JP2009060695A - ハイブリッド電気自動車用警報装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車用警報装置 Download PDF

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卓 永井
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Abstract

【課題】走行用バッテリに障害が発生した場合にハイブリッド電気自動車を走行させることが可能であるか否かを容易に認識できるようにしたハイブリッド電気自動車用警報装置を提供する。
【解決手段】走行時に駆動輪4に伝達するための駆動力を発生する走行用モータ2と、走行用モータ2に電力を供給する走行用バッテリ14と、エンジン6により駆動され、走行用バッテリ14を充電するための電力を発生する発電機8と、走行用バッテリ14の障害を検知したときに走行可能であるか否かを判断し、走行可能であると判断した場合には橙色警告による警報を行う一方、走行不可能と判断した場合には赤色警告による警報を行うコントローラ22とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はハイブリッド電気自動車用警報装置に関し、特にエンジンを発電機の駆動専用とし、発電機で発電した電力を走行用バッテリに蓄えると共に、走行用バッテリから供給される電力で作動する走行用モータにより駆動輪を駆動するようにしたシリーズ式ハイブリッド電気自動車に用いられる走行用バッテリのための警報装置に関する。
従来より、エンジンを専ら発電機の駆動に用いて発電機の発電電力を走行用バッテリに蓄えておき、インバータを介して走行用バッテリの電力を走行用モータに供給し、走行用モータの駆動力により車両の駆動輪を駆動するようにした、いわゆるシリーズ式ハイブリッド電気自動車が開発され実用化されている。
このようなハイブリッド電気自動車に用いられる走行用バッテリは、充放電を繰り返すことにより徐々に劣化していく。そこで、走行用バッテリの劣化の度合いがある程度大きくなった場合や、走行用バッテリの電圧異常や電流異常、或いは温度異常が発生した場合などのように、走行用バッテリに何らかの障害が発生したときには、障害の発生を知らせるための警報が行われる。
例えば、走行用バッテリの劣化の度合いが大きくなった場合に、走行用バッテリの交換を促す表示を行うようにした警報装置は、特許文献1などによって提案されている。
特許文献1の警報装置では、走行用バッテリの電圧と充放電電流との関係から走行用バッテリの劣化の度合いを検知し、劣化の度合いが大きいと警報を行う。
特開平10−4601号公報
しかしながら、単に走行用バッテリに障害が発生したことを警報するだけでは、走行用バッテリに障害が発生したままでも引き続きハイブリッド電気自動車を走行させることが可能であるのか否かを認識することができない。このため、走行させることができないにも拘わらず、ハイブリッド電気自動車を無理に走行させて走行用バッテリの障害を更に拡大したり、走行できるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われて運転者が違和感を覚えたりするといった問題がある。
例えば、シリーズ式ハイブリッド電気自動車の場合、走行用バッテリを走行用モータ及び発電機から切り離し、エンジンによって駆動される発電機の出力電力を走行用モータに供給することにより、走行用バッテリを使用できない場合であってもハイブリッド電気自動車を走行させる非常走行モードを選択することが可能である。従って、走行用バッテリに障害が発生した場合に、このような非常走行モードを選択することが考えられるが、走行用バッテリに障害が発生したことを警報するだけの場合、非常走行モードによる走行が可能であるのか否かを認識することができない。また、非常走行モードで走行可能であるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われると、運転者が違和感を覚えるといった問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、走行用バッテリに障害が発生した場合にハイブリッド電気自動車を走行させることが可能であるか否かを容易に認識できるようにしたハイブリッド電気自動車用警報装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド電気自動車用警報装置は、走行時に駆動輪に伝達するための駆動力を発生する走行用モータと、上記走行用モータに電力を供給する走行用バッテリと、エンジンにより駆動され、上記走行用バッテリを充電するための電力を発生する発電機と、上記走行用バッテリの障害を検知したときに走行可能であるか否かを判断し、走行可能と判断した場合には第1の警報を行う一方、走行不可能と判断した場合には上記第1の警報とは異なる第2の警報を行う制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
