ステップS606で連続大当り状態中でないときは、ステップS608をジャンプしてステップS610に進む。したがって、このときは上記リセット処理が行われない。
また、上記各実施例は本発明を第2種に属する遊技機に適用した例であるが、本発明の適用は第1種、第3種に属する遊技機、あるいはその他の種類(例えば、一般電役の機種)の遊技機であっても遊技者に有利な大当り遊技状態および特異遊技状態(連続大当り状態)を発生可能なものであれば、全てに適用することができる。その場合、遊技機の種類や機種に応じて打ち止めのルール(例えば、獲得球)を設定したり、打ち止め処理やリセット処理のタイミングを設定すればよい。
本発明を適用する遊技機には、例えば連続大当りを保証するようなタイプも含まれる。例えば、ラーキーナンバー「7」(ラッキー態様表示)によって大当りが発生することにより、その後、大当りの発生を5回保証する(大当り遊技状態を発生しやすくする遊技状態である特異遊技状態に相当)タイプの遊技機にも適用できる。
また、玉貸機の配置場所は上記例に限るものではない。例えば、前面操作パネルの部分や皿前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。
本発明はカードリーダ・ライタを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。
また、本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。
プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。
62 変動入賞装置
324 可変表示図柄出現率設定装置
323 継続スイッチ
350 管理装置(遊技機用情報収集表示装置、大当り遊技状態信号受信手段、特異遊技状態信号受信手段、表示手段、発生回数把握表示手段)
360 管理コンピュータ
400 遊技制御手段(大当り遊技状態発生手段、特異遊技状態発生手段、大当り遊技状態信号送信手段、特異遊技状態信号送信手段、送信手段、連続大当り状態判定手段、送信手段、第1送信手段、第2送信手段、第3送信手段、始動遊技計数手段)
623 可変表示装置
Claims (2)
- 所定の始動遊技の結果に関連して遊技者に有利な大当り状態を発生可能な遊技機において、
発生した大当り状態の終了後、予め定められた所定期間内に次の大当り状態が発生した場合に、連続大当り状態と判定する連続大当り状態判定手段と、
前記始動遊技の実行回数を計数する始動遊技計数手段と、
当該遊技機における所定の情報を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記所定期間は、前記始動遊技において所定の結果が予め定められた回数導出されることに基づいて終了するように構成され、
前記送信手段は、
大当り状態の発生に関連して大当り状態信号を外部に送信する第1送信手段と、
前記所定期間に関する情報を外部に送信する第2送信手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。 - 当該遊技機は、
複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、
遊技者にとって不利な第一状態と遊技者にとって有利な第二状態とに変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、を備え、
所定の始動遊技に基づいて前記可変表示装置における識別情報を変化させ、該識別情報の停止結果態様に関連して、前記変動入賞装置の可動部材が第一状態と第二状態とを所定にサイクルだけ繰り返す大当り状態を発生させるとともに、該サイクルの最高継続回数を決定し、
前記送信手段は、
決定した大当りサイクルの最高継続回数に関する情報を外部に送信する第3送信手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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