このように構成されたハイブリッド電気自動車用警報装置によれば、エンジンは走行用バッテリを充電するための電力を発生する発電機の駆動に用いられ、走行用バッテリから供給される電力により走行用モータが発生した駆動力が駆動輪に伝達されることによりハイブリッド電気自動車が走行する。そして、制御手段は、走行用バッテリの障害を検知したときにハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを判断し、走行可能であると判断した場合には第1の警報を行う一方、走行不可能と判断した場合には第1の警報とは異なる第2の警報を行う。
また、上記ハイブリッド電気自動車用警報装置において、上記制御手段は、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離した状態で上記発電機から上記走行用モータへの電力供給を行う非常走行モードを選択可能であって、上記走行用バッテリの障害を検知したときに上記非常走行モードに移行したか否かに基づき走行可能であるか否かを判断するようにしてもよい(請求項2)。
或いは、上記ハイブリッド電気自動車用警報装置において、上記制御手段は、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離した状態で上記発電機から上記走行用モータへの電力供給を行う非常走行モードを選択可能であって、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離すための信号を出力し、その後、上記走行用モータ及び上記発電機からの上記走行用バッテリの切り離しが行われたと判断した場合に走行可能であると判断するようにしてもよい(請求項3)。
また、上記いずれかのハイブリッド電気自動車用警報装置において、上記制御手段は、上記走行可能であるか否かの判断に先立ち、上記走行用バッテリの障害が所定の重大故障であると判断した場合には、上記第2の警報を行う一方、上記重大故障でないと判断した場合には上記第1の警報を行うようにしてもよい(請求項4)。
本発明のハイブリッド電気自動車用警報装置によれば、走行用バッテリの障害を検知したときに、ハイブリッド電気自動車が走行可能であると判断した場合には第1の警報を行う一方、走行不可能と判断した場合には第1の警報とは異なる第2の警報を行うようにしたので、ハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを容易に認識することが可能となる。従って、ハイブリッド電気自動車が走行可能であるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われて運転者が違和感を覚えるといった不具合を防止しながら、走行用バッテリに障害があることも運転者が認識可能である。また、走行不可能であるにも拘わらず、ハイブリッド電気自動車を無理に走行させて走行用バッテリの障害を更に拡大してしまうといった不具合も防止することができる。
また、請求項2のハイブリッド電気自動車用警報装置のように、走行用バッテリの障害を検知したときに非常走行モードに移行したか否かに基づいてハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを判断するようにすれば、非常走行モードに移行した場合には走行不可能な場合の第2の警報とは異なる第1の警報となるので、運転者は違和感を覚えることなく非常走行モードでハイブリッド電気自動車を走行させることができる上、走行用バッテリに障害があることも認識することができる。また、走行用バッテリの障害を検知したときに非常走行モードに移行しない場合には、第2の警報を行うことにより、ハイブリッド電気自動車の走行が不可能であることを運転者に確実に認識させることができる。
また、請求項3のハイブリッド電気自動車用警報装置のように、走行用バッテリの障害を検知して非常走行モードに移行するときに、走行用モータ及び発電機からの走行用バッテリの切り離しが行われたか否かに基づきハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを判断するようにすれば、簡単迅速にハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを判断することができると共に、上述した請求項2と同様の効果を得ることができる。
更に、請求項4のハイブリッド電気自動車用警報装置によれば、走行用バッテリの障害が重大故障である場合には、例えその後にハイブリッド電気自動車が走行可能であると判断されるような場合であっても、少なくとも一旦は第1の警報が行われるので、走行用バッテリの重大故障が発生したことを運転者は容易に認識することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車用の警報装置1の全体構成図である。
図1に示すように、ハイブリッド電気自動車には走行用モータ2が搭載されており、走行用モータ2の駆動力が左右の駆動輪4に伝達されることにより、ハイブリッド電気自動車が走行する。
エンジン6は専ら発電機8の駆動に用いられるものであって、エンジン6の出力軸は発電機8の回転軸に連結されている。発電機8の出力はインバータ10に接続されており、発電機8の出力電力はインバータ10によって調整されることにより、走行用モータ2に供給可能であると共に、コンタクタユニット12を介してインバータ10に接続された走行用バッテリ14に充電可能となっている。
走行用バッテリ14に蓄えられた電力は、インバータ10で調整された後に走行用モータ2に供給される。従って、走行用モータ2にはインバータ10を介して走行用バッテリ14及び発電機8からの電力を供給することができる。
図1に示すようにコンタクタユニット12は、走行用バッテリ14の一方の端子とインバータ10との間に介装されたメインコンタクタ16と、このメインコンタクタ16をバイパスするように直列に接続されたプリチャージコンタクタ18及び減流抵抗20とからなる。このコンタクタユニット12は、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離す機能を有すると共に、走行用バッテリ14をインバータ10に接続する際に、走行用バッテリ14からインバータ10に流れる突入電流を抑制する機能を有している。
コントローラ(制御手段)22には、走行用バッテリ14の電圧、充放電電流、及び温度、並びにインバータ10における各部の電圧及び温度、走行用モータ2や発電機8の温度のほか、ハイブリッド電気自動車の走行状態などを検出するための各種センサからの情報が入力され、コントローラ22はこれらの情報に基づき、インバータ10及びコンタクタユニット12の作動を制御すると共に、走行用バッテリ14の状態を監視する。
即ち、コントローラ22は、インバータ10を介して発電機8から走行用バッテリ14や走行用モータ2に供給される電力、及び走行用バッテリ14から走行用モータ2に供給される電力を適正に調整するため、上記情報に基づきインバータ10を制御する。このとき、エンジン6の運転制御を行うエンジン制御ユニット24との間で情報の交換を行い、エンジン6が適正に運転されるようエンジン制御ユニット24に指令を発する。
また、コントローラ22には、図示しないキースイッチがオン操作されることによって投入される制御電源が接続されており、この制御電源の投入に伴ってコントローラ22はコンタクタユニット12の制御を開始する。このコンタクタユニット12の制御では、まず最初にプリチャージコンタクタ18がオンとされ、走行用バッテリ14がプリチャージコンタクタ18及び減流抵抗20を介してインバータ10に接続される。プリチャージコンタクタ18のオン作動に伴って走行用バッテリ14からインバータ10には突入電流が流れるが、この突入電流は減流抵抗20によって低減される。インバータ10の充電が進むに従い突入電流は減少し、走行用バッテリ14によってインバータ10に印加される電圧が上昇していく。そして、走行用バッテリ14の電圧と、インバータ10に印加されている電圧との差が所定電圧以下になると、コントローラ22はメインコンタクタ16をオンさせると共にプリチャージコンタクタ18をオフとし、走行用バッテリ14のインバータ10への接続を完了する。
このようにして、走行用バッテリ14がインバータ10に直接接続されると、コントローラ22はインバータ10の運転を開始すると共にエンジン制御ユニット24に指令を送り、インバータ10を介して発電機8から走行用バッテリ14や走行用モータ2に供給される電力、及び走行用バッテリ14から走行用モータ2に供給される電力が適正となるようにインバータ10及びエンジン6を制御する。
こうして走行用バッテリ14や発電機8から走行用モータ2に電力が供給されることにより、走行用モータ2の駆動力が駆動輪4に伝達され、通常走行モードによりハイブリッド電気自動車が走行する。このときのコントローラ22によるエンジン6及びインバータ10の制御は公知の方法に従って行われるものであり、ここでは詳細な説明を省略する。
このようなインバータ10やエンジン6の制御と並行し、コントローラ22は走行用バッテリ14の状態を監視し、走行用バッテリ14に何らかの障害が発生した場合には、ハイブリッド電気自動車のインストルメントパネル(図示せず)に設けられた警告灯26による警告を行うための警報制御を、図2に示すフローチャートに従い、所定の制御周期で実行する。
走行用バッテリ14に何らかの障害が発生して警報制御を開始すると、コントローラ22は発生した障害が重大故障であるか否かをステップS1で判定する。
より具体的には、走行用バッテリ14に関し、その温度が所定の上限温度以上となった場合、充放電電流が所定の上限電流値以上となった場合、電圧が所定の電圧範囲外となった場合、電気回路の短絡やハードウェアの破損を検知した場合及び劣化度が所定の上限劣化度以上となった場合のいずれかの場合が重大故障に含まれる。
なお劣化度は、走行用バッテリ14の電圧及び充放電電流から走行用バッテリ14の内部抵抗を求め、新品のときの内部抵抗を100%としたときの、その時点での内部抵抗の比率によって表される。
そして、走行用バッテリ14に関し、その温度が所定の上限温度以上とはなっていないものの、所定の基準温度を上回って上昇中である場合、充放電電流が所定の上限電流値以上とはなっていないものの、所定の基準電流値を上回って増大中である場合、電圧が所定の電圧範囲外とはなっていないものの、所定の基準電圧範囲を超えて変動中である場合、及び劣化度が所定の上限劣化度以上とはなっていないものの、所定の基準劣化度を超えている場合のいずれかの場合では、コントローラ22は走行用バッテリ14の障害がその時点では重大な障害ではないと判定する。
ステップS1で走行用バッテリ14の障害が重大故障ではないと判定すると、コントローラ22は処理をステップS2に進め、警告灯26により橙色警告を点灯させ(第1の警報)、次のステップS3でメインコンタクタ16をオン状態に維持して警報制御を終了する。
このように、走行用バッテリ14の障害が重大故障ではない場合には、走行用バッテリ14の使用を直ちに中止するほどの障害ではないとして、引き続き上述のように走行用バッテリ14を使用したハイブリッド電気自動車の通常走行を可能とすると共に、走行用バッテリ14に重大故障ではない障害が発生していることを、警告灯26の橙色警告によって警報する。
一方、ステップS1で走行用バッテリ14の障害が重大故障であると判定した場合、コントローラ22は処理をステップS4に進め、警告灯26により赤色警告を一旦点灯させる。そしてコントローラ22は、次のステップS5で、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離すための信号を出力して、メインコンタクタ16をオフとし、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離すことにより、走行用バッテリ14の使用を中止する。
更に次のステップS6でコントローラ22は、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードに移行したか否かを判定する。この非常走行モードは、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離した状態において、エンジン6によって駆動される発電機8の電力を、インバータ10により調整して走行用モータ2に供給し、ハイブリッド電気自動車の走行を可能とするものである。このようにして、非常走行モードでのハイブリッド電気自動車の走行を可能とすることにより、障害の発生した走行用バッテリ14の交換のために、整備工場等までハイブリッド電気自動車を走行させることが可能となる。
コントローラ22は、重大故障のうち走行用バッテリ14の劣化度が上限劣化度以上となった場合や、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離した結果、走行用バッテリ14の温度が所定の上限温度未満に低下した場合、充放電電流が流れなくなった場合、及び電圧が所定の電圧範囲内に復帰した場合等では、上述のようにして走行用バッテリ14をインバータ10から切り離した後、非常走行モードでハイブリッド電気自動車を走行させてもよいものとして、非常走行モードに移行してインバータ10及びエンジン6を制御する。
一方、電気回路の短絡やハードウェアの破損を検知した場合や、走行用バッテリ14をインバータ10から切り離すための信号を出力しても、走行用バッテリ14の温度が所定の上限温度以上のままである場合、充放電電流が所定の上限電流値以上となったままである場合、及び走行用バッテリ14の電圧が所定の電圧範囲より上昇したままである場合等のいずれかの場合には、使用を中止した状態でも走行用バッテリ14の過熱等によって更なる障害の拡大の可能性があるため、コントローラ22は非常走行モードによりハイブリッド電気自動車を走行可能とはすべきでないものと判断して、非常走行モードには移行しない。
このような判断がなされた結果、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードに移行した場合、コントローラ22は処理をステップS6からステップS8に進め、警告灯26による赤色警告を橙色警告に切り換え(第1の警報)、警報制御を終了する。
一方、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードに移行しなかった場合、コントローラ22は処理をステップS6からステップS7に進め、警告灯26による赤色警告を保持し(第2の警報)、警報制御を終了する。
このようにして、走行用バッテリ14の障害を検知したときに、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードによって走行可能であるときには橙色警告の警報を行う一方、非常走行モードに移行せず走行不可能な場合には赤色警告の警報を行うようにしたので、ハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かを運転者が容易に認識することができる。
従って、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードによって走行可能であるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われて運転者が違和感を覚えるといった不具合を防止しながら、走行用バッテリ14に障害があることも運転者が認識可能である。また、走行用バッテリ14の障害を検知したときに非常走行モードに移行しない場合には、赤色警告の警報を行うことにより、ハイブリッド電気自動車の走行が不可能であることを運転者に確実に認識させることができるほか、走行不可能であるにも拘わらず、何らかの手段を講じてハイブリッド電気自動車を無理に走行させ、走行用バッテリ14の障害を更に拡大してしまうといった不具合も防止することができる。
また、警報制御のステップS1で走行用バッテリ14の障害が重大故障であると判断した場合には、次のステップS4で一旦赤色警告を点灯させるようにしたので、その後のステップS6で非常走行モードに移行したと判断して橙色警告に切り換えられるような場合でも、その前のステップS4で行われる赤色警告によって、ハイブリッド電気自動車の運転者は走行用バッテリ14の障害が重大故障であることを容易に認識することができる。
以上で本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車用警報装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、本発明の第1の警報として警告灯26による橙色警告を用い、第1の警報とは異なる第2の警報として同じ警告灯26による赤色警告を用いるようにしたが、第1及び第2の警報はこれに限られるものではなく、互いに相違することが認識可能であればどのようなものであってもよい。例えば第1の警報を警告灯の点灯によって行う一方、第2の警告を音声で行うようにしてもよいし、様々な形態の警報を組み合わせることが可能である。
また、上記実施形態では、非常走行モードに移行したか否かに応じて第1の警報である橙色警告と第2の警報である赤色警告とを切り換えるようにしたが、警報の切り換え方法はこれに限られるものではなく、走行用バッテリ14に障害が発生した場合にハイブリッド電気自動車が走行可能であるか否かに応じて警報を切り換えるようにすればよい。
例えば、重大故障の内容に応じた非常走行モードへの移行可否の判定は行わずに、走行用バッテリ14の重大故障の場合には常に非常走行モードに移行可能とし、上記実施形態において非常走行モードへの移行を可と判断する条件と同様の条件が成立したときには第1の警報である橙色警告を選択する一方、上記実施形態において非常走行モードへの移行を不可と判断する条件と同様の条件が成立したときには第2の警報である赤色警告を選択するようにしてもよい。なお、非常走行モードへの移行を可とする条件として、例えば、メインコンタクタ16の開放により確実に走行用バッテリ14がインバータ10から切り離されたか否かを、インバータ10の入力電圧等から判断し、走行用バッテリ14がインバータ10から確実に切り離されたと判断した場合には非常走行モードへの移行を可とするようにしてもよい。
この場合、重大故障であっても常に非常走行モードでハイブリッド電気自動車を走行できることになるが、走行用バッテリ14がハイブリッド電気自動車の走行に差し支えのない状態にあるか否か、即ち実質的にハイブリッド電気自動車を非常走行モードで走行可能であるか否かを、警告灯26の警報によって容易に識別可能である。
従って、上記実施形態と同様に、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードによって走行可能であるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われて運転者が違和感を覚えるといった不具合を防止することができる。一方、走行用バッテリ14が非常走行モードによるハイブリッド電気自動車の走行に適さない状態にある場合には、赤色警告の警報を行うことにより、ハイブリッド電気自動車を走行させることができないことを運転者に確実に認識させ、ハイブリッド電気自動車を無理に走行させて走行用バッテリ14の障害を更に拡大してしまうといった不具合を防止することができる。
また、上記実施形態において示した走行用バッテリ14の障害は一例であって、走行用バッテリ14の特性や使用状態に応じて上述した警報制御の対象とする走行用バッテリ14の障害や重大故障とする障害を上記実施形態とは異なって設定することが可能である。従って、例えば走行用バッテリ14の劣化度のみを警報制御の対象とし、劣化度が所定の上限値以上となった場合に、これを重大故障とするようにしてもよい。
この場合、図2の警報制御において、走行用バッテリ14の劣化度が所定の基準値以上で上限値未満の場合には、コントローラ22が処理をステップS1からステップS2に進め、前述したようにして警告灯26による橙色警告が行われると共に、次のステップS3でメインコンタクタ16がオン状態に維持されて、ハイブリッド電気自動車の通常走行を可能とする。
一方、走行用バッテリ14の劣化度が上限値以上となりステップS1で重大故障と判定すると、コントローラ22は処理をステップS4に進め、前述したようにして警告灯26による赤色警告が行われると共に、次のステップS5でメインコンタクタ16がオフ状態とされて走行用バッテリ14がインバータ10から切り離される。
更に次のステップS6では、非常走行モードに移行したか否かを判定するが、例えば何らかの理由により走行用モータ2、発電機8、或いはインバータ10などにも障害が発生したり、ステップS5におけるメインコンタクタ16のオフ作動に障害が発生したりして非常走行モードに移行できない場合、コントローラ22はステップS7で警告灯26による赤色警告を維持する一方、非常走行モードに移行できた場合には、コントローラ22はステップS8に処理を進めて、警告灯26による橙色警告を行う。
このように、走行用バッテリ14の劣化度のみを対象として警報制御を行った場合においても、上記実施形態と同様に、ハイブリッド電気自動車が非常走行モードによって走行可能であるか否かを容易に認識可能であって、非常走行モードによって走行可能であるにも拘わらず、走行不可能な場合と同じ警報が行われて運転者が違和感を覚えるといった不具合を防止することができる。また、ハイブリッド電気自動車が走行不可能であるにも拘わらず、何らかの手段を講じてハイブリッド電気自動車を無理に走行させ、走行用バッテリ14の劣化度を更に増大させてしまうといった不具合も防止することができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車用警報装置の全体構成図である。 図1の警報装置で行われる警報制御のフローチャートである。
符号の説明
1 警報装置
2 走行用モータ
4 駆動輪
6 エンジン
8 発電機
14 走行用バッテリ
22 コントローラ(制御手段)
26 警告灯

Claims (4)

  1. 走行時に駆動輪に伝達するための駆動力を発生する走行用モータと、
    上記走行用モータに電力を供給する走行用バッテリと、
    エンジンにより駆動され、上記走行用バッテリを充電するための電力を発生する発電機と、
    上記走行用バッテリの障害を検知したときに走行可能であるか否かを判断し、走行可能と判断した場合には第1の警報を行う一方、走行不可能と判断した場合には上記第1の警報とは異なる第2の警報を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とするハイブリッド電気自動車用警報装置。
  2. 上記制御手段は、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離した状態で上記発電機から上記走行用モータへの電力供給を行う非常走行モードを選択可能であって、上記走行用バッテリの障害を検知したときに上記非常走行モードに移行したか否かに基づき走行可能であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車用警報装置。
  3. 上記制御手段は、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離した状態で上記発電機から上記走行用モータへの電力供給を行う非常走行モードを選択可能であって、上記走行用バッテリの障害を検知したときに、上記走行用バッテリを上記走行用モータ及び上記発電機から切り離すための信号を出力し、その後、上記走行用モータ及び上記発電機からの上記走行用バッテリの切り離しが行われたと判断した場合に走行可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車用警報装置。
  4. 上記制御手段は、上記走行可能であるか否かの判断に先立ち、上記走行用バッテリの障害が所定の重大故障であると判断した場合には、上記第2の警報を行う一方、上記重大故障でないと判断した場合には上記第1の警報を行うことを特徴とする請求項1乃至3に記載のハイブリッド電気自動車用警報装置。
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